JP6858090B2 - 核燃料貯蔵設備の補強構造および補強方法 - Google Patents

核燃料貯蔵設備の補強構造および補強方法 Download PDF

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Description

本発明は、貯蔵ピット内の水中に、核燃料を立てた状態で核燃料貯蔵用ラックに収納して貯蔵する核燃料貯蔵設備における補強構造および補強方法に関する。
図11から図14は、核燃料貯蔵設備を示している。核燃料貯蔵設備は、冷却水が貯蔵された貯蔵ピット50内に、水平に配設された上下2段のラック支持板2が取り付けられ、このラック支持板2の角穴に角筒状のラックセル1が挿入して支持されており、ラックセル1に収納された核燃料(棒状の核燃料の集合体)が貯蔵ピット50内にて貯蔵される。ラック支持板2は、図12および図13に示すように、取付板(桟橋部)2a、ホルダー6、ホルダーアダプタ6a(図13参照)、固定金具7からなる相対変位吸収継手10、および埋込板5、埋込金具3を介して貯蔵ピット50の壁4に取り付けられる。埋込板5は、貯蔵ピット50の壁4内に埋め込まれた埋込金具3を介して壁4に固定される。取付板2aは、ラック支持板2の壁4に向く縁に四角形に切り取ることによって形成した矩形穴である切欠部8の壁4側で壁4に沿って平行に延びて設けられている。ホルダー6は、断面コの字状をなし、その開放端にホルダーアダプタ6aを溶接して取付板2aを囲むさや状に形成される。固定金具7は、ホルダー6の上面および埋込板5に溶接して固定される。このように、取付板2aを囲むホルダー6を固定金具7により埋込板5に連結することで、ラック支持板2が壁4に取り付けられる。なお、ラック支持板2は、図14に示すように、4方が壁4で囲まれる平面視で矩形状の貯蔵ピット50において、貯蔵ピット50の平面全体を塞ぐように矩形状に形成され、かつ矩形状に4つに分割して設けられており、分割されたそれぞれの壁4に向く2辺に取付板2aが形成されて壁4に取り付けられている。また、図示しないが、上下のラック支持板2は、支柱により貯蔵ピット50の床に支持されて水平に配設されている。そして、ホルダー6と切欠部8の内周縁との間の水平方向の寸法は、ラック支持板2の縁に沿ったラック支持板2の水平方向の熱膨張吸収代であり、ホルダー6の内面と取付板2aとの間の上下方向の寸法は、ラック支持板2の上下方向の熱膨張吸収代であって、ラック支持板2側と壁4側との相対変位を吸収する(例えば、特許文献1参照)。
そして、例えば、特許文献2には、核燃料の貯蔵容量の増加のためにラック支持板を取り替える改造工事である固定方法が示されている。具体的には、上述した水平方向に並ぶ切欠部8の間の既存部分(サポートプレート2b)を切断して、ラック支持板2と取付板2aとを切り離し、取替用の新たなラック支持板2を取付板2aに対して連結用板を用いてボルトで固定する。
実開昭60−72595号公報 特開2003−307587号公報
上述した特許文献1に記載のような核燃料貯蔵設備は、ラック支持板2において水平方向に並ぶ切欠部8の間のサポートプレートにより地震荷重を担保することになるが、想定する地震力の増大に対応するには補強を要する場合がある。また、特許文献2に記載の固定方法は、核燃料の貯蔵容量の増加のためのラック支持板の固定方法が示されており、想定する地震力の増大に対応するための補強が必要である。
本発明は上述した課題を解決するものであり、ラック支持板の耐震性能を向上することのできる核燃料貯蔵設備の補強構造および補強方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵設備の補強構造は、貯蔵ピット内の水中において壁に取り付けられる取付板と、前記取付板とは分離して設けられて水平に配置され核燃料を収納するラックセルが挿入支持されるラック支持板と、前記取付板および前記ラック支持板と比較して高強度に構成され前記取付板と前記ラック支持板とを連結する補強部材と、を備える。