JP6853384B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Description
ここでは、本発明をレンズ交換式カメラの交換レンズに適用した場合を例に説明する。
図1は、本発明が適用された交換レンズの第1の実施の形態の断面図である。図2は、図1の2−2断面図である。図3は、図2の3−3断面図である。図4は、図2の4−4断面図である。なお、図1は、図2の1−1断面図に相当する。
図1に示すように、交換レンズ1は、レンズ鏡筒10の内部に物体側から順に第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、絞りSt、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4を備える。第1レンズ群G1、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、焦点調節の際に固定のレンズ群である。第2レンズ群G2は、焦点調節の際に移動するレンズ群である。すなわち、本実施の形態の交換レンズ1では、第2レンズ群G2が、フォーカスレンズ群を構成する。交換レンズ1は、第2レンズ群G2を光軸Zに沿って移動させることにより、焦点調節される。
レンズ鏡筒10は、カメラ本体(不図示)に対して固定の固定鏡筒12を有する。固定鏡筒12は、全体として円筒形状を有する。
図5は、図1の5−5断面図である。
第2レンズ保持筒18は、固定鏡筒12に対して移動するレンズ保持筒である。第2レンズ保持筒18は移動筒の一例である。第2レンズ保持筒18は、フォーカスレンズ群支持部30によって移動自在に支持される。また、第2レンズ保持筒18は、フォーカスレンズ群駆動部40に駆動されて移動する。更に、第2レンズ保持筒18は、フォーカスレンズ群ロック機構50によって、移動がロックされる。フォーカスレンズ群支持部30、フォーカスレンズ群駆動部40及びフォーカスレンズ群ロック機構50については、後述する。
第3レンズ保持筒20は、固定鏡筒12に対して固定のレンズ保持筒である。第3レンズ保持筒20は、その外周部に一体的に備えられた環状の支持部20aを介して、固定鏡筒12に固定される。固定鏡筒12に固定された第3レンズ保持筒20は、光軸上に配置される。
第4レンズ保持筒22は、固定鏡筒12に対して固定のレンズ保持筒である。第4レンズ保持筒22は、その外周部に一体的に備えられた環状の支持部22aを介して、固定鏡筒12に固定される。固定鏡筒12に固定された第4レンズ保持筒22は、光軸上に配置される。
絞りユニット26は、絞りStと、その駆動機構と、を備える。絞りStは、たとえば、アイリス絞りで構成される。絞りStの駆動機構は、図示しない絞り用モータを含み、その絞り用モータを駆動して、絞りStの開口部の径を拡縮させる。絞りユニット26は、第3レンズ保持筒20に取り付けられる。
フォーカスレンズ群支持部30は、移動筒である第2レンズ保持筒18を光軸Zに沿って移動自在に支持する。
フォーカスレンズ群駆動部40は、第2レンズ保持筒18を光軸Zに沿って移動させて、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)を光軸Zに沿って移動させる。図2及び図3に示すように、フォーカスレンズ群駆動部40は、2つのフォーカス用モータ41を備える。2つのフォーカス用モータ41は、第2レンズ保持筒18を挟んで左右対称に配置される。
フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)は、リニアモータであるフォーカス用モータ41への電力供給が絶たれると、位置が不安定になる。フォーカスレンズ群ロック機構50は、第2レンズ保持筒18の移動をロックして、第2レンズ保持筒18に保持されたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)の移動をロックする。その際、フォーカスレンズ群ロック機構50は、任意の位置で第2レンズ保持筒18の移動をロックする。
ロック用アーム51は、移動筒である第2レンズ保持筒18に備えられるロック部の一例である。ロック用アーム51は、第2レンズ保持筒18の外周部に一定の間隔で配置される。ロック用アーム51は、第2レンズ保持筒18の外周部から直線状に突き出た棒状の凸部として、第2レンズ保持筒18の外周部に一体的に備えられる。ロック用アーム51は、その先端に円弧状の受け部51aを有する。ロック用アーム51は、その先端の受け部51aの片側の側面にブレーキバー52が当接される。
