JP6865386B2 - 識別システム、識別方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、一般に識別システム、識別方法及びプログラムに関し、より詳細には、対象空間に存在する識別対象を識別するための識別システム、識別方法及びプログラムに関する。
従来、対象空間(対象領域)内における識別対象(人物)の識別(認証)及び位置の検出を行うシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の識別システム(認証システム)は、識別対象の人物に携帯され、電波を媒体とする無線信号によって人物の識別情報を送信する送信機と、対象空間に設置され、送信機が送信する無線信号を受信する受信装置と、を有する。受信装置は、アンテナで受信する電波の電界強度を計測し、その計測値に基づいて、人物の所在を判定する。
特開2014−75755号公報
本開示は、識別対象の監視等の利便性が向上した識別システム、識別方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る識別システムは、第1情報を取得する第1取得部と、第2情報を取得する第2取得部と、出力部と、を備える。前記第1情報は、携帯端末に割り当てられた識別情報及び前記携帯端末の位置に関する位置情報を含む情報であって、対象空間内の識別対象を識別するための情報である。前記第2情報は、前記対象空間の撮像画像に基づく情報であって、前記対象空間内の前記識別対象を識別するための情報である。前記出力部は、前記第1情報及び前記第2情報に基づく出力情報を出力する。前記出力部は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置との照合結果を、前記出力情報に含むように構成されている。前記出力部は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置の履歴からなる軌跡と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置の履歴からなる軌跡との照合結果を、前記出力情報に含むように構成されている。前記出力部は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置の履歴からなる軌跡と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置の履歴からなる軌跡とに基づいて、前記対象空間における前記識別対象の将来の移動経路を推定し、前記移動経路を前記出力情報に含むように構成されている。
本開示の一態様に係る識別方法は、第1情報を取得し、第2情報を取得し、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて出力情報を出力する処理を有する。前記第1情報は、携帯端末に割り当てられた識別情報及び前記携帯端末の位置に関する位置情報を含む情報であって、対象空間内の識別対象を識別するための情報である。前記第2情報は、前記対象空間の撮像画像に基づく情報であって、前記対象空間内の前記識別対象を識別するための情報である。前記出力する処理は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置との照合結果を、前記出力情報に含むように構成されている。前記出力する処理は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置の履歴からなる軌跡と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置の履歴からなる軌跡との照合結果を、前記出力情報に含むように構成されている。前記出力する処理は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置の履歴からなる軌跡と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置の履歴からなる軌跡とに基づいて、前記対象空間における前記識別対象の将来の移動経路を推定し、前記移動経路を前記出力情報に含むように構成されている。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第1情報を取得し、第2情報を取得し、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて出力情報を出力する処理、を実行させるためのプログラムである。前記第1情報は、携帯端末に割り当てられた識別情報及び前記携帯端末の位置に関する位置情報を含む情報であって、対象空間内の識別対象を識別するための情報である。前記第2情報は、前記対象空間の撮像画像に基づく情報であって、前記対象空間内の前記識別対象を識別するための情報である。前記出力する処理は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置との照合結果を、前記出力情報に含むように構成されている。前記出力する処理は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置の履歴からなる軌跡と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置の履歴からなる軌跡との照合結果を、前記出力情報に含むように構成されている。前記出力する処理は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置の履歴からなる軌跡と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置の履歴からなる軌跡とに基づいて、前記対象空間における前記識別対象の将来の移動経路を推定し、前記移動経路を前記出力情報に含むように構成されている。
本開示は、識別対象の監視等の利便性が向上した識別システム、識別方法及びプログラムを提供できる、という利点がある。
実施形態1に係る識別システムの動作を示す概念図である。 同上の識別システムの構成を示すブロック図である。 同上の識別システムによって表示される表示画面の一例を示す図である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る識別システム100は、図1に示すように、対象空間9に存在する識別対象8を識別するためのシステムである。対象空間9は、例えば、オフィスビル等の施設における特定の空間である。例えば、施設における、廊下、エレベータホール、エントランスホール、事務室、実験室、図書室、フィットネスルーム及び洗濯室等、適宜の空間全体又は当該空間の一部が、対象空間9となる。識別対象8は、例えば、施設がオフィスビルである場合には、オフィスビルで働く人等、施設の利用者である。
一例として、識別対象8が、扉によって隔てられたエントランスホールからエレベータホールに移動する際には、扉の開閉が必要になる。このような状況において、エントランスホールに存在する識別対象8が、この施設において正規に登録された人物である場合にのみ扉を開けるためには、エントランスホールに存在する識別対象8の識別が必要になる。識別システム100は、例えば、このような場合において、対象空間9に存在する識別対象8を識別する。
本実施形態に係る識別システム100は、第1情報D1及び第2情報D2の2つの情報に基づく出力情報を出力する。第1情報D1は、携帯端末4に割り当てられた識別情報及び携帯端末4の位置に関する位置情報を含む情報であって、対象空間9内の識別対象8を識別するための情報である。第2情報D2は、対象空間9の撮像画像に基づく情報であって、対象空間9内の識別対象8を識別するための情報である。すなわち、識別システム100は、携帯端末4に割り当てられた識別情報と、対象空間9の撮像画像に基づく情報との両方に基づいて、対象空間9内の識別対象8を識別し、その識別結果を出力情報として出力する。本開示でいう位置情報は、携帯端末4の位置に関する情報であればよく、対象空間9における携帯端末4の位置を表す情報に限らない。すなわち、位置情報は、例えば、携帯端末4が対象空間9内にあるか対象空間9外にあるか、という大雑把な携帯端末4の位置に関する情報であってもよい。
