JP6858890B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、モータの異常過熱時に保護動作を行う空気調和機に関する。
従来、空気調和機では、マイクロコントローラ(以下、マイコンと称する)が、ソフトウェア処理でモータを停止することによって、過電流による異常過熱からモータを保護している。具体的には、空気調和機では、過電流検出器がモータに流れる電流が過電流であることを検出し、マイコンが、過電流検出器により過電流であることが検出されると、モータ駆動素子への制御信号の出力を止めてモータを停止させる。または、空気調和機では、サーミスタがモータ外郭温度を検出し、マイコンが、サーミスタによる検出結果を取得して、検出結果が閾値以上になるとモータ駆動素子への制御信号の出力を止めてモータを停止させる。
マイコンにサージノイズなどが印加されてマイコンの内部回路が破損した場合、またはマイコンでのソフトウェア処理が暴走に至った場合、マイコンは、異常過熱時にモータを停止できない。また、IEC(International Electrotechnical Commission)規格では、ソフトウェアによる保護動作が無効となった際にも、機器が破損することなく停止することが求められている。したがって、ソフトウェアによる保護のみでは、規格を満足できなくなることもある。特許文献1には、圧縮機駆動装置において、モータ外郭に備えられたサーマルプロテクタが、モータの外郭温度が一定温度以上となった場合、モータ駆動素子への電源の供給を遮断してモータを停止させることで、マイコンを使用することなく、異常過熱からモータを保護する技術が開示されている。
特開2014−177880号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたサーマルプロテクタを使用したハードウェアによる保護では、多種多様な空気調和機の製品仕様に対して、搭載されるモータに適した保護温度の選定が必要となり、仕様の異なる複数のサーマルプロテクタが必要となる。選定した保護温度に対応する仕様のサーマルプロテクタがない場合、他の仕様のサーマルプロテクタを使用しなければならず、保護動作の信頼性が低下する、という問題があった。
また、サーマルプロテクタを使用したハードウェアによる保護では、電源線に接点を設けて線を引き伸ばしてサーマルプロテクタを接続するため、配線ノイズの影響を受けやすい。サーマルプロテクタの接点より後段の回路では配線ノイズの影響による誤動作が懸念されることから、配線長を短くする必要がある。そのため、サーマルプロテクタが実装された基板とモータとの実装間隔を小さくする必要があり、機器内での部品の配置が制約されてしまう、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、部品の配置が制約されることなく、異常過熱発生時の保護動作の信頼性を向上可能な空気調和機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る空気調和機は、交流電力を直流電力に変換する電力変換回路と、直流電力を交流電力に変換して負荷へ供給し、負荷の動作を制御する駆動回路と、負荷の外郭温度を検出し、外郭温度に基づく検出値を出力する温度検出部と、検出値を第1の電圧値に変換する変換回路と、を備える。また、空気調和機は、第1の電圧値と閾値電圧である第2の電圧値とを比較し、第1の電圧値と第2の電圧値との電位差に基づく制御信号を出力するコンパレータ回路と、直流電力を用いて駆動回路に供給する制御電圧を生成し、制御信号に基づいて、駆動回路への制御電圧の供給を制御する制御電圧供給回路と、を備える。負荷はモータであり、モータの外郭温度に基づいて、駆動回路への制御電圧の供給を遮断してモータの駆動を停止させ、または駆動回路へ制御電圧を供給してモータを駆動させる。変換回路は、モータが搭載された室外機の動作を制御する室外機制御部、およびコンパレータ回路に第1の電圧値を出力する。
本発明に係る空気調和機は、部品の配置が制約されることなく、異常過熱発生時の保護動作の信頼性を向上できる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る空気調和機の構成例を示すブロック図 実施の形態1に係る空気調和機が備える室外機における圧縮機、サーミスタ、および室外機基板の配置例を示す図 実施の形態1に係る室外機の圧縮機異常過熱保護動作を示すフローチャート 実施の形態1に係る室外機の圧縮機異常過熱保護動作の内容を示す図 実施の形態2に係る空気調和機の構成例を示すブロック図 実施の形態2に係る空気調和機が備える室外機における圧縮機、サーミスタ、および室外機基板の配置例を示す図 実施の形態3に係る空気調和機の構成例を示すブロック図 実施の形態3に係る室外機の圧縮機異常過熱保護動作を示すフローチャート 実施の形態3に係る室外機の圧縮機異常過熱保護動作の内容を示す図 実施の形態4に係る空気調和機の構成例を示すブロック図
以下に、本発明の実施の形態に係る空気調和機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機10の構成例を示すブロック図である。空気調和機10は、室外機400と、室内機500と、リモートコントローラ(以下、リモコンと称する)300と、を備える。室外機400には、交流電源1が接続されている。
室外機400の構成について説明する。室外機400は、リアクタ2と、モータ6を含む圧縮機3と、サーミスタ4,5と、室外機基板100と、を備える。室外機基板100は、コイル101と、ダイオードブリッジ102と、平滑コンデンサ103と、インバータモジュール104と、インバータ制御マイコン105、室外機制御マイコン106と、室外通信回路107と、インバータ制御回路108と、過電流検出回路109と、制御電圧生成回路110と、制御電圧遮断回路111と、コンパレータ回路114と、サーミスタ入力回路115,116と、を備える。なお、制御電圧生成回路110および制御電圧遮断回路111によって制御電圧供給回路117が構成される。
