JP6866557B1 - 屋内空間部用の区画体、及び屋内空間部用の区画体の区画方法 - Google Patents

屋内空間部用の区画体、及び屋内空間部用の区画体の区画方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本願発明は、避難所として使用する屋内空間部で、非難者を感染症等から安全に保護でき、しかも整列された状態で区画を形成することができる屋内空間部用の区画体、及び屋内空間部用の区画体の区画方法を提供することを課題とする。【解決手段】災害時の避難所として使用する施設の屋内空間部で避難者に割り当てられ、所望の間隔で設置される複数個の区画から構成されている屋内空間部用の区画体において、前記区画には、前記屋内空間部の対向する上方側側面間で前記設置される区画の一方向の幅に応じて架け渡す区画用ロープ体と、該区画用ロープ体を利用して直接又は間接的に取り付け、且つ前記区画の各側壁部に連続して所望の高さの側壁を形成する上部安全側壁部材とから形成された安全保護体が設けられていることである。【選択図】図1

Description

本願発明は、災害時の避難所として使用される体育館等の各種施設の屋内空間部に設置され、避難者に割り当てる複数個の区画を、感染症等の飛沫防止用として形成し避難者を安全に受け入れる屋内空間部用の区画体、及び屋内空間部用の区画体の区画方法に関する。
近年、災害時の避難所、又は避難施設を併用する体育館等の大型化した施設が建設され、その屋内空間部は災害の状況に応じて数日間に渡って近隣の人々の避難場所として使用する。
この際、避難した人々は前記屋内空間部内を所望の間隔で複数個に区画した区画(屋内空間部用の区画体)の中で生活できる状態として使用する。
前記屋内空間部の区画体としては、床面に敷くマット等の敷物が多くの公共の施設で使用されているが、近年区画側壁部を有する段ボール又はパネル体を用いて複数個の区画を形成する区画体、及び簡易テントを用いて区画を形成する区画体も使用されている。
即ち、避難者の数に応じて割り当てる敷物を、屋内空間部に等間隔で設置する、段ボール板又はパネル体で区画の外枠四面に、1m前後の区画側壁部を形成し屋内空間部に等間隔で設置する、又は簡易テントを一つの区画として屋内空間部に等間隔で設置して使用している。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、前記敷物を使用する場合は区画の区画側壁部がないために、避難中のプライバシーの保護ができず、避難する日数が重なるプライバシーの保護の観点から多くの問題点が発生する可能性があるとともに、各種の感染症の予防対策が不十分であった。
また、前記段ボール板又はパネル体で形成された区画の場合は、区画側壁部の上下方向の高さ位置は一般的に1m前後に形成されているために、睡眠中等の横になった場合は避難所内のプライバシーの保護の面ではかなり問題点を解決することができるが、避難者の体格の向上もあり、隣り合う区画との距離を十分(約2m間隔)にとらなければ近年流行っている各種の感染症の飛沫防止に対して十分な安全性を確保することができない欠点があった。
また、上記各区画はその間の距離を十分に取ることで飛沫防止用として使用できるが、この場合は屋内空間部に設置する区画の設置個数が制限されるために、収納できる避難者の数が計画(予定)の3分の1等に減少し、新たな避難場所の確保が必要となる問題点が発生した。
また、段ボール板又はパネル体の上下方向の高さを2m前後に形成すると、床面を基準に段ボール板又はパネル体を立設しているために、基礎部分を強固に形成しなければ、その安定性の面で不安定となり倒壊の危険性があるとともに、前記強固に形成された基礎部分に接触した避難者に怪我の恐れがあり、避難者の安全性の面で大きな欠点があった。
また、2m前後の段ボール板又はパネル体では使用しない場合の収納に多くのスペースを必要とするとともに、屋内空間部の出入り口の形状は一般的に2m前後の形状の搬入移動に対しては不十分な大きさであるために、前記段ボール等の搬入移動に多くの手間がかかり等の問題点があった。
さらに、2m前後の段ボール板又はパネル体での区画の形成では、区画内で寝起きする避難者にとって区画内の閉塞感が大さく、避難日数が長期化すると避難生活に支障があるという欠点があった。
そこで、本願発明は、安定した状態で、区画の上下方向の高さ位置を飛散防止に必要とする所望の高さに形成することができ、収納に多くのスペースを必要とすることなく、且つ区画内の閉塞感の生じない屋内空間部用の区画体、及び屋内空間部用の区画体の区画方法を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段
上記課題を解決する手段としての屋内空間部用の区画体は、請求項1に記載のように、災害時の避難所として使用する施設の屋内空間部の避難者に割り当てられ、所望の間隔で設置される避難用の複数個の区画から構成されている屋内空間部用の区画体において、前記区画には、前記屋内空間部の対向する上方側面間で前記設置される区画の一方向の幅に応じて架け渡すための区画用ロープ体と、該区画用ロープ体を利用して直接又は間接的に取り付け、且つ前記区画の各区画側壁に隙間なく連続して又は前記区画を囲むように所望の高さの側壁Aを前記区画側壁と一体的に又は別体として形成する上部側壁部材とから前記区画の形状に応じて形成された安全保護体が設けられていることを特徴とする。
