JP6867271B2 - 荷重測定装置および荷重測定方法 - Google Patents

荷重測定装置および荷重測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板等の対象物に液滴が当たる際に対象物が受ける荷重を測定する荷重測定技術に関する。測定対象の基板には、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、プラズマディスプレイパネル用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板およびフォトマスク用基板などの各種の基板が含まれる。
特許文献1には、基板を処理する処理液の液滴を吐出するノズルが開示されている。当該ノズルは、本体と圧電素子とを含む。本体は、処理液が供給される供給口と、処理液を吐出する複数の吐出口と、供給口と複数の吐出口とを接続する処理液流通路とを含む。処理液流通路は、複数の分岐流路を含む。複数の吐出口は、複数の分岐流路にそれぞれ対応する複数の列を構成している。複数の吐出口は、対応する分岐流路に沿って配列されていると共に、対応する分岐流路に接続されている。圧電素子は、複数の分岐流路を流れる処理液に振動を付与する。供給口に処理液が供給されると、処理液は、処理液流通路に導入されて複数の分岐流路を流れ、複数の吐出口から吐出される。各吐出口から吐出される処理液は、圧電素子によって与えられる振動によって分断される。これにより、複数の処理液の液滴がノズルから吐出される。
特開2012−182320号公報
特許文献1のノズルは、複数の吐出口を有し、複数の液滴を吐出する。各吐出口は、数μm〜数十μmの直径を有する微細孔である。各分岐流路に対応する複数の吐出口のうち互いに隣り合う吐出口の中心間の距離は、数百umである。このため、各吐出口から吐出される液滴の径は、数十μmであり、その吐出速度は、10m/s〜60m/sの高速となる。液滴同士の最短距離は、数百μmとなり、複数の液滴が吐出された空間における液滴の密度は高くなる。ノズルの故障等の不具合によって、複数の液滴の分布等が変化すると、複数の液滴が基板に与える荷重(洗浄力)が所望の状態からずれて、基板に形成された微細構造物がダメージを受けることがある。液滴から受ける荷重分布を検出できれば、このようなノズルの不具合の検出に有益である。
しかしながら、複数の液滴が吐出され、吐出される各液滴は、微細で、高速であるため、当該ノズルを備える基板処理装置が、使用現場にインストールされた後は、基板が複数の液滴から受ける荷重分布を計測することが困難であるといった問題がある。そして、これは、ノズルが液体だけでなく、複数の吐出口のそれぞれから流体を吐出する場合にも生じ得る問題である。
本発明は、こうした問題を解決するためになされたもので、複数の吐出口のそれぞれから吐出された流体が与える荷重分布を容易に測定できる技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、第1の態様に係る荷重測定装置は、行列状に配列された複数の吐出口を備えるノズルが吐出する流体から受ける荷重を測定する荷重測定装置であって、前記複数の吐出口のうち一部の吐出口に対向する受部を含む荷重センサーと、前記複数の吐出口の配列の行方向および列方向のうち少なくとも一方向に沿って前記受部を前記ノズルに対して相対的に移動させる相対移動機構と、を備え、前記荷重センサーは、前記相対移動機構が前記受部を前記ノズルに対して相対的に移動する過程で、前記複数の吐出口のうち前記受部に面する一部の吐出口が吐出する前記流体から前記受部が受ける荷重を測定する。
第2の態様に係る荷重測定装置は、第1の態様に係る荷重測定装置であって、前記荷重センサーの前記受部は、前記複数の吐出口の配列の行方向および列方向のうち一方向に延在しており、前記複数の吐出口の配列の当該一方向における長さよりも長く、前記複数の吐出口のうち当該一方向に沿って一列に並ぶ各吐出口のみに同時に対向可能な幅を有している。
第3の態様に係る荷重測定装置は、第1または第2の態様に係る荷重測定装置であって、前記相対移動機構は、前記複数の吐出口の配列の行方向および列方向の各々に沿って前記受部を前記ノズルに対して相対的に移動させる。
第4の態様に係る荷重測定装置は、第1から第3の何れか1つの態様に係る荷重測定装置であって、前記荷重センサーの前記受部は、前記複数の吐出口による前記流体の各吐出方向に対して斜めに傾斜する扁平な傾斜面を有し、前記荷重センサーは、前記傾斜面が前記流体から受ける荷重を測定する。
第5の態様に係る荷重測定装置は、第1から第4の何れか1つの態様に係る荷重測定装置であって、前記相対移動機構が前記受部を前記ノズルに対して相対的に移動する過程で、前記複数の吐出口のうち前記受部に面する吐出口が吐出する前記流体から前記受部が受ける荷重を前記荷重センサーが測定した測定結果に基づいて、前記ノズルの状態判断を行う制御部をさらに備える。
第6の態様に係る荷重測定装置は、第5の態様に係る荷重測定装置であって、前記制御部は、前記荷重センサーによる前記測定結果に所定の判定規則を適用することによって、前記ノズルに関する2種類以上の異常状態を区別する。
第7の態様に係る荷重測定方法は、行列状に配列された複数の吐出口を備えるノズルが吐出する流体から受ける荷重を測定する荷重測定方法であって、前記複数の吐出口の配列の行方向および列方向のうち少なくとも一方向に沿って、前記複数の吐出口のうち一部の吐出口に対向する受部を前記ノズルに対して相対的に移動させる相対移動工程と、前記相対移動工程と並行して、前記複数の吐出口のうち前記受部に面する一部の吐出口が吐出する前記流体から前記受部が受ける荷重を測定する荷重測定工程と、を備える。
第8の態様に係る荷重測定方法は、第7の態様に係る荷重測定方法であって、前記受部は、前記複数の吐出口の配列の行方向および列方向のうち一方向に延在しており、前記複数の吐出口の配列の当該一方向における長さよりも長く、前記複数の吐出口のうち当該一方向に沿って一列に並ぶ各吐出口のみに同時に対向可能な幅を有している。
第9の態様に係る荷重測定方法は、第7または第8の態様に係る荷重測定方法であって、前記相対移動工程は、前記複数の吐出口の配列の行方向および列方向に沿って前記受部を前記ノズルに対して相対的に移動させる工程である。
第10の態様に係る荷重測定方法は、第7から第9の何れか1つの態様に係る荷重測定方法であって、前記受部は、前記複数の吐出口による前記流体の各吐出方向に対して斜めに傾斜する扁平な傾斜面を有し、前記荷重測定工程は、前記傾斜面が前記流体から受ける荷重を測定する工程である。
第11の態様に係る荷重測定方法は、第7から第10の何れか1つの態様に係る荷重測定方法であって、前記複数の吐出口のうち前記受部に面する吐出口が吐出する前記流体から前記受部が受ける荷重が、前記荷重測定工程において測定された測定結果に基づいて、前記ノズルの状態判断を行う状態判断工程をさらに備える。
第12の態様に係る荷重測定方法は、第11の態様に係る荷重測定方法であって、前記状態判断工程は、前記荷重測定工程において測定された前記測定結果に所定の判定規則を適用することによって、前記ノズルに関する2種類以上の異常状態を区別する工程である。
第1の態様に係る発明によれば、荷重測定装置は、複数の吐出口のうち一部の吐出口に対向する受部を含む荷重センサーと、複数の吐出口の配列の行方向および列方向のうち少なくとも一方向に沿って受部をノズルに対して相対的に移動させる相対移動機構と、を備える。そして、荷重センサーは、相対移動機構が受部を移動する過程で、複数の吐出口のうち受部に面する一部の吐出口が吐出する流体から受部が受ける荷重を測定する。従って、複数の吐出口のそれぞれから吐出された流体が与える荷重分布を容易に測定できる。