コイル101は、交流電源1から供給される交流電力に対して、室外機基板100で発生するノイズを抑制する。ダイオードブリッジ102、リアクタ2、および平滑コンデンサ103によって電力変換回路が構成される。電力変換回路は、コイル101を通過した交流電力を直流電力に変換し、直流電力を出力する。インバータモジュール104は、電力変換回路から出力される直流電力を交流電力に変換し、圧縮機3、詳細には圧縮機3に含まれるモータ6に交流電力を印加することにより、モータ6を駆動する駆動素子である。インバータ制御回路108は、制御信号を出力してインバータモジュール104を駆動する。過電流検出回路109は、インバータモジュール104に流れる電流を監視し、圧縮機3すなわちモータ6の異常時における過電流を検出した場合、過電流を検出したことを示す信号をインバータ制御マイコン105に出力する。
インバータ制御マイコン105は、インバータモジュール104に対するインバータ制御回路108の制御信号の出力を制御するインバータ制御部である。インバータ制御マイコン105は、インバータ制御回路108を介して、インバータモジュール104の動作を制御する。インバータ制御マイコン105は、過電流検出回路109から過電流を検出したことを示す信号を取得した場合、インバータ制御回路108に対して、インバータモジュール104の動作を停止させる制御を行う。制御電圧生成回路110は、電力変換回路から出力される直流電力を用いてインバータ制御電圧112を生成し、生成したインバータ制御電圧112を、制御電圧遮断回路111に出力する。インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108は、モータ6または圧縮機3の動作を制御する駆動回路である。駆動回路は、制御電圧生成回路110から制御電圧遮断回路111を介してインバータ制御電圧112が供給されることによって、圧縮機3またはモータ6の動作を制御する。なお、インバータ制御電圧112を、単に制御電圧と称することがある。また、圧縮機3およびモータ6を総称して負荷と称することがある。
サーミスタ4は、圧縮機3の外郭温度を検出し、外郭温度に基づく検出値を出力する温度検出部である。具体的には、サーミスタ4は、圧縮機3の外郭温度を検出し、検出した圧縮機3の外郭温度を抵抗値に変換してサーミスタ入力回路115に出力する。サーミスタ入力回路115は、サーミスタ4より入力された抵抗値を電圧値に変換する変換回路である。サーミスタ入力回路115は、シャント抵抗などを用いた一般的な回路構成によって、抵抗値を電圧値に変換することが可能である。サーミスタ入力回路115で変換された電圧値を第1の電圧値とする。サーミスタ入力回路115は、第1の電圧値をコンパレータ回路114に出力する。コンパレータ回路114は、第1の電圧値と、圧縮機3の保護温度T1[℃]に対応する閾値電圧V1[V]である第2の電圧値とを比較し、第1の電圧値と第2の電圧値との電位差に基づく制御信号を制御電圧遮断回路111に出力する。
ここで、閾値電圧V1[V]は、圧縮機3の外郭温度に対する保護温度をT1[℃]とした場合、サーミスタ4で検出された圧縮機3の外郭温度がT1[℃]のときに、サーミスタ入力回路115からコンパレータ回路114に入力される第1の電圧値に相当する基準電圧である。実施の形態1において、保護温度T1[℃]は、駆動している圧縮機3を停止させる場合、および停止している圧縮機3を駆動させる場合の両方に使用される温度である。室外機400の設計者は、あらかじめ保護温度T1[℃]に対応する閾値電圧V1[V]を算出し、コンパレータ回路114の第2の電圧値の入力側に閾値電圧V1[V]が入力されるように、室外機基板100上の図示しない第2の電圧値を生成する回路に実装する抵抗の抵抗値を選定する。これにより、室外機基板100は、コンパレータ回路114に対して、第2の電圧値として閾値電圧V1[V]を容易に入力させることができる。
制御電圧遮断回路111は、インバータ制御電圧グランド113と接続している。制御電圧遮断回路111は、コンパレータ回路114から取得した制御信号に基づいて、制御電圧生成回路110から出力されたインバータ制御電圧112を、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108に供給、または供給を遮断する。
サーミスタ5は、圧縮機3の外郭温度を検出し、外郭温度に基づく検出値を出力する温度検出部である。具体的には、サーミスタ5は、圧縮機3の外郭温度を検出し、検出した圧縮機3の外郭温度を抵抗値に変換してサーミスタ入力回路116に出力する。サーミスタ入力回路116は、サーミスタ5より入力された抵抗値を電圧値に変換する変換回路である。サーミスタ入力回路116は、変換後の電圧値を室外機制御マイコン106に出力する。なお、変換後の電圧値は、前述の第1の電圧値と同じ電圧値である。室外機制御マイコン106は、サーミスタ入力回路116から取得した電圧値を用いて圧縮機3の外郭温度をモニターし、圧縮機3の外郭温度の情報を、室外機400の通常運転時制御に使用する室外機制御部である。
室外通信回路107は、室内機500、詳細には室内機基板200に設けられた室内通信回路201に対して室外機400の運転状態などの情報を出力し、室内通信回路201から、リモコン300で受け付けられたユーザからの空調要求などの情報を取得する。室内機500は、室内機基板200を備える。室内機基板200は、室内通信回路201と、室内機制御マイコン202と、リモコン通信回路203と、を備える。室内通信回路201は、室外通信回路107にユーザの空調要求などの情報を出力し、室外通信回路107から、運転状態などの情報を取得する。室内機制御マイコン202は、室内機500の動作を制御する。リモコン通信回路203は、リモコン300に運転状態などの情報を出力し、リモコン300から、ユーザの空調要求などの情報を取得する。リモコン300は、ユーザからの空調要求などを受け付け、リモコン通信回路203に出力する。また、リモコン300は、リモコン通信回路203から取得した運転状態などの情報を表示する。
