JP6871185B2 - 渦電流探傷装置および渦電流探傷方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように第1実施形態の渦電流探傷装置50は、被検査体16の表面に渦電流56(図3参照)を励起する励磁コイル15に入力させる励磁電流55を発生する励磁電流発生部25と、被検査体16の表面の法線方向に略一致させた第1中心軸Zの周りに素線が巻回してなる第1検出コイル11と、この第1検出コイル11に作用する渦電流56の反作用磁場の変化を検出する第1検出回路21と、この第1中心軸Zに直交する第2中心軸Xの周りに素線が巻回するよう形成された第2検出コイル12と、この第2検出コイル12に作用する渦電流56の反作用磁場の変化を検出する第2検出回路22と、を備えている。この場合、第1中心軸Zと第2中心軸Xは1点で互いに垂直に交わり、第1中心軸Zと第2中心軸Xにより仮想的なX−Z平面が形成される。
また、検波値35(351R,351I,352R,352I)を空間的にベクトル合成することにより信号レベルを向上させることができ、ポロシティ等の内在欠陥を高感度で検出することが可能となる。
このように第1実施形態に係る渦電流探傷装置50は、第1検出コイル11及び第2検出コイル12とは別個に励磁コイル15が設けられる相互誘導方式の構成が採用さている。
このように変形例に係る渦電流探傷装置50では、接点17,18の切り替え動作により、上述した第1検出回路21及び第2検出回路22を、単一の検出回路20で形成させる接点回路24を備えている。
このように検出回路20が単一で構成されることにより、同期検波回路30(図1参照)も一組のR同期とI同期のみで構成されることとなり、部品点数の削減や装置の小型化に寄与する。
励磁コイル15に励磁電流55が供給されると、この励磁コイル15を中心として、被検査体16の表面近傍に渦電流56が誘起される。そして、この励磁コイル15が発生する磁場と渦電流56が発生する反作用磁場とが合成されて空間内に磁場分布が形成される。
このように被検査体16の表面に存在する欠陥29の近傍において、渦電流56は、この欠陥29を迂回するようにして流れる。その結果、迂回した渦電流56により反作用磁場の分布が変化する。このため、欠陥が不存在のときに平衡状態にあった空間内の磁場分布が変化する。
このように欠陥29の種類がき裂29a等の開口欠陥である場合、このき裂29aに渦電流56が流れ込むと、図4(A)に示すように、き裂29aの側面に沿って迂回するように渦電流56a,56bが流れる。これと同時に、図4(B)に示すように、き裂29aの下部に沿っても渦電流56cが流れる。
このように欠陥29の種類がポロシティ等の内在欠陥29bである場合、この内在欠陥29bに渦電流56が流れ込むと、図5(A)に示すように、内在欠陥29bの側面に沿って迂回するように渦電流56a,56bが流れる。これと同時に、図5(B)に示すように、内在欠陥29bの下部に沿って渦電流56cが流れることに加え、上部に沿っても渦電流56dが流れる。
次に図6を参照して本発明における第2実施形態について説明する。また図7(A)は第2実施形態に係る渦電流探傷装置の回路図である。なお、図6及び図7において図1及び図2と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。図6及び図7(A)に示すように第2実施形態に係る渦電流探傷装置50は、専用の励磁コイル15(図1参照)を設けずに、第2検出コイル12に励磁電流55を入力して励磁コイルの機能を担わせている。
このように変形例に係る渦電流探傷装置50では、接点17,18の切り替え動作により、上述した第1検出回路21及び第2検出回路22を、単一の検出回路20で形成させる接点回路24を備えている。
このように検出回路20が単一で構成されることにより、同期検波回路30(図1参照)も一組のR同期とI同期のみで構成されることとなり、部品点数の削減や装置の小型化に寄与する。
次に図8を参照して本発明における第3実施形態について説明する。なお、図8において図1と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。図8に示すように第3実施形態に係る渦電流探傷装置50は、第1中心軸Z及び第2中心軸Xの少なくともいずれかに直交する第3中心軸Yの周りに素線が巻回するよう形成された第3検出コイル13と、この第3検出コイル13に作用する渦電流の反作用磁場を検出する第3検出回路23と、をさらに備えている。この場合、第1中心軸Z、第2中心軸Xおよび第3中心軸Yは1点で互いに垂直に交わる。
このように第3実施形態に係る渦電流探傷装置50は、第1検出コイル11、第2検出コイル12及び第3検出コイル13とは別個に励磁コイル15が構成される相互誘導方式が採用さている。
