JP6859782B2 - 情報処理装置、通信システム、通信経路制御方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、通信システム、通信経路制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、通信システム、通信経路制御方法、およびプログラムに関する。
従来、企業等に導入される大型の通信システムにおいては、セキュリティレベルや利用目的が互いに異なる、複数のネットワークを備えて構成される場合がある。また、このような通信システムにおいて、1台の画像形成装置を複数のネットワークで共用することで、画像形成装置にかかる管理コストを抑制したり、画像形成装置の設置スペースを縮小したりすることが可能となる。
なお、下記特許文献1には、ユーザ端末とWebサーバとの間において、複数のサービス経路に中継装置を接続し、この中継装置によって、HTTPリクエストの解析結果に応じて、サービス経路を切り替えるようにした技術が開示されている。
ここで、例えば、ネットワークアドレスが同一である複数のネットワークを、1台の情報処理装置に接続した場合、情報処理装置に接続された複数のネットワーク上に、同一のIPアドレスを有するネットワーク機器が複数存在することになる可能性が考えられる。この場合、情報処理装置は、通信データをどのネットワーク機器へ送信すればよいのか判断できなかったり、誤ったネットワーク機器に通信データを送信してしまったりする虞がある。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するため、複数のネットワークに接続可能な情報処理装置から、正しいネットワーク機器へ通信データを送信できるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、複数のネットワークに接続可能な情報処理装置であって、通信データをネットワーク機器へ送信する際に、当該通信データの送信先ユーザ、または、当該通信データの使用ポート番号に予め対応付けられたネットワークを、当該通信データの送出先のネットワークに決定する送出先決定部と、前記送出先決定部によって決定された前記送出先のネットワークに対して、前記通信データを送出する送信制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数のネットワークに接続可能な情報処理装置から、正しいネットワーク機器へ通信データを送信することができるようになる。
本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る通信システムにおける各ネットワークのネットワークアドレスを示す図である。 本発明の一実施形態に係る通信システムにおける各機器のIPアドレスを示す図である。 本発明の一実施形態に係るMFPのハードウェア構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るMFPの機能構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコネクションテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るアプリケーション送出設定テーブル(ユーザ別)の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るアプリケーション送出設定テーブル(グループ別)の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るトランスポート送出設定テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るネットワーク識別子送出設定テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るネットワーク送出設定テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るMFPにおけるアドレス帳の設定画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るMFPによる送出先決定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るMFPによる各種送出設定からの送出先決定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る通信システムによる設定値取得処理の手順を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(通信システム10の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム10の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の通信システム10は、複数のネットワーク系統Net_A,Net_B,Net_Cと、MFP100とを備えて構成されている。
MFP100は、本発明の「情報処理装置」の一例である。MFP100は、コピー機能、スキャン機能、FAX機能、プリンタ機能等の、複数の画像処理機能を有している。MFP100は、ネットワーク系統Net_A,Net_B,Net_Cの各々に接続されている。これにより、MFP100は、ネットワーク系統Net_A,Net_B,Net_Cの各々に対し、当該ネットワーク系統に接続されているネットワーク機器との間で、各種通信データの送受信を行うことが可能となっている。
ネットワーク系統Net_Aは、ネットワークNet_A0,Net_A1を有している。ネットワークNet_A0,Net_A1は、ルータR_Aを介して、互いに接続されている。
ネットワーク系統Net_Bは、ネットワークNet_B0,Net_B1を有している。ネットワークNet_B0,Net_B1は、ルータR_Bを介して、互いに接続されている。
ネットワーク系統Net_Cは、ネットワークNet_C0,Net_C1を有している。ネットワークNet_C0,Net_C1は、ルータR_Cを介して、互いに接続されている。さらに、ネットワークNet_C0,Net_C1は、ルータR_Cを介して、インターネットNet_Iに接続されている。
ここで、各ネットワーク系統Net_A,Net_B,Net_Cは、他のネットワーク系統から分離されている。このため、各ネットワーク系統Net_A,Net_B,Net_Cは、他のネットワーク系統との間で、IP通信を行うことができないようになっている。