図2は、実施の形態1に係る空気調和機10が備える室外機400における圧縮機3、サーミスタ4,5、および室外機基板100の配置例を示す図である。図2において、室外機400の左側は室外機400の外観を示し、室外機400の右側は室外機400の内部を示している。圧縮機3には、サーミスタ4,5が設置されている。サーミスタ4,5は、配線を介して室外機基板100に接続されている。図2に示すように、室外機400では、圧縮機3と室外機基板100とを隣接して配置する必要はない。そのため、室外機400の設計者は、圧縮機3、室外機基板100などの部品のレイアウトの制約を受けることなく、室外機400を設計することができる。
なお、図1および図2の例では、サーミスタ4,5は、圧縮機3の外郭に設置され、圧縮機3の外郭温度を検出しているが、これに限定されるものではない。圧縮機3の構造上可能であれば、サーミスタ4,5を直接モータ6に設置してもよい。すなわち、サーミスタ4,5は、モータ6の外郭温度を検出し、検出したモータ6の外郭温度を抵抗値に変換してもよい。
つづいて、空気調和機10の室外機400における圧縮機3異常過熱保護動作について説明する。図3は、実施の形態1に係る室外機400の圧縮機3異常過熱保護動作を示すフローチャートである。室外機400において圧縮機3が駆動を開始すると(ステップS101)、サーミスタ4は、圧縮機3の外郭温度を検出し、検出した外郭温度を抵抗値に変換する(ステップS102)。サーミスタ入力回路115は、サーミスタ4から取得した抵抗値を第1の電圧値に変換する(ステップS103)。コンパレータ回路114は、第1の電圧値と第2の電圧値とを比較する(ステップS104)。
第1の電圧値が第2の電圧値未満の場合(ステップS105:No)、コンパレータ回路114は、圧縮機3の外郭温度は保護温度T1[℃]未満であるとして(ステップS106)、制御電圧遮断回路111に対して、インバータ制御電圧112の供給を指示する制御信号を出力する(ステップS107)。インバータ制御電圧112の供給を指示する制御信号を第1の制御信号とする。制御電圧遮断回路111は、コンパレータ回路114から取得した第1の制御信号に基づいて、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108に対して、制御電圧生成回路110から出力されたインバータ制御電圧112を供給する。圧縮機3は、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108の制御によって、継続して駆動する。コンパレータ回路114は、ステップS104に戻って、第1の電圧値と第2の電圧値との比較を継続して行う。
圧縮機3の故障などで異常過熱が発生し、圧縮機3の外郭温度が上昇することによって、第1の電圧値が第2の電圧値以上になった場合(ステップS105:Yes)、コンパレータ回路114は、圧縮機3の外郭温度は保護温度T1[℃]以上であるとして(ステップS108)、制御電圧遮断回路111に対して、インバータ制御電圧112の供給を遮断することを指示する制御信号を出力する(ステップS109)。インバータ制御電圧112の供給を遮断することを指示する制御信号を第2の制御信号とする。制御電圧遮断回路111は、コンパレータ回路114から取得した第2の制御信号に基づいて、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108に対して、制御電圧生成回路110から出力されたインバータ制御電圧112の供給を遮断する(ステップS110)。インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108は、インバータ制御電圧112が供給されなくなったため、動作を停止する。圧縮機3は、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108の動作が停止したため、駆動を停止する(ステップS111)。これにより、室外機400は、保護動作によって圧縮機3を停止させ、圧縮機3のさらなる異常過熱を防ぐことができる。
圧縮機3が駆動を停止したことによって、圧縮機3の外郭温度は低下する。コンパレータ回路114は、第1の電圧値と第2の電圧値とを比較する(ステップS112)。第1の電圧値が第2の電圧値以上の場合(ステップS113:No)、コンパレータ回路114は、圧縮機3の外郭温度は保護温度T1[℃]以上であるとして(ステップS114)、制御電圧遮断回路111に対して第2の制御信号を出力する(ステップS115)。コンパレータ回路114は、ステップS112に戻って、第1の電圧値と第2の電圧値との比較を継続して行う。
第1の電圧値が第2の電圧値未満の場合(ステップS113:Yes)、コンパレータ回路114は、圧縮機3の外郭温度は保護温度T1[℃]未満であるとして(ステップS116)、制御電圧遮断回路111に対して第1の制御信号を出力する(ステップS117)。制御電圧遮断回路111は、コンパレータ回路114から取得した第1の制御信号に基づいて、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108に対して、制御電圧生成回路110から出力されたインバータ制御電圧112を供給する(ステップS118)。これにより、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108は動作を開始する。圧縮機3は、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108の制御によって、駆動を開始する(ステップS119)。インバータ制御マイコン105は、インバータ制御電圧112が供給され、パワーオンリセットにて初期立ち上げを行なうことによって、安定した復帰動作を実現することができる。
