JP6879429B2 - 焼入れ装置及び焼入れ方法並びに鋼板の製造方法 - Google Patents

焼入れ装置及び焼入れ方法並びに鋼板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6879429B2
JP6879429B2 JP2020506841A JP2020506841A JP6879429B2 JP 6879429 B2 JP6879429 B2 JP 6879429B2 JP 2020506841 A JP2020506841 A JP 2020506841A JP 2020506841 A JP2020506841 A JP 2020506841A JP 6879429 B2 JP6879429 B2 JP 6879429B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
metal plate
quenching
nozzle
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020506841A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020085353A1 (ja
Inventor
宗司 吉本
宗司 吉本
智弘 橋向
智弘 橋向
宗佑 鈴木
宗佑 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Publication of JPWO2020085353A1 publication Critical patent/JPWO2020085353A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6879429B2 publication Critical patent/JP6879429B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D1/00General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
    • C21D1/62Quenching devices
    • C21D1/63Quenching devices for bath quenching
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/52Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for wires; for strips ; for rods of unlimited length
    • C21D9/54Furnaces for treating strips or wire
    • C21D9/56Continuous furnaces for strip or wire
    • C21D9/573Continuous furnaces for strip or wire with cooling
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/06Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing aluminium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/60Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing lead, selenium, tellurium, or antimony, or more than 0.04% by weight of sulfur

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Description

本発明は、金属板を連続的に通板しながら焼鈍を行う連続焼鈍設備における焼入れ装置及び焼入れ方法並びに鋼板の製造方法に関する。
鋼板をはじめとする金属板の製造においては、連続焼鈍設備において、金属板を加熱後に冷却し、相変態を起こさせる等して材質の造り込みを行う。近年、自動車業界では車体の軽量化と衝突安全性の両立を目的として、薄肉化した高張力鋼板(ハイテン)の需要が増している。ハイテンの製造時には、鋼板を急速に冷却する技術が重要となる。鋼板の冷却速度が最も速い技術の1つとして、水焼入れ法が知られている。水焼入れ法では、加熱された鋼板を水中に浸漬させると同時に、水中内に設けられたクエンチノズルにより冷却水を鋼板に噴射することで、鋼板の焼入れが行われる。鋼板の焼入れ時には、鋼板に反りや波状変形等の形状不良が発生するという問題がある。このような鋼板の焼入れ時における形状不良を防止するために、従来、様々な手法が提案されている。
