JP6857253B1 - 新規プロモーター及びこれを用いたプリンヌクレオチドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【要約書】本発明は、新規なプロモーター活性を有するポリヌクレオチド、これを含む遺伝子発現用組成物、微生物、及びこれを用いたプリンヌクレオチドの製造方法に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、新規なプロモーター活性を有するポリヌクレオチド、これを含む遺伝子発現用組成物、微生物、これを用いたプリンヌクレオチドの製造方法及び前記ポリヌクレオチドの用途に関する。
核酸系物質の1つである5’−イノシン酸(5'-inosine monophosphate;以下IMP)は、核酸生合成代謝系の中間物質であって、医薬品及び各種医療的利用などの多方面に利用されている。また、5’−グアニル酸(5'-guanine monophosphate;以下GMP)と共に食品調味添加剤または食品用として広く利用されている物質である。IMPは、それ自体で牛肉の味を出すことが知られており、GMPと共にグルタミン酸一ナトリウム(MSG)の風味を強化することが知られて、呈味性核酸系の調味料として脚光を浴びている。
IMPを製造する方法としては、酵母細胞から抽出したリボ核酸を酵素的に分解する方法、発酵によって生産されたイノシンを化学的にリン酸化する方法(非特許文献1など)及びIMPを直接生産する微生物を培養して、培養液内のIMPを回収する方法などがある。これらの方法の中で、現在最も多く使われている方法は、IMPを直接生産可能な微生物を用いた方法である。
また、GMPを製造する方法として、微生物発酵法によって生産した5’−キサンチル酸(5'-xanthosine monophosphate;以下、XMP)をコリネ型微生物を用いてGMPに変換する方法及び微生物発酵法によって生産したXMPを大腸菌を用いてGMPに転換させる方法がある。前記方法の中で、XMPを生産した後にGMPに転換する方法で生産する場合、微生物発酵時に転換反応の前駆体であるXMPの生産性が強化されるべきであり、生産されたXMPだけでなく転換反応の全過程の間に既に生成されたGMPが失われないようにしなければならない。
一方、自然な状態での酵素は、産業的な活用において要求される活性、安定性、光学異性体に対する基質特異性などにおいて、常に最適の特性を示すものではないため、アミノ酸配列の変異などを介して目的とする用途に適した酵素を改良する様々な試みがなされてきた。そのうち、酵素の合理的デザイン(rational design)及び位置選択的突然変異(site-directed mutagenesis)方法が酵素機能を向上するために適用された例であるが、多くの場合、目的酵素の構造に関する情報が不足したり、構造−機能の相関関係が明確ではなく、効果的に適用できないという欠点がある。このような場合、酵素遺伝子のランダム変異を介して構築された変異酵素ライブラリから目的の形質の酵素をスクリーニングする方向的進化(directed evolution)方法により酵素の改良を試みて活性を改善させることが報告されていた。
韓国登録特許第10−0924065号 国際公開特許第2008−033001号 韓国登録特許第10−0620092号
Agri. Biol. Chem., 36, 1511(1972) Pearson et al(1988)[Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85]: 2444 Rice et al., 2000, Trends Genet. 16: 276−277 Needleman and Wunsch, 1970, J. Mol. Biol. 48: 443-453 Smith and Waterman, Adv. Appl. Math(1981)2:482 Schwartz and Dayhoff, eds., Atlas Of Protein Sequence And Structure, National BiomedicalResearch Foundation, pp. 353−358(1979) Gribskov et al(1986) Nucl. AcidsRes. 14: 6745 Sambrook et al., supra, 9.50-9.51, 11.7−11.8 Introduction to Biotechnology and Genetic Engineering, A. J. Nair., 2008
前記微生物発酵を介してプリンヌクレオチドを生産する方法で高収率のプリンヌクレオチドを生産するために、本発明者らは広範な研究を行い、より高収率のプリンヌクレオチドの生産に有用なプロモーターを見出すことにより、本発明を完成した。
本発明の一つの目的は、プロモーター活性を有するポリヌクレオチドを提供することにある。
本発明の他の一つの目的は、前記ポリヌクレオチドを含む遺伝子発現用組成物を提供することにある。
本発明の別の目的は、前記ポリヌクレオチド及び目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを提供することにある。
本発明の別の目的は、前記ベクターを含むコリネバクテリウム属微生物を提供することにある。
本発明の別の目的は、前記ポリヌクレオチド及び目的タンパク質をコードする遺伝子を含むコリネバクテリウム属微生物を提供することにある。
本発明の別の目的は、前記微生物を培地で培養する段階を含む、プリンヌクレオチドの製造方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、目的タンパク質の発現増加のための、前記ポリヌクレオチドの用途を提供することにある。
本発明の新規なプロモーター活性を有するポリヌクレオチドを用いてコリネバクテリウム属微生物を培養することにより、高収率のプリンヌクレオチド生産が可能である。また、製造されたプリンヌクレオチドは、動物飼料または動物飼料添加剤の他に、人間の食品または食品添加剤、調味料、医薬品などのさまざまな製品に応用することができる。
これを具体的に説明すると、次のとおりである。一方、本明細書で開示された各説明及び実施形態は、それぞれの他の発明の説明及び実施形態にも適用できる。すなわち、本明細書で開示された様々な要素のすべての組み合わせが本発明のカテゴリに属する。また、下記に記載された具体的な記述によって、本発明のカテゴリが制限されることはない。
前記目的を達成するための本発明の一つの態様は、配列番号1のポリヌクレオチド配列内の1つ以上のヌクレオチド置換を含むプロモーター活性を有するポリヌクレオチドを提供することにある。具体的には、本発明は、配列番号1のポリヌクレオチド配列内に1つ以上のヌクレオチド置換を含むプロモーター活性を有するポリヌクレオチドを提供し、前記ポリヌクレオチド置換は、143番目のヌクレオチド置換及び189番目ヌクレオチドの置換からなる群から選択される少なくともいずれか1つを含む。
本発明のもう一つの様態は、配列番号1のポリヌクレオチド配列でi)143番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換、ii)189番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換、またはiii)143番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換されて189番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換された、プロモーター活性を有するポリヌクレオチドを提供することにある。
本明細書において、用語、「ポリヌクレオチド」は、ヌクレオチド単位体(monomer)が共有結合によって長く鎖状につながったヌクレオチドのポリマー(polymer)であって、一定の長さ以上のDNA鎖である。
