JP6874173B1 - 電子記録債権の処理装置、電子記録債権の処理方法、および、プログラム - Google Patents

電子記録債権の処理装置、電子記録債権の処理方法、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の債務者に関する複数の電子記録債権をまとめて買い取り可能とする。
【解決手段】本発明に係る電子記録債権の処理装置は、第1の端末と第2の端末のうちの一方から、債権者情報、債務者情報、金額情報を受信すると、限度額情報に基づいて金額情報の示す金額が債務者情報の示す債務者に関する補償限度額を超えるか否かを判断し、金額が補償限度額を超えない場合に、第1の端末と第2の端末のうちの他方から承諾を受信したか否かを判断し、承諾を受信した場合に、債権者情報と債務者情報と金額情報とに基づいて、電子記録債権に関する電子記録債権データを生成し、発生記録請求と電子記録債権データとをサーバへ送信し、電子記録債権を債権者から譲渡先へ譲渡するための譲渡記録請求をサーバへ送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子記録債権の処理装置、電子記録債権の処理方法、および、プログラムに関する。
中小企業の資金調達を円滑化することを目的として電子記録債権法が施行されており、電子記録債権の活用のニーズが高まっている。電子記録債権は、商取引等において発生する金銭債権を電子的に記録し、管理することを目的とする債権である。電子記録債権は、電子的に管理されるため、従来の売掛債権などの指名債権と比較して譲渡手続が簡便である。電子記録債権が譲渡される際には、取引内容が電子的に記録されるため、債権が二重譲渡されるリスク及び繰り返し譲渡されることにより債権者が不明確となるリスクを排除することができる。
また、紙媒体を使用する従来の手形債権と比べ、電子記録債権を用いることにより手形の作成、交付及び保管のコストを低減し、紛失、盗難、偽造などのリスクを低減することができる。
特許第6427247号公報 特許第6550518号公報
電子記録債権を発生させる場合、または、電子記録債権を譲渡する場合、債権者または譲受人は、債務者の返済能力などの信用力を調査し、債務者に対する与信管理を行う場合がある。このような債務者に対する信用調査および与信管理は、債権者または譲受人にとって負担が大きい場合があり、時間もかかる。債務者の数が多くなるほど、債務者に対する信用調査および与信管理に要する債権者または譲受人の負担は大きくなり、信用調査および与信管理に要する時間は長くなる。
電子記録債権の売却・買い取りの一例として、一括ファクタリングがある。一括ファクタリングでは、債権買取者(債権買取会社を含む)が、複数の債権者と特定(一人)の債務者とに関する複数の電子記録債権をまとめて買い取る。
一括ファクタリングにおいて、債権買取者が複数の債務者に関する複数の電子記録債権をまとめて買い取ることは、現状において行われていない。なぜなら、複数の電子記録債権で債務者が異なる場合、債務者の信用力および与信判断結果に応じて複数の電子記録債権ごとに買い取り金額が異なる、または、買い取りが不可能な場合があり、まとめて取り扱うことが困難なためである。
本発明は、上記事情に鑑みてなされており、複数の債務者に関する複数の電子記録債権をまとめて買い取り可能とするための電子記録債権の処理装置、電子記録債権の処理方法、および、プログラムを提供する。
本発明において、電子記録債権の処理装置は、記憶装置と、プロセッサとを備える。記憶装置は、補償人によって補償される複数の債務者のそれぞれを示す複数の債務者情報と、複数の債務者のそれぞれに対応する複数の補償限度額を含む限度額情報と、を記憶する。プロセッサは、複数の債務者のうちの第1の債務者の第1の端末と複数の債権者のうちの第1の債権者の第2の端末とのうちの一方から、電子記録債権に関する債権者情報、債務者情報、金額情報を受信し、限度額情報に基づいて、金額情報の示す金額が第1の債務者に関する補償限度額を超えるか否かを判断し、金額が補償限度額を超えない場合に、第1の端末と第2の端末とのうちの他方から、承諾を受信したか否かを判断し、承諾を受信した場合に、債権者情報と債務者情報と金額情報とに基づいて、電子記録債権に関する電子記録債権データを生成し、電子記録債権の発生記録請求と電子記録債権データとをサーバへ送信し、電子記録債権を第1の債権者から譲渡先へ譲渡するための第1の譲渡記録請求をサーバへ送信し、譲渡先が補償人から補償金を受領したことを示す通知を第3の端末から受信した場合に、電子記録債権を譲渡先から補償人へ譲渡するための第2の譲渡記録請求をサーバへ送信する。
本発明においては、複数の債務者に関する複数の電子記録債権を、容易かつ迅速に、まとめて買い取ることができる。