例えば、特許文献1では、連続焼鈍炉での焼入れ時に生じる金属板の波状変形を抑制するために、焼入れ工程に付される鋼板の張力変更手段として、ブライドルロールを焼入れ部前後に設ける手法が提案されている。また、特許文献2には、焼入れの際に鋼板の表裏面の少なくとも幅方向の全域に亘って張力を付与することにより、鋼板を平坦状に矯正する手法が提案されている。また、特許文献3には、焼入れ中の金属板を一対の拘束ロールにより拘束することで、鋼板の変形を防止する手法が提案されている。
しかし、特許文献1に記載された方法は、高温の鋼板に大きな張力をかけるため鋼板の破断が起きるおそれがある。また、高温の鋼板に接触する焼入れ部前のブライドルロールには大きなサーマルクラウンが発生し、ブライドルロールと鋼板とが幅方向に不均一に接触してしまう。その結果、鋼板に座屈や疵が発生するので、鋼板形状を改善することができないという問題がある。
また、特許文献2に記載された方法では、張力15N/mmとすることで反り量が数mm程度まで減少しているが、このような高張力では鋼帯に絞りが発生する恐れがある。
また、特許文献3に記載された方法では、焼入れ時の鋼板の変形を防止できるものの、金属板が拘束ロールを通過する際に、一時的に金属板の冷却速度が低下することで、金属板の特性が低下するという課題がある。具体的には、金属板の冷却速度の低下に起因して、所望の引張強度を有する金属板が得られないことがある。
これらの問題を解決するための技術を、本出願人は特許文献4において開示している。特許文献4では、焼入れ中の金属板を一対又は複数の拘束ロールにより拘束しつつ、拘束ロールに最も近いノズルからは、拘束ロールの方へ向かって斜めに液体を噴出する手法が提案されている。
特開2011−184773号公報 特開平11−193418号公報 特許第6094722号公報 特開2017−119912号公報
ただし、特許文献4に記載された方法では、焼入れ時の鋼板の変形を防止しつつ、拘束ロールの近傍での金属板の冷却速度の低下を抑えることができるが、金属板の板幅方向の冷却速度が不均一になるという課題がある。具体的には、金属板の中央部よりもエッジ部の冷却速度が高くなり、冷却速度の不均一性に起因して、金属板の中央部よりもエッジ部の引張強度が高くなるということがある。
本発明者らは、このような問題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下のような知見を得た。拘束ロールと金属板は金属板の板幅方向全面で接触しているため、拘束ロールに隣接するノズルから噴出された水の逃げ場が、板幅方向にしかないことになり、金属板の中央部に衝突した水は横流れすることになる。そのため、金属板上における冷却速度は、金属板の中央部よりもエッジ部の方が高くなる傾向がある。
本発明は、上記の知見に基づき完成されたものである。すなわち、焼入れ時に金属板に発生する形状不良を抑制しつつ、金属板の冷却速度の低下を抑えながら、金属板の板幅方向の冷却速度の不均一性を防止することのできる焼入れ装置及び焼入れ方法並びに鋼板の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段は、以下の通りである。
[1] 高温の金属板を浸漬させる液体を収容した槽と、
少なくとも一部が前記槽の液体中に設けられ、前記金属板の両面に前記液体を噴射する複数のノズルを備えた噴出装置と、
前記噴出装置の入側端部と出側端部との間に設けられ、前記金属板を両面から挟みつける拘束ロールとを備え、
前記噴出装置は、少なくとも前記拘束ロールに隣接するノズルが、前記金属板に対して垂直方向から前記拘束ロールの方へ傾斜しており、
前記拘束ロールに隣接するノズルの開口部が細隙状であり、
前記開口部の開口幅が、前記開口部の長手方向中央部から長手方向端部にかけて減少していることを特徴とする、焼入れ装置。
[2] 前記開口部の開口幅が、前記開口部の長手方向中央部から長手方向端部にかけて不連続に減少している、前記[1]に記載の焼入れ装置。
[3] 前記開口部の開口幅が、前記開口部の長手方向中央部から長手方向端部にかけて連続的に減少している、前記[1]に記載の焼入れ装置。
[4] 前記開口部の長手方向中央部に、開口幅が均一な領域を有する、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の焼入れ装置。