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵設備の補強構造では、前記補強部材は、前記ラック支持板および前記取付板よりも断面積が大きいことが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵設備の補強構造では、前記補強部材は、ラック支持板と前記取付板とを連結する長手方向に沿ってリブが形成されていることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵設備の補強構造では、前記補強部材は、前記リブを含み前記長手方向を横断する断面形状がL字形状の形鋼として構成されていることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵設備の補強構造では、前記補強部材は、前記リブを複数含み前記長手方向を横断する断面形状がC字形状の形鋼として構成されていることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵設備の補強構造では、前記補強部材は、前記ラック支持板と前記取付板とを連結する方向に交差する方向で前記壁に沿って連続して形成されていることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵設備の補強構造では、前記補強部材は、前記取付板側と前記ラック支持板側とに分離した相互が水平方向に延在するピンにより接合されて相対的に上下方向に揺動可能に設けられていることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵設備の補強構造では、前記ラック支持板の上下位置に新たなラック支持板を設置し、前記補強部材は、別の向きの各前記壁にそれぞれ沿う各前記ラック支持板の1辺を各前記壁に沿う各前記取付板の延在方向に前記ピンが延在するように設置されることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵設備の補強構造では、前記補強部材が設けられた位置の上方または下方において固定されて前記補強部材に向く面を有する板状部材を備えることが好ましい。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵設備の補強方法は、貯蔵ピット内の水中において壁に取り付けられる取付板と、前記取付板にサポートプレートで連結されて水平に配置され核燃料を収納するラックセルが挿入支持されるラック支持板と、を有する核燃料貯蔵設備の補強方法であって、前記サポートプレートを切断して前記取付板と前記ラック支持板とを分離する工程と、分離した前記取付板および前記ラック支持板と比較して高強度に構成された補強部材により前記取付板と前記ラック支持板とを連結する工程と、を含む。
本発明によれば、取付板とラック支持板とを連結する補強部材が取付板およびラック支持板と比較して高強度に構成されていることで、取付板とラック支持板との連結強度を高めるため、ラック支持板の貯蔵ピットの壁への取り付けの強度を向上することができる。この結果、応答加速度の低減化を図り、ラック支持板の耐震性能を向上し、地震時に核燃料に掛かる荷重を軽減することができる。
図1は、核燃料貯蔵設備の補強方法を示す工程図である。 図2は、核燃料貯蔵設備の補強方法を示す工程図である。 図3は、核燃料貯蔵設備の補強方法を示す工程図である。 図4は、核燃料貯蔵設備の補強方法を示す工程図である。 図5は、核燃料貯蔵設備の補強構造の他の例を示す斜視図である。 図6は、核燃料貯蔵設備の補強構造の他の例を示す斜視図である。 図7は、核燃料貯蔵設備の補強構造の他の例を示す斜視図である。 図8は、核燃料貯蔵設備の補強構造の他の例を示す部分拡大側面図である。 図9は、核燃料貯蔵設備の補強構造の他の例を示す斜視図である。 図10は、核燃料貯蔵設備の補強構造の他の例を示す部分拡大側面図である。 図11は、核燃料貯蔵設備の斜視図である。 図12は、核燃料貯蔵設備の部分拡大平面図である。 図13は、核燃料貯蔵設備の部分拡大斜視図である。 図14は、核燃料貯蔵設備の平面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
