JP6879475B1 - エレベータの表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータを利用するために乗場で待機している人に対し、より利便性が高いエレベータの運行状況に関する情報を提供する。【解決手段】エレベータの乗場に設けられるエレベータの表示装置であって、かごの位置に関する情報を表示するかご位置情報表示部と、かごの移動に関する情報を表示するかご移動情報表示部と、かごの戸開閉に関する情報を表示するかご戸開閉情報表示部と、かごの乗車率に関する情報を表示するかご乗車率情報表示部とを備え、かご移動情報表示部が、かごの移動停止に関する情報を表示してから、かごの移動開始に関する情報を表示するまでの間、かご戸開閉情報表示部が、かごの戸開に関する情報及びかごの戸閉に関する情報を表示するとともに、かご乗車率情報表示部が、戸開中におけるかごの乗車率の変化に関する情報を表示する。【選択図】図10

Description

本発明は、乗場に設けられるエレベータの表示装置に関する。
エレベータの乗場には、上方呼び登録ボタン及び下方呼び登録ボタンとともに、表示装置が設けられる。この種の表示装置は、かごの位置に関する情報、すなわち、かごがどの階にいるかを表示するとともに、かごの移動に関する情報、すなわち、かごが上昇しているのか、停止中であるのか、下降しているのかを表示する。乗場で呼び登録ボタンを押してかごが到着するのを待機している人は、これら二種類の表示からエレベータの運行状況を判断している。
しかしながら、この種の表示装置は、かごが出発階や途中階に停止している場合、停止時間が長いと、エレベータを利用するために乗場で待機している人が焦燥感を抱くことがあるという問題があった。そこで、上記二種類の表示に加え、かごの戸開閉に関する情報、すなわち、かごの停止中において、かごが戸閉しているのか、戸開しているのかを表示する表示装置が提案されている(特許文献1)。また、エレベータを利用するために乗場で待機している人にエレベータの運行状況に係る情報を提供するものとして、かごの乗車率に関する情報を表示する表示装置が提案されている(特許文献2)。
特開昭62−240279号公報 特開2019−108206号公報
しかしながら、かごの戸開閉に関する情報が付加されるだけでは、戸の開放時間が長い場合等、なぜそのような事態が生じているのかを把握することができないため、出発階や途中階におけるエレベータの運行状況情報が十分に提供されるとはいえない。このことは、かごの乗車率に関する情報が付加されるだけの場合でも、いい得ることである。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、エレベータを利用するために乗場で待機している人に対し、より利便性が高いエレベータの運行状況に関する情報を提供することができるエレベータの表示装置を提供することを課題とする。
本発明に係るエレベータの表示装置は、
エレベータの乗場に設けられ、エレベータの運行状況に関する情報を表示するエレベータの表示装置であって、
かごの位置に関する情報を表示するかご位置情報表示部と、
第1の表示体を縦スクロール表示することにより、かごの移動に関する情報を表示するかご移動情報表示部と、
かご移動情報表示部と同一の表示部であり、かごの移動に関する情報と同一領域に相関的に、かつ、第2の表示体を横スクロール表示することにより、かごの戸開閉に関する情報を表示するかご戸開閉情報表示部と、
かごの乗車率に関する情報を表示するかご乗車率情報表示部とを備え、
かご移動情報表示部が、かごの移動停止に関する情報を表示してから、かごの移動開始に関する情報を表示するまでの間、かご戸開閉情報表示部が、かごの戸開に関する情報及びかごの戸閉に関する情報を表示するとともに、かご乗車率情報表示部が、戸開中におけるかごの乗車率の変化に関する情報を表示し、
同一の表示部は、かごの移動に関する情報の表示からかごの戸開閉に関する情報の表示に切り替える、又は、かごの戸開閉に関する情報の表示からかごの移動に関する情報の表示に切り替える際に、第1の表示体及び第2の表示体の非相関性ないし低相関性を補完するモーフィング表示を両表示間に介在させて行う
エレベータの表示装置である。
また、別の本発明に係るエレベータの表示装置は、
エレベータの乗場に設けられ、エレベータの運行状況に関する情報を表示するエレベータの表示装置であって、
第1の表示体を縦スクロール表示することにより、かごの移動に関する情報を表示するかご移動情報表示部と、
かご移動情報表示部と同一の表示部であり、かごの移動に関する情報と同一領域に相関的に、かつ、第2の表示体を横スクロール表示することにより、かごの戸開閉に関する情報を表示するかご戸開閉情報表示部とを備え、
同一の表示部は、かごの移動に関する情報の表示からかごの戸開閉に関する情報の表示に切り替える、又は、かごの戸開閉に関する情報の表示からかごの移動に関する情報の表示に切り替える際に、第1の表示体及び第2の表示体の非相関性ないし低相関性を補完するモーフィング表示を両表示間に介在させて行う
エレベータの表示装置である。
また、本発明に係るエレベータの表示装置の他態様として、
同一の表示部は、かごの移動方向変更に関する情報の表示を、かごの戸開閉に関する情報の表示において行う
との構成を採用することができる。
また、本発明に係るエレベータの表示装置の別の態様として、
かご戸開閉情報表示部は、エレベータの制御部がかごの戸開開始指令を発したことに基づき、かごの戸開に関する情報の表示を開始する
との構成や、
かご戸開閉情報表示部は、エレベータの制御部がかごの戸閉開始指令を発したことに基づき、かごの戸閉に関する情報の表示を開始する
との構成や、
かご戸開閉情報表示部は、エレベータの制御部がかごの戸開完了指令を発したことに基づき、かごの戸開に関する情報の表示を停止する
との構成や、
かご戸開閉情報表示部は、エレベータの制御部がかごの戸閉完了指令を発したことに基づき、かごの戸閉に関する情報の表示を停止する
との構成を採用することができる。
