JP6866069B2 - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、インターネットを介した広告配信が盛んに行われている。例えば、広告媒体(ウェブページ)に設定された広告枠に、企業や商品等の広告コンテンツを表示し、かかる広告コンテンツがクリックされた場合に、広告主のウェブページへ遷移させる広告配信が行われている。
また、このような広告配信では、広告コンテンツを掲載する対価として、広告主に課金する課金額である入札単価(CPC:Cost Per Click)が使用される場合がある。
ここで、広告コンテンツに対して設定する入札単価を制御する技術が提案されている。例えば、検索キーワードに基づいて、広告コンテンツのコンバージョン率(CVR:Conversion Rate)に対応した入札単価を広告コンテンツに対して設定する技術が提案されている(特許文献1)。
また、入札単価の代わりに、所定の広告コンテンツから商品購入や会員登録等の利益につながる成果を1件獲得するのにかかるコストであるコンバージョン単価(CPA:Cost Per Action)の目標値である目標コンバージョン単価を広告主に設定させることで、かかる目標コンバージョン単価に基づいて、広告コンテンツに対して設定する入札単価を算出する技術(コンバージョンオプティマイズと呼ばれる)が提案されている。
特開2006−350668号公報
しかしながら、上記の従来技術では、コンバージョン率の予測精度を高めることができるとは限らない。具体的には、特許文献1では、広告コンテンツに対して登録される登録キーワードと、検索に用いられた検索キーワードとが一致する広告コンテンツのうち、所定の広告コンテンツを出力する。そして、出力した広告コンテンツに対応する登録キーワードと検索キーワードとの一致度に基づく重みを、出力した広告コンテンツの入札単価に乗じたものを最終的な入札単価とする。
また、コンバージョンオプティマイズでは、目標コンバージョン単価とコンバージョン率とを乗じることにより、入札単価を算出する。ここで、コンバージョン率は、広告コンテンツのクリック数に対する当該広告コンテンツから得られたコンバージョン数の割合として算出されるが、例えば、実績として少ないクリック数やコンバージョン数から算出されたコンバージョン率は必ずしも信頼に足る値といえない場合がある。このようなことから、上記の従来技術では、コンバージョン率の予測精度を高めることができるとは限らない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、コンバージョン率の予測精度を高めることができる情報処理装置を提供することを目的とする。
本願にかかる情報処理装置は、第1コンテンツの遷移先の第2コンテンツに関する指標値であって、前記第1コンテンツの配信対象のユーザが示す興味の度合いに関する指標値を予測する予測部と、前記予測部によって予測された指標値に基づいて、前記第1コンテンツのコンバージョン率を補正する補正部とを有することを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、コンバージョン率の予測精度を高めることができるといった効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる情報処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態にかかる情報処理装置の構成例を示す図である。 図3は、実施形態にかかるユーザ情報記憶部の一例を示す図である。 図4は、実施形態にかかる広告情報記憶部の一例を示す図である。 図5は、実施形態にかかる履歴情報記憶部の一例を示す図である。 図6は、実施形態にかかる予測モデル記憶部の一例を示す図である。 図7は、実施形態にかかる情報処理装置による情報処理手順を示すフローチャートである。 図8は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。
〔1.情報処理〕
まず、図1を用いて、実施形態にかかる情報処理の一例について説明する。図1は、施形態にかかる情報処理の一例を示す図である。図1の例では、情報処理システム1は、広告主端末10と、端末装置20と、情報提供装置30と、情報処理装置100とを有する。そして、広告主端末10と、端末装置20と、情報提供装置30と、情報処理装置100とは、ネットワークを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示す情報処理システム1には、複数台の広告主端末10と、複数台の端末装置20と、複数台の情報提供装置30と、複数台の情報処理装置100とが含まれてもよい。また、本実施形態では、情報提供装置30および情報処理装置100は、事業者T1によって管理されているものとする。
広告主端末10は、広告主によって利用される端末装置である。例えば、広告主端末10は、タブレット型端末、PC(Personal Computer)、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、広告主端末10は、広告主の操作に従って、広告コンテンツを情報処理装置100に入稿する。
例えば、広告主端末10は、静止画像、動画像、テキストデータ等に該当する広告コンテンツを情報処理装置100に入稿する。また、例えば、広告主端末10は、広告コンテンツが選択操作(例えば、クリックやタップ)された場合に、遷移させる遷移先コンテンツのURL(Uniform Resource Locator)に該当する広告コンテンツを情報処理装置100に入稿する。なお、以下では、選択操作をクリックとして説明する。
さらに、広告主端末10は、広告主の操作に従って、広告コンテンツから商品購入や会員登録等の利益につながる成果を1件獲得するのにかかるコストであるコンバージョン単価の目標値である目標コンバージョン単価を対応する広告コンテンツに設定するよう情報処理装置100に指示する。
なお、目標コンバージョン単価は、所定数(例えば、「10」)以上のコンバージョンが得られている広告コンテンツにのみ設定可能とすることが予め決められている。このため、広告主は、例えば、既に入稿している自身の広告コンテンツが所定数以上のコンバージョンを達成している場合には、かかる広告コンテンツについて、目標コンバージョン単価を設定する。
端末装置20は、ユーザによって利用される端末装置である。例えば、端末装置20は、タブレット型端末、PC、携帯電話機、PDA等である。例えば、端末装置20は、情報提供装置30にアクセスすることで、情報提供装置30からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示画面に表示する。
また、端末装置20は、ウェブページに広告枠が含まれる場合には、情報処理装置100にアクセスすることで、情報処理装置100から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツを、かかる広告枠に表示する。
情報提供装置30は、端末装置20にウェブページ等のコンテンツを提供するコンテンツサーバである。情報提供装置30は、例えば、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、グルメサイト、ウェブブログ等に関する各種ウェブページを提供する。
情報処理装置100は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。上記の通り、情報処理装置100は、端末装置20からアクセスされた場合に、広告コンテンツを端末装置20に配信する。
また、実施形態にかかる情報処理装置100は、上記の通り、目標コンバージョン単価の設定を広告主から受け付けることにより、広告主に代わって自動で入札単価を設定する。具体的には、情報処理装置100は、広告コンテンツ毎に、当該広告コンテンツのコンバージョン率と、当該広告コンテンツに対して設定された目標コンバージョン単価とを乗じることにより、当該広告コンテンツが選択された際に課金する金額である入札単価を算出する。そして、情報処理装置100は、算出した入札単価に基づいて、広告配信を行う。
ここで、コンバージョン率は、広告コンテンツからコンバージョン至った数(コンバージョン数)を、その広告コンテンツがこれまでにクリックされたクリック数で除算することにより算出される実績値である。このため、コンバージョン数やクリック数が多くなるほどコンバージョン率の精度は統計的に高くなるといえる。言い換えれば、コンバージョン数やクリック数が少ないと、コンバージョン率の精度は統計的に低いといえる。なお、ここでいうコンバージョン率の精度とは、コンバージョン率が統計的に見て、信頼性に足りるか否かといった信頼度に対応するものである。