また、上記課題を解決する手段としての屋内空間部用の区画体の区画方法は、請求項2に記載のように、災害時の避難所として使用する施設の屋内空間部に所望の間隔で設置し避難者に割り当てる複数個の区画を形成する屋内空間部用の区画体の区画方法において、前記屋内空間部の対向する上方側面間に区画の設置位置に応じて区画用ロープ体を区画の一方向の幅に応じて架け渡した後、1本又は複数本の前記区画用ロープ体を利用して直接又は間接的に前記区画の各区画側壁に隙間なく連続して又は囲むように上部側壁部材を取り付けることで、屋内空間部に所望の高さの側壁前記区画の形状に応じて形成する安全側壁部を各区画と一体的に又は別体として形成することを特徴とする。
発明の作用効果
本願発明の屋内空間部用の区画体、及び屋内空間部用の区画体の区画方法の作用効果を説明する。
先ず、請求項1に記載の屋内空間部用の区画体は、災害時の避難所として使用する施設の屋内空間部に設置され、避難者に割り当てられ、所望の間隔で設置される複数個の区画と、該各区画の区画側壁部に連続して又は囲むように所望の高さの側壁を形成する安全保護体とから構成されている。
前記安全保護体は、前記設置される区画の一方向の幅に対応して(一方向の幅と同一又は区画を囲むような幅以上の距離)屋内空間部の対向する上方側面間に架け渡した区画用ロープ体と、1本又は複数本の区画用ロープ体を利用して直接又は間接的にネット体等を利用して吊り張りされ、且つ前記区画の区画側壁に隙間なく連続して又は前記区画を囲むように屋内空間部に所望の高さの側壁(例えば、区画の区画側壁と合わせて3m前後等)を前記区画側壁と一体的に又は別体として連続して形成する上部側壁部材で構成されている。
このため、区画の区画側壁の上下方向の高さ位置に応じて連続して又は区画を囲むように必要とする高さ位置までの長さを有する上部側壁部材一体的に又は別体として取り付けでき、飛沫感染症の対策を十分に行え、安心して区画内で避難生活を送ることができる。
この際、設置される区画に区画側壁があれば、該区画側壁の上部部分に連続して隙間なく上部側壁部材を取り付け、又は前記区画の区画側壁を床面側より囲むように上部側壁部材を取り付けることで、側壁Aを形成し、また、区画の区画側壁がなければ、区画全体を囲むように床面側まで位置する上部側壁部材を取り付けことで、必要とする上下方向の高さ位置を有する側壁を形成する。
また、前記安全保護体は、前記区画用ロープ体で吊り張りされているために、区画の区画側壁に応じて、又は囲むように床面側より側壁の高さ位置を安全な高さ位置に自在に設定することができるとともに、床面側に側壁の基礎部分がないために、基礎部分に起因する避難者の転倒等の事故を防ぐことができる
さらに、安全保護体は、上部側壁部材の材質を自在に選択でき、プライバシーの保護部分以外の上部側を透明なシート体を用いると、区画内の閉塞感を解消することができ、避難者の移住性を格段に向上することができる。
このように、本願請求項1に記載の屋内空間部用の区画体は、区画の区画側壁部の高さ位置を十分な高さの側壁に形成することができ、避難時の感染症等の対策を行うことができ、各区画の間の距離を従来よりも狭めることができ、避難者の人数に応じた最適な数の区画を自在に屋内空間部に設置することができる。
また、安全保護体が、区画用ロープ体を介して吊り張りされているために、十分な高さ位置を形成しても側壁の転倒による避難者の安全性を確保することができる。
さらに、既存の区画を利用しての安全保護体の取り付け、及び連続した一体的な安全保護体の取り付けが可能で、既に区画を有する屋内空間部でも、敷物のみの屋内空間部でも自在に設置することができる。
また、区画用ロープ体に間接的に取り付ける場合は、ネット体等を用いて取り付けるために、安全保護体の吊り張り時における横方向の揺れ防止の効果を得ることができる。
次に、本願発明の請求項2に記載の屋内空間部用の区画体の区画方法は、先ず、災害時の避難所として使用する屋内空間部に所望の間隔で設置し、避難者に割り当てる、複数個の区画を形成する方法である。
先ず、前記屋内空間部の対向する側面間に、設置された区画の一方向の幅で又は幅より広い距離(区画を囲むような位置)を有して、且つ前記区画の設置された数に応じて対応する複数本の区画用ロープ体を架け渡す。
前記区画用ロープ体は、屋内空間部の側面の所望の高さ位置を形成するために、その高さ位置に応じて、例えば3m以上等の上方側に架け渡す。
そして、前記区画用ロープ体を利用して、前記区画の区画側壁がある場合はその区画側壁の上部部分に隙間なく(隙間を開けないように)別体として、又は区画側壁を床面側より囲むように、所望の高さの側壁を形成する上部側壁部材直接又はネット体等を用いて間接的に吊り張りし、前記区画側壁がない場合は、床面側より区画を囲むように所望の高さの側壁Aを形成する上部側壁部材を直接又はネット体等を用いて間接的に吊り張りすることで取り付ける。
これにより、前記区画の上下方向の側壁の高さが飛沫防止に必要とする高さ位置まで自在に形成することができる。
また、前記区画の区画側壁がある場合は別体として又は区画の区画側壁がない場合は、床面側より上部側壁部材を取り付けることで、区画と安全保護体とを別体として又は一体的に形成することができる。
このように、本願発明の請求項2に記載の屋内空間部用の区画体の区画方法は、屋内空間部内の区画の上下方向の側壁の高さ位置を自在に形成することができ、飛沫感染症の対策をした区画を容易に形成することができる。