核燃料貯蔵設備は、図11から図14を参照して説明したように、冷却水が貯蔵された貯蔵ピット50内に、水平に配設された上下2段のラック支持板2が取り付けられ、このラック支持板2の角穴に角筒状のラックセル1が挿入して支持されており、ラックセル1に収納された核燃料(棒状の核燃料の集合体)が貯蔵ピット50内にて貯蔵される。そして、ラック支持板2は、取付板2a、ホルダー6、ホルダーアダプタ6a(図13参照)、固定金具7からなる相対変位吸収継手10、および埋込板5、埋込金具3を介して貯蔵ピット50の壁4に取り付けられる。
以下、上記核燃料貯蔵設備における補強構造および補強方法について説明する。図1から図4は、核燃料貯蔵設備の補強方法を示す工程図である。図5から図7は、核燃料貯蔵設備の補強構造の他の例を示す斜視図である。
図1に示すように、ラック支持板2は、切欠部8を設けることで取付板2aにサポートプレート2bで連結された構成とされている。そして、ラック支持板2は、取付板2aがホルダー6に囲まれ、ホルダー6が固定金具7と接合されることで、固定金具7が接合されている埋込板5および埋込金具3を介して貯蔵ピット50の壁4に取り付けられている。
そして、補強作業は、貯蔵ピット50に水が貯蔵されたままで、かつ作業スペースが必要な場合を除きラックセル1が挿入され、このラックセル1に核燃料が収納されたままの状態で行う。まず、図2に示すように、サポートプレート2bにおけるラック支持板2側寄りおよび取付板2a側寄りの部分に取付穴11を貫通して形成する。本実施形態では、取付穴11は、ラック支持板2側寄りおよび取付板2a側寄りの部分にそれぞれ2つずつ形成している。次に、図3に示すように、ラック支持板2側寄りおよび取付板2a側寄りの取付穴11の中間部においてサポートプレート2bを切断し、ラック支持板2と取付板2aとを分離する。すると、ラック支持板2は、壁4から離脱される。なお、取付穴11は、サポートプレート2bを切断してラック支持板2と取付板2aとを分離した後に形成してもよい。次に、図4に示すように、ラック支持板2と取付板2aとを補強部材12により連結する。具体的には、切断したサポートプレート2bを補強部材12により連結する。補強部材12は、ボルト13により取付穴11を介してサポートプレート2bのラック支持板2側寄りおよび取付板2a側寄りに掛け渡され、これによりラック支持板2と取付板2aとを連結する。
補強部材12は、ラック支持板2および取付板2aと比較して高強度に構成されている。高強度とは、断面積や剛性が大きく、降伏応力が高いことを意味する。高強度の構成は、補強部材12を、ラック支持板2、取付板2aおよびサポートプレート2bよりも硬い材質のものとする。ラック支持板2、取付板2aおよびサポートプレート2bは、ステンレス鋼であり、このステンレス鋼よりも高強度の鋼材とする。この場合、板厚がラック支持板2、取付板2aおよびサポートプレート2bよりも薄くても強度が高ければよい。また、高強度の構成は、補強部材12が、ラック支持板2、取付板2aおよびサポートプレート2bと同等の材質であってもラック支持板2、取付板2aおよびサポートプレート2bよりも板厚を厚いものとし断面積を大きくする。なお、ラック支持板2、取付板2aおよびサポートプレート2bは、元々1枚の連続した部材であって板厚はほぼ均一である。
その他、高強度の構成は、ラック支持板2と取付板2aとを連結する方向(サポートプレート2bの延在方向)を補強部材12の長手方向とし、図5に示すように、補強部材12の長手方向に沿ってリブ12aを形成し、当該リブ12aを含み長手方向を横断する断面形状をL字形状の形鋼にする。また、図6に示すように、補強部材12の長手方向に沿ってリブ12aを複数形成し、当該複数のリブ12aを含み長手方向を横断する断面形状をC字形状(コ字形状)の形鋼にする。このように、リブ12aを形成した形鋼においても補強部材12の断面積が大きくなる。また、図7に示すように、ラック支持板2と取付板2aとを連結する方向(サポートプレート2bの延在方向)に交差する方向であって分離された取付板2aが延在する壁4に沿う方向に補強部材12を連続して形成し断面積を大きくする。