本明細書において、用語、「プロモーター活性を有するポリヌクレオチド」は、後ろに連結させる目的遺伝子の発現のためにRNAポリメラーゼまたはエンハンサーなどが結合する部位を含む、目的遺伝子が転写される部位の近くに存在するDNA領域を意味する。本発明の目的上、前記ポリヌクレオチドは、汎用的弱化プロモーターとして用いられてもよい。その例として、アデニロコハク酸シンテターゼの発現を弱化させうるプロモーターとして用いてもよい。また、前記ポリヌクレオチドは、プリンヌクレオチドを生産または増加させるのに関与するポリヌクレオチドを意味するが、これに制限されない。
本発明において、前記配列番号1はプロモーター活性を有するポリヌクレオチド配列を意味する。前記配列番号1のポリヌクレオチド配列は、公知のデータベースであるNCBIのGenBankからその配列を得ることができる。一例として、コリネバクテリウム属(Corynebacterium sp.)由来であってもよいが、これに制限されない。
また、ポリヌクレオチドは配列番号1の配列で143番目及び/または189番目のヌクレオチドが他のヌクレオチドに置換されたポリヌクレオチドであってもよい。このようなポリヌクレオチドは、配列番号1及び/または配列番号1と少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または99%以上の相同性(homology)または同一性(identity)を有するヌクレオチド配列で143番目及び/または189番目のヌクレオチドが他のヌクレオチドに置換されたものを意味する。相同性または同一性を有するヌクレオチド配列は、100%同一性を有する配列は除かれる前記範囲のものであってもよく、または100%未満の同一性を有する配列であってもよい。
一例として、本発明のポリヌクレオチドは、配列番号1のポリヌクレオチド配列でi)143番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換、ii)189番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換、またはiii)143番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換されて189番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換された、プロモーター活性を有するものであってもよいが、これに制限されない。具体的には、本出願のポリヌクレオチドは、配列番号2、配列番号3または配列番号4のヌクレオチド配列を含んでもよいが、これに制限されない。より具体的には、本発明の143番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換されたポリヌクレオチドは配列番号2、189番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換されたポリヌクレオチドは配列番号3、または143番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換されて189番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換されたポリヌクレオチドは配列番号4のヌクレオチド配列からなってもよいが、これに制限されない。前記ポリヌクレオチドは、前記配列番号2,3または4と少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または99%以上の相同性(homology)または同一性(identity)を有するものであってもよい。前記相同性または同一性を有するポリヌクレオチド配列は、前記範囲の中で、100%同一性を有する配列は除かれるか、100%未満の同一性を有する配列であってもよい。
また、本発明で「特定の配列番号で記載されたヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド」と記載されている場合でも、該当配列番号のヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドと同一もしくは相応する活性を有する場合であれば、一部の配列が欠失、変形、置換、または付加されたヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドも、本発明で使用できることは自明である。例えば、前記ポリヌクレオチドと同一あるいは相応する活性を有する場合であれば、特定の活性を付与する前記特定143番目または189番目の変異の他に、該当配列番号のヌクレオチド配列の前後の無意味な配列追加、または自然に発生しうる突然変異、あるいはそのサイレント突然変異(silent mutation)を除外せず、これらの配列追加、あるいは突然変異を有する場合でも、本発明の範囲内に属するものは自明である。
相同性(homology)及び同一性(identity)は、2つの与えられた塩基配列と関連する程度を意味し、パーセンテージで表示されてもよい。
用語、相同性及び同一性は、多くの場合、相互交換的に用いられてもよい。
保存された(conserved)ポリヌクレオチドの配列相同性または同一性は、標準配列アルゴリズムによって決定され、用いられるプログラムによって確立されたデフォルトのギャップペナルティが一緒に利用されてもよい。実質的に、相同性(homologous)を有するか同一(identical)の配列は、一般的に、配列全体または全長と少なくとも約50%、60%、70%、80%または90%の中間または高い厳しい条件(stringent conditions)でハイブリッドしてもよい。ハイブリッドするポリヌクレオチドでコドンの代わりに縮退コドンを含有するポリヌクレオチドも考慮される。
任意の2つのポリヌクレオチド配列が、相同性、類似性または同一性を有するかどうかは、例えば、非特許文献2と同じデフォルトのパラメータを用いて「FASTA」プログラムのような公知のコンピュータアルゴリズムを利用して決定してもよい。または、EMBOSSパッケージのニードルマンプログラム(EMBOSS:The European Molecular Biology Open Software Suite、非特許文献3)(バージョン5.0.0またはそれ以降のバージョン)で実行されるような、ニードルマン−ウンシュ(Needleman-Wunsch)アルゴリズム(非特許文献4)を用いて決定してもよい。(GCGプログラムパッケージ(Devereux, J., et al, Nucleic AcidsResearch 12: 387(1984))、BLASTP、BLASTN、FASTA( Atschul, [S.] [F.,] [ET AL, J MOLEC BIOL 215]: 403(1990); Guide to Huge Computers, Martin J. Bishop, [ED.,] Academic Press, San Diego,1994、及び[CARILLO ETA/.](1988) SIAM J Applied Math 48: 1073を含む)。例えば、国立生物工学情報データベースセンターのBLAST、またはClustalWを用いて、相同性、類似性または同一性を決定してもよい。
ポリヌクレオチドの相同性、類似性または同一性は、例えば、非特許文献5に公知されたように、例えば、非特許文献4のようなGAPコンピュータープログラムを利用して配列情報を比較することによって決定されてもよい。要約すると、GAPプログラムは、2つの配列のうち、より短いものからのシンボルの全体数で同様の配列されたシンボル(つまり、ヌクレオチドまたはヌクレオチド)の数を割った値として定義する。GAPプログラムのためのデフォルトパラメータは、(1)一進法の比較マトリックス(同一性のための1及び非同一性のための0の値を含有する)及び非特許文献6に開示されたように、非特許文献7の加重された比較マトリックス(またはEDNAFULL(NCBI NUC4.4のEMBOSSバージョン)置換マトリックス);(2)各ギャップのための3.0のペナルティ及び各ギャップでの各記号のための追加の0.10ペナルティ(またはギャップ開放ペナルティ10、ギャップ伸長ペナルティ0.5);及び(3)末端ギャップのための無ペナルティを含んでもよい。したがって、本発明で用いられるものとして、用語、「相同性」または「同一性」は、配列間の関連性(relevance)を示す。
