JP6870537B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば、田植機などのような作業車両に関する。
自動直進制御を実行する制御装置を有する田植機などのような作業車両が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
典型的な自動走行制御においては、GPSアンテナなどを有するGPS装置による位置情報に基づいて、基準位置情報により与えられる直線状のティーチング経路に平行な複数の目標経路が所定のルートとして生成され、車体は生成されたルートに沿って自動的に走行させられる。
メモリに記憶された基準位置情報は、直進基準線に基づき圃場において車体を直進させるときに利用される情報であるが、直進基準線は圃場に依存するので、圃場における苗植付け作業が終了すると不要になる。
このような不要になった基準位置情報は、メモリから削除されなければ、つぎの圃場における苗植付け作業が開始されるときにもメモリに記憶されたままである。
特開2016−024541号公報
しかしながら、不要になった基準位置情報は、ユーザーの失念のために手動的に削除されないことがある。
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、不要になった基準位置情報を自動的に削除することができる作業車両を提供することを目的とする。
第1の本発明は、車体(10)へ取付けられた作業装置(110)と、
前記車体(10)を操舵する操舵部材(51)と、
前記操舵部材(51)を駆動する操舵部材駆動装置(710)と、
前記車体(10)の位置情報を取得する位置情報取得装置(610)と、
直進基準線(λ)に基づき圃場(F)において前記車体(10)を直進させるときに利用される基準位置情報を記憶する基準位置情報メモリ(510)と、
前記取得された位置情報および前記記憶された基準位置情報に基づき前記操舵部材駆動装置(710)に前記操舵部材(51)を駆動させるための自動直進制御を実行する制御装置(500)と、
を備え、
前記圃場(F)の畦(Fa)または圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合において、前記基準位置情報メモリ(510)から前記記憶された基準位置情報を削除することを特徴とする作業車両である。
第2の本発明は、前記車体(10)の走行距離を測定する車体走行距離測定装置(810)を備え、
前記畦(Fa)または前記圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、前記直進基準線(λ)の方向とは異なる方向における前記測定された走行距離が所定の基準を上回ったと判定した場合であることを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
第3の本発明は、前記車体(10)の左側における前記圃場(F)の左深度、および前記車体(10)の右側における前記圃場(F)の右深度を測定する圃場深度測定装置(820)を備え、
前記畦(Fa)または前記圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、前記測定された左深度と前記測定された右深度との差が所定の基準を上回ったと判定した場合であることを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
第4の本発明は、前記作業装置(110)としての複数の苗植付け装置(110)と、
ユーザー指示に基づき前記複数の苗植付け装置(110)への動力の伝達を個別的にオンオフする苗植付け装置動力伝達オンオフ機構(920)と、
を備え、
前記畦(Fa)または前記圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、前記複数の苗植付け装置(110)への動力の伝達がユーザー指示に基づきオンオフされたと判定した場合であることを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
第5の本発明は、前記車体(10)の左側における左走行輪(32L)、および前記車体(10)の右側における右走行輪(32R)と、
ユーザー指示に基づき前記左走行輪(32L)および前記右走行輪(32R)への動力の伝達を個別的にオンオフするまたは抑制する走行輪動力伝達調節機構(910)と、
を備え、
前記畦(Fa)または前記圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、前記左走行輪(32L)または前記右走行輪(32R)への動力の伝達がユーザー指示に基づきオフされたまたは抑制されたと判定した場合であることを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
第6の本発明は、前記圃場(F)における水温を測定する水温測定装置(830)を備え、
前記畦(Fa)または前記圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、前記測定された水温が所定の基準を下回ったと判定した場合であることを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
第7の本発明は、前記車体(10)が出入りする前記圃場(F)の出入口(Fc)の出入口情報を記憶する出入口情報メモリ(510)を備え、
前記畦(Fa)または前記圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、前記車体(10)が前記出入口(Fc)を通って前記圃場(F)の外に出たと判定した場合であることを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