したがって、対象空間9に、携帯端末4を携帯した識別対象8が存在する状態では、識別システム100は、携帯端末4に割り当てられた識別情報から、識別対象8を識別可能となる。また、識別システム100は、対象空間9を撮像した画像(撮像画像)からでも、識別対象8を識別可能となる。実施形態1では一例として、識別システム100にて第1情報D1と第2情報D2との両方から同様の識別結果が得られた場合にのみ、識別対象の識別の成功とする。これにより、第1情報D1と第2情報D2とのいずれか一方のみで識別対象8の識別が行われる場合に比べて、より厳密な識別が可能となる。
(2)構成
以下、本実施形態に係る識別システム100の構成について、図2を参照して説明する。
識別システム100は、第1システム1と、第2システム2と、統合サーバ3と、を備えている。図2では、識別システム100に加えて、携帯端末4と、カメラ5と、表示部6と、開閉制御部7と、を示している。これら携帯端末4、カメラ5、表示部6及び開閉制御部7は、本実施形態では識別システム100の構成要素に含まれないこととするが、携帯端末4、カメラ5、表示部6及び開閉制御部7の少なくとも一部は識別システム100の構成要素に含まれてもよい。
また、本実施形態では、携帯端末4が1つだけでなく、複数(ここでは2つ)ある場合を想定している。複数の携帯端末4を区別する場合には、複数の携帯端末4の各々を「携帯端末41」、「携帯端末42」と呼ぶ。さらに、識別対象8は、1人につき1つの携帯端末4を携帯する。そのため、本実施形態では、識別対象8が複数人いる場合を想定する。複数人の識別対象8を区別する場合には、複数人の識別対象8の各々を「識別対象81」、「識別対象82」と呼ぶ。
複数の携帯端末4の各々は、例えば、電波を媒体とする無線信号を周期的に出力する端末である。各携帯端末4は、いわゆるビーコン端末である。無線信号の通信方式は、一例として、Bluetooth(登録商標)である。無線信号の通信方式は、他にも例えば、Wi−Fi(登録商標)又は特定小電力無線通信等でもよい。複数の携帯端末4は、対象空間9が設定された施設の利用者である複数の識別対象8に携帯される。識別対象8(施設の利用者)は、一例として、複数の携帯端末4のうち利用者ごとに割り当てられた特定の携帯端末4を携帯する。より詳細には、第1の識別対象81は、第1の携帯端末41を携帯する。第2の識別対象82は、第2の携帯端末42を携帯する。つまり、携帯端末4と識別対象8とは一対一に対応する。複数の識別対象8の各々は、対象空間9に対して自由に出入りでき、かつ対象空間9内を自由に移動できる。
複数の携帯端末4の各々には、識別情報(ID:Identification)が割り当てられている。識別情報は、各携帯端末4に固有の情報であって、個々の携帯端末4を識別するための情報である。言い換えれば、識別情報は、携帯端末4を携帯する識別対象8ごとに異なっている。複数の携帯端末4は、識別情報を無線信号により周期的にサーバに送信する。識別情報は、例えば、携帯端末4の不揮発性メモリ等に保持されている。
本実施形態では、携帯端末4に割り当てられた識別情報は、この携帯端末4を携帯する識別対象8の識別情報と同一の情報である。つまり、携帯端末4の識別情報は、識別対象8の識別情報と共用される。以下では一例として、第1の携帯端末41の識別情報、及び第1の携帯端末41を携帯する第1の識別対象81の識別情報は、「001」であると仮定する。同様に、第2の携帯端末42の識別情報、及び第2の携帯端末42を携帯する第2の識別対象82の識別情報は、「002」であると仮定する。
第1システム1は、受信部11と、LPSサーバ12と、を備えている。第1システム1は、対象空間9のように、特定の空間(エリア)内での携帯端末4の位置を計測するローカル測位システム(LPS:Local Positioning System)である。
受信部11は、複数の受信機131,132を有している。複数の受信機131,132を区別しない場合、複数の受信機131,132の各々を「受信機13」とも呼ぶ。複数の受信機13は、対象空間9又はその周辺に配置されている。受信機13は、携帯端末4と無線通信を行うように構成されている。ここで、受信機13は、少なくとも対象空間9に存在する携帯端末4から、識別情報を無線通信にて受信する。
受信機13は、受信した無線信号に基づいて、無線信号の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)に関する受信情報を生成する。各受信機13は、携帯端末4からの無線信号を受信した後に、携帯端末4から受信した識別情報に加えて、受信機情報及び受信情報をLPSサーバ12に送信する。受信機13は、受信機13ごとに割り当てられた受信機情報を、受信機13が有する不揮発性メモリ等に保持している。
LPSサーバ12は、通信部121と、位置特定部122と、記憶部123と、処理部124と、を有している。LPSサーバ12は、例えば、プロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステム(マイクロコンピュータを含む)を主構成とする。すなわち、コンピュータシステムは、適宜のプログラムをプロセッサにて実行することにより、LPSサーバ12として機能する。
通信部121は、複数の受信機13の各々から、識別情報、受信機情報及び受信情報を受信する。通信部121と複数の受信機13との間の接続は、例えば、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよいし、中継器等を介した接続形態であってもよい。通信部121は、複数の受信機13から受信した識別情報、受信機情報及び受信情報を、LPSデータとして位置特定部122に出力する。
位置特定部122は、LPSデータ(識別情報、受信機情報及び受信情報)に基づいて、対象空間9内に存在する携帯端末4の対象空間9における位置を特定する。具体的には、位置特定部122は、LPSデータに含まれる複数の受信機13についての受信機情報及び受信情報の組み合わせを、記憶部123に記憶されている情報と照合する。これにより、位置特定部122は、LPSデータに含まれる識別情報の携帯端末4の対象空間9での位置を表す位置情報を求める。本実施形態では一例として、位置情報は、対象空間9内での携帯端末4の位置、つまり対象空間9内のどの位置に携帯端末4があるか、ということを示す情報である。ただし、位置情報は、携帯端末4の位置に関する情報であればよく、対象空間9における携帯端末4の位置を表す情報に限らない。例えば、位置情報は、複数の受信機13が携帯端末4からの無線信号を受信したか否かによって、携帯端末4が対象空間9内にあるか対象空間9外にあるか、という大雑把な携帯端末4の位置に関する情報であってもよい。
記憶部123は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能な不揮発性メモリを含む。記憶部123は、複数の受信機13についての受信機情報及び受信情報の組み合わせと、位置情報とが対応付けられたデータベースを記憶している。また、記憶部123は、少なくとも位置特定部122で求められた識別情報及び位置情報を記憶する。位置特定部122は、位置情報を識別情報と対応付けて、時系列に沿って記憶部123に記憶する。これにより、記憶部123には、携帯端末4の識別情報ごとに位置情報の履歴が記憶されることになる。位置情報の履歴は、対象空間9における携帯端末4の移動の軌跡を表す軌跡情報を構成する。
処理部124は、このようにして生成される軌跡情報(つまり位置情報の履歴)と、携帯端末4の識別情報との組み合わせを、第1情報D1として、統合サーバ3に出力する。
第2システム2は、インタフェース21と、画像処理サーバ22と、を備えている。
