JP6880649B2 - 紙製容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器外側に向かって膨らんだ正面壁と背面壁とを向かい合わせに接合した胴部を有する紙製容器に関する。
前述のように、胴部が互いに向かい合わせに接合した正面壁と背面壁とで構成され、これら正面壁と背面壁とがいずれも容器外側に向かって膨出している紙製容器は公知であり、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の紙製容器400は図6の斜視図に示すようなもので、図7にそのブランクの展開図を示す。すなわち、この紙製容器400のブランクでは、正面壁411を有しており、折り曲げ線4bを介してこの正面壁411の右側に背面壁412が連接され、さらに背面壁412の右側に折り曲げ線4cを介して糊代413が連接されている。
また、正面壁411の下部には、円弧状の折り曲げ線4dを介して底片421が連接されている。なお、この底片421は、その上縁が円弧状の前記折り曲げ線4dで構成され、下縁4eも円弧状の形状を有しており、これら円弧状の上縁4dと下縁4eとで囲まれた形状を有している。
また、正面壁411の上縁には、円弧状の折り曲げ線4fを介して蓋片431が連接されており、更にこの蓋片431の上部に差込片441が設けられている。なお、この蓋部431は、差込片441の部分を除いて底片421と同形同大である。
一方、背面壁412は正面壁411より大きく構成されており、その上縁は正面壁411の上縁より高い位置に配置されている。そして、この背面壁412には、蓋部を構成する位置に差込用スリット4hが設けられており、さらにこれより高い位置に吊り下げ孔Aが設けられている。
そして、このブランクを、まず、折り曲げ線4bで折り曲げて背面壁412上に正面壁411に重ね、更に折り曲げ線4cで折り曲げて糊代413を正面壁411外面に接着することにより、筒状とする。このように背面壁412上に正面壁411に重ねて筒状とするため、正面壁411の側縁4aの位置は折り曲げ線4cの位置に一致する。
次に、正面壁411及び背面壁412を、それぞれ、外側に向けて円弧状に膨出させると共に、折り曲げ線4dで折り曲げて底片421を正面壁411と背面壁412との間に挟むことにより、容器下端を封止すると共に、この容器下端における正面壁411と背面壁412との膨出形状を固定する。
そして、次に、折り曲げ線4fで折り曲げて蓋片431で容器上縁を封止すると共に、差込片441を差込用スリット4hに差し込んで固定する。この固定により、容器下端においても正面壁411と背面壁412との膨出形状が保持固定される。
この紙製容器400は、図6に示すように、その胴部が容器外側に向かって円弧状に膨出した正面壁411と背面壁412とで構成されたもので、デザイン的にも優れたものである。なお、この紙製容器400は、その底部が円弧状の上縁4dと下縁4eとで囲まれた形状を有しているため、安定して自立させることが困難であり、フック等を吊り下げ孔Aに差し込み、吊り下げて展示される。
ところで、この紙製容器は、その蓋部においては、蓋片431の差込片441を背面壁412の差込用スリット4aに差し込んで固定しているに過ぎないから、この背面壁412と蓋片431との間に隙間ができ易いという問題があった。
実開昭60−179611号公報
そこで、本発明は、容器外側に向かって膨らんだ正面壁と背面壁とで胴部が構成され、上縁を封止した紙製容器であって、上縁の蓋片と背面壁との間に隙間ができない紙製容器を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、
筒状胴部とこの筒状胴部の上下端をそれぞれ封止する蓋部及び底部とを有し、1枚の紙製ブランクで構成された紙製容器であって、