図4は、実施の形態1に係る室外機400の圧縮機3異常過熱保護動作の内容を示す図である。各図の横軸は時間を示す。図4(a)はサーミスタ4で検出される圧縮機3の外郭温度を示す。縦軸は温度を示す。図4(b)はサーミスタ入力回路115からコンパレータ回路114に入力される電圧値すなわち第1の電圧値を示す。縦軸は電圧を示す。図4(c)はコンパレータ回路114が制御電圧遮断回路111に出力する制御信号を示す。ここでは、ハイ(H)のときが第1の制御信号を出力している状態を示し、ロー(L)のときが第2の制御信号を出力している状態を示す。前述のように、閾値電圧V1[V]は、サーミスタ4で検出された圧縮機3の外郭温度が保護温度T1[℃]のときに、サーミスタ入力回路115からコンパレータ回路114に入力される第1の電圧値に相当する基準電圧である。コンパレータ回路114は、第1の電圧値が第2の電圧値未満のときは第1の制御信号を出力し、第1の電圧値が第2の電圧値以上になると第2の制御信号を出力する。コンパレータ回路114は、圧縮機3が駆動を停止して圧縮機3の外郭温度が低下し、第1の電圧値が第2の電圧値未満になると第1の制御信号を出力する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、空気調和機10において、室外機400では、圧縮機3の外郭に備えられたサーミスタ4が圧縮機3の外郭温度を抵抗値に変換し、サーミスタ入力回路115が抵抗値を第1の電圧値に変換し、コンパレータ回路114が第1の電圧値と保護温度T1[℃]に対応した第2の電圧値とを比較した電位差に基づく制御信号を出力し、室外機400は制御電圧供給回路117からの制御電圧の供給を制御する。第1の電圧値が第2の電圧値以上の場合、制御電圧供給回路117がインバータ制御電圧112の供給を遮断して、圧縮機3の駆動を停止させることとした。これにより、室外機400は、マイコンでのソフトウェア処理を介することなく、簡易な構成のハードウェア回路によって、圧縮機3で異常過熱が発生した場合に圧縮機3を保護することができ、異常過熱発生時の保護動作の信頼性を向上することができる。また、室外機400は、異常過熱保護動作による停止後に圧縮機3の温度が低下した場合、ハードウェア回路によって、自動でインバータ制御電圧112の供給を開始し、圧縮機3の駆動を開始することができる。
室外機400において、第2の電圧値は室外機基板100上の抵抗値で容易かつ安価に設定および変更ができる。これにより、室外機400の設計者は、室外機400に搭載される圧縮機3の仕様に合わせて、最適な保護温度を設定することができる。また、室外機400の設計者は、圧縮機3、室外機基板100などの部品のレイアウトの制約を受けることなく、室外機400を設計することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、室外機400は、通常時の運転制御に使用するサーミスタ5およびサーミスタ入力回路116とは別に、圧縮機3の異常過熱保護用としてサーミスタ4およびサーミスタ入力回路115を備えていた。実施の形態2では、室外機が、1組のサーミスタおよびサーミスタ入力回路を、通常時の運転制御に使用するとともに圧縮機3の異常過熱保護として兼用する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
図5は、実施の形態2に係る空気調和機10aの構成例を示すブロック図である。実施の形態2に係る空気調和機10aは、実施の形態1の空気調和機10に対して、室外機400を室外機400aに置き換えたものである。室外機400aは、実施の形態1の室外機400に対して、サーミスタ4,5および室外機基板100を削除し、サーミスタ5aおよび室外機基板100aを追加したものである。室外機基板100aは、実施の形態1の室外機基板100に対して、サーミスタ入力回路115,116を削除し、サーミスタ入力回路116aを追加したものである。サーミスタ5aは、実施の形態1のサーミスタ4,5と同様、圧縮機3の外郭温度を検出し、外郭温度に基づく検出値を出力する温度検出部である。具体的には、サーミスタ5aは、圧縮機3の外郭温度を検出し、検出した圧縮機3の外郭温度を抵抗値に変換してサーミスタ入力回路116aに出力する。サーミスタ入力回路116aは、サーミスタ5aより入力された抵抗値を電圧値に変換する変換回路である。サーミスタ入力回路116aは、変換後の電圧値すなわち第1の電圧値を、コンパレータ回路114および室外機制御マイコン106に出力する。
図6は、実施の形態2に係る空気調和機10aが備える室外機400aにおける圧縮機3、サーミスタ5a、および室外機基板100aの配置例を示す図である。図6において、室外機400aの左側は室外機400aの外観を示し、室外機400aの右側は室外機400aの内部を示している。圧縮機3には、サーミスタ5aが設置されている。サーミスタ5aは、配線を介して室外機基板100aに接続されている。図6に示すように、室外機400aでは、圧縮機3と室外機基板100aとを隣接して配置する必要はない。そのため、室外機400aの設計者は、圧縮機3、室外機基板100aなどの部品のレイアウトの制約を受けることなく、室外機400aを設計することができる。
なお、図5および図6の例では、サーミスタ5aは、圧縮機3の外郭に設置され、圧縮機3の外郭温度を検出しているが、これに限定されるものではない。圧縮機3の構造上可能であれば、サーミスタ5aを直接モータ6に設置してもよい。すなわち、サーミスタ5aは、モータ6の外郭温度を検出し、検出したモータ6の外郭温度を抵抗値に変換してもよい。
