JP6856842B1 - ラテックス産生植物用処理剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、新規なラテックス産生植物用処理剤の提供を目的とする。本発明は、ニトロフェノール化合物又はその塩を含有するラテックス産生植物用処理剤、ニトロフェノール化合物又はその塩を、ラテックス産生植物に付着させる工程を有することを特徴とするラテックス産生植物への処理方法、ラテックス産生植物に処理するための、ニトロフェノール化合物又はその塩の使用方法等に関する。

Description

本発明は、ラテックス産生植物用処理剤に関する。
ラテックスを産生する植物は幾つか知られており、例えば、ゴムノキ等が挙げられる。天然ゴムは、主にゴムノキの乳管(laticifer)と呼ばれる細胞内で生産されるラテックスという乳液中に存在し、これを加工することにより製造される。乳管は、ゴムノキの樹皮内の形成層の外側に年に数層発達する。ラテックスの採取は、一般的に、ゴムノキのタッピングパネル(Tapping Panel)と呼ばれる幹にナイフ等を用いて溝状に傷をつけて(タッピング)、切断された乳管から流出するラテックスを回収することにより行われている。
現在、天然ゴムは、ゴム製品の主原料として、幅広い用途において、大量に用いられている。したがって、ラテックスをより大量に効率的に得る方法が求められている。
例えば、特許文献1には、植物ホルモン又はその誘導体であるジャスモン酸又はその誘導体を有効成分とするラテックス増産剤が開示されている。しかしながら、このジャスモン酸は、ペンテニル基とカルボキシメチル基とを有するシクロペンタノン化合物であるが、多段階の合成工程を経て製造される高額な化合物である。
また、現在、多くのゴム農園では、天然ゴムの生産量を増やすために、植物ホルモンであるエチレンを発生する剤(エテホン)をパラゴムノキの幹に塗布することが行われている(特許文献2)。
しかしながら、近年、これら植物ホルモン又はエチレン発生剤の過剰な塗布によって、タッピングパネルドライネス(Tapping panel dryness(TPD))と呼ばれる症状が現れ、ラテックスの量が減少するという問題が生じている。
以上のことから、より簡便な製造方法で得られ、安価で、かつ、優れた効果を示すラテックス産生植物用処理剤の開発が切望されている。
特開2010−095480号公報 特開2011−246367号公報
本発明は、新規なラテックス産生植物用処理剤の提供を目的とする。特に、本発明は、新規なラテックス増産剤及びタッピングパネルドライネス緩和剤の提供を目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ニトロフェノール化合物又はその塩をラテックス産生植物に処理することで、ラテックスの増産効果及びタッピングドライネス症状の緩和効果が得られることを見出した。本発明は、このような知見に基づき完成されたものである。
すなわち、本発明は、下記のニトロフェノール化合物又はその塩を含有するラテックス産生植物用処理剤、ラテックス増産剤、タッピングパネルドライネス緩和剤等に関する。
項1.
ニトロフェノール化合物又はその塩を含有するラテックス産生植物用処理剤。
項2.
ラテックスを増産させるか、又は、タッピングパネルドライネスを緩和させる、項1に記載のラテックス産生植物用処理剤。
項3.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、1つ以上のニトロ基及び1つ以上の水酸基を有する化合物又はその塩である、項1又は2に記載のラテックス産生植物用処理剤。
項4.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、下記一般式(1):
Figure 0006856842
(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
xは1〜5の整数を示す。
yは0〜4の整数を示す。
yが2〜4の整数の場合、2〜4個のR基は、それぞれ同一又は異なっていてもよい。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩である、項1〜3の何れか一項に記載のラテックス産生植物用処理剤。
項5.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、下記一般式(2):
Figure 0006856842

(式中、R、R、R、R、及びR基は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
ここで、R、R、R、R、及びR基のうち、少なくとも1個の基は、ニトロ基を示す。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩である、項1〜4の何れか一項に記載のラテックス産生植物用処理剤。
項6.
ニトロフェノール化合物又はその塩を、ラテックス産生植物に付着させる工程を有することを特徴とするラテックス産生植物への処理方法。
項7.
ラテックスを増産させるか、又は、タッピングパネルドライネスを緩和させるための、項6に記載の処理方法。
項8.
ラテックス産生植物に処理するための、ニトロフェノール化合物又はその塩の使用方法。
項9.
ラテックスを増産させるか、又は、タッピングパネルドライネスを緩和させるための、項8に記載の使用方法。
項10.
ラテックスを増産させるための、又はタッピングパネルドライネスを緩和させるための、ニトロフェノール化合物又はその塩の使用方法。
項11.
さらに、(B)植物ホルモン又はその誘導体を含有する、項1〜5の何れか一項に記載のラテックス産生植物用処理剤。
項12.
ニトロフェノール化合物又はその塩を含有するラテックス増産剤。
項13.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、1つ以上のニトロ基及び1つ以上の水酸基を有する化合物又はその塩である、項12に記載のラテックス増産剤。
項14.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、一般式(1):
Figure 0006856842
(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
xは1〜5の整数を示す。
yは0〜4の整数を示す。
yが2〜4の整数の場合、2〜4個のR基は、それぞれ同一又は異なっていてもよい。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩である、項12又は13に記載のラテックス増産剤。
項15.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、
下記一般式(2):
Figure 0006856842
(式中、R、R、R、R、及びR基は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
ここで、R、R、R、R、及びR基のうち、少なくとも1個の基は、ニトロ基を示す。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩である、項12〜14の何れか一項に記載のラテックス増産剤。
項16.
ニトロフェノール化合物又はその塩を、ラテックス産生植物に付着させる工程を有することを特徴とするラテックス増産方法。
項17.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、1つ以上のニトロ基及び1つ以上の水酸基を有する化合物又はその塩である、項16に記載のラテックス増産方法。
項18.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、下記一般式(1):
Figure 0006856842
(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
xは1〜5の整数を示す。
yは0〜4の整数を示す。
yが2〜4の整数の場合、2〜4個のR基は、それぞれ同一又は異なっていてもよい。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩である、項16又は17に記載のラテックス増産方法。
項19.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、下記一般式(2):
Figure 0006856842
(式中、R、R、R、R、及びR基は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
ここで、R、R、R、R、及びR基のうち、少なくとも1個の基は、ニトロ基を示す。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩である、項16〜18の何れか一項に記載のラテックス増産方法。
項20.
前記ラテックス産生植物が、パラゴムノキ(Hevea brasiliensis)であることを特徴とする項16〜19の何れか一項に記載のラテックス増産方法。
項21.
