JP6855709B2 - 後処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、後処理装置に関する。
特許文献1には、シート積載手段に積載されたシートに対するシート厚み方向の作用位置を、それぞれに設定された範囲の作用圧でシートに作用するよう、高さ演算手段によって演算されたシートの積載高さに応じてそれぞれ変更するようにしたシート積載装置が開示されている。
特許文献2には、コンパイルトレイに積載されたシートの積載量に応じて、クランプロールの位置を下降位置、中間下降位置、上昇位置の3つの位置の中から選択した位置に移動させるようにして、積載量が多い場合でも媒体が破損することを低減するようにした後処理装置が開示されている。
特開2007−145604号公報 特開2013−071789号公報
印刷処理が行われた後の印刷用紙等の記録媒体に対して、ステープル、パンチ等の後処理を行うための後処理装置では、後処理を行おうとする複数の印刷用紙をコンパイルトレイと呼ばれる格納場所に格納してから、格納されている複数の印刷用紙に対して後処理を行うような構成となっている場合がある。
しかし、このような後処理装置では、ステープル処理等を行うとする印刷用紙の枚数や、それぞれの印刷用紙の厚さによりコンパイルトレイ上に積載されている印刷用紙の積載高(積載されている複数の印刷用紙の厚さの合計)が大きく変化する。
本発明の目的は、複数の記録媒体を格納する格納部における記録媒体の積載高が変化することに起因する不具合の発生を抑制することが可能な後処理装置を提供することである。
[後処理装置]
請求項1に係る本発明は、後処理を行うために複数の記録媒体を格納する格納部と、
搬送されてきた記録媒体に対して後処理を行って排出する機構を駆動する駆動源と、
前記格納部に格納されている記録媒体の積載高に応じて、前記駆動源の動作時間を変化させるよう制御する制御手段と
前記駆動源により回転駆動されるカム機構と、を備え
前記駆動源により駆動される機構が、下降することにより記録媒体を排出するための排出ロールおよび下降することにより記録媒体と接触して前記格納部の方向に記録媒体を搬送するための搬送部材であり、
前記1つのカム機構の中に前記排出ロールを変位させる曲面と、前記搬送部材を変位させるための曲面とが形成されている後処理装置である。
請求項2に係る本発明は、前記カム機構が、内部に窪みが形成された構造となっており、カム機構の内側の曲面により前記排出ロールの変位量を制御し、外側の曲面により搬送部材の変位量を制御する請求項1記載の後処理装置である。
請求項に係る本発明は、前記搬送部材が、柔軟性のある羽部材により構成され、回転することにより記録媒体を一定方向に搬送するような構成となっている請求項1又は2記載の後処理装置である。
請求項に係る本発明は、前記駆動源がステッピングモータであり、
前記制御手段は、前記ステッピングモータに対して出力するパルス数を変化させることにより、当該ステッピングモータの動作時間を変化させる請求項1からのいずれか記載の後処理装置である。
請求項1に係る本発明によれば、複数の記録媒体を格納する格納部における記録媒体の積載高が変化することに起因する不具合の発生を、格納部に格納されている記録媒体の積載高に応じて駆動源の動作時間を変化させないような制御を行う場合比較して、抑制する際に、排出ロールの制御及び搬送部材の制御という異なるタイミングの制御を1つのカム機構により実現することができる。
請求項2に係る本発明によれば、カム機構を内部に窪みが形成された構造とすることにより、排出ロールの制御及び搬送部材の制御という異なるタイミングの制御を1つのカム機構により実現することができる。
請求項に係る本発明によれば、格納部における記録媒体の揃え不良の発生を、格納部に格納されている記録媒体の積載高に応じて駆動源の動作時間を変化させないような制御を行う場合比較して、抑制することが可能な後処理装置を提供することである。
請求項に係る本発明によれば、複数の記録媒体を格納する格納部における記録媒体の積載高が変化することに起因する不具合の発生を、格納部に格納されている記録媒体の積載高に応じてステッピングモータの動作時間を変化させないような制御を行う場合比較して、抑制することが可能な後処理装置を提供することである。
