JP6858589B2 - 炭素含有廃棄物処理方法 - Google Patents

炭素含有廃棄物処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6858589B2
JP6858589B2 JP2017029529A JP2017029529A JP6858589B2 JP 6858589 B2 JP6858589 B2 JP 6858589B2 JP 2017029529 A JP2017029529 A JP 2017029529A JP 2017029529 A JP2017029529 A JP 2017029529A JP 6858589 B2 JP6858589 B2 JP 6858589B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
waste
containing waste
hydrogen peroxide
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017029529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018058057A (ja
Inventor
雄哉 佐野
雄哉 佐野
香奈 宮武
香奈 宮武
淳一 寺崎
淳一 寺崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Priority to CN201780059424.7A priority Critical patent/CN109790979B/zh
Priority to PCT/JP2017/025384 priority patent/WO2018061404A1/ja
Publication of JP2018058057A publication Critical patent/JP2018058057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6858589B2 publication Critical patent/JP6858589B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/82Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]

Description

本発明は、炭素含有廃棄物、特に、炭素繊維を含む廃プラスチックを焼却して処理する方法に関する。
近年、軽量且つ高強度な構造材料として、樹脂又は金属等のマトリックス材料と炭素化合物とで形成された複合材料の需要が、飛躍的に増大している。特に、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂からなるマトリックス材料と炭素繊維とを複合化した炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber reinforced plastics)の需要の増大は、目覚ましいものがある。
その一方で、その需要の増大に伴い、炭素繊維を含む廃プラスチックをはじめ、BOF(Biomass oil fuel)、ASR(Automobile shredder residue)、RPF(Refuse derived paper and plastics densified fuel)、RDF(Refuse derived fuel)、木屑、廃タイヤ、ゴム屑、吸水性ポリマーの廃棄物、都市ゴミ、熱硬化性・熱可塑性樹脂の廃棄物、廃FRP(Fiber reinforced plastics)、カーボンファイバーの廃棄物、光ファイバーの廃棄物、太陽電池の廃棄物等の炭素化合物を含有する廃棄物の廃棄量も増大している。
このような炭素含有廃棄物の処理方法としては、セメント製造プロセスにおいて、炭素含有廃棄物等を代替燃料として有効利用しながら焼却して処理する方法がある。
しかし、炭素含有廃棄物を焼却して処理すると、炭素含有廃棄物が難燃性であった場合等には、炭素含有廃棄物に含まれる炭素化合物が燃え残り、その燃え残った炭素化合物が、排ガス中に混入してしまうことがあった。その結果、排ガスの集塵設備(電気集塵機、バグフィルタ等)において、それらに付着した炭素化合物に起因する故障(電気短絡事故、フィルタの損傷等)が生じるおそれがあるという問題があった。
そのような問題を回避する方法としては、セメント製造プロセスによる処理を行う前に、炭素含有廃棄物から炭素繊維等の炭素化合物を除去する処理を行うという方法があるが、事前の処理を行うことは非常に煩雑であった。
そこで、事前に炭素化合物を除去する処理を省略することができる処理方法として、炭素含有廃棄物の平均粒子径が3mm以下になるように粉砕した後、その粉砕した炭素含有廃棄物を、セメントキルンの内部温度が1200℃以上である位置に供給するという方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−131463号公報
しかし、特許文献1に記載の方法は、高強度の炭素含有廃棄物を平均粒子径が3mm以下の極めて小さい粒子となるまで細かく粉砕する必要があり、その粉砕のために多大な労力が必要になるという問題があった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、少ない労力で炭素含有廃棄物に含まれる炭素化合物を十分に燃焼させることができる炭素含有廃棄物処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の炭素含有廃棄物処理方法は、炭素含有廃棄物を焼却する炭素含有廃棄物処理方法であって、前記炭素含有廃棄物と、界面活性剤及び過酸化水素とを接触させた後、該炭素含有廃棄物を焼却することを特徴とする。
