JP6876285B2 - 電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、電源システムに関する。
従来、無停電の電源システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術では、負荷への電力供給を、通常は商用電源から行い、商用電源の停電時には、まず、バッテリから電力供給を行い、その後、発電機を駆動させて発電機から電力供給を行うようにしている。
この場合、発電機の電圧波形が不安定となることがあるため、バッテリの電力を交流に変換するインバータの出力と発電機の出力とを同期させたり、インバータからの出力を所定の短時間停止させたりするなどの制御を行うようにしている。
特開2004−260953号公報
しかしながら、上述の従来技術では、発電機の発電電力の供給後に、発電電力が不安定なる場合もあり、この場合、負荷の動作に悪影響を与えるおそれがある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、電力供給網と発電機とのいずれの電力供給状態でも、安定して電力供給可能な電源システム提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の電源システムは、
負荷に対し常時交流電力の供給を行うバッテリおよびインバータと、
前記バッテリの充電を行う電源としての、電力供給網および発電機と、
前記バッテリへの電力供給を、前記電力供給網から行う状態と、前記発電機から行う状態とに切り替える電源切替部と、
前記電源切替部の切替作動を制御する制御部と
前記制御部は、
前記電力供給網の正常時は、前期電力供給網から充電を行い、
前期電力供給網の非正常時は、前記発電機の駆動により充電を行うように前記電源切り替え部を制御する電源システムにおいて、
液化ガスによりエンジンを駆動させ発電する発電機と、
液化ガスを貯留するガスボンベと、
電力供給を制御するコントロールユニットと、
前記発電機、前記ガスボンベ、前記コントロールユニットを収容する筐体収容部を備えた筐体を備えた電源装置は、
前記筐体収容部が、ガスボンベ収容部と、発電機収容部と、コントロールユニット収容部とに区画され、かつ、前記ガスボンベ収容部、前記発電機収容部および前記コントロールユニット収容部との区画には、防火隔壁が用いられ、
前記ガスボンベから前記発電機へ前記液化ガスを供給するガスパイプが、前記防火隔壁を除く壁を貫通して配策されていることを特徴とする、
電源システムとした。
本開示の電源システムでは、負荷に対する交流電力の供給を、常時、バッテリおよびインバータから行うため、電源の切替の影響や、発電機の発電電力の乱れなどの影響を受けることなく、安定して電力供給を行うことができる。よって、負荷を、常時、安定して作動させることができる。
また、バッテリへは、電力供給網と発電機とのいずれかから電力供給を行って充電するため、負荷への電力供給を安定させることができる。
実施の形態1の電源システムAの構成を示すブロック図である。 実施の形態1の電源システムにおけるガスエンジン、発電機、コントロールユニット、ガスボンベを収容する筐体を示す斜視図である。 実施の形態1の電源システムに適用した圧力調整器を示す断面図である。 実施の形態1の電源システムにおいて制御部によるバッテリの電池容量を所定容量に保つ処理の流れを示すフローチャートである。 前記制御部による充電処理の流れを示すフローチャートである。 前記制御部によるエンジン始動処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本開示の電源システムを実現する最良の形態を、図面に基づいて説明する。
まず、実施の形態1の電源システムAの全体構成について説明する。
(全体構成)
図1は、実施の形態1の電源システムAの構成を示すブロック図である。
この電源システムAは、負荷10に電力を供給するシステムであって、負荷10への電力供給源であるバッテリ31を備えたコントロールユニット30と、バッテリ31への電力供給源である電力供給網20および発電機Gを備える。また、コントロールユニット30は、バッテリ31への電力供給を電力供給網20と発電機Gとのいずれかに切り替える電源切替部34およびその切替制御を行う制御部35を備える。
