JP6863077B2 - デンドリマー型樹脂及びレジスト材料 - Google Patents

デンドリマー型樹脂及びレジスト材料 Download PDF

Info

Publication number
JP6863077B2
JP6863077B2 JP2017102642A JP2017102642A JP6863077B2 JP 6863077 B2 JP6863077 B2 JP 6863077B2 JP 2017102642 A JP2017102642 A JP 2017102642A JP 2017102642 A JP2017102642 A JP 2017102642A JP 6863077 B2 JP6863077 B2 JP 6863077B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
group
resin
type resin
dendrimer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017102642A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018197307A (ja
Inventor
今田 知之
知之 今田
勇介 佐藤
勇介 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
DIC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DIC Corp filed Critical DIC Corp
Priority to JP2017102642A priority Critical patent/JP6863077B2/ja
Publication of JP2018197307A publication Critical patent/JP2018197307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6863077B2 publication Critical patent/JP6863077B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)

Description

本発明は、現像性、耐熱性及び流動性に優れるデンドリマー型樹脂、これを用いた感光性組成物、硬化性組成物及びレジスト材料に関する。
フォトレジストの分野では、用途や機能に応じて細分化された多種多様なレジストパターン形成方法が次々に開発されており、それに伴い、レジスト用樹脂材料に対する要求性能も高度化かつ多様化している。例えば、パターン形成用の樹脂材料には、高集積化された半導体に微細なパターンを正確かつ高い生産効率で形成するための高い現像性が要求さる。下層膜、反射防止膜、BARC膜、ハードマスク等と呼ばれる用途では、ドライエッチング耐性や低反射性、凹凸のある基材表面にも対応し得る高い流動性等が求められる。また、レジスト永久膜等と呼ばれる用途では、高耐熱性に加え基材追従性等の靱性が要求される。更に、品質信頼性の観点から、世界各国の様々な環境下での長期保存安定性も重要な性能の一つである。
フォトレジスト用途に最も広く用いられているフェノール性水酸基含有樹脂はクレゾールノボラック型のものであるが、高度化かつ多様化が進む昨今の市場要求性能に対応できるものではなく、現像性や耐熱性、流動性等様々な性能において更なる改良が求められていた(特許文献1参照)。
特開平2−55359号公報
したがって、本発明が解決しようとする課題は、現像性、耐熱性及び流動性に優れるデンドリマー型樹脂、これを用いた感光性組成物、硬化性組成物及びレジスト材料を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、多核型フェノール化合物とジビニル化合物との反応物であるデンドリマー型樹脂が、現像性、耐熱性及び流動性に優れることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、下記構造式(1)
Figure 0006863077
[式中kは0又は1である。Rは置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、アルコキシ基、ハロゲン原子の何れかであり、lは0又は1〜5の整数である。Rは置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、アルコキシ基、ハロゲン原子の何れかであり、mは0又は1〜4の整数である。Rは水素原子又は置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基である。nは1又は2である。]
で表される化合物(A)と、ジビニル化合物(B)との反応物であるデンドリマー型樹脂に関する。
本発明はさらに、前記デンドリマー型樹脂と光酸発生剤とを含有する感光性組成物に関する。
本発明はさらに、デンドリマー型樹脂と硬化剤とを含有する硬化性組成物に関する。
本発明はさらに、前記硬化性組成物の硬化物に関する。
本発明はさらに、前記デンドリマー型樹脂を用いたレジスト材料に関する。
本発明によれば、現像性、耐熱性及び流動性に優れるデンドリマー型樹脂、これを用いた感光性組成物、硬化性組成物及びレジスト材料を提供することができる。
図1は、製造例1で得られた化合物(A−1)のGPCチャート図である。 図2は、製造例1で得られた化合物(A−1)の13C−NMRチャート図である。 図3は、製造例2で得られた化合物(A−2)のGPCチャート図である。 図4は、製造例2で得られた化合物(A−2)の13C−NMRチャート図である。 図5は、実施例1で得られたデンドリマー型樹脂(1)のGPCチャート図である。 図6は、実施例2で得られたデンドリマー型樹脂(2)のGPCチャート図である。 図7は、実施例3で得られたデンドリマー型樹脂(3)のGPCチャート図である。 図8は、実施例4で得られたデンドリマー型樹脂(4)のGPCチャート図である。 図9は、実施例5で得られたデンドリマー型樹脂(5)のGPCチャート図である。 図10は、実施例6で得られたデンドリマー型樹脂(6)のGPCチャート図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のデンドリマー型樹脂は、下記構造式(1)
Figure 0006863077
[式中kは0又は1である。Rは置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、アルコキシ基、ハロゲン原子の何れかであり、lは0又は1〜5の整数である。Rは置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、アルコキシ基、ハロゲン原子の何れかであり、mは0又は1〜4の整数である。Rは水素原子又は置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基である。nは1又は2である。]
で表される化合物(A)と、ジビニル化合物(B)との反応物であることを特徴とする。
前記化合物(A)について、前記構造式(1)中のRは置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、アルコキシ基、ハロゲン原子の何れかである。前記アルコキシ基は、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、へキシルオキシ基、シクロへキシルオキシ基等が挙げられる。前記ハロゲン原子はフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。前記置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基について、脂肪族炭化水素基は直鎖型のもの、分岐構造を有するもの、脂環構造を有するもののいずれでも良い。また、構造中に不飽和基を有するもの、有さないもののどちらでも良く、その炭素原子数は特に限定されない。脂肪族炭化水素基上の置換基としては、前記アルコキシ基やハロゲン原子、アミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルキルカルボニル基等が挙げられる。中でも、耐熱性や流動性に一層優れるデンドリマー型樹脂となることからlが0であることが好ましい。
前記構造式(1)中のRは置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、アルコキシ基、ハロゲン原子の何れかであり、これらの具体例としては、前記Rとして例示したもの等が挙げられる。中でも、耐熱性や流動性に一層優れるデンドリマー型樹脂となることから脂肪族炭化水素基であることが好ましく、炭素原子数1〜6の脂肪族炭化水素基であることがより好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基のいずれかであることが特に好ましい。また、mは1〜4の整数であることが好ましく、1又は2であることがより好ましい。
前記構造式(1)中のRは水素原子又は置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基である。置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基の具体例としては、前記Rとして例示したもの等が挙げられる。中でも、耐熱性や流動性に一層優れるデンドリマー型樹脂となることから水素原子又は炭素原子数1〜6の脂肪族炭化水素基であることが好ましく、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基の何れかであることがより好ましい。
