JP6881109B2 - 長尺材の長さ測定方法及び装置 - Google Patents
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従来、熱間状態の継目無管のような長尺材の長さを測定する方法として、長尺材を該長尺材の長手方向に略直交する方向から撮像手段で撮像し(長尺材から発生する自発光を受光して結像し)、撮像画像内における長尺材の端部の端面の位置を検出することで、長尺材の長さを算出する方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
マンドレルミル出側から定径圧延機入側までの間に位置する熱間状態の継目無管の長さについても、特許文献1〜3に記載のような自発光の撮像画像を用いた従来の長さ測定方法を適用することで、ある程度精度良く長さを測定可能である。
そして、本発明者らが検討したところ、継目無管の端部が過度に明るく撮像される場合、マンドレルミル出側から定径圧延機入側までの間に位置する継目無管の搬送機構(例えば、継目無管を下方から支持する受け台)からの反射光を受光している画素領域を継目無管の端部に相当する画素領域だと誤認識してしまい、その結果、継目無管の端面の位置を正確に検出できないケースのあることがわかった。
また、継目無管の端部が過度に暗く撮像される場合、継目無管の端面よりも内側に位置する画素領域を端面に相当する画素領域だと誤認識してしまい、その結果、継目無管の端面の位置を正確に検出できないケースのあることがわかった。
すなわち、前記課題を解決するため、本発明は、熱間状態で自発光している長尺材の端部を該長尺材の長手方向に略直交する方向から撮像手段で撮像することで撮像画像を取得する撮像工程と、前記撮像工程で取得した前記長尺材の端部の撮像画像に基づき、該撮像画像内における前記長尺材の端面の位置を検出する端面位置検出工程と、前記端面位置検出工程で検出した前記長尺材の端面の位置に基づき、前記長尺材の長さを算出する長さ算出工程とを含む、長尺材の長さ測定方法を提供する。
前記撮像工程において、複数の異なる露光時間が設定された前記撮像手段で撮像することで、前記設定された複数の露光時間に応じた複数枚の撮像画像を取得する。
前記端面位置検出工程は、前記撮像工程で取得した前記複数枚の撮像画像のうち何れか2つの撮像画像の差分画像に基づき、前記長尺材の端面の位置を検出するための判定領域を決定する判定領域決定手順と、前記撮像工程で取得した前記複数枚の撮像画像の前記判定領域決定手順で決定した前記判定領域内に位置する画素の濃度値に基づき、前記複数枚の撮像画像のうち前記長尺材の端面位置を検出するのに最適な撮像画像を選択する最適撮像画像選択手順と、前記最適撮像画像選択手順で選択した前記撮像画像に基づき、前記長尺材の端面の位置を検出する端面位置検出手順とを含む。
すなわち、好ましくは、前記撮像工程において、前記長尺材の一方の端部の位置を固定し、前記長尺材の他方の端部を前記撮像手段で撮像し、前記端面位置検出工程において、前記撮像工程で取得した前記長尺材の他方の端部の前記撮像画像に基づき、前記撮像画像内における前記長尺材の他方の端部の端面の位置を検出し、前記長さ算出工程において、前記撮像工程で前記長尺材の他方の端部を撮像した前記撮像手段の位置と、前記端面位置検出工程で検出した前記撮像画像内における前記長尺材の他方の端部の端面の位置とに基づき、前記長尺材の長さを算出する。
すなわち、好ましくは、前記撮像工程において、前記長尺材の長手方向に沿って異なる位置に複数の撮像手段を配置し、該複数の撮像手段で前記長尺材をそれぞれ撮像することで、該複数の撮像手段毎に撮像画像を取得し、前記端面位置検出工程において、前記複数の撮像手段毎に取得した撮像画像のうち前記長尺材の端部を含む撮像画像に基づき、該撮像画像内における前記長尺材の端面の位置を検出し、前記長さ算出工程において、前記複数の撮像手段のうち前記長尺材の端部を含む撮像画像を取得した撮像手段の位置と、前記端面位置検出工程で検出した前記撮像画像内における前記長尺材の端面の位置とに基づき、前記長尺材の長さを算出する。
