JP6882815B1 - 液体容器、内蓋、筒状部材、棒状部材及び本体側内蓋 - Google Patents

液体容器、内蓋、筒状部材、棒状部材及び本体側内蓋 Download PDF

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Abstract

本発明は、液体中の細菌を低減することができる液体容器等を提供するものである。本発明の液体容器の容器本体20は、容器本体20の基本構造を構成する本体部22と、容器本体20の内面を構成する内面部24によって構成されている。内面部24は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されている。微粒子は内面部24の表面に露出しないように構成されている。内面部24の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、滅菌部を構成する金属の種類が規定されている。

Description

本発明は液体容器、内蓋、筒状部材、棒状部材及び本体側内蓋に関する。
液体容器は、格納する液体の品質を維持しつつ、保存できることが重要である。
このため、液体として、例えば、防腐剤(パラペン等)や、防腐効果を有するフェノキシエタノールなどの添加物が添加される場合がある。しかし、防腐剤や添加物は使用しない方が好ましい。これに対して、1回の使用量を充填するに足る容量の小さな容器に化粧品を充填する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1において液体は化粧品である。
特許第4627562号公報
1回の使用量が微量である場合には、1回の使用量を充填するに足る容量の小さな容器に液体を充填すると、多数の容器を必要とする。また、1回の使用量は、異なる人において異なる場合があり、また、同一人物であっても、状況に応じて異なる場合があるから、容器中の化粧品の量に過不足が生じ、結局、液体が無駄になる場合がある。
本発明は、上記を踏まえて、液体中の細菌を低減することができる液体容器、内蓋、筒状部材、棒状部材及び本体側内蓋を提供するものである。
第一の発明は、液体を格納する容器本体と、前記容器本体と着脱可能に係合する蓋体を有する液体容器であって、前記容器本体は、前記容器本体の基本構造を構成する本体部と、前記容器本体の内面を構成する内面部によって構成されており、前記内面部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、前記微粒子は前記内面部の表面に露出しないように構成されており、前記内面部の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記滅菌部を構成する前記金属の種類が規定されている、液体容器である。
第一の発明の構成によれば、内面部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散されて構成されており、かつ、微粒子の表面は内面部の表面に露出しないから金属が液体と直接接することはない。このため、金属と液体の成分が化学反応を起こし、液体が変性することはない。本明細書において詳述するように、金属が直接的に液体に接しない場合であっても、細菌を低減することができることは、実験によって確認されている。さらに、本発明の発明者は、金属の種類によって、効果的に低減させることができる細菌の種類が異なることを見出した。本発明の発明者は、例えば、好気性細菌を効果的に低減させることができる金属と、嫌気性細菌を効果的に低減させることができる金属が存在することを見出した。そして、本発明の発明者は、内面部の位置において問題になると想定される細菌の種類に応じて、その低減に効果的な金属の種類を決定し、決定した金属の微粒子を滅菌部に分散させる技術(以下、「選択分散」と呼ぶ)に想到した。この点、第一の発明の構成によれば、内面部の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、滅菌部を構成する金属の種類が規定されているから、選択分散を実現することができる。
第二の発明は、第一の発明の構成において、前記内面部は、複数種類の前記金属の微粒子を含み、前記内面部の前記各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記金属の微粒子の全含有量に対する各前記金属の微粒子の含有量が規定される、液体容器である。
内面部の特定の位置において問題となると想定される細菌の種類は、1種類とは限らない。本発明の発明者は、内面部の特定の位置において、問題となると想定される細菌は、複数種類であり、その特定の位置によって、相対的に多く存在し得る細菌の種類が異なることを見出した。例えば、内面部のいずれの位置においても、好気性細菌と嫌気性細菌が問題となり得るが、上方においては好気性細菌が嫌気性細菌よりも多く、下方においては嫌気性細菌が好気性細菌よりも多いと想定される。そして、本発明の発明者は、特定の位置において問題となると想定される複数種類の細菌の種類に応じて、それぞれの細菌を効果的に低減させるための複数種類の金属の微粒子を配合して滅菌部に分散させる技術(以下、「荷重分散」と呼ぶ。)に想到した。この点、第二の発明の構成によれば、内面部は、複数種類の金属の微粒子を含み、内面部の前記各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、各金属の微粒子の含有量が規定されているから、荷重分散を実現することができる。なお、荷重分散は、選択分散の下位概念の技術である。
第三の発明は、第二の発明の構成において、前記内面部の各位置は、相対的に上側に位置する上側部と、相対的に下側に位置する下側部を含み、前記上側部において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類は好気性細菌であり、前記下側部において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類は嫌気性細菌であり、前記上側部においては、前記好気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が大きくなるように構成され、前記下側部においては、前記嫌気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が大きくなるように構成されている、液体容器である。
第三の発明の構成によれば、内面部の各位置において、問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類に応じて、金属の種類を決定し、その金属の微粒子の含有量を大きくすることによって、各位置において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌を効果的に低減することができる。
第四の発明は、第二の発明の構成において、前記内面部は、上方から下方に向かうに連れて、前記好気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が低下し、前記嫌気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が増加するように構成されている、液体容器である。
容器本体に液体を格納した状態において、容器本体の上方ほど、好気性細菌が問題となる可能性が高く、容器本体の下方ほど、嫌気性細菌が問題となる可能性が高い。この点、第四の発明の構成によれば、好気性細菌と嫌気性細菌が問題となる可能性に応じて、効果的に細菌を低減することができる金属の微粒子の含有量を規定するから、各位置において効果的に細菌を低減することができる。
第五の発明は、第一の発明乃至第四の発明のいずれかの構成において、前記内面部において、前記金属の微粒子は、前記内面部の前記液体と接する面に近い位置ほど、含有量が多くなるように構成されている、液体容器である。
金属微粒子を液体と接する面に近接して分散させるほど、細菌の低減効果が大きい。この点、第五の発明の構成によれば、金属の微粒子は、内面部の液体と接する面に近い位置ほど、含有量が多くなるように構成されているから、効果的に細菌を低減することができる。
第六の発明は、第一の発明乃至第五の発明のいずれかの構成において、前記内面部の厚さは、前記微粒子の外形の大きさとの関係において規定される所定範囲の厚さに形成されている、液体容器である。
第六の発明の構成によれば、例えば、微粒子の比表面積に着目し、微粒子の直径が小さいほど、内面部の厚さを薄くしたり、多くの微粒子から構成される微粒子群の合計の表面積に基づいて、内面部の壁の厚さを規定するなど、一層有効に、微粒子による細菌低減効果を活用することができる。
第七の発明は、第一の発明乃至第六の発明のいずれかの構成において、前記内面部は、側面部と底面部を有し、前記側面部及び/または前記底面部は、複数の凸部及び凹部を有する凹凸面として形成されている、液体容器である。
