JP6864342B2 - 車止めブロック - Google Patents

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Description

本願発明は、車の意図しない進入を物理的に阻止する車止めブロックに関する。
従来から、運転者の誤操作等によって、駐車スペースに停車した車が建物等に向かって加速して衝突する事故を防止するため、金属製の略U字状の支柱や、特許文献1に示すような防護柵が設置されていた。
この支柱や防護柵は、車の衝撃を正面から受け止めて、車の進入を物理的に食い止めるものである。そして、施工時に、路面を深く掘り返して固定用の基礎を作ったり、地中深くにアンカーを打ち込んだりしており、設置作業が非常に面倒であった。
特開2013−147796号
そこで、本願発明は、設置作業が容易な車止めブロックを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明の車止めブロックは、地面上に設置する基底部と、当該基底部の末端部側から立ち上がる壁部とを備え、前記壁部の高さが、地面から車の底面までの距離よりも大きいことを特徴としている。
上記特徴によれば、車止めブロックを地面P上に設置すればよいことから、地面を掘り返して設置する従来技術と比較して、施工作業が格段に容易である。また、壁部の高さが、地面から車の底面までの距離よりも大きいため、壁部が車の先端部と衝突し、車の進入を防ぐことができる。また、車止めブロックを乗り越えた場合であっても、壁部が車の底面を突き上げて車を地面から浮いた状態にすることで、車を確実に止めることができる。
次に、本願発明の車止めブロックは、前記壁部は、前記基底部の末端部側より後方に延出しており、前記基底部の末端部は、当該基底部の底面よりも内側に窪んだ凹部を備え、前記車止めブロックが転倒した状態で、地面から前記基底部の先端までの距離は、地面から車の底面までの距離よりも大きいことを特徴とする。
上記特徴によれば、運転者の誤操作(より強くアクセルを踏み続けた等)により、車が壁部に乗り上げた場合、凹部を支点に、車止めブロックは後方へ転がるように転倒する。そして、転倒時、基底部が車の底面を突き上げ、車は地面から浮いた状態となるので、車はそれ以上前方に進むことが出来ない。
次に、本願発明の車止めブロックは、前記基底部の末端部は、当該基底部の底面よりも内側に窪んだ凹部を備え、前記基底部の先端部から末端部までの長さは、地面から車の底面までの距離よりも大きいことを特徴としている。
上記特徴によれば、運転者の誤操作(より強くアクセルを踏み続けた等)により、壁部に衝突した車が更に進もうとする場合、凹部を支点に、車止めブロックは後方へ転がるように転倒する。そして、転倒時、基底部が車の底面を突き上げ、車は地面から浮いた状態となるので、車はそれ以上前方に進むことが出来ない。
次に、本願発明の車止めブロックは、前記基底部の先端部から前記壁部までの長さが、前記車の車輪が前記基底部の先端部に当接した状態において、当該当接箇所から前記車の先端部までの長さよりも長く、前記壁部の高さが、前記車が前記基底部の上に乗り上げた状態において、地面から車の底面までの距離よりも大きいことを特徴としている。
上記特徴によれば、車は基底部に乗り上げ、その後、壁部に衝突するので、車止めブロックは車の進行を確実に止めることができる。特に、車が基底部に乗り上げた際、車の重量が基底部にかかるため、基底部の底面と地面との接触面での摩擦力が増加する。すると、車から衝撃を受けても、車止めブロックは後方へズレにくくなり、車をより確実に止めることができる。
上述したように、本願発明の車止めブロックは、設置作業が容易である。