このように、本実施形態の核燃料貯蔵設備の補強構造は、貯蔵ピット50内の水中において壁4に取り付けられる取付板2aと、取付板2aとは分離して設けられて水平に配置され核燃料を収納するラックセル1が挿入支持されるラック支持板2と、取付板2aおよびラック支持板2と比較して高強度に構成され取付板2aとラック支持板2とを連結する補強部材12と、を備える。
この核燃料貯蔵設備の補強構造によれば、取付板2aとラック支持板2とを連結する補強部材12が取付板2aおよびラック支持板2と比較して高強度に構成されていることで、取付板2aとラック支持板2との連結強度を高めるため、ラック支持板2の貯蔵ピット50の壁4への取り付けの剛性を高め、固有振動数を高めることができる。この結果、応答加速度の低減化を図り、ラック支持板2の耐震性能を向上し、地震時に核燃料に掛かる荷重を軽減することができる。
なお、補強部材12は、ラック支持板2および取付板2aよりも断面積が大きいことが好ましく、このようにすることで、ラック支持板2の貯蔵ピット50の壁4への取り付けの剛性を高めることができる。この結果、応答加速度の低減化をより図ることができ、地震時に核燃料に掛かる荷重をより軽減することができる。
また、本実施形態の核燃料貯蔵設備の補強方法は、貯蔵ピット50内の水中において壁4に取り付けられる取付板2aと、取付板2aにサポートプレート2bで連結されて水平に配置され核燃料を収納するラックセル1が挿入支持されるラック支持板2と、を有する核燃料貯蔵設備の補強方法であって、サポートプレート2bを切断して取付板2aとラック支持板2とを分離する工程と、分離した取付板2aおよびラック支持板2と比較して高強度に構成された補強部材12により取付板2aとラック支持板2とを連結する工程と、を含む。
この核燃料貯蔵設備の補強方法によれば、取付板2aとラック支持板2とを連結しているサポートプレート2bを切断し、このサポートプレート2bに替えて、取付板2aおよびラック支持板2と比較して高強度に構成されている補強部材12により取付板2aとラック支持板2とを連結することで、ラック支持板2の耐震性能を向上することができる。しかも、既設の取付板2aおよび取付板2aを壁4に取り付ける構造や、ラック支持板2を利用することから、これらを交換するような大がかりな作業を伴わないため、小規模な工事により補強を行うことができ、かつ貯蔵ピット50内の水中において補強工事を実施することができる。この結果、工期を短くすることができ、かつ設備コストを低減することができる。しかも、水中での工事により核燃料を水中で貯蔵したままの状態にできることから、核燃料の未臨界性、冷却性、および遮へい性を確保して核燃料の取り扱いに影響を及ぼすことがなく、かつ作業者の核燃料による影響を低減することができる。
図8は、核燃料貯蔵設備の補強構造の他の例を示す部分拡大側面図である。図9は、核燃料貯蔵設備の補強構造の他の例を示す斜視図である。図10は、核燃料貯蔵設備の補強構造の他の例を示す部分拡大側面図である。
図8に示すように、補強構造の他の例において、上述した補強部材12は、取付板2a側に固定される第一部材12Aと、ラック支持板2側に固定される第二部材12Bとに分離され、これら第一部材12Aと第二部材12Bとの相互が水平方向に延在するピン14により接合されている。これにより、補強部材12は、第一部材12Aと第二部材12Bとが相対的に上下方向に揺動可能に設けられている。
補強部材12を上下方向に揺動可能に設けることで、ラック支持板2が上下方向に揺動可能に構成されるため、地震時に鉛直方向の荷重により生じる応力を低減することができる。