一例として、広告コンテンツiを用いて説明する。例えば、広告コンテンツiについて、クリック数「10」、コンバージョン数「1」のとき、広告コンテンツiのコンバージョン率は「0.1」である。しかしながら、クリック数「1000」となったとき、コンバージョン数が「100」となることにより、コンバージョン率「0.1」が算出されるとは限らない。例えば、実際には、クリック数「1000」となったとき、コンバージョン数「20」となることにより、コンバージョン率「0.02」と算出されることもあり得る。
このように、コンバージョン率は、配信情報に応じて変化する不安定な値といえる。つまり、ひとたび算出したコンバージョン率が、必ずしも確かな値であるとは限らない。本来、信頼性に足りる十分な数のクリック数と、コンバージョン数から算出したコンバージョン率を用いることが望ましいが、そもそもクリックされ難い広告コンテンツも多く存在するうえに、一般に広告コンテンツがクリックされたとしてもコンバージョンに至る確率は非常に低い。したがって、全ての広告コンテンツのコンバージョン率が統計的に見て信頼に足る値として、どのような値になるかを精度よく予測するのは困難な場合がある。
また、例えば、精度の低いコンバージョン率を用いて入札単価を算出した場合、算出した入札単価も精度の低い値といえる。そして、精度の低い入札単価を用いて、広告配信を行うと目標コンバージョン単価を大きく超えてしまうといったことが起こり得る。
そこで、実施形態にかかる情報処理装置100は、上記のような、コンバージョン率を取り巻く状況を踏まえて、コンバージョン率の予測精度を高めるための処理を行う。具体的には、情報処理装置100は、第1コンテンツの一例である広告コンテンツの遷移先である第2コンテンツ(遷移先コンテンツ)にユーザが滞在した場合に予測される滞在時間に基づいて、実績情報に基づくコンバージョン率を補正する。
そして、このように予測情報を用いて、実績情報に基づくコンバージョン率を補正するということは、かかるコンバージョン率が統計的に見て信頼に足る値として、どのような値になるかといったことを予測することに相当する。
広告コンテンツから遷移される遷移先コンテンツは、一般に、ランディングページ等とよばれる。このため、以下では、遷移先コンテンツを「LP」と表記する場合がある。また、以下では、目標コンバージョン単価を「目標CPA」、実績情報から算出された補正前のコンバージョン率を単に「CVR」、「CVR」を補正することで得られるコンバージョン率の予測値を「補正CVR」、入札単価を「CPC」と表記する場合がある。
ここで、LPにおけるユーザの滞在時間と、コンバージョン率との関係性について説明する。具体的には、滞在時間が長いユーザほど、コンバージョンに至る可能性が高い傾向にあることが認められている。これは、例えば、ユーザがLPから資料請求や商品購入等を行いたい場合、LPに記載の情報を熟読したり、検討しているためであると考えられる。言い換えれば、LPによって示される情報がユーザにとって興味のないものであった場合には、ユーザはLPにほとんど滞在することなく、すぐに、かかるLPから他のコンテンツへと遷移させてしまう場合が多い。
つまり、ユーザが現在興味を持っているものと、LPによって示される情報との関係性が高いほど、LPにおけるユーザの滞在時間は長くなり、よりコンバージョンに至り易い傾向にある。かかる点について一例を挙げて説明する。
例えば、ユーザAが直近に検索クエリ「ノートパソコン」を用いて情報検索していたとする。このとき、ユーザは、現在「ノートパソコン」に対して興味を持っているといえる。そして、かかる場合、ユーザAの端末装置20に「ノートパソコン」に関する広告コンテンツx1が表示されたとすると、ユーザAは、広告コンテンツx1をクリックし対応するLPであるLPx11へ遷移させる可能性が高い。また、ユーザAは、商品購入等の検討のためにLPx11における滞在時間が長くなり、コンバージョンに至る可能性が高い。
また、広告コンテンツx1の他に、「マンション」に関する広告コンテンツx2も表示されたとする。かかる場合、ユーザAは、広告コンテンツx2をクリックする可能性が低い。また、ユーザAは、たとえクリックして対応するLPであるLPx12に遷移させたとしても、LPx11ほど長くLPx12に滞在する可能性は低く、また、コンバージョンに至る可能性も低い。
以上のことから、LPに対してユーザが示す興味の度合い(LPとユーザとの関連度ともいえる)が高いほど、LPにおけるユーザの滞在時間は長くなり、コンバージョンに至り易い、すなわちコンバージョン率が向上する可能性が高くなる。このようなことから、LPにおけるユーザの滞在時間とコンバージョン率の間には相関関係が成立する。このため、滞在時間を用いることで、コンバージョン率を予測する予測精度を高めることができると考えられる。また、このようなことから滞在時間は、LPに対してユーザが示す興味の度合いに関する指標値の一つといえる。
したがって、実施形態にかかる情報処理装置100は、広告コンテンツの遷移先であるLPに関する指標値であって、広告コンテンツの配信対象のユーザが示す興味の度合いに関する指標値を予測する。そして、情報処理装置100は、予測した指標値に基づいて、広告コンテンツのCVRを補正する。ユーザが示す興味の度合いに関する指標値の一例が、上述してきたLPにおけるユーザの滞在時間である。なお、以下では、LPにおけるユーザの滞在時間を単に「滞在時間」と表記する場合がある。
以下では、図1を用いて、情報処理装置100によって行われる情報処理について具体的に説明する。なお、実施形態にかかる情報処理装置100は、事業者T1によって運営されるコンテンツにおいてユーザが最近使用した検索クエリを用いて、配信対象の広告コンテンツを決定する手法を用いるものとする。このような手法は、サーチターゲティング等と呼ばれる。また、情報処理装置100によって提供される広告コンテンツはクリック課金型の広告コンテンツであるものとする。
まず、広告主端末10は、広告主の操作に従って、広告コンテンツを情報処理装置100に入稿するとともに、かかる広告コンテンツに関する各種情報の設定を情報処理装置100に指示する(ステップS1)。これにより、情報処理装置100は、広告主から広告コンテンツの入稿と各種情報の設定を受け付ける。そして、情報処理装置100は、受け付けた広告コンテンツと各種情報を広告コンテンツ記憶部に格納する。
また、広告主端末10は、広告主の操作に従って、当該広告主が入稿している広告コンテンツへの目標CPAの設定を情報処理装置100に指示する(ステップS2)。これにより、情報処理装置100は、広告主から目標CPAの設定を受け付ける。そして、情報処理装置100は、受け付けた目標CPAを広告コンテンツに対応付けて広告コンテンツ記憶部に格納する。
図1に示す広告コンテンツ記憶部の例では、情報処理装置100が、広告主C1から広告コンテンツAD11の入稿、広告コンテンツAD11から遷移されるLPのURL「aa11.com」、および、キーワード「保険」の設定を受け付けた例を示す。キーワードは、ユーザのターゲティングに用いられる情報であり、広告コンテンツがどのような内容であるかを示すものである。
また、図1に示す広告コンテンツ記憶部の例では、情報処理装置100が、広告主C1から広告コンテンツAD11に対する目標CPA「15,000」の設定を受け付けた例を示す。ここでは、広告主C1を例に説明したが、他の広告主についても図1に示す通りであるため、説明を省略する。
次に、情報処理装置100は、広告コンテンツ毎に滞在時間予測モデルを生成する(ステップS3)。後ほど説明するが、情報処理装置100は、端末装置20が広告コンテンツを取得するためにアクセスしてきた場合に、アクセス元のユーザ、すなわち広告コンテンツを配信する配信対象のユーザが、各広告コンテンツに対応するLPそれぞれに滞在した場合の滞在時間を予測する。そして、情報処理装置100は、この滞在時間を予測するための滞在時間予測モデルを予め作成する。
ここで、情報処理装置100による滞在時間予測モデルの生成例について説明する。具体的には、情報処理装置100は、配信対象のユーザが、各広告コンテンツに対応するLPそれぞれに滞在した場合の滞在時間を予測するために、広告コンテンツ毎に滞在時間予測モデルを予め生成する。
