JP6879691B2 - 有機微粒子 - Google Patents

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本発明は、有機微粒子およびそれを用いた液晶表示装置バックライトユニット、反射板用有機微粒子に関するものである。
液晶表示装置バックライトユニットは、光源をパネルの背面に設置した直下方式と、パネルの側面に多数配置したエッジ方式におおよそ大別できる。近年、液晶モジュールの薄型化に伴い、特許文献1のエッジ方式が主流に成って来ている。
エッジ方式バックライトユニットは、LED光源、導光板、反射板から成る。
LED光源より発せられた光は、直接導光板に進行する光も有るものの、直接導光板に進行し得なかった光は、反射板で反射させて導光板に入る設計が取られている。
また、導光板から液晶表示装置の反対側に光が進行する場合も有るが、その部分に反射板を配し、液晶表示装置に光が進行するように設計が成されている。
反射板に求められる性能としては、第一義として反射率が高いことが上げられる。
また、反射板は導光板に直に配されおり、軽い衝撃で、導光板を傷つけてしまう場合が有る。導光板が傷ついてしまうと、輝度ムラといった不良の原因となるため、導光板を傷つけないことも上げられる。
さて、反射板として利用される面(導光板と直に接する面)には、導光板の傷つきを防止するために、柔軟性を有する有機微粒子を含有した傷つき防止層が設けられる場合が多いが、有機微粒子が硬すぎると、導光板を傷つけてしまう恐れが有る。反対に、柔らかすぎると、粒子として形状を保持できなくなってしまう。
特開2007−108739 特開2015−163986 特開平2−149509
特許文献2では、有機微粒子の硬さ評価に、導光板の削れ性試験が行われているが、特許文献2の有機微粒子の硬さでは、硬すぎて導光板に傷が入る恐れがあった。
また、反射板基材に傷つき防止層を形成する場合、溶剤に、有機微粒子を分散させた液を、反射板基材に塗工し、乾燥させる工程が取られるが、塗工前に有機微粒子が膨潤してしまうと、実装前後で、徐徐に有機微粒子から溶剤が揮発し、有機微粒子径が小さくなり、有機微粒子脱落の原因に成り得る。この観点から、特許文献2は、耐溶剤性に改善の余地が有った。
特許文献3は、化粧用有機微粒子に関するものであり、反射板用としては評価されていない。
エッジ方式バックライトユニット反射板、導光板傷つき防止層に用いられる有機微粒子が硬すぎると、導光板に傷をつけてしまい、輝度ムラが発生する恐れがあった。
本発明の有機微粒子は、各種試験を行っても導光板に傷を付ける事無く、有機微粒子が脱落する事無く、高反射率の反射板を得ることである。
発明者らが鋭意検討を行った結果、炭素原子数8以上18以下の直鎖または分岐鎖アルキル基を有する単官能(メタ)アクリル系モノマー(A)を50〜90重量%および(メタ)アクリル基を2個以上有するモノマー(B)を10〜50重量%を含有する単量体組成物を重合して得られ、微小圧縮試験機の10%圧縮強度が、1〜5MPaでる(メタ)アクリル系微粒子を作製し、反射板、導光板傷つき防止層の最適な有機微粒子であることを見い出した。
本発明の有機微粒子は、形状を保持できるだけの非常に柔軟な物性を有するため、有機微粒子およびそれを用いた液晶表示装置バックライトユニットに有用である。
本願発明の有機微粒子は、(A)成分と(B)成分を重合することによって得られる有機微粒子に適用できる。以下、これを用いた有機微粒子の製造方法の一例を示す。
(A)成分としては、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、などが挙げられる。
また、(B)成分のうち、2官能モノマーとして、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレートなどの2官能化合物などが例示できる。
3官能モノマーとしては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどの3官能化合物などが例示できる。
炭素原子数8以上18以下の直鎖または分岐鎖アルキル基を有する単官能(メタ)アクリル系モノマー、(メタ)アクリル基を2個以上有するモノマーは、任意の組み合わせ、任意の配合量で実施できる。
一般的に、(A)成分が増えれば増えるだけ、(A)成分の炭素原子数が増えれば増えるだけ、Tgは低下し、粒子として取り出しにくくなる。
その場合は、(B)成分の添加量を増やす、(B)成分の官能基数を増やす等の調整で、最適圧縮強度の粒子を得ることが出来る。