前記化合物(A)は、例えば、フェノール化合物(a1)と芳香族アルデヒド化合物(a2)とを縮合反応させて製造することができる。また、本州化学工業株式会社製「TrisP−HAP」[1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン]等の市販品を利用してもよい。以下、フェノール化合物(a1)と芳香族アルデヒド化合物(a2)とを縮合反応させて製造する場合の製造方法の一例について説明する。
前記フェノール化合物(a1)は、例えば、フェノールや、フェノールの芳香核上の水素原子の一つ乃至複数が脂肪族炭化水素基、芳香環含有炭化水素基、アルコキシ基、ハロゲン原子等で置換された化合物が挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を併用しても良い。中でも、耐熱性や流動性に一層優れるデンドリマー型樹脂となることから炭素原子数1〜6の脂肪族炭化水素基を有するフェノール化合物が好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基のいずれかを有するフェノール化合物がより好ましい。芳香核上の脂肪族炭化水素基の数は、1〜4であることが好ましく、1又は2であることが好ましい。特に、前記フェノール化合物(a1)として2,5−キシレノールを用いることが好ましい。
前記芳香族アルデヒド化合物(a2)は、例えば、ベンズアルデヒド、フタルアルデヒドの他、これらの芳香核上の水素原子の一つ乃至複数が脂肪族炭化水素基、芳香環含有炭化水素基、アルコキシ基、水酸基、アミノ基、アルキルカルボニル基、ハロゲン原子等で置換された化合物等が挙げられる。また、芳香核上のホルミル基や水酸基との置換位置は特に限定されず、いずれの化合物を用いてもよい。これら芳香族アルデヒド化合物(a2)はそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を併用しても良い。中でも、耐熱性、流動性及び現像性のバランスに優れるデンドリマー型樹脂となることからヒドロキシベンズアルデヒド又はフタルアルデヒドが好ましい。
前記フェノール化合物(a1)と芳香族アルデヒド化合物(a2)との反応比率は、目的の化合物(A)を高収率かつ高純度で得られることから、前記フェノール化合物(a1)1モルに対し、前記芳香族アルデヒド化合物(a2)中のホルミル基が0.2〜0.7モルの範囲であることが好ましく、0.3〜0.5の範囲であることがより好ましい。
フェノール化合物(a1)と芳香族アルデヒド化合物(a2)との反応は、酸触媒条件下で行うことが好ましい。ここで用いる酸触媒は、例えば、酢酸、シュウ酸、硫酸、塩酸、フェノールスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、酢酸亜鉛、酢酸マンガン等が挙げられる。これらの酸触媒は、それぞれ単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。これらの中でも、触媒活性に優れる点から硫酸、パラトルエンスルホン酸が好ましい。
フェノール化合物(a1)と芳香族アルデヒド化合物(a2)との反応は、必要に応じて有機溶媒中で行っても良い。ここで用いる溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール等のモノアルコール;エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、トリメチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等のポリオール;2−エトキシエタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノペンチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールエチルメチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル等のグリコールエーテル;1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の環状エーテル;エチレングリコールアセテート等のグリコールエステル;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトンなどが挙げられる。これらの溶媒は、それぞれ単独で用いても良いし、2種類以上の混合溶媒として用いても良い。
前記フェノール化合物(a1)と芳香族アルデヒド化合物(a2)との反応は、例えば、60〜140℃の温度範囲で、0.5〜20時間かけて行う。
反応終了後は、例えば、反応生成物を化合物(A)の貧溶媒(S1)に投入して沈殿物を濾別し、次いで、化合物(A)の溶解性が高く、かつ、前記貧溶媒(S1)と混和する溶媒(S2)に得られた沈殿物を再溶解させる方法により、反応生成物から未反応のフェノール化合物(a1)や芳香族アルデヒド化合物(a2)、用いた酸触媒等を除去し、精製された化合物(A)を得ることが出来る。
フェノール化合物(a1)と芳香族アルデヒド化合物(a2)との反応をトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒中で行った場合には、反応生成物を80℃以上まで加熱して前記化合物(A)を芳香族炭化水素溶媒に溶解し、そのまま冷却することにより前記化合物(A)の結晶を析出させることが出来る。
前記化合物(A)の精製に用いる前記貧溶媒(S1)は、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、エトキシエタノール等のモノアルコール;n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素が挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を併用しても良い。中でも、酸触媒の溶解性に優れることから水、メタノール、エトキシエタノールが好ましい。
一方、前記溶媒(S2)は、例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、トリメチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等のポリオール;2−エトキシエタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノペンチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールエチルメチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル等のグリコールエーテル;1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン等の環状エーテル;エチレングリコールアセテート等のグリコールエステル;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトンなどが挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を併用しても良い。中でも、前記貧溶媒(S1)として水やモノアルコールを用いた場合には、溶媒(S2)としてアセトンを用いることが好ましい。
反応終了後は、水洗や再沈殿等により反応生成物を精製することにより、より高純度の化合物(A)を得ることができる。化合物(A)の精製度は特に問われないが、デンドリマー型樹脂の流動性や耐熱性、現像性等の性能が一層向上することから、化合物(A)の純度はGPCチャート図の面積比から算出される値で90%以上であることが好ましく、95%以上であることがより好ましい。
なお、本発明において前記化合物(A)の純度は、下記条件のGPC測定にて得られるチャート図の面積比から算出される値である。また、後述する樹脂の分子量や多分散度(Mw/Mn)は下記条件のGPC測定にて測定される値である。
[GPCの測定条件]
測定装置:東ソー株式会社製「HLC−8220 GPC」
カラム:昭和電工株式会社製「Shodex KF802」(8.0mmФ×300mm)+昭和電工株式会社製「Shodex KF802」(8.0mmФ×300mm)+昭和電工株式会社製「Shodex KF803」(8.0mmФ×300mm)+昭和電工株式会社製「Shodex KF804」(8.0mmФ×300mm)
カラム温度:40℃
検出器: RI(示差屈折計)
データ処理:東ソー株式会社製「GPC−8020モデルIIバージョン4.30」
展開溶媒:テトラヒドロフラン
流速:1.0mL/分
試料:樹脂固形分換算で0.5質量%のテトラヒドロフラン溶液をマイクロフィルターでろ過したもの(100μl)
標準試料:下記単分散ポリスチレン
(標準試料:単分散ポリスチレン)
東ソー株式会社製「A−500」
東ソー株式会社製「A−2500」
東ソー株式会社製「A−5000」
東ソー株式会社製「F−1」
東ソー株式会社製「F−2」
東ソー株式会社製「F−4」
東ソー株式会社製「F−10」
東ソー株式会社製「F−20」
本発明のデンドリマー型樹脂を製造する際には、前記化合物(A)として単一構造のものを単独で用いても良いし、構造の異なる複数種の化合物を併用しても良い。また、前記化合物(A)以外のその他のフェノール性水酸基含有化合物(A’)を併用してもよい。前記その他のフェノール性水酸基含有化合物(A’)は、例えば、フェノール、クレゾール、キシレノール、フェニルフェノール、ジヒドロキシベンゼン、ビフェノール、ビスフェノール、ナフトール、ジヒドロキシナフタレン等が挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を併用しても良い。その他のフェノール性水酸基含有化合物(A’)を用いる場合には、本発明の効果が十分に発揮されることから、前記化合物(A)とその他のフェノール性水酸基含有化合物(A’)との合計100質量部中、前記化合物(A)が70質量部以上となる割合で用いることが好ましく、90質量部以上となる割合で用いることがより好ましい。
