JP7031230B2 - 3dカバーガラス、およびその製造方法 - Google Patents

3dカバーガラス、およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7031230B2
JP7031230B2 JP2017212062A JP2017212062A JP7031230B2 JP 7031230 B2 JP7031230 B2 JP 7031230B2 JP 2017212062 A JP2017212062 A JP 2017212062A JP 2017212062 A JP2017212062 A JP 2017212062A JP 7031230 B2 JP7031230 B2 JP 7031230B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
glass
glass material
cover glass
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017212062A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019085276A (ja
Inventor
直己 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2017212062A priority Critical patent/JP7031230B2/ja
Priority to CN201811269615.9A priority patent/CN109748488A/zh
Priority to CN201821763954.8U priority patent/CN209338402U/zh
Publication of JP2019085276A publication Critical patent/JP2019085276A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7031230B2 publication Critical patent/JP7031230B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

本発明は、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末といったモバイル機器やCID(Center Information Display)、クラスターといった車載ディスプレイに使用される画像表示装置のための3次元形状をしたカバーガラス(3Dカバーガラス)、およびその製造方法に関する。
携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末といったモバイル機器の意匠性を向上させるため、モバイル機器に使用される画像表示装置に3Dカバーガラスの適用が検討されている(特許文献1)。特許文献1では、3Dカバーガラスの表面品質について、内外表面の表面粗さが所定数値以下であり、かつ該内外表面に所定の大きさの圧痕、すなわち、成形時に生じる凹状欠点が存在しないことが求められている。また、特許文献1では、損傷に対する耐性を高めるため、3Dカバーガラスは化学強化されている。
特許文献1では、上記した3Dカバーガラスの表面品質が、再加工やポリッシングの実施なしで達成されることが好ましいとしている。
特許文献1に記載の3Dカバーガラスは、例えば、特許文献2に記載の方法で製造できる。特許文献2に記載の製造方法では、3Dカバーガラスの成形に用いるグラファイト製の金型表面を高度に研磨することで、モールド面で接するガラス材料表面に圧痕のような凹状欠点が生じるのを防止し、成形後に研磨をしていない。
特表2015-527277号公報 米国出願公開第2017/0121210号公報
しかし、3Dカバーガラスの成形に用いる金型表面を高精度に研磨した場合でも、成形時の雰囲気中で発生する異物の混入や、長時間使用に伴う金型表面に生じる欠点により、成形される3Dカバーガラスの表面に凹状欠点が生じる問題があった。
本願発明は、上記の問題点を解決するため、成形後の3Dカバーガラスの表面に発生する凹状欠点を効率よく、かつ高品質に除去する方法、および表面の凹状欠点数が大幅に低減された3Dカバーガラスの提供を目的とする。
上記した目的を達成するため、中心部が平坦で周辺部の少なくとも一部に曲率半径100[mm]以下の3次元曲面をなす曲面部を有する3Dカバーガラスの製造方法であって、
ガラス材料を、3次元曲面をなす曲面部を含む形状に成形する、ガラス成形工程と、
前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料の表面を研磨する研磨工程と、
前記研磨工程後に、前記ガラス材料に化学強化処理を施す化学強化処理工程と、を有し、
前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料は、製造後の3Dカバーガラスの中心部に相当する部位が、製造後の3Dカバーガラスに対し0.3[mm]以下の反りを有しており、
前記研磨工程は、前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料を、製造後の3Dカバーガラスの中心部に相当する部位を反りの無い平坦な状態を保持した状態にて、表面硬度が20[°]~80[°]の研磨パッドまたは研磨ブラシと、研磨スラリーとを使用して、前記ガラス材料の表面に顕在化する凹状欠点の深さ以上研磨する、3Dカバーガラスの製造方法を提供する。
また、3Dカバーガラスの製造方法において、前記研磨パッドまたは研磨ブラシは、前記ガラス材料と接触する、表面硬度が20[°]~80[°]の表面層と、前記表面層の前記ガラス材料と接触する側の反対側に備わる、前記表面層よりも表面硬度が低い下地層と、を有することが好ましい。
また、3Dカバーガラスの製造方法において、前記研磨工程は、製造後の3Dカバーガラスの曲面部に相当する部位の研磨に、前記研磨ブラシを用いることが好ましい。
