JP3797064B2 - 鋼板の製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼板の製造装置に係わり、より詳しくは、熱延鋼板の製造装置であり、その製造工程中の粗圧延機と仕上圧延機との間において粗圧延機で圧延された粗圧延材の表面または/および内部に存在する欠陥の検査を行うようにした鋼板の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱延鋼板の表面疵や内部疵等の欠陥検査は、「鉄と鋼(1980)S289」に示されるように、主として酸洗ラインで行われているが、他に熱延ラインの冷却帯を経た後のダウンコイラー直前で行うことも試みられている。
【0003】
また、そのための検査装置としては、特公昭52−19111号公報に示されるように、仕上圧延後の鋼板にレーザー等の光を照射してその反射光を検出し、欠陥による反射光の強度変化を検出することで欠陥を知る方式の装置が用いられてきた。これは、鋼板の品質保証に重きをおいているためで、仕上圧延後、ほぼ室温にまで温度低下した鋼板を検査の対象としているからである。
【0004】
しかし、仕上圧延後の鋼板を検査対象とする上記の従来の欠陥検査方法では、次のような問題がある。第1の問題は、素材のスラブ表面に残存している欠陥や粗圧延時に発生したロール疵等の欠陥は、粗圧延材の段階では比較的明確な形状をしているが、その後の仕上圧延によって延ばされて欠陥の凹凸がなだらかになり、検出が難しい。第2の問題は、仕上圧延後においても顕在化しない場合が多い鋼板の内部に存在する非金属介在物等の欠陥の検出ができないことである。このため、例えば、粗圧延材時に生じたロール疵等の欠陥に起因する問題が顕在化した際には、大量の不良コイルが発生し、多大な損失が起こる。また、大きな欠陥は、仕上圧延中における材料破断やロール損傷の原因となるので、仕上圧延を行わない方がよい場合もある。
【0005】
さらに、上記従来の欠陥検査では、個々の欠陥検出器が検出した欠陥画像の形状や輝度、発生周期などの特徴量に基づき欠陥の種類を判別し、発生原因や場所を推定していたが、異なった原因や場所で発生した欠陥でも同じ様な特徴量になる場合があり、欠陥の発生原因を正確に識別することが難しいという問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、大量の不良コイルを発生させる恐れがある表面や内部に存在する欠陥の検出を粗圧延機と仕上圧延機の間において行うようにした鋼板の製造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、下記(1)〜(13)の鋼板の製造装置にある。
(1)粗圧延機と仕上圧延機との間に、粗圧延機で圧延された粗圧延材を加熱するための少なくとも1基の誘導加熱手段と、加熱中または加熱直後の粗圧延材の幅方向の輝度分布を測定する少なくとも1基の第1の輝度測定手段と、この第1の輝度測定手段の後段に所定の間隔を隔てて配置されていて加熱後の粗圧延材の幅方向の輝度分布を再度測定する少なくとも1基の第2の輝度測定手段と、第1および第2の輝度測定手段の出力を処理して欠陥の有無を判定する画像処理手段とを有する検査手段を備える鋼板の製造装置。
(2)検査手段が、粗圧延材の移動速度を測定する速度計を備え、この速度計の出力と、第1と第2の輝度測定手段の出力とにより画像処理を行う上記(1)に記載の鋼板の製造装置。
(3)粗圧延機と仕上圧延機との間に、粗圧延機で圧延された粗圧延材を加熱するための少なくとも1基の誘導加熱手段と、加熱中または加熱直後の粗圧延材の幅方向の輝度分布を測定する2基以上の第1の輝度測定手段と、粗圧延材の移動速度を測定する速度計と、前段の輝度測定手段の出力に基づいて後段の輝度測定手段の集光レンズ光学系の絞り度合いまたは露光時間を調整する第1の受光条件調整手段と、この第1の輝度測定手段の出力を処理して欠陥の有無を判定する画像処理手段とを有する検査手段を備える鋼板の製造装置であって、速度計の出力と第1の輝度測定手段の出力とにより画像処理を行う鋼板の製造装置。
(4)検査手段が、2基以上の第1または第1と第2の輝度測定手段を具備する場合、前段の輝度測定手段の出力に基づいて後段の輝度測定手段の集光レンズ光学系の絞り度合いまたは露光時間を調整する第1の受光条件調整手段を備える上記(1)または(2)に記載の鋼板の製造装置。
