JP6869585B1 - ケーブル引抜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】管路内に残留するケーブルケーブルを管路から簡単かつ確実に引き抜くことができるケーブル引抜装置を提供することを目的とする。【解決手段】管路T内に残留するケーブルCを管路から引き抜くためのケーブル引抜装置である。本装置1は、ケーブルCが挿入される貫通孔21が設けられたホルダ部材2と、ホルダ部材2を引抜方向に移動させる移動機構3と、ホルダ部材2の貫通孔21におけるホルダ部材2とケーブルCの間に引抜方向側から挿入されるくさび部材4とを備える。移動機構3によりホルダ部材2が引抜方向への移動を開始した際、くさび部材4がホルダ部材2から径方向内側に押圧されることによりケーブルに食い込むことによって、ホルダ部材2がくさび部材4を介してケーブルCを把持する。【選択図】図1

Description

本発明は、管路内に残留するケーブルを管路から引き抜くためのケーブル引抜装置に関するものである。
一般に、光ファイバーケーブル等の通信用のケーブルは、地中に埋設した管路内に布設される。このケーブルは、経年劣化や回線廃止等の理由により使用されなくなったとき、管理上および経済上の理由から撤去されることが望ましい。
ところが、上記ケーブルは、地中の変動や災害によって管路が途中で折れ曲がったり、あるいは管路内に入り込んだ砂・泥あるいはケーブルから出た錆等により管路の内面に密着するなどしてケーブルが管路内に固定化されてしまって、ケーブルを引き抜くために大きな牽引力が必要な場合が少なくなかった。
そこで、従来、ケーブルの先端にワイヤを巻き付け、ワイヤをウインチで巻き取ることによりケーブルを牽引して管路から引き抜くことが行われていた(特許文献1参照)。
特開2008−125340号公報
しかしながら、上記のようにウインチで牽引した場合、ウインチの一般的な牽引力の1000〜5000kgf(1〜5t)ではケーブルを引き抜けないことが少なくなかった。また、例えば20000kgf(20t)程度の牽引力を有する大型のウインチを使用した場合、ケーブルを引き抜くために必要な牽引力に対してワイヤの把持力が十分でなかったため、ワイヤがスリップしてケーブルから抜けることにより作業上極めて危険な事態も頻発していた。
本発明は、上述の技術的背景に鑑みてなされたものであり、管路内に残留するケーブルケーブルを管路から簡単かつ確実に引き抜くことができるケーブル引抜装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、管路内に残留するケーブルを管路から引き抜くためのケーブル引抜装置において、ケーブルが挿入される貫通孔が設けられたホルダ部材と、前記ホルダ部材を引抜方向に移動させる移動機構と、前記ホルダ部材の前記貫通孔における前記ホルダ部材とケーブルの間に引抜方向側から挿入されるくさび部材とを備え、前記移動機構により前記ホルダ部材が引抜方向への移動を開始した際、前記くさび部材が前記ホルダ部材から径方向内側に押圧されることによりケーブルに食い込むことによって、前記ホルダ部材が前記くさび部材を介してケーブルを把持することを特徴とする。
これによれば、くさび部材がケーブルに食い込むことによってホルダ部材がケーブルを大きな把持力で把持するため、ケーブルを管路から簡単かつ確実に引き抜くことができる。
また、前記くさび部材は、前記貫通孔における前記ホルダ部材とケーブルの間に引抜方向側から挿入されたあと、引抜方向側の基端部が前記ホルダ部材の前記貫通孔から突出した状態となるのが好ましい。これによれば、くさび部材を貫通孔におけるホルダ部材とケーブルの間に引抜方向側から挿入する際、くさび部材の基端部を引抜方向側からハンマー等で打ち込む易くなる。