例えば、情報処理装置100は、広告配信に関する過去の履歴情報を用いて、「どのようなユーザ」が、「どのような広告コンテンツ」のLPに「どれくらい滞在するか」といったことを、広告コンテンツ毎に機械学習することにより、広告コンテンツ毎に滞在時間予測モデルを生成する。
つまり、情報処理装置100は、「どのようなユーザ」に対応するユーザ情報として、履歴情報から得られた「ユーザに用いられた検索クエリ」を説明変数X1とする。また、情報処理装置100は、「どのような広告コンテンツ」に対応する広告情報として、「ユーザに表示された広告コンテンツに付与されるキーワード」を説明変数X2とする。また、情報処理装置100は、「どれくらい滞在するか」に対応する情報として、履歴情報から得られた「ユーザに表示された広告コンテンツに対応するLPでの滞在時間」を目的変数Yとする。
そして、情報処理装置100は、説明変数X1およびX2を組み合わせて、目的変数Yを回帰分析することにより係数を推定する。そして、情報処理装置100は、推定した係数を用いて目的変数Yを予測するための滞在時間予測モデルを生成する。図1に示す予測モデル記憶部の例では、情報処理装置100が、広告コンテンツAD11に対する滞在時間予測モデルとして、滞在時間予測モデルM11を生成した例を示す。また、他の広告コンテンツについても図示する通りである。
また、ここで、端末装置20が、ユーザU1の操作に従って、ウェブページP1の取得要求を情報提供装置30に送信したとする(ステップS4)。これにより、情報提供装置30は、ウェブページP1を取得要求送信元の端末装置20に配信する(ステップS5)。
図1に示すように、ウェブページP1には、広告コンテンツが表示される広告枠F1が含まれる。このため、端末装置20は、広告コンテンツの取得要求を情報処理装置100に送信する(ステップS6)。
情報処理装置100は、端末装置20から広告コンテンツの取得要求を受け付けると、まず、配信候補の広告コンテンツを特定する(ステップS7)。例えば、情報処理装置100は、ユーザ情報記憶部を参照し、ユーザU1が最近、情報検索に用いた検索クエリを特定する。図1に示すように、ユーザ情報記憶部は、ユーザが使用した検索クエリに関する履歴情報を記憶する。図1の例では、情報処理装置100は、ユーザU1が最近使用した検索クエリとして、日付の最も新しい検索クエリ「保険」を特定する。このことから、ユーザU1は、現時点で「保険」に関して興味を持っている可能性が高い。
そして、情報処理装置100は、広告コンテンツ記憶部を参照し、検索クエリ「保険」に一致するキーワードが対応付けられている広告コンテンツAD11およびAD21を配信候補の広告コンテンツとして特定する。
次に、情報処理装置100は、ユーザU1が配信候補の広告コンテンツAD11およびAD21それぞれに対応するLP(LP11およびLP21とする)にアクセスした場合、それぞれのLPに滞在する滞在時間を予測する(ステップS8)。例えば、情報処理装置100は、広告コンテンツAD11に対応する滞在時間予測モデルM11に対し、ユーザU1の検索クエリ「保険」と、広告コンテンツAD11のキーワード「保険」とを適用する。そして、情報処理装置100は、出力された滞在時間をLP11におけるユーザU1の滞在時間であると予測する。ここでは、情報処理装置100が、LP11における滞在時間を「2.5分」と予測したとする。
同様にして、情報処理装置100は、広告コンテンツAD21に対応する滞在時間予測モデルM21に対し、ユーザU1の検索クエリ「保険」と、広告コンテンツAD21のキーワード「保険」とを適用する。そして、情報処理装置100は、出力された滞在時間をLP21におけるユーザU1の滞在時間であると予測する。ここでは、情報処理装置100が、LP21における滞在時間を「7.5分」と予測したとする。なお、以下では、このように予測した滞在時間を「予測滞在時間」と表記する場合がある。
次に、情報処理装置100は、ステップS8で予測した予測滞在時間を用いて、広告コンテンツAD11およびAD21それぞれのCVRを補正する(ステップS9)。ここで、広告コンテンツAD11のCVRを「0.05」、広告コンテンツAD21のCVRを「0.03」とする。
かかる場合、情報処理装置100は、LP11における予測滞在時間に対応する重み値「2.5」と、広告コンテンツAD11のCVR「0.05」とを乗じることにより、広告コンテンツAD11のCVRを「0.125」へと補正する。つまり、情報処理装置100は、コンバージョン率の予測値として「0.125」を得る。また、情報処理装置100は、LP21における予測滞在時間に対応する重み値「7.5」と、広告コンテンツAD21のCVR「0.03」とを乗じることにより、広告コンテンツAD21のCVRを「0.225」へと補正する。このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、予測滞在時間が長いほど、高い補正CVRとなるように補正するものである。
次に、情報処理装置100は、ステップS9で算出した補正CVRに基づいて、配信対象の広告コンテンツを抽出する(ステップS10)。具体的には、情報処理装置100は、補正CVRと目標CPAとを乗じることによりCPCを算出する。そして、情報処理装置100は、算出したCPCとクリック率(CTR:Click Through Rate)とを乗じたeCPM(effective Cost Per Mill)に基づいて、配信対象の広告コンテンツを抽出する。
図1に示す広告コンテンツ記憶部の例では、広告コンテンツAD11には、目標CPA「15,000」が設定され、また、広告コンテンツAD21には、目標CPA「20,000」が設定されている。
このため、情報処理装置100は、広告コンテンツAD11の補正CVR「0.125」と、広告コンテンツAD11の目標CPA「15,000」とを乗じることにより、広告コンテンツAD11のCPC「1,875」を算出する。また、情報処理装置100は、広告コンテンツAD21の補正CVRを「0.225」と、広告コンテンツAD21の目標CPA「20,000」とを乗じることにより、広告コンテンツAD21のCPC「4500」を算出する。
ここで、広告コンテンツAD11のCTRを「0.05」、広告コンテンツAD21のCTRを「0.03」とする。かかる場合、情報処理装置100は、広告コンテンツAD11のCPC「1,875」と、広告コンテンツAD11のCTR「0.05」とを乗じることにより、広告コンテンツAD11のeCPM「94」を算出する。また、情報処理装置100は、広告コンテンツAD21のCPC「4500」と、広告コンテンツAD21のCTR「0.03」とを乗じることにより、広告コンテンツAD21のeCPM「135」を算出する。
そして、情報処理装置100は、上記のように算出した2つのeCPMのうち、値の大きいeCPMが算出された広告コンテンツAD21を配信対象の広告コンテンツとして、広告コンテンツ記憶部から抽出する。そして、情報処理装置100は、抽出した広告コンテンツAD21を取得要求送信元の端末装置20に配信する(ステップS11)。そして、端末装置20は、広告枠F1に広告コンテンツAD21を表示させたウェブページP1を表示画面に表示する。
このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、広告コンテンツの遷移先であるLPにおいて、当該広告コンテンツの配信対象のユーザが滞在した場合の滞在時間を予測する。そして、情報処理装置100は、予測した滞在時間に基づいて、広告コンテンツのコンバージョン率を補正する。
上述してきたように、コンバージョンオプティマイズにおいて用いられるCVRは、統計的に十分な数の実績情報がそろいにくいコンバージョン数およびクリック数に基づき算出されるため不安定な値である。このため、コンバージョン率と相関関係にある滞在時間を用いて、CVRを補正することにより、精度の良い補正CVRを得ることができる。つまり、情報処理装置100は、CVRから補正CVRを予測する予測精度を高めることができる。また、情報処理装置100は、補正した補正CVRを用いることで、CPCの精度を高めることができるため、広告主に設定された目標CPAをより達成し易くすることができる。
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100について説明する。図2は、実施形態にかかる情報処理装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、端末装置20や情報提供装置30との間で情報の送受信を行う。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、ユーザ情報記憶部121と、広告コンテンツ記憶部122と、履歴情報記憶部123と、予測モデル記憶部124を有する。
