JP6853384B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒に係り、特に、リニアモータで駆動されるレンズを備えたレンズ鏡筒に関する。
リニアモータで駆動されるレンズを備えたレンズ鏡筒は、リニアモータへの電力供給が絶たれると、レンズの位置が不安定になるという問題がある。このため、リニアモータで駆動されるレンズを備えたレンズ鏡筒には、レンズをロックする機構が備えられる。
特許文献1には、レンズを可動範囲の一方側の端部に移動させると、その端部に備えられた磁性体の磁力でレンズの移動がロックされる機構が開示されている。
また、特許文献2には、レンズを所定位置に移動させると、レンズの移動を案内する軸に備えられた溝に板バネが嵌まり、レンズの移動がロックされる機構が開示されている。
更に、特許文献3には、レンズを所定位置に移動させると、レンズ枠に備えられた雄ネジ部に雌ネジ部がネジ結合されて、レンズの移動がロックされる機構が開示されている。
また、特許文献4には、レンズを所定位置に移動させると、レンズ枠に備えられた引っ掛け部にツメ部が嵌まり込んで、レンズの移動がロックされる機構が開示されている。
特開2006-345589号公報 特開2013-178380号公報 特開2011-186266号公報 特開2016-145959号公報
しかしながら、従来のロック機構は、いずれもレンズを所定位置まで移動させる必要があり、ロック動作に時間を要するという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、移動筒を迅速にロックできるレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段は、次のとおりである。
(1)光軸に沿って移動自在に支持された移動筒と、移動筒を駆動するリニアモータと、移動筒に備えられるロック部と、ロック部に当接させて、移動筒をロックするロック部材と、ロック部に対してロック部材を進退移動させて、ロック部材をロック部に当接又は離間させるロック部材駆動部と、を備え、移動筒を可動範囲内で移動させた場合に、ロック部材の配置範囲内でロック部が移動する、レンズ鏡筒。
本態様によれば、移動筒にロック部材を当接又は離間させることにより、移動筒がロック、アンロックされる。ロック部材は、ロック部材駆動部に駆動されて進退移動し、移動筒のロック部に当接又は離間する。ロック部は、移動筒を可動範囲内で移動させた場合に、常にロック部材の配置範囲内に位置する。これにより、移動筒が、可動範囲内のどの位置にあっても、ロック部材を当接できる。すなわち、任意の位置で移動筒をロックできる。
(2)ロック部は、移動筒の外周面上に凸部として備えられ、ロック部材駆動部は、ロック部材を移動筒の半径方向と交差する方向に進退移動させて、ロック部材をロック部に当接又は離間させる、上記(1)のレンズ鏡筒。
本態様によれば、ロック部が、移動筒の外周面上に凸部として備えられる。ロック部材は、ロック部材駆動部に駆動されて、移動筒の半径方向と交差する方向に進退移動し、ロック部に当接又は離間する。
(3)光軸と平行な軸を中心に揺動自在に支持された揺動体を更に備え、ロック部材は、揺動体に備えられ、ロック部材駆動部は、揺動体を揺動させて、ロック部材をロック部に当接又は離間させる、上記(2)のレンズ鏡筒。
本態様によれば、揺動体にロック部材が備えられる。揺動体は、光軸と平行な軸を中心に揺動自在に支持される。ロック部材駆動部は、揺動体を揺動させて、ロック部材をロック部に当接又は離間させる。
(4)揺動体は、光軸を中心に回転自在に支持された回転筒で構成される、上記(3)のレンズ鏡筒。
本態様によれば、揺動体が、光軸を中心に回転自在に支持された回転筒で構成される。
(5)ロック部材駆動部は、回転駆動モータと、回転駆動モータの回転を減速させて揺動体に伝達する回転伝達機構と、を備える上記(3)又は(4)のレンズ鏡筒。
本態様によれば、ロック部材駆動部が、回転駆動モータと、回転伝達機構とを備える。回転伝達機構は、回転駆動モータの回転を減速させて揺動体に伝達する。これにより、回転駆動モータへの電力供給が絶たれた場合であっても、揺動体が回転するのを防止できる。すなわち、セルフロック機構を機能させることができる。
(6)回転伝達機構が、ウォームギアで構成される、上記(5)のレンズ鏡筒。
本態様によれば、回転伝達機構が、ウォームギアで構成される。
(7)ロック部材駆動部は、ロック部材をロック部に向けて付勢する付勢部と、付勢部の付勢力に抗してロック部材を押圧し、ロック部材をロック部から退避させる退避駆動部と、を備える上記(1)のレンズ鏡筒。
本態様によれば、ロック部材駆動部が、ロック部材をロック部に向けて付勢する付勢部と、その付勢部の付勢力に抗してロック部材を押圧し、ロック部材をロック部から退避させる退避駆動部と、を備える。退避駆動部によってロック部材を押圧することにより、ロック部材がロック部から退避する。一方、退避駆動部による押圧力を解除すると、付勢部による付勢力によってロック部材がロック部に当接する。
(8)支軸を支点に揺動する揺動部材を更に備え、ロック部材は、揺動部材の一端に備えられ、付勢部は、揺動部材を介して、ロック部材をロック部に向けて付勢し、退避駆動部は、揺動部材の他端を押圧して、ロック部材をロック部から退避させる、上記(7)のレンズ鏡筒。
本態様によれば、支軸を支点に揺動する揺動部材が更に備えられる。ロック部材は、その揺動部材の一端に備えられる。付勢部は、揺動部材を介して、ロック部材をロック部に向けて付勢する。一方、退避駆動部は、揺動部材の他端を押圧して、ロック部材をロック部から退避させる。
(9)退避駆動部は、回転駆動モータと、回転駆動モータに駆動されて揺動する押圧部材と、を備え、押圧部材で揺動部材の他端を押圧して、ロック部材をロック部から退避させる、上記(8)のレンズ鏡筒。
本態様によれば、退避駆動部が、回転駆動モータと、その回転駆動モータに駆動されて揺動する押圧部材と、を備える。退避駆動部は、押圧部材で揺動部材の他端を押圧して、ロック部材をロック部から退避させる。
(10)退避駆動部は、回転駆動モータの回転を減速させて押圧部材に伝達する回転伝達機構を更に備える、上記(9)のレンズ鏡筒。
本態様によれば、退避駆動部が、回転伝達機構を更に備える。回転伝達機構は、回転駆動モータの回転を減速させて押圧部材に伝達する。これにより、回転駆動モータへの電力供給が絶たれた場合であっても、押圧部材が回転するのを防止できる。すなわち、セルフロック機構を機能させることができる。
(11)回転伝達機構が、ウォームギアで構成される、上記(10)のレンズ鏡筒。
本態様によれば、回転伝達機構が、ウォームギアで構成される。
(12)ロック部及びロック部材は、光軸に沿って周期的に繰り返す凹凸を有し、ロック部材をロック部に当接させると、ロック部材の凹凸がロック部の凹凸に噛み合う、上記(1)から(11)のいずれか一のレンズ鏡筒。
本態様によれば、ロック部及びロック部材が相互に噛み合う形状を有する。これにより、光軸方向の移動をより強固に規制できる。
(13)ロック部及びロック部材は、光軸に沿って周期的に繰り返す鋸歯状の凹凸を有する、上記(12)のレンズ鏡筒。
本態様によれば、ロック部及びロック部材が鋸歯状の凹凸を有する。これにより、ロック部材をロック部に当接させた際に容易に噛み合わせることができる。なお、鋸歯状の凹凸とは、断面が三角形状ないし台形状の凹凸が光軸に沿って周期的に繰り返される形状をいう。
本発明によれば、移動筒を迅速にロックできる。
本発明が適用された交換レンズの第1の実施の形態の断面図 図1の2−2断面図 図2の3−3断面図 図2の4−4断面図 図1の5−5断面図 駆動ユニットの構成を示す図 図4の7−7断面図(ブレーキバーがロック位置) 図4の7−7断面図(ブレーキバーがアンロック位置) 交換レンズの電気的構成を示すブロック図 ブレーキバー及びロック用アームの配置の他の一例を示す図 本発明が適用された交換レンズの第2の実施形態を示す断面図(ブレーキバーがロック位置) 図11の12−12断面図(ブレーキバーがロック位置) 回転筒の断面図 本発明が適用された交換レンズの第2の実施形態を示す断面図(ブレーキバーがアンロック位置) 図11の12−12断面図(ブレーキバーがアンロック位置) 本発明が適用された交換レンズの第3の実施の形態を示す断面図 図16の17−17断面図 図17の18−18断面図 図17の19−19断面図 フォーカスレンズ群ロック機構の側面部分断面図 フォーカスレンズ群ロック機構の正面部分断面図(ロックした場合) フォーカスレンズ群ロック機構の正面部分断面図(アンロックした場合) 駆動ユニットの構成を示す図 フォーカスレンズ群ロック機構の正面部分断面図(ロックした場合) フォーカスレンズ群ロック機構の正面部分断面図(アンロックした場合) フォーカスレンズ群ロック機構の側面部分断面図(ロックした場合) フォーカスレンズ群ロック機構の側面部分断面図(アンロックした場合) ブレーキパッド駆動部の他の一例を示す斜視図 図28に示したブレーキパッド駆動部の正面部分断面図(ロックした場合) 図28に示したブレーキパッド駆動部の正面部分断面図(アンロックした場合) ブレーキパッド及びロック部の構成を示す斜視図
以下、添付図面に従って本発明を実施するための好ましい形態について説明する。
◆◆第1の実施の形態◆◆
ここでは、本発明をレンズ交換式カメラの交換レンズに適用した場合を例に説明する。
[構成]
図1は、本発明が適用された交換レンズの第1の実施の形態の断面図である。図2は、図1の2−2断面図である。図3は、図2の3−3断面図である。図4は、図2の4−4断面図である。なお、図1は、図2の1−1断面図に相当する。
この交換レンズ1は、オートフォーカス(Auto Focus/AF)機能を備えたレンズ交換式カメラの単焦点の交換レンズである。