また、安定した状態で、側壁の高さ位置を設定して取り付けでき、避難者の安全性を十分に確保することができる。
さらに、区画の間の距離も区画の設置数に応じて調整可能であり、感染症の対策(密にならず距離を有して区画を設置することによる)としての避難者の受け入れ人数の削減を解消することができる。
発明を実施するための最良な形態
本願発明の屋内空間部用の区画体、及び屋内空間部用の区画体の区画方法の一実施例について図面を利用して説明する。
図1は屋内空間部用の区画に取り付ける安全保護体の第一実施例を示す概略説明斜視図であり、図2は図1の安全保護体を示す概略説明正面図であり、図3は図1の安全保護体を示す概略説明側面図であり、図4は本願発明の屋内空間部用の区画体を示す概略説明斜視図であり、図5は屋内空間部の床面に安全保護体の取り付けられた複数個の区画を設置した状態を示す概略説明平面図であり、図6は図1の安全保護体の区画への取り付けの他実施例を示す概略説明正面図であり、図7は図6の安全保護体を示す概略説明上面図であり、図8は図1の安全保護体の区画用ロープ体への取り付け方法の他実施例を示す概略説明斜視図であり、図9は屋内空間部用の区画に取り付ける安全保護体の第2実施例を示す概略説明斜視図であり、図10は図9に使用するネット体を示す概略説明正面図であり、図11は図10のネット体に安全保護体を取り付けた状態を示す概略説明正面図であり、図12は図10のネット体を取り付けた区画用ロープ体の端部側のウインチを示す概略説明正面図であり、図13及び図14は図10のネット体の吊り張りの他実施例を示す概略説明正面図であり、図15はネット体を利用した安全保護体の取り付け状態を示す概略説明斜視図であり、図16は安全保護体のネット体への取り付けの他実施例を示す概略説明正面図であり、図17は屋内空間部用の区画と安全保護体とを一体的に形成した第3実施例を示す概略説明斜視図であり、図18は図17の一方向の側壁を示す概略説明正面図であり、図19は図17の一体的に形成された区画と安全保護体との一方向の側壁を示す概略説明側面図であり、図20は安全保護体の他実施例を示す概略説明上面図であり、図21は図20の安全保護体を示す概略説明正面図である。
図22及び図23は、屋内空間部用の区画体の区画方法を示すフローチャートである。
本願発明の屋内空間部用の区画体15は、屋内空間部の床面に所望の間隔で設置される区画20と、該区画20に隙間なく取り付ける安全保護体1とから構成されている。
前記区画20と安全保護体1との取り付けは、前記区画20に区画側壁21がある場合は、前記区画側壁21に連続して隙間なく安全保護体1を取り付けることで、側壁Aを形成し、前記区画側壁21がない場合は、前記区画20を床面側まで囲むように安全保護体1を取り付けることで側壁Aを形成する。
また、区画20がない(区画の枠等がない)場合は、安全保護体1に区画20を一体的に形成することで屋内空間部用の区画体15を形成する。
前記安全保護体1は、各区画20を床面に沿って設置される位置に応じて、屋内空間部の対向する(上方側の)側面間に、区画用ロープ体2を前記区画20の設置の列に応じた本数架け渡す。
この際、基本となる隣り合う2本の区画用ロープ体2間の幅は、区画20の区画側壁21に連続して安全保護体1を取り付ける場合は、前記区画20の対向する一方向(F)の区画20と同一幅で、また区画20を囲むように取り付ける場合は、前記区画20の対向する一方向(F)の幅より広い範囲で架け渡し、前記基本となる隣り合う2本を一組とする区画用ロープ体2,2と次の隣り合う2本を一組の区画用ロープ体2,2との間隔は、避難者等の通路等として使用する目的に応じた幅を有して架け渡す。
これにより、区画20間の幅を適切に位置することができるとともに、前記区画20の各区画側壁21に連続した側壁A、又は床面側より安全保護体1の上下方向の高さ位置である側壁Aを、特に飛沫感染症の防止に十分な高さを有して形成することができる。
即ち、前記区画用ロープ体2の架け渡す屋内空間部の側面は、屋内空間部に二階部分がある場合は、二階の手摺部分(通常屋内空間部の床面側より二階部分の床面まで約3〜5m前後)の上方側又は下方側を利用して対向する側面の手摺部分との間に架け渡す。
また、二階部分のない屋内空間部の場合は、側面の所望の高さ位置(約4m前後)に係止具を取り付けることで、区画用ロープ体2を架け渡す。
さらに、前記区画用ロープ体2は二階の床面側、側壁に設置されたウィンチ10及び手摺部分に設置された滑車11を用いて床面側(一階)に引き出し又は巻き取り移動可能に設置することで、安全保護体1の取り付け作業を架け渡す前に予め行うことができる。
尚、本願発明において、前記区画用ロープ体2の両端側にウインチ10を取り付ける構成に限定されるものでなく、前記区画用ロープ体2の一方側を公知の簡易緊張手段に変更することも可能であり、また、前記区画用ロープ体2の両端側を簡易緊張手段に変更することも可能である。
要は、屋内空間部の側面間の大きさ等において、広い場合は、ウインチ10を用いて前記区画用ロープ体2を緊張し、狭い場合は、簡易緊張手段を用いて緊張する方法を用いる。
前記安全保護体1は、前記区画用ロープ体2を利用して前記区画用ロープ体2に直接又は連結手段を介して間接的に吊り張りする。
