JP6880499B2 - 表示装置形成用基板の製造方法および表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置形成用基板の製造方法および表示装置の製造方法に関する。
従来から、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子を発光素子として、発光素子から放射される光を表示光として利用する表示装置(有機EL表示装置)が開発されている。このような表示装置は、その用途を、テレビやデスクトップモニターのみならず、携帯用ノートパソコン、携帯電話、携帯用ゲーム機、電子リーダー、電子ブックなどの携帯型電子機器にまで広く拡大していることから、さらなる軽量化、小型化、及び薄型化が求められている。
ところで上述した表示装置においては、一般に、有機EL素子の有機発光層から放射される光のうち、10%程度のみが観察側に取り出され、残り90%程度が表示装置内部で全反射を繰り返して伝播し、そして反射電極の表面に存在する電子が集団振動することにより発生する表面プラズモン損失等により、伝播中に減衰して消滅することが知られている。このため上述した表示装置は、光の取り出し効率が低く、従って消費電力が大きいという課題を有している。
このような課題を解決するため、粒子単層膜からなる2次元結晶体をエッチングマスクとしたドライエッチング法によって作製した規則的凹凸による周期格子構造を有する基板を用い、陰極(反射電極)の表面に規則的凹凸を付与し、規則的凹凸を有する陰極表面での表面プラズモン共鳴を利用して光エネルギーの取り出し効率を向上させる表示装置が提案されている(例えば特許文献1)。
しかしながら、粒子単層膜からなる2次元結晶体をエッチングマスクとしたドライエッチング法によって規則的凹凸による周期格子構造を有する基板を形成する場合、大面積において局所的に粒子が凝集するなどし、凹凸構造を安定制御することは難しい。従って、基板上に所望の微細形状を含む凹凸構造を設けることは困難であった。このため、反射電極の表面に凹凸構造を設ける場合においても、所望の凹凸構造を反射電極に設けることは難しく、反射電極表面での表面プラズモン損失を低減することが困難であるとともに、表面プラズモン共鳴を利用して光の取り出し効率を向上させることができないといった問題があった。
特開2009−158478号公報
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、表示装置形成用基板および表示装置に、所望の微細形状を含む凹凸構造を設けることが可能な、表示装置形成用基板の製造方法および表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、表示装置を形成するための表示装置形成用基板の製造方法であって、耐熱基材を準備する工程と、前記耐熱基材上に有機材料を塗布し、有機層を形成する工程と、前記有機層をパターニングする工程と、パターニングされた前記有機層上に凹凸構造形成膜を成膜し、当該成膜時に前記凹凸構造形成膜に発生する収縮力により、前記有機層を収縮させ、表面に凹凸構造が設けられた微細凹凸層を形成する工程とを備えたことを特徴とする表示装置形成用基板の製造方法である。
本発明は、前記微細凹凸層の表面に設けられた前記凹凸構造形成膜を除去する工程を更に備えたことを特徴とする表示装置形成用基板の製造方法である。
本発明は、前記有機層を形成する工程において、前記有機材料を減圧乾燥することを特徴とする表示装置形成用基板の製造方法である。
本発明は、前記有機層を形成する工程において、前記有機材料を減圧乾燥した後に、前記有機材料を焼成することを特徴とする表示装置形成用基板の製造方法である。
本発明は、前記凹凸構造形成膜は、スパッタリング法により成膜されることを特徴とする表示装置形成用基板の製造方法である。
本発明は、前記凹凸構造形成膜は、インジウム錫酸化物または二酸化ケイ素からなることを特徴とする表示装置形成用基板の製造方法である。
本発明は、表示装置を形成するための表示装置形成用基板の製造方法であって、耐熱基材を準備する工程と、前記耐熱基材上に有機材料を塗布し、有機層を形成する工程と、前記有機層をパターニングする工程と、パターニングされた前記有機層を焼成することにより、前記有機層を収縮させ、表面に凹凸構造が設けられた微細凹凸層を形成する工程とを備えたことを特徴とする表示装置形成用基板の製造方法である。
本発明は、前記有機層を形成する工程において、前記有機材料を減圧乾燥することを特徴とする表示装置形成用基板の製造方法である。
本発明は、表示装置の製造方法であって、本発明による表示装置形成用基板を準備する工程と、前記耐熱基材上に薄膜トランジスタを配置する工程と、前記微細凹凸層上に、前記薄膜トランジスタに電気的に接続される有機EL素子を配置する工程と、前記有機EL素子を封止材料によって封止する工程とを備え、前記有機EL素子は、前記微細凹凸層上に配置された第1電極と、前記第1電極上に配置された有機発光層と、前記有機発光層上に配置された第2電極とを有し、前記有機EL素子を配置する工程において、前記第1電極の表面は、前記微細凹凸層の凹凸構造の凹凸形状に対応する凹凸形状に形成されることを特徴とする表示装置の製造方法である。
本発明は、前記第1電極は、スパッタリング法により形成されることを特徴とする表示装置の製造方法である。
