JP6865114B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6865114B2
JP6865114B2 JP2017113253A JP2017113253A JP6865114B2 JP 6865114 B2 JP6865114 B2 JP 6865114B2 JP 2017113253 A JP2017113253 A JP 2017113253A JP 2017113253 A JP2017113253 A JP 2017113253A JP 6865114 B2 JP6865114 B2 JP 6865114B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative member
display
display element
vehicle
animation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017113253A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018205228A (ja
Inventor
健蔵 山本
健蔵 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2017113253A priority Critical patent/JP6865114B2/ja
Publication of JP2018205228A publication Critical patent/JP2018205228A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6865114B2 publication Critical patent/JP6865114B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Indicating Measured Values (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Description

本発明は、車両用表示装置に関する。
従来、表示領域を囲む枠などの物理的な構成要素が設けられた車両用表示装置がある。特許文献1には、リング状表示仕切り部材が設けられた車両用表示装置の技術が開示されている。特許文献1では、リング状表示仕切り部材の開口部で囲まれたLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)の表示領域に、車両の走行状態の計測量を示す略円形の文字板に相当する表示意匠の画像が表示される。
特許第4648681号公報
しかしながら、車両用表示装置の意匠性を向上させる点で、なお改良の余地が残されている。例えば、車両用表示装置において、物理的な構成要素とアニメーションによる表現とを組み合わせることで意匠性の更なる向上が可能となる。
本発明の目的は、意匠性を向上させることができる車両用表示装置を提供することである。
本発明の車両用表示装置は、車両におけるアイポイントの前方に配置された環状の装飾部材と、前記アイポイントと前記装飾部材との間に設けられ、前記アイポイントから見て前記装飾部材と重なる重畳部分と、前記アイポイントから見て前記装飾部材と重ならない非重畳部分とを有するハーフミラーと、前記ハーフミラーに映像を投影することによってアニメーション表示を行う投影部と、前記装飾部材に対して光を照射する光源と、前記投影部および前記光源を制御する制御部と、を含む。前記制御部は、流動的要素を含む第1表示要素から前記装飾部材を模した第2表示要素に変化させて前記装飾部材に前記第2表示要素を重畳させる第1アニメーションを前記投影部によって表示させる第1動作、および前記装飾部材を模した第3表示要素を前記装飾部材に重畳させた後に前記第3表示要素から流動的要素を含む第4表示要素に変化する第2アニメーションを前記投影部によって表示させる第2動作のうちの少なくとも何れか一方を実行することを特徴とする。
本発明に係る車両用表示装置において、制御部は、流動的要素を含む第1表示要素から装飾部材を模した第2表示要素に変化させて装飾部材に第2表示要素を重畳させる第1アニメーションを投影部によって表示させる第1動作、および装飾部材を模した第3表示要素を装飾部材に重畳させた後に第3表示要素から流動的要素を含む第4表示要素に変化する第2アニメーションを投影部によって表示させる第2動作のうちの少なくとも何れか一方を実行する。本発明に係る車両用表示装置は、流動的要素が装飾部材に変化したり装飾部材が流動的要素に変化したりするといった現実には起こりえない状態を表現することができる。このような表現によって、意匠性が向上するという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る車両用表示装置の正面図である。 図2は、実施形態に係る車両用表示装置の正面拡大図である。 図3は、実施形態に係る車両用表示装置の内部構成を示す側面図である。 図4は、実施形態に係る車両用表示装置の内部構成を示す他の側面図である。 図5は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第1表示態様を示す正面図である。 図6は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第1表示態様を示す正面図である。 図7は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第1表示態様を示す正面図である。 図8は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第1表示態様を示す正面図である。 図9は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第1表示態様を示す正面図である。 図10は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第1表示態様を示す正面図である。 図11は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第1表示態様を示す正面図である。 図12は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第2表示態様を示す正面図である。 図13は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第2表示態様を示す正面図である。 