第7の態様に係る発明によれば、相対移動工程は、複数の吐出口の配列の行方向および列方向のうち少なくとも一方向に沿って、複数の吐出口のうち一部の吐出口に対向する受部をノズルに対して相対的に移動させ、荷重測定工程は、相対移動工程と並行して、複数の吐出口のうち受部に面する一部の吐出口が吐出する流体から受部が受ける荷重を測定する。従って、複数の吐出口のそれぞれから吐出された流体が与える荷重分布を容易に測定できる。
第4の態様に係る発明によれば、液受部は、複数の液滴の吐出方向に対して斜めに傾斜する扁平な傾斜面を含み、傾斜面によって複数の液滴を受ける。これにより、吐出された複数の液滴が傾斜面の上に形成する液膜の厚みの変動を抑制できる。従って、液膜の厚みの変動によって荷重の測定結果が変動することを抑制できる。
実施形態に係る荷重測定装置を備える基板処理装置の構成例を説明するための側面模式図である。 図1の基板処理装置の構成例を説明するための平面模式図である。 図1の荷重測定装置の構成例を示す斜視図である。 図1の荷重測定装置の構成例を示す斜視図である。 測定対象外の吐出口が詰まる前後の測定荷重の一例をグラフ形式で示す図である。 測定対象の吐出口が液滴の斜め飛びを生ずる前後の測定荷重の一例をグラフ形式で示す図である。 実施形態に係る荷重測定装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る荷重測定装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る荷重測定装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る荷重測定装置の動作の一例を示すフローチャートである。 測定された荷重分布のデータの一例を示す図である。 測定された荷重分布のデータの一例を示す図である。 測定された荷重分布のデータの一例を示す図である。 測定された荷重分布のデータの一例を示す図である。 測定された荷重分布のデータの一例を示す図である。 実施形態に係る荷重測定装置の他の構成例を示す斜視図である。 測定対象となる他のノズルの下面を示す底面図である。 測定対象となる他のノズルを示す側面断面図である。
以下、図面を参照しながら、実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。また、以下に参照する各図では、理解容易のため、各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。上下方向は鉛直方向であり、スピンチャックに対して基板側が上である。
<1.基板処理装置1の全体構成>
基板処理装置1の構成について、図1、図2を参照しながら説明する。図1、図2は、実施形態に係る基板処理装置1の構成を説明するための図である。基板処理装置1は、実施形態に係る荷重測定装置100を備えている。図1、図2は、基板処理装置1の側面模式図、平面模式図である。図2では、基板処理装置1の構成要素のうち制御部130、飛散防止部4等の一部の構成要素の記載は省略されている。
図1、図2では、ノズル51が退避位置(「第2位置」)に配置された状態で、荷重測定装置100の本体部70の上方からノズル51が本体部70に複数の液滴L2を吐出している状態が示されている。また、図1、図2では、ノズル51が基板9の上面中央部の上方の位置に配置された状態で、スピンチャック21によって回転軸a1周りに所定の回転方向(矢印AR1の方向)に回転している基板9の主面に複数の液滴L2を吐出している状態が仮想線で示されている。当該ノズル51は、処理液L1の複数の液滴L2を基板9の主面である上面に吐出している。ノズル51が基板9に対して液滴L2を吐出する際には、通常、ノズル移動機構3が、基板9の上面中央部の上方の位置と、基板9の周縁部の上方の位置との間で、経路T1に沿ってノズル51を走査する。基板9の主面は、回転保持機構2に保持された基板9の上面である場合に限られず、下面であってもよい。基板9の主面が下面である場合には、ノズル移動機構3が、基板9の下面中央部の下方の位置と、基板9の周縁部の下方の位置との間で、所定の経路に沿ってノズル51を走査し、ノズル51は、上向きに液滴L2を吐出する。
基板9の表面形状は略円形である。基板9の基板処理装置1への搬入搬出は、ノズル51がノズル移動機構3によって待避位置に配置された状態で、ロボット等により行われる。基板処理装置1に搬入された基板9は、スピンチャック21により着脱自在に保持される。
基板処理装置1は、回転保持機構2、ノズル移動機構3、飛散防止部4、処理部5、荷重測定装置100および制御部130を備える。これら各部2〜5は、制御部130と電気的に接続されており、制御部130からの指示に応じて動作する。荷重測定装置100は、本体部70を含む。処理部5のノズル51は、行列状に配列された複数の吐出口を備えており、荷重測定装置100は、ノズル51が吐出する処理液の液滴(流体)から受ける荷重を本体部70によって測定する。本体部70は、制御部130と電気的に接続されており、本体部70が測定した荷重は、制御部130に供給されて、制御部130によって処理される。制御部130は、荷重測定装置100の演算部としても動作する。
<2.基板処理装置1の各部の構成>
<回転保持機構2>
回転保持機構2は、基板9を、その一方の主面を上方に向けた状態で、略水平姿勢に保持しつつ回転可能な機構である。回転保持機構2は、基板9を、主面の中心c1を通る鉛直な回転軸a1を中心に回転させる。回転保持機構2は、ノズル51が処理液L1を吐出しているときは、例えば、200rpm〜400rpmの回転速度で基板9を回転させる。
回転保持機構2は、スピンチャック(「保持部材」、「基板保持部」)21を備える。スピンチャック21は、基板9より若干大きい円板状の部材であるスピンベース21aと、スピンベース21aの周縁部付記に設けられた複数のチャックピン21bとを備える。チャックピン21bは、円形の基板9を確実に保持するために3個以上設けてあればよく、スピンベース21aの周縁部に沿って等角度間隔で配置されている。各チャックピン21bは、基板9の周縁部を下方から支持する基板支持部と、基板支持部に支持された周縁部をその側方から基板9の中心側に押圧して基板9を保持する周縁保持部とを備えている。各チャックピン21bは、周縁保持部が基板9の周縁部を押圧する押圧状態と、周縁保持部が周縁部から離れる解放状態との間を切り替え可能に構成されている。
スピンベース21aに対して基板9が受渡しされる際には、基板処理装置1は、複数個のチャックピン21bを解放状態とし、基板9に対して処理液による処理を行う際には、複数個のチャックピン21bを押圧状態とする。押圧状態とすることによって、複数個のチャックピン21bは、基板9の周縁部を把持して基板9をスピンベース21aから所定間隔を隔てて略水平姿勢に保持することができる。これにより、基板9はその表面(パターン形成面)を上方に向け、下面を下方に向けた状態で上面、下面の中心を回転軸a1が通るように支持される。チャックピン21bの動作は、制御部130によって制御される。
スピンベース21aは、その上面が略水平となり、その中心軸が回転軸a1に一致するように設けられている。スピンベース21aの下面には、円筒状の回転軸部22が連結されている。回転軸部22は、その軸線を鉛直方向に沿わすような姿勢で配置される。回転軸部22の軸線は、回転軸a1と一致する。また、回転軸部22には、回転駆動部(例えば、サーボモータ)23が接続される。回転駆動部23は、回転軸部22をその軸線まわりに回転駆動する。従って、スピンチャック21は、回転軸部22とともに回転軸a1を中心に回転可能である。回転駆動部23と回転軸部22とは、スピンチャック21を、回転軸a1を中心に回転させる回転機構231である。回転保持機構2は、回転機構231も備えている。回転軸部22および回転駆動部23は、筒状のケーシング24内に収容されている。
この構成において、スピンチャック21が基板9を保持した状態で、回転駆動部23が回転軸部22を回転すると、スピンチャック21が鉛直方向に沿った軸線周りで回転される。これによって、スピンチャック21上に保持された基板9が、その面内の中心c1を通る鉛直な回転軸a1を中心に矢印AR1方向に回転される。スピンチャック21として、基板9の下面を吸着保持する真空チャック式のスピンチャックが採用されてもよい。