ニトロフェノール化合物又はその塩を、タッピングパネルに付着させることを特徴とするラテックス増産方法。
項22.
ニトロフェノール化合物又はその塩を、植物又はその根圏に処理することを含む、ラテックス増産方法。
項23.
ニトロフェノール化合物又はその塩を、施用することを含む、ラテックス増産方法。
項24.
ラテックスを増産させるための、ニトロフェノール化合物又はその塩の使用方法。
項25.
項12〜15の何れか一項に記載のラテックス増産剤を、植物又はその根圏に処理する方法。
項26.
ニトロフェノール化合物又はその塩を含有するタッピングパネルドライネス緩和剤。
項27.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、1つ以上のニトロ基及び1つ以上の水酸基を有する化合物又はその塩である、項26に記載のタッピングパネルドライネス緩和剤。
項28.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、下記一般式(1):
Figure 0006856842
(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
xは1〜5の整数を示す。
yは0〜4の整数を示す。
yが2〜4の整数の場合、2〜4個のR基は、それぞれ同一又は異なっていてもよい。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩である、項26又は27に記載のタッピングパネルドライネス緩和剤。
項29.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、下記一般式(2):
Figure 0006856842
(式中、R、R、R、R、及びR基は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
ここで、R、R、R、R、及びR基のうち、少なくとも1個の基は、ニトロ基を示す。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩である、項26〜28の何れか一項に記載のタッピングパネルドライネス緩和剤。
項30.
ニトロフェノール化合物又はその塩を、ラテックス産生植物に付着させる工程を有することを特徴とするタッピングパネルドライネス緩和方法。
項31.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、1つ以上のニトロ基及び1つ以上の水酸基を有する化合物又はその塩である、項30に記載のタッピングパネルドライネス緩和方法。
項32.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、下記一般式(1):
Figure 0006856842
(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
xは1〜5の整数を示す。
yは0〜4の整数を示す。
yが2〜4の整数の場合、2〜4個のR基は、それぞれ同一又は異なっていてもよい。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩である、項30又は31に記載のタッピングパネルドライネス緩和方法。
項33.
前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、下記一般式(2):
Figure 0006856842
(式中、R、R、R、R、及びR基は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
ここで、R、R、R、R、及びR基のうち、少なくとも1個の基は、ニトロ基を示す。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩である、項30〜32の何れか一項に記載のタッピングパネルドライネス緩和方法。
項34.
前記ラテックス産生植物が、パラゴムノキ(Hevea brasiliensis)であることを特徴とする項30〜33の何れか一項に記載のタッピングパネルドライネス緩和方法。
項35.
ニトロフェノール化合物又はその塩を、タッピングパネルに付着させることを特徴とするタッピングパネルドライネス緩和方法。
項36.
ニトロフェノール化合物又はその塩を、植物又はその根圏に処理することを含む、タッピングパネルドライネス緩和方法。
項37.
ニトロフェノール化合物又はその塩を、施用することを含む、タッピングパネルドライネス緩和方法。
項38.
タッピングパネルドライネスを緩和させるための、ニトロフェノール化合物又はその塩の使用方法。
項39.
項26〜29の何れか一項に記載のタッピングパネルドライネス緩和剤を、植物又はその根圏に処理する方法。
項40.
(A)ニトロフェノール化合物又はその塩及び(B)植物ホルモン又はその誘導体を含有する、相乗的ラテックス増産剤組成物。
項41.
(B)植物ホルモン又はその誘導体が、オーキシン類、ジベレリン類、サイトカイニン類、アブシジン酸、エチレン、エテホン、ブラシノステロイド類、フロリゲン、サリチル酸、ジャスモン酸類からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物である、項40に記載の相乗的ラテックス増産剤組成物。
項42.
(B)植物ホルモン又はその誘導体が、エテホンである、項40又は41に記載の相乗的ラテックス増産剤組成物。
項43.
前記(A)ニトロフェノール化合物又はその塩が、1つ以上のニトロ基及び1つ以上の水酸基を有する化合物又はその塩である、項40〜42の何れか一項に記載の相乗的ラテックス増産剤組成物。
項44.
(B)植物ホルモン又はその誘導体の配合割合が、(A)ニトロフェノール化合物100質量部に対して、10〜1000000質量部である、項40〜43の何れか一項に記載の相乗的ラテックス増産剤組成物。
項45.
項40〜44の何れか一項に記載の相乗的ラテックス増産剤組成物を、ラテックス産生植物に付着させる工程を有することを特徴とするラテックス増産方法。
項46.
(A)ニトロフェノール化合物又はその塩及び(B)植物ホルモン又はその誘導体を含有する、相乗的タッピングパネルドライネス緩和剤組成物。
項47.
(B)植物ホルモン又はその誘導体が、オーキシン類、ジベレリン類、サイトカイニン類、アブシジン酸、エチレン、エテホン、ブラシノステロイド類、フロリゲン、サリチル酸、ジャスモン酸類からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物である、項46に記載の相乗的タッピングパネルドライネス緩和剤組成物。
項48.
(B)植物ホルモン又はその誘導体が、エテホンである、項46又は47に記載の相乗的タッピングパネルドライネス緩和剤組成物。
項49.
前記(A)ニトロフェノール化合物又はその塩が、1つ以上のニトロ基及び1つ以上の水酸基を有する化合物又はその塩である、項46〜48の何れか一項に記載の相乗的タッピングパネルドライネス緩和剤組成物。
項50.
(B)植物ホルモン又はその誘導体の配合割合が、(A)ニトロフェノール化合物100質量部に対して、10〜1000000質量部である、項46〜49の何れか一項に記載の相乗的ラテックス増産剤組成物又は相乗的タッピングパネルドライネス緩和剤組成物。
項51.
項46〜50の何れか一項に記載の相乗的タッピングパネルドライネス緩和剤組成物を、ラテックス産生植物に付着させる工程を有することを特徴とするタッピングパネルドライネス緩和方法。
項52.
ニトロフェノール化合物を含有するラテックス増産活性増強剤。
項53.