(a)は本願発明の車止めブロックの側面図、(b)は当該車止めブロックの正面図である。 本願発明の車止めブロックを地面に設置して使用する状態を示した側面図である。 (a)は本願発明の変形例1に係る車止めブロックの側面図、(b)は当該車止めブロックの正面図、(c)及び(d)は当該車止めブロックの凹部の他例を示す拡大側面図である。 本願発明の変形例1に係る車止めブロックを地面に設置して使用する状態を示した側面図である。 (a)は本願発明の変形例2に係る車止めブロックの側面図、(b)は当該車止めブロックの正面図である。 本願発明の変形例2に係る車止めブロックを地面に設置して使用する状態を示した側面図である。 (a)は本願発明の変形例3に係る車止めブロックの側面図、(b)は当該車止めブロックを地面に設置して使用する状態を示した側面図である。
100 車止めブロック
110 基底部
111 末端部
120 壁部
地面 P
高さ H1
距離 H2
車 V

以下に、本願発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本願発明の車止めブロック100Aは、略L字状をしており、基底部110Aと、当該基底部110Aの末端部111A側から上方に向けて略直角に立ち上がる壁部120Aを備える。この基底部110Aの末端部111Aから先端部112Aまでの長さはL1、壁部120Aの高さはH1、横方向の長さはL2となっている。この長さL1は、車止めブロック100Aを平坦な地面に設置した際に、地面に対して水平方向の長さである。また、壁部120Aの高さH1は、車止めブロック100Aを平坦な地面に設置した際に、その地面から壁部120Aの頂部までの垂直方向の高さである。また、基底部110Aの上面部113Aは、先端部112Aと壁部120Aの頂部とを結ぶ、内側に緩やかに湾曲した傾斜面となっている。
なお、本実施形態では、高さH1は300mm(ミリメートル)、長さL1は500mm、長さL2は600mmとなっている。各寸法は、一例を示すものであって、設置環境に応じて適宜変更することができる。特に、高さH1は、後述する地面から車の底面までの距離H2よりも大きく設定されており、車Vの種類が変わるなどして距離H2が変われば、それに応じて高さH1も変更できる。
なお、車止めブロック100A全体は、コンクリートで一体成形されているが、これに限定されず、コンクリート製の基底部110Aと壁部120Aを別々に製造しておき、これらを連結することで車止めブロック100Aを形成してもよい。また、コンクリート以外にも金属など、車の衝撃に耐えうる強度及び重量を備える素材であれば、車止めブロック100Aを構成する素材として適宜採用することができる。
では、次に図2を参照して、駐車スペース等の平坦な地面に車止めブロック100Aを設置した状態について説明する。まず、図2(a)に示すように、地面P上に、従来から利用されている車止めSが設置されている。そして、この車止めSの前方に、本願の車止めブロック100Aを設置する。車止めブロック100Aの基底部110Aの底面は平坦面となっているので、地面P上に安定して設置することができる。なお、車止めブロック100A自体はコンクリート製なので、車Vから衝撃を受けても、後方にズレることなく設置された状態を維持できる程度の重量を備えるが、基底部110Aと地面Pとの接触面に接着材等を塗布して、車止めブロック100Aを地面P上に強固に固定してもよい。
なお、車止めブロック100Aの後方(車Vとは反対側)には、車Vの衝突から保護すべき建物等(不図示)が存在する。また、従来から利用されてきた車止めSは、地面P等に設置するもので、車VのタイヤTに接触して、車Vの進行を妨げる役割を持つ。さらに、車止めブロック100Aや車止めSを設置する地面Pは、車Vを駐車できる平面であればよい。
そして、図2(a)に示すように、従来から利用されている車止めSの高さは、車Vが地面P上に停車した状態において、地面Pから車Vの底面までの距離H2よりも小さい。そのため、運転者が誤ってアクセルを踏み、車Vが前方へ加速すると、車Vは簡単に車止めSを乗り越えて前方に進んでしまう。