[5] 前記[1]〜[4]のいずれかに記載の焼入れ装置を用いて焼入れを行う、焼入れ方法。
[6] 鋼板を製造する際に、前記[5]に記載の焼入れ方法を用いる、鋼板の製造方法。
[7] 前記開口部の開口幅が、前記開口部の長手方向中央部では2mm以上5mm以下であり、前記開口部の長手方向端部では0mm超3mm以下であり、前記長手方向中央部の開口幅より前記長手方向端部の開口幅が小さいことを特徴とする、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の焼入れ装置。
本発明によって、焼入れ時に金属板に発生する形状不良を抑制しつつ、金属板の冷却速度の低下を抑えながら、金属板の板幅方向の冷却速度の不均一性を防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る焼入れ装置の基本構成を示す説明図である。 図2は、図1の噴出装置の付近を示す拡大図である。 図3は、本発明の一実施形態における隣接ノズルの開口部の一例の拡大図である。 図4は、本発明の一実施形態における隣接ノズルの開口部の他の例の拡大図である。 図5は、従来の隣接ノズルの開口部の拡大図である。 図6は、本発明例1の結果を示すグラフである。 図7は、本発明例2の結果を示すグラフである。 図8は、本発明例3の結果を示すグラフである。 図9は、比較例1の結果を示すグラフである。 図10は、比較例2の結果を示すグラフである。 図11は、本発明例1、2、3及び比較例1、2の結果を示すグラフである。 図12は、鋼板を搬送方向から正対して見た模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る焼入れ装置の基本構成を示す図である。図2は図1に示す焼入れ装置の噴出装置4付近の拡大図である。焼入れ装置は、連続焼鈍炉の均熱帯の出側に設けられた冷却設備に適用されうる。図1では、連続焼鈍炉の均熱帯の出口に設けられた一対のシールロール3が示されている。焼入れ装置は、金属板5を冷却するための冷媒(液体)である水2を収容した水槽1と、金属板5の両面に水2を吹き付けて冷却するための噴出装置4と、金属板5を拘束して変形を防ぐ拘束ロール7とを備えている。噴出装置4は少なくとも一部が槽1の液体中(水2中)に設けられる。また、噴出装置4の出側には、金属板5を水中に浸漬させつつ金属板5の搬送方向(通板方向)を変更するシンクロール6が設けられる。
噴出装置4は、水を噴出する複数のノズル14、24と、ノズル14、24を保持するノズルユニット34、44とからなる。一対のノズルユニット34と44との間には、間隙が設けられている。前記間隙中を金属板5が通板される際に、金属板5の表裏面に向かってノズル14、24から水が噴出される。図1及び図2の例では、金属板5の左側をおもて面とし、右側を裏面とする。図の左側には、ノズル14を金属板5のおもて面に向けるようにノズルユニット34が配置され、図の右側には、ノズル24を金属板5の裏面に向けるようにノズルユニット44が配置される。
図1及び図2の例では、ノズルユニット34及び44は、それぞれ搬送方向に沿って2つずつに分割される。金属板5のおもて面側には、入側ノズルユニット34aと出側ノズルユニット34bとが設けられ、裏面側には、入側ノズルユニット44aと出側ノズルユニット44bとが設けられる。拘束ロール7は、入側ノズルユニット34a、44aと出側ノズルユニット34b、44bとの間に設けられる。これにより、拘束ロール7は、噴出装置の入側端部(入側ノズルユニット34a、44aの入側端面)と出側端部(出側ノズルユニット34b、44bの出側端面)との間に設けられることになる。
入側ノズルユニット34a、44aは、一部が水中に浸漬し、残部が水上から出るように、設けられる。通板されてきた金属板5は、水上に露出する入側ノズルユニット34a、44aの内側の間隙に装入され、次いで水中に浸漬し、ノズル14及び24から水が噴出される。入側ノズルユニット34a、44aには、複数のノズル14、24が設けられている。一部のノズル(例えば図1の入側ノズルユニット34a、44aの最も上に設けられたノズル)は、ノズルの開口部が水面よりも上部に位置し、ノズルの開口部の少なくとも一部が水中に浸漬していない状態にある。開口部が水面よりも上部に位置するノズルは、高温の金属板5が水中に導入された際に発生する水の噴き上げを抑えるため、斜め下に向かって水を噴出できるように、下方向に向いて斜めに設けられている。
