JP5959306B2 - 渦電流探傷装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属構造材や小口径配管などに発生した欠陥を非破壊検査する渦電流探傷装置及び方法に関する。
蒸気発生器における伝熱管等の小口径配管の外面或いは内面の欠陥検査には、磁場を利用した渦電流探傷試験(Eddy Current Testing:ECT)を適用した渦電流探傷装置が用いられる。
この渦電流探傷装置は、磁場を発生する励磁コイルと磁場変化を検出する検出コイルとを1つのコイルが兼ねる自己誘導型と、2つのコイルを用いる相互誘導型とがある。いずれの場合においても、励磁コイルに交流電流を供給して励磁磁場を形成し、被検査体表面に渦電流を発生させる。そして、前記渦電流の分布が欠陥により変化することを利用し、渦電流分布の変化による二次的な磁場変化を検出コイルが検出することで、欠陥の検出を行うものである。
特許文献1には、管検査用のプローブのセンサ素子に3次元的に配置したコイル構造を適用し、管軸に対して傾斜した渦電流を被検査体に発生することで、管軸方向欠陥及び管周方向欠陥に対し検出感度を略同一に設定できるプローブ構造が開示されている。
特開2008−197016号公報
ECTでは、プローブの励磁コイル及び検出コイルに対する欠陥の方向によって、欠陥の検出感度が異なる。つまり、欠陥の検出感度は、励磁コイルが被検査体に形成する渦電流の方向に依存しており、欠陥に対して垂直な方向に流れる渦電流を形成させた場合には検出感度が高くなるが、欠陥に対して平行な方向に流れる渦電流を形成させた場合には検出感度が低下してしまう。
特許文献1におけるプローブの励磁コイルの配置では、走査方向に対して傾斜した渦電流を形成するので、管軸方向欠陥と管周方向欠陥を同程度の検出感度で検出することが可能であるが、形成する渦電流が一意の方向であるため、欠陥の方向によっては、欠陥の検出感度が著しく低下する場合が生ずる。
本発明の実施形態の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、欠陥の方向に依存した欠陥の検出感度の低下を抑制できると共に、欠陥を高感度に検出できる渦電流探傷装置及び方法を提供することにある。
本発明に係る実施形態の渦電流探傷装置は、複数の励磁コイル及び検出コイルを備え被検査体の表面を走査可能な探傷プローブと、前記励磁コイルへ励磁電流を供給する励磁器と、前記検出コイルから検出信号を取得して前記被検査体の欠陥を検出する検出器と、を有する渦電流探傷装置であって、前記探傷プローブは、前記励磁コイルを直線状に配列した励磁コイル列が2列以上設置され、前記検出コイルを直線状に配列した1列以上の検出コイル列が、前記励磁コイル列間で且つ前記励磁コイルが配列される配列位置とは異なる位置に配列して設置されてなり、更に、前記励磁コイル列は、奇数列目の励磁コイル列における前記各励磁コイルの中心が、偶数列目の励磁コイル列における前記各励磁コイルの中心に対し、前記励磁コイル列の列方向においてずらした位置に位置づけられよう配列されてなり、前記励磁器が供給する励磁電流によって、隣り合う前記励磁コイル列のそれぞれの前記励磁コイル間で前記被検査体に、前記励磁コイル列に対し傾斜して渦電流が流れると共に、この渦電流の向きが異なる傾斜角に交互に切り換えられ、この切り換えられた状態で前記検出コイル及び前記検出器により、前記被検査体の欠陥が検出されるよう構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る実施形態の渦電流探傷方法は、奇数列目の列における励磁コイルのそれぞれの中心が偶数列目の列における前記励磁コイルのそれぞれの中心に対し列方向にずらした位置となるように前記励磁コイルを直線状に配列して設置された2列以上の励磁コイル列と、前記励磁コイル列間で且つ前記励磁コイルが配列される配列位置とは異なる位置に検出コイルを直線状に配列して設置された1列以上の検出コイル列とを備え、被検査体の表面を走査する探傷プローブを用意し、隣り合う前記励磁コイル列のそれぞれの前記励磁コイル間で前記被検査体に、前記励磁コイル列に対し傾斜する渦電流を流し、この渦電流の向きを異なる傾斜角に交互に切り換えながら、前記検出コイルにより前記被検査体の欠陥を検出することを特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、様々な方向の欠陥を高感度に検出できる。この結果、欠陥の方向に依存した欠陥の検出感度の低下を抑制できると共に、欠陥を高感度に検出できる。
