JP6865472B2 - 把持装置及び分割装置、並びにこれらを用いた移植装置及び移植システム - Google Patents

把持装置及び分割装置、並びにこれらを用いた移植装置及び移植システム Download PDF

Info

Publication number
JP6865472B2
JP6865472B2 JP2018190774A JP2018190774A JP6865472B2 JP 6865472 B2 JP6865472 B2 JP 6865472B2 JP 2018190774 A JP2018190774 A JP 2018190774A JP 2018190774 A JP2018190774 A JP 2018190774A JP 6865472 B2 JP6865472 B2 JP 6865472B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gripping
nursery
piece
tip
members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018190774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020059077A (ja
Inventor
一道 大橋
一道 大橋
広樹 鈴木
広樹 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OHASHI ENGINEERING CO., LTD.
Original Assignee
OHASHI ENGINEERING CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OHASHI ENGINEERING CO., LTD. filed Critical OHASHI ENGINEERING CO., LTD.
Priority to JP2018190774A priority Critical patent/JP6865472B2/ja
Priority to PCT/JP2019/039927 priority patent/WO2020075786A1/ja
Priority to CN201980065480.0A priority patent/CN112804871B/zh
Publication of JP2020059077A publication Critical patent/JP2020059077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6865472B2 publication Critical patent/JP6865472B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/08Devices for filling-up flower-pots or pots for seedlings; Devices for setting plants or seeds in pots
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Hydroponics (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)

Description

本発明は、苗を移植する移植装置に適用される把持装置及び分割装置、並びにこれらを用いた移植装置及び移植システムに関する。
近年、屋内等のコントロールされた環境下に植物を育成する植物工場が発展を遂げており、安全で安定的な食料の供給、環境の保全が期待されている。植物工場において利用される各種装置も更なる発展、改良が期待されている。特許文献1は苗床把持ユニット、特許文献2は移植ハンドを開示している。
特開2016−007686号公報 特開2018−068234号公報
従来から提供されている各種装置は、一般的に構造及び動作が複雑であり、装置の製造コスト及び植物の育成コストの上昇等を招くとともに、その動作が植物の苗に悪影響を及ぼす懸念がある。
本発明は、簡易な構成でありながら効率的に苗を育成するのに寄与し得る技術に関する。
本発明の把持装置は、苗が植え付けられた苗床片を把持する把持装置であって、第1の方向に沿って相対的に移動可能に設けられた少なくとも一組の把持部材と、前記一組の把持部材の先端に設けられ、前記苗床片の少なくとも二つの対向した側面を挟んで把持可能な少なくとも一組の先端部と、を備え、前記一組の把持部材の相対的な移動に伴い、前記一組の先端部は当該先端部の全長に渡って、互いの距離が等しい状態を維持したまま互いに接近及び離間可能である。
本発明の把持装置は、苗が植え付けられた苗床片を把持する把持装置であって、互いに接近及び離間可能な少なくとも一組の把持部材と、前記一組の把持部材の先端において設けられ、前記一組の把持部材の接近時に前記苗床片の底面の一部のみを挟んで把持する少なくとも一組の先端部と、を備える。
本発明の移植装置は、栽培用パネルの下方に設けられ、前記一組の把持部材が前記栽培用パネルに設けられた穴を通過して当該栽培用パネルの上方まで上昇可能な上述の把持装置と、前記栽培用パネルの上方にて、前記苗床片を保持する保持部材と、を備える。
本発明の移植システムは、上述の移植装置と、分割前の複数の苗床片を含む苗床シートを前記移植装置に搬送する搬送装置と、を備える。
本発明の分割装置は、複数の苗床片を含む苗床シートを複数の苗床片に分割する分割装置であって、前記苗床シートを押さえつける押圧装置と、前記苗床シートについて、分割すべき複数の苗床片に対応するように複数個所で保持する複数の保持部材を有する保持装置と、を備え、前記複数の保持部材は、分割すべき複数の苗床片が並べられた方向に対して相対的に移動可能である。
本発明の移植装置は、上述の分割装置と、栽培用パネルの下方に設けられ、一組の把持部材が前記栽培用パネルに設けられた穴を通過して当該栽培用パネルの上方まで上昇し、前記保持部材によって保持された苗床片を把持する把持装置と、を備える。
本発明の移植装置は、上述の移植装置と、前記苗床シートを前記移植装置に搬送する搬送装置と、を備える。
本発明によれば、簡易な構成により苗床シートを分割して苗床片を生成することが可能であり、各種のコストを抑えつつ苗の品質の低下を抑えることが可能となる。