【0008】
(5)粗圧延機と仕上圧延機との間に、粗圧延機で圧延された粗圧延材を加熱するための少なくとも1基の誘導加熱手段と、加熱中または加熱直後の粗圧延材の幅方向の輝度分布を測定する少なくとも1基の第1の輝度測定手段と、粗圧延材の移動速度を測定する速度計と、誘導加熱手段による加熱前の粗圧延材の輝度を測定する第3の輝度測定手段と、第3の輝度測定手段の出力、速度計の出力および誘導加熱手段の設定条件から、粗圧延材が第1の輝度測定手段の位置に到達した時点の粗圧延材の輝度を予測し、この予測結果に基づいて第1の輝度測定手段の集光レンズ光学系の絞り度合いまたは露光時間を調整する第2の受光条件調整手段と、第1の輝度測定手段の出力を処理して欠陥の有無を判定する画像処理手段とを有する検査手段を備える鋼板の製造装置であって、速度計の出力と第1の輝度測定手段の出力とにより画像処理を行う鋼板の製造装置。
【0009】
(6)検査手段が、誘導加熱手段による加熱前の粗圧延材の輝度を測定する第3の輝度測定手段を備え、この第3の輝度測定手段の出力、上記速度計の出力および誘導加熱手段の設定条件とから、粗圧延材が第1または第2の輝度測定手段の位置に到達した時点の粗圧延材の輝度を予測し、この予測結果に基づいて第1または第2の輝度測定手段の集光レンズ光学系の絞り度合いまたは露光時間を調整する第2の受光条件調整手段を備える上記(2)または(4)に記載の鋼板の製造装置。
【0010】
(7)検査手段が、上記第3の輝度測定手段の出力、速度計の出力および誘導加熱手段の設定条件から、第1または第2の輝度測定手段の位置に到達した時点の粗圧延材の輝度を予測し、この予測結果に基づいて第1または第1と第2の輝度測定手段の測定輝度を補正する測定輝度補正手段を備える上記(5)または(6)に記載の鋼板の製造装置。
【0011】
(8)誘導加熱手段が、粗圧延材の両端部分を加熱するエッジヒータを具備する上記(1)〜(7)のいずれかに記載の鋼板の製造装置。
【0012】
(9)誘導加熱手段が、ソレノイド型誘導加熱装置である上記(1)〜(8)のいずれかに記載の鋼板の製造装置。
【0013】
(10)誘導加熱手段の前段に、スケール除去手段を備える上記(1)〜(9)のいずれかに記載の鋼板の製造装置。
【0014】
(11)上記スケール除去手段の後段に、粗圧延材の形状を整える形状矯正手段を備える上記(10)に記載の鋼板の製造装置。
【0015】
(12)粗圧延機と仕上圧延機との間に、粗圧延機で圧延された粗圧延材を加熱するための少なくとも1基の誘導加熱手段と、加熱中または加熱直後の粗圧延材の幅方向の輝度分布を測定する少なくとも1基の第1の輝度測定手段と、粗圧延材の移動速度を測定する速度計と、この第1の輝度測定手段の出力を処理して欠陥の有無を判定する画像処理手段とを有する検査手段、第1の輝度測定手段の出力を、仕上圧延後の鋼板の幅と長手方向の位置に変換する位置変換手段、および、この位置変換手段による変換結果と仕上圧延機の後段に設けられた他の欠陥検査手段との出力とを対比し、製品鋼板の疵の発生位置、大きさ、種類等を判別する比較手段を備える鋼板の製造装置であって、速度計の出力と第1の輝度測定手段の出力とにより画像処理を行う鋼板の製造装置。
【0016】
(13)上記の検査手段に加え、第1または第1と第2の輝度測定手段の出力を、仕上圧延後の鋼板の幅と長手方向の位置に変換する位置変換手段、この位置変換手段による変換結果と仕上圧延機の後段に設けられた他の欠陥検査手段との出力とを対比し、製品鋼板の疵の発生位置、大きさ、種類等を判別する比較手段を備える上記(1)〜(11)のいずれかに記載の鋼板の製造装置。
【0017】
上記(1)〜(13)の本発明は、以下に述べる知見に基づいて完成させた。すなわち、不良コイルの発生をできるだけ少なくし、しかも仕上圧延機のロール損傷や仕上圧延中における材料破断を防ぐためには、粗圧延機による圧延後の粗圧延材段階での欠陥検査が必要不可欠である。
【0018】
そして、粗圧延後の粗圧延材を誘導加熱し、この誘導加熱後の粗圧延材の幅方向の輝度分布を連続的に測定すれば、粗圧延材の表面粗さやスケール、空気の揺らぎ等の影響をほとんど受けず、粗圧延時に発生したロール疵等の表面欠陥や非金属介在物等の内部欠陥を高い確率で検出できる。
【0019】