また、本発明のポリヌクレオチドはコドンの縮退性(degeneracy)により、または前記ポリヌクレオチドを発現させようとする生物で好まれるコドンを考慮して、ポリヌクレオチド配列を変化させない範囲内でコーディング領域に多様な変形が行われてもよい。配列番号1のポリヌクレオチド配列で143番目及び/または189番目のヌクレオチドが他のヌクレオチドに置換されたポリヌクレオチド配列であれば、制限なく含んでもよい。また、公知の遺伝子配列から調製されうるプローブ、例えば、前記塩基配列の全体または一部に対する相補配列とストリンジェント(厳格)な条件下でハイブリッド化して、配列番号1のヌクレオチド配列で143番目及び/または189番目のヌクレオチドが他のヌクレオチドに置換されたポリヌクレオチド配列であれば、制限なく含まれてもよい。前記「ストリンジェントな(厳しい)条件(stringent condition)」とは、ポリヌクレオチド間の特異的混成化(ハイブリッド化)を可能にする条件を意味する。これらの条件は、文献(例えば、J. Sambrook et al., 同上)に具体的に記載されている。例えば、相同性(homology)または同一性(identity)が高い遺伝子同士、40%以上、具体的には、80%以上、85%以上、90%以上、より具体的には、95%以上、さらに具体的には、97%以上、特に具体的には、99%以上の相同性または同一性を有する遺伝子同士でハイブリッド化する。そして、それより相同性または同一性が低い遺伝子同士はハイブリッド化しない条件、または通常のサザンハイブリッド化(southern hybridization)の洗浄条件である60℃、1×SSC 、0.1%SDS、具体的には、60℃、0.1×SSC、0.1%SDS、より具体的には、68℃、0.1×SSC、0.1%SDSに相当する塩濃度及び温度で、1回、具体的には、2回〜3回洗浄する条件を挙げられる。
混成化(ハイブリッド化)は、たとえ混成化の厳密度によって塩基間のミスマッチ(mismatch)が可能であっても、2つの核酸が相補的配列を有することを要求する。用語、「相補的」は、互いに混成化が可能であるヌクレオチド塩基間の関係を記述するために用いられる。例えば、DNAに関すると、アデノシンはチミンに相補的であり、シトシンはグアニンに相補的である。したがって、本発明は、また、実質的に類似の核酸配列だけでなく、全体配列に相補的な単離された核酸断片を含んでもよい。
具体的には、相同性または同一性を有するポリヌクレオチドは、55℃のTm値で混成化段階を含む混成化条件を用い、上述した条件を用いて探知してもよい。また、前記Tm値は、60℃、63℃または65℃であってもよいが、これに制限されるものではなく、その目的に応じて当業者によって適切に調節してもよい。
ポリヌクレオチドを混成化する適切な厳密度は、ポリヌクレオチドの長さ及び相補性の程度に依存し、変数は該当技術分野でよく知られている(非特許文献8参照)。
本発明の他の一つの様態は、前記ポリヌクレオチドを含む遺伝子発現用組成物を提供することにある。
前記遺伝子発現用組成物は、本発明のプロモーターによって発現させうる遺伝子を発現する組成物を意味する。その例として、前記遺伝子発現用組成物は、新規なプロモーター活性を有するポリヌクレオチドを含み、さらに前記ポリヌクレオチドをプロモーターとして作動させうる構成を制限なく含んでもよい。本発明の遺伝子発現用組成物において、前記ポリヌクレオチドは、導入された宿主細胞で作動可能に連結された遺伝子を発現させるように、ベクター内に含まれた形態であってもよい。
本発明の別の一つの様態は、前記プロモーター活性を有するポリヌクレオチド、または前記ポリヌクレオチド及び目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含む。具体的には、前記目的タンパク質は、アデニロコハク酸シンテターゼであってもよいが、これに制限されない。
本明細書で使用される用語、「ベクター」は、適合な宿主内で目的のポリペプチドを発現できるように、適合な調節配列に作動可能に連結された、前記目的ポリペプチドをコードする塩基配列を含有するDNA製造物を意味する。前記調節配列は、転写を開始しうるプロモーター、このような転写を調節するための任意のオペレーター配列、適合したmRNAリボソーム結合部位をコードする配列、及び転写及び解読の終結を調節する配列を含んでもよい。ベクターは、適当な宿主細胞内に形質転換された後、宿主ゲノムとは無関係に複製または機能することができ、ゲノムそのものに統合されてもよい。
本発明で使用されるベクターは、宿主細胞内で複製可能なものであれば、特に限定されず、当業界に知られている任意のベクターを用いてもよい。通常用いられるベクターの例としては、天然の状態であるか、組換えされた状態のプラスミド、コスミド、ウイルス及びバクテリオファージが挙げられる。例えば、ファージベクターまたはコスミドベクターとしてpWE15、M13、MBL3、MBL4、IXII、ASHII、APII、t10、t11、Charon4A、及びCharon21Aなどを用いてもよく、プラスミドベクターとしてpBR系、pUC系、pBluescriptII系、pGEM系、pTZ系、pCL系とpET系などを用いてもよい。具体的には、pDZ、pACYC177、pACYC184、pCL、pECCG117、pUC19、pBR322、pMW118、pCC1BACベクターなどを用いてもよい。
一例として、細胞内の染色体挿入用ベクターを使用して、染色体内に目的のポリヌクレオチドに交替させてもよい。前記ポリヌクレオチドの染色体内への挿入は、当業界で知られている任意の方法、例えば、相同組換え(homologous recombination)によって行われてもよいが、これに限定されない。前記染色体が挿入されたかどうかを確認するための選別マーカー(selection marker)をさらに含んでもよい。選別マーカーは、ベクターで形質転換された細胞を選別、すなわち、目的核酸分子が挿入されたかどうかを確認するためのものであり、薬物耐性、栄養要求性、細胞毒性剤に対する耐性または表面ポリペプチドの発現のような選択可能な表現型を付与するマーカーが用いられてもよい。選択剤(selective agent)が処理された環境では、選別マーカーを発現する細胞のみ生存するか、他の表現形質を示すので、形質転換された細胞を選別することができる。
本発明のもう一つの様態として、本発明のプロモーター活性を有するポリヌクレオチド及び目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含む、コリネバクテリウム属微生物を提供する。
また、本発明のもう一つの様態として、本発明のプロモーター活性を有するポリヌクレオチド及び目的タンパク質をコードする遺伝子を含む、コリネバクテリウム属微生物を提供する。
具体的には、前記微生物は、前記プロモーター活性を有するポリヌクレオチド及び目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターで形質転換によって製造される微生物であるか、前記プロモーター活性を有するポリヌクレオチド及び目的タンパク質をコードする遺伝子が含まれた微生物であってもよいが、これに制限されない。
