JP6872076B2 - 投影制御装置、投影制御方法 - Google Patents

投影制御装置、投影制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、投影システム、投影制御装置、投影制御方法、投影制御プログラムに関する。
特許文献1には、スクリーンの背面側に配置されたリア投影装置からスクリーンに対して表示画像を投影するシステムが記載されている。このシステムでは、スクリーンの正面側に配置された撮影装置によってスクリーンを撮影し、この撮影により得られた撮影画像と、リア投影装置から投影している表示画像とを比較して、スクリーンに投影された表示画像における物体により遮られている遮蔽領域を検出する。そして、この遮蔽領域に対し、スクリーンの正面側に配置されたフロント投影装置から画像を投影することで、遮蔽領域の画像を補完している。
日本国特開2008−026424号公報
特許文献1に記載されているように、スクリーン上に形成された遮蔽領域を検出して、その遮蔽領域に対して何らかの画像を投影する処理を行うことで、様々な演出が可能になる。しかし、特許文献1では、遮蔽領域を補完することしか想定されておらず、十分な演出を行うことはできない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、表示画像における遮蔽領域に応じて投影像を制御することで様々な演出を可能とする投影システム、投影制御装置、投影制御方法、及び投影制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の投影システムは、光の一部を透過可能な投影対象物の第一の面側に第一の画像を投影する第一投影装置と、上記第一投影装置に対し上記投影対象物を挟んで反対側に配置された撮影装置と、上記第一投影装置に対し上記投影対象物を挟んで反対側に配置された第二投影装置と、上記撮影装置によって撮影された上記投影対象物の上記第一の面と反対側の第二の面の撮影画像に基づいて、上記投影対象物に投影された上記第一の画像における上記第一投影装置と上記投影対象物との間にある遮蔽物によって生じた遮蔽領域を検出する遮蔽領域検出部、及び、上記遮蔽領域検出部によって検出された上記遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致する場合に、上記特定形状に対応して予め決められている画像を上記第一投影装置及び上記第二投影装置の一方又は両方から投影させる制御部を有する投影制御装置と、を備えるものである。
本発明の投影制御装置は、上記投影システムに使用される上記投影制御装置である。
本発明の投影制御方法は、光の一部を透過可能な投影対象物の第一の面側に第一の画像を投影する第一投影装置に対し、上記投影対象物を挟んで反対側に配置された撮影装置、によって撮影された上記投影対象物の上記第一の面と反対側の第二の面の撮影画像に基づいて、上記投影対象物に投影された上記第一の画像における上記第一投影装置と上記投影対象物との間にある遮蔽物によって生じた遮蔽領域を検出する遮蔽領域検出ステップと、上記遮蔽領域検出ステップによって検出された上記遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致する場合に、上記特定形状に対応して予め決められている画像を、上記第一投影装置及び上記第一投影装置に対し上記投影対象物を挟んで反対側に配置された第二投影装置、の一方又は両方から投影させる制御ステップと、を備えるものである。
本発明の投影制御プログラムは、光の一部を透過可能な投影対象物の第一の面側に第一の画像を投影する第一投影装置に対し、上記投影対象物を挟んで反対側に配置された撮影装置、によって撮影された上記投影対象物の上記第一の面と反対側の第二の面の撮影画像に基づいて、上記投影対象物に投影された上記第一の画像における上記第一投影装置と上記投影対象物との間にある遮蔽物によって生じた遮蔽領域を検出する遮蔽領域検出ステップと、上記遮蔽領域検出ステップによって検出された上記遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致する場合に、上記特定形状に対応して予め決められている画像を、上記第一投影装置及び上記第一投影装置に対し上記投影対象物を挟んで反対側に配置された第二投影装置、の一方又は両方から上記投影対象物に投影させる制御ステップと、をコンピュータに実行させるためのものである。
本発明によれば、表示画像における遮蔽領域に応じて投影像を制御することで様々な演出を可能とする投影システム、投影制御装置、投影制御方法、及び投影制御プログラムを提供することができる。
本発明の第一実施形態の投影システムの構成を示す図である。 制御装置50の内部構成を示すブロック図である。 図2に示す制御装置50の制御部50Aの機能ブロック図である。 画像投影時における制御部50Aの一連の処理の流れを示すフロー図である。 図4のステップS5の内容を示すフロー図である。 図5のステップS5bによって読み出された画像情報D1と画像情報D2に基づく演出の例を説明するための模式図であり、(a)は表示画像が投影された状態を示し、(b)は遮蔽領域が生じた状態を示し、(c)は演出処理がなされた状態を示す。 図5のステップS5cによって読み出された画像情報D1に基づく演出の例を説明するための模式図である。(a)は表示画像が投影された状態を示し、(b)は遮蔽領域が生じた状態を示し、(c)は演出処理がなされた状態を示す。 図5のステップS5bによって読み出された画像情報D1及び画像情報D3に基づく演出の例を説明するための模式図である。(a)は表示画像が投影された状態を示し、(b)は遮蔽領域が生じた状態を示し、(c)は演出処理がなされた状態を示す。 図5のステップS5cによって読み出された画像情報D1に基づく演出の例を説明するための模式図である。(a)は表示画像が投影された状態を示し、(b)は遮蔽領域が生じた状態を示し、(c)は演出処理がなされた状態を示す。 図5のステップS5cによって読み出された画像情報D1に基づく演出の例を説明するための模式図である。(a)は表示画像が投影された状態を示し、(b)は遮蔽領域が生じた状態を示し、(c)は演出処理がなされた状態を示す。 図5のステップS5bによって読み出された画像情報D1及び画像情報D3に基づく演出の例を説明するための模式図であり、(a)は表示画像が投影された状態を示し、(b)は遮蔽領域が生じた状態を示す。 図5のステップS5bによって読み出された画像情報D1及び画像情報D3に基づく演出の例を説明するための模式図であり、(a)と(b)は演出処理がなされた状態を示す。
以下、本発明の実施の形態の投影システムについて、図面を用いて説明する。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態の投影システムの構成を示す図である。図1に示す投影システム1は、ステージ上にけるプレゼンテーション又は演出等において好適に利用され、スクリーン40への投影により画像を表示するものである。
投影システム1は、第一投影装置10と、第二投影装置20と、撮影装置30と、投影対象物としてのスクリーン40と、制御装置50と、を備える。
スクリーン40は、光の一部を透過することのできる透過型スクリーンである。スクリーン40は、平面状の部材であり、観察者に向けられる観察面40aと、観察面40aと反対側の背面40bと、を有する。
スクリーン40は、投影された光を観察面40aと背面40bの各々に拡散することができる性質を持っているものであればよく、例えば、ビニール、アクリル、又はガラス等で構成されたものが用いられる。
さらに、撮影装置30がスクリーン40に投影された画像以外を取り込まないように、スクリーン40は不透明な材質であることが望ましい。観察面40aは第一の面を構成し、背面40bは第二の面を構成する。
第一投影装置10と第二投影装置20は、それぞれ、画像を投影して表示を行うものであり、例えば、液晶表示素子又はDMD(Digital Micromirror Device:登録商標)等のライトバルブを搭載した装置等が用いられる。
