JP6866782B2 - 光走査型撮影装置、および位相調整方法 - Google Patents

光走査型撮影装置、および位相調整方法 Download PDF

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Description

本開示は、レゾナントスキャナを備えた光走査型撮影装置、および、レゾナントスキャナの共振運動に同期したデジタル同期信号の位相調整方法に関する。
従来、レゾナントスキャナを用いて撮影対象上で光を走査し、撮影対象によって反射された反射光を受光することで画像を撮影する光走査型撮影装置が知られている。光走査型撮影装置は、光を往路走査させることで1ラインの往路走査画像を生成すると共に、光を復路走査させることで1ラインの復路走査画像を生成する場合がある。
レゾナントスキャナのミラー共振運動は、スキャナの個体差および動作環境等の種々の要因によって変動する。従って、往路走査画像と復路走査画像のずれを抑制するためには、画像を生成する制御部は、レゾナントスキャナのミラーの共振運動を極力正確に把握することが望ましい。
特許文献1に記載の走査型レーザ検眼鏡は、レゾナントスキャナのミラーが回動範囲の基準位置に位置されたことを、基準位置検出手段によって、往路走査と復路走査のそれぞれで検出する。基準位置の検出タイミングに基づいて、往路走査画像と復路走査画像の各々が生成される。
特開2016−123465号公報
特許文献1に記載の走査型レーザ検眼鏡は、レゾナントスキャナのミラーの共振運動を把握するために、基準位置検出手段(光源とセンサ)を備える必要がある。また、ミラーの動作が不安定なタイミングで基準位置が検出されると、ミラーの共振運動を正確に把握することが困難となる。つまり、基準位置の検出タイミングを適切なタイミングに設定しなければ、ミラーの共振運動の変動の影響を抑制することが困難となる。
本開示の典型的な目的は、レゾナントスキャナを用いて良好な画像を撮影することが可能な光走査型撮影装置および位相調整方法を提供することである。
本開示における典型的な実施形態が提供する光走査型撮影装置は、光を出射する光源と、前記光源から出射された前記光を撮影対象上で走査させる走査部と、前記撮影対象によって反射された反射光を受光して受光信号を出力する受光素子と、前記受光素子から入力される受光信号に基づいて、前記撮影対象の画像を生成する制御部と、を備え、前記走査部は、ミラーを共振させることで、前記光を撮影対象上で往復走査させると共に、前記ミラーの共振運動に同期した正弦波のアナログ同期信号を出力するレゾナントスキャナ部を備え、前記制御部は、前記アナログ同期信号が示す前記ミラーの速度が0となるタイミングとは異なる一定周期の基準タイミングに基づいて、前記光が往路走査されることで得られる往路走査画像と、前記光が復路走査されることで得られる復路走査画像の各々の生成期間を決定する。
本開示における典型的な実施形態が提供する位相調整方法は、光走査型撮影装置のレゾナントスキャナの共振運動に同期したデジタル信号であるデジタル同期信号の位相を調整する位相調整方法であって、前記光走査型撮影装置は、光を出射する光源と、前記光源から出射された前記光を撮影対象上で走査させる走査部と、前記撮影対象によって反射された反射光を受光して受光信号を出力する受光素子と、前記受光素子から入力される受光信号に基づいて、前記撮影対象の画像を生成する制御部と、を備え、前記走査部は、ミラーを共振させることで、前記光を撮影対象上で往復走査させると共に、前記ミラーの共振運動に同期した正弦波のアナログ同期信号、および、前記ミラーの共振運動に同期したデジタル信号であるデジタル同期信号を出力するレゾナントスキャナ部を備え、前記制御部は、前記デジタル同期信号に基づいて、前記光が往路走査されることで得られる往路走査画像と、前記光が復路走査されることで得られる復路走査画像の各々の生成期間を決定し、前記位相調整方法は、前記デジタル同期信号の立ち上がりタイミングおよび立ち下がりタイミングの少なくともいずれかを、前記アナログ同期信号が示す前記ミラーの速度が0となるタイミングとは異なる一定周期の基準タイミングに調整する位相調整ステップを含む。
本開示におけるレーザ走査型撮影装置および位相調整方法によると、レゾナントスキャナを用いて良好な画像が撮影される。
本実施形態の光走査型撮影装置1が有する光学系の概略構成図である。 光走査型撮影装置1の電気的構成の一部を示すブロック図である。 良好な画像が生成される場合の、光の走査態様と画素の関係を、模式的に示した図である。 良好な画像が生成されない場合の、光の走査態様と画素の関係を、模式的に示した図である。 本実施形態におけるアナログ同期信号とデジタル同期信号の関係を説明するための説明図である。 比較試験中におけるオシロスコープでの信号のモニタリング結果の1つを示す図である。 比較試験の結果を示す表である。
<概要>