本発明に係る渦電流探傷装置の第1実施形態における探傷プローブを示す斜視図。 図1の探傷プローブの励磁コイル列及び検出コイル列を展開して示す展開図。 図1の探傷プロープの励磁コイルへ励磁電流を供給する励磁系統を主に示すシステム構成図。 図1の探傷プロープの検出コイルから検出信号を取得する検出系統を主に示すシステム構成図。 図1及び図2の励磁コイルが形成する渦電流の一例を示す説明図。 図1及び図2の励磁コイルが形成する渦電流の他の例を示す説明図。 本発明に係る渦電流探傷装置の第2実施形態における探傷プローブの励磁コイル列及び検出コイル列を展開して示す展開図。 図7の探傷プローブの励磁コイルへ励磁電流を供給する励磁系統を示すシステム構成図。 探傷プローブの第1変形形態における励磁コイル列及び検出コイル列を展開して示す展開図。 探傷プローブの第2変形形態を示す斜視図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図6)
図1は、本発明に係る渦電流探傷装置の第1実施形態における探傷プローブを示す斜視図であり、図3は、図1の探傷プローブの励磁コイルへ励磁電流を供給する励磁系統を主に示すシステム構成図である。
図3に示す渦電流探傷装置10は、金属構造材や小口径配管、本実施形態では原子力プラントの蒸気発生器の伝熱管などにおける被検査体としての小口径配管の欠陥を非破壊検査するものである。この渦電流探傷装置10は、複数の励磁コイル14及び検出コイル15を備え被検査体の表面を走査可能な探傷プローブ11(図1)と、この探傷プローブ11の励磁コイル14へ励磁電流を供給する励磁器12と、探傷プローブ11の検出コイル15から検出信号を取得して被検査体の欠陥を検出する検出器13と、を有して構成される。
ここで、図1に示す探傷プローブ11は、蒸気発生器の伝熱管などの小口径配管内に挿入されて、この被検査体としての小口径配管の内面を走査するものである。そして、渦電流探傷装置10は、探傷プローブ11の励磁コイル14へ励磁器12から励磁電流(交流電流)を供給して励磁磁場を形成し、この励磁磁場により被検査体の表面に渦電流を発生させる。この渦電流の分布が欠陥によって変化することを利用して、渦電流の分布の変化による2次的な磁場の変化を検出コイル15が検出することで、この検出コイル15の検出信号から検出器13が被検査体の欠陥を検出する。
前記探傷プローブ11は、図1及び図2に示すように、円柱形状のケーシング19の外表面に、励磁コイル14を直線状に等間隔に配列して2列以上(本実施形態では2列)設置された励磁コイル列16A及び16Bと、検出コイル15を直線状に等間隔に配列し、前記ケーシング19の外表面で励磁コイル列16Aと16Bとの間に1列以上(本実施形態では2列)設置された検出コイル列17A及び17Bと、を有して構成される。
このうち、励磁コイル列16A及び16Bについては、奇数列目(本実施形態では1列目)の励磁コイル列16Aの各励磁コイル14の中心が、偶数列目(本実施形態では2列目)の励磁コイル列16Bの各励磁コイル14の中心に対し、励磁コイル列16A及び16Bの列方向において前記等間隔の1/2ずらした位置に位置づけられる。また、検出コイル列17A及び17Bについては、1列目の検出コイル列17Aの各検出コイル15の中心が、2列目の検出コイル列17Bの各検出コイル15の中心に対し、検出コイル列17A及び17Bの列方向において一致する位置に位置づけられる。更に、検出コイル列17A及び17Bは、励磁コイル列16A及び17Bに平行に設置されている。
図3に示す前記励磁器12は位相・振幅制御機構18を備える。この位相・振幅制御機構18は、励磁コイル列16A及び16Bのそれぞれの励磁コイル14と個別に接続され、各励磁コイル14へ任意の位相差及び任意の振幅の励磁電流(交流電流)を供給可能に構成される。更に、この位相・振幅制御機構18は、励磁コイル列16A及び16Bの励磁コイル14へ、位相差及び振幅の異なる複数種類の励磁電流を経時的に切り換えて供給可能とする。