《レンズ構成》
図1に示すように、交換レンズ1は、レンズ鏡筒10の内部に物体側から順に第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、絞りSt、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4を備える。第1レンズ群G1、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、焦点調節の際に固定のレンズ群である。第2レンズ群G2は、焦点調節の際に移動するレンズ群である。すなわち、本実施の形態の交換レンズ1では、第2レンズ群G2が、フォーカスレンズ群を構成する。交換レンズ1は、第2レンズ群G2を光軸Zに沿って移動させることにより、焦点調節される。
《レンズ鏡筒》
レンズ鏡筒10は、カメラ本体(不図示)に対して固定の固定鏡筒12を有する。固定鏡筒12は、全体として円筒形状を有する。
固定鏡筒12は、その基端部にマウント14を有する。交換レンズ1は、マウント14を介して、カメラ本体(不図示)に装着される。
また、固定鏡筒12は、その外周部にフォーカスリング12a及び絞りリング12bを有する。フォーカスリング12aは、マニュアルで焦点調節するための操作リングである。絞りリング12bは、絞りを設定するための操作リングである。
固定鏡筒12は、その内部に、第1レンズ群G1を保持する第1レンズ保持筒16、フォーカスレンズ群である第2レンズ群G2を保持する第2レンズ保持筒18、第3レンズ群G3を保持する第3レンズ保持筒20、第4レンズ群G4を保持する第4レンズ保持筒22及び絞りユニット26を備える。
〈第1レンズ保持筒〉
図5は、図1の5−5断面図である。
第1レンズ保持筒16は、固定鏡筒12に対して固定のレンズ保持筒である。第1レンズ保持筒16は、その外周部に一体的に備えられた環状の支持部16aを介して、固定鏡筒12に固定される。固定鏡筒12に固定された第1レンズ保持筒16は、光軸上に配置される。
〈第2レンズ保持筒〉
第2レンズ保持筒18は、固定鏡筒12に対して移動するレンズ保持筒である。第2レンズ保持筒18は移動筒の一例である。第2レンズ保持筒18は、フォーカスレンズ群支持部30によって移動自在に支持される。また、第2レンズ保持筒18は、フォーカスレンズ群駆動部40に駆動されて移動する。更に、第2レンズ保持筒18は、フォーカスレンズ群ロック機構50によって、移動がロックされる。フォーカスレンズ群支持部30、フォーカスレンズ群駆動部40及びフォーカスレンズ群ロック機構50については、後述する。
〈第3レンズ保持筒〉
第3レンズ保持筒20は、固定鏡筒12に対して固定のレンズ保持筒である。第3レンズ保持筒20は、その外周部に一体的に備えられた環状の支持部20aを介して、固定鏡筒12に固定される。固定鏡筒12に固定された第3レンズ保持筒20は、光軸上に配置される。
〈第4レンズ保持筒〉
第4レンズ保持筒22は、固定鏡筒12に対して固定のレンズ保持筒である。第4レンズ保持筒22は、その外周部に一体的に備えられた環状の支持部22aを介して、固定鏡筒12に固定される。固定鏡筒12に固定された第4レンズ保持筒22は、光軸上に配置される。
〈絞りユニット26〉
絞りユニット26は、絞りStと、その駆動機構と、を備える。絞りStは、たとえば、アイリス絞りで構成される。絞りStの駆動機構は、図示しない絞り用モータを含み、その絞り用モータを駆動して、絞りStの開口部の径を拡縮させる。絞りユニット26は、第3レンズ保持筒20に取り付けられる。
《フォーカスレンズ群支持部》
フォーカスレンズ群支持部30は、移動筒である第2レンズ保持筒18を光軸Zに沿って移動自在に支持する。
図1及び図2に示すように、フォーカスレンズ群支持部30は、固定筒31と、主ガイド軸32aと、副ガイド軸32bと、主スライド部33aと、副スライド部33bと、を備える。
固定筒31は、円筒形状を有し、その外周部に一体的に備えられた環状の支持部31aを介して、固定鏡筒12に固定される。
主ガイド軸32aは、丸棒形状を有する。主ガイド軸32aは、固定筒31の内側に備えられ、光軸Zに沿って配置される。主ガイド軸32aは、その両端部を固定筒31に備えられた主ガイド軸支持部31bに支持されて、固定筒31に固定して備えられる。
副ガイド軸32bは、丸棒形状を有する。副ガイド軸32bは、固定筒31の内側に備えられ、光軸Zに沿って配置される。副ガイド軸32bは、その両端部を固定筒31に備えられた副ガイド軸支持部31cに支持されて、固定筒31に固定して備えられる。
主スライド部33aは、第2レンズ保持筒18の外周部に一体的に備えられる。主スライド部33aは、円筒形状を有し、その内周部に主ガイド軸32aが挿入される。主スライド部33aは、主ガイド軸32aに沿ってスライドする。
副スライド部33bは、第2レンズ保持筒18の外周部に一体的に備えられる。副スライド部33bは、主スライド部33aよりも短い円筒形状を有し、その内周部に副ガイド軸32bが挿入される。副スライド部33bは、副ガイド軸32bに沿ってスライドする。
以上の構成のフォーカスレンズ群支持部30によれば、第2レンズ保持筒18は、主スライド部33a及び副スライド部33bを介して主ガイド軸32a及び副ガイド軸32bにスライド自在に支持される。主ガイド軸32a及び副ガイド軸32bは光軸Zに沿って配設されている。したがって、第2レンズ保持筒18は、主スライド部33a及び副スライド部33bを介して、光軸Zに沿って移動自在に支持される。
なお、第2レンズ保持筒18の可動範囲は、主ガイド軸32aの両端に備えられたストッパ34で規定される。ストッパ34は、主スライド部33aの端部が当接することにより、第2レンズ保持筒18の移動を規制する。ストッパ34は、ゴム等の弾性体で構成され、緩衝材としても機能する。
《フォーカスレンズ群駆動部》
フォーカスレンズ群駆動部40は、第2レンズ保持筒18を光軸Zに沿って移動させて、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)を光軸Zに沿って移動させる。図2及び図3に示すように、フォーカスレンズ群駆動部40は、2つのフォーカス用モータ41を備える。2つのフォーカス用モータ41は、第2レンズ保持筒18を挟んで左右対称に配置される。
各フォーカス用モータ41は、ボイスコイルモータで構成され、ヨーク41a、駆動用マグネット41b及び駆動用コイル41cを備える。ボイスコイルモータは、リニアモータの一例である。
ヨーク41aは、U字形状を有し、互いに平行なインナーヨーク部41a1及びアウターヨーク部41a2を有する。ヨーク41aは、固定筒31の内側に備えられ、光軸Zに沿って配置される。ヨーク41aは、その一端を固定筒31に備えられたヨーク支持部31dに支持されて、固定筒31に固定して備えられる。
駆動用マグネット41bは、永久磁石で構成され、ヨーク41aに備えられる。駆動用マグネット41bは、アウターヨーク部41a2の内側の面(インナーヨーク部41a1と対向する面)に備えられ、かつ、ヨーク41aの長手方向に沿って備えられる。
駆動用コイル41cは、第2レンズ保持筒18に備えられる。駆動用コイル41cは、第2レンズ保持筒18の外周部に備えられたコイル保持部18aに取り付けられて、第2レンズ保持筒18に備えられる。駆動用コイル41cは、その内周部に一定の隙間をもってインナーヨーク部41a1が挿入される。また、駆動用コイル41cは、駆動用マグネット41bとの間に一定の隙間をもって配置される。
以上の構成のフォーカスレンズ群駆動部40によれば、フォーカス用モータ41の駆動用コイル41cに通電すると、駆動用コイル41cが、光軸方向に推進力を受けて移動する。これにより、第2レンズ保持筒18が、光軸Zに沿って移動する。
《フォーカスレンズ群ロック機構》
フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)は、リニアモータであるフォーカス用モータ41への電力供給が絶たれると、位置が不安定になる。フォーカスレンズ群ロック機構50は、第2レンズ保持筒18の移動をロックして、第2レンズ保持筒18に保持されたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)の移動をロックする。その際、フォーカスレンズ群ロック機構50は、任意の位置で第2レンズ保持筒18の移動をロックする。
図2及び図4に示すように、フォーカスレンズ群ロック機構50は、第2レンズ保持筒18の外周部に備えられる2つのロック用アーム51と、各ロック用アーム51に個別に当接して第2レンズ保持筒18の移動をロックする2つのブレーキバー52と、2つのブレーキバー52が備えられる回転筒53と、回転筒53を軸周りに回転(揺動)させる回転筒駆動部54と、を備える。
〈ロック用アーム〉
ロック用アーム51は、移動筒である第2レンズ保持筒18に備えられるロック部の一例である。ロック用アーム51は、第2レンズ保持筒18の外周部に一定の間隔で配置される。ロック用アーム51は、第2レンズ保持筒18の外周部から直線状に突き出た棒状の凸部として、第2レンズ保持筒18の外周部に一体的に備えられる。ロック用アーム51は、その先端に円弧状の受け部51aを有する。ロック用アーム51は、その先端の受け部51aの片側の側面にブレーキバー52が当接される。
〈ブレーキバー〉
ブレーキバー52は、ロック部材の一例である。ブレーキバー52は、回転筒53の内周部に一体的に備えられる。ブレーキバー52は、光軸Zに沿って配置される。ブレーキバー52は、ロック用アーム51の可動範囲に対応した長さを有する。本実施の形態では、ブレーキバー52が、ロック用アーム51の可動範囲の一端から他端までの長さを超える長さを有する。これにより、第2レンズ保持筒18を可動範囲内で移動させた場合に、ブレーキバー52の配置範囲内でロック用アーム51が移動する。