また、3Dカバーガラスの製造方法において、前記研磨工程は、真空吸着により、前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料を、製造後の3Dカバーガラスの中心部に相当する部位を反りの無い平坦な状態を保持することが好ましい。
また、3Dカバーガラスの製造方法において、前記研磨工程は、前記ガラス材料のうち凸状をなす主面を研磨した後に、凹状をなす主面を研磨することが好ましい。
また、3Dカバーガラスの製造方法において、前記研磨工程では、5[μm]以上の研磨量を与えることが好ましい。
また、3Dカバーガラスの製造方法において、前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料は、製造後の3Dカバーガラスの中心部に相当する部位が、製造後の3Dカバーガラスに対し0.12[mm]以上の反りを有することが好ましい。
また、平面視した形状が、角部が丸みを帯びた部分があるものを含む多角形であり、中心部が平面で、該多角形の少なくとも1辺の周辺部に曲率半径100[mm]以下の3次元曲面をなす曲面部を有する3Dカバーガラスであって、前記中心部および前記曲面部を含む3Dカバーガラスの両主面の表面粗さRaが0.10[μm]以下であり、3Dカバーガラスの各端面の表面粗さRaが0.20[μm]以下であり、3Dカバーガラスの両主面および各端面に深さ0.1[μm]以上の凹状欠点が存在しない3Dカバーガラスを提供する。
また、3Dカバーガラスは、板厚が0.3~1.0mmであることが好ましい。
また、3Dカバーガラスにおいて、前記多角形は、矩形であることが好ましい。
さらに、3Dカバーガラスは、化学強化されていることが好ましい。
本発明によれば、成形後の3Dカバーガラスの表面に発生する凹状欠点を効率よく、かつ表面の凹欠点数を大幅に除去できる。
図1は、3Dカバーガラスの一構成例を示した図である。 図2(a),(b)は、3Dカバーガラスの化学強化処理による反りの発生を示した断面模式図であり、図2(a)は化学強化処理前、図2(b)は化学強化処理後を示している。 図3(a)は、本ガラス成形工程後のガラス材料の断面模式図であり、図3(b)は本化学強化処理工程後のガラス材料の断面模式図である。 図4は、本研磨工程での研磨手順を示した図であり、ガラス材料の凸状をなす主面の研磨に関する図である。 図5は、比較例1における研磨量と凹状欠点深さとの関係を示している。 図6は、実施例1における研磨量と凹状欠点深さとの関係を示している。 図7は、実施例2における研磨量と凹状欠点深さとの関係を示している。 図8は、実施例3における研磨量と凹状欠点深さとの関係を示している。 図9は、実施例4における研磨量と凹状欠点深さとの関係を示している。 図10(a)は、表面硬度が20[°]以上の研磨パッドと、凹状欠点を有するガラス表面との接触状態を示しており、図10(b)は該研磨パッドによる研磨代を示している。 図11(a)は、表面硬度が20[°]未満の研磨パッドと、凹状欠点を有するガラス表面との接触状態を示しており、図11(b)は該研磨パッドによる研磨代を示している。
以下、図面を参照して本発明を説明する。
本発明の一実施形態に係る3Dカバーガラスの製造方法(以下「本3Dカバーガラスの製造方法」または「本製造方法」という)は、図1に示すような中心部110が平坦で周辺部120の少なくとも一部に曲率半径100[mm]以下の3次元曲面をなす曲面部を有する3Dカバーガラス100の製造方法である。
なお、図1は、本製造方法による3Dカバーガラスの一構成例であり、これに限定されない。図1に示す3Dカバーガラス100は、周辺部の全周にわたって曲面部120が設けられているが、図中、4辺のうち少なくとも1辺の周辺部に曲面部を有していればよい。例えば、左側、右側、上側および下側の周辺部(辺)のうち、いずれか1つの周辺部(辺)にのみ曲面部を有していてもよい。また、図中、左側および右側の周辺部(辺)にのみ曲面部を有していたり、上側および下側の周辺部(辺)にのみ曲面部を有したりしてもよい。また、図中、上側および左側の周辺部(辺)にのみ曲面部を有したり、上側および右側の周辺部(辺)にのみ曲面部を有したり、下側および左側の周辺部(辺)にのみ曲面部を有したり、下側および右側の周辺部(辺)にのみ曲面部を有したりしてもよい。また、図中、上側を除く3辺の周辺部(辺)に曲面部を有したり、下側を除く3辺の周辺部(辺)に曲面部を有したり、左側を除く3辺の曲面部を有したり、右側を除く3辺の周辺部(辺)にのみ曲面部を有したりしてもよい。
本製造方法は、ガラス材料を、3次元曲面をなす曲面部を含む形状に成形する、ガラス成形工程と、ガラス成形工程後に得られたガラス材料の表面を研磨する研磨工程と、研磨工程後に、ガラス材料に化学強化処理を施す化学強化処理工程と、を有する。
画像表示装置のカバーガラスは、薄型化に加え一定の強度が要求されるため化学強化処理が施されるが、周辺部に三次元曲面を有する3Dカバーガラスは化学強化処理による反りの発生が問題となる。図2(a),(b)は、3Dカバーガラスの化学強化処理による反りの発生を示した断面模式図であり、図2(a)は化学強化処理前、図2(b)は化学強化処理後における3Dカバーガラスの化学強化処理による反りの発生状態を示した断面模式図である。この場合、図2(a)に示すように、例えば、化学強化処理前は中心部が平坦である場合、図2(b)に示すように、化学強化処理後は該中心部に凸状に反りが発生する。
本製造方法のガラス成形工程では、化学強化処理により発生する反りを補正する形状にガラス材料を成形する。図3(a)は、本ガラス成形工程後のガラス材料の断面模式図である。図3(a)では、化学強化処理により発生する反りを補正するため、ガラス材料の中心部が図2(b)とは反対方向に凸状に反った形状となっている。図3(b)は本化学強化処理工程後のガラス材料の断面模式図である。図3(a)に示す凸状に沿った形状にガラス材料を成形することにより、化学強化処理工程後のガラス材料は中心部が平坦になる。
図3(a)に示す形状にガラス材料を成形するには、所定の形状の金型を用いる方法などを利用できる。
本製造方法のガラス成形工程に得られたガラス材料は、製造後の3Dカバーガラスの中心部に相当する部位が、製造後の3Dカバーガラスに対し0.3[mm]以下の反り(以下、「製造後の3Dカバーガラスに対する反り」という。)を有している。なお、製造後の3Dカバーガラスは、通常、化学強化処理工程のガラス材料と同一の形状である。