第七の発明の構成によれば、内面部が凹凸のない曲面または平面である場合に比べて、内面部が液体と接する面積を大きく構成することができるから、より一層有効に微粒子による細菌低減効果を活用することができる。
第八の発明は、第一の発明乃至第七の発明のいずれかの構成において、前記内面部は、側面部と底面部を有し、前記側面部または前記底面部のいずれか一方のみが、前記滅菌部として構成されている、液体容器である。
第八の発明の構成によれば、例えば、扁平な容器本体の場合には、底面部のみを滅菌部として構成することによって効果的に細菌を低減し、細長い容器本体の場合には、側面部のみを滅菌部として構成することによって効果的に細菌を低減することができる。
第九の発明は、液体を格納する容器本体と、前記容器本体と着脱可能に係合する蓋体を有する液体容器であって、前記蓋体には、接続部材を介して内蓋が接続されており、前記内蓋は、上部を構成する内蓋本体部と、下部を構成する内蓋下部から構成されており、前記内蓋下部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、前記内蓋下部は、前記微粒子が前記内蓋下部の表面に露出しないように構成されており、前記接続部材の長さは、前記内蓋が前記容器本体の底面に接することができる調整可能な長さとして規定されており、前記接続部材の長さが調整されることによって、前記容器本体に格納された前記液体の量に関わらず、前記内蓋下部が前記液体に接するように構成されており、前記内蓋下部は、複数種類の前記金属の微粒子のうち、好気性細菌を効果的に低減することができる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が多くなるように構成されている、液体容器である。
容器本体中の液体において、外部の空気や使用者の手などと接する上部表面に細菌が発生する場合がある。この点、第九の発明の構成によれば、容器本体に蓋体が係合しているときには、滅菌部として構成された内蓋下部が液体の上部表面に接するから、液体の上部表面に発生した細菌を効果的に低減することができる。
第十の発明は、液体を格納する容器本体と、前記容器本体と着脱可能に係合する蓋体を有する液体容器であって、前記蓋体には、筒状部材が接続されており、前記筒状部材の表層部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、前記筒状部材の表層部は、前記微粒子が前記表層部の表面に露出しないように構成されており、前記筒状部材の長さは、前記容器本体の底面に接する長さとして規定されており、前記容器本体に格納された前記液体の量に関わらず、前記筒状部材の内面及び外面の前記表層部が前記液体に接するように構成されており、前記表層部の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記滅菌部を構成する前記金属の種類が規定されている、液体容器である。
第十の発明の構成によれば、容器本体に蓋体が係合しているときには、滅菌部として構成された筒状部材の内面及び外面の表層部が液体に接するから、液体に発生した細菌を効果的に低減することができる。
第十一の発明は、液体を格納する容器本体と、前記容器本体と着脱可能に係合する蓋体を有する液体容器であって、前記蓋体には、少なくとも1つの棒状部材が接続されており、前記棒状部材の表層部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、前記表層部は、前記微粒子が前記表層部の表面に露出しないように構成されており、前記棒状部材は、前記蓋体の中心から乖離した位置に接続されており、前記蓋体が前記容器本体への脱着のために回動すると、回動するように構成されており、前記容器本体に格納された前記液体を攪拌するように構成されており、前記表層部の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記滅菌部を構成する前記金属の種類が規定されている、液体容器である。
第十一の発明の構成によれば、容器本体に蓋体が係合しているときには、滅菌部として構成された棒状部材の表層部が液体に接するから、液体に発生した細菌を効果的に低減することができる。さらに、容器本体に蓋体が脱着されるときには、棒状部材によって液体が攪拌され、棒状部材が液体の多くの部分に接し、より効果的に細菌を低減することができる。
第十二の発明は、液体を格納する容器本体と、前記容器本体と着脱可能に係合する蓋体を有する液体容器であって、前記容器本体には、本体側内蓋が配置されており、前記本体側内蓋は、上部を構成する本体側内蓋本体部と、下部を構成する本体側内蓋下部を有し、前記本体側内蓋を上下方向に貫通する貫通孔が形成されており、前記本体側内蓋下部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、前記本体側内蓋下部は、前記微粒子が前記本体側内側下部の表面に露出しないように構成されており、前記本体側内蓋下部が前記液体に接し、前記液体を押圧するように前記本体側内蓋を移動させることにより、前記貫通孔から前記液体が押し出されるように構成されており、前記本体側内蓋下部は、複数種類の前記金属の微粒子のうち、好気性細菌を効果的に低減する性質を有する前記金属の微粒子の含有量が多くなるように構成されている、液体容器である。
第十二の発明の構成によれば、本体側内蓋下部の滅菌部によって、液体中の細菌は低減し、しかも、使用者が使用する液体以外は外部に露出しないから、外部の細菌に汚染される可能性が低い。
第十三の発明は、液体を格納する容器本体と着脱可能に係合する蓋体に接続される内蓋であって、前記内蓋は、前記蓋体に、接続部材を介して接続されており、上部を構成する内蓋本体部と、下部を構成する内蓋下部によって構成されており、前記内蓋下部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、前記内蓋下部は、前記微粒子が前記内蓋下部の表面に露出しないように構成されており、前記接続部材の長さは、前記内蓋が前記容器本体の底面に接することができる調整可能な長さとして規定されており、前記接続部材の長さが調整されることによって、前記容器本体に格納された前記液体の量に関わらず、前記内蓋下部が前記液体に接するように構成されており、前記内蓋下部は、複数種類の前記金属の微粒子のうち、好気性細菌を効果的に低減する性質を有する前記金属の微粒子が多く含有するように構成されている、内蓋である。
第十四の発明は、液体を格納する容器本体と着脱可能に係合する蓋体に接続される筒状部材であって、前記筒状部材の表層部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、前記表層部は、前記微粒子が前記表層部の表面に露出しないように構成されており、前記筒状部材の長さは、前記容器本体の底面に接する長さとして規定されており、前記容器本体に格納された前記液体の量に関わらず、前記筒状部材の内面及び外面の前記表層部が前記液体に接するように構成されており、前記表層部の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記滅菌部を構成する前記金属が規定されている、筒状部材である。
第十五の発明は、液体を格納する容器本体と着脱可能に係合する蓋体に接続される棒状部材であって、前記棒状部材の表層部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、前記表層部は、前記微粒子が前記表層部の表面に露出しないように構成されており、前記棒状部材は、前記蓋体の中心から乖離した位置に接続されており、前記蓋体が前記容器本体への脱着のために回動すると、回動するように構成されており、前記容器本体に格納された前記液体を攪拌するように構成されており、前記表層部の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記滅菌部を構成する前記金属が規定されている、棒状部材である。
第十六の発明は、液体を格納する容器本体に配置される本体側内蓋であって、前記本体側内蓋は、上部を構成する本体側内蓋本体部と、下部を構成する本体側内蓋下部が一体に形成されて構成されており、前記本体側内蓋を上下方向に貫通する貫通孔が形成されており、前記本体側内蓋下部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、前記本体側内側下部は、前記微粒子が前記本体側内側下部の表面に露出しないように構成されており、前記本体側内蓋下部が前記液体に接し、前記液体を押圧するように前記本体側内蓋を移動させることにより、前記貫通孔から前記液体が押し出されるように構成されており、前記内蓋下部は、複数種類の前記金属の微粒子のうち、好気性細菌を効果的に低減する性質を有する前記金属の微粒子が多く含有するように構成されている、本体側内蓋である。