空気調和機10aの室外機400aにおける圧縮機3異常過熱保護動作は、実施の形態1の空気調和機10の室外機400における圧縮機3異常過熱保護動作と同様である。実施の形態2では、図3に示す実施の形態1のフローチャートの説明において、サーミスタ4の部分をサーミスタ5aに読み替え、サーミスタ入力回路115の部分をサーミスタ入力回路116aに読み替える。
以上説明したように、本実施の形態によれば、空気調和機10aにおいて、室外機400aでは、サーミスタ入力回路116aが第1の電圧値をコンパレータ回路114および室外機制御マイコン106に出力することによって、1組のサーミスタ5aおよびサーミスタ入力回路116aを、通常時の運転制御に使用するとともに圧縮機3の異常過熱保護として、兼用して使用することとした。これにより、室外機400aは、実施の形態1の室外機400と同様の効果が得られるとともに、実施の形態1の室外機400と比較して部品数を低減することができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、室外機400において、圧縮機3の異常過熱時にインバータ制御電圧112の供給を遮断する保護温度、および圧縮機3の温度が下がってインバータ制御電圧112の供給を再開する復帰温度は同じT1[℃]であった。実施の形態3では、保護温度と復帰温度とを異なる温度とする。実施の形態1と異なる部分について説明する。
図7は、実施の形態3に係る空気調和機10bの構成例を示すブロック図である。実施の形態3に係る空気調和機10bは、実施の形態1の空気調和機10に対して、室外機400を室外機400bに置き換えたものである。室外機400bは、実施の形態1の室外機400に対して、室外機基板100を室外機基板100bに置き換えたものである。室外機基板100bは、実施の形態1の室外機基板100に対して、コンパレータ回路114をヒステリシスコンパレータ回路118に置き換えたものである。ヒステリシスコンパレータ回路118は、サーミスタ入力回路115から取得した第1の電圧値と、第2の電圧値とを比較し、第1の電圧値と第2の電圧値との電位差に基づく制御信号を制御電圧遮断回路111に出力する。また、ヒステリシスコンパレータ回路118は、第1の電圧値が第2の電圧値以上になって第2の制御信号を出力した後、第1の電圧値と、圧縮機3の復帰温度T2[℃]に対応する閾値電圧V2[V]である第3の電圧値とを比較し、第1の電圧値と第3の電圧値との電位差に基づく制御信号を制御電圧遮断回路111に出力する。なお、ヒステリシスコンパレータ回路118を、単にコンパレータ回路と称することがある。
ここで、閾値電圧V2[V]は、圧縮機3の外郭温度に対する復帰温度をT2[℃]とした場合、サーミスタ4で検出された圧縮機3の外郭温度がT2[℃]のときに、サーミスタ入力回路115からヒステリシスコンパレータ回路118に入力される第1の電圧値に相当する基準電圧である。なお、保護温度T1[℃]>復帰温度T2[℃]とし、閾値電圧V1[V]>閾値電圧V2[V]とする。実施の形態3において、保護温度T1[℃]は、駆動している圧縮機3を停止させる場合に使用される温度であり、復帰温度T2[℃]は、停止している圧縮機3を駆動させる場合に使用される温度である。室外機400bの設計者は、あらかじめ復帰温度T2[℃]に対応する閾値電圧V2[V]を算出し、ヒステリシスコンパレータ回路118の第3の電圧値の入力側に閾値電圧V2[V]が入力されるように、室外機基板100b上の図示しない第3の電圧値を生成する回路に実装する抵抗の抵抗値を選定する。これにより、室外機基板100bは、ヒステリシスコンパレータ回路118に対して、第3の電圧値として閾値電圧V2[V]を容易に入力させることができる。
室外機400bにおける圧縮機3、サーミスタ4,5、および室外機基板100bの配置例は、図2に示す実施の形態1の室外機400における圧縮機3、サーミスタ4,5、および室外機基板100の配置例と同様である。
つづいて、空気調和機10bの室外機400bにおける圧縮機3異常過熱保護動作について説明する。実施の形態3では、室外機400bにおいて、圧縮機3を異常過熱が原因で停止させた後、圧縮機3の温度が低下して圧縮機3を駆動させるときに使用する温度が、実施の形態1と異なる。図8は、実施の形態3に係る室外機400bの圧縮機3異常過熱保護動作を示すフローチャートである。室外機400bにおいて圧縮機3が駆動を開始すると(ステップS201)、サーミスタ4は、圧縮機3の外郭温度を検出し、検出した外郭温度を抵抗値に変換する(ステップS202)。サーミスタ入力回路115は、サーミスタ4から取得した抵抗値を第1の電圧値に変換する(ステップS203)。ヒステリシスコンパレータ回路118は、第1の電圧値と第2の電圧値とを比較する(ステップS204)。
第1の電圧値が第2の電圧値未満の場合(ステップS205:No)、ヒステリシスコンパレータ回路118は、圧縮機3の外郭温度は保護温度T1[℃]未満であるとして(ステップS206)、制御電圧遮断回路111に対して、第1の制御信号を出力する(ステップS207)。制御電圧遮断回路111は、ヒステリシスコンパレータ回路118から取得した第1の制御信号に基づいて、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108に対して、制御電圧生成回路110から出力されたインバータ制御電圧112を供給する。圧縮機3は、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108の制御によって、継続して駆動する。ヒステリシスコンパレータ回路118は、ステップS204に戻って、第1の電圧値と第2の電圧値との比較を継続して行う。