本発明に係る移植システムの一実施形態の斜視図。 図1の移植システムにおける移植装置を示し、(a)斜視図、(b)正面図。 移植システムにおける搬送装置に組み込まれた押出装置の部分の拡大斜視図。 搬送装置における切断装置の部分の拡大斜視図。 切断装置による苗床シートの切断工程を示す拡大側面図であり、(a)第1工程、(b)第2工程、(c)第3工程。 移植装置における押出装置の部分の拡大斜視図。 移植装置における押圧装置の押圧動作を示す拡大斜視図であり、(a)第1工程、(b)第2工程。 移植装置における保持装置の分割動作を示す拡大斜視図であり、(a)第1工程、(b)第2工程。 保持装置の保持部材の拡大斜視図であり、(a)上方から見た拡大斜視図、(b)下方から見た拡大斜視図。 保持部材の押圧動作を示す拡大側面図であり、(a)第1工程、(b)第2工程。 移植装置における第1の実施形態の把持装置の斜視図。 第1の実施形態の把持装置における把持部材の部分の拡大斜視図。 図12の把持部材の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第1工程、(b)第2工程。 図12の把持部材の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第3工程、(b)第4工程、(c)(a)、(b)において上方から見た上面図。 図12の把持部材の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第5工程、(b)第6工程。 第2の実施形態の把持装置の斜視図。 第2の実施形態の把持装置において、二つの把持ピンが接近した状態における正面図。 第2の実施形態の把持装置において、二つの把持ピンが離間した状態における正面図。 図16の把持部材の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第1工程、(b)第2工程、(c)第1及び第2工程における上面図。 図16の把持部材の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第3工程、(b)第4工程、(c)第3及び第4工程における上面図。 図16の把持部材の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第5工程、(b)第6工程、(c)第5及び第6工程における上面図。 図16の把持部材の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第7工程、(b)第8工程、(c)第7及び第8工程における上面図。
以下、図面を用いて、本発明に係る把持装置及び分割装置、並びにこれらを用いた移植装置及び移植システムの具体的な実施の形態について詳述する。
図1は、本発明に係る移植システムの一実施形態の斜視図を示している。移植システム1は、移植装置3と搬送装置(ローダー)5を備えている。図2は、図1の移植システム1における移植装置3を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図を示している。
移植システム1は、環境がコントロールされた植物工場などの設備において植物を育成するため、苗床シートに埋め込まれた複数の植物の苗を栽培用パネルに移植するためのシステムである。図1に示す苗床シートC1は外部から持ち込まれて、例えば人手等によって搬送装置5に載置され、搬送装置5及び移植装置3において所定の加工を施されて最終的に個別の苗が埋め込まれた苗床片C3(図3等参照)に分割され、苗床片C3が栽培用パネルDの穴に配置される。移植システム1の各種部材はステンレス等の金属よって構成されるが、その材料は特に限定されない。また各種部材の構造、形状、位置関係なども特に限定されるものではない。
苗床シートC1は、例えばポリウレタンフォーム等により構成されたものが用いられるが、特にその種類は限定されない。本例の苗床シートC1では、予め個別の苗床片C3に分割しやすいように切れ込み線が入れられ、上面における中心位置における+のマークの所にも切り込みが入れられて苗が埋め込まれている(苗の図示は省略)。もちろん苗床シートC1、苗床片C3の大きさ及び形状、切り込み線の態様等は特に限定されるものではない。
栽培用パネルDも例えばポリウレタンフォーム等により構成されたものが用いられるが、特にその種類は限定されない。栽培用パネルDには複数の円形の穴H(図13等参照)が設けられており、穴Hに苗床片C3が配置される。苗床片C3が配置可能であれば、穴Hの形状や数などは特に限定されない。
搬送装置5は、架台11、架台11上に配置された平面状の基台12、基台12上で動作する押出装置13、切断装置14を備えている。搬送装置5は、原製品である苗床シートC1を中間段階の中型の苗床シートC1Aに分割するとともに移植装置3まで搬送する役割を果たす。
移植装置3は、架台20、架台20上に配置された平面状の基台21、基台21上で動作する押出装置22(図2(a)、図3参照)、押圧装置30及び保持装置40を含む分割装置70(図1参照)、把持装置50(図2(b)参照)を備えている。移植装置3は、搬送装置5から搬送された中型の苗床シートC1Aを最終的に一つの苗に対応した苗床片C3に分割し、苗床片C3を栽培用パネルDの穴に配置する。
図3は、搬送装置5における押出装置13の部分の拡大斜視図を示す。押出装置13は長尺状の押出部材15と基台12の上に固定された押出レール16を含む。作業者等が苗床シートC1を基台12の上に配置した後、押出部材15が図示せぬ押出機構の作用により、押出レール16に沿って矢印P1の方向に進み、苗床シートC1を押して切断装置14まで搬送する。
図4は、搬送装置5における切断装置14の部分の拡大斜視図を示す。切断装置14は、その先端に切断刃17を備えており、大型の苗床シートC1を中型の苗床シートC1Aに分割する。本例では図6に示す様に、切断装置14は苗床シートC1を6列ごとに分割することにより中型の苗床シートC1Aを生成する。
図5は、切断装置14による苗床シートC1の切断工程を示す拡大側面図であり、(a)は第1工程、(b)は第2工程、(c)は第3工程の拡大側面図をそれぞれ示している。切断装置14は苗床シートC1の上方位置であって、苗床シートC1の所定の切り込みに対応する位置に停止し(図5(a)参照)、下降して切断刃17が苗床シートC1に接触し(図5(b)参照)、さらに下降して切断刃17が苗床シートC1の底面まで到達して(図5(c)参照)、苗床シートC1を中型の苗床シートC1Aに分割する。さらに切断装置14は、中型の苗床シートC1Aを図の右側へ押し出し、移植装置3へ搬送する。
図6は、移植装置3における押出装置22の部分の拡大斜視図を示す。押出装置22は、基台21の上に固定された押出ガイド24、25に沿って矢印P2の方向に進み、中型の苗床シートC1Aを押す。押出装置22には複数の調整溝23が設けられており、押出ガイド25の位置をずらして係合する調整溝23を変更することで、押出ガイド24、25の幅を変更し、ガイドする中型の苗床シートC1Aの幅、すなわち苗床片C3の数を変更することができる。本例では、中型の苗床シートC1Aの幅方向一列における苗床片C3の数は6個であるが、その数は調整可能である。