なお、製造後の3Dカバーガラスに対する反りが0.3[mm]より大きいと、次に実施する研磨工程において、ガラス材料に割れが発生するおそれがある。したがって製造後の3Dカバーガラスに対する反りが0.3[mm]以下が好ましく、0.2[mm]以下がより好ましい。
一方、化学強化処理により発生する反りを補正するには、製造後の3Dカバーガラスに対する反りが0.12[mm]以上が好ましく、0.15[mm]以上がより好ましい。
なお、ここでいう「反り」は、化学強化処理後において中心部に相当する面を測定して得られる。この測定には、例えば、3次元測定装置を使用でき、この場合、中心部に相当する面の測定結果と平面をベストフィット処理したときの平面と、測定結果との偏差を計算し、その偏差の最大値と最小値との差を「反り(量)」に変換して求められる。ここで、3次元計測器は、例えば、GOM社製のATOMS(型番:ATOMS Triple scan III)が挙げられる。
上述したように、金型を用いて成形された3Dカバーガラスは、少なくともその表面に凹状欠点が顕在化する問題から、3Dカバーガラスの外観を悪化させ得るため、表面研磨により除去する必要がある。
平板形状をしたカバーガラスの表面研磨は、通常、研磨パッドと研磨スラリーを用いた化学機械研磨、砥石などを用いた機械研磨が用いられる。
図3(a)に示すように、成形工程後のガラス材料は、中心部が凸状に沿った形状であるため、ガラス材料表面への形状追従性の観点から、表面硬度が低い研磨パッドの使用が考えられる。
しかしながら、研磨パッドの表面硬度が低すぎる場合、研磨量を増加させても、後述するように、表面に顕在化した凹状欠点を大きく低減することが困難であることが明らかになった。
本製造方法の研磨工程では、ガラス成形工程後に得られたガラス材料を、製造後の3Dカバーガラスの中心部に相当する部位を反りの無い平坦な状態を保持した状態にて、表面硬度が20[°]~80[°]の研磨パッドまたは研磨ブラシと、研磨スラリーとを使用して、ガラス材料の表面に顕在化する凹状欠点の深さ以上研磨する。
本製造方法における研磨パッドは、ガラス材料に接触する部位が平坦な研磨部材を指す。本製造方法における研磨ブラシは、ガラス材料に接触する部位がブラシ形状をした研磨部材を指す。なお、本製造方法における研磨ブラシは水平方向の長さが鉛直方向の長さよりも短い毛を3本以上有することが好ましく、毛の先端における(毛の延伸方向からみた)形状の外縁は円弧状でも矩形状でもよい。
詳しくは後述するが、ガラス材料の研磨する部位に応じて、研磨パッドと研磨ブラシを使い分けてもよい。
図4は、本研磨工程での研磨手順を示した図であり、図3(a)に示す本ガラス成形工程後のガラス材料において、凸状をなす主面(成形後の凸面)の研磨に関する図である。
図4において、ステージ200は、ガラス材料の中心部を保持する部位が平坦で、ガラス材料の周辺部を保持する部位が3次元曲面をなしており、全体形状が凸状のステージである。ステージ200の表面には多数の孔(図示せず)が設けられている。これらの孔はポンプ400と接続されている。ポンプ400から真空引きすると、ガラス材料100がステージ200の表面に真空吸着される。真空吸着時にガラス材料100は、ステージ200の表面形状に沿って変形し、ガラス材料100の中心部が反りの無い平坦な状態で保持される。この状態でガラス材料100を研磨パッドまたは研磨ブラシ300を使用して研磨する。
なお、本研磨工程では、ガラス材料の中心部を反りの無い平坦な状態で保持する手段は真空吸着に限定されず、ワックスやバックパッドなど他の手段でもよい。
本製造方法の研磨工程では、ガラス材料100の中心部が反りの無い平坦な状態で保持されているため、表面硬度が高い研磨パッドまたは研磨ブラシ300を使用しても、形状追従性が問題とならない。
本製造方法の研磨工程では、表面硬度が20[°]以上の研磨パッドまたは研磨ブラシ300の使用により、表面に顕在化した凹状欠点を完全に除去できる。本製造方法の研磨工程では、表面硬度が30[°]以上の研磨パッドまたは研磨ブラシ300の使用が好ましい。
一方、研磨パッドまたは研磨ブラシの表面硬度が高すぎるとガラス表面にキズが生じやすくなるので、本製造方法の研磨工程では、表面硬度が80[°]以下の研磨パッドまたは研磨ブラシ300を使用するとよい。本製造方法の研磨工程では、表面硬度が70[°]以下の研磨パッドまたは研磨ブラシ300の使用が好ましく、60[°]以下がより好ましい。
図4に示す研磨パッドまたは研磨ブラシ300は、ガラス材料100と接触する表面層320と、表面層320のガラス材料100と接触する側の反対側に備わる下地層310とで構成された二層構造である。
図示した研磨パッドまたは研磨ブラシ300のように二層構造の研磨パッドまたは研磨ブラシの場合、上記の表面硬度は表面層320の表面硬度である。一方、下地層310の表面硬度は、表面層320の表面硬度よりも低いと、ガラス材料100表面への形状追従性を向上させるため好ましい。したがって、下地層310の表面硬度は20[°]未満が好ましく、15[°]以下がより好ましく、10[°]以下がより好ましい。
但し、本製造方法における研磨パッドまたは研磨ブラシは図示した二層構造のものに限定されず、下地層を有しておらず、表面層のみで構成してもよい。なお、研磨パッドと研磨ブラシとを比較した場合、ガラス材料に接触する部位がブラシ形状をした研磨ブラシの方が、ガラス材料表面への形状追従性が高い。そのため、研磨ブラシを使用する場合、下地層を有しておらず、表面層のみで構成してもよい。
図4に示す研磨パッドまたは研磨ブラシ300における表面層320としては、例えば、不織布パッドや織布パッド、ポリウレタンパッド、スウェードパッドおよびこれらをブラシ状に加工したものが挙げられる。下地層310としては、例えば、ポリウレタンなどの樹脂のスポンジが挙げられる。
研磨パッドのパッド径、及び研磨ブラシの外径は、研磨効率を向上させるため10[mmφ]以上が好ましく、20[mmφ]以上がより好ましい。但し、研磨パッドのパッド径、及び研磨ブラシの外径は大きすぎると、研磨量を均一にするのが困難になるため、150[mmφ]以下が好ましく、100[mmφ]以下がより好ましい。