第1の本発明により、圃場(F)の畦(Fa)または圃場端縁(Fb)における車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合において、基準位置情報メモリ(510)から記憶された基準位置情報を削除するので、不要になった基準位置情報を自動的に削除することが可能である。
第2の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、畦(Fa)または圃場端縁(Fb)における車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、直進基準線(λ)の方向とは異なる方向における測定された走行距離が所定の基準を上回ったと判定した場合であるので、簡素な構成で不要になった基準位置情報を自動的に削除することが可能である。
第3の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、畦(Fa)または圃場端縁(Fb)における車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、測定された左深度と測定された右深度との差が所定の基準を上回ったと判定した場合であるので、簡素な構成で不要になった基準位置情報を自動的に削除することが可能である。
第4の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、畦(Fa)または圃場端縁(Fb)における車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、複数の苗植付け装置(110)への動力の伝達がユーザー指示に基づきオンオフされたと判定した場合であるので、簡素な構成で不要になった基準位置情報を自動的に削除することが可能である。
第5の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、畦(Fa)または圃場端縁(Fb)における車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、左走行輪(32L)または右走行輪(32R)への動力の伝達がユーザー指示に基づきオフされたまたは抑制されたと判定した場合であるので、簡素な構成で不要になった基準位置情報を自動的に削除することが可能である。
第6の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、畦(Fa)または圃場端縁(Fb)における車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、測定された水温が所定の基準を下回ったと判定した場合であるので、簡素な構成で不要になった基準位置情報を自動的に削除することが可能である。
第7の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、畦(Fa)または圃場端縁(Fb)における車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、車体(10)が出入口(Fc)を通って圃場(F)の外に出たと判定した場合であるので、簡素な構成で不要になった基準位置情報を自動的に削除することが可能である。
本発明における実施の形態の田植機の左側面図 本発明における実施の形態の田植機の上面図 本発明における実施の形態の田植機の動力伝達系および制御系のブロック図 本発明における実施の形態の田植機が走行する圃場の模式的な上面図 本発明における実施の形態の田植機が走行する圃場Fの模式的な断面図(その一) 本発明における実施の形態の田植機が走行する圃場Fの模式的な断面図(その二) 本発明における実施の形態の田植機の自動走行制御の状態が表示されるタブレット端末装置の説明図 本発明における実施の形態の田植機の施肥装置近傍の部分動力伝達系および部分制御系のブロック図(その一) 本発明における実施の形態の田植機の施肥装置近傍の部分動力伝達系および部分制御系のブロック図(その二) 本発明における別の実施の形態の田植機の運転ユニット近傍の斜視図
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
はじめに、図1〜4を主として参照しながら、本実施の形態の田植機の構成および動作について具体的に説明する。
ここに、図1は本発明における実施の形態の田植機の左側面図であり、図2は本発明における実施の形態の田植機の上面図であり、図3は本発明における実施の形態の田植機の動力伝達系および制御系のブロック図であり、図4は本発明における実施の形態の田植機が走行する圃場Fの模式的な上面図である。
以下同様であるが、いくつかの構成要素は図面において示されていないこともあるし省略的に示されていることもある。たとえば、図1においては、マーカー80は示されていない。
本実施の形態の田植機は、本発明における作業車両の一例である。
操舵ハンドル51は、車体10を操舵する部材である。左後輪32Lは車体10の左側における走行輪であり、右後輪32Rは車体10の右側における走行輪である。苗植付け装置110は、車体10へ取付けられた作業装置としての複数の装置である。
図1および2においては、8条植えの乗用型マット苗用田植機が示されており、苗植付け部100は4個の苗植付け装置110を有し、それぞれの苗植付け装置110は左右一対の2個のロータリ苗植付け杆111を有する。
左後輪32Lは本発明における左走行輪の一例であり、右後輪32Rは本発明における右走行輪の一例である。操舵ハンドル51は、本発明における操舵部材の一例である。苗植付け装置110は、本発明における作業装置の一例である。