ブレーキバー52は、図2に示すように、光軸Zと直交する断面が、おおよそ三角形状を有する。ブレーキバー52は、その片側の面が当接面52aとして機能する。すなわち、ロック用アーム51に当接させる面として機能する。ブレーキバー52は、当接面52aをロック用アーム51の先端の受け部51aの側面に当接させて、第2レンズ保持筒18の移動をロックする。当接面52aは、ロック用アーム51に隙間なく当接するように、ロック用アーム51に当接する部分が、ロック用アーム51の形状に対応した形状を有する。
ブレーキバー52は、当接面52aに滑り止め処理が施される。滑り止め処理は、摩擦係数を大きくする処理である。滑り止め処理には、公知の手法を採用できる。たとえば、ロック用アーム51に当接する部分に所要の表面処理を施して、摩擦係数を大きくする方法などを採用できる。ブレーキバー52の当接面52aに滑り止め処理を施すことにより、ロック用アーム51に当接させた際に、保持力を向上できる。
〈回転筒〉
回転筒53は、揺動体の一例である。回転筒53は、固定筒31の内側に備えられ、固定筒31の内周面をガイド面として、周方向に回転自在に支持される。2つのブレーキバー52は、この回転筒53の内周部に備えられ、一定の間隔で配置される。2つのブレーキバー52は、この回転筒53を回転させることにより、光軸Zと平行な状態を維持して、光軸Zの周りを回転(揺動)し、ロック位置とアンロック位置との間を進退移動する。
〈回転筒駆動部〉
回転筒駆動部54は、ロック部材駆動部の一例である。回転筒駆動部54は、回転筒53に備えられるギア部53a、そのギア部53aに噛み合わされる駆動ギア55と、駆動ギア55を回転させる回転駆動ユニット56と、を備える。
図2に示すように、回転筒53は、その外周面の一部にギア部53aを有する。ギア部53aは、回転筒53と同軸上に配置された平歯車の一部として構成される。固定筒31には、このギア部53aに対応する位置にスリット31eを有する。ギア部53aは、スリット31eに嵌め込まれて、スリット内を移動する。
図6は、駆動ユニットの構成を示す図である。
回転駆動ユニット56は、ロック用モータ57と、そのロック用モータ57の出力を駆動ギア55に伝達する回転伝達機構58と、を備える。
ロック用モータ57は、回転駆動モータの一例である。ロック用モータ57は、その出力軸57aを正逆双方向に回転駆動可能なモータで構成される。すなわち、時計回り及び反時計回りの両方の方向に回転駆動可能なモータで構成される。
回転伝達機構58は、ロック用モータ57の回転を減速させる減速機構で構成される。特に、本実施の形態では、回転伝達機構58がウォームギアで構成される。ウォームギアは、ウォーム58A及びウォームホイール58Bで構成される。ウォーム58Aは、ロック用モータ57の出力軸57aに取り付けられる。ウォームホイール58Bは、駆動ギア55の回転軸55aに取り付けられる。
ロック用モータ57を駆動して、ウォーム58Aを回転させると、その回転がウォームホイール58Bに伝達されて、ウォームホイール58Bが回転する。ウォームホイール58Bが回転すると、駆動ギア55が回転し、その回転が回転筒53のギア部53aに伝達されて、回転筒53が回転する。
回転伝達機構58をウォームギアで構成することにより、いわゆるセルフロック機能が作用し、ロック用モータ57への電力供給を断っても、回転筒53の回転をロックできる。
なお、本実施の形態の交換レンズ1では、セルフロック機能を強化するため、ウォーム58Aが、次のようにロック用モータ57に取り付けられる。
図6において、符号57bは、ロック用モータ57のケースである。符号57cは、ロック用モータのロータであり、出力軸57aに備えられる。符号57dは、ロック用モータ57のステータであり、ケース57bに備えられる。符号57eは、ロック用モータの出力軸57aを回転自在に支持する軸受部であり、ケース57b内の二箇所に備えられる。符号57fは、ワッシャであり、出力軸57aに嵌められて、前側の軸受部57eとロータ57cの軸部57c1との間に取り付けられる。
ロック用モータ57は、その出力軸57aが、一定の範囲で軸方向に可動する。すなわち、出力軸57aの後端が、ケース57bの内壁面に当接する位置から、ロータ57cの軸部57c1の先端が、ワッシャ57fを介して、軸受部57eに当接するまでの範囲で可動する。
ウォーム58Aは、ワッシャ59を介して、ロック用モータの出力軸57aに取り付けられる。いま、ワッシャ59とウォーム58Aとの間に生じる隙間の幅をαとし、出力軸57aの後端とケース57bの内壁面との間に生じる隙間の幅をβとする。ウォーム58Aは、α<βの条件を満たすように、出力軸57aに取り付けられる。
このようにウォーム58Aを取り付けることにより、ウォームギアによるセルフロック機能を強化できる。すなわち、このようにウォーム58Aを取り付けることにより、ウォームホイール側からウォームを回転させる力が作用した際に、ウォーム58Aとワッシャ59との間の摩擦力でウォーム58Aが回転するのを効果的に抑止できる。これにより、ウォームギアによるセルフロック機能をより強化できる。
以上の構成のフォーカスレンズ群ロック機構50によれば、回転筒駆動部54によって回転筒53を回転させると、ブレーキバー52が光軸Zを中心に揺動して、ロック位置とアンロック位置との間を進退移動する。この際、ブレーキバー52は、光軸Zと平行な状態を維持して揺動し、回転筒53の径方向(=第2レンズ保持筒18の径方向)と交差する方向に揺動する。
図7は、図4の7−7断面図であり、ブレーキバー52がロック位置に位置した状態を示している。図8は、図7と同じ断面の図であり、ブレーキバー52がアンロック位置に位置した状態を示している。
図7に示すように、ブレーキバー52がロック位置に移動すると、ブレーキバー52がロック用アーム51の先端の受け部51aの側面に当接する。これにより、第2レンズ保持筒18の移動がロックされる。また、これにより、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)がロックされる。
一方、図8に示すように、ブレーキバー52がアンロック位置に移動すると、ブレーキバー52がロック用アーム51から離間する。これにより、第2レンズ保持筒18のロックが解除(アンロック)される。また、これにより、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)のロックが解除される。
《交換レンズの電気的構成》
図9は、交換レンズの電気的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、交換レンズ1は、制御部としてレンズマイコン110を備える。レンズマイコン110は、CPU(Central Processing Unit/中央処理装置)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えたマイクロコンピュータで構成される。レンズマイコン110は、所定のプログラムを実行することにより、フォーカスレンズ群駆動制御部110a、絞り駆動制御部110b及びロック駆動制御部110c等として機能する。
フォーカスレンズ群駆動制御部110aは、フォーカス用モータ駆動回路112を介してフォーカス用モータ41の駆動を制御し、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)の移動を制御する。フォーカスレンズ群駆動制御部110aは、フォーカスレンズ群位置検出部118で検出されるフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)の位置情報に基づいて、フォーカスレンズ群の移動を制御する。フォーカスレンズ群位置検出部118は、たとえば、フォトインタラプタ及びMRセンサ(Magneto Resistive Sensor/磁気抵抗効果素子)で構成される。フォトインタラプタは、フォーカスレンズ群が、あらかじめ定められた原点位置に位置したことを検出する。MRセンサは、原点位置を基準としたフォーカスレンズ群の位置を検出する。
絞り駆動制御部110bは、絞り用モータ駆動回路114を介して絞り用モータ27の駆動を制御し、絞りStの開口量を制御する。
ロック駆動制御部110cは、ロック用モータ駆動回路116を介してロック用モータ57の駆動を制御し、フォーカスレンズ群ロック機構50によるフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)のロック、アンロックを制御する。
レンズマイコン110は、交換レンズ1がカメラボディーCBに装着されると、そのカメラボディーCBに備えられたカメラマイコンCMと接続される。カメラマイコンCMは、カメラ全体の制御部である。フォーカスレンズ群駆動制御部110aは、カメラマイコンCMから指示に応じて、フォーカス用モータ41の駆動を制御する。なお、マニュアルフォーカスが選択されている場合は、フォーカスリング12aの操作に基づいて、フォーカス用モータ41の駆動を制御する。操作部120は、フォーカスリング12aの操作に応じた信号をレンズマイコン110に出力する。
絞り駆動制御部110bは、カメラマイコンCMからの指示に応じて、絞り用モータ27の駆動を制御する。なお、絞り優先モードが選択されている場合は、絞りリング12bの設定に基づいて、絞り用モータ27の駆動を制御する。操作部120は、絞りリング12bの操作に応じた信号をレンズマイコン110に出力する。
