JP6881301B2 - ガラス板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス板の製造方法、ガラス板、および表示装置に関する。
特許文献1には、ガラス板の曲面をラバースリーブで研磨する技術が記載されている。ラバースリーブは、ゴム製の中空円筒体であり、内部に空気を供給し、内圧を一定に維持しながら使用される。ラバースリーブは、研磨中、ガラス板の曲面に密着するように弾性変形する。
特許文献2には、ガラス板の曲面を回転ドラムで研磨する技術が記載されている。ガラス板の回転角に応じて、ガラス板の中心に対する回転ドラムの中心の位置を変更させることより、ガラス板の曲面を研磨できる。
特許文献3には、ガラス板の曲面を研磨パッドで研磨する技術が記載されている。研磨パッドは、内部に弾性部材を複数有し、研磨中、ガラス板の曲面に密着するように弾性変形する。
特開平8−141898号公報 特開平9−57599号公報 特公平8−22498号公報
ガラス板の曲面を研磨する場合、ラバースリーブ、回転ドラム、研磨パッドなどによる研磨では、研磨速度が遅く、大きな欠点の除去にかかる時間が長かった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、ガラス板の大きな欠点を短時間で除去できる、ガラス板の製造方法の提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
ガラス板の主面のうちの曲面を研磨具により研磨する研磨工程を有する、ガラス板の製造方法であって、
記研磨具は、回転ブラシであって、回転芯と前記回転芯の外周部に設けられるブラシ毛とを有し、
前記ブラシ毛の平均直径が300μm以下であり、
前記研磨工程では、前記ガラス板に対する前記回転ブラシの相対位置を前記回転ブラシの軸方向に揺動させ、
揺動速度の大きさが1mm/sec以上、揺動振幅が0.5mm以上であり、画像表示装置のカバーガラスとして用いられるガラス板の製造方法が提供される。
本発明の一態様によれば、ガラス板の大きな欠点を短時間で除去できる、ガラス板の製造方法が提供される。
一実施形態によるガラス板の製造方法を示す図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 一実施形態による研磨後のガラス板を示す図である。 実施例1により得られる研磨後のガラス板の端部を示す図である。 比較例2によるガラス板の製造方法を示す図である。 比較例2により得られる研磨後のガラス板の端部を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。本明細書において、数値範囲を表す「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味する。
図1は、一実施形態によるガラス板の製造方法を示す断面図である。図1において、回転ブラシ20の中心線の移動軌跡を2点鎖線で示す。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図1および図2において、X方向、Y方向、およびZ方向は互いに垂直な方向である。X方向は回転ブラシ20の軸方向を、Z方向は上下方向を、Y方向はX方向およびZ方向に対し垂直な方向をそれぞれ表す。
図1および図2に示すようにガラス板の製造方法は、ガラス板10の曲面11を、研磨具としての回転ブラシ20により研磨する研磨工程を有する。
ガラス板10は、例えば車載用、ディスプレイ用などであってよい。ディスプレイは、ブラウン管、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどのいずれでもよい。ディスプレイは、携帯端末のディスプレイを含む。
ガラス板10は、全体的に湾曲してよく、例えば円筒体の一部で構成されてよい。尚、ガラス板10は、部分的に湾曲してもよい。つまり、ガラス板10の一部のみが湾曲し、ガラス板10の残部が平らでもよい。
ガラス板10は、曲面11を有する。曲面11の任意の点において、その曲率半径の最小値は、例えば30〜10000mmであり、100〜10000mmが好ましく、300〜10000mmがより好ましく、さらに好ましくは500〜5000mmである。
ここで、曲面11の曲率半径は、曲面11の点における法線を含む平面で、曲面11を切断して計測される。切断面を法線の周りに回転させると、曲率半径が最小値と最大値との間で変化してよい。尚、切断面を法線の周りに回転させるとき、曲率半径は変化しなくてもよく、その最小値と最大値とが同じでもよい。
