JP2019205816A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置構成が複雑化することなく、断層画像のプレビュー表示からボリュームデータの取得へのスムーズな移行を実現することにある。【解決手段】 眼底の撮像領域のボリュームデータを取得する撮像装置であって、前記撮像領域の所定の位置の撮像ラインの断層画像をプレビュー表示する表示手段と、前記撮像ラインを第1の方向へ走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段が前記第1の走査手段を制御することにより、前記撮像ラインを、前記所定の位置から前記撮像領域の第1の端部へ、前記第1の端部から前記撮像領域の第2の端部へ、前記第2の端部から前記所定の位置まで走査することにより、前記撮像領域のボリュームデータを取得する。【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置およびその制御方法に関し、特に被検眼の眼底網膜の断層画像を取得する撮像装置およびその制御方法に関する。
被検眼の眼底網膜の断層画像を撮像する断層画像撮像装置(OCT:Optical Coherence Tomography)は、眼底網膜からの反射光(サンプル光)を参照光と干渉させた干渉光の周波数を解析することにより断層画像を生成している。
特に、このような眼科用の撮像装置は、近年において、照射レーザの高NA化等によってさらなる高解像度化が進められている。しかしながら、眼底を撮像する場合には、角膜や水晶体等の眼の光学組織を通して撮像をしなければならない。そのため、高解像度化が進むに連れて、これら角膜や水晶体による収差が撮像画像の画質に大きく影響するようになってきた。
そこで、補償光学(AO:Adaptive Optics)技術を用いて、被検眼の角膜や水晶体等の眼の光学組織によって乱された測定光及び反射光の波面を補正して微細な構造を撮像する技術が知られている。OCTにおいてもAO技術を用いて視細胞を解像できる解像力を有するOCTが開発されている。
視細胞が解像できる程度の高精細なOCT画像を撮像する場合、通常の解像度のOCT画像よりも被検眼の動きによるモーションアーティファクトの影響を受けやすい。また、画質向上のために複数のBスキャン画像を重ね合わせた断層画像を生成するためには、正確に同じライン上を測定光で走査することにより撮像した複数のBスキャン画像が必要になるため、精度の高いトラッキングが求められる。
この場合、AO−OCT画像の撮像時のトラッキングのために撮像する動き検知用の画像にも、AO−OCT画像と同等の解像力が求められる。そのため、AO−SLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)で撮像したAO−SLO画像を用いる必要がある。
尚、AO−SLO撮像とAO−OCT撮像を同時に行う上で、光学系を共用することにより小型化、簡素化を図ることが可能である。また、同時に同位置の画像を取得できるため、AO−SLO画像でトラッキングを実行し、AO−SLO画像とAO−OCT画像の両者の高精度化を図ることが可能である。
例えば、高速に走査可能な共振ミラー等をAO−SLOの主走査ミラーとして配置し、AO−SLOの副走査ミラーとステアリングミラーが、AO−OCTの主走査と副走査の役割を兼ねる装置構成が有効である。ここで、ステアリングミラーとは、AO−SLOの撮像領域を主走査方向にオフセットする機能を有するミラーである。
このような装置構成では、AO−OCTの断層画像は常にAO−SLO撮像で取得する平面画像の中央の走査線位置となる。即ち、AO−OCTでボリューム撮像を行う場合、AO−OCTの断層画像を取得する毎に、AO−SLOで取得する平面画像の位置がオフセットされ更新されることになる。そのため、トラッキングに用いるテンプレート用のAO−SLO画像は、ボリューム撮像中に定期的に更新し、テンプレート画像同士で位置合せを行って位置精度を担保する必要がある。
特開2015−221091号公報 特許第5641744号公報
ところで、通常のOCTのボリューム撮像では、プレビューモード時に撮像したい対象領域の中央に位置する断層画像をモニタしながら、ゲート位置やフォーカス位置の調整を行う。次に、レコードモードへ移行して、撮像したい対象領域の端部に走査位置を変更してからラスタスキャンを開始する。しかし、高精度なトラッキングを要する上記構成のAO−OCT撮像においては、急激に走査位置を変更することは、撮像失敗の原因となり得るため、避けることが望ましい。これは、トラッキングに使用するAO−SLO画像が、プレビュー時に取得する画像とレコード開始時に取得する画像で大きく異なり、位置合せが困難なためである。そのため、レコード開始のタイミングで新たにトラッキング用のAO−SLO画像を取得し直す必要が生じるが、そもそも走査ビームの急激な位置変更により固視が不安定になりやすく、レコード開始時に被検眼の固視が大きく動いた場合に補正することが出来ない。
特許文献1では、重なり合う波長域を有する光源を用いるAO−SLO、AO−OCT搭載機において、光路をわずかにずらすことで同時に撮像する技術が開示されている。しかし、この場合、撮像箇所が異なるためトラッキングが困難となる課題が生ずる。また、トラッキング精度向上のための具体的な撮像方法に関しては開示されていない。特許文献2の装置も、AO−SLO、AO−OCTを備える複合機であるが、AO−SLO撮像とAO−OCT撮像が同時ではなく、双方の画像間でトラッキング補正値を共有することができない。
本発明の目的は、断層画像のプレビュー表示からボリュームデータの取得へのスムーズな移行を実現することにある。
更に、同時に断層画像と平面画像の取得を行う撮像装置において、トラッキングを行い高精度なボリュームデータを取得するための最適な撮像方法を提供することにある。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的の1つとして位置付けることができる。
上記課題を解決するために本発明の撮像装置は、眼底の撮像領域のボリュームデータを取得する撮像装置であって、前記撮像領域の所定の位置の撮像ラインの断層画像をプレビュー表示する表示手段と、前記撮像ラインを第1の方向へ走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段が前記第1の走査手段を制御することにより、前記撮像ラインを、前記所定の位置から前記撮像領域の第1の端部へ、前記第1の端部から前記撮像領域の第2の端部へ、前記第2の端部から前記所定の位置まで走査することにより、前記撮像領域のボリュームデータを取得する。
本発明によれば、断層画像のプレビュー表示からボリュームデータの取得へのスムーズな移行を実現することができる。