第1の実施形態に係る電子記録債権の処理装置の構成の一例を示すブロック図。 債務者リストの一例を示す図。 債権者リストの一例を示す図。 保険会社リストの一例を示す図。 第1の実施形態に係る電子記録債権の処理装置によって実行される第1の処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る電子記録債権の処理装置によって実行される第2の処理の一例を示すフローチャート。 個別ファクタリングの一例を示す図。 一括ファクタリングの一例を示す図。 マルチファクタリング(商標)の一例を示す図。 債権者が複数の債務者をまとめて指定して複数の電子記録債権の発生を請求する場合の例を示す図。 債務者が複数の債権者をまとめて指定して複数の電子記録債権の発生を請求する場合の例を示す図。
以下、図面を参照して、発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、実質的に同一の構成要素及び機能については、同一符号を付し、必要に応じて説明を行う。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電子記録債権の処理装置1の構成の一例を示すブロック図である。
処理装置1は、端末2a〜2cおよび電子債権記録機関のサーバ3と通信可能である。この図1では、簡略化のため、端末2a〜2cが1台ずつ記載されているが、端末2a〜2cのぞれぞれは、2台以上でもよい。
端末2aは、債務者(債務会社を含む)Uaによって操作される。
端末2bは、債権者(債権会社を含む)Ubによって操作される。
端末2cは、管理者Ucによって操作される。管理者Ucは、例えば、処理装置1の運営会社のスタッフでもよく、SPC(特別目的会社)のスタッフでもよく、または、保険会社(例えば損害保険会社)のスタッフでもよい。本実施形態において、保険会社は、補償人の一例である。
処理装置1は、インタフェース部4、記憶装置5、プロセッサ6を備える。
インタフェース部4は、端末2a〜2cのいずれか、または、サーバ3から、例えばデータ、情報、請求、信号、リクエスト、コマンド、通知、または、応答などを受信する。また、インタフェース部4は、端末2a〜2cのいずれか、または、サーバ3へ、例えばデータ、情報、請求、信号、リクエスト、コマンド、通知、または、応答などを送信する。
記憶装置5は、債務者リスト7、債権者リスト8、SPC情報9、保険会社リスト10、プロセッサ6によって生成された電子記録債権データ11、プログラム12を記憶する。
債務者リスト7は、複数の債務者(債務者となり得る者)のそれぞれを示す複数の債務者情報と、複数の債務者のそれぞれに対応する複数の補償限度額を含む限度額情報13と、を含む。補償限度額とは、債務者に対して保険会社が補償可能な限度額である。この債務者に対応する補償限度額は、債務者に関する電子記録債権が発生するたびに、債務の金額に応じて減額されてもよい。また、債務者に対する補償限度額は、例えば、サーバ3、端末2a〜2c、または、他の情報処理装置から債務者の債務が履行されたことを示す通知を受信した場合に、処理装置1のプロセッサ6により、履行された債務の額だけ増額されてもよい。債務者リスト7の詳細は、後で図2を用いて説明する。
第1の実施形態において、債務者リスト7に含まれている債務者情報の示す債務者の債務は、保険会社によって補償される。換言すれば、債務者リスト7は、保険会社によって債務が補償される債務者を示す債務者情報を複数含む。
第1の実施形態においては、複数の債務者の債務が保険会社によって補償されることにより、1または複数の債権者から債務者の異なる複数の電子記録債権をSPCがまとめて買い取り可能となる。
債権者リスト8は、複数の債権者(債権者となり得る者)のそれぞれを示す複数の債権者情報を含む。債権者リストの詳細は、後で図3を用いて説明する。
SPC情報9は、発生された電子記録債権の譲渡先の一例であるSPCを示す。第1の実施形態において、SPCは、債権買取者の一例であり、ファクタリング会社と表記されてもよい。
保険会社リスト10は、複数の保険会社のそれぞれを示す複数の保険会社情報と、複数の保険会社のそれぞれによって債務が補償される複数の債務者の債務者情報とを、互いに関連付けている。保険会社リスト10の詳細は、後で図4を用いて説明する。なお、保険会社リスト10は、債務者リスト7に組み込まれてもよい。この場合、債務者リスト7の各債務者情報に対して保険会社情報が関連付けられることになる。
なお、第1の実施形態では、複数の保険会社が複数の債務者の債務を補償可能な場合を例として説明するが、1つの保険会社が複数の債務者の債務を補償可能としてもよい。
電子記録債権データ11は、プロセッサ6によって生成される。電子記録債権データ11は、電子記録債権に関するデータであり、識別情報14と、債権者情報15と、債務者情報16と、金額情報17と、支払期日情報18とを含む。なお、電子記録債権データ11は、他のデータを含むとしてもよい。
