JP6861974B2 - 触媒および揮発性有機化合物の除去方法 - Google Patents

触媒および揮発性有機化合物の除去方法 Download PDF

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Description

本発明は、触媒および揮発性有機化合物の除去方法に関するものである。
工場等から排出される排気ガスに含まれる揮発性有機化合物を分解するために、触媒が用いられる場合がある(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1においては、酸化ジルコニウム、酸化チタンおよび酸化ケイ素からなる群から選択される1種以上の金属酸化物と、白金、パラジウムおよびイリジウムからなる群から選択される1種以上の貴金属とを含む燃焼触媒が開示されている。
国際公開第2009/157434号
上記触媒においては、触媒の活性が高く、揮発性有機化合物を容易に分解できることが好ましい。そこで、揮発性有機化合物を容易に分解することができる触媒を提供することを目的の1つとする。
本願の触媒は、第1粒子と、第2粒子と、を含む混合物である。第1粒子は、LaCoOの組成式で表される酸化物およびLa1−xBaCoO3−x/2の組成式で表され、0.05≦x≦0.15を満たす酸化物のうち少なくともいずれか一方からなる。第2粒子は、La10SiCoO27−δの組成式で表され、0.5≦δ≦1を満たし、アパタイト型の結晶構造を有する酸化物からなる。
上記触媒によれば、揮発性有機化合物を容易に分解することができる。
実施の形態1における触媒を用いて揮発性有機化合物を除去する方法を示すフローチャートである。 基体の内部に触媒を配置した第1構造体を示す斜視図である。 第1構造体の構造を示す概略断面図である。 基体の表面に触媒が付着した状態を示す模式図である。 排気ガス処理装置の構造を示す概略図である。 実施の形態2における触媒を示す模式図である。 実施の形態2における触媒を用いて揮発性有機化合物を除去する方法を示すフローチャートである。 触媒活性測定の結果を示す図である。 触媒活性測定の結果を示す図である。 触媒活性測定の結果を示す図である。 触媒活性測定の結果を示す図である。 触媒活性測定の結果を示す図である。
[実施形態の概要]
本願の触媒は、第1粒子と、第2粒子と、を含む混合物である。第1粒子は、LaCoOの組成式で表される酸化物およびLa1−xBaCoO3−x/2の組成式で表され、0.05≦x≦0.15を満たす酸化物のうち少なくともいずれか一方からなる。第2粒子は、La10SiCoO27−δの組成式で表され、0.5≦δ≦1を満たし、アパタイト型の結晶構造を有する酸化物からなる。
本願の触媒は、LaCoOの組成式で表される酸化物およびLa1−xBaCoO3−x/2の組成式で表され、0.05≦x≦0.15を満たす酸化物のうち少なくともいずれか一方からなる第1粒子を主触媒として含む。上記触媒を揮発性有機化合物に接触させつつ加熱すると、第1粒子の表面上において空気中の酸素が分解し、揮発性有機化合物の酸化反応が生じる。本願の触媒は、La10SiCoO27−δの組成式で表され、アパタイト型の結晶構造を有する酸化物からなる第2粒子を助触媒として含む。このような酸化物は、酸化物イオン伝導性を示す。第2粒子を含むことで、第1粒子に酸化物イオン(O2−)が供給され、揮発性有機化合物の酸化反応が促進される。したがって、本願の触媒によれば、触媒の活性が向上し、揮発性有機化合物を容易に分解することができる。
上記触媒において、第1粒子の含有率は、7質量%以上12質量%以下であってもよい。第1粒子の含有率を7質量%以上12質量%以下とすることで、触媒の活性が向上し、揮発性化合物を分解することがさらに容易となる。
上記触媒において混合物は、セラミックス材料からなる第3粒子をさらに含んでもよい。
セラミックス材料からなる第3粒子を含むことで、第1粒子同士および第2粒子同士が凝集することを抑制し、第1粒子および第2粒子の表面積の低下を抑制することができる。したがって、揮発性有機化合物の酸化反応が促進される。
上記触媒において、セラミックス材料は、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)、コージェライト(2MgO・2Al・5SiO)およびムライト(3Al・2SiO)からなる群から選択された1種以上であってよい。上記材料は、第3粒子を構成するセラミックス材料として好適である。