図4は、所定の性状に調整した研磨スラリー(図示せず)を供給しつつ、研磨パッドまたは研磨ブラシ300を、その軸を中心に回転させながら、その表面層320を接触させてガラス材料100を研磨する工程を含む模式図である。図4において、ガラス材料100全体を同一の研磨パッドまたは研磨ブラシ300で研磨してもよいし、ガラス材料100の部位ごとに異なる研磨パッドまたは研磨ブラシ300で研磨してもよい。例えば、ガラス材料のうち、反りの無い平坦な状態を保持した中心部の研磨には、研磨効率を向上させるため研磨パッドを使用し、3次元曲面形状をした周辺部の研磨には、形状追従性を高めるため研磨ブラシを使用する組み合わせでもよい。ガラス材料の周辺部の研磨に、研磨パッドも使用できるが、形状追従性に有利な研磨ブラシの使用でより高精度にガラス材料の端面を研磨できる。
研磨ブラシを使用すれば、ガラス材料の端面も高精度で研磨できる。
研磨スラリーは、微粒子状の研磨剤と、該研磨剤の分散媒からなる。
研磨剤としては、コロイダルシリカ、酸化セリウムが好ましく、酸化セリウムが特に好ましい。
研磨剤として酸化セリウムを用いる場合、平均粒子径は、10~5000[nm]が好ましく、100~3000[nm]がより好ましく、500~2000[nm]がさらに好ましい。
研磨スラリーにおける酸化セリウムの含有率は、1~50[質量%]が好ましく、5~40[質量%]がより好ましく、10~30[質量%]がさらに好ましい。
研磨スラリーを所望のpHに調整するため、研磨剤の分散媒には、酸性またはアルカリ性の分散媒を用いてもよい。酸性の分散媒には、塩酸、硝酸、酢酸が通常使用される。アルカリ性の分散媒には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、水酸化テトラメチルアンモニウムが通常使用される。
本製造方法の研磨工程では、研磨パッドまたは研磨ブラシによる研磨荷重は、2~12[kPa]が好ましい。
本製造方法の研磨工程では、ガラス材料の表面に顕在化する凹状欠点の深さ以上研磨する。この場合、研磨工程の実施前にガラス材料の表面に顕在化する凹状欠点の深さを、レーザー顕微鏡を用いて測定し、得られた測定値を研磨量の基準としてもよい。
また、ガラス材料の表面に顕在化する凹状欠点の深さについて、これまでの知見に基づいて、研磨量を設定してもよい。これまでの知見により、ガラス材料の表面に顕在化する凹状欠点の大半が、深さ5[μm]以下であることを確認している。この知見に基づいて、研磨量を5[μm]以上としてもよい。
また、3Dカバーガラスとしての使用上問題となるのは、ガラス材料の表面へ顕在化した凹状欠点であるので、目視可能な凹状欠点がガラス材料の表面に存在しなくなるまで研磨してもよい。この場合、ガラス材料表面に顕在化した凹状欠点の深さの測定は不要である。
なお、本製造方法では、深さ0.1[μm]をガラス材料の表面に存在する凹状欠点の除去の要否の判断基準とする。深さ0.1[μm]以下の凹状欠点は目視により確認されず、3Dカバーガラスの外観を悪化させない。
図4では、成形後の凸面の研磨の手順を示したが、成形後の凹面(図3(a)に示す本ガラス成形工程後のガラス材料において、凹状をなす主面も同様の手順で研磨する。
この場合、図4におけるガラス材料100を上下反転させ、ガラス材料の中心部を保持する部位が平坦で、ガラス材料の周辺部を保持する部位が3次元曲面をなしており、全体形状が凹状のステージに該ガラス材料を真空吸着させて、ガラス材料100の中心部が反りの無い平坦な状態で保持した状態で、ガラス材料を研磨パッドまたは研磨ブラシと、研磨スラリーとを用いて研磨する。
本製造方法の研磨工程において、ガラス材料を研磨する順序、すなわち、成形後の凸面、および成形後の凹面の研磨順序は特に限定されない。しかし、成形後の凸面を先に研磨した後に、成形後の凹面をその後に研磨すると、スマートフォンなどに取り付け使用する際、応力が発生しやすい凹面に、研磨後に吸着部材(ステージ)が接触せず強度低下が生じないため、ガラス材料の強度の観点から好ましい。
本製造方法の化学強化処理工程では、研磨工程後のガラス材料に化学強化処理を施す。なお、化学強化処理は、溶融塩中にガラスを浸漬させる方法や、溶融塩をペースト状もしくは粉状にしてガラスに塗布する方法を使用できるが、通常、アルカリ金属を含む溶融塩中にガラスを浸漬させることにより行われる。
次に、本発明の一実施形態にかかる3Dカバーガラス(以下「本3Dカバーガラス」という)について記載する。本3Dカバーガラスは、中心部が平面で、周辺部の少なくとも一部に曲率半径100[mm]以下の3次元曲面をなす曲面部を有する点は、本製造方法が対象とする3Dカバーガラスとして記載したのと同様である。また、本3Dカバーガラスは、平面視した形状が三角形、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形である。なお、ここでいう多角形とは、平面視において角部が丸みを帯びた部分があるものも含む。別の言い方をすると、ここでいう多角形とは、本3Dカバーガラスの平面視における外縁において、角部に曲線部分を含む場合であっても、該外縁のうち、直線と、該直線を延長した仮想直線によって得られる外縁の形状が多角形であれば、「多角形」の対象とする。なお、多角形の全周において曲面部を有する形状の場合、平面視において多角形の全ての角部に丸みを帯びる部分を有する。また、本3Dカバーガラスは、該多角形の周辺部の少なくとも1辺に曲面部を有する。
なお、本3Dカバーガラスの曲面部における曲率半径は、画像表示装置の仕様にもよるが、例えば、スマートフォンであれば、フィット感を高める上で、50[mm]以下が好ましく、20[mm]以下がより好ましく、10[mm]以下がさらに好ましい。また、落下時の応力集中による割れを防ぐ理由から、曲面部における曲率半径は、0.2[mm]以上であればよく、0.5[mm]以上が好ましく、1.0[mm]以上がより好ましい。
本3Dカバーガラス100は、中心部110および曲面部120を含む3Dカバーガラス100の両主面の表面粗さRaが0.10[μm]以下である。両主面とは、図1に3Dカバーガラス100における内側主面および外側主面を指す。両主面の表面粗さRaが0.10[μm]超の場合、表面の微細な凹凸により曇って見えるなどの外観不具合が生じるおそれがある。両主面の表面粗さRaが0.10[μm]以下であれば、このような外観不具合を防止できる。