インタフェース21は、カメラ5に接続されている。インタフェース21は、カメラ5から撮像画像を取得する。カメラ5は、少なくとも対象空間9を視野内に含むように設置されており、対象空間9を撮像した画像を対象空間9の撮像画像として、インタフェース21に出力する。本実施形態では、カメラ5が出力する撮像画像は、カラーの動画であることと仮定するが、これに限らず、モノクロ画像であってもよいし、静止画であってもよい。インタフェース21とカメラ5との間の接続は、例えば、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよいし、中継器等を介した接続形態であってもよい。インタフェース21は、対象空間9の撮像画像に対して、例えば、エッジ抽出等の前処理を実行する機能を有していてもよい。
画像処理サーバ22は、顔認識部221と、格納部222と、記憶部223と、解析部224と、を有している。画像処理サーバ22は、例えば、プロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステム(マイクロコンピュータを含む)を主構成とする。すなわち、コンピュータシステムは、適宜のプログラムをプロセッサにて実行することにより、画像処理サーバ22として機能する。
顔認識部221は、インタフェース21が取得した撮像画像に対して、画像処理を施すことにより、対象空間9に存在する識別対象8の顔を認識する。具体的には、顔認識部221は、撮像画像から識別対象8の顔を含む領域(以下、顔領域ともいう)を抽出し、顔領域に含まれる識別対象8の顔を、格納部222に登録されている顔画像と照合する。これにより、識別対象8の顔画像が格納部222に登録されている場合には、顔認識部221は、識別対象8の顔から、識別対象8の識別情報を特定することができる。つまり、顔認識部221は、識別対象8の顔を認識する。
格納部222は、識別対象8の顔画像と識別対象8の属性情報とが対応付けられたデータベースを記憶している。識別対象8の属性情報は、第1情報D1に含まれる識別情報と同様の識別情報(ID)を含んでいる。さらに、識別対象8の属性情報は、識別対象8の名前、アクセス権限及びプロフィール等を含んでいる。格納部222のデータベースでは、1つの属性情報に対して、顔画像を1乃至複数、対応付けることが可能である。つまり、識別対象8の属性情報(識別情報を含む)と顔画像とは、一対多の関係にあってもよい。
記憶部223は、例えば、EEPROMのような書き換え可能な不揮発性メモリを含む。記憶部223は、少なくとも顔認識部221で認識された識別対象8の識別情報を記憶する。すなわち、顔認識部221にて識別対象8の顔から特定された識別対象8の識別情報が、記憶部223に記憶される。
解析部224は、対象空間9の撮像画像を解析することにより、顔認識部221で認識された識別対象8の対象空間9内での位置を求める。具体的には、解析部224は、顔認識部221で抽出された顔領域の撮像画像内での位置に基づいて、対象空間9における識別対象8の位置を求め、求めた位置を表す位置情報を出力する。解析部224は、位置情報を、顔認識部221で認識された識別対象8の識別情報と対応付けて、時系列に沿って記憶部223に記憶する。これにより、記憶部223には、識別対象8ごとに位置情報の履歴が記憶されることになる。位置情報の履歴は、対象空間9における識別対象8の移動の軌跡を表す軌跡情報を構成する。解析部224は、このようにして生成される軌跡情報(つまり位置情報の履歴)と、識別対象8の識別情報との組み合わせを、第2情報D2として、統合サーバ3に出力する。本実施形態では、第2情報D2には、識別情報以外の属性情報(識別対象8の名前、アクセス権限及びプロフィール等)、及び対象空間9の撮像画像が含まれている。
統合サーバ3は、第1取得部31と、第2取得部32と、出力部33と、備えている。統合サーバ3は、例えば、プロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステム(マイクロコンピュータを含む)を主構成とする。すなわち、コンピュータシステムは、適宜のプログラムをプロセッサにて実行することにより、統合サーバ3として機能する。
第1取得部31は、携帯端末4に割り当てられた識別情報及び携帯端末4の位置に関する位置情報を含む情報であって、対象空間9内の識別対象8を識別するための第1情報D1を取得する。つまり、第1取得部31は、第1システム1から第1情報D1を取得する。第1取得部31と第1システム1(LPSサーバ12)との間の接続は、例えば、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよいし、中継器等を介した接続形態であってもよい。
第2取得部32は、対象空間9の撮像画像に基づく情報であって、対象空間9内の識別対象8を識別するための第2情報D2を取得する。つまり、第2取得部32は、第2システム2から第2情報D2を取得する。第2取得部32と第2システム2(画像処理サーバ22)との間の接続は、例えば、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよいし、中継器等を介した接続形態であってもよい。
出力部33は、第1情報D1及び第2情報D2に基づく出力情報を出力する。つまり、出力部33は、第1取得部31が取得した第1情報D1と、第2取得部32が取得した第2情報D2とに基づいて、対象空間9内の識別対象8の識別を行い、その識別結果を出力情報として出力する。本実施形態では、出力部33は、表示部6及び開閉制御部7に接続されており、これら表示部6及び開閉制御部7に対して、出力情報を出力する。出力部33と、表示部6及び開閉制御部7との間の接続は、例えば、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよいし、中継器等を介した接続形態であってもよい。
ところで、出力部33は、推定部331と、判定部332と、を有している。
推定部331は、第1情報D1に基づく対象空間9における携帯端末4の位置の履歴からなる軌跡と、第2情報D2に基づく対象空間9における識別対象8の位置の履歴からなる軌跡とに基づいて、対象空間9における識別対象8の将来の移動経路を推定する。本実施形態では、第1情報D1が携帯端末4の軌跡を表す軌跡情報を含み、第2情報D2が識別対象8の軌跡を表す軌跡情報を含むので、推定部331は、これらの軌跡情報に基づいて、対象空間9における識別対象8の将来の移動経路を推定する。推定部331で推定される移動経路は、出力部33の出力情報に含まれる。
判定部332は、第1情報D1と第2情報D2との相関の判定を行う。判定部332は、基本的には、第1情報D1に含まれる識別情報と、第2情報D2に含まれる識別情報とを照合し、両者の一致/不一致を判定する。さらに、本実施形態では、第1情報D1が携帯端末4の軌跡を表す軌跡情報を含み、第2情報D2が識別対象8の軌跡を表す軌跡情報を含むので、判定部332は、これらの軌跡情報の間の相関を判定する。一例として、第1情報D1に含まれる軌跡情報と、第2情報D2に含まれる軌跡情報との類似度が高い程、第1情報D1と第2情報D2との相関を表す相関係数が高くなる。
判定部332は、相関係数が閾値以上であれば、第1情報D1と第2情報D2との間に相関があると判定する。判定部332の判定結果は、出力部33の出力情報に含まれる。言い換えれば、出力部33は、第1情報D1に基づく対象空間9における携帯端末4の位置の履歴からなる軌跡と、第2情報D2に基づく対象空間9における識別対象8の位置の履歴からなる軌跡との照合結果を、出力情報に含む。ここで、判定部332は、識別情報ごとに、第1情報D1と第2情報D2との相関を判定する。つまり、判定部332は、同一の識別情報についての、例えば、第1情報D1に含まれる軌跡情報と、第2情報D2に含まれる軌跡情報との類似度から、第1情報D1と第2情報D2との相関を判定する。