例えば、位相・振幅制御機構18は、図5及び図6に示すように、1列目の励磁コイル列16Aにおいては、同一振幅で且つ位相差が異なる(例えば位相差0、位相差π)異なる種類の励磁電流を、隣接する励磁コイル14に、切り換えることなく連続して供給する。また、位相・振幅制御機構18は、2列目の励磁コイル列16Bにおいては、同一振幅で且つ位相差が異なる(例えば位相差0、位相差π)異なる種類の励磁電流を、隣接する励磁コイル14に経時的に切り換えて供給する。
より具体的には、位相・振幅制御機構18は、1列目の励磁コイル列16Aにおいて互いに隣接する励磁コイル14A、14B、14C、14D、14E、14F、14G及び14Hと、2列目の励磁コイル列16Bにおいて互いに隣接する励磁コイル14I、14J、14K、14L、14M、14N、14O及び14Pへ、次のように励磁電流を供給する。
即ち、位相・振幅制御機構18は、1列目の励磁コイル列16Aにおいて一つ置きに配置された励磁コイル14A、14C、14E及び14Gへ、位相差πの励磁電流を連続して供給し、一つ置きに配置された励磁コイル14B、14D、14F及び14Hへ、位相差0の励磁電流を連続して供給する。
また、位相・振幅制御機構18は、2列目の励磁コイル列16Bにおいて一つ置きに配置された励磁コイル14I、14K、14M及び14Oと励磁コイル列14J、14L、14N及び14Pとへ、位相差0の励磁電流と位相差πの励磁電流とを経時的に交互に切り換えて供給する。この場合、全ての励磁コイル14A〜14Pへ供給される励磁電流の振幅は、略同一値である。
このような励磁電流が励磁器12の位相・振幅制御機構18から、隣り合う励磁コイル列16Aと16Bのそれぞれの励磁コイル14へ供給されることによって、これらの励磁コイル列16Aと16Bのそれぞれの励磁コイル14付近において被検査体に流れる渦電流は、隣り合う励磁コイル列16Aと16Bにおいて、位相差の異なる励磁電流が流れる励磁コイル14間(図5及び図6の斜線領域)で強め合い、位相差の同一な励磁電流が流れる励磁コイル14間(図5及び図6の網掛け領域)で弱め合う。この結果、隣り合う励磁コイル列16Aと16Bにおいて、位相差の異なる励磁電流が流れる励磁コイル14を橋渡しするような渦電流α(図5の実線表示)、渦電流β(図6の実線表示)が被検査体に、励磁コイル列16A、16Bの列方向に対し傾斜して流れる。
これらの渦電流α、βは、励磁コイル列16A、16Bの列方向に対し異なる傾斜角、即ち励磁コイル列16A、16Bの列方向に対する直角方向に対し線対称な向きの渦電流である。そして、これらの渦電流α、βは、励磁コイル列16Bにおいて励磁コイル14I、14K、14M、14Oと、励磁コイル14J、14L、14N、14Pとに、位相差0の励磁電流と位相差πの励磁電流とが経時的に交互に切り換えられて供給されることにより交互に生じるものである。
更に、これらの渦電流α、βの少なくとも一つは、被検査体に発生した管軸方向欠陥1、管周方向欠陥2に対して略同一の角度で交差する。また、渦電流αが斜め方向欠陥3に交差する角度と、渦電流βが斜め方向欠陥4に交差する角度は略同一であり、かつ渦電流α、βが管軸方向欠陥1や管周方向欠陥2に交差する角度よりも直角に近い角度で交差する。したがって、感度の関係は、(渦電流α、βの管軸方向欠陥1に対する感度)≒(渦電流α、βの管周方向欠陥2に対する感度)<(渦電流αの斜め方向欠陥3に対する感度)≒(渦電流βの斜め方向欠陥4に対する感度)となる。
図4に示すように、前記検出器13は位相検波機構20及びスイッチング機構21を備え、スイッチング機構21を介して位相検波機構20が全ての検出コイル15に接続される。スイッチング機構21は、隣り合う励磁コイル列16A、16Bのそれぞれの励磁コイル14間で、励磁コイル列16A、16Bの列方向に対し傾斜して流れる渦電流α、βに対応する領域の検出コイル15を、検出信号を取得すべき検出コイル15として経時的に選択する。これにより、位相検波機構20は、スイッチング機構21にて選択された検出コイル15から検出信号を取得し、検出コイル列17A及び17Bの全ての検出コイル15から検出信号を取得する。
更に、位相検波機構20は、位相差が異なる複数種類の励磁電流の信号を合成した合成信号を参照信号とし、この参照信号に基づき、検出コイル15からの検出信号を検波して被検査体の欠陥を検出する。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)を奏する。