揮発性有機化合物の除去方法は、上記触媒を準備する工程と、触媒に揮発性有機化合物を含む気体を接触させつつ、200℃以上340℃以下の温度に加熱することにより揮発性有機化合物を分解する工程と、を備える。
本願の揮発性有機化合物の除去方法は、上記触媒に気体を接触させつつ、200℃以上340℃以下の温度に加熱する工程を含む。このようにすることで、第1粒子の表面上において空気中の酸素が分解して、揮発性有機化合物の酸化反応が生じる。第2粒子は第1粒子に酸化物イオンを供給して、揮発性有機化合物の酸化反応が促進される。したがって、本願の揮発性有機化合物の除去方法によれば、揮発性有機化合物を容易に分解することができる。
本願の揮発性有機化合物の除去方法は、上記触媒を準備する工程と、触媒に揮発性有機化合物を含む気体を接触させつつ、200℃以上340℃以下の温度に加熱することにより揮発性有機化合物を分解する工程と、揮発性有機化合物を分解する工程の後に、触媒を600℃以上1000℃以下の温度に加熱し、30分間以上保持することにより、触媒を再生する工程と、触媒を再生する工程において再生された触媒に揮発性有機化合物を含む気体を接触させつつ、200℃以上340℃以下の温度に加熱することにより揮発性有機化合物を分解する工程と、を備える。
本願の揮発性有機化合物の除去方法において、第1粒子および第2粒子に揮発性有機化合物に含まれる硫黄が付着(被毒)すると、触媒の活性が低下してしまう場合がある。上記第1粒子および第2粒子は、高温耐久性を有し、1000℃程度の熱処理に対しても安定である。上記触媒を600℃以上1000℃以下の温度に加熱し、30分間以上保持することにより、第1粒子および第2粒子に付着した硫黄を取り除き、触媒の機能を再生することができる。再生した触媒は、200℃以上340℃以下の温度に加熱することで再度揮発性有機化合物を分解することができる。したがって、本願の揮発性有機化合物の除去方法によれば、上記触媒を用いることで、硫黄が付着しても触媒の機能を容易に再生することができ、揮発性有機化合物を再度分解することができる。
[実施形態の具体例]
次に、本発明の触媒の一実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
まず、本願の一実施の形態における触媒について説明する。本実施の形態の触媒は、第1粒子と、第2粒子と、第3粒子とを含む混合物である。上記触媒は、例えば、工場の排気ガス等に含まれる揮発性有機化合物を分解可能である。特に、排気ガス等に含まれるトルエンの分解に好適に用いることができる。本実施の形態における触媒は、揮発性有機化合物に接触させつつ、340℃以下の温度に加熱することにより揮発性有機化合物を分解することができる。
第1粒子は、本実施の形態の触媒における主触媒である。第1粒子は、ペロブスカイト型の結晶構造を有する酸化物である。第1粒子は、LaCoOの組成式で表される酸化物である。第1粒子の表面上において、空気中の酸素が分解して、揮発性有機化合物の酸化反応が生じる。第1粒子は、高温耐久性を有し、1000℃程度の熱処理に対しても失活せず安定な材料である。
第1粒子の平均粒子径は、例えば、10nm以下であり、好ましくは6nm未満である。ここで、粒子径とは、粒子の外周面に接触する平行な二平面の距離の最大値をいう。また、平均粒子径とは、電子顕微鏡による観察において、例えば50個の粒子における粒子径の平均値である。
本実施の形態の触媒において、第1粒子の含有率は7質量%以上12質量%以下である。第1粒子の含有率を7質量%以上12質量%以下とすることで、触媒の活性が向上し、340℃以下の温度で揮発性有機化合物を分解することができる。第1粒子の含有率は、好ましくは7質量%以上10質量%以下であり、最も好ましくは10質量%である。
第2粒子は、本実施の形態の触媒における助触媒である。第2粒子は、アパタイト型の結晶構造を有する酸化物である。第2粒子は、La10SiCoO27−δの組成式で表される酸化物である。この組成式において、0.5≦δ≦1が満たされる。第2粒子は、高温耐久性を有し、1000℃程度の熱処理に対しても失活せず安定な材料である。このような酸化物は、酸化物イオンの伝導が可能な酸化物イオン伝導体である。本実施の形態の触媒が第2粒子を含むことで、第1粒子に酸化物イオンが供給され、揮発性有機化合物の酸化反応が促進される。また、第2粒子は、空気中から酸素を取り込み、酸化物イオンを補充することができる。
第2粒子の平均粒子径は、例えば、10nm以上であり、好ましくは50nm以上である。第2粒子の平均粒子径の上限は、特に限定されるものでもないが、例えば1μm未満である。
