JP2018142381A - 補正装置、補正方法および補正プログラム - Google Patents

補正装置、補正方法および補正プログラム Download PDF

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龍希 村上
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Yasunori Yabuki
泰教 矢吹
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Abstract

【課題】コンテンツの評価値の精度を高めること。【解決手段】本願にかかる補正装置は、取得部と、補正部とを有する。取得部は、ユーザが所定のコンテンツに関する行動として、所定のコンテンツに関するコンバージョンにつながる行動を起こしてからの経過時間を取得する。補正部は、取得部によって取得された経過時間に応じて、当該行動に基づく配信候補のコンテンツの評価値を補正する。【選択図】図4

Description

本発明は、補正装置、補正方法および補正プログラムに関する。
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、インターネットを介した広告配信が盛んに行われている。例えば、広告媒体(ウェブページ)に設定された広告枠に、企業や商品等の広告コンテンツを表示し、かかる広告コンテンツがクリックされた場合に、広告主のウェブページへ遷移させる広告配信が行われている。
ここで、評価対象の広告について、ユーザが起こした行動回数および当該広告の表示回数から取得した行動率分布を、過去の行動率を用いて補正し、補正した値を用いて、最終的な広告の評価値を算出する技術が提案されている(特許文献1)。
特開2013−161359号公報
しかしながら、上記の従来技術では、必ずしもコンテンツ(例えば、広告コンテンツ)の評価値の精度を高めることができるとは限らない。具体的には、上記の従来技術では、評価対象の広告を表示した表示回数と、当該広告に応じて閲覧者が行動を起こした行動回数とを取得し、取得した値に基づいて、閲覧者が行動を起こす確率の確率分布を作成する。そして、上記の従来技術では、過去に表示された広告毎に、閲覧者が行動を起こした割合である行動率を取得し、取得した行動率の頻度に応じて確率分布を補正し、補正した値を用いて、最終的な広告の評価値を算出する。
このように、上記の従来技術では、過去の情報から算出した行動率を用いて、現時点までに得られた情報から算出した確率分布を補正するが、過去の情報を加味したとしても十分な数の表示回数や行動回数が得られるとは限らないため、コンテンツの評価値の精度を高めることができるとは限らない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、コンテンツの評価値の精度を高めることができる補正装置を提供することを目的とする。
本願にかかる補正装置は、ユーザが所定のコンテンツに関する行動として、前記所定のコンテンツに関するコンバージョンにつながる行動を起こしてからの経過時間を取得する取得部と、前記取得部によって取得された経過時間に応じて、当該行動に基づく配信候補のコンテンツの評価値を補正する補正部とを有することを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、コンテンツの評価値の精度を高めることができるといった効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる情報処理の一例を示す図である。 図2は、経過時間に応じたコンバージョン率の遷移を示す図である。 図3は、実施形態にかかる情報処理システムの構成例を示す図である。 図4は、実施形態にかかる情報処理装置の構成例を示す図である。 図5は、実施形態にかかる時間情報記憶部の一例を示す図である。 図6は、実施形態にかかる広告コンテンツ記憶部の一例を示す図である。 図7は、実施形態にかかる重み情報記憶部の一例を示す図である。 図8は、実施形態にかかる情報処理装置による情報処理手順を示すフローチャートである。 図9は、広告コンテンツが属するカテゴリ毎に、時間経過に応じたコンバージョン率の遷移を示す図である。 図10は、変形例にかかる重み情報記憶部の一例を示す図である。 図11は、変形例にかかる広告コンテンツ記憶部の一例を示す図である。 図12は、変形例にかかるモデル情報記憶部の一例を示す図である。 図13は、変形例にかかる情報処理の一例を示す図である。 図14は、変形例にかかる情報処理の一例を示す図である。 図15は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願にかかる補正装置、補正方法および補正プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる補正装置、補正方法および補正プログラムが限定されるものではない。
〔1.情報処理〕
まず、図1を用いて、実施形態にかかる補正処理を含む一連の情報処理について、一例を用いて説明する。図1は、実施形態にかかる情報処理の一例を示す図である。図1の例では、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とを有する。そして、端末装置10と、情報処理装置100とは、ネットワークを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10と、複数台の情報処理装置100とが含まれてもよい。
補正装置の一例である情報処理装置100は、広告主により入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。実施形態にかかる情報処理装置100は、リターゲティング広告と呼ばれる広告配信を行う。リターゲティング広告とは、例えば、広告主によって指定された所定のウェブサイトにアクセスしたユーザの端末装置10に、当該所定のウェブサイトに関連する広告コンテンツを表示させる手法である。
また、実施形態にかかる情報処理装置100は、広告コンテンツから商品購入や会員登録等の利益につながる成果を1件獲得するのにかかるコストであるコンバージョン単価(CPA:Cost Per Action)の目標値である目標コンバージョン単価を広告主に設定させることで、かかる目標コンバージョン単価に基づいて、広告コンテンツに対して設定する入札単価を算出する機能を有する。
具体的には、情報処理装置100は、広告コンテンツ毎に、当該広告コンテンツのコンバージョン率と、当該広告コンテンツに対して設定された目標コンバージョン単価とを乗じることにより、当該広告コンテンツが選択された際に課金する金額である入札単価を算出する。そして、情報処理装置100は、算出した入札単価に基づいて、広告配信を行う。
ここで、コンバージョン率は、広告コンテンツからコンバージョンに至った数(コンバージョン数)を、その広告コンテンツがこれまでにクリックされたクリック数で除算することにより算出される実績値である。このため、コンバージョン数やクリック数が多くなるほどコンバージョン率の精度は統計的に高くなるといえる。言い換えれば、コンバージョン数やクリック数が少ないと、コンバージョン率の精度は統計的に低いといえる。
つまり、コンバージョン率は、実績情報に応じて変化する不安定な値といえる。このため、ひとたび算出したコンバージョン率が、必ずしも確かな値であるとは限らない。本来、信頼性に足り十分な数のクリック数と、コンバージョン数から算出したコンバージョン率を用いることが望ましいが、そもそもクリックされ難い広告コンテンツも多く存在するうえに、一般に広告コンテンツがクリックされたとしてもコンバージョンに至る確率は非常に低い。したがって、全ての広告コンテンツに対して精度よくコンバージョン率を算出するのは困難な場合がある。
また、例えば、精度の低いコンバージョン率を用いて入札単価を算出した場合、算出した入札単価も精度の良いものとは限らないため、広告主満足度の高い広告配信ができない場合がある。
そこで、実施形態にかかる情報処理装置100は、実績情報等から得られたコンバージョン率を補正する補正処理を行う。具体的には、情報処理装置100は、ユーザが端末装置10を用いて、所定のコンテンツに関する行動を起こしてからの経過時間に応じて、当該所定のコンテンツに対応する広告コンテンツのコンバージョン率(評価値の一例)を補正する。
上述したように、情報処理装置100は、リターゲティングにより広告配信を行うものであるため、本実施形態では、所定のコンテンツとは、広告主によって指定された所定のウェブサイト(ウェブページ)を示す。また、本実施形態では、ユーザによる所定のコンテンツに関する行動とは、ユーザが、かかる所定のウェブサイトにアクセスすることを示す。したがって、さらに具体的には、情報処理装置100は、ユーザが広告主によって指定された所定のウェブサイトにアクセスしてから、当該所定のウェブサイトにアクセスしたことに基づく取得要求であって、広告コンテンツの取得要求を受信するまでに経過した経過時間に応じて、当該所定のコンテンツに対応する広告コンテンツのコンバージョン率を補正する。
ここで、経過時間と広告コンテンツのコンバージョン率との関係性について、図2を用いて説明する。図2は、経過時間に応じたコンバージョン率の遷移を示す図である。具体的には、図2は、リターゲティングにより端末装置10に配信された広告コンテンツがクリックされた回数(クリック数)と、クリックされた広告コンテンツからコンバージョンに至った数(コンバージョン数)といった実績情報を用いて算出したコンバージョン率を、経過時間に対してプロットしたものである。また、ここでの経過時間は、ユーザが広告主によって指定された所定のウェブサイトにアクセスしてから、当該所定のウェブサイトに関連する広告コンテンツの取得要求が情報処理装置100により受信されるまでに経過した経過時間である。
図2に示すように、コンバージョン率は、経過時間が短いほど高く、経過時間の増加に伴って減少する傾向にあることが認められる。このような傾向を示す理由としては、経過時間が短いうちは、目的対象へのユーザの興味が高まっている状態であるため、その目的対象をユーザは購入し易く、時間が経過してゆくにつれて、興味は薄れてゆくため、その目的対象をユーザは購入し難くなるためであることが考えられる。
そして、上述したように、コンバージョン率は、コンバージョン数をクリック数で除算することにより算出されるが、このように算出されたコンバージョン率は、平均的な値であるといえる。しかし、実際は、図2に示すように、コンバージョン率は、経過時間に応じて変化するものであるため、経過時間に応じた補正をかけることで精度を高めることができる。