しかしながら、図2(b)に示すように、本願の車止めブロック100Aの壁部120Aの高さH1は、距離H2よりも大きいため、車止めSを乗り越えて進んできた車Vの先端部Fは、壁部120Aと衝突する。そのため、車Vは、車止めブロック100Aによって、それ以上前方に進むのを物理的に阻止されるのである。
ただ、運転者の誤操作(より強くアクセルを踏み続けた等)により、車Vが更に前方へ進もうとする場合もある。その場合は、図2(c)に示すように、車Vが車止めブロック100Aに乗り上げ、壁部120Aを乗り越えようとする。しかし、図2(d)に示すように、車Vが車止めブロック100Aを完全に乗り越えてしまっても、本願の車止めブロック100Aの壁部120Aの高さH1は、距離H2よりも大きいため、車Vは車止めブロック100Aにより突き上げられるように、地面Pから浮いた状態となる。そのため、車Vはそれ以上前方に進むことが出来ないのである。
このように、本願発明の車止めブロック100Aは、基底部110Aと、当該基底部110Aの末端部111A側から上方に向けて立ち上がる壁部120Aを備えるといったシンプルな構成であると共に、地面P上に設置すればよいことから、地面を掘り返して設置する従来技術と比較して、施工作業が格段に容易である。また、壁部120Aの高さH1が、距離H2よりも大きいため、壁部120Aが車Vの先端部Fと衝突する、又は、車Vの底面を突き上げて車Vを地面Pから浮いた状態にすることで、車Vを確実に止めることができる。
(変形例1)
次に以下では、本願発明の車止めブロック100Aの変形例1である車止めブロック100Bについて図3を参照して説明する。なお、変形例1に係る車止めブロック100Bは、車止めブロック100Aとは、基底部110Bの末端部111Bに凹部130Bを備える点、及び基底部110Bの長さL1の設定が異なるが、その他の構成は基本的に車止めブロック100Aと同じなので、詳細な説明は省略する。なお、車止めブロック100Bは、後方へ転倒し易いように、基底部110Bの底面に接着剤等は塗布しないのが好ましい。
図3(a)及び(b)に示すように、基底部110Bの末端部111Bは、基底部110Bの底面114Bよりも内側に窪んだ凹部130Bを備えている。この凹部130は、末端部111Bの角部が欠けるようにして、基底部110Bの底面よりも内側に窪んだ形状をしていれば、図3(a)に示すような円弧状や、図3(c)に示す傾斜面状の凹部130Ba、図3(d)に示す段状の凹部130Bb等の任意の形状を採用することができる。詳しくは後述するが、末端部111Bの凹部130Bが、底面114Bよりも内側に窪んだ形状をしていることで、その凹部130Bが、車止めブロック100Bが後方へ回転する際の支点となる。また、基底部110Bの長さL1は、後述する地面から車Vの底面までの距離H2よりも大きく設定されている。
なお、変形例1では、高さH1は500mm(ミリメートル)、長さL1は500mm、長さL2は600mmとなっている。各寸法は、一例を示すものであって、設置環境に応じて適宜変更することができる。
では、次に図4を参照して、駐車スペースに車止めブロック100Bを設置した状態について説明する。まず、図4(a)に示すように、駐車スペース等の平坦な地面P上に、従来から利用されている車止めSが設置されている。そして、この車止めSの前方に、車止めブロック100Bを地面P上に設置する。
そして、図4(b)に示すように、運転者が誤ってアクセルを踏み、車Vが前方へ加速すると、車Vは車止めSを乗り越えて前方に進んでしまうが、車止めブロック100Bの壁部120Bの高さH1は、距離H2よりも大きいため、車止めSを乗り越えて進んできた車Vの先端部Fは、壁部120Bと衝突する。そして、車Vは、車止めブロック100Bによって、それ以上前方に進むのを物理的に阻止されるのである。
ただ、運転者の誤操作(より強くアクセルを踏み続けた等)により、車Vが更に進もうとする場合もある。その場合は、図4(b)に示すように、車Vの推進力を受けて、壁部120Bには後方へ向かう力Mがかかる。その際、基底部110Bの末端部111Bには、内側に窪んだ凹部130Bが形成されているので、この凹部130Bを支点に、車止めブロック100Bは後方へ転がるように転倒する。