図14は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第2表示態様を示す正面図である。 図15は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第2表示態様を示す正面図である。 図16は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第2表示態様を示す正面図である。 図17は、実施形態の第1変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第3表示態様を示す正面図である。 図18は、実施形態の第1変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第3表示態様を示す正面図である。 図19は、実施形態の第1変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第3表示態様を示す正面図である。 図20は、実施形態の第1変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第3表示態様を示す正面図である。 図21は、実施形態の第1変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第3表示態様を示す正面図である。 図22は、実施形態の第2変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第4表示態様を示す正面図である。 図23は、実施形態の第2変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第4表示態様を示す正面図である。 図24は、実施形態の第2変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第4表示態様を示す正面図である。 図25は、実施形態の第2変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第5表示態様を示す正面図である。 図26は、実施形態の第2変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第5表示態様を示す正面図である。 図27は、実施形態の第2変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第5表示態様を示す正面図である。 図28は、実施形態の第2変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第5表示態様を示す正面図である。 図29は、実施形態の第2変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第5表示態様を示す正面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る車両用表示装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図15を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、車両用表示装置に関する。図1は、実施形態に係る車両用表示装置の正面図である。図2は、実施形態に係る車両用表示装置の正面拡大図である。図3は、実施形態に係る車両用表示装置の内部構成を示す側面図である。図4は、実施形態に係る車両用表示装置の内部構成を示す他の側面図である。図1および図2は、車両におけるアイポイントから車両用表示装置を見た図である。なお、アイポイントは、運転席に着座した運転者の視点位置として予め定められた位置である。
[車両用表示装置]
実施形態に係る車両用表示装置1は、自動車などの車両に搭載される。図1から図4に示すように、実施形態に係る車両用表示装置1は、収容部100と、表示部10と、加飾部材50と、投影部61と、ハーフミラー62と、光源63と、制御部64と、第1駆動装置70と、第2駆動装置80と、を含む。
収容部100は、一端が閉塞された筒状の部材である。収容部100は、金属や合成樹脂などによって形成される。収容部100は、車両の運転席に対して車両前後方向の前方に配置される。収容部100は、正面視した場合の形状が台形の部材である。
収容部100は、運転席と対向する開口部101を有する。車両用表示装置1の説明において、「奥行き方向X」は、収容部100の軸方向を示す。奥行き方向Xは、典型的には車両前後方向である。奥行き方向Xにおいて、「前面側」は運転席側であり、典型的には車両後側である。奥行き方向Xにおいて、「背面側」は運転席側とは反対側であり、典型的には車両前側である。
「高さ方向Z」は、車両に配置された状態における収容部100の高さ方向であり、典型的には車両上下方向である。幅方向Yは、奥行き方向Xおよび高さ方向Zと直交する方向であり、典型的には車幅方向である。幅方向Yにおいて、「左側」は運転席から見た場合の左側を示し、典型的には車両左側である。幅方向Yにおいて、「右側」は運転席から見た場合の右側を示し、典型的には車両右側である。
開口部101は、収容部100の前面に形成されている。開口部101の幅方向Yの長さは、開口部101の高さ方向Zの長さよりも長い。開口部101には、加飾部材50が配置される。加飾部材50は、奥行き方向Xにおいて運転席と対向している。加飾部材50は、例えば、金属や合成樹脂などによって形成される。
加飾部材50は、第1加飾部51、第2加飾部52、および第3加飾部53を含む。第1加飾部51、第2加飾部52、および第3加飾部53は、一体に形成されてもよい。加飾部材50は、収容部100によって支持されている。第1加飾部51、第2加飾部52、および第3加飾部53の形状は、後述する第1表示部11、第2表示部12、および第3表示部13の外形の形状と対応する。
図1および図2に示すように、第1加飾部51の形状は、円環形状である。第1加飾部51は、開口部101における幅方向Yの中央に配置される。また、第1加飾部51は、開口部101における高さ方向Zの中央に配置される。開口部101内には、円環形状の第1加飾部51に囲まれて、周囲から区切られた第1表示領域DR1が形成されている。
第2加飾部52は、第1加飾部51に対して幅方向Yの左側に配置される。第2加飾部52は、第1加飾部51の背面側であって、第1加飾部51の近傍に配置される。第2加飾部52の形状は、U字を右に倒した形状または、C字形状である。第2加飾部52の切れ目部分(すなわち、U字形状またはC字形状の切れ目部分)は、第1加飾部51に向けられる。