すなわち、前記判定領域決定手順において、前記何れか2つの撮像画像の差分画像を、前記何れかの2つの撮像画像のうち何れか一方の撮像画像に繰り返し加算することで、濃度値が上限に達する画素領域を前記長尺材に相当する画素領域と判定し、該判定した前記長尺材に相当する画素領域の端に位置する画素に基づき、前記判定領域を決定することが考えられる。
また、前記最適撮像画像選択手順において、前記複数枚の撮像画像のうち前記判定領域内に位置する画素の濃度値の前記長尺材の長手方向についての微分値の絶対値が最大となる撮像画像を前記最適な撮像画像として選択することが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る長尺材の長さ測定装置(以下、適宜、単に「長さ測定装置」という)の概略構成を示す模式図である。図1に示す太線矢符は、材料(継目無管及び丸ビレット)の搬送経路を示す。
図1に示すように、マンネスマン−マンドレルミル方式による継目無管の製造においては、まず素材の丸ビレットを回転炉床式加熱炉3で加熱した後、穿孔機4でプラグと圧延ロールにより丸ビレットを穿孔圧延して中空素管Pを製造する。次に、中空素管Pの内面にマンドレルバーBを串状に挿入し、複数の圧延スタンドを備えるマンドレルミル5で外面を圧延ロールで拘束して延伸圧延することにより、所定の肉厚まで減肉する。次いで、マンドレルバーBを図1に示す破線矢符の方向(図1の左側)に引き抜いた後、減肉された中空素管Pを再加熱炉6で加熱し、複数の圧延スタンドを備えるストレッチレデューサ7で所定外径に定径圧延することで、製品としての継目無管Pを得る。以下では、中空素管と継目無管とを区別することなく、いずれも継目無管と称する。
撮像手段1は、熱間状態の継目無管Pの端部を継目無管Pの長手方向に略直交する方向(径方向)から撮像し、撮像画像を取得する手段である。
本実施形態では、前述のように、継目無管Pの一方の端部の位置が固定されているため、撮像手段1は、継目無管Pの他方の端部を撮像し得る位置に配置されている。本実施形態では、継目無管Pの長手方向に沿って異なる位置に複数(本実施形態では8つ)の撮像手段1a〜1hが配置されており、複数の撮像手段1a〜1hが継目無管Pをそれぞれ撮像することで、複数の撮像手段1a〜1h毎に撮像画像が取得される。本実施形態では、複数の撮像手段1a〜1hの配置位置は固定されているが、調整可能に配置することも可能である。
撮像手段1としては、例えば、露光時間を設定可能な2次元CMOSカメラを好適に用いることができる。撮像手段1は、継目無管Pから発生する自発光(赤外光)を受光して結像するため、自発光以外の外乱光が受光されるのを極力回避できるように、赤外光のみを透過させる波長選択フィルタを具備することが好ましい。
例えば、測定位置Mにおいて、一つの撮像手段1の視野幅を約4000mmに設定し、隣り合う撮像手段1の視野幅のオーバラップ量を約200mmにすることで、8つの撮像手段1a〜1hにより、変動範囲が約30000mmの継目無管Pの長さを約2mm/画素の分解能で測定可能である。
図2に示すように、測定位置Mにおいて、継目無管Pは受け台82によって下方から支持される。この受け台82は、継目無管Pの長手方向に沿った複数箇所に設けられている。また、マンドレルバーBを引き抜く際に継目無管Pが長手方向に移動するが、その際に継目無管Pが径方向に過度にずれないようにガイド83が設けられている。各撮像手段1で取得した撮像画像には、特に受け台82からの反射光を受光している画素領域が含まれる場合がある。
図3は、本発明の一実施形態に係る長尺材の長さ測定方法の概略工程を示すフロー図である。
図3に示すように、本実施形態に係る長さ測定方法は、撮像工程S1と、端面位置検出工程S2と、長さ算出工程S3とを含んでいる。以下、各工程S1〜S3について、順に説明する。