撮影装置30は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子によって被写体を撮影し、この撮影により撮像素子から出力される撮影画像信号を処理して撮影画像を生成する。
撮影装置30により生成された撮影画像は制御装置50に送信される。撮影装置30は、被写体からの可視光を撮像画像に変換するものである。
第一投影装置10は、スクリーン40の観察面40a側に配置されている。第二投影装置20及び撮影装置30は、スクリーン40を挟んで第一投影装置10とは反対側に配置されている。
図中には、第一投影装置10とスクリーン40の観察面40aの間に位置し、第一投影装置10からスクリーン40に投影される光を遮る遮蔽物Aが示されている。
第一投影装置10は、スクリーン40の観察面40aに演出用画像Qbを含む表示画像G(第一の画像)を投影し、遮蔽物Aに対して演出用画像Qaを投影する。第二投影装置20は、スクリーン40の背面40bに演出用画像Qを投影する。撮影装置30は、スクリーン40の背面40bを撮影する。
制御装置50は、第一投影装置10、第二投影装置20、及び撮影装置30と有線通信又は無線通信によって通信可能に接続されており、第一投影装置10、第二投影装置20、及び撮影装置30の動作を制御する。
制御装置50は、後述する遮蔽領域検出部51及び演出制御部52を備えるものであり、例えば、ノート型のパーソナルコンピュータ又はスマートフォン等の電子機器が使用される。
制御装置50は、第一投影装置10による画像の投影のオンオフ、第二投影装置20による画像の投影のオンオフ、及び第一投影装置10と第二投影装置20から投影させる画像の制御等を行う。
制御装置50は、スクリーン40等に投影すべき画像情報を含む投影用画像データを第一投影装置10及び第二投影装置20へ出力する。第一投影装置10及び第二投影装置20は、制御装置50から投影用画像データを受信すると、この投影用画像データに基づく画像を投影する。
この投影システム1は、第二投影装置20によって画像を投影することのできる背面40b上の範囲(第二投影可能範囲という)と、第一投影装置10によって画像を投影することのできる観察面40a上の範囲(第一投影可能範囲という)とが一致し、且つ、第一投影装置10から任意の画像を観察面40aに投影し、この任意の画像を表裏反転させた画像を第二投影装置20から背面40bに投影した状態にて、観察面40aに投影された画像と背面40bに投影された画像とが観察面40a側から見て一致するように調整された状態にて使用される。また、投影システム1は、撮影装置30の撮影範囲が第二投影可能範囲を含むよう調整された状態にて使用される。
このような調整作業により、第一投影装置10から観察面40aの第一投影可能範囲全体に投影される画像の各画素の座標と、第二投影装置20から背面40bの第二投影可能範囲全体に投影される画像の各画素の座標と、撮影装置30によって撮影して得られる背面40bの第二投影可能範囲の画像の各画素の座標とが関連付けて管理される。
図2は、図1に示す投影システム1の制御装置50の内部構成を示すブロック図である。
制御装置50は、制御部50Aと、RAM(Random Accsess Memory)50Bと、制御部50Aの実行するプログラムと画像情報D1,D2,D3等を記憶するROM(Read only memory)50Cと、を備える。
制御部50Aは、ハードウェア的な構造は、各種のプロセッサである。各種のプロセッサとしては、プログラムを実行して各種処理を行う汎用的なプロセッサであるCPU(Central Prosessing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
これら各種のプロセッサの構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
制御部50Aは、各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ又はCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。
図3は、図2に示す制御装置50の制御部50Aの機能ブロック図である。制御装置50の制御部50Aは、ROM50Cに記憶された投影制御プログラムを含むアプリケーションプログラムを実行することにより、遮蔽領域検出部51及び演出制御部52を備える投影制御装置として機能する。演出制御部52は制御部を構成する。
遮蔽領域検出部51は、撮影装置30によって撮影されたスクリーン40の背面40bの第二投影可能範囲の撮影画像S(図1参照)を取得し、この撮影画像Sに基づいて、スクリーン40の観察面40aに投影された表示画像Gにおける遮蔽物Aによって生じた遮蔽領域Rを検出する。
演出制御部52は、遮蔽領域Rが検出された場合には、その遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致する場合に、その特定形状に対応して予め決められている画像を第一投影装置10及び第二投影装置20の一方又は両方からスクリーン40に投影させる。
一例として、演出制御部52は、特定形状に対応する画像として、表示画像G(第一の画像)のうちの遮蔽領域Rに投影すべき被遮蔽画像(第二の画像)とは異なり、且つ、遮蔽領域Rの形状に予め対応づけられている演出用画像Q(第三の画像)を、第二投影装置20からスクリーン40の背面40bに投影させる制御を行う。
また、演出制御部52は、遮蔽領域Rが検出された場合には、遮蔽領域Rを生じさせている遮蔽物Aに対して、演出用画像Qaを、第一投影装置10から投影させる制御も行う。表示画像Gのうちの被遮蔽画像を演出用画像Qaに変更することで、スクリーン40よりも手前にある遮蔽物Aに対して、その遮蔽物Aの形状に一致した演出用画像Qaを投影することができる。この変更後の表示画像Gは、遮蔽領域Rの形状に対応して予め決められている画像となる。
また、演出制御部52は、遮蔽領域Rが検出された場合には、スクリーン40の観察面40aに投影されている表示画像Gのうちの遮蔽領域Rに隣接する隣接領域に対して演出用画像Qbを追加した画像を、第一投影装置10から投影させる制御も行う。
図2に示すROM50Cには、演出用の複数の画像情報D(D1,D2,D3,・・・)が予め記憶されている。演出用の画像情報Dには、遮蔽領域Rの各種形状に予め対応づけられた複数種類の演出用画像Qの画像情報D1(D1a、D1b,・・・)の他、遮蔽領域Rの各種形状に予め対応づけられた複数種類の演出用画像Qaの画像情報D2(D2a、D2b,・・・)、遮蔽領域Rの各種形状に予め対応づけられた複数種類の演出用画像Qbの画像情報D3(D3a、D3b,・・・)、等が含まれる。
以下、制御装置50の動作について、フロー図を参照しつつ説明する。
図4は、画像投影時における制御部50Aの一連の処理の流れを示すフロー図である。図5は、図4のステップS5の内容を示すフロー図である。
制御部50Aは、第一投影装置10からスクリーン40への表示画像Gの投影を開始させるのと同時に撮影装置30による撮影を開始させる(ステップS1)。そして、制御部50Aの遮蔽領域検出部51は、撮影装置30によって撮影して得られた撮影画像Sに基づいて、スクリーン40に投影された表示画像Gにおける遮蔽領域Rを検出する(ステップS2)。
ステップS2において、制御部50Aの遮蔽領域検出部51は、例えば、第一投影装置10から投影させている表示画像Gと、撮影画像Sを表裏反転させた画像とを画素毎に比較し、画素値の差が閾値以上となる画素を含む領域を遮蔽領域Rとして検出する。
投影システム1では、第一投影装置10に対してスクリーン40を挟んで反対側に配置された撮影装置30によって撮影されたスクリーン40の撮影画像Sに基づいて、第一投影装置10からスクリーン40に投影された表示画像Gにおける遮蔽領域Rを検出する。このため、第一投影装置10とスクリーン40との間に、人等の遮蔽物Aが存在する場合でも、遮蔽領域Rを正確に検出することができる。