識別情報14は、電子記録債権の識別に用いられる固有の情報である。
債権者情報15と、債務者情報16と、金額情報17と、支払期日情報18とは、それぞれ、電子記録債権の債権者、債務者、金額、支払期日を示す。債権者情報15と、債務者情報16とは、処理装置1を利用するユーザのログインIDでもよい。
プロセッサ6は、記憶装置5に記憶されているプログラム12を実行することにより、第1の受信部19、金額判断部20、承諾判断部21、データ生成部22、発生部23、第1の譲渡部24、エラー処理部25、第2の受信部26、第2の譲渡部27として機能する。
第1の受信部19は、債権者Ubの操作する端末2bからインタフェース部4経由で、電子記録債権を発生させるために必要な例えば債権者情報15、債務者情報16、金額情報(請求額)17、支払期日情報18などの情報を受信する。
あるいは、第1の受信部19は、債務者Uaの操作する端末2aからインタフェース部4経由で、電子記録債権を発生させるために必要な例えば債権者情報15、債務者情報16、金額情報(支払額)17、支払期日情報18などの情報を受信する。
なお、第1の受信部19は、端末2bまたは端末2aからインタフェース部4経由で、複数の電子記録債権を発生させるための複数の債権者情報15、複数の債務者情報16、複数の金額情報17、複数の支払期日情報18をまとめて受信してもよい。第1の受信部19が複数の電子記録債権を発生させるための情報をまとめて受信すると、プロセッサ6は、複数の電子記録債権のそれぞれに対して以下で説明する処理を実行する。第1の受信部19は、複数の電子記録債権を発生させるための情報を、例えば、所定の規則にそってファイル内に書き込まれた形式で受信してもよい。第1の受信部19は、債権者Ubまたは債務者Uaが端末2bまたは端末2aを用いて入力した複数の電子記録債権を発生させるための情報を、まとめて受信してもよい。
上記のように、第1の受信部19は、端末2aと端末2bとのうちの一方からインタフェース部4経由で、電子記録債権を発生させるための情報を受信する。
金額判断部20は、第1の受信部19によって受信された債務者情報16および金額情報17と、記憶装置5に記憶されている債務者リスト7の限度額情報13とに基づいて、金額情報17の示す金額が、債務者情報16の示す債務者Uaに対応する補償限度額を超えるか否かを判断する。
承諾判断部21は、金額判断部20によって金額情報17の示す金額が債務者Uaの補償限度額を超えないと判断された場合に、端末2aと端末2bとのうちの他方からインタエース部4経由で、電子記録債権の承諾を受信したか否かを判断する。例えば、債権者Ubが商品を出荷した時間と、債務者Uaが商品の納品を受けた時間とで差がある場合、債権者Ubの認識している金額と債務者Uaの認識している金額とが一致せず、承諾がなされない場合がある。承諾判断部21によって承諾が受信されたか否かを判断することにより、このような金額の認識が不一致の状態で電子記録債権が発生することを防止することができる。
承諾判断部21は、電子記録債権の承諾を受信しない場合に、例えば、端末2aと端末2bとのうちの一方に電子記録債権を発生するための情報の再入力を促す処理を実行するか、または、端末2aと端末2bとのうちの一方に電子記録債権の発生ができないことを通知するためのエラー処理を実行する。
データ生成部22は、承諾判断部21によって承諾が受信されたと判断された場合に、電子記録債権に対応する識別情報14を発行し、識別情報14、債権者情報15、債務者情報16、金額情報17、支払期日情報18を含む電子記録債権データ11を生成する。
また、データ生成部22は、承諾判断部21によって承諾が受信されたと判断された場合に、債務者Uaの補償限度額から金額情報17の示す金額を差し引いた値を求め、この値により債務者Uaの補償限度額を更新するように、記憶装置5に記憶されている限度額情報13を更新してもよい。
さらに、データ生成部22は、例えば、サーバ3、端末2a〜2c、または、他の情報処理装置からインタフェース部4経由で、債務者Uaの債務が履行されたことを示す通知を受信した場合(債務者Uaに関する電子記録債権が正常に消滅した場合)に、債務履行された電子記録債権の債務額を債務者Uaの補償限度額に加算した値を求め、この値により債務者Uaの補償限度額を更新するように、記憶装置5に記憶されている限度額情報13を更新してもよい。
発生部23は、データ生成部22によって生成された電子記録債権データ11と、発生記録請求とを、インタフェース部4経由で、サーバ3へ送信する。これにより、サーバ3は、データベースDBへ電子記録債権データ11を記憶する電子記録債権の登録(発生)処理を実行する。