撮像工程S1では、撮像手段1によって熱間状態の継目無管Pの端部(他方の端部)を継目無管Pの長手方向に略直交する方向から撮像することで撮像画像を取得する。本実施形態では、継目無管Pの長手方向に沿って8つの撮像手段1a〜1hが配置されているため、継目無管Pの長さに応じて、何れかの撮像手段1によって継目無管Pの端部が撮像されることになる。なお、継目無管Pの端部を撮像した撮像手段1以外の撮像手段1については、継目無管Pの端部よりも内側の部位が撮像されるか、或いは、継目無管P以外の要素(背景のみの場合も含む)が撮像されることになる。
撮像手段1には、複数の異なる露光時間が設定されている。本実施形態では、32μsec、0.01sec、0.02sec、0.03sec、0.04sec、0.05sec、0.06sec、0.07sec、0.08sec、0.09sec、0.10secの計11通りの露光時間が設定されている。本実施形態の撮像工程S1では、各撮像手段1によって、設定された11通りの露光時間に応じた複数枚の撮像画像を順次取得する。撮像手段1が8つで、露光時間が11通りであるため、合計88枚の撮像画像が取得されることになる。
端面位置検出工程S2では、撮像工程S1で取得した継目無管Pの端部(他方の端部)の撮像画像に基づき、信号処理手段2が、撮像画像内における継目無管Pの端面の位置(他方の端部の端面の位置)を検出する。本実施形態では、複数の撮像手段1毎に撮像画像を取得するため、信号処理手段2は、複数の撮像手段1毎に取得した撮像画像のうち、後述のようにして判定した継目無管Pの端部を含む撮像画像に基づき、撮像画像内における継目無管Pの端面の位置を検出する。
具体的には、端面位置検出工程S2では、信号処理手段2は、判定領域決定手順S21と、最適撮像画像選択手順S22と、端面位置検出手順S23とを実行する。以下、端面位置検出工程S2で実行する各手順S21〜S23について、順に説明する
判定領域決定手順S21では、継目無管Pの端面の位置を検出するための判定領域を決定する。ここで、本実施形態の判定領域決定手順S21について説明する前に、従来の判定領域決定手順(本発明者らが本発明に想到するに至る過程で検討した判定領域決定手順)について説明する。
本実施形態では、種々の外径や肉厚を有する継目無管Pが同一の製造工程で製造されるため、加熱炉3で丸ビレットを一定の温度に加熱したとしても、継目無管Pの外径や肉厚に応じて、温度低下の速さが異なることで長さ測定時の温度が比較的大きく変化する。このため、撮像手段1で受光する自発光の強度も大きく変化することになる。これに起因して、撮像手段1の露光時間が一定であると、継目無管Pの端部が明るく撮像される場合(温度が高い場合)と、継目無管Pが暗く撮像される場合(温度が低い場合)とが混在することになる。
具体的には、前述の図5(b)に示すような過度に明るく(継目無管Pの温度が高く)、受け台82が視野に入っている撮像画像が取得される継目無管Pについて、露光時間を前述の11通りに変更して撮像した場合に、撮像画像における継目無管Pの端部に相当する画素領域の濃度値(平均濃度値)と、継目無管Pの端部以外の要素(受け台82)に相当する画素領域の濃度値(平均濃度値)とが、どのように変化するかについて調査した。
同様に、前述の図5(c)に示すような過度に暗い(継目無管Pの温度が低い)撮像画像が取得される継目無管Pについて、露光時間を変更して撮像した場合に、撮像画像における継目無管Pの端部に相当する画素領域の濃度値(平均濃度値)と、継目無管Pの端部以外の要素に相当する画素領域の濃度値(平均濃度値)とが、どのように変化するかについて調査した。