そして、車止めブロック100Bが後方へ転がるように転倒すると、図4(c)に示すように、壁部120Bが地面Pに当接して、基底部110Bが地面Pから上方へ突出した状態となる。そして、車止めブロック100Bの基底部110Bの長さL1は、距離H2よりも大きいため、車Vは車止めブロック100Bにより突き上げられるように、地面Pから浮いた状態となる。そのため、車Vはそれ以上前方に進むことが出来ないのである。
このように、本変形例1に係る車止めブロック100Bによれば、基底部110Bの底面部114Bよりも内側に窪んだ凹部130Bを備え、車止めブロック100Bの基底部110Bの長さL1は、距離H2よりも大きいので、車Vが衝突した際に、車止めブロック100Bは、凹部130Bを支点に後方へ転がるように転倒する。そして、転倒時、車Vは車止めブロック100Bにより突き上げられるように、地面Pから浮いた状態となり、それ以上前方に進めないので、車Vを確実に止めることができる。
(変形例2)
次に以下では、本願発明の車止めブロック100Bの変形例2である車止めブロック100Cについて図5を参照して説明する。なお、変形例2に係る車止めブロック100Cは、車止めブロック100Bとは、基底部110Cの先端部112Cから壁部120Cまでの長さL3の設定、及び壁部120Cの高さH1の設定が異なるが、その他の構成は基本的に車止めブロック100Bと同じなので、詳細な説明は省略する。なお、車止めブロック100Cは、凹部130Cにより後方へ転倒し易いように、基底部110Cの底面に接着剤等は塗布しないのが好ましい。
図5に示すように、車止めブロック100Cを地面Pに設置した際に、地面Pの水平方向における、基底部110Cの先端部112Cから壁部120Cまでの長さL3が、後述する車VのタイヤTと基底部110Cの先端部112Cとの当接箇所から、車Vの先端部Fまでの長さL4よりも長く設定されている(図6(a)参照)。また、壁部120Cの高さH1が、後述する車Vが基底部110Cに乗り上げた際、地面Pの垂直方向において、地面Pから車Vの底面までの距離H3よりも大きく設定されている(図6(b)参照)。なお、変形例2では、高さH1は700mm(ミリメートル)、長さL1は1000mm、長さL2は600mm、長さL3は850mmとなっている。各寸法は、一例を示すものであって、設置環境に応じて適宜変更することができる。
では、次に図6を参照して、駐車スペース等の地面Pに車止めブロック100Cを設置した状態について説明する。まず、図6(a)に示すように、平坦な地面P上に車止めブロック100Cを設置する。
ここで、車VのタイヤTは車止めブロック100Cの先端部112Cに当接して停止している。さらに、長さL3が長さL4より長く設定されているので、車Vは車止めブロック100Cの先端部112Cに当接して停止するが、車Vの先端部Fは車止めブロック100Cの壁部120Cに衝突しない。そのため、車止めブロック100Cが、従来から利用されてきた車止めSの役割(タイヤTに接触して、車Vを止める役割)を兼用しており、車止めSを設けなくてもよくなる。なお、長さL4とは、車VのタイヤTが基底部110Cの先端部112Cに当接した状態において、地面Pの水平方向における、当該当接箇所から車Vの先端部Fまでの長さのことである。
そして、図6(b)に示すように、運転者が誤ってアクセルを踏み、車Vが前方へ加速すると、車Vは先端部112Cを乗り越えて、基底部110Cの上面部113C上に乗り上げる。ただし、車止めブロック100Cの壁部120Cの高さH1は、車Vが基底部110Cの上に乗り上げた状態において、地面Pから車Vの底面までの垂直方向の距離H3よりも大きく設定されているので、車Vの先端部Fは、壁部120Cと衝突する。そして、車Vは、車止めブロック100Cによって、それ以上前方に進むのを物理的に阻止されるのである。なお、先端部112Cから壁部120Cまでの長さL3が、タイヤTと先端部112Cとの当接箇所から先端部Fまでの長さL4よりも長く設定されているので、図6(b)に示すように、基底部110Cの上面部113Cには、タイヤTが乗り上げるスペースが確保されている。