前記安全保護体1の構成(連結手段を介して直接的に吊り張りする場合)は、前記隣り合う2本を一組とする区画用ロープ体2、2のそれぞれに連結手段としての紐状体3を前記区画20の他方向(M)の区画側壁21間の幅に対応してその両端側の位置、又は区画20を囲むように取り付ける場合は、前記幅以上の距離を有してそれぞれ取り付け、該2本の紐状体3を基準に前記区画用ロープ体2の架け渡す方向に沿って設置される区画20の数に応じて複数本を前記区画用ロープ体2に取り付ける。
次に、前記2本を一組とする区画用ロープ体2毎に隣り合う2本の紐状体3にそれぞれ縦棒状体4の両端側をそれぞれ取り付けることで、区画20の他方向M幅両側に沿って、又は前記幅M以上の距離で並行に縦棒状体4を取り付け、以後前記2本の区画用ロープ体2のそれぞれの架け渡す方向に沿って同様に複数本の縦棒状体4を取り付ける。
そして、前記一方向の幅Mを有して架け渡された2本を一組の区画用ロープ体2間に渡って、前記縦棒状体4,4の取り付けられた2本の紐状体3をそれぞれ利用して横棒状体4a,4aを取り付けることで、2本の縦棒状体4,4と2本の横棒状体4a,4aで矩形状の枠体を複数個(設置される区画20の数に応じた数)形成する。
その後、前記枠体を形成する縦棒状体4,4に前記区画20の区画側壁21の縦方向の幅(M)に応じた幅の上部側壁部材としての透明の縦シート体5,5を取り付けるとともに、前記枠体を形成する横棒状体4a,4aに同様の透明横シート体5a,5aを取り付ける。
この際、区画20の矩形状の各区画側壁21に対応した位置で前記区画側壁21の上部側との間が、隙間なく重なるように前記縦シート体5,5及び前記横シート体5a,5aを吊り張りする。
又は前記区画20を囲むように前記縦シート体5,5及び横シート体5a,5aを床面側までの長さを有して吊り張りする。
これにより、前記2本を一組とする区画用ロープ体2、2を利用して、前記床面の設置される区画20の上部側に略同形状又は拡大した形状の安全保護体1を隙間なく吊り張りすることができる。
尚、前記縦シート体5の端部側と横シート体5aの端部側は、必要に応じて、その上下方向に沿って連結(テープ、接着剤等の公知の接着手段を用いて)することで隙間部分を閉塞することができる。
尚、本願発明において、前記縦シート体5と前記横シート体5aとの端部側の連結は、上記のように接着手段を用いることに限定されるものでなく、各シート体5、5aの厚さ部分を重ねることで、隙間をなくすことも可能である。
要は、各シート体5、5aの端部側の隙間部分を解消することができるならば、あらゆる公知の方法を用いることが可能である。
前記安全保護体1を形成する縦シート体5,5及び横シート体5a,5aの下端側が前記区画20の区画側壁21の外側で、且つ前記区画側壁21の上端側と(隙間なく)重なった位置にくるように、安全保護体1の高さ位置を前記紐状体3の取り付け位置で自在に調整することができる。
又は、前記縦シート体5,5及び横シート体5a,5aの下端側が前記区画20を囲むように床面側まで取り付け位置を自在に調整することができる。
これにより、安全保護体1を適切に前記区画20の上部側に設置し、前記安全保護体1と前記区画20とを一体化することができる。
この際、区画20の区画側壁21に安全保護体1の縦シート体5,5及び横シート体5a,5aを連続することで、床面より安全保護体1の上部までの距離(S)を2m以上の所望の高さ位置、例えば3m以上等自在(区画用ロープ体2架け渡す高さ位置より下方で)に、又は縦シート体5,5及び横シート体5a,5aを床面側まで長さ調整することで、同様に3m以上等の高さ位置に、屋内空間部用の区画体15としての側壁Aを設定することができる。
上記のように、屋内空間部に設置された区画20の上部側にそれぞれ安全保護体1を順次位置することで、屋内空間部の区画体15を形成することができる。
尚、前記区画用ロープ体2への連結手段は、前記のように紐状体3に限定されるものでなく、チェーン、ワイヤー、棒状体等自在に選択することができる。
また、広い屋内空間部の場合は、前記隣り合う区画用ロープ体2、2にそれぞれ連結手段としてのネット体6(連結手段を介して間接的に吊り張りする場合は)を吊り張りし、該ネット体6の網目部分を利用して前記区画用ロープ体2の架け渡す方向に沿って複数本(区画20の設置した数に応じて)の縦棒状体4、4と取り付けるとともに、2本で一組の区画用ロープ体2,2間で前記ネット体6を利用して縦棒状体4,4の取り付け位置に応じて複数本の横棒状体4a、4aを取り付けることで、複数個の矩形状の枠体を形成する。
次に、前記前記枠体を形成する縦棒状体4,4及び横棒状体4a,4aにそれぞれ縦シート体5、5及び横シート体5a、5aを取り付けることで、前記ネット体6を利用して複数個の安全保護体1を吊り張りする。
この場合も同様に、前記区画20の側壁部21の上部側と連続して隙間なく、又は前記区画20を囲むように、前記縦シート体5,5及び前記横シート体5a,5aを調整して位置させる。
尚、前記ネット体6を用いる場合は、ネット体6の荷重により中央部分か床面側に下降するために、予め前記ネット体6に山形状(ネット体6の荷重で下降する中央部分に反対応した形状)に別体のロープ体7を取り付ける。
これにより、前記区画用ロープ体2を側面間に架け渡すと、前記区画用ロープ体2及び取り付けた前記ネット体6の荷重により、中央部分が床面側に下降するが、前記別体のロープ体7の中央部分の山形状部分が前記下降に応じて下降するために前記別体のロープ体7は水平状態に保たれることとなる。