本発明の炭素含有廃棄物処理方法では、界面活性剤によって炭素含有廃棄物の濡れ性が改善するので、過酸化水素(H)が炭素含有廃棄物(すなわち、それに含まれる炭素化合物)に十分に接触する。そして、焼却時には、その過酸化水素に含まれる酸素と炭素含有廃棄物に含まれる炭素化合物が効率よく反応するので、炭素化合物のサイズ(すなわち、炭素含有廃棄物の平均粒子径)を極めて小さくしなくても、炭素化合物を十分に燃焼させることができる。
したがって、本発明の炭素含有廃棄物処理方法によれば、事前に炭素化合物の除去を行う必要がなく、また、炭素含有廃棄物の平均粒子径を3mm以下の極めて小さいサイズにしなくてもよいので、少ない労力で炭素含有廃棄物に含まれる炭素化合物を十分に燃焼させることができる。
なお、本発明における過酸化水素による炭素化合物の燃焼性改善効果は、詳細は不明であるものの、焼却の処理(例えば、セメントキルン等の焼却設備)に供給された過酸化水素が比較的低い温度域で解離して活性酸素ラジカルを放出し、その活性酸素ラジカルが炭素化合物の燃焼反応を促進することに起因する効果であると推測される。
本発明は、他の観点においては、炭素含有廃棄物を焼却する炭素含有廃棄物処理方法であって、前記炭素含有廃棄物に界面活性剤を接触させて小径化し、これに更に過酸化水素を接触させた後、該炭素含有廃棄物を焼却することを特徴とする炭素含有廃棄物処理方法を提供する。
上記の観点の炭素含有廃棄物処理方法では、界面活性剤及び過酸化水素を用いるので、上述したとおり、炭素含有廃棄物に含まれる炭素化合物の燃焼反応を促進し、これにより燃焼性改善効果が得られる。加えて、炭素含有廃棄物を小径化して過酸化水素を接触させるので、燃焼性改善効果がより高められる。また、炭素含有廃棄物に界面活性剤を接触させて小径化するので、その界面活性剤により、炭素含有廃棄物の小径化の際、あるいは炭素含有廃棄物の小径化後の発塵を抑制することができる。
本発明の炭素含有廃棄物処理方法においては、前記過酸化水素の量は、前記炭素含有廃棄物の量を100質量部としたとき、15質量部以上、且つ、100質量部以下であることが好ましい。炭素含有廃棄物の量を100質量部としたときに、過酸化水素の量が15質量部未満であると、十分に炭素含有廃棄物の燃焼性改善効果を得られないことがある。一方、過酸化水素の量の上限については、炭素含有廃棄物の燃焼性改善の観点からは制約が生じない。しかし、薬剤コスト等の観点から、炭素含有廃棄物の量を100質量部としたときに、過酸化水素の量が100質量部を超えると、コストが増加してしまうので好ましくない。
また、本発明の炭素含有廃棄物処理方法においては、前記界面活性剤の量は、前記過酸化水素の量を100質量部としたとき、0.01質量部以上、且つ、25質量部以下であることが好ましい。過酸化水素の量を100質量部としたときに、界面活性剤の量が0.01質量部未満であると、十分に炭素含有廃棄物の燃焼性改善効果を得られないことがある。一方、過酸化水素の量の上限については、炭素含有廃棄物の燃焼性改善の観点からは制約が生じない。しかし、薬剤コスト等の観点から、過酸化水素の量を100質量部としたときに、界面活性剤の量が25質量部を超えると、コストが増加してしまうので好ましくない。
また、本発明の炭素含有廃棄物処理方法においては、前記炭素含有廃棄物の平均粒子径は、10mm以下であることが好ましい。燃焼性改善効果は、炭素含有廃棄物の平均粒子径を極めて小さくしなくても得ることができるが、平均粒子径を10mm程度まで小さくすると、特にその効果が大きくなる。
また、本発明の炭素含有廃棄物処理方法においては、前記炭素含有廃棄物は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber reinforced plastics)の廃棄物(以下、「廃CFRP」という。)、BOF(Biomass oil fuel)、ASR(Automobile shredder residue)、RPF(Refuse derived paper and plastics densified fuel)、RDF(Refuse derived fuel)、木屑、廃タイヤ、ゴム屑、吸水性ポリマーの廃棄物、都市ゴミ、熱硬化性・熱可塑性樹脂の廃棄物、廃FRP(Fiber reinforced plastics)、カーボンファイバーの廃棄物、光ファイバーの廃棄物、及び、太陽電池の廃棄物からなる群から選択される一以上の廃棄物であることが好ましい。
これらの廃棄物には炭素化合物が含まれているので、これらの廃棄物が処理対象物である場合には、上記の方法によって効果的に処理することができる。
また、本発明の炭素含有廃棄物処理方法においては、前記炭素含有廃棄物は、炭素繊維を含むものであることが好ましい。処理対象物が炭素化合物を含む廃棄物であれば燃焼促進効果を得ることができるものであるが、炭素化合物が炭素繊維であるものに対して、特に高い燃焼促進効果を得ることができる。
また、本発明の炭素含有廃棄物処理方法においては、前記炭素含有廃棄物と、界面活性剤及び過酸化水素とを接触させた後、該炭素含有廃棄物をセメント製造設備で焼却するようにしてもよい。