本開示で例示する光走査型撮影装置は、光源、走査部、受光素子、および制御部を備える。光源は光を出射する。走査部は、レゾナントスキャナ部を備え、光源から出射された光を撮影対象上で走査させる。レゾナントスキャナ部は、ミラーを共振させることで光を撮影対象上で往復走査させると共に、ミラーの共振運動に同期した正弦波のアナログ同期信号を出力する。受光素子は、撮影対象によって反射された光の反射光を受光して受光信号を出力する。制御部は、受光素子から入力される受光信号に基づいて、撮影対象の画像を生成する。制御部は、アナログ同期信号が示すミラーの速度が0となるタイミングとは異なる一定周期の基準タイミングに基づいて、光が往路走査されることで得られる往路走査画像と、光が復路走査されることで得られる復路走査画像の各々の生成期間を決定する。
本開示で例示する光走査型撮影装置によると、レゾナントスキャナのミラーが基準位置に位置したことを検出する基準位置検出手段を設けなくても、ミラーの共振運動に基づいて、往路走査画像と復路走査画像の生成期間が適切に決定される。また、アナログ同期信号が示すミラーの速度が0となるタイミングでは、共振運動の変動の影響が出やすい。これに対し、アナログ同期信号が示すミラーの速度が0となるタイミングとは異なる一定周期の基準タイミングに基づいて、往路走査画像と復路走査画像の生成期間が決定されることで、共振運動の変動の影響が画像に現れにくくなる。従って、より良好な画像が簡易な構成で撮影される。
制御部は、立ち上がりタイミングおよび立ち下がりタイミングの少なくともいずれかを基準タイミングに一致させたデジタル信号を、レゾナントスキャナ部のミラーの共振運動に同期したデジタル同期信号として生成してもよい。制御部は、デジタル同期信号に基づいて、往路走査画像と復路走査画像の各々の生成期間を決定してもよい。生成したデジタル同期信号に基づいて画像生成期間を決定することで、画像生成期間が適切に決定される。
制御部がデジタル同期信号を生成するための具体的な方法は、適宜選択できる。例えば、制御部は、レゾナントスキャナのミラーの共振運動に同期したアナログ同期信号およびデジタル同期信号を、レゾナントスキャナ部から入力してもよい。制御部は、入力したデジタル同期信号の立ち上がりおよび立ち下がりの少なくともいずれかを、アナログ同期信号の基準タイミングに一致するように調整することで、画像生成期間を決定するためのデジタル同期信号を生成してもよい。また、制御部は、レゾナントスキャナ部から入力したアナログ同期信号を、基準タイミングに基づいてデジタル同期信号に変換することで、デジタル同期信号を生成してもよい。
また、制御部は、アナログ同期信号の基準タイミングから、往路走査画像と復路走査画像の各々の生成期間を直接決定してもよい。この場合、制御部は、デジタル同期信号に関する処理を行う必要が無いので、処理が簡略化される。
正弦波であるアナログ同期信号が示すミラーの速度が最大となるタイミングを中心とし、且つ、長さがアナログ同期信号の周期の4分の1である目標期間内に、基準タイミングが設定されてもよい。この場合、目標期間内におけるミラーの速度が、目標期間外に比べて十分に速いので、デジタル同期信号に現れ得る共振運動の変動の影響がさらに低下する。その結果、より良好な画像が撮影される。
制御部は、画像を生成するための実際の光の走査中における基準タイミングに基づいて、画像生成期間を決定してもよい。この場合、レゾナントスキャナ部の個体差等による共振運動の変動の影響に加えて、動作環境および経年劣化等による共振運動の変動の影響も適切に減少する。よって、より良好な画像が撮影される。
本開示で例示する位相調整方法は、光走査型撮影装置のレゾナントスキャナの共振運動に同期したデジタル信号であるデジタル同期信号の位相を調整する方法である。光走査型撮影装置は、光源、走査部、受光素子、および制御部を備える。光源は光を出射する。走査部は、レゾナントスキャナ部を備え、光源から出射された光を撮影対象上で走査させる。レゾナントスキャナ部は、ミラーを共振させることで光を撮影対象上で往復走査させると共に、ミラーの共振運動に同期した正弦波のアナログ同期信号、および、ミラーの共振運動に同期したデジタル信号であるデジタル同期信号を出力する。受光素子は、撮影対象によって反射された光を受光して受光信号を出力する。制御部は、受光素子から入力される受光信号に基づいて、撮影対象の画像を生成する。詳細には、制御部は、光が往路走査されることで得られる往路走査画像と、光が復路走査されることで得られる復路走査画像の各々の生成期間を、デジタル同期信号に基づいて決定する。本開示で例示する位相調整方法は、デジタル同期信号の立ち上がりタイミングおよび立ち下がりタイミングの少なくともいずれかを、アナログ同期信号が示すミラーの速度が0となるタイミングとは異なる一定周期の基準タイミングに調整する位相調整ステップを含む。
本開示で例示する位相調整方法によると、レゾナントスキャナのミラーが基準位置に位置したことを検出する基準位置検出手段を設けなくても、ミラーの共振運動に同期したデジタル同期信号が得られる。また、アナログ同期信号が示すミラーの速度が0となるタイミングでは、共振運動の変動の影響が出やすい。これに対し、アナログ同期信号が示すミラーの速度が0となるタイミングとは異なる一定周期の基準タイミングに、立ち上がりタイミングおよび立ち下がりタイミングの少なくともいずれかが調整されることで、共振運動の変動の影響がデジタル同期信号に現れにくくなる。従って、生成されたデジタル同期信号に基づいて往路走査画像と復路走査画像の生成期間が決定されることで、より良好な画像が簡易な構成で撮影される。