なお、図1において、「PC_」が付与されているネットワーク機器は、パーソナルコンピュータである。また、図1において、「SV_」が付与されているネットワーク機器は、サーバである。図1において、「R_」が付与されているネットワーク機器は、ルータである。
(ネットワークアドレス)
図2は、本発明の一実施形態に係る通信システム10における各ネットワークのネットワークアドレスを示す図である。図2に示すように、通信システム10が有する各ネットワークは、他のネットワークと重複しないように、ネットワークアドレスが設定されている。
(各機器のIPアドレス)
図3は、本発明の一実施形態に係る通信システム10における各機器のIPアドレスを示す図である。図3に示すように、通信システム10が有する各機器は、IPアドレスおよびデフォルトゲートウェイが設定されている。ここで、MFP100は、当該MFP100に接続されているネットワーク毎に、IPアドレスが割り当てられている。また、各ルータR_A,ルータR_B,ルータR_Cは、当該ルータに接続されているネットワーク毎に、IPアドレスが割り当てられている。
(MFP100のハードウェア構成)
図4は、本発明の一実施形態に係るMFP100のハードウェア構成を示す図である。図4に示すように、MFP100は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、補助記憶装置204、入力装置205、表示装置206、および通信I/F(インタフェース)207を備える。各ハードウェアは、バスを介して相互に接続されている。
CPU201は、ROM202または補助記憶装置204に記憶されている各種プログラムを実行する。ROM202は、不揮発性メモリである。例えば、ROM202は、CPU201により実行される各種プログラム、CPU201が各種プログラムを実行するために必要なデータ等を記憶する。RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。例えば、RAM203は、CPU201が各種プログラムを実行する際に利用する作業領域として機能する。
補助記憶装置204は、不揮発性の記憶装置である。例えば、補助記憶装置204は、CPU201により実行される各種プログラム、CPU201が各種プログラムを実行するために必要なデータ等を記憶する。入力装置205は、操作者(例えば、ネットワーク管理者等)がMFP100に対する各種設定(例えば、ネットワーク設定)を行うために用いられる。表示装置206は、各種表示画面(例えば、ネットワーク設定画面)を表示する。通信I/F207は、各ネットワーク系統Net_A,Net_B,Net_Cに接続し、他の情報処理装置との通信を行うためのインタフェースである。
(MFP100の機能構成)
図5は、本発明の一実施形態に係るMFP100の機能構成を示す図である。図5に示すように、MFP100は、複数の送受信部101,102,103を備えている。また、MFP100は、ネットワーク制御部110、設定記憶部120、およびアプリケーション部を備えている。
送受信部101は、MFP100をネットワークNet_A0に接続し、MFP100と、ネットワーク系統Net_Aの機器との間で、通信データの送受信を行う。送受信部102は、MFP100をネットワークNet_B0に接続し、MFP100と、ネットワーク系統Net_Bの機器との間で、通信データの送受信を行う。送受信部103は、MFP100をネットワークNet_C0に接続し、MFP100と、ネットワーク系統Net_Cの機器との間で、通信データの送受信を行う。なお、MFP100と各ネットワークNet_A0,Net_B0,Net_C0との接続形態は、有線接続に限らず、無線LAN接続、電話回線接続等であってもよい。
ネットワーク制御部110は、ネットワークに対する通信データ(アプリケーション部130が使用する通信データ)の送受信を制御する。例えば、ネットワーク制御部110は、外部のネットワーク機器から送信された通信データを、送受信部101,102,103のいずれかが受信すると、その通信データを、アプリケーション部130へ引き渡す。また、ネットワーク制御部110は、アプリケーション部130から通信データの送信要求を受け取ると、その通信データを、送受信部101,102,103のいずれかを介して、外部のネットワーク機器へ送信する。
ここで、図5に示すように、ネットワーク制御部110は、通信データの送信に関する機能として、送出先決定部111および送信制御部112を備える。
送出先決定部111は、通信データを外部のネットワーク機器へ送信する際に、当該通信データの送出先(ネットワークおよび次段の中継器)を決定する。具体的には、送出先決定部111は、設定記憶部120に記憶されている、コネクションテーブル121、アプリケーション送出設定テーブル122、トランスポート送出設定テーブル123、ネットワーク識別子送出設定テーブル124、およびネットワーク送出設定テーブル125に基づいて、通信データの送出先を決定する。
例えば、送出先決定部111は、アプリケーション送出設定テーブル122に基づいて、通信データの送信先ユーザに予め対応付けられたネットワークおよび次段の中継器を、通信データの送出先のネットワークおよび次段の中継器に決定する。また、例えば、送出先決定部111は、トランスポート送出設定テーブル123に基づいて、通信データの使用ポート番号に予め対応付けられたネットワークおよび次段の中継器を、通信データの送出先のネットワークおよび次段の中継器に決定する。
送信制御部112は、送出先決定部111によって決定された送出先のネットワークおよび次段の中継器に対して、通信データを送出する。
例えば、送信制御部112は、送出先決定部111によって決定された送出先のネットワークが、ネットワークNet_A0またはネットワークNet_A1である場合、送受信部101を介して、通信データをネットワークNet_A0またはネットワークNet_A1に送出する。
また、例えば、送信制御部112は、送出先決定部111によって決定された送出先のネットワークが、ネットワークNet_B0またはネットワークNet_B1である場合、送受信部102を介して、通信データをネットワークNet_B0またはネットワークNet_B1に送出する。
また、例えば、送信制御部112は、送出先決定部111によって決定された送出先のネットワークが、ネットワークNet_C0またはネットワークNet_C1である場合、送受信部103を介して、通信データをネットワークNet_C0またはネットワークNet_C1に送出する。