本実施の形態の触媒において、第2粒子の含有率は、例えば、4.5質量%以上27質量%以下であり、好ましくは9質量%以上19質量%以下である。
第3粒子は、セラミックス材料からなる。本実施の形態においては、立方晶であるγ‐アルミナを好適に用いることができる。第3粒子は、分散媒である。本実施の形態の触媒が第3粒子を含むことで、第1粒子同士および第2粒子同士が凝集することを抑制し、第1粒子および第2粒子の表面積の低下を抑制することができる。したがって、揮発性有機化合物の酸化反応が促進される。
第3粒子の平均粒子径は、例えば、5nm以上であり、好ましくは10nm以上である。第3粒子の平均粒子径の上限は、特に限定されるものでもないが、例えば1μm未満である。
第3粒子の含有率は、第2粒子および第1粒子の含有率に応じて適宜決定することができる。
次に、本実施の形態の触媒を用いて、揮発性有機化合物を除去するための手順を説明する。図1は、本実施の形態の触媒を用いて揮発性有機化合物を除去する方法を示すフローチャートである。揮発性有機化合物として例えばトルエンを除去する場合について説明する。
図1を参照して、本実施の形態の触媒を用いてトルエンを除去する方法では、まず工程(S10)として、触媒を準備する工程が実施される。本実施の形態においては、例えば粉末状(粉体)の触媒が、コージェライト等のセラミックス製の基体の表面に付着される。例えば、スラリー状の触媒を基体の表面に塗布することで、触媒を基体の表面に付着させることができる。このようにすることで、触媒を取扱い易くすることができる。
図2は、セラミックス製の基体の内部に本実施の形態の触媒を配置した第1構造体を示す斜視図である。図3は、図2中の線分A−Aで切断した場合の断面の一部を示す断面図である。図2において、Y軸方向は本体部の中心軸に沿った方向である。X−Z平面は、Y軸方向に垂直な平面である。図2および図3を参照して、第1構造体1は、セラミックス製の基体10と、触媒20と、を含む。本実施の形態において、基体10を構成する材料は、コージェライトである。基体10は、本体部101と、第1内壁部111〜119と、第2内壁部120〜128と、を含む。
本体部101は、中空円筒状の形状を有する。第1内壁部111〜119は、平板状の形状を有する。第1内壁部111〜119は、X軸方向に間隔をあけて平行に配置されている。第1内壁部111〜119は、Y−Z平面に平行に配置されている。X軸方向に平面的に見て、第1内壁部111〜119は、長方形状を有する。第1内壁部111〜114においては、第1内壁部114に近いものほどZ軸方向に沿った長さが長い。第1内壁部115〜119においては、第1内壁部119に近いものほどZ軸方向に沿った長さが短い。X軸方向に平面的に見て、第1内壁部111〜119の一対の長辺に対応する領域は、それぞれ本体部101の内壁面に接続されている。第2内壁部120〜128は、平板状の形状を有する。第2内壁部120〜128は、Z軸方向に間隔をあけて平行に配置されている。第2内壁部120〜128は、X−Y平面に平行に配置されている。Z軸方向に平面的に見て、第2内壁部120〜128は、長方形状を有する。第2内壁部120〜124においては、第2内壁部124に近いものほどX軸方向に沿った長さが長い。第2内壁部125〜128においては、第2内壁部128に近いものほどX軸方向に沿った長さが短い。Z軸方向に平面的に見て、第2内壁部120〜128の一対の長辺に対応する領域は、それぞれ本体部101の内壁面に接続されている。第1内壁部111〜119と、第2内壁部120〜128とは、直交するように配置される。第1内壁部111〜119と、第2内壁部120〜128とが交差することで、本体部101の一方の開口部から他方の開口部に至る複数の貫通孔Sが形成される。Y軸方向から平面的に見て、貫通孔Sの外形は正方形状を有する。
図3を参照して、第2内壁部123,124,125の表面を覆うように触媒20が付着している。本実施の形態においては、第2内壁部123,124,125だけでなく、本体部101の内壁面、第1内壁部111〜119および第2内壁部120〜128の表面を覆うように触媒20が付着している。すなわち、基体10における貫通孔Sを規定する壁面を覆うように触媒20が付着している。図4を参照して、第1粒子23および第2粒子22は、第3粒子21の表面に接触するように配置される。第3粒子21は、基体10の表面に接触するように配置される。
次に、工程(S20)として、トルエンを分解する工程が実施される。工程(S20)においては、工程(S10)にて準備された第1構造体1にトルエンを接触させる。具体的には、基体10に保持された触媒20にトルエンを含む気体を接触させつつ、触媒20を200℃以上340℃以下の温度に加熱する。トルエンを含む気体は、貫通孔S内を通過することにより触媒20に接触する。これにより、トルエンを分解することができる。
