JP6866793B2 - 交流発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流発生装置に関するものである。
近年、高周波技術の進歩により、周波数が30GHz〜300GHzのミリ波や、テラヘルツ波の利用が盛んになってきている。高周波を利用してレーダーやセンサを動作させるためには、位相の制御が必要になるが、位相の制御は利用周波数が増加するに従って難しくなる。
例えば、複数のアンテナと、各アンテナに1つずつ取り付けられてアンテナから発信される電磁波の位相を制御する移相器とを備えるフェーズドアレイレーダーが提案されているが、一般に高周波電磁波の位相を制御できる移相器は大型であり、高価でもある。
他に位相を制御する方法としては、マスターとなる高周波発振器からの高周波電流を、マスターとは別のスレーブとなる高周波発振器に注入するマスタースレーブ方式によって位相を制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この方法では、スレーブはマスターと同期して、一定の周波数で発振するようになる。そして、これらが同期する前の周波数差は、位相差として現れる。また、一般に高周波発振器は電圧等の外力によって発振周波数を変化させることができる。そのため、同期状態のもと、スレーブに印加する電圧等を変化させた場合、周波数はマスターとの同期により固定されているため変化せず、位相のみが変化する。したがって、スレーブに印加する電圧等を変化させることにより、スレーブの位相を制御することができる。
特許第4724864号公報
しかしながら、特許文献1のように、抵抗器、コイル、コンデンサ等を備える一般的な高周波発振器をスレーブとして用いる場合、スレーブの位相を、例えば−π/2〜π/2の範囲でしか制御できない。フェーズドアレイレーダー等では、例えば−π〜πの範囲での位相制御が求められるため、スレーブの位相をより広い範囲で制御する必要がある。
また、マスタースレーブ方式によらずに高周波発振器を用いる場合にも、高周波発振器の位相をより広い範囲で制御することが必要になる場合がある。
また、低い周波数で発振する発振器を用いる場合にも、位相をより広い範囲で制御できることが望ましい。
本発明は上記点に鑑みて、発振器の位相をより広い範囲で制御できる交流発生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、直流電流が流れることにより磁化が歳差運動する発振層(25)と、磁界が印加されることにより磁化方向が変化する非発振層(23)と、発振層と非発振層との間に配置された中間層(24)と、を有し、直流電流または直流電圧を交流電力に変換する磁性発振素子(2)と、非発振層に磁界を印加することにより非発振層の磁化方向を変化させ、磁性発振素子が発生させる交流電力の位相を変化させる位相制御部(7)と、を備える。
このように、磁性発振素子(STO:Spin Torque Oscillator)の非発振層に磁界を印加することにより非発振層の磁化方向を変化させ、磁性発振素子が発生させる交流電力の位相を変化させる構成としている。これにより、発振器である磁性発振素子が発生させる交流電力の位相をより広い範囲で制御することができる。
また、請求項に記載のように交流電流を出力する発振器(1)に磁性発振素子を電気的または磁気的に接続し、発振器と磁性発振素子とを同期させる構成では、発振器をマスターとし、磁性発振素子をスレーブとするマスタースレーブ方式で交流発生装置を動作させることができる。このように交流発生装置をマスタースレーブ方式で動作させる場合には、非発振層に磁界を印加することにより、スレーブの位相をより広い範囲で制御することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態にかかる交流発生装置の構成を示す図である。 図1の磁性発振素子の断面図である。 第1実施形態の変形例の回路図である。 第2実施形態にかかる交流発生装置の構成を示す図である。 第2実施形態の変形例の回路図である。 他の実施形態にかかる交流発生装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態の交流発生装置の全体構成について説明する。図1に示すように、本実施形態の交流発生装置100は、発振器1と、STO2と、接続部3と、電源4と、制御部5と、制御部6と、位相制御部7とを備えている。