設定記憶部120は、ネットワーク制御部110によって使用される各種テーブルを記憶する。具体的には、設定記憶部120は、コネクションテーブル121、アプリケーション送出設定テーブル122、トランスポート送出設定テーブル123、ネットワーク識別子送出設定テーブル124、およびネットワーク送出設定テーブル125を記憶する。各テーブルの具体例については、図6〜図11を用いて後述する。
なお、ネットワーク制御部110は、外部のネットワーク機器との通信を行う際に、設定記憶部120に記憶されているコネクションテーブル121に、その通信接続に関する通信接続情報を記録する。通信接続情報は、「相手機器のIPアドレス/ポート(remote IP address/port)」、「自機器のIPアドレス/ポート(local IP address/port)」、「プロトコル(protocol)」、「インタフェース(interface)」、「次段の中継器のMACアドレス(Nexthop MAC)」、「通信状態(state)」、および「生存期間(life time)」を含んでいる。
「インタフェース(interface)」には、どのインタフェース(送受信部)による通信接続であるかが設定される。例えば、送受信部101による通信接続(すなわち、ネットワーク系統Net_Aのネットワーク機器との通信接続)の場合、「インタフェース(interface)」には「A」が設定される。また、送受信部102による通信接続(すなわち、ネットワーク系統Net_Bのネットワーク機器との通信接続)の場合、「インタフェース(interface)」には「B」が設定される。また、送受信部103による通信接続(すなわち、ネットワーク系統Net_Cのネットワーク機器との通信接続)の場合、「インタフェース(interface)」には「C」が設定される。
「生存期間(life time)」には、通信接続が確立したときに、所定の時間が設定される。「生存期間(life time)」の設定値は、その通信接続における通信が発生しない間、減少し続ける。そして、「生存期間(life time)」の設定値が0になったとき、その通信接続に関する通信接続情報が、コネクションテーブル121から削除される。「通信状態(state)」は、「プロトコル(protocol)」が「TCP」の場合、TCPの状態が設定される。また、「通信状態(state)」は、「プロトコル(protocol)」が「UDP」の場合、接続されたことを示す「CONNECTED」が設定される。
アプリケーション部130は、MFP100が有する各種アプリケーション(例えば、コピーアプリ、スキャンアプリ、FAXアプリ、プリンタアプリ等)を実行する。例えば、アプリケーション部130は、外部のネットワーク機器からの印刷要求を、送受信部101,102,103のいずれかが受信すると、その印刷要求をネットワーク制御部110から受け取り、その印刷要求に応じた印刷処理を実行する。そして、アプリケーション部130は、印刷処理の実行結果を示す応答データを、印刷要求の送信元のネットワーク機器へ送信する。このとき、応答データの送信は、ネットワーク制御部110によって制御される。また、例えば、アプリケーション部130は、MFP100に対するユーザ操作に応じて、スキャン処理を実行する。そして、アプリケーション部130は、スキャン処理によって得られたスキャンデータを、ユーザから指定された外部のネットワーク機器へ送信する。このとき、スキャンデータの送信は、ネットワーク制御部110によって制御される。
なお、上記したMFP100の各機能は、例えば、ROM202または補助記憶装置204に記憶されたプログラムを、CPU201が実行することにより実現される。このプログラムは、予めMFP100に導入された状態で提供されてもよく、外部から提供されてMFP100に導入されるようにしてもよい。後者の場合、このプログラムは、外部記憶媒体(例えば、USBメモリ、メモリカード、CD−ROM等)によって提供されてもよく、ネットワーク(例えば、インターネット等)上のサーバからダウンロードすることによって提供されるようにしてもよい。
(コネクションテーブル121の一例)
図6は、本発明の一実施形態に係るコネクションテーブル121の一例を示す図である。コネクションテーブル121は、複数の通信接続に関する通信接続情報が設定される。図6のコネクションテーブル121において、各通信接続情報は、データ項目として、「remote IP address/port(相手機器のIPアドレス/ポート)」、「local IP address/port(自機器のIPアドレス/ポート)」、「protocol(プロトコル)」、「interface(インタフェース)」、「Nexthop MAC(次段の中継器のMACアドレス)」、「state(通信状態)」、および「life time(生存期間)」を有している。各通信接続情報は、例えば、通信接続が確立したときにコネクションテーブル121に設定され、通信接続が切断されたときにコネクションテーブル121から削除される。
(アプリケーション送出設定テーブル122(ユーザ別)の一例)
図7は、本発明の一実施形態に係るアプリケーション送出設定テーブル122(ユーザ別)の一例を示す図である。アプリケーション送出設定テーブル122(ユーザ別)は、アプリケーション部130が使用するアドレス帳のユーザ毎に、通信データの送出先に関するアプリケーション送出設定情報が設定される。図7のアプリケーション送出設定テーブル122(ユーザ別)において、各アプリケーション送出設定情報は、データ項目として、「名前」、「グループ」、「フォルダ」、「interface」、および「nexthop」を有している。
図7の例において、「名前」に「Satoh」が設定されているアプリケーション送出設定情報は、「interface」に「A」が設定されており、「nexthop」に「Auto」が設定されている。「A」は、送受信部101(すなわち、ネットワーク系統Net_A)を意味する。また、「Auto」は、送受信部101のデフォルトゲートウェイ(図3参照)を意味する。このため、送出先決定部111は、このアプリケーション送出設定情報から、ユーザ「Satoh」に対する通信データの送出先として、ネットワークに、ネットワーク系統Net_Aを決定し、次段の中継器に、送受信部101のデフォルトゲートウェイを決定することができる。