第1の譲渡部24は、電子記録債権データ11と発生記録請求とをサーバ3へ送信した後、電子記録債権の識別情報14と記憶装置5のSPC情報9と譲渡記録請求とを、インタフェース部4経由で、サーバ3へ送信する。より具体的には、第1の譲渡部24は、例えば、電子記録債権データ11と発生記録請求とをサーバ3へ送信した後、当該発生記録請求が正常に終了したことを示す応答をサーバ3からインタフェース部4経由で受信した場合に、識別情報14とSPC情報9と譲渡記録請求とを、インタフェース部4経由でサーバ3へ送信する。これにより、サーバ3は、データベースDBにおける電子記録債権データ11の債権者情報15をSPC情報9に変更する電子記録債権の譲渡処理を実行する。
エラー処理部25は、金額判断部20によって金額情報17の示す金額が債務者Uaの補償限度額を超えると判断された場合に、インタフェース部4経由で、端末2aと端末2bとのうちの少なくとも一方に、エラー通知を送信する。
第2の受信部26は、電子記録債権の債務者がデフォルトし(債務不履行が発生し)、SPCが保険会社から保険金(補償金の一例)を受領した場合に、管理者Ucの操作する端末2cからインタフェース部4経由で、識別情報14と保険金受領通知とを受信する。
第2の譲渡部27は、第2の受信部25によって識別情報14と保険金受領通知が受信されると、識別情報14と、保険会社リスト10によって管理されており譲渡先となる保険会社を示す保険会社情報28と、譲渡記録請求とを、インタフェース部4経由で、サーバ3へ送信する。より具体的には、第2の譲渡部27は、例えば、識別情報14に対応する債務者情報16をインタフェース部4経由でサーバ3へ問合せ、当該問合せの応答として債務者情報16をサーバ3からインタフェース部4経由で受信する。次に、第2の譲渡部27は、受信した債務者情報16と保険会社リスト10とに基づいて、債務者情報16に対応する保険会社情報28を決定する。そして、第2の譲渡部27は、識別情報14と保険会社情報28と譲渡記録請求とを、インタフェース部4経由で、サーバ3へ送信する。これにより、サーバ3は、データベースDBにおける電子記録債権データ11の債権者をSPC情報9から保険会社情報28へ変更する電子記録債権の譲渡処理を実行する。
サーバ3は、電子債権記録機関によって運営され、データベースDBを用いて電子記録債権データ11を管理する。サーバ3は、インタフェース部29とプロセッサ30とを備える。
インタフェース部29は、処理装置1から、例えばデータ、情報、請求、信号、リクエスト、コマンド、通知、または、応答などを受信する。また、インタフェース部29は、処理装置1へ、例えばデータ、情報、信号、リクエスト、コマンド、通知、または、応答などを送信する。
プロセッサ30は、処理装置1からインタフェース部29経由で受信した請求に応じて、例えば登録処理、譲渡処理などの処理を実行し、請求に対する応答をインタフェース部29経由で処理装置1へ送信する。
具体的には、プロセッサ30は、処理装置1からインタフェース部29経由で、電子記録債権データ11と発生記録請求とを受信すると、電子記録債権データ11をデータベースDBへ登録する。そして、プロセッサ30は、発生記録請求に対する処理が正常に実行されたか否かを示す応答を、インタフェース部29経由で処理装置1へ送信する。
プロセッサ30は、処理装置1からインタフェース部29経由で、識別情報14と、SPC情報9と、電子記録債権を譲渡するための譲渡記録請求とを受信すると、データベースDBに記憶されており識別情報14を含む電子記録債権データ11の債権者情報15をSPC情報9へ変更する譲渡処理を実行する。そして、プロセッサ30は、譲渡記録請求に対する処理が正常に実行されたか否かを示す応答を、インタフェース部29経由で処理装置1へ送信する。
プロセッサ30は、保険会社からSPCへ保険金が支払われた場合に、処理装置1からインタフェース部29経由で、識別情報14と、保険会社情報28と、電子記録債権を譲渡するための譲渡記録請求とを受信し、データベースDBに記憶されており識別情報14を含む電子記録債権データ11のSPC情報9を保険会社情報28へ変更する譲渡処理を実行する。そして、プロセッサ30は、譲渡記録請求に対する処理が正常に実行されたか否かを示す応答を、インタフェース部29経由で処理装置1へ送信する。
プロセッサ30は、例えば、端末2a〜2c、または、他の情報処理装置から債務者Uaの電子記録債権に係る債務履行が行われたことを示す通知を受信した場合、例えば、データベースDBに対して電子記録債権の債務履行の登録を行い、債務履行が行われたことを示す通知(例えば、履行された債務の債務者情報および履行された債務の金額情報を含む)を、インタフェース部29経由で処理装置1へ送信する。
図2は、債務者リスト7の一例を示す図である。
債務者リスト7は、複数の債務者(債務者となり得る者)のそれぞれを示す複数の債務者情報A1〜An(nは2以上の整数)と、複数の債務者のそれぞれに対する保険会社による補償限度額を示す複数の限度額情報M1〜Mnとを、互いに関連付けた状態で含む。複数の限度額情報M1〜Mnは、上記の限度額情報13に相当する。