この状態で隣り合う2本の区画用ロープ体2に取り付けられたネット体6の前記別体のロープ体7をそれぞれ利用して、前記と同様に前記別体のロープ体7に前記縦棒状体4,4を並行に所望の間隔を有して取り付けるとともに、前記別体のロープ体7,7間に横棒状体4a,4aの端部側をそれぞれ取り付けることで、矩形状の枠を形成した後、前記縦棒状体4,4及び横棒状体4a,4aに縦シート体5,5及び横シート体5a、5aを取り付けることで、安全保護体1を形成することができる。
尚、前記別体のロープ体7の両端側を側面側でウインチ等の公知の緊張手段で緊張状態にすることで、前記縦棒状体4,4等の取り付けをさらに安定した状態で取り付けすることも可能である。
これにより、前記安全保護体1は前記ネット体6で横方向の揺れ防止することができ、ネット体6を用いない場合に比し安定した状態で、前記安全保護体1を吊り張りすることができる。
尚、前記別体のロープ体7を利用する場合は、前記縦棒状体4を用いることなく、前記別体のロープ体7の直接縦シート体5を取り付けることで、ネット体6吊り張り時に前記別体のロープ体7を水平状態として、前記縦シート体5を取り付けすることも可能である。
特に、側面間が60m前後ある大空間部の場合は、前記区画用ロープ体2の中央部分の下降する割合が荷重に比例して大きくなるために、その補強手段として前記区画用ロープ体2の上記側のそれぞれの側面側に間仕切り用等のネット体を吊り張りする間仕切り用ロープ体16を利用し、前記区画用ロープ体2の略中央部分にそれぞれ両側面側より引き出し移動して連結し上方側に支持することで、前記区画用ロープ体2の中央部分の下降移動を削減するとともに、より安定した状態で、区画用ロープ体2を架け渡すことができる。
また、前記区画用ロープ体2の上方側に予め中央部分の下降に応じた形状(略三角形状)の補強ネット体6a、6aを両側面側より吊り張りロープ体2aを介して取り付けることで、前記吊り張りロープ体2aを巻き取り移動し前記下端側の区画用ロープ体2を水平状態に維持することができる。
この状態で、前記区画用ロープ体2に縦棒状体4,4及び横棒状体4a,4aを上記と同様に取り付け、前記縦棒状体4,4及び横棒状体4a,4aに縦シート体5,5及び横シート体5a,5aを取り付ける。
これにより、容易に安全保護体1を区画用ロープ体2に沿って取り付けすることができる。
また、前記区画用ロープ体2に直接安全保護体1を吊り張りする場合は、前記区画用ロープ体2に縦棒状体4及び横棒状体4aを直接取り付け、該縦棒状体4及び横棒状体4aに、それぞれ縦シート体5及び横シート体5aを取り付けることで、安全保護体1を吊り張りすることも可能である。
また、前記縦シート体5と横シート体5aとを別々に形成したが、本願発明において、前記縦シート体5と横シート体5aとを一体的に形成することも可能である。
この場合、前記縦棒状体4と横棒状体4aとを一体的な略L字状に形成して前記一体的に形成したシート体を取り付けることで、又は矩形状の枠を形成して一体的に形成したシート体を取り付けることで、作業工程を簡略化して安全保護体1を形成することもできる。
また、前記上部側壁部材を縦シート体5,5及び横シート体5a,5aで形成したが、本願発明において、上部側壁部材は縦シート体5,5及び横シート体5a,5aに限定されるものでなく、例えば、透明のパネル板等を利用することも可能であり、また、透明の縦シート体5,5及び横シート体5a,5aに限定されるものでなく、半透明、又は色付きのシート体を利用することも可能である。
また、前記上部安全側壁部材を縦シート体5及び横シート体5aで形成したが、本願発明において、上部安全側壁部材はシート体5及び横シート体5aに限定されるものでなく、例えば、透明のパネル板等を利用することも可能であり、また、透明の縦シート体5及び横シート体5aに限定されるものでなく、半透明、又は色付きの縦シート体5及び横シート体5aを利用することも可能である。
さらに、前記安全保護体1の形状は、前記区画20の形状に応じて矩形状に形成したが、本願発明において、安全保護体1の形状は矩形状に限定されるものでなく、円筒形、又は三角錐等、自在に形成することができる。要は、前記区画20の区画側壁部21の外周に沿って所望の高さ位置の側壁Aを維持できるならその形状は問うものでない。
また、前記安全保護体1は隣り合う2本を一組とする区画用ロープ体2,2を用いて屋内空間部の上部側に吊り張りしたが、本願発明において、安全保護体1の取り付けはこれに限定されるものでなく、予め安全保護体1を形成し、その中央部分の紐状体を用いて1本の区画用ロープ体2に連結することで、吊り張りすることも可能である。
さらに、本願発明の安全保護体1は、区画用ロープ体2、縦棒状体4,4、横棒状体4a,4a、縦シート体5,5、横シート体5a,5a、及びネット体6で構成されているために、区画用ロープ体2は巻き取りし、縦シート体5,5、横シート体5a,5a及びネット体6は折り畳みすることで、収納時に従来の床面側に設置するパネル体等に比し、大きな収納スペースを必要とすることなく、収納することができ、収納時の問題点を解消することができる。
本願発明の屋内空間部用の区画体15は上記のように構成され、次に、該屋内空間部用の区画体15を用いて、屋内空間部を複数に区画する場合について説明する。