また、上記粗圧延材の段階の欠陥検査結果と、仕上圧延後における従来の欠陥検査装置による欠陥検査結果とを比較すれば、総合的な欠陥種類の識別や品質保証を行うことが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照し、本発明に係わる鋼板の製造方法と製造装置について詳しく説明する。
【0021】
前述したように、粗圧延機で圧延された仕上圧延前の粗圧延材に存在する欠陥には、仕上圧延によって表面に顕在化する欠陥のうちでも、粗圧延材の表面に大きく凹凸を有して顕在化していないものがある。このため、粗圧延材を対象とする欠陥の検出検査においては、表面と内部の両方に存在する欠陥を検出する必要があり、本発明では表面と内部の両方に存在する欠陥を検出するために、誘導加熱手段を用いて粗圧延材を加熱することとする。
【0022】
なお、粗圧延材を加熱するのは、仕上圧延機に粗圧延材の先端部が噛み込んでから後端部が噛み込む迄には時間がかかり、仕上圧延機に噛み込む材料温度が後端部分になるほど低下するので、これを解消して仕上圧延機に噛み込む時点の材料温度を同じにするためである。
【0023】
図1は、本発明における欠陥検出の第1の原理を説明するための図であり、図に示すように、誘導加熱方法においては、粗圧延材1の表面または内部に欠陥Kが存在すると、誘導電流IEが欠陥Kを回避して流れるので、欠陥Kの周辺では電気抵抗が高くなる。その結果、欠陥Kの近傍では、その周辺に比べ温度上昇が大きく、熱放射による輝度が高くなる。
【0024】
したがって、図2に示すように、図示を省略した粗圧延機により圧延されて図中に示すY方向に移動される粗圧延材1を、誘導加熱手段であるソレノイド型の誘導加熱コイル2に通して所定の温度に加熱する。そして、誘導加熱コイル2の出側に光センサからなる第1の輝度測定手段3を配置する。第1の輝度測定手段3として一次元輝度測定手段を用いる場合は、加熱直後の粗圧延材1の幅方向(図中に示すX方向)の輝度分布を連続的に測定して画像処理装置4に入力し、常法に従って画像処理すれば、周辺に比べ輝度の高い部位に欠陥Kが存在すると判別することができる。
【0025】
ここで、誘導加熱手段であるソレノイド型の誘導加熱コイル2は、図3に示すように、例えば3基の誘導加熱コイル2a〜2cを配置するのがよい。これは、粗圧延材1の加熱は、少なくとも10℃以上、望ましくは50℃以上の昇温加熱とするのがよく、前後の設備制約等から短い距離のうちに10〜50℃以上の昇温加熱を達成するためには、6000kW程度の誘導加熱コイルが2〜3基必要になるためである。
【0026】
上記のように3基の誘導加熱コイル2a〜2cを配置した場合、図3に示すように、3基の各誘導加熱コイル間と入側および出側に第1の輝度測定手段3a〜3eを配置するようにしてもよい。この場合には、加熱中の粗圧延材1の幅方向の輝度分布を測定することができ、後述する図5に示すように、欠陥Kの存在有無によって昇温程度が異なる輝度変化を測定できるので、上記と同様に、欠陥Kの存在有無が判別可能である。
【0027】
誘導加熱コイル2a〜2cは、ソレノイド型とするのが最も好ましいが、棒状に成形された誘導加熱コイルを上下に対向配置したものであってもよい。また、誘導加熱手段は、図3に示すように、誘導加熱コイル2aの上流側に粗圧延材1の両端部を加熱するための、例えば横断面形状がコの字状に成形された誘導加熱コイルからなるエッジヒータ5を具備するものであることが好ましい。
【0028】
第1の輝度測定手段3a〜3eとしては、SiやGeのホトディテクターがアレイ状に配置された可視または近赤外の波長域光が測定可能なラインセンサが適当である。第1の第1の輝度測定手段3a〜3eの測定した輝度から推定される粗圧延材1の表面の温度分解能としては、0.1〜1℃程度のものが適当である。第1の輝度測定手段3a〜3eは、上記に限らず、ボロメーターやパイロメーターを利用した非冷却型の赤外画像検出器でもよい。
【0029】
第1の輝度測定手段3a〜3eの粗圧延材1の幅方向の位置分解能としては、粗圧延材1の表面上で1mm程度あれば充分であり、幅2mの粗圧延材1の場合には、約2000個の検出素子が配置されたラインセンサであれば充分である。また、幅2m以上の粗圧延材1の場合には、例えば、約500個の検出素子が配置されたラインセンサを、粗圧延材1の幅方向に4基以上並べて用いれば対応可能である。
【0030】