なお、限度額情報M1〜Mnは、債務者リスト7に含まれていない状態で管理されてもよい。
図3は、債権者リスト8の一例を示す図である。
債権者リスト8は、複数の債権者のそれぞれを示す複数の債権者情報B1〜Bm(mは2以上の整数)を含む。債権者リスト8は、債権者となり得る者のリストであり、例えば、処理装置1に対してユーザ登録をしている者のユーザIDを含むとしてもよい。
図4は、保険会社リスト10の一例を示す図である。
保険会社リスト10は、複数の債務者のそれぞれを示す債務者情報A1〜Anと、複数の債務者のそれぞれを補償する保険会社を示す保険会社情報C1〜Cnとを、互いに関連付けた状態で含む。
図5は、第1の実施形態に係る電子記録債権の処理装置1によって実行される第1の処理の一例を示すフローチャートである。この図5の処理を実現可能とすることにより、債務者が異なる複数の電子記録債権を1人または複数の債権者からSPCへまとめて譲渡することができる。
処理装置1の第1の受信部19は、債務者Uaの操作する端末2aと債権者Ubの操作する端末2bとのうちの一方からインタフェース部4経由で、電子記録債権の債権者情報15、債務者情報16、金額情報17、支払期日情報18を受信する(S501)。
処理装置1の金額判断部20は、債務者情報16と記憶装置5に記憶されている債務者リスト7の限度額情報13とに基づいて、金額情報17の示す金額が債務者Uaに対応する補償限度額を超えるか否かを判断する(S502)。
処理装置1のエラー処理部25は、金額情報17の示す金額が債務者Uaに対応する補償限度額を超える場合に、例えば、インタフェース部4経由で端末2aと端末2bとのうちの少なくとも一方へアラートを出力するなどのようなエラー処理を実行する(S503)。そして、この第1の処理は終了する。
処理装置1の承諾判断部21は、端末2aと端末2bとのうちの他方からインタフェース部4経由で、電子記録債権の承諾を受信したか否かを判断する(S504)。
処理装置1のデータ生成部22は、金額情報17の示す金額が債務者Uaに対応する補償限度額を超えない場合に、識別情報14、債権者情報15、債務者情報16、金額情報17、支払期日情報18を含む電子記録債権データ11を生成する。また、データ生成部22は、金額情報17の示す金額が債務者Uaに対応する補償限度額を超えない場合に、債務者Uaに対応する補償限度額から金額情報17の示す金額を引き算した額で、記憶装置5における債務者Uaに対応する補償限度額を更新する(S505)。
処理装置1の発生部23は、データ生成部22によって生成された電子記録債権データ11と、発生記録請求とを、インタフェース部4経由でサーバ3へ送信する(S506)。
処理装置1の第1の譲渡部24は、発生記録請求の送信後、または、サーバ3からインタフェース部4経由で発生記録請求に対する処理が正常に終了したことを示す応答を受信した場合に、記憶装置5に記憶されているSPC情報9に基づいて、電子記録債権を債権者情報15の示す債権者からSPC情報9の示すSPCへ譲渡するための譲渡記録請求を、インタフェース部4経由でサーバ3へ送信する(S507)。具体的には、第1の譲渡部24は、識別情報14とSPC情報9と譲渡記録請求とをサーバ3へ送信する。そして、この第1の処理は終了する。
図6は、第1の実施形態に係る電子記録債権の処理装置1によって実行される第2の処理の一例を示すフローチャートである。
処理装置1の第2の受信部26は、電子記録債権の債務者がデフォルトし、SPCが保険会社から保険金を受領した場合に、管理者Ucの操作する端末2cからインタフェース部4経由で、識別情報14と保険金受領通知とを受信する(S601)。
処理装置1の第2の譲渡部27は、第2の受信部26によって識別情報14と保険金受領通知が受信されると、識別情報14と、保険会社リスト10で管理されている保険会社情報28と、譲渡記録請求とを、インタフェース部4経由で、サーバ3へ送信する。
以下で、個別ファクタリングと、一括ファクタリングと、第1の実施形態によって実現されるマルチファクタリング(Multiple-factoring(商標))とを比較して説明する。
図7は、個別ファクタリングの一例を示す図である。
この図7では、債権者Ub−1と債務者Ua−1とに関する電子記録債権が発生している。個別ファクタリングでは、債務者Ua−1の信用が一定レベルを超える場合に、この電子記録債権をSPCが買い取り、電子記録債権が債権者Ub−1からSPCへ譲渡される。
図8は、一括ファクタリングの一例を示す図である。