ブレーキバー52は、ロック部材の一例である。ブレーキバー52は、回転筒53の内周部に一体的に備えられる。ブレーキバー52は、光軸Zに沿って配置される。ブレーキバー52は、ロック用アーム51の可動範囲に対応した長さを有する。本実施の形態では、ブレーキバー52が、ロック用アーム51の可動範囲の一端から他端までの長さを超える長さを有する。これにより、第2レンズ保持筒18を可動範囲内で移動させた場合に、ブレーキバー52の配置範囲内でロック用アーム51が移動する。
回転筒53は、揺動体の一例である。回転筒53は、固定筒31の内側に備えられ、固定筒31の内周面をガイド面として、周方向に回転自在に支持される。2つのブレーキバー52は、この回転筒53の内周部に備えられ、一定の間隔で配置される。2つのブレーキバー52は、この回転筒53を回転させることにより、光軸Zと平行な状態を維持して、光軸Zの周りを回転(揺動)し、ロック位置とアンロック位置との間を進退移動する。
回転筒駆動部54は、ロック部材駆動部の一例である。回転筒駆動部54は、回転筒53に備えられるギア部53a、そのギア部53aに噛み合わされる駆動ギア55と、駆動ギア55を回転させる回転駆動ユニット56と、を備える。
図9は、交換レンズの電気的構成を示すブロック図である。
上記のように、本実施の形態の交換レンズ1は、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロック、アンロックできる。
フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックする場合は、図7に示すように、回転筒53を反時計回りCCW(Counter Clock Wise)に回転させ、ブレーキバー52をロック位置に移動させる。これにより、ブレーキバー52がロック用アーム51に当接する。ブレーキバー52がロック用アーム51に当接することにより、その摩擦力でロック用アーム51がブレーキバー52に保持され、第2レンズ保持筒18の移動がロックされる。これにより、第2レンズ保持筒18に保持されたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)がロックされる。
ロックされたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をアンロックする場合は、図8に示すように、回転筒53を時計回りCW(Clock Wise)に回転させ、ブレーキバー52をアンロック位置に退避させる。これにより、ブレーキバー52がロック用アーム51から離間し、ロック用アーム51が開放される。これにより、第2レンズ保持筒18がフリーになり、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)のロックが解除される。
上記のように、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)は、カメラの電源のオン、オフに連動して、ロック、アンロックされる。カメラの電源がオフされると、フォーカスレンズ群がロックされ、カメラの電源がオンされると、フォーカスレンズ群のロックが解除される。
《ロック用アーム及びブレーキバー》
凸部としてのロック用アーム51の形状、及び、ロック部材としてのブレーキバー52の形状は、特に限定されるものではなく、レンズ鏡筒内のスペース等を考慮して設定される。
上記実施の形態では、回転筒53にブレーキバー52を備えることにより、ブレーキバー52を揺動自在に支持する構成としているが、ロック部材であるブレーキバー52を揺動自在に支持する構成は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、揺動体として、円弧状の部材を固定筒31の内周面又は外周面に沿って摺動自在に支持し、その円弧状の部材(揺動体)にロック部材であるブレーキバー52を備えて、揺動自在に支持する構成とすることもできる。
セルフロック機能の実現するための減速機構として、ウォームギアを採用しているが、ギア列で構成された減速機構でセルフロック機能を実現してもよい。