以上の如く、本発明に係るエレベータの表示装置によれば、かごが移動していることに加え、かごが停止したときの、かごが戸開したこと、戸開中に人が乗り降りしていること、かごが戸閉したこと、というエレベータの運行状況に関する一連の時系列的な情報がエレベータを利用するために乗場で待機している人に提供される。したがって、本発明に係るエレベータの表示装置によれば、エレベータを利用するために乗場で待機している人に対し、極めて利便性が高いエレベータの運行状況に関する情報を提供することができ、これらの人が焦燥感を抱かないようにするという効果が得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係るエレベータの概略斜視図である。 図2は、同エレベータの電気的構成に関するブロック図である。 図3(a)は、同エレベータの乗場の外観図である。図3(b)は、同エレベータのかご内の出入口付近の外観図である。 図4(a)は、乗場表示部の正面図である。図4(b)は、かご内表示部の正面図である。 図5は、各表示部のかご状態表示部で用いられる表示体であって、かごの上昇時におけるかご状態に係る各表示体の説明図である。 図6は、同かご状態表示部で用いられる表示体であって、かごの下降時におけるかご状態に係る各表示体の説明図である。 図7(a)は、運行制御とかご状態表示に係る表示制御との関係性を示すタイミングチャートの第1例である。図7(b)は、同タイミングチャートの第2例である。 図8(a)は、同タイミングチャートの第3例である。図8(b)は、同タイミングチャートの第4例である。 図9(a)は、同乗場表示部の乗車率表示部の正面図である。図9(b)〜(f)は、乗車率のレベル表示が変化する態様を表す説明図である。 図10は、同乗場表示部で表示されるエレベータの運行状況に関する情報の一つの表示例の説明図である。 図11は、別の表示例の説明図である。
以下、本発明に係るエレベータの表示装置を含むエレベータの一実施形態について、図1ないし図11を参酌して説明する。
図1に示すように、エレベータ1は、階層を有する建物内において上下方向に延びる昇降路10と、昇降路10内を昇降するとともに、指定された階層に停止するかご20と、かご20の駆動機構30とを備える。
かご20は、かご室21と、かご枠22とを備える。かご枠22は、かご室21を囲むように配置され、上枠と、下枠と、縦枠22aとを備える。上枠は、かご室21の上方に配置される。下枠は、かご室21の下方に配置される。縦枠22aは、上枠及び下枠を連結し、かご室21の側方に配置される。縦枠22aの上部及び下部には、ガイドシュー23,23が取り付けられる。昇降路10内には、かご20の両側方において上下方向に延びる一対のガイドレール11,11が配置され、かご20の上下左右の4つのガイドシュー23,…が一対のガイドレール11,11を摺動することにより、かご20は、一対のガイドレール11,11に案内されて昇降路10内を昇降可能となる。
かご20は、かご戸24と、戸開閉装置25とを備える。かご戸24は、かご室21の前面に設けられ、開閉して人の乗り降りを可能とする。かご戸24には、両開き式と、片開き式とがある。戸開閉装置25は、かご戸24を開閉させるためのもので、たとえばかご室21の前面上方に配置される。
これに対し、各階床の乗場15は、三方枠16と、乗場戸17とを備える。三方枠16は、壁面に形成され、枠内がかご戸24の大きさに対応した大きさの開口となる。乗場戸17は、三方枠16内を開閉して人の乗り降りを可能とする。乗場戸17にも、かご戸24に対応して、両開き式と、片開き式とがある。乗場戸17は、通常は閉となっており、階床に停止したかご20のかご戸24の開閉動作に従動して開閉される。
駆動機構30は、かごシーブ31と、第1のオーバーヘッドシーブ32と、巻上機33と、第2のオーバーヘッドシーブ34と、カウンターウェイト35と、カウンターウェイトシーブ36と、主ロープ37とを備える。シーブとは、綱車のことをいう。
かごシーブ31は、かご20の下部に配置される。第1のオーバーヘッドシーブ32及び第2のオーバーヘッドシーブ34は、昇降路10内の上部(に配置されるフレーム)に配置される。巻上機33は、昇降路10内の下部に配置される。カウンターウェイト35は、昇降路10の壁面とかご20との間に形成される空間に配置され、昇降路10内を昇降する。昇降路10内には、カウンターウェイト35の両側方において上下方向に延びる一対のガイドレール12,12が配置され、カウンターウェイト35は、一対のガイドレール12,12に案内されて昇降路10内を昇降可能となる。カウンターウェイトシーブ36は、カウンターウェイト35の上部に配置される。
主ロープ37は、一端37aが昇降路10内の上部(に配置されるフレーム)に固定され、かごシーブ31、第1のオーバーヘッドシーブ32、巻上機33の駆動シーブ(図示しない)、第2のオーバーヘッドシーブ34及びカウンターウェイトシーブ36に巻き掛けられ、他端37bが昇降路10内の上部(に配置されるフレーム)に固定される。巻上機33の駆動シーブが回転駆動することにより、主ロープ37が走行し、これに伴い、かごシーブ31が取り付けられているかご20が昇降路10内を昇降する。同様に、主ロープ37の走行に伴い、カウンターウェイトシーブ36が取り付けられているカウンターウェイト35が昇降路10内を昇降する。
エレベータ1は、エレベータ1の各部に対する制御を行い、エレベータ1の円滑な運行を制御する制御部を備える。制御部は、制御盤40の形態で設けられる。制御盤40は、昇降路10内の下部であって、昇降路10の壁面に配置される。
図2に示すように、制御部40には、巻上機33と、戸開閉装置25と、着床位置検出部200と、戸閉検出部240と、戸開検出部241とが電気的に接続される。巻上機33及び戸開閉装置25は、制御部40によって駆動制御される。着床位置検出部200は、かご20が各階床の乗場15に着床したこと、及び、かご20が各乗場15を通過したことを検出する。戸閉検出部240は、かご戸24が全閉したことを検出する。戸開検出部241は、かご戸24が全開したことを検出する。着床位置検出部200、戸閉検出部240及び戸開検出部241は、たとえば、相対的に移動する2つの物体(着床位置検出部200であれば、昇降路10とかご20、戸閉検出部240及び戸開検出部241であれば、かご室21やかご枠22とかご戸24)の一方に配置される磁気近接センサや光電センサ等の検出センサと、他方に配置されるプレートとの組み合わせである。このほか、着床位置検出部200、戸閉検出部240及び戸開検出部241は、公知となっている各種の検出手段を適宜採用することができる。