(ユーザ情報記憶部121について)
ユーザ情報記憶部121は、コンテンツに対してユーザが行った行動に関する情報を記憶する。本実施形態では、ユーザ情報記憶部121は、所定のコンテンツ(例えば、検索サイト)において、ユーザが情報検索に用いた検索キーワード等を検索履歴として記憶する。ここで、図3に実施形態にかかるユーザ情報記憶部121の一例を示す。図3の例では、ユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「検索キーワード」、「検索日時」といった項目を有する。なお、図3に示すユーザ情報記憶部121は、図1に示すユーザ情報記憶部をより詳細に説明するものである。
「ユーザID」は、ユーザまたはユーザによって利用される端末装置20を識別するための識別情報を示す。「検索キーワード」は、所定のコンテンツにおいて、ユーザが情報検索に用いた検索キーワードを示す。「検索日時」は、ユーザが、所定のコンテンツに「検索キーワード」を入力することにより情報検索した日時を示す。
すなわち、図3の例では、ユーザID「U1」によって識別されるユーザが、「2016年3月1日15時30分」において、所定のコンテンツに検索キーワード「保険」を入力することにより情報検索した例を示す。なお、図1でも示したが、ユーザIDを用いて、ユーザを区別して表記する場合がある。例えば、ユーザID「U1」によって識別されるユーザをユーザU1と表記する。広告主、広告コンテンツ、LPについても同様に識別情報を用いて表記する。
ここで、本実施形態では、所定のコンテンツは、情報提供装置30によって提供されるものとする。例えば、情報提供装置30は、ユーザ操作による端末装置20からのアクセスに応じて、所定のコンテンツである検索サイト等を、かかる端末装置20に配信する。このため、情報提供装置30は、自装置内の所定の記憶部に検索履歴を記憶する。
そこで、情報処理装置100は、例えば、定期的に情報提供装置30にアクセスすることにより、情報提供装置30から検索履歴を取得し、取得した検索履歴をユーザ情報記憶部121に格納する。なお、かかる例に限らず、情報処理装置100は、例えば、端末装置20から検索履歴を取得してもよい。例えば、端末装置20は、ユーザによって情報検索が行われる度に、ユーザIDと、検索キーワードと、検索日時とを対応付けて、情報処理装置100に送信する。これにより、情報処理装置100は、端末装置20から検索履歴を取得する。
(広告情報記憶部122について)
広告情報記憶部122は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツや、広告主端末10から設定を受け付けた広告コンテンツに関する各種情報を記憶する。また、広告情報記憶部122は、広告配信に関する実績情報を記憶する。ここで、図4に実施形態にかかる広告情報記憶部122の一例を示す。図4の例では、広告情報記憶部122は、「広告主ID」、「広告ID」、「広告コンテンツ」、「LP−ID」、「LP−URL」、「目標CPA」、「キーワード」、「クリック数」、「CTR」、「コンバージョン数」といった項目を有する。なお、図4に示す広告情報記憶部122は、図1に示す広告コンテンツ記憶部をより詳細に説明するものである。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末を識別するための識別情報を示す。「広告ID」は、広告コンテンツを識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを示す。図4では、「広告コンテンツ」に概念的な情報が格納される例を示すが、実際には、静止画像、動画像、テキストデータ、または、これらの格納場所を示すファイルパス名等が記憶される。
「LP−ID」は、対応する広告コンテンツが選択された場合に、遷移される遷移先コンテンツ(ランディングページ)を識別するための識別情報を示す。「LP−URL」は、かかる遷移先コンテンツのURLを示す。「LP−URL」は、例えば、広告コンテンツに張り付けられ、広告コンテンツとともに配信される。
「目標CPA」は、対応する広告コンテンツから商品購入や会員登録等の利益につながる成果、すなわちコンバージョンを1件獲得するのにかかるコストであるコンバージョン単価の目標値を示す。「目標CPA」は、所定数(例えば、「10」)以上のコンバージョンが得られている広告コンテンツにのみ設定可能となる。「キーワード」は、ユーザのターゲティングに用いられる情報であり、広告コンテンツがどのような内容であるかを示す。「キーワード」は、広告主により自由に設定されてもよいし、情報処理装置100が候補となるキーワードを提示することで、広告主に選択させてもよい。
「クリック数」は、広告コンテンツがこれまでにクリックされた回数を示す。「CTR」は、「クリック数」を広告コンテンツの表示回数によって除算した値である。なお、端末装置20に配信されたことがない広告コンテンツのCTRには、予め決められている固定値や、全広告コンテンツにおけるCTRの平均値や、同一の広告カテゴリ(例えば、「車」、「旅行」)に属する全広告コンテンツにおけるCTRの平均値等が記憶される。「コンバージョン数」は、広告コンテンツがこれまでにクリックされコンバージョンに至った数を示す。
すなわち、図4の例では、広告主ID「C1」によって識別される広告主が、広告ID「AD11」によって識別される広告コンテンツとして、当該広告コンテンツのデータ「XX11」を入稿した例を示す。また、広告主C1が、自身の広告コンテンツ「AD11」に対し、LP−ID「LP11」によって識別されるLPのURL「aa11.com」を指定し、目標CPA「15,000」、および、キーワード「保険」を設定した例を示す。
(履歴情報記憶部123について)
履歴情報記憶部123は、ユーザに配信された広告コンテンツのLPにおいて、ユーザが滞在した滞在時間を記憶する。ここで、図5に実施形態にかかる履歴情報記憶部123の一例を示す。図5の例では、履歴情報記憶部123は、「広告主ID」、「広告ID」、「LP−ID」、「検索クエリ」、「LP−URL」、「滞在時間」といった項目を有する。
「広告主ID」、「広告ID」、「LP−ID」、「LP−URL」については、図4で示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。また、ここでの「検索クエリ」は、対応する広告コンテンツを配信対象として決定する際に、当該広告コンテンツに対応付けられる「キーワード」のターゲットとなった検索クエリを示す。「滞在時間」は、LPにおいて、ユーザが滞在した滞在時間を示す。すなわち、「滞在時間」は、ユーザがLPを閲覧している閲覧時間ともいえる。例えば、ユーザは、興味のある商品情報等を含むLPには長く滞在する可能性が高い。このため、「滞在時間」は、LPに対してユーザが示す興味の度合いに関する指標値である。
ここで、履歴情報記憶部123の最も上の「行」は、最近、検索クエリ「保険」を用いて情報検索を行ったユーザに対し、広告コンテンツAD11が表示されたことを示す。また、かかるユーザは、広告コンテンツAD11に対応するLP11に、「2.6分」と比較的長い時間滞在したことを示す。これは、かかるユーザが、現時点で「保険」に関して興味があるため、「保険」に関する広告コンテンツAD11をクリックして表示されたLP11を、例えば、熟読しているためであると考えられる。
一方、履歴情報記憶部123の3番目の「行」は、最近、検索クエリ「外資」を用いて情報検索を行ったユーザに対し、広告コンテンツAD11が表示されたことを示す。情報処理装置100の有する配信ロジックによっては、このように広告コンテンツAD11に対応付けられるキーワードに含まれない検索クエリを有するユーザにも広告コンテンツAD11が配信される場合もある。しかし、このようなユーザは、そもそも広告コンテンツAD11をクリックする可能性が低く、クリックしてLP11に遷移させたとしても、図5に示すように滞在時間は「0.1分」と短い。これは、現時点で「外資」に関して興味があり、「保険」に関する広告コンテンツAD11やLP11には興味がないためであると考えられる。
また、図示しないが、滞在時間が長いほど、ユーザは、コンバージョンに至りやすい傾向にあることが認められている。このため、上述したように、滞在時間とコンバージョン率との間には、相関関係が成立する。