本発明の一実施形態における撮像装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態における撮像時のモニタに表示される表示画面を示す図である。 本発明の一実施形態におけるAO−OCT画像とAO−SLO画像の取得位置の関係を説明するための図である。 本発明の一実施形態における眼底トラッキングを説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるボリュームデータ取得時の撮像範囲を説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるボリュームデータ取得時の撮像範囲を説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるボリュームデータ取得時の撮像範囲を説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるボリュームデータ取得時の撮像範囲を説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるボリュームデータ取得時の撮像範囲を説明するための図である。 本発明の一実施形態における撮像時のスキャナの駆動波形を説明するための図である。 本発明の一実施形態のトラッキング時のXスキャナの駆動波形を説明するための図である。 本発明の一実施形態のトラッキング時のYスキャナの駆動波形を説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるX方向走査部の構成を説明するための図である。 本発明の一実施形態における撮像時のフローチャートである。 本発明の一実施形態における撮像時の走査線の移動シーケンスを説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の撮像において、OCT走査線を移動しながらAO−SLOのプレビュー画像を取得し、表示する方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態において、AO−SLO画像を用いたトラッキングの方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるトラッキング時のフローチャートである。 本発明の一実施形態における撮像時の走査線の移動シーケンスを説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態における撮像装置の構成を示す図である。
本発明の一実施形態について図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。以下の説明は本質的に、説明的及び例示的なものにすぎず、いかなる形でも、本開示及びその用途又は使用を限定することを意図していない。実施形態において示されるコンポーネントの相対的構成、並びに、ステップ、数値表現及び数値は、別段の具体的な指示がない限り、本開示の範囲を限定しない。当業者によってよく知られている技法、方法及びデバイスは、以下で論考する実施形態を可能にするために当業者がこれらの詳細を知る必要がないので、詳細に論考されていない場合がある。
[第1の実施形態]
本実施形態の装置により撮像できるものは、例えば、被検眼の眼底の網膜の断層画像及び表面画像である。
(装置構成)
本実施形態に係るフーリエドメイン方式の光干渉断層法を眼底断層画像の撮像装置に応用した例について、図1に示す撮像装置を用いて説明する。
図1は、本実施形態にかかる撮像装置であり、AO−OCT部、AO−SLO部、前眼部観察部、及び、固視灯部から構成される。なお、AO−OCT部とAO−SLO部との共通光学系であるサンプル光学系も含まれる。
AO−OCTの光源1は、AO−OCT測定光として低コヒーレンス光を発生させる光源である。本実施形態において光源1には、中心波長855nm、波長幅100nmのSLD(Super Luminescent Diode)光源を用いる。
光源1を発した光は、ファイバカプラ2によりサンプル光学系101へのAO−OCT測定光と、参照光学系102への参照光に分岐される。サンプル光学系101側に分岐されたAO−OCT測定光は、アダプター3、ファイバ4を介してサンプル光学系101に導かれる。サンプル光学系101は、コリメータレンズ5、AO−SLO光学系と分岐する波長分離ミラーであるBS(ビームスプリッタ)6、波面検知光学系105へ光路を分岐するハーフミラーであるBS(ビームスプリッタ)7、ミラー8、凹面鏡9、形状可変ミラーであり波面補正に用いる波面補正装置であるDM(Defomable Mirror)10、凹面鏡11、AO−OCT測定光とAO−SLO測定光との分岐、合流を行う波長分岐ミラーであるBS(ビームスプリッタ)12、固定ミラー13、凹面鏡14、X方向に走査するガルバノミラー、MEMSミラー等のXスキャナ15、凹面鏡16、ミラー17a,17b、ミラー19、レンズ20、Y方向の走査を行うYスキャナ21、凹面鏡22、波長選択ミラーであり前眼部観察光学系106、固視灯光学系107との分岐を行うBS(ビームスプリッタ)23により構成される。ミラー17a,17bは一体となりステージ18により光軸方向に移動自在に構成されており、サンプル光学系のフォーカス調整を行う。
光源24は、AO−SLO測定光を発する、LD(Laser Diode)光源、SLD光源、LED(Light Emitting Diode)光源等の光源であり、AO−OCT測定光とは、波長が異なる。本実施形態においては、中心波長760nm、波長幅10nmのSLD光源を用いる。光源24を発したAO−SLO測定光は、ファイバアダプタ25を介して、ファイバ26に導かれAO−SLO投影光学系103に導かれる。AO−SLO投影光学系103は、コリメータレンズ27、BS28、フォーカス調整用レンズ29,30、ミラー31、BS6を経て、サンプル光学系101のAO−OCT光路に合流し、前述の通りの経路を介してBS12に達する。
なお、BS28は、AO−SLO投影光学系とAO−SLO受光光学系の光路を分岐するために10%の光は透過し、90%の光を反射するハーフミラーである。また、BS6は、AO−SLO測定光は透過し、AO−OCT測定光は反射する波長分岐ミラーである。
BS12は、後述するようにAO−OCT測定光は反射し、AO−SLO測定光は透過する波長分岐ミラーであり、AO−SLO測定光は透過し、高速なスキャナである高速スキャナ32で反射され再びBS12により、AO−OCT測定光に合流する。その後は、AO−OCTサンプル光学系と共通でありBS(ビームスプリッタ)23までが、AO−SLO投影光学系を構成する。AO−SLO受光光学系104は、BS28の反射方向に配置され、レンズ33、共焦点絞り34、APD(Avalanche Photo Diode)から成る受光素子35により構成される。受光素子35は共焦点絞り34を介して眼底からの戻り光を受光する。
高速スキャナ32としては、8kHから16kHz程度で往復スキャンできる共振スキャナやMEMS(Micro Electro Mechanical System)スキャナを用いることができる。但し、これらの高速スキャナは、振り角は調整できるものの、走査の中心角度を変更することはできない。そのためトラッキングのため、または、撮像範囲を移動するためには別途スキャナを用意する必要がある。
また、AO−OCT測定光の眼底上で結像する照射位置は、AO−SLO測定光の高速スキャナが振り角0の状態での眼底上で結像する照射位置に、略同一になるように調整されている。
参照光学系102は、コリメータレンズ36、濃度可変フィルタ37、ミラー38、39、40、41、コーナキューブミラーであるCQ42、ミラー43により構成される。CQ42は、反射面が直交する3面で構成され、ステージ44上に配置され、±100mm程度移動可能である。これにより、被検眼の眼軸長の差、サンプル光学系のステージ18の移動によるAO−OCT測定光のフォーカス調整による光路長の変化に対応する。