次に、制御部50Aの演出制御部52は、遮蔽領域Rが検出されたか否か判断する(ステップS3)。遮蔽領域Rが検出されなければ(ステップS3:NO)、ステップS1に処理が戻る。
一方、遮蔽領域Rが検出された場合には(ステップS3:YES)、演出制御部52は、ステップS2にて検出された遮蔽領域Rの形状が予め登録されている特定形状であるか否かを判定する(ステップS4)。遮蔽領域Rの形状が特定形状ではないと判定された場合には、ステップS1に処理が戻る。
なお、ステップS4の判定がNOの場合に、制御部50Aは、第二投影装置20からスクリーン40の背面40bの遮蔽領域Rと重なる部分に、第一投影装置10から遮蔽領域Rに投影すべき画像と同じ画像を反転させたものを投影させることで、この遮蔽領域Rを補完する処理を行ってもよい。
遮蔽領域Rの形状の識別は、例えば、ステップS2により検出された遮蔽領域Rの形状(陰の形)とROM50Cに予め記憶される形状パターンとのパターンマッチング処理を実施すること等によりなされる。
遮蔽領域Rの形状と、形状パターンの一部又は全部が一致する場合に、ステップS4の判定がYESとなる。遮蔽領域Rの形状と形状パターンの全部が一致する場合とは、遮蔽領域Rの形状と、形状パターンの相似形又は形状パターンを回転させたものとが一致する場合も含む。
ステップS4の判定がYESになると、制御部50Aの演出制御部52は、ステップS5において、演出制御ステップ(制御ステップ)を実行する。
制御部50Aの演出制御部52は、まず、演出用画像Qa又は演出用画像Qbの出力指示がなされているか否か判断する(ステップS5a)。この出力指示は、ユーザの入力操作によりなされたものである。
制御部50Aの演出制御部52は、演出用画像Qa又は演出用画像Qbの出力指示がなされている場合(ステップS5a:YES)には、ステップS2にて検出された遮蔽領域Rの形状に対応した演出用画像Qの画像情報D1とともに、遮蔽領域Rの形状に対応した演出用画像Qa又は演出用画像Qbの画像情報D2又は画像情報D3をROM50Cから読み出す(ステップS5b)。
一方、演出用画像Qa又は演出用画像Qbの出力指示がなされていない場合(ステップS5a:NO)には、制御部50Aの演出制御部52は、遮蔽領域Rの形状に対応した演出用画像Qの画像情報D1のみをROM50Cから読み出す(ステップS5c)。
ステップS5b又はステップS5cの後、制御部50Aの演出制御部52は、ROM50Cから読み出した画像情報Dと、ステップS2にて検出された遮蔽領域Rの位置とに基づいて、第一投影装置10から演出用画像Qを投影させるための正面投影用画像データと、第二投影装置20から演出用画像Qa又は演出用画像Qbを投影させるための背面投影用画像データとの少なくとも一方を生成する(ステップS5d)。
そして、演出制御部52は、生成した正面投影用画像データを第一投影装置10に出力してこの正面投影用画像データに基づく画像の投影を行わせ、生成した背面投影用画像データを第二投影装置20に出力してこの背面投影用画像データに基づく画像の投影を行わせる(ステップS5e)。
以下、図4及び図5に示した動作によって行われる各種演出の例について、図6から図11を参照しつつ説明する。図6から図11の演出は一例であり、これらに限定されるものではない。
図6は、図5のステップS5bによって読み出された画像情報D1と画像情報D2に基づく演出の例を説明するための模式図である。
図6に示す例では、第一投影装置10から青空等の背景を表現する表示画像Gがスクリーン40に投影されている(図6(a))。この状態にて、第一投影装置10とスクリーン40との間に飛行機の形状の遮蔽物A(白色の型紙など)が持ち込まれると、スクリーン40の観察面40a上に表示画像Gの遮蔽領域Rが生じ、遮蔽領域Rが遮蔽物Aの影K1となって現れる(図6(b))。
図6の例では、ROM50Cに、特定形状である飛行機の形状に対応する画像情報D1として、青空の画像を表示するための情報が記憶され、画像情報D2として飛行機の画像を表示するための情報が記憶されているものとする。
図6(b)の状態になると、図4のステップS2において遮蔽領域Rが検出され、図4のステップS4において、この遮蔽領域Rの形状が飛行機の形状であると判別されて演出制御が開始される。
そして、図5のステップS5bにおいて、飛行機の形状に対応する画像情報D1として青空の画像を表示するための画像情報がROM50Cから読み出され、飛行機の形状に対応する画像情報D2として飛行機の画像を表示画像Gに追加するための画像情報がROM50Cから読み出される。
その後、図5のステップS5dにおいて、読み出された画像情報D1と遮蔽領域Rの位置とに基づき、この画像情報D1に基づく青空の画像を、背面40bにおける遮蔽領域Rと重なる領域に投影させるための背面投影用画像データが生成され、この背面投影用画像データが第二投影装置20に出力される。
また、図5のステップS5dにおいて、読み出された画像情報D2と遮蔽領域Rの位置とに基づき、表示画像Gのうちの遮蔽領域Rに投影させるべき画像を、この画像情報D2に基づく飛行機の画像に変更するための正面投影用画像データが生成され、この正面投影用画像データが第一投影装置10に出力される。
以上の動作により、遮蔽領域Rと重なるスクリーン40の背面40bの領域には、輝度及び彩度が表示画像Gと等しく且つ遮蔽領域Rの形状と同じ演出用画像Q(青空画像)が第二投影装置20から投影される。
これにより、遮蔽物Aの影K1が表示画像Gと同じ青空画像によって埋められた状態となる(図6(c))。また、図示は省略されているが、遮蔽物Aには、その遮蔽物Aの形状と同じ演出用画像Qa(飛行機の画像)が投影される。演出用画像Qは第三の画像を構成する。演出用画像Qaは第二の画像を構成する。
このように、スクリーン40の背面40bにおける遮蔽領域Rと重なる領域に、第二投影装置20から演出用画像Qを投影することで、遮蔽物Aの影K1が生じるはずのスクリーン40上の領域に影K1が生じていないという不思議な印象を観察者に与え得て、興趣のある演出を行うことができる。
さらに、演出用画像Qaが第一投影装置10から遮蔽物Aに投影される。このため、スクリーン40の観察面40a前方に浮かぶ型紙に飛行機の画像が投影されることになる。このように、立体的な映像を観察者に提供することができるため、興趣に富む演出を行うことができる。
なお、特定形状である飛行機の形状に対応する画像情報D2として、飛行機だけでなく、例えば雲の画像を表示するための情報が記憶されているものとしてもよい。この場合には、図6(c)において、表示画像Gのうちの遮蔽領域Rとは異なる部分に、第一投影装置10から雲の画像が追加投影されるようにすればよい。
図7は、図5のステップS5cによって読み出された画像情報D1に基づく演出の例を説明するための模式図である。
図7に示す例では、第一投影装置10からビルの壁等の背景を表現する表示画像Gがスクリーン40に投影されている(図7(a))。この状態にて、第一投影装置10とスクリーン40との間に遮蔽物Aとして人が入ると、スクリーン40の観察面40a上に表示画像Gの遮蔽領域Rが生じ、遮蔽領域Rが人の影K2となって現れる(図7(b))。
図7の例では、ROM50Cに、特定形状である人の形状に対応する画像情報D1として、影の画像を表示するための情報が記憶されているものとする。
図7(b)の状態になると、図4のステップS2において遮蔽領域Rが検出され、図4のステップS4において、この遮蔽領域Rの形状が人の形状であると判別されて演出制御が開始される。そして、図5のステップS5cにおいて、人の形状に対応する画像情報D1として影の画像を表示するための画像情報がROM50Cから読み出される。
その後、図5のステップS5dにおいて、読み出された画像情報D1と遮蔽領域Rの位置とに基づき、この画像情報D1に基づく影の画像を、背面40bにおける遮蔽領域Rと重なる領域の内側に投影させ、且つ、この領域の縁とこの影の画像との間に、第一投影装置10から遮蔽領域Rに投影すべき画像と同じ画像(背景画像)を投影させるための背面投影用画像データが生成され、この背面投影用画像データが第二投影装置20に出力される。