本発明によれば、表示装置形成用基板および表示装置に、所望の微細形状を含む凹凸構造を設けることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法によって製造された表示装置形成用基板を示す断面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態による表示装置の製造方法によって製造された表示装置を示す断面図である。 図3(a)−(e)は、本発明の第1の実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法を示す断面図である。 図4(a)−(d)は、本発明の第1の実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。 図5(a)−(c)は、本発明の第1の実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。 図6(a)−(b)は、本発明の第1の実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法の変形例を示す断面図である。 図7(a)−(d)は、本発明の第1の実施の形態による表示装置の製造方法の変形例を示す断面図である。 図8(a)−(c)は、本発明の第1の実施の形態による表示装置の製造方法の変形例を示す断面図である。 図9(a)−(b)は、本発明の第2の実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法を示す断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図8を参照して説明する。なお、以下の各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、以下の各図に示されている構成には、図示と理解のしやすさの便宜上、サイズ及び縮尺等が実物のそれらから変更されている部分が含まれうる。なお、本明細書中、「表面」とは、以下の各図において上方を向く面のことをいう。
(表示装置形成用基板の構成)
まず、図1により、本実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法によって製造される表示装置形成用基板の概略について説明する。図1は、本実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法によって製造された表示装置形成用基板を示す断面図である。
図1に示す表示装置形成用基板10は、後述する表示装置20(図2参照)を作製するためのものである。この表示装置形成用基板10は、耐熱基材11と、耐熱基材11上に積層された微細凹凸層12と、微細凹凸層12上に成膜された凹凸構造形成膜13とを備えている。
このうち耐熱基材11は、表示装置形成用基板10の全体を支持するものであり、平坦な板状の部材からなる。耐熱基材11としては、例えば、無アルカリガラス、石英ガラス、アルミノホウ珪酸系ガラス、ソーダ石灰ガラス、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、アクリルガラス等のガラス類、ポリイミド、ポリアミドイミド等の耐熱樹脂類を用いることができる。耐熱基材11の厚みは、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、10μm以上700μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。なお、耐熱基材11のサイズは任意であり、例えば、G6サイズ(1800mm×1500mm)の耐熱基材11を用いることができる。
微細凹凸層12は、耐熱基材11上に直接形成され、表面12aに微細な凹凸形状を含む凹凸構造12bが設けられた層からなる。微細凹凸層12は、後述する第1電極26の表面26aに、微細な凹凸形状を含む凹凸構造26bを設けるための下地層として形成されている。
微細凹凸層12には、後述する凹凸構造形成膜13の成膜工程において、凹凸構造形成膜13に発生する収縮力により収縮し、表面12aに凹凸構造12bが設けられるものが用いられる。微細凹凸層12としては、有機材料、例えば、ポリアクリル、ポリイミド、ポリアミドイミドを用いることができる。また、微細凹凸層12の厚み(耐熱基材11の表面から凹凸構造12bの凸部の表面までの距離)は、例えば、100nm以上800nm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
この微細凹凸層12は、後述するように、凹凸構造形成膜13の成膜工程において、有機材料14aからなる有機層14(図3(b)−(d)参照)が凹凸構造形成膜13に発生する収縮力により収縮したものである。この有機層14は、後述するように、耐熱基材11上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により塗布形成され、その後、露光工程および現像工程を含むフォトリソグラフィー法によりパターニングされることによって形成されたものである。このような有機材料14aの塗布層からなる有機層14は、全体として平坦性を高めることが可能となり、寸法精度の高い微細な凹凸形状を含む凹凸構造12bを微細凹凸層12に設けることが可能となる。
