JP6855349B2 - 光学部品ホルダ及び光学装置 - Google Patents

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Description

本開示は、光学部品ホルダ及び光学装置に関する。
例えば、石炭ガス化装置や微粉炭燃焼ボイラ等の装置では、炉内を監視するために監視装置が設けられている。このような監視装置は、炉内雰囲気から遮蔽する透明窓を介して撮像装置によって炉内を撮像するように構成されている。透明窓の炉内側の表面は、炉内の高温で粉塵を含む雰囲気に暴露されるため、粉塵等が付着するおそれがある。
そこで、このような監視装置において、透明窓の炉内側の表面に粉塵等が付着するのを防止するため、例えば、洗浄用の空気が透明窓の炉内側の表面に吹き付けられるように構成されたものが知られている(特許文献1参照)。
この特許文献に記載の監視装置では、洗浄用の空気を透明窓の炉内側の表面に吹き付けるようにしているので、透明窓の炉内側の表面に粉塵等が付着するのを抑制できる。
特開2002−105464号公報
ところで、上述したような監視装置では、透明窓の交換等のメンテナンスが行われることがある。そのため、上述したような監視装置では、メンテナンス性が良好であることが望まれている。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、メンテナンス性が良好である光学部品ホルダ及び光学装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る光学部品ホルダは、
光学部品の光軸が通過可能な貫通孔が形成されるとともに、前記貫通孔の周囲に位置して前記光学部品を保持するための保持部を有するホルダ本体を備え、
前記ホルダ本体には、
前記貫通孔の全周に亘って設けられ、前記貫通孔の内壁面に開口する全周スリットと、
前記保持部の外周側において前記ホルダ本体の表面に開口するとともに、前記全周スリットに連通する少なくとも一つの第1流体供給孔と、
が形成された
ことを特徴とする。
上記(1)の構成によれば、光学部品ホルダのホルダ本体には、貫通孔の全周に亘って設けられ、貫通孔の内壁面に開口する全周スリットと、保持部の外周側においてホルダ本体の表面に開口するとともに、全周スリットに連通する少なくとも一つの第1流体供給孔とが形成されている。これにより、光学部品の保持機能と光学部品への粉塵等の付着防止機能とを単純な構成の光学部品ホルダによって実現できる。また、光学部品の保持のための部材と、光学部品への粉塵付着を防止するための部材とを別々に用意しなくてもよくなるので、光学部品ホルダを用いた光学装置のメンテナンス性を向上できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記第1流体供給孔の各々は、該第1流体供給孔の前記全周スリットとの接続端に向かうにつれて前記貫通孔の周方向にずれるように前記ホルダ本体内にて延在することを特徴とする。
第1流体供給孔の全周スリットとの接続端から全周スリット内に流入した流体は、全周スリットを構成する壁面のうち上記接続端と対向する壁面に向かって流れて該壁面に衝突する。ここで、上記(2)の構成によれば、第1流体供給孔の各々は、該第1流体供給孔の全周スリットとの接続端に向かうにつれて貫通孔の周方向にずれるようにホルダ本体内にて延在しているので、上記接続端から流体が衝突する上記壁面までの距離を長くすることができる。これにより、第1流体供給孔から全周スリットに流入した流体の全周スリット内での拡散が促進されるので、全周スリットから吹き出される流体の偏りが抑制される。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、前記全周スリットは、該全周スリットと前記第1流体供給孔の各々との連通位置を越えて奥側まで前記ホルダ本体内にて延在していることを特徴とする。
上記(3)の構成によれば、全周スリットが該全周スリットと第1流体供給孔の各々との連通位置を越えて奥側までホルダ本体内にて延在しているので、全周スリットのうち貫通孔の内壁面の開口とは反対側の容積を確保できる。これにより、第1流体供給孔から全周スリットに流入した流体の全周スリット内での拡散が促進されるので、全周スリットから吹き出される流体の偏りが抑制される。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、
前記少なくとも一つの第1流体供給孔は、前記保持部の外周側において前記貫通孔の周方向に沿って配列された複数の第1流体供給孔を含み、
前記ホルダ本体は、前記ホルダ本体の前記表面に前記周方向に沿って設けられる第1周方向溝を有し、
前記複数の第1流体供給孔は、前記第1周方向溝の底面に開口する
ことを特徴とする。
上記(4)の構成によれば、複数の第1流体供給孔は、ホルダ本体の表面に周方向に沿って設けられる第1周方向溝の底面に開口する。これにより、例えば上記(4)の構成の光学部品ホルダを光学装置に用いた場合、第1流体供給孔の位置と光学装置側からの流体の供給位置とが多少ずれていても、第1周方向溝を介して第1流体供給孔に流体が供給される。したがって、第1流体供給孔の位置を光学装置側からの流体の供給位置に厳密に合わせなくてもよいので、光学部品ホルダの製造が容易となり、製造コストを抑制できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、前記貫通孔は、光軸方向において前記保持部から離れるにつれて内径が大きくなるテーパ形状を有することを特徴とする。
上記(5)の構成によれば、貫通孔が光軸方向において保持部から離れるにつれて内径が大きくなるテーパ形状を有するので、保持部側で保持する光学部品を通過する光束が貫通孔の内壁面によって遮られ難くなる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、前記全周スリットは、光軸方向において前記保持部に近づくにつれて径方向内側に向かうように前記ホルダ本体内にて延在していることを特徴とする。