<ノズル移動機構3>
ノズル移動機構3は、回転保持機構2による基板9の保持位置よりも上方で略水平に延在するアーム35と、アーム35を移動させるアーム移動機構30とを備える。ノズル移動機構3は、基板9の主面における複数の箇所に当たるようにノズル51が複数の液滴L2を吐出可能な基板9の上面中央部の上方の位置(「第1位置」)と、荷重測定装置100の液受部71における複数の箇所に当たるようにノズル51が複数の液滴L2を吐出可能な退避位置(「第2位置」)との間でノズル51を移動させる。基板9の主面が基板9の下面である場合には、第1位置は、基板9の下面中央部の下方の位置となる。
アーム移動機構30は、アーム35の一端を支持して鉛直方向に延設されているアーム支持軸33と、アーム支持軸33に結合された昇降駆動機構31および回転駆動機構32とを備えている。アーム35の他端(先端)からロッド36が下方に向けて延設されている。ロッド36の先端には、ノズル51が取り付けられている。アーム移動機構30は、アーム35を移動することによって、アーム35と一体的にノズル51を移動させる。
昇降駆動機構31は、アーム35を昇降可能に構成されている。昇降駆動機構31の駆動力をアーム支持軸33に伝達してアーム支持軸33を昇降させることにより、アーム35とノズル51とを一体的に昇降させる。昇降駆動機構31は、例えば、サーボモーターと、その回転を直線運動に変換してアーム支持軸33に伝達するボールネジなどを備えて構成される。
回転駆動機構32は、その駆動力をアーム支持軸33に伝達してアーム支持軸33を、回転軸線a3を中心に回転させる。回転軸線a3は、アーム支持軸33に沿って上下方向に延在する。アーム35は、回転軸線a3を中心に水平面に沿って回転可能に構成されている。アーム35の回転により、ノズル51は、回転軸線a3を中心にアーム35と一体的に回転する。図2は、ノズル51が、基板9の上面中央部の上方の位置から基板9の回転範囲外に設定されたノズル51の待機位置の上方を通る略円弧状の経路T1に沿って移動させられる例を示している。荷重測定装置100の本体部70は、基板9の回転範囲外に設けられている。回転駆動機構32は、例えば、サーボモーターと、その回転をアーム支持軸33に伝達するギア機構などを備えて構成される。
ノズル移動機構3は、ノズル51が基板9の上面の複数の箇所に当たるように処理液L1の複数の液滴L2を吐出している状態において、ノズル51を水平面内で移動させることができる。これにより、ノズル51による基板9の上面の処理が行われる。
このように、ノズル移動機構3は、ノズル51を昇降させることができるとともに、水平面内で経路T1に沿って移動させることもできる。
<飛散防止部4>
飛散防止部4は、基板9に供給された処理液L1の飛散を抑制するためのスプラッシュガード(「カップ」)41を備えている。スプラッシュガード41は、上端部分が上方に向かって縮径している筒状の部材である。スプラッシュガード41の上端の径は、基板9およびケーシング24の径よりも若干大きい。スプラッシュガード41は、図示しない昇降機構によって上端が基板9よりも上方に位置する上方位置と、上端が基板9よりも下方の退避位置との間で昇降される。ノズル51が基板9の上面に向けて処理液L1を吐出するときは、スプラッシュガード41は、上方位置に配置されて、基板9の周縁から排出される処理液L1を内壁面によって受け止める。受け止められた処理液L1は、スプラッシュガード41の下方に設けられた図示しないドレイン配管を介して定められた容器等に回収される。
<処理部5>
処理部5は、スピンチャック21上に保持された基板9に対する処理を行う。具体的には、処理部5は、スピンチャック21上に保持された基板9の上面の複数の箇所に当たるように、ノズル51から処理液L1の複数の液滴L2を吐出する。処理部5は、ノズル51と、ノズル51に処理液L1を供給する処理液供給機構55と、電圧印加機構57を備えている。
ノズル51は、処理液供給機構55から供給される処理液L1をノズル51の内部に導く流路52と、流路52に連通し、流路52に導入された処理液L1を複数の液滴L2として吐出するための複数の管状の吐出口53を含む。流路52は、処理液L1を供給する配管56によって処理液供給機構55と接続されている。各吐出口53は、鉛直方向に延在している。吐出口53の一端は、ノズル51の下端面59に開口しており、他端は、流路52に連通している。複数の吐出口53は、ノズル51の下端面59において行列状に配列されている。すなわち、ノズル51は、行列状に配列された複数の吐出口53を備えている。
処理液供給機構55は、ノズル51に処理液L1を供給する。処理液供給機構55は、具体的には、配管56に連通する処理液供給源(不図示)と、処理液供給源から配管56への処理液L1の流出を制御する開閉弁(不図示)とを含む。開閉弁の開閉は、制御部130により制御される。開閉弁が開くと処理液供給機構55から配管56に処理液L1が供給され、開閉弁が閉じると、処理液L1の供給が停止される。
処理液L1として、例えば、純水(deionized water:脱イオン水)炭酸水、水素水などの洗浄液が用いられる。処理液L1として、SPM、SC1、DHF、SC2などの薬液が用いられてもよい。
ノズル51は、また、その内部に配置された圧電素子54を含んでいる。圧電素子54は、配線58を介して電圧印加機構57に接続されている。電圧印加機構57は、たとえば、インバータを含む機構である。電圧印加機構57は、交流電圧を圧電素子54に印加する。交流電圧が圧電素子54に印加されると、印加された交流電圧の周波数に対応する周波数で圧電素子54が振動する。制御部130は、電圧印加機構57を制御することにより、圧電素子54に印加される交流電圧の周波数を任意の周波数(たとえば、数百KHz〜数MHz)に変更することができる。
処理液供給機構55がノズル51に処理液L1を供給している状態で、電圧印加機構57が圧電素子54に交流電圧を印加すると、圧電素子54が振動し、流路52を流れる処理液L1に圧電素子54の振動が付与される。各吐出口53から吐出される処理液L1は、この振動によって分断されて、液滴L2として各吐出口53から吐出される。これにより、ノズル51は、複数の吐出口53から粒径が均一な複数の液滴L2を均一な速度で同時に吐出できる。ノズル51は、基板9(「対象物」)の複数の箇所に当たるように複数の液滴L2を吐出可能である。
基板処理装置1が、ノズル51による基板9の上面への複数の液滴L2の吐出と並行して、純水をカバーリンスとして基板9の上面に吐出するノズルをさらに備えてもよい。
<荷重測定装置100>
荷重測定装置100の構成について、図1〜図4を参照しつつ説明する。図3、図4は、荷重測定装置100の構成例を示す斜視図である。図3、図4において、斜視図の上方にはノズル51と液受部71とを、ノズル51の上端面60の上方から見た平面図も付されている。当該平面図には、下端面59に設けられた複数の吐出口53が隠れ線によって示されている。
荷重測定装置100は、本体部70と、相対移動機構75とを備える。本体部70は、液受部71と、測定部72とを備える。液受部(「受部」とも称する)71は、扁平な板状部材である。液受部71は、ノズル51の複数の吐出口のうち一部の吐出口に対向した状態で、液受部71が面している各吐出口から吐出される各液滴L2を受ける。測定部72は、液受部71が当該各液滴L2から受ける荷重を測定する。測定部72としては、例えば、歪みゲージ式ロードセルなどが採用される。液受部71が受けた荷重は、測定部72に伝達され、測定部72に歪みが発生する。測定部72は、当該歪みを電気信号に変換する。測定部72が測定した測定結果は、不図示の配線を介して制御部130のCPU11に供給される。測定部72として、液受部71の下部に隣接する圧電素子が採用されてもよい。