ガラス板10の曲面11は、図1に示すようにX方向に垂直な断面視で湾曲しており、図2に示すようにY方向に垂直な断面視で平らであってよい。この場合、曲面11の曲率半径は、X方向に垂直な断面で最小となり、Y方向に垂直な断面で最大となる。この場合、曲率半径の最大値は無限大である。
尚、本実施形態のガラス板10の曲面11は、Y方向に垂直な断面視で、平らであるが、湾曲していてもよい。
ガラス板10の曲面11は、図1に示すようにX方向に垂直な断面視で上に凹の曲面である。尚、曲面11は、上に凸の曲面でもよい。
回転ブラシ20は、回転芯21と、回転芯21の外周部に設けられるブラシ毛22とを有する。ブラシ毛22は、複数設けられる。図1および図2では、複数のブラシ毛22を束として示す。
回転芯21は、例えば円柱状に形成される。この場合、回転芯21の外周面は、ガラス板10の曲面11と同様に、図2に示すようにY方向に垂直な断面視で平らである。X方向に沿って回転芯21の一端から回転芯21の他端まで複数のブラシ毛22の長さを揃えることができ、研磨ムラが抑制できる。
尚、Y方向に垂直な断面視で、ガラス板10の曲面11が湾曲している場合、回転芯21の外周面も湾曲してよい。回転芯21は、中央部が両端部よりも太い形状、または中央部が両端部よりも細い形状に形成されてもよい。X方向に沿って回転芯21の一端から回転芯21の他端まで複数のブラシ毛22の長さを揃えられ、研磨ムラが抑制できる。
ブラシ毛22は、回転芯21の外周面に埋め込まれてもよいし、回転芯21の外周面に巻き付けられるクランプに保持されてもよい。ブラシ毛22は、樹脂などで形成される。ブラシ毛22の長さは、略一定であってよい。
回転芯21の最小半径が研磨面の最小曲率半径より小さいと均一な研磨を実施でき、良好な研磨面を有するガラス板が得られる。
ブラシ毛22の平均直径は、例えば300μm以下である。ブラシ毛22の平均直径が300μm以下であると、研磨後の曲面11のうねりが低減できる。また、ブラシ毛22が撓み易くなるため異物を噛み込んだ時に傷が入りにくい。ブラシ毛22の平均直径は、好ましくは200μm以下であり、より好ましくは100μm以上である。
ブラシ毛22の長さは2mm以上であることが好ましく、5mm以上であることが好ましい。ブラシ毛22の長さが2mm以上であれば、研磨面にブラシ毛22を押し当てた際にブラシ毛22の反発力による接触圧が強くなりすぎず、傷の少ない研磨面が得られる。またブラシ毛22の長さは100mm以下が好ましく、50mm以下がより好ましい。ブラシ毛22の長さが100mm以下であれば、研磨面にブラシ毛22を押し当てた際にブラシ毛22の反発力による接触圧が適度に得られ高い研磨速度が得られる。
研磨工程では、回転ブラシ20の中心線を中心に回転ブラシ20を回転させながら、ガラス板10の曲面11を回転ブラシ20により研磨する。このとき、回転ブラシ20には、研磨砥粒を含むスラリーが供給される。研磨砥粒としては、例えば酸化セリウム粒子などが用いられる。酸化セリウム粒子の他に、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化鉄、酸化ケイ素なども使用可能である。回転ブラシ20による研磨は、ラバースリーブ、回転ドラム、研磨パッドなどによる研磨に比べ、研磨速度が速く、大きな欠点の除去にかかる時間が短い。
研磨工程では、図1に示すようにX方向に垂直な断面視で、ガラス板10に対する回転ブラシ20の相対位置を、曲面11に沿って移動させる。回転ブラシ20が曲面11の全体を研磨できる。
この相対移動は、回転ブラシ20の移動、ガラス板10の移動、両方の移動のいずれによって行われてもよいが、図1では回転ブラシ20の移動によって行われる。回転ブラシ20の移動軌跡は、曲線状とされる。
この相対移動は、図1では回転ブラシ20の中心線とガラス板10の曲面11との距離が一定となるように行われるが、回転ブラシ20とガラス板10の曲面11との接触圧が一定になるように行われてもよい。
この相対移動による筋状の研磨跡の発生を抑制するため、研磨工程では、ガラス板10に対する回転ブラシ20の相対位置をX方向に揺動させる。この揺動は、回転ブラシ20の揺動、ガラス板10の揺動、両方の揺動のいずれによって行われてもよいが、図1ではガラス板10の揺動によって行われる。