光走査型撮影装置は、デジタル同期信号の位相を調整するアナログポテンショメータまたはデジタルポテンショメータを備えていてもよい。位相調整ステップでは、アナログポテンショメータまたはデジタルポテンショメータが手動または信号によって調整されることで、デジタル同期信号の位相が調整されてもよい。この場合、デジタル同期信号の位相が容易且つ適切に調整される。さらに、光走査型撮影装置の制御部は、デジタル同期信号の調整および生成に関する処理を行う必要が無いので、制御部の処理負担の増加が抑制される。
正弦波であるアナログ同期信号が示すミラーの速度が最大となるタイミングを中心とし、且つ、長さがアナログ同期信号の周期の4分の1である目標期間内に、基準タイミングが設定されてもよい。この場合、目標期間内におけるミラーの速度が、目標期間外に比べて十分に速いので、デジタル同期信号に現れ得る共振運動の変動の影響がさらに低下する。その結果、より良好な画像が撮影される。
なお、光走査型撮影装置の制御部は、基準タイミングに基づいて画像生成期間を決定する処理に加え、往路走査画像と復路走査画像の主走査方向のずれに基づいて画像生成期間を補正する処理を行ってもよい。例えば、制御部は、交互に並ぶ往路走査画像と復路走査画像の各々を複数備えた1フレームの画像から、複数の往路走査画像と複数の復路走査画像の各々を抽出し、抽出した2つの画像の主走査方向におけるずれを検出してもよい。制御部は、検出したずれが減少するように、往路走査画像と復路走査画像の各々の生成期間を補正してもよい。画像生成期間の補正は、画像処理によって行われてもよい。次回以降の画像撮影時におけるデジタル同期信号が補正されることで、画像生成期間が補正されてもよい。また、アナログ同期信号における基準タイミングが補正されることで、画像生成期間が補正されてもよい。
<実施形態>
以下、本開示における典型的な実施形態について、図面を参照して説明する。光走査型撮影装置1は、レゾナントスキャナ17を用いて撮影対象(本実施形態では被検眼Eの眼底ER)上で光を走査し、撮影対象によって反射された反射光を受光することで画像を撮影する。一例として、本実施形態の光走査型撮影装置1は、被検眼Eの眼底ERを撮影対象とし、眼底ERの正面画像を撮影する走査型レーザ検眼鏡(Scanning Laser Opthalmoscope:SLO)である。しかし、光走査型撮影装置1は、走査型レーザ検眼鏡以外の装置(例えば、光干渉断層計(Optical Coherence Tomography:OCT)等)であってもよい。また、光走査型撮影装置1は、OCT、視野計等の他の装置と一体化された装置であってもよい。光走査型撮影装置1は、波面収差を補正する補償光学付きの装置であってもよい。また、光走査型撮影装置1は、被検眼E以外の物体を撮影対象とする装置であってもよい。
図1を参照して、本実施形態の光走査型撮影装置1の光学系の構成について説明する。光走査型撮影装置1は、一例として、投光光学系10および受光光学系20を備える。投光光学系10は、被検眼Eの眼底ERに光(照明光)を投光する。本実施形態の投光光学系10には、光源11、集光レンズ12、穴開きミラー13、レンズ14、レンズ15、走査部16、および対物レンズ系19が含まれる。
光源11は、投光光学系10の光源であり、光(本実施形態ではレーザ光)を出射する。光源11には、例えば、レーザダイオード(LD)、スーパールミネッセントダイオード(SLD)等が用いられてもよい。
光源11から出射される光は、集光レンズ12を経て、穴開きミラー13に形成された開口部13Aを通り、レンズ14およびレンズ15を経て走査部16に向かう。走査部16を経た光は、対物レンズ系19を通過した後、被検眼Eの眼底ERに投光される。その結果、眼底ERで反射・散乱される光が瞳孔から出射される。
なお、本実施形態において、レンズ14は、駆動機構14Aによって光軸L1方向へ移動可能に設けられている。レンズ14の位置に応じて、投光光学系10および受光光学系20の視度が変わる。本実施形態では、レンズ14の位置が調節されることで、被検眼Eの視度の誤差が矯正(軽減)される。その結果、光の集光位置が、眼底ERの観察部位(例えば、網膜表面)に調節される。
走査部16は、光源11から導かれた光の進行方向(偏向方向)を変えることで、光を撮影対象上で走査させる。一例として、本実施形態の走査部16は、レゾナントスキャナ17およびガルバノスキャナ18を備える。本実施形態では、レゾナントスキャナ17によって、X方向に光の主走査が行われる。また、ガルバノスキャナ18によって、Y方向に光の副走査が行われる。
レゾナントスキャナ17は、光を撮影対象上で走査線毎に往復走査させる。レゾナントスキャナ17は、光を反射させるミラー17A、および、ミラー17Aを往復するように回転させる駆動部17Bを備える。レゾナントスキャナ17は、共振型の光スキャナであり、所定の共振周波数で高速でミラー17Aを共振させる。その結果、撮影対象上で光がライン状に往復走査される。駆動部17Bには、レゾナントスキャナ17を駆動させるための基板であるドライブ基板17Cが接続されている。本実施形態では、レゾナントスキャナ17(ミラー17Aおよび駆動部17B)とドライブ基板17Cを、まとめてレゾナントスキャナ部17Zと言う。