上記(6)の構成によれば、全周スリットが光軸方向において保持部に近づくにつれて径方向内側に向かうようにホルダ本体内にて延在しているので、保持部側で保持する光学部品に対して効率的に流体を吹き付けることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、
前記第1流体供給孔の各々は、
前記保持部が設けられた前記ホルダ本体の端面に開口する一端と、
前記全周スリットを形成するように前記ホルダ本体の内部において互いに対向する一対のスリット内壁面のうち、前記端面側に位置する第1スリット内壁面に開口する他端と、
を含むことを特徴とする。
上記(7)の構成によれば、第1流体供給孔の各々の一端は保持部が設けられたホルダ本体の端面に開口している。これにより、例えば上記(7)の構成の光学部品ホルダを光学装置に用いた場合、第1流体供給孔に対して光学装置側から流体が供給し易くなる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの構成において、
前記保持部は、前記貫通孔の中心軸に直交する保持面を含み、
前記全周スリットを形成するように前記ホルダ本体の内部において互いに対向する一対のスリット内壁面のうち、前記保持面側に位置する第1スリット内壁面は、前記保持面の内周縁において、前記保持面と交差する
ことを特徴とする。
上記(8)の構成によれば、一対のスリット内壁面のうち、保持面側に位置する第1スリット内壁面は、保持面の内周縁において、保持面と交差する。これにより、全周スリットを保持面に近づけることができるので、保持面で保持された光学部品の表面のうち貫通孔の内壁面近傍においても全周スリットから吹き出される流体が淀むことなく吹き付けられるようになる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れかの構成において、前記ホルダ本体は、該ホルダ本体の外周面に形成された雄ねじ部を有することを特徴とする。
上記(9)の構成によれば、ホルダ本体の外周面に雄ねじ部が形成されているので、光学部品ホルダを相手側の部材に容易に取り付けることができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(9)の構成において、
前記第1流体供給孔の各々は、前記雄ねじ部の内周側、かつ、前記保持部の外周側において前記ホルダ本体の前記表面に開口していることを特徴とする。
上記(10)の構成によれば、第1流体供給孔の各々は、雄ねじ部の内周側、かつ、保持部の外周側においてホルダ本体の表面に開口している。これにより、例えば上記(10)の構成の光学部品ホルダを光学装置に用いた場合、第1流体供給孔に対して光学装置側から流体が供給し易くなる。
(11)本発明の少なくとも一実施形態に係る光学装置は、
筐体と、
前記筐体に組み込まれる光学部品と、
前記光学部品を前記筐体に保持するように構成された、上記(1)乃至(10)の何れかの光学部品ホルダと、
を備える
ことを特徴とする。
上記(11)の構成によれば、光学装置は、上記(1)乃至(10)の何れかの光学部品ホルダを備えるので、光学部品の保持機能と光学部品への粉塵等の付着防止機能とを単純な構成の光学部品ホルダによって実現できる。また、光学部品の保持のための部材と、光学部品への粉塵付着を防止するための部材とを別々に用意しなくてもよくなるので、光学装置のメンテナンス性を向上できる。
また、上記(11)の構成によれば、第1流体供給孔に対してホルダ本体の表面の開口から流体を供給することで、第1流体供給孔から全周スリットに流入した流体が全周スリット内で拡散しながら保持部で保持している光学部品に吹き付けられる。これにより、貫通孔に面した光学部品の表面に対して貫通孔の全周から流体を吹き付けることができる。したがって、光学部品に吹き付けられる流体の偏りを抑制できるので、光学部品への粉塵等の付着防止効果を向上できる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(11)の構成において、前記光学部品ホルダの前記少なくとも一つの第1流体供給孔は、前記筐体の内部に設けられた流体流路と連通していることを特徴とする。
上記(12)の構成によれば、光学部品ホルダの少なくとも一つの第1流体供給孔が筐体の内部に設けられた流体流路と連通しているので、筐体から光学部品ホルダに流体を供給する経路を確保できる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(12)の構成において、
前記少なくとも一つの第1流体供給孔は、前記ホルダ本体の内部に設けられ、前記保持部の外周側において前記貫通孔の周方向に沿って配列された複数の第1流体供給孔を含み、
前記流体流路は、前記筐体の内部に設けられ、前記周方向に沿って配列された複数の第2流体供給孔を含み、
前記ホルダ本体又は前記筐体の少なくとも一方には、前記複数の第1流体供給孔と前記複数の第2流体供給孔とを連通させる少なくとも一つの周方向溝が形成された
ことを特徴とする。
上記(13)の構成によれば、ホルダ本体又は筐体の少なくとも一方には、複数の第1流体供給孔と複数の第2流体供給孔とを連通させる少なくとも一つの周方向溝が形成されているので、第1流体供給孔の位置と第2流体供給孔の位置とが多少ずれていても、第2流体供給孔からの流体を周方向溝を介して第1流体供給孔に供給できる。したがって、第1流体供給孔の位置と第2流体供給孔の位置とを厳密に合わせなくてもよいので、光学装置の製造が容易となり、製造コストを抑制できる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(13)の構成において、
前記少なくとも一つの周方向溝は、
前記ホルダ本体の前記表面に前記周方向に沿って設けられる第1周方向溝、
または、
前記ホルダ本体に対向する前記筐体の表面に前記周方向に沿って設けられる第2周方向溝
の少なくとも一方を含む
ことを特徴とする。