前記ジビニル化合物(B)は、分子中にビニル基を二つ有する化合物であればその他の具体構造は特に限定されず、多種多様な化合物を用いることができる。その一例としては、下記構造式(2)
Figure 0006863077
(式中Rは置換基を有していてもよい炭化水素基である。Xは直接結合、酸素原子、硫黄原子の何れかである。)
で表される化合物等が挙げられる。
前記構造式(2)中のRは、例えば、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、(ポリ)(シクロ)アルキレンエーテル構造、芳香環含有構造等が挙げられる。前記置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基について、脂肪族炭化水素基は直鎖型のもの、分岐構造を有するもの、脂環構造を有するもののいずれでも良い。また、構造中に不飽和基を有するもの、有さないもののどちらでも良く、その炭素原子数は特に限定されない。脂肪族炭化水素基上の置換基としては、前記アルコキシ基やハロゲン原子、アミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルキルカルボニル基等が挙げられる。前記置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基の具体例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ノルマルヘキシレン基等のアルキレン基;シクロヘキシレン基等のシクロアルキレン基;シクロヘキサンジメチレン基、シクロヘキサンジエチレン基等のシクロアルカンジアルキレン基:メチルジシクロヘキシレン基、エチルジシクロヘキシレン基、プロピルジシクロヘキシレン基等のアルキルジシクロアルキレン基;これらが有する水素原子の一つ乃至複数がアルコキシ基やハロゲン原子、アミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルキルカルボニル基等で置換された構造部位等が挙げられる。
前記(ポリ)(シクロ)アルキレンエーテル構造とは、二つ乃至それ以上の(シクロ)アルキレン基が酸素原子にて結節された構造のことであり、下記構造式(3)
Figure 0006863077
(式中Rは置換基を有していてもよいアルキレン基又はシクロアルキレン基であり、pは1以上の整数である。)
で表される構造等が挙げられる。Rの具体例としては、メチレン基、エチレン基、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ノルマルヘキシレン基等のアルキレン基;シクロヘキシレン基等のシクロアルキレン基;これらが有する水素原子の一つ乃至複数がアルコキシ基やハロゲン原子、アミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルキルカルボニル基等で置換された構造部位等が挙げられる。
前記芳香環含有構造は、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基等のアリーレン基;ベンゼンジメチレン基、ベンゼンジエチレン基、ベンゼンジプロピレン基等のアレーンジアルキレン基;メチルビフェニレン基、エチルビフェニレン基、プロピルビフェニレン基等のアルキルジアリーレン基;前記構造式(3)においてRがアリーレン基である(ポリ)アリーレンエーテル構造;これらの芳香核上の水素原子の一つ乃至複数がアルキル基やアルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルキルカルボニル基等で置換された構造部位等が挙げられる。
中でも、光酸発生剤と組み合わせて用いた場合の感度に優れるデンドリマー型樹脂となることから、前記構造式(2)中のRは置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基又は(ポリ)(シクロ)アルキレンエーテル構造であることが好ましく、シクロアルカンジアルキレン基又は前記構造式(3)においてRが炭素原子数2〜4のアルキレン基である構造部位であることがより好ましい。
本発明のデンドリマー型樹脂において、前記化合物(A)、前記ジビニル化合物(B)、及び必要に応じて用いる前記その他のフェノール性水酸基含有化合物(A’)を反応させる際の反応条件は特に限定されないが、一例としては、酸触媒条件下、25〜100℃程度の温度条件でこれらの原料を反応させる方法が挙げられる。
前記酸触媒は、例えば、酢酸、シュウ酸、硫酸、塩酸、フェノールスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、酢酸亜鉛、酢酸マンガン等が挙げられる。これらの酸触媒は、それぞれ単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。
前記反応原料の反応割合は、得られるデンドリマー型樹脂の消耗の性能等に応じて適宜調整されるが、反応原料中のフェノール性水酸基のモル数(OH)と前記ジビニル化合物(B)中のビニル基のモル数(V)との比[(OH)/(V)]が1/1〜1/0.1の範囲であることが好ましく、1/0.98〜1/0.3の範囲であることがより好ましい。前記反応原料中のフェノール性水酸基のモル数(OH)とは、具体的には、前記化合物(A)中のフェノール性水酸基のモル数と、前記その他のフェノール性水酸基含有化合物(A’)中のフェノール性水酸基のモル数との合計である。
前記デンドリマー型樹脂の製造反応は有機溶剤中で行っても良い。前記有機溶剤は、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール等のモノアルコール;エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、トリメチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等のポリオール;2−エトキシエタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノペンチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールエチルメチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル等のグリコールエーテル;1,3−ジオキソラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の環状エーテル;エチレングリコールアセテート等のグリコールエステル;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトンなどが挙げられる。これらの溶媒は、それぞれ単独で用いても良いし、2種類以上の混合溶媒として用いても良い。
反応終了後はアミン化合物等で中和し、水洗や再沈殿操作等により生成するなどして、目的のデンドリマー型樹脂を得ることができる。
本発明のデンドリマー型樹脂の重量平均分子量(Mw)は、現像性、耐熱性及び流動性に一層優れるものとなることから、3,000〜50,000の範囲であることが好ましい。また、その多分散度(Mw/Mn)は1.1〜20の範囲であることが好ましく、1.5〜15の範囲であることがより好ましい。
以上詳述した本発明のデンドリマー型樹脂は汎用性の有機溶剤に容易に溶解し、耐熱性に優れる特徴を有することから、塗料や接着剤、電気・電子部材、フォトレジスト、液晶配向膜等様々な用途に用いることができる。中でも、現像性、耐熱性及び流動性に優れる特性を生かした用途として、特にレジスト用材料に適しており、一般的な層間絶縁膜の他、レジスト下層膜、レジスト永久膜等の様々なレジスト部材に用いることができる。本発明のデンドリマー樹脂は、現像性、耐熱性、流動性の他、ドライエッチング耐性や保存安定性、靱性等にも優れる特徴を有する。
本発明の感光性組成物は、前記本発明のデンドリマー型樹脂と光酸発生剤とを必須の成分として含有する。
前記光酸発生剤は公知慣用のものを特に限定なく用いることができる。光酸発生剤の具体例としては、例えば、トリアリールスルホニウム、トリアラルキルスルホニウム等のスルホニウムカチオンと、フルオロアルカンスルホネート、アレーンスルホネート、アルカンスルホネート等のスルホネートとの塩であるスルホニウム塩;
ジアリールヨードニウム等のヨードニウムカチオンと、フルオロアルカンスルホネート、アレーンスルホネート、アルカンスルホネート等のスルホネートとの塩であるヨードニウム塩;
ビス(アルキルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロアルキルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(パーフルオロアルキルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(アリールスルホニル)ジアゾメタン、ビス(アラルキルスルホニル)ジアゾメタン等のビススルホニルジアゾメタン化合物;
ジカルボン酸イミド化合物と、フルオロアルカンスルホネート、アレーンスルホネート、アルカンスルホネート等のスルホネートとの組み合わせからなるN−スルホニルオキシイミド化合物;
ベンゾイントシレート、ベンゾインメシレート、ベンゾインブタンスルホネート等のベンゾインスルホネート化合物;