図7の例において、「名前」に「Tanaka」が設定されているアプリケーション送出設定情報は、「interface」に「A」が設定されており、「nexthop」にネットワーク機器PC_B0のIPアドレス(172.16.1.100)が設定されている。ネットワーク機器PC_B0は、ネットワーク系統Net_Bのネットワーク機器である。この場合、送出先決定部111は、「interface」の設定「A」を無視して、このアプリケーション送出設定情報から、ユーザ「Tanaka」に対する通信データの送出先として、次段の中継器に、ネットワーク機器PC_B0を決定することができる。
図7の例において、「名前」に「Suzuki」が設定されているアプリケーション送出設定情報は、「interface」に「Auto」が設定されており、「nexthop」に「Auto」が設定されている。この場合、送出先決定部111は、このアプリケーション送出設定情報だけでは、ユーザ「Tanaka」に対する通信データの送出先を決定することができない。したがって、送出先決定部111は、他の送出設定に基づいて、ユーザ「Suzuki」に対する通信データの送出先を決定することとなる。
図7の例において、「名前」に「Ota」が設定されているアプリケーション送出設定情報は、「interface」に「Auto」が設定されており、「nexthop」に「Auto」が設定されている。但し、「フォルダ」に、ネットワーク識別子「%2」を含む設定値が設定されている。この場合、送出先決定部111は、このネットワーク識別子「%2」に対する、ネットワーク識別子送出設定(図10参照)に基づいて、ユーザ「Ota」に対する通信データの送出先を決定することとなる。
図7の例において、「名前」に「katoh」および「Nakamura」が設定されているアプリケーション送出設定情報は、「interface」に「Auto」が設定されており、「nexthop」に「Auto」が設定されている。但し、「グループ」に、ユーザグループ名「Guest」が設定されている。この場合、送出先決定部111は、このユーザグループ名「Guest」に対する、アプリケーション送出設定(図8参照)に基づいて、ユーザ「katoh」に対する通信データの送出先を決定することとなる。
(アプリケーション送出設定テーブル122(グループ別)の一例)
図8は、本発明の一実施形態に係るアプリケーション送出設定テーブル122(グループ別)の一例を示す図である。アプリケーション送出設定テーブル122(グループ別)は、アプリケーション部130が使用するアドレス帳のグループ毎に、通信データの送出先に関するアプリケーション送出設定情報が設定される。図8のアプリケーション送出設定テーブル122(グループ別)において、各アプリケーション送出設定情報は、データ項目として、「名前」、「interface」、および「nexthop」を有している。
図8の例において、「名前」に「Guest」が設定されているアプリケーション送出設定情報は、「interface」に「C」が設定されており、「nexthop」にルータR_CのIPアドレス(10.0.1.1)が設定されている。「C」は、送受信部103(すなわち、ネットワーク系統Net_C)を意味する。このため、送出先決定部111は、このアプリケーション送出設定情報から、ユーザグループ「Guest」に属するユーザに対する通信データの送出先として、ネットワークに、ネットワーク系統Net_Cを決定し、次段の中継器に、ルータR_Cを決定することができる。
図7および図8に示すように、アプリケーション送出設定テーブル122(ユーザ別)およびアプリケーション送出設定テーブル122(グループ別)が設けられていることで、例えば、アプリケーション部130が実行するスキャンアプリにおいて、スキャンデータの送信先として、アドレス帳から任意のユーザを選択することが可能となる。この場合、送出先決定部111は、アプリケーション送出設定テーブル122(ユーザ別)に設定されている、そのユーザのアプリケーション送出設定情報を参照することにより、そのユーザに対するスキャンデータの送出先を決定することができる。または、送出先決定部111は、アプリケーション送出設定テーブル122(グループ別)に設定されている、そのユーザが属するユーザグループのアプリケーション送出設定情報を参照することにより、そのユーザに対するスキャンデータの送出先を決定することができる。
(トランスポート送出設定テーブル123の一例)
図9は、本発明の一実施形態に係るトランスポート送出設定テーブル123の一例を示す図である。トランスポート送出設定テーブル123は、相手機器のIPアドレスと使用ポート番号との組み合わせ毎に、通信データの送出先に関するトランスポート送出設定情報が設定される。図9のトランスポート送出設定テーブル123において、各トランスポート送出設定情報は、データ項目として、「remote IP address」、「port」、「interface」、および「nexthop」を有している。
図9の例において、「remote IP address」に「192.168.10.11/32」が設定されており、「port」に「445/tcp」が設定されているトランスポート送出設定情報は、「interface」に「A」が設定されており、「nexthop」にルータR_AのIPアドレス(192.168.1.1)が設定されている。「A」は、送受信部101(すなわち、ネットワーク系統Net_A)を意味する。このため、送出先決定部111は、このトランスポート送出設定情報から、通信データの送出先として、ネットワークに、ネットワーク系統Net_Aを決定し、次段の中継器に、ルータR_Aを決定することができる。
また、図9の例において、「remote IP address」に「192.168.10.11/32」が設定されており、「port」に「8080/tcp」が設定されているトランスポート送出設定情報は、「interface」に「B」が設定されており、「nexthop」にルータR_BのIPアドレス(172.16.1.1)が設定されている。「B」は、送受信部102(すなわち、ネットワーク系統Net_B)を意味する。このため、送出先決定部111は、このトランスポート送出設定情報から、通信データの送出先として、ネットワークに、ネットワーク系統Net_Bを決定し、次段の中継器に、ルータR_Bを決定することができる。
