JP6863029B2 - 偽造防止構造体、および、偽造防止構造体の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、偽造防止効果を高めることのできる偽造防止構造体、および、偽造防止構造体の製造方法を提供することを目的とする。
図1を参照して、偽造防止構造体の概略構成について説明する。図1が示すように、偽造防止構造体10は、表面10Fと、表面10Fとは反対側の面である裏面10Rとを有する。そして、偽造防止構造体10は、表面10Fと対向する方向から見て、相互に隣接する第1領域S1と第2領域S2とを含んでいる。
図2〜図4を参照して、偽造防止構造体10の製造方法について説明する。
図2が示すように、まず、基材20の表面に、凹版印刷によってインク層31が形成される。基材20の材料は特に限定されず、基材20は、例えば、紙や樹脂シートから構成される。また、基材20は、1つの層から構成されていてもよいし、複数の層から構成されていてもよい。
図3および図4が示すように、続いて、インク層31のインクが完全に硬化する前に、インク層31が有するパターンの一部にホログラム層40が積層される。
また、ホログラム層40の転写前において、非転写領域R1と転写領域R2とで、インク層31の厚さTiは、一致する。
硬化されたインクを含むインク層31が着色層30である。すなわち、着色層30は、インクの硬化物から構成される。
図5を参照して、上述の製造方法によって製造された偽造防止構造体10の詳細構成について説明する。
上述のように、偽造防止構造体10は、基材20と、着色層30と、ホログラム層40とを備えている。着色層30は、第1領域S1と第2領域S2とに位置し、これらの領域の間で連続している。第1領域S1においては、着色層30は、インクの硬化物である凸部30aと、互いに隣り合う凸部30aの間の部分であって、インクの硬化物が位置しない部分である凹部31bとを有し、こうした凹凸によるパターンを構成している。一方、第2領域S2においては、着色層30は、第1領域S1にて着色層30の有する凹凸よりもなだらかな凹凸を有するか、もしくは、平坦である。なお、第2領域S2においては、着色層30は、1つの連続したインクの硬化物から構成されてもよいし、複数の孤立したインクの硬化物から構成されてもよい。すなわち、第2領域S2において、基材20の表面は、その全体がインクの硬化物で覆われていてもよいし、インクの硬化物が位置しない部分を有していてもよい。
本実施形態の偽造防止構造体およびその製造方法の作用を説明する。
偽造防止構造体10を、表面10Fと対向する方向から見た場合、第1領域S1には、着色層30の構成するパターンが視認され、また、第1領域S1を触ると、着色層30の凹凸が知覚可能である。また、第2領域S2には、ホログラム層40からの再生像が視認され、観察角度の変化に応じた色彩の変化が観察できる。
(1)偽造防止構造体10において、着色層30の一部とホログラム層40の少なくとも一部とが積層されているため、着色層30とホログラム層40とが表面10Fに沿って並べて配置される場合と比較して、偽造防止構造体10の外観や構造が複雑になる。したがって、偽造防止効果が高められる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することが可能である。
・第2領域S2における着色層30の厚さTP2が、第1領域S1における着色層30の厚さTP1よりも小さい構成、また、第2領域S2における着色層30とホログラム層40との積層体の厚さTLが、第1領域S1における着色層30の厚さTP1よりも小さい構成であれば、偽造防止構造体10は、上記実施形態の製造方法とは異なる方法によって製造されてもよい。製造方法に関わらず、上記構成を有する偽造防止構造体10であれば、上記(1),(4)の効果は得られる。
上述した偽造防止構造体およびその製造方法について、具体的な実施例を用いて説明する。
<実施例1>