なお、経過時間を考慮せず単に実績情報から算出されるコンバージョン率(以下、「CVR」と表記する)を、時間経過を用いて補正した値は予測値であることから、かかる予測値はCVRに対して予測コンバージョン率(以下、「予測CVR」と表記する)といえる。以下では、図1に戻り、情報処理装置100によって行われる情報処理の一例について具体的に説明する。
まず、情報処理装置100は、予め広告主から広告コンテンツの入稿や、広告コンテンツに関する情報設定を受け付けて広告コンテンツ記憶部に格納しているものとする。図1では、情報処理装置100は、例えば、広告主C1から広告コンテンツAD11の入稿を受け付けるとともに、配信条件「P11」および目標CPA「15,000」の設定を受け付けている例を示す。なお、広告主C1は、後述する広告主装置20を用いて、入稿等を行う。
ここで、配信条件とは、リターゲティング広告を行うため、広告主により設定される情報である。例えば、広告主は、自身が管理するウェブページを配信条件として設定することで、かかるウェブページを訪問したユーザに、自身が入稿した広告コンテンツを提供するよう情報処理装置100に対して設定する。つまり、図1では、広告主C1が、自身のウェブページP11を訪問したユーザに、ウェブページP11と関連する内容の広告コンテンツAD11を提供するよう情報処理装置100に対して指示している例を示す。広告主C2についても図1に示す通りであるため、説明を省略する。
ここで、端末装置10は、ユーザU1の操作に従って、「2016年3月13日19時」にウェブページP11にアクセスしたとする(ステップS1)。ウェブページP11には、リターゲティングタグ(以下、「リタゲタグ」と表記する)として、リタゲタグTg15が設定されている。
リタゲタグは、リターゲティング広告のために、例えば、広告主によりウェブページ等に設定され、リターゲティング通知(以下、「リタゲ通知」と表記する)とよばれる情報通知を端末装置10に行わせる。上記のように、ウェブページP11は、広告主C1によって管理されるものであるため、リタゲタグTg15は、広告主C1によって予めウェブページP11に設定されているものとする。また、リタゲタグTg15は、リタゲ通知として、端末装置10に対してユーザID、リタゲタグTg15を含むウェブページP11のページID、および、ウェブページP11へ端末装置10がアクセスしたアクセス日時を情報処理装置100に送信させるものとする。
つまり、図1では、端末装置10は、ユーザU1の操作に従って、ウェブページP11にアクセスしたことにより、ユーザID「U1」、ページID「P11」、アクセス日時「2016年3月13日19時」を情報処理装置100に送信する(ステップS2)。また、情報処理装置100は、ステップS2で受け付けた各種情報を対応付けて時間情報記憶部に格納する。
また、端末装置10は、ユーザU1の操作に従って、「2016年3月15日14時」にウェブページP21にアクセスしたとする(ステップS3)。ウェブページP21には、リタゲタグTg16が設定されている。上記のように、ウェブページP12は、広告主C2によって管理されるものであるため、リタゲタグTg16は、広告主C2によって予めウェブページP21に設定されているものとする。また、リタゲタグ16は、リタゲタグTg15と同様に、リタゲ通知として、端末装置10に対してユーザID、リタゲタグTg16を含むウェブページP21のページID、および、ウェブページP21へ端末装置10がアクセスしたアクセス日時を情報処理装置100に送信させる。
つまり、図1では、端末装置10は、ユーザU1の操作に従って、ウェブページP21にアクセスしたことにより、ユーザID「U1」、ページID「P21」、アクセス日時「2016年3月15日14時」を情報処理装置100に送信する(ステップS4)。また、情報処理装置100は、ステップS3で受け付けた各種情報を対応付けて時間情報記憶部に格納する。
また、ここで、端末装置10は、ユーザU1の操作に従って、ウェブページP11およびP21にアクセスしたことに基づく広告コンテンツの取得要求を情報処理装置100に送信したとする(ステップS5)。ウェブページP11およびP21にアクセスしたことに基づく広告コンテンツの取得要求とは、例えば、ウェブページP11に対応する広告コンテンツAD11、および、ウェブページP21に対応する広告コンテンツAD21を表示可能な広告枠を含む所定のコンテンツにアクセスしたことによる取得要求である。なお、かかる取得要求には、端末装置10のユーザID「U1」が含まれる。
情報処理装置100は、端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受信すると、かかる取得要求を受信した要求受信日時を取得する(ステップS6)。例えば、情報処理装置100は、自装置内の所定のタイマーから要求受信日時を取得する。ここでは、情報処理装置100は、要求受信日時「2016年3月15日22時」を取得したものとする。
また、情報処理装置100は、配信候補の広告コンテンツを特定する(ステップS7)。例えば、情報処理装置100は、時間情報記憶部を参照し、取得要求送信元のユーザU1がこれまでにアクセスしたウェブページがウェブページP11およびP21であることを特定する。次に、情報処理装置100は、広告コンテンツ記憶部を参照し、ウェブページP11およびP21が配信条件として設定されていることから、ウェブページP11に対応する広告コンテンツAD11、および、ウェブページP21に対応する広告コンテンツAD21を配信候補の広告コンテンツとして特定する。
次に、情報処理装置100は、ユーザU1が、ウェブページP11およびP21それぞれにアクセスしてから、ユーザU1の端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受信するまでに経過した経過時間を取得する(ステップS8)。例えば、情報処理装置100は、アクセス日時と要求受信日時との差分を経過時間として取得する。
図1の例では、情報処理装置100は、ユーザU1がウェブページP11にアクセスしてから、取得要求を受信するまでの経過時間として「53時間」を取得する。また、情報処理装置100は、ユーザU1がウェブページP21にアクセスしてから、取得要求を受信するまでの経過時間として「8時間」を取得する。
次に、情報処理装置100は、ステップS8で取得した経過時間に応じて、配信候補の広告コンテンツAD11およびAD21それぞれのCVRを補正する(ステップS9)。具体的には、情報処理装置100は、配信候補の広告コンテンツAD11およびAD21それぞれのCVRを、対応する経過時間を用いて補正する。
ここで、図2を参照すると、経過時間「25時間」以内ではコンバージョン率が非常に高いことがわかる。このようなことから、例えば、経過時間「25時間」以内では、経過時間を考慮せずに実績情報から単純に算出されたCVRよりも、実際のコンバージョン率は高くなることが予想される。したがって、情報処理装置100は、経過時間「8時間」に対応する広告コンテンツAD21のCVR「0.03」を大きく高めるための補正を行う。
例えば、情報処理装置100は、広告コンテンツAD21のCVR「0.03」に所定の重み値(ここでは、「3」とする)を乗じることにより、広告コンテンツAD21のCVRを「0.09」へと補正する。これは、情報処理装置100が、広告コンテンツAD21において、経過時間「8時間」では、実際にはコンバージョン率は「0.09」となることを予測したことに相当する。
また、図2を参照すると、経過時間「25時間」より以降では、CVRは比較的緩やかな減少を示しているか、あるいは、一定ととらえることもできる。このようなことから、例えば、経過時間「25時間」以降では、時間経過を考慮せずに実績情報から単純に算出されたCVRと、実際のコンバージョン率とは大差ないことが予想される。したがって、情報処理装置100は、経過時間「53時間」に対応する広告コンテンツAD11のCVR「0.05」をわずかに高める補正を行うか、または、補正しない。
例えば、情報処理装置100は、広告コンテンツAD11のCVR「0.05」に所定の重み値(ここでは、「1.2」とする)を乗じることにより、広告コンテンツAD11のCVRを「0.06」へと補正する。これは、情報処理装置100が、広告コンテンツAD11において、経過時間「53時間」では、実際にはコンバージョン率は「0.06」となることを予測したことに相当する。
次に、情報処理装置100は、配信対象の広告コンテンツを抽出する(ステップS10)。具体的には、情報処理装置100は、ステップS9で補正したCVR、すなわち予測CVRに基づいて、配信候補の広告コンテンツAD11およびAD21それぞれの期待収益値(eCPM:effective Cost Per Mille)を算出する。さらに具体的には、情報処理装置100は、予測CVRと目標CPAとを乗じることにより、入札単価(CPC:Cost Per Click)を算出する。そして、情報処理装置100は、算出したCPCとクリック率(CTR:Click Through Rate)とを乗じることにより、eCPMを算出する。
そして、情報処理装置100は、広告コンテンツAD11、AD21のうち、算出したそれぞれのeCPMが高い方の広告コンテンツを配信対象の広告コンテンツとして抽出する。そして、情報処理装置100は、抽出した広告コンテンツを取得要求送信元の端末装置10に配信する。
このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザが所定のコンテンツにアクセスしてからの経過時間に応じて、当該所定のコンテンツに対応する広告コンテンツのコンバージョン率を補正する。これにより、情報処理装置100は、経過時間に応じて変化するコンバージョン率に応じて、実績値から算出したコンバージョン率を補正することができるため、実績値から算出したコンバージョン率をより精度の高い値へと予測することができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100は、補正後のコンバージョン率を用いることにより、入札単価を精度よく算出することができる。また、情報処理装置100は、コンバージョンオプティマイズにより、上記のように算出した入札単価を広告主に代わって自動設定し、そして広告配信を行うため、広告主満足度の高い広告配信を行うことができる。