先ず、屋内空間部の床面の所望の位置にそれぞれ矩形状の枠体22の各側面に沿って区画側壁部材を取り付け矩形状の区画側壁21を形成することで、区画20を形成した後、前記区画20を対向する側面間の方向に沿って所望の間隔を有して複数個設置するとともに、側面間と交差する方向では、避難者の通路を有する幅を有して同様に複数個を床面に沿って設置する。
先ず、屋内空間部の床面の所望の位置にそれぞれ矩形状の枠体22の各側面に沿って区画側壁部材を取り付け矩形状の区画側壁部21を形成することで、区画20を形成した後、前記区画20を対向する側面間の方向に沿って所望の間隔を有して複数個設置するとともに、側面間と交差する方向では、避難者の通路を有する幅を有して同様に複数個を床面に沿って設置する。
この際、前記区画20のみ(感染症等対策としては)では、前後左右それぞれの方向に必要とする距離(例えば2m)を有する必要があるが、本願発明においては、安全保護体1を設置するために、各区画20の前後左右方向の距離を前記設置位置(2m前後)に対して狭めた位置(屋内空間部の大きさ、収容する避難者の数に応じて)で設置する。
次に、前記各区画20の設置する位置に応じて、即ち、区画20の一方向の距離(F)を有する2本の隣り合う区画用ロープ体2、2を一組とする複数本の区画用ロープ体2を架け渡す。
この際、基本となる2本を一組とする区画用ロープ体2、2と隣り合う他の2本を一組とする区画用ロープ体2、2との間は、前記区画20間の通路部分に対応する距離を有して架け渡す。
前記区画用ロープ体2は、屋内空間部の対向する側面のそれぞれの二階部分の手摺部分を利用し、ウインチ10を用いて弛ませた状態で架け渡す。
これにより、通常は約4m以上の高さ位置を有して区画用ロープ体2を架け渡すことが可能となる。
次に、前記床面側に弛ませた前記2本を一組とする区画用ロープ体2,2それぞれに前記区画20の他方向の距離(M)の両端側に対応する位置に応じて、それぞれ紐状体3を取り付ける。
この作業を、区画20の設置された一方向の位置に応じて、各2本を一組とする区画用ロープ体2,2にそれぞれに繰り返して行う。
これにより、各区画20の設置位置に対応して区画側壁部21の両端側の上方側にそれぞれ紐状体3が取り付けられた状態となる。
次に、前記隣接(距離M間)する紐状体3を利用して、それぞれ縦棒状体4,4の両端側の前記紐状体3を用いて取り付けるとともに、一組の他方の区画用ロープ体2の紐状体3にもそれぞれ縦棒状体4,4を取り付ける。
次に、前記2本を一組とする区画用ロープ体2,2間の同位置の前記紐状体3間に、横方向の横棒状体4a,4aをそれぞれ取り付ける。
その後、前記縦棒状体4,4に縦シート体5,5(区画20の区画側壁21(縦方向)の上部側と重なる位置までの上下方向の長さに形成された)を取り付けるとともに、前記横棒状体4a,4aに横シート体5a,5a(区画20の区画側壁21(横方向)の上部側と重なる位置までの長さに形成された)を取り付けることで、各区画側壁21に連続して隙間なく側壁Aを形成する。
尚、上記状態では、前記区画用ロープ体2は床面側に弛ませているために、縦シート体5,5及び横シート体5a,5aは前記区画側壁21の下方の位置に弛みを持たせて設置されている。
尚、上記状態では、前記区画用ロープ体2は床面側に弛ませているために、縦シート体5,5及び横シート体5a,5aは前記区画側壁部21の下方の位置に弛みを持たせて設置されている。
これにより、前記安全保護体1の各縦シート体5,5及び横シート体5a,5aの上下方向の長さは、前記区画20の区画側壁21の上端側より僅かに下方まで位置する長さの側壁A(区画20の区画側壁21の床面よりの高さと合わせて約3m前後)に形成することで、区画20内の避難者が飛沫感染症より適切に保護されることとなり、安全に避難生活を送ることができる。
これにより、前記安全保護体1の各縦シート体5及び横シート体5aの上下方向の長さは、前記区画20の区画側壁部21の上端側より僅かに下方まで位置する長さの側壁A(区画20の側壁部21の床面よりの高さと合わせて約3m前後)に形成することで、区画20内の避難者が飛沫感染症より適切に保護されることとなり、安全に避難生活を送ることができる。
尚、前記安全保護体1の区画用ロープ体2への設置は、区画用ロープ体2を架け渡した後に設置する場合に限定されるものでなく、区画20に形状に応じて、予め紐状体3、シート体5の取り付けられた棒状体4、及び隣り合う区画用ロープ体2との間のシート体5aの取り付けられた棒状体4aを取り付けた後に、側面間に架け渡すことも可能である。
このように、本願発明の屋内空間部の区画体15は、既存の区画20を利用してその上下方向の高さ位置を容易に補強して3m等の側壁Aを自在に設置でき、安全で使用の容易な安全保護体1を提供することができる。
尚、上記実施例では、区画20の区画側壁21に連続して安全保護体1を取り付けたが、本願発明において、区画20に対する安全保護体1の取り付けはこれに限定されるものでなく、区画20を囲むように床面側まで縦シート体5,5及び横シート体5a,5aの下端側を位置させることで、広いスペースを必要とする避難者状況に応じて自在に側壁Aを形成することもできる。
尚、上記実施例では、区画20の区画側壁部21に連続して安全保護体1を取り付けたが、本願発明において、区画20に対する安全保護体1の取り付けはこれに限定されるものでなく、区画20を囲むように床面側まで縦シート体5,5及び横シート体5a,5aの下端側を位置させることで、広いスペースを必要とする避難者の状況に応じて自在に側壁Aを形成することもできる。