負荷10は、本実施の形態1では、信号機とする。なお、負荷10としては、信号機に限定されるものではなく、照明など、常時、電力により駆動させる必要があるものを適用することができる。
電力供給網20は、商用電源などの交流電力を供給する。
発電機Gは、ガスエンジンENGにより駆動され、回転エネルギを電気エネルギに変換して交流電力を発電する。
ガスエンジンENGは、液化ガスとしてのLPガス(Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス))を燃料として駆動する。また、ガスエンジンENGには、スタータモータSMが設けられており、ガスエンジンENGは、スタータモータSMの駆動によりクランキングを行う。
LPガスは、ガスボンベ40に液体の状態で貯留されている。
そして、ガスボンベ40とガスエンジンENGの吸入側とが、ガス供給管50により接続されており、さらに、このガス供給管50には、ガスボンベ40に近い側から開閉弁60と、圧力調整器70と、が設けられている。また、ガス供給管50において、ガスエンジンENGの吸入側の直前には、LPガスと空気とを混合するキャブレータ80が設けられている。
なお、開閉弁60は、ガスエンジンENGの停止時には閉弁されてガス供給管50を遮断し、ガスエンジンENGの駆動時に開弁してガス供給管50を連通させる弁である。また、この開閉弁60は、図示を省略したソレノイドやモータなどのアクチュエータを駆動させることで、その開閉が自動的に成される。
圧力調整器70は、ガスボンベ40のLPガスを減圧して、ガスエンジンENGに供給する周知のものである。すなわち、ガスボンベ40内のガス圧は、0.4〜1.2MPaであり、これを圧力調整器70により、2.0〜3.3kPaの低圧ガスとしてガスエンジンENGに供給する。
コントロールユニット30は、負荷10への電力供給などを制御するもので、バッテリ31、インバータ32、コンバータ33、電源切替部34、制御部35、電圧センサ36,37を備える。
本実施の形態1では、負荷10に対して、バッテリ31からの直流の放電電力を、インバータ32により交流電力として供給する。また、バッテリ31には、電力供給網20と発電機Gとのいずれかの交流電力を、コンバータ33により直流電力として充電する。
電源切替部34は、バッテリ31へ充電する電力源を、電力供給網20と発電機Gとのいずれかに選択的に切り替える。
なお、バッテリ31としては、鉛電池、ニッケル水素電位、リチウムイオン電池などを用いることができる。
制御部35は、CPU(Central Processing Unit)、メモリを備え、バッテリ31の充放電およびそれに伴うインバータ32およびコンバータ33の作動を制御するとともに、電源切替部34の切替作動を制御する。具体的には、電力供給網20が正常な電力供給状態であれば、電源切替部34を、電力供給網20からバッテリ31に電力を供給する状態とする。一方、電力供給網20が停電するなど正常な電力供給状態でない場合は、ガスエンジンENGを駆動させ、発電機Gの電力をバッテリ31に供給する状態とする。
なお、電圧センサ36は、電力供給網20の電圧を検出する。また、電圧センサ37は、バッテリ31の電圧を検出する。ここで、電圧センサ37の検出値は、バッテリ31の電池容量(SOC)を算出するのに用いるもので、望ましくは、電流および温度も併せて測定することにより、より正確に電池容量を求めることが可能である。
(筐体の構成)
次に、図2により、図1に示すガスエンジンENG、発電機G、コントロールユニット30、ガスボンベ40を収容する筐体90について説明する。
筐体90は、鋼板製のもので、図1に示すように、筐体収容部100を囲む直方体の箱状に形成されている。
筐体収容部100は、2本のガスボンベ40,40を収容するガスボンベ収容部11aと、発電機GおよびガスエンジンENGを収容する発電機収容部11bと、コントロールユニット30を収容するコントロールユニット収容部11cとに区画されている。なお、ガスボンベ収容部11aは、発電機収容部11bおよびコントロールユニット収容部11cとは、 防火隔壁106により区画されている。この防火隔壁106は、側壁などの他壁よりも厚肉であって、所望の防火性能を得るべく2.3mm以上の厚さの鋼板により形成されている。
(ガス供給管の配索)
次に、ガスボンベ40,40とガスエンジンENGとを接続するガス供給管50の配索について説明する。