本発明にかかる液体容器によれば、液体中の細菌を低減することができる。
本発明の第一の実施形態にかかる液体容器の概略斜視図である。 容器本体の概略斜視図である。 蓋体の概略斜視図である。 容器本体の概略分解図である。 容器本体の概略側面図である。 容器本体の概略平面図である。 容器本体の概略断面図である。 内面部の概略断面図である。 内面部の上側部の断面を示す拡大概念図である。 内面部の下側部の断面を示す拡大概念図である。 容器本体に液体を格納した状態を示す概略断面図である。 容器本体に液体を格納した状態における内面部の作用を示す概念図である。 内面部の上側部の作用を示す拡大概念図である。 内面部の下側部の作用を示す拡大概念図である。 実験結果を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る内面部の概略断面図である。 内面部の上側部の断面を示す拡大概念図である。 内面部の下側部の断面を示す拡大概念図である。 本発明の第三の実施形態に係る内面部の概略断面図である。 内面部の断面を示す拡大概念図である。 内面部の上下方向の位置における全金属の微粒子の含有量に対する銅の微粒子の含有量を概念的に示すグラフである。 本発明の第四の実施形態に係る内面部の概略断面図である。 内面部の断面を示す拡大概念図である。 本発明の第五の実施形態にかかる容器本体の概略平面図である。 本発明の第六の実施形態にかかる液体容器の概略断面図である。 本発明の第七の実施形態にかかる液体容器の概略断面図である。 本発明の第八の実施形態にかかる液体容器の蓋体を示す概略斜視図である。 内蓋の作用を示す概略図である。 内蓋の作用を示す概略図である。 本発明の第九の実施形態にかかる液体容器の蓋体を示す概略斜視図である。 筒状部材の上側部の周壁の層構造を示す概略図である。 筒状部材の下側部の周壁の層構造を示す概略図である。 筒状部材の作用を示す概略図である。 筒状部材の作用を示す概略図である。 本発明の第十の実施形態にかかる液体容器の蓋体を示す概略斜視図である。 棒状部材の層構造を示す概略図である。 棒状部材の配置状態等を示す概略底面図である。 棒状部材の作用を示す概略図である。 本発明の第十一の実施形態にかかる容器本体の概略断面図である。 内蓋の概略斜視図である。 内蓋の概略底面図である。 容器本体の使用状態を示す概略断面図である。 第一の参考例を示す概略断面図である。 第二の参考例を示す概略断面図である。
以下、図面に基づき本発明の好適な実施形態を説明する。なお、当業者が適宜実施できる構成については説明を省略し、本発明の基本的な構成についてのみ説明する。
<第一の実施形態>
図1に示すように、液体容器1は、蓋体10と容器本体20を有する。容器本体20は、中空構造であり、その中空構造の空間に液体が格納される。蓋体10も中空構造である。本明細書において、蓋体10と容器本体20を結ぶ方向を「上下方向」と呼び、蓋体10の方向を「上側」、容器本体20の方向を「下側」と呼ぶ。液体容器1は液体容器の一例である。本発明において、「液体」は粘度を問わない。また、「液体」は、固体または気体ではない物を意味し、水、コロイド溶液、ジェル状の物質、クリーム状の物質のいずれも含む。「液体」は、具体的には、化粧液をはじめ歯磨剤、浴用剤などを含む。すなわち、本発明において、「液体」は「液体状の物質」である。
図2、4、6及び7に示すように、容器本体20は、容器本体20の基本構造を構成する本体部22と、内面部24とで構成される。本体部22は容器本体20の外層部を構成し、内面部24は容器本体の内層部を構成する。内面部24は、本体部22に接した状態において、本体部22の内側に形成される。本体部22は、例えば、樹脂を射出成型して形成される。本体部22を構成する樹脂として、例えば、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリエステル系の樹脂を使用することができる。
内面部24は樹脂で成形されている。内面部24を構成する樹脂の種類は、本体部22と同一の樹脂を採用してもよいし、異なる樹脂を採用してもよい。内面部24を構成する樹脂には、細菌を低減する効果を有する金属の多数の微粒子が分散して存在している。内面部24は滅菌部として構成されている。内面部24は、金属の微粒子が表面に露出しないように構成されている。内面部24は、例えば、樹脂の粉末と金属の多数の微粒子とを混合し、シランカップリング材など適宜のカップリング材、その他、必要に応じて添加剤を加えて射出成型することによって形成する。本明細書において、「細菌を低減する」の意味は、細菌の発生を防止する、及び、発生した細菌を低減または消滅する、という意味を含むものとする。
図4及び図7に示すように、内面部24は、相対的に上側に位置する上側部24aと、相対的に下側に位置する下側部24bで構成される。
本体部22と内面部24は一体に形成される。一体に形成するために適宜の製法を用いることができるが、例えば、インサート成形、インモールド成形、あるいは、二色成形などの成形方法を使用する。
なお、内面部24の形成方法は、上述の方法に限定されない。例えば、内面部24は、本実施形態とは異なり、本体部22の内側に、樹脂に上述の金属が分散したシート(箔)を接続してもよい。また、内面部24は、樹脂と上述の金属によってコーティング剤を生成し、本体部22の内側に塗布してもよい。
細菌を低減する効果を有する金属は、例えば、銅(Cu)及び銀(Ag)である。なお、細菌を低減する効果を有する金属は、銅及び銀に限定されず、例えば、亜鉛であってもよい。本実施形態において、内面部24の上側部24aは、樹脂中に銅の微粒子が分散して形成される。下側部24bは、樹脂中に銀の微粒子が分散して形成される。
図2及び4に示すように、本体部22は、基部22a及び接続部22bから構成される。接続部22bには雄ねじ部22cが形成されている。図3に示すように、蓋体10の内面10bには雌ねじ部10cが形成されている。接続部22bの雄ねじ部22cが、蓋体10の内面に形成された雌ねじ部10cと係合することによって、蓋体10と容器本体20は着脱可能に係合する。
図6は、図5の容器本体20を矢印Z1方向から視た概略平面図である。図7は、図6に示す容器本体20のAA線概略断面図である。図7に示すように、本体部22の基部22aの厚さW1は、内面部24の厚さW2よりも大きい。言い換えると、内面部24の厚さW2は、本体部22の厚さW1よりも小さい。
本体部22の厚さW1に対する内面部24の厚さW2の比C(W2/W1)は、0.001以上0.050以下に規定されており、望ましくは、0.002以上0.008以下に規定されている。
例えば、本体部22の厚さW1は3ミリメートル(mm)であり、内面部24の厚さW2は20マイクロメートル(μm)であり、比C(W2/W1)は、0.007である。上述のように、内面部24は細菌を低減する滅菌部として構成されている。これに対して、本体部22は細菌の低減効果を有さない非滅菌部として構成されている。
図9は、図8に示す内面部24の上側部24aの一部B1を拡大して示す概念図である。上側部24aは、銅の微粒子28Aが樹脂26中に分散されて構成されている。微粒子28Aは、上側部24aの表面に露出しておらず、樹脂26に覆われている。本明細書において、「銅」は、銅及び酸化銅を含むものとする。
上側部24aの厚さW2の所定範囲は、微粒子28Aの外形の大きさとの関係において規定される。なお、上側部24aの厚さは、下側部24bの厚さと等しい。以下、上側部24aの厚さ、及び、下側部24bの厚さを「内面部24の厚さ」と呼ぶ。微粒子28Aの外形の大きさとして、例えば、微粒子の粒度分布の極大値(d50)を使用する。d50に相当する直径φ1を微粒子28Aの大きさとする。直径φ1の「直径」の定義は球相当径とする。直径φ1は、例えば、レーザ回折式粒度分布測定装置を使用して測定する。なお、本実施形態とは異なり、直径φ1は平均粒子径としてもよい。なお、図9は概念図であるから、説明の便宜のため、単一の直径φ1の微粒子28Aのみを表示しているが、実際には、内面部24には、極大値を直径φ1とする所定の粒度分布(典型的には正規分布)の粒子群が分散している。
微粒子28Aの直径φ1は、所定範囲に規定されており、例えば、10ナノメートル(nm)以上100ナノメートル未満であり、望ましくは、10ナノメートル以上80ナノメートル未満であり、より望ましくは、10ナノメートル以上40ナノメートル以下であり、より望ましくは、10ナノメートル以上20ナノメートル以下である。
微粒子28Aの外形の形状は、例えば、球形である。ただし、外形の形状は球形に限らない。微粒子28Aとして、例えば、福田金属箔粉工業株式会社(京都市山科区西野山中臣町20番地)の製造に係る「銅ナノ粒子SFCPシリーズ」の銅粒子を使用することができる。あるいは、微粒子28Aとして、古河ケミカルズ株式会社(大阪府大阪市西淀川区大野三丁目7番196号)の製造に係る50ナノメートル(nm)程度の一次粒子径を有する亜酸化銅粒子を使用してもよい。