なお、第1の輝度測定手段3a〜3eは、検出能を少し低下させたり、素子数のより多いものを用いれば、1台の検出器で粗圧延材1の全幅の輝度分布を測定することも可能である。また、ラインセンサでなくてもよく、1素子の検出素子とガルバノミラーやポリゴンミラー等の幅方向の光軸走引により幅方向の輝度分布を測定することができ、この方法による場合には素子が単一なので素子間の感度バラツキの影響がない点で有利である。
【0031】
図4と図5は、本発明における欠陥検出の第2の原理を説明するための図であり、粗圧延材1の表面近傍に内部欠陥Kが存在し、誘導加熱により周辺に比べて高温となった欠陥K部分の温度は、冷却過程において欠陥Kが存在しない部分よりも急速に温度低下する。これは、図4に示すように、欠陥Kや欠陥Kにより内部からの熱の供給が遮られることよる。この現象は、形状が凹凸で、その表面積が大きい表面欠陥の場合も同様に生じる。すなわち、欠陥Kが存在する部分は、図5に示すように、他の部分に比べて加熱されやすい反面、急速に温度低下する。
【0032】
したがって、図6に示すように、例えば、3基配置した誘導加熱コイル2a〜2cのうちの最も下流側に位置する誘導加熱コイル2cの出側に、距離Lを隔てて、光センサからなる第2の輝度測定手段8を配置し、加熱後一定時間△t経過した時点の粗圧延材1の幅方向(図中に示すX方向)の輝度分布を連続的に測定して画像処理装置4に入力する。そして、この入力と上流側に位置する第1の輝度測定手段3a〜3eのうちの例えば輝度測定手段3cからの入力とを、常法に従って画像処理して同一ヶ所の輝度低下の程度を調べ、周辺に比べ輝度低下の程度が大きい部位に欠陥Kが存在すると判別することができる。この第2の原理による場合には、同一ヶ所の輝度変化を調べる方法であるので、粗圧延材1の幅方向の加熱むらの影響を受けることが少ない。
【0033】
なお、距離Lは、粗圧延材1の移動速度にもよるが、粗圧延材1の移動速度が1.5m/s程度の場合には、約0.5m以上、望ましくは5m程度とするのがよい。また、第1の輝度測定手段3a〜3eと第2の輝度測定手段8は、素子数、空間分解能および粗圧延材1の幅方向の測定範囲が、いずれも同じものを用いるのが望ましい。
【0034】
図7は、図6に示す場合における画像処理態様の一例を示す模式図で、粗圧延材1の長手方向の同一ヶ所の輝度低下の程度を調べる必要がある。このため、画像処理手段4には、速度計9、具体的にはレーザードップラー式の速度計により計測される粗圧延材1のY方向(図6参照)への移動速度Vが入力される。そして、画像処理手段4では、画像処理自体は周知であるのでその詳細な説明は省略するが、概略以下のように画像処理される。
【0035】
第1の輝度測定手段3による測定時刻tnから△t秒後、すなわち上記速度計9で計測された移動速度V(t)の時間積分値(∫v(t)dt)と距離Lの一致したタイミングtn+△tにて、第2の輝度測定手段8で粗圧延材1の幅方向の輝度分布を測定し、粗圧延材1の両端部の急激な輝度低下位置でそれぞれの画像の幅方向位置(図中に示すX方向)を合わせ混みし、輝度測定手段3と8で同じ幅方向位置と同定される画素毎に測定した輝度強度Iの差信号を求める。V(t)は、積分値の代わりに代表的な瞬時値や移動平均値などを用いることもできる。また、第1の輝度測定手段3の出力と第2の輝度測定手段8の出力は欠陥の無い部位での信号強度が大きく異なっている場合もあるので、それぞれ、または一方に適当なゲインを掛ける等の一次処理を施す必要がある。このゲインは、例えばそれぞれの信号の平均値が合致するように求めることができる。また、この一次処理で微分等のフィルタリング処理により、ゆるやかな輝度変動の補正をしたりすることも有効である。これらの結果得られた信号強度変化(図7中の△I)の2次元的な分布画像ができるが、それをさらに2次処理して欠陥の抽出、欠陥種類の判定、出力のための信号変換等を行い、これらの結果を熱延オペレータ用のモニター、プロセスコンピュターおよび帳票等に出力し、保存したり別途処理したりするようにする。
【0036】
上記速度計9としてレーザードップラー式を用いるのは次の理由による。すなわち、図7に示す場合では、圧延ライン方向の異なる2点において粗圧延材1の幅方向の輝度分布を測定して比較するので、粗圧延材1の同一ヶ所に存在する欠陥Kが2点間を移動する時間間隔を正確に求め、その時間間隔で決まるタイミングで測定された輝度分布を対比する必要があり、この時間間隔△tの精度が圧延ライン方向の欠陥Kの検出分解能を決定する。したがって、粗圧延材1の移動速度Vを高い精度で検出することが要求されるが、レーザードップラー式の速度計は、測定誤差が約0.1%で、距離Lが0.5〜5mの場合、距離Lとほぼ同じ圧延ライン方向の欠陥Kの検出分解能が確保できるためである。