次に、分割装置70(図1参照)が備える押圧装置30及び保持装置40について説明する。分割装置70は、複数の苗床片C3を含む中型の苗床シートC1Aを複数の苗床片C3に分割する役割を果たす。図7は、押圧装置30の押圧動作を示す拡大斜視図であり、(a)第1工程、(b)第2工程を示す。押圧装置30は、中型の苗床シートC1Aを押さえつける役割を果たすが、本実施形態では部分的に切断する役割も果たすものある。
押圧装置30は、中型の苗床シートC1Aの表面から所定の深さまで侵入する押え部材31を有している。図7(b)の破線で囲まれたV部分に示す様に、押え部材31には、中型の苗床シートC1Aの表面に沿って、長手方向に複数の侵入刃部31aと複数の空間部31bが交互に並べられて配置されている。
図7(a)に示す様に、図6に示す押出装置22によって搬送された中型の苗床シートC1Aは所定位置に停止し、押圧装置30が中型の苗床シートC1Aの上方位置であって、中型の苗床シートC1Aの所定の切り込みに対応する位置に停止する。そして図7(b)に示す様に押え部材31が下降すると、侵入刃部31aが中型の苗床シートC1Aに進入する。侵入刃部31aは先の尖った切先部31cを三つ有しており、中型の苗床シートC1Aの表面から内部に進入しやすい。押え部材31により、6個の苗床片C3が切り込みL(図7(b)参照)を介して一列に繋がった線状の苗床シートC2が生成され、これは後述する保持装置40による保持対象となる。
押え部材31における長手方向において、侵入刃部31aは切り込みLを介して隣接した苗床片C3を跨ぎつつ各苗床片C3の中央位置である苗の位置Tを避けた位置に進入する。すなわち侵入刃部31aは、苗床片C3の両端部に侵入し、中央には侵入しない。一方、空間部31bは、各苗床片C3の中央位置である苗の位置Tには対応する様に位置するため、押え部材31が直接苗に接触し難くなっており、苗を痛める可能性を抑えることができる。
図8は、保持装置40の分割動作を示す拡大斜視図であり、(a)第1工程、(b)第2工程を示す。保持装置40は、移植装置3の所定位置に配置された支持柱41と、支持柱41に固定された梁42と、梁42の下面に形成されたレール43と、レール43上をスライド可能なスライド部材44(図8(b)参照)と、スライド部材44に連結された連結アーム46と、連結アーム46に接続された複数の保持部材45とを備えている。
保持部材45は、図7(b)における線状の苗床シートC2について、図8(a)において破線で示す様に分割すべき複数の苗床片C3に対応して複数個所で保持するように設けられている。図8(a)の状態から、図示せぬ駆動機構により図8(b)に示したスライド部材44(図8(a)では見えない)が矢印P3の方向に移動すると、スライド部材44に連結した連結アーム46が伸びて、図8(b)の状態となる。レール43、スライド部材44、連結アーム46の作用により、複数の保持部材45は、分割すべき複数の苗床片C3が並べられた方向に対して相対的に移動可能となっている。
図9は、保持部材45の拡大斜視図であり、(a)上方から見た拡大斜視図、(b)下方から見た拡大斜視図を示す。保持部材45は、連結アーム46に固定され支持される部分である支持部47と、先端に設けられた爪部49と、爪部49を駆動する爪駆動部48とを備えている。
図10は、保持部材45の線状の苗床シートC2(及び苗床片C3)に対する押圧動作を示す拡大側面図であり、(a)第1工程、(b)第2工程を示す。保持部材45における爪部49は相対的に移動可能な第1の爪49a及び第2の爪49bを有している。図10(a)において破線で示す様に、第1の爪49aが線状の苗床シートC2(苗床片C3)の上面を押え、第2の爪49bが線状の苗床シートC2(苗床片C3)の側面を押える。上側に配置された第1の爪49aは、矢印P4に沿って下向きに移動可能であり、下側に配置された第2の爪49bは、矢印P5に沿って上向きに移動可能である。よって、第1の爪49a及び第2の爪49bがこれらの矢印の向きに移動すると、図10(b)に示す様に、第1の爪49a及び第2の爪49bが相対的に接近し、線状の苗床シートC2(苗床片C3)の一部、特に上面の端部を挟むことが可能である。
分割装置70が線状の苗床シートC2を苗床片C3に分割する方法は以下の手順である。図7(b)に示す様に、押圧装置30が線状の苗床シートC2(中型の苗床シートC1A)を押圧した状態で、図8(a)に示す様に保持装置40が線状の苗床シートC2に接近し、図10(a)に示す状態となる。この状態では、第1の爪49aは苗床片C3の上面には接触していない。
図8(a)及び図10(a)の状態から、第1の爪49aが矢印P4に沿って下向きに移動し、第2の爪49bが矢印P5に沿って上向きに移動する。この結果、図10(b)に示す様に、第1の爪49a及び第2の爪49bによって、線状の苗床シートC2の上面の端部を挟み、線状の苗床シートC2を保持する。
図10(b)に示す状態のまま保持装置40が、図8(a)において座標軸で示すY方向に移動(後退)し、線状の苗床シートC2を図7(b)の状態における押圧装置30から切り離す。その後、スライド部材44の移動、連結アーム46の伸びに伴い、保持部材45がP3方向に移動して線状の苗床シートC2が分割され、図10(b)において破線で示す様に6個の苗床片C3が生成され、各苗床片C3が保持部材45に保持された状態となる。
尚、図9に示す様に、第1の爪49aが水平方向に二股に分かれて互いに寸法の等しい第1の爪片49a1と第2の爪片49a2を含み、第1の爪片49a1と第2の爪片49a2の間に空間S1が形成される。保持動作の際、第1の爪49aは線状の苗床シートC2(苗床片C3)の上面に接触するが、苗が存在する苗床片C3の中央位置(図7(b)参照)に対しては、空間S1が対応するように配置される。よって、第1の爪片49a1と第2の爪片49a2が直接的に苗に接触し難くなっており、苗を痛める可能性を抑えることができる。
また、第2の爪49bは、先端において第1の爪49aに接近するように湾曲した湾曲先端部49b1を有する。このような形状により、第1の爪49a及び第2の爪49bは、より確実に線状の苗床シートC2(及び苗床片C3)を保持することが可能となる。
実施形態の分割装置70においては、保持部材45の爪部49によって線状の苗床シートC2を苗に悪影響が及ぶのを抑制した状態で保持しつつ、スライド部材44の移動により線状の苗床シートC2を複数の苗床片C3に分割することができ、作業の効率を上げることができる。
図11は、移植装置における第1の実施形態の把持装置50の斜視図であり、図12は、本実施形態の把持装置50における把持部材の部分の拡大斜視図である。把持装置50は、苗が植え付けられた苗床片C3を把持して、栽培用パネルDに配置する装置であり、図2(b)に示す様に、架台20に載置された栽培用パネルDよりも下方に配置される。把持装置50は架台20に固定される支持板51と、支持板51に固定されるとともに上下方向に伸縮可能な伸縮機構52と、伸縮機構52の上に固定された支持台53と、支持台53の上に配置された把持部材駆動機構54及び一組の把持部材55と、を備えている。