凹版印刷により、酸化重合型のインクを用いて基材の表面にインク層を形成し、インク層が硬化する前に、ホログラム層を転写した。その後、2日間にわたって、25℃、50%RHの環境下に構造体を放置することにより、インク層を硬化させた。これにより、実施例1の偽造防止構造体を得た。製造工程にて用いた材料および製造条件を下記に示す。
基材・・・・・・コットン紙:坪量80g/m2
インク層・・・・凹版インキ(大日精化工業社製)から形成:厚さ約35μm
ホログラム層・・アクリル系樹脂から形成されたホログラム形成層とアルミニウムの蒸着によって形成された反射層との積層体
支持体・・・・・ポリエチレンテレフタレートフィルム:厚さ19μm
転写条件・・・・箔押し機(ナビタス社製)を用いて、125℃で2秒間加圧
実施例1の偽造防止構造体における第2領域での着色層とホログラム層とを合わせた厚さは約10μmであった。
凹版印刷により、酸化重合型のインクを用いて基材の表面にインク層を形成し、2日間にわたって、25℃、50%RHの環境下に構造体を放置することにより、インク層を硬化させた。その後、硬化したインク層にホログラム層を転写した。これにより、実施例2の偽造防止構造体を得た。製造工程にて用いた材料および製造条件を下記に示す。
基材・・・・・・コットン紙:坪量80g/m2
インク層・・・・凹版インキ(大日精化工業社製)から形成:厚さ約35μm
ホログラム層・・アクリル系樹脂から形成されたホログラム形成層とアルミニウムの蒸着によって形成された反射層との積層体
支持体・・・・・ポリエチレンテレフタレートフィルム:厚さ19μm
転写条件・・・・箔押し機(ナビタス社製)を用いて、125℃で2秒間加圧
実施例2の偽造防止構造体における第2領域での着色層とホログラム層とを合わせた厚さは約20μmであった。
図6および図7に示すように、実施例1,2のいずれについても、ホログラム層が転写された領域における着色層とホログラム層との厚さが、ホログラム層から露出されている着色層の厚さよりも小さい偽造防止構造体が得られた。なお、ホログラム層の端部に観察されるピークはノイズである。また、実施例1と実施例2とを比較すると、インク層の硬化後にホログラム層が転写された実施例2よりも、インク層の硬化前にホログラム層が転写された実施例1の方が、ホログラム層の表面粗さを小さくすることができることが示唆される。
Claims (4)
- 表面と裏面とを有する偽造防止構造体であって、
前記表面と対向する方向から見て第1領域と第2領域とを含み、
基材と、
前記基材の表面に位置する凹版印刷層であって、前記第1領域と前記第2領域とに位置して前記基材の表面からの高さを有したインクの硬化物から構成される凹版印刷層と、
前記凹版印刷層のうち、前記第2領域に位置する前記硬化物を覆い、かつ、前記第1領域に位置する前記硬化物を覆わないホログラム層と、を備え、
前記第2領域における前記凹版印刷層と前記ホログラム層との積層体の厚さは、前記第1領域における前記凹版印刷層の厚さよりも小さい
偽造防止構造体。 - 基材の表面に、前記表面からの高さを有したインクによるパターンを凹版印刷によって形成する工程と、
前記インクが硬化する前に、前記パターンの一部に、ホログラム層を転写する工程と、
前記ホログラム層を転写した後に、前記インクを硬化する工程と、
を含む偽造防止構造体の製造方法。 - 前記ホログラム層を転写する工程では、
前記パターンのなかで前記ホログラム層が覆っている領域の前記インクからなる層と前記ホログラム層とを合わせた厚さが、前記パターンのなかで前記ホログラム層が覆っていない領域の前記インクからなる層の厚さよりも小さくなるまで、前記ホログラム層が前記基材に向けて押圧される
請求項2に記載の偽造防止構造体の製造方法。 - 前記ホログラム層を転写する工程では、
前記インクからなる複数の凸部と、前記複数の凸部の間の部分であって前記インクが位置しない凹部とを有する領域に、前記ホログラム層が転写される
請求項2または3に記載の偽造防止構造体の製造方法。
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