ニトロフェノール化合物を含有するタッピングパネルドライネス緩和活性増強剤。
本発明によれば、ニトロフェノール化合物又はその塩をラテックス産生植物に処理することで、ラテックスを増産及びタッピングパネルドライネスを緩和させることができる。
図1は、本発明のラテックス産生植物用処理剤(ニトロフェノール化合物水溶液)をタッピング箇所に塗布することで試験期間中のラテックス溶出量の体積合計が対照区と比較して増加した結果を示した図である。 図2は、本発明のラテックス産生植物用処理剤(ニトロフェノール化合物水溶液)をタッピング箇所に塗布した株より得られたラテックスを乾燥した後、質量を計測し、試験期間中の質量合計が対照区と比較して増加した結果を示した図である。 図3は、本発明のラテックス産生植物用処理剤(ニトロフェノール化合物水溶液)をタッピング箇所に塗布した株が対照区と比較してタッピングパネルドライネス症状が緩和された結果を示した図である。 図4は、本発明のラテックス産生植物用処理剤(ニトロフェノール化合物水溶液)とエテホンとをタッピング箇所に塗布することによって、ラテックス溶出量が増加した結果を示した図である。 図5は、本発明のラテックス産生植物用処理剤(ニトロフェノール化合物水溶液)とエテホンとをタッピング箇所に塗布することによって、ラテックス乾燥質量が増加した結果を示した図である。
1.ラテックス産生植物用処理剤
本発明のラテックス産生植物用処理剤(単に、「ラテックス産生植物用処理剤」ということもある。)は、ニトロフェノール化合物又はその塩を含有する。また、本発明のラテックス産生植物用処理剤は、下記に示すラテックス増量剤、タッピングパネルドライネス緩和剤、天然ゴム処理剤等と言い換えることもできる。
1−1.ラテックス増産剤
本発明のラテックス増産剤(単に、「ラテックス増産剤」ということもある。)は、ニトロフェノール化合物又はその塩を含有する。また、本発明のラテックス増産剤は、ラテックス増量剤、ラテックス量増加剤、ラテックス増収剤、ラテックス量促進剤等と言い換えることもできる。
1−2.タッピングパネルドライネス緩和剤
本発明のタッピングパネルドライネス緩和剤(単に、「TPD緩和剤」ということもある。)は、ニトロフェノール化合物又はその塩を含有する。また、本発明のタッピングパネルドライネス緩和剤は、タッピングパネルドライネス症状を緩和させる剤という意味だけでなく、タッピングパネルドライネス抑制剤、タッピングパネルドライネス予防剤、タッピングパネルドライネス治療剤等と言い換えることもできる。
ニトロフェノール化合物又はその塩
本明細書において、ニトロフェノール化合物は、1つ以上のニトロ基及び1つ以上の水酸基(OH基)を有する化合物をいう。該ニトロフェノール化合物には、ニトロ基を1つ有しているフェノール化合物、及びニトロ基を2つ以上有しているフェノール化合物が含まれる。さらに、これらのフェノール化合物には、水酸基を1つ有するものと、水酸基を2つ以上有するものが存在する。本発明で使用するニトロフェノール化合物は、1つ以上のニトロ基及び1つ以上の水酸基(OH基)を有する芳香環化合物である。よって、本明細書におけるニトロフェノール化合物には、1つのニトロ基及び1つの水酸基を有する芳香環化合物、1つのニトロ基及び2つ以上の水酸基を有する芳香環化合物、2つ以上のニトロ基及び1つの水酸基を有する芳香環化合物、及び2つ以上のニトロ基及び2つ以上の水酸基を有する芳香環化合物のいずれもが含まれる。
前記ニトロフェノール化合物を構成する芳香環としては、特に限定はなく、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環等が挙げられる。
該ニトロフェノール化合物には、さらに、上記ニトロ基及び水酸基以外の置換基を有していてもよい。
置換基としては、特に限定はなく、例えば、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、C2〜6ハロアルキニルオキシ基等が挙げられる。
本明細書におけるニトロフェノール化合物は、塩を形成していてもよい。すなわち、本発明のラテックス産生植物用処理剤は、ニトロフェノール化合物だけでなく、ニトロフェノール化合物の塩であってもよい。
本明細書における塩としては、特に限定はなく、例えば、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニウム塩(アンモニア;モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、低級モノ、ジ又はトリアルキルアミン、低級モノ、ジ又はトリヒドロキシアルキルアミン等の有機アミン等との塩)、オキソニウム塩等が挙げられる。好ましいニトロフェノール化合物の塩は、農芸化学的に許容される塩であり、より好ましくはアルカリ金属塩である。
なお、本明細書において、一般式(1)、(1a)、(2)、(2a)、(2b)及び(2c)には、OH基(水酸基)が記載されており、一般式(1)、(1a)、(2)、(2a)、(2b)及び(2c)で表される化合物の塩を、前記一般式中の「OH」を「OM」に代えた構造式で表すこともできる。ここで、前記Mは、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン;カルシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン;マグネシウムイオン等の第2族元素イオン;アンモニウムイオン等の無機カチオン;エチルアミニウムイオン等の有機アンモニウムイオン;トリメチルオキソニウムイオン等のオキソニウムイオン等の有機カチオン等を示す。
前記ニトロフェノール化合物の中で、水酸基を1つ有しているフェノール化合物が好ましい。また、前記ニトロフェノール化合物を構成する芳香環は、ベンゼン環であることが好ましい。
前記ニトロフェノール化合物のうち、芳香環がベンゼン環であるニトロフェノール化合物としては、例えば、下記一般式(1):
Figure 0006856842
(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
xは1〜5の整数を示す。
yは0〜4の整数を示す。
yが2〜4の整数の場合、2〜4個のR基は、それぞれ同一又は異なっていてもよい。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩等が挙げられる。
上記一般式(1)で表されるニトロフェノール化合物には、ニトロ基を1つ有している(x=1)フェノール化合物(モノ−ニトロフェノール類)、及びニトロ基を2つ以上有している(x≧2)フェノール化合物(マルチ−ニトロフェノール類)が含まれる。さらに、ニトロ基を1つ有しているフェノール化合物(モノ−ニトロフェノール類)には、1つのニトロ基(x=1)及び1つの水酸基を有するベンゼン(モノ−ニトロフェノール)、1つのニトロ基(x=1)及び2つ以上の水酸基を有する(R=OH及びy≧1)ベンゼン(モノ−ニトロポリフェノール)が含まれる。また、ニトロ基を2つ以上有しているフェノール化合物(マルチ−ニトロフェノール類)には、2つ以上のニトロ基(x≧2)及び1つの水酸基を有するベンゼン(マルチ−ニトロフェノール)、及び2つ以上のニトロ基(x≧2)及び2つ以上の水酸基を有する(R=OH及びy≧1)ベンゼン(マルチニトロポリフェノール)を含まれる。これらの中で、ニトロ基を1つ有しているフェノール化合物が好ましい。
上記ニトロフェノール化合物としては、下記一般式(1a):
Figure 0006856842
(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
yは0〜4の整数を示す。
yが2〜4の整数の場合、2〜4個のR基は、それぞれ同一又は異なっていてもよい。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩が好ましい。