図6に示すように、継目無管Pの温度に関わらず(図6(a)、(b)の双方について)、露光時間を長くすればするほど、撮像画像を構成する各画素の濃度値は、上限(255)に達しない限り(飽和しない限り)、いずれの画素についても増加する又は一定のままであるが、継目無管Pの端部に相当する画素領域(図6中、「〇」でプロット)と、継目無管Pの端部以外の要素に相当する画素領域(図6中、「△」でプロット)とでは、濃度値の変化の度合いが異なることがわかった。具体的には、撮像手段1の露光時間を長くすれば、継目無管Pの端部に相当する画素領域の方が、継目無管Pの端部以外の要素に相当する画素領域よりも濃度値の増加量が大きいことがわかった。このため、露光時間の異なる条件で撮像した2つの撮像画像の差分画像を利用すれば、増加量の差異が顕在化するため、継目無管Pの端部以外の要素に相当する画素領域を継目無管Pの端部に相当する画素領域であると誤認識して、従来の図5(b)、(c)に示すような判定領域内に継目無管Pの端部の端面に相当する画素が含まれないおそれが大幅に低減し、継目無管Pの端面の位置を精度良く検出できることに想到した。
そして、本実施形態の判定領域決定手順S21では、信号処理手段2が、図7(d)に示すように、何れか2つの撮像画像の差分画像を、何れかの2つの撮像画像のうち何れか一方の撮像画像に繰り返し加算する。本実施形態の判定領域決定手順S21では、2枚目の撮像画像と3枚目の撮像画像との差分画像を、3枚目の撮像画像に繰り替えし加算する。これにより、濃度値が上限(255)に達する画素領域を継目無管Pに相当する画素領域と判定する。具体的には、繰り返し加算しても濃度値が上限に達する画素領域が増えなくなった時点で加算を終了し、その直前の加算で上限に達している画素領域を継目無管Pに相当する画素領域と判定する。図7(d)に示す例では、20回加算しても濃度値が上限に達する画素領域が増えなくなるため、直前の19回の加算で上限に達している画素領域(太線で囲った凸状の画素領域)が継目無管Pに相当する画素領域と判定されることになる。
以上に説明した判定領域決定手順S21は、撮像手段1a〜1hで撮像した全ての撮像画像について実行する。
最適撮像画像選択手順S22では、信号処理手段2は、撮像工程S1で取得した露光時間の異なる複数枚(11枚)の撮像画像の判定領域決定手順S21で決定した判定領域内に位置する画素の濃度値に基づき、複数枚の撮像画像のうち継目無管Pの端面位置を検出するのに最適な撮像画像を選択する。すなわち、判定領域決定手順S21で判定領域を決定するのに用いる撮像画像は、前述のように2枚目の撮像画像及び3枚目の撮像画像だけであるが、決定した判定領域は、最適撮像画像選択手順S22において1枚目〜11枚目の全ての撮像画像に対して用いる。
具体的には、本実施形態の最適撮像画像選択手順S22では、複数枚(11枚)の撮像画像のうち、判定領域内に位置する画素の濃度値の継目無管Pの長手方向についての微分値の絶対値が最大となる撮像画像を最適な撮像画像として選択する。より具体的には、判定領域内に位置する各画素にソーベルフィルタのような微分フィルタを適用することで継目無管Pの長手方向についての微分値を画素毎に算出し、算出した微分値の絶対値を判定領域内に位置する全ての画素について加算した場合に、加算値が最大となる撮像画像を最適な撮像画像として選択する。このようにして選択した撮像画像は、判定領域内に位置する継目無管Pの端部に相当する画素領域の濃度値と、判定領域内に位置する継目無管Pの端部以外の要素に相当する画素領域の濃度値との差が最も大きくなっている(コントラストが最も高い)撮像画像であると考えられるため、後述の端面位置検出手順S23において、継目無管Pの端部の端面の位置を最も精度良く検出可能だと考えられる。
以上に説明した最適撮像画像選択手順S22も、撮像手段1a〜1hで撮像した全ての撮像画像について実行する。これにより、撮像手段1a〜1h毎に最適撮像画像が選択される。
端面位置検出手順S23では、信号処理手段2は、最適撮像画像選択手順S22で選択した撮像画像に基づき、継目無管Pの端面の位置を検出する。具体的には、まず、撮像手段1a〜1h毎に選択された最適撮像画像のうち、継目無管Pの端面の位置を検出するのに用いる撮像画像を決定する。
図8(a)に示すように、画素領域A内に位置する画素の濃度値G(A)及び画素領域B内に位置する画素の濃度値G(B)の双方が所定のしきい値Th以上である場合、この最適撮像画像には継目無管Pの端部が撮像されておらず、継目無管Pの端部よりも内側の部位が撮像されていると判定可能である。したがい、信号処理手段2は、図8(a)に示すような最適撮像画像を端面位置検出手順S23では用いない。