前記筒状胴部が正面壁と背面壁とから成り、これら正面壁の両側縁と背面壁の両側縁とが一致していると共に、これら正面壁及び背面壁が、いずれも、容器外側に向かって膨らんでおり、
前記正面壁の上縁に折り曲げ線(正面壁上縁折り曲げ線)を介して蓋片が連接されており、この蓋片の上縁の一部に折り曲げ線(固定介在片折り曲げ線)を介して固定介在片が連接されていると共に、蓋片の上端の残部を固定用先端部としており、
一方、背面壁は正面壁より大きく、その上縁が正面壁の上縁より上方に位置しており、この背面壁の上縁に折り返し線(背面壁上縁折り返し線)を介して蓋部固定片が設けられ、かつ、この蓋部固定片の上縁に差込片が設けられており、
前記正面壁上縁折り曲げ線で折り曲げられて蓋片が筒状胴部の上縁を封止していると共に、前記固定介在片折り曲げ線で折り曲げられて固定介在片が背面壁に沿って配置されており、
前記背面壁上縁折り返し線で折り返されて蓋部固定片が背面壁に沿って配置されていると共に、この蓋部固定片と背面壁との間に前記固定介在片を挟んでおり、かつ、蓋部固定片先端の差込片が前記固定用先端部と背面壁に挟まれて固定されており、
前記正面壁の上縁より上方の位置の背面壁に吊り下げ孔が設けられており、
前記蓋部固定片に打ち抜き領域が設けられており、この打ち抜き領域が前記吊り下げ孔に対応する位置に配置されており、
前記打ち抜き領域が前記背面壁上縁折り返し線の中央を含む位置に設けられていることを特徴とする紙製容器である。
次に、請求項2に記載の発明は、前記蓋部固定片に罫線が設けられており、この罫線が前記背面壁上縁折り返し線の中央から放射状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の紙製容器である。
また、請求項に記載の発明は、正面壁と背面壁の下部において、これら正面壁と背面壁の両側縁が二本の下部折り曲げ線に分岐しており、これら二本の下部折り曲げ線と正面壁下縁及び背面壁下縁とで囲まれた領域が略三角形状をしており、前記下部折り曲げ線で折り曲げて前記略三角形状領域を内側に押し込んでこの略三角形状領域を下部側壁として
おり、かつ、この下部側壁に長方形状底部が接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙製容器である。
本発明においては、蓋片の先端に固定介在片が連接されて、この固定介在片が背面壁に沿って配置され、しかも、この固定介在片が蓋部固定片と背面壁との間に挟まれている。そして、蓋部固定片は蓋片の固定用先端部と背面壁との間に挟まれて固定されているから、固定介在片と背面壁との間、すなわち、蓋片と背面壁との間に隙間が生じることがない。
図1は本発明の紙製容器の第1の具体例の斜視図である。 図2は本発明の紙製容器の第1の具体例のブランクの展開図である。 図3は本発明の紙製容器の第1の具体例の組立方法を説明するための斜視図である。 図4は本発明の紙製容器の第2の具体例のブランクの一部展開図である。 図5は本発明の紙製容器の第3の具体例のブランクの一部展開図である。 図6は従来の紙製容器の斜視図である。 図7は従来の紙製容器のブランクの展開図である。
以下、図面を参照して本発明を説明する。図面の図1は本発明の紙製容器の具体例の斜視図であり、図2はそのブランクの展開図である。説明の便宜上、まず、ブランクについて説明する。
このブランクは正面壁111を有しており、ここには商品の名称やその説明等が印刷表示されている。そして、この正面壁111の右側には、折り曲げ線1bを介して背面壁112が連接されている。また、この背面壁112の右側には、折り曲げ線1cを介して糊代113が連接されている。なお、折り曲げ線1bは、その下部において、二本の折り曲げ線(下部折り曲げ線)1b1,1b2に分岐しており、折り曲げ線1cも二本の下部折り曲げ線1c1,1c2に分岐している。これら二本の下部折り曲げ線1b1,1b2で挟まれた略三角形状領域141と、二本の下部折り曲げ線1c1,1c2で挟まれた略三角形状領域142とは、いずれも、側壁(下部側壁)を構成するものであるが、この点については後述する。なお、下部折り曲げ線1c1に対応して、正面壁111の側縁も、その下部において屈曲しており、後述するように、紙箱100を組み立てたとき、この屈曲部分1a1は下部折り曲げ線1c1に一致する。