上記ニトロフェノール化合物は、下記一般式(2):
Figure 0006856842
(式中、R、R、R、R、及びR基は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
ここで、R、R、R、R、及びR基のうち、少なくとも1個の基は、ニトロ基を示す。)
で表されるニトロフェノール化合物又はその塩で記載することもできる。
中でも、より好ましいニトロフェノール化合物又はその塩は、下記一般式(2a):
Figure 0006856842
(式中、R、R、R、及びR基は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。)で表される2−ニトロフェノール化合物又はその塩;
下記一般式(2b):
Figure 0006856842
(式中、R、R、R、及びR基は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。)で表される3−ニトロフェノール化合物又はその塩;及び
下記一般式(2c):
Figure 0006856842
(式中、R、R、R、及びR基は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。)で表される4−ニトロフェノール化合物又はその塩である。
本明細書における各基について以下説明する。
ハロゲン原子としては、特に限定はなく、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
1〜6アルキル基としては、特に限定はなく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基が挙げられる。なお、本明細書において、「n−」とはノルマルを、「s−」とはセカンダリーを、「t−」とはターシャリーを示す。
1〜6ハロアルキル基としては、特に限定はなく、例えば、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1−フルオロエチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル、1−フルオロプロピル基、2−クロロプロピル基、3−フルオロプロピル基、3−クロロプロピル基、1−フルオロブチル基、1−クロロブチル基、4−フルオロブチル基等の1〜9個、好ましくは1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基が挙げられる。
1〜6アルコキシ基としては、特に限定はなく、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状アルコキシ基が挙げられる。
1〜6ハロアルコキシ基としては、特に限定はなく、例えば、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ブロモメトキシ基、ヨードメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、1−フルオロエトキシ基、2−フルオロエトキシ基、2−クロロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、ペンタフルオロエトキシ、1−フルオロプロポキシ基、2−クロロプロポキシ基、3−フルオロプロポキシ基、3−クロロプロポキシ基、1−フルオロブトキシ基、1−クロロブトキシ基、4−フルオロブトキシ基等の1〜9個、好ましくは1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状アルコキシ基が挙げられる。
2〜6アルケニル基としては、特に限定はなく、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−メチル−2−プロペニル基、1,3−ブタジエニル基等の炭素数2〜6の直鎖状又は分岐鎖状アルケニル基が挙げられる。
2〜6ハロアルケニル基としては、特に限定はなく、例えば、任意の位置に少なくとも1つの二重結合を有する炭素数2〜6の直鎖状又は分岐鎖状アルケニル基であって、1〜13個、好ましくは1〜7個のハロゲン原子で置換されたアルケニル基が挙げられる。このようなC2〜6ハロアルケニル基として、例えば、2,2−ジクロロビニル基、2,2−ジブロモビニル基、3−クロロ−2−プロペニル基、3,3−ジフルオロ−2−アリル基、3,3−ジクロロ−2−アリル基、4−クロロ−2−ブテニル基、4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニル基、4,4,4−トリクロロ−3−ブテニル基、5−クロロ−3−ペンテニル基、6−フルオロ−2−ヘキセニル基等が挙げられる。
2〜6アルケニルオキシ基としては、特に限定はなく、例えば、ビニルオキシ基、1−プロペニルオキシ基、アリルオキシ基、イソプロペニルオキシ基、1−ブテニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3−ブテニルオキシ基、1−メチル−2−プロペニルオキシ基、1,3−ブタジエニルオキシ基等の炭素数2〜6の直鎖状又は分岐鎖状アルケニルオキシ基が挙げられる。
2〜6ハロアルケニルオキシ基としては、特に限定はなく、例えば、任意の位置に少なくとも1つの二重結合を有する炭素数2〜6の直鎖状又は分岐鎖状アルケニル基であって、1〜13個、好ましくは1〜7個のハロゲン原子で置換されたアルケニル基が挙げられる。このようなC2〜6ハロアルケニルオキシ基として、例えば、2,2−ジクロロビニルオキシ基、2,2−ジブロモビニルオキシ基、3−クロロ−2−プロペニルオキシ基、3,3−ジフルオロ−2−アリルオキシ基、3,3−ジクロロ−2−アリルオキシ基、4−クロロ−2−ブテニルオキシ基、4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ基、4,4,4−トリクロロ−3−ブテニルオキシ基、5−クロロ−3−ペンテニルオキシ基、6−フルオロ−2−ヘキセニルオキシ基等が挙げられる。
2〜6アルキニル基としては、例えば、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−メチル−2−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基等の炭素数2〜6の直鎖状又は分岐鎖状アルキニル基が挙げられる。
2〜6ハロアルキニル基としては、特に限定はなく、例えば、任意の位置に少なくとも1つの三重結合を有する炭素数2〜6の直鎖状又は分岐鎖状アルキニル基であって、1〜13個、好ましくは1〜7個のハロゲン原子で置換されたアルキニル基が挙げられる。このようなC2〜6ハロアルキニル基として、例えば、3,3,3−トリフルオロプロピニル基、3,3−ジフルオロプロピニル基、3,3,3−トリフルオロブチニル基、4,4,4−トリフルオロ−2−ブチニル基、3,3−ジフルオロ−ブチニル基等が挙げられる。
2〜6アルキニルオキシ基としては、特に限定はなく、例えば、エチニルオキシ基、1−プロピニルオキシ基、2−プロピニルオキシ基、1−メチル−2−プロピニルオキシ基、1−ブチニルオキシ基、2−ブチニルオキシ基、3−ブチニルオキシ基等の炭素数2〜6の直鎖状又は分岐鎖状アルキニルオキシ基が挙げられる。
2〜6ハロアルキニルオキシ基としては、特に限定はなく、例えば、任意の位置に少なくとも1つの三重結合を有する炭素数2〜6の直鎖状又は分岐鎖状アルキニルオキシ基であって、1〜13個、好ましくは1〜7個のハロゲン原子で置換されたアルキニルオキシ基が挙げられる。このようなC2〜6ハロアルキニルオキシ基として、例えば、3,3,3−トリフルオロプロピニルオキシ基、3,3−ジフルオロプロピニルオキシ基、3,3,3−トリフルオロブチニルオキシ基、4,4,4−トリフルオロ−2−ブチニルオキシ基、3,3−ジフルオロ−ブチニルオキシ基等が挙げられる。