ポリヒドロキシアレーン化合物のヒドロキシ基の全てをフルオロアルカンスルホネート、アレーンスルホネート、アルカンスルホネート等のスルホネート等で置換したポリヒドロキシアレーンスルホネート化合物;
フルオロアルカンスルホン酸(ポリ)ニトロベンジル、アレーンスルホン酸(ポリ)ニトロベンジル、アルカンスルホン酸(ポリ)ニトロベンジル等のニトロベンジルスルホネート化合物;
フルオロアルカンスルホン酸(ポリ)フルオロアルカンベンジル、アレーンスルホン酸(ポリ)フルオロアルカンベンジル、アルカンスルホン酸(ポリ)フルオロアルカンベンジル等のフルオロアルカンベンジルスルホネート化合物;
ビス(アリールスルホニル)アルカン化合物;
ビス−O−(アリールスルホニル)−α−ジアルキルグリオキシム、ビス−O−(アリールスルホニル)−α−ジシクロアルキルグリオキシム、ビス−O−(アリールスルホニル)−α−ジアリールグリオキシム、ビス−O−(アルキルスルホニル)−α−ジアルキルグリオキシム、ビス−O−(アルキルスルホニル)−α−ジシクロアルキルグリオキシム、ビス−O−(アルキルスルホニル)−α−ジアリールグリオキシム、ビス−O−(フルオロアルキルスルホニル)−α−ジアルキルグリオキシム、ビス−O−(フルオロアルキルスルホニル)−α−ジシクロアルキルグリオキシム、ビス−O−(フルオロアルキルスルホニル)−α−ジアリールグリオキシム、ビス−O−(アリールスルホニル)−α−ジアルキルニオキシム、ビス−O−(アリールスルホニル)−α−ジシクロアルキルニオキシム、ビス−O−(アリールスルホニル)−α−ジアリールニオキシム、ビス−O−(アルキルスルホニル)−α−ジアルキルニオキシム、ビス−O−(アルキルスルホニル)−α−ジシクロアルキルニオキシム、ビス−O−(アルキルスルホニル)−α−ジアリールニオキシム、ビス−O−(フルオロアルキルスルホニル)−α−ジアルキルニオキシム、ビス−O−(フルオロアルキルスルホニル)−α−ジシクロアルキルニオキシム、ビス−O−(フルオロアルキルスルホニル)−α−ジアリールニオキシム等のオキシム化合物;
アリールスルホニルオキシイミノアリールアセトニトリル、アルキルスルホニルオキシイミノアリールアセトニトリル、フルオロアルキルスルホニルオキシイミノアリールアセトニトリル、((アリールスルホニル)オキシイミノ−チオフェン−イリデン)アリールアセトニトリル、((アルキルスルホニル)オキシイミノ−チオフェン−イリデン)アリールアセトニトリル、((フルオロアルキルスルホニル)オキシイミノ−チオフェン−イリデン)アリールアセトニトリル、ビス(アリールスルホニルオキシイミノ)アリーレンジアセトニトリル、ビス(アルキルスルホニルオキシイミノ)アリーレンジアセトニトリル、ビス(フルオロアルキルスルホニルオキシイミノ)アリーレンジアセトニトリル、アリールフルオロアルカノン−O−(アルキルスルホニル)オキシム、アリールフルオロアルカノン−O−(アリールスルホニル)オキシム、アリールフルオロアルカノン−O−(フルオロアルキルスルホニル)オキシム等の変性オキシム化合物等が挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いてもよいし、二種類以上を併用してもよい。
これら光酸発生剤の添加量は、光感度の高い感光性組成物となることから、感光性組成物の樹脂固形分100質量部に対し、0.1〜20質量部の範囲で用いることが好ましい。
本発明の感光性組成物は、露光時に前記光酸発生剤から生じた酸を中和するための有機塩基化合物を含有しても良い。有機塩基化合物の添加は、光酸発生剤から発生した酸の移動によるレジストパターンの寸法変動を防止する効果がある。有機塩基化合物は、例えば、ピリミジン、(ポリ)アミノピリミジン、(ポリ)ヒドロキシピリミジン、(ポリ)アミノ(ポリ)ヒドロキシピリミジン、(ポリ)アミノ(ポリ)アルキルピリミジン、(ポリ)アミノ(ポリ)アルコキシピリミジン、(ポリ)ヒドロキシ(ポリ)アルキルピリミジン、(ポリ)ヒドロキシ(ポリ)アルコキシピリミジン等のピリミジン化合物;ピリジン、(ポリ)アルキルピリジン、ジアルキルアミノピリジン等のピリジン化合物;ポリアルカノールアミン、トリ(ヒドロキシアルキル)アミノアルカン、ビス(ヒドロキシアルキル)イミノトリス(ヒドロキシアルキル)アルカン等のヒドロキシアルキル基含有アミン化合物;アミノフェノール等アミノアリール化合物等が挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を併用しても良い。これら有機塩基化合物を添加する場合、その添加量は、光酸発生剤の含有量に対して、0.1〜100モル%の範囲であることが好ましく、1〜50モル%の範囲であることがより好ましい。
本発明の感光性組成物は、前記本発明のデンドリマー型樹脂以外に、その他の樹脂(V)を併用しても良い。その他の樹脂(V)は、アルカリ現像液に可溶なもの、或いは、光酸発生剤等の添加剤と組み合わせて用いることによりアルカリ現像液へ溶解するものであれば何れのものも用いることができる。
前記その他の樹脂(V)は、例えば、本発明のデンドリマー型樹脂以外のその他のフェノール樹脂(V−1)、p−ヒドロキシスチレンやp−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロピル)スチレン等のヒドロキシ基含有スチレン化合物の単独重合体あるいは共重合体(V−2)、前記(V−1)又は(V−2)の水酸基をt−ブトキシカルボニル基やベンジルオキシカルボニル基等の酸分解性基で変性したもの(V−3)、(メタ)アクリル酸の単独重合体あるいは共重合体(V−4)、ノルボルネン化合物やテトラシクロドデセン化合物等の脂環式重合性単量体と無水マレイン酸或いはマレイミドとの交互重合体(V−5)等が挙げられる。
前記その他のフェノール樹脂(V−1)は、例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ナフトールノボラック樹脂、種々のフェノール性化合物を用いた共縮ノボラック樹脂、芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂変性フェノール樹脂、ジシクロペンタジエンフェノール付加型樹脂、フェノールアラルキル樹脂(ザイロック樹脂)、ナフトールアラルキル樹脂、トリメチロールメタン樹脂、テトラフェニロールエタン樹脂、ビフェニル変性フェノール樹脂(ビスメチレン基でフェノール核が連結された多価フェノール化合物)、ビフェニル変性ナフトール樹脂(ビスメチレン基でフェノール核が連結された多価ナフトール化合物)、アミノトリアジン変性フェノール樹脂(メラミン、ベンゾグアナミンなどでフェノール核が連結された多価フェノール化合物)やアルコキシ基含有芳香環変性ノボラック樹脂(ホルムアルデヒドでフェノール核及びアルコキシ基含有芳香環が連結された多価フェノール化合物)等のフェノール樹脂が挙げられる。
前記他のフェノール樹脂(V−1)の中でも、現像性や耐熱性、流動性のバランスに優れる感光性組成物となることから、クレゾールノボラック樹脂又はクレゾールと他のフェノール性化合物との共縮ノボラック樹脂が好ましい。クレゾールノボラック樹脂又はクレゾールと他のフェノール性化合物との共縮ノボラック樹脂は、具体的には、o−クレゾール、m−クレゾール及びp−クレゾールからなる群から選ばれる少なくとも1つのクレゾールとアルデヒド化合物とを必須原料とし、適宜その他のフェノール性化合物を併用して得られるノボラック樹脂である。
前記その他の樹脂(V)を用いる場合、本発明のデンドリマー型樹脂とその他の樹脂(V)との配合割合は所望の用途により任意に調整することが出来る。例えば、本発明のデンドリマー型樹脂は感光剤と組み合わせたときの光感度や解像度、耐熱性等に優れることから、これを主成分とする感光性組成物はレジスト用途に最適である。このとき、樹脂成分の合計における本発明のデンドリマー型樹脂の割合は60質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。
また、本発明のデンドリマー型樹脂の光感度に優れる特徴を活かして、これを感度向上剤として用いることもできる。この場合本発明のデンドリマー型樹脂とその他の樹脂(V)との配合割合は、前記その他の樹脂(V)100質量部に対し、本発明のデンドリマー型樹脂が3〜80質量部の範囲であることが好ましい。
本発明の感光性組成物は、更に、通常のレジスト材料に用いる感光剤を含有しても良い。前記感光剤は、例えば、キノンジアジド基を有する化合物が挙げられる。キノンジアジド基を有する化合物の具体例としては、例えば、芳香族(ポリ)ヒドロキシ化合物と、ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸、ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸、オルトアントラキノンジアジドスルホン酸等のキノンジアジド基を有するスルホン酸とのエステル化合物又はアミド化物等のキノンジアジド基を有する化合物等が挙げられる。感光剤は一種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。本発明の感光性組成物における前記感光剤の配合量は、光感度に優れる感光性組成物となることから、感光性組成物の樹脂固形分の合計100質量部に対し、5〜50質量部となる割合であることが好ましい。
本発明の感光性組成物は、レジスト用途に用いた場合の製膜性やパターンの密着性の向上、現像欠陥を低減するなどの目的で界面活性剤を含有していても良い。界面活性剤は公知慣用の物を用いることができ、例えば、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤等が挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を併用しても良い。界面活性剤の配合量は、本発明の感光性組成物中の樹脂固形分の合計100質量部に対し0.001〜2質量部の範囲で用いることが好ましい。