最初に説明されるのは、本実施の形態の田植機の基本的な構成および動作である。したがって、本実施の形態の田植機が、圃場Fの畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合において、メモリ510から記憶された基準位置情報を削除する点などについては、後に詳細に説明する。
運転ユニット50は、エンジンカバー21の上方に設けられた座席52を有する。
座席52の前方には、左前輪31Lおよび右前輪31Rを操作するための操舵ハンドル51が設けられている。そして、エンジンカバー21の左右両側には、水平なステップフロア53が設けられている。さらに、操舵ハンドル51の左右両側には、予備苗載せ台101が設けられている。
走行装置30は、左前輪31Lおよび右前輪31R、ならびに左後輪32Lおよび右後輪32Rを有する、車体10を走行させる装置である。
整地装置60は、整地ローター61および整地フロート62を有する、圃場Fを整地する装置である。
マーカー80は、次工程における隣接苗植付け列の苗植付け作業の目安となるマークを圃場Fへ形成する、車体10へ収納可能に取付けられたマーカーである。
苗植付け部100は、苗植付け部昇降機構90を介して車体10の後側へ取付けられている。施肥装置70の本体は、車体10の上側へ取付けられている。
搬送装置200は、苗を苗植付け部100へ搬送する装置である。
メインフレーム11へ取付けられたエンジン20の回転動力は、HST(Hydro Static Transmission)機構41などを介してトランスミッション機構42の副変速装置などへ伝達される。トランスミッション機構42において変速された回転動力は、走行装置30などにおいて利用される走行動力と、苗植付け部100などにおいて利用される外部取出動力と、に分離される。
走行動力の一部は左右の前輪ファイナルケースへ伝達されて左前輪31Lおよび右前輪31Rを駆動し、走行動力の残りが左右の後輪ギヤケースへ伝達されて左後輪32Lおよび右後輪32Rを駆動する。そして、左の後輪ギヤケースへ伝達された走行動力の一部は、整地ローター駆動軸へ伝達されて整地ローター61を駆動する。
操舵モーター710は、操舵ハンドル51を駆動する装置である。
GPS(Global Positioning System)装置610は、車体10の位置情報を取得する装置である。
メモリ510は、直進基準線λに基づき圃場Fにおいて車体10を直進させるときに利用される基準位置情報、および車体10が出入りする圃場Fの出入口Fcの出入口情報を記憶するメモリである。
コントローラー500は、取得された位置情報および記憶された基準位置情報に基づき操舵モーター710に操舵ハンドル51を駆動させるための自動直進制御を実行する装置である。
車体走行距離測定装置810は、車体10の走行距離を測定する装置である。
圃場深度測定装置820は、車体10の左側における圃場Fの左深度、および車体10の右側における圃場Fの右深度を測定する装置である。
苗植付け装置動力伝達オンオフ機構920は、ユーザー指示に基づき複数の苗植付け装置110への動力の伝達を個別的にオンオフする機構である。
後輪動力伝達調節機構910は、ユーザー指示に基づき左後輪32Lおよび右後輪32Rへの動力の伝達を個別的にオンオフする機構である。
なお、変形例の実施の形態においては、後輪動力伝達調節機構910は、ユーザー指示に基づき左後輪32Lおよび右後輪32Rへの動力の伝達を個別的に抑制する機構であってもよい。
水温測定装置830は、圃場Fにおける水温を測定する装置である。
コントローラー500は、本発明における制御装置の一例である。メモリ510は、本発明における基準位置情報メモリの一例であり、本発明における出入口情報メモリの一例でもある。GPS装置610は、本発明における位置情報取得装置の一例である。操舵モーター710は、本発明における操舵部材駆動装置の一例である。後輪動力伝達調節機構910は、本発明における走行輪動力伝達調節機構の一例である。
(A)本実施の形態の田植機が、圃場Fの畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合において、メモリ510から記憶された基準位置情報を削除する点について詳細に説明する。
典型的な自動走行制御においては、GPSアンテナなどを有するGPS装置610による位置情報に基づいて、基準位置情報により与えられる直線状のティーチング経路に平行な複数の目標経路が所定のルートρとして生成され、車体10は生成されたルートρに沿って自動的に走行させられる。車体10が次工程における隣接苗植付け列の目標経路に移動する畦際旋回は、自動走行制御が牽制され、旋回指示ボタンなどによるユーザーの指示に基づいて手動的に行われてもよいし、半自動的に行われてもよい。もちろん、直進基準線λを与えるためのティーチング経路において、車体10は、苗植付け作業を行わずに走行してもよいし、苗植付け作業を行いながら走行してもよい。
メモリ510に記憶された基準位置情報は、直進基準線λに基づき圃場Fにおいて車体10を直進させるときに利用される情報であるが、直進基準線λは圃場Fに依存するので、圃場Fにおける苗植付け作業が終了すると不要になる。
このような不要になった基準位置情報は、メモリ510から削除されなければ、つぎの圃場Fにおける苗植付け作業が開始されるときにもメモリ510に記憶されたままである。
しかしながら、不要になった基準位置情報は、ユーザーの失念のために手動的に削除されないことがある。
本発明者は、圃場Fにおける苗植付け作業が終了するタイミングは、圃場Fの畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識したタイミングとして把握可能であり、メモリ510に記憶された基準位置情報が不要になりメモリ510から削除されるべきタイミングとして利用可能であることに気付いた。