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、図3を用いて、実施形態にかかる情報処理システムの構成について説明する。図3は、実施形態にかかる情報処理システム1の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理システム1には、端末装置10と、広告主装置20〜20と、情報提供装置30と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10、広告主装置20〜20、情報提供装置30、情報処理装置100は、ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図3に示した情報処理システム1には、複数台の端末装置10、複数台の情報提供装置30、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される端末装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。例えば、端末装置10は、情報提供装置30にアクセスすることで、情報提供装置30からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示装置(例えば、液晶ディスプレイ)に表示する。また、端末装置10は、ウェブページに広告枠が含まれる場合には、情報処理装置100にアクセスすることで、情報処理装置100から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをウェブページ上に表示する。ただし、この例に限られず、端末装置10は、広告コンテンツを含むウェブページを情報提供装置30から取得してもよい。この場合、情報提供装置30は、情報処理装置100によって配信される広告コンテンツを組み込んだウェブページを端末装置10に配信する。
広告主装置20〜20は、広告主によって利用される端末装置である。広告主装置20〜20は、広告主の操作に従って、広告コンテンツの入稿や、広告コンテンツに関する情報設定を情報処理装置100に対して行う。実施形態にかかる広告主装置20〜20は、静止画像や、動画像や、テキストデータ等の該当する広告コンテンツを情報処理装置100に入稿する。
また、広告主装置20〜20は、配信条件として、所定のウェブページ(例えば、広告主により管理されるウェブページ)を指定することで、かかるウェブページに訪問したことのあるユーザに対し自身の広告コンテンツを提供するよう情報処理装置100に対して指示する。情報処理装置100は、広告主によりこのような設定がなされることで、リターゲティング広告を行う。
また、広告主装置20〜20は、広告予算として、目標CPAを設定することで、その目標CPAを達成できるような広告配信を行うよう情報処理装置100に対して指示する。情報処理装置100は、コンバージョンオプティマイズ機能により、広告主にこのような設定がなされることで、入札単価を自動算出し、算出した入札単価を用いて広告配信を行う。
また、広告主は、広告主装置20〜20を用いて、広告コンテンツを情報処理装置100に入稿せずに、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合もある。この場合、情報処理装置100に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主装置」といった表記は、広告主装置だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。また、広告主装置20〜20は、それぞれ同様の機能を有するので、以下では、広告主装置20〜20を区別する必要が無い場合には、これらを総称して「広告主装置20」と表記する場合がある。
情報提供装置30は、端末装置10にウェブページを提供するウェブサーバ等である。情報処理装置30は、例えば、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログ等に関する各種ウェブページを提供する。
情報処理装置100は、広告主装置20から入稿された広告コンテンツを、広告主により設定された設定情報に基づき配信するサーバ装置である。上記の通り、情報処理装置100は、端末装置10からアクセスされた場合に、広告コンテンツを端末装置10に配信する。また、情報処理装置100は、情報提供装置30からアクセスされた場合には、広告コンテンツを情報提供装置30に配信する。
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100について説明する。図4は、実施形態にかかる情報処理装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、端末装置30との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、時間情報記憶部121と、広告コンテンツ記憶部122−1と、重み情報記憶部123−1とを有する。
(時間情報記憶部121について)
時間情報記憶部121は、所定のコンテンツにユーザがアクセスしたアクセス日時を記憶する。本実施形態では、時間情報記憶部121は、図1に示すようにリタゲタグが設定されたウェブページ、すなわちリターゲティング広告に関連するウェブページにユーザがアクセスしたアクセス日時を記憶する。ここで、図5に実施形態にかかる時間情報記憶部121の一例を示す。図5の例では、時間情報記憶部121は、「ユーザID」、「ウェブページID」、「アクセス日時」といった項目を有する。なお、時間情報記憶部121は、図1に示す時間情報記憶部より詳細に説明するものである。
「ユーザID」は、ユーザまたはユーザの端末装置10を識別するための識別情報を示す。「ウェブページID」は、ウェブページを識別するための識別情報を示す。なお、「ウェブページID」は、ウェブページを識別するものであればよく、例えば、ウェブページのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。アクセス日時は、ユーザが、対応するウェブページにアクセスしたアクセス日時を示し、例えば、「西暦・月・日・時刻」といった組み合わせに相当する。なお、アクセス日時は、後述する取得部133によって取得される。
すなわち、図5では、ユーザID「U1」によって識別されるユーザが、ウェブページID「P1」によって識別されるウェブページに「2016年3月13日9時」にアクセスした例を示す。なお、図1でも示したが、ユーザIDを用いて、ユーザを区別して表記する場合がある。例えば、ユーザID「U1」によって識別されるユーザをユーザU1と表記する。また、広告主、広告コンテンツついても同様に識別情報を用いて表記する場合がある。
(広告コンテンツ記憶部122−1について)
広告コンテンツ記憶部122−1は、広告主装置20から入稿された広告コンテンツや、広告主装置20から設定を受け付けた広告コンテンツに関する各種情報を記憶する。また、広告コンテンツ記憶部122−1は、広告配信に関する実績情報を記憶する。ここで、図6に実施形態にかかる広告コンテンツ記憶部122−1の一例を示す。図6の例では、広告コンテンツ記憶部122−1は、「広告主ID」、「広告ID」、「広告コンテンツ」、「配信条件」、「目標CPA」、「クリック数」、「CTR」、「コンバージョン数」といった項目を有する。なお、図5に示す広告コンテンツ記憶部122−1は、図1に示す広告コンテンツ記憶部をより詳細に説明するものである。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末を識別するための識別情報を示す。「広告ID」は、広告コンテンツを識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツを示す。図6では、「広告コンテンツ」に概念的な情報が格納される例を示すが、実際には、静止画像、動画像、テキストデータ、または、これらの格納場所を示すファイルパス名等が記憶される。
「配信条件」は、リターゲティング広告を行うために広告主により設定される情報である。例えば、広告主は、自身が管理するウェブページを配信条件として設定することで、かかるウェブページを訪問したユーザに、自身が入稿した広告コンテンツを提供するよう情報処理装置100に対して指示する。つまり、「配信条件」は、リターゲティング広告において、ユーザにどのような広告コンテンツを配信するかを決定するための条件情報である。
「目標CPA」は、対応する広告コンテンツから商品購入や会員登録等の利益につながる成果、すなわちコンバージョンを1件獲得するのにかかるコストであるコンバージョン単価の目標値を示す。コンバージョンオプティマイズでは、所定数(例えば、「10」)以上のコンバージョンが得られている広告コンテンツにのみ「目標CPA」を設定可能とすることが決められている。
「クリック数」は、広告コンテンツがこれまでにクリックされた回数を示す。「CTR」は、「クリック数」を広告コンテンツの表示回数によって除算した値である。なお、端末装置10に配信されたことがない広告コンテンツのCTRには、予め決められている固定値や、全広告コンテンツにおけるCTRの平均値や、同一の広告カテゴリ(例えば、「車」、「旅行」)に属する全広告コンテンツにおけるCTRの平均値等が記憶される。「コンバージョン数」は、広告コンテンツがこれまでにクリックされコンバージョンに至った数を示す。
すなわち、図6の例では、広告主ID「C1」によって識別される広告主が、広告ID「AD11」によって識別される広告コンテンツとして、当該広告コンテンツのデータ「XX11」を入稿した例を示す。また、広告主C1が、自身が管路するウェブページ「P11」を訪問したユーザに広告コンテンツAD11を提供するよう指示している例を示す。また、広告主C1が、広告コンテンツAD11に対し目標CPA「15,000」を設定している例を示す。
(重み情報記憶部123−1について)
重み情報記憶部123−1は、CVRを補正するための重み値を記憶する。例えば、重み情報記憶部123−1は、図2に示す時間経過に応じたコンバージョン率の移り変わりに基づく重み値を記憶する。例えば、重み情報記憶部123−1は、図2に示されるように、経過時間が短いほどコンバージョン率は高いといった傾向に基づき、経過時間が短いほど高い重み値を記憶する。ここで、図7に実施形態にかかる重み情報記憶部123−1の一例を示す。図7の例では、重み情報記憶部123−1は、「経過時間」、「重み値」といった項目を有する。
「経過時間」は、ユーザが広告主によって指定された所定のコンテンツにアクセスしてから、当該所定のコンテンツにアクセスしたことに基づく取得要求であって、広告コンテンツの取得要求を情報処理装置100が受信するまでに経過した経過時間を示す。「重み値」は、上記のように経過時間に応じたコンバージョン率の遷移に基づく重み値を示す。なお、本実施形態では、経過時間を単位時間(1時間)で示すものとするが、これに限らず、例えば、秒単位、分単位、日単位等で示されてもよい。