制御部40には、さらに、乗場操作部18と、本発明に係る「表示装置」に相当する乗場表示部19と、かご内操作部26と、かご内表示部27と、重量検出部210と、戸口検出部242と、障害物検出部243と、かご内撮像部211とが電気的に接続される。乗場操作部18、乗場表示部19、かご内操作部26及びかご内表示部27については、後述する。重量検出部210は、かご20の積載物の重量を検出する。重量検出部210は、たとえば、かご室21の床(の中央部)に配置される重量センサである。戸口検出部242は、かご戸24が開くことにより形成される出入口を人や動物や物体が横切ること、及び、出入口にこれらのものが存在することを検出する。戸口検出部242は、たとえば、光電センサである。複数の光電センサをかご戸24の出入口側の縦縁に沿って上から下まで配置し、出入口の全体に赤外線ビームを照射して目に見えない光のカーテンを張り巡らせることにより、大小様々な対象物を検出することができる。障害物検出部243は、閉まりかけのかご戸24や乗場戸17に人や物体が衝突する場合、又は、かご戸24が閉まりかけているにも関わらず、かご20に乗り込もうとする人がいる場合等、障害物が存在することを検出する。これらのほか、重量検出部210、戸口検出部242及び障害物検出部243は、公知となっている各種の検出手段を適宜採用することができる。かご内撮像部211は、主として防犯を目的として、かご20内の様子をリアルタイムに撮像する。かご内撮像部211は、たとえば、カメラである。このほか、かご内撮像部211は、公知となっている各種の撮像手段を適宜採用することができる。
制御部40は、記憶部41と、表示制御部42とを備える。記憶部41は、エレベータの運行制御に必要な各種のプログラム及びデータを記憶する。表示制御部42は、記憶部41に記憶されている表示ソースや表示情報に基づき、乗場表示部19及びかご内表示部27の表示制御を行う。本実施形態においては、乗場表示部19及びかご内表示部27は、液晶モニタである。乗場操作部18及びかご内操作部26の少なくとも一方が液晶タッチパネル等の操作部の場合は、表示制御部42は、この表示制御も行う。
図3(a)に示すように、乗場操作部18は、乗場15の三方枠16の横に配置される。乗場表示部19は、乗場操作部18の上に並んで配置される。図3(b)に示すように、かご内操作部26は、かご20内のかご戸24の横に配置される。かご内表示部27は、かご20に乗車した人が見えるよう、かご20内の上方に配置される。
乗場操作部18は、上方呼び登録ボタンと、下方呼び登録ボタンとを備える。かご内操作部26は、行先階登録ボタンと、戸開ボタンと、戸閉ボタンとを備える。乗場操作部18及びかご内操作部26は、エレベータで用いられる一般的なものである。
図4(a)に示すように、乗場表示部19は、エレベータの運行状況に関する情報を表示するものとして、階床表示部190と、かご状態表示部191と、乗車率表示部192とを備える。乗場表示部19は、縦長でアスペクト比が大きい長方形状の表示領域を有する。本実施形態においては、階床表示部190は、乗場表示部19の中央領域に配置され、かご状態表示部191は、乗場表示部19の上側領域に配置され、乗車率表示部192は、乗場表示部19の下側領域に配置される。図4(b)に示すように、かご内表示部27は、エレベータの運行状況に関する情報を表示するものとして、階床表示部270と、かご状態表示部271とを備える。かご内表示部27は、正方形状又はアスペクト比が小さい長方形状の表示領域を有する。本実施形態においては、階床表示部270は、かご内表示部27の右側領域又は左側領域のいずれか一方に配置され、かご状態表示部271は、いずれか他方に配置される。
階床表示部190,270は、かご20の位置に関する情報、すなわち、かご20がどの階にいるかを表示する。階床表示部190,270は、本発明に係る「かご位置情報表示部」に相当する。かご20がいずれかの階床に停止している場合は、階床表示部190,270は、当該階床の階数を表示する。かご20が移動している場合は、階床表示部190,270は、かご20が各階床の着床位置を通過したことを着床位置検出部200が検出するたびに、検出前の階床の階数にインクリメント又はデクリメントして当該階床の階数を表示する。
かご状態表示部191,271は、かご20の移動に関する情報、すなわち、かご20が上昇しているのか、停止中であるのか、下降しているのかを表示する。また、かご状態表示部191,271は、かご20の戸開閉に関する情報、すなわち、かご20の停止中において、かご戸24(及び乗場15の乗場戸17)が全閉しているのか、全開しているのか、開閉中であるのかを表示する。かご状態表示部191,271は、本発明に係る「かご移動情報表示部」及び「かご戸開閉情報表示部」並びに「同一の表示部」(「かご状態情報表示部」)に相当する。
かご20の移動に関する情報は、かご20の移動方向に関する情報を含み、かご20が上昇するときは、図5の「方向表示(上昇時用)」を用いて表示され、他方、かご20が下降するときは、図6の「方向表示(下降時用)」を用いて表示される。
「方向表示(上昇時用)」では、上向きの状態であることを観念できる図形、記号、模様等の表示体が用いられる。そして、「方向表示(上昇時用)」では、形態が徐々に変化する複数のフレームが所定間隔で連続的に表示されることにより、当該表示体が縦スクロール調にアニメーション表示される。
本実施形態においては、逆V字状の図形の表示体が用いられる。そして、逆V字状の図形の幅が次第に細くなっていくとともに、新たな逆V字状の図形が下から上方に次第に表れていくNO.1からNO.18までのフレームが所定間隔で連続的にかつループ状に繰り返して表示されることにより、当該表示体が上方に繰り返して移動しているように(すなわち、かご20が上昇していることを表すように)縦スクロール調にアニメーション表示される。当該表示体は、本発明に係る「第1の表示体」に相当する。