分光器108の光学系は、コリメータレンズ46、グレーティング等の分光部材47、結像レンズ48によりラインセンサ49に干渉光を結像させる。
波面検知光学系105は、ミラー55、レンズ56、眼底共役絞り57、レンズ58、特性の異なる複数の光学フィルタが挿入離脱可能に構成されているターレットユニット60、波面検知手段であるハルトマンシャックセンサー等の波面センサ61により構成される。絞り57は、眼底からの戻り光以外の不要な光が波面センサ61に入るのを防止する。
前眼部観察光学系106はカメラ51を有し、前眼部照明光源52により照明された前眼部画像を撮像する。
固視灯投映光学系107は有機EL、液晶表示装置等の固視灯提示部54を有し、固視灯提示部54に指標を表示することにより、レンズ53、可視光を透過する波長分岐ミラーであるBS50、BS23を介して被検眼に固視目標を提示する。
また、62はPCであり、後述するように上述の各部を制御する。
(X方向走査部)
図13に、X方向走査部の構成を示す。図1と同じ構成は同一符号である。BS12は、波長分岐ミラーであり、波長805nm〜905nmのAO−OCT測定光は反射し、波長750nm〜770nmのAO−SLO測定光は透過する。この光学特性は、屈折率の異なる複数種類の誘電体多層膜を30〜70層程度、既知の方法により真空蒸着することにより得られる。この多層膜は、入射側の表面に施されている。
BS12の表面12aの領域141の多層膜に達したAO−OCT測定光は、図13における上方に反射され固定ミラー13に達する。ミラー13の表面13aには、既知の反射防止膜が蒸着されており反射率は、0.3%以下である。したがってAO−OCT測定光は、表面13aで屈折され基板内に入り、裏面13bに達する。ミラー13基板は、石英ガラス、光学ガラスのBK7等であり屈折率1.5程度を有する。裏面13bには、銀、金、アルミ等の金属膜が蒸着されている。
この膜によりAO−OCT測定光は反射され、再び基板中を透過し、ミラー面13aから空気中に出てBS12の表面12aの領域142の多層膜に達し、反射されAO−SLO測定光と合流する。AO−OCT測定光は、ミラー13の表面13aで屈折されて基板内を透過することにより非点収差の影響をうける。
AO−SLO測定光は、表面12aの領域141の多層膜を透過、屈折してBS12の基板内に入射する。この基板もミラー13同様 石英ガラス、光学ガラスのBK7等である。そして裏面12bより再び屈折されて空気中に出る。裏面12bには、既知の反射防止膜が施されている。この反射防止膜は、AO−SLO測定光及びAO−OCT測定光の反射率が、0.3%以下である。これによりゴースト、フレアーの発生を低減することができる。
また透過光は、平行平板でもあるBS12を斜めに透過することにより非点収差の影響を受ける。空気中に出たAO−SLO測定光は高速スキャナ32の可動部のミラーにより反射され可動部のミラーの角度により異なる方向に走査される。高速スキャナ32の可動部のミラーは平面鏡であり、表面に銀、銅、アルミ等の金属膜が施され、その上に誘電体多層膜の保護膜が施される。AO−SLO測定光はこの金属膜面で反射される。そして再びBS12の領域142の反射防止面12bにより屈折され基板内を通り表面12aの多層膜より空気中に出て進行する。このように、BS12を二回透過するため、二回分の非点収差の影響を受ける。眼底からの戻り光についても進行する方向は逆だか、同一の収差の影響を受ける。
このとき、BS12とミラー13の基板の厚みが等しく、さらに同じ材質の硝子材料を使う等して基板の屈折率を等しくする。このような構成とすることにより、AO−OCT測定光とAO−SLO測定光の非点収差がほぼ等しくなり、共通のDMを用いて同じ波面補償条件で、精度の高い収差補正が可能となる。
なお、AO−OCT測定光とAO−SLO測定光のX方向走査部への入射光路が、AO−OCT測定光の戻り光とAO−SLO測定光の戻り光のX方向走査部からの出射光路となる。また、AO−OCT測定光とAO−SLO測定光のX方向走査部からの出射光路が、AO−OCT測定光の戻り光とAO−SLO測定光の戻り光のX方向走査部への入射光路となる。
また、AO−OCT測定光、AO−SLO測定光に対し、DM10、波面センサ61、Xスキャナ15、Yスキャナ21、および被検眼の瞳が共役になり、眼底の投影位置も一致するように高速スキャナ32、BS12、ミラー13の間隔及び角度が調整されている。これによりAO−OCT測定光、AO−SLO測定光の収差を一つのDM10で良好に補正可能である。
以上の構成により、AO−OCT測定光の光束に影響を与えることなく、AO−OCT画像の撮像範囲を中心とする眼底の正面画像を得ることができるため、この画像を用いて精度の高いトラッキングを行うことができる。
(撮像方法)
次に、上述の構成の装置を用いて、被検眼Eの眼底Erの同一領域を、複数回走査し、重ねあわせ画像を作成するためのAO−OCT画像を撮像して取得する方法を、図2と図14を用いて説明する。図2は撮像時のPC62のモニタに表示される表示画面を示す図であり、図14は撮像時のフローチャートである。
被検眼Eを本装置の前に配置する。前眼部照明光源52により照明された被検眼の前眼部からの反射光は、BS50により反射され、前眼部観察カメラ51により撮像され、PC62のモニタ70の前眼部像表示領域80に表示される。撮像者は、この前眼部像を見て、表示領域80の中心に被検眼の瞳孔像の中心が位置し、虹彩の模様が明瞭に見えるように、不図示のアライメント機構を用いて、光学系と被検眼の瞳孔との位置合わせを行う(ステップS151)。
アライメントが終了したら、撮像者はモニタ上のAO−SLO画像の撮像の開始スイッチ71を操作する。このスイッチ入力を検知したPC62はAO−SLOモードを開始する。ここで、AO−SLOモードとは、AO−SLO光源24の光のみが波面センサ61に到達し、波面収差を計測するモードである。なお、詳細は後述するが、本実施形態においてはAO−OCT光源1の光のみで波面収差を計測するAO−OCTモード、AO−SLO光源24とAO−OCT光源1の両方からの光で波面収差を計測する混合モードが選択可能に構成されている。AO−SLO光源24を点灯し、高速スキャナ32、Yスキャナ21を駆動し、AO−SLO測定光による眼底のラスタスキャンを開始する(ステップS152)。
このようにして照明された眼底Erでの反射、散乱光は、AO−SLOサンプル光学系を戻り、10%の光はBS7を透過し、眼底共役絞り57を介して波面センサ61に達する。BS7により反射された90%の光は、BS6を透過し、BS28により90%の光は反射され、レンズ33により共焦点絞り34に集光され、共焦点絞り34を通過した光は、APD、PMT等の受光素子35に達する。受光素子35で受光した光量に応じた電圧信号に基づいて、PC62が画像データを生成し、モニタ70上のAO−SLO画像の表示領域81に眼底の正面画像として表示される。
撮像者は、この画像を見ながら、フォーカススイッチ72を操作しフォーカス調整を行う。フォーカススイッチ72への入力を検知したPC62は、ミラー17a、17bを一体に光軸方向に動かすためにステージ18の駆動部を制御する。これにより光学系内の眼底共役位置が変化しフォーカスを所望の深さ位置に合わせることができる(ステップS153)。これは、バダル(Badal)光学系と呼ばれるもので、瞳の結像関係は維持される。これにより表示領域81には所望の深さのAO−SLO画像が表示される。