本発明の感光性組成物をレジスト用途に用いる場合には、本発明のデンドリマー型樹脂及び光酸発生剤の他、必要に応じてその他のフェノール樹脂(V)や感光剤、界面活性剤、染料、充填材、架橋剤、溶解促進剤など各種の添加剤を加え、有機溶剤に溶解することにより感光性レジスト材料とすることができる。感光性レジスト材料は塗材としてそのまま用いても良いし、感光性レジスト材料を支持フィルム上に塗布して脱溶剤させたものをレジストフィルムとして用いても良い。レジストフィルムとして用いる際の支持フィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルムが挙げられ、単層フィルムでも複数の積層フィルムでも良い。また、該支持フィルムの表面はコロナ処理されたものや剥離剤が塗布されたものでも良い。
前記有機溶剤の種類は特に限定されないが、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルプロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル;ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のジアルキレングリコールジアルキルエーテル;エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のアルキレングリコールアルキルエーテルアセテート;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン等のケトン化合物;ジオキサン等の環式エーテル;2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、オキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のエステル化合物が挙げられる、これらはそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を併用しても良い。
前記感光性レジスト材料は上記各成分を配合し、攪拌機等を用いて混合することにより製造することができる。また、レジスト材料が充填材や顔料を含有する場合には、ディゾルバー、ホモジナイザー、3本ロールミル等の分散装置を用いて分散或いは混合して製造することが出来る。
前記感光性レジスト材料を用いた一般的なフォトリソグラフィーの方法は、例えば、次のような方法が挙げられる。まず、前記感光性レジスト材料をシリコン基板、炭化シリコン基板、窒化ガリウム基盤等のフォトリソグラフィーを行う対象物上に塗布し、60〜150℃の温度条件でプリベークする。このときの塗布方法は、スピンコート、ロールコート、フローコート、ディップコート、スプレーコート、ドクターブレードコート等の何れの方法でも良い。次いで、レジストパターンを通して露光し、アルカリ現像液にて現像することにより、レジストパターンを形成する。
前記感光性レジスト材料をレジスト永久膜用途に用いる場合には、感光剤と併せて架橋剤を含有することが好ましい。ここで用いる架橋剤は、後述する硬化性組成物で用いる硬化剤と同様のものが挙げられる。レジスト永久膜を形成する方法は、例えば、以下のような方法が挙げられる。まず前記感光性レジスト材料をシリコン基板、炭化シリコン基板、窒化ガリウム基盤等フォトリソグラフィーを行う対象物上に塗布し、60〜150℃の温度条件でプリベークする。塗布方法は先で挙げたものと同様である。次いで、レジストパターンを通して露光し、更に110〜210℃の温度条件で熱硬化させた後、アルカリ現像液にて現像することにより、レジストパターンを形成する。或いは、露光後、先にアルカリ現像液にて現像し、その後に110〜210℃の温度条件で熱硬化させても良い。
レジスト永久膜の具体例としては、半導体デバイスにおいては、ソルダーレジスト、パッケージ材、アンダーフィル材、回路素子のパッケージ接着層、積回路素子と回路基板との接着層等が挙げられる。また、LCD、OELDに代表される薄型ディスプレイにおいては、薄膜トランジスタ保護膜、液晶カラーフィルター保護膜、ブラックマトリックス、スペーサー等が挙げられる。
本発明の硬化性組成物は、前記本発明のデンドリマー型樹脂と硬化剤とを必須の成分として含有する。本発明の硬化性組成物は、前記本発明のデンドリマー型樹脂以外に、その他の樹脂(W)を併用しても良い。ここで用いるその他の樹脂(W)は、例えば、各種のノボラック樹脂、ジシクロペンタジエン等の脂環式ジエン化合物とフェノール化合物との付加重合樹脂、フェノール性水酸基含有化合物とアルコキシ基含有芳香族化合物との変性ノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂(ザイロック樹脂)、ナフトールアラルキル樹脂、トリメチロールメタン樹脂、テトラフェニロールエタン樹脂、ビフェニル変性フェノール樹脂、ビフェニル変性ナフトール樹脂、アミノトリアジン変性フェノール樹脂、及び各種のビニル重合体等が挙げられる。
前記各種のノボラック樹脂は、より具体的には、フェノールェノール、クレゾールやキシレノール等のアルキルフェノール、フェニルフェノール、レゾルシノール、ビフェニル、ビスフェノールAやビスフェノールF等のビスフェノール、ナフトール、ジヒドロキシナフタレン等のフェノール性水酸基含有化合物と、アルデヒド化合物とを酸触媒条件下で反応させて得られる重合体が挙げられる。
前記各種のビニル重合体は、ポリヒドロキシスチレン、ポリスチレン、ポリビニルナフタレン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルカルバゾール、ポリインデン、ポリアセナフチレン、ポリノルボルネン、ポリシクロデセン、ポリテトラシクロドデセン、ポリノルトリシクレン、ポリ(メタ)アクリレート等のビニル化合物の単独重合体或いはこれらの共重合体が挙げられる。
これらその他の樹脂を用いる場合、本発明のデンドリマー型樹脂とその他の樹脂(W)との配合割合は、用途に応じて任意に設定することが出来るが、本発明が奏する耐熱性や流動性に優れる効果がより顕著に発現することから、本発明のデンドリマー型樹脂100質量部に対し、その他の樹脂(W)が0.5〜100質量部となる割合であることが好ましい。
本発明で用いる硬化剤は、前記本発明のデンドリマー型樹脂と硬化反応を生じ得る化合物であれば特に限定なく、様々な化合物を用いることができる。また、本発明の硬化性組成物の硬化方法は特に限定されず、硬化剤の種類や、後述する硬化促進剤の種類等に応じて、熱硬化や光硬化など適当な方法で硬化させることができる。熱硬化における加熱温度や時間、光硬化における光線の種類や露光時間等の硬化条件は、硬化剤の種類や、後述する硬化促進剤の種類等に応じて適宜調節される。
前記硬化剤の具体例としては、例えば、メラミン化合物、グアナミン化合物、グリコールウリル化合物、ウレア化合物、レゾール樹脂、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、アジド化合物、アルケニルエーテル基等の2重結合を含む化合物、酸無水物、オキサゾリン化合物等が挙げられる。
前記メラミン化合物は、例えば、ヘキサメチロールメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンの1〜6個のメチロール基がメトキシメチル化した化合物、ヘキサメトキシエチルメラミン、ヘキサアシロキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンのメチロール基の1〜6個がアシロキシメチル化した化合物等が挙げられる。
前記グアナミン化合物は、例えば、テトラメチロールグアナミン、テトラメトキシメチルグアナミン、テトラメトキシメチルベンゾグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1〜4個のメチロール基がメトキシメチル化した化合物、テトラメトキシエチルグアナミン、テトラアシロキシグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1〜4個のメチロール基がアシロキシメチル化した化合物等が挙げられる。
前記グリコールウリル化合物は、例えば、1,3,4,6−テトラキス(メトキシメチル)グリコールウリル、1,3,4,6−テトラキス(ブトキシメチル)グリコールウリル、1,3,4,6−テトラキス(ヒドロキシメチル)グリコールウリル等が挙げられる。
前記ウレア化合物は、例えば、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)尿素、1,1,3,3−テトラキス(ブトキシメチル)尿素及び1,1,3,3−テトラキス(メトキシメチル)尿素等が挙げられる。
前記レゾール樹脂は、例えば、フェノール、クレゾールやキシレノール等のアルキルフェノール、フェニルフェノール、レゾルシノール、ビフェニル、ビスフェノールAやビスフェノールF等のビスフェノール、ナフトール、ジヒドロキシナフタレン等のフェノール性水酸基含有化合物と、アルデヒド化合物とをアルカリ性触媒条件下で反応させて得られる重合体が挙げられる。