そこで、本実施の形態の田植機は、圃場Fの畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合において、メモリ510から記憶された基準位置情報を削除する。
不要になった基準位置情報は自動的に削除されるので、ユーザーの負担は軽減され、安全性も向上する。
本発明者が考えている、圃場Fの畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識するためのさまざまな手法を詳細に説明する。
(A1)畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、直進基準線λの方向とは異なる方向における測定された走行距離が所定の基準を上回ったと判定した場合である。
車体10が次工程における隣接苗植付け列の目標経路に移動する畦際旋回においても、直進基準線λの方向とは異なる方向における車体10の走行が行われることがある。しかしながら、直進基準線λの方向とは異なる方向におけるこのような場合の走行距離は、通常は所定の基準を上回らないかなり小さい距離である。これとは対照的に、畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行はしばしば直進基準線λの方向とは異なる方向において断続的にではなく連続的に行われ、このような場合の走行距離は通常は所定の基準を上回るかなり大きい距離である。
圃場Fにおける苗植付け作業が全て終了し、圃場Fの外に形成された畦Faにおける車体10の走行が行われる場合においては、直進基準線λの方向とは異なる方向における測定された走行距離が所定の基準を上回る、と見做される。
自動走行制御による自動的な苗植付け作業が終了し、枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行が行われる場合においても、直進基準線λの方向とは異なる方向における測定された走行距離が所定の基準を上回る、と見做される。
したがって、コンパス機能またはGPS機能に対応した回転計などを利用する車体走行距離測定装置810はしばしば標準的に装備されているので、部品点数の増大が招来されることはなく、簡素な構成で不要になった基準位置情報を自動的に削除することができる。
(A2)畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、測定された左深度と測定された右深度との差が所定の基準を上回ったと判定した場合である。
本発明における実施の形態の田植機が走行する圃場Fの模式的な断面図(その一および二)である図5および6に示されているように、状況はさまざまであるが、枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbの高さはしばしば圃場Fの中央部分の高さより小さいとはいえ、圃場Fの外に形成された畦Faの高さは圃場Fの中央部分の高さよりかなり大きい。このため、圃場深度測定装置820により得られる深度は、畦Faの側においてしばしばかなり小さくなる。
自動走行制御による自動的な苗植付け作業が終了し、枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行が行われる場合においては、測定された左深度と測定された右深度との差が所定の基準を上回る、と見做される。
したがって、超音波センサーなどを利用する圃場深度測定装置820は可変施肥タイプ田植機においてしばしば標準的に装備されているので、部品点数の増大が招来されることはなく、簡素な構成で不要になった基準位置情報を自動的に削除することができる。
(A3)畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、複数の苗植付け装置110への動力の伝達がユーザー指示に基づきオフされたと判定した場合である。
圃場Fにおける苗植付け作業が全て終了し、圃場Fの外に形成された畦Faにおける車体10の走行が行われる場合においては、複数の苗植付け装置110の全部への動力の伝達がユーザー指示に基づきオフされる、と見做される。
自動走行制御による自動的な苗植付け作業が終了し、枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行が行われる場合においては、複数の苗植付け装置110の一部への動力の伝達がユーザー指示に基づきオフされる、と見做される。
これは、ユーザーは、圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行がより小さい苗植付け条数で行われることをしばしば好むからである。
したがって、苗植付け部分条クラッチなどを利用する苗植付け装置動力伝達オンオフ機構920はしばしば標準的に装備されているので、部品点数の増大が招来されることはなく、簡素な構成で不要になった基準位置情報を自動的に削除することができる。
なお、変形例の実施の形態においては、畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、複数の苗植付け装置110への動力の伝達がユーザー指示に基づきオンされたと判定した場合であってもよい。
これは、ユーザーは、圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行がより大きい苗植付け条数で行われることを時には好むからである。
(A4)畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、左後輪32Lまたは右後輪32Rへの動力の伝達がユーザー指示に基づきオフされたと判定した場合である。