本明細書において、用語、「形質転換」は、標的タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むベクターを宿主細胞内に導入して、宿主細胞内で前記ポリヌクレオチドがコードするタンパク質が発現できるようにすることを意味する。形質転換されたポリヌクレオチドは宿主細胞内で発現することさえできれば、宿主細胞の染色体内に挿入され位置するか、染色体外に位置するかに関係なく、これらをすべて含んでもよい。また、前記ポリヌクレオチドは、標的タンパク質をコードするDNAまたはRNAを含む。前記ポリヌクレオチドは、宿主細胞内に導入されて発現できるものであれば、あらゆる形態で導入されるものであっても構わない。例えば、前記ポリヌクレオチドは、それ自体で発現されるのに必要なすべての要素を含む遺伝子構造体である発現カセット(expression cassette)の形態で宿主細胞に導入されてもよい。前記発現カセットは、通常、前記ポリヌクレオチドに作動可能に連結されているプロモーター(promoter)、転写終結シグナル、リボソーム結合部位及び翻訳終結シグナルを含んでもよい。前記発現カセットは、それ自体の複製が可能な発現ベクターの形態であってもよい。また、前記ポリヌクレオチドは、それ自体の形態で宿主細胞に導入されて宿主細胞で発現に必要な配列と作動可能に連結されたものであってもよく、これに限定されない。
また、前記において、用語、「作動可能に連結された」ものとは、本発明のプロモーター活性を有するポリヌクレオチドの転写を開始及び媒介するようなプロモーター配列と前記遺伝子配列が機能的に連結されていることを意味する。
本明細書で使用される用語、「ポリヌクレオチド及び目的タンパク質を含む微生物」とは、前記ポリヌクレオチドで目的タンパク質の発現が調節された微生物を意味する。前記微生物は、プリンヌクレオチドを生産しうる微生物、自然的に弱いプリンヌクレオチドの生産能を有している微生物、またはプリンヌクレオチドの生産能のない親菌株にプリンヌクレオチドの生産能が付与された微生物であってもよい。具体的には、前記微生物は、アデニロコハク酸シンテターゼを弱化させた微生物であってもよく、例えば、配列番号1のポリヌクレオチド配列で143番目及び/または189番目のヌクレオチドが他のヌクレオチドに置換されたポリヌクレオチドを含む微生物であってもよいが、これに制限されない。より具体的には、前記微生物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列内に1つ以上のヌクレオチド置換を含むプロモーター活性を有するポリヌクレオチドを含む微生物であって、前記ポリヌクレオチド置換は、143番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換、及び/または189番目のヌクレオチドがチミン(T)への置換を含んでもよい。
前記宿主細胞または微生物は、本発明の目的上、前記ポリヌクレオチド及び目的タンパク質を含み、プリンヌクレオチドを生産しうるものであれば、すべて本発明の範囲に含まれてもよい。
本発明で、前記プリンヌクレオチドを生産する微生物は、プリンヌクレオチドを生産する微生物、プリンヌクレオチドの生産能を有する微生物として使用してもよい。
本発明の目的上、「プリンヌクレオチド」は、プリン系の構造を含んでいるヌクレオチドを意味する。その例として、IMP、XMPまたはGMPであってもよいが、これに制限されない。
具体的には、前記用語、「IMP(5'-inosine monophosphate)」は、下記の化学式(1)で構成されている核酸系物質の中の一つである。
Figure 0006857253
IUPAC名では5’−イノシン一リン酸(5'-inosine monophosphate)、5’−イノシン酸(5'-inosine acid)とも呼ばれ、食品ではXMP、またはGMPとともに風味増進剤として広く用いられている。
前記用語、「GMP(5'-guanine monophosphate)」は、下記の化学式(2)で構成されている核酸系物質の一つである。
Figure 0006857253
IUPAC名は[(2R,3S,4R,5R)−5−(2−アミノ−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロ−2−フラニル]リン酸二水素メチルであり、他の名前では、5’−グアニジン酸(5'-guanidylic acid)、5’−グアニル酸(5'-Guanylic acid)、またはグアニル酸(guanylic acid)で呼ばれる。
GMPは塩の形態でグアニル酸ナトリウム、グアニル酸ジカリウム、グアニル酸カルシウムのような食品添加剤として広く用いられ、IMPと共に添加物として用いられる時、風味を強化するシナジー効果を有する。GMPはXMPから転換されて製造されてもよいが、これに制限されない。本発明の一実施例で確認されたように、本発明のプロモーターはXMPの生産を増加させることができ、生産量が増加されたXMPからGMPにも転換され、その生産量が増加されうるため、前記GMPも本発明の範囲に含まれるのは自明である。
前記用語、「XMP(5'-xanthosine monophosphate)」は、下記の化学式(3)で構成されているプリン代謝の中間体物質である。IUPAC名では5’−イノシン一リン酸(5'-inosine monophosphate)、5’−キサンチル酸(5'-xanthylic acid)とも呼ばれ、IMP脱水素酵素の作用を介してIMPから形成されるか、XMPはGMPシンターゼの作用を介してGMPに転換されうる。また、XMPは(d)XTPase活性を含む酵素、デオキシリボヌクレオシド三リン酸ピロホスホヒドロラーゼ(deoxyribonucleoside triphosphate pyrophosphohydrolase)によってXTPから形成されうる。
Figure 0006857253
本明細書において、用語、「プリンヌクレオチドを生産する微生物」は、野生型微生物や自然的または人為的に遺伝的変形が起きた微生物をすべて含み、外部遺伝子が挿入されたり、内在的遺伝子の活性が強化されたり不活性化されるなどの原因により特定メカニズムが弱化されたり強化された微生物であって、目的とするプリンヌクレオチドの生産のために、遺伝的変異が起きたり活性を強化させた微生物であってもよい。本発明の目的上、前記プリンヌクレオチドを生産する微生物は、前記ポリヌクレオチドを含み、目的とするプリンヌクレオチドの生産能が増加したことを特徴とし、具体的には、コリネバクテリウム属微生物であってもよい。具体的には、本発明でプリンヌクレオチドを生産する微生物またはプリンヌクレオチドの生産能を有する微生物は、プリンヌクレオチド生合成経路内の遺伝子の一部が強化または弱化されるか、プリンヌクレオチド分解経路内の遺伝子の一部が強化または弱化された微生物であってもよい。例えば、前記微生物は、ホスホリボシルピロリン酸アミドトランスフェラーゼをコードする遺伝子であるpurFの発現が強化されるか、purAの発現が強化されたものであってもよい。さらに、プリンヌクレオチドによって、5’−イノシン酸デヒドロゲナーゼ(inosine-5'-monophosphate dehydrogenase)をコードする遺伝子であるguaBの発現が調節されてもよい。具体的に、プリンヌクレオチドがIMPである場合、guaB の発現が弱化されたものであってもよく、プリンヌクレオチドがXMPまたはGMPである場合は、guaB の発現が強化されたものであってもよいが、これに制限されるものではない。
本明細書において、用語、「プリンヌクレオチドを生産するコリネバクテリウム属(the genus Corynebacterium)微生物」とは、天然型または変異を介してプリンヌクレオチドの生産能を有するコリネバクテリウム属微生物であってもよい。具体的には、本発明でプリンヌクレオチドの生産能を有するコリネバクテリウム属微生物は、本発明のプロモーター活性を有するポリヌクレオチドを含むか、または前記ポリヌクレオチド及び目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターで形質転換されて、向上されたプリンヌクレオチドの生産能を有するようになったコリネバクテリウム属微生物であってもよい。前記「向上されたプリンヌクレオチドの生産能を有するようになったコリネバクテリウム属微生物」は、形質変化前の親菌株または非変形微生物より、プリンヌクレオチドの生産能が向上された微生物を意味する。前記「非変形微生物」は、天然型菌株自体であるか、前記プリンヌクレオチドを生産するタンパク質変異体を含まない微生物、または前記ポリヌクレオチド及び目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターで形質転換されていない微生物を意味する。