前記エポキシ化合物は、例えば、ジグリシジルオキシナフタレン、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナフトールノボラック型エポキシ樹脂、ナフトール−フェノール共縮ノボラック型エポキシ樹脂、ナフトール−クレゾール共縮ノボラック型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトールアラルキル型エポキシ樹脂、1,1−ビス(2,7−ジグリシジルオキシ−1−ナフチル)アルカン、ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン−フェノール付加反応型エポキシ樹脂、リン原子含有エポキシ樹脂、フェノール性水酸基含有化合物とアルコキシ基含有芳香族化合物との共縮合物のポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
前記イソシアネート化合物は、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート等が挙げられる。
前記アジド化合物は、例えば、1,1’−ビフェニル−4,4’−ビスアジド、4,4’−メチリデンビスアジド、4,4’−オキシビスアジド等が挙げられる。
前記アルケニルエーテル基等の2重結合を含む化合物は、例えば、エチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、1,2−プロパンジオールジビニルエーテル、1,4−ブタンジオールジビニルエーテル、テトラメチレングリコールジビニルエーテル、ネオペンチルグリコールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、1,4−シクロヘキサンジオールジビニルエーテル、1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、ペンタエリスリトールテトラビニルエーテル、ソルビトールテトラビニルエーテル、ソルビトールペンタビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等が挙げられる。
前記酸無水物は例えば、無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(イソプロピリデン)ジフタル酸無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物等の芳香族酸無水物;無水テトラヒドロフタル酸、無水メチルテトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水メチルヘキサヒドロフタル酸、無水エンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水ドデセニルコハク酸、無水トリアルキルテトラヒドロフタル酸等の脂環式カルボン酸無水物等が挙げられる。
これらの中でも、硬化性や硬化物における耐熱性に優れる硬化性組成物となることから、グリコールウリル化合物、ウレア化合物、レゾール樹脂が好ましく、グリコールウリル化合物が特に好ましい。
本発明の硬化性組成物における前記硬化剤の配合量は、硬化性に優れる組成物となることから、本発明のデンドリマー型樹脂とその他の樹脂(X)との合計100質量部に対し、0.5〜50質量部となる割合であることが好ましい。
本発明の硬化性組成物は、前記硬化剤と合わせて硬化促進剤を含有しても良い。硬化促進剤は、酢酸、シュウ酸、硫酸、塩酸、フェノールスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、酢酸亜鉛、酢酸マンガン等の酸化合物や、前述の光酸発生剤等が挙げられる。硬化促進剤はそれぞれ単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。硬化促進剤の添加量は、硬化性組成物の樹脂固形分に対し、0.1〜10質量%となる範囲であることが好ましい。
本発明の硬化性組成物をレジスト用途に用いる場合には、本発明のデンドリマー型樹脂、硬化剤の他、更に必要に応じてその他の樹脂(Y)、界面活性剤や染料、充填材、架橋剤、溶解促進剤など各種の添加剤を加え、有機溶剤に溶解することにより硬化性レジスト材料とすることができる。硬化性レジスト材料は塗材としてそのまま用いても良いし、硬化性レジスト材料を支持フィルム上に塗布して脱溶剤させたものをレジストフィルムとして用いても良い。レジストフィルムとして用いる際の支持フィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルムが挙げられ、単層フィルムでも複数の積層フィルムでも良い。また、該支持フィルムの表面はコロナ処理されたものや剥離剤が塗布されたものでも良い。
前記有機溶剤の種類は特に限定されないが、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルプロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル;ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のジアルキレングリコールジアルキルエーテル;エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のアルキレングリコールアルキルエーテルアセテート;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン等のケトン化合物;ジオキサン等の環式エーテル;2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、オキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のエステル化合物が挙げられる、これらはそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を併用しても良い。
前記硬化性レジスト材料は上記各成分を配合し、攪拌機等を用いて混合することによりせいぞうすることができる。また、レジスト材料が充填材や顔料を含有する場合には、ディゾルバー、ホモジナイザー、3本ロールミル等の分散装置を用いて分散或いは混合して製造することが出来る。
前記硬化性レジスト材料をレジスト下層膜用途に用いる場合、レジスト下層膜を作成する方法の一例としては、例えば、前記硬化性レジスト材料をシリコン基板、炭化シリコン基板、窒化ガリウム基盤等フォトリソグラフィーを行う対象物上に塗布し、100〜200℃の温度条件下で乾燥させた後、更に250〜400℃の温度条件下で加熱硬化させるなどの方法によりレジスト下層膜を形成する。次いで、この下層膜上で通常のフォトリソグラフィー操作を行ってレジストパターンを形成し、ハロゲン系プラズマガス等でドライエッチング処理することにより、多層レジスト法によるレジストパターンを形成することが出来る。
以下に具体的な例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明する。なお、合成した樹脂の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、多分散度(Mw/Mn)下記測定条件のGPCで測定し、化合物の純度は下記測定条件で得られるGPCチャート図の面積比から計算した。
[GPCの測定条件]
測定装置:東ソー株式会社製「HLC−8220 GPC」
カラム:昭和電工株式会社製「Shodex KF802」(8.0mmФ×300mm)+昭和電工株式会社製「Shodex KF802」(8.0mmФ×300mm)
+昭和電工株式会社製「Shodex KF803」(8.0mmФ×300mm)+昭和電工株式会社製「Shodex KF804」(8.0mmФ×300mm)
カラム温度:40℃
検出器: RI(示差屈折計)
データ処理:東ソー株式会社製「GPC−8020モデルIIバージョン4.30」
展開溶媒:テトラヒドロフラン
流速:1.0mL/分
試料:樹脂固形分換算で0.5質量%のテトラヒドロフラン溶液をマイクロフィルターでろ過したもの
注入量:0.1mL
標準試料:下記単分散ポリスチレン
(標準試料:単分散ポリスチレン)
東ソー株式会社製「A−500」
東ソー株式会社製「A−2500」
東ソー株式会社製「A−5000」
東ソー株式会社製「F−1」
東ソー株式会社製「F−2」
東ソー株式会社製「F−4」
東ソー株式会社製「F−10」
東ソー株式会社製「F−20」
13C−NMRスペクトルの測定は、日本電子(株)製「AL−400」を用い、試料のDMSO−d溶液を分析して構造解析を行った。以下に、13C−NMRスペクトルの測定条件を示す。
13C−NMRスペクトル測定条件]
測定モード:SGNNE(NOE消去の1H完全デカップリング法)
パルス角度:45℃パルス
試料濃度:30wt%
積算回数:10000回
製造例1 化合物(A−1)の製造
冷却管を設置した2000mlの4口フラスコに、2,5−キシレノール293.2g、4−ヒドロキシベンズアルデヒド122gを仕込み、2−エトキシエタノール500mlに溶解させた。氷浴中で冷却しながら硫酸10mlを添加した後、マントルヒーターで100℃まで加熱して2時間反応させた。得られた反応溶液に水を加えて粗成生物を再沈殿させた。粗生成物をアセトンに溶解させ、さらに水で再沈殿させた後、沈殿物を濾別して真空乾燥し、白色結晶の化合物(A−1)213gを得た。GPCチャート図から算出される化合物(A−1)の純度は98.2%であった。化合物(A−1)のGPCチャートを図1に、13C−NMRチャートを図2に示す。
製造例2 化合物(A−2)の製造
冷却管を設置した100mlの二口フラスコに2,5−キシレノール73g、テレフタルアルデヒド20gを仕込み、2−エトキシエタノール300mlに溶解させた。氷浴中で冷却しながら硫酸10gを添加した後、80℃のオイルバス中で2時間加熱して反応させた。得られた反応溶液に水を加えて粗成生物を再沈殿させた。沈殿した粗生成物をアセトンに溶解させ、さらに水で再沈殿させた後、沈殿物を濾別して真空乾燥し、淡赤色粉末の化合物(A−2)62gを得た。GPCチャート図から算出される化合物(A−2)の純度は98.2%であった。化合物(A−2)のGPCチャートを図3に、13C−NMRチャートを図4に示す。