上記一般式(1)及び(1a)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(1)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、xは、1〜3が好ましく、1〜2がより好ましく、1が特に好ましい。
上記一般式(1)及び(1a)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、yは、1〜3が好ましく、1〜2がより好ましく、1が特に好ましい。
上記一般式(2)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩のうち、好ましい化合物としては、
が、ニトロ基、
が、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基、
が、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基、
が、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基、及び
が、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基で表されるニトロフェノール化合物又はその塩;
が、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基、
が、ニトロ基、
が、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基、
が、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基、及び
が、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基で表されるニトロフェノール化合物又はその塩;並びに
が、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基、
が、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基、
が、ニトロ基、
が、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基、及び
が、水素原子、ニトロ基、又はメトキシ基で表されるニトロフェノール化合物又はその塩が挙げられる。
上記一般式(2)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩のうち、より好ましい化合物としては、
が、ニトロ基、
が、水素原子、又はメトキシ基、
が、水素原子、又はメトキシ基、
が、水素原子、又はメトキシ基、及び
が、水素原子、又はメトキシ基で表されるニトロフェノール化合物又はその塩;
が、水素原子、又はメトキシ基、
が、ニトロ基、
が、水素原子、又はメトキシ基、
が、水素原子、又はメトキシ基、及び
が、水素原子、又はメトキシ基で表されるニトロフェノール化合物又はその塩;並びに
が、水素原子、又はメトキシ基、
が、水素原子、又はメトキシ基、
が、ニトロ基、
が、水素原子、又はメトキシ基、及び
が、水素原子、又はメトキシ基で表されるニトロフェノール化合物又はその塩が挙げられる。
上記一般式(2a)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2a)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2a)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2a)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2a)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、R、R、R、及びRは、同一又は異なって、水素原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、同一又は異なって、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2b)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2b)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2b)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2b)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2b)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、R、R、R、及びRは、同一又は異なって、水素原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、同一又は異なって、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2c)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2c)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2c)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2c)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記一般式(2c)で表されるニトロフェノール化合物又はその塩において、R、R、R、及びRは、同一又は異なって、水素原子、C1〜6アルキル基又はC1〜6アルコキシ基であるのが好ましく、同一又は異なって、水素原子、又はメトキシ基がより好ましい。
上記ニトロフェノール化合物又はその塩の中でも、4−ニトロフェノール、4−ニトロフェノールナトリウム塩、3−ニトロフェノール、3−ニトロフェノールナトリウム塩、2−ニトロフェノール、2−ニトロフェノールナトリウム塩等のニトロフェノール化合物又はその塩;5−ニトログアヤコール、5−ニトログアヤコールナトリウム塩、4−ニトログアヤコール、4−ニトログアヤコールナトリウム塩等のグアヤコール(別名:グアイアコール)化合物又はその塩が特に好ましい。
本発明のラテックス産生植物用処理剤には、1種又は2種以上の上記ニトロフェノール化合物又はその塩を配合することができる。
これら1種又は2種以上のニトロフェノール化合物又はその塩としては、公知の製造方法によって製造した化合物、又は市販品を用いることができる。公知の製造方法としては、例えば、特開平10−67716に記載の製造方法等が挙げられる。また、市販品としては、例えば、4−ニトロフェノール又はその塩(0.003〜3%)、2−ニトロフェノール又はその塩(0.002〜2%)、及び5−ニトログアヤコール又はその塩(0.001〜1%)を含有する水溶液等の2種又は3種のニトロフェノール化合物又はその塩を含むニトロフェノール組成物を用いることもできる。
本発明のラテックス産生植物用処理剤の処理において、ニトロフェノール化合物又はその塩の濃度は、通常、1〜300000mg/L、好ましくは10〜30000mg/L、より好ましくは100〜3000mg/Lである。また、本発明のラテックス産生植物用処理剤の処理において、2種以上のニトロフェノール化合物又はその塩を含む場合、それぞれの濃度及び比率は、適宜設定することができる。
その他の成分
本発明のラテックス産生植物用処理剤には、他の成分を加えず、ニトロフェノール化合物又はその塩のみを含むものでもよいが、通常は、固体担体、液体担体、又はガス状担体(噴射剤)を混合することができる。