凹凸構造12bは、図中では概略的に示されているが、凹凸構造12bの凸部の高さ(凹部の深さ)、ピッチ、数、形状(ライン形状、ドット形状(モスアイ形状)等)は、特に限定されるものではないが、例えば、凸部の高さが10nm以上500nm以下、凸部の幅が50nm以上800nm以下、隣接する凸部の間の間隔(ピッチ)が100nm以上1200nm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
凹凸構造形成膜13は、微細凹凸層12上に直接成膜され、表面13aに微細な凹凸形状を含む凹凸構造13bが設けられた膜からなる。凹凸構造形成膜13は、有機層14の表面に凹凸構造12bを設け、微細凹凸層12を形成するためのものである。具体的には、凹凸構造形成膜13は、後述する表示装置形成用基板10の製造工程において、有機層14上に成膜される際、凹凸構造形成膜13に発生する収縮力を有機層14に作用させることにより、有機層14を収縮させる役割を果たす。すなわち、凹凸構造形成膜13は、有機層14を収縮させることにより、表面12aに凹凸構造12bが設けられた微細凹凸層12を形成する。また、凹凸構造形成膜13は、後述する表示装置20の製造工程において、後述する第1電極26の表面26aに凹凸構造26bを設ける役割を果たす。
このような凹凸構造形成膜13は、後述するように、有機層14上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成されたものである。とりわけ、凹凸構造形成膜13は、スパッタリング法により成膜されていることが好ましく、これにより、凹凸構造形成膜13を均一に有機層14上に成膜することができる。凹凸構造形成膜13の材質としては、例えば、金属酸化物を挙げることができる。とりわけ、凹凸構造形成膜13は、インジウム錫酸化物または二酸化ケイ素からなっていることが好ましく、これにより、凹凸構造形成膜13を有機層14上に成膜する際に、収縮力を効果的に発生させることができる。また、凹凸構造形成膜13の厚みは、例えば、100nm以上300nm以下程度の範囲で適宜設定することができる。凹凸構造13bの凹凸形状は、凹凸構造12bの凹凸形状に対応しており、上述した凹凸構造12bおよび凹凸構造13bは略同一の凹凸形状に形成されている。
(表示装置の構成)
次に、図2により、本実施の形態による表示装置の製造方法によって製造される表示装置の概略について説明する。図2は、本実施の形態による表示装置の製造方法によって製造された表示装置を示す断面図である。この表示装置は、上述した表示装置形成用基板10上に、後述する有機EL素子24等を複数配置し、個々の有機EL素子24毎に切断して個片化することにより形成されたものである。
図2に示す表示装置20は、上述した表示装置形成用基板10と、表示装置形成用基板10の耐熱基材11上に配置された薄膜トランジスタ(TFT)23と、凹凸構造形成膜13を介して微細凹凸層12上に配置された有機EL素子24と、有機EL素子24上に配置された封止材料(TFE)25とを備えている。
このうち表示装置形成用基板10については、図1を用いて既に説明したので、ここでは詳細な説明を省略する。
薄膜トランジスタ23は、有機EL素子24を駆動するためのものであり、有機EL素子24の後述する第1電極26および第2電極28に印加される電圧を制御するようになっている。
有機EL素子24は、薄膜トランジスタ23に電気的に接続されている。図2に示すように、有機EL素子24は、凹凸構造形成膜13を介して微細凹凸層12上に配置された第1電極(反射電極)26と、第1電極26上に配置された有機発光層27と、有機発光層27上に配置された第2電極(透明電極)28とを有している。ここでは、第1電極26が陽極を構成し、第2電極28が陰極を構成する例について説明する。しかしながら、第1電極26および第2電極28の極性が特に限られることはない。
第1電極26は、耐熱基材11、凹凸構造形成膜13および薄膜トランジスタ23上に直接形成された層からなる。第1電極26の表面のうち、凹凸構造形成膜13上の表面26aには、微細な凹凸形状を含む凹凸構造26bが設けられている。第1電極26は、後述するように、耐熱基材11、凹凸構造形成膜13および薄膜トランジスタ23上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成されたものである。とりわけ、第1電極26は、スパッタリング法により成膜されていることが好ましく、これにより、第1電極26を均一に凹凸構造形成膜13上に成膜することができる。第1電極26の材質としては、効率良く正孔を注入できる材質を用いることが好ましい。第1電極26の材質としては、例えば、アルミニウム、クロム、モリブデン、タングステン、銅、銀または金およびそれらの合金等の金属材料を挙げることができる。凹凸構造26bの凹凸形状は、凹凸構造13bの凹凸形状に対応しており、凹凸構造26bは、上述した凹凸構造12b、13bと略同一の凹凸形状に形成されている。このように、第1電極26の表面26aが凹凸形状に形成されていることにより、第1電極26の表面26aに存在する電子が振動しにくくすることが可能となる。これにより、表面プラズモン損失を低減することができ、光の取り出し効率を向上させることができる。