上記実施の形態では、カメラの電源のオン、オフに連動して、フォーカスレンズ群をロック、アンロックする構成としているが、ロック、アンロックの作動タイミングは、これに限定されるものではない。この他、たとえば、撮像モードと、他のモード(たとえば、再生モード、設定モード)との切り換えに連動して、フォーカスレンズ群をロック、アンロックする構成としてもよい。この場合、撮像モードに設定されると、フォーカスレンズ群がアンロックされ、その他のモードに設定されると、フォーカスレンズ群がロックされる。また、フォーカス用モータ41への電力供給に連動して、フォーカスレンズ群をロック、アンロックする構成としてもよい。この場合、フォーカス用モータ41に電力供給されると、フォーカスレンズ群がアンロックされ、フォーカス用モータ41への電力供給が絶たれると、フォーカスレンズ群がロックされる。更に、交換レンズの場合は、カメラ本体からの取り外しを検出し、カメラ本体からの取り外された場合は、自動的にフォーカスレンズ群をロックする構成としてもよい。カメラ本体からの取り外しは、たとえば、マウントに備えられた端子によって検出する。すなわち、着脱検出用の端子を設け、その端子の状態を検出して、カメラ本体からの取り外しを検出する。この他、着脱を検出するセンサを設け、そのセンサの出力に基づいて、カメラ本体からの取り外しを検出する。
上記実施の形態では、回転筒53をロック用モータ57で回転させる構成としているが、手動で回転させる構成としてもよい。たとえば、固定鏡筒12の外周部に操作環を設け、その操作環の回転操作によって、回転筒53を回転させる構成としてもよい。
上記実施の形態では、フォーカス用モータ41をボイスコイルモータで構成しているが、フォーカス用モータを構成するリニアモータは、これに限定されるものではない。公知のリニアモータを採用できる。
[構成]
図11は、本発明が適用された交換レンズの第2の実施形態を示す断面図である。図12は、図11の12−12断面図である。なお、図11は、図12の11−11断面図である。また、図11及び図12は、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックした場合の図を示している。
図11及び図12に示すように、フォーカスレンズ群ロック機構60は、第2レンズ保持筒18の外周部に備えられる2つのロック用アーム61と、各ロック用アーム61に個別に当接して第2レンズ保持筒18の移動をロックする2つのブレーキバー62と、2つのブレーキバー62が備えられる回転筒53と、回転筒53を軸周りに回転(揺動)させる回転筒駆動部54と、を備える。
ブレーキバー62は、ロック部材の一例である。図11及び図12に示すように、ブレーキバー62は、回転筒53の内周部に一体的に備えられる。ブレーキバー62は、光軸Zに沿って配置される。ブレーキバー62は、ロック用アーム61の可動範囲に対応した長さを有する。本実施の形態では、ブレーキバー62が、ロック用アーム61の可動範囲の一端から他端までの長さを超える長さを有する。これにより、第2レンズ保持筒18を可動範囲内で移動させた場合に、ブレーキバー62の配置範囲内でロック用アーム61が可動する。
ロック用アーム61は、移動筒である第2レンズ保持筒18に備えられるロック部の一例である。図11及び図12に示すように、ロック用アーム61は、第2レンズ保持筒18の外周部から直線状に突き出た棒状の凸部として、第2レンズ保持筒18の外周部に一体的に備えられる。ロック用アーム61は、その先端に円弧状の噛み合い部61bを有する。噛み合い部61aは、ブレーキバー62の表面の凹凸に噛み合う形状を有する。すなわち、断面三角形状の凹凸が光軸Zに沿って周期的に繰り返された鋸歯状の凹凸形状を有する。
《フォーカスレンズ群のロック》
フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックする場合は、回転筒53を反時計回りCCWに回転させ、ブレーキバー62をロック位置に移動させる。図11及び図12に示すように、ブレーキバー62をロック位置に移動させると、ロック用アーム61の先端の噛み合い部61bの凹凸にブレーキバー62の凹凸が噛み合う。これにより、ロック用アーム61の光軸方向の移動が規制され、第2レンズ保持筒18の移動がロックされる。
ロックされたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をアンロックする場合は、回転筒53を時計回りCW(Clock Wise)に回転させ、ブレーキバー62をアンロック位置に退避させる。
《ロック用アーム及びブレーキバー》
上記実施の形態では、ロック用アーム及びブレーキバーが噛み合う部分の形状が鋸歯状とされているが、ロック用アーム及びブレーキバーが噛み合う部分の形状は、これに限定されるものではない。噛み合うことで光軸方向の移動を規制できる形状であればよい。したがって、光軸に沿って同じ凹凸が周期的に繰り返す形状であればよい。たとえば、sin波のような波状の凹凸であってもよい。また、凹凸は、その間隔(隣り合う凸部分同士の間隔)を狭くすることにより、噛み合わせを容易にできる。