次に、正面壁111の下側には、折り曲げ線1dを介して底片121が連接されている。底片121は図示のように長方形状を有しており、その長辺の長さは正面壁111の幅(側縁1aと折り曲げ線1bとの間の長さ)より短く、短辺の長さは下端における二本の下部折り曲げ線1b1,1b2の間の距離とほぼ等しい。
また、この底片121の下側に、折り曲げ線1f1,1f2を介して小差込フラップ131,132が連接されている。小差込フラップ131,132は、その間に間隙を有して配置されている。また、折り曲げ線1f1のうち小差込フラップ132側の端部は切り込み1f1aとされており、同様に折り曲げ線1f2のうち小差込フラップ131側の端部は切り込み1f2aとされている。このため、切り込み1f1aと切り込み1f2aとは、小差込フラップ131,132間の間隙を挟んで互いに向かい合う位置に配置されている。
次に、前記略三角形状領域141の下側には、折り曲げ線(符号なし)を介してフラップ151が連接されている。
次に、背面壁112の下側には、折り曲げ線1eを介して底固定片122が連接されており、その両端は切り込み1e1,1e2とされている。この切り込み1e1,1e2は、前記小差込フラップ131,132の切り込み1f1a,1f2aと噛み合うことができるように構成されている。
なお、略三角形状領域142の下側にも、折り曲げ線(符号なし)を介してフラップ152が連接されている。
そして、正面壁111の上側には、円弧状の折り曲げ線(正面壁上縁折り曲げ線)1gを介して蓋片161が連接されており、その蓋片161は円弧状の上縁を有している。そして、この上縁の略中央は折り曲げ線(固定介在片折り曲げ線)1h2とされており、この固定介在片折り曲げ線1h2を介して固定介在片171が連接されている。図中、1h1及び1h3はこの固定介在片折り曲げ線1h2の両側に位置する蓋片161の上縁を示しており、後述するように差込片191,192を蓋片161と背面壁112とで挟む固定用先端部を構成している。
次に、図示のように背面壁112は正面壁111より上下方向に大きく構成されており、その上縁は正面壁111の上縁より上方に位置している。そして、この正面壁111より上方の位置に吊り下げ孔Aが設けられている。
次に、背面壁112の上縁には折り返し線(背面壁上縁折り返し線)1iを介して蓋部固定片181が設けられている。この蓋部固定片181には打ち抜き領域Bが設けられており、背面壁上縁折り返し線1iで蓋部固定片181を折り返して背面壁112の上部に重ねたとき、この打ち抜き領域Bの内部に吊り下げ孔Aが位置するような位置と大きさに設けられている。なお、この例では、打ち抜き領域Bは、背面壁上縁折り返し線11iの中央を中心とする長円の半分を占める形状を有している。なお、この蓋部固定片181は紙製容器100を組み立てたとき、正面壁111の上部に位置するから、正面壁111の印刷表示に加えて、ここに商品の説明等を印刷表示しておくことが望ましい。
また、この蓋部固定片181には複数本の罫線1k1〜1k5が設けられている。この例では5本である。これら複数本の罫線1k1〜1k5の形状等については後述する。
次に、蓋部固定片181の上縁は直線状の線分を連接した折れ線で構成されている。この例では、3本の線分1j1,1j2,1j3を連接して蓋部固定片181の上縁を構成している。そして、これら3本の線分のうち、両端の線分1j1,1j3を介して差込片191,192が設けられている。これら差込片191,192は、蓋片161の上縁(固定用先端部)1h1及び1h3と背面壁112との間で挟まれて、蓋片161を位置固定する機能を有するものである。