この図8では、債権者Ub−1と債務者Ua−1とに関する電子記録債権、債権者Ub−2と債務者Ua−1とに関する電子記録債権、…、債権者Ub−mと債務者Ua−1とに関する電子記録債権が発生している。複数の電子記録債権の債務者は、一人の債務者Ua−1であり、債務者Ua−1の信用は一定レベルを超えている。複数の電子記録債権のそれぞれの債権者は、債権者Ub−1〜Ub−mである。
一括ファクタリングでは、この複数の電子記録債権をSPCが買い取り、複数の電子記録債権が債権者Ub−1〜Ub−mからSPCへ譲渡される。
図9は、マルチファクタリングの一例を示す図である。
この図9で示されるように、マルチファクタリングでは、債権者リスト8で管理されている複数の債権者Ub−1〜Ub−mと、債務者リスト7で管理されている複数の債務者Ua−1〜Ua−nとの間の様々な組み合わせで、複数の電子記録債権を発生可能である。複数の債務者Ua−1〜Ua−nは、保険会社によって補償されている。このため、マルチファクタリングにおいて、SPCは、複数の債権者Ub−1〜Ub−mと複数の債務者Ua−1〜Ua−nとの間で発生された複数の電子記録債権を、複数の債務者Ua−1〜Ua−nの信用力の調査をその都度行うことなく、まとめて買い取り可能である。このように、マルチファクタリングでは、保険会社によって補償される複数のUa−1〜Ua−nに関する複数の電子記録債権が債権者Ub−1〜Ub−mからSPCへまとめて譲渡される。
図10は、債権者Ub−1が複数の債務者Ua−1〜Ua−nを指定して複数の電子記録債権の発生を請求する場合の例を示す図である。
債権者Ub−1の操作する端末2b−1は、処理装置1へ、債務者Ua−1〜Ua−nに関する複数の電子記録債権を発生するために必要な情報をまとめて送信する。
複数の債務者Ua−1〜Ua−nの操作する複数の端末2a−1〜2a−nは、処理装置1によって各電子記録債権の金額が、対応する補償限度額を超えないと判断された場合に、処理装置1へ債務者Ua−1〜Ua−nのそれぞれに対応する電子記録債権の承諾を送信する。処理装置1は、複数の電子記録債権のうち、承諾を受信することができた少なくとも一部の電子記録債権に対する発生および譲渡のための処理を実行する。
図11は、債務者Ua−1が複数の債権者Ub−1〜Ub−mを指定して複数の電子記録債権の発生を請求する場合の例を示す図である。
債務者Ua−1の操作する端末2a−1は、処理装置1へ、債権者Ub−1〜Ub−mに関する複数の電子記録債権を発生するために必要な情報をまとめて送信する。
処理装置1は、各電子記録債権の金額の合計金額(複数の金額情報の示す金額の合計)が債務者Ua−1に対応する補償限度額を超える場合に、インタフェース部4経由で端末2a−1へアラートを出力するなどのようなエラー処理を実行する。
複数の債権者Ub−1〜Ub−mの操作する複数の端末2b−1〜2b−mは、処理装置1によって各電子記録債権の合計金額が補償限度額を超えないと判断された場合に、処理装置1へ債権者Ub−1〜Ub−mのそれぞれに対応する電子記録債権の承諾を送信する。処理装置1は、複数の電子記録債権のうち、承諾を受信することができた少なくとも一部の電子記録債権に対する発生および譲渡のための処理を実行する。
以上説明した第1の実施形態においては、保険会社によって補償される債務者Uaが債務者リスト7によって管理されており、保険会社によって補償される債務者Uaの電子記録債権が債権者UbからSPCへ譲渡され、さらに、電子記録債権の債務者Uaがデフォルトし、保険会社からSPCへ保険金が支払らわれた場合に、電子記録債権がSPCから保険会社へ譲渡される。
第1の実施形態においては、債務者リスト7で管理されている債務者Uaのデフォルトが発生しても、SPCは、保険金を受領することができるため、損失を回避することができる。
したがって、SPCは、各債務者の信用力の調査を簡略化または省略し、1または複数の債権者と債務者リスト7で管理されている複数の債務者とに関する複数の電子記録債権をまとめて買い取るマルチファクタリングを実現することができる。
第1の実施形態においては、保険会社によって補償されている複数の債務者に関する複数の電子記録債権を発生させるための情報を、まとめて入力することができるため、債務者Uaまたは債権者Ubの作業を効率化し、作業労力および時間を削減することができる。
第1の実施形態において、プロセッサ6は、まず、発生予定の電子記録債権の債務の金額が債務者の補償限度額を超えるか否かを判断し、次に、電子記録債権の発生の承諾を受信したか否かを判断する。このような順序で金額および承諾の判断を行うことにより、電子記録債権の発生に関して承諾がなされたにも関わらず、債務の金額が債務者の補償限度額を超えるために電子記録債権が発生されず、電子記録債権が発生されたか否かを債務者Uaおよび債権者Ubが取り違えて認識することを防止することができる。
第1の実施形態において、プロセッサ6は、複数の債務者の補償限度額を適宜増減し、管理する。これにより、複数の債務者の数が増えたとしても、管理者Ucは、少ない労力で適切に補償限度額を管理することができる。