本発明の一実施形態の後処理装置10の外観を示す斜視図である。 後処理装置10が、画像形成装置90の胴内に設置される様子を示す図である。 本発明の一実施形態の後処理装置10における排出口近辺の構成を説明するための模式的な断面図である。 本発明の一実施形態の後処理装置10における排出口付近の印刷用紙の排出動作に関係する構造の正面から見た透視図である。 図4に示した構造を右側から見た場合の外観図である。 カム機構40のみの外観図である。 カム機構40の回転軸上に、シェルフロックリリースカム61と、ロールガード駆動カム62とが構成される様子を説明するための図である。 本発明の一実施形態の後処理装置10における動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態の後処理装置10における動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態の後処理装置10における動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態の後処理装置10における動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態の後処理装置10における動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態の後処理装置10における動作を説明するための図である。 積載高に関係なくサブパドル22を同じ下降量で下降させた場合に発生する不具合を説明するための図である。 積載高に関係なくイジェクトロール26を同じ下降量で下降させた場合に発生する不具合を説明するための図である。 本発明の一実施形態の後処理装置10におけるステッピングモータ31の動作を制御する際の構成を説明するための図である。 カム機構40におけるリンク機構41の接触位置81とイジェクトロール26の動作との関係を説明するための図である。 コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高の多少に応じて、ステッピングモータ31を動作させて停止する際の停止位置を変化させる様子を説明するための図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の後処理装置10の外観を示す斜視図である。
本発明の一実施形態の後処理装置10は、図1に示されるように、いわゆる複合機の胴内に設定可能な形状となっている。そして、この後処理装置10の排出口には、後処理後の印刷用紙束を排出する際に、この印刷用紙束を挟んで排出するためのイジェクトロール26、27が設けられている。印刷用紙束の排出が行われない場合でも、イジェクトロール27は常時回転するような構成となっている。しかし、印刷用紙束の排出が行われない場合には、ロールガード29が印刷用紙を保持することにより、印刷用紙とイジェクトロール27とが接触しないようになっている。
そして、後処理が行われた印刷用紙束を排出する際には、ロールガード29が下降するとともにイジェクトロール26も下降して、上下のイジェクトロール26、27により印刷用紙束が挟まれ、このイジェクトロール26、27の回転動作により印刷用紙束が排出される。なお、排出口の上側に設けられているイジェクトロール26には駆動力は伝達されておらず、イジェクトロール26単体では回転しないような構成となっている。
次に、この後処理装置10が、画像形成装置90の胴内に設置される様子を図2に示す。
画像形成装置90は、印刷(プリント)機能、スキャン機能、複写(コピー)機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するいわゆる複合機と呼ばれる装置である。
図2を参照すると、後処理装置10が、画像形成装置90から排出された後の印刷用紙を取り込んで、ステープル等の後処理を行った後の印刷用紙束を排出トレイ30に排出する様子が示されている。
次に、本実施形態の後処理装置10における印刷用紙に対する後処理および後処理後の排出動作を行うための構成について説明する。
図3は、本実施形態の後処理装置10における排出口近辺の構成を説明するための模式的な断面図である。なお、図3は、あくまでも後処理装置10における印刷用紙束の排出動作を説明するための模式的な断面図であり、実際の構成における位置関係を正確に示したものではない。
図3を参照すると、本実施形態の後処理装置10には、搬送ロール21と、サブパドル22と、メインパドル23と、エンドガイド24と、コンパイルトレイ25と、イジェクトロール(排出ロール)26、27と、シェルフ28と、ロールガード29と、排出トレイ30が備えられている。
搬送ロール21は、後処理を行うための印刷用紙を搬送する。
シェルフ28は、通常は装置内に格納されており、複数の印刷用紙をまとめて印刷用紙束として後処理を実行する際には、排出口から突出して、印刷用紙を支えるような構成となっている。
コンパイルトレイ25は、後処理を行うために複数枚の印刷用紙を格納する格納部である。コンパイルトレイ25に収納された印刷用紙束には、図示しない後処理機構により、例えばステープル処理、パンチ処理等の後処理が実行される。
メインパドル23およびサブパドル22は、柔軟性を有する羽部材により構成されていて、回転することにより印刷用紙を一定方向に搬送するための搬送部材である。