図2に示すように、ガス供給管50は、防火隔壁106を貫通することなく、ガスボンベ収容部11aの底壁13を貫通し、筒状の底壁13に沿って脚体15の内側の空間部を通り、発電機収容部11bの底壁13を貫通して発電機GのガスエンジンENGに接続されている。
そして、ガス供給管50は、2本のガスボンベ40,40と圧力調整器70とを接続するボンベ側管部50a,50aと、圧力調整器70とガスエンジンENGとを接続するガスエンジン側管部50bと、を備える。なお、このガスエンジン側管部50bは、ガスエンジンENGのキャブレータ80(図1参照)に接続されている。
(圧力調整器の構成)
次に、図3により、圧力調整器70について説明する。
この圧力調整器70は、前述のように、ガスボンベ40の高圧ガスを、ガスエンジンENGでの燃焼用の所定の低圧に減圧する周知のものであり、その構成について、簡単に説明する。
圧力調整器70は、外郭を構成するケース71と、ケース71の内部を、上側の第1室72と下側の第2室73とに区画するダイヤフラム74と、を備える。
そして、ケース71の第1室72側には、図において左側の部位に、ガス供給管50のボンベ側管部50aに接続されて、高圧のLPガスが導入されるガス導入ポート71aが形成されている。また、ケース71には、図において右側の部位に、第2室73と、ガス供給管50のガスエンジン側管部50bとを接続するガス排出路71bが形成されている。
さらに、圧力調整器70は、ガス導入ポート71aと第2室73との間を、遮断および連通が可能な弁機構75を備える。
弁機構75は、弁体75aとレバー75bとを備える。
レバー75bは、ケース71に対して枢軸75cを中心に、図において上下方向に遥動可能に支持されている。そして、レバー75bは、図において枢軸75cに対して左側の端部が弁体75aに連結され、図において枢軸75cに対して右側の端部がダイヤフラム74の中央部に連結されている。
ここで、レバー75bの図において右側端部は、その下側のダイヤフラム74の中央部と、その上側の連動板75gとに連結され、ダイヤフラム74および連動板75gと一体的に上下動する。
また、レバー75bの図において左側端部は、付勢力の調整用のコイルスプリング75fにより、反時計回り方向に付勢力が付与されている。
弁体75aは、円筒状の弁座部材75dの上部に設けられたゲート部75eに当接した閉弁状態と、ゲート部75eから離間した開弁状態とが形成可能な略円盤状に形成され、レバー75bに対してユニバーサルジョイント75hを介して連結されている。
すなわち、レバー75bが枢軸75cを介して揺動することにより、弁体75aとゲート部75eとの相対角度が変化しても、閉弁時に弁体75aがゲート部75eに確実に全閉状態とすることができるように形成されている。
そして、弁体75aの閉弁時には、ガス導入ポート71aと第2室73とが遮断される。一方、弁体75aの開弁時には、ガス導入ポート71aと第2室73とを連通し、ガスボンベ40側の高圧のLPガスが、第2室73へ導入されるようになっている。
また、ダイヤフラム74は、コイルスプリング74a、75fにより、第2室73内の圧力(ガス圧)が所定の範囲となるように図において上下方向の所定位置に付勢されている。すなわち、第2室73内のガス圧が所定圧以下では、ダイヤフラム74が、図において相対的に下方に位置し、レバー75bが、図において時計回り方向に遥動し、弁体75aを開状態とする。これにより、第2室73へ、高圧のガスがガス導入ポート71aから高圧ガスが導入される。
一方、第2室73内のガス圧が所定圧を超えてダイヤフラム74が、図において上方に変位すると、レバー75bが図において反時計回り方向に遥動し、弁体75aを閉状態とし、ガス導入ポート71aから第2室73への高圧ガスの導入が遮断される。
すなわち、ガスエンジンENGは、駆動時には、圧力調整器70の第2室73内のLPガスを、吸引負圧により吸引する。その結果、第2室73のガス圧が所定圧以下になると、ダイヤフラム74が、図において下方に変位し、これに連動して弁体75aが上方に移動してゲート部75eが開かれ、高圧のLPガスがガス導入ポート71aから第2室73に供給される。ガスボンベ40から供給されるガス圧は、高圧であるため、ダイヤフラム74は、図において上方に変位し、これに連動して弁体75aが下方に移動し、ゲート部75eが閉じられ、第2室73へのガスの供給が停止される。以上の動作を繰り返すことにより、第2室73内のガス圧は、ガスボンベ40から供給されるガス圧よりも低圧に減圧されるとともに、所定の範囲内の圧力に維持される。なお、調整螺子75jの螺子の噛み合い量を調整しコイルスプリング75fの上端位置を調整することにより、レバー75bに対する付勢力を調整できる。これにより、上記のダイヤフラム74の動作により維持する上記の所定範囲内の圧力を調整することが可能となっている。