上記(14)の構成によれば、少なくとも一つの周方向溝は、ホルダ本体の表面に周方向に沿って設けられる第1周方向溝、または、ホルダ本体に対向する筐体の表面に周方向に沿って設けられる第2周方向溝の少なくとも一方を含む。これにより、第1流体供給孔の位置と第2流体供給孔の位置とが多少ずれていても、第2流体供給孔からの流体が第1周方向溝又は第2周方向溝を介して第1流体供給孔に供給できる。したがって、第1流体供給孔の位置と第2流体供給孔の位置とを厳密に合わせなくてもよいので、光学装置の製造が容易となり、製造コストを抑制できる。
(15)幾つかの実施形態では、上記(14)の構成において、
前記少なくとも一つの周方向溝は、前記第2周方向溝を含み、
前記ホルダ本体は、径方向外側に向うにつれて光軸方向において前記保持部からずれるように、前記保持部の外周側に形成されたテーパ面を有し、
前記テーパ面は、前記第2周方向溝に面している
ことを特徴とする。
上記(15)の構成によれば、径方向外側に向うにつれて光軸方向において保持部からずれるように、保持部の外周側にテーパ面が形成されており、このテーパ面が第2周方向溝に面している。これにより、第2周方向溝とテーパ面とによって形成される空間の容積を確保し易くなる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、メンテナンス性が良好である光学部品ホルダ及び光学装置を提供できる。
幾つかの実施形態に係る光学装置の例として炉内撮像装置が用いられる石炭ガス化装置の要部を示す構成図である。 幾つかの実施形態に係る炉内撮像装置の模式的な断面図である。 幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダのうち、一実施形態に係る光学部品ホルダの外観を示す図であり、(a)は一実施形態に係る光学部品ホルダの全体の斜視図であり、(b)は一実施形態に係る光学部品ホルダを光軸AXに沿って切断した断面を示す斜視図である。 一実施形態に係る光学部品ホルダを図3(b)とは異なる角度から見たときの断面の斜視図である。 幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダのうち、他の実施形態に係る光学部品ホルダを炉外側から見た図である。 他の実施形態に係る光学部品ホルダを光軸と交差する方向に沿って斜めに切断した断面を示す斜視図である。 幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダのうち、さらに他の実施形態に係る光学部品ホルダの外観を示す図であり、(a)は他の実施形態に係る光学部品ホルダを炉外側から見た外観斜視図であり、(b)は他の実施形態に係る光学部品ホルダを光軸に沿って切断した断面を示す斜視図である。 図7に示す、さらに他の実施形態に係る光学部品ホルダを用いた炉内撮像装置の模式的な断面図である。 空気の流れを説明する図である。 空気の流れを説明する図である。 変形例に係る炉内撮像装置の模式的な断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、幾つかの実施形態に係る光学装置の例として炉内撮像装置が用いられる石炭ガス化装置の要部を示す構成図である。
ガス化炉200は、コンバスタ部201とリダクタ部202とを有する。コンバスタ部201は、微粉炭及びチャーを溶融させて高温ガスを発生させる燃焼段を構成する。リダクタ部202は、コンバスタ部201で発生した高温ガスにより後述するリダクタバーナ205から噴出される微粉炭を加熱し熱分解させるガス化段を構成する。
コンバスタ部201には、微粉炭供給装置207から窒素等の搬送ガスにより搬送された微粉炭をガス化剤供給管206からのガス化剤とともに該コンバスタ部201内に噴出させるコンバスタバーナ203、及びガス分離後のチャーを該コンバスタ部201内に噴出させるチャーバーナ204が設けられている。また、リダクタ部202には、微粉炭供給装置207から搬送ガスにより搬送された微粉炭をリダクタ部202内に噴出させるリダクタバーナ205が設けられている。
搬送ガス管215は、該搬送ガス管215内の搬送ガスにより微粉炭供給装置207からの微粉炭をコンバスタバーナ203及びリダクタバーナ205に搬送するとともに、生成ガス分離後のチャーをチャーバーナ204に搬送するためのガス管である。生成ガス管211は、リダクタ部202にて生成された熱分解ガスを搬送するためのガス管である。サイクロン212は、生成ガス管211を送られてきた熱分解ガスからチャーを分離する分離装置である。サイクロン212にて分離されたチャーは、チャー供給装置213によりチャー供給管214及びチャーバーナ204を介してコンバスタ部201に供給される。下部コンバスタ241は、ガス化炉200の起動時における軽油燃焼用のコンバスタである。
幾つかの実施形態に係る石炭ガス化装置において、コンバスタ部201においては、コンバスタバーナ203から搬送ガスにより搬送された微粉炭が噴出されるとともに、上述のようにチャーバーナ204からチャーが供給され、ガス化剤により高温、高負荷燃焼が行われる。燃焼によって発生する2000℃程度の高温ガスは、上方にあるリダクタ部202に送られる。一方、コンバスタ部201における高温燃焼によって石炭中の灰分が溶融化され、溶融スラグとなって、下部コンバスタ241下方のスラグホールから自然落下し、系外に排出される。
また、リダクタ部202においては、リダクタバーナ205から上述のように搬送ガスにより搬送された微粉炭が噴出され、コンバスタ部201からの高温ガスによって熱分解され、ガス化が行われる。ガス化作用により生成された生成ガスは、リダクタ部202から送出され、生成ガス管211を通ってサイクロン212に入り、上述のようにチャーの分離がなされた後、ガスタービン等の使用先に送られる。
幾つかの実施形態に係る石炭ガス化装置においては、ガス化炉200内部における流動スラグの状況等の、炉内の燃焼状況を監視するための炉内撮像装置100が、炉壁に取り付けられている。炉内撮像装置100には画像処理装置221が接続されており、炉内撮像装置100で撮像して得られた炉内の画像のデータが画像処理装置221に出力される。
(炉内撮像装置100)
図2は、幾つかの実施形態に係る炉内撮像装置100の模式的な断面図である。炉内撮像装置100は、筐体110と、撮像部101と、透明窓102と、光学部品ホルダ130とを有する。