また、前記くさび部材は、引抜方向側の基端部に径方向外側に延びる延伸部が設けられているのが好ましい。これによれば、くさび部材の基端部の引抜方向側の面積が大きくなるため、くさび部材の基端部を引抜方向側からハンマー等で確実に打ち込むことができる。
また、前記くさび部材は、引抜方向と反対側の先端部から中央部にかけて径方向内側に突出する凸部を有しているのが好ましい。これによれば、くさび部材がホルダ部材に押圧された際、くさび部材の先端部から中央部の凸部がよりケーブルに深く食い込むため、ケーブルをさらに大きな把持力で強固に把持することができる。
また、ケーブルに対する前記くさび部材の引抜方向への移動を規制するストッパ部材が設けられているのが好ましい。これによれば、移動機構によりホルダ部材が引抜方向への移動を開始した際、ストッパ部材によりケーブルに対するくさび部材の引抜方向への移動が規制されているため、くさび部材がケーブル上をスリップすることなくケーブルにさらに食い込むことになり、ケーブルをさらに大きな把持力で強固に把持することができる。
また、前記ストッパ部材は、前記くさび部材に対して前記ホルダ部材と反対側のケーブルに固定され、前記ホルダ部材の前記貫通孔から突出した前記くさび部材の引抜方向側の基端部に当接するのが好ましい。これによれば、ケーブルに対するくさび部材の引抜方向側の移動を簡単かつ確実に規制することができる。
また、前記ストッパ部材は、ケーブルを挟持するクランプ部材と、前記クランプ部材と前記くさび部材との間に設けられたリング部材を備えるのが好ましい。これによれば、簡易な構成にして、ケーブルに対するくさび部材の引抜方向側の移動を確実に規制することができる。
また、前記移動機構は、管路の周囲の壁面に固定される第1の固定部と、前記ホルダ部材が設けられる第2の固定部と、前記第1の固定部と前記第2の固定部の間隔を伸縮させるシリンダ部材とを備えるのが好ましい。これによれば、簡易な構成にして、ホルダ部材を引抜方向に確実に移動させることができる。
また、本発明は、管路内に残留するケーブルを管路から引き抜くためのケーブル引抜方法であって、ケーブルが挿入される貫通孔が設けられたホルダ部材と、前記ホルダ部材を引抜方向に移動させる移動機構とをケーブルに設置する第1の工程と、前記ホルダ部材の前記貫通孔における前記ホルダ部材とケーブルの間にくさび部材を引抜方向側から打ち込みながら挿入する第2の工程と、前記くさび部材の引抜方向側の移動を規制するストッパ部材をケーブルに固定する第3の工程と、前記移動機構により前記ホルダ部材の引抜方向への移動を開始した際、前記くさび部材が前記ホルダ部材から径方向内側に押圧されることによりケーブルに食い込むことによって、前記ホルダ部材が前記くさび部材を介してケーブルを把持する第4の工程と、前記移動機構により前記ホルダ部材を引抜方向にさらに移動させることによって、前記ホルダ部材により把持されたケーブルを引き抜く第5の工程と、前記移動機構により前記ホルダ部材を引抜方向の反対方向に移動させることによって、前記ホルダ部材の前記貫通孔から前記くさび部材を抜き出す第6の工程とを備え、前記第2の工程から前記第6の工程を繰り返すことによりケーブルの全体または一部を引き抜いていくことを特徴とする。
本発明によれば、くさび部材がケーブルに食い込むことによってホルダ部材がケーブルを大きな把持力で把持するため、ケーブルを管路から簡単かつ確実に引き抜くことができる。而して、装置の構成が簡易であって大型化しないため、装置の運搬や設置の際の作業性が向上する。また、引抜きの過程でケーブルが装置に対してスリップする虞もないため、ケーブルの引抜き作業時の安全性が向上する。
本発明の実施形態に係るケーブル引抜装置の斜視図である。 図1のケーブル引抜装置の側面図である。 図2のホルダ部材の正面図である。 図2のくさび部材周りの拡大断面図である。 ケーブル引抜装置の使用方法を示す第1の側面図である。 ケーブル引抜装置の使用方法を示す第2の側面図である。