また、必要に応じて、本発明のラテックス産生植物用処理剤には、界面活性剤、その他の製剤用補助剤を添加して、通常の製剤化方法に従い、油剤、乳剤、水和剤、フロアブル剤、粒剤、粉剤、エアゾール、煙霧剤等に製剤して使用することができる。
さらに、本発明のラテックス産生植物用処理剤を用いた製剤は、他のラテックス産生植物用処理剤、他のラテックス増産剤、他のTPD緩和剤、殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、矮化剤、微生物農薬、植物生長調節剤、共力剤、土壌改良剤、肥料等を混合して、又は混合せずに用いることもできる。
他のラテックス産生植物用処理剤、他のラテックス増産剤又は他のTPD緩和剤としては、植物ホルモン又はその誘導体であれば特に限定はない。ここでいう植物ホルモン又はその誘導体には、植物ホルモン様物質、エチレン発生剤等の意味も含んでいる。
植物ホルモン又はその誘導体としては、例えば、オーキシン類、ジベレリン類、サイトカイニン類、ブラシノステロイド類、アブシジン酸、エチレン、エテホン、サリチル酸、ジャスモン酸類、フロリゲン等が挙げられる。
オーキシン類としては、例えば、インドール−3−酢酸、インドール−3−酪酸等のインドール酢酸;ナフタレン酢酸;ナフトキシ酢酸等が挙げられる。
ジベレリン類としては、例えば、ジベレリンA1、ジベレリンA3等が挙げられる。
サイトカイニン類としては、例えば、ゼアチン、カイネチン、チジアズロン、ベンジルアデニン類等が挙げられる。
ブラシノステロイド類としては、例えば、ブラシノリド等が挙げられる。
ジャスモン酸類としては、例えば、エピジャスモン酸、ジャスモン酸メチル等が挙げられる。
これらの製剤中のニトロフェノール化合物又はその塩の含有量は、通常、0.0003〜95質量%、好ましくは0.003〜50質量%、より好ましくは0.03〜5質量%である。
これらの製剤中の他のラテックス産生植物用処理剤(植物ホルモン又はその誘導体)の含有量は、通常、0.01〜95質量%、好ましくは0.1〜50質量%、より好ましくは1〜5質量%である。
すなわち、本発明は、さらに、ニトロフェノール化合物及び植物ホルモン又はその誘導体を含有するラテックス産生植物用処理剤(ここで、「ニトロフェノール化合物及び植物ホルモン又はその誘導体を含有するラテックス産生植物用処理剤」は、「ニトロフェノール化合物及び植物ホルモン又はその誘導体を含有するラテックス産生植物用処理剤組成物」、「本発明のラテックス産生植物用処理剤組成物」等と言い換えることができる。)、ニトロフェノール化合物及び植物ホルモン又はその誘導体を含有する相乗的ラテックス増産剤組成物、並びに、ニトロフェノール化合物及び植物ホルモン又はその誘導体を含有する相乗的TPD緩和剤組成物を包含する。
本発明のニトロフェノール化合物及び植物ホルモン又はその誘導体を含有するラテックス産生植物用処理剤は、ラテックスを相乗的に増産させるか、又は、TPDを相乗的に緩和させることができる。また、本発明の相乗的ラテックス増産剤組成物は、低薬量でラテックスを増産させることができる。また、本発明の相乗的TPD緩和剤組成物は、低薬量でTPDを緩和させることができる。
本発明のニトロフェノール化合物及び植物ホルモン又はその誘導体を含有するラテックス産生植物用処理剤、又は本発明の相乗的ラテックス増産剤組成物は、既存の植物ホルモン又はその誘導体に対して効果が得られないラテックス産生植物であっても、同様に優れたラテックス増産効果を発現する。また、本発明のニトロフェノール化合物及び植物ホルモン又はその誘導体を含有するラテックス産生植物用処理剤、又は本発明の相乗的TPD緩和剤組成物は、既存の植物ホルモン又はその誘導体に対して効果が得られないラテックス産生植物であっても、同様に優れたTPD緩和効果を発現する。
なお、相乗的ラテックス増産剤組成物とは、相乗的なラテックス増産効果(相乗効果)を有するラテックス増産剤組成物を意味する。また、相乗的TPD緩和剤組成物とは、相乗的なTPD緩和効果(相乗効果)を有するTPD緩和剤組成物を意味する。
前記ラテックス産生植物用処理剤組成物、相乗的ラテックス増産剤組成物、又は相乗的TPD緩和剤組成物において、植物ホルモン又はその誘導体は、前記一般式(1)のニトロフェノール化合物100質量部に対して、通常10〜1000000質量部、好ましくは100〜100000質量部、より好ましくは1000〜10000質量部配合する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば、粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、タルク類、セラミック、その他の無機鉱物(セライト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安(硫酸アンモニウム)、燐安(リン酸アンモニウム)、硝安(硝酸アンモニウム)、尿素、塩安(塩化アンモニウム)等)等の微粉末あるいは粒状物等が挙げられる。
液体担体としては、例えば、水、アルコール類(メタノール、エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジメチルスルホキシド、大豆油、綿実油等の植物油等が挙げられる。
ガス状担体としては、例えば、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル、炭酸ガス等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体等が挙げられる。
製剤用補助剤としては、例えば、固着剤、分散剤、安定剤等が挙げられる。
固着剤及び/又は分散剤としては、例えば、カゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)が挙げられる。
安定剤としては、例えば、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールの混合物)、植物油、鉱物油、脂肪酸又はそのエステル等が挙げられる。
本発明のラテックス増産剤及びTPD緩和剤、並びにこれらを用いる製剤は、そのままで、或いは水等で希釈して用いることができる。
これらの施用量、及び施用濃度は、いずれも製剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、害虫の種類、被害程度等の状況によって異なり、上記の範囲に限定されることなく増加させたり、減少させたりすることができる。
ここまで本発明のラテックス増産剤及びTPD緩和剤にニトロフェノール化合物又はその塩を含有させ、それを使用することを説明したが、ニトロフェノール化合物又はその塩と、その他の成分とを別個に含有する組成物を調製しておき、施用の際にこれら2種以上の成分を順次又は同時に、好ましくは同時に使用してもよい。この場合、ニトロフェノール化合物又はその塩、及びその他の成分は、上記と同様の割合で併用するのがよい。
2.ラテックス産生植物への処理方法、ラテックス増産方法及びTPD緩和方法
本発明のラテックス産生植物への処理方法、ラテックス増産方法及びTPD緩和方法は、ニトロフェノール化合物又はその塩をラテックス産生植物に付着させる工程を有することを特徴としている。
本発明のラテックス産生植物への処理方法、ラテックス増産方法及びTPD緩和方法は、以下(1)〜(5)の実施形態が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
(1)ラテックス産生植物に対して、ニトロフェノール化合物又はその塩を、施用する方法;
(2)ニトロフェノール化合物又はその塩を、植物又はその根圏に処理する方法(ここで、植物には、植物の地上部及び植物の根部(地下部)が含まれている。根圏とは、植物の根の分泌物と土壌微生物とによって影響されている土壌空間を意味している。);