以上の動作により、遮蔽領域Rと重なるスクリーン40の背面40bの領域には、遮蔽領域Rと同じ形状の画像QXが第二投影装置20から投影される。これにより、遮蔽物Aの影K2が画像QXによって埋められた状態となる(図7(c))。
画像QXは、遮蔽領域Rよりも小さい人の形状の影の画像である演出用画像Qと、演出用画像Qと遮蔽領域Rの輪郭との間の領域を埋める背景画像Q2と、で構成されている。演出用画像Qは第三の画像を構成する。
このように、実際の人の影よりも小さい影を表す演出用画像Qを、第二投影装置20から遮蔽領域Rの内側に投影することで、実際の人の影K2よりも小さい人の影がスクリーン40に映っているという不思議な印象を観察者に与え得て興趣のある演出を行うことができる。
また、図7の例では、演出用画像Qと共に、演出用画像Qと遮蔽領域Rの輪郭との間の領域を埋める背景画像Q2を、第二投影装置20から遮蔽領域Rに投影している。このため、実際の人の影K2よりも小さい人の影に、より現実味を持たせた演出を行うことができる。
なお、背景画像Q2の投影は必須ではない。また、演出用画像Qは、人の影の形をしていなくてもよく、例えば動物の影の形等としてもよい。このようにすることで、より面白みのある演出が可能となる。
図8は、図5のステップS5bによって読み出された画像情報D1及び画像情報D3に基づく演出の例を説明するための模式図である。
図8に示す例では、第一投影装置10からビルの壁等の背景を表現する表示画像Gがスクリーン40に投影されている(図8(a))。この状態にて、第一投影装置10とスクリーン40との間に遮蔽物Aとして人が入ると、スクリーン40の観察面40a上に表示画像Gの遮蔽領域Rが生じ、遮蔽領域Rが人の影K2となって現れる(図8(b))。
図8の例では、ROM50Cに、特定形状である人の形状に対応する画像情報D1として影の画像を表示するための情報が記憶され、人の形状に対応する画像情報D3として、画像情報D1に基づく影の画像と組み合わせることで1つのコンテンツを構成することのできる画像を表示するための情報が記憶されているものとする。
図8(b)の状態になると、図4のステップS2において遮蔽領域Rが検出され、図4のステップS4において、この遮蔽領域Rの形状が人の形状であると判別されて演出制御が開始される。
そして、図5のステップS5bにおいて、人の形状に対応する画像情報D1として人の影の画像を表示するための画像情報がROM50Cから読み出され、人の形状に対応する画像情報D3として、動物の耳の影の画像を表示するための画像情報がROM50Cから読み出される。
その後、図5のステップS5dにおいて、読み出された画像情報D1と遮蔽領域Rの位置とに基づき、この画像情報D1に基づく影の画像を、背面40bにおける遮蔽領域Rと重なる領域に投影させるための背面投影用画像データが生成され、この背面投影用画像データが第二投影装置20に出力される。
また、図5のステップS5dにおいて、読み出された画像情報D3と遮蔽領域Rの位置とに基づき、表示画像Gのうちの遮蔽領域Rに隣接する領域に、この画像情報D3に基づく動物の耳の影の画像を追加するための正面投影用画像データが生成され、この正面投影用画像データが第一投影装置10に出力される。
以上の動作により、遮蔽領域Rと重なるスクリーン40の背面40bの領域には、遮蔽領域Rと同じ形状の影の画像で構成される演出用画像Qが第二投影装置20から投影される。これにより、遮蔽物Aの影K2が演出用画像Qによって埋められた状態となる(図8(c))。演出用画像Qは第三の画像を構成する。
更に、スクリーン40の観察面40aにおいては、遮蔽領域Rの上側に隣接する隣接領域R1に、猫などの動物の耳の影を示す画像で構成される演出用画像Qbが第一投影装置10から投影されて表示画像Gが変更された状態となる(図8(c))。演出用画像Qbと演出用画像Qとが合わさることで、猫など動物(1つのコンテンツ)の影K3が構成される。
このように、表示画像Gの遮蔽されている部分とは異なる演出用画像Qを背面40bの遮蔽領域Rと重なる領域に投影するとともに、表示画像Gのうちの遮蔽領域Rに隣接する隣接領域R1に、演出用画像Qと同じ輝度及び彩度の演出用画像Qbを投影して、遮蔽物Aである人の影K2とは異なる影K3を生成する。これにより、スクリーン40の観察面40aの前に立つ人の影が動物の影に変化するといった演出を行うことができる。
図9は、図5のステップS5cによって読み出された画像情報D1に基づく演出の例を説明するための模式図である。
図9に示す例では、第一投影装置10からビルの壁等の背景を表現する表示画像Gがスクリーン40に投影されている(図9(a))。この状態にて、第一投影装置10とスクリーン40との間に遮蔽物Aとして人が入ると、スクリーン40の観察面40a上に表示画像Gの遮蔽領域Rが生じ、遮蔽領域Rが人の影K2となって現れる(図9(b))。
図9の例では、ROM50Cに、特定形状である人の形状に対応する画像情報D1として、文字を含む画像を表示するための情報が記憶されているものとする。
図9(b)の状態になると、図4のステップS2において遮蔽領域Rが検出され、図4のステップS4において、この遮蔽領域Rの形状が人の形状であると判別されて演出制御が開始される。そして、図5のステップS5cにおいて、人の形状に対応する画像情報D1として、文字を含む画像を表示するための画像情報がROM50Cから読み出される。
その後、図5のステップS5dにおいて、読み出された画像情報D1と遮蔽領域Rの位置とに基づき、画像情報D1に基づく文字を含む画像を、背面40bにおける遮蔽領域Rと重なる領域の内側に投影させ、且つ、この領域の縁とこの文字を含む画像との間に、第一投影装置10から遮蔽領域Rに投影している画像と同じ画像を投影させるための背面投影用画像データが生成され、この背面投影用画像データが第二投影装置20に出力される。
以上の動作により、遮蔽領域Rと重なるスクリーン40の背面40bの領域には、文字(図9の例ではABCDEの文字を例示している)を含む演出用画像Qが第二投影装置20から投影されるとともに、演出用画像Qと遮蔽領域Rの輪郭との間の領域を埋める背景画像Q5が第二投影装置20から投影される。
これにより、遮蔽物Aの影K2が、演出用画像Qと背景画像Q5によって構成される画像QXによって埋められた状態となる(図9(c))。演出用画像Qは第三の画像を構成する。
このように、遮蔽領域Rの形状が人の形状であると判定された場合に、文字を含む演出用画像Qを遮蔽領域Rと重なる領域に投影することにより、演出用画像Qに含まれる文字による情報を、遮蔽物Aとなった人が利用可能となる。
例えば、遮蔽物Aとなった人が講演者である場合、講演の原稿文を構成する文字を含む演出用画像Qを遮蔽領域Rと重なる領域に投影することにより、講演者は、演出用画像Qに含まれる文字を参照しつつ講演を行うことができる。
その際、講演者の影となる領域に演出用画像Qが投影されるので、講演者が演出用画像Qを見ていることを観客に気付かれ難くすることができる。図9の例では、演出用画像Qと遮蔽領域Rの輪郭との間の領域を埋める背景画像Q5が遮蔽領域Rに投影されるので、演出用画像Qが投影されていることを、より気付かれ難くすることができる。なお、背景画像Q5の投影は必須ではない。
図10は、図5のステップS5cによって読み出された画像情報D1に基づく演出の例を説明するための模式図である。
図10に示す例では、第一投影装置10からビルの壁等の背景を表現する表示画像Gがスクリーン40に投影されている(図10(a))。この状態にて、第一投影装置10とスクリーン40との間に遮蔽物Aとして人が入ると、スクリーン40の観察面40a上に表示画像Gの遮蔽領域Rが生じ、遮蔽領域Rが人の影K2となって現れる(図10(b))。
図10の例では、ROM50Cに、特定形状である人の形状に対応する画像情報D1として、文字を含む画像を表示するための情報と、光を非投影とする画素を指定するための情報と、が記憶されているものとする。