金属板5は、入側ノズルユニット34a、44aを通過した後に、拘束ロール7により拘束される。拘束ロール7は、金属板5の急冷時に生じうる変形を防止するために、水中において金属板5を両面(表裏面)から挟みつける。一対の拘束ロール7は、中心軸を金属板5の搬送方向にずらして配置することが好ましい。中心軸をずらして配置することで、金属板5の拘束力を増大させ、形状矯正力を高めることができる。一例として、それぞれの中心軸を搬送方向に40mm以上150mm以下ずらして拘束ロール7を配置することが好ましく、80mm以上100mm以下ずらして配置することがさらに好ましい。
また、拘束ロール7によって金属板5を押し込み、拘束ロール7に金属板5を巻き付けるように通板することが望ましい。金属板5を押し込むことにより、矯正力を高めることができる。1個の拘束ロール7による押し込み量は、図1及び図2のように金属板5が直線状に通板される場合を基準(0mm)とした場合に、水平方向に0mm以上2.5mm以下とすることが好ましい。0.5mm以上1.0mm以下とすることがより好ましい。
金属板5は、拘束ロール7を通過した後に、出側ノズルユニット34b、44bの間隙を通過する。この際にも、出側ノズルユニット34b、44bに設けられたノズル14、24によって金属板5の表裏面に水が噴出される。
図1の例では、入側ノズルユニット34a、44aと出側ノズルユニット34b、44bが、拘束ロール7を上下から挟むように設けられており、拘束ロール7と重なる高さにはノズルユニット及びノズルが設けられていない。このような例では、入側ノズルユニット34a、44aの最も出側に位置するノズル14a、24aと、出側ノズルユニット34b、44bの最も入側に位置するノズル14b、24bが、拘束ロール7に隣接するノズルとなる。上記の隣接するノズルを以下「隣接ノズル」と称することがある。
前記隣接ノズルは、水平ではなく、ノズルの開口部が水平面から拘束ロール7の方へと向くように、傾斜して設けられる。すなわち、前記隣接ノズルは、金属板5に対して垂直方向から拘束ロール7の方へ傾斜している。より具体的には、図2における隣接ノズル14a、24aは、下方向に傾けて取り付けられ、隣接ノズル14b、24bは、上方向に傾けて取り付けられる。このように隣接ノズルを傾けると、隣接ノズルを水平となるように設けるのに比べて、隣接ノズルから噴出された水を、拘束ロール7と金属板5との接触点により近い位置まで到達させることができる。これにより、拘束ロール7の近傍でノズルから噴出された水が金属板5の表裏面に接触しにくいことに起因する、拘束ロール7近傍での金属板5に対する冷却能力の低下を防止することができる。
図1及び図2の例では、隣接ノズル以外の他のノズルについても、全て隣接ノズルと同じ方向に傾けて設けているが、隣接ノズル以外のノズルは従来通り水平に設けていてもよい。ただし、金属板5における水の接触位置をなるべく均一にするという観点からは、各ノズルユニットにおける全てのノズルを同じ方向に同じ角度だけ傾けることが好ましい。
図2のように、隣接ノズルの傾斜角度としては、隣接ノズルの軸線方向(液体噴出方向(水の噴出方向))と金属板とのなす角度のうち、鋭角となる角度θを設定することができる。尚、水は一定の広がりをもってノズルから吐出されるが、前記水の噴出方向としてはノズルから吐出された水の中心軸線の方向を採用することができる。角度θは、隣接ノズルからの水の噴出量、隣接ノズルの開口部と拘束ロール7との距離、隣接ノズルの開口部と金属板5の表裏面との距離等に応じて設定することができる。角度θの好適例としては、20°以上60°以下が挙げられる。角度θが20°以上60°以下であれば、隣接ノズルから噴出された水の流れが拘束ロール7と金属板5との接触位置のより近傍まで到達し、拘束ロール7近傍での金属板5に対する冷却速度低下を抑制する効果が十分に得られる。
また、角度θを30°以上45°以下とすることがさらに好ましい。尚、ノズルを傾斜させる際には、ノズルから水を斜めに噴射できるように、少なくともノズルの先端を傾斜させていればよい。
また、本発明に係る焼入れ装置は、金属板5の搬送方向に沿って一体として形成された、非分割型のノズルユニットを備えていてもよい。
図示していないが、噴出装置4における各ノズルは、ポンプを途中に設けた配管に接続される。ポンプによって、水槽1内の水2が配管内を汲み上げられて、ノズル14、24へと圧送されることにより、ノズル14、24の開口部から高圧水が噴出される。
また、水槽1内の水2は、焼入れに適した水温となるように維持される。水槽1内の水2の一部が、外部のクーリングタワー等の冷却設備に送られて冷却された後に、冷却後の水2が水槽1へと戻されることで、水槽1内の水温上昇が防止される。例えば、水槽1内の水温としては、0℃超50℃以下が好ましく、10℃以上40℃以下が特に好ましい。