ロック駆動制御部110cは、カメラの電源のオン、オフに連動して、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロック、アンロックする。具体的には、カメラの電源がオンされると、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をアンロックし、カメラの電源がオフされると、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックする。
[作用]
上記のように、本実施の形態の交換レンズ1は、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロック、アンロックできる。
《フォーカスレンズ群のロックする場合》
フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックする場合は、図7に示すように、回転筒53を反時計回りCCW(Counter Clock Wise)に回転させ、ブレーキバー52をロック位置に移動させる。これにより、ブレーキバー52がロック用アーム51に当接する。ブレーキバー52がロック用アーム51に当接することにより、その摩擦力でロック用アーム51がブレーキバー52に保持され、第2レンズ保持筒18の移動がロックされる。これにより、第2レンズ保持筒18に保持されたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)がロックされる。
《フォーカスレンズ群のアンロックする場合》
ロックされたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をアンロックする場合は、図8に示すように、回転筒53を時計回りCW(Clock Wise)に回転させ、ブレーキバー52をアンロック位置に退避させる。これにより、ブレーキバー52がロック用アーム51から離間し、ロック用アーム51が開放される。これにより、第2レンズ保持筒18がフリーになり、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)のロックが解除される。
《ロック及びアンロックの手順》
上記のように、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)は、カメラの電源のオン、オフに連動して、ロック、アンロックされる。カメラの電源がオフされると、フォーカスレンズ群がロックされ、カメラの電源がオンされると、フォーカスレンズ群のロックが解除される。
カメラの電源がオフされると、フォーカス用モータ41への電力供給が絶たれる。フォーカス用モータ41への電力供給が絶たれると、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)はフリーになる。しかし、フォーカスレンズ群ロック機構50でロックされるので、電源オフ中にフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)が移動することはない。
なお、カメラの電源がオフされると、ロック用モータ57への電力供給も絶たれる。しかし、ロック用モータ57の回転は、ウォームギアを介して伝達される構成であるため、ウォームギアによるセルフロック機能を作用させることができる。これにより、電源オフ中でも継続してフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックできる。
また、ロックは、回転筒53を回転させるだけであり、ロックのためにフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)を移動させる必要もない。すなわち、任意の位置でフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックできる。したがって、迅速にロックできる。
[変形例]
《ロック用アーム及びブレーキバー》
凸部としてのロック用アーム51の形状、及び、ロック部材としてのブレーキバー52の形状は、特に限定されるものではなく、レンズ鏡筒内のスペース等を考慮して設定される。
また、上記実施の形態では、ロック用アーム51及びブレーキバー52を2つ備えているが、ロック用アーム51及びブレーキバー52は、少なくとも1つ備えていればよい。ロック用アーム51及びブレーキバー52を複数備えることにより、ロック力を高めることができる。ロック用アーム51及びブレーキバー52を複数に備える場合は、等間隔に配置することが好ましい。特に、光軸と直交する鉛直線に対して対称になるように配置することが好ましい。これにより、重量バランスを均一化できる。
また、上記実施の形態では、ブレーキバー52にのみ滑り止め処理を施しているが、ロック用アーム51についても同様に滑り止め処理を施してもよい。これにより、強固にロックできる。滑り止め処理は、公知の手法を採用できる。
また、上記実施の形態では、ロック部材であるブレーキバー52に対してロック部であるロック用アーム51が相対的に長い長さを有しているが、両者の長さの関係は、これに限定されるものではない。第2レンズ保持筒18を可動範囲内で移動させた場合に、ブレーキバー52の配置範囲内でロック用アーム51が移動するように、ブレーキバー52及びロック用アーム51が配置されていればよい。
図10は、ブレーキバー及びロック用アームの配置の他の一例を示す図である。
同図に示す例では、ロック用アーム51が、ブレーキバー52よりも相対的に長い長さを有している。ロック用アーム51は、第2レンズ保持筒18を可動範囲内で移動させた場合に、ブレーキバー52の配置範囲内で移動するように、その光軸方向の長さが設定される。これにより、第2レンズ保持筒18が、可動範囲内のどの位置にあっても、ブレーキバー52をロック用アーム51に当接できる。
《ブレーキバーの支持構造》
上記実施の形態では、回転筒53にブレーキバー52を備えることにより、ブレーキバー52を揺動自在に支持する構成としているが、ロック部材であるブレーキバー52を揺動自在に支持する構成は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、揺動体として、円弧状の部材を固定筒31の内周面又は外周面に沿って摺動自在に支持し、その円弧状の部材(揺動体)にロック部材であるブレーキバー52を備えて、揺動自在に支持する構成とすることもできる。
《減速機構》
セルフロック機能の実現するための減速機構として、ウォームギアを採用しているが、ギア列で構成された減速機構でセルフロック機能を実現してもよい。
なお、上記実施の形態では、ワッシャ59を介してウォーム58Aをロック用モータ57の出力軸57aに取り付けているが、ワッシャ59を介さずに直接ウォーム58Aを出力軸57aに取り付けることもできる。この場合、ウォーム58Aとケース57bとの間に生じる隙間の幅をαとし、α<βの条件を満たすように、ウォーム58Aを出力軸57aに取り付ける。
《ロック及びアンロックの作動タイミング》
上記実施の形態では、カメラの電源のオン、オフに連動して、フォーカスレンズ群をロック、アンロックする構成としているが、ロック、アンロックの作動タイミングは、これに限定されるものではない。この他、たとえば、撮像モードと、他のモード(たとえば、再生モード、設定モード)との切り換えに連動して、フォーカスレンズ群をロック、アンロックする構成としてもよい。この場合、撮像モードに設定されると、フォーカスレンズ群がアンロックされ、その他のモードに設定されると、フォーカスレンズ群がロックされる。また、フォーカス用モータ41への電力供給に連動して、フォーカスレンズ群をロック、アンロックする構成としてもよい。この場合、フォーカス用モータ41に電力供給されると、フォーカスレンズ群がアンロックされ、フォーカス用モータ41への電力供給が絶たれると、フォーカスレンズ群がロックされる。更に、交換レンズの場合は、カメラ本体からの取り外しを検出し、カメラ本体からの取り外された場合は、自動的にフォーカスレンズ群をロックする構成としてもよい。カメラ本体からの取り外しは、たとえば、マウントに備えられた端子によって検出する。すなわち、着脱検出用の端子を設け、その端子の状態を検出して、カメラ本体からの取り外しを検出する。この他、着脱を検出するセンサを設け、そのセンサの出力に基づいて、カメラ本体からの取り外しを検出する。
《ロック部材駆動部》
上記実施の形態では、回転筒53をロック用モータ57で回転させる構成としているが、手動で回転させる構成としてもよい。たとえば、固定鏡筒12の外周部に操作環を設け、その操作環の回転操作によって、回転筒53を回転させる構成としてもよい。
《フォーカス用モータ》
上記実施の形態では、フォーカス用モータ41をボイスコイルモータで構成しているが、フォーカス用モータを構成するリニアモータは、これに限定されるものではない。公知のリニアモータを採用できる。
また、上記実施の形態では、2つのフォーカス用モータでフォーカスレンズ群を駆動する構成としているが、フォーカスレンズ群を駆動するフォーカス用モータの数は、これに限定されるものではない。フォーカス用モータの数は、レンズ群の重量等を考慮して、適宜増減できる。
◆◆第2の実施の形態◆◆
[構成]
図11は、本発明が適用された交換レンズの第2の実施形態を示す断面図である。図12は、図11の12−12断面図である。なお、図11は、図12の11−11断面図である。また、図11及び図12は、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックした場合の図を示している。
本実施の形態の交換レンズ1は、フォーカスレンズ群ロック機構60の構成が、上記第1の実施の形態の交換レンズ1と異なる。したがって、ここでは、フォーカスレンズ群ロック機構60の構成についてのみ説明する。
《フォーカスレンズ群ロック機構》