ただ、運転者の誤操作(より強くアクセルを踏み続けた等)により、車Vが更に進もうとする場合もある。その場合は、図6(b)に示すように、車Vの推進力を受けて、壁部120Cには後方へ向かう力Mがかかる。その際、基底部110Cの末端部111Cには、内側に窪んだ凹部130Cが形成されているので、この凹部130Cを支点に、車止めブロック100Cは後方へ転がるように転倒する。
そして、図6(c)に示すように、車止めブロック100Cが後方へ転がるように転倒すると、車止めブロック100Cの基底部110Cの長さL1は、距離H2よりも大きいため、車Vは車止めブロック100Cにより突き上げられるように、地面Pから浮いた状態となる。そのため、車Vはそれ以上前方に進むことが出来ないのである。
このように、本変形例2に係る車止めブロック100Cによれば、図6(a)に示すように、基底部110Cの先端部112Cから壁部120Cまでの長さL3が、車VのタイヤTが基底部110Cの先端部112Cに当接した状態において、当該当接箇所から車Vの先端部Fまでの長さL4よりも長くなっている。そのため、車Vを基底部110Cの先端部112Cで止めることができ、従来から利用されている車止めSの役割を兼用できる。
さらに、車止めブロック100Cによれば、図6(b)に示すように、壁部120Cの高さH1が、車Vが基底部110Cの上に乗り上げた状態において、地面Pから車Vの底面までの距離H3よりも大きくなっている。そのため、車Vは基底部110Cに乗り上げ、その後、壁部120Cに衝突するので、車止めブロック100Cは車Vの進行を止めることができる。さらに、車Vが基底部110Cに乗り上げた際、車Vの重量が基底部110Cにかかるため、基底部110Cの底面と地面Pとの接触面での摩擦力が増加する。すると、車Vから衝撃を受けても、車止めブロック100Cは後方へズレにくくなり、車Vをより確実に止めることができるのである。
なお、本変形例2に係る車止めブロック100Cでは凹部130Cを備えていたが、これに限定されず、凹部130Cを備えなくてもよい。その場合は、車止めブロック100Cは後ろに転倒し難くなるか、又は、転倒しない可能性があるが、図6(b)に示すように、車Vは基底部110Cに乗り上げ、その後壁部120Cに衝突するので、車Vの進行を十分に止めることができる。
(変形例3)
次に以下では、本願発明の車止めブロック100Bの変形例3である車止めブロック100Dについて図7を参照して説明する。なお、変形例3に係る車止めブロック100Dは、車止めブロック100Bとは、壁部120Dの形状、及び車止めブロック100Dが転倒した状態での、地面から基底部110Dの先端部112Dまでの距離について更に限定した点が異なるが、その他の構成は基本的に車止めブロック100Bと同じなので、詳細な説明は省略する。
図7(a)に示すように、壁部120Dは、基底部110Dの末端部111Dから斜め後方に延出している。そして、壁部120Dの高さH1は、地面から車の底面までの距離H2よりも大きく設定されている。そのため、車Vの先端部Fが壁部120Dに衝突し、車Vがそれ以上進まないように物理的に阻止できる。
なお、変形例3では、壁部120Dが、基底部110Dの末端部111Dから水平方向に突出している長さは、L4となっており、当該長さL4は、120mm(ミリメートル)となっている。また、高さH1は400mm、長さL1は480mmとなっている。各寸法は、一例を示すものであって、設置環境に応じて適宜変更することができる。