相対移動機構75は、複数の吐出口53の配列の行方向(矢印Rの方向)および列方向(矢印Cの方向)の各々に沿って本体部70(液受部71)をノズル51に対して相対的に移動させる。当該行方向は、行列状に配列された複数の吐出口53の各行に沿う方向であり、当該列方向は、複数の吐出口53の各列に沿う方向である。
相対移動機構75は、例えば、本体部70を載置し、本体部70を水平なX方向と、これに直交する水平なY方向との各々に移動可能な2軸駆動のXYステージと、当該XYステージを鉛直な回転軸を中心に回転させる回転ステージとの組合せ等によって構成される。当該XYステージと回転ステージとのうちXYステージが、一軸駆動のXステージであってもよい。また、基板処理装置1が、例えば、ロッド36を中心にノズル51を回転させることによってノズル51の向きを変更可能である場合には、相対移動機構75が回転ステージを備えていなくてもよい。
本体部(「荷重センサー」)70は、相対移動機構75により移動される過程で、複数の吐出口53のうち当該液受部71に面している一部の吐出口が吐出する流体から液受部71が受ける荷重を測定する。
液受部71は、複数の吐出口53の配列の行方向および列方向のうち一方向に延在する棒状の形状を有している。液受部71は、複数の吐出口53の配列の当該一方向における長さよりも長く、複数の吐出口吐出口53のうち当該一方向に沿って一列に並ぶ各吐出口のみに同時に対向可能な幅を有している。
図1に示される例では、液受部71と測定部72とは、取り付け部材73を介して、例えば、ネジ止め等によって、互いに取り付けられている。本体部70の測定部72が出力する測定結果を制御部130のCPU11が処理する場合には、荷重測定装置100は、制御部130を含む。
図3では、荷重測定装置100の液受部71の長手方向は、複数の吐出口53の行方向に一致しており、相対移動機構75は、複数の吐出口53の列方向に液受部71を走査させている。本体部70の測定部72は、液受部71が複数の液滴L2から受ける荷重を測定している。
図4では、液受部71の長手方向は、複数の吐出口53の各列に沿う列方向に一致しており、相対移動機構75は、液受部71を行方向に走査させている。本体部70の測定部72は、液受部71が複数の液滴L2から受ける荷重を測定している。
制御部130のCPU11は、例えば、対応情報199に基づいて、測定部72により測定された荷重から液受部71に当たる各液滴L2の平均速度を演算することができる。対応情報199は、液受部71に当たる各液滴L2から液受部71が受ける荷重と、液受部71に当たる各液滴L2の平均速度との対応関係を示す情報である。対応情報199は、予め設定されて、記憶装置14に予め記憶されている。CPU11は、当該各液滴L2の平均速度を演算する際に、記憶装置14から対応情報199を読み出す。また、CPU11は、演算した平均速度をRAMなどに順次に記憶することによって、複数の液滴L2の平均速度の時間的変化を演算することもできる。ノズル51の吐出穴径ごと、または複数の液滴L2の液の種類ごとに異なった複数の対応情報199が記憶装置14に記憶されてもよい。記憶装置14に対応情報199が記憶されず、CPU11が各液滴L2の平均速度の演算機能を備えていなくてもよい。
また、本体部70が相対移動機構75により移動される過程で、荷重測定装置100は、複数の吐出口53のうち液受部71に面する一部の吐出口53が吐出する液滴から液受部71が受ける荷重を測定する。当該制御部130は、当該測定結果に基づいて、ノズル51の状態判断を行う。
制御部130は、本体部70による測定結果に所定の判定規則197を適用することによって、ノズル51に関する2種類以上の異常状態を区別することができる。2種類以上の異常状態とは、例えば、吐出口53の孔詰まりと、吐出口53から吐出される液滴L2の斜め飛びなどである。
液受部71は、複数の液滴L2の吐出方向に対して斜めに傾斜する扁平な傾斜面71aを含む。傾斜面71aの傾斜角度は、好ましくは、例えば、水平面に対して5度〜45度に設定される。荷重測定装置100は、傾斜面71aに面する各吐出口から吐出される各液滴L2を傾斜面71aによって受ける。傾斜面71aは、液受部71の長手方向を横切る幅方向において傾斜していることが好ましい。
傾斜面71aが採用された場合には、傾斜面71a上に吐出された各液滴L2が形成する液膜の厚みが安定し、その結果、液滴L2の吐出速度の変化を荷重の変化として精度良く測定できる。なお、液受部71が水平姿勢で保持されて、液受部71が各液滴L2から受ける荷重の測定が行われてもよい。すなわち、液受部71が傾斜面71aを備えていなくてもよい。
<制御部130>
基板処理装置1は、その各部の制御のために制御部130を備えている。制御部130のハードウエアとしての構成は、例えば、一般的なコンピュータと同様のものを採用できる。すなわち、制御部130は、例えば、各種演算処理を行うCPU(「演算部」)11、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM(不図示)、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAM(不図示)、操作者の入力を受け付ける入力部(不図示)、および各種処理に対応したプログラムPG、判定規則197、対応情報199などを記憶しておく磁気ディスクなどの記憶装置14を不図示のバスラインに接続して構成されている。
制御部130において、プログラムPGに記述された手順に従って主制御部としてのCPU11が演算処理を行うことにより、基板処理装置1の各部を制御若しくは、荷重測定装置100の本体部70の測定結果の処理を行う各種の機能部が実現される。
回転保持機構2、ノズル移動機構3、飛散防止部4、処理部5などの基板処理装置1の各部は、制御部130の制御に従って動作を行う。
図1の例では、1つの制御部130が液滴の吐出動作を行う各部2〜5と、荷重測定装置100とを制御するが、例えば、各部2〜5を制御する制御部と、荷重測定装置100を制御する制御部とが、異なっていてもよい。
<3.孔詰まり、斜め飛びの発生による測定荷重の変化>
図5、図6のグラフは、液受部71がノズル51の複数の吐出口のうち一部の吐出口に対向している状態で荷重測定装置100が測定する荷重を示している。
図5の左側のグラフは、ノズル51の有する全ての吐出口が正常な場合に荷重測定装置100が測定する荷重を示す。図5の右側のグラフは、液受部71が対向していない複数の吐出口のうち一部の吐出口に孔詰まりが生じている場合に荷重測定装置100が測定する荷重を示す。
図5のグラフから、ノズル51の複数の吐出口の一部に孔詰まりが生じた場合、他の吐出口から吐出される液滴による荷重が増加することが判る。また、ノズル51の複数の吐出口のうち1つの吐出口が詰まっている場合でも、他の吐出口から吐出される液滴による荷重の増加を荷重測定装置100によって検出できる。
図6の左側のグラフは、ノズル51の有する全ての吐出口53が正常な場合に荷重測定装置100が測定する荷重を示している。図6の右側のグラフは、液受部71が対向している複数の吐出口53の一部に斜め飛びが生じている状態で荷重測定装置100が測定する荷重を示している。ただし、測定は、斜め飛びした液滴L2が液受部71に当たらない条件で行われている。
図6のグラフから、測定対象の吐出口53から液滴L2が斜め飛びをして、液受部71に当たらない場合には、荷重の測定結果が減少することが判る。また、測定対象の吐出口53のうち1つの吐出口53に斜め飛びが生じた場合でも、測定荷重の減少を荷重測定装置100によって検出できる。