幾つかの実施形態に係る炉内撮像装置100は、撮像部101が設けられた筐体110の内部とガス化炉200内とを透明窓102により遮蔽し、撮像部101により透明窓102を通してガス化炉102内を撮像するように構成されている。
筐体110は、円筒形状を呈する部材であり、円筒状の円筒部111と、円筒部111の図示左側の端部近傍の先端壁部112とを有する。円筒部111の内部には撮像部101が配置される。撮像部101は、被写体像を撮像する不図示の撮像素子と、撮像素子に被写体光を導く不図示の撮像光学系とを有する。
先端壁部112には、光学部品である透明窓102を介して撮像部101へ入射する光束を通過させるための開口113と、開口113の周囲に周方向に沿って設けられた複数の筐体側流体供給孔114とが形成されている。幾つかの実施形態では、筐体側流体供給孔114は、円筒部111の軸方向に沿って、すなわち、透明窓102を介して撮像部101へ入射する光束の光軸AXに沿って延在している。なお、図2において、図示左方が炉内側であり、図示右方が炉外側である。筐体110の炉内側の端部は、ガス化炉200の下部コンバスタ241内に配置されている。
先端壁部112の炉内側には、透明窓102が取り付けられる透明窓取付部115が設けられている。透明窓取付部115は、後述する透明窓102の炉外側の端面の外縁近傍と当接して透明窓102を保持する。
複数の筐体側流体供給孔114のそれぞれは、先端壁部112を貫通し、円筒形状を呈する筐体110の内側の空間と連通する貫通孔である。
筐体110における先端壁部112よりも炉内側には、光学部品ホルダ130が取り付けられるホルダ取付部116が設けられている。ホルダ取付部116は、円筒の内周面に形成された雌ねじ部116aを有する。
円筒部111の内周面と撮像部101との間には流体流路118が設けられている。流体流路118には、撮像部101の冷却用の流体、具体的には、例えば外部から供給された空気が流通する。
図3は、幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130のうち、一実施形態に係る光学部品ホルダ130Aの外観を示す図であり、図3(a)は、一実施形態に係る光学部品ホルダ130Aの全体の斜視図であり、図3(b)は、一実施形態に係る光学部品ホルダ130Aを光軸AXに沿って切断した断面を示す斜視図である。
図4は、一実施形態に係る光学部品ホルダ130Aを図3(b)とは異なる角度から見たときの断面の斜視図である。
図5は、幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130のうち、他の実施形態に係る光学部品ホルダ130Bを炉外側から見た図である。
図6は、他の実施形態に係る光学部品ホルダ130Bを光軸AXと交差する方向に沿って斜めに切断した断面を示す斜視図である。
図7は、幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130のうち、さらに他の実施形態に係る光学部品ホルダ130Cの外観を示す図であり、図7(a)は、他の実施形態に係る光学部品ホルダ130Cを炉外側から見た外観斜視図であり、図7(b)は、他の実施形態に係る光学部品ホルダ130Cを光軸AXに沿って切断した断面を示す斜視図である。
図8は、図7に示す、さらに他の実施形態に係る光学部品ホルダ130Cを用いた炉内撮像装置100の模式的な断面図である。
図3〜図7に示すように、幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130は、ホルダ本体131を備える。ホルダ本体131には、光学部品である透明窓102の光軸が通過可能な貫通孔132が形成される。
図3〜図7に示した幾つかの実施形態のホルダ本体131は、貫通孔132の周囲に位置して透明窓102を保持するための保持部133を有する。保持部133は、貫通孔132の中心軸に直交する、すなわち光軸AXに直交する保持面133aを含む。
図3〜図7に示した幾つかの実施形態のホルダ本体131には、貫通孔132の全周に亘って設けられ、貫通孔132の内壁面132aに開口する全周スリット140と、保持部133の外周側においてホルダ本体131の表面に開口するとともに、全周スリット140に連通する複数の第1流体供給孔150とが形成されている。
図3〜図7に示した幾つかの実施形態のホルダ本体131は、該ホルダ本体131の外周面に形成された雄ねじ部134を有する。
図3〜図7に示した幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130では、貫通孔132は、光軸AX方向において保持部133から離れるにつれて、すなわち炉内側に向かうにつれて内径が大きくなるテーパ形状を有する。
図3〜図7に示した幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130では、全周スリット140は、光軸AX方向において保持部133に近づくにつれて、すなわち炉外側に向かうにつれて径方向内側に向かうようにホルダ本体131内にて延在している。
図3〜図7に示した幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130では、全周スリット140を形成するようにホルダ本体131の内部において互いに対向する一対のスリット内壁面141,142のうち、保持面133a側に位置する第1スリット内壁面141は、保持面133aの内周縁において、保持面133aと交差する。
図3〜図7に示した幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130では、全周スリット140は、該全周スリット140と第1流体供給孔150の各々との連通位置を越えて奥側までホルダ本体131内にて延在している。
図3〜図7に示した幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130では、第1流体供給孔150は、保持部133の外周側において貫通孔132の周方向に沿って複数配列されている。