[構成]
図16は、本発明が適用された交換レンズの第3の実施の形態を示す断面図である。図17は、図16の17−17断面図である。図18は、図17の18−18断面図である。図19は、図17の19−19断面図である。なお、図16は、図17の16−16断面図に相当する。また、図16から図19は、第2レンズ保持筒18をロックした場合を示している。
図20は、フォーカスレンズ群ロック機構の側面部分断面図である。また、図21及び図22は、フォーカスレンズ群ロック機構の正面部分断面図である。なお、図21は、第2レンズ保持筒18をロックした場合を示しており、図22は、第2レンズ保持筒18をアンロックした場合を示している。また、図21及び図22では、第2レンズ保持筒18を環状の枠で簡略化して示している。
ブレーキパッド71は、ロック部材の一例である。ブレーキパッド71は、長方形の板形状を有し、光軸Zに沿って配設される。
ブレーキパッド駆動部72は、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18の外周面に向けて進退移動させて、第2レンズ保持筒18の外周面上のロック部18Lにブレーキパッド71を当接又は離間させる。ブレーキパッド駆動部72は、ロック部材駆動部の一例である。
ブレーキパッド支持部73は、シリンダ73A及びシャフト73Bを備える。シャフト73Bは、シリンダ73Aの内周部にガイドされて、軸方向に移動する。シリンダ73Aは、固定筒31に固定される。固定筒31に固定されたシリンダ73Aに対して、シャフト73Bは、光軸Zに直交する直線に沿って移動する。すなわち、第2レンズ保持筒18の半径方向に沿って移動する。
バネ74は、シリンダ73Aの内周部に収容され、シャフト73Bをシリンダ73Aから突出させる方向(第2レンズ保持筒18の外周面に向かう方向)に向けて付勢する。これにより、シャフト73Bに取り付けられたブレーキパッド71が、第2レンズ保持筒18の外周面に向けて付勢され、第2レンズ保持筒18の外周面に押圧当接される。
退避駆動部75は、シャフト73Bをバネ74の付勢力に抗して押圧し、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18の外周面から退避させる。退避駆動部75は、揺動してシャフト73Bを押圧する押圧アーム76と、押圧アーム76を駆動するアーム駆動ユニット77と、を備える。
押圧アーム76は、円弧状に湾曲した鉤状の形状を有する。押圧アーム76は、基端部に揺動軸76Aを有する。押圧アーム76は、揺動軸76Aを中心に揺動する。
図23は、駆動ユニットの構成を示す図である。
《フォーカスレンズ群のロック》
フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックする場合は、図20及び図21に示すように、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18の外周面に当接させる。第2レンズ保持筒18は、ブレーキパッド71が当接されることにより、摩擦で移動が規制され、一定位置に保持される。これにより、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)の移動がロックされる。
ロックされたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をアンロックする場合は、図22に示すように、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18から離間させる。これにより、第2レンズ保持筒18のロックが解除され、フリーになる。
《ロック部》
上記実施の形態では、第2レンズ保持筒18の外周面をそのままロック部として使用しているが、ロック部の形態は、これに限定されるものではない。たとえば、ロック部として、第2レンズ保持筒18の外周面上に凸部を設け、その凸部にブレーキパッド71を当接又は離間させる構成としてもよい。この場合、ブレーキパッド71は、第2レンズ保持筒18を可動範囲内で移動させた場合に、ブレーキパッド71の配置範囲内でロック部が移動するように配置される。すなわち、ロック部の可動範囲を超える長さをもって配置される。
上記実施の形態では、ロック部材であるブレーキパッド71の当接部71Aを円弧形状としているが、ロック部材の当接部の形状は、ロック部の形状に対応した形状とすることが好ましい。すなわち、ロック部に面で当接する形状とすることが好ましい。