ガルバノスキャナ18は、レゾナントスキャナ17による走査方向に対して交差(本実施形態では直交)する方向に、光を走査させる。ガルバノスキャナ18は、光を反射させるミラー18A、および、ミラー18Aを往復するように回転させる駆動部18Bを備える。ガルバノスキャナ18のミラー18Aは、レゾナントスキャナ17のミラー17Aが複数回往復する間に1回往復する。例えば、レゾナントスキャナ17の共振信号が複数周期分出力される間に、ガルバノスキャナ18を往復させるためのノコギリ波が1回出力されてもよい。なお、動作の安定性を考慮すると、光の副走査は等速直線運動で制御されることが好ましい。本実施形態では、ガルバノスキャナ18を駆動させるためのドライブ基板も設けられているが、この図示は省略する。
本実施形態の光走査型撮影装置1は、レゾナントスキャナ17とガルバノスキャナ18の組み合わせによって、光を二次元方向にスキャンさせる。なお、レゾナントスキャナ17およびガルバノスキャナ18は、それぞれ、例えば±約3.5度程度の振り角(つまり、回転範囲)でミラー部17A,18Aを往復させる。振り角は可変であってもよい。振り角が変更されると、画像の画角が変更される。
対物レンズ系19は、走査部16を経た光が旋回される旋回点Pを形成する。旋回点Pは、対物レンズ系19の光軸L3上であって、対物レンズ系19に関して走査部16(例えば、レゾナントスキャナ17とガルバノスキャナ18の中間点)と光学的に共役な位置に形成される。走査部16を経た光は、対物レンズ系19を通過することによって、旋回点Pを経て眼底ERに照射される。このため、対物レンズ系19を通過した光は、走査部16の動作に伴って、旋回点Pを中心に旋回される。撮影対象である眼底ERに照射された光は、集光位置(例えば網膜表面)で反射される。撮影対象によって反射された反射光は、平行光として瞳孔から出射される。なお、図1において、対物レンズ系19は1枚の対物レンズとして図示されているが、複数枚のレンズによって対物レンズ系19が構成されていてもよい。また、接合レンズおよび非球面レンズ等の少なくともいずれかが、対物レンズ系19に使用されてもよい。
受光光学系20は、レンズ21、ピンホール板23、レンズ24、および受光素子25を備える。受光素子25は、投光光学系10によって投光された光の、撮影対象による反射光を受光し、受光信号を出力する。受光素子25には、例えば、赤外域に感度を持つAPD(アバランシェフォトダイオード)等が用いられてもよい。ピンホール板23は、眼底ERと共役な位置に配置されており、共焦点絞りとして機能する。また、受光光学系20は、対物レンズ系19から穴開きミラー13までの間に配置された各部材を、投光光学系10と共用する。
撮影対象である眼底ERによって反射された反射光は、瞳孔から取り出された後、前述した投光光学系10を逆に辿り、穴開きミラー13に照射される。撮影対象からの反射光は、穴開きミラー13によって反射されることで、受光素子25が配置された光路L2に瞳孔され、レンズ21を経て、ピンホール板23の開口に焦点を結ぶ。ピンホール板23の開口を経た光は、レンズ24を介して受光素子25によって受光される。例えば、1フレーム分の光の走査が走査部16によって行われる毎に、受光素子25から出力される1フレーム分の受光信号が制御部30(図2参照)によって処理される。その結果、1フレームの画像が生成される。
図2を参照して、本実施形態における光走査型撮影装置1の電気的構成の一部について説明する。光走査型撮影装置1は、装置の各部の処理制御を行う制御部30を備える。制御部30は、各種処理制御を司るCPU31、およびメモリ等を備える。制御部30には、レゾナントスキャナ17を駆動させるドライブ基板17C、受光素子25、およびモニタ35が電気的に接続されている。また、制御部30には、光源11、駆動機構14A、ガルバノスキャナ18のドライブ基板、および操作部(図示外)等も接続されているが、これらの図示は図2では省略されている。なお、本実施形態では、制御部30が設けられている基板とドライブ基板17Cは、別の基板である。しかし、1つの基板が制御部30の機能とレゾナントスキャナ17の駆動機能を兼ねていてもよい。
本実施形態では、制御部30は、受光素子25から入力される受光信号S6に基づいて撮影対象の画像を生成する画像処理部を兼用する。画像処理部としての制御部30は、受光素子25からの受光信号S6を逐次サンプリングし、受光信号を各画素の輝度情報としてバッファメモリに記憶する。そして、バッファメモリに記憶された輝度情報を用いて画像を生成する。なお、本実施形態では1つの制御部30が画像の生成および走査部16の駆動制御等を行うが、複数の制御部によって各種制御が行われてもよい。例えば、制御部30は、画像の撮影に関する動作を制御する制御部と、他の種々の処理を行う制御部を、別々に備えていてもよい。