【0037】
なお、速度計9は、図7中に示すタッチロール式の速度計9bであってもよく、場合によっては予め設定されたライン速度設定値を用いてもよいが、これらの場合には圧延ライン方向の欠陥Kの検出分解能が若干低下することはいうまでもない。また、第2の輝度測定手段8は1基に限らず、第1の輝度測定手段3a〜3eと同様に、2基以上を配置するようにしてもよく、第2の輝度測定手段8についても上記のラインセンサ、ボロメーターやパイロメーターを利用した非冷却型の赤外画像検出器、ガルバノミラーやポリゴンミラー等の幅方向の光軸走引式検出器のいずれであってもよい。
【0038】
ここで、上記第1の原理と第2の原理による欠陥検出精度を対比すれば、第1の原理は図2のYZ面と平行な方向に広がりを有する欠陥の検出に適し、第2の原理は図2のXY面と平行な方向に広がりを有する欠陥の検出に適している。このため、両方の原理を併用するのが好ましく、この場合には欠陥の弁別能を高めることができる。
【0039】
上記第2の原理による欠陥検出は、図8に示すように、第1の輝度測定手段として粗圧延材1の長手方向への輝度測定領域がL2 の2次元輝度測定手段30を用いるとともに、レーザードップラー式の速度計9によって粗圧延材1のY方向への移動速度Vを計測してこれらを画像処理手段4に入力する。
【0040】
そして、図8に示すように、△t=L/V後の画像のうち、t=tnとt=tn+△tの画像を抽出する。次いで、t=tnの画像からは走行方向の上流側の予め決められた水平ライン(1次元)の強度分布を抽出し、またt=tn+△tの画像からは実空間上でL2 =V・(tn+△t)離れた水平ラインの強度分布を抽出し、それぞれの信号に一次処理を施して差を求める処理をすべてのtnについて行い、粗圧延材1の長手方向の2次元画像を得、これをさらに2次処理して欠陥を検出する。
【0041】
この図8に示す態様の場合には、粗圧延材1の長手方向位置の測定精度がより高くなるのに加え、1基の輝度測定手段30でもよいので、設置費が安価になる他、校正等のメンテナンスが容易になるといった利点がある。ただし、検出感度は少し低下する場合がある。これは、測定輝度の変化率を上記いずれの場合よりも大きくすることができるためである。
【0042】
上記の輝度測定手段3、3a〜3e、30および8は、いずれも、その受光条件、すなわち、絞りと露出が自動的に調整可能とされたものであることが好ましい。これは、粗圧延材1の加熱温度は勿論一定に調整されるものの、輝度測定手段3、3a〜3e、30および8としては、可能な限り輝度変化に対する測定感度を高くする必要があるためであり、測定感度が高くなる波長を選択し、センサが飽和しない範囲内で、できる限り多くの光量を検出するのがよいためである。
【0043】
上記各輝度測定手段3、3a〜3e、30および8の受光条件の調整は、前述したように、輝度測定手段3および8の集光レンズ光学系の絞り度合いや露光時間を調整すればよい。また、その絞り度合いや露光時間の調整量(例えば、図7中のSR3およびSR8)は、各誘導加熱手段2a〜2cによる加熱前の粗圧延材1の輝度(図3、図6中の第3の輝度測定手段である3fで測定)、各誘導加熱手段2a〜2cの設定条件(入熱量)および粗圧延材1の移動速度Vに基づいて各輝度測定手段3a〜3e位置やその直前位置における粗圧延材1の同一ヶ所の輝度を予測し、この予測輝度に基づいて定めればよい。その際、第1または第1と第2の輝度測定手段が2基以上の場合、前段の輝度測定手段の出力に基づいて後段の輝度測定手段の受光条件を調整するようにしてもよい。
【0044】
上記の画像処理手段4は、図示は省略するが、第1または第1と第2の輝度測定手段の測定輝度を補正する測定輝度補正手段を備えるものであることが好ましい。これは、粗圧延材1の温度、特に、誘導加熱手段2がエッジヒータ5を具備しない場合における幅方向の両端部分の温度は中央部分に比べて急激に低下している。また、誘導加熱手段2a〜2cに対する入熱量の変化や各誘導加熱手段2a〜2cの入側における粗圧延材1の幅方向の温度ばらつきの影響により、欠陥Kがない部分でもその表面温度に位置による差異が生じたり、時間的な変化が生じる。そして、この表面温度の差異が大きい場合には、欠陥がないにかかわらず欠陥ありとの誤判定の原因となる。