ここで、滞在時間を測定する測定方法の一例について説明する。例えば、端末装置20は、広告コンテンツAD11がクリックされた際の時刻t1を取得する。また、端末装置20は、LP11からページバックされた際の時刻t2を取得する。そして、端末装置20は、「時刻t1−時刻t2」を滞在時間として算出する。そして、端末装置20は、広告ID「AD11」と、滞在時間「時刻t1−時刻t2」とを対応付けて情報処理装置100に送信する。これにより、情報処理装置100は、広告コンテンツAD11を配信対象として決定する際にターゲットとなった検索クエリとともに、端末装置20から受け付けた滞在時間「時刻t1−時刻t2」を履歴情報記憶部123に格納する。
(予測モデル記憶部124について)
予測モデル記憶部124は、滞在時間予測モデルを記憶する。例えば、予測モデル記憶部124は、後述するモデル生成部132により、広告コンテンツ毎に生成された滞在時間予測モデルを記憶する。ここで、図6に実施形態にかかる予測モデル記憶部124の一例を示す。図6の例では、予測モデル記憶部124は、「広告ID」、「LP−ID」、「滞在時間予測モデル」といった項目を有する。
「広告ID」、「LP−ID」については、上述した通りである。すなわち、図6の例では、広告コンテンツAD11に対応するLP11において、ユーザが滞在する滞在時間を予測する滞在時間予測モデルM11が、モデル生成部132によって生成された例を示す。
(制御部130について)
図2に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部130は、受付部131と、モデル生成部132と、受信部133と、予測部134と、補正部135と、抽出部136と、配信部137とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部131について)
受付部131は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿、および、広告コンテンツに関する各種情報の設定を受け付け、受け付けた広告コンテンツや設定情報を広告コンテンツ記憶部122に格納する。具体的には、受付部131は、静止画像、動画像、テキストデータ等に該当する広告コンテンツの入稿や、LP−URL、目標CPA、キーワード等の設定を受け付ける。
そして、受付部131は、広告主IDおよび広告IDを払い出し、払い出した広告主IDおよび広告IDに対応付けて、上記のように受け付けた情報を広告コンテンツ記憶部122に格納する。なお、目標CPAは、所定数(例えば、「10」)以上のコンバージョンが得られている広告コンテンツにのみ設定可能となる。
(モデル生成部132について)
モデル生成部132は、広告コンテンツ毎に滞在時間予測モデルを生成する。具体的には、モデル生成部132は、配信対象のユーザが、広告コンテンツに対応するLPそれぞれに滞在する滞在時間を予測するための、滞在時間予測モデルを広告コンテンツ毎に生成する。
例えば、モデル生成部132は、「どのようなユーザ」が、「どのような広告コンテンツ」のLPに「どれくらい滞在するか」といったことを、広告コンテンツ毎に機械学習することにより、広告コンテンツ毎に滞在時間予測モデルを生成する。そして、モデル生成部132は、ユーザに関するユーザ情報および広告コンテンツに関する広告情報を説明変数とし、滞在時間を目的変数とする。そして、モデル生成部132は、説明変数と目的変数の間に当てはめるモデルである滞在時間予測モデルを生成する。
さらに具体的には、モデル生成部132は、履歴情報記憶部123において、ユーザに入力された検索クエリに対応する説明変数を説明変数X1とする。また、モデル生成部132は、ユーザに配信された広告コンテンツに対応する説明変数を説明変数X2とする。そして、モデル生成部132は、説明変数X1およびX2を組み合わせて、滞在時間に対応する目的変数Yを回帰分析(例えば、ポアソン回帰)することにより係数を推定する。そして、モデル生成部132は、推定した係数を用いて目的変数Yを予測するための滞在時間予測モデルを生成する。
以下では、モデル生成部132による滞在時間予測モデル生成処理の一例について説明する。ここでは、モデル生成部132が、広告コンテンツAD11に対応する滞在時間予測モデルM11を生成する場合について説明する。
例えば、モデル生成部132は、図5に示す履歴情報記憶部123を参照し、キーワード「保険」が対応付けられる広告コンテンツAD11が表示された各ユーザが、最近使用した検索クエリを取得するとともに、取得した検索クエリ毎のユーザ数を集計する。また、モデル生成部132は、広告コンテンツAD11が表示された各ユーザが広告コンテンツAD11に対応するLP11に滞在した滞在時間を取得する。
そして、モデル生成部132は、取得した情報を元に、ユーザが使用した検索クエリに応じて、LP11での滞在時間がどのような傾向を示すかといったことを機械学習する。そして、モデル生成部132は、ユーザが使用した検索クエリを説明変数X1、広告コンテンツAD11に対応付けられるキーワードを説明変数X2、滞在時間を目的変数Yとする。そして、モデル生成部132は、説明変数X1およびX2を組み合わせて、目的変数Yを回帰分析することにより、目的変数Yを予測するための滞在時間予測モデルM11を生成する。そして、モデル生成部132は、生成した滞在時間予測モデルM11を予測モデル記憶部124に格納する。
(受信部133について)
受信部133は、端末装置20から広告コンテンツの取得要求を受信する。例えば、受信部133は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエスト等により、ウェブページの取得要求を受信する。
(予測部134について)
予測部134は、広告コンテンツ(第1コンテンツの一例)の遷移先である遷移先コンテンツ(第2コンテンツの一例)に関する指標値であって、広告コンテンツを配信する配信対象のユーザが示す興味の度合いに関する指標値を予測する。例えば、予測部134は、受信部133によって、広告コンテンツの取得要求が受信された場合に、配信候補の広告コンテンツそれぞれに対応する各遷移先コンテンツに対して、配信対象のユーザが滞在する滞在時間を予測する。また、予測部134は、モデル生成部132によって広告コンテンツ毎に生成された滞在時間予測モデルを用いて、配信候補の広告コンテンツ毎に滞在時間を予測する。
予測部134による予測処理の一例について説明する。例えば、端末装置20が、ユーザU1の操作に従って、広告コンテンツの取得要求を情報処理装置100に送信したとする。そして、受信部133によって、かかる取得要求が受信されると、予測部134は、まず、配信候補の広告コンテンツを特定する。例えば、予測部134は、ユーザ情報記憶部121を参照し、ユーザU1が最近使用した検索クエリとして、日付の最も新しい検索クエリを特定する。図3に示すユーザ情報記憶部121の例では、予測部134は、ユーザU1が日付の最も新しい検索クエリとして、検索クエリ「保険」を特定する。
次に、予測部134は、広告コンテンツ記憶部122を参照し、特定した検索クエリ「保険」を含むキーワードが対応付けられている広告コンテンツを特定する。図4に示す広告コンテンツ記憶部122の例では、予測部134は、検索クエリ「保険」を含むキーワードが対応付けられている広告コンテンツAD11およびAD21を配信候補の広告コンテンツとして特定する。このことから、ユーザU1は、現時点で「保険」に関して興味を持っている可能性が高い。
次に、予測部134は、広告コンテンツAD11およびAD21それぞれに対応するLP11およびLP21にアクセスした場合、それぞれのLPに滞在する滞在時間を予測する。具体的には、予測部134は、広告コンテンツAD11に対応する滞在時間予測モデルM11に対し、ユーザU1の検索クエリ「保険」と、広告コンテンツAD11のキーワード「保険」とを適用する。そして、予測部134は、出力された滞在時間をLP11におけるユーザU1の滞在時間であると予測する。
同様にして、予測部134は、広告コンテンツAD21に対応する滞在時間予測モデルM21に対し、ユーザU1の検索クエリ「保険」と、広告コンテンツAD21のキーワード「保険」とを適用する。そして、情報処理装置100は、出力された滞在時間をLP21におけるユーザU1の滞在時間であると予測する。
(補正部135について)
補正部135は、予測部134によって予測された滞在時間に基づいて、広告コンテンツのコンバージョン率を補正する。具体的には、補正部135は、配信候補の広告コンテンツのコンバージョン率に対し、当該配信候補の広告コンテンツに対応するLPにおいて予測された滞在時間に基づく重み値を乗じることによりコンバージョン率を補正する。