揺動速度の大きさは、例えば1mm/sec以上、好ましくは2mm/sec以上である。また、揺動速度の大きさは、好ましくは50mm/sec以下である。揺動速度の大きさは、揺動中心通過時の揺動速度の大きさで代表する。一方、揺動振幅は、例えば0.5mm以上、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm以上である。また、揺動振幅は、好ましくは200mm以下である。揺動振幅とは、揺動中心からの最大変位量を意味する。
1mm/sec以上の大きさの揺動速度、0.5mm以上の揺動振幅で、ガラス板10に対する回転ブラシ20の相対位置をX方向に揺動させることで、ガラス板10の曲面11における筋状の研磨跡の発生を抑制できる。
回転ブラシ20による研磨は、研磨後のガラス板10に防眩(Anti-Glare)コートが施される場合に特に好適である。防眩コートは、筋状の研磨跡を外部から視認不能にする効果がある。防眩コートは、例えば車載用のガラス板10に施される。
研磨工程では、ガラス板10の曲面11の反対面12を台座30の曲面31で真空吸着させてよい。研磨中にガラス板10の曲面11の形状が安定化する。また、研磨後に台座30からのガラス板10の取り外しが容易である。
台座30は、例えばカーボンや金属でもよいが、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアセタール、アクリル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレンからなる群より選ばれる少なくとも1つの樹脂材料からなることが好ましい。これらの樹脂材料は柔らかく、ガラス板10における台座30との接触傷の発生が制限できる。また台座30全体を前記材料で作製する必要はなく、ガラス板10と接触する部位、すなわち台座30表面のみを前記材料としてもよく、ゴム等の弾性体としてもよい。
台座30の曲面31は、ガラス板10の曲面11と略同一形状である。例えば、台座30の曲面31は、図1に示すようにX方向に垂直な断面視で湾曲しており、図2に示すようにY方向に垂直な断面視で平らであってよい。なお、台座30の曲面31は、ガラス板10の曲面11と略同一形状である必要はなく、反対面12に対応する形状でもよい。
台座30の曲面31は、図1に示すようにX方向に垂直な断面視で上に凹の曲面である。尚、台座30の曲面31は、ガラス板10の曲面11と略同一形状であればよく、上に凸の曲面でもよい。
また、ガラス板10を台座30に載置させる場合、載置面にガラス板10を嵌め込む凹部を設けてもよい。ガラス板10が回転ブラシ20に引きずられて台座30に対しずれることを抑制でき、ガラス板10の擦り傷を低減できる。さらにガラス板10の面取り部に圧力が集中して図6に示すように面取り部が丸まってしまうことを抑制できる。
さらに凹部の側壁面に窪みを設けてもよい。窪みにへらなどを差し込むことで研磨後のガラス板10を凹部から取り除きやすく、ガラス板10の交換の効率が良い。
研磨工程では、X方向に、台座30を揺動させることで、ガラス板10を揺動させてよい。上述の如く、ガラス板10の曲面11における筋状の研磨跡の発生が抑制できる。
研磨工程では、台座30を旋回させることで、ガラス板10を旋回させてもよい。これにより、ガラス板10の曲面11における筋状の研磨跡の発生がさらに抑制できる。
ガラス板10の旋回方向は、一方向に維持されてもよいし、繰り返し反転されてもよい。後者の場合、360°未満の所定の角度範囲内で、ガラス板10が旋回されてよい。
台座30は、旋回テーブル40に取付けられ、旋回テーブル40と共に旋回される。旋回テーブル40は、その旋回軸41を中心に旋回自在とされる。
尚、本実施形態では、ガラス板10の片面のみ研磨するが、反対面も研磨してもよく、ガラス板10の両面を研磨してもよい。
図3は、一実施形態による研磨後のガラス板を示す図である。図3に示す研磨後のガラス板10Aは、図1および図2に示すガラス板10を回転ブラシ20で研磨して得られる。ガラス板10Aの板厚は、例えば0.5〜5.0mmであり、好ましくは0.5〜3.0mm、より好ましくは0.7〜2.5mmである。
ガラス板10Aは、研磨済みの曲面11Aを有する。ガラス板10Aは、全体的に湾曲してよい。尚、ガラス板10Aは、部分的に湾曲してもよい。つまり、ガラス板10Aの一部のみが湾曲し、ガラス板10Aの残部が平らでもよい。
ガラス板10Aの曲面11Aの少なくとも一部において、波長25〜500μmの周波数成分の算術平均高さ(Sa)が0.5〜50nmである。この場合、周波数成分の抽出にはガウシアンフィルターを用いる。算術平均高さ(Sa)が0.5〜50nmの曲面11Aは、回転ブラシ20による研磨で形成できる。