伸縮機構52が伸縮することにより、支持台53、把持部材駆動機構54及び把持部材55が上下方向に移動可能である。特に後述するように把持部材55は、上昇時に栽培用パネルDに設けられた穴H(図13〜図15参照)を通過することが可能な構成となっている。
把持部材駆動機構54は、対向した一組の把持部材55を座標軸のY軸方向に沿って互いに接近及び離間可能とするように駆動する。図12においては、便宜上手前の把持部材55のみが互いに接近した状態を示しているが、現実の工程においては、全ての把持部材55の組が同時に接近又は離間する。
さらに把持部材55は、その先端において設けられた先端部56を備えている。後述するように互いに対向した一組の先端部56は一組の把持部材55の接近時に、苗床片C3の底面の一部のみを挟んで把持することができる。本実施形態の先端部56は、一方の把持部材55の本体55aから他方の把持部材55に向かう方向に屈曲した形状を呈する把持爪57より構成される。把持爪57は、本体55aから斜め上方に延びるように屈曲している。
図13〜図15は、把持装置50が苗床片C3を把持し栽培用パネルDに配置する方法を示している。以下この方法の手順を説明する。図13は、図12の把持部材の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第1工程、(b)第2工程を示す。図13(a)の第1工程では、一組の把持部材55は未だ栽培用パネルDの下方に位置し、苗床片C3は栽培用パネルDの上方にて保持部材45の爪部49にて保持されている(図10(b)と同じ状態)。この状態から伸縮機構52が伸びて把持部材55は矢印Z1の方向に上昇し、栽培用パネルDの穴Hを通過して、図13(b)に示す第2工程の状態となり、先端部56(把持爪57)は、苗床片C3の底面から苗床片C3の内部に侵入する。そして、把持部材駆動機構54が、一組の把持部材55の各々を矢印Y1、Y2の方向に駆動し、一組の把持部材55は接近する。
図14は、図12の把持部材の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第3工程、(b)第4工程を示す。図13(b)に示したように、一組の把持部材55は接近し、図14(a)の第3工程に示すように、一組の先端部56(把持爪57)が接触した状態となる。苗床片C3は保持部材45によって保持されつつも、その底面が一組の把持爪57によって挟まれ、把持された状態となる。先端部56(把持爪57)による把持によって、苗床片C3は径方向に若干縮み、小さくなっている。この状態から伸縮機構52が縮んで把持部材55は矢印Z2の方向に下降し、苗床片C3が栽培用パネルDの穴Hと上下方向(Z方向)においてほぼ同じ位置となるところで、把持部材55は一旦停止し、図14(b)に示す第4工程の状態となる。そして、把持部材駆動機構54が、一組の把持部材55の各々を矢印Y3、Y4の方向に駆動し、一組の把持部材55は離間する。
図14(c)は、図14(a)、(b)の状態において情報から見た上面図を示している。把持爪57は、水平方向に並べられ、互いに寸法の等しい第1の把持爪片57aと第2の把持爪片57bを含み、かつ第1の把持爪片57aと第2の把持爪片57bの間に斜線ハッチングを施した空間S2が形成される。第1の把持爪片57aと第2の把持爪片57bは縦、横、高さなどの寸法が等しく同じ形状であり、空間S2は苗が位置する苗床片C3の中央位置を含むことになる。よって、把持爪57が直接苗に接触し難くなっており、苗を痛める可能性を抑えることができる。
図15は、図12の把持部材の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第5工程、(b)第6工程を示す。図14(b)に示したように、一組の把持部材55は離間し、図15(a)の第5工程に示すように、一組の先端部56(把持爪57)が離間した状態となる。さらに把持部材55はZ2方向に下降し、先端部56(把持爪57)による苗床片C3の把持を解放し、図15(b)の第6工程に示す様に図13(a)と同様の元の位置に戻り、一連の工程が終了する。苗床片C3は拡がる弾性力を有しているため、先端部56(把持爪57)による把持の開放に伴い、穴Hの壁に沿うまで広がり、円形となって穴Hの中に固定される。栽培用パネルDの総ての穴Hに苗床片C3が配置された後、栽培用パネルDは人手等により移植システム1から取り外され、次の工程に持ち込まれる。
図16は、第2の実施形態の把持装置60の斜視図である。把持装置60は、苗が植え付けられた苗床片C3を把持して、栽培用パネルDに配置する装置であり、図2(b)に示す把持装置50の別実施形態であって、架台20に載置された栽培用パネルDよりも下方に配置される。把持装置50は架台20に固定される支持板61と、支持板61に固定されるとともに上下方向に伸縮可能な伸縮機構62と、伸縮機構62の上に固定された支持台63と、支持台63の上に配置された把持部材駆動機構64及び一組の把持部材65と、を備えている。
伸縮機構62が伸縮することにより、支持台63、把持部材駆動機構64及び把持部材65が上下方向に移動可能である。特に後述するように把持部材65は、上昇時に栽培用パネルDに設けられた穴H(図19〜図22参照)を通過することが可能な構成となっている。把持部材駆動機構64は、二組の対向した板材より構成され、それぞれの板材に対向した一組の把持部材65が取り付けられている。把持部材駆動機構64を構成する2枚の板材が座標軸のX軸方向に沿って相対的に移動することにより、一組の把持部材65が第1の方向である座標軸のX軸方向に沿って互いに接近及び離間可能するように駆動する。
一組の把持部材65は、第1の方向であるX軸方向に沿って相対的に移動可能に設けられている。さらに把持部材65は、その先端に設けられ、苗床片C3の少なくとも二つの対向した側面を挟んで把持可能な少なくとも一組の先端部66を備えている。一組の把持部材65の相対的な移動に伴い、一組の先端部66は当該先端部の全長に渡って、互いの距離が等しい状態を維持したまま互いに接近及び離間可能である。この点については後述する。
先端部66は、把持部材65の本体65aに対して屈曲した部分である屈曲部68の上に設けられ、本実施形態において先端部66は、屈曲部68の上に設けられた直線状の把持ピン67より構成される。図17は、把持装置60において、二つの把持ピン67が接近した状態における正面図であり、図18は、二つの把持ピン67が離間した状態における正面図である。把持部材駆動機構64の作用により、このような二つの把持ピン67の接近及び離間の状態が実現される。