【0045】
上記の誤判定は、第1または第1と第2の輝度測定手段の測定輝度を補正することにより防げる。すなわち、第3の輝度測定手段(図3、図6中の輝度測定手段3f)の出力、速度計9の出力および誘導加熱手段の設定条件(入熱量)とから、第1または第2の輝度測定手段の位置に到達した時点の粗圧延材1の輝度を予測し、この予測結果に基づいて第1または第1と第2の輝度測定手段の測定輝度を補正する方法である。このように、欠陥以外の要因での測定輝度の変化を抑制することにより、欠陥検出のしきい値をより高感度に設定でき、検出感度を高く設定しておくことが可能となる。
【0046】
図3に示すように、誘導加熱手段2a〜2cの上流側には、スケール除去手段7を配置するのが好ましい。これは、粗圧延材1の表面には酸化スケールが付着しており、その厚みにばらつきがあり、検出輝度むらを招き、欠陥の検出感度を低下させたり、誤検出を発生させたりする場合がある。しかし、酸化スケールを予め除去しておけば上記のようなことが生じることがなく、欠陥の検出精度が向上するからである。
【0047】
スケール除去手段7としては、高圧水の噴射方向が粗圧延材1の移動方向とは逆向きの高圧水噴出型のデスケラーで充分であるが、粗圧延材1の表面に残留した水を除去する水除去手段を具備するものを用いるのが好ましい。
【0048】
また、図3に示すように、スケール除去手段7とエッジヒータ5との間には、粗圧延材1のキャンバーや上下反りを矯正するための矯正機6を配置するのが好ましい。これは、粗圧延材1にキャンバーや上下反りがあると、誘導加熱手段2a〜2cによる加熱時に不均一加熱が助長されて欠陥の検出精度が低下する他、著しい場合には誘導加熱手段2a〜2c自体が破損する場合がある。しかし、キャンバーや上下反りを矯正しておけば上記のようなことが生じることがなく、欠陥の検出精度が向上するからである。
【0049】
図9は、本発明のさらに他の実施態様を示す模式図であり、粗圧延機10と仕上圧延機11との間に設けられ、例えば1基の誘導加熱手段2と2基の輝度測定手段3、8および画像処理手段40を具備する前述した欠陥検査手段による検査結果と、冷却帯12の後段でかつダウンコイラー13の前段において従来から行われている仕上圧延後の鋼板を対象とする疵検出手段14と速度計15(測長計でもよい)を具備する欠陥検査手段による検査結果とを比較手段18に入力して対比するようにした装置を示す図である。
【0050】
すなわち、前述したように、従来から行われている仕上圧延後の鋼板を対象とする欠陥検査手段のみによる欠陥検査では、欠陥の種類やその発生原因の特定が難しく、十分な信頼性が得られない。そのため、その結果から推定される欠陥発生原因を鋼板の製造プロセスの上工程に対してへフィードバックすることが十分なされなかった。
【0051】
これに対し、図8に示す装置によれば、粗圧延機10と仕上圧延機11との間に設けられ欠陥検査手段による粗圧延材1の検査結果を、位置変換手段4aで仕上圧延後のコイル位置に変換して比較手段18に入力し、ダウンコイラー13前段の欠陥検査手段の出力と対比して欠陥の位置、大きさ、種類などを比較し、それぞの欠陥の発生原因を明示したり欠陥検査精度を高めたりするための有効な情報を得ることができる。
【0052】
ここで、ダウンコイラー前段の欠陥検査手段による検査結果は、図9に示すように、酸洗ラインに設けられた酸洗処理後の鋼板を対象とする疵検出手段16と測長計17(速度計でもよい)を具備する欠陥検査手段による検査結果に代えてもよく、両者とも粗圧延材1の欠陥検査手段による結果結果の対比対象としてもよい。
【0053】
なお、位置変換手段4aによる粗圧延材1の仕上圧延後のコイル位置への変換は、仕上圧延によって粗圧延材1から長さ、幅、厚みが何倍のコイルになったかを求め、それぞれの乗率を粗圧延材1での欠陥情報に乗じることで容易に変換できる。
【0054】
以上の説明では、輝度測定手段3、3a〜3e、3f、30および8を、粗圧延材1の上面側のみ配置した場合を示したが、これらの輝度測定手段3、3a〜3e、3f、30および8は、粗圧延材1の下面側にも配置されることはいうまでもない。
【0055】