そして、本発明の一実施形態に係る焼入れ装置では、従来の隣接ノズルの開口部(噴出孔)とは異なる形状の開口部(噴出孔)を有する隣接ノズルを備えている。以下、図3、図4、図5を用いて述べる。なお、開口部の開口幅とは、金属板5の通板方向(各図における上下方向)の開口量であり、開口部の長手方向とは、金属板5の板幅方向(各図における左右方向)を意味する。
まず、図5は、従来の隣接ノズルの開口部14a(14aX)、24a(24aX)、14b(14bX)、24b(24bX)の拡大図である。隣接ノズルの開口部14aX、24aX、14bX、24bXの開口幅が開口部の長手方向で同一であるため、隣接ノズルから噴出される水は金属板5の板幅方向で同一流量となる。また、拘束ロール5の隣接ノズルから噴出された水の逃げ場は、金属板5の板幅方向にしかないため、金属板5の中央部に衝突した水は横流れすることになる。上記2つの効果から、金属板5上における冷却速度は、金属板5の中央部よりもエッジ部の方が高くなる傾向がある。
これに対して、図3は、本発明の一実施形態における隣接ノズルの開口部14a(14aA)、24a(24aA)、14b(14bA)、24b(24bA)の拡大図である。
また、図4は、本発明の一実施形態における隣接ノズルの他の開口部14aB、24aB、14bB、24bBの拡大図である。
図3及び図4の例では、開口部が細隙状(スリット状)であるとともに、開口部の長手方向中央部の開口幅に比べて長手方向端部の開口幅が小さくなっている。詳しくは、図3の開口部14aA、24aA、14bA、24bAは、長手方向中央部に開口幅が広くて均一な領域を、長手方向端部に開口幅が狭くて均一な領域を有する。すなわち、長手方向中央部から長手方向端部にかけて開口幅が不連続に(段階的に)減少している。
一方、図4の開口部14aB、24aB、14bB、24bBは、長手方向中央部に開口幅が広くて均一な領域を有し、そこから長手方向端部にかけて開口幅が連続的に減少している。このように、いずれの開口部も、隣接ノズルの開口部の開口幅が、開口部の長手方向中央部から長手方向端部にかけて減少している。
そのため、隣接ノズルから噴出される水は金属板5の板幅方向で中央部よりエッジ部の方が小流量となる。また、拘束ロール7の隣接ノズルから噴出された水の逃げ場は、金属板5の板幅方向にしかないため、金属板5の中央部に衝突した水は横流れすることになる。上記2つの効果から、金属板5上における冷却速度は、金属板5の中央部とエッジ部で差が無く、板幅方向で均一になる。
隣接ノズルの開口部の長手方向端部の形状は、図3のように板幅方向に対して平行でも良いし、図4のように板幅方向に対して斜めでも良い。ただし、長手方向中央部の開口幅より長手方向端部の開口幅が小さくなければならない。
なお、隣接ノズルの開口部の開口幅は、具体的な値としては、長手方向中央部の開口幅が2mm以上5mm以下が好ましく、2mm以上4mm以下がより好ましく、2mm以上3mm以下が更に好ましい。また、長手方向端部の開口幅は、0mm超3mm以下が好ましく、1mm以上3mm以下がより好ましく、1mm以上2mm以下が更に好ましい。
また、隣接ノズルの開口部の長手方向の長さは、具体的な値としては、長手方向中央部の長さが600mm以上1200mm以下が好ましく、800mm以上1000mm以下がより好ましく、850mm以上950mm以下が更に好ましい。また、長手方向全体の長さは、1400mm以上2000mm以下が好ましく、1500mm以上1900mm以下がより好ましく、1600mm以上1800mm以下が更に好ましい。
そして、金属板とロールのスリップを抑えるために、拘束ロール7を駆動ロールとすることが好ましい。さらに、金属板5の矯正力を調整するために、拘束ロール7は、必要に応じて開閉可能(金属板5に対する押し込み量を制御可能)とすることが好ましい。
拘束ロール7は、熱伝導率に優れるとともに、金属板5の挟圧時における荷重に耐えられる強度を備えた材質で形成されていればよい。拘束ロール7の材質としては、例えば、SUS304、SUS310、セラミック等が挙げられる。
上記のような本発明の実施形態に係る焼入れ装置及びそれを用いた焼入れ方法は、鋼板の製造に適用することができ、高強度冷延鋼板(ハイテン)の製造方法に適用することが特に好ましい。より具体的には、引張強度が580MPa以上である鋼板の製造方法に適用することが好ましい。引張強度の上限は特に制限されないが、一例として1600MPa以下であればよい。ハイテンの製造時には、鋼板を急速に冷却することで、緻密な組織制御を行うことが重要となる。この実施形態を適用することで、焼入れ時に発生する形状不良を抑制しつつ、拘束ロール7近傍での冷却速度の低下を防ぎながら、板幅方向の冷却速度の不均一性を防止し、確実に所望の強度のハイテンを製造することができる。