なお、ラック支持板2は、図14に示すように、4方が壁4で囲まれる平面視で矩形状の貯蔵ピット50において、貯蔵ピット50の平面全体を塞ぐように矩形状に形成され、かつ矩形状に4つに分割して設けられており、分割されたそれぞれの壁4に向く2辺に取付板2aが形成されて壁4に取り付けられている。このような構成において、上述したように補強部材12を上下方向に揺動可能に設ける場合、壁4に向く2辺が水平方向において交差する方向で別の向きの壁4に沿って設けられていることから、ピン14の延在方向が交差するため、ラック支持板2の揺動が阻害されることになる。
したがって、このようなラック支持板2の構成においては、図9に示すように、ラック支持板2を新たに1枚設置して上下2枚とし、それぞれ別の向きの壁4に沿う1辺において、既設の1枚のラック支持板2を支持していた相対変位吸収継手10のそれぞれの壁4に沿う各取付板2aの延在方向にピン14が延在するように補強部材12を設置する。このようにすることで、それぞれのラック支持板2を、揺動が阻害されることなく設けることができる。
また、上述したように補強部材12を上下方向に揺動可能に設ける場合、図10に示すように、補強部材12が設けられた位置の上方または下方に、補強部材12に向く面を有する板状部材15を配置することが好ましい。具体的に、板状部材15は、補強部材12(ラック支持板2)に向く面を水平(平常時のラック支持板2と平行)に配置することが好ましく、水平に対して多少の傾斜(±15°程度)があってもよい。板状部材15は、例えば、壁4に固定されて貯蔵ピット50内で不動に設けられ、水中において水流の抵抗を受ける面を有する。板状部材15は、上記抵抗を受けるものであれば多少の孔が設けられていてもよい。
このように、板状部材15を設けることで、ラック支持板2が上下方向に揺動した際に生じる水の抵抗を板状部材15が受け、この水の抵抗を跳ね返り抵抗としてラック支持板2に与えるため、ラック支持板2の揺動が抑制される。この結果、地震時に鉛直方向の荷重により生じる応力を低減することができる。この結果、応答加速度の低減化をより図ることができ、地震時に核燃料に掛かる荷重をより軽減することができる。なお、板状部材15は、上記抵抗を受けて跳ね返り抵抗を生じるため、補強部材12に向く面が、壁4とラックセル1との間の範囲に存在するように設けられる。また、板状部材15は、補強部材12(ラック支持板2)との距離Lは、上記抵抗を受けて跳ね返り抵抗を生じることのできる範囲に設けられ、ラック支持板2が上下に揺動しても板状部材15に接触しないぎりぎり近いことが望ましい。
1 ラックセル
2 ラック支持板
2a 取付板
2b サポートプレート
3 埋込金具
4 壁
5 埋込板
6 ホルダー
6a ホルダーアダプタ
7 固定金具
8 切欠部
10 相対変位吸収継手
11 取付穴
12 補強部材
12a リブ
12A 第一部材
12B 第二部材
13 ボルト
14 ピン
15 板状部材
50 貯蔵ピット

Claims (10)

  1. 貯蔵ピット内の水中において壁に取り付けられる取付板と、
    前記取付板とは分離して設けられて水平に配置され核燃料を収納するラックセルが挿入支持されるラック支持板と、
    前記取付板および前記ラック支持板と比較して高強度に構成され前記取付板と前記ラック支持板とを連結する補強部材と、
    を備え
    前記補強部材は、前記ラック支持板と前記取付板とを連結する方向に交差する方向で前記壁に沿って連続して形成されている核燃料貯蔵設備の補強構造。
  2. 前記補強部材は、前記ラック支持板および前記取付板よりも断面積が大きい請求項1に記載の核燃料貯蔵設備の補強構造。
  3. 前記補強部材は、ラック支持板と前記取付板とを連結する長手方向に沿ってリブが形成されている請求項1または2に記載の核燃料貯蔵設備の補強構造。
  4. 前記補強部材は、前記リブを含み前記長手方向を横断する断面形状がL字形状の形鋼として構成されている請求項3に記載の核燃料貯蔵設備の補強構造。
  5. 前記補強部材は、前記リブを複数含み前記長手方向を横断する断面形状がC字形状の形鋼として構成されている請求項3に記載の核燃料貯蔵設備の補強構造。
  6. 貯蔵ピット内の水中において壁に取り付けられる取付板と、