上記のように、粗圧延機10と仕上圧延機11との間に、粗圧延材1に存在する欠陥Kを検出する欠陥検査手段を設け、仕上圧延前に粗圧延材1に存在する欠陥Kを検出する場合には、粗圧延機11で発生するロール疵や内部に存在する有害な欠陥を仕上圧延前に検出でき、この粗圧延材を仕上圧延の対象から外す等の対応が迅速にとれるので、不良製品コイルの大量発生を防ぐことができる他、仕上圧延中の材料破断が防止され、生産性が向上する。
【0056】
【実施例】
図8に示す構成で、1素子の空間分解能が約2mm、素子配列が約500×500であり、測定波長が0.65umとなるように干渉フィルターが前面に配置されたSiを利用した検出器を粗圧延材1の幅方向に2台並べた2次元輝度測定手段30と、レーザードップラー式の速度計9とがソレノイド型の誘導加熱コイル2の出側に配置され、L2 が0.8mに調整された欠陥検査装置を準備した。
【0057】
そして、幅1000mm、厚さ40mmであり、内部に直径30mm、長さ5mmの円筒空洞状の人工欠陥を設けた幅方向の中央部の温度1000℃の粗圧延材を対象に、ソレノイド型の誘導加熱コイル2によりその出側の幅方向の中央部の温度が1060℃になるように加熱し、上記の人工欠陥の検出実験を行った結果、上記の人工欠陥を検出することができた。
【0058】
なお、その際の画像処理は、図7に示す△t=L/Vを0.8m/1.5m/s=約0.53秒とし、この0.53秒後の画像のうち、t=tnとt=tn+△tの画像を抽出し、次いでt=tnの画像からは走行方向の上流側の予め決められた水平ライン(1次元)の強度分布を抽出し、またt=tn+△tの画像からは実空間上でL2 =V・(tn+△t)離れた水平ラインの強度分布を抽出し、それぞの信号に一次処理を施して差を求める操作をすべてのtnについて行い、粗圧延材の長手方向の2次元画像を得、これをさらに2次処理した。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、仕上圧延前に粗圧延材1に存在する欠陥を検出するため、欠陥が有害な場合には粗圧延材を仕上圧延の対象から外す等の対応が迅速にとれるので、不良製品コイルの大量発生を防ぐことができる他、仕上圧延中の材料破断が防止され、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における欠陥検出の第1の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の実施態様の一例を示す模式的斜視図である。
【図3】本発明の実施態様の他の例を示す模式図である。
【図4】本発明における欠陥検出の第2の原理を説明するための図で、抜熱状態を示す模式的断面図である。
【図5】本発明における欠陥検出の第2の原理を説明するための図で、誘導加熱中と加熱後における疵部と疵なし部の粗圧延材の表面温度の変化状態を示す模式図である。
【図6】第2の原理による欠陥検出の実施態様の一例を示す図である。
【図7】第2の原理による欠陥検出の実施態様の他の一例を示す図である。
【図8】第2の原理による欠陥検出の実施態様のさらに他の一例を示す図である。
【図9】本発明のさらに他の実施態様を示す模式図である。
【符号の説明】
1:粗圧延材、
2、2a〜2c:誘導加熱手段、
3、3a〜3e、30:第1の輝度測定手段
3f:第3の輝度測定手段、
4、40:画像処理手段、
4a:位置変換手段、
5:エッジヒータ、
6:形状矯正手段、
7:スケール除去手段、
8:第2の輝度測定手段、
9,9b、15:速度計、
10:粗圧延機、
11:仕上圧延機、
12:冷却帯、
13:ダウンコイラー、
14、16:欠陥検出手段、
17:測長計、
18:比較手段。
Claims (13)
- 粗圧延機と仕上圧延機との間に、粗圧延機で圧延された粗圧延材を加熱するための少なくとも1基の誘導加熱手段と、加熱中または加熱直後の粗圧延材の幅方向の輝度分布を測定する少なくとも1基の第1の輝度測定手段と、この第1の輝度測定手段の後段に所定の間隔を隔てて配置されていて加熱後の粗圧延材の幅方向の輝度分布を再度測定する少なくとも1基の第2の輝度測定手段と、第1および第2の輝度測定手段の出力を処理して欠陥の有無を判定する画像処理手段とを有する検査手段を備える鋼板の製造装置。
- 検査手段が、粗圧延材の移動速度を測定する速度計を備え、この速度計の出力と、第1と第2の輝度測定手段の出力とにより画像処理を行う請求項1に記載の鋼板の製造装置。