さらに、圧力調整器70には、強制開弁機構76が設けられている。
この強制開弁機構76は、プッシュロッド76aとリターンスプリング76bとソレノイド76cとを備える。
プッシュロッド76aは、図3に示すように、レバー75bのダイヤフラム74との連結部の上方位置であって、連動板75gの上方位置に配置されて、ケース71に上下方向にスライド可能に支持されている。
そして、プッシュロッド76aは、ソレノイド76cの非駆動時には、リターンスプリング76bにより図において上方に付勢されており、図示のように、連動板75gおよびレバー75bに対して上方に離間して配置されている。
一方、ソレノイド76cの駆動時には、プランジャ76dが図において下方にスライドし、プッシュロッド76aをリターンスプリング76bの付勢力に抗して下方に押し下げる。これにより、連動板75gが押し下げられ、これに連動してレバー75bが図において時計回り方向に揺動して弁体75aが上方に変位し、弁機構75を強制的に開弁させることができる。
(コントロールユニットによる制御)
次に、コントロールユニット30による制御について説明する。
コントロールユニット30は、バッテリ31から負荷10に電力を供給するようインバータ32を作動させるとともに、バッテリ31の電池容量(バッテリSOC)を常に所定の範囲内に保つように制御する。
このバッテリ31の電池容量制御を図4のフローチャートにより簡単に説明すると、ステップS101では、電池容量が、予め設定された下限閾値SOCLlim以下に低下したか否か判定する。そして、電池容量が下限閾値SOCLlim以下の場合は、ステップS102に進み、電池容量が下限閾値SOCLlimよりも大きい場合は、スタートに戻る。なお、この下限閾値SOCLlimは、電池容量が下限閾値SOCLlimとなっても、ある程度の時間、負荷10を駆動させることができる値に設定しており、少なくとも直ちに充電が必要な値ではない。
電池容量が下限閾値SOCLlim以下の場合に進むステップS102では、バッテリ31への充電処理を行う。なお、この充電処理の詳細については、後述する。
充電処理を開始した後に進むステップS103では、電池容量が予め設定された上限閾値SOCHlim以上であるか判定する。そして、電池容量が上限閾値SOCHlim以上の場合はステップS104に進んで、充電処理を終了する。一方、ステップS103において電池容量が上限閾値SOCHlim未満の場合は、ステップS102に戻り、充電処理を継続する。なお、上限閾値SOCHlimは、バッテリ31が満充電となったことを示す値に設定している。
次に、ステップS102において実行する充電処理の流れを図5のフローチャートに基づいて説明する。
すなわち、バッテリ31に充電する場合、まず、ステップS201において、電力供給網20が正常であるか否か判定する。なお、この電力供給網20が正常であるか否かは、電圧センサ36の検出値が所定値以上であるか否か、すなわち、電力供給網20から供給する電力の電圧が、所定値以上であるか否かにより判定する。
そして、ステップS201において、電力供給網20が正常であると判定した場合は、ステップS202に進んで、電源切替部34を、バッテリ31に電力供給網20から電力供給を行う側に制御する。
一方、ステップS201において、電力供給網20が非正常(例えば、停電)と判定した場合は、ステップS203に進んで、開閉弁60を開いて、ガスエンジンENGの始動処理を実行して、ガスエンジンENGを始動させる。なお、ガスエンジンENGの始動処理の詳細は後述する。
そして、ステップS203のガスエンジン始動処理を実行した後、ステップS204に進んで、電源切替部34を、バッテリ31に発電機Gから電力供給を行う側に制御する。また、この際に、図示を省略したネットワークを介して、停電に対応して発電機Gによる発電を開始したことを、負荷10(信号機)の制御を管轄する図示を省略した信号管制センターなどに報せる信号を出力する。