内面部24の厚さW2は、微粒子28Aの直径φ1よりも大きく、さらに、粒度分布における最大の粒子径の微粒子28Aよりも大きい。これにより、微粒子28Aが確実に樹脂26に覆われて内面部24の表面に露出することなく、かつ、内面部24における微粒子28Aの含有量を所定範囲に確保することができる。本実施形態においては、直径φ1は50ナノメートル(nm)である。本実施形態において、内面部24における微粒子28Aの含有量の所定範囲は、20重量パーセント(wt%)以上75重量パーセント以下であり、望ましくは、40重量パーセント(wt%)以上75重量パーセント以下であり、さらに望ましくは、60重量パーセント以上75重量パーセント以下である。本実施形態においては、微粒子28Aの含有量は、65重量パーセントである。
内面部24の厚さW2は、上述のように、微粒子28Aの外形の大きさとの関係において規定される所定範囲の厚さに形成されている。厚さW2が大きすぎると、本体部22に接する側の微粒子28Aの細菌低減効果を十分に活用できない。一方、厚さW2が小さすぎると、細菌低減効果を奏するための微粒子28Aを十分に充填することができない。このため、厚さW2は、微粒子28Aの外形の大きさとの関係において所定範囲に規定される。
本明細書において、直径φ1に対する厚さW2の比率B(W2/φ1)を「直径比率B」と呼ぶ。厚さW2と直径φ1との関係は、直径比率Bの数値範囲として示される。
直径比率Bは、微粒子28Aによる細菌低減効果を好適に活用できる範囲として規定する。例えば、直径φ1が小さくなると、個々の微粒子28Aの比表面積が大きくなり、また、多数の微粒子28Aの集合体としての微粒子群の表面積の合計が大きくなるから、銅イオンが流出するための表面積が大きくなる。このため、直径φ1が小さいほど、直径比率Bを小さくするようにしてもよい。
直径比率Bは、100以上10000以下であり、望ましくは、100以上5000以下であり、より望ましくは、100以上1000以下であり、より望ましくは、100以上500以下である。特定の直径φ1に対して、上記の数値範囲の直径比率Bにおいて、厚さW2を規定する。本実施形態において、微粒子の直径φ1は50ナノメートルであり、厚さW2は20マイクロメートルであり、直径比率Bは400である。
図10は、図8に示す内面部24の下側部24bの一部B2を拡大して示す概念図である。下側部24bは、銀の微粒子28Bが樹脂中に分散されて構成されている。微粒子28Bは、下側部24bの表面に露出しておらず、樹脂26に覆われている。本明細書において、「銀」は、銀及び酸化銀を含むものとする。
銀の微粒子28Bの直径は、銅の微粒子28Aの直径φ1と等しい。すなわち、上側部24aにおける銅の微粒子28Aからなる粒子群と、下側部28bにおける銀の微粒子28Bからなる粒子群は、実質的に同一の粒度分布を有する。
微粒子28Bの外形は、球状である。微粒子28Bとして、として、例えば、DOWAエレクトロニクス株式会社(東京都千代田区外神田四丁目14番1号)の製造に係る「DOWA AG Nano powders」の銀粒子を使用することができる。
銅の微粒子28A及び銀の微粒子28Bを樹脂中に分散させる方法は、例えば、上述のように、樹脂の粉末に所定量の銅の微粒子28Aまたは銀の微粒子28Bを分散させた混合粉を準備し、射出成型によって、その混合粉を溶融及び成型することによって実施する。
図11に示すように、容器本体20にクリーム状の化粧品100を格納すると、図12及び図13の矢印X1に示すように、上側部24aを構成する銅の微粒子28Aから銅イオンが放出され、樹脂26を通過し、化粧品100と接し、化粧品100中の細菌に作用し、細菌を低減する。化粧品100は、液体の一例である。
銅の微粒子28Aは、化粧品100と直接的には接触していなくても、細菌を低減する作用を有する。このことは、本発明とは技術分野が異なり、構成も全く異なるが、例えば、特許4175486号公報に記載がある。また、このことは、図15に示す実験結果によっても確認されている。例えば、図15は、北里大学の笹井教授の実験による実験結果である。図15に示すように、銅の微粒子を含む樹脂で、銅の微粒子が露出していない液体容器は、当初約100,000cfu/4cm存在していた生菌数が、120分(miniute)後には皆無になった。なお、「cfu」は、「Colony forming unit」を意味する。
化粧品100と接するのは樹脂26であり、微粒子28Aは化粧品100と接しないから、化粧品100の成分と反応することはない。すなわち、銅の微粒子28Aと化粧品100との間に樹脂26を配置することによって、化粧品100を変性させることなく、細菌を低減することを可能にしている。また、通常は、化粧品100に添加される防腐剤を添加しないことができる。あるいは、添加する防腐剤の量を低減することができる。
また、図11に示すように、容器本体20に化粧品100を格納すると、図12及び図14の矢印X2に示すように、下側部24bを構成する銀の微粒子28Bから銀イオンが放出され、樹脂26を通過し、化粧品100と接し、化粧品100中の細菌に作用し、細菌を低減する。
銀の微粒子28Bは、銅の微粒子28Aと同様に、化粧品100と直接的には接触していなくても、細菌を低減する作用を有する。
本発明の発明者は、金属の種類によって、効果的に低減することができる細菌の種類が異なることを見出した。具体的には、好気性細菌を効果的に低減することができる金属の種類と、嫌気性細菌を効果的に低減することができる金属の種類が異なることを見出した。そして、本発明の発明者は、細菌の種類に応じて、その低減に効果的な金属の種類を決定し、その金属の微粒子を滅菌部に分散させる技術(「選択分散」)に想到した。銅と銀については、銅は好気性細菌を効果的に低減することができ、銀は嫌気性細菌を効果的に低減することができる。
液体容器1に化粧品100を格納した場合において、容器本体20における上側の部分は、空気と接し易いから、主に好気性細菌が問題になると想定される。これに対して、容器本体20における下方の部分は、空気と接しにくいから、主に嫌気性細菌が問題になると想定される。
好気性細菌は、例えば、カビ、緑膿菌、法線菌、枯草菌である。嫌気性細菌は、例えば、ウェルシュ菌やボツリマス菌である。本実施形態において、上側部24aには、好気性細菌を効果的に低減することができる銅の微粒子が分散され、下側部24bには、嫌気性細菌を効果的に低減することができる銀の微粒子が分散されている。これにより、液体容器1の容器本体20における上下方向の位置に応じて、問題になることが想定される細菌を効果的に低減することができる。
樹脂中に分散させる金属の微粒子において、比表面積が重要である。実際の製造における取り扱いの容易性を考慮しない場合には、粒子径が小さいほど比表面積が大きいから望ましい。基準となる粒子径における細菌の低減効果を基準効果とすると、粒子径を小さいものを使用する場合には、粒子の総量を低減しても基準効果を達成することができる。基準となる粒子径を粒子径D1とし、それよりも小さい粒子径を粒子径D2とする。樹脂の単位重量当たりの粒子径D1の金属粒子の含有量を含有量G1とし、基準効果を達成できるとする。粒子径D2の金属粒子を使用する場合には、樹脂の単位重量当たりの含有量G2は含有量G1よりも少ない含有量であっても、基準効果を達成することができる。
<第二の実施形態>
次に、図16乃至図18を参照して、第二の実施形態について説明する。第一の実施形態と共通する事項は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図16に示すように、内面部24Xは、上側部24axと下側部24bxで構成される。上側部24axと下側部24bxは、共に、樹脂に複数種類の金属が分散されて構成される。上側部24axと下側部24bxとは、すべての金属の含有量に対する各金属の微粒子の含有量が異なる。
複数種類の金属は、本実施形態においては銅と銀である。上側部24axと下側部24bxは、共に、銅の微粒子と銀の微粒子を含むが、すべての金属微粒子の含有量に対する銅の微粒子の含有量の割合Xcuと、すべての金属微粒子の含有量に対する銀の微粒子の含有量の割合Xagが異なる。本実施形態においては、第一の実施形態と同様に、銅の微粒子の粒度分布と銀の微粒子の粒度分布は実質的に同一である。このため、含有量として、樹脂の単位重量当たりについての、それぞれ、銅の微粒子の重量及び銀の微粒子の重量を使用する。すなわち、銅の微粒子の割合Xcuは、割合Xcu=(Cuの重量)/(Au及びCuの重量)であり、銀の粒子の割合Xagは、割合Xag=(Agの重量)/(Au及びCuの重量)である。なお、銅と銀とでは比重が異なるから、本実施態様とは異なり、比重を踏まえて銅と銀の含有量を規定してもよい。例えば、銅の比重を8.5g/cm3、銀の比重を10.5g/cm3とすれば、8.5gの銅と10.5gの銀ですべての金属の微粒子を構成するときに、銅と銀の含有量が同一であるというようにしてもよい。