発振器1は、電源4から制御部5を介して供給される直流電流・電圧を交流電流に変換して出力する装置である。STO2は、供給された直流電流または直流電圧を交流電力に変換するものであり、複数の膜が積層されて構成されている。STO2の詳細については後述する。
発振器1が出力する交流電流、STO2が出力する交流電力は、例えば10kHz以上の高周波電流、高周波電力とされる。ここでは、発振器1が高周波電流を出力し、STO2が高周波電力を出力する場合について説明する。
接続部3は、発振器1とSTO2とを電気的に接続するものであり、配線31を備えている。STO2は、後述する下部電極21および上部電極27において、配線31を介して発振器1に接続されており、発振器1が出力する高周波電流は、配線31およびSTO2を流れる。
電源4は、制御部5、制御部6、後述する制御部71を介して発振器1、STO2、後述する配線72に直流電流・電圧を供給するものである。制御部5は、周波数制御部に相当し、電源4から発振器1に供給される直流電流・電圧の大きさを変化させることにより、発振器1が出力する高周波電流の周波数を調整する。
制御部6は、電源4から供給された直流電流・電圧の大きさを調整してSTO2に供給する。STO2は、後述する下部電極21および上部電極27において、発振器1に接続されるとともに制御部6に接続されており、本実施形態では、制御部6からSTO2に供給される電流は、下部電極21から上部電極27の向きに流れる。
また、制御部6は、周波数制御部に相当し、STO2に供給する直流電流・電圧の大きさを変化させることにより、STO2が発生させる高周波電力の周波数を調整する。本実施形態では、制御部5、制御部6は、発振器1とSTO2とが同期するように、発振器1が出力する高周波電流とSTO2が発生させる高周波電力の周波数を調整する。
位相制御部7は、STO2が発生させる高周波電力の位相を制御するものであり、制御部71と、配線72とを備えている。制御部71は、電源4から供給された直流電流・電圧の大きさを調整して配線72に供給する。配線72はSTO2の周囲に配置されており、配線72に電流が流れることにより、STO2を構成する複数の膜の積層方向にSTO2を通る磁界が発生する。本実施形態では、位相制御部7は、後述する非発振層23に磁界を印加し、非発振層23の磁化方向を変化させることにより、STO2が発生させる高周波電力の位相を変化させる。
つぎに、図2を参照して、STO2の詳細について説明する。STO2は、下部電極21と、下地層22と、非発振層23と、中間層24と、発振層25と、キャップ層26と、上部電極27とを備えており、これらが順に図示しない基板上に積層されて構成されている。
下部電極21は、Ru、Cu、CuN、Au等の導電性材料で構成されており、図示しない基板上に薄膜状に形成されている。下地層22は、Ta、Ru等で構成されており、下部電極21上に薄膜状に形成されている。下地層22は、結晶性、配向性を向上させて非発振層23を成膜するための下地となるものである。
非発振層23は、Co、Fe、Ni等の強磁性材料で、または強磁性材料とBとで構成されており、下地層22上に薄膜状に形成されている。非発振層23は、非発振層23の平面方向、すなわち、厚さ方向に垂直な方向の磁化容易軸を有しており、磁界が印加されることにより磁化方向が変化する。なお、上記の材料に加え、Pt、Pdを用いて非発振層23を構成してもよい。また、GaMn、FePt(Pd)、CoPt(Pd、Ni)等の高磁気異方性材料を用いて非発振層23を構成してもよい。
中間層24は、MgO、Al−O、Cu、Ag等で構成され、非発振層23上に薄膜状に形成されている。非発振層23の磁化方向と発振層25の磁化方向との間の角度によって、STO2のうち非発振層23、中間層24、発振層25で構成される部分の抵抗値が変化する。中間層24をMgO、Al−O等の絶縁体で構成した場合、非発振層23、中間層24、発振層25の積層によりTMR(Tunneling Magneto Resistance)素子が構成される。また、中間層24をCu、Ag等の導体で構成した場合、非発振層23、中間層24、発振層25の積層によりGMR(Giant Magneto Resistance)素子が構成される。なお、ここでは中間層24を絶縁体や導体で構成する場合について説明したが、中間層24を半導体で構成することもできる。