ステップS203により発電機Gによる発電電力の供給を開始した後に進むステップS204では、再び、電力供給網20が正常であるか否か、すなわち、電力供給網20が停電から復旧されたか否か判定する。そして、電力供給網20が非正常である場合は、ステップS203に戻り発電機Gからの電力供給を継続する。一方、電力供給網20が正常に復旧した場合はステップS205に進み、開閉弁60を閉弁させるとともに、ガスエンジンENGを停止させた後、ステップS201に戻る。なお、この場合、ステップS202に進んで、復旧した電力供給網20から電力供給を行う。
以上のように、バッテリ31に充電する場合、電力供給網20から正常に電力供給が行われている場合は、電力供給網20からの電力を用いて充電を行う。一方、電力供給網20が停電するなどの非正常時は、ガスエンジンENGを始動させて、発電機Gが発電する電力を充電する。
次に、ステップS203におけるガスエンジン始動処理について説明する。
図6はガスエンジン始動処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS301により開閉弁60を開弁する。これにより、ガスボンベ40のLPガスがガス供給管50に供給される。
次に、ステップS302に進み、ソレノイド76cを、所定回数ONとする、あるいは、所定時間ONとする。このソレノイド76cをONとすることにより、プランジャ76dがプッシュロッド76a、さらに連動板75gを押し下げ、レバー75bが図3において時計回り方向に揺動する。これにより、弁体75aが上方に移動し、ゲート部75eが開かれ、高圧のLPガスがガスエンジンENGのキャブレータ80に供給される。
この場合、弁体75aが強制的に開弁されるため、ダイヤフラム74の所定の調整圧を超えたガス圧をキャブレータ80側に供給することができる。したがって、ガス供給管50において、圧力調整器70とキャブレータ80との間のガスエンジン側管部50bでは、空気のみが充填された状態であっても、高圧のLPガスが供給されることで、ガス濃度をある程度の高濃度とすることができる。特に、本実施の形態1のように、圧力調整器70からガスエンジンENGの吸入側までのガス供給管50(ガスエンジン側管部50b)の長さが長い場合、その空気容量も大きい。このため、上記の強制的な開弁を行わない場合、その空気を排出するのに必要なクランキング動作時間が長くなる。
そこで、ステップS302によるソレノイド76cの駆動回数あるいは駆動時間は、ガスエンジン側管部50bに存在する空気と混合されたガス濃度を、ガスエンジンENGのクランキング時に、円滑な始動性が得られる濃度とすることができるように設定している。
ステップS302においてソレノイド76cを駆動させた後に進むステップS303では、スタータモータSMを駆動させ、ガスエンジンENGのクランキングを行う。そして、続くステップS304においてガスエンジンENGが完爆したか否か判定し、完爆した場合は、ガスエンジン始動処理を終了し、完爆していない場合は、クランキングを継続する。なお、ガスエンジンENGの完爆は、ガスエンジン回転数が所定回転数を超えることにより判定することができる。
(実施の形態1の作用)
次に、実施の形態1の電源システムAの作用を説明する。
本実施の形態1では、負荷10および制御部35への電力供給を、バッテリ31からの放電により行う。この場合、バッテリ31への電力供給が電力供給網20と発電機Gとの何れであっても、また、その切り替わり時においても、負荷10に対しインバータ32から、常に、安定した電力供給を行うことができる。また、常に、交流電力を供給するため、負荷10である信号機としては、電力供給網20からの電力で駆動する既存のものをそのまま使用することができる。なお、制御部35に対しては、交流電力、直流電力のいずれを供給するようにしてもよい。
また、バッテリ31を放電させて、電池容量が低下して、下限閾値SOCLlimを下回ると、バッテリ31の充電を行う。この場合、電力供給網20が正常であれば、電力供給網20の電力により充電を行う。したがって、バッテリ31は、常に下限閾値SOCLlimよりも大きな電池容量が確保され、負荷10に対する電力供給が停止されることは無い。
次に、電力供給網20が停電した場合(非正常時)について説明する。
上述のように、負荷10の駆動は、バッテリ31の放電電力により行うため、電力供給網20が停電した場合でも、負荷10への電力供給が直ちに停止することは無い。その後、バッテリ31の放電により、その電池容量が下限閾値SOCLlim以下に低下すると、ガスエンジンENGを始動させ、発電機Gの発電を開始し、この発電した電力によりバッテリ31に充電する。