試験例1において、炭素含有廃棄物を廃CFRPとしたときの熱重量測定試験の結果を示すグラフであり、縦軸は試料の重量減少率(質量%)を示し、横軸は加熱温度(℃)を示す。 試験例1において、炭素含有廃棄物を廃タイヤとしたときの熱重量測定試験の結果を示すグラフであり、縦軸は試料の重量減少率(質量%)を示し、横軸は加熱温度(℃)を示す。
本発明は、炭素含有廃棄物を焼却して処理する炭素含有廃棄物処理方法に関する。
その処理対象物としては、炭素化合物を含有する廃棄物であればよく、特に制限はないが、具体的には、例えば、廃CFRP、BOF、ASR、RPF、RDF、木屑、廃タイヤ、ゴム屑、吸水性ポリマーの廃棄物、都市ゴミ、熱硬化性・熱可塑性樹脂の廃棄物、廃FRP、カーボンファイバーの廃棄物、光ファイバーの廃棄物、太陽電池の廃棄物などが挙げられる。廃棄物は1種類を処理対象物としてもよく、あるいは2種以上を処理対象物としてもよい。
本発明の処理方法においては、上記炭素含有廃棄物に、界面活性剤と過酸化水素とを接触させる。
界面活性剤としては、アニオン系、ノニオン系及びカチオン系の各種界面活性剤のうちから選択される1種以上であればよく、特に、アニオン系又はノニオン系の界面活性剤を用いることが好ましい。
アニオン系の界面活性剤としては、例えば、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルキル硫酸エステルナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、アルファスルホ脂肪酸エステルナトリウム、アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム、アルキルスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
また、ノニオン系の界面活性剤としては、例えば、しょ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等が挙げられる。
界面活性剤の量は、炭素含有廃棄物の量を100質量部としたときに、0.1質量部以上10質量部以下、好ましくは0.5量部以上6質量部以下、より好ましくは1質量部以上3質量部以下である。
また、界面活性剤の量は、過酸化水素の量を100質量部としたときに、0.01質量部以上25質量部以下、好ましくは0.2量部以上20質量部以下、より好ましくは0.3質量部以上15質量部以下である。
界面活性剤の量が上記の範囲でない場合には、十分に炭素含有廃棄物の燃焼性改善効果を得られないことがある。
過酸化水素は、純度等が特に限定されるものではなく、30%水溶液等、通常に入手が可能なものを用いればよい。
過酸化水素の量は、炭素含有廃棄物の量を100質量部としたときに、15質量部以上、好ましくは30質量部以上、より好ましくは45質量部以上である。
過酸化水素の量の下限については、炭素含有廃棄物の量を100質量部としたときに、過酸化水素の量が15質量部未満であると、十分に炭素含有廃棄物の燃焼性改善効果を得られないことがある。
過酸化水素の量の上限については、炭素含有廃棄物の燃焼性改善の観点からは制約が生じない。しかし、薬剤コスト等の観点から炭素含有廃棄物の量を100質量部としたときに、過酸化水素の量が100質量部を超えると、コストが増加してしまうので好ましくない。
本発明の処理方法において、上記炭素含有廃棄物と、上記界面活性剤及び過酸化水素とを接触させる方法に、特に制限はない。すなわち、炭素含有廃棄物に、界面活性剤と過酸化水素とが作用するようにすればよい。具体的には、例えば、炭素含有廃棄物に対して、界面活性剤及び/又は過酸化水素を滴下、噴霧、塗布等したりすればよく、必要に応じてそれとともに混合、攪拌等の操作を施してもよい。あるいは、炭素含有廃棄物を界面活性剤及び/又は過酸化水素を含んだ溶液に含浸させたり、必要に応じてその炭素含有廃棄物を揺動させながらその含浸を行ったりしてもよい。あるいは、また、界面活性剤及び/又は過酸化水素が気化した雰囲気下に炭素含有廃棄物を静置して曝露したり、必要に応じてその炭素含有廃棄物を揺動させながらその雰囲気下に曝露したりしてもよい。より典型的には、例えば、焼却設備の内部で炭素含有廃棄物の周囲で過酸化水素の熱分解が生じる環境が構成される方法などであってもよい。
界面活性剤と過酸化水素とは、混合状態で用いてもよく、各別の形態で用いてもよい。両者を混合状態で用いる場合には、その混合方法は特に限定されず、液体の混合方法として一般的なものであればどのような方法であってもよい。例えば、混合割合の多い過酸化水素に所定量の界面活性剤を添加した後、撹拌すれることによって混合すればよい。また、両者をともに含有する水溶液を調製して用いてもよい。一方、界面活性剤と過酸化水素とを各別の形態で用いる場合にも、水溶液の形態を別々に調製して用いることができる。ただし、界面活性剤を含む水溶液を調製する場合には、かかる水溶液の粘性を大きくしない観点から、水100質量部に対して界面活性剤を0.1質量部〜30質量部添加して調製されたものであることが好ましく、1質量部〜10質量部添加して調製されたものであることがより好ましい。
また、界面活性剤と過酸化水素とを、炭素含有廃棄物に接触させるタイミングについては、特に制限はない。すなわち、例えば、炭素含有廃棄物を焼却のための設備に投入する前であってもよく、投入と同時であってもよく、投入した後であってもよい。加えて、界面活性剤と過酸化水素とを各別の形態で用いる場合にも、それらを炭素含有廃棄物に接触させるタイミングについては、特に制限はない。すなわち、過酸化水素より先に界面活性剤を炭素含有廃棄物に接触させてもよく、同時に接触させてもよく、過酸化水素よりあとに界面活性剤を炭素含有廃棄物に接触させてもよい。ただし、炭素含有廃棄物に十分な濡れ性を付与する観点からは、界面活性剤を過酸化水素より先に炭素含有廃棄物に接触させることが好ましい。