図9の例において、「remote IP address」に「192.168.10.0/24」が設定されており、「port」に「53/udp」が設定されているトランスポート送出設定情報は、「interface」に「A」が設定されており、「nexthop」に「Auto」が設定されている。このため、送出先決定部111は、このトランスポート送出設定情報から、通信データの送出先として、ネットワークに、ネットワーク系統Net_Aを決定し、次段の中継器に、送受信部101のデフォルトゲートウェイを決定することができる。
図9の例において、「remote IP address」に「0.0.0.0/0」が設定されており、「port」に「80/tcp」が設定されているトランスポート送出設定情報は、「interface」に「C」が設定されており、「nexthop」に「Auto」が設定されている。「C」は、送受信部103(すなわち、ネットワーク系統Net_C)を意味する。このため、送出先決定部111は、このトランスポート送出設定情報から、ポート「80/tcp」を使用する全ての通信データの送出先として、ネットワークに、ネットワーク系統Net_Cを決定し、次段の中継器に、送受信部103のデフォルトゲートウェイを決定することができる。
なお、トランスポート送出設定テーブル123に、複数の該当するトランスポート送出設定情報が存在する場合、送出先決定部111は、所定の方法(例えば、記載順、ロンゲストマッチ等)によって各情報の優先度を決定し、優先度のより高いトランスポート送出設定情報を、優先的に適用するようにしてもよい。
(ネットワーク識別子送出設定テーブル124の一例)
図10は、本発明の一実施形態に係るネットワーク識別子送出設定テーブル124の一例を示す図である。ネットワーク識別子送出設定テーブル124は、ネットワーク識別子毎に、通信データの送出先に関するネットワーク識別子送出設定情報が設定される。図10のネットワーク識別子送出設定テーブル124において、各ネットワーク識別子送出設定情報は、データ項目として、「識別子」、「interface」、および「nexthop」を有している。
図10の例において、「識別子」に「%1」が設定されているネットワーク識別子送出設定情報は、「interface」に「A」,「B」,「C」が設定されており、「nexthop」に「Auto」が設定されている。
この場合、送出先決定部111は、初めに、通信データの送出先として、ネットワークに、ネットワーク系統Net_Aを決定し、次段の中継器に、送受信部101のデフォルトゲートウェイを決定する。
ここで、送受信部101からの通信データの送出に失敗した場合、送出先決定部111は、次に、通信データの送出先として、ネットワークに、ネットワーク系統Net_Bを決定し、次段の中継器に、送受信部102のデフォルトゲートウェイを決定する。
さらに、送受信部102からの通信データの送出に失敗した場合、送出先決定部111は、次に、通信データの送出先として、ネットワークに、ネットワーク系統Net_Cを決定し、次段の中継器に、送受信部103のデフォルトゲートウェイを決定する。
なお、上記した通信データの送出の成否は、例えば、問い合わせパケット(例えば、ARP(Address Resolution Protocol)リクエスト等)を試験的に送信して、正常の応答が得られたか否かによって、確認することができる。
(ネットワーク送出設定テーブル125の一例)
図11は、本発明の一実施形態に係るネットワーク送出設定テーブル125の一例を示す図である。ネットワーク送出設定テーブル125は、いわゆるルーティングテーブルであり、ネットワークアドレス毎に、ネットワーク送出設定情報が設定されている。図11のネットワーク送出設定テーブル125において、各ネットワーク送出設定情報は、データ項目として、「network address/netmask」、「interface」、および「nexthop」を有している。送出先決定部111は、このネットワーク送出設定テーブル125に基づいて、ロンゲストマッチによるマッチングを行うことにより、送出先を決定することできる。
(アドレス帳の設定画面の一例)
図12は、本発明の一実施形態に係るMFP100におけるアドレス帳の設定画面の一例を示す図である。図12に示すアドレス帳設定画面は、ユーザが、アプリケーション部130が使用するアドレス帳に対して、アドレス情報を登録する際に、その登録を行う機器(例えば、MFP100、MFP100に接続されたネットワーク機器等)のディスプレイに表示される画面である。図12に示す例では、アドレス帳設定画面は、アドレス情報のデータ項目として、「登録番号」、「名前」、「グループ」、「フォルダ」、「インタフェース」、および「nexthop」を登録することができるように構成されている。このアドレス帳設定画面で設定されたアドレス情報は、アドレス帳アプリケーションに登録されるとともに、アプリケーション送出設定情報として、アプリケーション送出設定テーブル122(ユーザ別)にも登録されることとなる。
図12のアドレス帳設定画面において、注目すべきは、通常のアドレス情報に加えて、通信データの送信先を特定するための情報を登録できるようになっている点である。例えば、図12のアドレス帳設定画面では、アドレス情報に登録可能なデータ項目として、「インタフェース」および「nexthop」が追加されている。「インタフェース」には、通信データの送信時に使用するインタフェース(送受信機)を識別するための値(「A」〜「C」のいずれか)を設定することができる。また、「nexthop」には、次段の中継器のIPアドレスを設定することができる。これにより、送出先決定部111は、このアドレス帳設定画面から登録される、アプリケーション送出設定情報のデータ項目「インタフェース」および「nexthop」の設定値から、通信データの送信先を決定することが可能となる。
なお、図12に示すように、「インタフェース」および「nexthop」には、「Auto」を設定することができる。「Auto」は、他の設定に依存することを意味する。
例えば、図12(a)に示す例では、ユーザ「Ota」に対する設定例を示しており、「フォルダ」の設定値に、ネットワーク識別子「%2」を含む設定値が設定されている。この場合、送出先決定部111は、このネットワーク識別子「%2」に対する、ネットワーク識別子送出設定(図10参照)に基づいて、ユーザ「Ota」に対する通信データの送出先を決定することが可能である。
また、図12(b)に示す例では、ユーザ「Katoh」に対する設定例を示しており、「グループ」の設定値に、ユーザグループ名「Guest」が設定されている。この場合、送出先決定部111は、このユーザグループ名「Guest」に対する、アプリケーション送出設定(図8参照)に基づいて、ユーザ「Katoh」に対する通信データの送出先を決定することが可能である。