図17に示すように、上側部24axにおいては、銅の微粒子28Aの含有量が銀の微粒子28Bの含有量よりも多い。すなわち、上側部24axにおいては、複数種類の金属の微粒子において、相対的に銅の微粒子28Aの含有量が多い。そして、図18に示すように、下側部24bxにおいては、銀の微粒子28Bの含有量が銅の微粒子28Aの含有量よりも多い。すなわち、下側部24bxにおいては、複数種類の金属の微粒子において、相対的に銀の微粒子28Bの含有量が多い。言い換えると、上側部24axにおける割合Xcuは、下側部24bxにおける割合Xcuよりも大きい。そして、下側部24bxにおける割合Xagは、上側部24axにおける割合Xagよりも大きい。なお、図17及び図18においては、微粒子28A及び28Bの数の大小によって、含有量の大小を表現している。このことは、他の図においても同様である。
所定の割合Xcu及びXagを実現する方法は、例えば、樹脂の粉末に所定量の銅の微粒子28A及び銀の微粒子28Bを分散させた混合粉を準備し、射出成型によって、その混合粉を溶融及び成型することによって実施する。
内面部24Xの特定の位置において問題となると想定される細菌の種類は、1種類とは限らない。本発明の発明者は、内面部24Xの特定の位置において、問題となると想定される細菌は、複数種類であり、さらに、その特定の位置によって、相対的に多く存在する特定の種類の細菌が異なることを見出した。
そして、特定の位置において問題となると想定される複数種類の細菌に応じて、それぞれの細菌を効果的に低減させるための金属の微粒子を混合して滅菌部に分散させる技術(「荷重分散」)に想到した。
本実施形態において、上側部24ax及び下側部24bxには、共に、好気性細菌及び嫌気性細菌が問題となり得るが、上側部24axにおいては相対的に好気性細菌が多く存在し得ると想定され、下側部24bxには相対的に嫌気性細菌が多く存在し得ると想定される。そして、上側部24axは銅の微粒子の含有量が銀の微粒子の含有量よりも大きく、下側部24bxには銀の微粒子の含有量が銅の微粒子の含有量よりも大きいから、内面部24Xの特定の位置において問題となると想定される複数種類の細菌に応じて、それぞれの細菌を効果的に低減することができる。
<第三の実施形態>
次に、図19乃至図21を参照して、第三の実施形態について説明する。第一の実施形態または第二の実施形態と共通する事項は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
内面部24Yのうち、内周部24ayは、好気性細菌を効果的に低減させる性質を有する金属の微粒子と、嫌気性細菌を効果的に低減させる性質を有する金属の微粒子を含む。そして、内周部24ayは、上方ほど、好気性細菌を効果的に低減させる性質を有する金属の微粒子の含有量が多く、上方から下方へ向かうに連れて、好気性細菌を効果的に低減させる性質を有する金属の微粒子の含有量が低下するように構成されている。一方、内周部24ayは、上方から下方へ向かうに連れて、嫌気性細菌を効果的に低減させる性質を有する金属の微粒子の含有量が増加するように構成されている。
図20に示すように、内周部24ayを上方から下方に向かって、領域S1乃至S5に区分すると、領域S1からS5に向かうに連れて、銅の微粒子28Aの含有量が低下し、銀の微粒子28Bの含有量が増加する。逆に、領域S5からS1に向かうに連れて、銅の微粒子28Aの含有量が増加し、銀の微粒子28Bの含有量が低下する。内周部24ayにける金属粒子の分布をこのように構成するためには、例えば、比重を利用する。例えば、射出成形において、銅の比重が銀の比重よりも小さいことを利用する。
より詳細には、図21に示すように、底部24byからの距離を高さ(Hight)と定義すると、高さが大きいほど、すべての金属粒子における銅の微粒子の含有量の割合が大きい。逆に、高さが小さいほど、すべての金属粒子における銀の微粒子の含有量の割合が大きい。底部24byは、樹脂に銀の微粒子28Bのみが分散されて構成される。底部24byにおいては、主に嫌気性細菌が問題になると想定されるからである。
容器本体1に化粧品100を格納した状態において、容器本体1の下部に向かうほど、問題になると想定されるすべての細菌において、好気性細菌の割合が低下し、嫌気性細菌の割合が増加すると考えられる。この点、本実施形態によれば、問題となると想定される好気性細菌と嫌気性細菌の割合に応じて、各位置において効果的に細菌を低減することができる。
<第四の実施形態>
次に、図22乃び23を参照して、第四の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第三の実施形態と共通する事項は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
内面部24Zを構成する内周部24azは、金属の微粒子28A及び28Bが樹脂26に分散して構成される。図23を参照して、内周部24azについて説明する。内周部24azにおける一方の面24zRが液体に接する。金属の微粒子28A及び28Bは、面24zR側の位置において、反対側の面24zL側の位置より多く含有されている。
金属微粒子を液体と接する面に近接して分散させるほど、細菌の低減効果が大きい。この点、本実施形態の構成によれば、金属の微粒子は、液体と接する面とは反対側の位置に対して、液体と接する面の側の位置において、より多く含有されているから、効果的に細菌を低減することができる。
金属微粒子を、内面部24Zの一方の面により多く分布させる技術は、例えば、樹脂の粉末に所定量の銅の微粒子28A及び銀の微粒子28Bを分散させた混合粉を準備し、電界中または磁界中において、射出成型によって、その混合粉を溶融及び成型することによって実施する。あるいは、混合紛の配合を適宜に調整することによって実施してもよい。混合紛の配合には、添加剤及び潤滑材の配合を含むが、これらに限定されない。
本実施形態とは異なり、内面部24Zは、一種類の金属の微粒子を含むように構成してもよい。例えば、内面部24Zは、銅の微粒子28Aまたは銀の微粒子28Bのいずれか一方のみを含むように構成してもよい。
<第五の実施形態>
次に、図24を参照して、第五の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第四の実施形態と共通する事項は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図24に示すように、第五の実施形態の容器本体20Aの内面部24Aの側面は、複数の凸部及び凹部を有する凹凸面として形成されている。これにより、内面部24Aが凹凸を有さない曲面である場合に比べて、内面部24Aが化粧品100と接する面積を大きくすることができる。内面部24Aにおける金属の微粒子の分散態様は、第一の実施形態乃至第四の実施形態のいずれかの態様を適用する。
なお、内面部24Aの厚さW2は、第一の実施形態と同様である。すなわち、本体部22Aの内側面も凹凸面として形成されており、内面部24Aは本体部22Aの内側面と一体に形成される。
なお、本実施形態とは異なり、内面部24Aの側面と底面の双方が複数の凸部及び凹部を有する凹凸面として形成されていてもよいし、底面のみがそのような凹凸面として形成されていてもよい。
<第六の実施形態>
次に、図25を参照して、第六の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第四の実施形態と共通する事項は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
第六の実施形態の液体容器の容器本体20Bの内面部24Bは、側面にのみ配置されている。すなわち、本体部22は、側面と底面を有するが、そのうち、側面にのみ滅菌層が配置されている。なお、図25の容器本体20Bとは異なり、底面が小さい細長い形状の容器本体であれば、内面部24Bを側面にのみ配置することによって、効果的に細菌を低減することができる。内面部24Bにおける金属の微粒子の分散態様は、第一の実施形態乃至第四の実施形態のいずれかの態様を適用する。
<第七の実施形態>
次に、図26を参照して、第七の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第四の実施形態と共通する事項は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
第七の実施形態の液体容器の容器本体20Cの内面部24Cは、底面にのみ配置されいる。すなわち、本体部22は、側面と底面を有するが、そのうち、底面にのみ滅菌層が配置されている。なお、図26の容器本体20Cとは異なり、深さが小さく、より扁平な形状の容器本体であれば、内面部24Cを底面にのみ配置することによって、効果的に細菌を低減することができる。内面部24Cは、樹脂に嫌気性細菌を低減するために好適な金属の微粒子が分散して構成されている。金属の微粒子は、例えば、銀の微粒子である。銀の微粒子の分散態様は、第四の実施形態と同様に、化粧品100と接する面に近い方におり多く分布させるのが望ましい。
