JP6867602B1 - 電子機器の筐体 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体が電子機器に影響を及ぼすことを抑制可能であるとともにコストが増大することを抑制可能な電子機器の筐体を得る。【解決手段】電子機器の筐体は、孔が設けられた外壁と、前記外壁に設けられ、第1の領域と、前記孔の一方の端が開口し、前記第1の領域よりも前記外壁の縁に近く、前記第1の領域よりも濡れ性が大きい、第2の領域と、を有する内面と、前記内面の反対側で前記外壁に設けられ、前記孔の他方の端が開口する外面と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、電子機器の筐体に関する。
電子機器では、筐体に種々の部品が収容される。従来、水のような液体が付着する状況での利用が想定される電子機器の筐体として、水の浸入に対する耐性を備える筐体が知られる。
特開2016−018944号公報
電子機器の利用が想定される状況に応じて、当該電子機器の筐体の耐水性能は設定され得る。電子機器の利用が想定される状況に対して過剰な耐水性能は、電子機器のコストを増大させてしまう。
本発明が解決する課題の一例は、液体が電子機器に影響を及ぼすことを抑制可能でありながらコストが増大することを抑制可能な電子機器の筐体を提供することである。
本発明の第1態様に係る電子機器の筐体は、孔が設けられた外壁と、前記外壁に設けられ、第1の領域と、前記孔の一方の端が開口し、前記第1の領域よりも前記外壁の縁に近く、前記第1の領域よりも濡れ性が大きい、第2の領域と、を有する内面と、前記内面の反対側で前記外壁に設けられ、前記孔の他方の端が開口する外面と、を備え、前記孔は、第1の部分と、前記第1の部分よりも前記第2の領域に近く、前記外面に向かうに従って縮小する第2の部分と、を有する。
前記電子機器の筐体は、前記外壁に設けられ、前記孔の少なくとも一部を形成し、前記第2の領域と連続し、前記第1の領域よりも濡れ性が大きい縁面、をさらに備える。
本発明の第2態様に係る電子機器の筐体は、孔が設けられた外壁と、前記外壁に設けられ、第1の領域と、前記孔の一方の端が開口し、前記第1の領域よりも前記外壁の縁に近く、前記第1の領域よりも濡れ性が大きい、第2の領域と、を有する内面と、前記内面の反対側で前記外壁に設けられ、前記孔の他方の端が開口する外面と、前記内面から突出し、前記第1の領域と前記第2の領域との間に位置する突出壁と、を備える。
前記電子機器の筐体では、前記突出壁は、前記第2の領域を囲み、前記第2の領域と前記内面の他の部分との間を隔てる。
本発明の第3態様に係る電子機器の筐体は、孔が設けられた外壁と、前記外壁に設けられ、第1の領域と、前記孔の一方の端が開口し、前記第1の領域よりも前記外壁の縁に近く、前記第1の領域よりも濡れ性が大きい、第2の領域と、を有する内面と、前記内面の反対側で前記外壁に設けられ、前記孔の他方の端が開口する外面と、を備え、前記筐体の内部に配置された送風機によって流動する気体が前記孔を通過する。
本発明の第4態様に係る電子機器の筐体は、孔が設けられた外壁と、前記外壁に設けられ、第1の領域と、前記孔の一方の端が開口し、前記第1の領域よりも前記外壁の縁に近く、前記第1の領域よりも濡れ性が大きい、第2の領域と、を有する内面と、前記内面の反対側で前記外壁に設けられ、前記孔の他方の端が開口する外面と、を備え、前記孔は、前記外壁の縁に沿って並ぶ複数の孔を含む。
本発明の上記態様によれば、液体が電子機器に影響を及ぼすことを抑制可能であるとともにコストが増大することを抑制可能な電子機器の筐体を得ることが可能となる。
図1は、一つの実施形態に係るタブレットコンピュータ(タブレット)を示す斜視図である。 図2は、上記実施形態のタブレットの一部の断面を示す斜視図である。 図3は、上記実施形態のタブレットの一部を示す断面図である。 図4は、上記実施形態のリアカバーを示す斜視図である。 図5は、上記実施形態のリアカバーの一部を示す斜視図である。 図6は、上記実施形態の底壁の一部を、図3のF6−F6線に沿って示す断面図である。
以下に、一つの実施形態について、図1乃至図6を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