有機発光層27は、第1電極26上に直接形成された層からなる。有機発光層27の表面27aには、微細な凹凸形状を含む凹凸構造27bが設けられている。有機発光層27は、後述するように、第1電極26上に蒸着法、ノズルから塗布液を塗布するノズル塗布法、インクジェット等の印刷法により形成されたものである。有機発光層27としては、所定の電圧を印加することにより白色光を発光するよう構成された蛍光性有機物質を含有するものが好ましく、例えば、キノリノール錯体、オキサゾール錯体、各種レーザー色素、ポリパラフェニレンビニレン等が挙げられる。凹凸構造27bの凹凸形状は、凹凸構造26bの凹凸形状に対応しており、凹凸構造27bは、上述した凹凸構造12b、13b、26bと略同一の凹凸形状に形成されている。
第2電極28は、有機発光層27上に直接形成された層からなる。第2電極28の表面28aには、微細な凹凸形状を含む凹凸構造28bが設けられている。第2電極28は、後述するように、有機発光層27上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成されたものである。第2電極28の材質としては、電子を注入しやすく、かつ光透過性の良好な材質を用いることが好ましい。第2電極28の材質としては、例えば酸化リチウム、炭酸セシウム等が挙げられる。凹凸構造28bの凹凸形状は、凹凸構造27bの凹凸形状に対応しており、凹凸構造28bは、上述した凹凸構造12b、13b、26b、27bと略同一の凹凸形状に形成されている。
有機EL素子24において発光した光は、凹凸構造形成膜13が位置する側とは反対の側へ取り出される。すなわち、有機EL素子24からの光は、封止材料25の上方から取り出される。このように本実施の形態における表示装置20は、いわゆるトップエミッション型の表示装置となっている。
封止材料25は、有機EL素子24を封止し、有機EL素子24を保護するためのものである。封止材料25は、後述するように、耐熱基材11、薄膜トランジスタ23、第1電極26および第2電極28上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法または熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により塗布形成されたものである。封止材料25としては、例えば、例えば酸化シリコンを用いることができる。封止材料25の厚み(図2における耐熱基材11の表面から封止材料25の表面までの距離)は、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、1μm以上10μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
なお、本実施の形態において、図2に示すように、表示装置20がトップエミッション型である例を示したが、これに限られるものではなく、表示装置20がいわゆるボトムエミッション型であってもよい。
(表示装置形成用基板の製造方法)
次に、図3(a)−(e)により、本実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法について説明する。図3(a)−(e)は、本実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法を示す断面図である。
まず、図3(a)に示すように、平坦な板状の部材からなる耐熱基材11を準備する。このとき、例えば、G6サイズ(1800mm×1500mm)の耐熱基材11を準備する。この耐熱基材11としては、例えば、無アルカリガラス、石英ガラス、アルミノホウ珪酸系ガラス、ソーダ石灰ガラス、アクリルガラス等のガラス類、ポリイミド、ポリアミドイミド等の耐熱樹脂類を用いることができる。
次に、図3(b)−(d)に示すように、耐熱基材11上に有機材料14aを塗布し、耐熱基材11上に有機層14を直接積層して形成する。有機材料14aとしては、上述したように、後述する凹凸構造形成膜13の成膜工程において、凹凸構造形成膜13に発生する収縮力により収縮するものが用いられる。例えば、有機材料14aとしてはアクリル系樹脂を用いることができる。
有機材料14aは、例えばダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により耐熱基材11上に塗布される。このため、耐熱基材11上に発泡型の接着フィルム、テープ等を貼着する場合と比べて、フィルム、テープ等にうねりや接着剤等の厚みムラが生じるおそれがなく、有機層14の平坦性を高めることができる。
有機層14を例えばスピン法により形成する際、まず、耐熱基材11の回転速度を、例えば、750rpmに設定し、耐熱基材11上に有機材料14aを塗布する(図3(b))。次に、有機材料14aを、減圧乾燥装置(VCD)を用いて、例えば、100Pa以上500Pa以下の減圧条件で乾燥させる。このようにして、耐熱基材11上に有機層14が形成される(図3(c))。なお、有機層14を減圧条件で乾燥させる際、有機層14を完全には乾燥させず、有機層14の表面のみを乾燥させることが好ましい。これにより、後述する微細凹凸層12の形成工程において、凹凸構造12bを形成し易くすることができる。また、乾燥時の減圧条件を変更することにより、有機層14の硬化度を調整することができる。これにより、微細凹凸層12の凹凸構造12bの微細な凹凸形状を容易に制御することができるとともに、凹凸構造形成膜13の凹凸構造13bの微細な凹凸形状を容易に制御することができる。