判定部332は、第1情報D1に基づく対象空間9における携帯端末4の位置と、第2情報D2に基づく対象空間9における識別対象8の位置との照合結果を、出力情報に含んでもよい。つまり、軌跡情報は位置の履歴であるから、第1情報D1に含まれる軌跡情報の最新値は携帯端末4の位置(現在位置)に相当し、第2情報D2に含まれる軌跡情報の最新値は識別対象8の位置(現在位置)に相当する。そこで、判定部332は、第1情報D1に含まれる軌跡情報の最新値と、第2情報D2に含まれる軌跡情報の最新値とを照合することで、携帯端末4の位置と識別対象8の位置とを照合できる。
また、判定部332は、第1情報D1に基づく対象空間9内の携帯端末4の数と、第2情報D2に基づく対象空間9内の識別対象8の数とを照合する。本実施形態では、第1情報D1に含まれる識別情報の数が対象空間9内の携帯端末4の数に相当し、第2情報D2に含まれる識別情報の数が対象空間9内の識別対象8の数に相当する。そこで、第1情報D1に含まれる識別情報の数と、第2情報D2に含まれる識別情報の数とを照合する。そして、両者の数が一致すると、第1情報D1と第2情報D2との相関を表す相関係数が高くなる。識別情報の数の照合結果は、出力部33の出力情報に含まれる。
また、判定部332は、第1情報D1に含まれる識別情報と、対象空間9の撮像画像に含まれる識別対象8の画像とを照合する。本実施形態では、第2情報D2は、対象空間9の撮像画像に含まれる識別対象8の画像から顔認識部221にて特定された、識別対象8の識別情報を含んでいる。つまり、第2情報D2に含まれる識別情報は、対象空間9の撮像画像に含まれる識別対象8の画像から特定された情報である。そこで、判定部332では、第1情報D1に含まれる識別情報と、第2情報D2に含まれる識別情報とを照合することにより、第1情報D1に含まれる識別情報と、対象空間9の撮像画像に含まれる識別対象8の画像とを間接的に照合する。そして、第1情報D1に含まれる識別情報と、第2情報D2に含まれる識別情報とが一致すると、第1情報D1と第2情報D2との相関を表す相関係数が高くなる。そのため、第1情報D1に含まれる識別情報と、対象空間9の撮像画像に含まれる識別対象8の画像との照合結果は、出力部33の出力情報に含まれることになる。
表示部6は、対象空間9における識別対象8の状態を表示する。表示部6は、例えば、統合サーバ3(出力部33)に接続された汎用又は専用のディスプレイ等である。本実施形態では、出力部33は、第1情報D1に含まれる識別情報と、対象空間9の撮像画像に含まれる識別対象8の画像とを組み合わせて、表示部6に出力する。これにより、表示部6には、例えば、図3に示すような表示画面Im1が表示される。表示画面Im1について詳しくは後述する。
開閉制御部7は、対象空間9の出口に設けられた扉を開閉する。開閉制御部7は、自動扉からなる扉を開閉してもよいし、扉に設けられた電気錠を解錠することで扉の開閉を可能にしてもよい。出力部33は、一例として、判定部332の判定結果から、対象空間9に存在する識別対象8が、対象空間9が設定された施設の利用者として正規に登録された人物であるか否かを判断する。対象空間9に存在する識別対象8が正規に登録された人物である場合にのみ、出力部33は、開閉制御部7に許可信号を出力し、開閉制御部7に扉を開けさせる。ここでいう扉は、対象空間9から人が出る際に開閉される扉であればよく、開き戸タイプ、引き戸タイプのどちらであってもよい。
(3)動作
次に、本実施形態に係る識別システム100の動作について、図1を参照して説明する。ここでは、オフィスビルのエントランスホールを対象空間9の例として説明する。対象空間9(エントランスホール)は、エレベータホールに隣接しており、エレベータホールとの間が扉によって隔てられている。開閉制御部7は、出力部33の出力情報を受けて、対象空間9(エントランスホール)とエレベータホールとの間の扉を開閉する。図1では、識別システム100が行う動作を模式的に表しており、例えば、第1情報D1及び第2情報D2についても、その内容が分かるように模式的に表している。
ここにおいて、図1に示すように、対象空間9には、携帯端末41を携帯する識別対象81、及び携帯端末42を携帯する識別対象82が存在すると仮定する。識別対象81及び識別対象82は、いずれも対象空間9が設定された施設の利用者として正規に登録された人物である。そのため、識別対象81の識別情報(携帯端末41の識別情報と同じ)、及び識別対象82の識別情報(携帯端末42の識別情報)は、格納部222に登録(記憶)されている。
このような状況において、第1システム1は、受信部11にて携帯端末4と無線通信を行うことにより、対象空間9における携帯端末4の移動の軌跡を表す軌跡情報と、携帯端末4の識別情報との組み合わせを含む第1情報D1を生成する。すなわち、第1システム1からは、図1に示すように、識別情報ごとに、対象空間9内での携帯端末4の軌跡を示す第1情報D1が出力される。図1に示す第1情報D1においては、識別対象81が携帯する携帯端末41の軌跡に、携帯端末41の識別情報を表す「ID:001」の表記を付している。同様に、識別対象82が携帯する携帯端末42の軌跡には、携帯端末42の識別情報を表す「ID:002」の表記を付している。ただし、図1では、厳密に携帯端末4の軌跡を示すのではなく、携帯端末4を携帯する識別対象8の床面上での軌跡を表している。
第2システム2は、インタフェース21にてカメラ5から取得した対象空間9の撮像画像に画像処理を施すことにより、対象空間9における識別対象8の移動の軌跡を表す軌跡情報と、識別対象8の識別情報との組み合わせを含む第2情報D2を生成する。すなわち、第2システム2からは、図1に示すように、識別情報ごとに、対象空間9内での識別対象8の顔領域の軌跡を示す第2情報D2が出力される。図1に示す第2情報D2においては、識別対象81の顔領域に、識別対象81の識別情報を表す「ID:001」の表記を付している。同様に、識別対象82の顔領域には、識別対象82の識別情報を表す「ID:002」の表記を付している。ただし、図1では、厳密に顔領域の軌跡を示すのではなく、識別対象8の床面上での軌跡を表している。
第1取得部31は、上述の第1情報D1を第1システム1から取得し、出力部33に出力する。第2取得部32は、上述の第2情報D2を第2システム2から取得し、出力部33に出力する。出力部33は、これらの第1情報D1及び第2情報D2に基づいて、対象空間9内の識別対象8の識別を行い、その識別結果を出力情報として出力する。
図1の例では、第1情報D1と第2情報D2とでは、同一の識別情報が含まれている。具体的には、第1情報D1と第2情報D2のいずれにも、携帯端末41(識別対象81)の識別情報である「001」と、携帯端末42(識別対象82)の識別情報である「002」との2つの識別情報が含まれている。したがって、出力部33は、判定部332にて、第1情報D1に基づく対象空間9内の携帯端末4の数と、第2情報D2に基づく対象空間9内の識別対象8の数とが一致すると判定するため、第1情報D1と第2情報D2との相関を表す相関係数が高くなる。さらに、出力部33は、判定部332にて、第1情報D1に含まれる識別情報と、対象空間9の撮像画像に含まれる識別対象8の画像との照合結果からも、第1情報D1と第2情報D2との相関を表す相関係数が高くなる。さらに、出力部33は、判定部332にて、第1情報D1に含まれる軌跡情報と第2情報D2に含まれる軌跡情報とについても一致すると判定する。その結果、判定部332では、第1情報D1と第2情報D2との間に相関があると判定される。判定部332の判定結果は、出力部33の出力情報に含まれる。
また、出力部33は、推定部331にて、対象空間9における識別対象8の将来の移動経路を推定する。推定部331で推定される移動経路は、出力部33の出力情報に含まれる。
出力部33は、このようにして得られた出力情報を、表示部6及び開閉制御部7に出力する。これにより、表示部6は、例えば、図3に示すような表示画面Im1を表示する。図3の例では、表示画面Im1は、第2情報D2に含まれる対象空間9の撮像画像をベースにして、この撮像画像に、例えば、スーパーインポーズにより、軌跡Tr1,Tr2、推定経路P1,P2、及び吹き出しB1,B2が付加された映像である。