次に、工程(S30)として、触媒20を再生する工程が実施される。工程(S30)においては、第1構造体1における基体10に保持された触媒20が再生される。具体的には、トルエンを分解する工程の後に、触媒20を600℃以上1000℃以下の温度に加熱し、30分間以上保持する。触媒20を再生する工程における加熱温度は、好ましくは700℃以上1000℃以下であり、さらに好ましくは800℃以上1000℃以下である。また、触媒20を再生する工程における保持時間は、好ましくは1時間以上である。これにより、触媒20を再生することができる。
次に、工程(S40)として、再度、トルエンを分解する工程が実施される。具体的には、触媒20にトルエンを含む気体を接触させつつ、触媒20を200℃以上340℃以下の温度に加熱する。これにより、トルエンを分解することができる。
ここで、本実施の形態の触媒20を用いてトルエンを除去する方法では、触媒20に気体を接触させつつ、触媒20を200℃以上340℃以下の温度に加熱する工程を含む。このようにすることで、第1粒子23の表面上において空気中の酸素が分解して、トルエンが酸化される。第2粒子22は第1粒子23に酸化物イオンを供給して、トルエンの酸化反応が促進される。このような触媒20の使用を継続すると、第1粒子23および第2粒子22に、トルエンに含まれる硫黄が付着して、触媒20の活性が低下してしまう場合がある。第1粒子23および第2粒子22は、高温耐久性を有し、1000℃程度の熱処理に対しても安定である。触媒20を600℃以上1000℃以下の温度に加熱し、30分間以上保持することにより、第1粒子23および第2粒子22に付着した硫黄を取り除き、触媒20の機能を再生することができる(S30)。再生した触媒20は、200℃以上340℃以下の温度に加熱することで再度トルエンを分解することができる(S40)。
このように本実施の形態の触媒によれば、触媒の活性が向上し、揮発性有機化合物を分解することが容易となる(より低温で揮発性有機化合物を分解することができる)。さらに、硫黄が付着しても触媒20の機能を容易に再生することができる。
工場の排気ガス等に含まれる揮発性有機化合物は、珪素(Si)を含む場合がある。このような場合、触媒20に珪素が付着して、触媒の活性が低下してしまう。本実施の形態において、第2粒子22を構成するLa10SiCoO27−δは、構造中に珪素を含む。そのため、熱処理を行うことで上記のような珪素を構造中に取り込むことができる。La10SiCoO27−δは、構造中の珪素が多少増加しても安定である。このため、第2粒子22に珪素が付着することが抑制される。したがって、本実施の形態の触媒20によれば、珪素が付着することによる第2粒子22の活性の低下が抑制される。
上記実施の形態では、第1粒子23がLaCoOの組成式で表される酸化物からなる場合について説明したが、これに限られず、第1粒子23がLa1−xBaCoO3−x/2の組成式で表され、0.05≦x≦0.15を満たす酸化物からなってもよい。このような第1粒子23は、LaCoOの組成式で表される酸化物と同様に、高温耐久性を有し、1000℃程度の熱処理に対しても失活せず安定な材料である。触媒の活性を向上させる観点から、第1粒子23は、La1−xBaCoO3−x/2の組成式で表され、0.1≦x≦0.15を満たす酸化物であることがより好ましい。第1粒子23は、LaCoOの組成式で表される酸化物からなる粒子、およびLa1−xBaCoO3−x/2の組成式で表され、0.05≦x≦0.15を満たす酸化物からなる粒子であってもよい。
上記実施の形態において第3粒子21を構成する材料が、アルミナである場合について説明したが、これに限られるものではなく、アルミナ、シリカ、コージェライトおよびムライトからなる群から選択された1種以上であってよい。上記材料は、第3粒子21を構成するセラミックス材料として好適である。
上記実施の形態においては、基体10の表面に触媒を付着させたものを用いてトルエンを除去する場合について説明したが、これに限られるものではなく、粉末状の状態の触媒20を用いてもよい。