図11及び図12に示すように、フォーカスレンズ群ロック機構60は、第2レンズ保持筒18の外周部に備えられる2つのロック用アーム61と、各ロック用アーム61に個別に当接して第2レンズ保持筒18の移動をロックする2つのブレーキバー62と、2つのブレーキバー62が備えられる回転筒53と、回転筒53を軸周りに回転(揺動)させる回転筒駆動部54と、を備える。
回転筒53及び回転筒駆動部54の構成は、上記第1の実施の形態の交換レンズ1の回転筒53及び回転筒駆動部64の構成と同じである。したがって、ここでは、ロック用アーム61及びブレーキバー62の構成についてのみ説明する。
〈ブレーキバー〉
ブレーキバー62は、ロック部材の一例である。図11及び図12に示すように、ブレーキバー62は、回転筒53の内周部に一体的に備えられる。ブレーキバー62は、光軸Zに沿って配置される。ブレーキバー62は、ロック用アーム61の可動範囲に対応した長さを有する。本実施の形態では、ブレーキバー62が、ロック用アーム61の可動範囲の一端から他端までの長さを超える長さを有する。これにより、第2レンズ保持筒18を可動範囲内で移動させた場合に、ブレーキバー62の配置範囲内でロック用アーム61が可動する。
ブレーキバー62は、図12に示すように、光軸Zと直交する断面が円弧形状を有し、全体として、円筒の一部を切り出した形状を有する。
図13は、回転筒の側面断面図である。図13は、図12の13−13断面に相当する。
図11及び図13に示すように、ブレーキバー62は、その表面に鋸歯状の凹凸を有する。この凹凸は、断面三角形状の凹凸が光軸Zに沿って周期的に繰り返された形状である。また、この鋸歯状の凹凸の凸部分の両端(回転筒53の周方向における両端=ブレーキバー62の揺動方向の両端)は、テーパ形状を有する。すなわち、端部に向かって先細となる形状を有する(凹凸の凹部分は、端部に向かって幅広となる形状を有する。)。
〈ロック用アーム〉
ロック用アーム61は、移動筒である第2レンズ保持筒18に備えられるロック部の一例である。図11及び図12に示すように、ロック用アーム61は、第2レンズ保持筒18の外周部から直線状に突き出た棒状の凸部として、第2レンズ保持筒18の外周部に一体的に備えられる。ロック用アーム61は、その先端に円弧状の噛み合い部61bを有する。噛み合い部61aは、ブレーキバー62の表面の凹凸に噛み合う形状を有する。すなわち、断面三角形状の凹凸が光軸Zに沿って周期的に繰り返された鋸歯状の凹凸形状を有する。
[作用]
《フォーカスレンズ群のロック》
フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックする場合は、回転筒53を反時計回りCCWに回転させ、ブレーキバー62をロック位置に移動させる。図11及び図12に示すように、ブレーキバー62をロック位置に移動させると、ロック用アーム61の先端の噛み合い部61bの凹凸にブレーキバー62の凹凸が噛み合う。これにより、ロック用アーム61の光軸方向の移動が規制され、第2レンズ保持筒18の移動がロックされる。
《フォーカスレンズ群のアンロック》
ロックされたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をアンロックする場合は、回転筒53を時計回りCW(Clock Wise)に回転させ、ブレーキバー62をアンロック位置に退避させる。
図14は、図11と同じ断面の図であり、ブレーキバー62がアンロック位置に位置した状態を示している。また、図15は、図12と同じ断面の図であり、ブレーキバー62がアンロック位置に位置した状態を示している。
図14及び図15に示すように、ブレーキバー62をアンロック位置に移動させると、ブレーキバー62がロック用アーム61から離間し、ロック用アーム61との噛み合いが解除される。これにより、第2レンズ保持筒18がフリーになり、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)のロックが解除される。
このように、本実施の形態のフォーカスレンズ群ロック機構50も、回転筒53を回転させるだけで、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロック、アンロックできる。これにより、任意の位置でフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックできる。したがって、迅速にロックできる。
[変形例]
《ロック用アーム及びブレーキバー》
上記実施の形態では、ロック用アーム及びブレーキバーが噛み合う部分の形状が鋸歯状とされているが、ロック用アーム及びブレーキバーが噛み合う部分の形状は、これに限定されるものではない。噛み合うことで光軸方向の移動を規制できる形状であればよい。したがって、光軸に沿って同じ凹凸が周期的に繰り返す形状であればよい。たとえば、sin波のような波状の凹凸であってもよい。また、凹凸は、その間隔(隣り合う凸部分同士の間隔)を狭くすることにより、噛み合わせを容易にできる。
なお、ブレーキバーを周方向に移動させて噛み合わせることから、ロック用アーム及びブレーキバーは、その両端(回転筒53の周方向の両端)がテーパ形状であることが好ましい。これにより、テーパ部をガイドとして、容易に噛み合わせることができる。
また、ロック用アーム61及びブレーキバー62は、第2レンズ保持筒18を可動範囲内で移動させた場合に、ブレーキバー62の配置範囲内でロック用アーム61が移動するように配置されていればよい。
◆◆第3の実施の形態◆◆
[構成]
図16は、本発明が適用された交換レンズの第3の実施の形態を示す断面図である。図17は、図16の17−17断面図である。図18は、図17の18−18断面図である。図19は、図17の19−19断面図である。なお、図16は、図17の16−16断面図に相当する。また、図16から図19は、第2レンズ保持筒18をロックした場合を示している。
本実施の形態の交換レンズ1は、フォーカスレンズ群ロック機構70の構成が、上記第1の実施の形態の交換レンズ1と異なる。したがって、ここでは、フォーカスレンズ群ロック機構70の構成についてのみ説明する。
《フォーカスレンズ群ロック機構》
図20は、フォーカスレンズ群ロック機構の側面部分断面図である。また、図21及び図22は、フォーカスレンズ群ロック機構の正面部分断面図である。なお、図21は、第2レンズ保持筒18をロックした場合を示しており、図22は、第2レンズ保持筒18をアンロックした場合を示している。また、図21及び図22では、第2レンズ保持筒18を環状の枠で簡略化して示している。
図20、図21及び図22に示すように、フォーカスレンズ群ロック機構70は、第2レンズ保持筒18の外周面に押圧当接させて、第2レンズ保持筒18の移動をロックするブレーキパッド71と、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18の外周面に向けて進退移動させて、第2レンズ保持筒18の外周面にブレーキパッド71を当接又は離間させるブレーキパッド駆動部72と、を備える。
〈ブレーキパッド〉
ブレーキパッド71は、ロック部材の一例である。ブレーキパッド71は、長方形の板形状を有し、光軸Zに沿って配設される。
ブレーキパッド71は、第2レンズ保持筒18の可動範囲に対応した長さを有する。本実施の形態では、ブレーキパッド71が、第2レンズ保持筒18の可動範囲の一端から他端までの長さdを超える長さを有する。これにより、第2レンズ保持筒18を可動範囲内で移動させた場合に、ブレーキパッド71の配置範囲内で第2レンズ保持筒18が移動する。この結果、第2レンズ保持筒18が、どこに位置している場合であっても、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18の外周面に当接できる。
ブレーキパッド71は、第2レンズ保持筒18の外周面と対向する面に当接部71Aを有する。当接部71Aは、弾性体で構成される。当接部71Aは、円弧状の当接面71aを有する。当接面71aは、第2レンズ保持筒18の外周面と同じ曲率(ほぼ同じ曲率を含む)を有する。これにより、当接部71Aを第2レンズ保持筒18の外周面に隙間なく密着させることができる。
ブレーキパッド71の当接部71Aは、たとえば、摩擦係数の大きなゴムで構成される。これにより、当接部71Aを第2レンズ保持筒18の外周面に当接させた際に、第2レンズ保持筒18に対する保持力を向上できる。すなわち、滑り止めの機能を付与できる。また、ゴムで構成することにより、緩衝材としての機能も付与できる。
ブレーキパッド71は、第2レンズ保持筒18の外周面上の特定の位置に当接する。ブレーキパッド71が当接する領域をロック部18Lとする。本実施の形態では、周方向の特定の領域がロック部18Lとして構成されている。
〈ブレーキパッド駆動部〉
ブレーキパッド駆動部72は、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18の外周面に向けて進退移動させて、第2レンズ保持筒18の外周面上のロック部18Lにブレーキパッド71を当接又は離間させる。ブレーキパッド駆動部72は、ロック部材駆動部の一例である。
ブレーキパッド駆動部72は、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18の外周面に向けて進退移動自在に支持するブレーキパッド支持部73と、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18の外周面に向けて付勢するバネ74と、バネ74の付勢力に抗して、ブレーキパッド71を押圧し、ブレーキパッド71の当接部71Aを第2レンズ保持筒18の外周面から退避させる退避駆動部75と、を備える。
〔ブレーキパッド支持部〕