図1は、一つの実施形態に係るタブレットコンピュータ(タブレット)10を示す斜視図である。タブレット10は、電子機器の一例である。なお、電子機器は、タブレット10に限らず、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ゲーム機、ウェアラブル機器、又は他の電子機器であっても良い。
各図面に示されるように、本明細書において、便宜上、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。X軸は、タブレット10の幅に沿って設けられる。Y軸は、タブレット10の長さに沿って設けられる。Z軸は、タブレット10の厚さに沿って設けられる。
さらに、本明細書において、X方向、Y方向及びZ方向が定義される。X方向は、X軸に沿う方向であって、X軸の矢印が示す+X方向と、X軸の矢印の反対方向である−X方向とを含む。Y方向は、Y軸に沿う方向であって、Y軸の矢印が示す+Y方向と、Y軸の矢印の反対方向である−Y方向とを含む。Z方向は、Z軸に沿う方向であって、Z軸の矢印が示す+Z方向と、Z軸の矢印の反対方向である−Z方向とを含む。
図2は、本実施形態のタブレット10の一部の断面を示す斜視図である。図2に示すように、タブレット10は、筐体11と、表示装置12と、タッチパネル13と、基板14と、他の種々の部品とを有する。例えば、タブレット10は、ハードディスクドライブ(HDD)又はソリッドステートドライブ(SSD)のような記録装置と、バッテリと、通信装置とをさらに有する。なお、タブレット10に備えられる部品は、この例に限られない。
筐体11は、表示装置12、タッチパネル13、基板14、及び他の部品を収容する。なお、表示装置12及びタッチパネル13は、筐体11の外部に露出している。タブレット10は、筐体11の外部に配置された部品を有しても良い。
表示装置12は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機ELディスプレイ(OLED)である。なお、表示装置12は、他の表示装置であっても良い。表示装置12は、X−Y平面に沿う略四角形の板状に形成される。
表示装置12は、筐体11の外部に向く表示面12aを有する。表示面12aは、略平坦に形成され、+Z方向に向く。表示装置12は、入力された電気信号に応じて、表示面12aに種々の画像を表示する。
タッチパネル13は、例えば、静電容量方式のタッチパネルであり、入力装置として用いられる。タッチパネル13は、表示装置12の表示面12aを覆う。なお、タッチパネル13は、電磁誘導方式のタッチパネルであっても良いし、表示面12aの反対側に位置しても良い。
基板14は、例えば、プリント回路板(PCB)又はフレキシブルプリント回路板(FPC)である。基板14に、例えば、中央演算処理装置(CPU)と、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、リードオンリーメモリ(ROM)と、種々の電子部品が搭載されている。基板14は、それぞれに種々の電子部品が搭載された複数の基板を含んでも良い。
以下、筐体11について詳しく説明する。筐体11は、リアカバー21と、フロントカバー22と、図1の四つのクッション材23とを有する。筐体11は、他の部材をさらに有しても良い。
リアカバー21は、例えば、合成樹脂によって作られる。なお、リアカバー21は、金属のような他の材料によって作られても良い。リアカバー21は、底壁31と、側壁32と、を有する。底壁31は、外壁の一例である。底壁31は、筐体11の内部と外部とを隔てる。
底壁31は、X−Y平面に沿う略四角形の板状に形成される。底壁31は、表示装置12から−Z方向に離間するとともに、表示装置12と略平行に配置される。なお、底壁31は、この例に限られない。
図3は、本実施形態のタブレット10の一部を示す断面図である。図3に示すように、底壁31は、外面31aと、内面31bとを有する。言い換えると、底壁31に、外面31a及び内面31bが設けられる。
外面31aは、筐体11の外部に向く。本実施形態において、外面31aは、略平坦に形成され、−Z方向に向く。外面31aは、内面31bの反対側に位置する。内面31bは、筐体11の内部に向く。本実施形態において、内面31bは、略平坦に形成され、+Z方向に向く。内面31bは、間隔を介して表示装置12に向く。