次に、本発明に係るケーブル引抜装置(以下、本装置1という。)の実施形態について図1〜図6を参照しつつ説明する。
<本装置の構成>
まず、本装置1の構成について説明する。なお、本明細書において、引抜方向とは図1のX軸方向をいい、奥方向とは図1のY軸方向をいい、上方向とは図1のZ軸方向をいう。
本装置1は、図1および図2に示すように、地中に埋設される管路T内に残留するケーブルCを管路Tから引き抜くためのケーブル引抜装置であって、貫通孔21が設けられたホルダ部材2と、ホルダ部材2を移動させる移動機構3と、貫通孔21に挿入されるくさび部材4と、ケ−ブルCの周囲に固定されるストッパ部材5とを備えている。
前記ホルダ部材2は、くさび部材4を介してケーブルCを把持する円筒状部材であって、軸方向に延びる貫通孔21と、貫通孔21が形成された径大部22、縮径部23および径小部24と、縮径部23および径小部24の径方向外側に設けられた連結部25とを備えている。
前記貫通孔21は、図3に示すように、ケーブルCが挿入される円形のケーブル挿入孔21aと、くさび部材4が挿入される矩形のくさび挿入溝21bとを備えている。ケーブル挿入孔21aは、ホルダ部材2の中央に軸方向に延びて設けられている。一方、くさび挿入溝21bは、ケーブル挿入孔21aの周面に等間隔に4つ並んで設けられている。このくさび挿入溝21bは、図4に示すように、溝底においてくさび部材4の径方向外側の面に沿う態様で傾斜したテーパ状の傾斜面211を有し、引抜き方向側からその反対側に向かうに従い溝の深さが次第に浅くなっている。
前記径大部22、縮径部23および径小部24は、断面が円形の部材であって、ホルダ部材2の引抜方向側からその反対方向に向かってこの順に連続して設けられている。
前記連結部25は、移動機構3が連結される部分であって、周方向に等間隔に3つ並んで設けられている。各連結部25は、周方向に貫通する軸孔251が設けられ、該軸孔251に移動機構3の後述する軸部材323が挿入される。
前記移動機構3は、管路Tの周囲の壁面Wに固定される第1の固定部31と、ホルダ部材2が設けられる第2の固定部32と、第1の固定部31と第2の固定部32の間隔を伸縮させるシリンダ部材33とを備えている。なお、移動機構3は、中心に軸方向に延びケーブルCが挿入される空間Sが形成されている。
前記第1の固定部31は、壁面Wに固定される壁面固定部311と、壁面固定部311の引抜方向側に設けられシリンダ部材33が取り付けられるシリンダ取付部312と、シリンダ取付部312に設けられた吊下部313とを備えている。
前記壁面固定部311は、壁面Wに当接する円環状の壁面保護部311aと、壁面保護部311aを支持する6枚の板状の支持部311bを備えている。
前記シリンダ取付部312は、シリンダ部材33のシリンダチューブ332の基端部を支持する円板状の第1の支持板部312aと、シリンダ部材33のシリンダチューブ332の先端部を支持する円板状の第2の支持板部312bと、第1の支持板部312aと第2の支持板部312bを接続する4枚の板状の接続板部312cを備えている。
前記吊上部313は、シリンダ取付部312の上部中央から上方に延びる環状に形成されている。この吊上部313は、図1に示すように、本装置1の使用時に金属製のチェーンKにより吊り上げられることにより、連結部25において連結されたホルダ部材2と移動機構3を宙吊り状態にして略水平に保つ。
前記第2の固定部32は、シリンダ部材33の先端部に取り付けられる基部321と、基部321から引抜方向に延び周方向に並ぶ2つの軸部材支持部322と、2つの軸部材支持部322を貫通する軸部材323とを備えている。
前記シリンダ部材33は、油圧シリンダであって、軸方向に進退してシリンダ部材33を伸縮させるピストンロッド331と、ピストンロッド331を収容するシリンダチューブ332と、作動油を流入または流出させるポート333を備えている。このシリンダ部材33は、同一長さ・同一ストローク・同一出力のものが周方向に等間隔に3つ並んで設けられている。