[構成]
本実施の形態の交換レンズは、フォーカスレンズ群ロック機構の構成が、上記第3の実施の形態の交換レンズと異なる。したがって、ここでは、フォーカスレンズ群ロック機構の構成についてのみ説明する。
《フォーカスレンズ群のロック》
フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックする場合は、図24及び図26に示すように、ブレーキパッド71の当接部71Aを第2レンズ保持筒18のロック部18Lに当接させる。ブレーキパッド71の当接部71Aを第2レンズ保持筒18のロック部18Lに当接させると、ブレーキパッド71の当接部71Aの凹凸が、ロック部18Lの凹凸に噛み合う。これにより、第2レンズ保持筒18の光軸方向の移動が規制され、移動がロックされる。また、これにより、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)がロックされる。
ロックされたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をアンロックする場合は、図25及び図27に示すように、ブレーキパッド71の当接部71Aを第2レンズ保持筒18のロック部18Lから離間させる。これにより、第2レンズ保持筒18のロックが解除され、フリーになる。
《凹凸の形状》
上記実施の形態では、ブレーキパッド71及びロック部18Lに鋸歯状の凹凸を備えているが、ブレーキパッド71及びロック部18Lに備える凹凸は、これに限定されるものではない。光軸Zに沿って周期的に繰り返す形状の凹凸であればよい。したがって、台形状の凹凸(歯が直線状に並んだラック状の凹凸)、矩形状の凹凸、波形の凹凸(たとえば、sin波形状の凹凸)を備えてもよい。
ブレーキパッドを第2レンズ保持筒のロック部に当接又は離間させる構成、すなわち、ブレーキパッド駆動部(ロック部材駆動部)の構成は、上記第3又は第4の実施の形態に示された構成に限定されるものではない。
図31は、ブレーキパッド及びロック部の構成を示す斜視図である。
ブレーキパッド支持アーム83は、揺動部材の一例である。ブレーキパッド支持アーム83は、円弧状の形状を有し、光軸Zと平行に配置された支軸83aを支点に揺動自在に支持される。支軸83aは、固定筒31に備えられた図示しない軸支持部に支持される。
バネ84は、付勢部の一例である。バネ84は、一端がブレーキパッド支持アーム83の先端に固定され、他端が固定筒31に固定される。ブレーキパッド支持アーム83は、このバネ84よって、先端部分が第2レンズ保持筒18のロック部18Lに向けて付勢される。これにより、ブレーキパッド81がロック部18Lに向けて付勢され、ロック部18Lに押圧当接される。
退避駆動部85は、バネ84の付勢力に抗してブレーキパッド支持アーム83の基端部を押圧し、ブレーキパッド81をロック部18Lから退避させる。退避駆動部85は、揺動してブレーキパッド支持アーム83の基端部を押圧する押圧シャフト86と、押圧シャフト86を駆動する押圧シャフト駆動ユニット87と、を備える。
押圧シャフト86は、押圧部材の一例である。押圧シャフト86は、丸棒状の形状を有する。押圧シャフト86は、その基端部を押圧シャフト支持アーム88に片持ち支持されて、光軸Zと平行に配置される。
押圧シャフト駆動ユニット87は、押圧駆動用モータ89と、その押圧駆動用モータ89の回転を押圧シャフト支持アーム88に伝達する回転伝達機構90と、を備える。
〔フォーカスレンズ群をロックする場合〕
フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックする場合は、押圧シャフト86を押圧解除位置に移動させる。
ロックされたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をアンロックする場合は、押圧シャフト86を押圧解除位置から押圧位置に移動させる。
上記実施の形態では、レンズ交換式のカメラの交換レンズに本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。この他、レンズ一体式のカメラのレンズ鏡筒に本発明を適用することもできる。
10 レンズ鏡筒
12 固定鏡筒
12a フォーカスリング
12b 絞りリング
14 マウント
16 第1レンズ保持筒
16a 支持部
18 第2レンズ保持筒
18L ロック部
18a コイル保持部
20 第3レンズ保持筒
20a 支持部
22 第4レンズ保持筒
22a 支持部
26 絞りユニット
27 絞り用モータ
30 フォーカスレンズ群支持部