側壁32は、底壁31と一体に形成される。側壁32は、底壁31から+Z方向に突出している。側壁32は、外面32aと、端部32bと、を有する。外面32aは、筐体11の外部に向く。側壁32の端部32bは、+Z方向における側壁32の端に位置する。図2に示すように、Z方向において、端部32bは、基板14から+Z方向に離間している。なお、基板14の配置は、この例に限られない。
図4は、本実施形態のリアカバー21を示す斜視図である。図4に示すように、側壁32に、複数の切欠き32cが設けられる。切欠き32cは、側壁32の端部32bに開口する。本実施形態において、切欠き32cは、端部32bから、底壁31まで延びている。このため、切欠き32cは、側壁32が設けられていない箇所である。なお、切欠き32cは、この例に限られない。
切欠き32cに隣接して、筐体11の内部に種々の部品が配置される。例えば、USBコネクタのような種々のコネクタ、スイッチボタン、ドッキングベイのフックが結合される結合部品、及びセキュリティワイヤが取り付けられる取付部品が、切欠き32cに隣接して配置される。当該種々の部品は、例えば、切欠き32cを介して筐体11の外部に露出される。
図5は、本実施形態のリアカバー21の一部を示す斜視図である。図5に示すように、内面31bは、第1の領域41と、複数の第2の領域42と、複数の第3の領域43と、を有する。図5は、複数の第3の領域43のうち一つを示す。
第1の領域41は、例えば、内面31bの中央を含む部分に設けられる。第1の領域41は、例えば、スパッタリングで形成された金属膜により覆われている。例えば、第1の領域41の上に、基板14のような種々の部品が配置される。なお、第1の領域41は、この例に限られない。
第2の領域42は、底壁31の縁31cに沿って延びている。第2の領域42は、底壁31の縁31cと、第1の領域41との間に位置する。言い換えると、第2の領域42は、第1の領域41よりも、底壁31の縁31cに近い。第2の領域42は、第1の領域41よりも狭い。
第2の領域42は、例えば、シボ加工を施されている。これにより、第2の領域42の濡れ性(wettability)は、第1の領域41の濡れ性よりも大きい。具体的には、同じ体積、同じ種類、且つ同じ温度の液体が第1の領域41及び第2の領域42に付着した場合、第2の領域42に付着した液体の接触角は、第1の領域41に付着した液体の接触角よりも小さい。シボ加工は、例えば、リアカバー21を射出成型する金型により形成される。なお、シボ加工は、他の手段によって行われても良い。
第2の領域42は、上記の例に限られず、例えば、濡れ性が大きい被膜が塗布されていても良い。また、第2の領域42は表面加工をされていなくても良い。例えば、第1の領域41が撥水加工されることで、第2の領域42が第1の領域41よりも濡れ性が大きくされても良い。
筐体11の内部において、電気が流れる部品は、第1の領域41の上に配置され、第2の領域42から離間している。電気が流れる部品は、第2の領域42の上方に配置されても良いが、第2の領域42から離間している。電気が流れる部品は、例えば、基板14や、バッテリである。
第3の領域43は、底壁31の角に設けられる。第3の領域43は、底壁31の縁31cと、第1の領域41との間に位置する。第3の領域43は、第2の領域42と隣接する。二つの第3の領域43の間に、第2の領域42のうち少なくとも一つが配置される。
第1の領域41は、複数の第2の領域42と、複数の第3の領域43と、によって囲まれている。このため、第1の領域41は、底壁31の縁31cから離間している。第1の領域41と底壁31の縁31cとの間には、第2の領域42又は第3の領域43が位置する。なお、第1の領域41と底壁31の縁31cとの間に、他の部分が介在しても良い。
リアカバー21は、リブ45をさらに有する。リブ45は、突出壁の一例である。リブ45は、底壁31及び側壁32と一体に形成される。リブ45は、底壁31の内面31bから+Z方向に突出している。なお、リブ45は、底壁31と交差する他の方向に延びても良い。Z方向において、リブ45の長さ(高さ)は、側壁32の長さ(高さ)よりも短い。なお、Z方向において、リブ45の長さが側壁32の長さと同じかより長くても良い。