第3加飾部53は、第1加飾部51に対して幅方向Yの右側に配置される。第3加飾部53は、第1加飾部51の背面側であって、第1加飾部51の近傍に配置される。第3加飾部53の形状は、U字を左に倒した形状または、C字を左右反転させた形状である。第3加飾部53の切れ目部分(すなわち、U字形状またはC字形状の切れ目部分)は、第1加飾部51に向けられる。
第1加飾部51の直径は、開口部101の高さ方向Zの幅よりも小さく、第2加飾部52の高さ方向Zの幅よりも大きい。また、第1加飾部51の直径は、第3加飾部53の高さ方向Zの幅よりも大きい。アイポイントから見て、第2加飾部52は、第3加飾部53と実質的に合同な形状であり、第2加飾部52の高さ方向Zにおける幅は、第3加飾部53の高さ方向Zにおける幅と実質的に等しい。
表示部10は、加飾部材50よりも奥行き方向Xの背面側に配置される。実施形態の表示部10は、収容部100の内部空間における奥部に配置されている。実施形態の表示部10は、第1表示部11、第2表示部12、および第3表示部13を含む。
図2に示すように、第1表示部11は、第1装飾部材11aおよび第1文字板11bを含む。第1装飾部材11aおよび第1文字板11bは、例えば、合成樹脂や金属を用いて形成される。実施形態では、第1装飾部材11aの色は、例えば、シルバーや白色等の淡色である。第1装飾部材11aが樹脂で形成されている場合、第1装飾部材11aの表面には淡色のメッキが施されてもよい。第1装飾部材11aの表面には、鏡面加工やつや消し加工がなされてもよい。本実施形態の第1装飾部材11aの形状は、円環形状である。なお、第1装飾部材11aの形状は、環状である。また、実施形態において、環状は、環状の一部が欠損した形状も含む。
第1文字板11bは、円盤形状を有する。第1文字板11bは、第1装飾部材11aの内方の領域を背面側から閉塞している。第1文字板11bの色は、例えば、黒等の濃色である。第1文字板11bの表面には、つや消し加工がなされてもよい。
第2表示部12は、第2装飾部材12a、第2文字板12b、および第2指針12cを含む。第2装飾部材12aは、第1装飾部材11aに対して幅方向Yの左側に配置されている。第2装飾部材12aは、第1加飾部51と第2加飾部52とによって囲まれた領域に配置されている。第2装飾部材12aの形状は、U字を右側に倒した形状、またはC字形状である。
第2装飾部材12a、第2文字板12b、および第2指針12cは、例えば、合成樹脂や金属を用いて形成されている。実施形態では、第2装飾部材12aがアルミニウムなどの金属で形成されており、第2文字板12bおよび第2指針12cが合成樹脂で形成される。第2装飾部材12aの色は、例えば、シルバーや白色等の淡色である。
第3表示部13は、第3装飾部材13a、第3文字板13b、および第3指針13cを含む。第3装飾部材13aは、第1装飾部材11aに対して幅方向Yの右側に配置されている。第3装飾部材13aは、第1加飾部51と第3加飾部53とによって囲まれた領域に配置されている。第3装飾部材13aの形状は、U字を左側に倒した形状、またはC字を左右反転させた形状である。
第3装飾部材13a、第3文字板13b、および第3指針13cは、例えば、合成樹脂や金属を用いて形成される。実施形態では、第3装飾部材13aがアルミニウムなどの金属で形成されており、第3文字板13bおよび第3指針13cが合成樹脂で形成されている。第3装飾部材13aの色は、例えば、シルバーや白色等の淡色である。
ハーフミラー62は、半透過性の部材である。ハーフミラー62は、入射する光の一部を反射すると共に、入射する光の他の一部を透過させる。ハーフミラー62は、透明な樹脂やガラス等により形成された本体部と、ハーフミラー層とを有する。ハーフミラー層は、本体部の表面に蒸着等により形成された、金属または無機多層薄膜などである。ハーフミラー62は、奥行き方向Xにおける加飾部材50と表示部10との間に配置されている。ハーフミラー62は、高さ方向Zの上側へ向かうに従って奥行き方向Xの背面側へ向かうように傾斜している。ハーフミラー62は、上述の傾斜姿勢で収容部100によって保持されている。
図3に示すように、ハーフミラー62は、第1装飾部材11aとアイポイント201との間に位置する。図2および図3に示すように、ハーフミラー62は、重畳部分62a、非重畳部分62baおよび非重畳部分62bbを有する。なお、図3において、ハーフミラー62は、図2に示すIII−III線による断面で示されている。重畳部分62aは、アイポイント201から見て第1装飾部材11aと重なる部分である。非重畳部分62baおよび非重畳部分62bbは、アイポイント201から見て第1装飾部材11aと重ならない部分である。図2に示すように、実施形態において重畳部分62aの形状は環状である。非重畳部分62baは、ハーフミラー62における重畳部分62aに囲まれた部分である。非重畳部分62bbは、ハーフミラー62における重畳部分62aを周りから囲む部分である。
図3に示すように、投影部61は、ハーフミラー62に向けて画像を投影する。投影部61は、例えば、TFT−LCD(Thin Film Transistor−Liquid Crystal Display:薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)等の液晶表示装置である。投影部61は、ハーフミラー62に対して高さ方向Zの上側に配置されている。また、投影部61は、高さ方向Zにおいてハーフミラー62と対向している。投影部61から投影される画像は、矢印Y0で示すように、ハーフミラー62によって奥行き方向Xの前面側に向けて反射される。ハーフミラー62によって反射された画像は、運転者がアイポイント201から見た場合に、ハーフミラー62よりも背面側の位置で結像する虚像として運転者に視認される。例えば、投影部61は、重畳部分62aに第1装飾部材11aを模した画像を投影することで、第1装飾部材11aの虚像を実物の第1装飾部材11aの前面側における表面位置で結像する虚像として、運転者に視認させることができる。虚像が結像する位置は、例えば、表示部10の前面の位置や、表示部10の前面よりもわずかに前面側あるいは背面側の位置であってもよい。
光源63は、収容部100の内部空間における高さ方向Zの上部に配置されている。光源63は、第1表示部11よりも高さ方向Zの上側に配置されている。つまり、光源63は、第1表示部11の物理的な構成要素に対して上側から光を照射する。実施形態の車両用表示装置1には、第1表示部11、第2表示部12、および第3表示部13のそれぞれに対して少なくとも一つの光源が設けられる。