また、区画20が敷物(マット等)のみの場合も同様に、安全保護体1の縦シート体5,5及び横シート体5a,5aの下端側を床面側まで延長し、前記区画20を囲むように取り付けることも可能である。
要は、安全保護体1を用いて形成する側壁Aを必要とする高さ位置を有する形状に形成し、避難者を感染症等から安全に防護可能に取り付けできるなら、安全保護体1の取り付け位置や構成は問うものでない。
次に、前記区画用ロープ体2にネット体6を取り付け、該ネット体6を利用して安全保護体1を取り付ける屋内空間部用の区画体15の一実施例について、説明する。
先ず、実施例1と同様に屋内空間部に設置された区画20の数に応じて、屋内空間部の側面間に前記と同様に2本を一組とする区画用ロープ体2,2を複数本架け渡す。
前記2本を一組とする区画用ロープ体2,2の幅は前記区画20の一方向幅Fとし、他の2本を一組とする区画用ロープ体2,2のとし間は、通常は通路部分の幅を有して架け渡す。
次に、前記各区画用ロープ体2,2にそれぞれネット体6を取り付けることで、対向する側壁間に沿って前記ネット体6を吊り張りする。
この際、前記ネット体6の中央部分はその荷重により床面側に下降するために、前記ネット体6に予め中央部分を山形形状になるように、別体のロープ体7をネット体6の網目部分を利用して取り付けることで、前記ネット体6の吊り張り時に、前記ネット体6の中途部分の下降に応じて前記別体のロープ体7の山形部分が下降し全体が水平状態に維持することができる。
尚、上記ネット体6の水平状態に維持する方法は上記別体のロープ体7に限定されるものでなく、中央部分に向けて三角形状に形成されたネット体6を両側壁側より区画用ロープ体2を介して取り付けることで、前記区画用ロープ体2の両端側を引っ張り移動することで、前記ネット体6の下端側に位置する別体のロープ体7を水平状態に維持することも可能である。
上記の状態で、前記別体のロープ体7を利用して縦棒状体4,4を区画20の他方向の幅Mに応じて、2本を一組の区画用ロープ体2,2の同じ位置に、取り付けるとともに、前記縦棒状体4,4の両端側に前記別体のロープ体7を利用して横棒状体4a,4aを取り付けることで、2本を一組とする区画用ロープ体2,2間に沿って複数個の矩形状の枠体を形成する。
この際、区画側壁21に連続して隙間なく前記縦シート体5,5(区画側壁21の縦方向に)及び横シート体5a,5a(区画側壁21の横方向に)を位置させる。
この際、区画側壁部21に連続して隙間なく前記縦シート体5,5(区画側壁部21の縦方向に)及び横シート体5a,5a(区画側壁部21の横方向に)を位置させる。
これにより、各区画20の上部側に安全保護体1を位置させた状態で吊り張りすることができ、屋内空間部用の区画体15を構成することができる。
また、前記安全保護体1は前記ネット体6で揺れを防止することができ、区画20の上部側に安定した状態維持することができる。
このように、ネット体6を利用した安全保護体1の形成は、その取り付け作業が容易であり、安定した状態で、吊り張りすることができる。
尚、前記縦棒状体4,4及び前記横棒状体4a,4aの前記ネット体6への取り付けは前記別体のロープ体7を介しての取り付けに限定されるものでなく、前記紐状体3を介してネット体6へ取り付けることで、前記紐状体3の長さを調整することで側壁Aの高さ位置の調整を自在に調整することも可能であり、また、直接ネット体6に縦棒状体4,4を取り付けることも可能である。
さらに、前記実施例1と同様に区画20を囲むように取り付ける場合は、2本を一組とする区画用ロープ体2,2間の幅を、前記区画20全体を囲むように一方の方向に調整して架け渡し、それぞれにネット体6を取り付けることで、該ネット体6を利用して容易に枠体を取り付けでき、縦シート体5,5及び横シート体5a,5aで形成する安全保護体1の側壁Aを床面側までの長さに調整して容易に区画20を囲むように取り付けすることができる。
区画21の準備されていない屋内空間部において、安全保護体1と区画20とを同時に形成する屋内空間部用の区画体15の一実施例について説明する。
先ず、屋内空間部の対向する側面間に区画20の一方向Fに該当する間隔を有して2本を一組とする区画用ロープ体2,2を架け渡し、避難者の通路となる幅を隔てて次の2本を一組とする区画用ロープ体2,2を架け渡す作業を繰り返すことで、設置すべき区画20の数に応じた2本を一組とする区画用ロープ体2,2を側面間に複数本架け渡す。
この際、実施例1の場合と同様に屋内空間部に二階部分がある場合はその手摺部分を利用して通常床面より3m前後の高さ位置に前記区画用ロープ体2を架け渡す。
次に、前記各区画用ロープ体2をそれぞれ床面側に弛ませた状態とした後、前記区画用ロープ体2に形成する区画20の他方向Mとしその位置に対応してその距離Mの前後位置にそれぞれ紐状体3を取り付け、所望の間隔(隣り合う区画20との距離)を開けた後、再度距離Nの前後位置に紐状体3を取り付けることを繰り返すことで2本を一組とする複数本の紐状体3を取り付ける。
同様に、2本を一組とする他方向の区画用ロープ体2にも前記一方の区画用ロープ体2と同様の位置に複数本の紐状体3を取り付ける。
この際、前記紐状体3の上下方向の長さは、床面側までの長さ(側壁Aの長さ3m前後)に形成する。