ブレーキパッド支持部73は、シリンダ73A及びシャフト73Bを備える。シャフト73Bは、シリンダ73Aの内周部にガイドされて、軸方向に移動する。シリンダ73Aは、固定筒31に固定される。固定筒31に固定されたシリンダ73Aに対して、シャフト73Bは、光軸Zに直交する直線に沿って移動する。すなわち、第2レンズ保持筒18の半径方向に沿って移動する。
ブレーキパッド71は、シャフト73Bの先端に取り付けられる。これにより、シャフト73Bを進退移動させると、ブレーキパッド71が、第2レンズ保持筒18の外周面に対して進退移動する。より具体的には、第2レンズ保持筒18の外周面上に設定されたロック部18Lに対して進退移動する。
〔バネ〕
バネ74は、シリンダ73Aの内周部に収容され、シャフト73Bをシリンダ73Aから突出させる方向(第2レンズ保持筒18の外周面に向かう方向)に向けて付勢する。これにより、シャフト73Bに取り付けられたブレーキパッド71が、第2レンズ保持筒18の外周面に向けて付勢され、第2レンズ保持筒18の外周面に押圧当接される。
〔退避駆動部〕
退避駆動部75は、シャフト73Bをバネ74の付勢力に抗して押圧し、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18の外周面から退避させる。退避駆動部75は、揺動してシャフト73Bを押圧する押圧アーム76と、押圧アーム76を駆動するアーム駆動ユニット77と、を備える。
(押圧アーム)
押圧アーム76は、円弧状に湾曲した鉤状の形状を有する。押圧アーム76は、基端部に揺動軸76Aを有する。押圧アーム76は、揺動軸76Aを中心に揺動する。
シャフト73Bは、押圧アーム76との係合部として、丸棒状の突起部73bを有する。突起部73bは、シャフト73Bに対して直交する方向に突出して設けられる。
押圧アーム76は、アーム駆動ユニット77に駆動されて、図21に示す押圧解除位置と図22に示す押圧位置との間を揺動する。
押圧アーム76を押圧解除位置から押圧位置に揺動させると、その揺動過程でシャフト73Bの突起部73bに当接し、ブレーキパッド71をバネ74の付勢力に抗して押圧する。これにより、図22に示すように、ブレーキパッド71が、第2レンズ保持筒18の外周面から退避する。
押圧アーム76を押圧位置から押圧解除位置に揺動させると、図21に示すように、押圧アーム76がシャフト73Bの突起部73bから離間する。これにより、ブレーキパッド71に対する押圧力が解除される。押圧アーム76による押圧力が解除されたブレーキパッド71は、バネ74の付勢力で付勢され、第2レンズ保持筒18の外周面に押圧当接される。
(アーム駆動ユニット)
図23は、駆動ユニットの構成を示す図である。
アーム駆動ユニット77は、ケース77A内に、押圧アーム駆動モータ78と、その押圧アーム駆動モータ78の出力を押圧アーム76に伝達する回転伝達機構79と、を備える。
押圧アーム駆動モータ78は、回転駆動モータの一例である。押圧アーム駆動モータ78は、その出力軸78aを正逆双方向に回転駆動可能なモータで構成される。
回転伝達機構79は、押圧アーム駆動モータ78の回転を減速させる減速機構で構成される。特に、本実施の形態では、回転伝達機構79がウォームギアで構成される。ウォームギアは、ウォーム79A及びウォームホイール79Bで構成される。ウォーム79Aは、ワッシャ80を介して、押圧アーム駆動モータ78の出力軸78aに取り付けられる。ウォームホイール79Bは、押圧アーム76の揺動軸76Aに取り付けられる。押圧アーム76no揺動軸76Aは、ケース77Aに備えられた軸受部に回転自在に支持される。
押圧アーム駆動モータ78を駆動して、ウォーム79Aを回転させると、その回転がウォームホイール79Bに伝達されて、ウォームホイール79Bが回転(揺動)する。ウォームホイール79Bが回転(揺動)すると、押圧アーム76が回転(揺動)する。
回転伝達機構79をウォームギアで構成することにより、いわゆるセルフロック機能が作用し、押圧アーム駆動モータ78への電力供給を断っても、押圧アーム76の回転をロックできる。
なお、ウォーム79Aは、上記第1の実施で採用した手法と同じ手法で押圧アーム駆動モータ78に取り付けられる。すなわち、ワッシャ80とウォーム79Aとの間に生じる隙間の幅をαとし、出力軸78aの後端とケース78bの内壁面との間に生じる隙間の幅をβとした場合に、α<βの条件を満たすように、出力軸78aに取り付けられる。これにより、セルフロック機能を強化できる。
[作用]
《フォーカスレンズ群のロック》
フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックする場合は、図20及び図21に示すように、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18の外周面に当接させる。第2レンズ保持筒18は、ブレーキパッド71が当接されることにより、摩擦で移動が規制され、一定位置に保持される。これにより、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)の移動がロックされる。
ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18の外周面に当接させる場合は、押圧アーム76を押圧解除位置に移動させる。押圧アーム76を押圧解除位置に移動させると、図21に示すように、押圧アーム76がシャフト73Bの突起部73bから離間する。これにより、ブレーキパッド71に対する押圧力が解除される。押圧アーム76による押圧力が解除されたブレーキパッド71は、バネ74の付勢力で付勢され、第2レンズ保持筒18の外周面に押圧当接される。この際、ブレーキパッド71は、外周面上の特定の領域(ロック部71L)に押圧当接される。
《フォーカスレンズ群のアンロック》
ロックされたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をアンロックする場合は、図22に示すように、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18から離間させる。これにより、第2レンズ保持筒18のロックが解除され、フリーになる。
ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18から離間させる場合は、押圧アーム76を押圧解除位置から押圧位置に移動させる。押圧アーム76を押圧解除位置から押圧位置に揺動させると、その揺動過程でシャフト73Bの突起部73bに当接し、ブレーキパッド71をバネ74の付勢力に抗して押圧する。これにより、図22に示すように、ブレーキパッド71が、第2レンズ保持筒18の外周面から退避する。
このように、本実施の形態のフォーカスレンズ群ロック機構70は、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18の外周面に当接又は離間させることにより、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロック、アンロックする。第2レンズ保持筒18は、ブレーキパッド71の配置範囲内を移動するので、任意の位置で第2レンズ保持筒18をロックできる。
[変形例]
《ロック部》
上記実施の形態では、第2レンズ保持筒18の外周面をそのままロック部として使用しているが、ロック部の形態は、これに限定されるものではない。たとえば、ロック部として、第2レンズ保持筒18の外周面上に凸部を設け、その凸部にブレーキパッド71を当接又は離間させる構成としてもよい。この場合、ブレーキパッド71は、第2レンズ保持筒18を可動範囲内で移動させた場合に、ブレーキパッド71の配置範囲内でロック部が移動するように配置される。すなわち、ロック部の可動範囲を超える長さをもって配置される。
《ロック部材》
上記実施の形態では、ロック部材であるブレーキパッド71の当接部71Aを円弧形状としているが、ロック部材の当接部の形状は、ロック部の形状に対応した形状とすることが好ましい。すなわち、ロック部に面で当接する形状とすることが好ましい。
また、ロック部材は、複数備えてもよい。ロック部材を複数備えることにより、ロック力を高めることができる。ロック部材を複数に備える場合は、等間隔に配置することが好ましい。特に、光軸と直交する鉛直線に対して対称になるように配置することが好ましい。これにより、重量バランスを均一化できる。
また、ロック部及びブレーキパッド71は、第2レンズ保持筒18を可動範囲内で移動させた場合に、ブレーキパッド71の配置範囲内でロック部18Lが移動するように配置されていればよい。
◆◆第4の実施の形態◆◆
[構成]
本実施の形態の交換レンズは、フォーカスレンズ群ロック機構の構成が、上記第3の実施の形態の交換レンズと異なる。したがって、ここでは、フォーカスレンズ群ロック機構の構成についてのみ説明する。
図24及び図25は、それぞれ本実施の形態の交換レンズに組み込まれたフォーカスレンズ群ロック機構の正面部分断面図である。また、図26及び図27は、それぞれ本実施の形態の交換レンズに組み込まれたフォーカスレンズ群ロック機構の側面部分断面図である。
図24及び図26は、それぞれフォーカスレンズ群をロックした場合の図を示しており、図25及び図27は、それぞれフォーカスレンズ群をアンロックした場合の図を示している。
図24から図27に示すように、本実施の形態のフォーカスレンズ群ロック機構は、ブレーキパッド71及びロック部18Lの構成が、上記第3の実施の形態のフォーカスレンズ群ロック機構と異なる。
図24から図27に示すように、本実施の形態のブレーキパッド71及びロック部18Lは、光軸Zに沿って鋸歯状の凹凸を有する。より具体的には、断面が三角形状の凹凸が光軸Zに沿って周期的に繰り返された形状の凹凸を有する。ブレーキパッド71は、その当接部71Aの当接面71aに鋸歯状の凹凸を有する。ロック部18Lは、当接部71Aが当接される面に鋸歯状の凹凸を有する。両者に備えられる凹凸は、対応した形状を有する。このため、ブレーキパッド71の当接部71Aをロック部18Lに当接させると、ブレーキパッド71の当接部71Aの凹凸が、ロック部18Lの凹凸に噛み合う。