<第八の実施形態>
次に、図27乃至29を参照して、第八の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第四の実施形態と共通する事項は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図27に示すように、蓋体10Dには、紐状部材30を介して内蓋32が接続されている。紐状部材30は、接続部材の一例である。紐状部材30は、例えば、ポリエステル製の紐である。接続部材としては、紐状部材に限らず、例えば、バネを採用してもよい。
内蓋32は、上部を構成する内蓋本体部32aと、下部を構成する内蓋下部32bが一体に形成されて構成されている。内蓋本体部32aの厚さW3は内蓋下部32bの厚さW2よりも大きい。内蓋本体部32aは、内蓋32の構造部材として機能し、また、内蓋32を化粧品100に押圧するための重量を有する部材として機能する。内蓋本体部32aの厚さW3は、例えば、5ミリメートルである。内蓋下部32bの厚さW2は、例えば、20マイクロメートルである。
内蓋下部32bは、銅の微粒子28A(図9参照)が樹脂中に分散され、かつ、銅の微粒子28Aは樹脂26(図9参照)に覆われて表面に露出せず、銅の微粒子28Aの作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されている。すなわち、第一の実施形態における内面部24に加えて、第二の滅菌部として、内蓋下部32bが存在する。
内蓋下部32bの厚さW2は、銅の微粒子28Aの外形大きさとの関係で規定される所定範囲において規定される。その所定範囲の規定方法は、第一の実施形態の内面部24の厚さW2の規定方法と同様である。
紐状部材30の長さは、内蓋32が容器本体20Dの底面に接することができる長さとして規定されている。
図28は、容器本体20Dの格納限度に近い量の化粧品100が格納されている状態を示す。蓋体10Dが容器本体20Dと係合すると、内蓋32が化粧品100の上部表面に接する。このとき、内蓋下部32bは、内蓋本体部32aの重量によって、化粧品100の上部表面に押し付けられている。これにより、内側下部32bは、化粧品100の上部表面に密着し、効果的に細菌を低減することができる。化粧品100の上部表面には、好気性細菌が発生する可能性がある。このため、内蓋下部32bは、好気性細菌を低減するために好適な金属の微粒子が樹脂中に分散されて構成される。内面24Dは、第一の実施形態乃至第四の実施形態のいずれかの構成を適用する。
図29は、容器本体20Dに格納した化粧品100が消費されて減少した状態を示す。内蓋32は、紐状部材30を介して蓋体10Dに接続されているから、容器本体20D内の化粧品100が減少しても、蓋体10Dが容器本体20Dと係合すると、内蓋32が化粧品100の上部表面に接する。このように、化粧品100の残量に関わらず、内蓋下部32bは、化粧品100の上部表面に密着し、効果的に細菌を低減することができる。
なお、本実施形態とは異なり、接続部材として圧縮コイルばねを採用するときには、ばねの復元力によって、内蓋32を化粧品100の上部表面に積極的に押圧することができるから、密着性を増すことができる。また、本実施形態とは異なり、内蓋下部32bの下方の面(化粧品100と接する面)を複数の凹部及び凸部を有する凹凸面として構成し、化粧品100と接する面積を大きくするように構成してもよい。
また、本実施形態とは異なり、容器本体20Dは滅菌部を有さない構成とし、内蓋32の内蓋下部32bのみを滅菌部として構成してもよい。あるいは、本実施形態とは異なり、内蓋下部32bを複数種類の金属微粒子を含有するものとして構成し、好気性細菌を好適に低減する金属微粒子の含有量を嫌気性細菌を好適に低減する金属微粒子の含有量よりも大きくするように構成してもよい。
<第九の実施形態>
次に、図30乃至図34を参照して、第九の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第四の実施形態と共通する事項は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
蓋体10Eには、筒状部材40が接続されている。筒状部材40は、中空構造の部材である。筒状部材40は、上方の部分である上側部40uと下方の部分である下側部40dで構成される。
図31は、図30に示す筒状部材40の上側部40uの周壁の部分B3の概略断面図である。上側部40uの周壁は中心部40aと表層部40baから構成される。中心部40aは筒状部材40の構造部材として機能し、その厚さW4は、筒状部材40の形状を維持するために必要な強度を有する厚さであり、例えば、2ミリメートル(mm)である。表層部40baは、銅の微粒子28Aが樹脂中に分散され、かつ、銅の微粒子28Aは樹脂26に覆われて表面に露出せず、銅の微粒子28Aの作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されている。
表層部40baの厚さW2は、銅の微粒子28Aの大きさとの関係で規定される所定範囲において規定される。その所定範囲の規定方法は、第一の実施形態の内面部24の厚さW2の規定方法と同様である。
図32は、図30に示す筒状部材40の下側部40dの周壁の部分B4の概略断面図である。下側部40dは、上側部40uの構成と以下の点が異なり、その他の点は同一である。すなわち、下側部40dの表層部40bbは、中心部40aの側面と底面を覆うように形成されている。また、表層部40bbは、銀の微粒子28Bが樹脂中に分散されており、銀の微粒子28Bの作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されている。
上述のように、上側部40uは好気性細菌の低減に好適であり、下側部40dは嫌気性細菌の低減に好適に構成されている。すなわち、第一の実施形態における内面部24に加えて、第二の滅菌部として、筒状部材40が存在する。
図33に示すように、筒状部材40の長さは、容器本体20Eの底面に接する長さとして規定されている。図33は、容器本体20Eの格納限度に近い量の化粧品100が格納されている状態を示す。蓋体10Eが容器本体20Eと係合すると、筒状部材40が化粧品100の中を通過し、容器本体20Eの底面に接する。このとき、筒状部材40の内面と外面の双方が化粧品100と接している。これにより、効果的に細菌を低減することができる。
図34は、容器本体20Eに格納した化粧品100が消費されて減少した状態を示す。筒状部材40は、容器本体20Eの底面に接するから、容器本体20E内の化粧品100が減少しても、蓋体10Eが容器本体20Eと係合すると、筒状部材40が化粧品100と接する。このように、化粧品100の残量に関わらず、筒状部材40は、化粧品100と接し、効果的に細菌を低減することができる。
なお、本実施形態とは異なり、筒状部材40の表層部40ba及び/または40bbの構成は、第二の実施形態乃至第四の実施形態のいずれかの態様を使用してもよい。
<第十の実施形態>
次に、図35乃至図38を参照して、第十の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第四の実施形態と共通する事項は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図35に示すように、蓋体10Fの天井面10dには、2本の棒状部材50が接続されている。なお、棒状部材50は、一本以上であればよい。
図36は、図35に示す棒状部材50の部分B5の概略断面図である。棒状部材50は中心部50aと表層部50bから構成される。棒状部材50の表層部50bは、細菌を低減するために好適な金属の微粒子が樹脂中に分散され、かつ、金属の微粒子は樹脂26に覆われて表面に露出せず、金属の微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されている。すなわち、第一の実施形態における内面部24に加えて、第二の滅菌部として、棒状部材50が存在する。
表層部50bの厚さW2は、銅の微粒子28Aの外形の大きさとの関係で規定される所定範囲において規定される。その所定範囲の規定方法は、第一の実施形態の内面部24の厚さW2の規定方法と同様である。中心部50aの厚さ(直径)W5は、第一の実施形態の厚さW1よりも大きく構成され、棒状部材50によって化粧品100を攪拌するときの抗力に十分に耐える強度を確保している。直径W5は、例えば、5ミリメートルである。
棒状部材50の長さは、蓋体10Fが容器本体20Fに係合したときに、容器本体20Fの底面には接しないが、その最下部が底面の近傍に位置する長さとして規定されている。