(送出先決定処理の手順)
図13は、本発明の一実施形態に係るMFP100による送出先決定処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、MFP100において、アプリケーション部130から通信データが送信される際に、送出先決定部111によって実行される。
まず、送出先決定部111は、設定記憶部120に記憶されているコネクションテーブル121を参照し、通信データの送信先の決定を試みる(ステップS1301)。具体的には、送出先決定部111は、通信データの送信先のIPアドレスおよび使用ポート番号をキーとして、該当する通信接続情報がコネクションテーブル121に登録されているか否かを確認する。そして、該当する通信接続情報がコネクションテーブル121に登録されている場合、送出先決定部111は、その通信接続情報のデータ項目「interface」および「Nexthop MAC」に設定されている値を取得する。
次に、送出先決定部111は、ステップS1301で送信先が決定されたか否かを判断する(ステップS1302)。ステップS1302において、送信先が決定されたと判断された場合(ステップS1302:Yes)、送出先決定部111は、図13に示す一連の処理を終了する。一方、ステップS1302において、送信先が決定されなかったと判断された場合(ステップS1302:No)、送出先決定部111は、各種送出設定からの送出先決定処理(図14参照)を実行することにより、通信データの送信先を決定する(ステップS1303)。
その後、送出先決定部111は、ステップS1303で決定された送信先を特定可能な通信接続情報を、コネクションテーブル121に書き込む(ステップS1304)。そして、送出先決定部111は、図13に示す一連の処理を終了する。なお、ステップS1304の処理は必須ではないが、このように通信接続情報を書き込んでおくことにより、次に同じネットワーク機器に通信データを送信する際に、コネクションテーブル121を参照することにより、通信データの送信先を決定できるようになる。なお、図13では、より好ましいより手順を示しているが、これに限らず、例えば、各種送出設定からの送出先決定処理を実行した後に、コネクションテーブル121を参照するように、処理順序を変更してもよい。
(各種送出設定からの送出先決定処理の手順)
図14は、本発明の一実施形態に係るMFP100による各種送出設定からの送出先決定処理の手順を示すフローチャートである。ここでは、図13のフローチャートにおける、各種送出設定からの送出先決定処理(ステップS1303)の処理内容を、具体的に説明する。
まず、送出先決定部111は、設定記憶部120に記憶されているアプリケーション送出設定テーブル122を参照することにより、通信データの送信先の決定を試みる(ステップS1401)。具体的には、送出先決定部111は、通信データの送信先のユーザのユーザ名およびユーザグループ名をキーとして、該当するアプリケーション送出設定情報がアプリケーション送出設定テーブル122に登録されているか否かを確認する。そして、該当するアプリケーション送出設定情報がアプリケーション送出設定テーブル122に登録されている場合、送出先決定部111は、そのアプリケーション送出設定情報のデータ項目「interface」および「nexthop」に設定されている値を取得する。
次に、送出先決定部111は、ステップS1401で送信先が決定されたか否かを判断する(ステップS1402)。ステップS1402において、送信先が決定されたと判断された場合(ステップS1402:Yes)、送出先決定部111は、図14に示す一連の処理を終了する。一方、ステップS1402において、送信先が決定されなかったと判断された場合(ステップS1402:No)、送出先決定部111は、ステップS1401で確認されたアプリケーション送出設定情報に、ネットワーク識別子が含まれているか否かを判断する(ステップS1403)。
ステップS1403において、ネットワーク識別子が含まれていないと判断された場合(ステップS1403:No)、送出先決定部111は、ステップS1406へ処理を進める。一方、ステップS1403において、ネットワーク識別子が含まれていると判断された場合(ステップS1403:Yes)、送出先決定部111は、設定記憶部120に記憶されているネットワーク識別子送出設定テーブル124を参照することにより、通信データの送信先の決定を試みる(ステップS1404)。
そして、送出先決定部111は、ステップS1404で送信先が決定されたか否かを判断する(ステップS1405)。ステップS1405において、送信先が決定されたと判断された場合(ステップS1405:Yes)、送出先決定部111は、図14に示す一連の処理を終了する。一方、ステップS1405において、送信先が決定されなかったと判断された場合(ステップS1405:No)、送出先決定部111は、ステップS1406へ処理を進める。
ステップS1406では、送出先決定部111は、設定記憶部120に記憶されているトランスポート送出設定テーブル123を参照することにより、通信データの送信先の決定を試みる。具体的には、送出先決定部111は、通信データの送信先のIPアドレスおよび使用ポート番号をキーとして、該当するトランスポート送出設定情報がトランスポート送出設定テーブル123に登録されているか否かを確認する。そして、該当するトランスポート送出設定情報がトランスポート送出設定テーブル123に登録されている場合、送出先決定部111は、そのトランスポート送出設定情報のデータ項目「interface」および「nexthop」に設定されている値を取得する。
そして、送出先決定部111は、ステップS1406で送信先が決定されたか否かを判断する(ステップS1407)。ステップS1407において、送信先が決定されたと判断された場合(ステップS1407:Yes)、送出先決定部111は、図14に示す一連の処理を終了する。一方、ステップS1407において、送信先が決定されなかったと判断された場合(ステップS1407:No)、送出先決定部111は、ステップS1408へ処理を進める。
ステップS1408では、送出先決定部111は、設定記憶部120に記憶されているネットワーク送出設定テーブル125を参照することにより、通信データの送信先の決定を試みる。具体的には、送出先決定部111は、通信データの送信先のIPアドレスおよび使用ポート番号をキーとして、該当するネットワーク送出設定情報がネットワーク送出設定テーブル125に登録されているか否かを確認する。そして、該当するネットワーク送出設定情報がネットワーク送出設定テーブル125に登録されている場合、送出先決定部111は、そのネットワーク送出設定情報のデータ項目「interface」および「nexthop」に設定されている値を取得する。