前記移動機構3は、シリンダ部材33が軸方向に伸びることにより第1の固定部31と第2の固定部32の間隔を伸長させてホルダ部材2を引抜方向に移動させる一方、シリンダ部材33が軸方向に縮むことにより第1の固定部31と第2の固定部32の間隔を収縮させてホルダ部材2を引抜方向の逆方向に移動させる。このとき、シリンダ部材33が周方向に等間隔に並んで設けられているため、ホルダ部材2に軸対称な力を均等に作用させることができる。
前記くさび部材4は、前記ホルダ部材2の貫通孔21におけるホルダ部材2とケーブルCの間に挿入されるくさび状の部材である。具体的には、くさび部材は、図1および図2に示すように、貫通孔21におけるホルダ部材2とケーブルCの間の各くさび挿入溝21bに引抜方向側から挿入されたあと、引抜方向側の基端部41が前記ホルダ部材2の貫通孔21から突出した状態となる。これによれば、くさび部材4をホルダ部材2の貫通孔21におけるホルダ部材21とケーブルCの間に引抜方向側から挿入する際、くさび部材4の基端部41を引抜方向側からハンマー等で打ち込む易くなる。
また、前記くさび部材4は、図4に示すように、周方向に一定の厚さを有し、引抜方向側の基端部41から先端部に向かうに従って径方向の長さ(高さ)が次第に小さくなるテーパ状に形成されている。このため、前記移動機構3によりホルダ部材2が引抜方向への移動を開始した際、くさび部材4はホルダ部材2の傾斜面211から径方向内側に押圧されることによりケーブルCに食い込むことによって、ホルダ部材2がくさび部材4を介してケーブルCを把持する。
また、前記くさび部材4は、引抜方向側の基端部41において引抜方向から径方向外側にL字に屈曲して径方向外側に延びる延伸部42が設けられている。これによれば、くさび部材4の基端部41の引抜方向側の面積が大きくなるため、くさび部材4の基端部41を引抜方向側からハンマー等で確実に打ち込むことができる。
また、前記くさび部材4は、引抜方向と反対側の先端部から中央部において径方向内側に突出する凸部43を有している。この凸部43は、後端付近における径方向の長さがくさび挿入溝21bの径方向の長さより長く形成されている。これによれば、くさび部材4がホルダ部材2に押圧された際、くさび部材4の先端部から中央部の凸部43がよりケーブルCに深く食い込むため、ケーブルCをさらに大きな把持力で強固に把持することができる。
また、前記くさび部材4は、凸部43の後端部においてエッジを落とした傾斜面43aが設けられている。これによれば、凸部43の後端部においてケーブルCがエッジにより損傷するのを防止することができる。
前記ストッパ部材5は、ケーブルCに対するくさび部材4の引抜方向への移動を規制する規制部材であって、ケーブルCを挟持するクランプ部材51と、クランプ部材51とくさび部材4との間に設けられたリング部材52を備えている。
前記クランプ部材51は、図1および図2に示すように、ケーブルCを両側面から挟持するクランプである。このクランプ部材51は、手前側に配置される第1クランプ片511と、奥側に配置される第2クランプ片512を備え、第1クランプ片511と第2クランプ片512の上部および下部がボルト513により締め付けられることによりケーブルCを挟みつけてケーブルCに対して移動不能に固定される。
前記リング部材52は、クランプ部材51に当接されるリング本体521と、くさび部材4側に当接される鍔部522を備え、引抜方向に延びる挿入孔523にケーブルCが挿入される。
而して、移動機構3によりホルダ部材2が引抜方向への移動を開始した際、ストッパ部材5によりケーブルCに対するくさび部材4の引抜方向への移動が規制されているため、くさび部材4がケーブルC上をスリップすることなくケーブルCにさらに食い込むことになり、ケーブルCをさらに大きな把持力で強固に把持することができる。