本発明において、「コリネバクテリウム属微生物」は、具体的には、コリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)、コリネバクテリウム・アンモニアゲネス(Corynebacterium ammoniagenes)、 ブレビバクテリウム・ラクトファーメンタム(Brevibacterium lactofermentum)、 ブレビバクテリウム・フラバム(Brevibacterium flavum)、コリネバクテリウム・サーモアミノゲネス(Corynebacterium thermoaminogenes)、コリネバクテリウム・エフィシエンス(Corynebacterium efficiens)、コリネバクテリウム・スタティオニス(Corynebacterium stationis)などであるが、必ずこれに限定されるものではない。
本発明はもう一つの様態として、前記コリネバクテリウム属微生物を培地で培養する段階を含む、目的物質を生産する方法を提供することにある。一例として、本発明の方法は、前記培養する段階の後、前記微生物または培地から目的物質を回収する段階をさらに含んでもよい。具体的には、前記目的物質は、プリンヌクレオチドであってもよいが、これに制限されない。
前記方法において、前記微生物を培養する段階は、特に制限されないが、公知の回分式培養方法、連続式培養方法、流加式培養方法などにより行われてもよい。このとき、培養条件は、特に制限されないが、塩基性化合物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたはアンモニア)または酸性化合物(例えば、リン酸または硫酸)を用いて適正pH(例えば、pH5〜9、具体的には、pH6〜8、最も具体的には、pH6.8)を調節してもよく、酸素または酸素含有ガス混合物を培養物に導入させて好気性条件を維持してもよい。培養温度は20〜45℃、具体的には、25〜40℃を維持してもよく、約10〜160時間培養してもよいが、これに制限されるものではない。前記培養によって生産されたプリンヌクレオチドは、培地中に分泌されるか細胞内に残留してもよい。
また、用いられる培養用培地は、炭素供給源としては、糖及び炭水化物(例えば、グルコース、スクロース、ラクトース、フルクトース、マルトース、糖蜜、でん粉及びセルロース)、油及び脂肪(例えば、大豆油、ヒマワリ油、ピーナッツ油及びココナッツ油)、脂肪酸(例えば、パルミチン酸、ステアリン酸及びリノール酸)、アルコール(例えば、グリセロール及びエタノール)及び有機酸(例えば、酢酸)などを個別に用いたり、または混合して用いてもよいが、これに制限されない。窒素供給源としては、窒素含有有機化合物(例えば、ペプトン、酵母抽出液、肉汁、麦芽抽出液、トウモロコシ浸漬液、大豆粕粉及びウレア)、または無機化合物(例えば、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム、炭酸アンモニウム及び硝酸アンモニウム)などを個別に用いたり、または混合して用いてもよいが、これに制限されない。リン供給源としては、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、これに相応するナトリウム含有塩などを個別に用いたり、または混合して用いてもよいが、これに制限されない。また、培地には他の金属塩(例えば、硫酸マグネシウムまたは硫酸鉄)、ヌクレオチド及びビタミンのような必須成長促進物質を含んでもよい。
本発明の前記培養段階で生産されたプリンヌクレオチドを回収する方法は、培養方法によって当該分野で公知の適切な方法を用いて、培養液から目的とするプリンヌクレオチドを収集(collect)してもよい。例えば、遠心分離、ろ過、陰イオン交換クロマトグラフィー、結晶化及びHPLCなどが用いられてもよく、当該分野で公知の適切な方法を用いて培地または微生物から目的とするプリンヌクレオチドを回収してもよい。
また、前記回収段階は、精製工程を含んでもよく、当該分野で公知の適切な方法を用いて行ってもよい。したがって、前記回収されたプリンヌクレオチドは、精製された形態またはプリンヌクレオチドを含有した微生物発酵液であってもよい(非特許文献9)。
また、本発明の目的上、前記プロモーター活性を有するポリヌクレオチドを含む微生物の場合、目的物質の生産量が増加することを特徴とする。特に、野生型コリネバクテリウム属菌株が、プリンヌクレオチドを生産できないか、またはプリンヌクレオチドを生産しても、非常に極微量を生産できるのに対し、本出願のプロモーター活性を有するポリヌクレオチドを用いてプリンヌクレオチド生産量を増加させることができる。
本発明のもう一つの様態として、目的タンパク質の発現増加のための、前記ポリヌクレオチドの用途を提供することにある。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。しかし、これらの実施例は、本発明を例示的に説明するためのものであり、本発明の範囲がこれらの実施例により制限されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。
実施例1:野生型基盤のIMP生産株の製作
コリネバクテリウム属野生型の菌株は、IMPを生産できないか、IMPを生産しても非常に極微量を生産することができる。したがって、野生型コリネバクテリウム・スタティオニス(Corynebacterium stationis)ATCC6872を基にIMP生産株を製作した。より具体的には、ホスホリボシルピロリン酸アミドトランスフェラーゼをコードする遺伝子であるpurFの活性を強化させて、5’−イノシン酸デヒドロゲナーゼをコードする遺伝子であるguaB の活性を弱化させたIMP生産菌株を製造した。
実施例1−1:purF強化菌株の製作
purFの開始コドンが変更された菌株を製作するために、まず、purF が含まれた挿入用ベクターを製作した。挿入用ベクターにpurF遺伝子をクローニングするために、具体的には、PCRは、コリネバクテリウム・スタティオニスATCC6872のゲノミックDNA(genomic DNA)を鋳型として、配列番号6と7、配列番号8と9のプライマーを用いて行い、94℃で30秒の変性(denaturation)、55℃で30秒のアニーリング(annealing)、及び72℃で2分の伸長(extension)過程を30回繰り返した。前記PCR反応で獲得した2つのDNA切片を鋳型として、配列番号6と9をプライマーとして再びPCRを行った。PCR条件は、94℃で30秒の変性(denaturation)、55℃で30秒のアニーリング(annealing)、及び72℃で2分の伸長(extension)過程を30回繰り返した。得られたDNA断片をXbaIで切断した後、同じ制限酵素で切断されたpDZ(特許文献1及び2)ベクターにクローニングした。前記方法で製作したベクターをpDZ−purF−g1aと命名した。
Figure 0006857253
コリネバクテリウム・スタティオニス(Corynebacterium stationis)ATCC6872に組換えベクターであるpDZ−purF−g1aを電気穿孔法(electroporation)で形質転換した後、相同性配列の組換えによって染色体上にベクターが挿入された菌株はカナマイシン(kanamycin)25mg/lを含有した培地から選別した。選別された1次菌株は再び2次交差を経て、選定された菌株でシーケンシングを行い、最終的に変異が導入された菌株を選別し、選別菌株は6872−purF(g1a)と命名した。