軌跡Tr1は、第1情報D1又は第2情報D2に含まれる軌跡情報から特定される識別対象81の軌跡である。軌跡Tr2は、第1情報D1又は第2情報D2に含まれる軌跡情報から特定される識別対象82の軌跡である。推定経路P1は、推定部331で推定された識別対象81の将来の移動経路である。推定経路P2は、推定部331で推定された識別対象82の将来の移動経路である。識別対象81に付随する吹き出しB1には、識別対象81の属性情報、例えば、識別情報を表す「ID:001」、名前を表す「NAME:AA」等の文字列が表示される。識別対象82に付随する吹き出しB2には、識別対象82の属性情報、例えば、識別情報を表す「ID:002」、名前を表す「NAME:BB」等の文字列が表示される。
すなわち、本実施形態では、出力部33は、第1情報D1に含まれる識別情報と、対象空間9の撮像画像に含まれる識別対象8の画像とを組み合わせて出力する。これにより、表示部6では、第2情報D2に含まれる撮像画像中の識別対象8に、この識別対象8を特定する属性情報(識別情報等)が付加された状態で、出力部33の出力情報が表示されることになる。ただし、この構成に限らず、例えば、表示部6では、第1情報D1に含まれる識別情報に、この識別情報が割り当てられた識別対象8の顔領域の画像が付加された状態で、出力部33の出力情報が表示されてもよい。
また、開閉制御部7は、出力情報として出力部33から許可信号を受けると、扉を開けるように動作する。ただし、開閉制御部7は、許可信号を受けた時点で即座に扉を開ける構成に限らず、許可信号を受けた後、更に扉を開けるという識別対象8の意思表示があって初めて、扉を開けてもよい。この場合、扉を開けるという識別対象8の意思表示については、例えば、扉の手前の床に設置された圧力センサ、メカニカルスイッチ、音声スイッチ等により、確認可能である。
また、開閉制御部7は、推定部331で推定される移動経路を考慮して扉を開けるか否かを判断してもよい。例えば、開閉制御部7は、推定部331の推定結果から、いずれかの識別対象8が扉に向かっていると判断される場合にのみ、扉を開けてもよい。つまり、いずれの識別対象8も扉に向かっていない場合には、開閉制御部7は扉を開けない。
一方、第1情報D1と第2情報D2との相関を表す相関係数が閾値未満である場合には、判定部332は、第1情報D1と第2情報D2との間に相関が無いと判定する。この場合、出力部33は開閉制御部7には許可信号を送信しないため、扉は閉じたままとなる。また、この場合、表示部6には、第1情報D1と第2情報D2との間に相関が無い旨を表す表示がなされる。
例えば、識別対象82の識別情報である「002」が格納部222に登録(記憶)されていなければ、第1情報D1に含まれる携帯端末42の識別情報(002)に対応する識別情報が第2情報D2に存在しないため、第1情報D1と第2情報D2とに相関は無い。このような場合に、表示部6は、出力部33の出力情報を受けて、例えば、「ID:002の人物が未登録です」等、識別対象82が正規に登録された人物でない旨のメッセージを表示する。このとき、表示部6は、一例として、図3と同様に対象空間9の撮像画像をベースにした映像を表示し、映像中の識別対象82に付随するように上記メッセージを表示することが好ましい。
また、別の例として、識別対象82が携帯端末42を携帯していない場合には、第1情報D1に基づく対象空間9内の携帯端末4の数と、第2情報D2に基づく対象空間9内の識別対象8の数とが一致しないため、第1情報D1と第2情報D2とに相関は無い。第1情報D1は携帯端末4の位置に関する位置情報を含むので、第1情報D1に基づけば何台の携帯端末4が対象空間9内に存在するかが特定可能である。このような場合に、表示部6は、出力部33の出力情報を受けて、例えば、「携帯端末が確認できない人が1名います」等、識別対象82が携帯端末42を携帯していない旨のメッセージを表示する。このとき、表示部6は、一例として、図3と同様に対象空間9の撮像画像をベースにした映像を表示し、映像中の識別対象82に付随するように上記メッセージを表示することが好ましい。
また、別の例として、識別対象81が携帯端末42を携帯し、識別対象82が携帯端末41を携帯している場合には、例えば、第1情報D1に含まれる携帯端末41の軌跡情報と第2情報D2に含まれる識別対象81の軌跡情報とは一致しない。そのため、この場合、第1情報D1と第2情報D2との間に相関は無いと判定される。このような場合に、表示部6は、出力部33の出力情報を受けて、例えば、「軌跡が一致しません」等、軌跡情報が一致しない旨のメッセージを表示する。このとき、表示部6は、一例として、図3と同様に対象空間9の撮像画像をベースにした映像を表示し、映像中の識別対象81,82に付随するように上記メッセージを表示することが好ましい。
(4)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、識別システム100と同様の機能は、識別方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る識別方法は、第1情報D1を取得し、第2情報D2を取得し、第1情報D1及び第2情報D2に基づいて出力情報を出力する処理を有する。第1情報D1は、携帯端末4に割り当てられた識別情報及び携帯端末4の位置に関する位置情報を含む情報であって、対象空間9内の識別対象8を識別するための情報である。第2情報D2は、対象空間9の撮像画像に基づく情報であって、対象空間9内の識別対象8を識別するための情報である。一態様に係る(コンピュータ)プログラムは、コンピュータシステムに、第1情報D1を取得し、第2情報D2を取得し、第1情報D1及び第2情報D2に基づいて出力情報を出力する処理、を実行させるためのプログラムである。
以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における識別システム100又は識別方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における識別システム100又は識別方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
また、実施形態1では、識別システム100は、第1システム1と、第2システム2と、統合サーバ3と、を備えているが、第1システム1及び第2システム2は、識別システム100に必須の構成ではない。すなわち、識別システム100は、第1取得部31と、第2取得部32と、出力部33と、を備えていればよく、第1システム1及び第2システム2の少なくとも一方については、識別システム100の構成要素に含まれてなくてもよい。
また、識別システム100は、第1システム1と、第2システム2と、統合サーバ3とで実現されているが、この構成に限らず、例えば、第1システム1と、第2システム2と、統合サーバ3とのうちの1つ又は2つのシステムで実現されてもよい。例えば、第1取得部31、第2取得部32及び出力部33の機能が、第1システム1又は第2システム2に集約されていてもよく、この場合、統合サーバ3が省略可能である。勿論、識別システム100は、1つの筐体に収まる1つの装置にて実現されてもよい。
また、第1取得部31、第2取得部32及び出力部33のうちの少なくとも1つの機能が、第1システム1、第2システム2及び統合サーバ3のうちの2つ以上のシステムに分散して設けられてもよい。また、第1取得部31、第2取得部32及び出力部33の各々の機能が、複数の装置に分散して設けられていてもよい。例えば、出力部33の機能が第1システム1及び第2システム2に分散して設けられてもよい。識別システム100の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