図2を参照して、本実施形態における各種信号の入出力の流れについて説明する。まず、制御部30は、ドライブ基板17Cを駆動させるための制御信号S1を出力する。ドライブ基板17Cは、制御部30から入力した制御部信号S1に応じて、レゾナントスキャナ17の駆動部17Bを駆動させるためのスキャナ駆動信号S2を出力する。その結果、駆動部17Bによってミラー17Aが共振される。
レゾナントスキャナ17のミラー17Aが共振すると、共振運動に同期したアナログ同期信号S3が、駆動部17Bからドライブ基板17Cに入力される。なお、アナログ同期信号S3は、駆動部17Bの動作を監視するセンサから出力されてもよい。レゾナントスキャナ部17Zのドライブ基板17Cは、入力したアナログ同期信号を、信号S4として制御部30に出力する。また、ドライブ基板17Cは、ミラー17Aの共振運動に同期したデジタル同期信号S5を、制御部30に出力する。ただし、実施形態によっては、ドライブ基板17Cは、デジタル同期信号S5を制御部30に出力する必要が無い場合もある。この詳細は後述する。
受光素子25は、撮影対象によって反射された照明光の反射光を受光して、受光信号S6を制御部30に逐次出力する。制御部30は、受光信号S6に基づいて撮影対象の画像データDを生成し、モニタ35に表示させる。
なお、本実施形態では、デジタル同期信号の位相を調整するポテンショメータ(可変抵抗器)40が設けられている。図2に例示するポテンショメータ40は、ドライブ基板17Cに設けられており、制御部30に出力されるデジタル同期信号の位相を調整する。また、図2に例示するポテンショメータ40は、ユーザによって手動で調整されるアナログポテンショメータである。ただし、ポテンショメータの構成は適宜変更できる。例えば、ポテンショメータは制御部30に設けられていてもよい。この場合、ポテンショメータは、入力したデジタル同期信号の位相を調整してもよい。また、ポテンショメータは、制御部30またはパーソナルコンピュータ等から入力される信号によって抵抗値が調整されるデジタルポテンショメータであってもよい。
図3および図4を参照して、本実施形態における二次元画像の生成方法の概要について説明する。図3および図4は、光の走査態様と画素の関係を模式的に示す図である。図3および図4では、理解を容易にするために、それぞれの主走査が完了した後に副走査が行われる場合を例示している。しかし、前述したように、副走査は等速直線運動等によって制御されてもよい。本実施形態では、光は、レゾナントスキャナ17によって主走査方向に往復走査されると共に、ガルバノスキャナ18によって副走査される。制御部30は、光が往路走査されることで受光素子25を介して得られる複数の往路画素OPを抽出して並べることで、1つの往路ラインの画像である往路走査画像を生成する。また、制御部30は、光が復路走査されることで受光素子25を介して得られる複数の復路画素RPを抽出して並べることで、1つの復路ラインの画像である復路走査画像を生成する。制御部30は、往路走査画像と復路走査画像を副走査方向に交互に並べることで、撮影対象の二次元正面画像を生成(撮影)する。
ここで、制御部30は、レゾナントスキャナ17の共振運動を正確に把握することができれば、往路走査画像を構成する複数の往路画素OPを抽出する期間(つまり、往路走査画像の生成期間)と、復路走査画像を構成する複数の復路画素RPを抽出する期間(つまり、復路走査画像の生成期間)を正確に決定することができる。図3に示すように、往路走査画像および復路走査画像の各々の生成期間が正確に決定されれば、往路走査画像の画素と復路走査画像の画素は、主走査方向にずれることは無い。
一方で、図4に示す例では、往路走査画像および復路走査画像の各々の生成期間が正確に決定されていない。その結果、往路走査画像の画素と復路走査画像の画素の各々が、主走査方向にずれる。
本実施形態では、制御部30は、レゾナントスキャナ17のミラー17Aの共振運動に同期したデジタル同期信号に基づいて、往路走査画像および復路走査画像の各々の生成期間を決定する。詳細は後述するが、画像生成期間を決定するために用いられるデジタル同期信号の位相は、ミラー17Aの共振運動に同期したアナログ同期信号に基づいて適切な位相とされる。従って、良好な画像が撮影される。
図5を参照して、アナログ同期信号およびデジタル同期信号について説明する。前述したように、アナログ同期信号はミラー17Aの共振運動に同期しているため、正弦波に近くなる。一例として、図5に示すアナログ同期信号は、ミラー17Aの位置に同期している。従って、アナログ同期信号の極小点および極大点において、ミラー17Aの速度が0となる。また、往路走査中および復路走査中の各々のミラー17Aの速度は、アナログ同期信号の変曲点において最大となる。ただし、アナログ同期信号は、ミラー17Aの位置でなく、ミラー17Aの速度または加速度に同期していてもよい。アナログ同期信号がミラーAの速度に同期している場合、ミラー17Aの速さは、極小点および極大点で最大となり、変曲点で0となる。
また、本実施形態のデジタル同期信号は、ミラー17Aの共振運動に同期したパルス波である。ミラーAの共振運動に変動が無い場合(具体的には、ミラー17Aの共振運動が連続的に且つ正確に再現性があり、その運動に時間のずれが無く同期信号に伝達されている場合)、アナログ同期信号の周期およびデジタル同期信号の周期は、共に一定の周期Tとなる。
