JP6857849B2 - 化粧板 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、複数の斜めパターンが形成されたフロア用厚板が開示されている。
なお、一部の図では、他図に付している符号の一部を省略している。
図1は、第1実施形態に係る化粧板の一例を模式的に示す図である。
本実施形態では、化粧板1は、図1(a)に示すように、一方向に長尺状とされている。また、この化粧板1は、略矩形平板状とされている。また、この化粧板1の幅方向両端部2,3及び長手方向両端部4,6に、実部8,9を設けた構成としている。つまり、この化粧板1は、幅方向及び長手方向に隣り合う化粧板1に対して実接合される構成とされている。図例では、幅方向一端部としての短手第1端部2及び長手方向一端部としての長手第1端部4に、実部8,8としての雄実部を設けた例を示している。また、幅方向他端部としての短手第2端部3及び長手方向他端部としての長手第2端部6に、実部9,9としての雌実部を設けた例を示している。なお、実部8,9としては、本実状の実部に限られず、相じゃくり状の実部を設けた構成としてもよく、さらには、このような実部8,9を設けていない構成としてもよい。
また、この化粧板1は、厚さ方向一方面(表面)が化粧面10とされている。この化粧板1は、木質系材料や合成樹脂系材料等から形成された基材の厚さ方向一方面に、化粧面10を構成する化粧シートが積層されたものでもよい。このような化粧シートとしては、樹脂シートや印刷紙、突板等でもよい。また、化粧面10は、化粧シートによって構成されたものに限られず、塗装や印刷等によって構成されたものでもよい。また、当該化粧板1の厚さ方向他方面(裏面)に防湿シートや遮音シートなどの機能シートを更に積層した構成としてもよい。
本実施形態では、一方の柄部としての第1柄部11を、他方の柄部としての第2柄部14よりも濃色としている。つまり、長手方向両端部4,6に位置する半割柄部12,13は、第2柄部14よりも濃色とされた第1柄部11(11A)を構成する。このような構成とすれば、長手方向に隣り合う化粧板1,1同士の接合部において形成される柄部(接合第1柄部)11Aが濃色となり、長手方向に隣り合う化粧板1,1同士の接合部を目立ち難くすることができる。淡色の第2柄部14及び濃色の第1柄部11の濃淡は、第1柄部11と第2柄部14とが異なる柄として識別可能なように適宜の濃淡であればよい。
これら第1半割柄部12及び第2半割柄部13は、これらを接合すれば、概ね第1柄部11となるように半割状とされている。つまり、図1(c)に示すように、長手方向に隣り合う化粧板1(1A),1(1B)同士の接合部には、一方の化粧板1Aの第1半割柄部12と他方の化粧板1Bの第2半割柄部13とによって他の第1柄部11と概ね同寸同形状の接合第1柄部11Aが形成される。
長手第2端部6の第2半割柄部13は、矢羽柄状の末端側(二股側)を構成している。この第2半割柄部13は、長手第1端部4側に隣接する第2柄部14との境界部15が長手方向他方の端面としての第2端面7に交差及び接しないように設けられている。換言すれば、この第2半割柄部13の長手第1端部4側の境界部15は、当該境界部15の中央部(化粧板1の幅方向に沿う方向の中央部)が第2端面7よりも長手第1端部4側に位置するように設けられている。
なお、以下の各実施形態では、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る化粧板1Cは、化粧面10Aに設けられた第1柄部11B及び第2柄部14Aの構成が上記第1実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、第1柄部11B及び第2柄部14Aは、平面視して略平行四辺形状とされている。つまり、これら第1柄部11Bと第2柄部14Aとの境界部15Aは、化粧板1Cの短手第1端部2から短手第2端部3に向かうに従い長手方向一方側(図例では、長手第1端部4側)に向けて傾斜する傾斜直線状とされている。また、各境界部15Aは、互いに略平行状とされている。
半割柄部12A,13Aは、上記同様、長手方向に隣り合う一方の化粧板1C(1D)の第1半割柄部12Aと他方の化粧板1C(1E)の第2半割柄部13Aとによって他の第1柄部11Bと概ね同寸同形状の接合第1柄部11Cが形成されるように設けられている。
これら半割柄部12A,13Aは、本実施形態では、化粧板1Cの厚さ方向に沿う軸回りに一方を略180度回転させれば、他方に一致する構成とされ、互いに略同寸同形状とされている。また、これら半割柄部12A,13Aは、図例では、直角台形状とされている。