補正部135による補正処理の一例について説明する。上記のように、配信候補の広告コンテンツが、広告コンテンツAD11およびAD21であるとする。そして、予測部134により、それぞれの広告コンテンツに対応するLP11およびLP21のおける滞在時間として「2.5分」および「7.5分」が予測されたとする。
かかる場合、まず、補正部135は、広告コンテンツAD11およびAD21それぞれのCVRを算出する。例えば、補正部135は、広告コンテンツ記憶部122を参照し、広告コンテンツAD11およびAD21それぞれについて、コンバージョン数をクリック数によって除算することによりCVRを算出する。
図4に示す広告コンテンツ記憶部122の例では、補正部135は、コンバージョン数「15」をクリック数「300」で除算することにより、広告コンテンツAD11のCVR「0.05」を算出する。また、補正部135は、コンバージョン数「27」をクリック数「900」で除算することにより、広告コンテンツAD11のCVR「0.03」を算出する。
ここで、補正部135は、例えば、予測滞在時間を重み値と見なす。具体的には、補正部135は、LP11での予測滞在時間「2.5分」を重み値「2.5」とする。そして、補正部135は、広告コンテンツAD11のCVR「0.05」に対し、重み値「2.5」を乗じることにより算出した値「0125」を、広告コンテンツAD11のCVRを補正した補正CVRとする。つまり、補正部135は、広告コンテンツAD11のCVR「0.05」を補正することで、広告コンテンツAD11の予測値「0.125」を得る。
また、補正部135は、LP21での予測滞在時間「7.5分」を重み値「7.5」とする。そして、補正部135は、広告コンテンツAD21のCVR「0.03」に対し、重み値「7.5」を乗じることにより算出した値「0.225」を、広告コンテンツAD12のCVRを補正した補正CVRとする。
ここでは、補正部135が、実績として得られているコンバージョン数とクリック数を用いてCVRを算出する例を示したが、実績値から算出されたものは信頼性に欠ける場合が多い。このため、補正部135は、機械学習により予めCVR予測モデルを生成しておくことで、CVR予測モデルを用いてCVRを算出してもよい。
なお、補正部135が、予測滞在時間をそのまま重み値として用いる例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、補正部135は、滞在時間に応じた所定の重み値を用いてもよい。一例を示すと、「滞在時間範囲〜1分:重み値1」、「滞在時間範囲1分〜1.5分:重み値1.1」、「滞在時間範囲1.5分〜2分:重み値1.2」といったように、滞在時間範囲毎に予め重み値が設定されていてもよい。かかる場合、補正部135は、予測部134により算出された予測滞在時間を含む滞在時間範囲に対応付けられる重み値を用いて、CVRを補正する。
(抽出部136について)
抽出部136は、配信対象の広告コンテンツを抽出する。具体的には、抽出部136は、補正部135により補正された補正CVRに基づいて、配信対象の広告コンテンツを抽出する。さらに具体的には、抽出部136は、補正CVRと目標CPAとを乗じることによりCPCを算出する。そして、抽出部136は、算出したCPCとCTRとを乗じたeCPMに基づいて、配信対象の広告コンテンツを抽出する。このため、抽出部136は、算出部に対応する処理部である。
図4に示す広告コンテンツ記憶部122の例では、広告コンテンツAD11には、目標CPA「15,000」が設定されている。かかる場合、抽出部136は、広告コンテンツAD11の補正CVR「0.125」と、目標CPA「15,000」とを乗じて、広告コンテンツAD11のCPC「1880」を算出する。さらに、図3に示す広告コンテンツの例では、広告コンテンツAD11のCTRは「0.05」である。このため、抽出部136は、広告コンテンツAD11のCPC「1875」と、CTR「0.05」とを乗じて、広告コンテンツAD11のeCPM「94」を算出する。
また、図4に示す広告コンテンツ記憶部122の例では、広告コンテンツAD21には、目標CPA「20,000」が設定されている。かかる場合、抽出部136は、広告コンテンツAD21の補正CVR「0.225」と、目標CPA「20,000」とを乗じて、広告コンテンツAD21のCPC「4500」を算出する。さらに、図3に示す広告コンテンツの例では、広告コンテンツAD21のCTRは「0.03」である。このため、抽出部136は、広告コンテンツAD21のCPC「450」と、CTR「0.03」とを乗じて、広告コンテンツAD11のeCPM「135」を算出する。
そして、抽出部136は、上記のように算出した2つのeCPMのうち、値の大きいeCPMが算出された広告コンテンツAD21を配信対象の広告コンテンツとして、広告コンテンツ記憶部から抽出する。
さて、上述してきたように、本実施形態では、予測部134は、端末装置20から広告コンテンツの取得要求が受け付けられる度に予測処理を行う。そして、抽出部136も、予測部134による予測処理に応じて、端末装置20から広告コンテンツの取得要求が受け付けられる度にCPCを算出する。このため、同一コンテンツであっても、配信時によってCPCが異なるといったことが起こり得る。そこで、情報処理装置100は、一度CPCを算出すると、一定期間はCPCの算出を行わないように構成されてもよい。
(配信部137について)
配信部137は、抽出部136によって抽出された広告コンテンツを端末装置20に配信する。例えば、配信部137は、抽出部137によって抽出された広告コンテンツに所定の情報を対応付けて端末装置20に配信する。
抽出部136によって広告コンテンツAD21が抽出された例を用いて説明すると、配信部137は、広告コンテンツAD21にLP21のURLを張り付ける。図4に示す広告情報記憶部122の例では、配信部137は、広告コンテンツAD21に、LP21のURL「bb21.com」を張り付ける。配信部137は、広告コンテンツAD21に、抽出部136によって算出されたCPC「4500」を示す情報を含める。そして、配信部137は、広告コンテンツAD21を端末装置20に配信する。
また、配信部137は、端末装置20から広告コンテンツがクリックされた旨の情報を受け付けてもよい。例えば、配信部137は、端末装置20から広告コンテンツがクリックされた旨の情報を受け付ける度に、広告コンテンツ記憶部122において、対応するクリック数を更新する。
また、配信部137は、端末装置20からコンバージョンを獲得した旨の情報を受け付けてもよい。例えば、配信部137は、端末装置20からコンバージョン獲得に関する情報を受け付ける度に、広告コンテンツ記憶部122に記憶において、対応するコンバージョン数を更新する。
〔3.処理手順〕
次に、図7を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100が実行する情報処理の手順について説明する。図7は、実施形態にかかる情報処理装置100による情報処理手順を示すフローチャートである。なお、情報処理装置100は、滞在時間予測モデルを予め生成しているものとする。
まず、情報処理装置100の受信部133は、広告コンテンツの取得要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。受信部133は、取得要求を受け付けていない場合には(ステップS101;No)、取得要求を受け付けるまで待機する。
一方、受信部133によって取得要求が受け付けられた場合には(ステップS101;Yes)、予測部134は、配信候補の広告コンテンツを特定する(ステップS102)。次に、予測部134は、特定した配信候補の広告コンテンツの中から、eCPMを算出していない未処理の広告コンテンツを1つ選択する(ステップS103)。
そして、予測部134は、選択した配信候補の広告コンテンツ(広告コンテンツiとする)に対応するLPにおいて、配信対象のユーザ(取得要求送信元のユーザ)が滞在した場合の滞在時間を予測する(ステップS104)。
次に、補正部135は、ステップS104で予測された予測滞在時間を用いて、広告コンテンツiのCVRを補正する(ステップS105)。次に、抽出部136は、広告コンテンツiのeCPMを算出する(ステップS106)。具体的には、抽出部136は、ステップS105で補正された補正CVRと広告コンテンツiの目標CPAと乗じて、CPCを算出し、また、算出したCPVと広告コンテンツiのCTRと乗じて、eCPMを算出する。