このガスエンジンENGの始動時には、まず、開閉弁60を開き、さらに、ソレノイド76cを駆動(ON)させる。これにより、圧力調整器70では、ダイヤフラム74による調整圧よりも高圧のLPガスを、ガス供給管50のガスエンジン側管部50bに供給し、ガスエンジン側管部50bのガス濃度を、良好な始動性が得られる濃度とすることができる。
その後、ガスエンジンENGをクランキングして、ガスエンジンENGを始動させる。この際、ガスエンジン側管部50bには、高濃度のLPガスが供給されているため、円滑に始動させることができる。
すなわち、ソレノイド76cの駆動による強制開弁を行わない場合、ガスエンジンENGをクランキングさせる前の時点では、ガスエンジン側管部50bには、空気が存在する。その状態からガスエンジンENGをクランキングさせると、圧力調整器70から、所定圧力に減圧したLPガスが供給されるため、LPガスの供給前に存在する空気が排出されるまで、ガスエンジンENGには、所望濃度のLPガスが吸気されず、その間、ガスエンジンENGを始動させるのが難しい。
このクランキング操作を、人が行う場合には、ガスエンジンENGが完爆するまで、繰り返し行うことができる。しかしながら、本実施の形態1のように、電力供給網20の停電時に、自動的にガスエンジンENGを始動する場合、クランキングを所定回数繰り返しても、ガスエンジンENGが始動されないおそれがある。この場合、負荷10としての信号機の駆動が停止され、交通の混乱を招くおそれがある。
それに対し、本実施の形態1では、ガスエンジンENGのクランキングを行う前に、ソレノイド76cを駆動させ、自動により圧力調整器70の弁機構75を強制的に開弁し、圧力調整器70の自動調圧機能による減圧を行うことなく、高圧のLPガスを供給する。このため、ガスエンジン側管部50bに空気が存在していても、ガスエンジンENGにおいて良好な始動性が得られる濃度のPガスをガスエンジン側管部50bに供給することができる。
よって、自動的なクランキング作動であっても、確実にガスエンジンENGを始動させて、バッテリ31への電力供給を行い、負荷10の駆動が停止することが無いようにすることができる。
さらに、本実施の形態1では、電力供給源を、電力供給網20と発電機Gとのいずれの場合も、負荷10に対しては、バッテリ31から電力供給を行うようにしている。このため、電力供給源を切り換えた際に、負荷10に対する電力供給が不安定になることがなく、負荷10の動作の安定化を図ることができる。さらに、発電機Gの電力供給(電圧)が不安定になったとしても、その不安定な電力が、負荷10に直接供給されることは無く、負荷の10の動作を常に安定させることができる。
(実施の形態1の効果)
以下に、実施の形態1のガスエンジン始動装置および電源システムの効果を列挙する。
1)実施の形態1の電源システムは、
負荷10に対し交流電力の供給を行うバッテリ31およびインバータ32と、
バッテリ31の充電を行う電源としての、電力供給網20および発電機Gと、
バッテリ31への電力供給を、電力供給網20から行う状態と、発電機Gから行う状態とに切り替える電源切替部34と、
電源切替部34の切替作動を制御する制御部35と、
を備える電源システムとした。
したがって、電力供給網20や発電機Gの電力供給状態の影響や、その切り替えの影響を受けることなく、負荷10に対して、常に、バッテリ31およびインバータ32から安定した電力供給を行うことができる。よって、負荷10を、常に安定して作動させることができる。
また、バッテリ31へは、電力供給網20と発電機Gとのいずれかから電力供給を行って充電するため、負荷10への電力供給を安定させることができる。特に、発電機Gからの電力供給の際、例えば、太陽光発電、水力、風力発電、エンジンによる発電など、発電電力が不安定となるおそれがある。しかしながら、発電電力を、一旦、バッテリ31に蓄電するため、発電電力が不安定になっても、直接、負荷10に影響を与えることが無く、安定した電力供給が可能となる。
2)実施の形態1の電源システムは、
制御部35は、電力供給網20の正常時は、電力供給網20からバッテリ31へ電力供給を行い、電力供給網20の非正常時は、発電機Gからバッテリ31に電力供給を行うように電源切替部34を制御する。