図8(c)に示すように、画素領域A内に位置する画素の濃度値G(A)及び画素領域B内に位置する画素の濃度値G(B)の双方が所定のしきい値Th未満である場合も、この最適撮像画像には継目無管Pの端部が撮像されておらず、継目無管P以外の要素が撮像されていると判定可能である。したがい、信号処理手段2は、図8(c)に示すような最適撮像画像を端面位置検出手順S23では用いない。
図8(b)に示すように、画素領域A内に位置する画素の濃度値G(A)が所定のしきい値Th以上であり、画素領域B内に位置する画素の濃度値G(B)が所定のしきい値Th未満である場合、この最適撮像画像には、画素領域Aと画素領域Bとの間に端面が位置する継目無管Pの端部が撮像されていると判定可能である。したがい、信号処理手段2は、図8(b)に示すような最適撮像画像を端面位置検出手順S23で用いることを決定する。
具体的には、例えば、図8(b)に示すような最適撮像画像を所定のしきい値で2値化し、2値化された画素領域(継目無管Pの端部に相当する画素領域)の最も右側に位置する画素を継目無管Pの端面の位置として検出可能である。この検出手順で検出される端面位置の分解能は画素単位であるため、サブピクセル処理を適用することで、端面位置検出の分解能を高めることも可能である。適用するサブピクセル処理としては、例えば、最適撮像画像において、継目無管Pの径方向に複数形成され継目無管Pの長手方向に延びる画素ライン毎に、画素の濃度値の継目無管Pの長手方向についての微分値の絶対値を算出し、算出した微分値の絶対値の分布を曲線(例えば、正規分布曲線)で近似し、この近似曲線のピーク位置を継目無管Pの端面の位置として検出する処理が考えられる。
長さ算出工程S3では、信号処理手段2が、端面位置検出工程S2で検出した継目無管Pの端面の位置に基づき、継目無管Pの長さを算出する。具体的には、複数(8つ)の撮像手段1a〜1hのうち継目無管Pの他方の端部を含む撮像画像(端面位置検出手順S23で用いることを決定した最適撮像画像)を取得した撮像手段1の位置と、端面位置検出工程S2で検出した撮像画像内における継目無管Pの他方の端部の端面の位置とに基づき、継目無管Pの長さを算出する。図1に示すように、継目無管Pの他方の端部を含む撮像画像を取得した撮像手段1が撮像手段1eであり、撮像手段1eが継目無管Pの一方の端部の端面の位置(ストリッパー81に当接する位置)から距離L0だけ離れた位置に配置され、撮像画像内における継目無管Pの他方の端部の端面の位置が撮像画像の中心から距離L1だけ継目無管Pの一方の端部側に離れているとすれば、継目無管Pの長さLは、以下の式(1)で算出可能である。
L=L0−L1 ・・・(1)
2・・・信号処理手段
100・・・長さ測定装置
P・・・継目無管(長尺材)
Claims (6)
- 熱間状態で自発光している長尺材の端部を該長尺材の長手方向に略直交する方向から撮像手段で撮像することで撮像画像を取得する撮像工程と、
前記撮像工程で取得した前記長尺材の端部の撮像画像に基づき、該撮像画像内における前記長尺材の端面の位置を検出する端面位置検出工程と、
前記端面位置検出工程で検出した前記長尺材の端面の位置に基づき、前記長尺材の長さを算出する長さ算出工程とを含み、
前記撮像工程において、複数の異なる露光時間が設定された前記撮像手段で撮像することで、前記設定された複数の露光時間に応じた複数枚の撮像画像を取得し、
前記端面位置検出工程は、
前記撮像工程で取得した前記複数枚の撮像画像のうち何れか2つの撮像画像の差分画像に基づき、前記長尺材の端面の位置を検出するための判定領域を決定する判定領域決定手順と、
前記撮像工程で取得した前記複数枚の撮像画像の前記判定領域決定手順で決定した前記判定領域内に位置する画素の濃度値に基づき、前記複数枚の撮像画像のうち前記長尺材の端面位置を検出するのに最適な撮像画像を選択する最適撮像画像選択手順と、