一方、本発明の他の態様では、炭素含有廃棄物に界面活性剤を接触させて小径化し、これに更に過酸化水素を接触させる。これによれば、その小径化により、燃焼性改善効果がより高められる。また、界面活性剤により、炭素含有廃棄物の小径化の際、あるいは炭素含有廃棄物の小径化後の発塵が抑制される。
上記の形態においても、界面活性剤と過酸化水素とを、炭素含有廃棄物に接触させるタイミングについては、特に制限はない。すなわち、例えば、炭素含有廃棄物を焼却のための設備に投入する前であってもよく、投入と同時であってもよく、投入した後であってもよい。より具体的には、例えば、小径化した炭素含有廃棄物に界面活性剤及び過酸化水素を滴下した後、又は、界面活性剤及び過酸化水素を含む溶液に小径化した炭素含有廃棄物を含浸した後、又は、界面活性剤を滴下して小径化した炭素含有廃棄物に過酸化水素を滴下した後、又は、界面活性剤を滴下して小径化した炭素含有廃棄物を過酸化水素に含浸した後、焼却設備にそれらを投入する方法であってもよいし、焼却設備に小径化した炭素含有廃棄物を投入する際に、もしくは投入した後に、焼却設備の内部に界面活性剤及び過酸化水素を噴霧して、焼却設備の内部でそれらを接触させる、又は、界面活性剤を滴下して小径化した炭素含有廃棄物を焼却設備に投入した後、焼却設備の内部に過酸化水素を噴霧して、焼却設備の内部でそれらを接触させる方法などであってもよい。
以下、本発明の炭素含有廃棄物処理方法について、処理対象物を廃CFRP又は廃タイヤとし、その処理対象物をセメントキルンでサーマルリサイクル又はケミカルリサイクルするために、本発明の処理を行う場合を例として、更に詳細に説明する。
まず、処理対象物である廃CFRPについて説明する。炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber reinforced plastics)は、軽量でありながら機械的特性や耐蝕性に非常に優れた構造材料である。炭素繊維の含有率は、一般的に、30質量%〜80質量%程度とされている。なお、CFRPの炭素繊維の含有率は、JIS K 7075「炭素繊維強化プラスチックの繊維含有率及び空洞率試験方法」に準拠した試験方法で求めることができる。
CFRPで用いられる炭素繊維としては、グラファイト状の炭素から形成され、剛性等の機械的特性に優れた繊維が用いられている。具体的には、炭素繊維としては、例えば、ポリアクリロニトリル系、ピッチ系又はセルロース系繊維等を酸化性雰囲気中で150℃〜400℃に加熱して耐炎化処理を行なった後、不活性雰囲気中で300℃〜2500℃で炭化又は黒鉛化処理をして得られたものの他、水蒸気等の半活性雰囲気で賦活化した活性炭素繊維等が挙げられる。
CFRPで用いられるマトリックス材料としては、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂が用いられている。具体的には、熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミド樹脂、またはポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
次に、廃タイヤについて説明する。タイヤの材料構成は、トラック用等の大型タイヤは天然ゴム(cis1,4−ポリイソプレン)、乗用車用等の小型タイヤは合成ゴム(SBR、スチレン−ブタジエンランダム共重合体)と大まかに主原料が異なるが、ゴムが40質量%〜60質量%、カーボンブラックや硫黄等の配合剤が20質量%〜40質量%、スチール及びテキスタイルから成るタイヤコードが10質量%〜20質量%、ビードワイヤーが3質量%〜10質量%とされる。
本実施形態においては、まず、上記のような構成成分からなる廃CFRP又は廃タイヤを、回転型カッター式剪断粗砕機等の粉砕設備で50mm以下に粗砕した後、ジョークラッシャ、ロールミル、ローラーミル、破砕機等の粉砕設備によって所定の大きさに小径化する。なお、廃タイヤ等の燃焼性の良好な成分を比較的多く含む廃棄物については、50mm以下に粗砕した段階で粉砕を終了してもよい。また、廃CFRP等の比較的硬い廃棄物の粉砕作業を効率的に行うためには、後段の粉砕設備にはセパレーター等の分級装置を付設すると好ましい。
ここで、小径化処理後の廃CFRP又は廃タイヤの平均粒子径は、小径化処理後に乾燥させたそれらをJIS Z 8801「試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい」に規定された篩を使用してふるい分けし、その篩上に残分した試料の50質量%に相当する径を算出することにより求めることができる。
なお、本発明の処理方法においては、過度に労力のかかる小径化は必ずしも、必要ではないが、効率的に処理を行うためには、廃CFRP又は廃タイヤをある程度小径化することが好ましい。具体的には、廃CFRPの場合10mm以下、好ましくは7mm以下とするとよい。廃タイヤの場合、50mm以下、好ましくは30mm以下とするとよい。
次に、小径化した廃CFRP又は廃タイヤと界面活性剤及び過酸化水素とを接触させる。この接触の方法としては、上述したように、廃CFRP又は廃タイヤの周囲で過酸化水素の熱分解が生じる環境がセメントキルンの内部で構成される方法等であればよい。さらに、廃CFRP又は廃タイヤの小径化において、界面活性剤を滴下した廃CFRP又は廃タイヤを小径化して、界面活性剤を含む廃CFRP又は廃タイヤを得た後、この界面活性剤を含む廃CFRP又は廃タイヤと過酸化水素を接触させる方法でもよい。