ここで、重み値の設定についてさらに具体的に説明する。例えば、図2を参照すると、経過時間「25時間」以内では、コンバージョン率が非常に高いことがわかる。このようなことから、例えば、経過時間「25時間」以内では、経過時間を考慮せずに実績情報から単純に算出されたCVRよりも、実際のコンバージョン率は高くなることが予想される。このため、経過時間「25時間」以内では、経過時間が短いほど補正の度合いを高くする重み値であって、CVRをより高い値へと補正するための重み値が設定される。
これに対し、経過時間「25時間」以降では、コンバージョン率は比較的緩やかな減少を示しているか、あるいは、一定ととらえることもできる。このようなことから、例えば、経過時間「25時間」以降では、経過時間を考慮せずに実績情報から単純に算出されたCVRと、実際のコンバージョン率とは大差ないことが予想される。このため、経過時間「25時間」以降では、緩やかな減少に対応させてCVRをわずかに高い値へと補正するために、経過時間「25時間」以内のものと比較して補正の度合いが小さな重み値が設定される。また、CVRを補正しない重み値、すなわち重み値「1」が設定されてもよい。
一例を示すと、図2に示す直線モデルM1は、プロットの分散に基づき算出された近似曲線であるが、かかる直線モデルM1に基づき重み値が設定される。
すなわち、図7の例では、経過時間「0〜5時間」以内の場合、重み値「3.0」を用いて補正するよう定められている例を示す。
(制御部130について)
図2に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部130は、受付部131と、受信部132と、取得部133と、補正部134と、抽出部135と、配信部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部131について)
受付部131は、広告主端末20から広告コンテンツの入稿、および、広告コンテンツに関する各種情報の設定を受け付け、受け付けた広告コンテンツや設定情報を広告コンテンツ記憶部122−1に格納する。具体的には、受付部131は、静止画像、動画像、テキストデータ等に該当する広告コンテンツの入稿や、配信条件および目標CPA等の設定を受け付ける。
そして、受付部131は、広告主IDおよび広告IDを払い出し、払い出した広告主IDおよび広告IDに対応付けて、上記のように受け付けた情報を広告コンテンツ記憶部122−1に格納する。
(受信部132について)
受信部132は、端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受信する。例えば、受信部132は、所定のコンテンツに取得要求送信元のユーザがアクセスしたことに基づく広告コンテンツの取得要求を受信する。ここでの取得要求は、例えば、リターゲティング広告を設定している広告主によって指定されているコンテンツに取得要求送信元のユーザが過去にアクセスしていることで、当該コンテンツに対応する広告コンテンツを取得するための取得要求を示す。
また、受信部132は、広告コンテンツの取得要求を受信した旨の情報を取得部133に通知する。
(取得部133について)
取得部133は、受信部132によって広告コンテンツの取得要求が受信されると、かかる取得要求送信元のユーザが、所定のコンテンツに関する行動を起こしてからの経過時間を取得する。具体的には、取得部133は、所定のコンテンツに取得要求送信元のユーザがアクセスしてからの経過時間を取得する。
例えば、取得部133は、所定のコンテンツに取得要求送信元のユーザが、端末装置10を用いてアクセスしたアクセス日時を取得する。また、取得部133は、受信部132によって当該所定のコンテンツに取得要求送信元のユーザがアクセスしたことに基づく広告コンテンツの取得要求が受信された日時である要求受信日時を取得する。これにより、取得部133は、所定のコンテンツに取得要求送信元のユーザがアクセスしてから、受信部132によって当該所定のコンテンツに当該取得要求送信元のユーザがアクセスしたことに基づく広告コンテンツの取得要求が受信されるまでに経過した経過時間を取得する。すなわち、取得部133は、要求受信日時からアクセス日時を差し引いた差分時間を経過時間として取得する。また、取得部133は、このような経過時間をユーザがアクセスした所定のコンテンツ毎に取得する。
本実施形態において、所定のコンテンツとは、上述してきたように、リターゲティング広告に関連するコンテンツ(ウェブページ)であって、例えば、広告主により管理されるコンテンツである。以下では、取得部133による取得処理の一例について説明する。
例えば、端末装置10は、ユーザU1の操作に従って、「2016年3月13日19時」にウェブページP11にアクセスしたとする。図1に示すように、ウェブページP11には、リタゲタグTg15が設定されているため、端末装置10は、ユーザID「U1」と、ページID「P11」と、アクセス日時「2016年3月13日19時」とを対応付けて情報処理装置100に送信する。これにより、取得部133は、ユーザU1からアクセス日時「2016年3月13日19時」を取得する。そして、取得部133は、取得したユーザID「U1」と、ページID「P11」と、アクセス日時「2016年3月13日19時」とを時間情報記憶部121に格納する。また、かかるアクセス日時をアクセス日時T11とする。
また、例えば、端末装置10は、ユーザU1の操作に従って、「2016年3月15日14時」にウェブページP21にアクセスしたとする。図1に示すように、ウェブページP21には、リタゲタグTg16が設定されているため、端末装置10は、ユーザID「U1」と、ページID「P21」と、アクセス日時「2016年3月15日14時」とを対応付けて情報処理装置100に送信する。これにより、取得部133は、ユーザU1からアクセス日時「2016年3月15日14時」を取得する。そして、取得部133は、取得したユーザID「U1」と、ページID「P21」と、アクセス日時「2016年3月15日14時」とを時間情報記憶部121に格納する。また、かかるアクセス日時をアクセス日時T21とする。
ここで、アクセス日時について説明する。これまで、アクセス日時は、端末装置10がユーザU1の操作に従って、コンテンツにアクセスした時点での日時であるものとして説明してきた。しかし、アクセス日時は、かかる例に限定されるものではない。例えば、ユーザは、コンテンツにアクセスした後、アクセスしたコンテンツをしばらくの間閲覧する可能性がある。したがって、アクセス日時は、端末装置10がコンテンツを表示している間であれば、いずれの時間であってもよい。また、アクセス日時は、かかるコンテンツから別のコンテンツへ遷移される等により閉じられた日時であってもよい。そして、上記のようにアクセス日時をどのようなタイミングにするかは、例えば、広告主がリタゲタグを制御することにより予め設定されてもよい。
しかしながら、アクセス日時のタイミングの設定が広告主によって異なる場合、算出される経過時間に不平等が生じてしまう場合がある。このため、アクセス日時をどのようなタイミングにするかが事前に統一されておくことが望ましい。
取得部133の説明に戻る。ここで、端末装置10は、ユーザU1の操作に従って、ウェブページP11およびP21にアクセスしたことに基づく広告コンテンツの取得要求を情報処理装置100に送信したとする。かかる取得要求には、ユーザID「U1」が含まれる。
受信部132は、ユーザU1の端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受信すると、取得要求を受信した旨の情報として、例えば、ユーザID「U1」を取得部133に通知する。取得部133は、受信部132からユーザID「U1」を受け付けると、現在の日時を要求取得日時として取得する。例えば、取得部133は、情報処理装置100内の所定のタイマーから要求受信日時を取得する。ここでは、取得部133は、要求受信日時「2016年3月15日22時」を取得したものとする。また、かかる取得要求を取得要求AR1、かかる要求受信日時を要求受信日時T1とする。
なお、要求取得日時は、受信部132によって取得されてもよい。例えば、受信部132は、広告コンテンツの取得要求を受信すると、情報処理装置100内の所定のタイマーから現在の日時を要求受信日時として取得する。そして、受信部132は、取得した要求受信日時とユーザIDとを対応付けて、取得部133に通知する。
次に、取得部133は、配信候補の広告コンテンツを特定する。例えば、取得部133は、図5に示す時間情報記憶部121を参照し、ユーザU1がこれまでにアクセスしたウェブページがウェブページP11およびP21であることを特定する。図5の例では、ユーザU1は、ウェブページP11およびP21以外にも、ウェブページP31にもアクセスしている。
ここで、情報処理装置100には、リターゲティング広告において、配信する広告コンテンツを、広告コンテンツの取得要求を受信した現時点より過去3カ月以内にアクセスされたウェブページに対応する広告コンテンツとするといった設定がなされているものとする。図5の例では、ユーザU1が、ウェブページP31にアクセスしたのは「2015年10月16日10時25分」であり、取得要求AR1が受信された要求受信日時「2016年3月15日22時」より3カ月以上前である。このため、取得部133は、ユーザU1がこれまでにアクセスしたウェブページがウェブページP11およびP21であることを特定する。
また、取得部133は、図6に示す広告コンテンツ記憶部122−1を参照し、ウェブページP11およびP21が配信条件として設定されていることから、ウェブページP11に対応する広告コンテンツAD11、および、ウェブページP21に対応する広告コンテンツAD21を配信候補の広告コンテンツとして特定する。なお、このような配信候補の広告コンテンツを特定する特定処理は、取得部133以外の他の処理部(例えば、特定部)によって行われてもよい。
そして、取得部133は、ユーザU1がウェブページP11およびP21それぞれにアクセスしてから、取得要求AR1を受信するまでに経過した経過時間を取得する。
具体的には、取得部133は、ユーザU1がウェブページP11にアクセスしてから、ユーザU1の端末装置10から取得要求AR1を受信するまでに経過した経過時間を取得する。また、取得部133は、ユーザU1がウェブページP21にアクセスしてから、ユーザU1の端末装置10から取得要求AR1が受信されるまでに経過した経過時間を取得する。
つまり、取得部133は、取得要求AR1が受信された要求受信日時T1「2016年3月15日22時」からアクセス日時T11「2016年3月13日19時」を差し引いた差分時刻T1−T11である「53時間」を、ユーザU1がウェブページP11にアクセスしてから、取得要求AR1が受信されるまでに経過した経過時間として取得する。