上記実施の形態の触媒20は、例えば、排気ガス処理装置に取り付けられて用いられる。図5は、排気ガス処理装置の構造を示す概略図である。図5を参照して、排気ガス処理装置2は、収容部30と、配管31,32と、を含む。収容部30は、側壁部301と、蓋部302,303と、を含む。側壁部301は、中空円筒状の形状を有する。側壁部301の一方の開口を閉塞するように蓋部302が配置される。側壁部301の他方の開口を閉塞するように蓋部303が配置される。側壁部301および蓋部302,303に取り囲まれる内部空間Tには、触媒20を含む第1構造体1が配置される。配管31の一方の端部は、蓋部303に接続されている。配管31の他方の端部は、排気ガスを外部へと排出する設備、例えば塗料や接着剤などの化学製品製造設備に接続されている。配管31は、排気ガスの流入路である。配管32の一方の端部は、蓋部302に接続されている。配管32の他方の端部は、排気ガスが排出される外部空間に位置するように配置される。配管32は、排気ガスを排出する排出路である。なお、配管32は、さらなる排気ガス処理装置に接続されてもよい。トルエンを含む排気ガスは、配管31を通じて収容部30に流入する。収容部30に流入した排気ガスに含まれるトルエンは、第1構造体1に含まれる触媒20によって分解が促進される。そして、排気ガスは、配管32を通じて外部空間に排出される。
(実施の形態2)
次に、本願の触媒の実施の形態2について説明する。実施の形態2における触媒が、基本的に実施の形態1の成分と同様の成分を含み、同様の効果を奏する。しかしながら、実施の形態2においては、第3粒子を含まない点において、実施の形態2の場合とは異なっている。以下、実施の形態1の場合とは異なる点について主に説明する。
実施の形態2における触媒20は、第1粒子23と、第2粒子22とを含む混合物である。図6を参照して、第1粒子23は、第2粒子22の表面に接触している。本実施の形態において、第1粒子23は、ペロブスカイト型の結晶構造を有する酸化物であり、LaCoOの組成式で表されるものである。本実施の形態において、第2粒子22は、アパタイト型の結晶構造を有する酸化物であり、La10SiCoO27−δの組成式で表されるものである。この組成式において、0.5≦δ≦1が満たされる。触媒20を製造する際の焼成温度が上昇すると、触媒20の活性が低下するおそれがある。第3粒子21を含まず、第1粒子23と第2粒子22とを含む混合物からなる触媒20を用いることで、触媒20を製造する際の焼成温度が上昇しても、触媒20の活性を低下し難くすることができる。
本実施の形態において、第1粒子の含有率は7質量%以上12質量%以下である。第1粒子の含有率を7質量%以上12質量%以下とすることで、触媒の活性が向上し、340℃以下の温度で揮発性有機化合物を分解することができる。第1粒子の含有率は、好ましくは7質量%以上10質量%以下であり、最も好ましくは10質量%である。本実施の形態において、第2粒子22の含有率は、第1粒子23の含有率に応じて適宜決定されるが、例えば88質量%以上93質量以下である。第2粒子22の含有率は、好ましくは90質量%以上93質量%以下であり、最も好ましくは90質量%である。
次に、実施の形態2における触媒20を用いて、揮発性有機化合物を除去するための手順を説明する。図7は、本実施の形態の触媒を用いて揮発性有機化合物を除去する方法を示すフローチャートである。揮発性有機化合物として例えばトルエンを除去する場合について説明する。
図7を参照して、本実施の形態の触媒を用いてトルエンを除去する方法では、まず工程(S10)として、実施の形態2における触媒20を準備する工程が実施される。本実施の形態においては、例えば粉末状(粉体)の触媒20が、コージェライト等のセラミックス製の基体10の表面に付着される。本実施の形態では、実施の形態1と同様にセラミックス製の基体10の内部に本実施の形態の触媒を配置した第1構造体1(図2参照)が準備される。次に、工程(S20)として、トルエンを分解する工程が実施される。工程(S20)においては、工程(S10)にて準備された第1構造体1にトルエンを接触させる。具体的には、基体10に保持された触媒20にトルエンを含む気体を接触させつつ、触媒20を200℃以上340℃以下の温度に加熱する。トルエンを含む気体は、貫通孔S内を通過することにより触媒20に接触する。これにより、トルエンを分解することができる。本実施の形態における触媒20は、実施の形態1と同様に、例えば排気ガス処理装置2(図5参照)に取り付けられて用いられる。
上記実施の形態における触媒20によっても、実施の形態1と同様に揮発性有機化合物を容易に分解することができる。
上記本願の触媒のサンプルを作製し、トルエンを分解する効果を確認する実験を行った。実験の手順は以下の通りである。
(実施例1)