図3,4に示す、一実施形態に係る光学部品ホルダ130Aでは、第1流体供給孔150の各々は、ホルダ本体131内にて光軸AX方向に沿って延在する。
図5,6に示す、他の実施形態に係る光学部品ホルダ130B、及び図7(a),(b)に示す、さらに他の実施形態に係る光学部品ホルダ130Cでは、第1流体供給孔150の各々は、第1流体供給孔150の全周スリット140との接続端に向かうにつれて貫通孔132の周方向にずれるようにホルダ本体131内にて延在する。
図3〜図7に示した幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130では、第1流体供給孔150の各々は、保持部133が設けられたホルダ本体131の端面に開口する一端151と、一対のスリット内壁面141,142のうち、上記端面側に位置する第1スリット内壁面141に開口する他端152とを含む。
図3〜図7に示した幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130では、第1流体供給孔150の各々は、雄ねじ部134の内周側、かつ、保持部133の外周側においてホルダ本体131の表面に開口している。
図3〜図6に示すように、幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130A及び光学部品ホルダ130Bでは、ホルダ本体131は、ホルダ本体131の表面に周方向に沿って設けられる第1周方向溝135を有する。幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130A及び光学部品ホルダ130Bでは、第1流体供給孔150は、第1周方向溝135の底面に開口する。
図2及び図8に示すように、上述した幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130は、筐体110の雌ねじ部116aに雄ねじ部134が螺合されることで筐体110に固定されるとともに、保持部133の保持面133aで透明窓102の炉内側の端面の外縁近傍と当接して透明窓102を保持する。幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130は、筐体110に固定されると、第1流体供給孔150が筐体110の内部に設けられた流体流路118と連通する。
具体的には、流体流路118は、筐体110の内部に設けられ、上述したように周方向に沿って配列された複数の筐体側流体供給孔114を含む。以下の説明では、筐体側流体供給孔114のことを第2流体供給孔114とも呼ぶ。
図2に示すように、幾つかの実施形態では、ホルダ本体131に設けられた第1周方向溝135が第1流体供給孔150と第2流体供給孔114とを連通させる。
また、図8に示すように、幾つかの実施形態では、筐体110には、先端壁部112よりも炉内側に、筐体110の表面(内周面)に周方向に沿って設けられる第2周方向溝119が形成されていて、該第2周方向溝119が第1流体供給孔150と第2流体供給孔114とを連通させる。
なお、図8に示すように、幾つかの実施形態では、ホルダ本体131は、径方向外側に向うにつれて光軸方向において保持部133からずれるように、保持部133の外周側に形成されたテーパ面136を有する。このテーパ面136は、第2周方向溝119に面している。
このように構成される幾つかの実施形態に係る炉内撮像装置100では、炉内側の先端に配置した透明窓102を介して入射した光像を撮像する撮像部101が配置された筐体110の内部に炉外側から冷却用の空気を流通させて撮像部101を冷却するように構成されている。そして、幾つかの実施形態に係る炉内撮像装置100では、撮像部101の冷却用の空気を透明窓102の炉内側の表面に吹き付けるように構成されている。以下、炉内撮像装置100における空気の流れを、図9及び図10を参照して説明する。なお、図9は、図2と同様の図であるが、説明の便宜上、一部の符号の記載を省略している。図10は、図8と同様の図であるが、説明の便宜上、一部の符号の記載を省略している。
幾つかの実施形態に係る炉内撮像装置100では、冷却用の空気は、例えば、図9及び図10に示す筐体110の流体流路118を図示右方の炉外側から左方の炉内側に向かって流れる。
幾つかの実施形態では、図9に示すように、流体流路118を流れてきた空気は、複数の筐体側流体供給孔114(第2流体供給孔114)を介して第1周方向溝135に流入する。また、幾つかの実施形態では、図10に示すように、流体流路118を流れてきた空気は、複数の筐体側流体供給孔114(第2流体供給孔114)を介して第2周方向溝119に流入する。
そして、幾つかの実施形態では、図9に示すように、第1周方向溝135に流入した空気は、複数の第1流体供給孔150に流入する。また、幾つかの実施形態では、図10に示すように、第2周方向溝119に流入した空気は、複数の第1流体供給孔150に流入する。
このように、幾つかの実施形態では、複数の筐体側流体供給孔114(第2流体供給孔114)からの空気は、一旦第1周方向溝135、又は第2周方向溝119に流入した後、複数の第1流体供給孔150に流入するように構成されている。その理由は次のとおりである。
すなわち、幾つかの実施形態では、光学部品ホルダ130は、筐体110に対してホルダ本体131の雄ねじ部134がホルダ取付部116の雌ねじ部116aに螺合されることで取り付けられている。そのため、光軸AX方向に沿って見たときの第1流体供給孔150の炉外側の開口である一端151の位置と、筐体側流体供給孔114の炉内側の開口の位置とが必ずしも一致するとは限らない。そこで、幾つかの実施形態では、複数の筐体側流体供給孔114からの空気が一旦第1周方向溝135、又は第2周方向溝119に流入するように構成した。これにより、光軸AX方向に沿って見たときの第1流体供給孔150の一端151の位置と、筐体側流体供給孔114の炉内側の開口の位置とが一致しなくても、筐体側流体供給孔114(第2流体供給孔114)からの空気が第1流体供給孔150に流入する。