ここで、抽出部136は、ステップS102で特定した配信候補の商品の中に、eCPMを算出していない未処理の広告コンテンツが存在するか否かを判定する(ステップS107)。そして、抽出部136は、未処理の商品が存在する場合には(ステップS107;Yes)、ステップS103からの処理を繰り返させる。
一方、抽出部136は、未処理の広告コンテンツが存在しないと判定した場合には(ステップS107;No)、ステップS106で算出したeCPMに基づいて、配信対象の広告コンテンツを抽出する(ステップS108)。そして、配信部137は、ステップS107で抽出された広告コンテンツを端末装置20に配信する(ステップS109)。
〔4.変形例〕
上記実施形態にかかる情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
〔4−1.滞在時間予測モデル〕
上記実施形態では、モデル生成部132が、広告コンテンツ毎に予測モデルを生成することにより、予測部134が、広告コンテンツ毎に、当該広告コンテンツに対応するLPにユーザが滞在した場合の滞在時間を予測する例について説明した。しかし、モデル生成部132が、広告主毎に滞在時間予測モデルを生成することにより、予測部134は、広告主毎に滞在時間を予測してもよい。
例えば、広告主が複数の広告コンテンツを入稿している場合、モデル生成部132は、広告主毎に滞在時間予測モデルを生成してもよい。例えば、図4に示す広告コンテンツ記憶部122では、広告主C1は、広告コンテンツAD11およびAD12を入稿している。
かかる例を用いて説明すると、モデル生成部132は、図5に示す履歴情報記憶部123を参照し、広告コンテンツAD11およびAD12が表示された各ユーザが、最近使用した検索クエリを取得するとともに、取得した検索クエリ毎のユーザ数を集計する。また、モデル生成部132は、広告コンテンツAD11およびAD12が表示された各ユーザがそれぞれに対応するLP11、LP12に滞在した滞在時間を取得する。
そして、モデル生成部132は、取得した情報を元に、ユーザが使用した検索クエリに応じて、LP11およびLP12での滞在時間が全体としてどのような傾向を示すかといったことを機械学習する。そして、モデル生成部132は、例えば、ユーザが使用した検索クエリを説明変数X、滞在時間を目的変数Yとして、広告主C1に対する滞在時間予測モデルを生成する。
また、同様にして、モデル生成部132は、全ての広告主について、滞在時間予測モデルを生成する。これにより、予測部134は、広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、広告主毎に滞在時間を予測する。
〔4−2.指標値(1)〕
上記実施形態では、LPに対してユーザが示す興味の度合いに関する指標値として、LPにおいてユーザが滞在した場合の滞在時間を予測部134が予測する例について説明した。しかしながら、予測部134は、LPに対してユーザが示す興味の度合いに関する指標値として、滞在時間以外の所定の指標値を予測してもよい。具体的には、予測部134は、LPにおけるユーザの行動に基づく指標値として、滞在時間以外の所定の指標値を予測してもよい。
例えば、予測部134は、広告コンテンツに対応するLPから、さらに、かかるLPに関連する一連の遷移先コンテンツへ配信対象のユーザが遷移させてゆく遷移数を予測してもよい。
LPを含む遷移先コンテンツに対してユーザが示す興味の度合いが高いほど、ユーザは、情報を得るためにより先へとコンテンツを遷移させてゆく傾向があり、最終的にコンバージョンに至り易い。すなわち、遷移数が多いほどコンバージョン率が向上する可能性が高くなる。このようなことから、遷移数とコンバージョン率の間には相関関係が成立する。このため、予測部134は、遷移数を予測してもよい。
例えば、広告コンテンツY1がクリックされた場合に遷移される遷移先コンテンツとして、LP−Y2があるとする。また、LP−Y2に対し商品購入に関する購入ページY3が紐付けられ、さらに、購入ページY3に対し商品購入を行ったユーザへ提供される手続完了ページY4が紐付けられているとする。かかる場合、広告コンテンツY1、LP−Y2、購入ページY3、手続完了ページY4は、関連する一連のコンテンツといえる。
ここで、予測部134は、広告コンテンツの取得要求が受け付けられると、配信対象のユーザが、このように関連する一連のコンテンツをどこまで遷移させるか(例えば、広告コンテンツY1から購入ページY3まで遷移させる)を予測する。
また、予測部134が、このような予測処理が行えるように、モデル生成部132は、予め広告コンテンツ毎または広告主毎に遷移数予測モデルを生成する。
〔4−3.指標値(2)〕
また、予測部134は、LPに対してユーザが示す興味の度合いに関する指標値として、LPを配信対象のユーザがスクロールさせるスクロール量を予測してもよい。
LPに対してユーザが示す興味の度合いが高いほど、ユーザは、情報を得るためによりLPをスクロールさせる傾向があり、コンバージョンに至り易い。すなわち、スクロール量が多いほどコンバージョン率が向上する可能性が高くなる。このようなことから、スクロール量とコンバージョン率の間には相関関係が成立する。このため、予測部134は、スクロール量を予測してもよい。
また、予測部134が、このような予測処理が行えるように、モデル生成部132は、予め広告コンテンツ毎または広告主毎にスクロール量予測モデルを生成する。
〔4−4.指標値(3)〕
また、予測部134は、LPに対してユーザが示す興味の度合いに関する指標値として、LPにおいて配信対象のユーザが行う選択操作(例えば、クリック)の回数を予測してもよい。
LPに対してユーザが示す興味の度合いが高いほど、ユーザは、情報を得るためによりLPに含まれる様々なリンク情報をクリックする傾向があり、コンバージョンに至り易い。すなわち、選択操作の回数が多いほどコンバージョン率が向上する可能性が高くなる。このようなことから、選択操作の回数とコンバージョン率の間には相関関係が成立する。このため、予測部134は、選択操作の回数を予測してもよい。
また、予測部134が、このような予測処理が行えるように、モデル生成部132は、予め広告コンテンツ毎または広告主毎に選択操作回数予測モデルを生成する。
〔5.プログラム〕
また、上述してきた実施形態にかかる情報処理装置100は、例えば図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図8は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔6.その他〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔7.効果〕
上述してきたように、情報処理装置100は、予測部134と、補正部135とを有する。予測部134は、第1コンテンツの遷移先の第2コンテンツに関する指標値であって、第1コンテンツの配信対象のユーザが示す興味の度合いに関する指標値を予測する。補正部135は、予測部134によって予測された指標値に基づいて、第1コンテンツのコンバージョン率を補正する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、コンバージョン率の予測精度を高めることができる。また、情報処理装置100は、補正CVRと広告主に設定された目標CPAとを用いることで、入札単価を精度よく算出することができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、予測部134は、第2コンテンツにおけるユーザの行動に基づく指標値を予測する。
第2コンテンツに対するユーザの興味度に応じて、第2コンテンツにおけるユーザの行動は変化する傾向にある。このため、実施形態にかかる情報処理装置100は、第2コンテンツにおけるユーザの行動に基づく指標値を予測し、予測した指標値を用いることで、コンバージョン率の予測精度を高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、予測部134は、第2コンテンツにおいて配信対象のユーザが滞在した場合の滞在時間、第2コンテンツから配信対象のユーザが遷移させてゆく遷移数、第2コンテンツを配信対象のユーザがスクロールさせるスクロール量、または、第2コンテンツにおいて配信対象のユーザが行う選択操作の回数のうち、少なくとも何れか1つを予測する。