そして、前記2本を一組とする紐状体3の上端側に安全保護体1を形成するための縦棒状体4の両端側を連結するとともに、2本を一組とする区画用ロープ体2,2間の他方向M(横方向)に横棒状体4a,4aを前記縦棒状体4,4の取り付け位置に沿って前記紐状体3を介して取り付けることで、前記縦棒状体4,4と前記横棒状体4a,4aとで上方側に矩形状の枠体を形成する。
次に、床面側より所望の高さ位置(区画20の区画側壁部21を形成する位置)に、上記と同様に縦棒状体(図示せず)と横棒状体(図示せず)とで矩形状の枠体を形成する。
その後、前記上方側の枠体を形成する縦棒状体4,4に縦シート体5,5(上下方向の長さを通常1.8m前後に形成し、下方側の前記枠体の下方に位置させる)を取り付けるとともに、横棒状体4a,4aに同様の長さの縦シート体5a,5aを取り付けることで、安全保護体1を形成する。
次に、前記下方側の枠体の縦棒状体及び横棒状体(図示せず)にそれぞれ床面側に位置する長さの縦シート体及び横シート体(図示せず)を取り付けることで、各方向の側壁部21を形成する。
これにより、矩形状の区画20と安全保護体1を一体的に形成することができる。
このようにして、複数個の区画20と安全保護体1を一体的に形成した状態で屋内空間部に複数個設置する。
尚、区画20を形成する部分を強化するために、前記紐状体3に棒状の柱体(図示せず)を取り付け、枠体の四隅に柱体を固定することで、上下の枠体を強固に取り付けできる。
上記のように、安全保護体1を区画20と一体的に形成することで、区画20の設置のない屋内空間部に安全保護体1の取り付けられた区画20を自在に設置することができる。
また、区画20と安全保護体1とが一体的に形成されているために、屋内空間部に設置した後、常にその設置位置を維持することができ、安全性を確保した状態で使用することができる。
さらに、紐状体3の取り付け位置を変更するだけで、自在にその高さ位置を調整することができ、屋内空間部の大きさに応じて、高さ位置を自在に変更することができる。
尚、上記実施例において、区画用ロープ体2に直接区画20と安全保護体1とを取り付けたが、本願発明では区画用ロープ体2に直接取り付けることに限定されるものでなく、例えば、実施例2のネット体6を利用して区画20と安全保護体1とを一体的に形成することも可能である。
屋内空間部用の区画に取り付ける安全保護体の第1実施例を示す概略説明斜視図 図1の安全保護体を示す概略説明正面図 図1の安全保護体を示す概略説明側面図 本願発明の屋内空間部用の区画体を示す概略説明斜視図 屋内空間部の床面に安全保護体の取り付けられた複数個の区画を設置した状態を示す概略説明平面図 図1の安全保護体の区画への取り付けの他実施例を示す概略説明正面図 図6の安全保護体を示す概略説明上面図 図1の安全保護体の区画用ロープ体への取り付けの他実施例を示す概略説明斜視図 屋内空間部用の区画に取り付ける安全保護体の第2実施例を示す概略説明斜視図 図9に使用するネット体を示す概略説明正面図 図10にネット体に安全保護体を取り付けた状態を示す概略説明正面図 図10のネット体を取り付けた区画用ロープ体の端部側のウインチを示す概略説明正面図 図10のネット体の吊り張りの他実施例を示す概略説明正面図 図10のネット体の吊り張りの他実施例を示す概略説明正面図 ネット体を利用した安全保護体の取り付け状態を示す概略説明斜視図 安全保護体のネット体への取り付けの他実施例を示す概略説明正面図 屋内空間部用の区画と安全保護体とを一体的に形成した第3実施例を示す概略説明斜視図 図17の一体的に形成された区画と安全保護体との一方向の側壁を示す概略説明正面図 図17の一体的に形成された区画と安全保護体との一方向の側壁を示す概略説明側面図 安全保護体の他実施例を示す概略説明上面図 図20の安全保護体を示す概略説明正面図 本願発明の屋内空間部用の区画体の区画方法を示すフローチャート 本願発明の屋内空間部用の区画体の区画方法を示すフローチャート
1…安全保護体、2…区画用ロープ体、3…紐状体、5…縦シート体、20…区画、

Claims (2)

  1. 災害時の避難所として使用する施設の屋内空間部で避難者に割り当てられ、所望の間隔で設置される避難用の複数個の区画から構成されている屋内空間部用の区画体において、前記区画には、前記屋内空間部の対向する上方側面間で前記設置される区画の一方向の幅に応じて架け渡すための区画用ロープ体と、該区画用ロープ体を利用して直接又は間接的に取り付け、且つ前記区画の各区画側側壁に隙間なく連続して又は前記区画を囲むように所望の高さの側壁を前記区画側壁と一体的に又は別体として形成する上部側壁部材とから前記区画の形状に応じて形成された安全保護体が設けられていることを特徴とする屋内空間部用の区画体。
  2. 災害時の避難所として使用する施設の屋内空間部に所望の間隔で設置し避難者に割り当てる複数個の区画を形成する屋内空間部用の区画体の区画方法において、前記屋内空間部の対向する上方側面間に区画の設置位置に応じて区画用ロープ体を前記区画の一方向の幅に応じて架け渡した後、1本又は複数本の前記区画用ロープ体を利用して直接又は間接的に前記区画の各区画側壁に隙間なく連続して又は囲むように、上部側壁部材を取り付けることで、屋内空間部に所望の高さの側壁前記区画の形状に応じてた安全保護体を各区画と一体的に又は別体として形成することを特徴とする屋内空間部用の区画体の区画方法。
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