本3Dカバーガラス100の両主面の表面粗さRaは、例えば接触式表面粗さ測定器を用いて測定でき、該表面粗さRaは表面強度向上の観点から0.05[μm]以下が好ましく。0.02[μm]以下がより好ましい。なお、本明細書において、表面粗さRaは、JISB0601:2001により規定される算術平均粗さRaを指す。
また、本3Dカバーガラス100は、各端面の表面粗さRaが0.20[μm]以下であるとよい。各端面とは、図1に3Dカバーガラス100における端面全周を指す。
3Dカバーガラスの成形に用いるガラス材料は回転砥石を用いて、端面を研削しており、その端面には研削によるキズが存在しやすい。そして、研削によるキズの程度によっては、3Dカバーガラスの強度が低下する場合がある。研削によるキズの程度は、各端面の表面粗さRaにより推測できる。各端面の表面粗さRaが0.20[μm]超だと、研削によるキズにより、3Dカバーガラスの強度が低下するおそれがある。
本製造方法では、その研磨工程でガラス材料の端面に、所定の表面硬度を有する研磨パッドまたは研磨ブラシを接触させることにより、端面に存在する研削によるキズが平滑化される。そのため、各端面の表面粗さRaが0.20[μm]以下の3Dカバーガラスが得られる。
本3Dカバーガラス100の各端面の表面粗さRaは、接触式表面粗さ測定器を用いて測定できる。なお、本明細書において、各端面の表面粗さRaはJIS B0601:2001により規定される算術平均粗さRaを指す。
本3Dカバーガラス100の各端面の表面粗さRaは0.10[μm]以下が好ましく、0.05[μm]以下がより好ましい。
本3Dカバーガラス100は、両主面に深さ0.1[μm]以上の凹状欠点が存在しないため、良好な外観を実現できる。また、各端面の表面粗さRaが0.20[μm]以下であるため、機械的強度が向上する。
また、本3Dカバーガラスは、その板厚は、ガラスの強度を一定レベル以上に保つため、0.3[mm]以上が好ましく、0.5[mm]以上がより好ましい。
また、3Dカバーガラスの板厚は、部材の軽量化を図るため2.0[mm]以下が好ましい。本製造方法で本3Dカバーガラスを製造する場合は、その板厚が1.0[mm]以下であると、研磨工程での真空吸着が容易になるために好ましい。
また、本3Dカバーガラスは、成形時の圧力分布を制御するために、平面視における対角サイズは、50[mm]以上、1000[mm]以下が好ましい。
さらに、本3Dカバーガラスは、反りを低減し、かつ、衝撃強度を高めるために化学強化されていることが好ましい。化学強化方法は、特定されず、使用するガラス材料の組成に応じて適宜、所定のイオン交換方法を用いるなどして、所定の表面圧縮応力が得られるようにするとよい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
(実施例1~4、比較例1)
実施例1~4、および比較例1では、図1に示す3Dカバーガラスを製造した。図1に示す3Dカバーガラス100は、平面視におけるサイズは150[mm]×80[mm]程度の略長方形であり、全周に亘って3次元曲面をなす曲面部を有している。該曲面部は、最小曲率半径Rが5[mm]程度で、曲げ深さが4.5[mm]であった。
まず、本製造方法のガラス成形工程に示す手順にしたがって、図3(a)に示す断面形状のようにガラス材料を成形した。図3(a)に示す断面形状に対応する形状をした一対の金型(凸型および凹型)を用いて、ガラス材料をそのガラス転移点(Tg)以上の温度に加熱してプレス成形をした後、徐冷して成形品を得た。成形後のガラス材料は、製造後、即ち、化学強化後の3Dカバーガラスに対し0.16[mm]の反りを有しており、その外形全体が凸形状をなしていた。なお、反りは、GOM社製のATOMS(型番:ATOMS Triple scan III)を用いて計測した、中心部に相当する面の測定結果と平面をベストフィット処理したときの平面と、測定結果との偏差を計算し、その偏差の最大値と最小値との差を変換して求めた。
次に、図4に示す手順にしたがって、成形後のガラス材料100をステージ200に真空吸着させ、成形後の凸面を研磨パッドまたは研磨ブラシと研磨スラリーとを用いて研磨した。実施例1~4、比較例1で使用した研磨パッドまたは研磨ブラシを以下に示す。
実施例1:表面層の表面硬度が38[°]、下地層の表面硬度が8[°]の二層構造の研磨パッド
実施例2:表面硬度が51[°]の下地層無しの研磨パッド
実施例3:表面硬度が73[°]、下地層の表面硬度が8[°]の二層構造の研磨パッド
実施例4:表面硬度が51[°]、下地層の表面硬度が8[°]の二層構造の研磨ブラシ
比較例1:表面硬度が8[°]、下地層の表面硬度が8[°]の二層構造の研磨パッド
上記の研磨パッドまたは研磨ブラシは、パッド径またはブラシ径が94[mmφ]である。
研磨条件として、酸化セリウムを含む研磨スラリー(MIREK E30J、三井金属鉱業株式会社製)を使用し、研磨パッドを、軸を中心に400[rpm]で回転させながら、以下に示す研磨荷重でガラス材料に接触させた。送り速度50[mm/min]とした。
実施例1:91[g/cm2
実施例2:100[g/cm2
実施例3:81[g/cm2
実施例4:62[g/cm2
比較例1:25[g/cm2
各実施例、および比較例は、ガラス材料の凸面に存在する凹状欠点の深さを異なる3つのサンプルを準備し、各々の研磨量を2.5[μm]、5.0[μm]、7.5[μm]、10.0[μm]に変えて研磨を実施し、研磨の実施後の凹状欠点の深さを測定した。
図5~9は、それぞれ比較例1、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4における研磨量と凹状欠点深さとの関係を示している。これらの結果は、表面硬度が20[°]未満(8[°])の研磨パッドを使用した比較例1では、研磨量を大きくしても、凹状欠点を除去できなかった。これに対し、表面硬度が20[°]以上の研磨パッドを使用した実施例1~4では、凹状欠点の深さの1.2倍程度の研磨量で凹状欠点を除去できたことを示している。両者の違いについて、図を用いて説明する。