(1)励磁器12が供給する励磁電流によって、探傷プローブ11における隣り合う励磁コイル列16A、16Bのそれぞれの励磁コイル14間で被検査体に、線対称な向きの渦電流α、βが交互に切り換えられながら流れる。これらの渦電流α、βが、被検査体に発生した管軸方向欠陥1、管周方向欠陥2に対して略同一の角度で交差し、更に、渦電流αが斜め方向欠陥3に対して、渦電流βが斜め方向欠陥4に対して略直角に交差することから、様々な方向の欠陥を高感度に検出できる。この結果、欠陥の方向に依存した欠陥の検出感度の低下を抑制できると共に、欠陥を高感度に検出できる。
[B]第2実施形態(図7、図8)
図7は、本発明に係る渦電流探傷装置の第2実施形態における探傷プローブの励磁コイル列及び検出コイル列を展開して示す展開図である。図8は、図7の探傷プローブの励磁コイルへ励磁電流を供給する励磁系統を示すシステム構成図である。この第2実施形態において、前記第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施形態の渦電流探傷装置30が前記第1実施形態と異なる点は、探傷プローブ31の励磁コイル列32A、32Bにおける直線状に配列された隣接する励磁コイル33の巻線方向が互いに反転されると共に、これらの励磁コイル33が直列に接続されて励磁器35に接続された点である。
尚、本第2実施形態における探傷プローブ31の励磁コイル33の空間的配置、検出コイル15の空間的配置及び巻き線方向、並びに検出器13の構成は前記第1実施形態と同様である。
本第2実施形態の励磁コイル列32Aでは、図7に示すように、互いに隣接する励磁コイル33A、33B、33C、33D、33E、33F、33G及び33Hのうち、一つ置きに配置された励磁コイル33B、33D、33F及び33Hが順巻きに、一つ置きに配置された励磁コイル33A、33C、33E及び33Gが逆巻きに構成される。また、励磁コイル列32Bでは、互いに隣接する励磁コイル33I、33J、33K、33L、33M、33N、33O及び33Pのうち、一つ置きに配置された励磁コイル33I、33K、33M及び33Oが順巻きに、一つ置きに配置された励磁コイル33J、33L、33N及び33Pが逆巻きに構成されている。
そして、図8に示すように、励磁コイル列32Aの励磁コイル33A〜Hが直列接続されて励磁器35の位相・振幅制御機構36に接続され、更に、励磁コイル列32Bの励磁コイル33I〜33Pが直列に接続されて励磁器35の位相・振幅制御機構36に接続される。
従って、位相・振幅制御機構36から励磁コイル列32A、32Bの励磁コイル33へ励磁電流が供給されたとき、順巻きの励磁コイル33と逆巻きの励磁コイル33との間で位相差がπの励磁電流が流れることになる。このため、励磁コイル列33Aと33Bへ供給する励磁電流を同一向きまたは逆向きに切り換えることで、前記第1実施形態の場合と同様に、隣り合う励磁コイル列32A、32Bのそれぞれの励磁コイル33間で被検査体に、渦電流α、βが交互に切り換えられて流れることになる。
この結果、本実施形態においても、前記第1実施形態の場合と同様な効果(1)を奏するほか、次の効果(2)を奏する。
(2)励磁コイル列32Aと32Bのそれぞれの励磁コイル33が直列に接続されて励磁器35の位相・振幅制御機構36に接続されたことから、結線数が減少し、渦電流探傷装置30の製作性を向上させることができる。
以上実施形態について説明してきたが、本発明は、上述のような実施形態の具体的構成に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
例えば、励磁コイル列は、2列の励磁コイル列16A、16Bに限らず、図9に示すように、3列の励磁コイル列16A、16B及び16Cであってもよい。更に、励磁コイル列16Aのそれぞれの励磁コイル14の中心は、励磁コイル16Bのそれぞれの励磁コイル14の中心に対し、励磁コイル列16A及び16Bの列方向において一致した位置に位置づけられてもよい。
また、第1実施形態において、励磁器12の位相・振幅制御機構18から探傷プローブ11の励磁コイル列16A、16Bにおける隣接する励磁コイル14のそれぞれに、位相差0の励磁電流と位相差πの励磁電流ではなく、位相差−π/2の励磁電流と位相差π/2の励磁電流を供給してもよく、または、位相差がπ/2刻みで異なる励磁電流を供給してもよい。
また、第1実施形態において、励磁器12の位相・振幅制御機構18から探傷プローブ11の励磁コイル列16A、16Bの励磁コイル14へ供給する励磁電流の振幅値が同一の場合を述べたが、励磁コイル14毎に異なった振幅値の励磁電流を供給してもよい。