リブ45は、複数の第1のリブ45aと、複数の第2のリブ45bとを有する。第1のリブ45aと第2のリブ45bとは、一体に形成され、互いに連続する。第1のリブ45aは、第1の領域41と第2の領域42との間に位置する。第2のリブ45bは、第2の領域42と第3の領域43との間と、第1の領域41と第3の領域43との間と、に位置する。
リブ45は、第2の領域42を囲む。リブ45は、第2の領域42と、内面31bの他の部分との間を隔てる。具体的には、リブ45の第1のリブ45aは、第2の領域42と第1の領域41との間を隔てる。また、リブ45の第2のリブ45bは、第2の領域42と第3の領域43との間を隔てる。内面31bが第1乃至第3の領域41〜43とは異なる領域を有する場合、リブ45は、第2の領域42と当該領域との間も隔てる。
図6は、本実施形態の底壁31の一部を、図3のF6−F6線に沿って示す断面図である。図6に示すように、底壁31に、複数の孔51が設けられる。なお、底壁31には、一つの孔51が設けられていても良い。
複数の孔51はそれぞれ、底壁31を略Z方向に貫通する。孔51の一方の端は、内面31bに開口する。孔51の他方の端は、外面31aに開口する。このため、孔51は、筐体11の内部と外部とを連通する。図5に示すように、本実施形態の底壁31には、第3の領域43に開口する孔52も設けられている。
孔51,52は、底壁31の縁31cに沿って延びる略四角形の断面を有する。すなわち、底壁31の縁31cに沿う方向における孔51,52の長さは、縁31cと直交し且つ内面31bに沿う方向における孔51,52の長さよりも長い。なお、孔51,52の形状は、この例に限られない。
図6に示すように、底壁31は、孔51を形成する縁面54をさらに有する。縁面54は、孔51の内面である。縁面54は、第2の領域42と連続している。縁面54は、第2の領域42と同じく、例えば、シボ加工を施されている。これにより、縁面54の濡れ性は、第1の領域41の濡れ性よりも大きい。なお、縁面54の濡れ性と第2の領域42の濡れ性とが異なっても良い。
縁面54は、部分的に第1の領域41よりも濡れ性を大きくされても良い。この場合、縁面54のうち第1の領域41よりも濡れ性が大きい部分が、縁面の一例となり、第2の領域42と連続する。
縁面54は、第1の傾斜面54aと、第2の傾斜面54bとを有する。第1の傾斜面54aは、外面31aと連続し、第2の領域42から離間している。第2の傾斜面54bは、第1の傾斜面54aと第2の領域42との間に位置し、第2の領域42と連続する。第2の傾斜面54bは、第1の傾斜面54aよりも第2の領域42に近い。
第1の傾斜面54aは、孔51の一部である第1のテーパ部51aを形成(規定)する。第1のテーパ部51aは、第1の部分の一例である。第1のテーパ部51aは、外面31aに向かうに従って、孔51が延びる方向と直交する断面が縮小する。
第2の傾斜面54bは、孔51の一部である第2のテーパ部51bを形成する。第2のテーパ部51bは、第2の部分の一例である。第2のテーパ部51bは、第1のテーパ部51aよりも第2の領域42の方に近い。第2のテーパ部51bは、外面31aに向かうに従って、孔51が延びる方向と直交する断面が縮小する。
孔51が先細るように形成されることで、孔51が設けられたリアカバー21が、例えば射出成型により容易に製造され得る。なお、孔51は、孔51が延びる方向と直交する断面が一定の部分を有しても良い。
第2のテーパ部51bは、第1のテーパ部51aよりも単位長さ当たりの縮小率が大きい。言い換えると、孔51の中心線Axに対する第2の傾斜面54bの傾斜角度は、孔51の中心線Axに対する第1の傾斜面54aの傾斜角度よりも大きい。
図4に示すように、タブレット10は、冷却装置57をさらに有する。図4は、冷却装置57を二点鎖線で仮想的に示す。冷却装置57は、筐体11の内部に配置される。冷却装置57は、送風機57aと、放熱フィン57bとを有する。
送風機57aは、筐体11の内部で気体を流動させる。本実施形態では、送風機57aによって流動する気体は、孔51から筐体11の内部に流入する。当該気体は、放熱フィン57bを通り、放熱フィン57bに隣接する切欠き32cから筐体11の外部に排出される。すなわち、少なくとも一つの孔51は、通気口として用いられる。なお、孔51は、この例に限られない。例えば、送風機57aが放出する気体は、放熱フィン57bと、放熱フィン57bの近傍に設けられた孔51と、を通って、筐体11の外部に放出される。