(3)ニトロフェノール化合物又はその塩を、葉、幹及び/又は茎に塗布する方法;
(4)ニトロフェノール化合物又はその塩を、葉、幹及び/又は茎に噴霧する方法;
(5)ニトロフェノール化合物又はその塩を、タッピングパネルに付着させる方法。
上記(1)〜(5)の実施形態は、いずれか1つの実施形態を継続して実施してもよいし、途中で他の実施形態に変更することもできる。
本発明のラテックス産生植物用処理剤、ラテックス増産剤及びTPD緩和剤を使用できるラテックス産生植物としては、特に限定はなく、例えば、パラゴムノキ(Hevea brasiliensis)等のHevea属;
ノゲシ(Sonchus oleraceus)、オニノゲシ(Sonchus asper)、ハチジョウナ(Sonchus brachyotus)等のSonchus属;
セイタカアワダチソウ(Solidago altissima)、アキノキリンソウ(Solidago virgaurea var. asiatica)、ミヤマアキノキリンソウ(Solidago virgaurea subsp. leiocarpa)、キリガミネアキノキリンソウ(Solidago virgaurea subsp. leiocarpa f. paludosa)、オオアキノキリンソウ(Solidago virgaurea subsp. gigantea)、オオアワダチソウ(Solidago gigantea Ait. var. leiophylla Fernald)等のSolidago属;
ヒマワリ(Helianthus annuus)、シロタエヒマワリ(Helianthus argophyllus)、ヘリアンサス・アトロルベンス(Helianthus atrorubens)、ヒメヒマワリ(Helianthus debilis)、コヒマワリ(Helianthus decapetalus)、ジャイアントサンフラワー(Helianthus giganteus)等のHelianthus属;
エゾタンポポ(Taraxacum venustum H.Koidz)、シナノタンポポ(Taraxacum hondoense Nakai)、カントウタンポポ(Taraxacum platycarpum Dahlst.)、カンサイタンポポ(Taraxacum japonicum Koidz.)、セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale Weber)、ロシアンタンポポ(Taraxacum kok−saghyz)等のTaraxacum属;
イチジク(Ficus carica)、インドゴムノキ(Ficus elastica)、オオイタビ(Ficus pumila)、イヌビワ(Ficus erecta)、ホソバムクイヌビワ(Ficus ampelas Burm.f.)、コウトウイヌビワ(Ficus benguetensis)、ムクイヌビワ(Ficus irisana)、ガジュマル(Ficus microcarpa)、オオバイヌビワ(Ficus septica)、ベンガルボダイジュ(Ficus benghalensis)等のFicus属;
グアユール(Parthenium argentatum)、アメリカブクリョウサイ(Parthenium hysterophorus)等のParthenium属;
トゲシチャ(Lactuca serriola)等のLectuca属等が挙げられる。
なかでも、好ましいラテックス産生植物は、Hevea属、Sonchus属、Taraxacum属、及びParhenium属からなる群より選択される少なくとも1種の属に属する植物であり、より好ましくは、パラゴムノキ、ノゲシ、グアユール、及びロシアンタンポポからなる群より選択される少なくとも1種である。
本発明のラテックス産生植物への処理方法、ラテックス増産方法及びTPD緩和方法において、前記ラテックス増産剤及びTPD緩和剤をラテックス産生植物に付着させる方法としては、ラテックス増産剤及びTPD緩和剤を幹に直接付着させることができる方法であれば、特に限定はなく、例えば、有効成分を水溶性媒体(例えば、水、エタノール等のアルコール等)に希釈させたラテックス増産剤を、刷毛等を用いて直接幹等に塗布してもよく、スプレー等を用いて噴霧又は散布してもよい。例えば、ゴムノキの場合、ゴムノキの幹にナイフ等を用いて溝状に傷をつけた(タッピング)後、その傷つけられた箇所に刷毛等で塗布することができる。
また、植物へのラテックス産生植物用処理剤、ラテックス増産剤及びTPD緩和剤の付着量は、乳管形成促進効果が得られる量であれば、特に限定されるものではなく、ラテックス増産剤及びTPD緩和剤の有効成分の種類又は濃度、付着方法、植物の樹齢又は種類等を考慮して適宜決定することができる。
以下、製剤例及び試験例により、本発明を具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
(製剤例1)
製剤A:ニトロフェノール化合物水溶液原液
下記試験には、ニトロフェノール化合物水溶液原液として、ATONIK 6L(旭化学工業株式会社製)を用いた。なお、本原液中には、4−ニトロフェノールナトリウム塩が0.3質量部、2−ニトロフェノールナトリウム塩が0.2質量部、5−ニトログアイアコールナトリウム塩が0.1質量部、及び水が99.4質量部含有されている。これを以下「製剤A」という。
[試験例 その1]
本試験は、インドネシア共和国SalatigaにあるGetasゴム研究所の試験圃場にて実施した。本圃場の内、パラゴムノキ(Hevea brasiliensis)の5種の品種(それぞれPB217、PB260、BPM1、BPM24、及びRRIC100という品種名)を定植した区画を試験区として用いた。なお、試験区におけるゴムノキの株間は縦横4m間隔で、樹齢としては10年であった。各品種の区画より処理条件毎に無作為に5株を選抜し、試験に用いた。試験は、それぞれの処理条件につき計25株の調査株で行い、これらに対して薬剤処理及び各種調査を実施した。試験期間は、2018年11月20日より開始し、2019年4月18日までとした。
薬剤処理の方法としては、処理直前に付着した残渣を取り除いた後、ゴムの木のタッピング箇所に対し、製剤Aの希釈水溶液を、刷毛を用いて2cm幅で、1mL/株となるよう塗布した。この際に、製剤Aを8倍、4倍、2.67倍、及び2倍に水で希釈したものを用いた処理区を、それぞれ処理区A、処理区B、処理区C、及び処理区Dとした。さらに、何も処理を行わない対照区を設けた(下記表1)。本処理は、2週間に一度の頻度で試験期間中継続して実施した。具体的には11月23日、12月6日、12月20日、1月7日、1月21日、及び2月4日において、合計6回の処理を行った。
Figure 0006856842
[調査1:ラテックス溶出量]
調査株については、11月26日から翌年3月27日までの期間、4日間隔を目安としてタッピング及びラテックスの採取を行った。具体的には、11月26日、11月30日、12月4日、12月10日、12月14日、12月19日、12月26日、12月31日、1月5日、1月10日、1月15日、1月19日、1月24日、1月29日、2月2日、2月8日、2月13日、2月18日、2月22日、2月27日、3月4日、3月9日、3月14日、3月19日、3月23日、及び3月27日の合計26回実施した。なお、タッピングは午前7時ごろに実施し、同日午後1時頃にラテックスの採取を行った。各試験区より試験期間中に得られた各試験区のラテックス溶出量合計(25株合計量)及び対照区との比を下記表2及び図1に示す。
Figure 0006856842
<結果>
その結果、いずれの処理条件(A区〜D区、実施例1〜4)においても、無処理区(対照区、比較例1)よりもラテックスの溶出量が多かった。
[調査2:ラテックス乾燥質量]