圧縮機3の故障などで異常過熱が発生し、圧縮機3の外郭温度が上昇することによって、第1の電圧値が第2の電圧値以上になった場合(ステップS205:Yes)、ヒステリシスコンパレータ回路118は、圧縮機3の外郭温度は保護温度T1[℃]以上であるとして(ステップS208)、制御電圧遮断回路111に対して、第2の制御信号を出力する(ステップS209)。制御電圧遮断回路111は、ヒステリシスコンパレータ回路118から取得した第2の制御信号に基づいて、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108に対して、制御電圧生成回路110から出力されたインバータ制御電圧112の供給を遮断する(ステップS210)。インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108は、インバータ制御電圧112が供給されなくなったため、動作を停止する。圧縮機3は、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108の動作が停止したため、駆動を停止する(ステップS211)。これにより、室外機400bは、保護動作によって圧縮機3を停止させ、圧縮機3のさらなる異常過熱を防ぐことができる。
圧縮機3が駆動を停止したことによって、圧縮機3の外郭温度は低下する。ヒステリシスコンパレータ回路118は、第1の電圧値と第3の電圧値とを比較する(ステップS212)。第1の電圧値が第3の電圧値以上の場合(ステップS213:No)、ヒステリシスコンパレータ回路118は、圧縮機3の外郭温度は復帰温度T2[℃]以上であるとして(ステップS214)、制御電圧遮断回路111に対して第2の制御信号を出力する(ステップS215)。ヒステリシスコンパレータ回路118は、ステップS212に戻って、第1の電圧値と第3の電圧値との比較を継続して行う。
第1の電圧値が第3の電圧値未満の場合(ステップS213:Yes)、ヒステリシスコンパレータ回路118は、圧縮機3の外郭温度は復帰温度T2[℃]未満であるとして(ステップS216)、制御電圧遮断回路111に対して第1の制御信号を出力する(ステップS217)。制御電圧遮断回路111は、ヒステリシスコンパレータ回路118から取得した第1の制御信号に基づいて、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108に対して、制御電圧生成回路110から出力されたインバータ制御電圧112を供給する(ステップS218)。これにより、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108は動作を開始する。圧縮機3は、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108の制御によって、駆動を開始する(ステップS219)。インバータ制御マイコン105は、インバータ制御電圧112が供給され、パワーオンリセットにて初期立ち上げを行なうことによって、安定した復帰動作を実現することができる。
図9は、実施の形態3に係る室外機400bの圧縮機3異常過熱保護動作の内容を示す図である。各図の横軸は時間を示す。図9(a)はサーミスタ4で検出される圧縮機3の外郭温度を示す。縦軸は温度を示す。図9(b)はサーミスタ入力回路115からヒステリシスコンパレータ回路118に入力される電圧値すなわち第1の電圧値を示す。縦軸は電圧を示す。図9(c)はヒステリシスコンパレータ回路118が制御電圧遮断回路111に出力する制御信号を示す。ここでは、ハイ(H)のときが第1の制御信号を出力している状態を示し、ロー(L)のときが第2の制御信号を出力している状態を示す。前述のように、閾値電圧V1[V]は、サーミスタ4で検出された圧縮機3の外郭温度が保護温度T1[℃]のときに、サーミスタ入力回路115からヒステリシスコンパレータ回路118に入力される第1の電圧値に相当する基準電圧である。また、閾値電圧V2[V]は、サーミスタ4で検出された圧縮機3の外郭温度が復帰温度T2[℃]のときに、サーミスタ入力回路115からヒステリシスコンパレータ回路118に入力される第1の電圧値に相当する基準電圧である。ヒステリシスコンパレータ回路118は、圧縮機3の駆動開始後、第1の電圧値が第2の電圧値未満のときは第1の制御信号を出力し、第1の電圧値が第2の電圧値以上になると第2の制御信号を出力する。ヒステリシスコンパレータ回路118は、第2の制御信号出力後、圧縮機3が駆動を停止して圧縮機3の外郭温度が低下し、第1の電圧値が第3の電圧値未満になると第1の制御信号を出力する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、空気調和機10bにおいて、室外機400bでは、ヒステリシスコンパレータ回路118が第1の電圧値と保護温度T1[℃]に対応した第2の電圧値とを比較した電位差に基づく制御信号を出力し、制御電圧供給回路117からの制御電圧の供給を制御する。第1の電圧値が保護温度T1[℃]に対応する第2の電圧値以上の場合、制御電圧供給回路117がインバータ制御電圧112の供給を遮断して、圧縮機3の駆動を停止させる。また、異常過熱保護動作による停止後に圧縮機3の温度が低下した場合、具体的には、第1の電圧値が復帰温度T2[℃]に対応する第3の電圧値未満になった場合、ハードウェア回路によって、自動でインバータ制御電圧112の供給を開始し、圧縮機3の駆動を開始することとした。インバータ制御電圧112の供給を遮断する保護温度T1[℃]と復帰温度T2[℃]との間にヒステリシス幅を設けることにより、室外機400bは、圧縮機3の外郭温度が復帰温度T2[℃]まで下がった状態で圧縮機3の駆動を再開させることができ、短時間で圧縮機3の駆動を停止および再開させる不安定な動作を繰り返し行う事態を回避することができる。
室外機400bにおいて、第3の電圧値は室外機基板100b上の抵抗値で容易かつ安価に設定および変更ができる。これにより、室外機400bの設計者は、室外機400bに搭載される圧縮機3の仕様に合わせて、最適な保護温度を設定することができる。また、室外機400bの設計者は、圧縮機3、室外機基板100bなどの部品のレイアウトの制約を受けることなく、室外機400bを設計することができる。
実施の形態4.