次に、蓋部固定片181の罫線1k1〜1k5について説明する。この罫線1k1〜1k5は、背面壁上縁折り返し線1iの中央を放射中心としてここから放射状に設けられているものである。そして、この罫線1k1〜1k5の一部は、蓋部固定片181の折れ線状の上縁を構成する線分1j1,1j2,1j3同士の交点に向って伸びている。この例
では、5本の罫線1k1〜1k5のうち、図示左側の罫線1k1は、背面壁上縁折り返し線11iの中央を放射中心としてここから、折り曲げ線1bと背面壁上縁折り返し線1iの交点の方向に向って伸びており、その反対側(図示左側)の罫線1k5は、前記放射中心から折り曲げ線1cと背面壁上縁折り返し線1iとの交点の方向に向って伸びている。図示左から2番目の罫線1k2は線分1j1と線分1j2との交点の方向に向って伸びており、図示右から2番目の罫線1k4は線分1j2と線分1j3との交点の方向に向って伸びている。そして、中央の罫線1k3は線分1j2の中央に向って伸びている。
なお、背面壁上縁折り返し線11iの中央、すなわち、罫線1k1〜1k5の放射中心には、これを含む領域に打ち抜き領域Bが設けられているから、これら罫線1k1〜1k5は背面壁上縁折り返し線11iの中央(放射中心)に到達しておらず、いずれの罫線1k1〜1k5も打ち抜き領域Bと蓋部固定片181の折れ線状上縁1j1,1j2,1j3とを結んでいるに過ぎない。このため、蓋部固定片181は、背面壁112に拘束されることなく、これら罫線1k1〜1k5で左右方向に折り曲げることが可能である。
次に、このブランクを使用して紙製容器100を組み立てる方法を説明する。この組立工程は、筒状胴部形成工程、底部組立工程、蓋部組立工程の3工程に大別することができる。
まず、筒状胴部形成工程は、折り曲げ線1bで折り曲げて正面壁111を背面壁112に重ねると共に、折り曲げ線1cで折り曲げて糊代113を正面壁111に重ね、これら正面壁111と糊代113とを接着する工程である。この工程により、正面壁111の側縁1aは折り曲げ線1cに重なり、このため、この筒状胴部は、正面壁111の両側縁1a,1bと背面壁112両側縁1c,1bとが一致した筒状に形成される。なお、正面壁111の側縁1a下部の屈曲部分1a1は下部折り曲げ線1c1に一致する。
次に、底部組立工程を説明する。筒状胴部形成工程において形成された筒状胴部において、まず、その下部折り曲げ線1b1,1b2を折り曲げて、これら下部折り曲げ線1b1,1b2で挟まれた略三角形状領域141を筒状胴部の内側に押し込んで下部側壁とすると共に、この略三角形状領域141に連接したフラップ151を折り込む。同様に下部折り曲げ線1c1,1c2を折り曲げて、これら下部折り曲げ線1c1,1c2で挟まれた略三角形状領域142を筒状胴部の内側に押し込んで下部側壁とすると共に、この略三角形状領域142に連接したフラップ152を折り込む。
次に、折り曲げ線1d及び1fをいずれも山折りして、底片121で筒状胴部の底を封止すると共に、小差込フラップ131,132を底片121と背面壁112との間に差し込む。
そして、折り曲げ線1eで折り曲げて、底固定片122を底片121と背面壁112との間に差し込む。折り曲げ線1e両端の切り込み1e1,1e2は底固定片122の切り込み1f1a,1f2aと互いに噛み合うから、これら切り込み1e1,1e2と切り込み1f1a,1f2aとで底部形状を固定することができる。
なお、こうして形成された底部は、底片121の形状と同一形状であり、長方形状である。