算術平均高さ(Sa)は、国際規格(ISO 25178)に準拠して測定する。ハイパスフィルターのカットオフ値は25μm、ローパスフィルターのカットオフ値は500μmとする。ローパスフィルターのカットオフ値は、ガラス板10Aの曲面11Aの最小曲率半径よりも十分に小さい。
ガラス板10Aの曲面11Aの少なくとも一部において、波長25〜500μmの周波数成分の算術平均うねり(Wa)の最大値(Wamax)と最小値(Wamin)との比(Wamax/Wamin)が1.5以上である。比(Wamax/Wamin)は、好ましくは1.6以上である。また、比(Wamax/Wamin)は、好ましくは10以下である。
算術平均うねり(Wa)は、日本工業規格(JIS B0601:2013)に準拠して測定する。ハイパスフィルターのカットオフ値は25μm、ローパスフィルターのカットオフ値は500μmとする。ローパスフィルターのカットオフ値は、ガラス板10Aの曲面11Aの最小曲率半径よりも十分に小さい。そのため、算術平均うねり(Wa)の基準面は、XY平面に対し略平行な平面であってよい。
算術平均うねり(Wa)は、基準面における直線状の測定経路に沿って測定される。測定経路をZ軸の周りに回転させると、算術平均うねり(Wa)が最小値(Wamin)と最大値(Wamax)との間で変化する。
比(Wamax/Wamin)が1.5以上であることは、曲面11Aが回転ブラシ20による研磨で形成されたことを表している。X方向に対し垂直な測定経路において算術平均うねり(Wa)が最小値(Wamin)となる傾向にある。
ガラス板10Aの曲面11Aの少なくとも一部において、最大径が7μm以上であり、且つ深さまたは高さが1μm以上である欠点が、10000mmあたり3個以下である。回転ブラシ20による研磨は、ラバースリーブ、回転ドラム、研磨パッドなどによる研磨に比べ、研磨速度が速く、大きな欠点の除去にかかる時間が短い。よって、大きな欠点の数が少ない。
[実施例1]
ガラス板としては、最小曲率半径1500mm、縦150mm、横150mm、厚さ1mmのソーダライムガラスを用意した。このガラス板は、円筒体の一部で構成され、X方向に垂直な断面視で湾曲しており、Y方向に垂直な断面視で平らであった。このガラス板は、上面と端面の境界および下面と端面の境界のそれぞれに、面取り角度が45°、面取り幅が0.1mmの平面形状の面取り部を有するものであった。ここで、面取り角度とは、上面または下面の延長面と面取り部とのなす角度を意味する。また、面取り幅とは、上面または下面の外縁から、上面または下面の延長面と端面の延長面との交点までの距離とし、面取り部の寸法を意味する。
回転ブラシとしては、円柱状の回転芯と、回転芯の外周部に設けられるブラシ毛とで構成されるものを用意した。ブラシ毛は、材料がナイロン66、平均直径が200μm、平均長さが20mmであった。回転ブラシの直径は150mmであった。
研磨工程では、回転ブラシの中心線を中心に回転ブラシを900rpmの回転数で回転させながら、ガラス板の上面を回転ブラシにより5μm研磨した。研磨中、ガラス板は、台座に真空吸着させることで、その上面を上に凹の曲面に維持した。研磨中、回転ブラシには、酸化セリウム粒子を含むスラリーを供給した。
研磨工程では、X方向に垂直な断面視で、回転ブラシの中心線をガラス板の上面に沿って1mm/secの移動速度で移動させた。移動の間、回転ブラシの中心線とガラス板の上面との距離は、一定の値(回転ブラシの半径よりも6mm短い値)に設定した。
研磨工程では、X方向に、台座を揺動させることで、ガラス板を揺動させた。揺動速度の大きさは15mm/sec、揺動振幅は13mmとした。尚、台座の旋回は、行わなかった。以上によりガラス板Aを得た。
研磨の後、洗浄や乾燥などを行い、ガラス板の研磨面の算術平均高さ(Sa)および算術平均うねり(Wa)を白色干渉式平坦度計により測定した。測定範囲は、ガラス板の中央部における3.6mm角の範囲とした。
ガラス板の算術平均高さ(Sa)は、7nmであった。また、ガラス板の算術平均うねり(Wa)は、最小値(Wamin)が2.8nm、最大値(Wamax)が5.1nm、その比(Wamax/Wamin)が1.8であった。
5μm研磨するために要した時間は25分であった。最大径が7μm以上であり、且つ深さまたは高さが1μm以上である欠点は、ガラス板の研磨面に全く認められなかった。