なお、図8,10に示した実施形態では、ホルダ本体131は、径方向外側に向うにつれて光軸AX方向において保持部133からずれるように、保持部133の外周側に形成されたテーパ面136を有する。そして、テーパ面136は、第2周方向溝119に面している。これにより、第2周方向溝119とテーパ面136とによって形成される空間の容積、すなわち、第2周方向溝119の容積を確保し易くなるので、第2周方向溝119から第1流体供給孔150に流入する空気量が第1流体供給孔150毎に偏ることが抑制される。したがって、第1流体供給孔150から全周スリット140に吹き出される空気の量が全周スリット140の周方向の位置によって偏ることが抑制される。
幾つかの実施形態では、図9及び図10に示すように、複数の第1流体供給孔150に流入した空気は、全周スリット140に流入する。そして、全周スリット140に流入した空気は、全周スリット140から透明窓102の炉内側の表面に吹き付けられる。
これにより、全周スリット140から吹き出された空気が透明窓102の炉内側の表面において径方向外側から内側に向かって流れ、透明窓102の炉内側の表面にガス化炉200内の粉塵等が付着するのを抑制できる。
なお、上述した幾つかの実施形態では、第1流体供給孔150からの空気が全周スリット140に流入して全周スリット140から透明窓102の炉内側の表面に吹き付けられるように構成したことで、全周スリット140から吹き出される空気の流れが、全周スリット140の周方向の位置によって偏ることが抑制される。
図3,4に示した一実施形態の光学部品ホルダ130Aでは、第1流体供給孔150の各々は、ホルダ本体131内にて光軸AX方向に沿って延在するので、第1流体供給孔150の各々における第1スリット内壁面141に開口する他端152から吹き出された空気は、第1スリット内壁面141に対向する第2スリット内壁面142に衝突して全周スリット140内で拡散する。これにより、全周スリット140から吹き出される空気の流れが全周スリット140の周方向の位置によって偏ることが抑制される。
また、図5,6に示す、他の実施形態に係る光学部品ホルダ130B、及び図7(a),(b)に示す、さらに他の実施形態に係る光学部品ホルダ130Cでは、第1流体供給孔150の各々は、一端151から他端152に向かうにつれて貫通孔132の周方向にずれるようにホルダ本体131内にて延在する。そのため、他端152から吹き出された空気が第2スリット内壁面142に衝突するまでの距離が、図3,4に示した一実施形態の光学部品ホルダ130Aよりも長い。このため、他端152から吹き出された空気が全周スリット140内でより拡散し易くなるので、全周スリット140から吹き出される空気の流れが全周スリット140の周方向の位置によって偏ることがより一層抑制される。
図3〜図7に示した幾つかの実施形態の光学部品ホルダ130では、全周スリット140は、該全周スリット140と第1流体供給孔150の各々との連通位置を越えて奥側までホルダ本体131内にて延在している。これにより、全周スリット140の容積を増やすことができるので、他端152から吹き出された空気が全周スリット140内でより拡散し易くなる。したがって、全周スリット140から吹き出される空気の流れが全周スリット140の周方向の位置によって偏ることがより一層抑制される。
幾つかの実施形態に係る炉内撮像装置100では、次の作用効果を奏する。
(1)幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130は、光学部品である透明窓102の光軸が通過可能な貫通孔132が形成されるとともに、貫通孔132の周囲に位置して透明窓102を保持するための保持部133を有するホルダ本体131を備える。
ホルダ本体131には、貫通孔132の全周に亘って設けられ、貫通孔132の内壁面132aに開口する全周スリット140が形成されている。ホルダ本体131には、保持部133の外周側においてホルダ本体131の表面に開口するとともに、全周スリット140に連通する少なくとも一つの第1流体供給孔150が形成されている。
これにより、透明窓102の保持機能と透明窓102への粉塵等の付着防止機能とを単純な構成の光学部品ホルダ130によって実現できる。また、透明窓102の保持のための部材と、透明窓102への粉塵付着を防止するための部材とを別々に用意しなくてもよくなるので、光学部品ホルダ130を用いた炉内撮像装置100のメンテナンス性を向上できる。
また、第1流体供給孔150に対してホルダ本体131の表面の開口から空気を供給することで、第1流体供給孔150から全周スリット140に流入した空気が全周スリット140内で拡散しながら保持部133で保持している透明窓102に吹き付けられる。これにより、貫通孔132に面した透明窓102の表面に対して貫通孔132の全周から空気を吹き付けることができる。したがって、透明窓102に吹き付けられる空気の偏りを抑制できるので、透明窓102への粉塵等の付着防止効果を向上できる。
(2)幾つかの実施形態では、ホルダ本体131は、ホルダ本体131の表面に周方向に沿って設けられる第1周方向溝135を有する。複数の第1流体供給孔150は、第1周方向溝135の底面に開口する。
これにより、光軸AX方向に沿って見たときの第1流体供給孔150の一端151の位置と、筐体側流体供給孔114の炉内側の開口の位置とが多少ずれていても、第1周方向溝135を介して第1流体供給孔150に空気が供給される。したがって、第1流体供給孔150の位置を筐体110からの空気の供給位置である筐体側流体供給孔114の炉内側の開口の位置に厳密に合わせなくてもよいので、光学部品ホルダ130の製造が容易となり、製造コストを抑制できる。
(3)幾つかの実施形態では、貫通孔132は、光軸AX方向において保持部133から離れるにつれて内径が大きくなるテーパ形状を有する。
これにより、保持部133側で保持する透明窓102を通過する光束が貫通孔132の内壁面によって遮られ難くなる。
(4)幾つかの実施形態では、全周スリット140は、光軸AX方向において保持部133に近づくにつれて径方向内側に向かうようにホルダ本体131内にて延在している。
これにより、保持部133側で保持する透明窓102に対して効率的に空気を吹き付けることができる。