図35及び図37に示すように、棒状部材50は、蓋体10Fの中心から乖離した位置に接続されている。これにより、蓋体10Fが容器本体20Fへの脱着のために回動すると、図35及び図37の矢印A1に示すように、円を描くように回動する。これにより、容器本体20Fに格納された化粧品100を攪拌するように構成されている。
図38は、容器本体20Fの格納限度に近い量の化粧品100が格納されている状態を示す。蓋体10Fが容器本体20Fと係合すると、棒状部材50が化粧品100の中を通過し、その最下部は、容器本体20Fの底面に近い位置に位置する。このとき、棒状部材50の表層部50bが化粧品100と接している。これにより、効果的に細菌を低減することができる。
さらに、図38の状態から、蓋体10Fを容器本体20Fから外すときに、蓋体10Fの回動に伴って、棒状部材50も回動し、化粧品100を攪拌する。これにより、棒状部材50は、化粧品100の多くの部分と接し、より効果的に細菌を低減することができる。
棒状部材50の表層部50bの構成は、第一の実施形態1乃至第四の実施形態のいずれかを使用する。
<第十一の実施形態>
次に、図39乃至図42を参照して、第十一の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第四の実施形態と共通する事項は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図39に示すように、容器本体20Gには、内蓋34が配置されている。内蓋34は、本体側内蓋の一例である。
図40に示すように、内蓋34は、上部を構成する内蓋本体部34aと、下部を構成する内蓋下部34bが一体に形成されて構成されている。内蓋本体部34aは本体側内蓋本体部の一例であり、内蓋下部34bは本体側内蓋下部の一例である。
内蓋本体部34aは、側壁部34a1及び凹部の底面部34a2で構成されている。内蓋34には、上下方向に貫通する貫通孔34sが形成されている。
内蓋下部34bは滅菌部として構成されている。内蓋下部34bは、好気性細菌を低減するために好適な金属の微粒子として、例えば、銅の微粒子28Aが樹脂中に分散されて構成されている。
内蓋下部34bの厚さW2は、銅の微粒子28Aの大きさとの関係で規定される所定範囲において規定される。その所定範囲の規定方法は、第一の実施形態の内面部24の厚さW2の規定方法と同様である。
内蓋34の外径W8(図41参照)は、容器本体20Gの内径W7と等しいか、内径W7に対して所定の極小割合だけ大きい。なお、図41は、図40の内蓋34を矢印Z2方向から視た概略底面図である。極小割合は、例えば、0.5%乃至1.0%である。これにより、内蓋34の外周と容器本体20Gの内面部24の間は実質的に隙間が存在しない、または、僅かな隙間が存在するように構成される。内蓋34は、容器本体20Gに対して、上下方向に摺動可能な状態において配置されている。
図39に示す状態において、内蓋34を上方(矢印Z1方向から)から押圧すると、内蓋34は摺動しつつ下方に移動し、図42に示すように、貫通孔34sから化粧品100aが押し出される。化粧品100aは、貫通孔34sから押し出される直前まで、内蓋34の下方に位置していたから、外部の細菌と接する可能性は低く、細菌が発生したとしても内蓋下部34bの滅菌効果によって、低減されている。
なお、本実施形態とは異なり、内蓋下部34bは、銅の微粒子28Aと銀の微粒子28Bの双方を含有するように構成してもよい。ただし、銅の微粒子28Aの含有量が、銀の微粒子28Bの含有量よりも多くする。これにより、内蓋下部34bは、好気性細菌を効果的に低減しつつ、嫌気性細菌も低減することができる。
<第一の参考形態>
次に、図43を参照して、第一の参考形態について説明する。第一の実施形態と共通する事項は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
第一の参考形態の液体容器の容器本体20Hの内面部24Hは、銅の薄板部材26Hが樹脂で形成される樹脂層28Hに覆われて形成されている。また、薄板部材26Hは、側面にのみ配置されている。
内部空間S1に化粧品100が格納されると、薄板部材26Hの銅の作用によって、液体中の細菌を低減することができる。
<第二の参考形態>
次に、図44を参照して、第二の参考形態について説明する。第一の実施形態と共通する事項は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
第二の参考形態の液体容器の容器本体20Jの内面部24Jは、銅の薄板部材26Jが樹脂で形成される樹脂層28Jに覆われて形成されている。また、薄板部材26Hは、底面にのみ配置されている。
内部空間S1に液体が格納されると、薄板部材26Jの銅の作用によって、液体中の細菌を低減することができる。
なお、本発明の液体容器は、上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。また、各上記実施形態は、技術的に矛盾を生じない限り、適宜、組み合わせることができる。
1,1D,1E,1F 液体容器
10,10D,10E,10F 蓋体
20,20A,20B,20C,20D,20E,20F,20G,20H,20J 容器本体
22 本体部
24,24A,24X,24Y,24Z 内面部
26 樹脂
28A 銅の微粒子
28B 銀の微粒子
32,34 内蓋
40 筒状部材
50 棒状部材
100 液体

Claims (10)

  1. 液体を格納する容器本体と、前記容器本体と着脱可能に係合する蓋体を有する液体容器であって、
    前記容器本体は、前記容器本体の基本構造を構成する本体部と、前記容器本体の内面を構成する内面部によって構成されており、
    前記内面部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、
    前記微粒子は前記内面部の表面に露出しないように構成されており、
    前記内面部の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記滅菌部を構成する前記金属の種類が規定されており、
    前記内面部は、
    複数種類の前記金属の微粒子を含み、
    前記内面部の前記各位置において、問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記金属の微粒子の全含有量に対する各前記金属の微粒子の含有量が規定され、
    前記内面部の各位置は、相対的に上側に位置する上側部と、相対的に下側に位置する下側部を含み、
    前記上側部において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類は好気性細菌であり、前記下側部において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類は嫌気性細菌であり、
    前記上側部においては、前記好気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が大きくなるように構成され、
    前記下側部においては、前記嫌気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が大きくなるように構成されている、液体容器。
  2. 液体を格納する容器本体と、前記容器本体と着脱可能に係合する蓋体を有する液体容器であって、
    前記容器本体は、前記容器本体の基本構造を構成する本体部と、前記容器本体の内面を構成する内面部によって構成されており、
    前記内面部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、
    前記微粒子は前記内面部の表面に露出しないように構成されており、
    前記内面部の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記滅菌部を構成する前記金属の種類が規定されており、
    前記内面部は、
    複数種類の前記金属の微粒子を含み、
    前記内面部の前記各位置において、問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記金属の微粒子の全含有量に対する各前記金属の微粒子の含有量が規定され、
    前記内面部は、上方から下方に向かうに連れて好気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が低下し嫌気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が増加するように構成されている、液体容器。
  3. 前記内面部において、前記金属の微粒子は、前記内面部の前記液体と接する面に近い位置ほど、含有量が多くなるように構成されている、
    請求項1または請求項2に記載の液体容器。