車体10が次工程における隣接苗植付け列の目標経路に移動する畦際旋回の場合においては、左後輪32Lおよび右後輪32Rの内の旋回内側後輪への動力の伝達が自動的にオフされる自動旋回制御機能がしばしば利用可能である。しかしながら、このような自動旋回制御機能が利用されるときには苗植付け部100も自動的に昇降される仕様が、標準的に採用されている。したがって、自動走行制御による自動的な苗植付け作業が行われる場合以外の場合においては、自動旋回制御機能は通常は無効にされ、左後輪32Lおよび右後輪32Rへの動力の伝達はユーザー指示に基づき個別的にオンオフされる。
圃場Fにおける苗植付け作業が全て終了し、圃場Fの外に形成された畦Faにおける車体10の走行が行われる場合においては、左後輪32Lまたは右後輪32Rへの動力の伝達がユーザー指示に基づきオフされる、と見做される。
自動走行制御による自動的な苗植付け作業が終了し、枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行が行われる場合においても、左後輪32Lまたは右後輪32Rへの動力の伝達がユーザー指示に基づきオフされる、と見做される。
したがって、いわゆる変形圃場の圃場端縁Fbにおける苗植付け走行のための後輪クラッチペダルなどを利用する後輪動力伝達調節機構910はしばしば標準的に装備されているので、部品点数の増大が招来されることはなく、簡素な構成で不要になった基準位置情報を自動的に削除することができる。
なお、変形例の実施の形態においては、畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、左後輪32Lまたは右後輪32Rへの動力の伝達がユーザー指示に基づき抑制されたと判定した場合であってもよい。
これは、後輪クラッチペダルなどとともに後輪ブレーキペダルなどを利用する後輪動力伝達調節機構910が、時には装備されているからである。
(A5)畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、測定された水温が所定の基準を下回ったと判定した場合である。
枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbには、用水路などからの水が圃場Fに流込む取水口がしばしば設けられている。このような取水口の近傍における水温は、かなり低い。
自動走行制御による自動的な苗植付け作業が終了し、枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行が行われる場合においては、測定された水温が所定の基準を下回る、と見做される。
したがって、水温センサーなどを利用する水温測定装置830は可変施肥タイプ田植機においてしばしば標準的に装備されているので、部品点数の増大が招来されることはなく、簡素な構成で不要になった基準位置情報を自動的に削除することができる。
(A6)畦Faまたは圃場端縁Fbにおける車体10の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、車体10が出入口Fcを通って圃場Fの外に出たと判定した場合である。
圃場Fにおける苗植付け作業が全て終了し、圃場Fの外に形成された畦Faにおける車体10の走行が行われる場合においては、車体10が出入口Fcを通って圃場Fの外に出る、と見做される。
したがって、タブレット端末装置530などを利用してメモリ510に圃場Fの出入口Fcの出入口情報を記憶させるための無線送受信部520はしばしば標準的に装備されているので、部品点数の増大が招来されることはなく、簡素な構成で不要になった基準位置情報を自動的に削除することができる。
(A7)本発明者は、圃場端縁Fbにおける苗植付けと同時に旋回跡を整地し、苗植付け補助者によるいわゆる枕地ならしを不要にする機能を有する、整地ローター61に着目するさらなる手法も考えている。
自動走行制御による自動的な苗植付け作業が終了し、枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行が行われる場合においては、整地ローター61は、特に整地深さが大きめに設定された状態で使用されたり、圃場Fの凹凸に反発して指定高さとの比較において浮いたりする。
これは、上述されたように、圃場端縁Fbの高さはしばしば圃場Fの中央部分の高さより小さく、圃場Fの凹凸は多く、圃場Fは硬いからである。
(A8)本発明者は、整地フロート62に着目するさらなる手法も考えている。
自動走行制御による自動的な苗植付け作業が終了し、枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行が行われる場合においては、整地フロート62は油圧感度が鈍感に設定された状態で使用される。
これは、上述されたように、圃場端縁Fbの高さはしばしば圃場Fの中央部分の高さより小さく、圃場Fの凹凸は多く、圃場Fは硬いからである。
(A9)本発明者は、苗植付け装置110に着目するさらなる手法も考えている。
自動走行制御による自動的な苗植付け作業が終了し、枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行が行われる場合においては、苗植付け装置110は、苗植付け深さが大きめに設定された状態で使用されたり、整地フロート62の油圧感度に応じて頻繁に上下方向に動いたり、頻繁にローリングしたりする。
これは、上述されたように、圃場端縁Fbの高さはしばしば圃場Fの中央部分の高さより小さく、圃場Fの凹凸は多く、圃場Fは硬いからである。
(A10)本発明者は、可変施肥タイプ田植機においてしばしば標準的に装備されている、圃場深度測定装置820に着目するさらなる手法も考えている。