高強度冷延鋼板の組成の具体例として、質量%で、Cが0.04%以上0.25%以下、Siが0.01%以上2.50%以下、Mnが0.80%以上3.70%以下、Pが0.001%以上0.090%以下、Sが0.0001%以上0.0050%以下、sol.Alが0.005%以上0.065%以下、必要に応じて、Cr、Mo、Nb、V、Ni、Cu、及びTiの少なくとも1種以上がそれぞれ0.5%以下、さらに必要に応じて、B、Sbがそれぞれ0.01%以下、残部がFe及び不可避的不純物からなる例が挙げられる。
尚、本発明の実施形態は、鋼板を急冷する例に限定されるものではなく、鋼板以外の金属板全般の急冷に適用することができ、また、水以外の液体を用いた焼入れにも適用することができる。
以下に、実施例を用いて本発明についてより具体的に説明する。
(本発明例1)
引張強さ1470MPa級の高張力冷延鋼板を製造する際に、図1、2に示した焼入れ装置および図3に示した開口部14aA、24aA、14bA、24bAを有する隣接ノズルを用いて焼入れを行った。板厚1.0mm、板幅1000mm、通板速度は1.0m/sとした。尚、噴出装置4においてノズル14、24を傾斜させる角度θは、全て30°とした。ここで、拘束ロール7の中心軸は通板方向に80mmずらして配置し、拘束ロール7の金属板5への押し込み量は全て0.5mmとした。また、隣接ノズルの開口部14aA、24aA、14bA、24bAの開口幅は、長手方向中央部が2mmで、長手方向端部が1mmとした。
また、焼入れ装置に通板中の鋼板の温度を測定した。具体的には、熱電対型の温度計を用いて、鋼板の被測定領域の温度を経時的に測定した。尚、鋼板の冷却開始温度(噴出装置4に入る直前の温度)は740℃であり、冷却終了温度(水槽1から出た直後の温度)は30℃であった。冷却開始後の経過時間と鋼板の温度との関係から、鋼板が拘束ロール7Aに接触している瞬間の、鋼板の板幅方向の冷却速度分布を計算した。結果を図6に示す。
また、通板後に鋼板の反り量を測定した。具体的には、鋼板を搬送方向から正対して見た図12を用いて説明する。鋼板に反りが発生すると、鋼板の幅方向において高さの高い部分と低い部分とが形成される。通板後の鋼板において、最も高さの高い部分と、最も高さの低い部分との高さの差を反り量として測定した。
(本発明例2)
隣接ノズルの開口部14aA、24aA、14bA、24bAの開口幅を、長手方向中央部が5mmで、長手方向端部が3mmとしたこと以外は、本発明例1と同様にして実験を行った。結果を図7に示す。
(本発明例3)
隣接ノズルの開口部14aA、24aA、14bA、24bAの開口幅を、長手方向中央部が7mmで、長手方向端部が5mmとしたこと以外は、本発明例1と同様にして実験を行った。結果を図8に示す。
(比較例1)
特許文献4に記載の焼入れ装置と図5に示した開口部14aX、24aX、14bX、24bXを有する隣接ノズルを用いたこと以外は、本発明例1と同様にして実験を行った。なお、隣接ノズルの開口部14aX、24aX、14bX、24bXの開口幅は、長手方向に一定の2mmとした。結果を図9に示す。
(比較例2)
特許文献3に記載の焼入れ装置と図5に示した開口部14aX、24aX、14bX、24bXを有する隣接ノズルを用いたこと以外は、本発明例1と同様にして実験を行った。なお、隣接ノズルの開口部14aX、24aX、14bX、24bXの開口幅は、長手方向に一定の2mmとした。隣接ノズルの傾斜角度は90°であった。結果を図10に示す。
<冷却速度の評価>
図6、7、8(本発明例1、2、3)では、鋼板の板幅方向の冷却速度分布は、板幅位置によらずほぼ一定であり、ほぼ均一に冷却されている。冷却速度は1500℃/sであった。
一方、図9(比較例1)では、中央部よりもエッジ部の方が冷却速度が高くなり、不均一に冷却されている。冷却速度は中央部が1500℃/sでエッジは2000℃/sであった。
同様に、図10(比較例2)では、中央部よりもエッジ部の方が冷却速度が高くなり、不均一に冷却されている。冷却速度は中央部が900℃/sでエッジは1200℃/sであり、図6と中央部で比較すると冷却速度が約40%(1500℃/sから900℃/s)低下している。
鋼板の板幅中央部とエッジ部の冷却速度に、100℃の差がある場合は、不均一性が生じた。
これにより、本発明を適用することで、拘束ロール近傍における金属板の冷却速度の低下を抑えつつ、板幅方向の冷却速度の不均一性を防止できることが示された。