  4. 前記内面部の厚さは、前記微粒子の外形の大きさとの関係において規定される所定範囲の厚さに形成されている、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液体容器。
  5. 前記内面部は、側面部と底面部を有し、前記側面部及び/または前記底面部は、複数の凸部及び凹部を有する凹凸面として形成されている、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の液体容器。
  6. 前記内面部は、側面部と底面部を有し、前記側面部のみが、前記滅菌部として構成されている、
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の液体容器。
  7. 液体を格納する容器本体と、前記容器本体と着脱可能に係合する蓋体を有する液体容器であって、
    前記蓋体には、筒状部材が接続されており、
    前記筒状部材の表層部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、
    前記筒状部材の表層部は、前記微粒子が前記表層部の表面に露出しないように構成されており、
    前記筒状部材の長さは、前記容器本体の底面に接する長さとして規定されており、
    前記容器本体に格納された前記液体の量に関わらず、前記筒状部材の内面及び外面の前記表層部が前記液体に接するように構成されており、
    前記表層部の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記滅菌部を構成する前記金属の種類が規定されており、
    前記表層部は、
    複数種類の前記金属の微粒子を含み、
    前記表層部の前記各位置において、問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記金属の微粒子の全含有量に対する各前記金属の微粒子の含有量が規定され、
    前記表層部の各位置は、相対的に上側に位置する上側部と、相対的に下側に位置する下側部を含み、
    前記上側部において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類は好気性細菌であり、前記下側部において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類は嫌気性細菌であり、
    前記上側部においては、前記好気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が大きくなるように構成され、
    前記下側部においては、前記嫌気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が大きくなるように構成されている、
    液体容器。
  8. 液体を格納する容器本体と、前記容器本体と着脱可能に係合する蓋体を有する液体容器であって、
    前記蓋体には、少なくとも1つの棒状部材が接続されており、
    前記棒状部材の表層部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、
    前記表層部は、前記微粒子が前記表層部の表面に露出しないように構成されており、
    前記棒状部材は、前記蓋体の中心から乖離した位置に接続されており、前記蓋体が前記容器本体への脱着のために回動すると、回動するように構成されており、前記容器本体に格納された前記液体を攪拌するように構成されており、
    前記表層部の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記滅菌部を構成する前記金属の種類が規定されており、
    前記表層部は、
    複数種類の前記金属の微粒子を含み、
    前記表層部の前記各位置において、問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記金属の微粒子の全含有量に対する各前記金属の微粒子の含有量が規定され、
    前記表層部の各位置は、相対的に上側に位置する上側部と、相対的に下側に位置する下側部を含み、
    前記上側部において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類は好気性細菌であり、前記下側部において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類は嫌気性細菌であり、
    前記上側部においては、前記好気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が大きくなるように構成され、
    前記下側部においては、前記嫌気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が大きくなるように構成されている、
    液体容器。
  9. 液体を格納する容器本体と着脱可能に係合する蓋体に接続される筒状部材であって、
    前記筒状部材の表層部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、
    前記表層部は、前記微粒子が前記表層部の表面に露出しないように構成されており、
    前記筒状部材の長さは、前記容器本体の底面に接する長さとして規定されており、
    前記容器本体に格納された前記液体の量に関わらず、前記筒状部材の内面及び外面の前記表層部が前記液体に接するように構成されており、
    前記表層部の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記滅菌部を構成する前記金属が規定されており、
    前記表層部は、
    複数種類の前記金属の微粒子を含み、
    前記表層部の前記各位置において、問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記金属の微粒子の全含有量に対する各前記金属の微粒子の含有量が規定され、
    前記表層部の各位置は、相対的に上側に位置する上側部と、相対的に下側に位置する下側部を含み、
    前記上側部において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類は好気性細菌であり、前記下側部において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類は嫌気性細菌であり、
    前記上側部においては、前記好気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が大きくなるように構成され、
    前記下側部においては、前記嫌気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が大きくなるように構成されている、
    筒状部材。
  10. 液体を格納する容器本体と着脱可能に係合する蓋体に接続される棒状部材であって、
    前記棒状部材の表層部は、細菌を低減する効果を有する金属の微粒子が樹脂中に分散し、前記微粒子の作用によって細菌を低減する滅菌部として構成されており、
    前記表層部は、前記微粒子が前記表層部の表面に露出しないように構成されており、
    前記棒状部材は、前記蓋体の中心から乖離した位置に接続されており、前記蓋体が前記容器本体への脱着のために回動すると、回動するように構成されており、前記容器本体に格納された前記液体を攪拌するように構成されており、
    前記表層部の各位置において問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記滅菌部を構成する前記金属が規定されており、
    前記表層部は、
    複数種類の前記金属の微粒子を含み、
    前記表層部の前記各位置において、問題となると想定される細菌の種類に応じて、前記金属の微粒子の全含有量に対する各前記金属の微粒子の含有量が規定され、
    前記表層部の各位置は、相対的に上側に位置する上側部と、相対的に下側に位置する下側部を含み、
    前記上側部において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類は好気性細菌であり、前記下側部において問題となる可能性が相対的に高いと想定される細菌の種類は嫌気性細菌であり、
    前記上側部においては、前記好気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が大きくなるように構成され、
    前記下側部においては、前記嫌気性細菌を効果的に低減させる性質を有する前記金属の微粒子の含有量が大きくなるように構成されている、
    棒状部材。
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