- 粗圧延機と仕上圧延機との間に、粗圧延機で圧延された粗圧延材を加熱するための少なくとも1基の誘導加熱手段と、加熱中または加熱直後の粗圧延材の幅方向の輝度分布を測定する2基以上の第1の輝度測定手段と、粗圧延材の移動速度を測定する速度計と、前段の輝度測定手段の出力に基づいて後段の輝度測定手段の集光レンズ光学系の絞り度合いまたは露光時間を調整する第1の受光条件調整手段と、この第1の輝度測定手段の出力を処理して欠陥の有無を判定する画像処理手段とを有する検査手段を備える鋼板の製造装置であって、速度計の出力と第1の輝度測定手段の出力とにより画像処理を行う鋼板の製造装置。
- 検査手段が、2基以上の第1または第1と第2の輝度測定手段を具備する場合、前段の輝度測定手段の出力に基づいて後段の輝度測定手段の集光レンズ光学系の絞り度合いまたは露光時間を調整する第1の受光条件調整手段を備える請求項1または2に記載の鋼板の製造装置。
- 粗圧延機と仕上圧延機との間に、粗圧延機で圧延された粗圧延材を加熱するための少なくとも1基の誘導加熱手段と、加熱中または加熱直後の粗圧延材の幅方向の輝度分布を測定する少なくとも1基の第1の輝度測定手段と、粗圧延材の移動速度を測定する速度計と、誘導加熱手段による加熱前の粗圧延材の輝度を測定する第3の輝度測定手段と、第3の輝度測定手段の出力、速度計の出力および誘導加熱手段の設定条件から、粗圧延材が第1の輝度測定手段の位置に到達した時点の粗圧延材の輝度を予測し、この予測結果に基づいて第1の輝度測定手段の集光レンズ光学系の絞り度合いまたは露光時間を調整する第2の受光条件調整手段と、第1の輝度測定手段の出力を処理して欠陥の有無を判定する画像処理手段とを有する検査手段を備える鋼板の製造装置であって、速度計の出力と第1の輝度測定手段の出力とにより画像処理を行う鋼板の製造装置。
- 検査手段が、誘導加熱手段による加熱前の粗圧延材の輝度を測定する第3の輝度測定手段を備え、この第3の輝度測定手段の出力、上記速度計の出力および誘導加熱手段の設定条件とから、粗圧延材が第1または第2の輝度測定手段の位置に到達した時点の粗圧延材の輝度を予測し、この予測結果に基づいて第1または第2の輝度測定手段の集光レンズ光学系の絞り度合いまたは露光時間を調整する第2の受光条件調整手段を備える請求項2または4に記載の鋼板の製造装置。
- 検査手段が、上記第3の輝度測定手段の出力、速度計の出力および誘導加熱手段の設定条件から、第1または第2の輝度測定手段の位置に到達した時点の粗圧延材の輝度を予測し、この予測結果に基づいて第1または第1と第2の輝度測定手段の測定輝度を補正する測定輝度補正手段を備える請求項5または6に記載の鋼板の製造装置。
- 誘導加熱手段が、粗圧延材の両端部分を加熱するエッジヒータを具備する請求項1〜7のいずれかに記載の鋼板の製造装置。
- 誘導加熱手段が、ソレノイド型誘導加熱装置である請求項1〜8のいずれかに記載の鋼板の製造装置。
- 誘導加熱手段の前段に、スケール除去手段を備える請求項1〜9のいずれかに記載の鋼板の製造装置。
- 上記スケール除去手段の後段に、粗圧延材の形状を整える形状矯正手段を備える請求項10に記載の鋼板の製造装置。
- 粗圧延機と仕上圧延機との間に、粗圧延機で圧延された粗圧延材を加熱するための少なくとも1基の誘導加熱手段と、加熱中または加熱直後の粗圧延材の幅方向の輝度分布を測定する少なくとも1基の第1の輝度測定手段と、粗圧延材の移動速度を測定する速度計と、この第1の輝度測定手段の出力を処理して欠陥の有無を判定する画像処理手段とを有する検査手段、第1の輝度測定手段の出力を、仕上圧延後の鋼板の幅と長手方向の位置に変換する位置変換手段、および、この位置変換手段による変換結果と仕上圧延機の後段に設けられた他の欠陥検査手段との出力とを対比し、製品鋼板の疵の発生位置、大きさ、種類等を判別する比較手段を備える鋼板の製造装置であって、速度計の出力と第1の輝度測定手段の出力とにより画像処理を行う鋼板の製造装置。
- 上記の検査手段に加え、第1または第1と第2の輝度測定手段の出力を、仕上圧延後の鋼板の幅と長手方向の位置に変換する位置変換手段、この位置変換手段による変換結果と仕上圧延機の後段に設けられた他の欠陥検査手段との出力とを対比し、製品鋼板の疵の発生位置、大きさ、種類等を判別する比較手段を備える請求項1〜11のいずれかに記載の鋼板の製造装置。
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