<引張強度の評価>
本発明例1、2、3によって製造された鋼板の引張強度は、板幅方向全域で約1470MPaであった。
これに対し、比較例1によって製造された鋼板の引張強度は、板幅中央部は約1470MPaであったが、エッジ部は約1550MPaであり、引張強度の不均一性が見られた。
また、比較例2によって製造された鋼板の引張強度は、板幅中央部は約1350MPaで、エッジ部は約1400MPaであり、引張強度の低下と不均一性が見られた。
鋼板の板幅中央部とエッジ部の引張強度に30MPa以上の差がある場合は、引張強度の不均一性があると判断した。
これにより、本発明を適用することで、拘束ロール近傍での冷却速度の低下や不均一性に伴う、鋼板の特性低下や不均一性を防止することができることが示された。
<反り量の評価>
本発明例1、2、3及び比較例1、2において測定した鋼板の反り量の結果を図11に示す。
本発明例1、2、3及び比較例1、2では、ともに鋼板の反り量は同程度であり、本発明のように隣接ノズルの開口部の開口幅が中央部より端部の方が小さくても、焼入れ時の鋼板の変形を防止できることが確認された。
本発明によって、焼入れ時に金属板に発生する形状不良を抑制しつつ、金属板の冷却速度の低下を抑えながら、金属板の板幅方向の冷却速度の不均一性を防止することができる、焼入れ装置、焼入れ方法及び前記焼入れ方法を用いる鋼板の製造方法を提供することが可能である。
1 水槽
2 水
3 シールロール
4 噴出装置
5 金属板
6 シンクロール
7 拘束ロール
14、24 ノズル
14a、24a 隣接ノズル
14b、24b 隣接ノズル
14aA、24aA 隣接ノズルの開口部
14bA、24bA 隣接ノズルの開口部
14aB、24aB 隣接ノズルの開口部
14bB、24bB 隣接ノズルの開口部
14aX、24aX 隣接ノズルの開口部
14bX、24bX 隣接ノズルの開口部
34、44 ノズルユニット
34a、44a 入側ノズルユニット
34b、44b 出側ノズルユニット

Claims (6)

  1. 高温の金属板を浸漬させる液体を収容した槽と、
    少なくとも一部が前記槽の液体中に設けられ、前記金属板の両面に前記液体を噴射する複数のノズルを備えた噴出装置と、
    前記噴出装置の入側端部と出側端部との間に設けられ、前記金属板を両面から挟みつける拘束ロールとを備え、
    前記噴出装置は、少なくとも前記拘束ロールに隣接するノズルが、前記金属板に対して垂直方向から前記拘束ロールの方へ傾斜しており、
    前記拘束ロールに隣接するノズルの開口部が細隙状であり、
    前記開口部の開口幅が、前記開口部の長手方向中央部から長手方向端部にかけて減少し、
    前記開口部の開口幅が、前記開口部の長手方向中央部では2mm以上5mm以下であり、前記開口部の長手方向端部では0mm超3mm以下である、焼入れ装置。
  2. 前記開口部の開口幅が、前記開口部の長手方向中央部から長手方向端部にかけて不連続に減少している、請求項1に記載の焼入れ装置。
  3. 前記開口部の開口幅が、前記開口部の長手方向中央部から長手方向端部にかけて連続的に減少している、請求項1に記載の焼入れ装置。
  4. 前記開口部の長手方向中央部に、開口幅が均一な領域を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の焼入れ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の焼入れ装置を用いて焼入れを行う、焼入れ方法。
  6. 鋼板を製造する際に、請求項5に記載の焼入れ方法を用いる、鋼板の製造方法。
JP2020506841A 2018-10-25 2019-10-23 焼入れ装置及び焼入れ方法並びに鋼板の製造方法 Active JP6879429B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018200739 2018-10-25
JP2018200739 2018-10-25
PCT/JP2019/041434 WO2020085353A1 (ja) 2018-10-25 2019-10-23 焼入れ装置及び焼入れ方法並びに鋼板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020085353A1 JPWO2020085353A1 (ja) 2021-02-15