(第2の実施形態)
上記の第1の実施形態においては、電子記録債権が債権者UbからSPCへ譲渡され、債務者Uaがデフォルトした場合にSPCの損失が保険会社によって救済される。
しかしながら、保険会社から保険金を受け得る対象は、SPCに限定されず、他の人、または、会社でもよい。
例えば、SPCに代えて信託会社(例えば信託銀行)が電子記録債権の譲渡先となり、電子記録債権の債務者がデフォルトした場合、信託会社に対して保険会社から保険金が支払われてもよい。この場合、信託会社は、各債務者の信用力の調査を簡略化または省略し、1または複数の債権者と複数の債務者とに関する複数の電子記録債権を、迅速かつ簡易な手続きによりまとめて買い取ることができる。
なお、上記の各実施形態においては、補償人の一例として保険会社が複数の債務者を補償する場合を例として説明しているが、保険会社に代えて、例えば、共済組合などが複数の債務者を保証する場合も同様に処理装置1を用いることができる。
本発明は上記で説明した実施形態に限定されず、各実施形態は、構成要素を削除、付加又は変更等をして実施することができる。また、各実施形態の各構成要素を適宜組み合わせ又は交換などをすることで、さらに異なる形態で実施することができる。このように、上記で説明した実施形態と直接的には異なる実施形態であっても、本発明と同様の趣旨のものは、本発明の実施形態として説明したものとして、その説明を省略している。
1…電子記録債権の処理装置、2a〜2c,2a−1〜2a−n,2b−1〜2b−m…端末、Ua,Ua−1〜Ua−n…債務者、Ub,Ub−1〜Ub−m…債権者、Uc…管理者、3…サーバ、4,29…インタフェース部、5…記憶装置、6,30…プロセッサ、7…債務者リスト、8…債権者リスト、9…SPC情報、10…保険会社リスト、11…電子記録債権データ、12…プログラム、13…限度額情報、14…識別情報、15…債権者情報、16…債務者情報、17…金額情報、18…支払期日情報、19…第1の受信部、20…金額判断部、21…承諾判断部、22…データ生成部、23…発生部、24…第1の譲渡部、25…エラー処理部、26…第2の受信部、27…第2の譲渡部、28…保険会社情報、DB…データベース。

Claims (6)

  1. 電子記録債権の処理装置において、
    記憶装置とプロセッサとを具備し、
    前記記憶装置は、補償人によって補償される複数の債務者のそれぞれを示す複数の債務者情報と、前記複数の債務者のそれぞれに対応する複数の補償限度額を含む限度額情報と、を記憶し、
    前記プロセッサは、
    前記複数の債務者のうちの第1の債務者の第1の端末と複数の債権者のうちの第1の債権者の第2の端末とのうちの一方から、前記電子記録債権に関する債権者情報、債務者情報、金額情報を受信し、
    前記限度額情報に基づいて、前記金額情報の示す金額が前記第1の債務者に関する補償限度額を超えるか否かを判断し、
    前記金額が前記補償限度額を超えない場合に、前記第1の端末と前記第2の端末とのうちの他方から、承諾を受信したか否かを判断し、
    前記承諾を受信した場合に、前記債権者情報と前記債務者情報と前記金額情報とに基づいて、前記電子記録債権に関する電子記録債権データを生成し、
    前記電子記録債権の発生記録請求と前記電子記録債権データとをサーバへ送信し、
    前記電子記録債権を前記第1の債権者から譲渡先へ譲渡するための第1の譲渡記録請求を前記サーバへ送信し、
    前記譲渡先が前記補償人から補償金を受領したことを示す通知を第3の端末から受信した場合に、前記電子記録債権を前記譲渡先から前記補償人へ譲渡するための第2の譲渡記録請求を前記サーバへ送信する、
    処理装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記第2の端末から、前記債権者情報と、複数の電子記録債権のそれぞれに関する前記複数の債務者情報と、前記複数の電子記録債権のそれぞれに関する複数の金額情報とを受信し、
    前記限度額情報に基づいて、前記複数の金額情報のそれぞれの示す複数の金額が前記複数の債務者のそれぞれに関する前記複数の補償限度額を超えるか否かを判断し、
    前記複数の債務者のうち前記補償限度額を超えないと判断された前記第1の債務者の前記第1の端末から、前記承諾を受信したか否かを判断し、
    前記承諾を受信した場合に、前記複数の電子記録債権のうちの前記電子記録債権に関する前記電子記録債権データを生成し、
    前記電子記録債権の前記発生記録請求と前記電子記録債権データとを前記サーバへ送信し、
    前記電子記録債権を前記第1の債権者から前記譲渡先へ譲渡するための前記第1の譲渡記録請求を前記サーバへ送信する、
    請求項1の処理装置。
  3. 前記プロセッサは、