具体的には、例えば、小径化した廃CFRP又は廃タイヤに界面活性剤及び過酸化水素を滴下した後、又は、界面活性剤及び過酸化水素に小径化した廃CFRP又は廃タイヤを含浸した後、又は、界面活性剤を滴下して小径化した廃CFRP又は廃タイヤに過酸化水素を滴下した後、又は、界面活性剤を滴下して小径化した廃CFRP又は廃タイヤを過酸化水素に含浸した後、セメントキルンにそれらを投入する方法であってもよいし、セメントキルンに小径化したCFRP又は廃タイヤを投入した後、セメントキルンの内部に界面活性剤及び過酸化水素を噴霧して、セメントキルンの内部でそれらを接触させる、又は、界面活性剤を滴下して小径化した廃CFRP又は小径化したタイヤを焼却設備に投入した後、焼却設備の内部に過酸化水素を噴霧して、焼却設備の内部でそれらを接触させる方法であってもよい。セメントキルンへの廃CFRP又は廃タイヤの投入箇所は、特に限定されるものではなく、窯前側(キルンバーナー側)からでも、窯尻側からでも、仮焼炉からのいずれであってもよい。
ただし、過酸化水素の沸点が141℃(純度90%)であり、過酸化水素はセメントキルンに投入すると直ちに熱分解するので、過酸化水素による燃焼性改善効果を効率的に利用するためには、セメントキルンの内部で接触させる方法を用いる場合には、廃CFRP又は廃タイヤと、界面活性剤及び過酸化水素とを、共通のもしくはごく近傍の箇所から、同時にもしくは実質的に同時にセメントキルンへ投入することが好ましい。
具体的には、例えば、キルンバーナー等に廃CFRP又は廃タイヤの第1の吹込み用ポートを設置するとともに、その第1の吹込み用ポートに隣り合うように界面活性剤及び過酸化水素、または過酸化水素のみの第2の吹込み用ポートを設置するようにすればよい。
最後に、廃CFRP又は廃タイヤを、これに接触させた界面活性剤及び過酸化水素と共に、セメントキルンの内部で加熱する。加熱温度は、固定炭素の燃焼温度域(500℃〜800℃)を超える温度にすることが好ましい。ここで、固定炭素とは、炭素含有廃棄物中に揮発しない形態で存在する炭素化合物のことをいい、廃CFRPに含まれる炭素繊維などが含まれる。
以上説明したように、本発明の処理方法では、界面活性剤によって炭素含有廃棄物の濡れ性が改善するので、過酸化水素(H)が炭素含有廃棄物(すなわち、それに含まれる炭素化合物)に十分に接触する。そして、焼却時には、その過酸化水素に含まれる酸素と炭素含有廃棄物に含まれる炭素化合物とが効率よく反応するので、炭素化合物のサイズ(すなわち、廃CFRP又は廃タイヤの平均粒子径)を極めて小さくしなくても、炭素化合物を十分に燃焼させることができる。
したがって、本発明の処理方法によれば、事前に炭素化合物の除去を行う必要もなく、また、廃CFRPの平均粒子径を3mm以下の極めて小さいサイズにしなくてもよいので、少ない労力で廃CFRPに含まれる炭素化合物を十分に燃焼させることができる。同様に、廃タイヤでは、10mm以下の極めて小さいサイズにしなくても、短時間で十分に燃焼させることができる。
なお、本実施形態においては、炭素含有廃棄物の焼却設備としてセメント製造設備であるセメントキルンの例を説明したが、本発明の処理方法においては、セメントキルン以外の焼却設備を用いてもよい。
また、処理対象物の1つとして、廃CFRPの例を説明したが、これは、本発明に係る方法が、炭素化合物が炭素繊維であるものに対して、特に高い燃焼促進効果を得ることができるものであるためである。しかし、本発明に係る方法の処理対象物は、炭素化合物として炭素繊維を含む廃棄物に限定されるものではなく、炭素繊維以外の炭素化合物を含むものであってもよい。
次に、本発明の処理方法に係る試験結果(すなわち、本発明の処理方法の実施例)について説明する。
[試験例1]
まず、炭素含有廃棄物の大きさを一定とし、界面活性剤及び過酸化水素の量を変化させて試験を行うことにより、界面活性剤及び過酸化水素の量による影響を評価した。以下、この試験を「燃焼性評価試験」という。
具体的には、以下に示すようにして各試験水準を設定した。
《試験1》
炭素含有廃棄物:廃CFRP(炭素繊維含有率:58質量%)
廃CFRPの試料サイズ:平均粒子径1mm
過酸化水素:和光純薬工業製試薬特級(純度30%)
界面活性剤:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、及びアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム混合物(ライオン株式会社製:ママレモン(商品名))
界面活性剤及び過酸化水素の使用方法:界面活性剤及び過酸化水素が気化した雰囲気下に炭素含有廃棄物を曝露した条件を想定し、廃CFRPを事前に過酸化水素に含侵させることなく、該廃CFRPの周囲に界面活性剤を添加した過酸化水素を滴下して、同時に加熱した。過酸化水素への界面活性剤の添加量は、表1のとおりとした。
《試験2》
炭素含有廃棄物:廃タイヤ
廃タイヤの試料サイズ:3×3×3mm
過酸化水素:試験1と同じ
界面活性剤:試験1と同じ
界面活性剤及び過酸化水素の使用方法:過酸化水素が気化した雰囲気下に界面活性剤が塗布された炭素含有廃棄物を曝露した条件を想定し、界面活性剤を廃タイヤに滴下し、混合することによって、その表面に界面活性剤を塗布した該廃タイヤを、事前に過酸化水素に含侵させることなく、その周囲に過酸化水素を滴下して、同時に加熱した。廃タイヤへの界面活性剤の塗布量は、廃タイヤ100質量部に対し、1質量部とした。