さらに撮像者は、固視灯操作スイッチ73を操作し所望の領域の眼底画像が撮像されるように被検眼の固視を誘導する(ステップS154)。
(収差補正)
一定レベル以上の信号強度のAO−SLO画像が安定して得られることをPC62が検知すると収差補正(AO)動作を開始する。眼底からの戻り光の一部は、BS7を透過し波面センサ61に達し、波面センサ61の出力データはPC62に送られる。波面センサ61は、受光素子の前にレンズアレイが配置されているため、出力画像は、スポットが碁盤の目状(格子状)に整列した画像である。被検眼に収差があると、これらのスポット位置が変化する。この各々のスポットのずれる方向、ズレ量を解析し波面収差を求める(ステップS155)。
PC62は、この波面収差を補正するために、収差補正デバイスであるDM10を構成する微小ミラーをそれぞれ変位させるパターンを求める。PC62は、このパターンにしたがってDM10の微小ミラーの駆動を制御し収差を補正する(ステップS156)。
AO−SLO測定光の収差補正により、眼底に投影されるスポット径が小さくなり、同時に、共焦点絞りに結像するスポット径も小さくなるため受光素子35の受光する光量は大きくなる。それにより、PC62のモニタ70上のAO−SLO画像の表示領域81には解像度の高い視細胞像が明瞭に表示される。なお、線81aは、AO−OCT画像の撮像位置を示している。
(AO−OCT撮像)
次に撮像者は、スイッチ74を操作してAO−OCTモードを開始し、AO−OCT画像の撮像の開始を指示する(ステップS157)。スイッチ74への入力を検知したPC62は、AO−OCT光源1を点灯する。これによりカプラ2でサンプル光学系側に分岐されたAO−OCT測定光は、ファイバ4よりサンプル光学系に入射する。サンプル光学系に入ったAO−OCT測定光はコリメータレンズ5でコリメートされ、BS12に達する。前述の通りAO−OCT測定光は、BS12で反射され、さらに固定ミラー13で反射され、再びBS12で反射されることにより、AO−SLO測定光の光路に合流する。これにより、AO−OCT測定光は、高速スキャナ32の影響を受けることなく被検眼に達する。AO−OCT測定光の眼底により反射された戻り光は、サンプル光学系を逆行し、BS12により反射されミラー13により反射され、再びBS12で反射され、ハーフミラーであるBS7に達する。BS7は、90%の光を反射し、10%の光を透過する光学特性を有する。BS7による反射光の10%は透過して、波面センサ61に向かい、反射光の残りの90%は、BS7とBS6で反射され、コリメータレンズ5によりファイバ4の端面に結像され、ファイバ4を通り、ファイバカプラ2に達する。
(AO−OCT波面検知)
AO−OCTモードが開始されると、自動でターレットユニット60が駆動され、AO−SLOの光がカットされるフィルタが波面センサ61の前に挿入される。したがって、波面センサ61に達する光はAO−OCT測定光のみとなり、波面が検知される光が、AO−SLO測定光から、AO−OCT測定光に切り替わりAO−OCT測定光の波面収差が検知される(ステップS158)。ただし、AO−SLO投影光学系には、フォーカス調整レンズ29,30があり、AO−SLO測定光とAO−OCT測定光の波長の違いによるピントが合う位置の差は、フォーカス調整レンズ29,30により自動的に補正される。このように検知した波面収差をもとに前述と同様DM10の各ミラーの駆動量を演算し、DM10を駆動することにより波面収差を補正する(ステップS159)。これにより表示領域82に表示されるAO−OCT画像は、より明るくコントラストも改善されている。
尚、撮像者は、前眼部像表示領域80、表示領域81、82の画像に基づき、モード選択メニュー78より、AO−SLOモードまたはAO−OCTモードを選択することが可能である。撮像者はさらに、AO−SLOとAO−OCTの両方の光を収差計測に用いる混合モードを選択することが可能であり、PC62は撮像者の選択に基づき、ターレットユニット60を自動で駆動する。例えば、AO−OCTでの撮像時にAO−SLOモードに切り替えた場合、AO−OCTの光をカットするフィルタが挿入される。また、PC62は、撮像者のモード選択に基づき、強調表示枠91、92、93を自動で切り替え、現在どのモードで波面収差が検知されているのかが容易に判別できるように構成されている。例えば、AO−SLOモードの場合、強調表示枠91、92が強調表示され、表示枠93は透明表示にすることで、AO−SLOの光を収差測定に用いていることを明瞭に撮像者に提示する。
混合モードは、被検眼Eからの戻り光が少ない場合などに、ハルトマン像のスポットの輝度値を上げることが可能となり、有効なモードである。しかし、波長の異なる光を同時に収差計測に用いるため、色収差や深達度が異なる。特に、デフォーカス量が異なるため、意図したフォーカス位置の撮像にならない場合がある。この現象は、視神経乳頭周りの神経線維層が厚くなる場合に顕著となる。混合モードにおいては、PC62があらかじめAO−SLOとAO−OCTの光の波長に基づきフォーカスの補正値を記憶しておき、DMの制御量やフォーカス調整レンズ29,30の調整量を自動で補正するように構成されている。このことにより、混合モードにおいても所望の範囲で撮像が可能となる。
なお、モードの切り替えは本実施形態のようにAO−SLOモード、AO−OCTモードに順次遷移し、フォーカス調整レンズ29,30を自動で調整する方法が望ましいが、撮像者が不図示のメニューにより異なるシーケンスを事前に選択することも可能である。この方法により、例えば、視細胞層をAO−SLOでフォーカスし、AOを最適に制御した状態を保ったまま、AO−OCTを安定して撮像することなどが可能となる。また、モード選択メニュー78は現在のモードに応じて自動的に表示が切り替わるように構成されている。
(参照光学系)
ファイバカプラ2により参照光学系側に分岐された参照光は、偏光調整器45で偏光状態がサンプル光学系の戻り光と合うように偏光調整され、参照光学系102に入り、参照光量調整用のND(Neutral Density)フィルタ37により適正な光量に調整される。そして、ミラー38,39,40,41で反射され、レトロリフレクタ42により反射された参照光は、ミラー41,40,39,38により反射され、ミラー43に達する。ミラー43により垂直に反射された光は、再び光路を逆行しカプラ2に戻る。
この参照光学系102からの参照光と、サンプル光学系の被検眼の眼底からの戻り光は、カプラ2で合流(合波)し干渉光として、分光器108に導かれる。分光器108に導かれた干渉光は、レンズ46でコリメートされ、回折格子等の分光手段47により分光されレンズ48によりラインセンサ49上に干渉波が結像する。ラインセンサ49の出力はPC62に送られ、A/D変換部62aでデジタルデータに変換されメモリ62bに記憶される。このデータは、固定パターンノイズの除去、波数変換の後、周波数解析等の既知の方法で演算され断層画像データが生成される。
(ゲート調整)
撮像者は、表示領域に所望の断層画像がプレビュー表示されるように、図2に示す光路長調整スイッチ76を用いて参照光学系102の光路長を調整する。光路長調整スイッチ76への入力を検知したPC62は、入力に対応した方向にステージ44を駆動する。これによりレトロリフレクタ42は、光軸方向に移動し、光路長が変化する。そしてサンプル系の光路長と、参照系の光路長が略一致すると表示領域82に視細胞の断層画像がプレビュー表示される(ステップS160)。尚、便宜上、以下の説明では、本ステップに関してはAO−OCTの撮像条件を調整するための“プレビューモード”と呼称する。