図4は、実施例1により得られる研磨後のガラス板の端部を示す図である。図4に示す研磨後のガラス板10Bでは、面取り部の形状が平面形状を保っていた。平均直径が200mmのブラシ毛がガラス板の面取り部に加える応力が小さいためと推定される。
[比較例1]
比較例1では、ブラシ毛の平均直径を400μmとし、且つ、台座の揺動を行わない以外、実施例1と同様にガラス板の研磨を行い、ガラス板Bを得た。
実験の結果、ガラス板の算術平均高さ(Sa)は、70nmであった。また、ガラス板の算術平均うねり(Wa)は、最小値(Wamin)が4nm、最大値(Wamax)が100nm、その比(Wamax/Wamin)が25であった。
5μm研磨するために要した時間は25分であった。最大径が7μm以上であり、且つ深さまたは高さが1μm以上である欠点は、10000mm当たり10個、ガラス板の研磨面に認められた。
[比較例2]
比較例2では実施例1と同じガラスを用意し、図5のように研磨パッド120でガラス板110の曲面111を研磨した。研磨ヘッド121は径がφ60mmの円形のSUS304製の台金を用意し、研磨ヘッド121の先端にポリウレタン製の研磨パッド120を取り付けた。研磨パッド120はガラス板110と接する面に10mmピッチで格子状に溝を切ってあるものを使用した。
研磨工程では研磨パッド120を150rpmで回転させながら150g/cmの圧力でガラス板110に押しつけた。研磨中、ガラス板110は台座130に真空吸着させることで、その上面を上に凹の曲面111に維持した。研磨パッド120には酸化セリウム粒子を含むスラリーを供給した。研磨パッド120はガラス板110の上を60mm/分の速度でX方向及びY方向に動かし、曲面111の全面を5μm研磨した。研磨に要した時間は300分であった。以上よりガラス板Cを得た。
実験の結果、ガラス板110の研磨面の算術平均高さ(Sa)は、1.6nmであった。また、ガラス板110の研磨面の算術平均うねり(Wa)は、最小値(Wamin)が1.5nm、最大値(Wamax)が2nm、その比(Wamax/Wamin)が1.3であった。最大径が7μm以上であり、且つ深さまたは高さが1μm以上である欠点は、ガラス板110の研磨面に認められなかった。
図6は、比較例2により得られる研磨後のガラス板の端部を示す図である。図6に示す研磨後のガラス板110Aでは、面取り部の形状が平面形状を保っておらず、曲面形状になっていた。研磨パッドがガラス板110Aの面取り部に当接する際の応力が大きいためと推定される。
以上より得られたガラス板A〜Cを表示装置のカバーガラスとして用いたときの、画像視認性を確認した。ガラス板A〜Cの研磨面の反対面に、OCAテープ(日栄化工社製「MHM−FWD」)を積層し、これらそれぞれのガラス板と表示パネルとしての液晶パネルとを貼合し、バックライト等とも組合せ、表示装置を作製した。ガラス板Aを用いた表示装置では、ガラス板Aを通して液晶パネル上の画像を視認すると、画像に歪み、うねり、ちらつきなど認められなかった。これは算術平均うねりの比Wamax/Waminが1.8と小さいため画像の歪み、うねりが低減されたと考えられる。また算術平均高さSaが7nmと小さいため画像のちらつきが抑制されたと考えられる。ガラス板Bを用いた表示装置では、部分的に画像がうねり、ちらつきによる画像のボケが認められた。これはWamax/Waminが25と大きく画像が歪み、Saが70nmと大きいため画像のちらつきがみられたと考えられる。ガラス板Cを用いた表示装置では、ガラス板Cの中央部ではガラス板Aと同等の視認性であったが、面取り部も研磨されたため、ガラス板Cの周縁部も画像が視認できるが、その画像が歪んで見えた。これはWamax/WaminやSaが小さくなった一方で、周縁部が図6のように面取り部が曲面形状となり、ガラス板Cの中央部と周縁部とで視認性が異なり、周縁部において画像が歪んで見えるためである。よって、ガラス板Aは表示装置に使用するカバーガラスとして適していることが分かった。
以上から本実施形態の研磨方法により、短時間で欠点が少ないガラス板が得られた。
<変形例>
以上、ガラス板の製造方法の実施形態などを説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
ガラス板は、研磨前に、面取り部を外周端部に有していなくてもよいが、面取り部を外周端部に有していることが好ましい。研磨時に、外周端部の欠けを抑制できる。面取り部の形状は、研磨前に、曲面形状であってもよいが、平面形状であることが好ましい。研磨の前後で面取り部の寸法変動が小さい。平面形状の面取り部の面取り角度は、例えば40〜50°である。