    前記取付板とは分離して設けられて水平に配置され核燃料を収納するラックセルが挿入支持されるラック支持板と、
    前記取付板および前記ラック支持板と比較して高強度に構成され前記取付板と前記ラック支持板とを連結する補強部材と、
    を備え
    前記ラック支持板の上下位置に新たなラック支持板を設置し、
    前記補強部材は、前記取付板側と前記ラック支持板側とに分離した相互が水平方向に延在するピンにより接合されて相対的に上下方向に揺動可能に設けられ、かつ別の向きの各前記壁にそれぞれ沿う各前記ラック支持板の1辺を各前記壁に沿う各前記取付板の延在方向に前記ピンが延在するように設置される核燃料貯蔵設備の補強構造。
  7. 貯蔵ピット内の水中において壁に取り付けられる取付板と、
    前記取付板とは分離して設けられて水平に配置され核燃料を収納するラックセルが挿入支持されるラック支持板と、
    前記取付板および前記ラック支持板と比較して高強度に構成され前記取付板と前記ラック支持板とを連結する補強部材と、
    を備え
    前記補強部材は、前記取付板側と前記ラック支持板側とに分離した相互が水平方向に延在するピンにより接合されて相対的に上下方向に揺動可能に設けられ、
    前記補強部材が設けられた位置の上方または下方において固定されて前記補強部材に向く面を有する板状部材を備える核燃料貯蔵設備の補強構造。
  8. 貯蔵ピット内の水中において壁に取り付けられる取付板と、前記取付板にサポートプレートで連結されて水平に配置され核燃料を収納するラックセルが挿入支持されるラック支持板と、を有する核燃料貯蔵設備の補強方法であって、
    前記サポートプレートを切断して前記取付板と前記ラック支持板とを分離する工程と、
    分離した前記取付板および前記ラック支持板と比較して高強度に構成された補強部材により前記取付板と前記ラック支持板とを連結する工程と、
    を含み、前記補強部材は、前記ラック支持板と前記取付板とを連結する方向に交差する方向で前記壁に沿って連続して形成されている、核燃料貯蔵設備の補強方法。
  9. 貯蔵ピット内の水中において壁に取り付けられる取付板と、前記取付板にサポートプレートで連結されて水平に配置され核燃料を収納するラックセルが挿入支持されるラック支持板と、を有する核燃料貯蔵設備の補強方法であって、
    前記サポートプレートを切断して前記取付板と前記ラック支持板とを分離する工程と、
    分離した前記取付板および前記ラック支持板と比較して高強度に構成された補強部材により前記取付板と前記ラック支持板とを連結する工程と、
    を含み、
    前記ラック支持板の上下位置に新たなラック支持板を設置し、
    前記補強部材は、前記取付板側と前記ラック支持板側とに分離した相互が水平方向に延在するピンにより接合されて相対的に上下方向に揺動可能に設けられ、かつ別の向きの各前記壁にそれぞれ沿う各前記ラック支持板の1辺を各前記壁に沿う各前記取付板の延在方向に前記ピンが延在するように設置される、核燃料貯蔵設備の補強方法。
  10. 貯蔵ピット内の水中において壁に取り付けられる取付板と、前記取付板にサポートプレートで連結されて水平に配置され核燃料を収納するラックセルが挿入支持されるラック支持板と、を有する核燃料貯蔵設備の補強方法であって、
    前記サポートプレートを切断して前記取付板と前記ラック支持板とを分離する工程と、
    分離した前記取付板および前記ラック支持板と比較して高強度に構成された補強部材により前記取付板と前記ラック支持板とを連結する工程と、
    を含み、
    前記補強部材は、前記取付板側と前記ラック支持板側とに分離した相互が水平方向に延在するピンにより接合されて相対的に上下方向に揺動可能に設けられ、
    前記補強部材が設けられた位置の上方または下方において固定されて前記補強部材に向く面を有する板状部材を備える、核燃料貯蔵設備の補強方法。
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