発振層25は、Co、Fe、Ni等の強磁性材料で、または強磁性材料とBとで構成されており、中間層24上に薄膜状に形成されている。発振層25は、厚さ方向の磁化容易軸を有しており、磁界が印加されることにより磁化方向が変化する。なお、上記の材料に加え、Pt、Pdを用いて発振層25を構成してもよい。また、GaMn、FePt(Pd)、CoPt(Pd、Ni)等の高磁気異方性材料を用いて発振層25を構成してもよい。また、発振層25を、CoFeB/GaMn、CoFeB/FePt等の積層構造としてもよい。また、発振層25を、CoFeB/Ta/GaMn等の積層構造としてもよい。
後述するように、発振層25は高周波電流によって共鳴する。発振層25を非発振層23よりも薄く形成することにより、非発振層23よりも発振層25の方が高周波電流によって共鳴しやすくなるが、発振層25の厚さが非発振層23の厚さ以上とされていてもよい。
キャップ層26は、Ta、Ru等で構成されており、発振層25上に薄膜状に形成されている。キャップ層26は、発振層25を保護するためのものである。また、後述するように発振層25にCoFeB等を用いる場合は、CoFeB中のBを拡散させるための吸収層としての役割も担う。
上部電極27は、Au、Cu、CuN、Ru等の導電性材料で構成されており、キャップ層26上に薄膜状に形成されている。このようなSTO2は、図示しない基板上に各層を順に成膜していくことで製造できる。
非発振層23や発振層25にCoFeBを用いる場合は、まずCoFeBをアモルファス状に成膜する。ただし、Bを入れているので、特に何もしなくてもアモルファスとなる。そのアモルファスCoFeB上にMgOを(001)配向して成膜する。その上にCoFeBをアモルファス状に成膜し、キャップ層26を成膜する。その後、300〜350℃で熱処理を行うことで、CoFeB中のBがMgO層やキャップ層26、または下地層22に拡散し、アモルファスからbcc(001)配向に結晶化する。このようにCoFeB/MgO/CoFeBが結晶化することで、高いMR比(磁気抵抗比)、すなわち高周波電力の高出力化につながる。
交流発生装置100の動作について説明する。交流発生装置100は、発振器1をマスターとし、STO2をスレーブとしたマスタースレーブ方式により、STO2が発生させる高周波電力の位相を制御する。
まず、電源4と制御部5により発振器1に直流電流・電圧が供給され、発振器1は供給された直流電流・電圧を高周波電流に変換して出力する。発振器1が出力した高周波電流は、配線31およびSTO2を流れる。
また、電源4と制御部6によりSTO2に直流電圧が印加され、STO2に直流電流が流れる。この直流電流は、本実施形態では、非発振層23から発振層25の向きに流れる。このとき、電子は発振層25から非発振層23へ移動する。
発振層25の磁化は、電子のスピントルクにより歳差運動している。そして、発振層25の磁化が歳差運動することで、MR効果によりSTO2の抵抗は常に変化し、STO2の両端には高周波電流・電圧が生じており、これによる高周波電力が生じる。つまり、直流電流・電圧が高周波電力に変換される。
この高周波電力の周波数は、STO2を構成する材料と、制御部6から供給される電流・電圧の大きさによって変化する。また、発振器1が出力する高周波電流の周波数は、制御部5から供給される電流・電圧の大きさによって変化する。発振器1が出力する高周波電流の周波数をf1とし、STO2が発生させる高周波電力の周波数をf2とし、m、nを自然数とすると、制御部5および制御部6は、f2=f1・n/mとなるように、発振器1およびSTO2に供給する電流・電圧の大きさを変化させる。これにより、発振層25が高周波電流によって共鳴し、発振器1とSTO2とが同期する。
なお、発振器1とSTO2は、m=1、すなわち、f2=f1・nのときに同期しやすく、さらに、nが小さいほど同期しやすい。また、発振器1とSTO2は、n=1、すなわち、f2=f1/mのときに同期しやすく、さらに、mが小さいほど同期しやすい。
具体的には、発振器1とSTO2は、周波数f2がf1/4、f1/3、f1/2、f1、2f1、3f1、4f1のいずれかに等しいときに同期しやすい。そして、発振器1とSTO2は、周波数f2がf1/2、f1、2f1のいずれかに等しいときに、より同期しやすく、f2=f1のとき特に同期しやすい。本実施形態では、制御部5および制御部6は、f2=f1となるように、発振器1およびSTO2に供給する直流電流・電圧の大きさを調整する。
交流発生装置100は、発振器1とSTO2とが同期した状態において、位相制御部7によって、STO2が発生させる高周波電力の位相を変化させる。