複数の孔51は、複数の孔52とともに、底壁31の縁31cに沿って並ぶ。第2の領域42の少なくとも一部において、複数の孔51は、略等間隔に配置され、互いに同一形状を有する。なお、複数の孔51は、この例に限られない。例えば、複数の孔51,52の間隔は、一定でなくても良く、筐体11に収容された部品の配置により設定される。
図3に示すように、フロントカバー22は、例えば、合成樹脂によって作られる。なお、フロントカバー22は、金属のような他の材料によって作られても良い。リアカバー21の材料とフロントカバー22の材料とは、同一でも良いし、互いに異なっても良い。フロントカバー22は、外側壁61と、支持壁62とを有する。
外側壁61は、略四角形の枠状に形成され、底壁31の縁31c及び側壁32を囲む。外側壁61は、底壁31の縁31c及び側壁32に沿って延びている。外側壁61は、例えば、側壁32の切欠き32cに対応した切欠き又は孔によって分割される。
例えば、外側壁61に爪及び窪みのうち一方が設けられ、側壁32に爪及び窪みのうち他方が設けられる。当該爪及び窪みが嵌り合うことで、外側壁61が側壁32にスナップフィットにより取り付けられる。
フロントカバー22は、リアカバー21にネジのような他の手段により取り付けられても良い。本実施形態では、フロントカバー22は、スナップフィット及びネジ留めによって、リアカバー21に取り外し可能に取り付けられる。なお、リアカバー21とフロントカバー22との取付方法は、この例に限られない。
外側壁61は、外面61aと、内面61bとを有する。外面61aは、筐体11の外部に向く。内面61bは、筐体11の内部に向く。内面61bは、外面61aの反対側に位置する。
外側壁61の内面61bは、側壁32の外面32aと向かい合う。外側壁61の内面61bと側壁32の外面32aとは、互いに僅かに離間していても良いし、互いに接触していても良い。
Z方向において、外側壁61の長さ(高さ)は、側壁32の長さ(高さ)よりも長い。このため、外側壁61の内面61bの一部と、側壁32の外面32aとが向かい合う。なお、外側壁61の内面61bの略全域と、側壁32の外面32aとが、互いに向かい合っても良い。
支持壁62は、底壁31から+Z方向に離間した位置で、外側壁61から筐体11の内部に向かって突出する。支持壁62は、側壁32の端部32bから+Z方向に離間している。支持壁62は、略四角形の枠状に形成される。支持壁62は、封止材65を介して、表示装置12を支持する。
封止材65は、例えば、合成ゴムによって作られる。封止材65は、表示装置12がフロントカバー22に当接することを抑制するとともに、表示装置12と支持壁62との間の隙間を水密に塞ぐ。言い換えると、封止材65は、表示装置12と支持壁62との間の隙間から、水のような液体が筐体11の内部に浸入することを抑制する。
図1のクッション材23は、例えば、防水性の合成ゴムによって作られる。なお、クッション材23は、他のエラストマーによって作られても良い。クッション材23は、第3の領域43においてリアカバー21及びフロントカバー22に取り付けられる。このため、クッション材23は、筐体11の角に設けられる。
タブレット10の角が他の物体に衝突した場合、クッション材23は、フロントカバー22の外側壁61よりも先に、当該他の物体に当接する。これにより、クッション材23は、フロントカバー22が損傷することを抑制する。
以上のタブレット10は、例えば、IPX2等級(防滴II型)に準拠する防水(防滴)性能を有する。タブレット10は、表示面12aが鉛直上方向に向いている場合に、鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がないように設計されている。なお、タブレット10は、この例に限られない。
具体的には、図3に示すように、封止材65が、表示装置12とフロントカバー22の支持壁62との間の隙間を水密に塞ぐ。さらに、フロントカバー22の外側壁61が底壁31の縁31c及び側壁32を囲む。これにより、鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴が筐体11の内部に浸入することが抑制される。
例えば底壁31の外面31aに液体が付着していた場合、側壁32の外面32aと外側壁61の内面61bとの間の隙間Gに、毛細管現象によって液体が浸入する場合がある。少量の液体が隙間Gに浸入した場合、液体は隙間Gに留まる。このため、液体が筐体11の内部に浸入することが抑制される。