31 固定筒
31a 支持部
31b 主ガイド軸支持部
31c 副ガイド軸支持部
31d ヨーク支持部
31e スリット
32a 主ガイド軸
32b 副ガイド軸
33a 主スライド部
33b 副スライド部
34 ストッパ
40 フォーカスレンズ群駆動部
41 フォーカス用モータ
41a ヨーク
41a1 インナーヨーク部
41a2 アウターヨーク部
41b 駆動用マグネット
41c 駆動用コイル
50 フォーカスレンズ群ロック機構
51 ロック用アーム
51a 受け部
52 ブレーキバー
52a 当接面
53 回転筒
53a ギア部
54 回転筒駆動部
55 駆動ギア
55a 回転軸
56 回転駆動ユニット
57 ロック用モータ
57a 出力軸
57b ケース
57c ロータ
57c1 ロータの軸部
57d ステータ
57e 軸受部
57f ワッシャ
58 回転伝達機構
58A ウォーム
58B ウォームホイール
59 ワッシャ
60 フォーカスレンズ群ロック機構
61 ロック用アーム
61a 噛み合い部
61b 噛み合い部
62 ブレーキバー
64 回転筒駆動部
70 フォーカスレンズ群ロック機構
71 ブレーキパッド
71A 当接部
71L ロック部
71a 当接面
72 ブレーキパッド駆動部
73 ブレーキパッド支持部
73A シリンダ
73B シャフト
73b 突起部
74 バネ
75 退避駆動部
76 押圧アーム
76A 揺動軸
77 アーム駆動ユニット
77A ケース
78 押圧アーム駆動モータ
78a 出力軸
78b ケース
79 回転伝達機構
79A ウォーム
79B ウォームホイール
80 ワッシャ
81 ブレーキパッド
81A 当接部
82 ブレーキパッド駆動部
83 ブレーキパッド支持アーム
83a 支軸
84 バネ
85 退避駆動部
86 押圧シャフト
87 押圧シャフト駆動ユニット
88 押圧シャフト支持アーム
88a 揺動軸
89 押圧駆動用モータ
90 回転伝達機構
110 レンズマイコン
110a フォーカスレンズ群駆動制御部
110b 絞り駆動制御部
110c ロック駆動制御部
112 フォーカス用モータ駆動回路
114 絞り用モータ駆動回路
116 ロック用モータ駆動回路
118 フォーカスレンズ群位置検出部
120 操作部
CB カメラボディー
CM カメラマイコン
CCW 反時計回り
CW 時計回り
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
St 絞り
Z 光軸
Claims (13)
- 光軸に沿って移動自在に支持された移動筒と、
前記移動筒を駆動するリニアモータと、
前記移動筒の外周に備えられたロック部と、
前記ロック部に当接させて、前記移動筒をロックするロック部材と、
前記ロック部に対して前記ロック部材を前記移動筒の半径方向又は半径方向と交差する方向に進退移動させて、前記ロック部材を前記ロック部に当接又は離間させるロック部材駆動部と、
を備え、
前記移動筒を可動範囲内で移動させた場合に、前記ロック部材の配置範囲内で前記ロック部が移動する、
レンズ鏡筒。 - 光軸に沿って移動自在に支持された移動筒と、
前記移動筒を駆動するリニアモータと、
前記移動筒の外周面上に凸部として備えられたロック部と、
前記ロック部に当接させて、前記移動筒をロックするロック部材と、
前記ロック部に対して前記ロック部材を前記移動筒の半径方向と交差する方向に進退移動させて、前記ロック部材を前記ロック部に当接又は離間させるロック部材駆動部と、
を備え、
前記移動筒を可動範囲内で移動させた場合に、前記ロック部材の配置範囲内で前記ロック部が移動する、
レンズ鏡筒。 - 前記光軸と平行な軸を中心に揺動自在に支持された揺動体を更に備え、
前記ロック部材は、前記揺動体に備えられ、
前記ロック部材駆動部は、前記揺動体を揺動させて、前記ロック部材を前記ロック部に当接又は離間させる、
請求項2に記載のレンズ鏡筒。 - 前記揺動体は、前記光軸を中心に回転自在に支持された回転筒で構成される、
請求項3に記載のレンズ鏡筒。 - 前記ロック部材駆動部は、
回転駆動モータと、
前記回転駆動モータの回転を減速させて前記揺動体に伝達する回転伝達機構と、
を備える請求項3又は4に記載のレンズ鏡筒。 - 前記回転伝達機構が、ウォームギアで構成される、
請求項5に記載のレンズ鏡筒。 - 光軸に沿って移動自在に支持された移動筒と、
前記移動筒を駆動するリニアモータと、
前記移動筒に備えられたロック部と、
前記ロック部に当接させて、前記移動筒をロックするロック部材と、