また、ガラス板を台座に吸着させる等で外力をかけ、小さな曲率半径のガラス板の曲率半径を大きくさせ、研磨を実施してもよい。
また、本実施形態の回転ブラシは、曲率半径が10000mm超である平面をも研磨できる。このため、研磨面に曲面と平面の両者を有するガラス板について、回転ブラシを研磨面に対する相対位置を変化させ同時に研磨できる。また、研磨面に凹面と凸面の両者を有するガラス板についても同様に同時に研磨できる。この際、回転芯の最小半径を研磨面の凹面における最小曲率半径以下とすることが好ましい。また図1におけるY軸方向だけでなく、X軸方向も曲面となる複曲面についても研磨できる。
本実施形態によれば大型の曲面形状を有するガラス板を研磨できる点で優れている。従来の研磨法によれば、部分ごとに研磨する必要があるため均一性にバラつきがでる。本実施形態によれば回転ブラシなどのサイズを調整するだけで様々なサイズの曲面形状を有するガラス板を均一に研磨できる。
本実施形態で得られたガラス板の表面は平滑であることが好ましい。例えば、算術平均粗さRaが視認性・触感等の観点から0.2nm〜50nmであることが好ましい。二乗平均平方根粗さRqがざらつきと指すべり性の観点から0.3〜100nmであることが好ましい。最大高さ粗さRzがざらつきと指すべり性の観点から0.5〜100nmであることが好ましい。最大断面高さ粗さRtがざらつきと指すべり性の観点から1〜500nmであることが好ましい。最大山高さ粗さRpがざらつきと指すべり性の観点から0.3〜500nmであることが好ましい。最大谷深さ粗さRvがざらつきと指すべり性の観点から0.3〜500nmであることが好ましい。平均長さ粗さRsmがざらつきと指すべり性の観点から0.3〜100nmであることが好ましい。クルトシス粗さRkuが触感の観点で1以上3以下が好ましい。スキューネス粗さRskが視認性、触感などの均一性の観点から−1以上1以下が好ましい。
本実施形態で得られたガラス板については、研磨前後に様々な処理を実施してもよい。前記の通り、研削砥石や酸を使用した面取り処理は研磨処理前に実施してもよく、研磨後に実施してもよく、前後両方で実施してもよい。また、研磨前後に表面処理を実施し、表面処理層を形成してもよく、具体的には、エッチングや成膜による防眩処理層、反射防止処理層、耐指紋剤などによる防汚処理層、防曇処理層などが挙げられる。表面処理後に研磨処理を実施する場合には、未処理面のみを研磨する。研磨処理後に表面処理を行う場合には、少なくとも一歩の面のみ研磨すればよいが、両面研磨することが好ましい。これにより表面状態が均一となったガラス板が得られ、所望の特性を有する表面処理を実施しやすい。研磨処理前後にガラス板の強化処理を実施してよく、化学強化処理が好ましい。研磨処理後に化学強化を行うことでガラス板面内に均一な強化を入れられる。研磨処理前に化学強化を行うことでガラス板表面にできた強化の傷を除去できる。よって、状況により化学強化処理前後両方で研磨処理を実施してもよい。さらに研磨処理前後に加飾印刷などの印刷処理を実施してよい。これらに限らず、様々な処理を実施でき、処理の順序は適宜決めればよい。
ガラス板の組成は、化学強化処理を実施しない場合には例えば、無アルカリガラス、ソーダライムガラスが、化学強化処理を行う場合には、例えば、ソーダライムガラス、ソーダライムシリケートガラス、アルミノシリケートガラス、ボレートガラス、リチウムアルミノシリケートガラス、ホウ珪酸ガラスが挙げられる。厚みが薄くても強化処理によって大きな応力が入りやすく薄くても高強度なガラスが得られ、画像表示装置のカバーガラスとして好適である点から、アルミノシリケートガラスが好ましい。
ガラス組成の具体例としては、モル%で表示した組成で、SiO2を50〜80%、Al23を0.1〜25%、Li2O+Na2O+K2Oを3〜30%、MgOを0〜25%、CaOを0〜25%およびZrO2を0〜5%含むガラスが挙げられるが、特に限定されない。より具体的には、以下のガラスの組成が挙げられる。なお、例えば、「MgOを0〜25%含む」とは、MgOは必須ではないが25%まで含んでもよい、の意である。(i)のガラスはソーダライムシリケートガラスに含まれ、(ii)および(iii)のガラスはアルミノシリケートガラスに含まれる。
(i)モル%で表示した組成で、SiO2を63〜73%、Al23を0.1〜5.2%、Na2Oを10〜16%、K2Oを0〜1.5%、Li2Oを0〜5.0%、MgOを5〜13%及びCaOを4〜10%を含むガラス。