このように変形例に係る渦電流探傷装置50では、接点17,18,19の切り替え動作により、上述した第1検出回路21、第2検出回路22及び第3検出回路23を、単一の検出回路20で形成させる接点回路24を備えている。
このように検出回路20が単一で構成されることにより、同期検波回路30(図8参照)も一組のR同期とI同期のみで構成されることとなり、部品点数の削減や装置の小型化に寄与する。
次に図10を参照して本発明における第4実施形態について説明する。また図11(A)は第4実施形態に係る渦電流探傷装置の回路図である。なお、図10及び図11において図8及び図9と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。図10及び図11(A)に示すように第4実施形態に係る渦電流探傷装置50は、専用の励磁コイル15(図8参照)を設けずに、第2検出コイル12に励磁電流55を入力して励磁コイルの機能を担わせている。
このように変形例に係る渦電流探傷装置50では、接点17,18,19の切り替え動作により、上述した第1検出回路21、第2検出回路22及び第3検出回路23を、単一の検出回路20で形成させる接点回路24を備えている。
このように検出回路20が単一で構成されることにより、同期検波回路30(図1参照)も一組のR同期とI同期のみで構成されることとなり、部品点数の削減や装置の小型化に寄与する。
Claims (7)
- 被検査体の表面に渦電流を励起する励磁コイルに入力させる励磁電流を発生する励磁電流発生部と、
前記被検査体の表面の法線方向に略一致させた第1中心軸の周りに素線が巻回してなる第1検出コイルと、
前記第1検出コイルに作用する前記渦電流の反作用磁場の変化を検出する第1検出回路と、
前記第1中心軸に直交する第2中心軸の周りに素線が巻回するよう形成された第2検出コイルと、
前記第2検出コイルに作用する前記渦電流の反作用磁場の変化を検出する第2検出回路と、
前記第1中心軸及び前記第2中心軸の少なくともいずれかに直交する第3中心軸の周りに素線が巻回するよう形成された第3検出コイルと、
前記第3検出コイルに作用する前記渦電流の反作用磁場の変化を検出する第3検出回路と、を備えることを特徴とする渦電流探傷装置。 - 請求項1に記載の渦電流探傷装置において、
前記励磁コイルは、前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルとは別個に設けられることを特徴とする渦電流探傷装置。 - 請求項2に記載の渦電流探傷装置において、
前記励磁コイルは、前記第1中心軸及び前記第2中心軸のいずれか一方に対し平行な第4中心軸の周りに素線が巻回して構成されることを特徴とする渦電流探傷装置。 - 請求項1に記載の渦電流探傷装置において、
前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルのうちいずれか一方が前記励磁コイルの機能を担うことを特徴とする渦電流探傷装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の渦電流探傷装置において、
少なくとも前記第1検出回路及び前記第2検出回路を単一の検出回路で形成させるような切り替え動作が可能な接点回路を、さらに備えることを特徴とする渦電流探傷装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の渦電流探傷装置において、
前記第1検出回路及び前記第2検出回路の各々から出力される検出信号を、前記励磁電流と同じ周波数の第1参照信号に同期させて検波するR同期検波回路と、
前記検出信号を、前記第1参照信号と同じ周波数で位相が90°ずれた第2参照信号に同期させて検波するI同期検波回路と、
前記第1検出回路及び前記第2検出回路の各々に接続される前記R同期検波回路及び前記I同期検波回路の各々から出力される検波値を所定の演算式で演算するデータ演算部と、をさらに備えることを特徴とする渦電流探傷装置。 - 被検査体の表面に渦電流を励起する励磁コイルに入力させる励磁電流を発生する励磁電流発生ステップと、
前記被検査体の表面の法線方向に略一致させた第1中心軸の周りに素線が巻回してなる第1検出コイルに作用する前記渦電流の反作用磁場の変化を検出する第1検出ステップと、
前記第1中心軸に直交する第2中心軸の周りに素線が巻回するよう形成された第2検出
コイルに作用する前記渦電流の反作用磁場の変化を検出する第2検出ステップと、
前記第1中心軸及び前記第2中心軸の少なくともいずれかに直交する第3中心軸の周りに素線が巻回するよう形成された第3検出コイルに作用する前記渦電流の反作用磁場の変化を検出する第3検出ステップと、を備えることを特徴とする渦電流探傷方法。
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