(スキャン)
この時、表示領域81には、同時に撮像されるAO−SLO画像がプレビュー表示される。高速スキャナ32はOCT光学系を迂回して配置されているため、AO−OCT測定光はYスキャナ21でY方向(図3においては水平方向)にラインスキャンされるのみである。AO−SLO測定光は、Yスキャナ21によりY方向に、高速スキャナ32によりX方向(図3においては垂直方向)に走査される。そのため、図3に示すように、AO−OCT画像の取得位置である走査ライン302を上下方向の中心とする撮像範囲301のAO−SLO画像が取得される。
図10に示す波形111は、高速スキャナ32のミラーの走査角度を表し、横軸は時間、縦軸は角度である。すなわち高速スキャナ32はX方向に高速で往復振動している。それと同時にYスキャナ21は、波形112に示すように、波形111よりも遅い周期で走査されている。画像取得は、高速スキャナの往路、復路ともに行われる。
図10に示す期間P1、P3はAO−OCT画像を1フレーム、AO−SLO画像を1フレームの画像取得をする期間であり、P2は、Yスキャナ21の帰線期間であり、画像取得は行われない。すなわち、Yスキャナ21は、期間P1には、θ2から−θ2まで、連続的に変化し、期間P2には、−θ2から+θ2まで、期間P1の時の角速度よりも速い角速度で走査される。このような走査を繰り返して、AO−SLO部による二次元領域の撮像、AO−OCT部によるラインの撮像を行う。
(トラッキング)
被検眼の動き検知、撮像範囲の補正というトラッキングについて図18のフローチャートにより説明する。
AO−OCT画像の撮像を開始するとトラッキングの参照画像として図3の301に示すように、AO−SLO画像を1フレーム記録する(ステップS1611)。この時の画像サイズを400×400ピクセルとし縦400ラインの画像により構成される。高速スキャナ32のスキャン周波数を16kHzとすると往復で画像を取得するので、400ラインの画像を取得するのに12.5msecかかり、毎秒約70フレームの画像が得られる。図4に示すように、次のフレーム撮像時、所定ラインの画像を取得する毎に参照画像と相関演算を行い被検眼の動きを検知する。例えば本実施形態においては、20ライン分の信号でトラッキング画像402を作成する(ステップS1612)。これによりAO−OCT画像の1ライン走査中に20回(=400/20)の位置検知が可能になる。つまり1msec以下の時間で被検眼の動きを検知し補正が可能になる。そのため、毎秒1mm程度の速さで動く固視微動に対しても、1μm以下の精度でトラッキングすることが可能になり、ライン幅3μmのOCTラインスキャンに対して十分な精度を得ることができる。それぞれのトラッキング画像は、取得されると直ちに参照画像301と相関演算を行い、シフト量(sf302_X,SF302_Y)を求める。被検眼の移動がなければ、N番目のトラッキング画像のシフト量は、(x,y)=(20×(n−1),0)になるので、N番目のトラッキング画像から求める被検眼の移動量は、(sf302_x−20N,SF302_y)となる(ステップS1613)。
この移動量より、Xスキャナ15、Yスキャナ21のミラー回転角度を演算し(ステップS1614)、前述の通り求めた被検眼の動きに追随するようにXスキャナ15、Yスキャナ21を駆動する。Yスキャナ21は、所定の波形で駆動中であるため、駆動中心がオフセットされる。また、Xスキャナ15は、求められた量のオフセットのみを行う(ステップS1615)。
図11の波形121は、Yスキャナ21の角度変化を示し、図12の波形131はXスキャナ15の角度変化を示す。横軸は時間縦、縦軸は走査角度である。前述の通り一定時間ごとに被検眼の移動量を補正するための角度のシフト量が演算されるため、波形122に示すようにスキャン角度のシフトが行われる。そのあとは、波形123に示すように通常の角速度で走査が行われる。実線は、角度シフトを加えられたミラー角度を示し、破線は、角度シフトがない場合の、ミラー角度を示す。図12の波形131は、Xスキャナ15の角度変化を示し、横軸は時間である。Xスキャナ15は、被検眼の動きを補正するトラッキングにのみ使用されるため演算されたオフセット量のみ角度が変化する。
波形132に示すようなXスキャナ15の駆動中もAO−SLO画像の取得は行われるが、相関演算は、その部分を除いた画像で行われる。このようなトラッキング制御を続けることによりAO−OCT部は、同一ライン上の複数枚、所定枚数、例えば100枚程度の断層画像を得ることができる(ステップS1616)。これらの断層画像は、厳密に同一領域であり、これらの画像を重ね合わせることによりコントラストの高いAO−OCT画像を作成することができる。
(OCTボリュームスキャン)
AO−OCTボリュームスキャンスイッチ75が操作されると、ボリュームスキャンモードでの走査が開始される(ステップS161)。
撮像者がAO−OCTボリュームスキャンスイッチ75を操作し、不図示のカーソルを用いて撮像範囲が設定されると、PC62がOCTのスキャンラインをX方向にシフトするようにYスキャナ21に同期してXスキャナ15を駆動する。
ここで、本実施形態に特有である、AO−OCTのボリュームスキャンにおけるスキャナ駆動方法に関して説明する。図5は、AO−OCTの断層画像を取得するOCT撮像ライン502と、同時に取得されるAO−SLO画像501、ボリュームスキャンによって撮像するAO−OCT撮像領域503とAO−SLO撮像領域504を示す。前述したように、AO−SLO画像501は、AO−OCT画像のOCT撮像ライン502を中心とする矩形領域である。
ボリュームスキャンは、前述のステップ160で表示した断層画像の取得位置から開始し、この開始位置がAO−OCT撮像領域503の中心位置となるように、Xスキャナ15を駆動してボリュームスキャンを実行する。
ボリュームスキャンの副走査は、Xスキャナ15を駆動し、AO−OCT撮像領域503の上端に到達するまで、OCT撮像ライン502を図5の矢印の方向に走査する。図6は、AO−OCTのOCT撮像ラインがAO−OCT撮像領域503の上端に到達したときの、AO−SLO画像601と、AO−OCTのOCT撮像ライン602を示す。この時に取得されるAO−SLO画像601は、AO−SLO撮像領域504の上側半分の領域に相当する。AO−OCTのOCT撮像ラインがAO−OCT撮像領域503の上端に到達すると、PC62はXスキャナ15を制御して、OCTの副走査方向を反転し、図6の矢印の方向へ走査方向を変更する。図7は、AO−OCTのOCT撮像ラインがAO−OCT撮像領域503の下端に到達したときの、AO−SLO画像701と、AO−OCTのOCT撮像ライン702を示す。この時に取得されるAO−SLO画像701は、AO−SLO撮像領域504の下側半分の領域に相当する。AO−OCTのOCT撮像ラインがAO−OCT撮像領域503の下端に到達すると、PC62はXスキャナ15を制御して、OCTの副走査方向を再度反転し、図7の矢印の方向へ走査方向を変更する。そして、AO−OCTの副走査が撮像開始位置まで戻った時点で撮像を終了する。上述した一連の撮像シーケンスにより、AO−OCTのボリューム画像とAO−SLOの眼底画像が撮像される。図8はAO−OCTで撮像したボリュームデータの眼底投影画像、図9はAO−SLOで撮像した眼底画像である。図5から図7に示すOCTの副走査により、2組のボリュームデータ、即ち、OCTは各走査線において少なくとも2組の断層画像を取得するが、これらを加算し、平均画像を生成しても良い。この時、後述するトラッキングにより得る位置補正情報を用いて位置合せを実行することが望ましい。