図10(b)の状態になると、図4のステップS2において遮蔽領域Rが検出され、図4のステップS4において、この遮蔽領域Rの形状が人の形状であると判別されて演出制御が開始される。
そして、図5のステップS5cにおいて、人の形状に対応する画像情報D1として、文字を含む画像を表示するための画像情報と、光を非投影とする画素を指定するための画像情報とがROM50Cから読み出される。
その後、図5のステップS5dにおいて、読み出された画像情報D1と遮蔽領域Rの位置とに基づき、画像情報D1に基づく文字を含む画像と、光が非投影となる非投影領域を、背面40bにおける遮蔽領域Rと重なる領域の内側に形成させ、且つ、この領域の縁と、この領域の内側の画像及び非投影領域との間に、第一投影装置10から遮蔽領域Rに投影している画像と同じ画像を形成させるための背面投影用画像データが生成され、この背面投影用画像データが第二投影装置20に出力される。
以上の動作により、遮蔽領域Rと重なるスクリーン40の背面40bの領域には、文字(図10の例ではABCDEの文字を例示している)を含む演出用画像Q1と、光が非投影となって形成された非投影領域Q3とが形成され、更に、演出用画像Q1及び非投影領域Q3と遮蔽領域Rの輪郭との間の領域を埋める背景画像Q5が形成される。
これにより、遮蔽物Aの影K2が、非投影領域Q3の部分を除いて、演出用画像Q1と背景画像Q5によって構成される画像QXによって埋められた状態となる(図10(c))。画像QX及び非投影領域Q3を合わせた部分は第三の画像を構成する。
図10の例では、図10(c)の状態において、例えば、遮蔽領域Rを生じさせている講演者が、非投影領域Q3に対し、レーザポインタを使ってレーザ光を照射する操作、或いは、レーザポインタからレーザ光を照射しつつ、その照射ポイントを所定のパターンで移動させる操作等を行うことで、制御部50Aに対して特定の指示を行うことができるようになっている。
具体的には、制御部50Aの演出制御部52は、非投影領域Q3を第二投影装置20によって形成させた後、撮影装置30によって背面40bを撮影して得られた撮影画像Sを取得し、この撮影画像Sにおける非投影領域Q3の部分を監視する。
そして、この部分に、第一投影装置10及び第二投影装置20から投影される光とは異なる投影外光が含まれ、この投影外光が予め決められたパターンと一致する場合には、制御部50Aの演出制御部52は、演出用画像Q1に含まれる文字を別の文字に変更させたり、第一投影装置10から投影させている表示画像Gを別の画像に変更させたりといった、投影外光に予め対応付けられた制御を実行する。
投影外光のパターンとは、例えば、投影外光の形状、投影外光の動いた軌跡の形状、又は投影外光の点滅パターン等である。
制御部50Aの演出制御部52は、撮影画像Sの中に、予め決められた色及び明るさの領域が含まれる場合に、撮影画像Sに投影外光が含まれると判定する。
図10の例によれば、図9の例と同様の効果を得られると共に、簡単な操作によって、演出用画像Q1に含まれる文字又は表示画像G等を変更することができる。したがって、スクリーン40の前に立ちながらも、講演者の意思によって演出用画像Q1又は表示画像G等を変更することができ、プレゼンテーションを効率的に進めることが可能となる。
なお、図10において、演出用画像Q1の投影は省略してもよい。このような場合でも、講演者の意思によって表示画像G等を変更することができ、プレゼンテーションを効率的に進めることが可能となる。
図7から図10では、特定形状を人の形状としているが、これに限らない。例えば、特定形状は、人が中に入ることのできる着ぐるみの形状等であってもよい。
また、図10の例において、演出用画像Q1に含まれる文字を別の文字に変更するための操作に用いる光源はレーザポインタに限るものではない。この光源は、指向性の高い光源を利用することが望ましいが、特定の距離で結像性のある光源又は演者がスクリーンに非常に近接するなどしていれば一般的な懐中電灯の利用も可能である。
また、図10(c)に示す非投影領域Q3は、投影外光の検出精度を確保できるのであれば、光が投影された領域(光が投影された領域)としてもよい。例えば、上述した投影外光が検出できる程度に、予め決められた値よりも低い輝度の画像を、非投影領域Q3の位置に第二投影装置20から投影させてもよい。
また、図10の例において、遮蔽領域Rが人の形状に一致したと判定されると、演出制御部52が、第一投影装置10から投影させている表示画像Gを、元の表示画像Gにおける遮蔽領域R以外の部分の一部を非投影領域に変更した画像に変更してもよい。この場合、第二投影装置20による画像の投影は行わなくてもよい。
この場合には、演出制御部52が、撮影画像Sのうちの遮蔽領域R以外の部分にて非投影領域が形成されている範囲を、投影外光の検出対象とすればよい。また、表示画像Gの一部に非投影領域を形成する代わりに、予め決められた値よりも低い輝度の画像を、この非投影領域を形成すべき位置に投影させてもよい。
図11及び図12は、図5のステップS5bによって読み出された画像情報D1及び画像情報D3に基づく演出の例を説明するための模式図である。
図11及び図12に示す例では、第一投影装置10から夜空等の背景を表現する表示画像Gがスクリーン40に投影されている(図11(a))。この状態にて、第一投影装置10とスクリーン40との間に、五角形の遮蔽物(白色の型紙など)Aが入ると、スクリーン40の観察面40a上に表示画像Gの遮蔽領域Rが生じ、遮蔽領域Rが影K4となって現れる(図11(b))。
図11及び図12の例では、ROM50Cに、特定形状である五角形の形状に対応する画像情報D1として装飾画像を表示するための情報が記憶され、五角形の形状に対応する画像情報D3として、非投影領域を形成するための情報が記憶されているものとする。
図11(b)の状態になると、図4のステップS2において遮蔽領域Rが検出され、図4のステップS4において、この遮蔽領域Rの形状が五角形であると判別されて演出制御が開始される。そして、図5のステップS5bにおいて、五角形に対応する画像情報D1として、装飾画像を表示するための画像情報がROM50Cから読み出され、五角形に対応する画像情報D3として、非投影領域を形成するための画像情報がROM50Cから読み出される。
そして、図5のステップS5dにおいて、読み出された画像情報D3と遮蔽領域Rの位置とに基づき、この画像情報D3に基づく非投影領域を、表示画像Gのうちの遮蔽領域Rに隣接する領域に追加させるための正面投影用画像データが生成され、この正面投影用画像データが第一投影装置10に出力される。この正面投影用画像データが第一投影装置10に出力されると、第一投影装置10が、観察面40aにおける遮蔽領域Rに隣接する領域に光を投影しない制御を行う。
また、図5のステップS5dにおいて、読み出された画像情報D1と遮蔽領域Rの位置とに基づき、この画像情報D1に基づく装飾画像を、背面40bのうちの観察面40aに形成される非投影領域と重なる領域の一部または全部に投影させるための背面投影用画像データが生成され、この背面投影用画像データが第二投影装置20に出力される。
以上の動作により、表示画像Gのうちの遮蔽領域Rの周囲、すなわち、五角形の影K4の周囲には、五角形の影K4の各辺を一辺とする五つの三角形からなる非投影領域Q3bが付加された状態となる(図12(a))。
更に、表示画像Gにおける非投影領域Q3bと重なる位置には、第二投影装置20から装飾画像Q7が投影されることにより装飾がなされる(図12(b))。装飾画像Q7は第三の画像を構成する。
このように、遮蔽物Aの五角形の影K4の周囲に、五角形の影K4の各辺を一辺とする5つの三角形からなる透明な非投影領域Q3bを付加することにより、全体として星形の影K5を表現し、その星形の核の部分(五角形の影の部分)の外側を装飾画像Q7で縁取った投影画像による演出がなされる(図12(b))。