更に、第1及び第2実施形態の探傷プローブ11、31は、原子力プラントにおける蒸気発生器の伝熱管などの小口径配管に挿入されるものを述べたが、図10に示す探傷プローブ41のように、原子力プラントにおける原子炉管台や原子炉圧力容器の炉底部などのような金属構造材の表面上を走査するものでもよい。この探傷プローブ41では、平板または直方体形状のケーシング42の表面に、複数の励磁コイル14が配列された2列以上、例えば2列の励磁コイル列16A、16Bと、この励磁コイル列16A、16B間に、複数の検出コイル15が配列された1列以上、例えば2列の検出コイル17A、17Bとが設置されている。
1 管軸方向欠陥
2 管周方向欠陥
3、4 斜め方向欠陥
10 渦電流探傷装置
11 探傷プローブ
12 励磁器
13 検出器
14 励磁コイル
15 検出コイル
16A、16B 励磁コイル列
17A、17B 検出コイル列
30 渦電流探傷装置
31 探傷プローブ
32A、32B 励磁コイル列
33 励磁コイル
35 励磁器
α、β 渦電流

Claims (6)

  1. 複数の励磁コイル及び検出コイルを備え被検査体の表面を走査可能な探傷プローブと、
    前記励磁コイルへ励磁電流を供給する励磁器と、
    前記検出コイルから検出信号を取得して前記被検査体の欠陥を検出する検出器と、を有する渦電流探傷装置であって、
    前記探傷プローブは、前記励磁コイルを直線状に配列した励磁コイル列が2列以上設置され、前記検出コイルを直線状に配列した1列以上の検出コイル列が、前記励磁コイル列間で且つ前記励磁コイルが配列される配列位置とは異なる位置に配列して設置されてなり、
    更に、前記励磁コイル列は、奇数列目の励磁コイル列における前記各励磁コイルの中心が、偶数列目の励磁コイル列における前記各励磁コイルの中心に対し、前記励磁コイル列の列方向においてずらした位置に位置づけられよう配列されてなり、
    前記励磁器が供給する励磁電流によって、隣り合う前記励磁コイル列のそれぞれの前記励磁コイル間で前記被検査体に、前記励磁コイル列に対し傾斜して渦電流が流れると共に、この渦電流の向きが異なる傾斜角に交互に切り換えられ、この切り換えられた状態で前記検出コイル及び前記検出器により、前記被検査体の欠陥が検出されるよう構成されたことを特徴とする渦電流探傷装置。
  2. 前記励磁器は、励磁コイル列のそれぞれの励磁コイルへ任意の位相差の励磁電流を供給可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の渦電流探傷装置。
  3. 前記励磁器は、励磁コイル列の励磁コイルへ、位相差の異なる複数種類の励磁電流を経時的に切り換えて供給可能に構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の渦電流探傷装置。
  4. 前記検出器は、隣り合う励磁コイル列のそれぞれの励磁コイル間で、前記励磁コイル列に対し傾斜して流れる渦電流に対応して、検出信号を検出すべき検出コイルを選択し、この選択した検出コイルから検出信号を取得するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の渦電流探傷装置。
  5. 前記励磁コイル列は、直線状に配列された隣接する励磁コイルの巻き線方向が互いに反転されると共に、これらの励磁コイルが直列に接続されて励磁器に接続されたことを特徴と
    する請求項1または4に記載の渦電流探傷装置。
  6. 奇数列目の列における励磁コイルのそれぞれの中心が偶数列目の列における前記励磁コイルのそれぞれの中心に対し列方向にずらした位置となるように前記励磁コイルを直線状に配列して設置された2列以上の励磁コイル列と、前記励磁コイル列間で且つ前記励磁コイルが配列される配列位置とは異なる位置に検出コイルを直線状に配列して設置された1列以上の検出コイル列とを備え、被検査体の表面を走査する探傷プローブを用意し、
    隣り合う前記励磁コイル列のそれぞれの前記励磁コイル間で前記被検査体に、前記励磁コイル列に対し傾斜する渦電流を流し、この渦電流の向きを異なる傾斜角に交互に切り換えながら、前記検出コイルにより前記被検査体の欠陥を検出することを特徴とする渦電流探傷方法。
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