往路走査画像および復路走査画像の各々の生成期間を、デジタル同期信号に基づいて決定する方法について説明する。前述したように、図5に例示するアナログ同期信号は、ミラーAの位置に同期している。従って、アナログ同期信号が極小から極大に至る期間が、ミラー17Aが往路走査されている期間である。往路走査画像の生成期間は、ミラー17Aが往路走査されている期間に対応させることが望ましい。また、図5に示す例では、アナログ同期信号が極大から極小に至る期間が、ミラー17Aが復路走査されている期間である。復路走査画像の生成期間は、ミラー17Aが復路走査されている期間に対応させることが望ましい。なお、ミラー17Aの取り付け方によっては、往路走査画像の生成期間と復路走査画像の生成期間は逆になる場合もある。
ここで、図5に示す例では、デジタル同期信号の立ち上がりタイミングUTは、アナログ同期信号が示すミラー17Aの速度が最大となるタイミングに一致している。つまり、図5に示す例では、デジタル同期信号の立ち上がりタイミングUTは、アナログ同期信号がプラスからマイナスに変化する変曲点に一致している。従って、デジタル同期信号の立ち上がりタイミングUTを基準にする場合、制御部30は、例えば、立ち上がりタイミングUTの(T/4)経過後から(3T/4)経過後までを、往路走査画像の生成期間として決定することができる。また、制御部30は、例えば、立ち上がりタイミングUTの(3T/4)経過後から(5T/4)経過後までを、復路走査画像の生成期間として決定することができる。同様に、デジタル同期信号の立ち下がりタイミングDTを基準にして生成期間を決定することも可能である。
以上のように、制御部30は、デジタル同期信号の立ち上がりタイミングUTおよび立ち下がりタイミングDTの少なくともいずれかと、往路走査画像および復路走査画像の各々の生成を開始および終了するタイミングとの時間差を割り出すことで、デジタル同期信号から画像の生成期間を決定することができる。なお、図5に示す例では、アナログ同期信号が極大および極小となる時点の近傍の期間では、ミラー17Aの速度が小さいので、共振運動が不安定になり易い。従って、制御部30は、ミラー17Aの速度が0となる時点(つまり、アナログ同期信号が極大および極小となる時点)の近傍の期間を、往路走査画像および復路走査画像の各々の生成期間から除外してもよい。この場合、生成される画像の品質がさらに向上する。
ここで、レゾナントスキャナ17のミラー17Aの共振運動は、スキャナの個体差および動作環境等の種々の要因によって変動する。共振運動が変動すると、共振運動に対してデジタル同期信号が同期しなくなる場合がある。共振運動に同期していないデジタル同期信号に基づいて、往路走査画像および復路走査画像の各々の生成期間が決定されると、図4に例示したように、往路走査画像の画素と復路走査画像の画素に主走査方向のずれが生じる。これに対し、本実施形態では、デジタル同期信号の位相が、アナログ同期信号に基づいて適切な位相とされることで、画像品質が向上される。
<第1態様>
位相が適切なデジタル同期信号を得るための第1態様について説明する。図5に示すように、第1態様では、アナログ同期信号における基準タイミングに、立ち上がりタイミングUTおよび立ち下がりタイミングDTの少なくともいずれかを一致させたデジタル同期信号を、制御部30が生成する。図5に示す例では、デジタル同期信号の立ち上がりタイミングUTは、基準タイミングXに一致している。
基準タイミングについて説明する。前述したように、図5に示す例では、アナログ同期信号が極大および極小となる時点ではミラー17Aの速度が小さいので、共振運動が不安定になり易い。従って、アナログ同期信号の極大点および極小点を基準タイミングとしてデジタル同期信号を生成すると、共振運動に対してデジタル同期信号が同期し難い。よって、本実施形態では、アナログ同期信号が示すミラー17Aの速度が0となるタイミング(つまり、アナログ同期信号が極大および極小となるタイミング)とは異なる一定周期のタイミングが、基準タイミングとされる。
詳細には、図5に示すように、本実施形態における基準タイミングは、正弦波に近いアナログ同期信号が示すミラーAの速度が最大となるタイミング(つまり、変曲点)を中心とし、且つ、長さがT/4(Tはアナログ同期信号の周期)である目標期間内に設定される。より詳細には、本実施形態では、ミラー17Aの速度が最も大きくなる変曲点に、基準タイミングXが設定される。よって、共振運動の変動の影響がさらに低下する。
本実施形態では、制御部30は、画像を生成するための光の走査中に、アナログ同期信号を常にモニタリングし、デジタル同期信号を基準タイミングに基づいてリアルタイムで生成する。従って、動作環境および経年劣化等による共振運動の変動の影響も、適切に減少する。
制御部30は、種々の方法でデジタル同期信号を生成することができる。例えば、制御部30は、レゾナントスキャナ部17Zからアナログ同期信号とデジタル同期信号を共に入力してもよい。制御部30は、入力したデジタル同期信号の立ち上がりおよび立ち下がりの少なくともいずれかを、アナログ同期信号の基準タイミングに一致するように調整することで、画像生成期間を決定するためのデジタル同期信号を生成してもよい。また、制御部30は、レゾナントスキャナ部17Zから入力したアナログ同期信号を、基準タイミングに基づいてデジタル同期信号に変換することで、デジタル同期信号を生成してもよい。この場合、制御部30は、レゾナントスキャナ部17Zからデジタル同期信号S5(図2参照)を入力しなくてもよい。