前記ロック部材を前記ロック部に向けて付勢する付勢部と、前記付勢部の付勢力に抗して前記ロック部材を押圧し、前記ロック部材を前記ロック部から退避させる退避駆動部と、を備え、前記ロック部に対して前記ロック部材を進退移動させて、前記ロック部材を前記ロック部に当接又は離間させるロック部材駆動部と、
を備え、
前記移動筒を可動範囲内で移動させた場合に、前記ロック部材の配置範囲内で前記ロック部が移動する、
レンズ鏡筒。 - 支軸を支点に揺動する揺動部材を更に備え、
前記ロック部材は、前記揺動部材の一端に備えられ、
前記付勢部は、前記揺動部材を介して、前記ロック部材を前記ロック部に向けて付勢し、
前記退避駆動部は、前記揺動部材の他端を押圧して、前記ロック部材を前記ロック部から退避させる、
請求項7に記載のレンズ鏡筒。 - 前記退避駆動部は、
回転駆動モータと、
前記回転駆動モータに駆動されて揺動する押圧部材と、
を備え、前記押圧部材で前記揺動部材の他端を押圧して、前記ロック部材を前記ロック部から退避させる、
請求項8に記載のレンズ鏡筒。 - 前記退避駆動部は、前記回転駆動モータの回転を減速させて前記押圧部材に伝達する回転伝達機構を更に備える、
請求項9に記載のレンズ鏡筒。 - 前記回転伝達機構が、ウォームギアで構成される、
請求項10に記載のレンズ鏡筒。 - 光軸に沿って移動自在に支持された移動筒と、
前記移動筒を駆動するリニアモータと、
前記移動筒に備えられたロック部と、
前記ロック部に当接させて、前記移動筒をロックするロック部材と、
前記ロック部に対して前記ロック部材を進退移動させて、前記ロック部材を前記ロック部に当接又は離間させるロック部材駆動部と、
を備え、
前記ロック部及び前記ロック部材は、前記光軸に沿って周期的に繰り返す凹凸を有し、
前記ロック部材を前記ロック部に当接させると、前記ロック部材の前記凹凸が前記ロック部の前記凹凸に噛み合い、
前記移動筒を可動範囲内で移動させた場合に、前記ロック部材の配置範囲内で前記ロック部が移動する、
レンズ鏡筒。 - 前記ロック部及び前記ロック部材は、前記光軸に沿って周期的に繰り返す鋸歯状の前記凹凸を有する、
請求項12に記載のレンズ鏡筒。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017245043 | 2017-12-21 | ||
JP2017245043 | 2017-12-21 | ||
PCT/JP2018/043042 WO2019123964A1 (ja) | 2017-12-21 | 2018-11-21 | レンズ鏡筒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2019123964A1 JPWO2019123964A1 (ja) | 2021-01-14 |
JP6853384B2 true JP6853384B2 (ja) | 2021-03-31 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019560900A Active JP6853384B2 (ja) | 2017-12-21 | 2018-11-21 | レンズ鏡筒 |
Country Status (2)
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---|---|
JP (1) | JP6853384B2 (ja) |
WO (1) | WO2019123964A1 (ja) |
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JP5573007B2 (ja) * | 2009-06-04 | 2014-08-20 | 株式会社ニコン | レンズユニットおよび撮像装置 |
JP5834582B2 (ja) * | 2011-07-25 | 2015-12-24 | 株式会社ニコン | レンズ鏡筒および撮像装置 |
-
2018
- 2018-11-21 JP JP2019560900A patent/JP6853384B2/ja active Active
- 2018-11-21 WO PCT/JP2018/043042 patent/WO2019123964A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPWO2019123964A1 (ja) | 2021-01-14 |
WO2019123964A1 (ja) | 2019-06-27 |
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