また、取得部133は、取得要求AR1が受信された要求受信日時T1「2016年3月15日22時」からアクセス日時T12「2016年3月15日14時」を差し引いた差分時間T1−T12である「8時間」を、ユーザU1がウェブページP21にアクセスしてから、取得要求AR1が受信されるまでに経過した経過時間として取得する。
さて、ここまで取得部133が、広告コンテンツの取得要求が受信部132により受信された要求受信日時を取得する例を示したが、この例に限定されるものではない。例えば、取得部133は、端末装置10によって広告コンテンツの取得要求が送信された要求送信日時を取得してもよい。かかる場合、端末装置10が、ユーザIDおよび現在時刻を要求送信日時として含む取得要求を情報処理装置100に送信する。
(補正部134について)
補正部134は、取得部133によって取得された経過時間に応じて、配信候補のコンテンツの評価値を補正する。具体的には、補正部134は、取得要求送信元のユーザがアクセスした所定のコンテンツに対応する広告コンテンツであって、配信候補のコンテンツの評価値を補正する。例えば、補正部134は、取得部133によって取得された経過時間に応じた重み値を用いて、取得要求送信元のユーザがアクセスした所定のコンテンツに対応する広告コンテンツであって、配信候補の広告コンテンツの評価値であるCVRを補正する。また、このとき、補正部134は、例えば、取得部133によって取得された経過時間が短いほど高い重み値を用いてCVRを補正する。以下では、補正部134による補正処理の一例について説明する。
ここでは、上記のように、取得部133によってウェブページP11に対応する経過時間「53時間」、ウェブページP21に対応する経過時間「8時間」が取得されたものとして説明する。例えば、補正部134は、図7に示す重み情報記憶部123−1を参照し、取得部133によって取得された上記経過時間それぞれに対応する重み値を用いて、ウェブページP11に対応する広告コンテンツAD11、ウェブページP21に対応する広告コンテンツAD21それぞれのCVRを補正する。
広告コンテンツAD11について、まず、補正部134は、広告コンテンツ記憶部122−1を参照してCVRを算出する。図6に示す広告コンテンツ記憶部122−1の例では、広告コンテンツAD11のクリック数「3,000」、コンバージョン数「150」であるため、補正部134は、コンバージョン数「150」をクリック数「3,000」で除算することにより、広告コンテンツAD11のCVR「0.05」を算出する。
次に、補正部134は、図7に示す重み情報記憶部123−1を参照し、広告コンテンツAD11に対応する経過時間「53時間」に対する重み値「1.2」を特定する。そして、補正部134は、CVR「0.05」に重み値「1.2」を乗じることにより、広告コンテンツAD11のCVRを「0.06」へと補正する。これは、補正部134が、広告コンテンツAD11において、経過時間「53時間」では、実際にはコンバージョン率は「0.06」となることを予測したことに相当する。
次に、広告コンテンツAD21について、補正部134は、広告コンテンツ記憶部122−1を参照してCVRを算出する。図6に示す広告コンテンツ記憶部122−1の例では、広告コンテンツAD21のクリック数「9,000」、コンバージョン数「270」であるため、補正部133は、コンバージョン数「270」をクリック数「9,000」で除算することにより、広告コンテンツAD21のCVR「0.03」を算出する。
次に、補正部134は、図7に示す重み情報記憶部123を参照し、広告コンテンツAD21に対応する経過時間「8時間」に対する重み値「2.8」を特定する。そして、補正部134は、CVR「0.03」に重み値「2.8」を乗じることにより、広告コンテンツAD21のCVRを「0.08」へと補正する。これは、補正部134が、広告コンテンツAD21において、経過時間「8時間」では、実際にはコンバージョン率は「0.08」となることを予測したことに相当する。
(抽出部135について)
抽出部135は、配信対象の広告コンテンツを抽出する。具体的には、抽出部135は、補正部134により補正された補正後のCVRである予測CVRに基づいて、配信対象の広告コンテンツを抽出する。さらに具体的には、抽出部135は、予測CVRと目標CPAとを乗じることによりCPCを算出する。そして、抽出部135は、算出したCPCとCTRとを乗じたeCPMに基づいて、配信対象の広告コンテンツを抽出する。以下では、抽出部135による補正処理の一例について説明する。
ここでは、上記のように、補正部134により、配信候補の広告コンテンツAD11の予測CVR「0.06」、配信候補の広告コンテンツAD21の予測CVR「0.08」が算出されたものとして説明する。
広告コンテンツAD11について、まず、抽出部135は、広告コンテンツ記憶部122−1を参照してCPCを算出する。図6に示す広告コンテンツ記憶部122−1の例では、広告コンテンツAD11の目標CPAは「15,000」である。このため抽出部135は、予測CVR「0.06」に目標CPAは「15,000」を乗じることにより、CPC「900」を算出する。
また、抽出部135は、広告コンテンツ記憶部122−1を参照してeCPMを算出する。図6に示す広告コンテンツ記憶部122−1の例では、広告コンテンツAD11のCTRは「0.05」である。このため抽出部135は、CPC「900」にCTR「0.05」を乗じることにより、eCPM「45」を算出する。
次に、広告コンテンツAD21について、図6に示す広告コンテンツ記憶部122−1の例では、広告コンテンツAD21の目標CPAが「20,000」である。このため抽出部135は、予測CVR「0.08」に目標CPA「20,000」を乗じることにより、CPC「1,600」を算出する。また、図6に示す広告コンテンツ記憶部122−1の例では、広告コンテンツAD21のCTRは「0.03」である。このため、抽出部135は、CPC「1,600」にCTR「0.03」を乗じることにより、eCPM「48」を算出する。
そして、抽出部135は、配信候補の広告コンテンツAD11およびAD21のうち、eCPMが高い広告コンテンツAD21を、配信対象の広告コンテンツとして広告コンテンツ記憶部122−1から抽出する。
(配信部136について)
配信部136は、広告コンテンツを配信する。具体的には、配信部136は、抽出部135によって抽出された広告コンテンツを端末装置10に配信する。例えば、抽出部135によって、広告コンテンツAD21が抽出されたとする。かかる場合、配信部136は、広告コンテンツAD21に所定のリンク情報(例えば、ランディングページのURL)を張り付けるとともに、CPC「1,600」を示す情報を含めて端末装置10に配信する。
また、配信部136は、端末装置10から広告コンテンツがクリックされた旨の情報であるクリック情報を受け付けてよい。例えば、端末装置10は、広告コンテンツAD21がクリックされる毎に、広告ID「AD21」、クリック回数「1」およびCPC「1600」を含むクリック情報を情報処理装置100に送信する。配信部136は、かかるクリック情報を受信すると、広告コンテンツ記憶部122−1において、広告コンテンツAD21に対応するクリック回数に「1」を加算する。また図示していないが、配信部136は、広告コンテンツAD21に対応する現在の課金額に「1,600」を加算する。
〔4.処理手順〕
次に、図8を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100が実行する情報処理の手順について説明する。図8は、実施形態にかかる情報処理装置100による情報処理手順を示すフローチャートである。
まず、情報処理装置100において取得部133は、ユーザが端末装置10を用いてターゲティング広告に関する所定のウェブページにアクセスしたアクセス日時を取得できたか否か判定する(ステップS101)。取得部133は、アクセス日時を取得できていない場合には(ステップS101;No)、取得できるまで待機する。
一方、取得部133によってアクセス日時が取得された場合に(ステップS101;Yes)、受信部132は、広告コンテンツの取得要求を受信したか否かを判定する(ステップS102)。受信部132は、取得要求を受信していない場合には(ステップS102;No)、取得要求を受信するまで待機する。
一方、受信部132によって取得要求が受信された場合には(ステップS102;Yes)、取得部133は、取得要求が受信された日時である要求受信日時を取得する(ステップS103)。次に、取得部133は、配信候補の広告コンテンツを特定する(ステップS104)。
そして、取得部133は、特定した配信候補の広告コンテンツそれぞれについて、当該広告コンテンツに関連するウェブページに取得要求送信元のユーザがアクセスしてからの経過時間を取得する(ステップS105)。具体的には、取得部133は、かかるウェブページに取得要求送信元のユーザがアクセスしてから、受信部132によって、広告コンテンツの取得要求が受信されるまでに経過した経過時間を取得する。すなわち、取得部133は、要求受信日時からアクセス日時を差し引いた差分時間を経過時間として取得する。
次に、補正部134は、取得部133によって取得された経過時間に基づいて、配信候補の広告コンテンツそれぞれのCVRを補正する(ステップS106)。具体的には、補正部134は、取得部133によって取得された経過時間に応じた補正を、配信候補の広告コンテンツそれぞれのCVRに対して行う。さらに具体的には、補正部134は、補正部134は、取得部133によって取得された経過時間に応じた重み値を、配信候補の広告コンテンツのCVRに乗じることにより補正する。
次に、抽出部135は、配信対象の広告コンテンツを抽出する(ステップS107)。具体的には、抽出部135は、補正部134により補正された補正後のCVRである予測CVRと目標CPAとを乗じることによりCPCを算出する。そして、抽出部135は、算出したCPCとCTRとを乗じたeCPMに基づいて、配信対象の広告コンテンツを抽出する。例えば、抽出部135は、配信候補の広告コンテンツのうち、eCPMが最も高いものを配信対象の広告コンテンツとして抽出する。
最後に、配信部136は、抽出部135によって抽出された配信対象の広告コンテンツを端末装置10に配信する(ステップS108)。
〔5.変形例〕
上記実施形態にかかる情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
〔5−1.カテゴリを考慮した補正(1)〕