次に、蓋部組立工程を説明する。筒状胴部形成工程において形成された筒状胴部において、円弧状の正面壁上縁折り曲げ線1gを山折りすると共に、固定介在片折り曲げ線1h2を谷折して、蓋片161で筒状胴部の上部を封止し、その上縁1h1,1h3を固定用先端部として背面壁112に当接すると共に、固定介在片171を背面壁112の内面に
沿って位置させる(図3参照)。
次に、背面壁上縁折り返し線1iで折り返して蓋部固定片181を固定介在片171の上に重ねることにより、蓋部固定片181と背面壁112との間に固定介在片171を挟むと共に、蓋部固定片181上縁の差込片191,192を、蓋片161の上縁(固定用先端部)1h1,1h3と背面壁112との間に差し込む。この工程により、蓋片161に連接された固定介在片171は背面壁112に連接された固定介在片171と背面壁112とに挟まれ、一方、蓋片161の上縁(固定用先端部)1h1,1h3と背面壁112とで差込片191,192を挟むから、蓋片161は位置固定される。また、こうして位置固定された蓋片161は背面壁112に当接しており、両者の間に隙間が生じることもない。
なお、差込片191,192を固定用先端部1h1,1h3と背面壁112との間に差し込む際には、罫線1k1〜1k5で蓋部固定片181を背面壁112の内面形状に沿うように折り曲げて差し込むことが望ましい。罫線1k1〜1k5は打ち抜き領域Bと蓋部固定片181の折れ線状上縁1j1,1j2,1j3とを結んでいるに過ぎないから、背面壁112に拘束されることなく、左右方向に折り曲げることが可能である。また、このように折り曲げた蓋部固定片181は、容器外側に向かって円弧状に膨らんだ背面壁112の内面にほぼ沿って配置させることが可能であり、このため、この蓋部固定片181と背面壁112との間に隙間が生じることも防ぐことができる。
紙製容器100は以上のような工程で組み立てることができる。こうして組み立てられた紙製容器100は、図1に示すように、筒状胴部とこの筒状胴部の上下端をそれぞれ封止する蓋部及び底部とを有するものである。
そして、筒状胴部は正面壁111と背面壁112とから成り、これら正面壁111の両側縁1a,1bと背面壁112の両側縁1c,1bとが一致していると共に、これら正面壁111及び背面壁112は、いずれも、容器外側に向かって膨らんでいる。
正面壁111の両側縁1a,1bは、いずれも、二本の下部折り曲げ線1a1,1a2及び1b1,1b2に分岐しており、これら二本の下部折り曲げ線1a1,1a2及び1b1,1b2と正面壁111下縁1d及び背面壁下縁1eとで囲まれた領域141,142が略三角形状をしており、前記下部折り曲げ線1a1,1a2で折り曲げて前記略三角形状領域141,142を内側に押し込んでこの略三角形状領域141,142を下部側壁としている。そして、紙製容器100の底部は長方形状を有しており、下部側壁141,142はこの長方形状底部が接続されている。
次に、正面壁111の上縁に正面壁上縁折り曲げ線1gを介して蓋片161が連接されている。そして、この蓋片161の上縁は円弧状に構成されており、この円弧状上縁1h1,1h2,1h3の中央を固定介在片折り曲げ線1h2として、これを介して固定介在片171が連接されていると共に、蓋片の上縁の残部1h1,1h3を固定用先端部としている。そして、正面壁上縁折り曲げ線1gで折り曲げられて蓋片161が筒状胴部の上縁を封止していると共に、前記固定介在片折り曲げ線1h2で折り曲げられて固定介在片171が背面壁に沿って配置されている。
一方、背面壁112は正面壁111より大きく、その上縁が正面壁の上縁より上方に位置している。そして、この正面壁111より上方の位置に吊り下げ孔Aが設けられている。
また、この背面壁112の上縁には、背面壁上縁折り返し線1iを介して蓋部固定片1
81が設けられ、かつ、この蓋部固定片181の上縁に2つの差込片191,192が設けられている。