同様に、各走査線においてYスキャナ21を所定回数ずつ走査し、取得した所定枚数の断層画像間のモーションコントラストを抽出することで、眼底網膜を走行する血管を可視化したOCTAのボリュームデータを生成することも可能である。この場合、各走査線において2枚以上のOCTA断層画像を得ることになるが、これらを加算し、OCTAの平均画像を生成しても良い。この時も同様に、後述するトラッキングにより得る位置補正情報を用いて位置合せを実行することが望ましい。
また、加算画像はOCTに限らず、AO−SLO画像でも生成が可能である。AO−SLO画像は走査線毎に、走査線を中心として眼底平面上に2次元に取得されるため、X方向について中央になるほど加算枚数の高い平均画像が生成される。
(撮像シーケンスのステップ説明)
上述した撮像シーケンスを、図15を用いて説明する。上述したように、撮像はプレビュー時のOCT撮像ライン位置より開始し、ボリューム端部で折り返すシーケンスである。説明の都合上、OCTの副走査の位置インデックスをiと置き、ボリュームの上端をi=1、中央をi=n+1、下端をi=2n+1と表現する。即ち、図6中のOCT撮像ライン602がi=1、図5中のOCT撮像ライン502がi=n+1、図7中のOCT撮像ライン702がi=2n+1に相当する。
まず、撮像モードに遷移すると、ステップS171でXスキャナ15を駆動してOCTの副走査が開始される。このとき、OCT撮像ラインの位置インデックスはプレビュー時と同じであり、i=n+1の位置である。本実施形態の場合は、副走査は上側(図3の+X軸方向)に移動していき、上端のi=1に到達するまで副走査を継続するようにXスキャナ15を駆動する。勿論、副走査の移動する方向は任意であり、最初に下側(図3の−X軸方向)へ移動を開始しても良い。
OCT撮像ラインの位置インデックスが更新されるたびに、AO−SLOとAO−OCT画像が取得される(ステップS172)。
OCT撮像ラインの位置インデックスがi=1、即ち、上端に到達すると、PC62はXスキャナ15を制御して上方向への副走査を停止する(ステップS173)。
次に、PC62はXスキャナ15を制御して副走査方向を下側へ変更する(ステップS174)。OCT撮像ラインの位置インデックスが更新されるたびに、AO−SLOとAO−OCT画像が取得される(ステップS175)。
OCT撮像ラインの位置インデックスがi=2n+1、即ち、下端に到達すると、PC62はXスキャナ15を制御して下方向への副走査を停止する(ステップS176)。
次に、PC62はXスキャナ15を制御して副走査方向を上側へ変更する(ステップS177)。OCT撮像ラインの位置インデックスが更新されるたびに、AO−SLOとAO−OCT画像が取得される(ステップS178)。
OCT撮像ラインの位置インデックスがi=n+1、即ち、撮像開始位置に到達すると、PC62はXスキャナ15を制御して副走査を停止する(ステップS179)。
以上の一連のシーケンスを終えた段階で、撮像を終了する。
従来のようにボリュームスキャンの開始に伴い、OCT撮像ラインをボリュームの端部へ移動すると、撮像開始時のAO−SLO画像が、プレビュー中に取得していた画像と大きく変化する為に、トラッキング用の新たな参照画像を撮像開始位置で取得する必要が生じる。更に、使用する波長によっては、プレビュー中にAO−SLOやAO−OCTの走査ビームが被験者に視認できるため、これらのビームが撮像開始と同時に位置をオフセットすると固視の乱れの要因となり、トラッキング精度の悪化につながる。
プレビューモード時と、撮像開始時の断層画像取得位置を同じにすることで、トラッキングに用いるAO−SLOの参照画像を新たに取得することなく、プレビューモードから撮像モードへ遷移することが出来る。即ち、プレビューモード時に取得したAO−SLO画像を参照画像として、トラッキングを行いながら撮像を開始するため、撮像開始と同時に新たに参照画像を取得する必要が無く、且つ、上述したトラッキング精度の悪化を招くことなく撮像を開始することが可能となる。
尚、上述したプレビューモードは、走査線を移動せずに、連続的に同一走査線を走査してOCT断層画像を表示する例を示したが、プレビューモード時の画像の表示方法はこれに限らない。例えば、複数位置の走査線を連続的に切り替えながらプレビュー表示を行っても良く、図16に一例として、AO−OCT撮像領域503の上端、中央、下端の3点で走査線位置1601を切り替えながらプレビューを表示する例を示す。図16の例では、AO−SLO画像の重畳領域をトリミングし連結して縦長の合成画像として表示しているが、画像の表示方法は、3領域のAO−SLO画像を単純に並べて表示しても良い。これにより、撮像前のプレビューの時点でAO−SLOが撮像する全領域を確認することが可能である。
また、各走査位置に最適なAO制御パラメータを記憶しておき、OCTの副走査に同期してAO制御パラメータを切り替えても良い。例えば、図16の各走査位置は、図5〜図7のOCT撮像ライン502、602、702に相当するが、PC62は、各OCT撮像ラインで取得する信号に対して最適なAO補正パラメータをプレビューモード時に記録する。そして、撮像モード中、OCT撮像ラインがOCT撮像ライン502とOCT撮像ライン602、或いはOCT撮像ライン502とOCT撮像ライン702の中間位置よりも内側、即ち中央寄りに位置する時にはOCT撮像ライン502で記録したAO補正パラメータを適用する。逆に、OCT撮像ラインがOCT撮像ライン602側に位置する時にはOCT撮像ライン602で記録したAO補正パラメータを、また、OCT撮像ラインがOCT撮像ライン702側に位置する時にはOCT撮像ライン702で記録したAO補正パラメータを適用する。
尚、上述のプレビュー方法において、プレビュー中に取得されるAO−SLO画像の位置合せと合成を行い、撮像時に実行するトラッキングの参照画像として利用しても良い。合成の方法は、例えば、OCT撮像ライン502、602、702の位置で取得されるAO−SLO画像501、601、701の重畳領域を用いて位置合せを行い、合成を行う。プレビュー中にAO−SLOの撮像領域504に相当する画像を参照画像として生成するため、撮像中に1ライン毎に走査線をオフセットしながら撮像して画像を生成する方法と比較して、固視の動きの影響を受けにくく、画像の歪みを抑制することが可能である。また、このモードでは、複数の走査線を隔てた数か所の走査線を高速に走査するため、被験者は位置の切り替えを認識することが無い。従って、前述したような、走査線位置の急激な移動に伴う固視不良の影響を受けにくいといった利点がある。
また、複数位置の走査線を連続的に切り替えながらプレビュー表示を行う上記の方法以外に、プレビューの時点でAO−SLOが撮像する全領域を確認するため、撮像モードによって、高速スキャナ32の駆動波形の振幅を切り替えても良い。