第1表示部11に対応する光源63は、第1装飾部材11aおよび第1文字板11bに光を照射する。第2表示部12に対応する光源は、第2表示部12よりも高さ方向Zの上側に配置され、第2装飾部材12a、第2文字板12b、および第2指針12cに光を照射する。第3表示部13に対応する光源は、第3表示部13よりも高さ方向Zの上側に配置され、第3装飾部材13a、第3文字板13b、および第3指針13cに光を照射する。
制御部64は、投影部61および光源63を制御する。制御部64は、投影部61および光源63を制御することで、投影部61、光源63の点灯、および光源63の非点灯を制御する。また、第2表示部12に対応する光源、および第3表示部13に対応する光源も同様に、制御部64によって光源の点灯、および光源の非点灯が制御される。
実施形態の車両用表示装置1では、第1装飾部材11aおよび第1文字板11bを含む第1表示部11が可動式である。車両用表示装置1は、第1表示部11を移動させる第1駆動装置70および第2駆動装置80を含む。第1表示部11は、図3に示す起立位置と、図4に示す傾倒位置とに位置づけることが可能である。第1表示部11は、起立位置と傾倒位置との間の位置で停止させられてもよい。起立位置は、第1表示部11が運転席の運転者と対向する位置である。第1表示部11が起立位置にある場合、奥行き方向Xに対する第1表示部11の軸方向X1の傾斜角度θが最小となる。起立位置にある第1表示部11は、上端部11uが下端部11jよりもわずかに背面側に位置するように傾斜している。図4に示す傾倒位置は、第1表示部11が投影部61と対向する位置である。第1表示部11が傾倒位置にある場合、奥行き方向Xに対する第1表示部11の軸方向X1の傾斜角度θが最大となる。なお、図3と同様に図4においても、ハーフミラー62は、図2に示すIII−III線による断面で示されている。
第1駆動装置70は、動力源71、動力伝達機構72、駆動制御装置73、および変換部材74を含む。第1駆動装置70は、第1表示部11の背面側に配置されている。動力源71は、例えば、回転式のモータである。動力伝達機構72は、動力源71から出力される回転力によって軸部材75を回転させる。変換部材74は、軸部材75の回転によって軸部材75の軸線方向に沿って往復移動する。軸部材75は、高さ方向Zに沿って延在する円柱形状の部材である。軸部材75は、上端部が下端部よりもわずかに背面側に位置するように傾斜している。軸部材75の傾斜角度は、起立位置にある第1表示部11の傾斜角度に対応する。軸部材75は外周面に、螺旋状の溝部75aを有する。変換部材74は、溝部75aに係合するナット状の回転部材を有している。この回転部材は、軸部材75の回転運動を軸部材75の軸線方向に沿った直線運動に変換する。変換部材74は、軸部材75が軸線周りに回転することにより、軸部材75に沿って高さ方向Zに移動する。
変換部材74は、保持部材76を介して第1表示部11と連結されている。保持部材76は、第1表示部11の背面側に接続されており、第1表示部11と共に高さ方向Zに移動する。変換部材74と保持部材76の上端部とは、回転軸76aを介して連結されている。回転軸76aの中心軸線の方向は、幅方向Yである。保持部材76は、回転軸76aを回転中心として回転自在である。
保持部材76の下端には、被ガイド部76bが設けられている。被ガイド部76bは、保持部材76における幅方向Yの両側に設けられている。本実施形態の被ガイド部76bは、回転自在に支持された車輪等の回転体である。収容部100の内部には、被ガイド部76bを案内するガイド部材77が設けられている。ガイド部材77は、ガイドレール77aを有する。被ガイド部76bは、ガイドレール77aに挿入されており、ガイドレール77aに沿って転動する。ガイドレール77aは、全体として奥行き方向Xに沿って延在している。ガイドレール77aにおける背面側の端部には、弧状部77bが設けられている。弧状部77bは、奥行き方向Xの背面側へ向かうに従って高さ方向Zの上側へ向かうように湾曲している。
駆動制御装置73は、動力源71が出力する回転力の大きさおよび回転方向を制御する。図3に示すように、第1表示部11が起立位置にある場合、被ガイド部76bはガイドレール77aにおける背面側の端部に位置する。このときに、変換部材74は、軸部材75の上端部に位置している。第1表示部11を起立位置から傾倒位置に向けて移動させる場合、駆動制御装置73は、変換部材74を下側に向けて移動させるように動力源71を制御する。より具体的には、駆動制御装置73は、動力源71によって、変換部材74を下側に向けて移動させる回転方向に軸部材75を回転させる。
変換部材74が軸部材75に沿って下側に向けて移動すると、被ガイド部76bがガイドレール77aに案内されて前面側に向けて移動する。変換部材74が下側に向けて移動するに従って、第1表示部11の下端部11jが軸部材75に対して前面側に向けて離れるように相対移動していく。その結果、高さ方向Zに対する第1表示部11の傾斜角度が増加していく。駆動制御装置73は、第1表示部11が傾倒位置に到達すると、動力源71の出力を停止させる。
駆動制御装置73は、第1表示部11を傾倒位置から起立位置に向けて移動させる場合、変換部材74を上側に向けて移動させるように動力源71を制御する。より具体的には、駆動制御装置73は、動力源71によって、変換部材74を上側に向けて移動させる回転方向に軸部材75を回転させる。変換部材74が軸部材75に沿って上側に向けて移動すると、被ガイド部76bがガイドレール77aに案内されて背面側に向けて移動する。変換部材74が上側に向けて移動するに従って、第1表示部11の下端部11jが軸部材75に近づくように背面側に向けて相対移動する。その結果、高さ方向Zに対する第1表示部11の傾斜角度が減少していく。駆動制御装置73は、第1表示部11が起立位置に到達すると、動力源71の出力を停止させる。
実施形態の車両用表示装置1は、さらに、第1表示部11を幅方向Yに移動させる第2駆動装置80を含む。第2駆動装置80は、保持部材76に配置されている。第2駆動装置80は、例えば、モータ等の第2動力源と、第2動力伝達機構とを有する。第2動力伝達機構は、第2動力源の出力による回転運動を幅方向Yに沿った直線運動に変換する。第2駆動装置80は、保持部材76と第1表示部11との間に介在している。第2駆動装置80は、第1表示部11を保持部材76に対して幅方向Yに相対移動させる。
[第1表示態様]