ただ、運転者の誤操作(より強くアクセルを踏み続けた等)により、車Vが更に進もうとする場合もある。その場合は、車Vが傾斜した上面部113Dに乗り上げて、壁部120Dまで進む。すると、壁部120Dには車Vの自重によって下方に力Mがかかり、図7(b)に示すように、凹部130Dを支点に、車止めブロック100Dは後方へ転がるように転倒する。そして、車止めブロック100Dが転倒した状態で、地面Pから基底部110Dの先端部112Dまでの距離H4が、地面Pから車Vの底面までの距離H2よりも大きくなるように設定されているので、車Vは車止めブロック100Dの先端部112Dにより突き上げられるように、地面Pから浮いた状態となり、車Vはそれ以上前方に進むことが出来ない。
また、図7に示すように、壁部120Dは、基底部110Dの末端部111Dから後方に延出すると共に、車Vが乗り上げ可能な形状となっている。そのため、壁部120Dに車Vが乗り上げると、車Vの自重を利用して、より確実に車止めブロック100Dを転倒させ、車Vを止めることができる。
具体的に説明すると、まず、図6に示す車止めブロック100Cの壁部120Cは、基底部110Cの末端部111Cから直角に延出しており、車Vが乗り上げ可能な形状となっていない。すると、図6(b)に示すように、運転者の誤操作(より強くアクセルを踏み続けた等)により、車Vが更に進もうとした場合は、この車Vの推進力によって、壁部120Cには後方へ向かう力Mがかかり、車止めブロック100Cは後方へ転がるように転倒する。しかしながら、この車Vの推進力は、アクセルの踏み込み量等の操作状況によって大きく変動するため、車止めブロック100Cが確実に後方に転倒しない場合も起こりえる。
一方、図7に示す車止めブロック100Dでは、壁部120Dが、基底部110Dの末端部111Dから後方に延出すると共に、車Vが乗り上げ可能な形状となっている。そのため、壁部120Dに車Vが乗り上げさえすれば、車Vの自重を利用して車止めブロック100Dを転倒させることができるので、アクセルの踏み込み量等の操作状況に影響を受けずに、確実に車Vを止めることができるのである。なお、壁部120Dの車Vが乗り上げ可能な形状とは、図7に示すような傾斜面の他にも、平坦面等の任意な形状を採用することができる。
なお、本願発明の車止めブロックは、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (2)

  1. 車止めブロックであって、
    地面上に設置する基底部と、当該基底部の末端部側から立ち上がる壁部とを備え、
    前記壁部の高さが、地面から車の底面までの距離よりも大きくなっており、
    前記壁部は、前記基底部の末端部側より後方に延出しており、
    前記基底部から前記壁部にかけて、車が乗り上げ可能な傾斜した上面部が形成され、
    前記基底部の底面は、前記地面に面接触する平坦面となっており、
    前記基底部の末端部は、当該基底部の平坦な底面に連続し、当該底面よりも内側に窪んだ凹部を備え、
    前記車止めブロックが転倒した状態で、地面から前記基底部の先端までの距離は、地面から車の底面までの距離よりも大きいことを特徴とする車止めブロック。
  2. 地面上に設置する基底部と、当該基底部の末端部側から立ち上がる壁部とを備え、
    前記壁部の高さが、地面から車の底面までの距離よりも大きくなっており、
    前記基底部の底面は、前記地面に面接触する平坦面となっており、
    前記基底部の末端部は、当該基底部の平坦な底面に連続し、当該底面よりも内側に窪んだ凹部を備え、
    前記基底部の先端部から末端部までの長さは、地面から車の底面までの距離よりも大きく、
    前記基底部の先端部から前記壁部までの長さが、前記車の車輪が前記基底部の先端部に当接した状態において、当該当接箇所から前記車の先端部までの長さよりも長く、
    前記壁部の高さが、前記車が前記基底部の上に乗り上げた状態において、地面から車の先端部の底面までの高さよりも大きいことを特徴とする車止めブロック。
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