図10(a)は、表面硬度が20[°]以上の研磨パッドと、凹状欠点を有するガラス表面との接触状態を示しており、図10(b)は該研磨パッドによる研磨量を示している。図11(a)は、表面硬度が20[°]未満の研磨パッドと、凹状欠点を有するガラス表面との接触状態を示しており、図11(b)は該研磨パッドによる研磨量を示している。
表面硬度が20[°]未満(8[°])の研磨パッドを用いた比較例1の場合、図11(a)に示すように、凹状欠点600を有するガラス材料100表面と接触させた際に、凹状欠点600の形状に沿って研磨パッドの表面層320が変形し、凹状欠点600の底部に研磨パッドの表面層320が接する。この状態で研磨すると、図11(b)に示す研磨量800となり、凹状欠点を除去できない。
一方、表面硬度が20[°]以上の研磨パッドを用いた実施例1~4の場合、図10(a)に示すように、凹状欠点600を有するガラス材料100表面と接触させた際に、凹状欠点600の形状に沿って研磨パッドの表面層320が変形せず、凹状欠点600の底部に研磨パッドの表面層320が接することがない。この状態で研磨すると、図10(b)に示す研磨量800となり、凹状欠点が除去できる。
次に、ガラス材料100を上下反転させ、ステージ200に真空吸着させ、成形後の凸面を、成形後の凹面の研磨に用いたのと同じ研磨パッドまたはブラシと研磨スラリーとを用いて研磨した。
研磨後の(組成中にNa2Oを含む)ガラス材料を450[℃]に加熱して溶融させた硝酸カリウム塩に2時間浸漬しイオン交換処理した。その後、ガラス材料を溶融塩より引き上げ、1時間で室温まで徐冷することで化学強化処理を施した。さらに、ガラス材料をアルカリ溶液(商品名:サンウォッシュTL-75、ライオン社製)に4時間浸漬してアルカリ処理を施し、3Dカバーガラスを得た。
化学強化処理後の3Dカバーガラスの両主面の表面粗さRaを接触式表面粗さ測定器(ミツトヨ製サーフテストSV-600)で測定した。実施例1~4、および比較例1の3Dカバーガラスは両主面の表面粗さRaが0.016[μm]であった。
化学強化処理後の3Dカバーガラスの各端面の表面粗さRaを接触式表面粗さ測定器で測定した。実施例1~4、および比較例1の3Dカバーガラスは各端面の表面粗さRaが0.014[μm]であった。
比較例2として、特許文献1に記載の3Dカバーガラスについても、両主面の表面粗さRaを段落0040に記載の手順で測定したところ、両主面の表面粗さRaが0.011[μm]以下であった。この3Dカバーガラスは、特許文献1に記載の手順にしたがって、2Dガラスシートをフロート法で作製した以外は、特許文献2に記載の方法で3Dカバーガラスに成形したものである。この3Dカバーガラスは、2Dガラスシートの段階で各端面を常法に従って、回転砥石を用いて研削加工されている。3Dカバーガラスの各端面の表面粗さRaを接触式表面粗さ測定器で測定したところ、各端面の表面粗さRaは0.311[μm]であった。
100:3Dカバーガラス
110:中心部
120:曲面部
200:ステージ
300:研磨パッド
310:下地層
320:表面層
400:ポンプ
600:凹状欠点
800:研磨量

Claims (8)

  1. 中心部が平坦で周辺部の少なくとも一部に曲率半径100[mm]以下の3次元曲面をなす曲面部を有する3Dカバーガラスの製造方法であって、
    ガラス材料を、3次元曲面をなす曲面部を含む形状に成形する、ガラス成形工程と、
    前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料の表面を研磨する研磨工程と、
    前記研磨工程後に、前記ガラス材料に化学強化処理を施す化学強化処理工程と、を有し、
    前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料は、製造後の3Dカバーガラスの中心部に相当する部位が、製造後の3Dカバーガラスに対し0.3[mm]以下の反りを有しており、
    前記研磨工程は、前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料を、製造後の3Dカバーガラスの中心部に相当する部位を反りの無い平坦な状態を保持した状態にて、表面硬度が20[°]~80[°]の研磨パッドまたは研磨ブラシと、研磨スラリーとを使用して、前記ガラス材料の表面に顕在化する凹状欠点の深さ以上研磨し、
    前記研磨パッドまたは研磨ブラシによる研磨荷重が、62[g/cm ]以上であり、
    前記研磨工程は、製造後の3Dカバーガラスの前記周辺部に相当する部位の研磨に、前記研磨ブラシを用いる、3Dカバーガラスの製造方法。
  2. 中心部が平坦で周辺部の少なくとも一部に曲率半径100[mm]以下の3次元曲面をなす曲面部を有する3Dカバーガラスの製造方法であって、
    ガラス材料を、3次元曲面をなす曲面部を含む形状に成形する、ガラス成形工程と、
    前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料の表面を研磨する研磨工程と、
    前記研磨工程後に、前記ガラス材料に化学強化処理を施す化学強化処理工程と、を有し、
    前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料は、製造後の3Dカバーガラスの中心部に相当する部位が、製造後の3Dカバーガラスに対し0.3[mm]以下の反りを有しており、
    前記研磨工程は、前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料を、製造後の3Dカバーガラスの中心部に相当する部位を反りの無い平坦な状態を保持した状態にて、表面硬度が20[°]~38[°]の研磨パッドまたは研磨ブラシと、研磨スラリーとを使用して、前記ガラス材料の表面に顕在化する凹状欠点の深さ以上研磨し、
    前記研磨パッドまたは研磨ブラシによる研磨荷重が、62[g/cm ]以上であり、
    前記研磨パッドまたは研磨ブラシは、前記ガラス材料と接触する、表面硬度が20[°]~38[°]の表面層と、前記表面層の前記ガラス材料と接触する側の反対側に備わる、前記表面層よりも表面硬度が低い下地層と、を有する、3Dカバーガラスの製造方法。