次いで、有機層14を、露光工程および現像工程を含むフォトリソグラフィー法によりパターニングする。その後、有機層14を、例えば、80℃以上150℃以下、10分以上30分以下の条件で仮焼成する。このようにして、耐熱基材11上にパターニングされた有機層14が形成される(図3(d))。なお、有機層14を仮焼成する際、有機層14を完全には硬化させず、有機層14の表面のみを硬化させ、有機層14が所定の柔軟性を有するように仮焼成することが好ましい。これにより、後述する微細凹凸層12の形成工程において、凹凸構造12bを形成し易くすることができる。また、仮焼成の条件を変更することにより、有機層14の硬化度を調整することができる。これにより、微細凹凸層12の凹凸構造12bの微細な凹凸形状を容易に制御することができるとともに、凹凸構造形成膜13の凹凸構造13bの微細な凹凸形状を容易に制御することができる。
次いで、図3(e)に示すように、有機層14上に凹凸構造形成膜13を成膜し、当該成膜時に凹凸構造形成膜13に発生する収縮力により、有機層14を収縮させ、表面12aに凹凸構造12bが設けられた微細凹凸層12を形成する。凹凸構造形成膜13は、微細凹凸層12の表面12aに凹凸構造12bを設けるとともに、後述する表示装置20の製造工程において、第1電極26の表面26aに凹凸構造26bを設けるためのものである。凹凸構造形成膜13としては、有機層14上に成膜される際に、収縮力を発生させることができるものが用いられる。凹凸構造形成膜13は、例えば金属酸化物からなっていても良い。とりわけ、凹凸構造形成膜13は、インジウム錫酸化物または二酸化ケイ素からなっていることが好ましい。これにより、凹凸構造形成膜13を有機層14上に成膜する際に、収縮力を効果的に発生させることができる。また、凹凸構造形成膜13は、微細凹凸層12上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成される。とりわけ、凹凸構造形成膜13は、スパッタリング法により成膜されていることが好ましい。これにより、有機層14上に凹凸構造形成膜13を均一に成膜することができる。
凹凸構造形成膜13を有機層14上に成膜する際、凹凸構造形成膜13は、例えば、スパッタリング法により有機層14上に成膜される。この際、凹凸構造形成膜13には、膜成形時の成膜応力により、凹凸構造形成膜13を収縮させる収縮力が発生し、凹凸構造形成膜13が収縮する。凹凸構造形成膜13が収縮することにより、凹凸構造形成膜13の表面13aに凹凸構造13bが設けられる。また、この収縮力は、有機層14に伝えられ、有機層14を収縮させる。有機層14が収縮することにより、収縮した有機層14の表面に凹凸構造が設けられる。このようにして、表面12aに凹凸構造12bが設けられた微細凹凸層12が形成される。このとき、凹凸構造12bの凹凸形状は、凹凸構造13bの凹凸形状に対応し、凹凸構造12bおよび凹凸構造13bは略同一の凹凸形状に形成される。なお、凹凸構造12bおよび凹凸構造13bの凹凸形状は、凹凸構造形成膜13のスパッタリング条件を変更することにより、調整することができる。これにより、微細凹凸層12の凹凸構造12bの微細な凹凸形状を容易に制御することができるとともに、凹凸構造形成膜13の凹凸構造13bの微細な凹凸形状を容易に制御することができる。
このようにして、図1に示す表示装置形成用基板10が得られる。
(表示装置の製造方法)
次に、図4(a)−(d)及び図5(a)−(c)により、本実施の形態による表示装置の製造方法について説明する。図4(a)−(d)及び図5(a)−(c)は、本実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。
まず、例えば図3(a)−(e)に示す方法により、表示装置形成用基板10を作製する(図4(a))。
次いで、耐熱基材11上に薄膜トランジスタ23を配置する(図4(b))。このとき、耐熱基材11上には、図示はしないが、各々が各表示装置20に対応する複数の薄膜トランジスタ23が配置される。このようにして表示装置20の中間体20aが形成される。なお、複数の薄膜トランジスタ23が耐熱基材11上に配置された後、切断装置(図示せず)によって、表示装置20の中間体20aは、平面視で、例えば半分の大きさに切断される。
次に、凹凸構造形成膜13を介して、微細凹凸層12上に有機EL素子24を配置する(図4(c)乃至図5(a))。このとき、微細凹凸層12上には、図示はしないが、各々が各表示装置20に対応する複数の有機EL素子24が配置される。各々の有機EL素子24は、凹凸構造形成膜13を介して微細凹凸層12上に配置された第1電極26と、第1電極26上に配置された有機発光層27と、有機発光層27上に配置された第2電極28とを有している。この場合、まず、耐熱基材11、凹凸構造形成膜13および薄膜トランジスタ23上に第1電極26を形成する(図4(c))。第1電極26には、効率良く正孔を注入できる材料が用いられる。例えば、第1電極26としては、アルミニウム、クロム、モリブデン、タングステン、銅、銀または金およびそれらの合金等の金属材料を用いることができる。第1電極26は、耐熱基材11、凹凸構造形成膜13および薄膜トランジスタ23上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成される。とりわけ、第1電極26は、スパッタリング法により形成されていることが好ましい。これにより、凹凸構造形成膜13上に第1電極26を均一に形成することができる。