「方向表示(下降時用)」は、表示体が上下逆となっており、これにより、当該表示体が下方に繰り返して移動しているように(すなわち、かご20が下降していることを表すように)縦スクロール調にアニメーション表示される点を除き、「方向表示(上昇時用)」と同じである。当該表示体も、本発明に係る「第1の表示体」に相当する。
かご20の戸開閉に関する情報は、上昇したかご20が階床に停止した状態で、戸開閉するときは、図5の「戸開閉表示(上昇時用)」を用いて表示され、他方、下降したかご20が階床に停止した状態で、戸開閉するときは、図6の「戸開閉表示(下降時用)」を用いて表示される。
「戸開閉表示(上昇時用)」では、閉じた状態であることを観念できる図形、記号、模様等の表示体と、開いた状態であることを観念できる図形、記号、模様等の表示体と、これら表示体の一方の表示体から他方の表示体又は他方の表示体から一方の表示体へと形態が徐々に変化する複数の中間表示体とが用いられる。そして、「戸開閉表示(上昇時用)」では、閉じた状態であることを観念できる表示体から中間表示体を介して開いた状態であることを観念できる表示体へと、又は、開いた状態であることを観念できる表示体から中間表示体を介して閉じた状態であることを観念できる表示体へと形態が徐々に変化する複数のフレームが所定間隔で連続的に表示されることにより、当該表示体が横スクロール調にアニメーション表示される。
本実施形態においては、戸閉(全閉)状態であることを表す三角形状の図形の表示体(NO.1のフレーム)と、戸開(全開)状態であることを表す、内部が抜かれて輪郭だけが残った三角形状の図形の表示体(NO.19のフレーム)と、これら表示体間の複数の中間表示体(NO.2からNO.18のフレーム)とが用いられる。そして、三角形状の穴が生じて次第に大きくなっていくNO.1からNO.19までのフレーム、又は、この逆方向で、三角形状の穴が次第に小さくなって最後に消失するNO.19からNO.1までのフレームが所定間隔で連続的にかつ1回又はループ状に2、3回繰り返して表示されることにより、当該表示体が開いていくように(すなわち、かご戸24が開いていくことを表すように)、又は、当該表示体が閉じていくように(すなわち、かご戸24が閉じていくことを表すように)、横スクロール調にアニメーション表示される。当該表示体は、本発明に係る「第2の表示体」に相当する。
「戸開閉表示(下降時用)」は、表示体が上下逆となって点を除き、「戸開閉表示(上昇時用)」と同じである。当該表示体も、本発明に係る「第2の表示体」に相当する。
なお、上述のように、両開き式のかご戸24の場合、「戸開閉表示(上昇時用)」及び「戸開閉表示(下降時用)」では、表示体が中央から左右に移動しているように(すなわち、両開き式のかご戸24が左右に開いていくことを表すように)、又は、表示体が左右から中央に移動しているように(すなわち、両開き式のかご戸24が閉じていくことを表すように)、横スクロール調にアニメーション表示される。しかし、片開き式のかご戸24の場合は、「戸開閉表示(上昇時用)」及び「戸開閉表示(下降時用)」では、表示体が左から右又は右から左に移動しているように(すなわち、片開き式のかご戸24が左から右又は右から左に開いていくことを表すように)、又は、表示体が反対側に移動しているように(すなわち、片開き式のかご戸24が閉じていくことを表すように)、横スクロール調にアニメーション表示される。
かご状態表示部191,271は、かご20の移動に関する情報及びかご20の戸開閉に関する情報を時系列的に関連付けて表示する。すなわち、かご状態表示部191,271は、かご20の移動に関する情報及びかご20の戸開閉に関する情報を同一表示領域に連続的に表示する。しかし、かご20の移動に関する情報の表示(方向表示)で用いられる表示体と、かご20の戸開閉に関する情報の表示(戸開閉表示)で用いられる表示体とは、相関性が高くないために連続性に欠ける。このため、方向表示及び戸開閉表示間に補完表示を設け、連続性が得られるようにしている。
補完表示は、「方向表示(上昇時用)」と「戸開閉表示(上昇時用)」とを補完するときは、図5の「補完表示(上昇時用)」が用いられ、他方、「方向表示(下降時用)」と「戸開閉表示(下降時用)」とを補完するときは、図6の「補完表示(下降時用)」が用いられる。
「補完表示(上昇時用)」では、「方向表示(上昇時用)」の特定フレームと、「戸開閉表示(上昇時用)」の特定フレームとの表示体間で形態が徐々に変化する複数の中間表示体が用いられる。この補完表示(モーフィング表示)により、「方向表示(上昇時用)」及び「戸開閉表示(上昇時用)」は、連続したアニメーション表示となる。
本実施形態においては、「方向表示(上昇時用)」の表示開始・停止フレームである基準フレーム(NO.1のフレーム)と、「戸開閉表示(上昇時用)」の戸閉(全閉)状態であることを表すフレーム(NO.1のフレーム)との表示体間の複数の中間表示体(NO.1からNO.5のフレーム)が用いられる。そして、V字状の谷が次第に浅くなっていくNO.1からNO.5のフレーム、又は、この逆方向で、V字状の谷が次第に深くなっていくNO.5からNO.1のフレームが、「方向表示(上昇時用)」の基準フレームと「戸開閉表示(上昇時用)」の戸閉(全閉)状態であることを表すフレームとの間で、所定間隔で連続的に1回表示されることにより、「方向表示(上昇時用)」から「戸開閉表示(上昇時用)」、そして、「戸開閉表示(上昇時用)」から「方向表示(上昇時用)」は、「補完表示(上昇時用)」を介して連続性を持って遷移する。
「補完表示(下降時用)」は、表示体が上下逆となって点を除き、「補完表示(上昇時用)」と同じである。
表示制御部42によるかご状態表示部191,271の表示制御は、たとえば図7及び図8に示すような各種の制御パターンを用いることができる。
図7(a)に示す制御パターンは、概略次のとおりである。