例えば、プレビューモード時には撮像モード時と比較して2倍の振幅で高速スキャナ32を駆動することで、上述した、複数位置の走査線を連続的に切り替えながらプレビュー表示を行う方法と同様の効果を得ることが可能である。この場合、取得するSLO画像のX方向の解像度が半減してしまうため、トラッキングの参照画像として登録する際は、X方向に関して画素密度を2倍に補間した上で登録を行うことが望ましい。
(トラッキング)
前述と同様に、AO−OCTボリュームスキャンの時にも、AO−SLO画像を用いてトラッキングを行う。AO−OCTのOCT撮像ラインの移動とともに、AO−SLO画像の撮像範囲は移動するため、常にAO−OCT画像の撮像範囲を中心とする近傍領域の画像情報を用いてトラッキングが可能である。図17(a)に撮像開始時のAO−SLO画像1701とAO−OCTのOCT撮像ライン1702を示す。次に、OCTの副走査によりOCT撮像ラインが1ライン移動した状態を図17(b)に示す。AO−SLO画像1704とAO−OCTのOCT撮像ライン1705は、相対位置関係を崩すことなく撮像エリアをオフセットする。
トラッキングのため、まず、AO−SLO画像1701内の破線で示す20ラインの範囲の画像1703を抜き出し、次に、AO−SLO画像1704内における同じ20ラインの範囲の画像1706との相関演算を行い、シフト量を求める。前述と同様このシフト量より、Xスキャン15,Yスキャナ16のシフト量を演算し、直ちに、Xスキャナ15,Yスキャナ21を駆動してAO−OCT測定光とAO−SLO測定光の眼底上での照射位置の補正を行う眼底トラッキングを行う。尚、AO−SLO画像1701は、プレビューモード時に表示していた領域と同じである。従って、撮像開始時のAO−SLO画像はまず、プレビューモード時に取得したAO−SLO画像との相関演算を行い、トラッキングを実行しても良い。
このようにトラッキングを行いながら、ラインスキャンを繰り返すことによりAO−OCT画像の撮像範囲503のAO−OCT画像(ボリュームデータ)を取得する。これにより図8の領域801の立体情報が得られる。
以上トラッキングに用いたAO−SLO画像は、それぞれシフト量を補正されて一枚の参照画像が作成され、次の列のAO−OCT画像のラインスキャン時の参照画像として用いてもよい。これにより参照画像を常に更新できるため、精度の良いトラッキングを行うことができる。
また、参照画像を常に更新するのではなく、上述したように、プレビューモード時に予め全ての撮像範囲を網羅するように、OCT撮像ラインをオフセットしてAO−SLO画像を取得し、これを参照画像として利用する方法も有効である。この場合は、撮像モードにおいて、OCT撮像ラインを中心としたAO−SLO画像の取得位置に該当する参照画像の部分画像を抜き出した上で、上述のトラッキング処理を適用する。これにより、撮像中、被検眼が緩やかに一定の方向に動いてしまうような場合でも、画像の流れを抑制したトラッキングが可能である。
[第2の実施形態]
AO−OCTボリュームスキャン時に、OCT撮像ラインを+X方向に進める時と−X方向に進める時で異なる撮像ラインを選択する、インターレース撮像を行う場合について説明する。
図19(a)に示す例では、プレビュー時のOCT撮像ラインの位置インデックスをi=n+1とし、撮像を開始する(本実施形態では説明の都合上、nを奇数と設定するが、必ずしも奇数である必要はなく、偶数でも同様の効果を得ることが出来る)。
まず、撮像モードに遷移すると、ステップS191でXスキャナ15を駆動してOCTの副走査が開始される。このとき、OCT撮像ラインの位置インデックスはプレビュー時と同じであり、i=n+1(即ち、偶数)の位置である。本実施形態の場合は、副走査は上側(図3の+X軸方向)に偶数のインデックスを移動していき、i=2に到達するまで副走査を継続するようにXスキャナ15を駆動する。勿論、副走査の移動する方向は任意であり、最初に下側(図3の−X軸方向)へ移動を開始しても良い。
OCT撮像ラインの位置インデックスが更新されるたびに、AO−SLO画像とAO−OCT画像を取得する(ステップS192)。
OCT撮像ラインの位置インデックスがi=2に到達すると、PC62はXスキャナ15を制御してOCT撮像ラインの位置インデックスi=1に移動した後、上方向への副走査を停止する(ステップS193)。
次に、PC62は副走査方向を下側へ変更し、インデックスの奇数ラインに該当するOCT撮像ラインを移動して、i=2n+1に到達するまで副走査を継続するようにXスキャナ15を駆動する。(ステップS194)。OCT撮像ラインの位置インデックスが更新されるたびに、AO−SLOとAO−OCT画像を取得する(ステップS195)。
OCT撮像ラインの位置インデックスがi=2n+1に到達すると、PC62はXスキャナ15を制御してOCT撮像ラインの位置インデックスi=2n+2に移動した後、下方向への副走査を停止する(ステップS196)。
次に、PC62はXスキャナ15を制御して副走査方向を上側へ変更し、i=n+1の撮像ラインまでインデックスの偶数ラインを撮像する。(ステップS197)。OCT撮像ラインの位置インデックスが更新されるたびに、AO−SLO画像とAO−OCT画像を取得する(ステップS198)。
OCT撮像ラインの位置インデックスがi=n+1、即ち、撮像開始位置に到達すると、PC62はXスキャナ15を制御して副走査を停止する(ステップS199)。
以上の一連のシーケンスを終えた段階で、撮像を終了する。
上述のフローで撮像する場合の一例を図19(b)に示す。ボリュームの撮像開始ラインから上端(或いは下端)までの片道のOCT撮像ライン数mを5とする場合、nは9、撮像開始ラインn+1は10となる。ここから上側へ偶数のインデックスのOCT撮像ラインを取得していき、i=2までのOCT撮像ラインを順次取得する。次に、OCT撮像ラインのインデックスはi=1に移り、副走査方向を変え、i=2n+1、即ちi=19までの奇数のOCT撮像ラインを順次取得する。最後に、OCT撮像ラインのインデックスはi=2n+2=20に移り、副走査方向を変え、i=n+1=10までの偶数のOCT撮像ラインを順次取得していき、撮像開始ラインに到達して撮像を終了する。
本実施形態の方式によれば、副走査の往復によっても同一ラインを重畳して撮像することが無く、効率的に撮像が行えるため、被験者への負担を軽減するだけでなく、長時間撮像による固視の乱れを軽減することで撮像ミスを減らす効果が得られる。
[第3の実施形態]
本実施形態に記載の装置はAO−OCT測定光と参照光をそれぞれライン状に整形して干渉光を得るLine−OCTに関する。以下、本実施形態に特徴的な構成に関して説明するが、第1の実施形態と同様の構成については説明を割愛する。
(装置構成)
本実施形態の装置構成を図20に示す。光源1より出射された光はファイバカプラ2によって分岐され、AO−OCT測定光と参照光に分割される。AO−OCT測定光はコネクタ210、ファイバ211、コリメータ212を介して空間に出射され、シリンドリカルレンズ213によってライン状に整形された後、第1の実施形態と同様にサンプル光学系201を通過し、眼底Erを照明した後、同一の経路を逆行してBS218へ到達する。尚、ライン状のAO−OCT測定光は、高速スキャナ32の走査方向と平行になるように調整され、眼底ErをX方向に照射する。