液体が側壁32の切欠き32cから、筐体11の内部に浸入する可能性がある。また、液体が隙間Gを越えて、筐体11の内部に浸入する可能性がある。切欠き32c又は隙間Gから筐体11の内部に浸入した液体は、底壁31の縁31cに近い第2の領域42に付着する。
液体は、シボ加工された第2の領域42で濡れ広がる。リブ45の第1のリブ45aは、第1の領域41と第2の領域42との間を隔てることで、液体が第2の領域42から第1の領域41へ浸入することを抑制する。また、リブ45は、第2の領域42と内面31bの他の部分との間を隔てることで、液体が第2の領域42から内面31bの他の部分へ浸入することを抑制する。すなわち、リブ45は、液体を第2の領域42に留めることができる。
第2の領域42で濡れ広がった液体は、孔51を形成する縁面54にも濡れ広がる。これにより、液体は、孔51から筐体11の外部に排出される。例えば、縁面54で濡れ広がる液体が所定量まで溜まると、当該液体が重力により縁面54から離れ、孔51から筐体11の外部へ落下する。
液体は、第2の領域42に留まり、孔51から排出される。従って、液体が基板14のような電気が流れる部品に到達することが抑制され、液体がタブレット10に影響を及ぼすことが抑制される。
以上のように、タブレット10(電子機器)の筐体11は、孔51が設けられた底壁31(外壁)と、底壁31に設けられ、第1の領域41と、孔51の一方の端が開口し、第1の領域41よりも底壁31の縁31cに近く、第1の領域41よりも濡れ性が大きい、第2の領域42と、を有する内面31bと、内面31bの反対側で底壁31に設けられ、孔51の他方の端が開口する外面31aと、を備える。このような構成によれば、底壁31の縁31cの近傍から筐体11の内部に浸入した水のような液体は、第1の領域41よりも第2の領域42に付着しやすい。当該液体は、第2の領域42で濡れ広がり、第2の領域42に開口する孔51から筐体11の外部へと排出され得る。これにより、筐体11の内部に液体が浸入したとしても、当該液体が第1の領域41の上に配置された部品まで到達することが抑制される。従って、本実施形態のタブレット10の筐体11は、簡素な構造により液体がタブレット10に影響を及ぼすことを抑制することができ、タブレット10のコストが増大することを抑制できる。また、隙間Gに、例えば封止材を充填する必要が無い。従って、フロントカバー22をリアカバー21から容易に取り外すことができ、タブレット10の保守が容易になる。
また、タブレット10の筐体11は、底壁31に設けられ、孔51の少なくとも一部を形成し、第2の領域42と連続し、第1の領域41よりも濡れ性が大きい縁面54、をさらに備える。このような構成によれば、第2の領域42で濡れ広がった液体は、縁面54にも濡れ広がり、当該縁面54が形成する孔51から筐体11の外部に排出され得る。これにより、筐体11の内部に浸入した液体が筐体11の外部に排出されやすくなる。従って、筐体11の内部に浸入した液体が第1の領域41の上に配置された部品まで到達することが抑制される。
また、タブレット10の筐体11では、孔51は、第1のテーパ部51aと、第1のテーパ部51aよりも第2の領域42に近く、外面31aに向かうに従って縮小する第2のテーパ部51bと、を有する。このような構成によれば、孔51は、第2の領域42の近傍においてテーパ状に形成される。これにより、第2の領域42で濡れ広がった液体が、孔51から筐体11の外部に排出されやすくなる。従って、筐体11の内部に浸入した液体が第1の領域41の上に配置された部品まで到達することが抑制される。
また、タブレット10の筐体11は、内面31bから突出し、第1の領域41と第2の領域42との間に位置するリブ45、をさらに備える。このような構成によれば、リブ45が、第2の領域42で濡れ広がった液体を第2の領域42に留め、当該液体が第1の領域41まで浸入することを抑制する。従って、筐体11の内部に浸入した液体が第1の領域41の上に配置された部品まで到達することが抑制される。
また、タブレット10の筐体11では、リブ45は、第2の領域42を囲み、第2の領域42と内面31bの他の部分との間を隔てる。このような構成によれば、リブ45が、第2の領域42で濡れ広がった液体を第2の領域42に留め、当該液体が第1の領域41のような内面31bの他の部分まで浸入することを抑制する。従って、筐体11の内部に浸入した液体が筐体11の内部に収容された部品まで到達することが抑制される。