そして、蓋部固定片181の上縁は、複数の直線状線分1j1,1j2,1j3を連接した折れ線で構成されている。そして、背面壁上縁折り返し線1iの中央を放射中心として、この放射中心から複数の前記直線状線分1j1,1j2,1j3同士の交点に向って、罫線1k1〜1k5が設けられている。なお、この背面壁上縁折り返し線1iの中央(放射中心)を含む領域には打ち抜き領域Bが設けられているから、罫線1k1〜1k5は打ち抜き領域Bと蓋部固定片181の折れ線状上縁1j1,1j2,1j3とを結んでいる。
そして、背面壁上縁折り返し線1iで折り返されて蓋部固定片181が背面壁112に沿って配置されており、かつ、この蓋部固定片181と背面壁112との間に固定介在片171を挟んでおり、かつ、蓋部固定片181先端の差込片191,192が固定用先端部1h1,1h3と背面壁112に挟まれており、この構造によって蓋片161と背面壁112とが隙間なく当接されている。
なお、蓋部固定片181には、背面壁上縁折り返し線1iの中央を放射中心として、この放射中心から所定の方向に向って複数の罫線1k1〜1k5が設けられており、この背面壁上縁折り返し線1iの中央を含む領域に打ち抜き領域Bが設けられている。そして、蓋部固定片181はこの罫線1k1〜1k5によって折り曲げられて、背面壁112の内面にほぼ沿って、両者の間に隙間を生じることなく、配置されている。
なお、この打ち抜き領域Bは吊り下げ孔Aに対応して設けられており、このため、フック等を利用して紙製容器100を吊り下げることができる。
また、以上の説明から分かるように、紙製容器100の蓋部は二本の円弧に挟まれた形状を有しているが、底部は長方形状に構成されており、このため、テーブル等の載置台上に安定して載置することができる。
以上、紙製容器100を具体例として本発明を説明したが、別の構造を有する紙製容器であってもよい。図4及び図5を参照して、別の具体例を説明する。なお、図4及び図5は、いずれも、底部構造が紙製容器100と異なる紙製容器200及び300に係るもので、このため、これら紙製容器200,300のブランクのうち、底部構造に関連する部分のみを図示している。
まず、図4に示す紙製容器200のブランクは、正面壁211と背面壁212との間の折り曲げ線2bが、その下部において、二本の折り曲げ線(下部折り曲げ線)2b1,2b2に分岐しており、背面壁212と糊代213との間の折り曲げ線2cも二本の下部折り曲げ線2c1,2c2に分岐している点では、紙製容器100と同様である。そして、これら下部折り曲げ線2b1,2b2で挟まれた略三角形状領域241と、二本の下部折り曲げ線2c1,2c2で挟まれた略三角形状領域242とを、下部側壁としている点でも、紙製容器100と同様である。
この紙製容器200のブランクにおいては、背面壁212の下方に折り曲げ線2mを介して底片261が連接されており、底片261の下方に折り曲げ線2nを介して差込片271が連接されている。
また、前記略三角形状領域241の下方に折り曲げ線(符号なし)を介してフラップ251が連接されており、略三角形状領域242の下方にも折り曲げ線(符号なし)を介してフラップ252が連接されている。
このブランクの底部組立工程は次のとおりである。すなわち、紙製容器100の場合と同様に形成した筒状胴部において、まず、その下部折り曲げ線2b1,2b2を折り曲げて、これら下部折り曲げ線2b1,2b2で挟まれた略三角形状領域241を筒状胴部の内側に押し込んで下部側壁とすると共に、この略三角形状領域241に連接したフラップ251を折り込む。同様に下部折り曲げ線2c1,2c2を折り曲げて、これら下部折り曲げ線2c1,2c2で挟まれた略三角形状領域242を筒状胴部の内側に押し込んで下部側壁とすると共に、この略三角形状領域242に連接したフラップ252を折り込む。
次に、折り曲げ線2m及び2nをいずれも山折りして、底片261で筒状胴部の底を封止すると共に、差込片271を底片261と背面壁212との間に差し込む。