・制御部40がかご減速指令を発すると、表示制御部42は、乗場表示部19及びかご内表示部27において、かご減速指令から所定時間経過後(本実施形態においては、数秒後)に、方向表示のスクロール速度が次第に遅くなるスロー表示が開始され、最終的に方向表示がNO.1のフレームの表示で停止した後、引き続き、補完表示及び戸開表示のNO.1のフレームの表示までが行われるよう、乗場表示部19及びかご内表示部27に指令を出す。戸開表示のNO.1のフレームの表示は、かご20が停止するまでに完了するようにする。ここで、かご減速指令からかご20が停止するまでの時間は、かご20の定格速度等によって異なる。これに対し、スロー表示及び補完表示の表示時間は、かご20の定格速度に関わらず一定である。したがって、かご減速指令から一律に同じ時間後にスロー表示が開始されるとすれば、戸開表示のNO.1のフレームの表示がかご20が停止するまでに完了しないケースも起こり得る。このため、かご減速指令からスロー表示が開始されるまでの時間は、エレベータの仕様によって調整するものとする。なお、戸開表示のNO.1のフレームの表示は、次項で説明する戸開表示の開始(詳しくは、戸開表示のNO.2のフレームの表示から開始される戸開表示)まで待機状態となる。したがって、上記の調整に当たっては、この待機時間をなくす又はできるだけ短くするという点も考慮する必要がある。
・着床位置検出部200によりかご20が階床に着床したことが検出される(かご20の停止が検出される)ことにより、制御部40が戸開開始指令を発すると、表示制御部42は、乗場表示部19及びかご内表示部27において、戸開表示が開始されるよう、乗場表示部19及びかご内表示部27に指令を出す。
・戸開検出部241によりかご戸24が全開したことが検出されることにより、制御部40が戸開完了指令を発すると、表示制御部42は、乗場表示部19及びかご内表示部27において、戸開表示がNO.19のフレームの表示で停止するよう、乗場表示部19及びかご内表示部27に指令を出す。戸開完了指令が発されるタイミングが戸開表示の途中であっても、戸開表示は、NO.19のフレームの表示まで進んでから停止する。そして、戸開表示のNO.19のフレームの表示(固定表示)は、次項で説明する戸閉表示の開始(詳しくは、戸閉表示のNO.18のフレームの表示から開始される戸閉表示)まで継続される。なお、戸開表示の表示サイクル時間は、かご20のサイズに関わらず一定である。したがって、戸開表示は、2回繰り返し表示(ループ表示)されることや、かご20の出入口有効幅が狭いために1回だけ表示されることや、出入口有効幅が広いために3回繰り返し表示(ループ表示)されること等、種々のケースがある。
・かご内操作部26の戸閉ボタンが押されることにより、又は、かご戸24が全開してから所定時間経過後に、制御部40が戸閉開始指令を発すると、表示制御部42は、乗場表示部19及びかご内表示部27において、戸閉表示が開始されるよう、乗場表示部19及びかご内表示部27に指令を出す。
・戸閉検出部240によりかご戸24が全閉したことが検出されることにより、制御部40が戸閉完了指令を発すると、表示制御部42は、乗場表示部19及びかご内表示部27において、戸閉表示がNO.1のフレームの表示で停止した後、引き続き、補完表示を経て方向表示が開始されるよう、乗場表示部19及びかご内表示部27に指令を出す。方向表示は、最初はスクロール速度が次第に早くなるスロー表示である。なお、戸閉表示のループ回数は、戸開表示のループ回数と同様の考え方となる。
図7(b)に示す制御パターンは、図7(a)に示す制御パターンと異なる点は、概略次のとおりであり、これ以外は、図7(a)に示す制御パターンと概略同じである。
・着床位置検出部200によりかご20が階床に着床したことが検出されてから制御部40が戸開開始指令を発するまでに所定のギャップ時間が設けられる。これに伴い、かご減速指令からスロー表示が開始されるまでの時間を調整して、戸開表示のNO.1のフレームの表示は、かご20が停止するまでに、又は、制御部40が戸開開始指令を発するまでに完了するようにする。
図8(a)に示す制御パターンは、図7(a)に示す制御パターンと異なる点は、概略次のとおりであり、これ以外は、図7(a)に示す制御パターンと概略同じである。
・戸開開始と戸開表示開始のタイミングが一致するよう、スロー表示の開始タイミング及び補完表示の表示時間が予め定められる。また、戸開完了と戸開表示停止のタイミングが一致するよう、かご20のサイズやかご戸24が開く速度等に基づき、戸開表示の表示時間が予め定められる。これにより、表示制御部42は、制御部40が発する戸開開始指令及び戸開完了指令に基づく戸開表示の表示制御は行わない。
・戸閉完了と戸閉表示停止のタイミングが一致するよう、かご20のサイズやかご戸24が閉じる速度等に基づき、戸閉表示の表示時間が予め定められる。これにより、表示制御部42は、制御部40が発する戸閉完了指令に基づく戸閉表示の表示制御は行わない。
図8(b)に示す制御パターンは、図7(a)に示す制御パターンと異なる点は、概略次のとおりであり、これ以外は、図7(a)に示す制御パターンと概略同じである。
・方向表示において、スロー表示は行われない。
また、表示制御部42によるかご状態表示部191,271の表示制御は、上記の各制御パターンの一部の制御要素を削除した制御パターンとすることや、上記の各制御パターンの一部の制御要素を他の制御パターンの制御要素と置換した制御パターンとすることや、上記の各制御パターン以外の制御パターンを用いることももちろん可能である。
なお、かご戸24が閉じる際に、戸口検出部242が人や物を検出したり、障害物検出部243が障害物を検出することにより、かご戸24が途中で開く場合は、このタイミングで表示方向が逆になって戸閉表示から戸開表示に切り替えられるようになっている。
また、乗場操作部18の呼び登録ボタンが押されず、かつ、かご内操作部26の行先階登録ボタンが押されていない状態(かご20がいずれかの階床に停止したままの状態)であれば、かご状態表示部191,271の表示は、非表示となる(消灯される)ようになっている。また、かご20に人が搭乗していない状態で、乗場操作部18の呼び登録ボタンが押されたにも関わらず、誰もかご20に乗り込まない場合は、戸閉後、かご状態表示部191,271の表示は、非表示となる(消灯される)ようになっている。