サブパドル22は、上昇および下降動作を行うような構造となっており、搬送ロール21により搬送路の上流側から搬送されてきた印刷用紙がシェルフ28により支えられた状態で下降することにより、印刷用紙をコンパイルトレイ25の方向に搬送する。
メインパドル23は、サブパドル22により搬送されてきた印刷用紙をさらにコンパイルトレイ25方向に搬送して、印刷用紙の端部がエンドガイド24に到達するまで搬送し続ける。
エンドガイド24は、コンパイルトレイ25に収納される印刷用紙束の後端を揃えるための用紙揃え部である。
また、印刷用紙がエンドガイド24に到達するタイミングに合わせて、タンパ(不図示)が動作してコンパイルトレイ25上の印刷用紙束の幅方向の位置合わせが行われる。
イジェクトロール26は、駆動源には接続されていない従動ロールであり、上下方向に動作するよう制御されている。そして、コンパイルトレイ25上に収納されて後処理が行われた後の印刷用紙を排出口から排出する際には下降するよう制御され、回転駆動されるイジェクトロール27と印刷用紙束を挟むことにより印刷用紙束を排出口から排出する動作を行う。
イジェクトロール27は、駆動源により駆動される駆動ロールであり、駆動源が駆動した状態では常時回転駆動される。
ロールガード29は、印刷用紙束を排出しない場合には、回転駆動されているイジェクトロール27と印刷用紙束とが接触しないような位置に固定され、印刷用紙束を排出する際には下降するよう制御されている。
次に、本実施形態の後処理装置10における排出口付近の印刷用紙の排出動作に関係する構造の正面から見た透視図を図4に示す。
図4を参照すると、本実施形態の後処理装置10には、上記で説明したように、後処理後の印刷用紙束を排出するためのイジェクトロール26、27と、ロールガード29が設けられている。
また、2つのイジェクトロール26に隣接して、コンパイルトレイ25に印刷用紙を搬送するためのサブパドル22が設けられている。さらに、イジェクトロール26、27と、ロールガード29、サブパドル22等の駆動源として、ステッピングモータ31が設けられている。
排出口の下側に設けられたイジェクトロール27は、ステッピングモータ31により駆動されて回転するような構成となっている。
またステッピングモータ31の駆動力を伝達したり遮断する切替えを行うための電磁クラッチ32が設けられている。この電磁クラッチ32を経由した駆動力によりギヤ33を介してカム機構40が回転駆動されるような構成となっている。
そして、このカム機構40には、イジェクトロール26の下降動作を制御するためのリンク機構41およびサブパドル22の下降動作を制御するためのリンク機構42という2つのリンク機構が連動するように構成されている。リンク機構41は、イジェクトロール26が下降する方向にバネ34により付勢されている。
次に、この図4に示した構造を右側から見た場合の外観図を図5に示す。また、カム機構40のみの外観図を図6に示す。
カム機構40は、図6に示すように、内部に窪みが形成されたような構造となっており、軸の回転角度に応じた2種類の曲面51、52が形成されている。
曲面51は、カム機構40の内側に形成され、リンク機構41が連動するための曲面として構成されている。また、曲面52は、カム機構40の外側(窪みの外側)に形成され、リンク機構42が連動するための曲面として構成されている。
そして、リンク機構41は、カム機構40の2種類の曲面のうちの曲面51に連動し、印刷用紙束を排出するためのイジェクトロール26の下降動作を制御する。
また、リンク機構42は、カム機構40の2種類の曲面のうち曲面52に連動し、サブパドル22の下降動作を制御する。
なお、本実施形態では、カム機構40の内側の曲面51によりリンク機構41の変位量を制御し、外側の曲面52によりリンク機構42の変位量を制御する場合を用いて説明したが、曲面51、52のいずれの曲面によりリンク機構41、42のいずれのリンク機構の変位量を制御するようにしても良い。
このような構成となっていることにより、リンク機構41は、印刷用紙束を排出する際の予め設定されたタイミングにおいて、イジェクトロール26を下降させる動作を行う。また、リンク機構42は、後処理を行う前の予め設定されたタイミングにおいてサブパドル22を下降させる動作を行う。
また、図5に示されるように、リンク機構41は、バネ34により付勢されており、カム機構40がギヤ33の回転に伴って回転駆動されることにより、曲面51に沿って変位が変化して、あるタイミングでイジェクトロール26を下降させるような構造となっている。
このようにカム機構40によりカム曲線の異なる2種類の曲面51、52が構成され、リンク機構41、42がそれぞれの曲面51、52に沿って連動して動作することにより、異なるタイミングの制御が1つのカム機構40により実現される。