(A)成分と(B)成分の種類、量は、前述のように任意では有るが、本発明においては、(A)成分としてラウリルメタクリレートを50〜95重量%、(B)としてはエチレングリコールジメタクリレートを5〜50重量%使用し、重合を行っている。
重合方法としては懸濁重合や乳化重合が挙げられる。具体的には、アクリル系モノマー、水溶性高分子等の分散剤、油溶性のラジカル重合開始剤および水を重合容器に仕込み、撹拌下で重合反応を行う。また、各成分を予めホモミキサーなどの撹拌又は分散手段により分散処理し、液滴としてから重合容器に仕込むことが望ましい。分散剤の使用量はモノマー総量100重量部に対して0.1〜30重量部、好ましくは0.3〜10重量部程度である。なお、シード粒子を別途調製して行うシード重合であってもよい。
分散剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤やノニオン性界面活性剤、ゼラチン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子、第三リン酸カルシウム、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの無機物が挙げられる。
本発明においては、ポリビニルアルコールを用いることが好ましい。
油溶性のラジカル重合開始剤としては、例えばベンゾイルパーオキサイド、o−メトキシベンゾイルパーオキサイド、o−クロロベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイドなどの有機過酸化物、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などのアゾ化合物などが例示される。
これらのラジカル重合開始剤のうち、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、2,2´−アゾビスイソブチロニトリルが好ましく用いられる。ラジカル重合開始剤は一種または二種以上使用することができ、その使用量はモノマー総量に対して0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%程度である。
得られた有機微粒子は、遠心脱水機により脱水して減圧乾燥機などにより乾燥する方法や、噴霧乾燥などの方法によって微粒子として取り出すことができる。
以下に本発明について実施例、比較例および試験例等を挙げてより詳細に説明するが、具体例を示すものであって、特にこれらに限定するものではない。
合成した粒子は以下の方法で評価した。評価方法を記述する。
体積平均粒子径測定方法
有機微粒子の体積平均粒子径はベックマンコールター社製コールターマルチサイザーIIIを用いて測定した。
溶剤膨潤度試験評価方法
20mLメスシリンダーに有機微粒子1gを入れ、各溶剤を目盛り20mLまで入れたあと良く撹拌した。比較として溶剤の代わりにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1%水溶液を用いたものも準備し、この粒子高さを基準として各溶剤に浸せき後1週間経過した時点のメスシリンダー底からの高さを測定し、下記基準で判定した。
膨潤度=溶剤浸せき後の有機微粒子高さ/水溶液中での有機微粒子高さ
○:膨潤度=1.0以上、1.3未満
△:膨潤度=1.3以上、1.6未満
×:膨潤度=1.6以上
尚、溶剤膨潤度試験にて、評価が×であった比較実施例3〜6は、10%圧縮強度試験、反射率、輝度ムラ、削れ性評価は行っていない。
以下に、反射フィルムの傷付き防止層に用いる微粒子の合成法を記述する。
実施例1
単量体としてラウリルメタクリレート(LMA)200g、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)50gからなる混合溶液に、重合開始剤としてラウロイルパーオキサイド(LPO)を2.5g溶解して、重合性単量体成分とした。
これとは別に、純水600gにクラレ(株)製ポリビニルアルコール(PVA217)を10g溶解して水溶液を得た。この水溶液に上記重合性単量体成分を混合し、ホモミキサーを用いて3000回転で10分攪拌しモノマー分散液を調整した。この分散液を攪拌機、温度計および還流管を備えた1L反応器に入れ、窒素気流下で攪拌しながら70℃に昇温し、この温度で3時間重合反応を行った後、さらに80℃に昇温し3時間加熱することで有機微粒子スラリーを得た。続いて、水分を除去し、水洗にてポリビニルアルコールを除去したあと60℃にて24時間乾燥することにより、表1に示す平均粒子径の微粒子を得た。また、粒子の膨潤度試験を行った結果と、塗液を作成した後、反射フィルムを作成し、各評価試験を行った結果を表3に示す。