第1電極26を凹凸構造形成膜13上に形成する際、例えば、スパッタリング法により耐熱基材11、凹凸構造形成膜13および薄膜トランジスタ23上に第1電極26が形成される。このうち、凹凸構造形成膜13上に形成される第1電極26は、凹凸構造13bが設けられている表面13a上に均一に積層される。これにより、第1電極26の表面26aは、凹凸構造13bの凹凸形状に対応する凹凸形状に形成される。このため、第1電極26の表面のうち、凹凸構造形成膜13上の表面26aには、凹凸構造13bの形状と略同一の凹凸形状を含む凹凸構造26bが設けられる。このようにして、第1電極26が形成される。この際、有機EL素子24の第1電極26が薄膜トランジスタ23に電気的に接続される。
次いで、第1電極26上に有機発光層27を形成する(図4(d))。有機発光層27には、所定の電圧を印加することにより白色光を発光するよう構成された蛍光性有機物質を含有するものが用いられる。例えば、有機発光層27としては、キノリノール錯体、オキサゾール錯体、各種レーザー色素、ポリパラフェニレンビニレン等を用いることができる。有機発光層27は、第1電極26上に蒸着法、ノズルから塗布液を塗布するノズル塗布法、インクジェット等の印刷法により形成される。
有機発光層27を第1電極26上に形成する際、有機発光層27は、凹凸構造26bが設けられている第1電極26の表面26a上に均一に積層される。これにより、有機発光層27の表面27aは、凹凸構造26bの凹凸形状に対応する凹凸形状に形成される。このため、有機発光層27の表面27aには、凹凸構造26bの形状と略同一の凹凸形状を含む凹凸構造27bが設けられる。
次に、有機発光層27上に第2電極28を形成する(図5(a))。第2電極28には、電子を注入しやすく、かつ光透過性の良好な材料が用いられる。例えば、第2電極28としては、酸化リチウム、炭酸セシウム等を用いることができる。第2電極28は、有機発光層27上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成される。
第2電極28を有機発光層27上に形成する際、第2電極28は、凹凸構造27bが設けられている有機発光層27の表面27a上に均一に積層される。これにより、第2電極28の表面28aは、凹凸構造27bの凹凸形状に対応する凹凸形状に形成される。このため、第2電極28の表面28aには、凹凸構造27bの形状と略同一の凹凸形状を含む凹凸構造28bが設けられる。このようにして、凹凸構造形成膜13上に有機EL素子24が配置される。
次いで、凹凸構造形成膜13上に配置された有機EL素子24を封止材料25によって封止する(図5(b))。封止材料25としては、例えば、酸化シリコンが用いられる。封止材料25は、耐熱基材11、薄膜トランジスタ23、第1電極26および第2電極28上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法または熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法等の手法により形成される。このようにして、有機EL素子24が封止材料25によって覆われる。
その後、切断装置(図示せず)によって、表示装置20の中間体20aは個々の表示装置20毎に切断され個片化される(図5(c))。
以上の一連の工程により、図2に示す表示装置20を得ることができる(図5(c))。
このように、本実施の形態によれば、有機層14上に凹凸構造形成膜13を成膜することにより、凹凸構造形成膜13の成膜時に凹凸構造形成膜13に発生する成膜応力等の収縮力により、凹凸構造形成膜13を収縮させ、表面13aに凹凸構造13bを設けている。これにより、凹凸構造形成膜13の表面13aに、所望の微細形状を含む凹凸構造13bを容易に設けることができる。
また、本実施の形態によれば、有機層14を形成する際に、有機層14が減圧乾燥されていることにより、有機層14の硬化度を調整することができる。これにより、微細凹凸層12の凹凸構造12bの微細な凹凸形状を容易に制御することができるとともに、凹凸構造形成膜13の凹凸構造13bの微細な凹凸形状を容易に制御することができる。このため、微細凹凸層12の表面12aに所望の形状の凹凸構造12bを正確に設けることができるとともに、凹凸構造形成膜13の表面13aに所望の形状の凹凸構造13bを正確に設けることができる。
また、本実施の形態によれば、有機層14を形成する際に、有機層14が仮焼成されていることにより、有機層14の硬化度を細かく調整することができる。これにより、微細凹凸層12の凹凸構造12bおよび凹凸構造形成膜13の凹凸構造13bの凹凸形状を更に容易に制御することができる。このため、微細凹凸層12の表面12aに所望の形状の凹凸構造12bを更に正確に設けることができるとともに、凹凸構造形成膜13の表面13aに所望の形状の凹凸構造13bを更に正確に設けることができる。
また、本実施の形態によれば、凹凸構造形成膜13は、スパッタリング法により有機層14上に成膜されている。これにより、凹凸構造形成膜13を均一に有機層14上に成膜することができる。このため、凹凸構造形成膜13に発生する成膜応力等の収縮力が、有機層14に対して均等に伝わるようにすることができる。この結果、微細凹凸層12の表面12aに規則的な凹凸形状を含む凹凸構造12bを設けることができとともに、凹凸構造形成膜13の表面13aに規則的な凹凸形状を含む凹凸構造13bを設けることができる。