また、タブレット10の筐体11では、筐体11の内部に配置された送風機57aによって流動する気体が孔51を通過する。このような構成によれば、孔51が吸気口又は排気口としても用いられる。従って、筐体11に排水のための孔51と吸気口又は排気口とを別々に設ける必要が無く、多数の孔の形成によって筐体11の強度が低下することが抑制される。
また、タブレット10の筐体11では、孔51は、底壁31の縁31cに沿って並ぶ複数の孔51を含む。このような構成によれば、底壁31の縁31cの近傍のいずれの位置から液体が筐体11の内部に浸入したとしても、当該液体が孔51から筐体11の外部に排出されやすくなる。また、長く延びる一つの孔51が底壁31に設けられる場合に比べ、筐体11の強度が低下することが抑制される。
以上の実施形態において、第1の領域41と第2の領域42との間にリブ45が設けられた。しかし、リブ45は、省略されても良い。この場合、例えば濡れ性の差によって、液体は第2の領域42に留まり、第1の領域41に浸入することが抑制される。また、第2の領域42が、底壁31の縁31cに向かうに従って外面31aに近づくように傾斜しても良い。当該傾斜によって、液体が第1の領域41に浸入することが抑制される。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
10…タブレットコンピュータ(電子機器)、11…筐体、31…底壁(外壁)、31a…外面、31b…内面、31c…縁、41…第1の領域、42…第2の領域、45…リブ(突出壁)、51…孔、51a…第1のテーパ部(第1の部分)、51b…第2のテーパ部(第2の部分)、54…縁面、57a…送風機。

Claims (6)

  1. 孔が設けられた外壁と、
    前記外壁に設けられ、第1の領域と、前記孔の一方の端が開口し、前記第1の領域よりも前記外壁の縁に近く、前記第1の領域よりも濡れ性が大きい、第2の領域と、を有する内面と、
    前記内面の反対側で前記外壁に設けられ、前記孔の他方の端が開口する外面と、
    を具備し、
    前記孔は、第1の部分と、前記第1の部分よりも前記第2の領域に近く、前記外面に向かうに従って縮小する第2の部分と、を有する、
    電子機器の筐体。
  2. 孔が設けられた外壁と、
    前記外壁に設けられ、第1の領域と、前記孔の一方の端が開口し、前記第1の領域よりも前記外壁の縁に近く、前記第1の領域よりも濡れ性が大きい、第2の領域と、を有する内面と、
    前記内面の反対側で前記外壁に設けられ、前記孔の他方の端が開口する外面と、
    前記内面から突出し、前記第1の領域と前記第2の領域との間に位置する突出壁と、
    を具備する電子機器の筐体。
  3. 前記突出壁は、前記第2の領域を囲み、前記第2の領域と前記内面の他の部分との間を隔てる、請求項2の電子機器の筐体。
  4. 孔が設けられた外壁と、
    前記外壁に設けられ、第1の領域と、前記孔の一方の端が開口し、前記第1の領域よりも前記外壁の縁に近く、前記第1の領域よりも濡れ性が大きい、第2の領域と、を有する内面と、
    前記内面の反対側で前記外壁に設けられ、前記孔の他方の端が開口する外面と、
    を具備し、
    内部に配置された送風機によって流動する気体が前記孔を通過する、
    電子機器の筐体。
  5. 孔が設けられた外壁と、
    前記外壁に設けられ、第1の領域と、前記孔の一方の端が開口し、前記第1の領域よりも前記外壁の縁に近く、前記第1の領域よりも濡れ性が大きい、第2の領域と、を有する内面と、
    前記内面の反対側で前記外壁に設けられ、前記孔の他方の端が開口する外面と、
    を具備し、
    前記孔は、前記外壁の縁に沿って並ぶ複数の孔を含む、
    電子機器の筐体。
  6. 前記外壁に設けられ、前記孔の少なくとも一部を形成し、前記第2の領域と連続し、前記第1の領域よりも濡れ性が大きい縁面、をさらに具備する請求項1乃至請求項5のいずれか一つの電子機器の筐体。
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