実施例1 デンドリマー型樹脂(1)の製造
冷却管を設置した1000mlの4口フラスコに、化合物(A−1)188g、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル318gを仕込み、1,2−ジメトキシエタン244gに溶解させた。37wt%塩酸0.02gを添加した後、40℃まで加熱し、24時間反応させた。得られた反応溶液にトリエチルアミンを加えて中和した後、水を加えて粗生成物を再沈殿させた。粗生成物をメタノールに溶解させ、さらに水で再沈殿させた後、沈殿物を濾別して真空乾燥し、黄色のデンドリマー型樹脂(1)90.4gを得た。デンドリマー型樹脂(1)のGPCチャートを図5に示す。デンドリマー型樹脂(1)の数平均分子量(Mn)は2,945、重量平均分子量(Mw)は10,972、多分散度(Mw/Mn)は3.73であった。
実施例2 デンドリマー型樹脂(2)の製造
冷却管を設置した1000mlの4口フラスコに、化合物(A−1)188g、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル254gを仕込み、1,2−ジメトキシエタン244gに溶解させた。37wt%塩酸0.02gを添加した後、40℃まで加熱し、24時間反応させた。得られた反応溶液にトリエチルアミンを加えて中和した後、水を加えて粗生成物を再沈殿させた。粗生成物をメタノールに溶解させ、さらに水で再沈殿させた後、沈殿物を濾別して真空乾燥し、黄色のデンドリマー型樹脂(2)90.4gを得た。デンドリマー型樹脂(2)のGPCチャートを図6に示す。デンドリマー型樹脂(2)の数平均分子量(Mn)は6,931、重量平均分子量(Mw)は31,693、多分散度(Mw/Mn)は4.57であった。
実施例3 デンドリマー型樹脂(3)の製造
冷却管を設置した1000mlの4口フラスコに、化合物(A−1)188g、化合物(A−2)79g、トリエチレングリコールジビニルエーテル273gを仕込み、1,2−ジメトキシエタン347gに溶解させた。37wt%塩酸0.02gを添加した後、40℃まで加熱し、24時間反応させた。得られた反応溶液にトリエチルアミンを加えて中和した後、水を加えて粗生成物を再沈殿させた。粗生成物をメタノールに溶解させ、さらに水で再沈殿させた後、沈殿物を濾別して真空乾燥し、黄色のデンドリマー型樹脂(3)90.4gを得た。デンドリマー型樹脂(3)のGPCチャートを図7に示す。デンドリマー型樹脂(3)の数平均分子量(Mn)は4,063、重量平均分子量(Mw)は33,963、多分散度(Mw/Mn)は8.36であった。
実施例4 デンドリマー型樹脂(4)の製造
冷却管を設置した1000mlの4口フラスコに、化合物(A−1)188g、化合物(A−2)79g、ジエチレングリコールジビニルエーテル214gを仕込み、1,2−ジメトキシエタン347gに溶解させた。37wt%塩酸0.02gを添加した後、40℃まで加熱し、24時間反応させた。得られた反応溶液にトリエチルアミンを加えて中和した後、水を加えて粗生成物を再沈殿させた。粗生成物をメタノールに溶解させ、さらに水で再沈殿させた後、沈殿物を濾別して真空乾燥し、黄色のデンドリマー型樹脂(4)89.9gを得た。デンドリマー型樹脂(4)のGPCチャートを図8に示す。デンドリマー型樹脂(4)の数平均分子量(Mn)は5,242、重量平均分子量(Mw)は28,245、多分散度(Mw/Mn)は5.39であった。
実施例5 デンドリマー型樹脂(5)の製造
冷却管を設置した1000mlの4口フラスコに、化合物(A−1)188g、化合物(A−2)79g、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル265gを仕込み、1,2−ジメトキシエタン347gに溶解させた。37wt%塩酸0.02gを添加した後、40℃まで加熱し、24時間反応させた。得られた反応溶液にトリエチルアミンを加えて中和した後、水を加えて粗生成物を再沈殿させた。粗生成物をメタノールに溶解させ、さらに水で再沈殿させた後、沈殿物を濾別して真空乾燥し、黄色のデンドリマー型樹脂(5)90.2gを得た。デンドリマー型樹脂(5)のGPCチャートを図9に示す。フデンドリマー型樹脂(5)の数平均分子量(Mn)は3,509、重量平均分子量(Mw)は9,684、多分散度(Mw/Mn)は2.76であった。
実施例6 デンドリマー型樹脂(6)の製造
冷却管を設置した1000mlの4口フラスコに、化合物(A−1)188g、化合物(A−2)79g、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル318gを仕込み、1,2−ジメトキシエタン347gに溶解させた。37wt%塩酸0.02gを添加した後、40℃まで加熱し、24時間反応させた。得られた反応溶液にトリエチルアミンを加えて中和した後、水を加えて粗生成物を再沈殿させた。粗生成物をメタノールに溶解させ、さらに水で再沈殿させた後、沈殿物を濾別して真空乾燥し、黄色のデンドリマー型樹脂(6)90.3gを得た。デンドリマー型樹脂(6)のGPCチャートを図10に示す。デンドリマー型樹脂(6)の数平均分子量(Mn)は4,148、重量平均分子量(Mw)は21,515、多分散度(Mw/Mn)は5.19であった。
比較製造例1 変性ノボラック樹脂(1’)の製造
攪拌機、温度計を備えた2Lの4つ口フラスコに、メタクレゾール648g、パラクレゾール432g、シュウ酸2.5g、42%ホルムアルデヒド492gを仕込み、100℃まで加熱して反応させた。常圧条件下200℃まで加熱して脱水及び蒸留した後、更に230℃まで加熱して6時間減圧蒸留を行い、淡黄色固形の中間体ノボラック樹脂(1’)736gを得た。中間体ノボラック樹脂(1’)の数平均分子量(Mn)は1,526、重量平均分子量(Mw)は12,048、多分散度(Mw/Mn)は7.9であった。
冷却管を設置した100mlの2口フラスコに、先で得た例1で得た中間体ノボラック樹脂(1’)12.0g、トリエチレングリコールジビニルエーテル1.0gを仕込み、1,3−ジオキソラン50gに溶解させた。35wt%塩酸水溶液0.01gを添加した後、25℃で6時間反応を行った。反応終了後、トリエチルアミン0.1gを添加し、更にイオン交換水100g中に注ぎ、生成物を沈殿させた。沈殿物を80℃、1.3kPaで減圧乾燥し、変性ノボラック樹脂(1’)12.4gを得た。変性ノボラック樹脂(1’)の数平均分子量(Mn)は1,483、重量平均分子量(Mw)は13,120、多分散度(Mw/Mn)は8.85であった。
実施例7〜12及び比較例1
実施例1〜6で得たデンドリマー型樹脂及び比較製造例1で得た変性ノボラック樹脂について、下記の要領で感光性組成物を調整し、各種評価を行った。結果を表1に示す。
感光性組成物の調整
デンドリマー型樹脂又は変性ノボラック樹脂1.9gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート8gに溶解させ、この溶液に光酸発生剤0.1gを加えて溶解させた。これを0.2μmのメンブランフィルターで濾過し、感光性組成物を得た。
光酸発生剤はみどり化学株式会社製「PAI−105」[トリフルオロメチルスルホニルオキシイミノ−α−(4−メトキシフェニル)アセトニトリル]を用いた。
アルカリ現像性[ADR(nm/s)]の評価
先で得た感光性組成物を5インチシリコンウェハー上に約1μmの厚さになるようにスピンコーターで塗布し、110℃のホットプレート上で60秒乾燥させた。このウェハーを2枚用意し、一方を「露光なしサンプル」とした。他方を「露光有サンプル」としてghi線ランプ(ウシオ電機株式会社製「マルチライト」)を用いて100mJ/cmのghi線を照射したのち、140℃、60秒間の条件で加熱処理を行った。
「露光なしサンプル」と「露光有サンプル」の両方をアルカリ現像液(2.38%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液)に60秒間浸漬した後、110℃のホットプレート上で60秒乾燥させた。各サンプルの現像液浸漬前後の膜厚を測定し、その差分を60で除した値をアルカリ現像性[ADR(nm/s)]とした。
光感度の評価
先で得た感光性組成物を5インチシリコンウェハー上に約1μmの厚さになるようにスピンコーターで塗布し、110℃のホットプレート上で60秒乾燥させた。このウェハー上にラインアンドスペースが1:1であり、ライン幅が1〜10μmまで1μmごとに設定されたレジストパターン対応のマスクを密着させた後、ghi線ランプ(ウシオ電機株式会社製「マルチライト」)を用いてghi線を照射し、140℃、60秒間の条件で加熱処理を行った。次いで、アルカリ現像液(2.38%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液)に60秒間浸漬した後、110℃のホットプレート上で60秒乾燥させた。
ghi線露光量を20mJ/cmから5mJ/cm毎に増加させた場合の、ラインアンドスペース(L/S)=1/1、線幅5μmを忠実に再現することのできる露光量(Eop露光量)を評価した。
解像度の評価
先で得た感光性組成物を5インチシリコンウェハー上に約1μmの厚さになるようにスピンコーターで塗布し、110℃のホットプレート上で60秒乾燥させた。このウェハー上にラインアンドスペースが1:1であり、ライン幅が1〜10μmまで1μmごとに設定されたレジストパターン対応のマスクを密着させた後、ghi線ランプ(ウシオ電機株式会社製「マルチライト」)を用いてghi線200mJ/cmを照射し、アルカリ現像操作を行った。レーザーマイクロスコープ(株式会社キーエンス製「VK−X200」)を用いてパターン状態を確認し、ラインアンドスペース(L/S)=1/1、線幅7μmの条件で解像できているものをA、ラインアンドスペース(L/S)、1/1の線幅7μmの条件解像できていないものをBとして評価した。