この演出によれば、遮蔽物Aが五角形であるにもかかわらず、星形の影K5がスクリーン40に映っているという不思議な印象を観察者に与えることができる。更に、星形の影K5の中に装飾画像Q7による装飾がなされることにより、影K5に華やかさを持たせることができる。
なお、図12では、非投影領域Q3bが遮蔽領域Rに隣接して形成されているが、非投影領域Q3bと遮蔽領域Rとが離れた位置に形成されてもよい。また、図12(b)の例では、非投影領域Q3bと重なる領域の一部にのみ装飾画像Q7が投影されているが、非投影領域Q3bと重なる領域の全部に装飾画像Q7が投影されてもよい。
また、図12の演出例において、第二投影装置20による画像の投影を行わないものとしてもよい。この場合には、第一投影装置10とスクリーン40との間に、五角形の遮蔽物Aを掲げることで、星形の影がスクリーン40上に形成されるといった演出が可能となる。
なお、図4のフローチャートでは、ステップS4の判定がYESとなったタイミングにて演出制御が開始されるものとしているが、これに限らない。例えば、演出制御部52は、ステップS4の判定がYESとなった後に、図10の演出例において説明した投影外光のパターンが撮影画像Sに含まれるか否かを判定し、このパターンを検出した場合に、ステップS5の処理に移行するようにしてもよい。
このようにすることで、演出開始のタイミングや演出開始するかどうかの判断を任意に決めることができ、状況に応じた対応が可能になる。この場合の投影外光の検出対象範囲は、撮影画像Sの全体としてもよいし、遮蔽領域Rのみとしてもよい。
投影システム1において、制御装置50の制御部50A、RAM50B、及びROM50Cは、例えば第一投影装置10に内蔵されていてもよいし、第二投影装置20に内蔵されていてもよい。また、第二投影装置20と撮影装置30は別体ではなく一体化されていてもよい。
以上説明したように、本明細書には以下の事項が開示されている。
(1)
光の一部を透過可能な投影対象物の第一の面側に第一の画像を投影する第一投影装置と、
上記第一投影装置に対し上記投影対象物を挟んで反対側に配置された撮影装置と、
上記第一投影装置に対し上記投影対象物を挟んで反対側に配置された第二投影装置と、
上記撮影装置によって撮影された上記投影対象物の上記第一の面と反対側の第二の面の撮影画像に基づいて、上記投影対象物に投影された上記第一の画像における上記第一投影装置と上記投影対象物との間にある遮蔽物によって生じた遮蔽領域を検出する遮蔽領域検出部、及び、上記遮蔽領域検出部によって検出された上記遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致する場合に、上記特定形状に対応して予め決められている画像を上記第一投影装置及び上記第二投影装置の一方又は両方から投影させる制御部を有する投影制御装置と、を備える投影システム。
(2)
(1)記載の投影システムに使用される上記投影制御装置。
(3)
(2)記載の投影制御装置であって、
上記制御部は、上記特定形状に対応する上記画像を、上記第二投影装置から上記投影対象物の上記第二の面に投影させる投影制御装置。
(4)
(3)記載の投影制御装置であって、
上記制御部は、上記特定形状に対応する上記画像として、上記第一の画像のうちの上記遮蔽領域に投影されるべき第二の画像とは異なる第三の画像を、上記投影対象物の上記第二の面に投影させる投影制御装置。
(5)
(4)記載の投影制御装置であって、
上記制御部は、上記特定形状に対応する上記画像を、上記第二投影装置から上記第二の面のうちの上記遮蔽領域と重なる領域に投影させる投影制御装置。
(6)
(5)記載の投影制御装置であって、
上記制御部は、上記特定形状に対応する上記画像として文字を含む画像を、上記第二投影装置から上記第二の面のうちの上記遮蔽領域と重なる領域に投影させる投影制御装置。
(7)
(5)又は(6)記載の投影制御装置であって、
上記制御部は、上記特定形状に対応する上記画像として、光の投影により形成される第一領域と、光が非投影となって形成される第二領域又は輝度が予め決められた値よりも低い第三領域と、を含む画像を上記第二投影装置から上記第二の面のうちの上記遮蔽領域と重なる領域に投影させる投影制御装置。
(8)
(2)記載の投影制御装置であって、
上記制御部は、上記特定形状に対応する上記画像を、上記第一投影装置と上記第二投影装置の各々から投影させる投影制御装置。
(9)
(8)記載の投影制御装置であって、
上記制御部は、上記特定形状に対応する上記画像として、上記第一の画像のうちの上記遮蔽領域に投影されるべき第二の画像とは異なる第三の画像を、上記投影対象物の上記第二の面に投影させ、更に、上記特定形状に対応する上記画像として、上記第一の画像に変更を加えた画像を上記第一投影装置から投影させる投影制御装置。
(10)
(9)記載の投影制御装置であって、
上記制御部は、上記第一の画像に変更を加えた上記画像として、上記第一の面に投影された上記第一の画像のうちの上記遮蔽領域に隣接する隣接領域に、上記遮蔽領域と重なる領域に投影される上記第三の画像と合わせることで1つのコンテンツを構成する画像を追加した画像を、上記第一投影装置から投影させる投影制御装置。
(11)
(9)記載の投影制御装置であって、
上記制御部は、上記第一の画像に変更を加えた上記画像として、上記第一の面に投影された上記第一の画像のうちの上記遮蔽領域とは異なる領域に非投影領域を追加した画像を上記第一投影装置により投影させ、更に、上記第二の面のうちの上記非投影領域と重なる領域の一部又は全部に、上記第二投影装置から上記第三の画像を投影させる投影制御装置。
(12)
(2)から(11)のいずれか1つに記載の投影制御装置であって、
上記制御部は、上記遮蔽領域の形状が上記特定形状と一致し、且つ、上記撮影装置により上記第二の面を撮影して得られる撮影画像から、上記第一投影装置及び上記第二投影装置から投影される光以外の投影外光の予め決められたパターンを検出した場合に、上記特定形状に対応する上記画像の投影を開始させる投影制御装置。
(13)
(2)記載の投影制御装置であって、
上記制御部は、上記特定形状に対応する上記画像として、光の投影により形成される第一領域と、光が非投影となって形成される第二領域又は輝度が予め決められた値よりも低い第三領域と、を含む画像を上記第二投影装置から上記第二の面のうちの上記遮蔽領域と重なる領域に投影させ、
上記撮影装置により上記第二の面を撮影して得られる撮影画像における上記第二領域又は上記第三領域から、上記第一投影装置及び上記第二投影装置から投影される光以外の投影外光の予め決められたパターンを検出した場合に、上記パターンに予め対応付けられた制御を行う投影制御装置。
(14)
(2)記載の投影制御装置であって、
上記制御部は、上記特定形状に対応する上記画像として、上記第一の面に投影された上記第一の画像のうちの上記遮蔽領域以外の部分に、光が非投影となって形成される第二領域又は輝度が予め決められた値よりも低い第三領域を追加した画像を上記第一投影装置から上記第一の面に投影させ、
上記撮影装置により上記第二の面を撮影して得られる撮影画像における上記第二領域又は上記第三領域から、上記第一投影装置及び上記第二投影装置から投影される光以外の投影外光の予め決められたパターンを検出した場合に、上記パターンに予め対応付けられた制御を行う投影制御装置。
(15)
光の一部を透過可能な投影対象物の第一の面側に第一の画像を投影する第一投影装置に対し、上記投影対象物を挟んで反対側に配置された撮影装置、によって撮影された上記投影対象物の上記第一の面と反対側の第二の面の撮影画像に基づいて、上記投影対象物に投影された上記第一の画像における上記第一投影装置と上記投影対象物との間にある遮蔽物によって生じた遮蔽領域を検出する遮蔽領域検出ステップと、
上記遮蔽領域検出ステップによって検出された上記遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致する場合に、上記特定形状に対応して予め決められている画像を、上記第一投影装置及び上記第一投影装置に対し上記投影対象物を挟んで反対側に配置された第二投影装置、の一方又は両方から投影させる制御ステップと、を備える投影制御方法。