第2半割柄部13Aは、長手第1端部4側に隣接する第2柄部14Aとの境界部15Aが長手方向他方の端面としての第2端面7に交差及び接しないように設けられている。換言すれば、この第2半割柄部13Aの長手第1端部4側の境界部15Aは、短手方向他方側(図例では、短手第1端部2側)の端部が第2端面7よりも長手第1端部4側に位置するように設けられている。
上記構成とされた本実施形態に係る化粧板1Cにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
本実施形態に係る化粧板1Fは、化粧面10Bに設けられた第1柄部11D及び第2柄部14Bの構成が上記第1実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、第1柄部11Dと第2柄部14Bとの境界部15Bが曲線状とされている。また、境界部15Bは、その概ね全体に亘って曲線状とされている。図例では、境界部15Bは、短手第1端部2側部位が長手第1端部4側に向けて凸となる凸湾曲線状とされ、短手第2端部3側部位が長手第1端部4側に向けて凹となる凹湾曲線状とされた略S字状とされている。また、図例では、境界部15Bは、短手第1端部2側の端部と短手第2端部3側の端部とが当該化粧板1Fの長手方向で略一致した位置となるように設けられている。また、各境界部15Bは、互いに略平行状とされている。
半割柄部12B,13Bは、上記同様、長手方向に隣り合う一方の化粧板1F(1G)の第1半割柄部12Bと他方の化粧板1F(1H)の第2半割柄部13Bとによって他の第1柄部11Dと概ね同寸同形状の接合第1柄部11Eが形成されるように設けられている。
これら半割柄部12B,13Bは、上記第2実施形態と同様、化粧板1Fの厚さ方向に沿う軸回りに一方を略180度回転させれば、他方に一致する構成とされ、互いに略同寸同形状とされている。
第2半割柄部13Bは、長手第1端部4側に隣接する第2柄部14Bとの境界部15Bが長手方向他方の端面としての第2端面7に交差及び接しないように設けられている。換言すれば、この第2半割柄部13Bの長手第1端部4側の境界部15Bは、短手方向他方側(図例では、短手第2端部3側)部位の第2端面7側に向けて凸湾曲線状とされた凸部の先端部が第2端面7よりも長手第1端部4側に位置するように設けられている。
上記構成とされた本実施形態に係る化粧板1Fにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、上記各実施形態では、第1柄部11,11B,11Dを第2柄部14,14A,14Bよりも濃色とした例を示しているが、このような態様に限られず、第1柄部11,11B,11Dと第2柄部14,14A,14Bとが識別可能であればよい。
また、上記各実施形態では、境界部15,15A,15Bを互いに略平行状とし、第1柄部11,11B,11Dと第2柄部14,14A,14Bとを略同寸同形状とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、上記各実施形態において説明した境界部15,15A,15Bを、化粧板1,1C,1Fの長手方向に交互に逆向状に設けたような態様等としてもよく、その他、種々の変形が可能である。
4 長手第1端部(一方向一端部)
5 第1端面
6 長手第2端部(一方向他端部)
7 第2端面
10,10A,10B 化粧面
11,11A〜11E 第1柄部(一方の柄部)
12,12A,12B 第1半割柄部(第1柄部)
13,13A,13B 第2半割柄部(第1柄部)
14,14A,14B 第2柄部(他方の柄部)
15,15A,15B 境界部
Claims (3)
- 一方向に長尺状とされ、長手方向に隣り合う化粧板に接合される化粧板であって、
厚さ方向一方側の化粧面には、互いの境界部が長手方向両端部の端面に対して非平行状の傾斜直線状または曲線状とされた第1柄部と第2柄部とが長手方向に交互に設けられており、
前記第1柄部及び前記第2柄部のうちの一方の柄部が長手方向両端部に位置し、かつ前記境界部が前記端面に交差及び接しないように半割状に設けられており、
前記第1柄部と前記第2柄部との境界部は、前記第1柄部と前記第2柄部とが互いに略同寸同形状となるように、当該化粧板の長手方向に略等間隔を空けて設けられていることを特徴とする化粧板。 - 請求項1において、
前記一方の柄部は、他方の柄部よりも濃色であることを特徴とする化粧板。 - 請求項1または2において、
前記第1柄部と前記第2柄部との境界部は、幅方向略中央部から幅方向両端に向かうに従い長手方向一方側に向けて傾斜する傾斜直線状とされていることを特徴とする化粧板。
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