上記実施形態では、情報処理装置100が、経過時間に応じた重み値を広告コンテンツのCVRに乗じることにより、かかるCVRを補正する例を示した。しかし、情報処理装置100の補正部134は、配信候補の広告コンテンツが属するカテゴリでの経過時間に応じた重み値を用いて、当該広告コンテンツのCVRを補正してもよい。
ここで、図9は、広告コンテンツが属するカテゴリ毎に、時間経過に応じたコンバージョン率の遷移を示す図である。具体的には、図9は、リターゲティングにより端末装置10に配信された広告コンテンツがクリックされた回数と、クリックされた広告コンテンツからコンバージョンに至ったコンバージョン数から算出したコンバージョン率を、広告コンテンツが属するカテゴリに分けて経過時間に対してプロットしたものである。
そして、図9のうち、図9(a)は、カテゴリ「ファッション」に属する広告コンテンツの時間経過に応じたコンバージョン率の遷移を示す。図9(b)は、カテゴリ「化粧品」に属する広告コンテンツの経過時間に応じたコンバージョン率の遷移を示す。図9(c)は、カテゴリ「自動車」に属する広告コンテンツの時間経過に応じたコンバージョン率の遷移を示す。図9(d)は、カテゴリ「リフォーム」に属する広告コンテンツの経過時間に応じたコンバージョン率の遷移を示す。
なお、図9(a)〜図9(d)に示す各カテゴリは、一例であり、広告コンテンツが属するカテゴリには、これら以外のカテゴリが設定されてもよい。
ここで、図2に示すコンバージョン率の遷移はカテゴリが考慮されていないため、一般的には、コンバージョン率は、経過時間に応じて減少する傾向にあるといえる。例えば、図9(a)および図9(b)に示されるように、カテゴリ「ファッション」やカテゴリ「化粧品」に属する広告コンテンツにおいては、コンバージョン率は、経過時間に応じて減少する。しかしながら、図9(c)および図9(d)に示されるように、カテゴリ「自動車」やカテゴリ「リフォーム」に属する広告コンテンツにおいては、コンバージョン率は、経過時間に応じて増加している。
このようなことから、コンバージョン率は、経過時間に応じて必ずしも減少するものではなく、ある特定のカテゴリに属する広告コンテンツにおいては、コンバージョン率は、経過時間に応じて増加する傾向を示す場合がある。したがって、情報処理装置100は、配信候補の広告コンテンツが属するカテゴリでの経過時間に応じた重み値を用いて、当該広告コンテンツのCVRを補正する。
具体的には、図7に示す重み情報記憶部123−1では、上述したように、重み値は、図2に示すコンバージョン率の遷移に応じて設定されているため、かかる例と同様に、図9に示すカテゴリ毎のコンバージョン遷移に応じて、重み値が設定される。ここで、図10は、変形例にかかる重み情報記憶部123−2の一例を示す図である。
図10のうち、図10(a)は、カテゴリ「ファッション」に属する広告コンテンツのコンバージョン率遷移を示す図9(a)に基づき設定された重み値である。図9(a)では、コンバージョン率は、経過時間が短いほど高いため、経過時間が短いほど補正の度合いを高くする重み値であって、CVRを高めるための重み値が設定される。
図10(b)は、カテゴリ「化粧品」に属する広告コンテンツのコンバージョン率遷移を示す図9(b)に基づき設定された重み値である。図9(b)では、コンバージョン率は、経過時間が短いほど高いため、経過時間が短いほど補正の度合いを高くする重み値であって、CVRを高めるための重み値が設定される。
図10(c)は、カテゴリ「自動車」に属する広告コンテンツのコンバージョン率遷移を示す図9(c)に基づき設定された重み値である。図9(c)では、コンバージョン率は、経過時間に応じて高くなるため、経過時間が長いほど補正の度合いを高くする重み値であって、CVRを高めるための重み値が設定される。
図10(d)は、カテゴリ「リフォーム」に属する広告コンテンツのコンバージョン率遷移を示す図9(d)に基づき設定された重み値である。図9(d)では、コンバージョン率は、経過時間に応じて高くなるため、経過時間が長いほど補正の度合いを高くする重み値であって、CVRを高めるための重み値が設定される。
一例を示すと、図9(a)〜図9(d)において示される直線モデルM1a〜M1dは、各図中のプロットの分散に基づき算出された近似曲線であるが、かかる直線モデルM1a〜M1dに基づき重み値が設定される。
また、各カテゴリでの経過時間に応じた補正を行う場合、広告コンテンツ記憶部122−1に格納される各広告コンテンツには、予めカテゴリが割り当てられる。ここで、図11は、変形例にかかる広告コンテンツ記憶部122−2の一例を示す図である。図11に示す広告コンテンツ記憶部122−2は、図6に示す広告コンテンツ記憶部122−1がさらに「カテゴリ」といった項目を有するものに相当する。また、説明を簡単にするために、広告コンテンツ記憶部122−2に示される各数値は、広告コンテンツ記憶部122−1と同一としている。
「カテゴリ」は、これまで説明してきたとおり、対応する広告コンテンツが属するカテゴリを示す。「カテゴリ」は、例えば、広告主によって広告コンテンツ入稿時等に設定される。「カテゴリ」は、広告主によって任意に設定されてもよいし、情報処理装置100が「カテゴリ」の候補を提示することで広告主に選択させてもよい。
また、「カテゴリ」は、広告主に設定されるのではなく、入稿された広告コンテンツに対して情報処理装置100が自動で設定してもよい。かかる場合、情報処理装置100は、例えば、広告コンテンツに該当するテキストや画像等を解析することにより、設定するカテゴリを判定する。以下では、かかる変形例での補正処理の一例について説明する。
ここでは、上記例と同様に、受信部132によって、ユーザU1の端末装置10から送信された広告コンテンツの取得要求が受け付けられたとする。また、これにより取得部133が、広告コンテンツAD11およびAD22を配信候補の広告コンテンツとして特定するとともに、広告コンテンツAD11に対する経過時間「53時間」、広告コンテンツAD22に対する経過時間「11時間」をそれぞれ取得したとする。
補正部134は、取得部133によって取得された経過時間に応じた重み値であって、広告コンテンツAD11およびAD22それぞれが属するカテゴリでの重み値を用いて、広告コンテンツAD11およびAD22のCVRを補正する。まず、補正部134は、広告コンテンツ記憶部122−2を参照して、各広告コンテンツのカテゴリを特定する。図11に示す広告コンテンツ記憶部122−2の例では、補正部134は、広告コンテンツAD11のカテゴリ「化粧品」、広告コンテンツAD22のカテゴリ「自動車」を特定する。
次に、補正部134は、図10に示す重み情報記憶部123−2のうち、特定したカテゴリに対応するものを参照する。そして、補正部134は、取得部133によって取得された上記経過時間それぞれに対応する重み値を用いて、広告コンテンツAD11およびAD22それぞれのCVRを補正する。
広告コンテンツAD11について、補正部134は、図10(a)に示す重み情報記憶部123−2を参照し、広告コンテンツAD11に対応する経過時間「53時間」に対する重み値「1.2」を特定する。そして、補正部133は、CVR「0.05」に重み値「1.2」を乗じることにより、広告コンテンツAD11のCVRを「0.06」へと補正する。
また、広告コンテンツAD22について、補正部134は、図10(c)に示す重み情報記憶部123−2を参照し、広告コンテンツAD22に対応する経過時間「11時間」に対する重み値「1.3」を特定する。そして、補正部133は、CVR「0.02」に重み値「1.3」を乗じることにより、広告コンテンツAD22のCVRを「0.03」へと補正する。
このように、情報処理装置100は、配信候補の広告コンテンツが属するカテゴリでの経過時間に応じた重み値を用いて、当該広告コンテンツの評価値であるCVRを補正する。図9に示したように、コンバージョン率は、広告コンテンツが属するカテゴリによって経過時間に応じた増加や減少の傾向が異なる。このようなことに対応して、情報処理装置100は、カテゴリ毎に異なるコンバージョン遷移に応じた重み値を用いて、CVRを補正することができるため、補正によって得られる予測CVRの精度を高めることができる。
〔5−2.カテゴリを考慮した補正(2)〕
また、補正部134は、配信候補のコンテンツが属するカテゴリ毎のモデルであって、当該カテゴリに属するコンテンツの実績情報に基づくモデルの精度を示す値に基づく補正を行ってもよい。例えば、補正部134は、モデルの精度を示す値が、所定の閾値以上のカテゴリに属する配信候補のコンテンツを補正対象とする。
図9で説明したように、各カテゴリのプロットはこれまでの実績情報から得られたものである。そして、図9(a)〜図9(d)において示される直線モデルM1a〜M1dは、各プロットの分散に基づき算出された近似曲線を示すものである。そして、グラフ右上部の数値は、近似曲線の精度を示す決定係数である。
そして、決定係数が「1」に近いほど、モデルの精度は高く、経過時間に応じたコンバージョン率の移り変わりを精度よく説明できていることを示す。言い換えれば、決定係数が「1」に対して低いほど、モデルの精度は低く、コンバージョン率の傾向の信頼性が低いことを意味する。
例えば、図9(a)および図9(c)に示すモデルの決定係数は、「0.4」および「0.5」であり、モデルの精度としては標準的といえる。図9(b)に示すモデルの決定係数は、「0.7」であり、モデルの精度は比較的高いといえる。図9(d)に示すモデルの決定係数は、「0.2」であり、モデルの精度は低い。
例えば、このように精度の低いモデルに基づき重み値が設定された場合、その重み値を用いた補正により得られる予測CVRは精度が低い(信頼性に欠ける)ものである可能性が高い。このようなことから、補正部134は、モデルの精度を示す値である決定係数が所定の閾値以上のカテゴリに属する配信候補のコンテンツを補正対象とし、決定係数が所定の閾値より小さいカテゴリに属する配信候補のコンテンツを補正しない。
また、補正部134によって、補正するか否かが判定されるために、かかる変形例では情報処理装置100は、さらにモデル情報記憶部124を有する。モデル情報記憶部124は、図9に示すように、配信実績に基づくプロットの分散から算出されたモデル(近似曲線)に関する情報を記憶する。ここで、図12に、変形例にかかるモデル情報記憶部124の一例を示す。図12の例では、モデル情報記憶部124は、「カテゴリ」、「モデル」、「決定係数」、「補正フラグ」といった項目を有する。
「カテゴリ」は、広告コンテンツが属するカテゴリを示す。「モデル」は、対応する「カテゴリ」に属する広告コンテンツの配信実績に基づくプロットの分散から算出されたモデルを示す。なお、ここでは、モデルとして概念的な記号を用いているが、実際には、「Y=αX+β」といった直線を示すモデルが格納される。「決定係数」は、モデルの精度を示し、プロットの分散が小さいほど「1」に近づき、プロットの分散が大きいほど「1」から小さくなる。