酢酸3mlおよびエタノール75mlの混合液に、硝酸ランタン六水和物2.72g、および硝酸コバルト六水和物0.182gを加え溶解させた後、テトラエトキシシラン0.71mlを添加して、1時間撹拌した。その後、分散剤としてポリビニルピロリドン22.3g加えて、80℃で6時間撹拌した。その後、ホットスターラーを用いて180℃に加熱することで溶媒の留去を実施し、定温乾燥機により80℃で12時間加熱し、ゲルを作製した。得られたゲルをマントルヒーターにより350℃で仮焼を実施した後、合成空気を流通させて1000℃で2時間焼成し、アパタイト型酸化物を作製した。アパタイト型酸化物は、La10SiCoO27−δの組成式で表され、0.5≦δ≦1を満たす。
次に、上記アパタイト型酸化物0.3gおよびγ‐アルミナ1.2gをボールミルによりエタノール中で湿式混合して、定温乾燥機により80℃で6時間乾燥して粉末を作製した。得られた粉末を乳鉢で粉砕し、大気中500℃で4時間焼成して、γ‐アルミナからなる第3粒子21、およびアパタイト型酸化物からなる第2粒子22を含む粉末を作製した。この際の第2粒子22の含有率は、20質量%である。
第3粒子21および第2粒子22を含む粉末0.3gに、0.1mоl/lの硝酸ランタン水溶液1.35mlおよび0.1mоl/lの硝酸コバルト水溶液1.35mlを混合して、6時間撹拌した。ホットスターラーを用いて180℃で加熱して溶媒の留去を実施し、定温乾燥機により80℃で12時間加熱した。そして、大気中600℃で4時間焼成して、第3粒子21と、第2粒子22と、LaCoOの組成式で表されるペロブスカイト型酸化物からなる第1粒子23とを含む混合物からなるサンプルを作製した。触媒20において、第3粒子21の含有率は74.4質量%であり、第2粒子22の含有率は18.6質量%であり、第1粒子23の含有率は7質量%である。
(実施例2〜実施例4、および比較例1〜比較例2)
触媒20における第3粒子21の含有率を72質量%、第2粒子22の含有率を18質量%、第1粒子23の含有率を10質量%とした以外は、実施例1と同様にしてサンプル(実施例2)を作製した。触媒20における第3粒子21の含有率を70.4質量%、第2粒子22の含有率を17.6質量%、第1粒子23の含有率を12質量%とした以外は、実施例1と同様にしてサンプル(実施例3)を作製した。触媒20における第3粒子21の含有率を81質量%、第2粒子22の含有率を9質量%とした以外は、実施例2と同様にしてサンプル(実施例4)を作製した。比較のために第3粒子21と、第2粒子22とを含む混合物からなるサンプル(比較例1)を作製した。また、第2粒子22をLa10Si27の組成式で表されるアパタイト型酸化物からなるものに変更した以外は、実施例2と同様にしてサンプル(比較例2)を作製した。
(実施例5および実施例6)
酢酸3mlおよびエタノール75mlの混合液に、硝酸ランタン六水和物2.72g、および硝酸コバルト六水和物0.182gを加え溶解させた後、テトラエトキシシラン0.71mlを添加して、1時間撹拌した。その後、分散剤としてポリビニルピロリドン22.3g加えて、80℃で6時間撹拌した。その後、180℃に加熱することにより溶媒の留去を実施し、80℃で12時間加熱することでゲルを作製した。得られたゲルを350℃で仮焼した後、合成空気を流通させて1000℃で2時間焼成し、第2粒子22を作製した。第2粒子22は、La10SiCoO27−δの組成式で表され、0.5≦δ≦1を満たすアパタイト型酸化物である。
粉末状の第2粒子22 0.6gに、0.3mоl/lの硝酸ランタン水溶液0.9mlおよび0.3mоl/lの硝酸コバルト水溶液0.9mlを混合して、6時間撹拌した。180℃で加熱することにより溶媒の留去を実施し、80℃で12時間加熱した。そして、大気中600℃で4時間焼成し、LaCoOの組成式で表されるペロブスカイト型酸化物からなる第1粒子23と、第2粒子22とを含む混合物からなるサンプル(実施例5)を作製した。触媒20における第2粒子22の含有率は90質量%であり、第1粒子23の含有率は10質量%である。第1粒子23を合成する際の焼成温度を600℃から800℃とした以外は、実施例5と同様にしてサンプル(実施例6)を作製した。
(実施例7、実施例8および実施例9)
酢酸3mlおよびエタノール75mlの混合液に、硝酸ランタン六水和物2.72g、および硝酸コバルト六水和物0.182gを加え溶解させた後、テトラエトキシシラン0.71mlを添加して、1時間撹拌した。その後、分散剤としてポリビニルピロリドン22.3g加えて、80℃で6時間撹拌した。その後、180℃に加熱することにより溶媒の留去を実施し、80℃で12時間加熱することでゲルを作製した。得られたゲルを350℃で仮焼を実施した後、合成空気を流通させて1000℃で2時間焼成し、第2粒子22を作製した。第2粒子22は、La10SiCoO27−δの組成式で表され、0.5≦δ≦1を満たすアパタイト型酸化物である。