[作用]
《フォーカスレンズ群のロック》
フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックする場合は、図24及び図26に示すように、ブレーキパッド71の当接部71Aを第2レンズ保持筒18のロック部18Lに当接させる。ブレーキパッド71の当接部71Aを第2レンズ保持筒18のロック部18Lに当接させると、ブレーキパッド71の当接部71Aの凹凸が、ロック部18Lの凹凸に噛み合う。これにより、第2レンズ保持筒18の光軸方向の移動が規制され、移動がロックされる。また、これにより、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)がロックされる。
《フォーカスレンズ群のアンロック》
ロックされたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をアンロックする場合は、図25及び図27に示すように、ブレーキパッド71の当接部71Aを第2レンズ保持筒18のロック部18Lから離間させる。これにより、第2レンズ保持筒18のロックが解除され、フリーになる。
このように、本実施の形態のフォーカスレンズ群ロック機構においても、ブレーキパッド71を第2レンズ保持筒18に当接又は離間させることにより、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロック、アンロックできる。また、本実施の形態のフォーカスレンズ群ロック機構は、ロックの際、凹凸を噛み合わせるので、より強固にロックできる。
[変形例]
《凹凸の形状》
上記実施の形態では、ブレーキパッド71及びロック部18Lに鋸歯状の凹凸を備えているが、ブレーキパッド71及びロック部18Lに備える凹凸は、これに限定されるものではない。光軸Zに沿って周期的に繰り返す形状の凹凸であればよい。したがって、台形状の凹凸(歯が直線状に並んだラック状の凹凸)、矩形状の凹凸、波形の凹凸(たとえば、sin波形状の凹凸)を備えてもよい。
《ブレーキパッド駆動部》
ブレーキパッドを第2レンズ保持筒のロック部に当接又は離間させる構成、すなわち、ブレーキパッド駆動部(ロック部材駆動部)の構成は、上記第3又は第4の実施の形態に示された構成に限定されるものではない。
図28は、ブレーキパッド駆動部の他の一例を示す斜視図である。また、図29及び図30は、図28に示したブレーキパッド駆動部の正面部分断面図である。なお、図29は、フォーカスレンズ群をロックした場合の図を示しており、図30は、フォーカスレンズ群をアンロックした場合の図を示している。
本例のブレーキパッド駆動部82は、先端部にブレーキパッド81を備え、支軸83aを支点に揺動するブレーキパッド支持アーム83と、そのブレーキパッド支持アームの先端部を第2レンズ保持筒18のロック部18Lに向けて付勢するバネ84と、バネ84の付勢力に抗してブレーキパッド支持アーム83の基端部を押圧し、ブレーキパッド81の当接部81Aを第2レンズ保持筒18のロック部18Lから退避させる退避駆動部85と、を備える。
〈ブレーキパッド及びロック部〉
図31は、ブレーキパッド及びロック部の構成を示す斜視図である。
同図に示すように、ブレーキパッド81は、その当接部81Aに鋸歯状の凹凸を有する。なお、本例のブレーキパッド81は、鋸歯状の凹凸として、断面が台形形状の凹凸が光軸Zに沿って周期的に繰り返された形状の凹凸を有する。より具体的には、歯が直線状に並んだラック状の凹凸を有する(一例として、モジュール0.3mm程度の歯が光軸に沿って直線状に並んだラック状の凹凸を有数する。)。
一方、第2レンズ保持筒18は、そのロック部18Lにブレーキパッド81の当接部81Aの凹凸に対応した凹凸を有する。これにより、ブレーキパッド81の当接部81Aをロック部18Lに当接させると、ブレーキパッド81の当接部81Aの凹凸が、ロック部18Lの凹凸に噛み合う。
〈ブレーキパッド支持アーム〉
ブレーキパッド支持アーム83は、揺動部材の一例である。ブレーキパッド支持アーム83は、円弧状の形状を有し、光軸Zと平行に配置された支軸83aを支点に揺動自在に支持される。支軸83aは、固定筒31に備えられた図示しない軸支持部に支持される。
ブレーキパッド81は、ブレーキパッド支持アーム83の先端部に備えられる。ブレーキパッド81は、ブレーキパッド支持アーム83を揺動させることにより、第2レンズ保持筒18のロック部18Lに対して進退移動し、ロック部18Lに当接又は離間する。
〈バネ〉
バネ84は、付勢部の一例である。バネ84は、一端がブレーキパッド支持アーム83の先端に固定され、他端が固定筒31に固定される。ブレーキパッド支持アーム83は、このバネ84よって、先端部分が第2レンズ保持筒18のロック部18Lに向けて付勢される。これにより、ブレーキパッド81がロック部18Lに向けて付勢され、ロック部18Lに押圧当接される。
〈退避駆動部〉
退避駆動部85は、バネ84の付勢力に抗してブレーキパッド支持アーム83の基端部を押圧し、ブレーキパッド81をロック部18Lから退避させる。退避駆動部85は、揺動してブレーキパッド支持アーム83の基端部を押圧する押圧シャフト86と、押圧シャフト86を駆動する押圧シャフト駆動ユニット87と、を備える。
〔押圧シャフト〕
押圧シャフト86は、押圧部材の一例である。押圧シャフト86は、丸棒状の形状を有する。押圧シャフト86は、その基端部を押圧シャフト支持アーム88に片持ち支持されて、光軸Zと平行に配置される。
押圧シャフト支持アーム88は、楕円形の円盤形状を有し、偏心した位置に揺動軸88aを有する。押圧シャフト86は、揺動軸88aと平行に支持され、かつ、揺動軸88aに対して偏心して支持される。この結果、揺動軸88aを中心に押圧シャフト支持アーム88を回転させると、押圧シャフト86が、光軸Zと平行な状態を維持しながら、揺動軸88aを中心に揺動する。
押圧シャフト86は、ブレーキパッド支持アーム83の基端部の外周面に当接するように配置される。押圧シャフト86は、押圧シャフト駆動ユニット87に駆動されて、図29に示す押圧解除位置と図30に示す押圧位置との間を揺動する。
押圧シャフト86を押圧解除位置から押圧位置に揺動させると、ブレーキパッド支持アーム83の基端部がバネ84の付勢力に抗して押圧シャフト86に押圧される。これにより、図30に示すように、ブレーキパッド81が、第2レンズ保持筒18のロック部18Lから退避する。
押圧シャフト86を押圧位置から押圧解除位置に揺動させると、押圧シャフト86による押圧が解除される。これにより、図29に示すように、ブレーキパッド81がバネ84の付勢力によって第2レンズ保持筒18のロック部18Lに押圧当接される。
(押圧シャフト駆動ユニット)
押圧シャフト駆動ユニット87は、押圧駆動用モータ89と、その押圧駆動用モータ89の回転を押圧シャフト支持アーム88に伝達する回転伝達機構90と、を備える。
押圧駆動用モータ89は、回転駆動モータの一例である。押圧駆動用モータ89は、図示しない支持部を介して、固定筒31に備えられる。押圧駆動用モータ89は、その出力軸を正逆双方向に回転駆動可能なモータで構成される。
回転伝達機構90は、図示しない支持部を介して、固定筒31に備えられる。回転伝達機構90は、押圧駆動用モータ89の回転を減速させる減速機構で構成される。すなわち、押圧駆動用モータ89の回転を減速させて押圧シャフト支持アーム88に伝達する機構で構成される。回転伝達機構90を減速機構で構成することにより、いわゆるセルフロック機能が作用し、押圧駆動用モータ89への電力供給を断っても、押圧シャフト86の回転をロックできる。本例では、回転伝達機構90が、複数の平歯車を組み合わせたギア列で構成される。押圧駆動用モータ89の回転は、回転伝達機構90を介して押圧シャフト支持アーム88の揺動軸88aに伝達される。なお、回転伝達機構90は、上記実施の形態のように、ウォームギアで構成することもできる。
〈作用〉
〔フォーカスレンズ群をロックする場合〕
フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をロックする場合は、押圧シャフト86を押圧解除位置に移動させる。
押圧シャフト86は、押圧駆動用モータ89を駆動することにより、揺動軸88aを中心に揺動して、押圧解除位置に移動する。
押圧シャフト86が押圧解除位置に移動すると、図29に示すように、押圧シャフト86によるブレーキパッド支持アーム83の押圧が解除される。押圧シャフト86によるブレーキパッド支持アーム83の押圧が解除されると、バネ84の付勢力によって、ブレーキパッド81の当接部81Aが、第2レンズ保持筒18のロック部18Lに押圧当接される。これにより、ブレーキパッド81の当接部81Aの凹凸が、ロック部18Lの凹凸に噛み合う。この結果、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)の移動がロックされる。
《フォーカスレンズ群のアンロック》
ロックされたフォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)をアンロックする場合は、押圧シャフト86を押圧解除位置から押圧位置に移動させる。
押圧シャフト86は、押圧駆動用モータ89を駆動することにより、揺動軸88aを中心に揺動して、押圧解除位置から押圧位置に移動する。