<本装置の使用方法>
次に、本装置1の使用方法について説明する。
まず、移動機構3の第2の固定部32にホルダ部材2を連結したあと、吊上部313をチェーンKで吊り上げることにより、ホルダ部材2と移動機構3を宙吊り状態にして水平に保つ。
次に、図5(a)に示すように、ホルダ部材2の貫通孔21のケーブル挿入孔21aと移動機構3の空間SにケーブルCを挿入しながらホルダ部材2と移動機構3を引抜方向の反対方向に水平移動させ、移動機構3の第1の固定部31を壁面Wに固定するとともに、ホルダ部材2と移動機構3をケーブルCに設置する(第1の工程)。
次に、図5(b)に示すように、くさび部材4をホルダ部材2の貫通孔21のくさび挿入溝21bに引抜方向側からハンマーで打ち込みながら挿入する(第2の工程)。
次に、図5(c)に示すように、くさび部材4の引抜方向側のケーブルCにストッパ部材5を固定する(第3の工程)。
このとき、移動機構3はシリンダ部材33が縮んだ収縮状態にある。また、ストッパ部材5は、くさび部材4の引抜方向側に配置され、ケーブルCに対するくさび部材4の引抜方向への移動を規制している。
次に、図6(a)に示すように、移動機構3によるホルダ部材2の引抜方向への移動が開始すると、くさび部材4がホルダ部材2の傾斜面211から径方向内側に押圧されることによりケーブルCに食い込む。これにより、ホルダ部材2がくさび部材4を介してケーブルCを強固に把持する(第4の工程)。
次に、移動機構3によりホルダ部材2が引抜方向にさらに移動すると、ホルダ部材2がくさび部材4を介して把持したケーブルCを引抜方向へ移動させる。これにより、図6(b)に示すように、移動機構3はシリンダ部材33が伸びた伸長状態になり、移動機構3のストローク長だけケーブルCが管路Tから引き抜かれる(第5の工程)。
次に、図6(c)に示すように、移動機構3が収縮状態に戻ると、移動機構3によりホルダ部材2が引抜方向の反対方向に移動して、くさび部材4がホルダ部材2の貫通孔21から抜き出される(第6の工程)。
以下、第2の工程から第6の工程までを繰り返して、移動機構3のストローク長のケーブルCの引く抜きを繰り返すことにより、最終的にケーブルCの全体または一部が管路Tから引き抜かれる。
而して、くさび部材4がケーブルCに食い込むことによってホルダ部材2がケーブルCを大きな把持力で把持するため、ケーブルCを引き抜くために必要な牽引力に対してホルダ部材2の把持力が十分な大きさとなり、ケーブルCを管路Tから簡単かつ確実に引き抜くことができる。
なお、本実施形態において、くさび挿入溝21bは、4つ設けられるものとして説明したが、その他の個数設けられてもよい。
また、移動機構3は、シリンダ部材33によりホルダ部材2を移動させるものとして説明したが、その他の部材によりホルダ部材2を移動させるものであってもよい。
また、ストッパ部材5は、クランプ部材51とリング部材52を備えるものとして説明したが、単一の部材からなる等、その他の構成であってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1…本装置(ケーブル引抜装置)
2…ホルダ部材
21…貫通孔
21a…ケーブル挿入孔
21b…くさび挿入溝
211…傾斜面
22…径大部
23…縮径部
24…径小部
25…連結部
251…軸孔
3…移動機構
31…第1の固定部
311…壁面固定部
311a…壁面保護部
311b…支持部
312…シリンダ取付部
312a…第1の支持板部
312b…第2の支持板部
312c…接続板部
313…吊上部
32…第2の固定部
321…基部
322…軸部材支持部
323…軸部材
33…シリンダ部材
331…ピストンロッド
332…シリンダチューブ
333…ポート
4…くさび部材