一組の把持部材65、特にその本体65aは、第1の方向であるX軸方向に交差する、特に本実施形態では垂直に交差する第2の方向であるY軸方向において互いに一定の距離をおいて離間して配置されている。ここで屈曲部68の詳細を、図19(c)等を参照して述べる。屈曲部68は、把持部材65の本体65aから第1の方向(X軸方向)に延びる第1片68aおよび当該第1片68aから第2の方向(Y軸方向)に延びる第2片68bを含んでいる。第1片68aと第2片68bは、水平面(XY平面)において互いに垂直に交わっており、図19(c)に示す様に当該水平面内において屈曲部18は略L字形状を呈する。
第2片68bの開放された先端(第1片68aと接続する側とは逆側の先端)である開放先端において、先端部66(把持ピン67)が第2片68bに対して垂直に起立する様に設けられている。このため、一組の先端部66(把持ピン67)は、各々の把持部材65から第2の方向(Y軸方向)において等しい位置の集合体であるM−M線上で互いに接近及び離間可能である。
図19〜図22は、把持装置60が苗床片C3を把持し栽培用パネルDに配置する方法を示している。以下この方法の手順を説明する。図19は、図16の把持部材65の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第1工程、(b)第2工程、(c)第1及び第2工程における上面図を示す。図19(a)の第1工程では、一組の把持部材65は未だ栽培用パネルDの下方に位置し、苗床片C3は栽培用パネルDの上方にて保持部材45の爪部49にて保持されている(図10(b)と同じ状態)。但し本実施形態では保持部材45が図13、図14の場合と異なり、保持部材45は紙面の奥側へ向かう状態で苗床片C3を保持しているため、保持部材45は図示されていない。この状態から伸縮機構62が伸びて把持部材65は矢印Z1の方向に上昇し、栽培用パネルDの穴Hを通過して、図19(b)に示す第2工程の状態となり、先端部66(把持ピン67)の先端が苗床片C3の底面にほぼ接触した状態になる。また一組の先端部66(把持ピン67)は、互いに最接近した状態となっており、図19(c)に示す様に、各々略L字形状を呈する一組の屈曲部18が、互いに係合した状態になっている。一組の先端部66(把持ピン67)が短い距離をもって位置しているため、栽培用パネルDの穴Hを通過することができる。
尚、図19における一組の把持部材65の各々について、左側の第1の把持部材65Aと、右側の第2の把持部材65Bとして区別する。第1の把持部材の第1片68aと第2の把持部材65Bの第1片68aは、それぞれの本体65aから第1の方向(X軸方向)において互いに逆方向に延び、さらに第2片68bが水平面(XY平面)内で第1片68aから垂直な方向、すなわち第2の方向(Y軸方向)に延びている。そして第2片68bの開放先端部に先端部66(把持ピン67)が設けられている。すなわち、第1の把持部材65A(の本体65a)が左側に位置し、第2の把持部材65B(の本体65a)が右側に位置するが、第1の把持部材65Aの先端部66(把持ピン67)は右側に位置し、第2の把持部材65Bの先端部66(把持ピン67)は左側に位置することになる。
図20は、図16の把持部材65の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第3工程、(b)第4工程、(c)第3及び第4工程における上面図を示す。先端部66(把持ピン67)及び屈曲部68が穴Hを通過した図19(b)の状態から、把持部材駆動機構64が、一組の把持部材65の各々を矢印X1、X2の方向に駆動する。すると、図20(a)に示したように、一組の把持部材65は、第1の方向(X軸方向)における位置が入れ替わる、すなわち左右の把持部材65が入れ替わることになる。すなわち、第1の把持部材65A(の本体65a)が右側に位置し、第2の把持部材65B(の本体65a)が左側に位置するが、第1の把持部材65Aの先端部66(把持ピン67)も右側に位置し、第2の把持部材65Bの先端部66(把持ピン67)も左側に位置することになる。そして、一組の先端部66(把持ピン67)は最も離間した状態となる。さらに伸縮機構62が伸びて把持部材65が矢印Z1の方向に上昇すると、図20(b)に示す第4工程の状態となり、先端部66(把持ピン67)が苗床片C3の側面に接近した状態になる。
図21は、図16の把持部材65の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第5工程、(b)第6工程、(c)第5及び第6工程における上面図を示す。図20(b)の状態から、把持部材駆動機構64が、一組の把持部材65の各々を矢印X3、X4の方向に駆動する。すると、図21(a)に示したように、一組の把持部材65は、再び第1の方向(X軸方向)における位置が入れ替わる。そして、一組の先端部66(把持ピン67)は最接近した状態、すなわち、図19における状態に戻る。
ただしこの状態では、図19と異なり一組の先端部66(把持ピン67)の間には苗床片C3が存在している。よって、一組の把持部材65の相対的な移動に伴い、一組の先端部66(把持ピン67)は、苗床片C3の内部に侵入する過程で、苗床片C3の側面を部分的に押圧する。この移動において、一組の先端部66(把持ピン67)は当該先端部66の全長に渡って、互いの距離が等しい状態を維持したまま互いに接近可能である。すなわち、図20(a)、(b)の状態では先端部66(把持ピン67)の上下方向の全長に渡って互いの距離Rが保たれており、この距離Rが一組の先端部66(把持ピン67)の接近に伴い、先端部66(把持ピン67)の全長に渡って一定割合で減少し、図21(a)、(b)に示す距離Rになる(R>R)。このように距離Rが減少することは、先端部66(把持ピン67)が、苗床片C3に対して傾いた姿勢で把持しないことを意味しており、先端部66(把持ピン67)は安定的に苗床片C3を把持することができる。
そして最終的には、図21(c)に示した様に斜線ハッチングを施した略三角形状の溝部Gを形成した状態で、一組の先端部66(把持ピン67)は最接近した状態を保ちつつ苗床片C3を把持する。この状態から伸縮機構62が縮んで把持部材65は矢印Z2の方向に下降し、苗床片C3が栽培用パネルDの穴Hと上下方向(Z方向)においてほぼ同じ位置となるところで、把持部材65は一旦停止し、図21(b)に示す第6工程の状態となる。
尚、苗床片C3の側面の高さdと、先端部66(把持ピン67)が苗床片C3の側面に接触して把持する領域の長さdは、好ましくはd≧d/2、さらに好ましくはd≧2d/3の関係を満たす状態となっている。長さdが高さdに対して所定割合以上の大きさを持つことにより、苗床片C3をより確実に把持することができる。
また、先端部66(把持ピン67)が苗床片C3の側面の中央を把持することにより、図21(c)に示した二つの溝部Gが対向した状態で苗床片C3に形成され、苗床片C3が全体に略円形となり、栽培用パネルDの穴Hの形状に適合する。このため、苗床片C3を穴Hに配置する際に、苗床片C3が穴Hに干渉しにくく、配置が円滑なものとなる。また、二つの先端部66(把持ピン67)は所定の距離をおいているため、中央に配置された苗を痛めるのを抑制する。