試験1、試験2共に、上記試料を昇温速度10℃/分で加熱し、150〜1000℃の温度域で、重量減少率を測定した。重量減少率の測定は、熱重量・示差熱測定装置(ネッチ・ジャパン株式会社製:TG−DTA 2020SR(商品名))を用いて行い、室温での重量に対する重量減少率(質量%)、及び、固定炭素(揮発しない形態の炭素:CFRPではほとんどが炭素繊維)の重量(熱重量曲線において、500℃〜600℃に生じる緩勾配の始点の重量と、800℃付近の重量減少が生じなくなった地点での重量との差分)において、かかる固定炭素の重量を100%とした場合の重量減少率(質量%)を算出した。前者(室温重量に対する重量減少率)はCFRP又は廃タイヤの全燃焼率に相当し、後者(固定炭素の重量に対する重量減少率)は廃CFRP中又は廃タイヤ中の固定炭素の燃焼率に相当する。
燃焼性評価試験の試験結果を、廃CFRPについては表1に示し、廃タイヤについては表2に示す。
Figure 0006858589
Figure 0006858589
表1に示すように、700℃まで加熱した段階で、過酸化水素及び界面活性剤を接触させた廃CFRP(実施例1〜実施例5)は、ほぼ燃え切っていたのに対し、過酸化水素及び界面活性剤を接触させなかった廃CFRP(比較例1)や、界面活性剤を接触させずに過酸化水素のみを接触させた廃CFRP(比較例2)では、その段階でおよそ3割が燃え残っていた。さらに、固定炭素(炭素繊維)の燃焼性を比較すると、過酸化水素及び界面活性剤を使用した実施例1〜実施例5では、700℃まで加熱した段階で廃CFRPの固定炭素(炭素繊維)がほぼ燃えきっていたのに対し、過酸化水素及び界面活性剤を使用しなかった比較例1や、界面活性剤を使用せずに過酸化水素のみを使用した比較例2では、その段階で廃CFRPの固定炭素(炭素繊維)のおよそ7割が燃え残っていた。
また、表2に示すように、600℃まで加熱した段階で、過酸化水素及び界面活性剤を接触させた廃タイヤ(実施例6)は、ほぼ燃え切っていたのに対し、過酸化水素及び界面活性剤を接触させなかった廃タイヤ(比較例3)は、その段階でおよそ2割が燃え残っていた。さらに、固定炭素(炭素繊維)の燃焼性を比較すると、過酸化水素及び界面活性剤を使用した実施例6では、600℃まで加熱した段階で廃タイヤの固定炭素がほぼ燃え切っていたのに対し、過酸化水素及び界面活性剤を使用しなかった比較例3では、その段階で廃タイヤの固定炭素のおよそ6割が燃え残っていた。
図1には、実施例3、比較例1及び比較例2の加熱プロセスにおける重量減少曲線を示す。また、図2には、実施例6及び比較例3の加熱プロセスにおける重量減少曲線を示す。ここで、図中の重量減少曲線において重量減少が生じている3つの領域のうち、低温側の2つの領域(300〜400℃に対応する領域及び450〜550℃に対応する領域)が、おもに樹脂等の揮発性炭素の燃焼による重量減少であり、最も高温側の減量域(550℃以上も領域)が、おもに炭素繊維等の固定炭素の燃焼による重量減少である。よって、図1及び図2より、本発明の方法(実施例3、実施例6)は、特に固定炭素の燃焼性促進に有効であることがわかる。さらに、図1より、過酸化水素を添加しただけ(比較例2)では、十分な燃焼促進効果を得ることはできないことがわかる。
[試験例2]
次に、炭素含有廃棄物の平均粒子径を変化させ、界面活性剤及び過酸化水素の量を一定として試験を行うことにより、炭素含有廃棄物の平均粒子径による影響を評価した。以下、この試験を「粒子径評価試験」という。
具体的には、以下の《試験3》に示すようにして各試験水準を設定した。
《試験3》
炭素含有廃棄物:試験例1と同じ廃CFRP(炭素繊維含有率:58質量%)
廃CFRPの試料サイズ:平均粒子径が16mm、9.5mm、6.7mm、4.75mm、2.8mmの5種類
過酸化水素:試験例1と同じ
界面活性剤:試験例1と同じ
界面活性剤及び過酸化水素の使用方法:各廃CFRPに接触させる過酸化水素及び界面活性剤の量は、廃CFRPの量を100質量部としたときに、過酸化水素(純度30%)の量を150質量部、界面活性剤の量を5質量部とした(試験例1の実施例3の試験水準とした。)。
上記廃CFRP及び過酸化水素及び界面活性剤を、以下に述べる加熱用電気炉に入れる直前に同一試料容器に入れ、1400℃に温度設定された大気雰囲気の電気炉で3分間加熱し、加熱後の廃CFRPの未燃炭素繊維の有無を評価した。この加熱条件は、セメントキルンの窯前部に投入して燃焼処理を行った場合を模した条件である。未燃炭素繊維有無の評価は、加熱後の試料について、上記燃焼性評価試験と同様に熱重量減少を測定して、固定炭素(炭素繊維)の燃焼温度域(500〜800℃)の重量減少率を求めて、別途、加熱前の試料についても、同様に、固定炭素(炭素繊維)の燃焼温度域(500〜800℃)の重量減少率を求め、加熱前から加熱後にわたる燃え残りの割合を未燃炭素繊維含油流率(質量%)として評価した。
粒子径評価試験の試験結果を、以下の表3に示す。
Figure 0006858589
表3に示すように、平均粒子径が10mm以下、好ましくは、7mm以下であれば、燃焼性改善効果がより大きいことが明らかとなった。

Claims (8)

  1. 炭素含有廃棄物を焼却する炭素含有廃棄物処理方法であって、
    前記炭素含有廃棄物に界面活性剤を接触させて小径化し、これに更に過酸化水素を接触させた後、該炭素含有廃棄物を焼却することを特徴とする炭素含有廃棄物処理方法。
  2. 炭素含有廃棄物と、界面活性剤及び過酸化水素とを接触させた後、該炭素含有廃棄物を焼却する炭素含有廃棄物処理方法において、