次に、粉末状のアパタイト型酸化物0.6gに、0.3mоl/lの硝酸ランタン水溶液0.855mlと、0.3mоl/lの硝酸コバルト水溶液0.9mlと、0.1mоl/lの硝酸バリウム水溶液0.135mlと、分散剤としてのポリビニルピロリドン0.3gとを混合して、6時間撹拌した。180℃で加熱することにより溶媒の留去を実施し、350℃で仮焼を実施した。そして、大気中1000℃で4時間焼成し、La0.95Ba0.05CoO2.975の組成式で表されるペロブスカイト型酸化物からなる第1粒子23と、第2粒子22とを含む混合物からなるサンプル(実施例7)を作製した。触媒20における第2粒子22の含有率は90質量%であり、第1粒子23の含有率は10質量%である。La0.9Ba0.1CoO2.95の組成式で表されるペロブスカイト型酸化物からなる第1粒子23とした以外は、実施例7と同様にしてサンプル(実施例8)を作製した。La0.85Ba0.15CoO2.925の組成式で表されるペロブスカイト型酸化物からなる第1粒子23とした以外は、実施例7と同様にしてサンプル(実施例9)を作製した。
(触媒活性測定)
実施例1〜実施例9および比較例1〜比較例2のサンプルについて触媒活性測定を行った。触媒活性測定は、固定床流通式装置により評価した。前処理としてサンプル0.1gにアルゴンガスを流通させて、200℃で2時間加熱した。その後、サンプルに空気およびトルエンを含んだ混合ガス(トルエン濃度:900ppm)を20ml/minの流量で流通させて、各温度におけるトルエン転化率を測定した。ここで、トルエン転化率とは、反応したトルエンの割合である。トルエン転化率は、サンプルを通過した後の混合ガスをガスクロマトグラフで分析することで算出した。ガスクロマトグラフのカラムとしては、信和化工株式会社製「SunPak−A」を用いた。
図8は、実施例1〜実施例3および比較例1の触媒活性測定の結果を示す図である。図9は、実施例2および比較例2の触媒活性測定の結果を示す図である。図10は、実施例2および実施例4の触媒活性測定の結果を示す図である。図11は、実施例5および実施例6の触媒活性測定の結果を示す図である。図12は、実施例7、実施例8および実施例9の触媒活性測定の結果を示す図である。横軸は、温度(℃)を示し、縦軸はトルエン転化率(%)である。図8〜図12においては、Iが実施例1のサンプル、IIが実施例2のサンプル、IIIが実施例3のサンプル、IVが実施例4のサンプル、Vが比較例1のサンプル、VIが比較例2のサンプル、VIIが実施例5のサンプル、VIIIが実施例6のサンプル、IXが実施例7のサンプル、Xが実施例8のサンプル、XIが実施例9のサンプルの結果を示している。表1〜表3に各サンプルのトルエン転化率が100%となる温度を示す。
Figure 0006861974
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表1、表2および図8〜図10を参照して、LaCoOの組成式で表される酸化物からなる第1粒子23を含有せず、La10SiCoO27−δ(0.5≦δ≦1)の組成式で表される酸化物からなる第2粒子22とγ‐アルミナからなる第3粒子21とを含む混合物からなるサンプル(比較例1)と比較して、第1粒子23と第2粒子22と第3粒子21とを含む混合物からなるサンプル(実施例1〜実施例4)においては、より低温でトルエンを分解することができる。したがって、第1粒子23を含有することにより、触媒20の活性を向上させることができる。
第1粒子23の含有率が7質量%以上12質量%以下であるサンプル(実施例1〜実施例4)では、340℃以下の温度でトルエンを100%分解することができる。さらに、第1粒子23の含有率が7質量%以上10質量%以下であるサンプル(実施例1,2,4)では、320℃以下の温度でトルエンを100%分解することができる。第1粒子23の含有率が10質量%のサンプル(実施例2,4)では、300℃以下の温度でトルエンを100%分解することができる。したがって、第1粒子23の含有率は、7質量%以上12質量%以下とすることがより好ましく、さらに好ましくは7質量%以上10質量%以下であり、最も好ましくは10質量%である。表1、表2および図9を参照して、第2粒子22がコバルト(Co)を含まないサンプル(比較例2)と比較して、第2粒子22がコバルトを含むサンプル(実施例2)においては、トルエンの分解温度が顕著に低下している。したがって、コバルトを含む第2粒子22を用いることで、触媒20の活性を向上させることができる。図8および図10を参照して、第2粒子22の含有率が9質量%以上19質量%以下であるサンプル(実施例1〜実施例4)では、340℃以下の温度でトルエンを100%分解することができる。したがって、第1粒子23、第2粒子22および第3粒子21を含む混合物からなる触媒20において、第2粒子22の含有率は9質量%以上19質量%以下とすることが好ましい。