図5から図11は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第1表示態様を示す正面図である。図5から図11は、アイポイントから車両用表示装置を見たときの図である。以下、図において、運転者に実質的に視認されないものは、二点鎖線で示される。図5から図8において、光源63は、制御部64によって非点灯にされている。光源63が非点灯にされていることで、第1装飾部材11aは、運転者に視認されにくくなっている。また、第1表示部11は、起立位置にある。図5に示すように、制御部64は、投影部61によって標章や車などの表示要素E10を表示する。その後、図6に示すように、制御部64は、表示要素E10から流動的要素を含む第1表示要素E11に変化するアニメーションA10を投影部61によって表示させる動作を実行する。実施形態においては、アニメーションA10は、表示要素E10から流れ動く粒子に変化するアニメーションである。具体的には、アニメーションA10では、以下の内容が表示される。まず、表示要素E10が粉々に砕け、多数の粒子となる。次に、図6に矢印Y1で示すように、それらの粒子が時計回りの方向に流動する。アニメーションA10では、以上の内容が表示される。
図6から図8に示すように、アニメーションA10の後、制御部64は、第1動作を実行する。第1動作は、流動的要素を含む第1表示要素E11から第1装飾部材11aを模した第2表示要素E12に変化する第1アニメーションA11を投影部61によって表示させる動作である。図6から図8において、光源63は、制御部64によって非点灯にされている。光源63が非点灯にされていることで、第1装飾部材11aは、運転者に視認されにくくなっている。例えば、光源63が非点灯にされていることで、第1装飾部材11aは、運転者に実質的に視認されない。また、第1表示部11は、起立位置にある。図6に示すように、第1表示領域DR1に表示された第1表示要素E11は、矢印Y1に沿って回転する流動的要素を含む。図7に矢印Y2で示すように、第1表示要素E11は、時計回りの方向に回転しながら環状に形を変化させる。その後、図8に示すように、第1表示要素E11は、第2表示要素E12に変化する。
実施形態において、第2表示要素E12は、アイポイント201から見て第1装飾部材11aと重畳させて表示される。第2表示要素E12の中心軸は、第1装飾部材11aの中心軸と実質的に一致する。明細書中において、『重畳』とは、基本的に、ある要素の全体と別の要素の全体とが実質的に重なっている状態をいう。ただし、明細書中において、ある要素の全体が別の要素の全体と重なっていて、別の要素の一部がある要素の全体と重なっていない状態も『重畳』に含める。この場合、別の要素の重なっていない部分の面積は、別の要素の重なっている部分の面積よりも小さい。
実施形態において、第2表示要素E12は、第1装飾部材11aの形を模した表示要素である。なお、第2表示要素E12は、第1装飾部材11aの形の他に、色、質感、模様、表面の明るさなどを模していてもよい。また、第2表示要素E12の輪郭は、第1装飾部材11aの輪郭と一致していなくてもよい。例えば、第2表示要素E12の輪郭と、第1装飾部材11aの輪郭とが一部重なっていなくてもよい。例えば、第2表示要素E12における第1装飾部材11aの外周部分と対応する部分は、ぼかして表示されてもよい。
第1アニメーションA11は、流れ動く粒子が第2表示要素E12に変化するアニメーションである。具体的には、第1アニメーションA11では、以下の内容が表示される。まず、図6の矢印Y1で示すように、粒子の集合体が第1装飾部材11aで囲まれる領域内を時計回りの方向に流動する。次に、粒子は、集合しながら環状に形を変化させる。図7の矢印Y2で示すように、環状に変化した粒子の集合体は、時計回りの方向に流動しながら径を拡大する。次に、環状になった粒子の集合体は、一体化して第2表示要素E12に変化する(図8参照)。第1アニメーションA11では、以上の内容が表示される。
図8に示すように、制御部64は、アイポイント201から見て第2表示要素E12を第1装飾部材11aと重畳させて表示させている。その後、光源63は、制御部64によって非点灯から点灯状態にされる。図9および図10においては、光源63は、制御部64によって点灯されている。制御部64は、アイポイント201から見て第2表示要素E12を第1装飾部材11aと重畳させて表示させている間に光源63を点灯させる。光源63からの光を受けた第1装飾部材11aは、運転者に視認されやすくなる。図9に示すように、視認されやすくなった第1装飾部材11aと、第2表示要素E12と、はアイポイント201から見て重なっているため、運転者は、第2表示要素E12が見えているのか、第1装飾部材11aが見えているのかを認識しにくくなっている。第2表示要素E12は、光源63の点灯の後に非表示にされる。なお、第2表示要素E12は、光源63の点灯と同時に非表示にされてもよい。図10に示すように、第2表示要素E12が非表示にされた後においても第1装飾部材11aが運転者に視認されるため、運転者は、第2表示要素E12が第1装飾部材11aと入れ替わったことを認識しにくい。
光源63が点灯され、第2表示要素E12が非表示にされた後、図11に示すように、第1装飾部材11aで囲まれた領域や第1装飾部材11aの周囲には、指針画像、指標画像、および情報画像などの虚像V1が投影部61によって表示される。
なお、指標画像は、目盛りおよび文字を含む画像である。指標画像は、装飾部材11aの内周面に沿って表示される。実施形態における指標画像は、車両の走行速度である車速についての指標画像である。
[第2表示態様]
図12から図16は、実施形態に係る車両用表示装置の第1表示領域における第2表示態様を示す正面図である。図12から図16は、車両におけるアイポイントから車両用表示装置を見たときの図である。図12においては、光源63は、制御部64によって点灯されている。光源63から照射される光を第1装飾部材11aが反射することで、第1装飾部材11aは、運転者に視認される。また、第1表示部11は、起立位置にある。図13から図16においては、光源63は、制御部64によって非点灯にされており、第1表示部11は、起立位置にある。
図12に示すように、制御部64は、第1装飾部材11aを模した第3表示要素E13を第1装飾部材11aに重畳させて表示させている。第3表示要素E13を第1装飾部材11aに重畳させて表示させているとき、第3表示要素E13の中心軸は、第1装飾部材11aの中心軸と実質的に一致する。実施形態において、第3表示要素E13は、第1装飾部材11aの形を模した表示要素である。なお、第3表示要素E13は、第1装飾部材11aの形の他に、色、質感、模様、表面の明るさなどを模した表示要素であってもよい。また、第3表示要素E13の輪郭は、第1装飾部材11aの輪郭と一致していなくてもよい。例えば、第3表示要素E13の輪郭と、第1装飾部材11aの輪郭とが一部重なっていなくてもよい。例えば、第3表示要素E13における第1装飾部材11aの外周部分と対応する部分は、ぼかして表示されてもよい。