乗車率表示部192は、かご20の乗車率(かご20に搭乗した人の搭乗率)に関する情報を表示する。乗車率表示部192は、本発明に係る「かご乗車率情報表示部」に相当する。詳細は、特許文献2に記載されているとおりである。すなわち、図9に示すように、乗車率表示部192は、複数のレベル表示部(本実施形態においては、最小レベル表示部192a、第1の中間レベル表示部192b、第2の中間レベル表示部192c、第3の中間レベル表示部192d及び最大レベル表示部192eの5つのレベル表示部)で構成される。乗車率表示部192は、乗車率のレベルに応じて、いずれか1つのレベル表示部がオンとなり、他のレベル表示部がオフとなることにより、乗車率をレベル表示する。あるいは、乗車率に対応するレベル表示部以下のレベル表示部がオンとなり、乗車率に対応するレベル表示部より上のレベル表示部がオフとなる態様のレベル表示であってもよい。
最小レベル表示部192aには、人が搭乗していないかごを連想させる形状を有し、乗車率が低いことを観念できる表示体が用いられる。最大レベル表示部192eには、複数の人が搭乗しているかごを連想させる形状を有し、乗車率が高いことを観念できる表示体が用いられる。最大レベル表示部192eは、かご20が満員であることを表すものであってもよい。中間レベル表示部192bないし192dには、この順に長くなる棒形状の表示体が用いられる。
乗車率の規定の仕方は、任意に選択することができる。たとえば、乗車率は、かご20の定格積載量に対する全積載物の重量の割合(重量割合)をもって規定される。あるいは、乗車率は、かご20の床の総面積に対する全積載物の占有面積の割合(占有割合)をもって規定される。あるいは、乗車率は、重量割合及び占有割合の双方を考慮して規定される。重量割合は、重量検出部210の検出結果に基づき、算出することができる。占有割合は、全積載物の占有面積をかご20の床の総面積で除すことにより算出することができる。全積載物の占有面積は、全積載物をかご20の床に投影した面積である。全積載物の占有面積は、たとえば、戸口検出部242の検出結果に基づき、制御部40がかご20の各積載物の種類を判定し、予め規定される各積載物の種類と占有面積との関係から各積載物の占有面積を算出し、この算出した各積載物の占有面積を合算することにより、算出することができる。あるいは、全積載物の占有面積は、かご内撮像部211が撮像した画像情報に基づき、算出することができる。
なお、各積載物の種類は、第1種積載物、第2種積載物及び第3種積載物に分類される。第1種積載物は、かご20に乗車している人である。第2種積載物は、かご20に乗車している人及びこの人が連れている車の組である。第2種積載物に含まれる車は、第1種車及び第2種車に分類される。第1種車は、人が乗っていない車である。第1種車の一例は、ショッピングカートである。第2種車は、人が乗っている車である。第2種車の一例は、ベビーカーや車椅子である。第3種積載物は、人が乗っている車である。第3種積載物に含まれる車の一例は、車椅子である。
本実施形態に係るエレベータは、以上の構成からなる。次に、乗場表示部19で表示されるエレベータの運行状況に関する情報の表示例について説明する。
図10に示す表示例は、乗場操作部18の呼び登録ボタンを押してかご20が到着するのを待機している人(以下、「ユーザ」という。)がいる階床(以下、「当該階床」という。)の乗場表示部19で表示される表示例であって、当該階床よりも上方の領域を下降しているかご20が当該階床よりも上の階床に停止してから当該階床に向かって下降を再開するまでを表す表示例である。
まず、かご20が上の階床に停止したことに伴い、乗場表示部19のかご状態表示部191に、戸開表示が行われる。これにより、ユーザは、上の階床に停止したかご20のかご戸24が開いて全開したことを把握することができる。次に、かご戸24が全開した後、人が乗り降りすることに伴い、乗場表示部19の乗車率表示部192のレベル表示が変化する。図10の例では、乗車率のレベルが上がっていることから、ユーザは、かご20に人が搭乗してかご20内の搭乗者数が増えたことを把握することができる。しかし、乗車率表示部192のレベル表示が最大レベルに達していないことから、ユーザは、自分がこのかご20に搭乗することができると把握することができる。
次に、かご20に搭乗している人が戸閉ボタンを押す、又は、かご戸24が全開してから所定時間が経過することにより、制御部40が戸閉指令を発したことに伴い、かご状態表示部191に、戸閉表示が行われる。これにより、ユーザは、かご戸24が閉じて全閉したことを把握することができる。戸閉表示が行われると、補完表示を挟んで表示が方向表示に切り替わる。これにより、ユーザは、かご20が当該階床に向かって下降を再開したことを把握することができる。
図11に示す表示例は、当該階床の乗場表示部19で表示される表示例であって、当該階床よりも下方の領域を下降しているかご20が当該階床よりも下の階床に停止してから当該階床に向かって上昇に転じるまでを表す表示例である。
まず、かご20が下の階床に停止するにあたり、乗場表示部19のかご状態表示部191において、下降を表す方向表示がスロー表示となり、補完表示後、戸開表示に移行したタイミングで、戸開表示が上下逆に変更される。具体的には、補完表示後、「戸開閉表示(下降時用)」を用いた戸開表示のNO.1のフレームの表示が「戸開閉表示(上昇時用)」を用いた戸開表示のNO.1のフレームの表示に切り替わる。この表示切替後の戸開表示のNO.1のフレームの表示は、上述したとおり、かご20が停止するまでに、又は、制御部40が戸開開始指令を発するまでに完了する。そして、以降の戸開表示、戸閉表示、補完表示及び方向表示は、「上昇時用」が用いられる。これにより、ユーザは、かご20の下降がその階床までであること及び以後はかご20が上昇に転じて当該階床に向かってくることをより早く把握することができる。
次に、かご20が下の階床に停止したことに伴い、かご状態表示部191に、戸開表示が行われる。これにより、ユーザは、下の階床に停止したかご20のかご戸24が開いて全開したことを把握することができる。次に、かご戸24が全開した後、人が乗り降りすることに伴い、乗場表示部19の乗車率表示部192のレベル表示が変化する。図11の例では、満員だった乗車率のレベルが下がっていることから、ユーザは、満員だったかご20から人が降りてかご20内の搭乗者数が減ったことを把握することができる。そして、乗車率表示部192のレベル表示が最大レベルを示していないことから、ユーザは、自分がこのかご20に搭乗することができると把握することができる。