押圧シャフト86を押圧位置に移動させると、ブレーキパッド支持アーム83の基端部が、押圧シャフト86によって押圧される。これにより、図30に示すように、ブレーキパッド81の当接部81Aが、第2レンズ保持筒18のロック部18Lから退避する。この結果、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)のロックが解除され、フォーカスレンズ群(第2レンズ群G2)がフリーになる。
このように、本例のブレーキパッド駆動部(ロック部材駆動部)も、ブレーキパッド81を進退移動させて、ブレーキパッド81の当接部81Aを第2レンズ保持筒18のロック部18Lに当接又は離間させる。本例のブレーパッド駆動部は、ブレーキパッド81が、光軸Zと平行な軸(支軸83a)を支点に揺動する構成のため、第2レンズ保持筒18と固定筒31との間のスペースが狭い場合に有効である。
◆◆その他の実施の形態◆◆
上記実施の形態では、レンズ交換式のカメラの交換レンズに本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。この他、レンズ一体式のカメラのレンズ鏡筒に本発明を適用することもできる。
また、上記実施の形態では、フォーカスレンズ群をロックする場合を例に説明したが、ロックする対象は、これに限定されるものではない。たとえば、ズームレンズ群をリニアモータで駆動する場合は、ズームレンズ群のロックにも使用できる。
また、フローティングフォーカス方式のように、複数のフォーカスレンズ群を移動させる場合であって、個々のフォーカスレンズ群をリニアモータで個別に駆動する場合には、個々のフォーカスレンズ群のロックに本発明を使用できる。
1 交換レンズ
10 レンズ鏡筒
12 固定鏡筒
12a フォーカスリング
12b 絞りリング
14 マウント
16 第1レンズ保持筒
16a 支持部
18 第2レンズ保持筒
18L ロック部
18a コイル保持部
20 第3レンズ保持筒
20a 支持部
22 第4レンズ保持筒
22a 支持部
26 絞りユニット
27 絞り用モータ
30 フォーカスレンズ群支持部
31 固定筒
31a 支持部
31b 主ガイド軸支持部
31c 副ガイド軸支持部
31d ヨーク支持部
31e スリット
32a 主ガイド軸
32b 副ガイド軸
33a 主スライド部
33b 副スライド部
34 ストッパ
40 フォーカスレンズ群駆動部
41 フォーカス用モータ
41a ヨーク
41a1 インナーヨーク部
41a2 アウターヨーク部
41b 駆動用マグネット
41c 駆動用コイル
50 フォーカスレンズ群ロック機構
51 ロック用アーム
51a 受け部
52 ブレーキバー
52a 当接面
53 回転筒
53a ギア部
54 回転筒駆動部
55 駆動ギア
55a 回転軸
56 回転駆動ユニット
57 ロック用モータ
57a 出力軸
57b ケース
57c ロータ
57c1 ロータの軸部
57d ステータ
57e 軸受部
57f ワッシャ
58 回転伝達機構
58A ウォーム
58B ウォームホイール
59 ワッシャ
60 フォーカスレンズ群ロック機構
61 ロック用アーム
61a 噛み合い部
61b 噛み合い部
62 ブレーキバー
64 回転筒駆動部
70 フォーカスレンズ群ロック機構
71 ブレーキパッド
71A 当接部
71L ロック部
71a 当接面
72 ブレーキパッド駆動部
73 ブレーキパッド支持部
73A シリンダ
73B シャフト
73b 突起部
74 バネ
75 退避駆動部
76 押圧アーム
76A 揺動軸
77 アーム駆動ユニット
77A ケース
78 押圧アーム駆動モータ
78a 出力軸
78b ケース
79 回転伝達機構
79A ウォーム
79B ウォームホイール
80 ワッシャ
81 ブレーキパッド
81A 当接部
82 ブレーキパッド駆動部
83 ブレーキパッド支持アーム
83a 支軸
84 バネ
85 退避駆動部
86 押圧シャフト
87 押圧シャフト駆動ユニット
88 押圧シャフト支持アーム
88a 揺動軸
89 押圧駆動用モータ
90 回転伝達機構
110 レンズマイコン
110a フォーカスレンズ群駆動制御部
110b 絞り駆動制御部
110c ロック駆動制御部
112 フォーカス用モータ駆動回路
114 絞り用モータ駆動回路
116 ロック用モータ駆動回路
118 フォーカスレンズ群位置検出部
120 操作部
CB カメラボディー
CM カメラマイコン
CCW 反時計回り
CW 時計回り
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
St 絞り
Z 光軸

Claims (13)

  1. 光軸に沿って移動自在に支持された移動筒と、
    前記移動筒を駆動するリニアモータと、
    前記移動筒の外周に備えられロック部と、
    前記ロック部に当接させて、前記移動筒をロックするロック部材と、
    前記ロック部に対して前記ロック部材を前記移動筒の半径方向又は半径方向と交差する方向に進退移動させて、前記ロック部材を前記ロック部に当接又は離間させるロック部材駆動部と、
    を備え、
    前記移動筒を可動範囲内で移動させた場合に、前記ロック部材の配置範囲内で前記ロック部が移動する、
    レンズ鏡筒。
  2. 光軸に沿って移動自在に支持された移動筒と、
    前記移動筒を駆動するリニアモータと、
    記移動筒の外周面上に凸部として備えられたロック部と
    前記ロック部に当接させて、前記移動筒をロックするロック部材と、
    前記ロック部に対して前記ロック部材を前記移動筒の半径方向と交差する方向に進退移動させて、前記ロック部材を前記ロック部に当接又は離間させるロック部材駆動部と
    を備え、
    前記移動筒を可動範囲内で移動させた場合に、前記ロック部材の配置範囲内で前記ロック部が移動する、
    ンズ鏡筒。
  3. 前記光軸と平行な軸を中心に揺動自在に支持された揺動体を更に備え、
    前記ロック部材は、前記揺動体に備えられ、
    前記ロック部材駆動部は、前記揺動体を揺動させて、前記ロック部材を前記ロック部に当接又は離間させる、
    請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記揺動体は、前記光軸を中心に回転自在に支持された回転筒で構成される、
    請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記ロック部材駆動部は、
    回転駆動モータと、
    前記回転駆動モータの回転を減速させて前記揺動体に伝達する回転伝達機構と、
    を備える請求項3又は4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記回転伝達機構が、ウォームギアで構成される、
    請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 光軸に沿って移動自在に支持された移動筒と、
    前記移動筒を駆動するリニアモータと、
    前記移動筒に備えられたロック部と、
    前記ロック部に当接させて、前記移動筒をロックするロック部材と、
    前記ロック部材を前記ロック部に向けて付勢する付勢部と、前記付勢部の付勢力に抗して前記ロック部材を押圧し、前記ロック部材を前記ロック部から退避させる退避駆動部と、を備え、前記ロック部に対して前記ロック部材を進退移動させて、前記ロック部材を前記ロック部に当接又は離間させるロック部材駆動部と、
    を備え、
    前記移動筒を可動範囲内で移動させた場合に、前記ロック部材の配置範囲内で前記ロック部が移動する、
    ンズ鏡筒。
  8. 支軸を支点に揺動する揺動部材を更に備え、
    前記ロック部材は、前記揺動部材の一端に備えられ、
    前記付勢部は、前記揺動部材を介して、前記ロック部材を前記ロック部に向けて付勢し、
    前記退避駆動部は、前記揺動部材の他端を押圧して、前記ロック部材を前記ロック部から退避させる、
    請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記退避駆動部は、
    回転駆動モータと、
    前記回転駆動モータに駆動されて揺動する押圧部材と、
    を備え、前記押圧部材で前記揺動部材の他端を押圧して、前記ロック部材を前記ロック部から退避させる、
    請求項8に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記退避駆動部は、前記回転駆動モータの回転を減速させて前記押圧部材に伝達する回転伝達機構を更に備える、
    請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記回転伝達機構が、ウォームギアで構成される、
    請求項10に記載のレンズ鏡筒。
  12. 光軸に沿って移動自在に支持された移動筒と、
    前記移動筒を駆動するリニアモータと、
    前記移動筒に備えられたロック部と、
    前記ロック部に当接させて、前記移動筒をロックするロック部材と、
    前記ロック部に対して前記ロック部材を進退移動させて、前記ロック部材を前記ロック部に当接又は離間させるロック部材駆動部と、
    を備え、
    前記ロック部及び前記ロック部材は、前記光軸に沿って周期的に繰り返す凹凸を有し、
    前記ロック部材を前記ロック部に当接させると、前記ロック部材の前記凹凸が前記ロック部の前記凹凸に噛み合
    前記移動筒を可動範囲内で移動させた場合に、前記ロック部材の配置範囲内で前記ロック部が移動する、
    ンズ鏡筒。
  13. 前記ロック部及び前記ロック部材は、前記光軸に沿って周期的に繰り返す鋸歯状の前記凹凸を有する、
    請求項12に記載のレンズ鏡筒。
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