また、液受部71が対向する1つの吐出口53が正常な吐出方向に対して斜めに液滴L2を吐出し、吐出された液滴L2が、正常時の着液箇所とは液受部71の長手方向において異なる箇所で液受部71に当たる場合がある。この場合、液滴L2は、液受部71の長手方向に対して斜めの方向に飛翔して液受部71に当たる。一方、当該吐出口53が正常である場合には、液滴L2は、液受部71の長手方向に対して略垂直な方向に飛翔して液受部71に当たる。これらの2つの場合の何れにおいても、液受部71に対向する各吐出口53が吐出する各液滴L2は、全て液受部71に当たるが、当該1つの吐出口53が液滴L2を上述のように斜めに吐出する場合には、当該吐出口53からの液滴L2が液受部71の長手方向に対して斜めに液受部71に当たることによって、液受部71が受ける荷重が減少する。荷重測定装置100の測定部72は、これらの2つの場合において液受部71が受ける荷重の差異を検出することができる。
<4.荷重測定装置100の動作>
<4−1.ノズル51の状態判断動作の全体について>
図7〜図10は、荷重測定装置100(基板処理装置1)がノズル51の状態を判断する動作の一例を示すフローチャートである。図7は、当該動作の全体を示すフローチャートである。図8〜図11は、図7のステップS90の動作の詳細を示すフローチャートである。
図11〜図15を適宜参照しつつ、図7〜図10のフローチャートに沿って、荷重測定装置100(基板処理装置1)の動作の一例について説明する。
以下では、ノズル51がm行n列の行列状に配列された複数の吐出口53を有しているとして説明を行う。
図7のステップS10では、相対移動機構75は、行列状(m行n列)に配列された複数の吐出口53の配列の行方向(図3、図4の矢印Rの方向、以下、単に、「行方向」とも称する)に液受部71の長手方向を合わせる。当該方向合わせは、ノズル51、荷重測定装置100の本体部70の設計データ等に基づいて行われる。
ステップS20では、基板処理装置1がノズル51の複数の吐出口53から処理液L1(液滴L2)の吐出を開始する。
ステップS30では、相対移動機構75は、本体部70を複数の吐出口53の配列の列方向(図3、図4の矢印Cの方向、以下、単に、「列方向」とも称する)に本体部70を走査させる。相対移動機構75は、当該配列の行方向および列方向の少なくとも一方向(ここでは、列方向)に沿って、複数の吐出口53のうち一部の吐出口に対向する液受部71をノズル51に対して相対的に移動させる。当該移動と並行して、荷重測定装置100の本体部70は、複数の吐出口53のうち液受部71に面する一部の吐出口53が吐出する液滴L2から液受部71が受ける荷重を測定する。
列方向への本体部70の走査が終了すると、ステップS40で、基板処理装置1は、ノズル51からの処理液L1の吐出を停止する。
ステップS50では、相対移動機構75は、複数の吐出口53の配列の列方向に液受部71の長手方向を合わせる。相対移動機構75は、吐出口53に対する液受部71の相対的な向きの変更を、例えば、回転ステージ上のXYステージの向きを回転ステージで回転させることなどによって行う。
ステップS60では、基板処理装置1がノズル51の複数の吐出口53から処理液L1の吐出を開始する。
ステップS70では、対移動機構75は、本体部70を複数の吐出口53の配列の行方向に本体部70を走査させる。当該移動と並行して、荷重測定装置100の本体部70は、複数の吐出口53のうち液受部71に面する一部の吐出口53が吐出する液滴L2から液受部71が受ける荷重を測定する。
列方向への本体部70の走査が終了すると、ステップS80で、基板処理装置1は、ノズル51からの処理液L1の吐出を停止する。
本体部70の測定部72が測定した荷重分布のデータは、例えば、1方向への走査が終了する毎、若しくは、全ての走査が終了した後に、制御部130へ転送される。制御部130は、当該転送された荷重分布のデータを記憶装置14に記憶する。
ステップS90では、制御部130は、ステップS70において測定された荷重の測定結果に基づいて、予め定められた判定規則を用いてノズル51の状態判断を行う。ステップS90の処理の詳細については、後述する。ステップS90の処理が終了すると、荷重測定装置100は、図9に示される動作を終了する。
<4−2.荷重分布データについて>
図11〜図15は、ノズル51について荷重測定装置100が測定した荷重分布のデータの一例をそれぞれ示す図である。図11〜図15の例では、ノズル51は、4行5列の行列状に配列された複数の吐出口53を下端面59に有している。
荷重分布のデータは、図11〜図15の下部にグラフ形式で示されている。各グラフの上方には、液滴L2を吐出しているノズル51の側面図(図14では正面図)が示され、さらにその上方には、ノズル51の平面図が示されている。平面図には、複数の吐出口53が隠れ線で示されている。側面図(正面図)と、平面図には、液受部71が仮想線で示され、液受部71の走査方向(矢印R、または矢印Cの方向)が付されている。矢印R(C)の方向は、複数の吐出口53の配列の行方向(列方向)である。
また、各平面図には、複数の吐出口53の配列の行番号j(j=1,…,4)と列番号k(k=1,…,5)も付されている。
図11〜図15の荷重分布のグラフの横軸は、走査方向における液受部71の各位置を示し、縦軸は、液受部71が受けた荷重を示す。太線の実線にて示されるグラフは、液受部71の各位置に対して、当該位置で液受部71が受けた荷重をプロットしたものである。図11〜図13、図15のグラフには、列番号k(k=1,…,5)に対応する各吐出口53の行方向における各位置が各列番号kによって示されている。図14のグラフには、行番号j(j=1,…,4)に対応する各吐出口53の列方向における各位置が、各行番号jによって示されている。
図11〜図13、図15のグラフには、複数の吐出口53の配列の複数(5個)の列にそれぞれ対応した複数(5個)の荷重WC〜WCの座標が黒丸印によって示されている。荷重WC〜WCは、列方向に延在する液受部71がノズル51に対して行方向に相対的に走査される過程で、5列に並んだ吐出口53の各列の配列のうちの第k列の吐出口53の配列に液受部71が正対するとき、換言すれば、第k列の吐出口53の配列の真下に液受部71が到達したときに、本体部70が測定した荷重である。
図14のグラフには、複数の吐出口53の配列の複数(4個)の行にそれぞれ対応した複数(4個)の荷重WR〜WRの座標が黒丸印によって示されている。荷重WR〜WRは、行方向に延在する液受部71がノズル51に対して列方向に相対的に走査される過程で、4行に並んだ吐出口53の各行の配列のうちの第j行の吐出口53の配列に液受部71が正対するとき、換言すれば、第j行の吐出口53の配列の真下に液受部71が到達したときに、本体部70が測定した荷重である。
図11は、ノズル51の複数の吐出口53に不具合がない場合において、列方向に延在する液受部71が行方向に相対的に移動される過程で、液受部71が受ける荷重を荷重測定装置100が測定した荷重分布のグラフと、荷重WC(k=1,…,5)とを示している。
図12は、行列状に配列された複数の吐出口53のうち第2行第3列の吐出口53が孔詰まりを起こして液滴L2を吐出できない場合において、図11と同様に荷重測定装置100が測定した荷重分布のグラフと、荷重WC(k=1,…,5)とを示している。なお、図11〜図15において孔詰まりしている吐出口53が存在する場合、各図の上面図において、X印を付して当該吐出口53を示している。
図13は、第3行第3列の吐出口53が液滴L2の斜め飛びを生じて、当該液滴L2が第4列の吐出口53の配列の下方に飛翔している場合において、図11と同様に荷重測定装置100が測定した荷重分布のデータと、荷重WC(k=1,…,5)とを示している。なお、図11〜図15において液滴L2の斜め飛びを生じている吐出口53が存在する場合、各図の上面図において、斜線を付して当該吐出口53を示している。
図14の例では、第4行第1列の吐出口53が孔詰まりを生ずるとともに、第4行第3列の吐出口53が、第4行第4列の吐出口53の下方に向けて液滴L2の斜め飛びを生じている。図14は、行方向に延在する液受部71が列方向に相対的に移動される過程で、液受部71が受ける荷重を荷重測定装置100が測定した荷重分布のグラフと、荷重WR(j=1,…,4)とを示している。