実施例2〜11、比較例1〜6
ラウリルメタクリレートとエチレングリコールジメタクリレートの配合比を表1、2の通りに変更し、ホモミキサーの回転数、攪拌時間を適宜調整することで目標の粒子径になるよう液滴径を調整した。例えば、体積平均粒径を小さくする場合には、ホモミキサーの回転数を上げることで実施できる。他は実施例1と同様にして行った。各結果を表1、2、3、4に示す。
比較例7
公開特許公報平2−149509の実施例2のモノマー比を参考にし、ラウリルメタクリレート、スチレンおよびエチレングリコールジメタクリレートを表2の通りに変更し、ホモミキサーの回転数、攪拌時間を適宜調整することで目標の粒子径になるよう液滴径を調整した。他は実施例1と同様にして行った。結果を表2、4に示す。
比較例8〜10
メチルメタクリレート(MMA)とエチレングリコールジメタクリレートの配合比を表2の通りに変更し、ホモミキサーの回転数、攪拌時間を適宜調整することで目標の粒子径になるよう液滴径を調整した。他は実施例1と同様にして行った。各結果を表2、4に示す。
比較例11〜13
n−ブチルメタクリレート(n−BMA)とエチレングリコールジメタクリレートの配合比を表2の通りに変更し、ホモミキサーの回転数、攪拌時間を適宜調整することで目標の粒子径になるよう液滴径を調整した。他は実施例1と同様にして行った。各結果を表2、4に示す。
比較例14
アイカ工業(株)製ナイロン有機微粒子、商品名:ガンツパールGPA−550を使用した(真球状粒子、体積平均粒子径5μm)。他は実施例1と同様にして行った。結果を表2、4に示す。
比較例15
アイカ工業(株)製ウレタン有機微粒子、商品名:ガンツパールGU−1005を使用した(真球状粒子、体積平均粒子径10μm)。他は実施例1と同様にして行った。結果を表2、4に示す。
Figure 0006879691
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本発明の微粒子を用いた反射フィルムの作成方法を記述する。
反射フィルム傷付き防止層に用いる塗液の作成方法
各微粒子を30g、DIC(株)製“アクリディック”(登録商標)A−801P(アクリル系熱可塑性樹脂、固形分濃度49−51質量%)を30g、東ソー(株)製“コロネート”(登録商標)HX(イソシアネート系架橋剤、固形分濃度100質量%)を1g、希釈溶媒として酢酸ブチル31gをポリカップに入れ、攪拌機を用いて混合し、塗液(固形分濃度50質量%)を作成した。次に、下記記載の方法で塗液の分散性を評価した。結果を表3、4に示す。
塗液の分散性評価方法
第一測範製作所製グラインドゲージ(粒度ゲージ)を用いて塗液を溝に3g塗布し、スクレーバーを溝に垂直になるよう手前に引き、粒子の凝集物の有無を観察した。なお、分散性の評価は下記基準で判定した。
○:粒子の平均粒子径の5倍の領域に凝集物がない。
×:粒子の平均粒子径の5倍の領域に凝集物がある。
本発明においては有機微粒子の10%圧縮強度が0.1〜5.0MPaであることが好ましい。これにより、導光板の傷付きをより軽減することができる。以下に圧縮強度の試験方法を記述する。各微粒子の10%圧縮強度試験結果を表3、4に示す。
10%圧縮強度試験方法
島津微小圧縮試験機MCT−W201を用いて、負荷速度0.1422(mN/sec)での各粒子の圧縮強度を測定し、10%変形時の圧縮強度S(x)を下記式から算出した。測定は5回行い、平均値を用いた。
S(x)=2.8P/πd2 P:粒子径10%変位時の試験力(mN)
d:粒子径(mm)
反射フィルム作成方法
続いて、東レ(株)製白色フィルム“ルミラー“(登録商標)の片面に、バーコーターを用いて、上記で作成した各塗液を塗布し、120℃で1分間乾燥することで傷付き防止層を設けた。なお、乾燥後の塗布層の膜厚が粒子の平均粒子径の70%になるよう適宜バーコーターを選択することで調整した。作成したフィルムは下記記載の各測定を行い評価した。結果を表3、4に示す。
反射フィルム評価方法
反射フィルムを液晶表示装置や照明等に用いた場合、高い輝度を得るためには、反射率は96%以上が好ましく、より好ましくは97%以上、さらに好ましくは97.5%以上、特に好ましくは98%以上である。以下に反射率の測定方法を記述する。
(1)反射率測定
分光光度計(島津製作所製UV−3101PC)に積分球を取り付け、硫酸バリウム白板の550nmの反射率を100%とし、実施例および比較例の反射フィルムの反射率を測定した。