採取されたラテックスについては、各品種5株の合計体積を計量した後、4日間±2時間、100〜105℃の条件にて乾燥を行った。そして乾燥後におけるラテックスの質量を計測し、ラテックス中に含まれる溶解成分の含有量の確認を品種(5株)毎に行い、それらの平均値を算出した。なお、これらの体積及び質量の測定は、上記のラテックス採取毎に実施した。各試験区より試験期間中に得られたラテックスの乾燥質量合計(5株相当量)及び対照区との比を下記表3及び図2に示す。
Figure 0006856842
<結果>
その結果、いずれの処理条件(A区〜D区、実施例5〜8)においても、無処理区(対照区、比較例2)よりもラテックスの乾燥質量が多かった。
[調査3:タッピングパネルドライネス症状]
これらの株のタッピング箇所について、4月18日に、タッピングパネルドライネスの症状を目視にて確認した。すなわち、タッピングパネルからラテックスが溶出する様子を観察し、タッピング箇所全体の長さに対して、ラテックスが溶出しないタッピングパネルドライネス症状を呈した箇所の長さの割合を目視にて評価し、その平均値を算出した。結果を下記表4及び図3に示す。
Figure 0006856842
<結果>
その結果、いずれの処理条件(A区〜D区、実施例9〜12)においても、無処理区(対照区、比較例3)よりもタッピングパネルドライネスの症状が軽微であった。すなわち、本処理によってタッピングパネルドライネス症状の緩和がもたらされたといえる。
[試験例 その2]
本試験は、インドネシア共和国SalatigaにあるGetasゴム研究所の試験圃場にて実施した。本圃場の内、パラゴムノキ(Hevea brasiliensis)の品種TR3702を定植した区画を試験区として用いた。なお、試験区におけるゴムノキの株間は縦横4m間隔で、樹齢としては11年であった。処理条件毎に無作為に3株を選抜し、これらに対して薬剤処理及び各種調査を実施した。試験期間は、2019年10月17日より開始し、2020年2月1日までとした。
薬剤処理の方法としては、製剤A又はエスレル10PA(BAYAR Indonesia株式会社製、エテホンを10%含有)を下記表5の割合で含有する水溶液を調製し、処理直前に付着した残渣を取り除いた後、それぞれの試験区のゴムノキのタッピング箇所に、調製した各水溶液を、刷毛を用いて2cm幅で塗布した。本処理は、2週間に一度の頻度で試験期間中継続して実施した。具体的には、10月17日、11月4日、11月21日、12月9日、12月26日、及び1月13日において、合計6回の処理を行った。
Figure 0006856842
[調査3:ラテックス溶出量]
調査株については、10月19日から翌年2月1日までの期間、2から4日間隔を目安としてタッピング及びラテックスの採取を行った。具体的には、10月19日、10月23日、10月26日、10月30日、11月2日、11月6日、11月9日、11月13日、11月16日、11月20日、11月23日、11月27日、11月30日、12月4日、12月7日、12月11日、12月14日、12月18日、12月21日、12月23日、12月28日、12月31日、1月4日、1月8日、1月11日、1月15日、1月18日、1月22日、1月24日、1月29日、及び2月1日の合計31回実施した。なお、タッピングは午前6時ごろに実施し、3から4日後の午前11時頃にラテックスの採取を行った。各試験区より試験期間中に得られた各試験区の株あたりのラテックス溶出量平均値の合計及び対照区との比を下記表6及び図4に示す。
Figure 0006856842
<結果>
その結果、いずれの処理条件(E区〜F区)においても、無処理区(対照区、比較例4)よりもラテックスの溶出量が多く、かつ、ニトロフェノールとエテホンとの混用を行った条件(G区、実施例14)が最も溶出量が多く、理論上の対照区比(100×(1.246 × 1.682)=209.6%)を上回る結果となった。これより、ニトロフェノールとエテホンとを組み合わせて用いることで、ラテックスの溶出量が相乗的に増加したといえる(ニトロフェノールとエテホンとの混用による相乗効果が認められた)。
[調査4:ラテックス乾燥質量]
採取されたラテックスについては、合計体積を計量した後、4日間±2時間、100〜105℃の条件にて乾燥を行った。そして乾燥後におけるラテックスの質量を計測し、ラテックス中に含まれる溶解成分の含有量の確認を行った。なお、これらの体積及び質量の測定は、上記のラテックス採取毎に実施した。各試験区より試験期間中に得られたラテックスの乾燥質量合計及び対照区との比を下記表7及び図5に示す。
Figure 0006856842
<結果>
その結果、いずれの処理条件(E区〜F区)においても、無処理区(対照区、比較例4)よりもラテックスの乾燥質量が多く、かつ、ニトロフェノールとエテホンとの混用を行った条件(G区、実施例14)が最も乾燥質量が多く、理論上の対照区比(100×(1.330 × 1.530)=203.5%)を上回る結果となった。これより、ニトロフェノールとエテホンとを組み合わせて用いることで、ラテックスの乾燥質量が相乗的に増加したといえる(ニトロフェノールとエテホンとの混用による相乗効果が認められた)。

Claims (10)

  1. ニトロフェノール化合物又はその塩を含有し、ラテックス産生植物のタッピング箇所に付着されて用いられる、ラテックス産生植物用付着処理剤。
  2. ラテックスを増産させるか、又は、タッピングパネルドライネスを緩和させる、請求項1に記載のラテックス産生植物用付着処理剤。
  3. 前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、1つ以上のニトロ基及び1つ以上の水酸基を有する化合物又はその塩である、請求項1又は2に記載のラテックス産生植物用付着処理剤。
  4. 前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、下記一般式(1):
    Figure 0006856842
    (式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
    xは1〜5の整数を示す。
    yは0〜4の整数を示す。
    yが2〜4の整数の場合、2〜4個のR基は、それぞれ同一又は異なっていてもよい。)
    で表されるニトロフェノール化合物又はその塩である、請求項1〜3の何れか一項に記載のラテックス産生植物用付着処理剤。
  5. 前記ニトロフェノール化合物又はその塩が、下記一般式(2):
    Figure 0006856842
    (式中、R、R、R、R、及びR基は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、C2〜6アルキニル基、C2〜6ハロアルキニル基、C2〜6アルキニルオキシ基、又はC2〜6ハロアルキニルオキシ基を示す。
    ここで、R、R、R、R、及びR基のうち、少なくとも1個の基は、ニトロ基を示す。)
    で表されるニトロフェノール化合物又はその塩である、請求項1〜4の何れか一項に記載のラテックス産生植物用付着処理剤。
  6. ニトロフェノール化合物又はその塩を、ラテックス産生植物のタッピング箇所に付着させる工程を有することを特徴とするラテックス産生植物への付着処理方法。
  7. ラテックスを増産させるか、又は、タッピングパネルドライネスを緩和させるための、請求項6に記載の付着処理方法。
  8. ラテックス産生植物のタッピング箇所付着処理するための、ニトロフェノール化合物又はその塩の使用方法。
  9. ラテックスを増産させるため、又はタッピングパネルドライネスを緩和させるために、ニトロフェノール化合物又はその塩を、ラテックス産生植物のタッピング箇所に付着させる、ニトロフェノール化合物又はその塩の使用方法。
  10. さらに、植物ホルモン又はその誘導体を含有する、請求項1〜5の何れか一項に記載のラテックス産生植物用付着処理剤。
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