制御部64は、第2動作を実行する。第2動作は、第3表示要素E13を第1装飾部材11aに重畳させた後に、図13および図14に示すように、第3表示要素E13から流動的要素を含む第4表示要素E14に変化する第2アニメーションA12を投影部61によって表示させる動作である。
図12に示す状態と図13に示す状態との間において、制御部64は、アイポイント201から見て第3表示要素E13を第1装飾部材11aと重畳させて表示させている間に光源63を非点灯にさせる。
第2アニメーションA12は、第3表示要素E13から流れ動く粒子に変化するアニメーションである。具体的には、第2アニメーションA12では、以下の内容が表示される。まず、第3表示要素E13が粉々に砕け、多数の粒子となる。次に、それらの粒子が図13の矢印Y3に示すように、第1表示領域DR1内を反時計回りの方向に回転しながら、第1装飾部材11aの中心軸方向に流動する。次に、図14の矢印Y4で示すように、多数の粒子が、第1装飾部材11aの内側方向に流動しながら第1装飾部材11aの中心軸付近に凝集する。第2アニメーションA12では、以上の内容が表示される。
図14および図15に示すように、制御部64は、第4表示要素E14から模様画像を含む表示要素E15に変化するアニメーションA13を投影部61によって表示させる動作を実行する。例えば、図15に示すように、表示要素E15に含まれる模様画像は、アイコンである。その後、実施形態においては、図16に示すように、表示要素E15が投影部61によって表示された後、別のアイコンなどの模様画像がさらに表示される。
なお、上述した実施形態において、車両用表示装置1は、第1表示様態および第2表示様態の何れか一方のみを実施してもよい。
以上説明したように、実施形態に係る車両用表示装置1は、装飾部材11aと、ハーフミラー62と、投影部61と、光源63と、制御部64と、を含む。装飾部材11aは、車両におけるアイポイント201の前方に配置され、環状である。ハーフミラー62は、アイポイント201と装飾部材11aとの間に設けられる。ハーフミラー62は、アイポイント201から見て装飾部材11aと重なる重畳部分62aと、アイポイント201から見て装飾部材11aと重ならない非重畳部分62ba、62bbとを有する。投影部61は、ハーフミラー62に映像を投影することによってアニメーション表示を行う。光源63は、装飾部材11aに対して光を照射する。制御部64は、投影部61および光源63を制御する。
制御部64は、流動的要素を含む第1表示要素E11から装飾部材11aを模した第2表示要素E12に変化させて装飾部材11aに第2表示要素E12を重畳させる第1アニメーションA11を投影部61によって表示させる第1動作、および装飾部材11aを模した第3表示要素E13を装飾部材11aに重畳させた後に第3表示要素E13から流動的要素を含む第4表示要素E14に変化する第2アニメーションA12を投影部61によって表示させる第2動作のうちの少なくとも何れか一方を実行する。
実施形態に係る車両用表示装置1では、流動的要素が第1装飾部材11aに変化したり、第1装飾部材11aが流動的要素に変化したりするといった現実には起こりえない状態を表現することができる。このような表現によって、意匠性を向上させることができる。
実施形態に係る車両用表示装置1において、制御部64は、第1動作において第2表示要素E12を装飾部材11aと重畳させて表示させている間に光源63を点灯させる。実施形態では、第2表示要素E12を第1装飾部材11aと重畳させて表示させている間に光源63を点灯させることで、光源63が点灯されたことを運転者に認識されにくくすることができる。また、光源63が点灯された後に第2表示要素E12を非表示とすることで、虚像である第2表示要素E12が第1装飾部材11aと入れ替わったことを運転者に認識されにくくすることができる。物理的な構成要素の視認性と虚像によるアニメーション表現とを組み合わせることで、意匠性を向上させることができる。
実施形態に係る車両用表示装置1において、制御部64は、第2動作において第3表示要素E13を装飾部材11aと重畳させて表示させている間に光源63を非点灯にさせる。実施形態では、第3表示要素E13を第1装飾部材11aと重畳させて表示させている間に光源63を非点灯にさせることで、第1装飾部材11aが虚像である第3表示要素E13と入れ替わったことを運転者に認識されにくくすることができる。物理的な構成要素の視認性と虚像によるアニメーション表現とを組み合わせることで、意匠性を向上させることができる。
実施形態に係る車両用表示装置1において、第1アニメーションA11は、流れ動く粒子が第2表示要素E12に変化するアニメーションである。実施形態では、流れ動く粒子が第1装飾部材11aに変化するという現実には起こりえない状態を表現することができる。このような表現によって、意匠性を向上させることができる。
実施形態に係る車両用表示装置1において、第2アニメーションA12は、第3表示要素E13が流れ動く粒子に変化するアニメーションである。実施形態では、第1装飾部材11aが流れ動く粒子に変化するという現実には起こりえない状態を表現することができる。このような表現によって、意匠性を向上させることができる。
[実施形態の第1変形例]
実施形態の第1変形例について説明する。本変形例が上述の実施形態と異なるところは、環状の第1表示領域における表示態様である。
[第3表示態様]
図17から図21は、実施形態の第1変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第3表示態様を示す正面図である。図17から図21は、車両におけるアイポイントから車両用表示装置を見た図である。図17から図19においては、光源63は、制御部64によって非点灯にされている。光源63が非点灯にされていることで、第1装飾部材11aは、運転者に視認されにくくなっている。また、第1表示部11は、傾倒位置にある。図17から図20に示すように、制御部64は、流動的要素の第1表示要素E21から第1装飾部材11aを模した第2表示要素E22に変化する第1アニメーションA21を投影部61によって表示させる動作を実行する。
第1アニメーションA21は、流れ動く流体から第1装飾部材11aを模した第2表示要素E22に変化するアニメーションである。具体的には、第1アニメーションA21では、以下の内容が表示される。まず、図17の矢印Y5で示すように、水滴が車両下方向に落下する。次に、図18の矢印Y6で示すように、落下した水滴は、空間に第1装飾部材11aの中心軸付近から外側へ広がる波紋を形成する。次に、図19に矢印Y7で示すように、形成された波紋の中から水が車両上方向に噴出する。次に、噴出した水は、第2表示要素E22と模様画像E22bに変化する。図20に示すように、模様画像E22bは、第2表示要素E22の上方に位置し、例えば、文字や図形である。第1アニメーションA21では、以上の内容が表示される。