また、制御部30は、レゾナントスキャナ部17Zから入力したアナログ同期信号の基準タイミングに基づいて、往路走査画像および復路走査画像の各々の生成期間を直接決定してもよい。つまり、制御部30は、デジタル同期信号を参照せずに、アナログ同期信号の基準タイミングに基づいて画像生成期間を決定してもよい。
<第2態様>
位相が適切なアナログ同期信号を得るための第2態様について説明する。第2態様では、制御部30に入力されるデジタル同期信号の立ち上がりタイミングUTおよび立ち下がりタイミングDTの少なくともいずれかを、アナログ同期信号における基準タイミングに調整する位相調整ステップが、作業者によって実行される。位相調整ステップは、例えば、光走査型撮影装置1の出荷前およびメンテナンス時等の少なくともいずれかに実行されてもよい。基準タイミングの設定については、前述した第1態様における基準タイミングの設定と同様であるため、説明を省略する。
位相調整ステップの具体的な実行方法は、適宜選択できる。例えば、作業者は、レゾナントスキャナ部17Zから制御部30に入力されるアナログ同期信号およびデジタル同期信号をオシロスコープで観察しながら、ポテンショメータ40を調整することで、デジタル同期信号の位相を調整してもよい。また、アナログ同期信号に対するA/D変換処理、および、信号のエッジ検出処理等の少なくともいずれかが実行されることで、パーソナルコンピュータ等によって位相が比較されてもよい。また、前述したように、ポテンショメータ40は、手動で調整されるアナログポテンショメータであってもよいし、パーソナルコンピュータ等からの信号に応じて調整されるデジタルポテンショメータであってもよい。ポテンショメータ40は制御部30に設けられていてもよい。
なお、第1態様および第2態様では、デジタル同期信号の立ち上がりタイミングUTおよび立ち下がりタイミングDTの両方を基準タイミングに一致させてもよい。この場合、立ち上がりタイミングUTを一致させる基準タイミング(図5に示す基準タイミングX)と、立ち下がりタイミングDTを一致させる基準タイミング(図5に示す基準タイミングY)が共に設定されてもよい。また、立ち上がりタイミングUTおよび立ち下がりタイミングUTの一方のみを基準タイミングに一致させることも可能である。この場合、例えば、立ち上がりタイミングUTと立ち下がりタイミングDTがT/2(Tはアナログ同期信号の周期)で交互に到来するように、デジタル同期信号が生成または調整されてもよい。
<主走査方向のずれの補正>
なお、本実施形態では、制御部30は、基準タイミングに基づいて画像生成期間を決定する処理に加え、往路走査画像と復路走査画像の主走査方向のずれに基づいて画像生成期間を補正する処理を実行する。詳細には、制御部は、往路走査画像と復路走査画像が交互に並ぶ1フレームの画像を生成し、生成した画像から、往路走査画像と復路走査画像の各々を抽出する。制御部30は、抽出した往路走査画像と復路走査画像の主走査方向におけるずれを検出する。制御部30は、検出されるずれが減少するように、往路走査画像と復路走査画像の各々の生成期間を補正する。画像生成期間の補正は、画像処理によって行われてもよい。また、デジタル同期信号および基準タイミングの少なくともいずれかが補正されることで、画像生成期間が補正されてもよい。
<比較試験>
発明者は、アナログ同期信号に対するデジタル同期信号の位相と、生成された画像の品質の関係を確認するために、比較試験を実施した。この比較試験では、発明者は、図6に示すように、レゾナントスキャナ部17Zから出力されるアナログ同期信号(図6に示す例ではミラー17Aの位置に同期)とデジタル同期信号をオシロスコープでモニタリングしつつ、ポテンショメータ40を調整することで、デジタル同期信号の立ち上がりタイミングUTを複数の基準タイミングの各々に一致させた。次いで、発明者は、調整されたそれぞれのデジタル同期信号に基づいて二次元画像を生成し、二次元画像における往路走査画像と復路走査画像の、主走査方向におけるピクセル数のずれを計数した。比較試験の結果を図7に示す。図7では、同一の行は、同一の試験期間に実施されたことを示す。左端に試験期間を記載した。また、同一の列は、調整した基準タイミング(調整電圧)が同一であることを示す。上端に調整電圧を記載した。
なお、アナログ同期信号とデジタル同期信号をオシロスコープでモニタリングする場合、モニタリングの精度に多少の誤差が生じる場合が多い。誤差が生じない場合には、変曲点は0V上に現れるはずである。しかし、図6に示すように、今回の比較試験でも、変曲点が現れた電圧は、誤差の影響で0Vよりも僅かに低い電圧となった。