図22は、図16の把持部材65の把持動作を示す拡大側面図であり、(a)第7工程、(b)第8工程、(c)第7及び第8工程における上面図を示す。図21(b)の状態から、把持部材駆動機構64が、一組の把持部材65の各々を矢印X1、X2の方向に駆動する。すると、図22(a)の第7工程に示したように、一組の把持部材65は、再び第1の方向(X軸方向)における位置が入れ替わる、すなわち左右の把持部材65が入れ替わることになる。そして、一組の先端部66(把持ピン67)は図20に類似するが、図20の状態ほどは離れていない距離Rをもって離れた状態となる(R>R>R)。一組の先端部66(把持ピン67)は、穴Hの壁に接近した状態となっており、苗床片C3の把持を解放する。苗床片C3は拡がる弾性力を有しているため、図21(c)に示す様に穴Hの壁に沿うまで広がり、円形となって穴Hの中に固定される。
この移動において、一組の先端部66(把持ピン67)は当該先端部66の全長に渡って、互いの距離が等しい状態を維持したまま互いに離間可能である。すなわち、図21(a)、(b)の状態では先端部66(把持ピン67)の上下方向の全長に渡って互いの距離Rが保たれており、この距離Rが一組の先端部66(把持ピン67)の離間に伴い、先端部66(把持ピン67)の全長に渡って一定割合で増加し、図22(a)に示す距離Rになる(R>R)。このように距離Rが増加することで、先端部66(把持ピン67)は安定的に苗床片C3を解放することができる。
図22(a)の状態から伸縮機構62がさらに縮んで把持部材65は矢印Z2の方向に下降し、図22(b)に示す第8工程の状態となって、把持部材65は元の位置に戻る。苗床片C3は拡がる弾性力を有しているため、図21(c)に示す様に穴Hの壁に沿うまで広がり、穴Hの中に固定される。
以上より、本実施形態の把持装置60は、苗が植え付けられた苗床片C3を把持する把持装置60であって、第1の方向に沿って相対的に移動可能に設けられた少なくとも一組の把持部材65と、一組の把持部材65の先端に設けられ、苗床片C3の少なくとも二つの対向した側面を挟んで把持可能な少なくとも一組の先端部66と、を備え、一組の把持部材65の相対的な移動に伴い、一組の先端部66は当該先端部66の全長に渡って、互いの距離が等しい状態を維持したまま互いに接近及び離間可能である。
これにより、把持装置の把持部材が、苗床片C3に対して傾いた姿勢で把持せず、苗床片C3を安定的に把持するとともに、安定的に苗床片C3の把持を解放することができ、苗に悪影響が及ぶのを抑制することができる。
以上より、本実施形態の把持装置60において、先端部66は、把持部材65の本体65aに対して屈曲した部分である屈曲部68の上に設けられ、一組の把持部材65は、第1の方向に交差する第2の方向において互いに一定の距離をおいて離間して配置され、屈曲部68は本体から第1の方向に延びる第1片68aおよび当該第1片68aから第2の方向に延びる第2片68bを含み、第2片68bの開放された先端である開放先端において、先端部66が第2片68bに対して垂直に起立する様に設けられ、一組の先端部66が各々の把持部材65から第2の方向において等しい位置の集合体である線M−M上で互いに接近及び離間可能である。これにより、一組の把持部材65をコンパクトに配置することが可能となる。
以上より、本実施形態の把持装置60において、一組の把持部材65が第1の把持部材65Aと第2の把持部材65Bを含み、第1の把持部材65Aの第1片68aと第2の把持部材65Bの第1片68aは第1の方向において互いに逆方向に延び、一組の先端部66の接近時および離間時において、第1の方向における第1の把持部材65Aと第2の把持部材65Bの位置が入れ替わる。これにより、一組の把持部材65をコンパクトに配置することが可能となる。
以上より、本実施形態の把持装置60において、先端部66は、把持部材65の本体に対して屈曲した部分である屈曲部68の上に設けられた直線状の把持ピン67より構成される。これにより、苗床片C3を安定的に把持することが可能となる。
以上より、本実施形態の把持装置60において、苗床片C3の側面の高さdと、先端部66が苗床片C3の側面に接触する領域の長さdが、d≧d/2の関係を満たす。これにより、苗床片C3をより確実に把持することができる。
以上より、本実施形態の移植装置3は、栽培用パネルDの下方に設けられ、一組の把持部材65が栽培用パネルDに設けられた穴を通過して当該栽培用パネルDの上方まで上昇可能な本実施形態の把持装置60と、栽培用パネルDの上方にて、苗床片C3を保持する保持部材45と、を備える。これにより、簡易な構成でコストも抑えつつ、苗に対する影響も抑制し効率的に移植作業を行い得る移植装置を実現することができる。
以上より、本実施形態の移植システム1は、本実施形態の移植装置3と、分割前の複数の苗床片C3を含む苗床シートC1を移植装置に搬送する搬送装置と、を備える。これにより、簡易な構成でコストも抑えつつ、苗に対する影響も抑制し効率的に移植作業を行い得る移植システムを実現することができる。
以上より、本実施形態の把持装置50は、苗が植え付けられた苗床片C3を把持する把持装置50であって、互いに接近及び離間可能な少なくとも一組の把持部材55と、一組の把持部材55の先端において設けられ、一組の把持部材55の接近時に苗床片の底面の一部のみを挟んで把持する少なくとも一組の先端部56と、を備える。
これにより、把持装置の把持部材が、苗に悪影響が及ぶのを抑制しつつ、安定的に苗床片を把持することができる。
以上より、本実施形態の把持装置50において、先端部56は一方の把持部材55の本体55aから他方の把持部材55に向かう方向に屈曲した把持爪57より構成される。これにより、より確実に苗床片を把持することができる。
以上より、本実施形態の把持装置50において、把持爪57は、本体55aから斜め上方に延びるように屈曲している。これにより、より確実に苗床片を把持することができる。
以上より、本実施形態の把持装置50において、把持爪57は、水平方向に並べられ、互いに寸法の等しい第1の把持爪片57aと第2の把持爪片57bを含み、第1の把持爪片57aと第2の把持爪片57bの間に空間S2が形成される。これにより、苗に悪影響が及ぶのを抑制することができる。
以上より、本実施形態の移植装置3は、栽培用パネルDの下方に設けられ、一組の把持部材65が栽培用パネルDに設けられた穴を通過して当該栽培用パネルDの上方まで上昇可能な本実施形態の把持装置60と、栽培用パネルDの上方にて、苗床片C3を保持する保持部材45と、を備える。これにより、簡易な構成でコストも抑えつつ、苗に対する影響も抑制し効率的に移植作業を行い得る移植装置を実現することができる。