実施例1−2:guaB弱化菌株の製作
guaBの開始コドンが変更された菌株を製作するために、まず、guaBが含まれた挿入用ベクターを製作した。挿入用ベクターにguaB遺伝子をクローニングするために、具体的に、PCRは、コリネバクテリウム・スタティオニスATCC6872のゲノミックDNAを鋳型として、配列番号11と12及び配列番号13と14のプライマーを用いて行った。前記PCR産物を鋳型として、配列番号11と14をプライマーに再びPCRを行い、得られたDNA断片を実施例1−1と同様にクローニングを進めた。製作されたベクターをpDZ−guaB−a1tと命名した。これを同様の方法で6872−purF(g1a)に導入し、最終的に変異が導入された菌株を選別した。前記選別された菌株はCJI2330と命名した。
Figure 0006857253
実施例1−3:CJI2330の発酵力価の実験
種培地2mlを直径18mmの試験管に分注して加圧殺菌した後、ATCC6872及びCJI2330をそれぞれ接種して30℃の温度で24時間振とう培養し、これを種培養液として用いた。発酵培地29mlを250mlの振とう用三角フラスコに分注して121℃の温度で15分間加圧殺菌した後、種培養液2mlを接種して3日間培養した。培養条件は、回転数170rpm、温度30℃、pH7.5に調節した。
培養終了後、HPLC(SHIMAZDU LC20A)を用いた方法によりIMPの生産量を測定し、培養結果は以下の表3の通りである。下記のような結果は、前記CJI2330がIMP生産能を有することを示唆する。
Figure 0006857253
− 種培地:ぶどう糖1%、ペプトン1%、肉汁1%、酵母エキス1%、塩化ナトリウム0.25%、アデニン100mg/l、グアニン100mg/l、pH7.5
− 発酵培地:グルタミン酸ナトリウム0.1%、塩化アンモニウム1%、硫酸マグネシウム1.2%、塩化カルシウム0.01%、硫酸鉄20mg/l、硫酸マンガン20mg/l、硫酸亜鉛20mg/l、硫酸銅5mg/l、L−システイン23mg/l、アラニン24mg/l、ニコチン酸8mg/l、ビオチン45μg/l、チアミン塩酸5mg/l、アデニン30mg/l、リン酸(85%)1.9%、ぶどう糖2.55%、果糖1.45%になるように添加して用いた。
実施例2:purAプロモーター活性弱化変異の発掘
プリンヌクレオチドの生産能を向上させるために、アデニロコハク酸シンテターゼの発現を弱化しようと、これをコードする遺伝子であるpurAのプロモーター変異ライブラリを製作し、プリンヌクレオチドの生産能が増加するプロモーター弱化変異を発掘した。
実施例2−1:purAプロモーターを含むベクターの製作
purAプロモーター変異ライブラリを製作するために、まず配列番号1のpurAプロモーターを含むGFP(green fluorescent protein)発現ベクターを製作した。PCRは、コリネバクテリウム・スタティオニスATCC6872のゲノミックDNAを鋳型として、配列番号15と16のプライマーを用い、94℃で30秒の変性(denaturation)、55℃で30秒のアニーリング(annealing)、及び72℃で2分の伸長(extension)過程を30回繰り返した。得られたDNA断片をKpnIとEcoRVで切断した後、同じ制限酵素で切断されたp117−gfpベクター(特許文献3)にクローニングした。前記方法で製作されたベクターをp117−PpurA−gfpと命名した。
Figure 0006857253
実施例2−2:purAプロモーター変異ライブラリの製作
前記実施例2−1で製作したベクターを基にpurAプロモーター変異ライブラリを製作した。ライブラリは、error−prone PCR kit(clontech Diversify(R) PCR Random Mutagenesis Kit)を用いて製作した。変異が発生しうる条件で、配列番号15及び配列番号17をプライマーとしてPCR反応を行った。具体的には、1000bp当たり2〜4つの変異が発生する条件で、94℃で30秒予熱した後、94℃で30秒、68℃で1分30秒の過程を25回繰り返して行った。このとき得られたPCR産物をメガプライマー(500〜125ng)とし、95℃で50秒、60℃で50秒、68℃で12分の過程を25回繰り返した。その後、DpnIを処理して大腸菌DH5αに形質転換し、カナマイシン(25mg/l)を含むLB固体培地に塗抹した。形質転換されたコロニー20種を選別した後、プラスミドを獲得してポリヌクレオチド配列を分析した結果、3.5変異/kbの頻度で互いに異なる位置に変異が導入されたことを確認した。約10,000個の形質転換された大腸菌コロニーを取ってプラスミドを抽出し、これをp117−PpurA−gfp−libraryと命名した。
実施例3:製作したライブラリの評価及び変異体の選別
実施例3−1:ライブラリの評価
前記実施例2−2で製作したp117−PpurA−gfp−libraryを実施例1で製作した菌株CJI2330に電気穿孔法で形質転換した後、カナマイシン25mg/lを含有した栄養培地に塗抹して変異ベクターが挿入された菌株から5,000個のコロニーを確保し、各コロニーをCJI2330_p117_PpurA(mt)1からCJI2330_p117_PpurA(mt)5000までと命名した。
−栄養培地:ペプトン1%、肉汁1%、塩化ナトリウム0.25%、酵母エキス1%、寒天2%、pH7.2
確保された5,000個のコロニーをそれぞれ加圧殺菌した種培地200μlに接種した96ディープウェルプレートを、マイクロプレート振とう機(Microplate shaker(TAITEC))を用いて30℃の温度、1200rpmで24時間振とう培養し、種培養液として用いた。加圧殺菌した発酵培地290μlを96ディープウェルプレートに分注した後、種培養液20μlずつ接種し、前記条件と同様に72時間振とう培養して遠心分離して細胞を得た。次に、回収された細胞を1×リン酸バッファ(10× phosphate-buffered saline:塩化ナトリウム80g、塩化カリウム2g、リン酸ナトリウム14.4g、リン酸カリウム2.4g、滅菌水0.8L)で洗浄した後、同じバッファに再懸濁させた後、蛍光強度を測定した。蛍光強度は、 マイクロプレートリーダー(Microplate reader)を利用して、488nmで励起光を照射し、511nmでの発出光を用いて測定することにより、GFP遺伝子の発現程度を測定した。測定後、野生型のPpurA−gfpに比べて蛍光強度が弱化された2つの変異コロニーであるPpurA(mt3)及びPpurA(mt378)を選別した。
実施例3−2:purAプロモーター変異の確認
前記突然変異菌株の遺伝子変異を確認するために、配列番号15と17のプライマーを用いて、PpurA(mt3)及びPpurA(mt378)それぞれでPCRを行い、シーケンシングを進めて、purAプロモーター内の変異を確認した。
具体的には、PpurA(mt3)は、配列番号1で表われるポリヌクレオチド配列から189番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換されたポリヌクレオチド配列を含んでいた。また、PpurA(mt378)は、配列番号1で表われるポリヌクレオチド配列から143番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換されたポリヌクレオチド配列を含んでいた。したがって、以下の実施例では、前記変異がそれぞれコリネバクテリウム属微生物のプリンヌクレオチドの生成量に影響を与えるかを確認した。
実施例4:ATCC6872由来のIMP生産菌株におけるIMP生産能の確認
ATCC6872由来のIMP生産菌株を製作し、実施例3で確認した変異を導入してIMPの生産能を確認した。
実施例4−1:ATCC6872由来のIMP生産菌株の選別