したがって、電力供給網20の停電時などの異常時にも、バッテリ31に充電し、負荷10への電力供給が停止しないようにできる。
3)実施の形態1の電源システムは、
発電機Gは、エンジンとしてのガスエンジンENGの駆動により発電を行い、
制御部35は、電力供給網20の非正常時には、ガスエンジンENGを始動させて発電機Gを自動的に発電させる。
したがって、電力供給網20の停電などの異常時には、自動的に発電機Gの発電を行って、バッテリ31に電力供給を行うことができる。そして、ガスエンジンENGによる発電であるため、太陽光発電、水力発電、風力発電などの自然の力を利用した発電と比較して、常に、安定して発電を行って、バッテリ31に電力を供給することができる。これにより、負荷10の作動を安定させることができる。
4)実施の形態1の電源システムは、
発電機Gを発電させるエンジンは、ガスボンベ40から供給される液化ガスを燃焼させて駆動するガスエンジンENGである。
したがって、発電機Gの駆動源としてエンジンを用いるのにあたり、ディーゼルエンジンなどの液体燃料を用いるものと比較して、燃料が揮発するおそれが無いとともに、大容量の確保が容易であり、電力供給網20の異常時に長時間の発電を可能とする。例えば、本実施の形態1のように、2本のガスボンベ40,40を用いれば、72時間以上の連続発電が可能となる。
以上、本開示の電源システムを実施の形態に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態では、負荷として信号機を示したが、負荷は、信号機に限定されるものではない。すなわち、負荷は、停電による駆動停止を回避したいものであれば、例えば、照明、監視カメラ、防犯装置、警報装置なども負荷として適用可能である。
また、例えば、発電機の駆動源は、ガスエンジンに限定されず、ディーゼルエンジンなどの液体燃料により駆動するものを用いてもよい。さらに、発電機としては、エンジンにより発電するもの以外にも、太陽光により発電するもの、風力、水力、地熱などにより発電する自然力発電機を用いてもよい。この場合、制御部の制御としては、自然力発電機の発電時には、発電機の発電電力をバッテリに供給して充電し、発電機の非発電時には、電力供給網からの電力をバッテリに供給して充電することも可能である。
さらに、上記の太陽光、風力、水力、地熱などによる自然力発電機のほかに、エンジンを駆動させて発電するエンジン発電機も、さらに併用し、電力供給網の停電時であって、自然力発電機の非発電機に、エンジン発電機を始動させるようにしてもよい。
また、実施の形態では、ガスエンジンを自動的に始動させるものを示したが、これに限定されず、人の始動操作、例えば、スイッチ操作、遠隔始動操作により始動して発電するようにしてもよい。
10 負荷
20 電力供給網
30 コントロールユニット
31 バッテリ
32 インバータ
34 電源切替部
35 制御部
40 ガスボンベ
A 電源システム
ENG ガスエンジン
G 発電機

Claims (1)

  1. 負荷に対し常時交流電力の供給を行うバッテリおよびインバータと、
    前記バッテリの充電を行う電源としての、電力供給網および発電機と、
    前記バッテリへの電力供給を、前記電力供給網から行う状態と、前記発電機から行う状態とに切り替える電源切替部と、
    前記電源切替部の切替作動を制御する制御部と
    前記制御部は、
    前記電力供給網の正常時は、前期電力供給網から充電を行い、
    前期電力供給網の非正常時は、前記発電機の駆動により充電を行うように前記電源切り替え部を制御する電源システムにおいて、
    液化ガスによりエンジンを駆動させ発電する発電機と、
    液化ガスを貯留するガスボンベと、
    電力供給を制御するコントロールユニットと、
    前記発電機、前記ガスボンベ、前記コントロールユニットを収容する筐体収容部を備えた筐体を備えた電源装置は、
    前記筐体収容部が、ガスボンベ収容部と、発電機収容部と、コントロールユニット収容部とに区画され、かつ、前記ガスボンベ収容部、前記発電機収容部および前記コントロールユニット収容部との区画には、防火隔壁が用いられ、
    前記ガスボンベから前記発電機へ前記液化ガスを供給するガスパイプが、前記防火隔壁を除く壁を貫通して配策されていることを特徴とする、
    電源システム。
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