これにより、情報処理装置100は、コンバージョン率の精度を高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、予測部134は、ユーザに関するユーザ情報と、第1コンテンツに関する所定の情報とに基づき第1コンテンツ毎に生成された予測モデルを用いて、第1コンテンツ毎に指標値を予測する。
ユーザが第2コンテンツに対して示す興味の度合いは、当該第2コンテンツに対応する第1コンテンツ毎に異なる場合が多い。このため、情報処理装置100は、第1コンテンツ毎に生成された予測モデルを用いて、第1コンテンツ毎に指標値を予測することで、各第1コンテンツに対応するコンバージョン率の予測精度を高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、予測部134は、ユーザに関するユーザ情報と、第1コンテンツに関する所定の情報とに基づ記第1コンテンツの入稿元毎に生成された予測モデルを用いて、第1コンテンツの入稿元毎に前記指標値を予測する。
これにより、情報処理装置100は、入稿元毎に指標値を予測することで、各第1コンテンツに対応する入稿元によって入稿されている第1コンテンツ全体でのコンバージョン率の予想精度を高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、受信部133は、端末装置20から第1コンテンツの取得要求を受信する。また、予測部134は、受信部133によって取得要求が受信された場合に、取得要求に応じた第1コンテンツに対応する第2コンテンツに関する指標値であって、配信対象のユーザが示す興味の度合いに関する指標値を予測する。
これにより、情報処理装置100は、取得要求を受信する度にリアルタイムに指標値を予測するため、実績に応じて変動するコンバージョン率に対応した補正処理を行うことができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、補正部135は、コンバージョン率に対し、当該コンバージョン率に対応する指標値に関する値を重み値として乗じることにより、当該コンバージョン率を補正する。
これにより、情報処理装置100は、実績情報等に基づいて算出されたコンバージョン率の予測精度を高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、受付部131は、第1コンテンツによりコンバージョンを得るために費やす広告費の目標値の設定を受け付ける。また、算出部(抽出部136)は、広告費の目標値と、補正部135により補正された補正後のコンバージョン率とに基づいて、第1コンテンツが選択された際に課金する金額である入札単価を算出する。
これにより、情報処理装置100は、入札単価を精度よく算出することができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、抽出部は、抽出手段や抽出回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
10 広告主端末
20 端末装置
30 情報提供装置
100 情報処理装置
121 ユーザ情報記憶部
122 広告コンテンツ記憶部
123 履歴情報記憶部
124 予測モデル記憶部
130 制御部
131 受付部
132 モデル生成部
133 受信部
134 予測部
135 補正部
136 抽出部
137 配信部

Claims (9)

  1. 第1コンテンツに至ったユーザの行動であって、所定の記憶部に記憶される履歴情報によって示されるユーザの行動、および、前記第1コンテンツの遷移先の第2コンテンツでの当該ユーザの行動との関係性を学習した予測モデルに対して、前記第1コンテンツの配信対象のユーザが前記第1コンテンツに至った行動を示す行動情報を入力することにより、前記第2コンテンツに関する指標値であって、前記配信対象のユーザが示す興味の度合いに関する指標値を予測する予測部と、
    前記予測部によって予測された指標値を重み値として前記第1コンテンツのコンバージョン率に乗じることにより、前記第1コンテンツのコンバージョン率を補正する補正部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記予測部は、前記指標値として、前記第2コンテンツにおいて前記配信対象のユーザが滞在した場合の滞在時間、前記第2コンテンツから前記配信対象のユーザが遷移させてゆく遷移数、前記第2コンテンツを前記配信対象のユーザがスクロールさせるスクロール量、または、前記第2コンテンツにおいて前記配信対象のユーザが行う選択操作の回数のうち、少なくとも何れか1つを予測する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記予測部は、前記履歴情報によって示されるユーザの行動と、前記第2コンテンツでの当該ユーザの行動との間での関係性を学習することにより生成された予測モデルであって、前記第1コンテンツ毎に生成された前記予測モデルを用いて、前記第1コンテンツ毎に前記指標値を予測する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記予測部は、前記履歴情報によって示されるユーザの行動と、前記第2コンテンツでの当該ユーザの行動との間での関係性を学習することにより生成された予測モデルであって、前記第1コンテンツの入稿元毎に生成された前記予測モデルを用いて、前記第1コンテンツの入稿元毎に前記指標値を予測する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  5. 端末装置から前記第1コンテンツの取得要求を受信する受信部をさらに有し、
    前記予測部は、前記受信部によって前記取得要求が受信された場合に、前記取得要求に応じた前記第1コンテンツに対応する前記第2コンテンツに関する指標値であって、前記配信対象のユーザが示す興味の度合いに関する指標値を予測する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記第1コンテンツによりコンバージョンを得るために費やす広告費の目標値の設定を受け付ける受付部と、
    前記広告費の目標値と、前記補正部により補正された補正後のコンバージョン率とに基づいて、前記第1コンテンツが選択された際に課金する金額である入札単価を算出する算出部と
    をさらに有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  7. 前記予測部は、前記第1コンテンツである広告コンテンツの遷移先の第2コンテンツに関する指標値であって、当該広告コンテンツの配信対象のユーザが示す興味の度合いに関する指標値を予測する
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  8. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    第1コンテンツに至ったユーザの行動であって、所定の記憶部に記憶される履歴情報によって示されるユーザの行動、および、前記第1コンテンツの遷移先の第2コンテンツでの当該ユーザの行動との関係性を学習した予測モデルに対して、前記第1コンテンツの配信対象のユーザが前記第1コンテンツに至った行動を示す行動情報を入力することにより、前記第2コンテンツに関する指標値であって、前記配信対象のユーザが示す興味の度合いに関する指標値を予測する予測工程と、
    前記予測工程によって予測された指標値を重み値として前記第1コンテンツのコンバージョン率に乗じることにより、前記第1コンテンツのコンバージョン率を補正する補正工程と
    を含んだことを特徴とする情報処理方法。
  9. 第1コンテンツに至ったユーザの行動であって、所定の記憶部に記憶される履歴情報によって示されるユーザの行動、および、前記第1コンテンツの遷移先の第2コンテンツでの当該ユーザの行動との関係性を学習した予測モデルに対して、前記第1コンテンツの配信対象のユーザが前記第1コンテンツに至った行動を示す行動情報を入力することにより、前記第2コンテンツに関する指標値であって、前記配信対象のユーザが示す興味の度合いに関する指標値を予測する予測手順と、
    前記予測手順によって予測された指標値を重み値として前記第1コンテンツのコンバージョン率に乗じることにより、前記第1コンテンツのコンバージョン率を補正する補正手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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