また、本実施の形態によれば、凹凸構造形成膜13は、インジウム錫酸化物または二酸化ケイ素からなっている。これにより、凹凸構造形成膜13を有機層14上に成膜する際に、収縮力を効果的に発生させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、第1電極26が、スパッタリング法により形成されている。これにより、凹凸構造形成膜13上に形成される第1電極26を、凹凸構造13bが設けられている表面13a上に均一に積層させることができる。このため、第1電極26の表面26aを、凹凸構造13bの凹凸形状に対応する凹凸形状に形成することができる。この結果、凹凸構造形成膜13上の第1電極26の表面26aに、凹凸構造13bの形状と略同一の凹凸形状を含む凹凸構造26bを設けることができる。このため、第1電極26の表面26aに規則的な凹凸形状を含む凹凸構造26bを設けることができ、表示装置20の光取り出し効率を向上させることができる。
(変形例)
次に、本実施の形態の変形例について説明する。図6(a)−(b)は、表示装置形成用基板の製造方法の変形例を示す断面図である。図6(a)−(b)に示す表示装置形成用基板10の製造方法において、微細凹凸層12上の凹凸構造形成膜13を除去する工程が設けられているものであり、他の構成は、上述した図3(a)−(e)に示す構成と同様である。また、図7(a)−(d)及び図8(a)−(c)は、表示装置の製造方法の変形例を示す断面図である。図7(a)−(d)及び図8(a)−(c)に示す表示装置20の製造方法において、凹凸構造形成膜13を介することなく、微細凹凸層12上に第1電極26を配置するものであり、他の構成は、上述した図4(a)−(d)及び図5(a)−(c)に示す構成と略同様である。図6(a)−(b)、図7(a)−(d)及び図8(a)−(c)において、図1乃至図5に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(表示装置形成用基板の製造方法)
図6(a)−(b)に示す表示装置形成用基板10の製造方法において、まず、図3(a)−(e)と同様に、表示装置形成用基板10を作製する(図6(a))。次に、微細凹凸層12を形成した後(図3(e)参照)、微細凹凸層12から凹凸構造形成膜13を除去する(図6(b))。この場合、例えば、酸化性液体によるウェットエッチング法により、微細凹凸層12から凹凸構造形成膜13を除去する。除去法としては塩化鉄、シュウ酸、臭化水素酸などの酸でウェットエッチングする方法と、四フッ化炭素(CF)やトリフルオロメタン(CHF)などの反応性ガスで気相エッチングする方法がある。
このようにして、表示装置形成用基板10を得ることができる(図6(b))。なお、微細凹凸層12は、後述する表示装置20の製造工程において、第1電極26の表面26aに凹凸構造26bを設ける役割を果たす。
(表示装置の製造方法)
図7(a)−(d)及び図8(a)−(c)に示す表示装置20の製造方法において、 まず、例えば図3(a)−(e)及び図6(a)−(b)に示す方法により、表示装置形成用基板10を作製する(図7(a))。
次いで、耐熱基材11上に薄膜トランジスタ23を配置する(図7(b))。
次に、微細凹凸層12上に有機EL素子24を配置する(図7(c)乃至図8(a))。この場合、まず、微細凹凸層12上に第1電極26を形成する(図7(c))。
第1電極26を微細凹凸層12上に形成する際、例えば、スパッタリング法により耐熱基材11、微細凹凸層12および薄膜トランジスタ23上に第1電極26が形成される。このうち、微細凹凸層12上に形成される第1電極26は、凹凸構造12bが設けられている表面12a上に均一に積層される。これにより、第1電極26の表面26aは、凹凸構造12bの凹凸形状に対応する凹凸形状に形成される。このため、第1電極26の表面のうち、微細凹凸層12上の表面26aには、凹凸構造12bの形状と略同一の凹凸形状を含む凹凸構造26bが設けられる。このようにして、第1電極26が形成される。
次いで、第1電極26上に有機発光層27を形成する(図7(d))。
次に、有機発光層27上に第2電極28を形成する(図8(a))。
次いで、微細凹凸層12上に配置された有機EL素子24を封止材料25によって封止する(図8(b))。
その後、切断装置(図示せず)によって、表示装置20の中間体20aは個々の表示装置20毎に切断され個片化される(図8(c))。
以上の一連の工程により、表示装置20を得ることができる(図8(c))。
この場合においても、有機層14上に凹凸構造形成膜13を成膜することにより、凹凸構造形成膜13の成膜時に凹凸構造形成膜13に発生する成膜応力等の収縮力により、凹凸構造形成膜13を収縮させ、表面12aに凹凸構造12bが設けられた微細凹凸層12を設けている。これにより、所望の微細形状を含む凹凸構造12bを容易に設けることができる。また、微細凹凸層12上の凹凸構造形成膜13を除去することにより、微細凹凸層12を表面に露出させ、第1電極26との接着性を向上させるという効果が得られる。
(第2の実施の形態)
次に、図9(a)−(b)を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図9(a)−(b)は本発明の第2の実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法を示す図である。図9(a)−(b)において、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。また、図9(a)−(b)に示されている構成には、図示と理解のしやすさの便宜上、サイズ及び縮尺等が実物のそれらから変更されている部分が含まれうる。