また、対象空間9が設定される施設は、オフィスビルに限らず、例えば、福祉施設、病院、テーマパーク、工場又は店舗等であってもよいし、集合住宅又は戸建住宅等であってもよい。1つの部屋に複数の対象空間9が設定されていてもよい。対象空間9は、屋内に限らず、例えば、グランド等の屋外施設における特定の空間であってもよい。
また、識別対象8は、人に限らず、例えば、家畜等の人以外の生物であってもよいし、自動車等の物体であってもよい。
また、携帯端末4は、ビーコン端末に限らず、例えば、スマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等であってもよい。携帯端末4は、キーホルダー型、社員証型、名札型、眼鏡型、又は時計型のウェアラブル端末等のように、識別対象8が直接的に身に付ける又は鞄等の所持品に取り付ける構成であってもよい。
また、第1システム1は、携帯端末4に割り当てられた識別情報を含む第1情報D1を生成する構成であればよく、携帯端末4から受信する無線信号の受信信号強度に基づいて、対象空間9における携帯端末4の位置を特定する構成に限らない。例えば、第1システム1は、携帯端末4に対して無線信号を送信する複数の送信機を備え、複数の送信機からの無線信号を受信した携帯端末4において、対象空間9における携帯端末4の位置が特定される構成であってもよい。この場合、携帯端末4では、送信機に割り当てられた送信機情報と、送信機から受信する無線信号の受信信号強度とに基づいて、対象空間9における携帯端末4の位置が特定可能である。他にも、第1システム1は、例えば、携帯端末4に設けられているジャイロセンサ及びGPS(Global Positioning System)等の出力を用いて、対象空間9における携帯端末4の位置を特定してもよい。この場合、携帯端末4と第1システム1(受信部11)との間の通信は、電波を媒体とする通信に方式に限らず、この場合、光通信(赤外線通信、可視光通信)等であってもよい。
また、顔認識部221は、顔領域に含まれる識別対象8の顔を顔画像と照合する構成に限らず、例えば、顔領域から識別対象者の顔の特徴量を抽出し、この特徴量を格納部222に登録されている特徴量と比較することにより、識別対象8を特定してもよい。
また、第1情報D1及び第2情報D2の各々が、軌跡情報を含むことは識別システム100において必須ではなく、第1情報D1及び第2情報D2の各々は、軌跡情報のいずれも含まなくてもよい。さらに、第2情報D2においては、位置情報についても含まなくてもよい。
また、第2情報D2は、対象空間9の撮像画像に基づく情報であって、対象空間9内の識別対象8を識別するための情報であればよく、識別情報、及び識別情報以外の属性情報(識別対象8の名前、アクセス権限及びプロフィール等)を含まなくてもよい。例えば、第2情報D2は、対象空間9の撮像画像から、単に識別対象8を切り出した画像であってもよい。
また、携帯端末4に割り当てられた識別情報は、この携帯端末4を携帯する識別対象8の識別情報と同一の情報でなくてもよい。この場合、例えば、携帯端末4の識別情報と、この携帯端末4を携帯する識別対象8の識別情報とが、一対一に対応付けられ、その対応関係が統合サーバ3等に記憶される。これにより、統合サーバ3では、携帯端末4の識別情報と識別対象8の識別情報との間で相互に変換が可能となり、第1情報D1と第2情報D2との対比等が可能となる。
また、第1情報D1には、対象空間9内を移動する携帯端末4の加速度と移動速度との少なくとも一方に関する移動情報が含まれていてもよい。同様に、第2情報D2においても、撮像画像から算出される対象空間9内を移動する識別対象8の加速度と移動速度との少なくとも一方に関する移動情報が含まれていてもよい。この場合、出力部33は、判定部332にて、第1情報D1の移動情報と、第2情報D1の移動情報との間の相関を判定することが好ましい。これにより、第1情報D1に基づく対象空間9における携帯端末4の加速度又は移動速度と、第2情報D2に基づく対象空間9における識別対象8の加速度又は移動速度との照合結果が、出力情報に含まれることになる。その結果、例えば、携帯端末4の軌跡と識別対象8の軌跡との照合結果のみから第1情報D1と第2情報D2との相関が判定される場合に比べて、第1情報D1と第2情報D2との相関の判定精度が向上する。
また、表示部6にて表示される表示画面Im1は、図3に示す態様に限らず、例えば、軌跡Tr1,Tr2又は推定経路P1,P2が省略されてもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る識別システム100は、出力部33が、第1情報D1と第2情報D2との相関の判定結果を出力情報に含まない点で、実施形態1に係る識別システム100と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態においても、実施形態1と同様に、出力部33は、第1取得部31が取得した第1情報D1と、第2取得部32が取得した第2情報D2とに基づいて、対象空間9内の識別対象8の識別を行い、その識別結果を出力情報として出力する。ただし、本実施形態では、出力部33は、第1情報D1と第2情報D2との相関を見るのではなく、第1情報D1と第2情報D2とを相互に補完するように利用して、対象空間9内の識別対象8の識別を行う。すなわち、本実施形態に係る識別システム100は、第1情報D1及び第2情報D2のいずれか一方から識別対象8が識別される場合には、その結果を出力情報として出力する。
例えば、対象空間9が暗い状況又は識別対象8がカメラ5とは反対側を向いている状況等においては、第2システム2は、対象空間9の撮像画像から識別対象8の顔を認識できず、第2情報D2からでは、対象空間9における識別対象8を識別できない場合がある。このような場合、第1システム1にて対象空間9における識別対象8を識別できれば、出力部33は、第1情報D1に基づいて、対象空間9における識別対象8を識別することが可能である。
別の例として、例えば、識別対象8がマスクをしている状況等においては、第2システム2は、対象空間9の撮像画像から識別対象8の顔を認識できず、第2情報D2からでは、対象空間9における識別対象8を識別できない場合がある。このような場合、第1システム1にて対象空間9における識別対象8を識別できれば、出力部33は、第1情報D1に基づいて、対象空間9における識別対象8を識別することが可能である。さらに、この場合、出力部33は、第2システム2にて撮像画像から抽出された識別対象8の顔領域の画像を、第1情報D1に含まれる識別情報と対応付けて、格納部222に顔画像として登録することが好ましい。これにより、格納部222に登録されている顔画像が自動的に追加又は更新されることになる。
また、別の例として、識別対象8が携帯端末4を携帯していない場合には、第1情報D1からでは、対象空間9における識別対象を識別できない。このような場合、第2システム2にて対象空間9の撮像画像から識別対象8を識別できれば、出力部33は、第2情報D2に基づいて、対象空間9における識別対象8を識別することが可能である。
要するに、実施形態1では、出力部33は、第1情報D1と第2情報D2との論理積をとって、第1情報D1と第2情報D2との相関が高い場合に、第1情報D1又は第2情報D2を用いて識別対象8の識別を行っている。これに対して、本実施形態では、出力部33は、第1情報D1と第2情報D2との論理和をとって、第1情報D1と第2情報D2とのいずれか一方でも利用可能な場合に、その情報を用いて識別対象8の識別を行う。そのため、実施形態1に係る識別システム100に比べると、本実施形態に係る識別システム100では、識別対象8の識別のための条件が緩和されることになる。