自動走行制御による自動的な苗植付け作業が終了し、枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行が行われる場合においては、圃場深度測定装置820により得られる左深度または右深度を利用して算出される作土深は大きめである。
これは、上述されたように、圃場端縁Fbの高さはしばしば圃場Fの中央部分の高さより小さいからである。
(A11)本発明者は、GPS装置610に着目するさらなる手法も考えている。
自動走行制御による自動的な苗植付け作業が終了し、枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行が行われる場合においては、GPS装置610により得られる位置情報は車体10が圃場Fを一周したことを示す。
車体10が実際に圃場Fを一周した場合における位置情報は、車体10が圃場Fを一周したか否かを判定するためのレファレンス情報としてあらかじめメモリ510に記憶されていてもよい。
(A12)本発明者は、操舵ハンドル51に着目するさらなる手法も考えている。
自動走行制御による自動的な苗植付け作業が終了し、枕地とも呼ばれる回廊状の圃場端縁Fbにおける手動的な車体10の苗植付け走行が行われる場合においては、車体10は直進しているが操舵ハンドル51により頻繁に操舵される。
これは、上述されたように、圃場端縁Fbの高さはしばしば圃場Fの中央部分の高さより小さく、圃場Fの凹凸は多く、圃場Fは硬いからである。
(B)図7を主として参照しながら、自動走行制御に関する情報がタブレット端末装置530により表示される点について詳細に説明する。
ここに、図7は、本発明における実施の形態の田植機の自動走行制御の状態が表示されるタブレット端末装置530の説明図である。
図7においては、無線送受信部520から受信した情報に基づく自動走行制御の状態が「自動操舵中」である表示画面が示されている。
タブレット端末装置530には自動走行制御機能に対応した直進走行アシストシステム専用アプリケーションソフトウェアがインストールされており、直進基準線λの開始点であるA点を取得するためのA点取得ボタン1002、および直進基準線λの終了点であるB点を取得するためのB点取得ボタン1003などとともに、自動走行制御状態アイコン1001が表示される。
車載モニターパネルなどとの比較において表示画面が大きいタブレット端末装置530を利用して、5種類の自動走行制御の状態が単一の自動走行制御状態アイコン1001の表示切替えにより表示されるので、見やすい表示仕様が実現される。
いわゆるキーオン操作は行われたがGPS電波はまだ正常に受信されていない状態においては、自動走行制御状態アイコン1001は「GPS初期化中」を表示する。
GPS電波が正常に受信されると、ユーザー指示に基づく自動走行モードの選択操作が有効になり、自動走行モードが有効に選択されていれば、A点取得ボタン1002およびB点取得ボタン1003を利用する基準位置情報の取得操作が実行可能になる。
ユーザー指示に基づき自動直進制御を開始するためには、基準位置情報がすでに取得されており、GPS電波が正常に受信されていなければならない。
したがって、基準位置情報はすでに取得されているがGPS電波は正常に受信されていない状態においても、GPS電波は正常に受信されているが基準位置情報はまだ取得されていない状態においても、自動走行制御状態アイコン1001は「自動走行不可」を表示する。これは、自動直進制御がユーザー指示に基づき開始されようとしてしても、ユーザー指示に基づく自動直進制御の開始は不可能であるからである。
そして、基準位置情報がすでに取得されておりGPS電波が正常に受信されている状態においては、自動走行制御状態アイコン1001は「自動走行可」を表示する。ユーザー指示に基づく自動直進制御の開始は、可能であるからである。
自動直進制御が実行されている状態においては、自動走行制御状態アイコン1001は「自動操舵中」を常に表示する。
自動直進制御が実行されているときに、GPS電波が正常に受信されなくなった状態においては、実行されていた自動直進制御はこのような異常発生に起因して強制的に中断され、自動走行制御状態アイコン1001は「自動操舵停止」を5秒間にわたって表示する。
高い緊急度を有する「自動操舵停止」の報知は、たとえば、車載モニターパネルにも表示される。
「GPS初期化中」、「自動操舵停止」、「自動操舵中」、「自動走行不可」および「自動走行可」の5種類の自動走行制御の状態の緊急度はこの順に大きくなるように設定されており、自動走行制御状態アイコン1001は、複数の状態が表示されるべき場合においては、緊急度が最も高い状態を優先的に表示する。
(C)図8を主として参照しながら、施肥に関する情報が施肥部分条ランプ54により表示される点について詳細に説明する。
ここに、図8は、本発明における実施の形態の田植機の施肥装置70近傍の部分動力伝達系および部分制御系のブロック図(その一)である。
第1から第4の施肥部分条レバー72が設けられており、第1から第4の施肥部分条レバープッシュスイッチ73が第1から第4の施肥部分条レバー72のオンオフセンサーとして機能するように設けられている。
第1および第2の苗植付け条における苗植付けが行われない場合などには、第1および第2の苗植付け条における施肥を行うための施肥部分条クラッチ機構71の第1のクラッチは第1の施肥部分条レバー72のユーザー操作に基づきオフされる。すると、第1の施肥部分条レバープッシュスイッチ73は第1の施肥部分条レバー72のレバー当接により押され、コントローラー500は第1の施肥部分条レバープッシュスイッチ73がオンされていることを認識する。