ATCC6872由来のIMP生産株を製作するために、ATCC6872をリン酸緩衝液(pH7.0)、またはクエン酸緩衝液(pH5.5)に10〜10細胞/mlと懸濁させた。ここにUV処理して、室温または32℃で20〜40分間処理して突然変異を誘発させた。2回にかけて0.85%食塩水で洗浄し、希釈した後、1.7%寒天を含有する適切な濃度の耐性付与物質を添加した最小培地上に塗抹した後、コロニーを得た。それぞれのコロニーを、栄養培地で培養し、種培地で24時間培養した。発酵培地で3〜4日間培養した後、培養液に蓄積されたIMP生産量が最も優れたコロニーを選別した。高濃度IMP生産株を製作するために、アデニン要求性、グアニン漏出型、リゾチーム感受性、3,4−ジヒドロプロリン耐性、ストレプトマイシン耐性、スルファグアニジン耐性、ノルバリン耐性、トリメトプリム耐性を付与するための前記過程をそれぞれの物質に対して順次行った。その後、前記物質に対する耐性が付与されてIMP生産能の優れたCJI2332を最終選別した。表7にATCC6872に比べたCJI2332の耐性程度を比較して示した。
Figure 0006857253
−最小培地:ぶどう糖2%、硫酸ナトリウム0.3%、リン酸第1カリウム0.1%、リン酸第2カリウム0.3%、硫酸マグネシウム0.3%、塩化カルシウム10mg/l、硫酸鉄10mg/l、硫酸亜鉛1mg/l、塩化マンガン3.6mg/l、L−システイン20mg/l、パントテン酸カルシウム10mg/l、チアミン塩酸塩5mg/l、ビオチン30μg/L、アデニン20mg/l、グアニン20mg/lをpH7.3になるように添加して用いた。
前記CJI2332はブダペスト条約下の受託機関である韓国微生物保存センターに2018年6月22日付で寄託し、受託番号KCCM12277Pを与えられた。
実施例4−2:CJI2332発酵力価の実験
種培地2mlを直径18mmの試験管に分注し、加圧殺菌した後、ATCC6872及びCJI2332をそれぞれ接種して30℃の温度で24時間振とう培養し、これを種培養液として用いた。発酵培地29mlを250mlの振とう用三角フラスコに分注し、121℃の温度で15分間加圧殺菌した後、種培養液2mlを接種して3日間培養した。培養条件は、回転数170rpm、温度30℃、pH7.5に調節した。
培養終了後、HPLC(SHIMAZDU LC20A)を用いた方法によりIMPの生産量を測定し、培養結果は以下の表8の通りである。
Figure 0006857253
実施例4−3:purAプロモーター変異を含む挿入ベクターの製作
前記実施例3で選別された変異を菌株内に導入するために、挿入用ベクターを製作した。PpurA(c143t)、PpurA(a189t)、PpurA(c143t、a189t)変異導入用ベクターの製作過程は次の通りである。
ATCC6872菌株のゲノミックDNAを鋳型とし、配列番号18と配列番号19及び配列番号20と配列番号21を用いPCRを行った。PCRは、94℃で5分間変性した後、94℃で30秒、55℃で30秒、72℃で1分を20回繰り返した後、72℃で5分間重合反応を行った。その結果得られたDNA断片を鋳型として、配列番号18と配列番号21を用いて前記と同様の方法でPCRを行って、得られたDNA断片をXbaIで切断した。T4リガーゼを用いて前記DNA断片をXbaI制限酵素で切断した線状のpDZベクターにクローニングし、pDZ−purA(c143t)−purAを製作した。ATCC6872菌株のゲノミックDNAを鋳型とし配列番号18と配列番号22及び配列番号23と配列番号21を用いてPCRを行った。PCRは、94℃で5分間変性した後、94℃で30秒、55℃で30秒、72℃で1分を20回繰り返した後、72℃で5分間重合反応を行った。その結果得られた遺伝子断片を鋳型として配列番号18と配列番号21を用い、前記と同様の方法でPCRを行って得られたDNA断片をXbaIで切断した。T4リガーゼを用いて前記DNA断片をXbaI制限酵素で切断した線状のpDZベクターにクローニングし、pDZ−purA(a189t)−purA を製作した。
また、2つの変異が同時に導入された時の影響性を確認するために、2つ変異が導入されたベクターを製作した。製作されたpDZ−purA(c143t)をバックボーン(backbone)として、位置選択的突然変異(Site-directed mutagenesis)を行った。具体的には、配列番号24と配列番号25のプライマーを用いて、PCRを行った。この時、94℃で30秒の変性(denaturation)、55℃で30秒のアニーリング(annealing)、及び68℃で12分の伸長(extension)過程を含み、前記過程は18回繰り返した。その結果得られた産物をDpnI処理した後、DH5αに形質転換して、pDZ−PpurA(c143t、a189t)−purAベクターを獲得した。
Figure 0006857253
実施例4−4:ATCC6872由来のCJI2330及びCJI2332菌株内にpurAプロモーター変異体の導入及び評価
前記実施例1で製作した野生型由来のIMP生産菌株であるCJI2330と実施例4−1で選別した菌株であるCJI2332にpurA変異を導入してIMP生産量を評価した。CJI2332菌株のpurAプロモーター内に変異が含まれているかどうかを確認するために、CJI2332のゲノミックDNAをPCRを用いて増幅した。具体的には、まず、前記CJI2332のゲノミックDNAを鋳型として、配列番号15と21のプライマーを用いて、94℃で1分、58℃で30秒、72℃で1分間Taq DNAポリメラーゼで重合する条件を28回繰り返すPCR方法を通じて、purAプロモーター断片を増幅し、塩基配列を分析した。CJI2332菌株のpurAプロモーターの塩基配列は野生型コリネバクテリウム・スタティオニスATCC6872のpurAプロモーター配列と同一であった。
その後、pDZ−PpurA(c143t)−purA、pDZ−PpurA(a189t)−purA、pDZ−PpurA(c143t、a189t)−purAのベクターをCJI2330とCJI2332に形質転換して、相同性配列の組換えによって染色体上にベクターが挿入された菌株は、カナマイシン(kanamycin)25mg/Lを含有した培地から選別した。選別された1次菌株は再び2次交差(cross-over)を経て、目標遺伝子のプロモーター変異が導入された菌株を選定した。最終的に形質転換された菌株に変異が導入されたかどうかは、配列番号15と配列番号21のプライマーを用いてPCRを行い、塩基配列を分析することにより確認できた。製作された菌株は、それぞれCJI2330_PpurA(c143t)−purA、CJI2330_PpurA(a189t)−purA、 CJI2330_PpurA(c143t、a189t)−purA、CJI2332_PpurA(c143t)−purA、CJI2332_PpurA(a189t)−purA、CJI2332_PpurA(c143t、a189t)−purAと命名した。
前記CJI2332_PpurA(c143t)−purAはCJI2352と呼ばれており、ブダペスト条約下の受託機関である韓国微生物保存センターに2018年9月10日付で寄託し、受託番号KCCM12315Pを与えられた。また、前記製作されたCJI2332_PpurA(a189t)−purAはCJI2365と呼ばれており、これをブダペスト条約下の受託機関である韓国微生物保存センターに2018年9月10日付で寄託し、受託番号KCCM12314Pを与えられた。
それぞれ菌株のIMP生産能を評価した。培養終了後、HPLCを用いた方法でIMPの生産量を測定し、培養結果は以下の表10の通りである。
Figure 0006857253
実施例5:purAプロモーター変異の導入時の5’−キサンチル酸生産能の確認
実施例5−1:ATCC6872由来のXMP生産菌株の選別