実施の形態2では、室外機400aにおいて、圧縮機3の異常過熱時にインバータ制御電圧112の供給を遮断する保護温度、および圧縮機3の温度が下がってインバータ制御電圧112の供給を再開する復帰温度は同じT1[℃]であった。実施の形態4では、保護温度と復帰温度とを異なる温度とする。実施の形態2および実施の形態3と異なる部分について説明する。
図10は、実施の形態4に係る空気調和機10cの構成例を示すブロック図である。実施の形態4に係る空気調和機10cは、実施の形態2の空気調和機10aに対して、室外機400aを室外機400cに置き換えたものである。室外機400cは、実施の形態2の室外機400aに対して、室外機基板100aを室外機基板100cに置き換えたものである。室外機基板100cは、実施の形態2の室外機基板100aに対して、コンパレータ回路114をヒステリシスコンパレータ回路118に置き換えたものである。ヒステリシスコンパレータ回路118は、サーミスタ入力回路116aから取得した第1の電圧値と、第2の電圧値とを比較し、第1の電圧値と第2の電圧値との電位差に基づく制御信号を制御電圧遮断回路111に出力する。また、ヒステリシスコンパレータ回路118は、第1の電圧値が第2の電圧値以上になって第2の制御信号を出力した後、第1の電圧値と、圧縮機3の復帰温度T2[℃]に対応する閾値電圧V2[V]である第3の電圧値とを比較し、第1の電圧値と第3の電圧値との電位差に基づく制御信号を制御電圧遮断回路111に出力する。
実施の形態4では、室外機400cにおいて、圧縮機3を異常過熱が原因で停止させた後、圧縮機3の温度が低下して圧縮機3を駆動させるときに使用する温度が、実施の形態2と異なる。室外機400cでのその他の動作は、実施の形態2の室外機400aと同様である。実施の形態4では、図8に示す実施の形態3のフローチャートの説明において、サーミスタ4の部分をサーミスタ5aに読み替え、サーミスタ入力回路115の部分をサーミスタ入力回路116aに読み替える。なお、室外機400cにおける圧縮機3、サーミスタ5a、および室外機基板100cの配置例は、図6に示す実施の形態2の室外機400aにおける圧縮機3、サーミスタ5a、および室外機基板100aの配置例と同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、空気調和機10cにおいて、室外機400cでは、サーミスタ入力回路116aが第1の電圧値をヒステリシスコンパレータ回路118および室外機制御マイコン106に出力することによって、1組のサーミスタ5aおよびサーミスタ入力回路116aを、通常時の運転制御に使用するとともに圧縮機3の異常過熱保護として、兼用して使用することとした。これにより、室外機400cは、実施の形態3の室外機400bと同様の効果が得られるとともに、実施の形態3の室外機400bと比較して部品数を低減することができる。
なお、実施の形態1から実施の形態4では、空気調和機は、異常過熱発生時の保護動作において、制御電圧供給回路117がインバータ制御電圧112の供給を遮断する対象をインバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、およびインバータ制御回路108としていたが一例であり、いずれか1つであってもよい。空気調和機は、インバータモジュール104、インバータ制御マイコン105、インバータ制御回路108のうちの1つに対してインバータ制御電圧112の供給を遮断することによって、圧縮機3すなわちモータ6の駆動を停止させることができ、同様の効果を得ることができる。
また、実施の形態1から実施の形態4では、空気調和機は、異常過熱発生時の保護対象を圧縮機3としていたが一例であり、インバータモジュール104を使用してモータ6を駆動する製品であれば、ファンモータ、ポンプなどを保護対象にしてもよい。空気調和機は、ファンモータ、ポンプなどを保護対象にした場合でも、実施の形態1から実施の形態4で説明した圧縮機3に対する異常過熱保護と同様の効果を得ることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 交流電源、2 リアクタ、3 圧縮機、4,5,5a サーミスタ、6 モータ、10,10a,10b,10c 空気調和機、100,100a,100b,100c 室外機基板、101 コイル、102 ダイオードブリッジ、103 平滑コンデンサ、104 インバータモジュール、105 インバータ制御マイコン、106 室外機制御マイコン、107 室外通信回路、108 インバータ制御回路、109 過電流検出回路、110 制御電圧生成回路、111 制御電圧遮断回路、112 インバータ制御電圧、113 インバータ制御電圧グランド、114 コンパレータ回路、115,116,116a サーミスタ入力回路、117 制御電圧供給回路、118 ヒステリシスコンパレータ回路、200 室内機基板、201 室内通信回路、202 室内機制御マイコン、203 リモコン通信回路、300 リモコン、400,400a,400b,400c 室外機、500 室内機。

Claims (8)

  1. 交流電力を直流電力に変換する電力変換回路と、