なお、蓋部組立工程は紙製容器100の場合と同様である。
こうして組み立てられた紙製容器200も、紙製容器100と同様に、筒状胴部とこの筒状胴部の上下端をそれぞれ封止する蓋部及び底部とを有するもので、その蓋部は二本の円弧に挟まれた形状を有しているが、底部は長方形状に構成されている。このため、吊り下げて展示することに加えて、載置台に安定して載置することができる。なお、蓋部に隙間ができないことはもちろんである。
次に、図5に示す紙製容器300のブランクは、正面壁311と背面壁312との間の折り曲げ線が、その下部において、二本の折り曲げ線(下部折り曲げ線)に分岐しており、背面壁312と糊代313との間の折り曲げ線も二本の下部折り曲げ線2に分岐している点では、紙製容器100や紙製容器200と同様である。そして、これら下部折り曲げ線で挟まれた略三角形状領域341,342を、下部側壁としている点でも、紙製容器100や紙製容器200と同様である。
そして、この紙製容器300のブランクにおいては、正面壁311の下方に、折り曲げ線(符号なし)を介して凸状嵌合片361が連接されている。この凸状嵌合片361は、その中央361bが左右361a,351cに比較して突出した形状を有している。
一方、背面壁312の下方には、折り曲げ線(符号なし)を介して凹状嵌合片371が連接されている。この凹状嵌合片371はその中央371bが左右371a,371cに比較して凹んだ形状を有している。なお、凹状嵌合片371と凸状嵌合片361とを重ね合わせたとき、その重畳した形状が長方形となるように、これら凹状嵌合片371と凸状嵌合片361は構成されている。
次に、前記略三角形状領域341,242の下方にも折り曲げ線(符号なし)を介してフラップ351,352が連接されている。
このブランクの底部組立工程は次のとおりである。すなわち、紙製容器100や紙製容器200の場合と同様に形成した筒状胴部において、まず、その下部折り曲げ線を折り曲げて、これら下部折り曲げ線で挟まれた略三角形状領域341,342を筒状胴部の内側に押し込んで下部側壁とすると共に、この略三角形状領域341,342に連接したフラップ351,352を折り込む。
次に、折り曲げ線で折り曲げて、凹状嵌合片371と凸状嵌合片361とを、筒状胴部の底部で重ね合わせ、これらを互いに嵌合することによって底部を組み立てることができる。
なお、蓋部組立工程は紙製容器100や紙製容器200の場合と同様である。
こうして組み立てられた紙製容器300も、紙製容器100紙製容器200と同様に、筒状胴部とこの筒状胴部の上下端をそれぞれ封止する蓋部及び底部とを有するもので、その蓋部は二本の円弧に挟まれた形状を有しているが、底部は長方形状に構成されている。このため、吊り下げて展示することに加えて、載置台に安定して載置することができる。また、蓋部には隙間ができない。
100:紙製容器
111:正面壁 112:背面壁 113:糊代 121:底片 122:底固定片 131:小差込フラップ 132:小差込フラップ 141:略三角形状領域(下部側壁) 142:略三角形状領域(下部側壁) 151:フラップ 152:フラップ 161:蓋片 171:固定介在片 181:蓋部固定片 191:差込片 192:差込片 1a:正面壁の側縁 1b:折り曲げ線 1b1:下部折り曲げ線 1b2:下部折り曲げ線 1c:折り曲げ線 1c1:下部折り曲げ線 1c2:下部折り曲げ線 1d:折り曲げ線 1e:折り曲げ線 1e1:切り込み 1e1:切り込み 1f1:折り曲げ線 1f1a:切り込み1f2:折り曲げ線 1f2a:切り込み 1g:正面壁上縁折り曲げ線 1h1:蓋片の上縁(固定用先端部)1h2:蓋片の上縁(固定介在片折り曲げ線) 1h1:蓋片の上縁(固定用先端部)1i:背面壁上縁折り返し線 1j1〜1j3:蓋部固定片の上縁を構成する線分 1k1〜1k5:罫線 A:吊り下げ孔 B:打ち抜き領域