また、カム機構40の回転軸上には、図7に示すように、2つのシェルフロックリリースカム61と、1つのロールガード駆動カム62とが構成されている。
シェルフロックリリースカム61は、図3に示したシェルフ28の動作を制御し、カム機構40の回転に伴って所定のタイミングでシェルフ28を装置内に収納したり装置から突出させるような制御を行う。
また、ロールガード駆動カム62も同様に、図3に示したロールガード29の上下動作を制御しており、カム機構40の回転に伴って所定のタイミングでロールガード29を上昇させたり、下降させるような制御を行う。
次に、本実施形態の後処理装置10における動作を図8〜図13を参照して説明する。
複数枚の印刷用紙をコンパイルトレイ25に収納させて後処理を実行する際には、図8に示すように、搬送ロール21により搬送された印刷用紙Pはシェルフ28により支えられて保持される。
この図8に示した状態において、サブパドル22が、図9に示すように下降してくると、サブパドル22と印刷用紙Pとが接触して、コンパイルトレイ25方向に印刷用紙Pが搬送される。
すると、図10に示すように、印刷用紙Pはさらにメインパドル23と接触して、このメインパドル23によりエンドガイド24に突き当たるまで搬送される。
そして、次の印刷用紙Pが搬送ロール21により搬送されてくると、同様の動作が行われて、図11に示すように、コンパイルトレイ25において複数枚の印刷用紙Pが重ねて収容される。
このような制御が繰り返されて、所定枚数の印刷用紙Pがコンパイルトレイ25上に収容されると、この印刷用紙束に対して後処理が実行される。
そして、後処理後の印刷用紙束を排出口から排出する際には、図12に示すように、サブパドル22は上昇するよう制御され、イジェクトロール26、ロールガード29は下降するよう制御される。またシェルフ28も下降するよう制御される。
そのため、後処理が行われた後の印刷用紙束は、イジェクトロール26、27により挟まれることにより排出口から排出され、図13に示すように排出トレイ30上に落下する。
上記で説明したような制御が行われることにより、印刷処理後の複数の印刷用紙に対して後処理が実行された印刷用紙束が排出トレイ30上に排出されることになる。
しかし、後処理が行われる印刷用紙の枚数は後処理が行われる毎に変化する。例えば、2枚の印刷用紙に対してステープル処理が行われる場合もあれば、10枚の印刷用紙に対してステープル処理が行われる場合もある。また、印刷用紙の厚さも用紙種類によってばらばらであり、同じ10枚の印刷用紙でも普通紙の場合、厚紙の場合、薄紙の場合では、生成される印刷用紙束の厚さは大きく変化する。そのため、後処理毎に、コンパイルトレイ25上に積載される印刷用紙の積載高(積載されている複数の印刷用紙の厚さの合計値)は変化する。
そのため、コンパイルトレイ25上の印刷用紙の積載高に関わらず、印刷用紙に対して後処理を行って排出する各種機構を動作させた場合に不具合が発生する場合がある。
例えば、積載高に関係なくサブパドル22を同じ下降量で下降させた場合に発生する不具合を図14を参照して説明する。
図14(A)は、積載高が少ない場合にサブパドル22を下降させた際の様子を示す図であり、図14(B)は、積載高が多い場合にサブパドル22を下降させた際の様子を示す図である。
図14(A)では、コンパイルトレイ25上に積載された印刷用紙の枚数が少ないため、下降したサブパドル22の羽部材はほとんど変形していないのが分かる。これに対して、図14(B)では、コンパイルトレイ25上に積載された印刷用紙の枚数が多いため、下降したサブパドル22の羽部材が大きく変形しており、搬送力が大きくなっているのが分かる。
ここで、積載高が少ない図14(A)のような場合の搬送力をある程度確保するよう設計した場合、積載高が多い図14(B)のような場合の搬送力は必要以上に大きなものとなってしまう。その結果、印刷用紙がエンドガイド24に強い力で突き当てられ座屈(バックリング)が発生する可能性がある。
また、逆に積載高が多い図14(B)のような場合の搬送力が適切な値となるように設計した場合、積載高が少ない図14(A)のような場合の搬送力は過少なものとなってしまう。その結果、印刷用紙が適切にエンドガイド24に突き当てられずに、用紙揃えの不良が発生する可能性がある。
特に、本実施形態の後処理装置10のように画像形成装置の胴内に設定されるような後処理装置では、装置の小型化が必要となるため、サブパドル22も羽部材の長さが短い小型化されたものが使用される。このような小型化されたサブパドル22では、印刷用紙との距離の変動を吸収することができずに、印刷用紙との距離(食い込み量)の変化に応じて用紙搬送力が大きく変化してしまう。