「補正フラグ」は、補正処理を行うか否かを指示するフラグを示す。かかる変形例では、決定係数に対する閾値として「0.4」が定められているとする。かかる場合、閾値「0.4」以上の決定係数を有するカテゴリに属する広告コンテンツには補正処理を行うことを指示する補正フラグ「1」が対応付けられる。また、閾値「0.4」より小さい決定係数を有するカテゴリに属する広告コンテンツには補正処理を行わないことを指示する補正フラグ「0」が対応付けられる。
すなわち、図12では、カテゴリ「ファッション」に属する広告コンテンツの配信実績から、モデル「M1a」および決定係数「0.4」が算出された例を示す。また、カテゴリ「ファッション」に属する配信候補の広告コンテンツのCVRを補正するよう指示している例を示す。
なお、モデルや決定係数は、情報処理装置100を管理する管理者が実績情報を集計することで算出し、モデル情報記憶部124に格納されるものであってもよいし、情報処理装置100(例えば、モデル生成部)によって、実績情報から自動で算出されてもよい。また、決定係数に対する閾値設定も、例えば、情報処理装置100を管理する管理者によって行われてよい。以下では、かかる変形例での補正処理の一例について説明する。
ここでは、上記例と同様に、受信部132によって、ユーザU1の端末装置10から送信された広告コンテンツの取得要求が受け付けられたとする。また、これにより取得部133が、広告コンテンツAD11およびAD41を配信候補の広告コンテンツとして特定するとともに、広告コンテンツAD11に対する経過時間「53時間」、広告コンテンツAD41に対する経過時間「20時間」をそれぞれ取得したとする。
ここで、補正部134は、広告コンテンツAD11およびAD41を補正対象とするか否かを判定する。判定するにあたって、まず、補正部134は、広告コンテンツ記憶部122−2を参照して、各広告コンテンツのカテゴリを特定する。図11に示す広告コンテンツ記憶部122−2の例では、補正部134は、広告コンテンツAD11のカテゴリ「化粧品」、広告コンテンツAD41のカテゴリ「リフォーム」を特定する。
次に、補正部134は、モデル情報記憶部124を参照し、広告コンテンツAD11およびAD41を補正対象とするか否かを判定する。図12に示すモデル情報記憶部124の例では、カテゴリ「化粧品」に補正フラグ「1」が対応付けられている。このため、補正部134は、カテゴリ「化粧品」に属する広告コンテンツAD11を補正対象とすると判定する。また、カテゴリ「リフォーム」に補正フラグ「0」が対応付けられている。このため、補正部134は、カテゴリ「リフォーム」に属する広告コンテンツAD41を補正対象としないと判定する。
補正部134は、上記のように判定したことから、取得部133によって取得された経過時間に応じた重み値であって、広告コンテンツAD11が属するカテゴリでの重み値を用いて、広告コンテンツAD11のCVRを補正する。以降の補正処理については、上記の通りであるため省略する。
このように、情報処理装置100は、配信候補のコンテンツが属するカテゴリ毎のモデルであって、当該カテゴリに属するコンテンツの実績情報に基づくモデルの精度を示す値に基づく補正を行う。これにより、情報処理装置100は、CVRをより信頼性の低い値へと補正してしまうことを防止することができる。
〔5−3.経過時間取得(1)〕
上記実施形態では、情報処理装置100の取得部133が、広告主により指定されたウェブページにユーザがアクセスしてからの経過時間を取得する例について説明した。しかしこの例に限らず、例えば、取得部133は、広告コンテンツが選択(例えば、クリックやタップ等)された場合に遷移される遷移先コンテンツにユーザがアクセスしてからの経過時間を取得してもよい。この点について、図13を用いて説明する。なお、かかる遷移先コンテンツは、一般に、ランディングページ(Landing page)等と呼ばれる。
図13は、変形例にかかる情報処理の一例を示す図である。図13に示すように、ランディングページLP111は、広告コンテンツAD11がクリックされた場合に遷移される遷移先コンテンツに相当する。また、ランディングページLP111には、リタゲタグTg15が設定される。また、広告コンテンツAD11およびランディングページLP111は、広告主C1によって管理されるコンテンツであるものとする。
ランディングページLP211は、広告コンテンツAD21がクリックされた場合に遷移される遷移先コンテンツに相当する。また、ランディングページLP211には、リタゲタグTg16が設定される。また、広告コンテンツAD11およびランディングページLP211は、広告主C2によって管理されるコンテンツであるものとする。
ここで、端末装置10は、ユーザU2の操作に従って、「2016年3月13日19時」に、広告コンテンツAD11からランディングページLP111へ遷移させたとする。つまり、端末装置10は、ユーザU2の操作に従って、「2016年3月13日19時」にランディングページLP111にアクセスしたとする(ステップS21)。ランディングページLP111には、リタゲタグTg15が設定されていることから、端末装置10は、ユーザID「U2」、広告ID「AD11」、アクセス日時「2016年3月13日19時」を情報処理装置100に送信する(ステップS22)。
また、端末装置10は、ユーザU2の操作に従って、「2016年3月15日14時」に、広告コンテンツAD21からランディングページLP211へ遷移させたとする。つまり、端末装置10は、ユーザU2の操作に従って、「2016年3月15日14時」にランディングページLP211にアクセスしたとする(ステップS23)。ランディングページLP211には、リタゲタグTg16が設定されていることから、端末装置10は、ユーザID「U2」、広告ID「AD21」、アクセス日時「2016年3月15日14時」を情報処理装置100に送信する(ステップS24)。
また、ここで、端末装置10は、ユーザU2の操作に従って、ランディングページP111およびP211にアクセスしたことに基づく広告コンテンツの取得要求を情報処理装置100に送信したとする(ステップS25)。これにより、例えば、取得部100は、要求受信日「2016年3月15日22時」を取得したものとすると、かかる要求受信日時と、上記各アクセス日時との差分時間として、それぞれの経過時間を取得する(ステップS26)。また、補正部134は、取得部133により取得された経過時間に応じて、ランディングページP111に対応する広告コンテンツAD11のCVR、ランディングページP211に対応する広告コンテンツAD21のCVRを補正する。
ここで、補正部134が、広告コンテンツAD11のCVRおよび広告コンテンツAD21のCVRを補正すると、広告コンテンツAD11、AD21のいずれかが再度ユーザU2に配信されることになる。つまり、同一の広告が連続してユーザに配信されるといったことが起こり得るため、ユーザによる印象が悪化することも考えられる。
このため、補正部134は、例えば、広告主C1が広告コンテンツAD11以外にも広告コンテンツを入稿している場合には、かかる広告コンテンツAD11以外の広告コンテンツを補正対象としてもよい。同様に、補正部134は、例えば、広告主C2が広告コンテンツAD21以外にも広告コンテンツを入稿している場合には、かかる広告コンテンツAD21以外の広告コンテンツを補正対象としてもよい。
〔5−4.経過時間取得(2)〕
また、取得部133は、商品購入等を行うページ(以下、「購入ページ」とする)において、ユーザが資料請求や商品購入といった行動を行ってからの経過時間を取得してもよい。この点について、図14を用いて説明する。
図14は、変形例にかかる情報処理の一例を示す図である。図14に示すように、購入完了ページEC111は、購入ページEC11において商品の購入が決定された場合に、遷移されるページであり、商品名、購入価格、決済方法、配達情報といった購入された商品に関する情報を含む購入完了ページである。また、購入完了ページEC111には、リタゲタグTg15が設定される。また、購入ページEC11および購入完了ページEC111は、広告主C1によって管理されるコンテンツであるものとする。
購入完了ページEC211は、購入ページEC21において商品の購入が決定された場合に、遷移されるページであり、商品名、購入価格、決済方法、配達情報といった購入された商品に関する情報を含む購入完了ページである。また、購入完了ページEC211には、リタゲタグTg16が設定される。また、購入ページEC21および購入完了ページEC211は、広告主C2によって管理されるコンテンツであるものとする。
ここで、端末装置10は、ユーザU2の操作に従って、「2016年3月13日19時」に、購入ページEC11から購入完了ページEC111へ遷移させたとする。つまり、端末装置10は、ユーザU2によって購入ボタンB1が押下されることで商品が購入されたことにより、「2016年3月13日19時」に商品完了ページEC111にアクセスしたとする(ステップS31)。商品完了ページEC111には、リタゲタグTg15が設定されていることから、端末装置10は、ユーザID「U2」、広告主ID「C1」、アクセス日時「2016年3月13日19時」を情報処理装置100に送信する(ステップS32)。
また、端末装置10は、ユーザU2の操作に従って、「2016年3月15日14時」に、購入ページEC21から購入完了ページEC211へ遷移させたとする。つまり、端末装置10は、ユーザU2によって購入ボタンB2が押下されることで商品が購入されたことにより、「2016年3月15日14時」に商品完了ページEC211にアクセスしたとする(ステップS33)。商品完了ページEC211には、リタゲタグTg16が設定されていることから、端末装置10は、ユーザID「U2」、広告主ID「C2」、アクセス日時「2016年3月15日14時」を情報処理装置100に送信する(ステップS34)。
また、ここで、端末装置10は、ユーザU2の操作に従って、商品完了ページEC111およびEC211にアクセスしたことに基づく広告コンテンツの取得要求を情報処理装置100に送信したとする(ステップS35)。これにより、例えば、取得部100は、要求受信日「2016年3月15日22時」を取得したものとすると、かかる要求受信日時と、上記各アクセス日時との差分時間として、それぞれの経過時間を取得する(ステップS36)。