JP6879429B2 true JP6879429B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=70331461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020506841A Active JP6879429B2 (ja) 2018-10-25 2019-10-23 焼入れ装置及び焼入れ方法並びに鋼板の製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6879429B2 (ja)
CN (1) CN112888797A (ja)
WO (1) WO2020085353A1 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57103728A (en) * 1980-12-18 1982-06-28 Nippon Steel Corp Slit type laminar flow nozzle
JPS609834A (ja) * 1983-06-28 1985-01-18 Nippon Steel Corp 鋼ストリツプの冷却方法及びその装置
JPH068467B2 (ja) * 1985-06-06 1994-02-02 三菱重工業株式会社 帯板支持用フロ−タ
JP3767762B2 (ja) * 1997-07-17 2006-04-19 石川島播磨重工業株式会社 ロール冷却装置
JP2011104594A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Kobe Steel Ltd 高温鋼板の冷却装置
CN101993995B (zh) * 2010-11-26 2012-05-30 首钢总公司 超高强度带钢水淬冷却方法及装置
CN107002164B (zh) * 2014-11-28 2019-05-03 杰富意钢铁株式会社 金属板的制造方法及骤冷淬火装置
JP6308287B2 (ja) * 2015-12-28 2018-04-11 Jfeスチール株式会社 急冷焼入れ装置及び急冷焼入れ方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020085353A1 (ja) 2020-04-30
CN112888797A (zh) 2021-06-01
JPWO2020085353A1 (ja) 2021-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6477852B2 (ja) 急冷焼入れ装置及び急冷焼入れ方法
KR101987566B1 (ko) 금속판의 제조 방법 및 급랭 ?칭 장치
JP4238260B2 (ja) 鋼板の冷却方法
EP2450117B9 (en) Use of a cooling device, manufacturing device, and manufacturing method for hot-rolled steel sheet
WO2017115742A1 (ja) 急冷焼入れ装置及び急冷焼入れ方法
JP6687084B2 (ja) 急冷焼入れ装置及び急冷焼入れ方法並びに金属板製品の製造方法
JP6624113B2 (ja) 急冷焼入れ装置
JP6879428B2 (ja) 焼入れ装置及び焼入れ方法並びに鋼板の製造方法
JP6455421B2 (ja) 急冷焼入れ装置及び急冷焼入れ方法
JP6879429B2 (ja) 焼入れ装置及び焼入れ方法並びに鋼板の製造方法
JP6870701B2 (ja) 鋼板の冷却方法、鋼板の冷却装置および鋼板の製造方法
JP4256885B2 (ja) スプレー冷却ノズルの配置設定方法および熱鋼板冷却装置
JP5663848B2 (ja) 熱延鋼板の冷却装置及びその動作制御方法
JP7314989B2 (ja) 焼入れ装置及び金属板の製造方法
JP2008231476A (ja) 鋼板の製造方法
JP2019099916A (ja) 急冷焼入れ装置及び急冷焼入れ方法並びに金属板製品の製造方法
JP7338783B2 (ja) 金属板の焼入れ装置及び焼入れ方法、並びに鋼板の製造方法
WO2021065583A1 (ja) 金属帯急冷装置及び金属帯急冷方法並びに金属帯製品の製造方法
KR20240096738A (ko) 퀀칭 장치 및 금속판의 제조 방법
CN117693600A (zh) 金属板的淬火装置、连续退火设备、金属板的淬火方法、冷轧钢板的制造方法及镀覆钢板的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6879429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250