その後、送出先決定部111は、図14に示す一連の処理を終了する。このように、送出先決定部111は、コネクションテーブル121から通信データの正しい送信先を決定できないような場合であっても、順次、アプリケーション送出設定テーブル122、ネットワーク識別子送出設定テーブル124、トランスポート送出設定テーブル123、および、ネットワーク送出設定テーブル125を参照することにより、通信データの正しい送信先を決定することができる。なお、図14では、より好ましいより手順を示しているが、これに限らず、例えば、テーブルの参照順序を変更したり、一部のテーブルの参照を省略したりしてもよい。
(設定値取得処理の手順)
図15は、本発明の一実施形態に係る通信システム10による設定値取得処理の手順を示すシーケンス図である。図15は、MFP100が、Webサーバから各種送出設定テーブルを取得する例を示す。
まず、MFP100から、DHCPサーバへ、ブロードキャストアドレスで、Discoverパケットを送信する(ステップS1501)。DHCPサーバは、このDiscoverパケットを受信すると、MFP100へ、割り当て可能なIPアドレスを含む、Offerパケットを送信する(ステップS1502)。
MFP100は、Offerパケットを受信して、このOfferパケットに含まれているIPアドレスを確認すると、DHCPサーバへ、このIPアドレスを要求するための、Requestパケットを送信する(ステップS1503)。DHCPサーバは、このRequestパケットを受信すると、MFP100へ、正式に割り当てられたIPアドレスを含む、Packパケットを送信する(ステップS1504)。MFP100は、このPackパケットを受信すると、このPackパケットに含まれているIPアドレスを、自身のIPアドレスに設定する。
その後、MFP100は、Getメソッドにより、Webサーバに対して、各種送出設定テーブルを要求する(ステップS1505)。Webサーバは、このGetメソッドを受信すると、MFP100へ、各種送出設定テーブルを、JSON(JavaScript Object Notation)形式で送信する(ステップS1506)。
このように、MFP100は、各種送出設定テーブルを、外部のサーバから取得して、設定記憶部120に設定してもよい。なお、外部のサーバから送信されてくる各種送出設定テーブルは、上記したJSON形式で記載されたものであってもよく、その他の型式(例えば、XML(Extensible Markup Language)形式等)で記載されたものであってもよい。
以上説明したように、本実施形態のMFP100によれば、通信データを送信する際に、コネクションテーブル121を参照して送出先を決定できない場合であっても、各種送出テーブル(アプリケーション送出設定テーブル122、トランスポート送出設定テーブル123、ネットワーク識別子送出設定テーブル124、およびネットワーク送出設定テーブル125)を順次参照することにより、通信データの送出先のネットワークを決定して、決定された送出先のネットワークに対して、通信データを送出することができる。このため、本実施形態のMFP100によれば、MFP100に接続された複数のネットワーク上に、同一のIPアドレスを有するネットワーク機器が複数存在する場合であっても、正しいネットワーク機器へ通信データを送信することができる。
なお、通信制御方式として、スティックルート方式、オートラストホップ方式、およびVRF(Virtual Routing and Forward)方式が知られているが、本実施形態のMFP100は、いずれの通信制御方式においても、有用である。
スタティックルート方式の場合、従来の情報処理装置では、当該情報処理装置に接続された複数のネットワーク上に、同一のIPアドレスを有するネットワーク機器が複数存在する場合、スタティックルートのマッチングの優先順位(ロンゲストマッチなど)に応じたネットワークインターフェースに、通信データが送付されてしまうため、正しい送信先に通信データが送信されない場合がある。一方、本実施形態のMFP100は、当該MFP100に接続された複数のネットワーク上に、同一のIPアドレスを有するネットワーク機器が複数存在する場合であっても、正しい送信先に通信データを送信することができる。
オートラストホップ方式の場合、従来の情報処理装置では、サーバとして通信データを送信する場合には、コネクションテーブルを参照することにより、要求データの送信元に通信データ(応答データ)を送信することができるが、クライアントとして通信データを送信する場合には、スタティックルート方式と同様であるため、正しい送信先に通信データを送信することができない。一方、本実施形態のMFP100は、サーバとして通信データを送信する場合、クライアントとして通信データを送信する場合のいずれにおいても、正しい送信先に通信データを送信することができる。
VRF方式の場合、アプリケーションがどのルータ(VRF機能により作られたルータ)に通信データ送信するかを決定しなければ、通信データの送信先が決定できない。このため、従来の情報処理装置では、当該情報処理装置に接続された複数のネットワーク上に、同一のIPアドレスを有するネットワーク機器が複数存在する場合、正しい送信先に通信データを送信することができない。一方、本実施形態のMFP100は、当該MFP100に接続された複数のネットワーク上に、同一のIPアドレスを有するネットワーク機器が複数存在する場合であっても、正しい送信先に通信データを送信することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明を、MFPに適用した例を説明したが、本発明は、その他の画像処理装置(例えば、プリンタ、スキャナ、プロジェクタ等)に適用することも可能である。また、本発明は、画像処理装置に限らず、少なくとも、複数のネットワークに接続可能であれば、如何なる情報処理装置にも適用することが可能である。