図7に示すように、ピクセル数のずれの平均値が最も低くなったのは、調整電圧を「−0.052V」とした場合であった。調整電圧を「−0.052V」とした際の基準タイミングは、他の調整電圧を用いた場合に比べて、アナログ同期信号が示すミラー17Aの速度が最大となるタイミング(つまり、図6に示す例ではアナログ同期信号の変曲点)に最も近いタイミングである。調整電圧が「−0.052V」から離れる程、ピクセル数のずれの平均値が大きくなる傾向が読み取れる。従って、アナログ同期信号が示すミラー17Aの速度が最大となるタイミングに基準タイミングを近づける程、生成される画像の品質が向上することが、図7に示す比較試験の結果からも明らかである。
1 光走査型撮影装置
11 光源
16 走査部
17 レゾナントスキャナ
17A ミラー
17B 駆動部
17C ドライブ基板
18 ガルバノスキャナ
25 受光素子
30 制御部
31 CPU
40 ポテンショメータ

Claims (7)

  1. 光を出射する光源と、
    前記光源から出射された前記光を撮影対象上で走査させる走査部と、
    前記撮影対象によって反射された反射光を受光して受光信号を出力する受光素子と、
    前記受光素子から入力される受光信号に基づいて、前記撮影対象の画像を生成する制御部と、
    を備え、
    前記走査部は、
    ミラーを共振させることで、前記光を撮影対象上で往復走査させると共に、前記ミラーの共振運動に同期した正弦波のアナログ同期信号を出力するレゾナントスキャナ部を備え、
    前記制御部は、
    前記アナログ同期信号が示す前記ミラーの速度が0となるタイミングとは異なる一定周期の基準タイミングに基づいて、前記光が往路走査されることで得られる往路走査画像と、前記光が復路走査されることで得られる復路走査画像の各々の生成期間を決定することを特徴とする光走査型撮影装置。
  2. 請求項1に記載の光走査型撮影装置であって、
    前記制御部は、
    立ち上がりタイミングおよび立ち下がりタイミングの少なくともいずれかを前記基準タイミングに一致させたデジタル信号を、前記レゾナントスキャナ部の前記ミラーの共振運動に同期したデジタル同期信号として生成すると共に、
    前記デジタル同期信号に基づいて、前記往路走査画像と前記復路走査画像の各々の生成期間を決定することを特徴とする光走査型撮影装置。
  3. 請求項1または2に記載の光走査型撮影装置であって、
    前記基準タイミングが、
    正弦波である前記アナログ同期信号が示す前記ミラーの速度が最大となるタイミングを中心とし、且つ、長さが前記アナログ同期信号の周期の4分の1である目標期間内に設定されることを特徴とする光走査型撮影装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の光走査型撮影装置であって、
    前記制御部は、
    前記画像を生成するための前記光の走査中における前記基準タイミングに基づいて、前記往路走査画像と前記復路走査画像の各々の生成期間を決定することを特徴とする光走査型撮影装置。
  5. 光走査型撮影装置のレゾナントスキャナの共振運動に同期したデジタル信号であるデジタル同期信号の位相を調整する位相調整方法であって、
    前記光走査型撮影装置は、
    光を出射する光源と、
    前記光源から出射された前記光を撮影対象上で走査させる走査部と、
    前記撮影対象によって反射された反射光を受光して受光信号を出力する受光素子と、
    前記受光素子から入力される受光信号に基づいて、前記撮影対象の画像を生成する制御部と、
    を備え、
    前記走査部は、
    ミラーを共振させることで、前記光を撮影対象上で往復走査させると共に、前記ミラーの共振運動に同期した正弦波のアナログ同期信号、および、前記ミラーの共振運動に同期したデジタル信号であるデジタル同期信号を出力するレゾナントスキャナ部を備え、
    前記制御部は、
    前記デジタル同期信号に基づいて、前記光が往路走査されることで得られる往路走査画像と、前記光が復路走査されることで得られる復路走査画像の各々の生成期間を決定し、
    前記位相調整方法は、
    前記デジタル同期信号の立ち上がりタイミングおよび立ち下がりタイミングの少なくともいずれかを、前記アナログ同期信号が示す前記ミラーの速度が0となるタイミングとは異なる一定周期の基準タイミングに調整する位相調整ステップを含むことを特徴とする位相調整方法。
  6. 請求項5に記載の位相調整方法であって、
    前記基準タイミングが、
    正弦波である前記アナログ同期信号が示す前記ミラーの速度が最大となるタイミングを中心とし、且つ、長さが前記アナログ同期信号の周期の4分の1である目標期間内に設定されることを特徴とする位相調整方法。
  7. 請求項5または6に記載の位相調整方法であって、
    前記光走査型撮影装置は、
    前記デジタル同期信号の位相を調整するアナログポテンショメータまたはデジタルポテンショメータをさらに備え、
    前記位相調整ステップでは、
    前記アナログポテンショメータまたは前記デジタルポテンショメータが手動または信号によって調整されることで、前記デジタル同期信号の位相が調整されることを特徴とする位相調整方法。

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