次に、かご20に搭乗している人が戸閉ボタンを押す、又は、かご戸24が全開してから所定時間が経過することにより、制御部40が戸閉指令を発したことに伴い、かご状態表示部191に、戸閉表示が行われる。これにより、ユーザは、かご戸24が閉じて全閉したことを把握することができる。戸閉表示が行われると、補完表示を挟んで表示が方向表示に切り替わる。これにより、ユーザは、かご20が当該階床に向かって上昇に転じたことを把握することができる。
なお、図11に示す表示例のように、かご20の移動方向が変わる場合、かご20の移動方向変更表示は、補完表示後、戸開表示に移行したタイミングで行われる。この他、戸開表示の開始のタイミング、戸開表示の完了のタイミング、戸閉表示の開始のタイミング又は戸閉表示の完了のタイミングで変更表示が行われるようにしてもよい。あるいは、戸開表示中又は戸閉表示中に瞬時に又は徐々に変更表示が行われるようにしてもよい。ただし、かご20の下降がどの階床まで続くのかをユーザがより早く把握することができ、これにより、ユーザの焦燥感解消効果が高くなるという点で、変更表示は、戸開表示に移行したタイミングで行われるのが好ましい。
このように、本実施形態に係るエレベータの表示装置によれば、ユーザは、かご20が別の階床に停止してから移動を開始するまでのかご20の状況を詳細かつリアルタイムに把握することができる。これにより、ユーザは、階床表示及び方向表示しかなかった従来の表示装置に比べ、詳細かつシームレス(一連の時系列的)なエレベータの運行状況に関する情報をリアルタイムに得ることができる。
すなわち、本実施形態に係るエレベータの表示装置によれば、従来の階床表示及び方向表示に加え、戸開閉表示を方向表示に連動させてアニメーション表示することにより、他階(出発階や途中階)でかご20がどのような状態にあるのかを明確に把握することができ、さらに、乗車率表示を加えることにより、i)上昇(下降)時、ii)何階で、iii)戸がどのような状態で、iv)どの程度の乗降があったか、を他階から把握することができる。これにより、乗場で得られる情報が鮮明になり、待機時間によるストレスの緩和や、おおよその到着時間の予想に繋がり、エレベータの利便性が向上する。
また、本実施形態に係るエレベータの表示装置によれば、昇降→停止→戸開→戸閉→昇降というかご20の一連の状態に合わせて、方向表示及び戸開閉表示が乗場表示部19の同一領域において表示される。これにより、ユーザは、これら一連の情報を視線を移すことなく得ることができる。
しかも、方向表示で用いられる表示体(、補完表示で用いられる表示体)及び戸開閉表示で用いられる表示体は、アウトライン(表示体の全体観念、本実施形態においては、三角形)が共通している。これにより、方向表示から(補完表示を介しての)戸開表示への遷移、又は、戸閉表示から(補完表示を介しての)方向表示への遷移は、非常に滑らかなものとなり、ユーザに対する違和感を無くすことができる。また、方向表示及び戸開閉表示のアニメーション表示や乗車率表示の変化がユニークであるため、ユーザは、飽きることなく表示を眺めていることができ、待機時間によるストレスの緩和の効果を高めることができる。
また、本実施形態に係るエレベータの表示装置によれば、制御部40によるかご20の戸開閉制御(戸開閉装置25の制御)と、表示制御部42による戸開閉表示の表示制御とが連動しており、かご20の戸開閉と戸開閉表示とが同期される。これにより、両者の不一致に伴う違和感を無くすことができる。このことは、かご内表示部27や、かご20が当該階床に到着したときの当該階床の乗場表示部19のように、両者を同時に見ることができる場合に特に効果的である。
なお、本発明に係るエレベータは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施形態においては、乗場表示部18及びかご内表示部27は、液晶画面であることの利点を活かして、かご20の状態に関する情報(かご20の移動に関する情報及びかご20の戸開閉に関する情報)をアニメーション表示する。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。ユーザがかご20の状態に関する情報を認識することができる限りにおいて、公知となっている各種の表示方法を適宜採用することができる。
また、上記実施形態においては、乗場表示部18及びかご内表示部27に、液晶表示部が用いられる。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。たとえば、ドットマトリクス表示部、セグメント表示部等、公知となっている各種の表示手段を適宜採用することができる。
また、上記実施形態においては、方向表示と戸開閉表示とが同じ表示部で行われる。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。方向表示を行う表示部(本発明に係る「かご移動情報表示部」に相当)と、戸開閉表示を行う表示部(本発明に係る「かご戸開閉情報表示部」に相当)とが別々に設けられ、方向表示と戸開閉表示とが同一でない箇所で行われるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、方向表示と戸開閉表示とが連続性を有するものである。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。方向表示と戸開閉表示とが同じ表示部で行われる場合又は別々の表示部で行われる場合を問わず、方向表示と戸開閉表示とは、相関性が低い独立した表示態様であってよい。
また、方向表示と戸開閉表示とが同じ表示部で行われる場合において、方向表示と戸開閉表示とが相関性が高い表示態様である場合等、補完表示は必須ではない。