具体的には、位相制御部7は、電源4と制御部71により配線72に直流電流が流れることで発生した磁界をSTO2に印加する。前述したように、STO2の非発振層23は外部磁界によって磁化方向が変化するため、非発振層23を含むSTO2に磁界を印加することにより、非発振層23の磁化方向が変化する。これにより、STO2が発生させる高周波電力の位相が変化する。
例えば、非発振層23の磁化の向きを図2中紙面右向き、上向き、左向き、下向きとすることにより、高周波電力の位相をそれぞれ0、π/2、πまたは−π、−π/2とすることができる。なお、このような非発振層23の磁化の向きと高周波電力の位相との関係は一例であり、これらの関係は、STO2を構成する材料などによって変化する。
このように、位相制御部7によって高周波電力の位相を変化させることにより、従来よりも広い範囲、例えば−π〜πの範囲で位相を制御することができる。
なお、STO2にアンテナを接続し、このアンテナから高周波電磁波を発信する構成としてもよい。図3は、STO2にアンテナを接続する場合の回路の一例を示した図である。図3に示すように、STO2は、分離回路8を介してアンテナ9に接続されている。分離回路8は、発振器1、制御部6の出力電流とSTO2の出力電流とを分離するものであり、フィルタ81を備えている。例えばf1=f2/2とし、フィルタ81を周波数f1の信号を遮断し周波数f2の信号を通すようなハイパスフィルタとすることで、発振器1および制御部6の出力電流がアンテナ9に入力されることが抑制される。そして、STO2が出力する高周波電流がアンテナ9に流れることにより、高周波電磁波が発信される。
なお、図3に示す変形例では、上記のようにf1とf2を互いに異なる値に設定し、フィルタによって電流を制御する必要がある。したがって、図3に示す変形例においてマスターとスレーブを同期しやすくするためには、周波数f2がf1/4、f1/3、f1/2、2f1、3f1、4f1のいずれかに等しいことが好ましい。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して接続部3の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、接続部3は、発振器1とSTO2とを磁気的に接続する。具体的には、接続部3は、図4に示すように、導体部32と、配線33と、絶縁層34とを備えている。導体部32は、例えばCu、Au等、一般に配線として用いられている導電率の高い材料で構成される。導体部32は板状とされており、長手方向の両端部において、配線33を介して発振器1に接続されている。
また、導体部32の上には絶縁層34が積層されており、絶縁層34の上にはSTO2を構成する下部電極21から上部電極27までの複数の膜が順に積層されている。これにより、導体部32はSTO2と電気的に絶縁されている。そして、導体部32には発振器1が出力する高周波電流が流れ、これにより発生する高周波磁界がSTO2に印加される。本実施形態では、導体部32に電流が流れることにより、STO2を構成する複数の膜の積層方向、および、導体部32において電流が流れる方向の両方に垂直な方向にSTO2を通る磁界が発生する。この高周波磁界によって発振層25が共鳴することで、発振器1とSTO2とが同期する。
導体部32に電流が流れることで発生する磁界をSTO2に印加することにより発振器1とSTO2とを磁気的に接続する構成の本実施形態においても、第1実施形態と同様に高周波電力の位相を制御することが可能であり、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、発振器1とSTO2とが磁気的に接続された本実施形態においても、STO2にアンテナ9を接続して、アンテナ9から高周波電磁波を発信する構成としてもよい。図5は、発振器1と磁気的に接続されたSTO2にアンテナを接続する場合の回路の一例を示した図である。図5に示すように、分離回路8は、インダクタ82と、キャパシタ83とを備えており、STO2と制御部6との間にインダクタ82が接続されており、STO2はキャパシタ83を介してアンテナ9に接続されている。このような構成により、STO2に入力される直流電流とSTO2が出力する高周波電流とが分離され、制御部6からの直流電流がアンテナ9に流れ込むことが抑制される。そして、STO2が出力する高周波電流がアンテナ9に流れることにより、高周波電磁波が発信される。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記第2実施形態では、絶縁層34の表面に下部電極21を形成し、下部電極21の上に下地層22から上部電極27までを積層したが、絶縁層34の表面に上部電極27を形成し、キャップ層26から下部電極21までを上部電極27の上に積層してもよい。