    前記第1の端末から、複数の電子記録債権のそれぞれに関する複数の債権者情報と、前記債務者情報と、前記複数の電子記録債権のそれぞれに関する複数の金額情報とを受信し、
    前記限度額情報に基づいて、前記複数の金額情報の示す複数の金額の合計金額が前記第1の債務者に関する前記補償限度額を超えるか否かを判断し、
    前記合計金額が前記補償限度額を超えない場合に、前記複数の債権者のうちの前記第1の債権者の前記第2の端末から、前記承諾を受信したか否かを判断し、
    前記承諾を受信した場合に、前記複数の電子記録債権のうちの前記電子記録債権に関する前記電子記録債権データを生成し、
    前記電子記録債権の前記発生記録請求と前記電子記録債権データとを前記サーバへ送信し、
    前記電子記録債権を前記第1の債権者から前記譲渡先へ譲渡するための前記第1の譲渡記録請求を前記サーバへ送信する、
    請求項1の処理装置。
  4. 前記プロセッサは、
    前記承諾を受信した場合に、前記記憶装置に記憶されている前記第1の債務者に関する前記補償限度額を、前記補償限度額から前記金額情報の示す前記金額を引いた値により更新し、
    前記電子記録債権に係る債務履行が行われたことを検知した場合に、前記記憶装置に記憶されている前記第1の債務者に関する前記補償限度額を、前記補償限度額に前記金額を加えた値により更新する、
    請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項の処理装置。
  5. 記憶装置とプロセッサとを具備する処理装置によって実行される電子記録債権の処理方法において、
    前記記憶装置は、補償人によって補償される複数の債務者のそれぞれを示す複数の債務者情報と、前記複数の債務者のそれぞれに対応する複数の補償限度額を含む限度額情報と、を記憶し、
    前記プロセッサにより、前記複数の債務者のうちの第1の債務者の第1の端末と複数の債権者のうちの第1の債権者の第2の端末とのうちの一方から、前記電子記録債権に関する債権者情報、債務者情報、金額情報を受信することと、
    前記プロセッサにより、前記限度額情報に基づいて、前記金額情報の示す金額が前記第1の債務者に関する補償限度額を超えるか否かを判断することと、
    前記プロセッサにより、前記金額が前記補償限度額を超えない場合に、前記第1の端末と前記第2の端末とのうちの他方から、承諾を受信したか否かを判断することと、
    前記プロセッサにより、前記承諾を受信した場合に、前記債権者情報と前記債務者情報と前記金額情報とに基づいて、前記電子記録債権に関する電子記録債権データを生成することと、
    前記プロセッサにより、前記電子記録債権の発生記録請求と前記電子記録債権データとをサーバへ送信することと、
    前記プロセッサにより、前記電子記録債権を前記第1の債権者から譲渡先へ譲渡するための第1の譲渡記録請求を前記サーバへ送信することと、
    前記プロセッサにより、前記譲渡先が前記補償人から補償金を受領したことを示す通知を第3の端末から受信した場合に、前記電子記録債権を前記譲渡先から前記補償人へ譲渡するための第2の譲渡記録請求を前記サーバへ送信することと、
    を具備する、方法。
  6. コンピュータに、
    記憶装置の債務者情報によって管理されており補償人によって補償される複数の債務者のうちの第1の債務者によって操作される第1の端末と、複数の債権者のうちの第1の債権者の第2の端末とのうちの一方から、電子記録債権に関する債権者情報、債務者情報、金額情報を受信する機能と、
    前記記憶装置に記憶されており前記複数の債務者のそれぞれに対応する複数の補償限度額を含む限度額情報に基づいて、前記金額情報の示す金額が前記第1の債務者に関する補償限度額を超えるか否かを判断する機能と、
    前記金額が前記補償限度額を超えない場合に、前記第1の端末と前記第2の端末とのうちの他方から、承諾を受信したか否かを判断する機能と、
    前記承諾を受信した場合に、前記債権者情報と前記債務者情報と前記金額情報とに基づいて、前記電子記録債権に関する電子記録債権データを生成する機能と、
    前記電子記録債権の発生記録請求と前記電子記録債権データとをサーバへ送信する機能と、
    前記電子記録債権を前記第1の債権者から譲渡先へ譲渡するための第1の譲渡記録請求を前記サーバへ送信する機能と、
    前記譲渡先が前記補償人から補償金を受領したことを示す通知を第3の端末から受信した場合に、前記電子記録債権を前記譲渡先から前記補償人へ譲渡するための第2の譲渡記録請求を前記サーバへ送信する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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