また、積載高に関係なくイジェクトロール26を同じ下降量で下降させた場合に発生する不具合を図15を参照して説明する。
図15(A)は、積載高が少ない場合にイジェクトロール26を下降させた場合の様子を示す図であり、図15(B)は、積載高が多い場合にイジェクトロール26を下降させた場合の様子を示す図である。
なお、イジェクトロール26を下降させる際には、上記で説明したカム機構40とリンク機構41によりイジェクトロール26の動作を制御していて、バネ34によりイジェクトロール26が下降する方向に付勢されている。その結果、イジェクトロール26の下降制御が行われる際には、ステッピングモータ31が回転することによりカム機構40が回転して、カム機構40と連動したリンク機構41によりイジェクトロール26がある程度下降した後、ステッピングモータ31の動作が停止される。すると、バネ34により付勢されていることにより、イジェクトロール26はその場所から一気に印刷用紙束の表面まで落下するように下降することになる。
図15(A)では、コンパイルトレイ25上に積載された印刷用紙の枚数が少ないため、イジェクトロール26が落下する際の距離が長くなり、発生る落下音も大きくなる。
これに対して、図15(B)では、コンパイルトレイ25上に積載された印刷用紙の枚数が多いため、イジェクトロール26が落下する際の距離は短くなり、発生る落下音は小さいものとなる。
そこで、本実施形態の後処理装置10では、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高に応じて、イジェクトロール26やサブパドル22の下降動作を制御する際のステッピングモータ31の動作時間を変化させるような制御を行う。
本実施形態の後処理装置10におけるステッピングモータ31の動作を制御する際の構成を図16に示す。
図16では、メモリ等の記憶装置に格納された制御プログラムを実行するCPU等により構成された制御部100がパルス信号をステッピングモータ31に対して出力することによりその動作を制御する様子が示されている。
制御部100は、印刷用紙の通過を検出するセンサ等の各種センサ情報や、後処理を行うとする印刷用紙の種類、厚さ等の用紙情報を入力して、ステッピングモータ31に出力するパルスの数を制御することにより動作タイミングや動作時間の制御を行っている。
ここでステッピングモータ31は、搬送されてきた印刷用紙に対して後処理を行って排出する機構を駆動するための駆動源である。そして、制御部100は、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高に応じて、ステッピングモータ31の動作時間を変化させるよう制御する。制御部100は、ステッピングモータ31に対して出力するパルス数を変化させることにより、ステッピングモータ31の動作時間を変化させる。
なお、制御部100は、下記のような式に基づいてコンパイルトレイ25の積載高(印刷用紙束の厚さ)を算出する。
コンパイルトレイ25の積載高=用紙1枚当たりの厚み×積載枚数
例えば、駆動源であるステッピングモータ31により駆動される機構が、下降することにより印刷用紙を排出するためのイジェクトロール26である場合には、制御部100は、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高に応じて、イジェクトロール26を下降させる際のステッピングモータ31の動作時間を変化させる。
具体的には、制御部100は、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高が多いほど、イジェクトロール26を下降させる際のステッピングモータ31の動作時間が短くなるように制御する。
また、駆動源であるステッピングモータ31により駆動される機構が、下降することにより印刷用紙と接触してコンパイルトレイ25の方向に記録媒体を搬送するためのサブパドル22である場合には、制御部100は、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高に応じて、サブパドル22を下降させる際のステッピングモータ31の動作時間を変化させる。
具体的には、制御部100は、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高が多いほど、サブパドル22を下降させる際のステッピングモータ31の動作時間が短くなるように制御する。
次に、イジェクトロール26の落下開始点をコンパイルトレイ25上の積載用紙の積載高に応じて変化させる具体的方法を図17、図18を参照して説明する。
先ず、カム機構40におけるリンク機構41の接触位置81とイジェクトロール26の動作との関係を図17を参照して説明する。