図15は、図14に示されるノズル51に対して、図11の場合と同様に、列方向に延在する液受部71が行方向に相対的に移動される過程で、液受部71が受ける荷重を荷重測定装置100が測定した荷重分布のグラフと、荷重WC(k=1,…,5)とを示している。
<閾値WCref1、WCref2、WRref1、WRref2について>
図11のグラフに示される閾値WCref1(WCref2)は、列方向に延在する液受部71が行方向に走査される過程で各列の吐出口53の配列に対向するときに、液受部71が液滴L2から受ける荷重WCの分布範囲の下限値(上限値)を規定する。閾値WCref1,WCref2は、例えば、当該下限値(上限値)の実測値等に基づいて予め設定されて記憶装置14に記憶されている。図12、図13、図15の各グラフにおいても閾値WCref1、WCref2が示されている。
図11に示されるように、複数の吐出口53の何れにも不具合がない場合には、荷重WCは(図11ではk=1,…,5)は、(1)式を満たす。
図14のグラフに示される閾値WRref1(WRref2)は、行方向に延在する液受部71が列方向に走査される過程で各行の吐出口53の配列に正対するときに、液受部71が液滴L2から受ける荷重WRの分布範囲の下限値(上限値)を規定する。閾値WRref1,WRref2は、例えば、当該下限値(上限値)の実測値等に基づいて予め設定されて記憶装置14に記憶されている。複数の吐出口53の何れにも不具合がない場合には、荷重WRは、(2)式を満たす。
Figure 0006867271
閾値WRref1,WRref2(閾値WCref1、WCref2)は、行方向(列方向)に並ぶ吐出口53の個数が増加すれば増加し、減少すれば減少する。行方向における吐出口53の個数と、列方向における吐出口53の個数とが同じであれば、閾値WRref1、WCref1は、通常、互いに同じ値になるとともに、閾値WRref2、WCref2も、通常、互いに同じ値になる。
また、図12に示されるように、ノズル51の複数の吐出口53のうち1以上の吐出口53に孔詰まりが生じている場合には、図5を参照しつつ上述したように、全ての吐出口53が正常である場合に比べて、各吐出口53が吐出する液滴L2によって液受部71が受ける荷重が増加する。このため、孔詰まりした吐出口53と、液滴L2の斜め飛びを生ずる吐出口53の双方を含まない列方向の配列に対応した荷重WC(図12ではk=1,2,4,5)は、(3)式を満たす。
同様に、図12に示されるノズル51について、荷重WR(図12ではj=1,…,4)を測定したとすると、孔詰まりした吐出口53と液滴L2の斜め飛びを生ずる吐出口53の双方を含まない行方向の配列に対応した荷重WR(図12ではj=1,3,4)は、(4)式を満たす。
Figure 0006867271
また、第j行の配列が、孔詰まりしている吐出口53、若しくは、液滴L2を斜め方向に吐出する吐出口53を含む場合には、荷重WRは、(5)式を満たす。
また、第k列の配列が孔詰まりしている吐出口53、若しくは、液滴L2を斜め方向に吐出する吐出口53を含む場合には、荷重WCは、(6)式を満たす。
なお、第j行(第k列)の吐出口53の配列が、液滴L2を斜め方向に吐出する吐出口53を含む場合において、斜めに吐出された液滴L2が第j行(第k列)の吐出口53の配列の下方に向けて斜めに飛翔する場合でも荷重WR(荷重WC)は(5)式((6)式)を満たす。この場合、液滴L2は、液受部71の長手方向と斜めに交差する方向に飛翔して、液受部71に当たるため液受部71が受ける荷重が減少するためである。
Figure 0006867271
<閾値TC1、TC2、TR1、TR2について>
図13の例では、第3行第3列の吐出口53から斜め飛びした液滴L2は、第4列の各吐出口53の配列の下方に向けて飛翔する。第4列の各吐出口53は正常である。このため、第2列の吐出口53に対応した荷重WCは当該斜め飛びによって増加せず、第4列に対応した荷重WCは、当該斜め飛びによって増加し、荷重WCは荷重WCよりも大きくなる。なお、第4列の荷重WCの増加量は、斜め飛びを生ずる吐出口53が斜め飛びではなく孔詰まりを生じた場合の荷重WCの増加量よりも十分に大きくなる。
また、図13の第3行第3列の吐出口53から斜め飛びした液滴L2が第2行の正常な各吐出口53の配列の下方に向けて飛翔する場合、第2行に対応した荷重WRは、十分に増加し、第4行に対応した荷重WRは、増加しない。このため、荷重WRは、荷重WRよりも大きくなる。
従って、第x行(xは、両端の行を除く、ある1つの行)に含まれる吐出口53が他の行の吐出口53の配列の下方に向けて斜めに液滴L2を吐出する場合、第x行の両隣の第[x−1]行と第[x+1]行に対応する荷重WRx−1、WRx+1とは、(7)式を満たす。これらの荷重が(7)式を満たすか否かを調べることによって、液滴L2を斜めに吐出する吐出口53を含む第x行の吐出口53の配列を検出できる。
(7)式における閾値TR1は、当該荷重WRx−1と当該荷重WRx+1との差の絶対値よりも小さくなるように、荷重WRの実測値に基づいて予め設定されて記憶装置14に記憶されている。
また、第y列(yは、両端の列を除く、ある1つの列)に含まれる吐出口53が他の列の吐出口53の配列の下方に向けて斜めに液滴L2を吐出する場合第y列の両隣の第[y−1]列と第[y+1]列に対応する荷重WCy−1とWCy+1とは、(8)式を満たす。これらの荷重が(8)式を満たすか否かを調べることによって、第y列の吐出口53の配列を検出できる。
(8)式における閾値TC1は、当該荷重WCy−1と当該荷重WCy+1との差の絶対値よりも小さくなるように、荷重WCの実測値に基づいて予め設定されて記憶装置14に記憶されている。
Figure 0006867271
また、第x行が両端の何れか行である場合には、第x行の隣の行に対応した荷重WRx−1が(9)式を満たすか、若しくは、WRx+1が(10)式を満たす場合には、第x行が液滴L2を斜めに吐出する吐出口53を含むと判定できる。閾値TR2は、第[x−1]行または第[x+1]行の各吐出口53が全て正常であって、さらに、第x行の吐出口53から第[x−1]行または第[x+1]行の吐出口53の配列の下方に向けて液滴L2が斜めに吐出される場合における荷重WRx−1、WRx+1の下限値を規定する。
また、第y列が両端の何れか列である場合には、第y列の隣の列に対応した荷重WCy−1が(11)式を満たすか、若しくは、WCy+1が(12)式を満たす場合には、第y列が液滴L2を斜めに吐出する吐出口53を含むと判定できる。閾値TC2は、第[y−1]列または第[y+1]列の各吐出口53が全て正常であって、さらに、第y列の吐出口53から第[y−1]列または第[y+1]列の吐出口53の配列の下方に向けて液滴L2が斜めに吐出される場合における荷重WCy−1、WCy+1の下限値を規定する。
Figure 0006867271
<4−3.ノズル51の状態判断の詳細>
ステップS90のノズルの状態判断処理が開始されると、処理は、図8のステップS210に移される。
ステップS210では、制御部130のCPU11は、本体部70が測定した荷重分布の測定データを、例えば、記憶装置14から読み出すことなどによって取得する。具体的には、CPU11は、図7のステップS30において、行方向に延在する液受部71を列方向に走査させて得た荷重分布のデータから複数の吐出口53の配列の複数(m個)の行にそれぞれ対応した複数(m個)の荷重WR(j=1,…,m)を読み出して取得する。
荷重WRは、行方向に延在する液受部71がノズル51に対して列方向に相対的に走査される過程で、m行(図11では4行)の第j行における吐出口53の配列の下方に液受部71が到達したときに、本体部70が測定した荷重である。
ステップS220では、CPU11は、複数の吐出口53の配列の複数(n個)の列にそれぞれ対応した複数(n個)の荷重WC(k=1,…,n)を読み出して取得する。
荷重WCは、列方向に延在する液受部71が、ノズル51に対して行方向に相対的に走査される過程で、n列(図11では5列)の第k列における吐出口53の配列の下方に液受部71が到達したときに、本体部70が測定した荷重である。