(5)幾つかの実施形態では、第1流体供給孔150の各々は、保持部133が設けられたホルダ本体131の端面に開口する一端151と、全周スリット140を形成するようにホルダ本体131の内部において互いに対向する一対のスリット内壁面141,142のうち、上記端面側に位置する第1スリット内壁面141に開口する他端152とを含む。
これにより、第1流体供給孔150に対して筐体110側から空気が供給し易くなる。
(6)幾つかの実施形態では、保持部133は、貫通孔132の中心軸(光軸AX)に直交する保持面133aを含む。全周スリット140を形成するようにホルダ本体131の内部において互いに対向する一対のスリット内壁面141,142のうち、保持面133a側に位置する第1スリット内壁面141は、保持面133aの内周縁において、保持面133aと交差する。
これにより、全周スリット140を保持面133aに近づけることができるので、保持面133aで保持された透明窓102の表面のうち貫通孔132の内壁面132a近傍においても全周スリット140から吹き出される空気が淀むことなく吹き付けられるようになる。
(7)幾つかの実施形態では、ホルダ本体131は、該ホルダ本体131の外周面に形成された雄ねじ部134を有する。
これにより、光学部品ホルダ130を相手側の部材に容易に取り付けることができる。
(8)幾つかの実施形態では、第1流体供給孔150の各々は、雄ねじ部134の内周側、かつ、保持部133の外周側においてホルダ本体131の表面に開口している。
これにより、第1流体供給孔150に対して筐体110側から空気が供給し易くなる。
(9)幾つかの実施形態では、光学部品ホルダ130の少なくとも一つの第1流体供給孔150は、筐体110の内部に設けられた流体流路118と連通している。
これにより、筐体110から光学部品ホルダ130に空気を供給する経路を確保できる。
(10)幾つかの実施形態では、流体流路118は、筐体110の内部に設けられ、周方向に沿って配列された複数の第2流体供給孔114を含む。そして、ホルダ本体131又は筐体110の少なくとも一方には、複数の第1流体供給孔150と複数の第2流体供給孔114とを連通させる少なくとも一つの周方向溝である第1周方向溝135又は第2周方向溝119が形成されている。
これにより、第1流体供給孔150の位置と第2流体供給孔114の位置とが多少ずれていても、第2流体供給孔114からの空気を第1周方向溝135又は第2周方向溝119を介して第1流体供給孔150に供給できる。したがって、第1流体供給孔150の位置と第2流体供給孔114の位置とを厳密に合わせなくてもよいので、炉内撮像装置100の製造が容易となり、製造コストを抑制できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、第1流体供給孔150が複数設けられているが、第1流体供給孔150は、少なくとも1つ設けられていればよい。また、上述した幾つかの実施形態では、第2流体供給孔114が複数設けられているが、第2流体供給孔114は、少なくとも1つ設けられていればよい。
上述した幾つかの実施形態では、炉内撮像装置100には、第1周方向溝135又は第2周方向溝119の何れか一方が設けられていたが、炉内撮像装置100に第1周方向溝135と第2周方向溝119とがともに設けられていてもよい。
上述した幾つかの実施形態では、第1周方向溝135及び第2周方向溝119は、全周にわたって設けられた円弧状の溝である。しかし、第1周方向溝135又は第2周方向溝119は、円周方向に沿った途中の1か所以上で途切れた部分円弧状の溝であってもよい。
第2周方向溝119は、ホルダ本体131に対向する筐体110の表面に設けられていればよく、図8,10に示したものに限定されず、例えば、図11に示すように、先端壁部112の炉内側の面に、周方向に沿って設けられていてもよい。なお、図11は、本変形例に係る炉内撮像装置100の模式的な断面図である。
すなわち、第2周方向溝119は、図8,10に示すように第1流体供給孔150や第2流体供給孔114よりも径方向外側に設けられていなくてもよく、第1周方向溝135と同様に、複数の第2流体供給孔114の炉内側の開口を繋ぐように形成された溝であってもよい(図11参照)。
上述した幾つかの実施形態では、撮像部101の冷却用及び透明窓102の粉塵等の付着防止用の流体が空気であった。しかし、撮像部101の冷却用及び透明窓102の粉塵等の付着防止用の流体は、二酸化炭素や窒素等の他の気体であってもよく、水などの液体であってもよく、様々な流体を用いることができる。
上述した幾つかの実施形態では、ホルダ本体131は、保持部133の保持面133aが透明窓102に直接当接して透明窓102を保持している。しかし、保持部133の保持面133aと透明窓102との間に他の部材が介在していてもよい。
上述した幾つかの実施形態では、光学装置の例として炉内撮像装置100について説明した。しかし、炉内撮像装置100以外の各種の光学装置に本発明を適用できる。すなわち、例えば、光の有無や輝度等を検出する検出装置のセンサのカバーガラスの保持用に上述した幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130を用いてもよい。また、レーザー加工装置のレーザーの射出部の光学部品の保持用に上述した幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130を用いてもよく、照明装置の光の射出部の光学部品の保持用に上述した幾つかの実施形態に係る光学部品ホルダ130を用いてもよい。
100 炉内撮像装置
101 撮像部
102 透明窓
110 筐体
114 筐体側流体供給孔(第2流体供給孔)
118 流体流路
119 第2周方向溝
130 光学部品ホルダ
131 ホルダ本体
132 貫通孔
132a 内壁面
133 保持部
133a 保持面
134 雄ねじ部
135 第1周方向溝
136 テーパ面
140 全周スリット
141 スリット内壁面(第1スリット内壁面)
142 スリット内壁面(第2スリット内壁面)
150 第1流体供給孔
151 一端