実施形態2に係る識別システム100の構成は、実施形態1(変形例を含む)の構成と適宜組み合わせ可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る識別システム(100)は、第1情報(D1)を取得する第1取得部(31)と、第2情報(D2)を取得する第2取得部(32)と、出力部(33)と、を備える。第1情報(D1)は、携帯端末(4)に割り当てられた識別情報及び携帯端末(4)の位置に関する位置情報を含む情報であって、対象空間(9)内の識別対象(8)を識別するための情報である。第2情報(D2)は、対象空間(9)の撮像画像に基づく情報であって、対象空間(9)内の識別対象(8)を識別するための情報である。出力部(33)は、第1情報(D1)及び第2情報(D2)に基づく出力情報を出力する。
この態様によれば、出力部(33)は、第1情報(D1)及び第2情報(D2)に基づいた出力情報を出力するので、例えば、識別対象(8)が携帯する携帯端末(4)のみによって識別が行われる場合に比べて、誤った識別を低減できる。しかも、携帯端末(4)を受信装置に近づける等の特殊な操作も必要ないので、利便性が低下しにくい。したがって、識別システム(100)によれば、識別対象(8)の監視等の利便性が向上した識別システムを提供できる。
第2の態様に係る識別システム(100)は、第1の態様において、出力部(33)は、第1情報(D1)と第2情報(D2)との相関の判定結果を、出力情報に含むように構成されている。
この態様によれば、第1情報(D1)と第2情報(D2)とのいずれか一方のみから識別対象(8)の識別を行う場合に比べて、識別対象(8)の識別精度の向上を図ることができる。
第3の態様に係る識別システム(100)は、第1又は2の態様において、出力部(33)は、以下の照合結果を、出力情報に含むように構成されている。ここでいう照合結果は、第1情報(D1)に基づく対象空間(9)における携帯端末(4)の位置と、第2情報(D2)に基づく対象空間(9)における識別対象(8)の位置との照合結果である。
この態様によれば、携帯端末(4)の位置及び識別対象(8)の位置の照合が行われない場合に比べて、識別対象(8)の識別精度の向上を図ることができる。
第4の態様に係る識別システム(100)は、第3の態様において、出力部(33)は、以下の照合結果を、出力情報に含むように構成されている。ここでいう照合結果は、第1情報(D1)に基づく対象空間(9)における携帯端末(4)の位置の履歴からなる軌跡と、第2情報(D2)に基づく対象空間(9)における識別対象(8)の位置の履歴からなる軌跡との照合結果である。
この態様によれば、携帯端末(4)の軌跡及び識別対象(8)の軌跡の照合が行われない場合に比べて、識別対象(8)の識別精度の向上を図ることができる。
第5の態様に係る識別システム(100)は、第4の態様において、出力部(33)は、対象空間(9)における識別対象(8)の将来の移動経路を推定し、移動経路を出力情報に含むように構成されている。識別対象(8)の将来の移動経路は、第1情報(D1)に基づく対象空間(9)における携帯端末(4)の位置の履歴からなる軌跡と、第2情報(D2)に基づく対象空間(9)における識別対象(8)の位置の履歴からなる軌跡とに基づいて、推定される。
この態様によれば、識別対象(8)の将来の移動経路の推定結果が出力情報に含まれるので、例えば、識別対象(8)が扉に向かっていると判断される場合にのみ、扉を開けること等が可能になる。
第6の態様に係る識別システム(100)は、第1〜5のいずれかの態様において、携帯端末(4)は複数ある。出力部(33)は、第1情報(D1)に基づく対象空間(9)内の携帯端末(4)の数と、第2情報(D2)に基づく対象空間(9)内の識別対象(8)の数との照合結果を、出力情報に含むように構成されている。
この態様によれば、対象空間(9)における携帯端末(4)と識別対象(8)との数の照合が行われない場合に比べて、識別対象(8)の識別精度の向上を図ることができる。例えば、対象空間(9)に、携帯端末(4)を携帯する識別対象(8)と一緒に、携帯端末(4)を携帯していない人が存在するような場合に、いわゆる共連れを防止できる。
第7の態様に係る識別システム(100)は、第1〜6のいずれかの態様において、出力部(33)は、第1情報(D1)に含まれる識別情報と、対象空間(9)の撮像画像に含まれる識別対象(8)の画像との照合結果を、出力情報に含むように構成されている。
この態様によれば、携帯端末(4)の識別情報と対象空間(9)の撮像画像に含まれる識別対象(8)の画像との照合が行われない場合に比べて、識別対象(8)の識別精度の向上を図ることができる。例えば、携帯端末(4)の所有者が、他人に携帯端末(4)を貸与したような場合に、出力部(33)は、正規の識別対象(8)でないことを見分けることができる。
第8の態様に係る識別システム(100)は、第1〜7のいずれかの態様において、出力部(33)は、対象空間(9)における識別対象(8)の状態を表示する表示部(6)に対して、出力情報を出力するように構成されている。
この態様によれば、対象空間(9)における識別対象(8)の状態を視覚的に提示することができる。
第9の態様に係る識別システム(100)は、第1〜8のいずれかの態様において、出力部(33)は、対象空間(9)の出口に設けられた扉を開閉する開閉制御部(7)に対して、出力情報を出力するように構成されている。
この態様によれば、対象空間(9)における識別対象(8)の状態に応じて、対象空間(9)の出口に設けられた扉を自動的に開閉することができる。
第10の態様に係る識別システム(100)は、第1〜9のいずれかの態様において、出力部(33)は、第1情報(D1)に含まれる識別情報と、対象空間(9)の撮像画像に含まれる識別対象(8)の画像とを組み合わせて出力するように構成されている。
この態様によれば、例えば、対象空間(9)に、携帯端末(4)を携帯する識別対象(8)と一緒に、携帯端末(4)を携帯していない人が存在するような場合に、携帯端末(4)を携帯していない人を撮像画像上で特定できる。
第11の態様に係る識別システム(100)は、第1〜10のいずれかの態様において、携帯端末(4)と通信することで識別情報を含む信号を受信する受信部(11)を有する第1システム(1)を更に備える。第1取得部(31)は、第1システム(1)から第1情報(D1)を取得するように構成されている。
この態様によれば、第1情報(D1)の形式等を第1システム(1)にて規定することができ、第1取得部(31)での第1情報(D1)の取得が比較的容易になる。
第12の態様に係る識別システム(100)は、第1〜11のいずれかの態様において、対象空間(9)の撮像画像に画像処理を施す第2システム(2)を更に備える。第2取得部(32)は、第2システム(2)から第2情報(D2)を取得するように構成されている。
この態様によれば、第2情報(D2)の形式等を第2システム(2)にて規定することができ、第2取得部(32)での第2情報(D2)の取得が比較的容易になる。
第13の態様に係る識別方法は、第1情報(D1)を取得し、第2情報(D2)を取得し、第1情報(D1)及び第2情報(D2)に基づいて出力情報を出力する処理を有する。第1情報(D1)は、携帯端末(4)に割り当てられた識別情報及び携帯端末(4)の位置に関する位置情報を含む情報であって、対象空間(9)内の識別対象を識別するための情報である。第2情報(D2)は、対象空間(9)の撮像画像に基づく情報であって、対象空間(9)内の識別対象(8)を識別するための情報である。
この態様によれば、第1情報(D1)及び第2情報(D2)に基づいた出力情報を出力するので、例えば、識別対象(8)が携帯する携帯端末(4)のみによって識別が行われる場合に比べて、誤った識別を低減できる。しかも、携帯端末(4)を受信装置に近づける等の特殊な操作も必要ないので、利便性が低下しにくい。したがって、この識別方法によれば、識別対象(8)の監視等の利便性が向上した識別方法を提供できる。
第14の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第1情報(D1)を取得し、第2情報(D2)を取得し、第1情報(D1)及び第2情報(D2)に基づいて出力情報を出力する処理、を実行させるためのプログラムである。第1情報(D1)は、携帯端末(4)に割り当てられた識別情報及び携帯端末(4)の位置に関する位置情報を含む情報であって、対象空間(9)内の識別対象を識別するための情報である。第2情報(D2)は、対象空間(9)の撮像画像に基づく情報であって、対象空間(9)内の識別対象(8)を識別するための情報である。