(16)
(15)記載の投影制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記特定形状に対応する上記画像を、上記第二投影装置から上記投影対象物の上記第二の面に投影させる投影制御方法。
(17)
(16)記載の投影制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記特定形状に対応する上記画像として、上記第一の画像のうちの上記遮蔽領域に投影されるべき第二の画像とは異なる第三の画像を、上記投影対象物の上記第二の面に投影させる投影制御方法。
(18)
(17)記載の投影制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記特定形状に対応する上記画像を、上記第二投影装置から上記第二の面のうちの上記遮蔽領域と重なる領域に投影させる投影制御方法。
(19)
(18)記載の投影制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記特定形状に対応する上記画像として文字を含む画像を、上記第二投影装置から上記第二の面のうちの上記遮蔽領域と重なる領域に投影させる投影制御方法。
(20)
(18)又は(19)記載の投影制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記特定形状に対応する上記画像として、光の投影により形成される第一領域と、光が非投影となって形成される第二領域又は輝度が予め決められた値よりも低い第三領域と、を含む画像を上記第二投影装置から上記第二の面のうちの上記遮蔽領域と重なる領域に投影させる投影制御方法。
(21)
(15)記載の投影制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記特定形状に対応する上記画像を、上記第一投影装置と上記第二投影装置の各々から投影させる投影制御方法。
(22)
(21)記載の投影制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記特定形状に対応する上記画像として、上記第一の画像のうちの上記遮蔽領域に投影されるべき第二の画像とは異なる第三の画像を、上記投影対象物の上記第二の面に投影させ、更に、上記特定形状に対応する上記画像として、上記第一の画像に変更を加えた画像を上記第一投影装置から投影させる投影制御方法。
(23)
(22)記載の投影制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記第一の画像に変更を加えた上記画像として、上記第一の面に投影された上記第一の画像のうちの上記遮蔽領域に隣接する隣接領域に、上記遮蔽領域と重なる領域に投影される上記第三の画像と合わせることで1つのコンテンツを構成する画像を追加した画像を、上記第一投影装置から投影させる投影制御方法。
(24)
(22)記載の投影制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記第一の画像に変更を加えた上記画像として、上記第一の面に投影された上記第一の画像のうちの上記遮蔽領域とは異なる領域に非投影領域を追加した画像を上記第一投影装置により投影させ、更に、上記第二の面のうちの上記非投影領域と重なる領域の一部又は全部に、上記第二投影装置から上記第三の画像を投影させる投影制御方法。
(25)
(15)から(24)のいずれか1つに記載の投影制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記遮蔽領域の形状が上記特定形状と一致し、且つ、上記撮影装置により上記第二の面を撮影して得られる撮影画像から、上記第一投影装置及び上記第二投影装置から投影される光以外の投影外光の予め決められたパターンを検出した場合に、上記特定形状に対応する上記画像の投影を開始させる投影制御方法。
(26)
(15)記載の投影制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記特定形状に対応する上記画像として、光の投影により形成される第一領域と、光が非投影となって形成される第二領域又は輝度が予め決められた値よりも低い第三領域と、を含む画像を上記第二投影装置から上記第二の面のうちの上記遮蔽領域と重なる領域に投影させ、
上記撮影装置により上記第二の面を撮影して得られる撮影画像における上記第二領域又は上記第三領域から、上記第一投影装置及び上記第二投影装置から投影される光以外の投影外光の予め決められたパターンを検出した場合に、上記パターンに予め対応付けられた制御を行う投影制御方法。
(27)
(15)記載の投影制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記特定形状に対応する上記画像として、上記第一の面に投影された上記第一の画像のうちの上記遮蔽領域以外の部分に、光が非投影となって形成される第二領域又は輝度が予め決められた値よりも低い第三領域を追加した画像を上記第一投影装置から上記第一の面に投影させ、
上記撮影装置により上記第二の面を撮影して得られる撮影画像における上記第二領域又は上記第三領域から、上記第一投影装置及び上記第二投影装置から投影される光以外の投影外光の予め決められたパターンを検出した場合に、上記パターンに予め対応付けられた制御を行う投影制御方法。
(28)
光の一部を透過可能な投影対象物の第一の面側に第一の画像を投影する第一投影装置に対し、上記投影対象物を挟んで反対側に配置された撮影装置、によって撮影された上記投影対象物の上記第一の面と反対側の第二の面の撮影画像に基づいて、上記投影対象物に投影された上記第一の画像における上記第一投影装置と上記投影対象物との間にある遮蔽物によって生じた遮蔽領域を検出する遮蔽領域検出ステップと、
上記遮蔽領域検出ステップによって検出された上記遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致する場合に、上記特定形状に対応して予め決められている画像を、上記第一投影装置及び上記第一投影装置に対し上記投影対象物を挟んで反対側に配置された第二投影装置、の一方又は両方から上記投影対象物に投影させる制御ステップと、をコンピュータに実行させるための投影制御プログラム。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
なお、本出願は、2018年3月26日出願の日本特許出願(特願2018−058523)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
本発明によれば、表示画像における遮蔽領域に応じて投影像を制御することで様々な演出を可能とする投影システム、投影制御装置、投影制御方法、及び投影制御プログラムを提供することができる。
1 投影システム
10 第一投影装置
20 第二投影装置
30 撮影装置
40 スクリーン
40a 観察面
40b 背面
50 制御装置
50A 制御部
50B RAM
50C ROM
51 遮蔽領域検出部
52 演出制御部
G 表示画像
Q、Q1、Qa、Qb 演出用画像
Q3、Q3b 非投影領域
K1〜K5 影
Q2、Q5 背景画像
Q7 装飾画像
QX 画像
R 遮蔽領域
R1 隣接領域
S 撮影画像
A 遮蔽物

Claims (6)

  1. 光の一部を透過可能な投影対象物の第一の面側に第一の画像を投影する第一投影装置と、
    前記第一投影装置に対し前記投影対象物を挟んで反対側に配置された撮影装置と、
    前記第一投影装置に対し前記投影対象物を挟んで反対側に配置された第二投影装置と、