    前記過酸化水素の量は、前記炭素含有廃棄物の量を100質量部としたとき、15質量部以上、且つ、100質量部以下であることを特徴とする炭素含有廃棄物処理方法。
  3. 請求項1に記載の炭素含有廃棄物処理方法において、
    前記過酸化水素の量は、前記炭素含有廃棄物の量を100質量部としたとき、15質量部以上、且つ、100質量部以下であることを特徴とする炭素含有廃棄物処理方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の炭素含有廃棄物の処理方法において、
    前記界面活性剤の量は、前記過酸化水素の量を100質量部としたとき、0.01質量部以上、且つ、25質量部以下であることを特徴とする炭素含有廃棄物処理方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の炭素含有廃棄物の処理方法において、
    前記炭素含有廃棄物の平均粒子径は、10mm以下であることを特徴とする炭素含有廃棄物処理方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の炭素含有廃棄物処理方法において、
    前記炭素含有廃棄物は、廃CFRP、BOF、ASR、RPF、RDF、木屑、廃タイヤ、ゴム屑、吸水性ポリマーの廃棄物、都市ゴミ、熱硬化性・熱可塑性樹脂の廃棄物、廃FRP、カーボンファイバーの廃棄物、光ファイバーの廃棄物、及び、太陽電池の廃棄物からなる群から選択される一以上の廃棄物であることを特徴とする炭素含有廃棄物処理方法。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の炭素含有廃棄物処理方法において、
    前記炭素含有廃棄物は、炭素繊維を含むものであることを特徴とする炭素含有廃棄物処理方法。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の炭素含有廃棄物処理方法において、
    前記炭素含有廃棄物と、界面活性剤及び過酸化水素とを接触させた後、該炭素含有廃棄物をセメント製造設備で焼却することを特徴とする炭素含有廃棄物処理方法。
JP2017029529A 2016-09-29 2017-02-20 炭素含有廃棄物処理方法 Active JP6858589B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201780059424.7A CN109790979B (zh) 2016-09-29 2017-07-12 含碳废弃物的处理方法
PCT/JP2017/025384 WO2018061404A1 (ja) 2016-09-29 2017-07-12 炭素含有廃棄物の処理方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016191688 2016-09-29
JP2016191688 2016-09-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018058057A JP2018058057A (ja) 2018-04-12
JP6858589B2 true JP6858589B2 (ja) 2021-04-14

Family

ID=61909251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017029529A Active JP6858589B2 (ja) 2016-09-29 2017-02-20 炭素含有廃棄物処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6858589B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102289991B1 (ko) * 2019-09-30 2021-08-20 주식회사 엔바이오니아 탄소섬유 스크랩을 활용한 재생탄소섬유 매트 제조방법

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09304589A (ja) * 1996-05-16 1997-11-28 Hitachi Ltd 界面活性剤及び放射性物質を含む廃液の処理方法及びその処理装置
JPH1020090A (ja) * 1996-07-09 1998-01-23 Hitachi Ltd 界面活性剤及び放射性物質を含む廃液の処理方法及びその処理装置
WO1998052703A1 (fr) * 1997-05-19 1998-11-26 Aikoh Co., Ltd. Procede d'evacuation des dechets
KR100374291B1 (ko) * 2000-10-19 2003-03-03 한국동서발전(주) 연소장치 배출 가스 중의 질소산화물 함량 감소 방법
JP3949415B2 (ja) * 2001-10-04 2007-07-25 株式会社日立製作所 廃棄物処理装置及び処理方法
JP3985167B2 (ja) * 2004-04-15 2007-10-03 ライオン株式会社 廃棄物焼却方法
JP4753014B2 (ja) * 2005-09-27 2011-08-17 ライオン株式会社 有機性廃棄物の焼却処理方法
EP2415803A3 (en) * 2006-10-26 2012-10-31 Xyleco, Inc. Method of making a composite from biomass