    前記直流電力を交流電力に変換して負荷へ供給し、前記負荷の動作を制御する駆動回路と、
    前記負荷の外郭温度を検出し、前記外郭温度に基づく検出値を出力する温度検出部と、
    前記検出値を第1の電圧値に変換する変換回路と、
    前記第1の電圧値と閾値電圧である第2の電圧値とを比較し、前記第1の電圧値と前記第2の電圧値との電位差に基づく制御信号を出力するコンパレータ回路と、
    前記直流電力を用いて前記駆動回路に供給する制御電圧を生成し、前記制御信号に基づいて、前記駆動回路への前記制御電圧の供給を制御する制御電圧供給回路と、
    を備え、
    前記負荷はモータであり、
    前記モータの外郭温度に基づいて、前記駆動回路への前記制御電圧の供給を遮断して前記モータの駆動を停止させ、または前記駆動回路へ前記制御電圧を供給して前記モータを駆動させ
    前記変換回路は、前記モータが搭載された室外機の動作を制御する室外機制御部、および前記コンパレータ回路に前記第1の電圧値を出力する空気調和機。
  2. 負荷の動作を制御する駆動回路と、
    前記負荷の外郭温度を検出し、前記外郭温度に基づく検出値を出力する温度検出部と、
    前記検出値を第1の電圧値に変換する変換回路と、
    前記第1の電圧値と閾値電圧である第2の電圧値とを比較し、前記第1の電圧値と前記第2の電圧値との電位差に基づく制御信号を出力するコンパレータ回路と、
    前記制御信号に基づいて、前記駆動回路への制御電圧の供給を制御する制御電圧供給回路と、
    を備え
    前記負荷はモータであり、
    前記モータの外郭温度に基づいて、前記モータの駆動を停止させ、または前記モータを駆動させ、
    前記変換回路は、前記モータが搭載された室外機の動作を制御する室外機制御部、および前記コンパレータ回路に前記第1の電圧値を出力する空気調和機。
  3. 前記コンパレータ回路は、前記第1の電圧値が前記第2の電圧値未満の場合、前記制御電圧を供給することを指示する制御信号である第1の制御信号を出力し、前記第1の電圧値が前記第2の電圧値以上の場合、前記制御電圧の供給を遮断することを指示する制御信号である第2の制御信号を出力する、
    請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記コンパレータ回路は、前記変換回路から前記第1の電圧値の取得を開始後、前記第1の電圧値が前記第2の電圧値未満の場合、前記制御電圧を供給することを指示する制御信号である第1の制御信号を出力し、前記第1の電圧値が前記第2の電圧値以上の場合、前記制御電圧の供給を遮断することを指示する制御信号である第2の制御信号を出力し、前記第2の制御信号出力後、前記第1の電圧値が、前記第2の電圧値よりも小さい閾値電圧である第3の電圧値未満になった場合、前記第1の制御信号を出力する、
    請求項1または2に記載の空気調和機。
  5. 負荷の動作を制御する駆動回路と、
    前記負荷の外郭温度を検出し、前記外郭温度に基づく検出値を出力する温度検出部と、
    前記検出値を第1の電圧値に変換する変換回路と、
    前記第1の電圧値と閾値電圧である第2の電圧値とを比較し、前記第1の電圧値と前記第2の電圧値との電位差に基づく制御信号を出力するコンパレータ回路と、
    前記制御信号に基づいて、前記駆動回路への制御電圧の供給を制御する制御電圧供給回路と、
    を備え、
    前記コンパレータ回路は、前記変換回路から前記第1の電圧値の取得を開始後、前記第1の電圧値が前記第2の電圧値未満の場合、前記制御電圧を供給することを指示する制御信号である第1の制御信号を出力し、前記第1の電圧値が前記第2の電圧値以上の場合、前記制御電圧の供給を遮断することを指示する制御信号である第2の制御信号を出力し、前記第2の制御信号出力後、前記第1の電圧値が、前記第2の電圧値よりも小さい閾値電圧である第3の電圧値未満になった場合、前記第1の制御信号を出力する空気調和機。
  6. 前記駆動回路は、直流電力を交流電力に変換して前記交流電力を前記負荷へ供給するインバータモジュールを備え、
    前記制御電圧供給回路は、前記第2の制御信号を取得した場合、前記インバータモジュールへの前記制御電圧の供給を遮断する、
    ことによって前記負荷の駆動を停止させる請求項またはに記載の空気調和機。
  7. 前記駆動回路は、直流電力を交流電力に変換して前記交流電力を前記負荷へ供給するインバータモジュールと、前記インバータモジュールを制御するインバータ制御部とを備え、
    前記制御電圧供給回路は、前記第2の制御信号を取得した場合、前記インバータ制御部への前記制御電圧の供給を遮断する、
    ことによって前記負荷の駆動を停止させる請求項またはに記載の空気調和機。
  8. 前記制御電圧供給回路は、前記第2の制御信号を取得後に前記第1の制御信号を取得した場合、前記インバータ制御部へ前記制御電圧を供給し、
    前記インバータ制御部は、前記制御電圧の供給遮断後に前記制御電圧が供給された場合、パワーオンリセットにて初期立ち上げ処理を行う、
    請求項に記載の空気調和機。
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