第3および第4の苗植付け条における苗植付けが行われない場合などには、第3および第4の苗植付け条における施肥を行うための施肥部分条クラッチ機構71の第2のクラッチは第2の施肥部分条レバー72のユーザー操作に基づきオフされる。すると、第2の施肥部分条レバープッシュスイッチ73は第2の施肥部分条レバー72のレバー当接により押され、コントローラー500は第2の施肥部分条レバープッシュスイッチ73がオンされていることを認識する。
第5および第6の苗植付け条における苗植付けが行われない場合などには、第5および第6の苗植付け条における施肥を行うための施肥部分条クラッチ機構71の第3のクラッチは第3の施肥部分条レバー72のユーザー操作に基づきオフされる。すると、第3の施肥部分条レバープッシュスイッチ73は第3の施肥部分条レバー72のレバー当接により押され、コントローラー500は第3の施肥部分条レバープッシュスイッチ73がオンされていることを認識する。
第7および第8の苗植付け条における苗植付けが行われない場合などには、第7および第8の苗植付け条における施肥を行うための施肥部分条クラッチ機構71の第4のクラッチは第4の施肥部分条レバー72のユーザー操作に基づきオフされる。すると、第4の施肥部分条レバープッシュスイッチ73は第4の施肥部分条レバー72のレバー当接により押され、コントローラー500は第4の施肥部分条レバープッシュスイッチ73がオンされていることを認識する。
第1から第4の施肥部分条レバー72の根本部分は、各々の施肥部分条レバー72の握り部分が車体10の後方に向くように、ステップフロア53などに取付けられている。したがって、施肥部分条クラッチ機構71のクラッチがユーザー操作に基づきオフされるときには対応する施肥部分条レバー72は押下げられるので、施肥部分条レバープッシュスイッチ73がレバー当接により押下げられてオンされるように、施肥部分条レバープッシュスイッチ73は対応する施肥部分条レバー72の根本部分との比較において車体10の後側に配置されている。
車載モニターパネルには第1から第4の施肥部分条レバープッシュスイッチ73に対応する第1から第4の施肥部分条ランプ54が設けられており、コントローラー500はオンされている施肥部分条レバープッシュスイッチ73に対応する施肥部分条ランプ54を点灯させるかまたは点滅させる。
たとえば、第1の施肥部分条レバープッシュスイッチ73のみがオンされている場合には、コントローラー500は第1の施肥部分条ランプ54のみを点滅させる。すると、ユーザーは、苗植付け作業が行われているときに、施肥部分条クラッチ機構71の第1のクラッチを再びオンさせるべきタイミングを失念してしまう恐れはほとんどない。
(D)図9を主として参照しながら、施肥に関する情報がタブレット端末装置530により表示される点について詳細に説明する。
ここに、図9は、本発明における実施の形態の田植機の施肥装置70近傍の部分動力伝達系および部分制御系のブロック図(その二)である。
たとえば、下述される第1から第3の条件が満足されているときに、可変施肥タイプ田植機におけるコントローラー500は施肥なしの苗植付け走行が行われていると判定する。
第1の条件は、苗植付け装置動力伝達オンオフ機構920の苗植付けクラッチがオンされているという条件である。苗植付けクラッチは、苗植付け部分条クラッチの上流側のクラッチであり、苗植付け作業が行われているときにはオンされている。
第2の条件は、車体10の走行が行われているという条件である。
第3の条件は、一回の後輪回転が行われても、施肥装置70の施肥繰出しロール回転が行われないという条件である。より具体的には、第3の条件は、308個の後輪回転センサーパルスが左後輪32Lの回転センサーから入力されたときに、3個未満の施肥繰出しロール回転パルスしか検出されないという条件である。
上述された第1から第3の条件が満足されている場合においては、施肥繰出し停止判定フラグの1bit変数は1にセットされる。
タブレット端末装置530は、オフラインコントローラーとして機能する無線送受信部520を介して行われるCAN(Controller Area Network)通信またはブルートゥース(登録商標)通信などを利用することによりコントローラー500から受信した施肥繰出し停止判定フラグの情報に基づき施肥グラフの表示動作を制御する。
すなわち、苗植付けクラッチはオンされており、車体10の走行は行われていても、施肥部分条クラッチ機構71の全てのクラッチはオフされており、施肥は行われていない場合においては、タブレット端末装置530は、施肥グラフを表示せず、施肥が行われていないことを意味する0kg/反の判定情報を表示する。このような表示仕様は、施肥が行われていないにも関わらず施肥グラフが表示される仕様との比較において、よりユーザーフレンドリーである。
もちろん、308個の後輪回転センサーパルスが左後輪32Lの回転センサーから入力されたときに、3個以上の施肥繰出しロール回転パルスが検出されれば、第3の条件は満足されていないので、施肥繰出し停止判定フラグの1bit変数は0にリセットされ、施肥グラフの表示が中断された場合においては施肥グラフの表示が再開される。
なお、変形例の実施の形態においては、本発明における別の実施の形態の田植機の運転ユニット50近傍の斜視図である図10に示されているように、第1から第4の施肥部分条ボタン72aが第1から第4の施肥部分条レバー72の代わりに設けられていてもよい。そして、このような変形例の実施の形態においては、たとえば、第1から第4の施肥部分条レバープッシュスイッチ73が第1から第4の施肥部分条ボタン72aのオンオフセンサーとして機能するように設けられており、施肥部分条ケーブルは、施肥部分条レバー72のレバー操作により直接的に引張られるのではなく、施肥部分条ボタン72aのボタン操作に応じて作動する施肥部分条モーターにより引張られる。
本発明における作業車両は、不要になった基準位置情報を自動的に削除することができ、たとえば、田植機などのような作業車両に利用する目的に有用である。
10 車体
11 メインフレーム