(表示装置形成用基板の製造方法)
次に、図9(a)−(b)により、本実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法について説明する。図9(a)−(b)は、本実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法を示す断面図である。
まず、例えば図3(a)−(d)に示す方法により、耐熱基材11上に有機層14を形成する(図9(a))。
次いで、有機層14を焼成することにより、有機層14を収縮させ、表面12aに凹凸構造12bが設けられた微細凹凸層12を形成する(図9(b))。なお、本実施の形態において、微細凹凸層12は、表示装置20の製造工程において、第1電極26の表面26aに凹凸構造26bを設ける役割を果たす。
有機層14を焼成する際、例えば、200℃以上350℃以下、30分以上90分以下の条件で焼成させる。この際、有機層14には、有機層14を収縮させる収縮力が発生し、有機層14が収縮する。有機層14が収縮することにより、収縮した有機層14の表面には、凹凸構造が設けられる。このようにして、表面12aに凹凸構造12bが設けられた微細凹凸層12が形成される。すなわち、有機層14は、その表面が硬化および乾燥され、この状態で有機層14の内部が硬化収縮する。これにより、有機層14の表面に凹凸構造が設けられ、微細凹凸層12が得られる。
以上の一連の工程により、表示装置形成用基板10を得ることができる(図9(b))。
このように、本実施の形態によれば、有機層14を焼成することにより、有機層14に発生する収縮力により、有機層14を収縮させ、表面12aに凹凸構造12bが設けられた微細凹凸層12を形成している。これにより、所望の微細形状の凹凸構造12bを容易に設けることができる。また、本実施の形態によれば、微細凹凸層12は、有機層14の焼成によって得られる。これにより、微細凹凸層12の凹凸構造12bを簡易なプロセスによって設けることができる。
上記各実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記各実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 表示装置形成用基板
11 耐熱基材
12 微細凹凸層
12a 表面
12b 凹凸構造
13 凹凸構造形成膜
14 有機層
14a 有機材料
20 表示装置
23 薄膜トランジスタ
24 有機EL素子
25 封止材料
26 第1電極
26a 表面
26b 凹凸構造
27 有機発光層
28 第2電極

Claims (7)

  1. 表示装置を形成するための表示装置形成用基板の製造方法であって、
    耐熱基材を準備する工程と、
    前記耐熱基材上に有機材料を塗布し、有機層を形成する工程と、
    前記有機層をパターニングする工程と、
    パターニングされた前記有機層上に凹凸構造形成膜を成膜し、当該成膜時に前記凹凸構造形成膜に発生する収縮力により、前記有機層を収縮させ、表面に凹凸構造が設けられた微細凹凸層を形成する工程と、
    前記微細凹凸層の表面に設けられた前記凹凸構造形成膜を除去する工程とを備えたことを特徴とする表示装置形成用基板の製造方法。
  2. 前記有機層を形成する工程において、前記有機材料を減圧乾燥することを特徴とする請求項1に記載の表示装置形成用基板の製造方法。
  3. 前記有機層を形成する工程において、前記有機材料を減圧乾燥した後に、前記有機材料を焼成することを特徴とする請求項に記載の表示装置形成用基板の製造方法。
  4. 前記凹凸構造形成膜は、スパッタリング法により成膜されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の表示装置形成用基板の製造方法。
  5. 前記凹凸構造形成膜は、インジウム錫酸化物または二酸化ケイ素からなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の表示装置形成用基板の製造方法。
  6. 表示装置の製造方法であって、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の表示装置形成用基板の製造方法によって製造された表示装置形成用基板を準備する工程と、
    前記耐熱基材上に薄膜トランジスタを配置する工程と、
    前記微細凹凸層上に、前記薄膜トランジスタに電気的に接続される有機EL素子を配置する工程と、
    前記有機EL素子を封止材料によって封止する工程とを備え、
    前記有機EL素子は、前記微細凹凸層上に配置された第1電極と、前記第1電極上に配置された有機発光層と、前記有機発光層上に配置された第2電極とを有し、
    前記有機EL素子を配置する工程において、前記第1電極の表面は、前記微細凹凸層の凹凸構造の凹凸形状に対応する凹凸形状に形成されることを特徴とする表示装置の製造方法。
  7. 前記第1電極は、スパッタリング法により形成されることを特徴とする請求項に記載の表示装置の製造方法。
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