測定は有機微粒子が塗工されている傷つき防止層面で行い、下記基準に従い判定した。
○:反射率が98%以上
×:反射率が98%より低い
有機微粒子の分散性が悪いと、反射フィルムとして用いた場合に輝度ムラが生じ易くなる。以下に、輝度ムラの評価方法を記述する。
(2)輝度ムラ評価方法
17インチ液晶テレビ(パナソニック(株)製、“VIERA”(登録商標)TH−L17F1)を分解し、LEDを光源とするエッジライト型バックライトと反射フィルムを取り出した。次に本発明の実施例および比較例の反射フィルムを、搭載されていた反射フィルムと同じ形状、大きさに裁断し、搭載されていた反射フィルムの代わりに、傷付き防止層が導光板側を向くように設置した。さらに、導光板と光学フィルムは分解前と同じ順序および方向で設置した。そして、これらバックライトに関して、目視により輝度ムラの有無を下記基準で判定した。
◎:いずれの角度から見ても輝度ムラを視認できない。
○:正面方向からは輝度ムラを視認できないが、斜め45°方向から見ると輝度ムラが視認される。
△:正面方向から局所的に輝度ムラが視認される。
×:正面方向から画面全体的に輝度ムラが視認される。
(3)導光板削れ性評価
前記方法で得られた導光板上に今回発明した白色反射フィルムの傷付き防止層が接触されるように積層させた後、300gf/cm2(0.0294MPa)、200gf/cm2(0.0196MPa)、及び100gf/cm2(0.0098MPa)の荷重下で反射シート試料を1m/minの線速度で引き上げ、前記導光板の表面上に発生した傷つきの程度をルーペで確認して下記のように判定した。同サンプルについて各々の荷重にて3回実施し、目視判定した。
◎:いずれの荷重下においても傷が視認されない。
○:300gf/cm2の荷重下では傷が視認されるが、200gf/cm2の荷重下、100gf/cm2の荷重下においては傷が視認されない。
△:300gf/cm2、200gf/cm2の荷重下では傷が視認されるが、100gf/cm2の荷重下においては傷が視認されない。
×:100gf/cm2の荷重下において傷が視認される。
Figure 0006879691
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実施例1〜11、比較例1〜2、7〜15は塗液中における有機微粒子の分散性が良好な結果であった。これは架橋剤による、粒子へ適度な硬さが付与されたことにより、粒子同士の凝集が抑制されたためであると推定される。一方、比較例3〜6は架橋剤含有量が少ないために、粒子同士の凝集が強くなったことで分散性が悪い結果になったと考えられる。また、架橋度は粒子の圧縮強度にも大きく影響し、架橋剤であるエチレングリコールジメタクリレートは、全モノマーに対し、10〜40重量部が好ましく、より好ましくは15〜35重量部である。
微小圧縮強度が小さいほうが導光板の削れがより軽減され、好ましくは5MPa以下の圧縮強度であれば、導光板の削れを大幅に軽減することができる。また、比較例14のナイロン粒子は200gf/cm2の荷重下までは削れ性が良好であったものの、300gf/cm2の荷重下では導光板の削れが見られ、実施例1〜11には及ばない結果であった。
比較例15において、導光板削れ性試験後の導光板表面を観察したところ、シリカ成分が検出された。これはウレタン有機微粒子の製造上必要なシリカ成分であり、これが試験中の摩擦によって脱落し導光板の傷つきの要因になったと考えられる。
今回発明した実施例1〜11の有機微粒子は、導光板の傷付き防止剤として用いた場合、反射率、輝度ムラに代表される液晶表示装置としての光学性能は従来と同様で良好であり、当該有機微粒子自体の工業的製造においてシリカ等の硬い成分の添加を必要とせず、かつその柔軟なポリマー性状により導光板の傷付き防止性能に優れた、従来に存在しない画期的な有機微粒子である。





Claims (1)

  1. 炭素原子数8以上18以下の直鎖または分岐鎖アルキル基を有する単官能(メタ)アクリル系モノマー(A)を65〜85重量%および(メタ)アクリル基を2〜3個有するモノマー(B)を15〜35重量%を含有する単量体組成物であり、且つ単量体としてスチレンを含まない組成物を重合して得られ、
    また重合の際の分散剤としてポリビニルアルコールを使用し、体積平均粒径が、5〜50μmであり、島津微小圧縮試験機MCT−W201を用いて、負荷速度0.1422(mN/sec)での10%圧縮強度が、1〜5MPaであること、
    を特徴とする(メタ)アクリル系微粒子。
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