表3および図11を参照して、第3粒子21を含有せず、LaCoOの組成式で表される酸化物からなる第1粒子23と第2粒子22とを含む混合物からなるサンプル(実施例5,6)では、330℃以下の温度でトルエンを100%分解することができる。このようなサンプルでは、第1粒子23を合成する際の焼成温度を600℃から800℃に変更しても、触媒20の活性の大きな低下は見られない。表3および図12を参照して、第3粒子21を含有せず、La1−xBaCoO3−x/2の組成式で表され、0.05≦x≦0.15を満たす酸化物からなる第1粒子23と第2粒子22とを含む混合物からなるサンプル(実施例7,8,9)では、340℃以下の温度でトルエンを100%分解することができる。La1−xBaCoO3−x/2の組成式で表され、0.1≦x≦0.15を満たす酸化物からなる第1粒子23を用いたサンプル(実施例8,9)では、320℃以下の温度でトルエンを100%分解することができる。La1−xBaCoO3−x/2の組成式で表される酸化物からなる第1粒子23が0.1≦x≦0.15を満たすことで、触媒20の活性をより向上させることができる。このように、本願の触媒20によれば、十分な活性を有し、トルエンを容易に分解することができる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本願の触媒は、揮発性有機化合物を分解するための触媒として特に有利に適用される。
1 第1構造体、2 排気ガス処理装置、10 基体、20 触媒、21 第3粒子、22 第2粒子、23 第1粒子、30 収容部、31,32 配管、101 本体部、111,112,113,114,115,116,117,118,119 第1内壁部、120,121,122,123,124,125,126,127,128 第2内壁部、301 側壁部、302,303 蓋部。

Claims (6)

  1. 第1粒子と、第2粒子と、を含む混合物であり、
    前記第1粒子は、LaCoOの組成式で表される酸化物およびLa1−xBaCoO3−x/2の組成式で表され、0.05≦x≦0.15を満たす酸化物のうち少なくともいずれか一方からなり、
    前記第2粒子は、La10SiCoO27−δの組成式で表され、0.5≦δ≦1を満たし、アパタイト型の結晶構造を有する酸化物からなる、揮発性有機化合物を分解するための触媒。
  2. 前記第1粒子の含有率は、7質量%以上12質量%以下である、請求項1に記載の揮発性有機化合物を分解するための触媒。
  3. 前記混合物は、セラミックス材料からなる第3粒子をさらに含む、請求項1または請求項2に記載の揮発性有機化合物を分解するための触媒。
  4. 前記セラミックス材料は、アルミナ、シリカ、コージェライトおよびムライトからなる群から選択された1種以上である、請求項3に記載の揮発性有機化合物を分解するための触媒。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の触媒を準備する工程と、
    前記触媒に揮発性有機化合物を含む気体を接触させつつ、200℃以上340℃以下の温度に加熱することにより前記揮発性有機化合物を分解する工程と、を備える、揮発性有機化合物の除去方法。
  6. 請求項3または請求項4に記載の触媒を準備する工程と、
    前記触媒に揮発性有機化合物を含む気体を接触させつつ、200℃以上340℃以下の温度に加熱することにより前記揮発性有機化合物を分解する工程と、
    前記揮発性有機化合物を分解する工程の後に、前記触媒を600℃以上1000℃以下の温度に加熱し、30分間以上保持することにより、前記触媒を再生する工程と、
    前記触媒を再生する工程において再生された前記触媒に前記揮発性有機化合物を含む気体を接触させつつ、200℃以上340℃以下の温度に加熱することにより前記揮発性有機化合物を分解する工程と、を備える、揮発性有機化合物の除去方法。
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