以上より、本実施形態の移植システム1は、本実施形態の移植装置3と、分割前の複数の苗床片C3を含む苗床シートC1を移植装置に搬送する搬送装置5と、を備える。これにより、簡易な構成でコストも抑えつつ、苗に対する影響も抑制し効率的に移植作業を行い得る移植システムを実現することができる。
以上より、本実施形態の分割装置70は、複数の苗床片C3を含む苗床シートC2を複数の苗床片C3に分割する分割装置70であって、苗床シートC2を押さえつける押圧装置30と、苗床シートC2について、分割すべき複数の苗床片C3に対応するように複数個所で保持する複数の保持部材45を有する保持装置40と、を備え、複数の保持部材45は、分割すべき複数の苗床片C3が並べられた方向に対して相対的に移動可能である。
これにより、苗に悪影響が及ぶのを抑制しつつ、苗床片を保持しながら苗床シートを複数の苗床片に分割することができ、作業の効率を上げることができる。
以上より、本実施形態の分割装置70において、保持部材45は相対的に移動可能な第1の爪49a及び第2の爪49bを有し、第1の爪49aが苗床片C3の上面を押え、第2の爪49bが苗床片C3の側面を押え、第1の爪49a及び第2の爪49bが相対的に接近し、苗床片C3の一部を挟む。これにより、苗に悪影響が及ぶのを抑制しつつ、確実に苗床片を把持することができる。
以上より、本実施形態の分割装置70において、第1の爪49aが水平方向に二股に分かれて互いに寸法の等しい第1の爪片49a1と第2の爪片49a2を含み、第1の爪片49a1と第2の爪片49a2の間に空間S1が形成される。これにより、苗に悪影響が及ぶのを抑制することができる。
以上より、本実施形態の分割装置70において、第2の爪49bは、先端において第1の爪49aに接近するように湾曲した湾曲先端部49b1を有する。これにより、より確実に苗床片を把持することができる。
以上より、本実施形態の分割装置70において、押圧装置30は、苗床シートC2の表面から所定の深さまで侵入する押え部材31を有し、当該押え部材31は、苗床シートC2の表面に沿って、複数の侵入刃部31aと複数の空間部31bが交互に並べられて配置されている。これにより、これにより、苗に悪影響が及ぶのを抑制することができる。
以上より、本実施形態の移植装置3は、分割装置70と、栽培用パネルDの下方に設けられ、一組の把持部材55(65)が栽培用パネルDに設けられた穴Hを通過して当該栽培用パネルDの上方まで上昇し、保持部材45によって保持された苗床片C3を把持する把持装置50(60)と、を備える。これにより、簡易な構成でコストも抑えつつ、苗に対する影響も抑制し効率的に移植作業を行い得る移植装置を実現することができる。
以上より、本実施形態の移植システム1は、移植装置3と、苗床シートC1を移植装置3に搬送する搬送装置5と、を備える。これにより、簡易な構成でコストも抑えつつ、苗に対する影響も抑制し効率的に移植作業を行い得る移植システムを実現することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1 移植システム
3 移植装置
5 搬送装置(ローダー)
13 押出装置
14 切断装置
22 押出装置
30 押圧装置
31 押え部材
40 保持装置
45 保持部材
49 爪部
49a 第1の爪
49b 第2の爪
50 把持装置
55 把持部材
56 先端部
57 把持爪
60 把持装置
65 把持部材
66 先端部
67 把持ピン
68 屈曲部
C1 苗床シート
C1A 中型の苗床シート
C2 線状の苗床シート
C3 苗床片
D 栽培用パネル

Claims (6)

  1. 苗が植え付けられた苗床片を把持する把持装置であって、
    第1の方向に沿って相対的に移動可能に設けられた少なくとも一組の把持部材と、
    前記一組の把持部材の先端に設けられ、前記苗床片の少なくとも二つの対向した側面を挟んで把持可能な少なくとも一組の先端部と、を備え、
    前記一組の把持部材の相対的な移動に伴い、前記一組の先端部は当該先端部の全長に渡って、互いの距離が等しい状態を維持したまま互いに接近及び離間可能であ
    前記先端部は、前記把持部材の本体に対して屈曲した部分である屈曲部の上に設けられ、
    前記一組の把持部材は、前記第1の方向に交差する第2の方向において互いに一定の距離をおいて離間して配置され、
    前記屈曲部は前記本体から前記第1の方向に延びる第1片および当該第1片から前記第2の方向に延びる第2片を含み、
    前記第2片の開放された先端である開放先端において、前記先端部が前記第2片に対して垂直に起立する様に設けられ、
    前記一組の先端部が各々の把持部材から前記第2の方向において等しい位置の集合体である線上で互いに接近及び離間可能である
    把持装置。
  2. 苗が植え付けられた苗床片を把持する把持装置であって、
    第1の方向に沿って相対的に移動可能に設けられた少なくとも一組の把持部材と、
    前記一組の把持部材の先端に設けられ、前記苗床片の少なくとも二つの対向した側面を挟んで把持可能な少なくとも一組の先端部と、を備え、
    前記一組の把持部材の相対的な移動に伴い、前記一組の先端部は当該先端部の全長に渡って、互いの距離が等しい状態を維持したまま互いに接近及び離間可能であり、
    前記一組の把持部材が第1の把持部材と第2の把持部材を含み、
    前記第1の把持部材の第1片と前記第2の把持部材の第1片は前記第1の方向において互いに逆方向に延び、
    前記一組の先端部の接近時および離間時において、前記第1の方向における前記第1の把持部材と前記第2の把持部材の位置が入れ替わる
    把持装置。
  3. 請求項1又は2に記載の把持装置であって、
    前記先端部は、前記把持部材の本体に対して屈曲した部分である屈曲部の上に設けられた直線状の把持ピンより構成される、
    把持装置。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の把持装置であって、
    前記苗床片の側面の高さd1と、前記先端部が前記苗床片の側面に接触する領域の長さd2が、d2≧d1/2の関係を満たす、
    把持装置。
  5. 栽培用パネルの下方に設けられ、前記一組の把持部材が前記栽培用パネルに設けられた穴を通過して当該栽培用パネルの上方まで上昇可能な請求項1からのいずれか1項に記載の把持装置と、
    前記栽培用パネルの上方にて、前記苗床片を保持する保持部材と、
    を備える移植装置。
  6. 請求項に記載の移植装置と、
    分割前の複数の苗床片を含む苗床シートを前記移植装置に搬送する搬送装置と、を備える移植システム。