この態様によれば、第1情報(D1)及び第2情報(D2)に基づいた出力情報を出力するので、例えば、識別対象(8)が携帯する携帯端末(4)のみによって識別が行われる場合に比べて、誤った識別を低減できる。しかも、携帯端末(4)を受信装置に近づける等の特殊な操作も必要ないので、利便性が低下しにくい。したがって、このプログラムによれば、識別対象(8)の監視等の利便性が向上したプログラムを提供できる。
上記態様に限らず、実施形態1及び実施形態2に係る識別システム100の種々の構成(変形例を含む)は、識別方法、及び(コンピュータ)プログラムで適宜、具現化可能である。
第2〜12の態様に係る構成については、識別システム(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 第1システム
2 第2システム
4 携帯端末
8 識別対象
9 対象空間
11 受信部
31 第1取得部
32 第2取得部
33 出力部
100 識別システム
D1 第1情報
D2 第2情報

Claims (11)

  1. 携帯端末に割り当てられた識別情報及び前記携帯端末の位置に関する位置情報を含む情報であって、対象空間内の識別対象を識別するための第1情報を取得する第1取得部と、
    前記対象空間の撮像画像に基づく情報であって、前記対象空間内の前記識別対象を識別するための第2情報を取得する第2取得部と、
    前記第1情報及び前記第2情報に基づく出力情報を出力する出力部と、
    を備え
    前記出力部は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置との照合結果を、前記出力情報に含むように構成され、
    前記出力部は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置の履歴からなる軌跡と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置の履歴からなる軌跡との照合結果を、前記出力情報に含むように構成され、
    前記出力部は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置の履歴からなる軌跡と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置の履歴からなる軌跡とに基づいて、前記対象空間における前記識別対象の将来の移動経路を推定し、前記移動経路を前記出力情報に含むように構成されている
    識別システム。
  2. 前記出力部は、前記第1情報と前記第2情報との相関の判定結果を、前記出力情報に含むように構成されている
    請求項1に記載の識別システム。
  3. 前記携帯端末は複数あって、
    前記出力部は、前記第1情報に基づく前記対象空間内の前記携帯端末の数と、前記第2情報に基づく前記対象空間内の前記識別対象の数との照合結果を、前記出力情報に含むように構成されている
    請求項1又は2に記載の識別システム。
  4. 前記出力部は、前記第1情報に含まれる前記識別情報と、前記対象空間の前記撮像画像に含まれる前記識別対象の画像との照合結果を、前記出力情報に含むように構成されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の識別システム。
  5. 前記出力部は、前記対象空間における前記識別対象の状態を表示する表示部に対して、前記出力情報を出力するように構成されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の識別システム。
  6. 前記出力部は、前記対象空間の出口に設けられた扉を開閉する開閉制御部に対して、前記出力情報を出力するように構成されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の識別システム。
  7. 前記出力部は、前記第1情報に含まれる前記識別情報と、前記対象空間の前記撮像画像に含まれる前記識別対象の画像とを組み合わせて出力するように構成されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の識別システム。
  8. 前記携帯端末と通信することで識別情報を含む信号を受信する受信部を有する第1システムを更に備え、
    前記第1取得部は、前記第1システムから前記第1情報を取得するように構成されている
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の識別システム。
  9. 前記対象空間の前記撮像画像に画像処理を施す第2システムを更に備え、
    前記第2取得部は、前記第2システムから前記第2情報を取得するように構成されている
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の識別システム。
  10. 携帯端末に割り当てられた識別情報及び前記携帯端末の位置に関する位置情報を含む情報であって、対象空間内の識別対象を識別するための第1情報を取得し、
    前記対象空間の撮像画像に基づく情報であって、前記対象空間内の前記識別対象を識別するための第2情報を取得し、
    前記第1情報及び前記第2情報に基づいて出力情報を出力する処理を有し、
    前記出力する処理は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置との照合結果を、前記出力情報に含み、
    前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置の履歴からなる軌跡と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置の履歴からなる軌跡との照合結果を、前記出力情報に含み、
    前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置の履歴からなる軌跡と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置の履歴からなる軌跡とに基づいて、前記対象空間における前記識別対象の将来の移動経路を推定し、前記移動経路を前記出力情報に含む
    識別方法。
  11. コンピュータシステムに、
    携帯端末に割り当てられた識別情報及び前記携帯端末の位置に関する位置情報を含む情報であって、対象空間内の識別対象を識別するための第1情報を取得し、
    前記対象空間の撮像画像に基づく情報であって、前記対象空間内の前記識別対象を識別するための第2情報を取得し、
    前記第1情報及び前記第2情報に基づいて出力情報を出力する処理を実行させ、
    前記出力する処理は、前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置との照合結果を、前記出力情報に含み、
    前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置の履歴からなる軌跡と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置の履歴からなる軌跡との照合結果を、前記出力情報に含み、
    前記第1情報に基づく前記対象空間における前記携帯端末の位置の履歴からなる軌跡と、前記第2情報に基づく前記対象空間における前記識別対象の位置の履歴からなる軌跡とに基づいて、前記対象空間における前記識別対象の将来の移動経路を推定し、前記移動経路を前記出力情報に含む
    プログラム。
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