200:紙製容器
211:正面壁 212:背面壁 213:糊代 241:略三角形状領域(下部側壁) 242:略三角形状領域(下部側壁) 251:フラップ 252:フラップ 261:底片 271:差込片 2a:正面壁の側縁 2b:折り曲げ線 2b1:下部折り曲げ線 2b2:下部折り曲げ線 2c:折り曲げ線 2c1:下部折り曲げ線 2c2:下部折り曲げ線 2m:折り曲げ線 2n:折り曲げ線
300:紙製容器 311:正面壁 312:背面壁 313:糊代 341:略三角形状領域(下部側壁) 342:略三角形状領域(下部側壁) 361:凸状嵌合片 361a:凸状嵌合片の左側 361b:凸状嵌合片の中央 361c:凸状嵌合片の右側 371:凹状嵌合片 371a:凹状嵌合片の左側 371b:凹状嵌合片の中央 371c:凹状嵌合片の右側
400:紙製容器
411:正面壁 412:背面壁 413:糊代 421:底片 431:蓋片 441:差込片 4a:正面壁の側縁 4b:折り曲げ線 4c:折り曲げ線4d:円弧状折り曲げ線 4e:底片の下縁 4f:円弧状折り曲げ線 4g:蓋片の上縁 4h:差込用スリット

Claims (3)

  1. 筒状胴部とこの筒状胴部の上下端をそれぞれ封止する蓋部及び底部とを有し、1枚の紙製ブランクで構成された紙製容器であって、
    前記筒状胴部が正面壁と背面壁とから成り、これら正面壁の両側縁と背面壁の両側縁とが一致していると共に、これら正面壁及び背面壁が、いずれも、容器外側に向かって膨らんでおり、
    前記正面壁の上縁に折り曲げ線(正面壁上縁折り曲げ線)を介して蓋片が連接されており、この蓋片の上縁の一部に折り曲げ線(固定介在片折り曲げ線)を介して固定介在片が連接されていると共に、蓋片の上端の残部を固定用先端部としており、
    一方、背面壁は正面壁より大きく、その上縁が正面壁の上縁より上方に位置しており、この背面壁の上縁に折り返し線(背面壁上縁折り返し線)を介して蓋部固定片が設けられ、かつ、この蓋部固定片の上縁に差込片が設けられており、
    前記正面壁上縁折り曲げ線で折り曲げられて蓋片が筒状胴部の上縁を封止していると共に、前記固定介在片折り曲げ線で折り曲げられて固定介在片が背面壁に沿って配置されており、
    前記背面壁上縁折り返し線で折り返されて蓋部固定片が背面壁に沿って配置されていると共に、この蓋部固定片と背面壁との間に前記固定介在片を挟んでおり、かつ、蓋部固定片先端の差込片が前記固定用先端部と背面壁に挟まれて固定されており、
    前記正面壁の上縁より上方の位置の背面壁に吊り下げ孔が設けられており、
    前記蓋部固定片に打ち抜き領域が設けられており、この打ち抜き領域が前記吊り下げ孔に対応する位置に配置されており、
    前記打ち抜き領域が前記背面壁上縁折り返し線の中央を含む位置に設けられていることを特徴とする紙製容器。
  2. 前記蓋部固定片に罫線が設けられており、この罫線が前記背面壁上縁折り返し線の中央から放射状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の紙製容器。
  3. 正面壁と背面壁の下部において、これら正面壁と背面壁の両側縁が二本の下部折り曲げ線に分岐しており、これら二本の下部折り曲げ線と正面壁下縁及び背面壁下縁とで囲まれた領域が略三角形状をしており、前記下部折り曲げ線で折り曲げて前記略三角形状領域を内側に押し込んでこの略三角形状領域を下部側壁としており、かつ、この下部側壁に長方形状底部が接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙製容器。
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