(ii)モル%で表示した組成が、SiO2を50〜74%、Al23を1〜10%、Na2Oを6〜14%、K2Oを3〜11%、Li2Oを0〜5.0%、MgOを2〜15%、CaOを0〜6%およびZrO2を0〜5%含有し、SiO2およびAl23の含有量の合計が75%以下、Na2OおよびK2Oの含有量の合計が12〜25%、MgOおよびCaOの含有量の合計が7〜15%であるガラス。
(iii)モル%で表示した組成が、SiO2を68〜80%、Al23を4〜10%、Na2Oを5〜15%、K2Oを0〜1%、Li2Oを0〜5.0%、MgOを4〜15%およびZrO2を0〜1%含有するガラス。
(iv)モル%で表示した組成が、SiO2を67〜75%、Al23を0〜4%、Na2Oを7〜15%、K2Oを1〜9%、Li2Oを0〜5.0%、MgOを6〜14%およびZrO2を0〜1.5%含有し、SiO2およびAl23の含有量の合計が71〜75%、Na2OおよびK2Oの含有量の合計が12〜20%であり、CaOを含有する場合その含有量が1%未満であるガラス。
ガラスは、化学強化処理を適切に行うため、そのガラス組成におけるLi2OとNa2Oの含有量の合計が12モル%以上であることが好ましい。さらに、ガラス組成におけるLi2Oの含有率が増加するにしたがって、ガラス転移点が下がり、成形が容易となるため、Li2Oの含有率を0.5モル%以上とすることが好ましく、1.0モル%以上とすることがより好ましく、2.0モル%以上とすることがさらに好ましい。さらに、表面圧縮応力(Compressive Stress: CS)および圧縮応力層深さ(Depth of Layer: DOL)を大きくするため、ガラス組成がSiO2を60モル%以上、Al23を8モル%以上含有することが好ましい。
化学強化処理したガラスは、CSの最大値が400MPa以上であり、500MPa以上が好ましく、600MPa以上がより好ましい。DOLは10μm以上である。これによりCSおよびDOLを当該範囲とすることにより、ガラス主面に優れた強度と耐擦傷性を付与できる。
化学強化処理は、ガラス転移点以下の温度でイオン交換によりガラス表面のイオン半径が小さなアルカリ金属イオン(典型的には、Naイオン)を、イオン半径のより大きなアルカリ金属イオン(典型的には、Kイオン)に交換することで、ガラス表面に圧縮応力層を形成する処理である。化学強化処理は従来公知の方法によって実施でき、一般的には硝酸カリウム溶融塩にガラスを浸漬する。また溶融塩として硝酸カリウムと炭酸カリウムの混合塩を使用でき、混合塩100質量部に対し炭酸カリウムを5〜10質量部含まれていることが好ましい。これによりガラスの表層のクラックなどを除去でき高強度のガラスが得られる。化学強化時に硝酸カリウムに硝酸銀などの銀成分を混合することで、ガラスがイオン交換され銀イオンを表面に有し抗菌性を付与できる。
曲面形状を有するガラス板は、平板状のガラス板から所定の形状に成形することが好ましい。例えば平板状のガラス板として板ガラスを選択した場合、使用する成形法としては、自重成形法、真空成形法、プレス成形法から、成形後のガラスによる所望の曲面形状に応じて所望の成形法を選択すればよい。
自重成形法は、成形後の曲面形状に応じた所定の金型上に板ガラスを設置した後、板ガラスを軟化させて、重力により板ガラスを曲げて金型になじませて、所定の形状に成形する方法である。
真空成形法は、板ガラスを軟化させた状態で板ガラスの表裏面に差圧を与えて、板ガラスを曲げて金型になじませて、所定の形状に成形する方法である。真空成形法では、成形後の曲面形状に応じた所定の金型上に板ガラスを設置し、板ガラス上にクランプ金型を設置し、板ガラスの周辺をシールした後、金型と板ガラスとの空間をポンプで減圧することにより、板ガラスの表裏面に差圧を与える。この際に、補助的に、板ガラスの上面側を加圧してもよい。
プレス成形は、成形後の曲面形状に応じた所定の金型(下型、上型)間に板ガラスを設置し、板ガラスを軟化させた状態で、上下の金型間にプレス荷重を加えて、板ガラスを曲げて金型になじませて、所定の形状に成形する方法である。
これらのうち真空成形法は、曲面形状に成形する方法として優れており、ガラス板の二つの主面のうち、一方の主面は成形型と接触せずに成形できるため、傷、へこみなどの凹凸状欠点を減らせる。
なお、他に、局所加熱成形法、真空成形法と異なる差圧成形法なども使用でき、成形後の曲面形状を有するガラス板に応じて、適切な成形法を選択すればよく、2種以上の成形法を併用してもよい。
成形後のガラス板について再加熱(アニール処理)して残留応力を緩和させる処理を実施してもよい。