152 他端
200 ガス化炉

Claims (13)

  1. 光学部品の光軸が通過可能な貫通孔が形成されるとともに、前記貫通孔の周囲に位置して前記光学部品を保持するための保持部を有するホルダ本体を備え、
    前記ホルダ本体には、
    前記貫通孔の全周に亘って設けられ、前記貫通孔の内壁面に開口する全周スリットと、
    前記保持部の外周側において前記ホルダ本体の表面に開口するとともに、前記全周スリットに連通する少なくとも一つの第1流体供給孔と、
    が形成され、
    前記少なくとも一つの第1流体供給孔は、前記保持部の外周側において前記貫通孔の周方向に沿って配列された複数の第1流体供給孔を含み、
    前記ホルダ本体は、前記ホルダ本体の前記表面に前記周方向に沿って設けられる第1周方向溝を有し、
    前記複数の第1流体供給孔は、前記第1周方向溝の底面に開口する
    ことを特徴とする光学部品ホルダ。
  2. 光学部品の光軸が通過可能な貫通孔が形成されるとともに、前記貫通孔の周囲に位置して前記光学部品を保持するための保持部を有するホルダ本体を備え、
    前記ホルダ本体には、
    前記貫通孔の全周に亘って設けられ、前記貫通孔の内壁面に開口する全周スリットと、
    前記保持部の外周側において前記ホルダ本体の表面に開口するとともに、前記全周スリットに連通する少なくとも一つの第1流体供給孔と、
    が形成され、
    前記第1流体供給孔の各々は、
    前記保持部が設けられた前記ホルダ本体の端面に開口する一端と、
    前記全周スリットを形成するように前記ホルダ本体の内部において互いに対向する一対のスリット内壁面のうち、前記端面側に位置する第1スリット内壁面に開口する他端と、
    を含む
    ことを特徴とする光学部品ホルダ。
  3. 前記第1流体供給孔の各々は、該第1流体供給孔の前記全周スリットとの接続端に向かうにつれて前記貫通孔の周方向にずれるように前記ホルダ本体内にて延在する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学部品ホルダ。
  4. 前記全周スリットは、該全周スリットと前記第1流体供給孔の各々との連通位置を越えて奥側まで前記ホルダ本体内にて延在している
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学部品ホルダ。
  5. 前記貫通孔は、光軸方向において前記保持部から離れるにつれて内径が大きくなるテーパ形状を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光学部品ホルダ。
  6. 前記全周スリットは、光軸方向において前記保持部に近づくにつれて径方向内側に向かうように前記ホルダ本体内にて延在している
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光学部品ホルダ。
  7. 前記保持部は、前記貫通孔の中心軸に直交する保持面を含み、
    前記全周スリットを形成するように前記ホルダ本体の内部において互いに対向する一対のスリット内壁面のうち、前記保持面側に位置する第1スリット内壁面は、前記保持面の内周縁において、前記保持面と交差する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光学部品ホルダ。
  8. 前記ホルダ本体は、該ホルダ本体の外周面に形成された雄ねじ部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の光学部品ホルダ。
  9. 前記第1流体供給孔の各々は、前記雄ねじ部の内周側、かつ、前記保持部の外周側において前記ホルダ本体の前記表面に開口している
    ことを特徴とする請求項に記載の光学部品ホルダ。
  10. 筐体と、
    前記筐体に組み込まれる光学部品と、
    前記光学部品を前記筐体に保持するように構成された光学部品ホルダと、
    を備え、
    前記光学部品ホルダは、前記光学部品の光軸が通過可能な貫通孔が形成されるとともに、前記貫通孔の周囲に位置して前記光学部品を保持するための保持部を有するホルダ本体を備え、
    前記ホルダ本体には、
    前記貫通孔の全周に亘って設けられ、前記貫通孔の内壁面に開口する全周スリットと、
    前記保持部の外周側において前記ホルダ本体の表面に開口するとともに、前記全周スリットに連通する少なくとも一つの第1流体供給孔と、
    が形成され、
    前記少なくとも一つの第1流体供給孔は、前記筐体の内部に設けられた流体流路と連通している
    ことを特徴とする光学装置。
  11. 前記少なくとも一つの第1流体供給孔は、前記ホルダ本体の内部に設けられ、前記保持部の外周側において前記貫通孔の周方向に沿って配列された複数の第1流体供給孔を含み、
    前記流体流路は、前記筐体の内部に設けられ、前記周方向に沿って配列された複数の第2流体供給孔を含み、
    前記ホルダ本体又は前記筐体の少なくとも一方には、前記複数の第1流体供給孔と前記複数の第2流体供給孔とを連通させる少なくとも一つの周方向溝が形成された
    ことを特徴とする請求項10に記載の光学装置。
  12. 前記少なくとも一つの周方向溝は、
    前記ホルダ本体の前記表面に前記周方向に沿って設けられる第1周方向溝、
    または、
    前記ホルダ本体に対向する前記筐体の表面に前記周方向に沿って設けられる第2周方向溝
    の少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項11に記載の光学装置。
  13. 前記少なくとも一つの周方向溝は、前記第2周方向溝を含み、
    前記ホルダ本体は、径方向外側に向うにつれて光軸方向において前記保持部からずれるように、前記保持部の外周側に形成されたテーパ面を有し、
    前記テーパ面は、前記第2周方向溝に面している
    ことを特徴とする請求項12に記載の光学装置。
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