ステップS230では、CPU11は、複数の吐出口53の配列の全ての行について、(5)式を満たす行を探索する。
ステップS240では、CPU11は、ステップS230における探索の結果に基づいて、(5)式を満たす行が存在するか否かを判定する。
ステップS240の判定の結果、(5)式を満たす行が存在しない場合には、処理はステップS270に移される。
ステップS270では、ノズル51は、孔詰まりしている吐出口53も、液滴L2を斜めに吐出する吐出口53も有さないので、CPU11は、ノズル251の全ての吐出口53が不具合のない正常状態であると判定し、処理を図10のステップS350に移す。
ステップS240の判定の結果、(5)式を満たす行が存在する場合には、ステップS250において、CPU11は、複数の吐出口53の配列の全ての列について、(6)式を満たす列を探索する。
ステップS260では、CPU11は、(13)式を満たす1つの第x行と、(14)式を満たす1つの第y列との1つの組合せを選択し、処理を図9のステップS280に移す。
Figure 0006867271
ステップS280では、CPU11は、(7)式、若しくは(8)式が満たされるか否か判定する。
ステップS280の判定の結果、(7)式、若しくは(8)式が満たされる場合には、CPU11は、処理をステップS310に移す。
ステップS280の判定の結果、(7)式と(8)式の何れもが満たされない場合には、CPU11は、処理をステップS290に移す。
ステップS290では、CPU11は、(9)式、(10)式、(11)式、または(12)式が満たされるか否かを判定する。
ステップS290の判定の結果、(9)式、(10)式、(11)式、または(12)式が満たされる場合には、CPU11は、処理をステップS310に移す。
ステップS290の判定の結果、(9)式、(10)式、(11)式、および(12)式の何れもが満たされない場合には、CPU11は、処理をステップS300に移す。
ステップS300では、CPU11は、(15)式、(16)式、(17)式、又は(18)式が満たされるか否かを判定する。
ステップS300の判定の結果、(15)式、(16)式、(17)式、又は(18)式が満たされる場合には、CPU11は、処理をステップS310に移す。
ステップS310では、CPU11は、x行y列要素の吐出口53が、処理液を斜め飛びしていると判定し、処理を図10のステップS330に移す。
Figure 0006867271
ステップS300の判定の結果、(15)式、(16)式、(17)式、および(18)式の何れの式も満たされない場合には、CPU11は、処理をステップS320に移す。
ステップS320では、CPU11は、x行y列要素の吐出口53が孔詰まりしていると判定し、処理を図10のステップS330に移す。
ステップS330では、CPU11は、(13)式を満たす1つのx行と、(14)式を満たす1つのy列との全ての組合せについて、ノズル状態の判定が終了したか否かを判定する。
ステップS330の判定の結果、x行とy列との全ての組合せについてノズル状態の判定が終了していなければ、CPU11は、処理をステップS340に移す。
ステップS340では、CPU11は、(13)式を満たす1つのx行と、(14)式を満たす1つのy列との未判定の組合せを選択し、処理を図9のステップS280に移して、ステップS280以下の処理を再度行う。
ステップS330の判定の結果、x行とy列との全ての組合せについてノズル状態の判定が終了していれば、CPU11は、処理をステップS350に移す。
ステップS350では、CPU11は、ノズル251の状態判断の結果を出力し、図7のステップS90のノズルの状態を判断する処理を終了する。CPU11は、モニター等の不図示の表示部に判断の結果を表示することなどによって、結果の出力を行う。
図8〜図10に示されるノズル51の状態判断のフローチャートに示されるように、荷重測定装置100は、当該フローチャートによって示される判定規則に基づいて、ノズル51の状態判断を行っている。当該判定規則は、例えば、図8〜図10の動作を実現するプログラムなどの判定規則197として記憶装置14に格納されている。
上述のように、図7〜図10に示されるフローチャートでは、基板処理装置1(荷重測定装置100)は、行列状に配列された複数の吐出口53について、行方向と、列方向との両方の方向に液受部71を走査させて、それぞれの方向における荷重分布のデータを測定し、各吐出孔について孔詰まりと液滴L2の斜め飛びの有無を判定している。
しかしながら、基板処理装置1(荷重測定装置100)は、行列状に配列された複数の吐出口53について、行方向と列方向との一方向のみに液受部71を走査させて、当該一方向における荷重分布のデータを測定してもよい。この場合、図8〜図10に示される状態判断のフローチャートの各処理ステップにおいては、CPU11は、各行の荷重WRと、各列の荷重WCとのうち、測定された荷重に関係する処理のみを行う。また、測定された荷重データが荷重WRのみである場合には、CPU11は、ステップS250の処理を行わない。測定された荷重データが荷重WCのみである場合には、CPU11は、ステップS230においてステップS250の処理を行い、ステップS240において、(6)式を満たす列が存在するか否かを判定する。これにより、CPU11は、複数の吐出口53の配列について行単位、または列単位で、当該行(列)を構成する吐出口53の配列に孔詰まりしている吐出口53、液滴L2を斜めに吐出する吐出口53が存在するか否かを判定できる。
図8〜図10に示される判定処理を、図14、図15に示される荷重分布のデータに適用した場合には、第4行第1列の吐出口53については、CPU11は、図9のステップS300の判定において、(15)式、(16)式、(17)式、および(18)式の何れの式も満たされないと判定する。CPU11は、その後、ステップS320において、第4行第1列の吐出口53が孔詰まりしていると判定する。
また、第4行第3列の吐出口53については、CPU11は、図9のステップS280の判定処理において、(7)式と(8)式のうち(8)式が満たされると判定する。その後、CPU11は、ステップS310において、第4行第3列の吐出口53は、処理液(液滴L2)が斜め飛びしていると判定する。
<5.荷重測定装置の他の構成例>
図16は、実施形態に係る他の荷重測定装置100Aの構成例を示す斜視図である。荷重測定装置100Aは、荷重測定装置100の液受部71に代えて、液受部71Aを備えることを除いて荷重測定装置100と同様に構成されている。
液受部71Aは、棒状に延在している液受部71に比べて短く形成されている。液受部71Aは、複数の吐出口53Aのうち1つの吐出口53Aのみに同時に対向可能である。荷重測定装置100Aは、当該小さな液受部71Aによって、1つの吐出口53単位で吐出口53が吐出する液滴により与えられる荷重を測定する。
<6.他のノズル>
図17は、測定対象となる他のノズル51Bの下面59Bを示す底面図である。ノズル51Bは、特開2008−60508号公報に、「プッシュプルノズル」として開示されている。ノズル51Bの下面59Bには行列状に配列された複数の吐出口53Bが形成されている。当該複数の吐出口53Bは、処理液を吐出する複数の吐出口および当該吐出口から吐出される処理液を吸引する複数の吸引口を有している。複数の吐出口53Bの配列の行方向と列方向とがなす角度θは、90°よりも小さい。
荷重測定装置100の測定対象となるノズルの複数の吐出口は、好ましくは「行列状」に配列されるが、この「行列状」については、行と列とがなす角度は90°に限定されない。図17のノズル51Bの複数の吐出口53Bが示す「ハニカム状」配列のように、例えば、当該角度が90°とは異なる場合も、「行列状」に含まれる。