また、使用する平板状のガラス板には、エッチング処理層やウェットコートやドライコートによるコーティング層などを有する基材を用いてもよい。
本実施形態のガラス板の用途としては、特に限定されない。具体例としては、車両用透明部品(ヘッドライトカバー、サイドミラー、フロント透明基板、サイド透明基板、リア透明基板、インスツルメントパネル表面等。) 、メータ、建築窓、ショーウインドウ、建築用内装部材、建築用外装部材、ディスプレイ(ノート型パソコン、モニタ、LCD、PDP、ELD、CRT、PDA等)、LCDカラーフィルタ、タッチパネル用基板、ピックアップレンズ、光学レンズ、眼鏡レンズ、カメラ部品、ビデオ部品、CCD用カバー基板、光ファイバ端面、プロジェクタ部品、複写機部品、太陽電池用透明基板(カバーガラス等。)、携帯電話窓、バックライトユニット部品(導光板、冷陰極管等。)、バックライトユニット部品液晶輝度向上フィルム(プリズム、半透過フィルム等。)、液晶輝度向上フィルム、有機EL発光素子部品、無機EL発光素子部品、蛍光体発光素子部品、光学フィルタ、光学部品の端面、照明ランプ、照明器具のカバー、増幅レーザ光源、反射防止フィルム、偏光フィルム、農業用フィルム等が挙げられる。
本発明の物品は、本実施形態のガラス板を備える。
本発明の物品は、本実施形態のガラス板からなるものでもよく、本実施形態のガラス板以外の他の部材をさらに備えるものでもよい。
本発明の物品の例としては、前記でガラス板の用途として挙げたもの、それらのいずれか1種以上を備える装置、等が挙げられる。
装置としては、例えば画像表示装置、照明装置、太陽電池モジュール等が挙げられる。
本発明の物品は、均一な視認性等の光学特性の点で、画像表示装置であることが好ましい。特に、大型の曲面形状を有するガラス板が求められる、液晶パネルや有機ELパネルなどの表示パネルが貼合された表示装置に適しており、さらに複雑な曲面形状を備える車載用表示装置に適している。これにより複雑な曲面形状を備えているガラス板であっても均一に研磨でき、均一な視認性が確保できる。
本出願は、2015年6月12日に日本国特許庁に出願された特願2015−118863号に基づく優先権を主張するものであり、特願2015−118863号の全内容を本出願に援用する。
10 ガラス板
11 曲面
12 反対面
20 回転ブラシ
21 回転芯
22 ブラシ毛
30 台座
31 曲面
40 旋回テーブル
41 旋回軸

Claims (7)

  1. ガラス板の主面のうちの曲面を研磨具により研磨する研磨工程を有する、ガラス板の製造方法であって、
    記研磨具は、回転ブラシであって、回転芯と前記回転芯の外周部に設けられるブラシ毛とを有し、
    前記ブラシ毛の平均直径が300μm以下であり、
    前記研磨工程では、前記ガラス板に対する前記回転ブラシの相対位置を前記回転ブラシの軸方向に揺動させ、
    揺動速度の大きさが1mm/sec以上、揺動振幅が0.5mm以上であり、画像表示装置のカバーガラスとして用いられるガラス板の製造方法。
  2. 前記揺動振幅が3mm以上である、請求項1に記載のガラス板の製造方法。
  3. 前記ガラス板の前記曲面はパッド研磨しない、請求項1または2に記載のガラス板の製造方法。
  4. 前記ガラス板は研磨前に平面形状の面取り部を有し、前記面取り部が研磨後に平面形状を保つように、前記曲面が前記回転ブラシにより研磨される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
  5. 前記研磨工程では、前記ガラス板の前記曲面の反対面を台座の曲面で真空吸着させる、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
  6. 前記研磨工程では、前記ガラス板を真空吸着する台座を旋回させる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
  7. 前記台座の前記ガラス板と接触する部位が、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアセタール、アクリル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリプロピレンからなる群より選ばれる少なくとも1つの樹脂材料からなる、請求項5または6に記載のガラス板の製造方法。
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