ATCC6872由来のXMP生産株を製作するために、コリネバクテリウム・スタティオニスATCC6872をリン酸緩衝液(pH7.0)、またはクエン酸緩衝液(pH5.5)に10〜10細胞/mlと懸濁させた。ここにUV処理して、室温または32℃で20〜40分間処理して突然変異を誘発させた。2回にかけて0.85%食塩水で洗浄し、希釈した後、1.7%寒天を含有した最小培地に耐性を付与しようとする物質を適正濃度で含有した培地に塗抹した後、コロニーを得た。それぞれのコロニーを、栄養培地で培養し、種培地で24時間培養した。発酵培地で3〜4日間培養した後、培養液に蓄積されたXMPの生産量が最も優れたコロニーを選別した。具体的には、フルオロトリプトファンが濃度別に添加された培地(添加培地)で生育できる変異株の中から選別し、より具体的には、フルオロトリプトファンの濃度100mg/Lでも生育する5’−キサンチル酸の濃度が向上された菌株を選別した。選別された菌株は、CJX1664と命名された。
- 最小培地:ぶどう糖20g/l、リン酸第1カリウム1g/l、リン酸第2カリウム1g/l、ウレア2g/l、硫酸アンモニウム、3g/l、硫酸マグネシウム1g/l、塩化カルシウム100mg/l、硫酸鉄20mg/l、硫酸マンガン10mg/l、硫酸亜鉛10mg/l、ビオチン30μg/l、チアミン塩酸塩0.1mg/l、硫酸銅0.8mg/l、アデニン20mg/l、グアニン20mg/l、pH7.2
- 添加培地:最小培地にフルオロトリプトファン10、20、50、70、100、200mg/lを添加した培地
前記CJX1664の生化学的特性は、下記表11に示した。表11を参照すれば、前記CJX1664は100mg/l濃度のフルオロトリプトファン添加培地でも生育可能である。
Figure 0006857253
前記CJI1664はブダペスト条約下の受託機関である韓国微生物保存センターに2018年7月6日付で寄託し、受託番号KCCM12285Pを与えられた。
実施例5−2:CJX1664発酵力価の実験
種培地2mlを直径18mmの試験管に分注し、加圧殺菌した後、ATCC6872及びCJX1664をそれぞれ接種して30℃の温度で24時間振とう培養し、これを種培養液として用いた。発酵培地29mlを250mlの振とう用三角フラスコに分注し、121℃の温度で15分間加圧殺菌した後、種培養液2mlを接種して3日間培養した。培養条件は、回転数170rpm、温度30℃、pH7.5に調節した。
培養終了後、HPLC(SHIMAZDU LC20A)を用いた方法によりXMPの生産量を測定し、培養結果は以下の表12の通りである。
Figure 0006857253
実施例5−3:CJX1664菌株内に変異体の導入及び評価
前記実施例5−1で選別したCJX1664菌株のpurAプロモーター内に変異を含んでいるかどうかを確認するために、CJX1664ゲノミックDNAをPCRを用いて増幅した。具体的には、まず、前記CJX1664のゲノミックDNAを鋳型として、配列番号15と配列番号21のプライマーを用いて、94℃で1分の変性、58℃で30秒の結合、72℃で1分間のTaq DNAポリメラーゼで重合する条件を28回繰り返すPCR方法を通じて、purAプロモーター断片を増幅し、塩基配列を分析した。前記CJX1664菌株のpurAプロモーター塩基配列は野生型コリネバクテリウム・スタティオニスATCC6872のpurAプロモーター配列と同一であった。
前記実施例4−3で製作したベクターをそれぞれCJX1644に形質転換し、相同性配列の組換えによって染色体上にベクターが挿入された菌株をカナマイシン(kanamycin)25mg/Lを含有した培地から選別した。選別された1次菌株は再び2次交差(cross-over)を経て、目標遺伝子の変異が導入された菌株を選定した。最終的に形質転換された菌株に遺伝子変異が導入されたかどうかは、塩基配列を分析して確認した。
前記CJX1664及びCJX1664_PpurA(c143t)−purA、CJX1664_PpurA(a189t)−purA、 CJX1664_PpurA(c143t、a189t)−purA菌株のXMP生産能を評価した。培養終了後、HPLCを用いた方法によりXMPの生産量を測定し、培養結果は以下の表13の通りである。
前記CJX1664_PpurA(c143t)−purAはCJX1680と呼ばれており、ブダペスト条約下の受託機関である韓国微生物保存センターに2018年9月10日付で寄託し、受託番号KCCM12311Pを与えられた。また、前記製作されたCJX1664_PpurA(a189t)−purAはCJX1668と呼ばれており、これをブダペスト条約下の受託機関である韓国微生物保存センターに2018年9月10日付で寄託し、受託番号KCCM12310Pを与えられた。
Figure 0006857253
前記表で示したように、CJX1664_PpurA(c143t)−purA、CJX1664_PpurA(a189t)−purA、CJX1664_PpurA(c143t、a189t)−purA菌株は、ATCC6872基盤XMP生産菌株であるCJX1664に比べて、XMPの生産量が約27%増加したことを確認した。
以上の説明から、本発明が属する技術分野の当業者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態で実施されうることを理解できるだろう。これに関連し、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないものと理解しなければならない。本発明の範囲は、前記詳細な説明より、後述する特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
Figure 0006857253
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Figure 0006857253
Figure 0006857253
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Claims (11)

  1. 配列番号1のポリヌクレオチド配列でi)143番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換、ii)189番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換、またはiii)143番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換されて189番目のヌクレオチドがチミン(T)に置換された、プロモーター活性を有するポリヌクレオチド。
  2. 前記ポリヌクレオチドが、配列番号2、配列番号3または配列番号4のヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
  3. 請求項1に記載のポリヌクレオチドを含む、遺伝子発現用組成物。
  4. 請求項1に記載のポリヌクレオチド及び目的タンパク質をコードする遺伝子を含む、ベクター。
  5. 前記目的タンパク質が、アデニロコハク酸シンテターゼである、請求項4に記載のベクター。
  6. 請求項4または5に記載のベクターを含む、コリネバクテリウム属微生物。
  7. 請求項1に記載のポリヌクレオチド及び目的タンパク質をコードする遺伝子を含む、コリネバクテリウム属微生物。
  8. 前記目的タンパク質が、アデニロコハク酸シンテターゼである、請求項7に記載のコリネバクテリウム属微生物。
  9. 前記コリネバクテリウム属微生物が、コリネバクテリウム・スタティオニス(Corynebacterium stationis)である、請求項7に記載の微生物。
  10. 請求項7に記載のコリネバクテリウム属微生物を培地で培養する段階を含む、プリンヌクレオチドの製造方法。
  11. 前記培養する段階の後、前記微生物または培地からプリンヌクレオチドを回収する段階をさらに含む、請求項10に記載のプリンヌクレオチドの製造方法。
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