JP2018190774A 2018-10-09 2018-10-09 把持装置及び分割装置、並びにこれらを用いた移植装置及び移植システム Active JP6865472B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018190774A JP6865472B2 (ja) 2018-10-09 2018-10-09 把持装置及び分割装置、並びにこれらを用いた移植装置及び移植システム
PCT/JP2019/039927 WO2020075786A1 (ja) 2018-10-09 2019-10-09 把持装置及び分割装置、並びにこれらを用いた移植装置及び移植システム
CN201980065480.0A CN112804871B (zh) 2018-10-09 2019-10-09 把持装置及分割装置、以及使用它们的移植装置及移植系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018190774A JP6865472B2 (ja) 2018-10-09 2018-10-09 把持装置及び分割装置、並びにこれらを用いた移植装置及び移植システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020059077A JP2020059077A (ja) 2020-04-16
JP6865472B2 true JP6865472B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=70164616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018190774A Active JP6865472B2 (ja) 2018-10-09 2018-10-09 把持装置及び分割装置、並びにこれらを用いた移植装置及び移植システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6865472B2 (ja)
CN (1) CN112804871B (ja)
WO (1) WO2020075786A1 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2387757B (en) * 2002-04-27 2005-05-11 Ultracell Ltd Automated planter
JP2004242652A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Saito Mikio 水耕苗の移植装置
CN101194554B (zh) * 2006-12-05 2013-01-23 井关农机株式会社 插秧机的苗移植爪
WO2015004932A1 (ja) * 2013-07-10 2015-01-15 株式会社椿本チエイン 植物移植装置
JP6122811B2 (ja) * 2014-06-26 2017-04-26 株式会社椿本チエイン 苗床把持ユニット
JP6429752B2 (ja) * 2015-09-03 2018-11-28 株式会社椿本チエイン 植物移植装置
JP2017085988A (ja) * 2015-11-11 2017-05-25 株式会社椿本チエイン 苗移植装置、苗床片把持機構及び把持部材
CN108366536A (zh) * 2015-12-24 2018-08-03 株式会社椿本链条 移植装置和移植方法
JP6421158B2 (ja) * 2016-10-27 2018-11-07 株式会社椿本チエイン 移植ハンドユニット
JP6411431B2 (ja) * 2016-10-31 2018-10-24 株式会社椿本チエイン 移植ハンド
JP6493358B2 (ja) * 2016-10-31 2019-04-03 株式会社椿本チエイン 移植ハンド

Also Published As

Publication number Publication date
CN112804871A (zh) 2021-05-14
WO2020075786A1 (ja) 2020-04-16
JP2020059077A (ja) 2020-04-16
CN112804871B (zh) 2023-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7020521B2 (ja) 移植装置及び移植方法
US11267135B2 (en) Pick-up and placement tools for items having hook portion and pusher
US11324124B2 (en) Lead component clinching and mounting method
JP6877588B2 (ja) 金属シート用曲げ加工装置
CN105935835B (zh) 板材加工系统以及板材加工方法
DE102015102818B4 (de) Roboterhand mit Werkstückpositionierungsfunktion, Robotersystem und Verfahren zur Positionierung und Greifen eines Werkstücks
JP6429752B2 (ja) 植物移植装置
JP6865472B2 (ja) 把持装置及び分割装置、並びにこれらを用いた移植装置及び移植システム
EP1245356B1 (en) Multiaxis punch device
JP7405396B2 (ja) 移植装置
KR100472116B1 (ko) 변환 공구 시스템을 설치하기 위한 방법, 이 방법을 수행하기 위한 프리세팅 테이블 및, 상부 스트리핑 다이를 설치하기 위한 조립체
JP2018068180A (ja) 分離装置
JP7103131B2 (ja) 移植装置及び移植方法
JP6779428B2 (ja) トランスファー装置
JP2001087829A (ja) プレスブレーキ等のワークサポートテーブル
JP2020058263A (ja) 自動移植機および移植方法
JP2021101633A (ja) 苗床保持部材及び移植装置
KR20050082831A (ko) 형상기억합금 액추에이터 생산 장치 및 방법
JP2002000075A (ja) 接木苗製造装置及び製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201113

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201113

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20201130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6865472

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150