耐熱性の評価
先で得た感光性組成物を5インチシリコンウェハー上に約1μmの厚さになるようにスピンコーターで塗布し、110℃のホットプレート上で60秒乾燥させた。このウェハー上にラインアンドスペースが1:1であり、ライン幅が1〜10μmまで1μmごとに設定されたレジストパターン対応のマスクを密着させた後、ghi線ランプ(ウシオ電機株式会社製「マルチライト」)を用いてghi線200mJ/cmを照射し、アルカリ現像操作を行った。レーザーマイクロスコープ(株式会社キーエンス製「VK−X200」)を用いてパターン状態を確認し、ラインアンドスペース(L/S)=1/1、線幅10μmの条件で解像できているものを試験基板とした。試験基板を120℃のホットプレート上で180秒加熱した後、レーザーマイクロスコープでパターン状態を確認し、ラインアンドスペース(L/S)=1/1、線幅10μmが保持されているものをA、パターン形状が崩れ保持されていないものをBとして評価した。
Figure 0006863077
実施例13〜18及び比較例2
実施例1〜6で得たデンドリマー型樹脂及び比較製造例1で得た変性ノボラック樹脂について、下記の要領で硬化性組成物を調整し、各種の評価試験を行った。結果を表2に示す。
硬化性組成物の調整
デンドリマー型樹脂又は変性ノボラック樹脂1.6g、硬化剤(東京化成工業株式会社製「1,3,4,6−テトラキス(メトキシメチル)グリコールウリル」)0.4gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート3gに溶解させ、これを0.2μmのメンブランフィルターで濾過し、硬化性組成物を得た。
流動性の評価
表面にレジストパターン(パターン幅80nm、ピッチ幅240nm、深さ200nm)が形成されたシリコンウェハ上に、先で得た硬化性組成物をスピンコーターで塗布した。塗布量は、レジストパターン表面からの膜厚が100nmとなるように調整した。400℃のホットプレート上で2分間加熱し、硬化塗膜を得た。走査型電子顕微鏡(日立ハイテク製の「SU3500」)を用いて塗膜表面を観察し、凹凸のない平滑な表面が形成されていた場合をA、レジストパターンに起因する凹凸が観測されたものをBとして評価した。
Figure 0006863077

Claims (7)

  1. 下記構造式(1)
    Figure 0006863077
    [式中kは0又は1である。Rは置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、アルコキシ基、ハロゲン原子の何れかであり、lは0又は1〜5の整数である。Rは置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、アルコキシ基、ハロゲン原子の何れかであり、mは1〜4の整数である。は水素原子又は置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基である。nは1又は2である。]
    で表される化合物(A)と、ジビニル化合物(B)との反応物であるデンドリマー型樹脂。
  2. 前記化合物(A)として、前記構造式(1)中のnが1であるものと2であるものとを併用する請求項1記載のデンドリマー型樹脂。
  3. 反応原料中のフェノール性水酸基のモル数(OH)と前記ジビニル化合物(B)中のビニル基のモル数(V)との比[(OH)/(V)]が1/1〜1/0.1の範囲である請求項1又は2記載のデンドリマー型樹脂。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載のデンドリマー型樹脂と光酸発生剤とを含有する感光性組成物。
  5. 請求項1〜3のいずれか一つに記載のデンドリマー型樹脂と硬化剤とを含有する硬化性組成物。
  6. 請求項記載の硬化性組成物の硬化物。
  7. 請求項1〜3のいずれか一つに記載のデンドリマー型樹脂を用いたレジスト材料。
JP2017102642A 2017-05-24 2017-05-24 デンドリマー型樹脂及びレジスト材料 Active JP6863077B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017102642A JP6863077B2 (ja) 2017-05-24 2017-05-24 デンドリマー型樹脂及びレジスト材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017102642A JP6863077B2 (ja) 2017-05-24 2017-05-24 デンドリマー型樹脂及びレジスト材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018197307A JP2018197307A (ja) 2018-12-13
JP6863077B2 true JP6863077B2 (ja) 2021-04-21

Family

ID=64663267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017102642A Active JP6863077B2 (ja) 2017-05-24 2017-05-24 デンドリマー型樹脂及びレジスト材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6863077B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2734545B2 (ja) * 1988-08-22 1998-03-30 大日本インキ化学工業株式会社 ポジ型フォトレジスト組成物
JP5119599B2 (ja) * 2006-02-01 2013-01-16 三菱瓦斯化学株式会社 感放射線性組成物
JP4548617B2 (ja) * 2006-06-09 2010-09-22 信越化学工業株式会社 化学増幅レジスト材料用光酸発生剤、及び該光酸発生剤を含有するレジスト材料、並びにこれを用いたパターン形成方法
JP2012234062A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Dainippon Printing Co Ltd ポジ型レジスト組成物、レリーフパターンの製造方法、及び電子部品
JP6304644B2 (ja) * 2013-05-13 2018-04-04 学校法人 関西大学 ハイパーブランチポリマー
JP6425078B2 (ja) * 2014-12-17 2018-11-21 Dic株式会社 変性ノボラック型フェノール樹脂、変性ノボラック型フェノール樹脂の製造方法、感光性組成物、レジスト材料、及びレジスト塗膜
JP6512994B2 (ja) * 2015-08-20 2019-05-15 国立大学法人大阪大学 化学増幅型レジスト材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018197307A (ja) 2018-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6187731B1 (ja) フェノール性水酸基含有樹脂及びレジスト膜
JP6025011B1 (ja) フェノール性水酸基含有化合物、これを含む組成物及びその硬化膜
TWI763715B (zh) 含酚性羥基之樹脂及抗蝕劑材料
JP6156591B2 (ja) ノボラック型フェノール性水酸基含有樹脂及びレジスト膜
JP6816471B2 (ja) フェノール性水酸基含有化合物及びレジスト材料
JP6940834B2 (ja) フェノール性水酸基含有樹脂、感光性組成物、レジスト膜、硬化性組成物及び硬化物
JP6123967B1 (ja) ノボラック型フェノール性水酸基含有樹脂及びレジスト膜
JP5939450B1 (ja) フェノール性水酸基含有樹脂、その製造方法、感光性組成物、レジスト材料、塗膜、硬化性組成物とその硬化物、及びレジスト下層膜
JP6274366B1 (ja) ノボラック型樹脂及びレジスト材料
JP6863077B2 (ja) デンドリマー型樹脂及びレジスト材料
JP7124989B1 (ja) フェノール性水酸基含有樹脂、アルカリ現像性レジスト用樹脂組成物、及びレジスト硬化性樹脂組成物、並びにフェノール性水酸基含有樹脂の製造方法
JP6590084B2 (ja) フェノール性水酸基含有樹脂及びレジスト材料
US20180334523A1 (en) Novolac resin and resist film
JP6590085B2 (ja) フェノール性水酸基含有樹脂及びレジスト材料
KR102432123B1 (ko) 페놀성 수산기 함유 수지 및 레지스트 재료
JP6328350B2 (ja) ノボラック型樹脂及びレジスト材料
JP6828279B2 (ja) ノボラック型樹脂及びレジスト膜

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20180220

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190624

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210315

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6863077

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250