また、補正部134は、取得部133により取得された経過時間に応じて、広告主C1およびC2によって入稿されている広告コンテンツのCVRを補正する。図6に示す広告コンテンツ記憶部122−1の例では、広告コンテンツAD11およびAD21が、広告主C1に入稿され、また、広告コンテンツAD21およびAD22が、広告主C2に入稿されている。かかる例では、補正部134は、この4つの広告コンテンツそれぞれのCVRを補正する。
〔5−5.評価値について〕
ここまで、情報処理装置100の補正部134は、評価値として、広告コンテンツのCVRを補正する例について説明してきた。しかし、補正部134は、CVR以外の評価値を補正してもよい。例えば、補正部134は、CTRやeCPMを補正してもよい。
例えば、これまで情報処理装置100が、コンバージョンオプティマイズ機能を有していることから、広告主に代わってCTRを自動算出するためにCVRを補正する例について説明してきた。しかし、情報処理装置100は、広告主に入札単価を設定させることで、入札単価とCTRを用いて算出したeCPMをに基づいて、配信対象の広告コンテンツを決定するといった処理を行う場合もある。
かかる場合、情報処理装置100は、CTRを予測することがあり、予測された予測CTRの精度が低い場合には、算出されるeCPMも精度が低いものとなる可能性が高い。したがって、情報処理装置100は、上述してきた補正処理をeCPMに適用する。
〔5−6.抽出処理について〕
上記実施形態では、情報処理装置100の抽出部135が、補正部134による補正によって得られた予測CVRを用いてeCPMを算出し、算出したeCPMが最も高い広告コンテンツを配信させる例を示した。しかし、この例に限らず、抽出部135は、予測CVRが最も高い広告コンテンツを配信対象として定期的に抽出してもよい。予測CVRが高いということは、それだけコンバージョンが得られやすいことを意味する。このため、情報処理装置100は、eCPMに限らず、予測CVRが最も高い広告コンテンツを配信することで、広告主満足度を高めることができる。
〔6.プログラム〕
また、上述してきた実施形態にかかる情報処理装置100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔7.その他〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔8.効果〕
実施形態にかかる情報処理装置100は、取得部133と、補正部134とを有する。取得部133は、ユーザが所定のコンテンツに関する行動を起こしてからの経過時間を取得する。補正部134は、取得部133によって取得された経過時間に応じて、当該行動に基づく配信候補のコンテンツの評価値を補正する。
このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、実績情報から単純算出された評価値に経過時間に応じた補正をかけることができるため、コンテンツの評価値の精度を高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、取得部133は、経過時間として、所定のコンテンツにユーザがアクセスしてからの経過時間を取得し、補正部134は、行動に基づく配信候補のコンテンツとして、ユーザがアクセスした所定のコンテンツに対応する広告コンテンツの評価値を補正する。
このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、実績情報から単純算出された評価値に、所定のコンテンツにユーザがアクセスしてからの経過時間に応じた補正をかけることができるため、コンテンツの評価値の精度を高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、受信部132は、ユーザの端末装置から、所定のコンテンツにユーザがアクセスしたことに基づくコンテンツの取得要求を受信し、取得部133は、受信部132により取得要求が受信された現時点までに経過した経過時間を取得する。
このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、実績情報から単純算出された評価値に、所定のコンテンツにユーザがアクセスしてから広告コンテンツの取得要求が受信されるまでの経過時間に応じた補正をかけることができるため、コンテンツの評価値の精度を高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、補正部134は、経過時間に応じた所定の重み値を用いて、コンテンツの評価値を補正する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、コンテンツの評価値の精度を高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、補正部134は、経過時間が短いほど高い重み値を用いて、コンテンツの評価値を補正する。
一般に、評価値(例えば、コンバージョン率)は、経過時間が短いほど高いといった傾向を示す。このため、情報処理装置100において、このような傾向に応じた補正をかけることができるため、コンテンツの評価値の精度を高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、補正部134は、配信候補のコンテンツが属するカテゴリでの経過時間に応じた所定の重み値を用いて、コンテンツの評価値を補正する。
一般には、評価値(例えば、コンバージョン率)は、経過時間が短く、経過時間に応じて減少する傾向を示すが、カテゴリに分けて経過時間に応じた評価値を集計した場合、経過時間に応じて評価値が増加するといった傾向を示すカテゴリもある。情報処理装置100は、このようにカテゴリ毎の傾向に応じた補正をかけることができるため、コンテンツの評価値の精度をより高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において、補正部134は、配信候補のコンテンツが属するカテゴリ毎のモデルであって、当該カテゴリに属するコンテンツの実績情報に基づくモデルの精度を示す値が、所定の閾値以上のカテゴリに属する配信候補のコンテンツを補正対象とする。
例えば、精度の低いモデルに基づく重み値を用いて補正した場合、補正により得られる評価値の精度も低いものである可能性が高い。そこで、情報処理装置100は、モデルの精度を示す値が、所定の閾値以上のカテゴリに属するコンテンツのみ補正対象とすることで、精度の低い評価値を算出してしまうことを防止することができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受信部は、受信手段や受信回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
10 端末装置
20 広告主装置
30 情報提供装置
100 情報処理装置
120 記憶部
121 時間情報記憶部
122−1 広告コンテンツ記憶部
123−1 重み情報記憶部
130 制御部
132 受信部
133 取得部
134 補正部
135 抽出部
136 配信部

Claims (10)

  1. ユーザが所定のコンテンツに関する行動として、前記所定のコンテンツに関するコンバージョンにつながる行動を起こしてからの経過時間を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された経過時間に応じて、当該行動に基づく配信候補のコンテンツの評価値を補正する補正部と
    を有することを特徴とする補正装置。
  2. 前記取得部は、前記経過時間として、前記コンバージョンにつながる行動により前記所定のコンテンツに前記ユーザがアクセスしてからの経過時間を取得し、
    前記補正部は、前記行動に基づく配信候補のコンテンツとして、前記ユーザがアクセスした所定のコンテンツに対応する広告コンテンツの評価値を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の補正装置。
  3. 前記ユーザの端末装置から、前記所定のコンテンツに前記ユーザがアクセスしたことに基づくコンテンツの取得要求を受信する受信部をさらに有し、
    前記取得部は、前記受信部により前記取得要求が受信された現時点までに経過した前記経過時間を取得する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の補正装置。
  4. 前記補正部は、前記経過時間に応じた所定の重み値を用いて、前記評価値を補正する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の補正装置。
  5. 前記補正部は、前記経過時間が短いほど高い重み値を用いて、前記評価値を補正する
    ことを特徴とする請求項4に記載の補正装置。
  6. 前記補正部は、前記配信候補のコンテンツが属するカテゴリでの前記経過時間に応じた所定の重み値を用いて、前記評価値を補正する
    ことを特徴とする請求項4に記載の補正装置。
  7. 前記補正部は、前記配信候補のコンテンツが属するカテゴリ毎のモデルであって、当該カテゴリに属するコンテンツの実績情報に基づくモデルの精度を示す値が、所定の閾値以上のカテゴリに属する前記配信候補のコンテンツを補正対象とする
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載の補正装置。
  8. 前記補正部は、前記配信候補のコンテンツの評価値として、配信候補の広告コンテンツのコンバージョン率、クリック率または収益期待値のうち少なくとも何れか1つを補正する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の補正装置。
  9. 補正装置が実行する補正方法であって、
    ユーザが所定のコンテンツに関する行動として、前記所定のコンテンツに関するコンバージョンにつながる行動を起こしてからの経過時間を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された経過時間に応じて、当該行動に基づく配信候補のコンテンツの評価値を補正する補正工程と
    を含んだことを特徴とする補正方法。
  10. ユーザが所定のコンテンツに関する行動として、前記所定のコンテンツに関するコンバージョンにつながる行動を起こしてからの経過時間を取得する取得手順と、
    前記取得手順によって取得された経過時間に応じて、当該行動に基づく配信候補のコンテンツの評価値を補正する補正手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする補正プログラム。
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