  3. 前記研磨パッドまたは研磨ブラシは、前記ガラス材料と接触する、表面硬度が20[°]~80[°]の表面層と、前記表面層の前記ガラス材料と接触する側の反対側に備わる、前記表面層よりも表面硬度が低い下地層と、を有する、請求項1に記載の3Dカバーガラスの製造方法。
  4. 前記研磨工程は、製造後の3Dカバーガラスの曲面部に相当する部位の研磨に、前記研磨ブラシを用いる、請求項2に記載の3Dカバーガラスの製造方法。
  5. 前記研磨工程は、真空吸着により、前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料を、製造後の3Dカバーガラスの中心部に相当する部位を反りの無い平坦な状態を保持する、請求項1~のいずれかに記載の3Dカバーガラスの製造方法。
  6. 前記研磨工程は、前記ガラス材料のうち凸状をなす主面を研磨した後に、凹状をなす主面を研磨する、請求項1~のいずれかに記載の3Dカバーガラスの製造方法。
  7. 前記研磨工程では、5[μm]以上の研磨量を与える、請求項1~のいずれかに記載の3Dカバーガラスの製造方法。
  8. 前記ガラス成形工程後に得られた前記ガラス材料は、製造後の3Dカバーガラスの中心部に相当する部位が、製造後の3Dカバーガラスに対し0.12[mm]以上の反りを有する、請求項1~のいずれかに記載の3Dカバーガラスの製造方法。
JP2017212062A 2017-11-01 2017-11-01 3dカバーガラス、およびその製造方法 Active JP7031230B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017212062A JP7031230B2 (ja) 2017-11-01 2017-11-01 3dカバーガラス、およびその製造方法
CN201811269615.9A CN109748488A (zh) 2017-11-01 2018-10-29 3d罩盖玻璃及其制造方法
CN201821763954.8U CN209338402U (zh) 2017-11-01 2018-10-29 3d罩盖玻璃

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017212062A JP7031230B2 (ja) 2017-11-01 2017-11-01 3dカバーガラス、およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019085276A JP2019085276A (ja) 2019-06-06
JP7031230B2 true JP7031230B2 (ja) 2022-03-08

Family

ID=66402475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017212062A Active JP7031230B2 (ja) 2017-11-01 2017-11-01 3dカバーガラス、およびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7031230B2 (ja)
CN (2) CN109748488A (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013525258A (ja) 2010-05-03 2013-06-20 コーニング インコーポレイテッド 3dガラス物品を作製する方法
JP2015157733A (ja) 2014-02-25 2015-09-03 旭硝子株式会社 化学強化ガラス板の製造方法
JP2015527277A (ja) 2012-05-31 2015-09-17 コーニング インコーポレイテッド カバーガラス物品
JP2015527940A (ja) 2012-07-23 2015-09-24 ジェイエイチ ローデス カンパニー, インコーポレイテッド 非平面ガラス研磨パッドおよび製造方法
WO2016117474A1 (ja) 2015-01-20 2016-07-28 旭硝子株式会社 化学強化ガラス及び化学強化ガラスの製造方法
JP2016524582A (ja) 2013-05-07 2016-08-18 コーニング インコーポレイテッド イオン交換強化3dガラスカバーを作製するための補償金型
WO2016199612A1 (ja) 2015-06-12 2016-12-15 旭硝子株式会社 ガラス板の製造方法、ガラス板、および表示装置
JP3209364U (ja) 2016-12-28 2017-03-09 富士紡ホールディングス株式会社 研磨ブラシ
JP2017064820A (ja) 2015-09-29 2017-04-06 富士紡ホールディングス株式会社 研磨パッド
WO2017075157A1 (en) 2015-10-30 2017-05-04 Corning Incorporated A 3d shaped glass-based article, method and apparatus for producing the same
JP2017165645A (ja) 2016-03-10 2017-09-21 旭硝子株式会社 化学強化ガラスの製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5556800B2 (ja) * 2011-12-16 2014-07-23 旭硝子株式会社 研磨ブラシ、ガラス基板の端面研磨方法、およびガラス基板の製造方法
US9187365B2 (en) * 2013-02-25 2015-11-17 Corning Incorporated Methods for measuring the asymmetry of a glass-sheet manufacturing process
CN107188398A (zh) * 2016-03-10 2017-09-22 旭硝子株式会社 化学强化玻璃的制造方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013525258A (ja) 2010-05-03 2013-06-20 コーニング インコーポレイテッド 3dガラス物品を作製する方法