JP2008303502A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Oji Paper Co Ltd 木材廃棄物のリサイクル方法
KR101586430B1 (ko) * 2015-10-23 2016-01-19 (주)서일홀딩스 펠렛과 석탄 연료 및 소각용 폐기물의 연소율 향상을 위한 연료 첨가제 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018058057A (ja) 2018-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Sagar et al. A potential utilization of end-of-life tyres as recycled carbon black in EPDM rubber
Jiang et al. Recycling carbon fiber composites using microwave irradiation: Reinforcement study of the recycled fiber in new composites
Zhang et al. Characterization of the properties of thermoplastic elastomers containing waste rubber tire powder
De et al. Reclaiming of ground rubber tire by a novel reclaiming agent. I. Virgin natural rubber/reclaimed GRT vulcanizates
JP2007269259A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
Zhang et al. Preparation of mesoporous coal gasification slag and applications in polypropylene resin reinforcement and deodorization
KR100404768B1 (ko) 폐자원을 이용한 난연성 발포체 조성물과 그 제조방법
JP6858589B2 (ja) 炭素含有廃棄物処理方法
Yatim et al. Thermal analysis of carbon fibre reinforced polymer decomposition
Tian et al. Mechanical, flammability, and thermal properties of polyvinyl chloride‐wood composites with carbide slag
JP6892509B2 (ja) 炭素繊維強化プラスチックの処理方法
TWI511806B (zh) Method for manufacturing solid waste waste fuels for crushing residues from motor vehicles
Hassan et al. Effects of peroxide and gamma radiation on properties of devulcanized rubber/polypropylene/ethylene propylene diene monomer formulation
JP6762890B2 (ja) 炭素含有廃棄物処理方法
WO2018061404A1 (ja) 炭素含有廃棄物の処理方法
Shi et al. Properties and microstructure of expandable graphite particles pulverized with an ultra-high-speed mixer
JP2015120105A (ja) 汚泥処理システム
JP2004298829A (ja) 廃タイヤワイヤのリサイクル方法とリサイクルした鋼繊維
CN109790979B (zh) 含碳废弃物的处理方法
Magagula et al. Recent advances on waste tires: Bibliometric analysis, processes, and waste management approaches
Colom et al. Surface treatment of rubber waste
Hao et al. Influence of chemical treatment on the recycling of composites before pyrolysis
TW200944717A (en) Method of treating waste and heat-resistant compound obtained using the same
JP6428137B2 (ja) 繊維屑のリサイクル方法
Liu et al. Combination of montmorillonite and a Schiff-base polyphosphate ester to improve the flame retardancy of ethylene-vinyl acetate copolymer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6858589

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250