また、上記実施形態においては、方向表示において、表示体が縦スクロール調にアニメーション表示され、戸開閉表示において、表示体が横スクロール調にアニメーション表示される。この「調」とは、表示体の図形の幅が次第に細くなっていくという表示形態が加わることにより、厳密なスクロール表示ではないということで、「調」と称している。この点、本発明は、厳密なスクロール表示のほか、スクロール調の表示も「スクロール表示」に含める趣旨である。
また、上記実施形態においては、乗車率表示として、レベル表示が用いられる。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。たとえば、乗車率の値そのものを表示する等、公知となっている各種の比率表示方法を適宜採用することができる。
また、かご20の状態に関する情報(かご20の移動に関する情報及びかご20の戸開閉に関する情報)がアニメーション表示されるという発明の限りにおいて、かご20の位置に関する情報及びかご20の乗車率に関する情報を表示することは必須ではない。すなわち、特許文献1に記載の表示装置は、セグメント表示によって、かごの移動に関する情報及びかごの戸開閉に関する情報を表示するが、セグメント表示では、見る人によっては、両表示を明確に識別することができない場合があるという問題がある。上記発明は、同一表示領域における両表示を明確に識別することができるようにしたいという課題を解決するものである。
1…エレベータ、10…昇降路、11…ガイドレール、12…ガイドレール、15…乗場、16…三方枠、17…乗場戸、18…乗場操作部、19…乗場表示部、190…階床表示部、191…かご状態表示部、192…乗車率表示部、192a…最小レベル表示部、192b…第1の中間レベル表示部、192c…第2の中間レベル表示部、192d…第3の中間レベル表示部、192e…最大レベル表示部、20…かご、200…着床位置検出部、21…かご室、210…重量検出部、211…かご内撮像部、22…かご枠、22a…縦枠、23…ガイドシュー、24…かご戸、240…戸閉検出部、241…戸開検出部、242…戸口検出部、243…障害物検出部、25…戸開閉装置、26…かご内操作部、27…かご内表示部、270…階床表示部、271…かご状態表示部、30…駆動機構、31…かごシーブ、32…第1のオーバーヘッドシーブ、33…巻上機、34…第2のオーバーヘッドシーブ、35…カウンターウェイト、36…カウンターウェイトシーブ、37…主ロープ、37a…一端、37b…他端、40…制御盤(制御部)、41…記憶部、42…表示制御部

Claims (7)

  1. エレベータの乗場に設けられ、エレベータの運行状況に関する情報を表示するエレベータの表示装置であって、
    かごの位置に関する情報を表示するかご位置情報表示部と、
    第1の表示体を縦スクロール表示することにより、かごの移動に関する情報を表示するかご移動情報表示部と、
    かご移動情報表示部と同一の表示部であり、かごの移動に関する情報と同一領域に相関的に、かつ、第2の表示体を横スクロール表示することにより、かごの戸開閉に関する情報を表示するかご戸開閉情報表示部と、
    かごの乗車率に関する情報を表示するかご乗車率情報表示部とを備え、
    かご移動情報表示部が、かごの移動停止に関する情報を表示してから、かごの移動開始に関する情報を表示するまでの間、かご戸開閉情報表示部が、かごの戸開に関する情報及びかごの戸閉に関する情報を表示するとともに、かご乗車率情報表示部が、戸開中におけるかごの乗車率の変化に関する情報を表示し、
    同一の表示部は、かごの移動に関する情報の表示からかごの戸開閉に関する情報の表示に切り替える、又は、かごの戸開閉に関する情報の表示からかごの移動に関する情報の表示に切り替える際に、第1の表示体及び第2の表示体の非相関性ないし低相関性を補完するモーフィング表示を両表示間に介在させて行う
    エレベータの表示装置。
  2. エレベータの乗場に設けられ、エレベータの運行状況に関する情報を表示するエレベータの表示装置であって、
    第1の表示体を縦スクロール表示することにより、かごの移動に関する情報を表示するかご移動情報表示部と、
    かご移動情報表示部と同一の表示部であり、かごの移動に関する情報と同一領域に相関的に、かつ、第2の表示体を横スクロール表示することにより、かごの戸開閉に関する情報を表示するかご戸開閉情報表示部とを備え、
    同一の表示部は、かごの移動に関する情報の表示からかごの戸開閉に関する情報の表示に切り替える、又は、かごの戸開閉に関する情報の表示からかごの移動に関する情報の表示に切り替える際に、第1の表示体及び第2の表示体の非相関性ないし低相関性を補完するモーフィング表示を両表示間に介在させて行う
    レベータの表示装置。
  3. 同一の表示部は、かごの移動方向変更に関する情報の表示を、かごの戸開閉に関する情報の表示において行う
    請求項1又は請求項2に記載のエレベータの表示装置。
  4. かご戸開閉情報表示部は、エレベータの制御部がかごの戸開開始指令を発したことに基づき、かごの戸開に関する情報の表示を開始する
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のエレベータの表示装置。
  5. かご戸開閉情報表示部は、エレベータの制御部がかごの戸閉開始指令を発したことに基づき、かごの戸閉に関する情報の表示を開始する
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のエレベータの表示装置。
  6. かご戸開閉情報表示部は、エレベータの制御部がかごの戸開完了指令を発したことに基づき、かごの戸開に関する情報の表示を停止する
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のエレベータの表示装置。
  7. かご戸開閉情報表示部は、エレベータの制御部がかごの戸閉完了指令を発したことに基づき、かごの戸閉に関する情報の表示を停止する
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のエレベータの表示装置。
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