JP2015527277A (ja) 2012-05-31 2015-09-17 コーニング インコーポレイテッド カバーガラス物品
JP2015527940A (ja) 2012-07-23 2015-09-24 ジェイエイチ ローデス カンパニー, インコーポレイテッド 非平面ガラス研磨パッドおよび製造方法
JP2016524582A (ja) 2013-05-07 2016-08-18 コーニング インコーポレイテッド イオン交換強化3dガラスカバーを作製するための補償金型
JP2015157733A (ja) 2014-02-25 2015-09-03 旭硝子株式会社 化学強化ガラス板の製造方法
WO2016117474A1 (ja) 2015-01-20 2016-07-28 旭硝子株式会社 化学強化ガラス及び化学強化ガラスの製造方法
WO2016199612A1 (ja) 2015-06-12 2016-12-15 旭硝子株式会社 ガラス板の製造方法、ガラス板、および表示装置
JP2017064820A (ja) 2015-09-29 2017-04-06 富士紡ホールディングス株式会社 研磨パッド
WO2017075157A1 (en) 2015-10-30 2017-05-04 Corning Incorporated A 3d shaped glass-based article, method and apparatus for producing the same
JP2017165645A (ja) 2016-03-10 2017-09-21 旭硝子株式会社 化学強化ガラスの製造方法
JP3209364U (ja) 2016-12-28 2017-03-09 富士紡ホールディングス株式会社 研磨ブラシ

Also Published As

Publication number Publication date
CN109748488A (zh) 2019-05-14
JP2019085276A (ja) 2019-06-06
CN209338402U (zh) 2019-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI710531B (zh) 壓製成型用玻璃素材、壓製成型用玻璃素材之製造方法及光學元件之製造方法
TWI576204B (zh) glass plate
US20090275268A1 (en) Method for producing glass substrate for magnetic disk
JP4246791B2 (ja) 磁気ディスク用ガラス基板の表面仕上げ方法
KR101707056B1 (ko) 유리 기판 및 그 제조 방법
JP4234991B2 (ja) 情報記録媒体用ガラス基板の製造方法及びその製造方法によって製造される情報記録媒体用ガラス基板
US20110189505A1 (en) Method for manufacturing glass substrate for magnetic recording medium
US20090305615A1 (en) Carrier for double-side polishing apparatus, double-side polishing apparatus using the same, and double-side polishing method
JP2004243445A (ja) 情報記録媒体用ガラス基板及びその製造方法並びにそれに使用する研磨パッド
JP2004303280A (ja) 情報記録媒体用ガラス基板の製造方法
JP4713064B2 (ja) 情報記録媒体用ガラス基板の製造方法及びその製造方法で製造された情報記録媒体用ガラス基板
JP6280355B2 (ja) 磁気ディスク用基板の製造方法及び研磨処理用キャリア
JP6913295B2 (ja) ガラス板、及びガラス板の製造方法
JP7031230B2 (ja) 3dカバーガラス、およびその製造方法
JP5768554B2 (ja) 磁気記録媒体用ガラス基板の製造方法および磁気記録媒体用ガラス基板
CN108369908B (zh) 双面研磨方法及双面研磨装置
JP6330628B2 (ja) ガラス基板の製造方法
JP2015157733A (ja) 化学強化ガラス板の製造方法
JP2009279696A (ja) ガラス基板の製造方法
JP2015069674A (ja) 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法及び研磨処理用キャリア
CN108564970B (zh) 玻璃基板的制造方法、磁盘用玻璃基板的制造方法
US20200270174A1 (en) Method for manufacturing disk-shaped glass substrate, method for manufacturing thin glass substrate, method for manufacturing light-guiding plate, and disk-shaped glass substrate
JP2015064920A (ja) 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法
KR102391872B1 (ko) 유리 기판의 제조 방법 및 유리 기판 연마 장치
CN105580079B (zh) 磁盘用玻璃基板的制造方法和磁盘的制造方法、以及磨削工具

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200702

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210706

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210902

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7031230

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150