前記最適撮像画像選択手順で選択した前記撮像画像に基づき、前記長尺材の端面の位置を検出する端面位置検出手順とを含む、
ことを特徴とする長尺材の長さ測定方法。 - 前記撮像工程において、前記長尺材の一方の端部の位置を固定し、前記長尺材の他方の端部を前記撮像手段で撮像し、
前記端面位置検出工程において、前記撮像工程で取得した前記長尺材の他方の端部の前記撮像画像に基づき、前記撮像画像内における前記長尺材の他方の端部の端面の位置を検出し、
前記長さ算出工程において、前記撮像工程で前記長尺材の他方の端部を撮像した前記撮像手段の位置と、前記端面位置検出工程で検出した前記撮像画像内における前記長尺材の他方の端部の端面の位置とに基づき、前記長尺材の長さを算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の長尺材の長さ測定方法。 - 前記撮像工程において、前記長尺材の長手方向に沿って異なる位置に複数の撮像手段を配置し、該複数の撮像手段で前記長尺材をそれぞれ撮像することで、該複数の撮像手段毎に撮像画像を取得し、
前記端面位置検出工程において、前記複数の撮像手段毎に取得した撮像画像のうち前記長尺材の端部を含む撮像画像に基づき、該撮像画像内における前記長尺材の端面の位置を検出し、
前記長さ算出工程において、前記複数の撮像手段のうち前記長尺材の端部を含む撮像画像を取得した撮像手段の位置と、前記端面位置検出工程で検出した前記撮像画像内における前記長尺材の端面の位置とに基づき、前記長尺材の長さを算出する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の長尺材の長さ測定方法。 - 前記判定領域決定手順において、前記何れか2つの撮像画像の差分画像を、前記何れかの2つの撮像画像のうち何れか一方の撮像画像に繰り返し加算することで、濃度値が上限に達する画素領域を前記長尺材に相当する画素領域と判定し、該判定した前記長尺材に相当する画素領域の端に位置する画素に基づき、前記判定領域を決定し、
前記最適撮像画像選択手順において、前記複数枚の撮像画像のうち前記判定領域内に位置する画素の濃度値の前記長尺材の長手方向についての微分値の絶対値が最大となる撮像画像を前記最適な撮像画像として選択する、
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の長尺材の長さ測定方法。 - 前記長尺材は、マンドレルミル出側から定径圧延機入側までの間に位置する継目無管である、
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の長尺材の長さ測定方法。 - 熱間状態で自発光している長尺材の端部を該長尺材の長手方向に略直交する方向から撮像し、撮像画像を取得する撮像手段と、
前記撮像手段で取得した前記長尺材の端部の撮像画像に基づき、該撮像画像内における前記長尺材の端面の位置を検出する端面位置検出工程と、前記端面位置検出工程で検出した前記長尺材の端面の位置に基づき、前記長尺材の長さを算出する長さ算出工程とを実行する信号処理手段とを備え、
前記撮像手段は、複数の異なる露光時間が設定されており、前記設定された複数の露光時間に応じた複数枚の撮像画像を取得し、
前記信号処理手段が実行する前記端面位置検出工程は、
前記撮像手段が取得した前記複数枚の撮像画像のうち何れか2つの撮像画像の差分画像に基づき、前記長尺材の端面の位置を検出するための判定領域を決定する判定領域決定手順と、
前記撮像手段が取得した前記複数枚の撮像画像の前記判定領域決定手順で決定した前記判定領域内に位置する画素の濃度値に基づき、前記複数枚の撮像画像のうち前記長尺材の端面位置を検出するのに最適な撮像画像を選択する最適撮像画像選択手順と、
前記最適撮像画像選択手順で選択した前記撮像画像に基づき、前記長尺材の端面の位置を検出する端面位置検出手順とを含む、
ことを特徴とする長尺材の長さ測定装置。
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