一方、参照光は偏光調整器45、コネクタ214、ファイバ215、コリメータ36を介して空間に出射され、参照光学系202に入り、参照光量調整用のNDフィルタ37により適正な光量に調整される。そして、ミラー38,39,40,41で反射され、レトロリフレクタ42により反射された参照光は、ミラー41,40,39,38により反射され、シリンドリカルレンズ216に達する。参照光はシリンドリカルレンズ216によってライン状に整形され、レンズ217を介してBS218へ到達する。
BS218はAO−OCT測定光の戻り光と参照光を合波し、分光器208の光学系へ合波光を導く。この時、BS218に到達するOA=OCT測定光の戻り光と参照光のライン像が重畳するように、シリンドリカルレンズ216の光軸方向に対する回転量を調整する。分光器208の光学系は、グレーティング等の分光部材47、結像レンズ48により、ラインビームを分光し、2次元センサ219に結像させる。
(撮像)
プレビューが開始されると、AO−SLOは高速スキャナ32とYスキャナ21を駆動して、所定の領域をスキャンする。一方、AO−OCTは、X方向に伸展したラインビームの長さで規定される眼底Erの断層画像の取得を開始する。AO−SLOとAO−OCTはYスキャナ21を共有しているため、AO−SLOのプレビュー開始と同時にAO−OCTもボリューム撮像が開始されるが、調整を容易にするため、プレビュー中は、同一断層のみを表示領域82に表示する。例えば、Yスキャナ21が走査する領域の中央部に位置する断層画像をプレビュー表示すると良い。撮像者は、AO−SLO画像を見ながら撮像位置の調整の指示を行い、それに応じて高速スキャナ32、Xスキャナ15、Yスキャナ21が制御される。そして、AO−OCT画像を見ながら、フォーカスやゲート位置の調整の指示を行う。撮像位置が決まったら、撮像者はAO−OCTボリュームスキャンスイッチ75を押して撮像を指示する。
AO−OCTボリュームスキャンスイッチ75が操作されると、Yスキャナ21の走査に同期してAO−OCTのボリュームスキャンが開始され、AO−OCTはY軸上のOCT撮像ラインを順次更新してボリュームの撮像を行う。
以上のように、本実施形態の方式によれば、AO−OCTはX方向のスキャンを行う必要が無いため、ボリューム撮像でもY方向の1走査のみで良く、高速にボリュームスキャンを行うことが可能となる。また、高速撮像の観点から、トラッキングへの依存度が軽減し、結果としてAO−SLO画像範囲に依存せずにAO−OCT画像範囲を指定することが可能である。
なお、第2の実施形態で説明したインターレース走査を行うようにしてもよく、より高速撮像が行える。
[その他の実施形態]
なお、上述した実施形態では、被検査物が眼の場合について述べているが、眼以外の皮膚や臓器等の被検査物に本発明を適用することも可能である。この場合、本発明は撮像装置以外の、例えば内視鏡等の医療機器としての態様を有する。従って、本発明は撮像装置に例示される画像処理装置として把握され、被検眼は被検査物の一態様として把握されることが好ましい。
また、本発明は、以下のように装置を構成することによっても達成できる。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記録媒体(又は記憶媒体)をシステム或いは装置に供給することとしてもよい。また、該記録媒体の態様だけでなく、コンピュータの読み取り可能な記録媒体としてもよい。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、該記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。また、該実施形態は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (11)

  1. 眼底の撮像領域のボリュームデータを取得する撮像装置であって、
    前記撮像領域の所定の位置の撮像ラインの断層画像をプレビュー表示する表示手段と、
    前記撮像ラインを第1の方向へ走査する第1の走査手段と、
    前記第1の走査手段を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段が前記第1の走査手段を制御することにより、前記撮像ラインを、前記所定の位置から前記撮像領域の第1の端部へ、前記第1の端部から前記撮像領域の第2の端部へ、前記第2の端部から前記所定の位置まで走査することにより、前記撮像領域のボリュームデータを取得することを特徴とする撮像装置。
  2. 第1の測定光を生成する第1の光源と、
    前記第1の測定光を、前記第1の方向に垂直な第2の方向へ走査することにより、前記撮像ラインを生成する第2の走査手段とを更に有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 第2の測定光を生成する第2の光源と、
    前記第2の測定光を前記第1の方向へ走査する第3の走査手段と、
    前記第2の走査手段と前記第3の走査手段により前記撮像領域を走査する前記第2の測定光に基づき、前記撮像領域の平面画像を取得する平面画像手段とを更に有することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段による前記第1の走査手段の前記制御により、少なくとも2組のボリューム画像が取得され、
    前記取得された少なくとも2組のボリュームデータを処理して1のボリュームデータを生成する処理手段を更に有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の測定光と前記第2の測定光が同時に前記撮像領域を照射することにより得られる前記平面画像に基づき、前記第1の測定光の照射位置を補正する手段を更に有することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の測定光と前記第2の測定光の波面を補償する補償手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記断層画像がOCT画像であり、前記平面画像がSLO画像であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像ラインの走査はインターレース走査であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記第1の測定光は、ラインビームであることを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像装置。
  10. 眼底の撮像領域のボリュームデータを取得する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像領域の所定の位置の撮像ラインの断層画像をプレビュー表示する表示工程と、
    前記撮像ラインを第1の方向へ走査する第1の走査手段を制御する制御工程とを有し、
    前記制御工程において前記第1の走査手段を制御することにより、前記撮像ラインを、前記所定の位置から前記撮像領域の第1の端部へ、前記第1の端部から前記撮像領域の第2の端部へ、前記第2の端部から前記所定の位置まで走査することにより、前記撮像領域のボリュームデータを取得することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. 請求項10に記載の撮像装置の制御方法をコンピュータで実現するためのプログラム。
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