41…基端部
42…延伸部
43…凸部
43a…傾斜面
5…ストッパ部材
51…クランプ部材
511…第1クランプ片
512…第2クランプ片
513…ボルト
52…リング部材
521…リング本体
522…鍔部
523…挿入孔
C…ケーブル
S…空間
T…管路
W…壁面
K…チェーン

Claims (8)

  1. 管路内に残留するケーブルを管路から引き抜くためのケーブル引抜装置において、
    ケーブルが挿入される貫通孔が設けられたホルダ部材と、
    前記ホルダ部材を引抜方向に移動させる移動機構と、
    前記ホルダ部材の前記貫通孔における前記ホルダ部材とケーブルの間に引抜方向側から挿入されるくさび部材とを備え、
    前記移動機構により前記ホルダ部材が引抜方向への移動を開始した際、前記くさび部材が前記ホルダ部材から径方向内側に押圧されることによりケーブルに食い込むことによって、前記ホルダ部材が前記くさび部材を介してケーブルを把持し、
    ケーブルに対する前記くさび部材の引抜方向への移動を規制するストッパ部材が設けられ、
    前記ストッパ部材は、前記くさび部材に対して前記ホルダ部材と反対側のケーブルに固定され、前記ホルダ部材の前記貫通孔から突出した前記くさび部材の引抜方向側の基端部に当接することを特徴とするケーブル引抜装置。
  2. 前記くさび部材は、前記貫通孔における前記ホルダ部材とケーブルの間に引抜方向側から挿入されたあと、引抜方向側の基端部が前記ホルダ部材の前記貫通孔から突出した状態となる請求項1に記載のケーブル引抜装置。
  3. 前記くさび部材は、引抜方向側の基端部に径方向外側に延びる延伸部が設けられている請求項2に記載のケーブル引抜装置。
  4. 前記くさび部材は、引抜方向と反対側の先端部から中央部にかけて径方向内側に突出する凸部を有している請求項2または請求項3に記載のケーブル引抜装置。
  5. 前記ストッパ部材は、ケーブルを挟持するクランプ部材と、前記クランプ部材と前記くさび部材との間に設けられたリング部材を備える請求項1から請求項4のいずれかに記載のケーブル引抜装置。
  6. 前記移動機構は、管路の周囲の壁面に固定される第1の固定部と、前記ホルダ部材が設けられる第2の固定部と、前記第1の固定部と前記第2の固定部の間隔を伸縮させるシリンダ部材とを備える請求項1から請求項のいずれかに記載のケーブル引抜装置。
  7. 管路内に残留するケーブルを管路から引き抜くためのケーブル引抜方法であって、
    ケーブルが挿入される貫通孔が設けられたホルダ部材と、前記ホルダ部材を引抜方向に移動させる移動機構とをケーブルに設置する第1の工程と、
    前記ホルダ部材の前記貫通孔における前記ホルダ部材とケーブルの間にくさび部材を引抜方向側から打ち込みながら挿入する第2の工程と、
    前記くさび部材の引抜方向側の移動を規制するストッパ部材をケーブルに固定する第3の工程と、
    前記移動機構により前記ホルダ部材の引抜方向への移動を開始した際、前記くさび部材が前記ホルダ部材から径方向内側に押圧されることによりケーブルに食い込むことによって、前記ホルダ部材が前記くさび部材を介してケーブルを把持する第4の工程と、
    前記移動機構により前記ホルダ部材を引抜方向にさらに移動させることによって、前記ホルダ部材により把持されたケーブルを引き抜く第5の工程と、
    前記移動機構により前記ホルダ部材を引抜方向の反対方向に移動させることによって、前記ホルダ部材の前記貫通孔から前記くさび部材を抜き出す第6の工程とを備えることを特徴とするケーブル引抜方法。
  8. 前記第2の工程から前記第6の工程を繰り返すことによりケーブルの全体または一部を引き抜いていく請求項7に記載のケーブル引抜方法。
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