また、上記第2実施形態では、絶縁層34の上にSTO2を構成する複数の膜を積層したが、STO2の上に絶縁層34および導体部32を積層してもよい。また、STO2に磁界を印加することができる他の位置に導体部32および絶縁層34を配置してもよい。また、上記第2実施形態では導体部32を板状としたが、導体部32を他の形状としてもよい。
また、上記第1実施形態では、非発振層23は平面方向の磁化容易軸を有し、発振層25は厚さ方向の磁化容易軸を有しているが、非発振層23、発振層25が他の方向の磁化容易軸を有していてもよい。例えば、非発振層23が厚さ方向の磁化容易軸を有し、発振層25が平面方向の磁化容易軸を有していてもよい。また、STO2が下地層22、キャップ層26を備えていなくてもよい。
また、発振器1とSTO2はm=1またはn=1のときに同期しやすいが、m≠1かつn≠1、例えばf2=f1・2/3となるように、周波数f1、f2を調整してもよい。
また、交流発生装置100がSTO2を複数備えていてもよい。
また、図6に示すように、交流発生装置100に発振器1を配置せず、マスタースレーブ方式によらずにSTO2を用いてもよい。このような交流発生装置100は、例えばフェーズドアレイレーダーに用いられる。また、交流発生装置100が制御部6を備えず、STO2が電源4に直接接続されていてもよい。
また、発振器1が出力する交流電流、発振器1の出力電流によってSTO2に印加される交流磁界、STO2が出力する交流電力が、10kHz未満の交流電流、交流磁界、交流電力であってもよい。
1 発振器
2 STO
23 非発振層
24 中間層
25 発振層
3 接続部
7 位相制御部

Claims (8)

  1. 直流電流が流れることにより磁化が歳差運動する発振層(25)と、磁界が印加されることにより磁化方向が変化する非発振層(23)と、前記発振層と前記非発振層との間に配置された中間層(24)と、を有し、直流電流または直流電圧を交流電力に変換する磁性発振素子(2)と、
    前記非発振層に磁界を印加することにより前記非発振層の磁化方向を変化させ、前記磁性発振素子が発生させる交流電力の位相を変化させる位相制御部(7)と、
    交流電流を出力する発振器(1)と、
    前記発振器および前記磁性発振素子を電気的または磁気的に接続する接続部(3)と、を備え
    前記発振器と前記磁性発振素子とを同期させる交流発生装置。
  2. 前記発振器が出力する交流電流の周波数をf1とし、
    前記磁性発振素子が発生させる交流電力の周波数をf2としたとき、
    前記周波数f2は、f1/4、f1/3、f1/2、f1、2f1、3f1、4f1のいずれかに等しい請求項に記載の交流発生装置。
  3. 前記磁性発振素子に直流電流または直流電圧を供給するとともに、該直流電流または直流電圧の大きさを変化させることにより前記磁性発振素子が発生させる交流電力の周波数を調整し、前記発振器と前記磁性発振素子とを同期させる周波数制御部(6)を備える請求項またはに記載の交流発生装置。
  4. 前記発振器が出力する交流電流の周波数を調整し、前記発振器と前記磁性発振素子とを同期させる周波数制御部(5)を備える請求項ないしのいずれか1つに記載の交流発生装置。
  5. 前記接続部は、前記発振器と前記磁性発振素子とを電気的に接続する配線(31)を備える請求項ないしのいずれか1つに記載の交流発生装置。
  6. 前記接続部は、前記発振器に電気的に接続されるとともに前記磁性発振素子と電気的に絶縁された導体部(32)を備え、前記発振器が出力する交流電流が前記導体部を流れることにより発生した交流磁界を前記磁性発振素子に印加することにより前記発振器と前記磁性発振素子とを磁気的に接続する請求項ないしのいずれか1つに記載の交流発生装置。
  7. 前記導体部の表面に形成された絶縁層(34)を備え、
    前記磁性発振素子は、前記絶縁層の表面に形成されている請求項に記載の交流発生装置。
  8. 前記磁性発振素子を複数備える請求項1ないしのいずれか1つに記載の交流発生装置。
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