図18は、測定対象の他のノズルの一例としてバッチ式の基板処理装置1Cのノズル51Cを示す側面断面図である。基板処理装置1Cは、薬液を処理槽61に貯留し、貯留された薬液に、予めバッチ組みされた複数の基板Wをリフタ68により浸漬することで、複数の基板Wに対して一括して薬液を用いた処理を施す。
基板Wの下方には、基板の配列方向に沿って互いに平行に延在する2つのノズル51Cが配設されている。各ノズル51Cには、2列に配列された複数の吐出口53Cが基板Wに対向するように形成されており、配管56Cから供給される薬液を複数の吐出口53から吐出する。
荷重測定装置100、100Aは、ノズルから吐出される液滴から受ける荷重だけでなく、ノズルから吐出される連続流から受ける荷重を測定することもできる。
また、荷重測定装置100、100Aは、ノズルから吐出される液体から受ける荷重だけでなく、ノズルから吐出される気体から受ける荷重を測定することもできる。すなわち、荷重測定装置100、100Aは、ノズルから吐出される流体から受ける荷重を測定する。
以上のように構成された本実施形態に係る荷重測定装置によれば、複数の吐出口53のうち一部の吐出口53に対向する液受部71を含む本体部70と、複数の吐出口53の配列の行方向および列方向のうち少なくとも一方向に沿って液受部71をノズル51に対して相対的に移動させる相対移動機構75と、を備える。そして、本体部70は、相対移動機構75が液受部71をノズル251に対して相対的に移動する過程で、複数の吐出口53のうち液受部71に面する吐出口53が吐出する流体から液受部71が受ける荷重を測定する。従って、複数の吐出口53のそれぞれから吐出された流体が与える荷重分布を容易に測定できる。
また、以上のような本実施形態に係る荷重測定方法によれば、相対移動工程は、複数の吐出口53の配列の行方向および列方向のうち少なくとも一方向に沿って、複数の吐出口53のうち一部の吐出口53に対向する液受部71を含む本体部70をノズル51に対して相対的に移動させ、荷重測定工程は、相対移動工程と並行して、複数の吐出口のうち液受部71に面する吐出口が吐出する流体から液受部71が受ける荷重を測定する。従って、複数の吐出口のそれぞれから吐出された流体が与える荷重分布を容易に測定できる。
また、本実施形態に係る荷重測定装置によれば、液受部71は、複数の液滴L2の吐出方向に対して斜めに傾斜する扁平な傾斜面71aを含み、傾斜面71aによって複数の液滴L2を受ける。これにより、吐出された複数の液滴L2が傾斜面71aの上に形成する液膜の厚みの変動を抑制できる。従って、液膜の厚みの変動によって荷重の測定結果が変動することを抑制できる。
本発明は詳細に示され記述されたが、上記の記述は全ての態様において例示であって限定的ではない。したがって、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 基板処理装置
100 荷重測定装置
11 CPU
130 制御部
14 記憶装置
197 判定規則
199 対応情報
2 回転保持機構
3 ノズル移動機構
4 飛散防止部
5 処理部
51 ノズル
70,80,90 本体部(荷重センサー)
71,81,91 液受部(受部)
71a 傾斜面
72,82,92 測定部
9 基板
L1 処理液
L2 液滴
T1 経路
a1 回転軸
a3 回転軸線
c1 中心

Claims (12)

  1. 行列状に配列された複数の吐出口を備えるノズルが吐出する流体から受ける荷重を測定する荷重測定装置であって、
    前記複数の吐出口のうち一部の吐出口に対向する受部を含む荷重センサーと、
    前記複数の吐出口の配列の行方向および列方向のうち少なくとも一方向に沿って前記受部を前記ノズルに対して相対的に移動させる相対移動機構と、
    を備え、
    前記荷重センサーは、
    前記相対移動機構が前記受部を前記ノズルに対して相対的に移動する過程で、前記複数の吐出口のうち前記受部に面する吐出口が吐出する前記流体から前記受部が受ける荷重を測定する、荷重測定装置。
  2. 請求項1に記載の荷重測定装置であって、
    前記荷重センサーの前記受部は、
    前記複数の吐出口の配列の行方向および列方向のうち一方向に延在しており、前記複数の吐出口の配列の当該一方向における長さよりも長く、前記複数の吐出口のうち当該一方向に沿って一列に並ぶ各吐出口のみに同時に対向可能な幅を有している、荷重測定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の荷重測定装置であって、
    前記相対移動機構は、
    前記複数の吐出口の配列の行方向および列方向の各々に沿って前記受部を前記ノズルに対して相対的に移動させる、荷重測定装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1つの請求項に記載の荷重測定装置であって、
    前記荷重センサーの前記受部は、前記複数の吐出口による前記流体の各吐出方向に対して斜めに傾斜する扁平な傾斜面を有し、前記荷重センサーは、前記傾斜面が前記流体から受ける荷重を測定する、荷重測定装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載の荷重測定装置であって、
    前記相対移動機構が前記受部を前記ノズルに対して相対的に移動する過程で、前記複数の吐出口のうち前記受部に面する吐出口が吐出する前記流体から前記受部が受ける荷重を前記荷重センサーが測定した測定結果に基づいて、前記ノズルの状態判断を行う制御部をさらに備える、荷重測定装置。
  6. 請求項5に記載の荷重測定装置であって、
    前記制御部は、
    前記荷重センサーによる前記測定結果に所定の判定規則を適用することによって、前記ノズルに関する2種類以上の異常状態を区別する、荷重測定装置。
  7. 行列状に配列された複数の吐出口を備えるノズルが吐出する流体から受ける荷重を測定する荷重測定方法であって、
    前記複数の吐出口の配列の行方向および列方向のうち少なくとも一方向に沿って、前記複数の吐出口のうち一部の吐出口に対向する受部を前記ノズルに対して相対的に移動させる相対移動工程と、
    前記相対移動工程と並行して、前記複数の吐出口のうち前記受部に面する吐出口が吐出する前記流体から前記受部が受ける荷重を測定する荷重測定工程と、
    を備える、荷重測定方法。
  8. 請求項7に記載の荷重測定方法であって、
    前記受部は、
    前記複数の吐出口の配列の行方向および列方向のうち一方向に延在しており、前記複数の吐出口の配列の当該一方向における長さよりも長く、前記複数の吐出口のうち当該一方向に沿って一列に並ぶ各吐出口のみに同時に対向可能な幅を有している、荷重測定方法。
  9. 請求項7または請求項8に記載の荷重測定方法であって、
    前記相対移動工程は、
    前記複数の吐出口の配列の行方向および列方向に沿って前記受部を前記ノズルに対して相対的に移動させる工程である、荷重測定方法。
  10. 請求項7から請求項9の何れか1つの請求項に記載の荷重測定方法であって、
    前記受部は、前記複数の吐出口による前記流体の各吐出方向に対して斜めに傾斜する扁平な傾斜面を有し、前記荷重測定工程は、前記傾斜面が前記流体から受ける荷重を測定する工程である、荷重測定方法。
  11. 請求項7から請求項10の何れか1つの請求項に記載の荷重測定方法であって、
    前記複数の吐出口のうち前記受部に面する吐出口が吐出する前記流体から前記受部が受ける荷重が、前記荷重測定工程において測定された測定結果に基づいて、前記ノズルの状態判断を行う状態判断工程をさらに備える、荷重測定方法。
  12. 請求項11に記載の荷重測定方法であって、
    前記状態判断工程は、
    前記荷重測定工程において測定された前記測定結果に所定の判定規則を適用することによって、前記ノズルに関する2種類以上の異常状態を区別する工程である、荷重測定方法。
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