制御部64は、アイポイント201から見て第2表示要素E22を第1装飾部材11aと重畳させて表示させている間に光源63を点灯させる。第2表示要素E22は、光源63の点灯の後に非表示にされる。なお、第2表示要素E22は、光源63の点灯と同時に非表示にされてもよい。図21に示すように、光源63を点灯させることによって、第1装飾部材11aは、運転者に視認される。実施形態の第1変形例では、光源63が点灯され、第2表示要素E22が非表示にされた後、図21に示すように、第1装飾部材11aに囲まれた領域や第1装飾部材11aの周囲には、指針画像、指標画像、および情報画像などの虚像V2が投影部61によって表示される。
実施形態の第1変形例に係る車両用表示装置1において、第1アニメーションA21は、流れ動く流体が第2表示要素E22に変化するアニメーションである。第1変形例では、噴出した液体などの流体が、環状に形を変えて第1装飾部材11aに変化するという現実には起こりえない状態を表現することができる。このような表現によって、意匠性を向上させることができる。
[実施形態の第2変形例]
本変形例が上述の実施形態および第2変形例と異なるところは、環状の第1表示領域における表示態様である。
[第4表示態様]
図22から図24は、実施形態の第2変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第4表示態様を示す正面図である。図22から図24は、車両におけるアイポイントから車両用表示装置を見た図である。図22から図24においては、光源63は、制御部64によって非点灯にされている。光源63が非点灯にされていることで、第1装飾部材11aは、運転者に視認されにくくなっている。また、図22から図24においては、第1表示部11は、起立位置にある。
図22から図24に示すように、制御部64は、流動的要素を含む第1表示要素E31から第1装飾部材11aを模した第2表示要素E32に変化する第1アニメーションA31を投影部61によって表示させる動作を実行する。実施形態の第2変形例において、第2表示要素E32の全体は、アイポイント201から見て第1装飾部材11aの全体と重畳させて表示される。
第1アニメーションA31は、流れ動く粒子が第2表示要素E32に変化するアニメーションである。具体的には、第1アニメーションA31では、以下の内容が表示される。まず、図22に矢印Y8で示すように、二つの粒子の集合体が第1装飾部材11aと重畳する空間に沿って時計回りの方向に流動する。次に、図23に示すように、二つの粒子の集合体が一体化することで環状に変化する。次に、一体化することで環状に変化した粒子の集合体は、第2表示要素E32に変化する(図24参照)。第1アニメーションA31では、以上の内容が表示される。
図24に示すように、制御部64は、アイポイント201から見て第2表示要素E32を第1装飾部材11aと重畳させて表示させる。その後、制御部64は、アイポイント201から見て第2表示要素E32を第1装飾部材11aと重畳させて表示させている間に光源63を点灯させる。光源63を点灯させることによって、図11に示すように、第1装飾部材11aは、運転者に視認される。第2表示要素E32は、光源63の点灯の後に非表示にされる。なお、第2表示要素E32は、光源63の点灯と同時に非表示にされてもよい。
本変形例では、光源63が点灯され、第2表示要素E32が非表示にされた後、図11に示すように、第1装飾部材11aに囲まれた領域や第1装飾部材11aの周囲には、指針画像、指標画像、および情報画像などの虚像V1が投影部61によって表示される。
[第5表示態様]
図25から図29は、実施形態の第2変形例に係る車両用表示装置の第1表示領域における第5表示態様を示す正面図である。図25から図29は、車両におけるアイポイントから車両用表示装置を見た図である。図25および図26において、光源63は、制御部64によって点灯されている。図25において、第1表示部11は、起立位置にある。図27から図29においては、光源63は、制御部64によって非点灯にされている。図26から図29において、第1表示部11は、傾倒位置にある。
図25に示すように、第1表示部11は、起立位置にある。その後、図26に示すように、第1駆動装置70によって、第1表示部11は起立位置から傾倒位置に移動される。第1表示部11が傾倒位置に移動することにより、アイポイントに対して対向していた第1装飾部材11aは、アイポイントから見て奥行き方向Xにおける背面側に傾倒した状態となる(図4参照)。
図26に示す状態から図27に示す状態の間において、制御部64は、アイポイント201から見て、第1装飾部材11aを模した第3表示要素E33を第1装飾部材11aと重畳させて表示させる。制御部64は、アイポイント201から見て第3表示要素E33を第1装飾部材11aと重畳させて表示させている間に光源63を非点灯にする。光源63が非点灯にされることで、第1装飾部材11aは、運転者に視認されにくくなる。光源63は、第3表示要素E33が表示された後に非点灯にされる。なお、光源63は、第3表示要素E33の表示と同時に非点灯にされてもよい。
図27から図29に示すように、制御部64は、第3表示要素E33から流動的要素を含む第4表示要素E34に変化する第2アニメーションA32を投影部61によって表示させる。第2アニメーションA32は、第3表示要素E33が流れ動く流体に変化するアニメーションである。具体的には、第2アニメーションA32では、以下の内容が表示される。まず、第3表示要素E33(図27参照)が液体に変化し、図28に矢印Y9で示すように、液体は、車両下方向に滴り落ちながら波紋を形成する。そして、形成された波紋が減衰する(図29参照)。第2アニメーションA32では、以上の内容が表示される。
本変形例に係る車両用表示装置1において、第2アニメーションA32は、第3表示要素E33が流れ動く流体に変化するアニメーションである。本変形例では、合成樹脂や金属で形成された第1装飾部材11aが液体などの流体に変化するという現実には起こりえない状態を表現することができる。このような表現によって、意匠性を向上させることができる。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 車両用表示装置
10 表示部
11 第1表示部
11a 第1装飾部材
11b 第1文字板
11u 上端部
11j 下端部
12 第2表示部
12a 第2装飾部材
12b 第2文字板
12c 第2指針