カム機構40における三角印はリンク機構41の基準位置を示している。また、カム機構40は、半回転で1サイクルの動作を制御するような構成となっており、回転軸に対して点対称な構成となっている。
そして、カム機構40がステッピングモータ31により駆動されて回転すると、リンク機構41の接触位置81が、基準位置、下降開始位置、下降終了位置、用紙排出領域、上昇開始位置、上昇終了位置という順で移動することによりイジェクトロール26の動作が制御される。
ここで、イジェクトロール26の動作を制御しているリンク機構41は、バネ34によりイジェクトロール26が下降する方向に付勢されている。
そのため、リンク機構41の接触位置81が下降開始位置を超えた時点でステッピングモータ31の制御を停止すると、イジェクトロール26は、その地点から、バネ34の力により印刷用紙束の表面まで一気に落下することになる。
そのため、制御部100は、図18に示すように、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高の多少に応じて、ステッピングモータ31を動作させて停止する際の停止位置を変化させることにより、イジェクトロール26の落下開始位置を変化させる。
具体的には、御部100は、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高が多い場合には、図18(A)に示すように、リンク機構41の接触位置が下降開始位置に近い位置に到達した状態でステッピングモータ31が停止するような制御を行う。
また、御部100は、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高が少ない場合には、図18(B)に示すように、リンク機構41の接触位置が下降開始位置からさらに進んだ位置に到達した状態でステッピングモータ31が停止するような制御を行う。
このような制御が行われることにより、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高が多い場合には、イジェクトロール26は高い位置から落下するよう制御され、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高が少ない場合には、イジェクトロール26はより低い位置から落下するよう制御されることになる。
なお、サブパドル22についても同様に、カム機構40の回転位置により下降量が制御されているため、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高が多い場合には、少ない下降量で下降するよう制御され、コンパイルトレイ25に格納されている印刷用紙の積載高が多い場合には、より多い下降量で下降するよう制御されることになる。
10 後処理装置
21 搬送ロール
22 サブパドル
23 メインパドル
24 エンドガイド
25 コンパイルトレイ
26 イジェクトロール
27 イジェクトロール
28 シェルフ
29 ロールガード
30 排出トレイ
31 ステッピングモータ
32 電磁クラッチ
33 ギヤ
34 バネ
40 カム機構
41、42 リンク機構
51、52 曲面
61 シェルフロックリリースカム
62 ロールガード駆動カム
81 リンク機構41の接触位置
90 画像形成装置
100 制御部

Claims (4)

  1. 後処理を行うために複数の記録媒体を格納する格納部と、
    搬送されてきた記録媒体に対して後処理を行って排出する機構を駆動する駆動源と、
    前記格納部に格納されている記録媒体の積載高に応じて、前記駆動源の動作時間を変化させるよう制御する制御手段と、
    前記駆動源により回転駆動されるカム機構と、を備え
    前記駆動源により駆動される機構が、下降することにより記録媒体を排出するための排出ロールおよび下降することにより記録媒体と接触して前記格納部の方向に記録媒体を搬送するための搬送部材であり、
    前記1つのカム機構の中に前記排出ロールを変位させる曲面と、前記搬送部材を変位させるための曲面とが形成されている後処理装置。
  2. 前記カム機構は、内部に窪みが形成された構造となっており、カム機構の内側の曲面により前記排出ロールの変位量を制御し、外側の曲面により搬送部材の変位量を制御する請求項1の後処理装置。
  3. 前記搬送部材が、柔軟性のある羽部材により構成され、回転することにより記録媒体を一定方向に搬送するような構成となっている請求項1又は2記載の後処理装置。
  4. 前記駆動源がステッピングモータであり、
    前記制御手段は、前記ステッピングモータに対して出力するパルス数を変化させることにより、当該ステッピングモータの動作時間を変化させる請求項1からのいずれか記載の後処理装置。
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