20 エンジン
21 エンジンカバー
30 走行装置
31L 左前輪
31R 右前輪
32L 左後輪
32R 右後輪
41 HST機構
42 トランスミッション機構
50 運転ユニット
51 操舵ハンドル
52 座席
53 ステップフロア
54 施肥部分条ランプ
60 整地装置
61 整地ローター
62 整地フロート
70 施肥装置
71 施肥部分条クラッチ機構
72 施肥部分条レバー
72a 施肥部分条ボタン
73 施肥部分条レバープッシュスイッチ
80 マーカー
90 苗植付け部昇降機構
100 苗植付け部
101 予備苗載せ台
110 苗植付け装置
111 ロータリ苗植付け杆
200 搬送装置
500 コントローラー
510 メモリ
520 無線送受信部
530 タブレット端末装置
610 GPS装置
710 操舵モーター
810 車体走行距離測定装置
820 圃場深度測定装置
830 水温測定装置
910 後輪動力伝達調節機構
920 苗植付け装置動力伝達オンオフ機構
1001 自動走行制御状態アイコン
1002 A点取得ボタン
1003 B点取得ボタン
λ 直進基準線
ρ ルート
F 圃場
Fa 畦
Fb 圃場端縁
Fc 出入口

Claims (7)

  1. 車体(10)へ取付けられた作業装置(110)と、
    前記車体(10)を操舵する操舵部材(51)と、
    前記操舵部材(51)を駆動する操舵部材駆動装置(710)と、
    前記車体(10)の位置情報を取得する位置情報取得装置(610)と、
    直進基準線(λ)に基づき圃場(F)において前記車体(10)を直進させるときに利用される基準位置情報を記憶する基準位置情報メモリ(510)と、
    前記取得された位置情報および前記記憶された基準位置情報に基づき前記操舵部材駆動装置(710)に前記操舵部材(51)を駆動させるための自動直進制御を実行する制御装置(500)と、
    を備え、
    前記圃場(F)の畦(Fa)または圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合において、前記基準位置情報メモリ(510)から前記記憶された基準位置情報を削除することを特徴とする作業車両。
  2. 前記車体(10)の走行距離を測定する車体走行距離測定装置(810)を備え、
    前記畦(Fa)または前記圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、前記直進基準線(λ)の方向とは異なる方向における前記測定された走行距離が所定の基準を上回ったと判定した場合であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記車体(10)の左側における前記圃場(F)の左深度、および前記車体(10)の右側における前記圃場(F)の右深度を測定する圃場深度測定装置(820)を備え、
    前記畦(Fa)または前記圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、前記測定された左深度と前記測定された右深度との差が所定の基準を上回ったと判定した場合であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  4. 前記作業装置(110)としての複数の苗植付け装置(110)と、
    ユーザー指示に基づき前記複数の苗植付け装置(110)への動力の伝達を個別的にオンオフする苗植付け装置動力伝達オンオフ機構(920)と、
    を備え、
    前記畦(Fa)または前記圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、前記複数の苗植付け装置(110)への動力の伝達がユーザー指示に基づきオンオフされたと判定した場合であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  5. 前記車体(10)の左側における左走行輪(32L)、および前記車体(10)の右側における右走行輪(32R)と、
    ユーザー指示に基づき前記左走行輪(32L)および前記右走行輪(32R)への動力の伝達を個別的にオンオフするまたは抑制する走行輪動力伝達調節機構(910)と、
    を備え、
    前記畦(Fa)または前記圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、前記左走行輪(32L)または前記右走行輪(32R)への動力の伝達がユーザー指示に基づきオフされたまたは抑制されたと判定した場合であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  6. 前記圃場(F)における水温を測定する水温測定装置(830)を備え、
    前記畦(Fa)または前記圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、前記測定された水温が所定の基準を下回ったと判定した場合であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  7. 前記車体(10)が出入りする前記圃場(F)の出入口(Fc)の出入口情報を記憶する出入口情報メモリ(510)を備え、
    前記畦(Fa)または前記圃場端縁(Fb)における前記車体(10)の走行の開始、走行の途中または走行の終了を認識した場合とは、前記車体(10)が前記出入口(Fc)を通って前記圃場(F)の外に出たと判定した場合であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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