13 第3表示部
13a 第3装飾部材
13b 第3文字板
13c 第3指針
50 加飾部材
51 第1加飾部
52 第2加飾部
53 第3加飾部
61 投影部
62 ハーフミラー
62a 重畳部分
62ba,62bb 非重畳部分
63 光源
64 制御部
70 第1駆動装置
71 動力源
72 動力伝達機構
73 駆動制御装置
74 変換部材
75 軸部材
75a 溝部
76 保持部材
76a 回転軸
76b 被ガイド部
77 ガイド部材
77a ガイドレール
77b 弧状部
80 第2駆動装置
100 収容部
101 開口部
201 アイポイント
A10、A13 アニメーション
A11、A21、A31 第1アニメーション
A12、A32 第2アニメーション
DR1 第1表示領域
E10、E15 表示要素
E11、E21、E31 第1表示要素
E12、E22、E32 第2表示要素
E13、E33 第3表示要素
E14、E34 第4表示要素
E22b 模様画像
V1、V2 虚像
X 奥行き方向
X1 軸方向
Y 幅方向
Y0〜Y9 矢印
Z 高さ方向

Claims (5)

  1. 車両におけるアイポイントの前方に配置された環状の装飾部材と、
    前記アイポイントと前記装飾部材との間に設けられ、前記アイポイントから見て前記装飾部材と重なる重畳部分と、前記アイポイントから見て前記装飾部材と重ならない非重畳部分とを有するハーフミラーと、
    前記ハーフミラーに映像を投影することによってアニメーション表示を行う投影部と、
    前記装飾部材に対して光を照射する光源と、
    前記投影部および前記光源を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、流動的要素を含む第1表示要素から前記装飾部材を模した第2表示要素に変化させて前記装飾部材に前記第2表示要素を重畳させる第1アニメーションを前記投影部によって表示させる第1動作、および前記装飾部材を模した第3表示要素を前記装飾部材に重畳させた後に前記第3表示要素から流動的要素を含む第4表示要素に変化する第2アニメーションを前記投影部によって表示させる第2動作のうちの少なくとも何れか一方を実行することを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記制御部は、前記第1動作において前記第2表示要素を前記装飾部材と重畳させて表示させている間に前記光源を点灯させる請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記制御部は、前記第2動作において前記第3表示要素を前記装飾部材と重畳させて表示させている間に前記光源を非点灯にさせる請求項1に記載の車両用表示装置。
  4. 前記第1アニメーションは、流れ動く流体、または流れ動く粒子が前記第2表示要素に変化するアニメーションである請求項1または2に記載の車両用表示装置。
  5. 前記第2アニメーションは、前記第3表示要素が流れ動く流体、または流れ動く粒子に変化するアニメーションである請求項1または2に記載の車両用表示装置。
JP2017113253A 2017-06-08 2017-06-08 車両用表示装置 Active JP6865114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017113253A JP6865114B2 (ja) 2017-06-08 2017-06-08 車両用表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017113253A JP6865114B2 (ja) 2017-06-08 2017-06-08 車両用表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018205228A JP2018205228A (ja) 2018-12-27
JP6865114B2 true JP6865114B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=64955632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017113253A Active JP6865114B2 (ja) 2017-06-08 2017-06-08 車両用表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6865114B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018205228A (ja) 2018-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102018022B1 (ko) 표시 장치
JP5227164B2 (ja) 交通手段における情報表示方法及び自動車用コンビネーションインストルメント
JP6760903B2 (ja) 車両用表示装置
WO2014199629A1 (ja) 車両用表示装置
JP2018124118A (ja) 車両用表示装置および車両用表示装置の表示方法
JP6616340B2 (ja) 車両用表示装置および車両用表示装置の表示方法
CN107813704B (zh) 车用显示装置
US20110309925A1 (en) Display device for vehicle
JP2016022743A (ja) 車両用表示装置
JP6630698B2 (ja) 車両用表示装置
JP6455393B2 (ja) 表示装置
JP6865114B2 (ja) 車両用表示装置
WO2016035304A1 (ja) 表示装置
JP6613274B2 (ja) 車両用表示装置
JP6369055B2 (ja) 車両用表示装置
JP6914738B2 (ja) 車両用表示装置
JP6968590B2 (ja) 車両用表示装置
JP6506789B2 (ja) 車両用表示装置
JP6409427B2 (ja) 車両用表示装置
JP6846268B2 (ja) 車両用表示装置
JP6400185B2 (ja) 車両用表示装置
JP6938284B2 (ja) 車両用表示装置
JP6477046B2 (ja) 表示装置
JP2016176918A (ja) 表示装置
JP2015000645A (ja) 車両用表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6865114

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250