また、上記実施形態では、本発明の「通信システム」の機能を、物理的に1台の装置(MFP100)によって実現するようにしているが、これに限らない。すなわち、本発明の「通信システム」の機能を、物理的に複数台の装置によって実現するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、複数のテーブルをMFP100に保持させるようにしているが、これに限らない。例えば、複数のテーブルの一部または全てを、MFP100からアクセス可能な外部のネットワーク機器(例えば、Webサーバ等)に保持させるようにしてもよい。
10 通信システム
100 MFP(情報処理装置)
101,102,103 送受信部
110 ネットワーク制御部
111 送出先決定部
112 送信制御部
120 設定記憶部
121 コネクションテーブル
122 アプリケーション送出設定テーブル
123 トランスポート送出設定テーブル
124 ネットワーク識別子送出設定テーブル
125 ネットワーク送出設定テーブル
130 アプリケーション部
特許第5913258号公報

Claims (9)

  1. 複数のネットワークに接続可能な情報処理装置であって、
    通信データをネットワーク機器へ送信する際に、当該通信データの送信先ユーザ、または、当該通信データの使用ポート番号に予め対応付けられたネットワークを、当該通信データの送出先のネットワークに決定する送出先決定部と、
    前記送出先決定部によって決定された前記送出先のネットワークに対して、前記通信データを送出する送信制御部と
    を備え
    前記送出先決定部は、
    先に、複数の通信接続を管理するコネクションテーブルに基づいて、前記送出先のネットワークの決定を試み、
    前記コネクションテーブルに基づいて、前記送出先のネットワークを決定することができなかった場合、前記送信先ユーザまたは前記使用ポート番号に予め対応付けられたネットワークを、前記送出先のネットワークに決定する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記送出先決定部は、
    前記送信先ユーザのユーザ名、または、前記送信先ユーザが属するユーザグループ名に予め対応付けられている設定情報を参照することにより、前記送信先ユーザに予め対応付けられたネットワークを、前記送出先のネットワークに決定する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記送出先決定部は、
    前記設定情報に、所定のネットワーク識別子が設定されている場合、当該ネットワーク識別子に予め対応付けられたネットワークを、前記送出先のネットワークに決定する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記送出先決定部は、
    前記ネットワーク識別子に、複数のネットワークが優先順に予め対応付けられている場合、当該複数のネットワークを、前記優先順に、前記送出先のネットワークに決定する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記送出先決定部は、
    前記送信先ユーザまたは前記使用ポート番号に予め対応付けられた、次段の中継器のアドレスをさらに決定し、
    前記送信制御部は、
    前記送出先決定部によって決定された前記送出先のネットワークおよび前記次段の中継器に対して、前記通信データを送出する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記送信先ユーザは、
    アプリケーションによってアドレス帳から選択可能なユーザである
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 複数のネットワークに接続可能な情報処理装置を備えた通信システムであって、
    前記情報処理装置が通信データをネットワーク機器へ送信する際に、当該通信データの送信先ユーザ、または、当該通信データの使用ポート番号に予め対応付けられたネットワークを、当該通信データの送出先のネットワークに決定する送出先決定部と、
    前記送出先決定部によって決定された前記送出先のネットワークに対して、前記通信データを送出する送受信部と
    を備え
    前記送出先決定部は、
    先に、複数の通信接続を管理するコネクションテーブルに基づいて、前記送出先のネットワークの決定を試み、
    前記コネクションテーブルに基づいて、前記送出先のネットワークを決定することができなかった場合、前記送信先ユーザまたは前記使用ポート番号に予め対応付けられたネットワークを、前記送出先のネットワークに決定する
    ことを特徴とする通信システム。
  8. 複数のネットワークに接続可能な情報処理装置用の通信経路制御方法であって、
    前記情報処理装置が通信データをネットワーク機器へ送信する際に、当該通信データの送信先ユーザ、または、当該通信データの使用ポート番号に予め対応付けられたネットワークを、当該通信データの送出先のネットワークに決定する送出先決定工程と、
    前記送出先決定工程にて決定された前記送出先のネットワークに対して、前記通信データを送出する送受信工程と
    を含み、
    前記送出先決定工程では、
    先に、複数の通信接続を管理するコネクションテーブルに基づいて、前記送出先のネットワークの決定を試み、
    前記コネクションテーブルに基づいて、前記送出先のネットワークを決定することができなかった場合、前記送信先ユーザまたは前記使用ポート番号に予め対応付けられたネットワークを、前記送出先のネットワークに決定する
    ことを特徴とする通信経路制御方法。
  9. 複数のネットワークに接続可能な情報処理装置用のプログラムであって、
    コンピュータを、
    通信データをネットワーク機器へ送信する際に、当該通信データの送信先ユーザ、または、当該通信データの使用ポート番号に予め対応付けられたネットワークを、当該通信データの送出先のネットワークに決定する送出先決定部、および、
    前記送出先決定部によって決定された前記送出先のネットワークに対して、前記通信データを送出する送信制御部
    として機能させ
    前記送出先決定部は、
    先に、複数の通信接続を管理するコネクションテーブルに基づいて、前記送出先のネットワークの決定を試み、
    前記コネクションテーブルに基づいて、前記送出先のネットワークを決定することができなかった場合、前記送信先ユーザまたは前記使用ポート番号に予め対応付けられたネットワークを、前記送出先のネットワークに決定する
    ことを特徴とするプログラム。
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