    前記撮影装置によって撮影された前記投影対象物の前記第一の面と反対側の第二の面の撮影画像に基づいて、前記投影対象物に投影された前記第一の画像における前記第一投影装置と前記投影対象物との間にある遮蔽物によって生じた遮蔽領域を検出する遮蔽領域検出部、及び、前記遮蔽領域検出部によって検出された前記遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致し、且つ、前記撮影装置により前記第二の面を撮影して得られる撮影画像から、前記第一投影装置及び前記第二投影装置から投影される光以外の投影外光の予め決められたパターンを検出した場合に、前記特定形状に対応して予め決められている画像の前記第一投影装置及び前記第二投影装置の一方又は両方からの投影を開始させる制御部を有する投影制御装置と、を備える投影システムに使用される前記投影制御装置。
  2. 光の一部を透過可能な投影対象物の第一の面側に第一の画像を投影する第一投影装置と、
    前記第一投影装置に対し前記投影対象物を挟んで反対側に配置された撮影装置と、
    前記第一投影装置に対し前記投影対象物を挟んで反対側に配置された第二投影装置と、
    前記撮影装置によって撮影された前記投影対象物の前記第一の面と反対側の第二の面の撮影画像に基づいて、前記投影対象物に投影された前記第一の画像における前記第一投影装置と前記投影対象物との間にある遮蔽物によって生じた遮蔽領域を検出する遮蔽領域検出部、及び、前記遮蔽領域検出部によって検出された前記遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致する場合に、前記特定形状に対応して予め決められている画像を前記第一投影装置及び前記第二投影装置の一方又は両方から投影させる制御部を有する投影制御装置と、を備える投影システムに使用される前記投影制御装置であって、
    前記制御部は、前記特定形状に対応する前記画像として、光の投影により形成される第一領域と、光が非投影となって形成される第二領域又は輝度が予め決められた値よりも低い第三領域と、を含む画像を前記第二投影装置から前記第二の面のうちの前記遮蔽領域と重なる領域に投影させ、
    前記撮影装置により前記第二の面を撮影して得られる撮影画像における前記第二領域又は前記第三領域から、前記第一投影装置及び前記第二投影装置から投影される光以外の投影外光の予め決められたパターンを検出した場合に、前記パターンに予め対応付けられた制御を行う投影制御装置。
  3. 光の一部を透過可能な投影対象物の第一の面側に第一の画像を投影する第一投影装置と、
    前記第一投影装置に対し前記投影対象物を挟んで反対側に配置された撮影装置と、
    前記第一投影装置に対し前記投影対象物を挟んで反対側に配置された第二投影装置と、
    前記撮影装置によって撮影された前記投影対象物の前記第一の面と反対側の第二の面の撮影画像に基づいて、前記投影対象物に投影された前記第一の画像における前記第一投影装置と前記投影対象物との間にある遮蔽物によって生じた遮蔽領域を検出する遮蔽領域検出部、及び、前記遮蔽領域検出部によって検出された前記遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致する場合に、前記特定形状に対応して予め決められている画像を前記第一投影装置及び前記第二投影装置の一方又は両方から投影させる制御部を有する投影制御装置と、を備える投影システムに使用される前記投影制御装置であって、
    前記制御部は、前記特定形状に対応する前記画像として、前記第一の面に投影された前記第一の画像のうちの前記遮蔽領域以外の部分に、光が非投影となって形成される第二領域又は輝度が予め決められた値よりも低い第三領域を追加した画像を前記第一投影装置から前記第一の面に投影させ、
    前記撮影装置により前記第二の面を撮影して得られる撮影画像における前記第二領域又は前記第三領域から、前記第一投影装置及び前記第二投影装置から投影される光以外の投影外光の予め決められたパターンを検出した場合に、前記パターンに予め対応付けられた制御を行う投影制御装置。
  4. 光の一部を透過可能な投影対象物の第一の面側に第一の画像を投影する第一投影装置に対し、前記投影対象物を挟んで反対側に配置された撮影装置、によって撮影された前記投影対象物の前記第一の面と反対側の第二の面の撮影画像に基づいて、前記投影対象物に投影された前記第一の画像における前記第一投影装置と前記投影対象物との間にある遮蔽物によって生じた遮蔽領域を検出する遮蔽領域検出ステップと、
    前記遮蔽領域検出ステップによって検出された前記遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致し、且つ、前記撮影装置により前記第二の面を撮影して得られる撮影画像から、前記第一投影装置及び前記第一投影装置に対し前記投影対象物を挟んで反対側に配置された第二投影装置から投影される光以外の投影外光の予め決められたパターンを検出した場合に、前記特定形状に対応して予め決められている画像の、前記第一投影装置及び前記第二投影装置、の一方又は両方からの投影を開始させる制御ステップと、を備える投影制御方法。
  5. 光の一部を透過可能な投影対象物の第一の面側に第一の画像を投影する第一投影装置に対し、前記投影対象物を挟んで反対側に配置された撮影装置、によって撮影された前記投影対象物の前記第一の面と反対側の第二の面の撮影画像に基づいて、前記投影対象物に投影された前記第一の画像における前記第一投影装置と前記投影対象物との間にある遮蔽物によって生じた遮蔽領域を検出する遮蔽領域検出ステップと、
    前記遮蔽領域検出ステップによって検出された前記遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致する場合に、前記特定形状に対応して予め決められている画像を、前記第一投影装置及び前記第一投影装置に対し前記投影対象物を挟んで反対側に配置された第二投影装置、の一方又は両方から投影させる制御ステップと、を備える投影制御方法であって、
    前記制御ステップでは、前記特定形状に対応する前記画像として、光の投影により形成される第一領域と、光が非投影となって形成される第二領域又は輝度が予め決められた値よりも低い第三領域と、を含む画像を前記第二投影装置から前記第二の面のうちの前記遮蔽領域と重なる領域に投影させ、
    前記撮影装置により前記第二の面を撮影して得られる撮影画像における前記第二領域又は前記第三領域から、前記第一投影装置及び前記第二投影装置から投影される光以外の投影外光の予め決められたパターンを検出した場合に、前記パターンに予め対応付けられた制御を行う投影制御方法。
  6. 光の一部を透過可能な投影対象物の第一の面側に第一の画像を投影する第一投影装置に対し、前記投影対象物を挟んで反対側に配置された撮影装置、によって撮影された前記投影対象物の前記第一の面と反対側の第二の面の撮影画像に基づいて、前記投影対象物に投影された前記第一の画像における前記第一投影装置と前記投影対象物との間にある遮蔽物によって生じた遮蔽領域を検出する遮蔽領域検出ステップと、
    前記遮蔽領域検出ステップによって検出された前記遮蔽領域の形状が予め記憶された特定形状と一致する場合に、前記特定形状に対応して予め決められている画像を、前記第一投影装置及び前記第一投影装置に対し前記投影対象物を挟んで反対側に配置された第二投影装置、の一方又は両方から投影させる制御ステップと、を備える投影制御方法であって、
    前記制御ステップでは、前記特定形状に対応する前記画像として、前記第一の面に投影された前記第一の画像のうちの前記遮蔽領域以外の部分に、光が非投影となって形成される第二領域又は輝度が予め決められた値よりも低い第三領域を追加した画像を前記第一投影装置から前記第一の面に投影させ、
    前記撮影装置により前記第二の面を撮影して得られる撮影画像における前記第二領域又は前記第三領域から、前記第一投影装置及び前記第二投影装置から投影される光以外の投影外光の予め決められたパターンを検出した場合に、前記パターンに予め対応付けられた制御を行う投影制御方法。
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