JP6852262B2 - 面発光レーザ素子及び原子発振器 - Google Patents

面発光レーザ素子及び原子発振器 Download PDF

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Description

本発明は、面発光レーザ素子及び原子発振器に関する。
レーザ光源として、複数の面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)が平面的に配置された面発光レーザ素子が用いられる。面発光レーザは、基板面に対し垂直方向に光を出射する半導体レーザである。面発光レーザは、端面発光型の半導体レーザと比較して、低価格化、低消費電力化、小型化、2次元的集積化等の点で有利である。
例えば、上下のブラッグ反射鏡間に共振器が配置される面発光レーザにおいて、ブラッグ反射鏡内に1層以上の波長調整層を含む波長調整領域を形成し、波長調整領域の厚さを変化させることにより、レーザ光の波長を調整する技術がある(特許文献1)。1つの面発光レーザ素子上に波長調整領域の厚さが異なる複数の面発光レーザを形成することにより、1つの面発光レーザ素子において複数の波長のレーザ光を射出することが可能となる。
面発光レーザは、通常、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法等により基板上に各種の半導体層をエピタキシャル結晶成長させた後、エッチングによりメサ形状に形成される。このとき、上記のように1つの面発光レーザ素子に波長調整領域の厚さが異なる複数の面発光レーザが形成される場合には、複数の面発光レーザ間でエッチングの深さが不均一になりやすい。エッチングの深さが不均一になると、共振器の残膜厚が不均一になり、レーザ光の品質が低下する場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、波長調整領域の厚さが異なる複数の面発光レーザが形成された面発光レーザ素子のレーザ光の品質を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、下部半導体反射鏡と、前記下部半導体反射鏡よりレーザ光の射出口に近い位置に配置された上部半導体反射鏡と、前記下部半導体反射鏡と前記上部半導体反射鏡との間に配置され、光を共振させる共振器と、前記上部半導体反射鏡内に形成され、前記光の波長を調整する波長調整領域と、前記上部半導体反射鏡の前記射出口側に形成されたコンタクト層と、を備え、前記上部半導体反射鏡は、低屈折率層と高屈折率層とが交互に積層されて構成され、前記波長調整領域は、前記高屈折率層が置き換えられることにより構成され、前記波長調整領域は、インジウムを含み、AlGaInPを主成分とする第1の波長調整層と、インジウムを含まず、AlGaAsを主成分とする第2の波長調整層とを含み、λを前記レーザ光の波長、Nを1以上の整数、Mを1以上N以下の整数とするとき、前記波長調整領域の光学的厚さは、(2N+1)×λ/4により算出され、前記波長調整領域の下端部から前記第1の波長調整層および前記第2の波長調整層の積層方向中心位置までの光学的厚さは、M×λ/2により算出され、前記第1の波長調整層の厚さは、前記第2の波長調整層の厚さより薄い面発光レーザ素子である。
本発明によれば、波長調整領域の厚さが異なる複数の面発光レーザが形成された面発光レーザ素子のレーザ光の品質を向上させることが可能となる。
図1は、第1の実施の形態にかかる面発光レーザの構成を示す断面図である。 図2は、第1の実施の形態にかかる面発光レーザ素子の構成を示す上面図である。 図3は、第1の実施の形態にかかる第1の面発光レーザ、第2の面発光レーザ、及び第3の面発光レーザの具体的な構成例を示す図である。 図4は、共振器の残膜厚と特性変化率との関係を示すグラフである。 図5は、第1の実施の形態にかかる波長調整領域のエッチング方法の例を示す図である。 図6は、第1の実施の形態の第1の例にかかるレジストパターニング及び選択エッチングを示す図である。 図7は、第1の実施の形態の第2の例にかかるレジストパターニング及び選択エッチングを示す図である。 図8は、第1の実施の形態にかかる第1の面発光レーザの波長調整領域の縦モードにおける腹節の位置を示す図である。 図9は、第1の実施の形態にかかる上部ブラッグ反射鏡内における波長調整領域の置き換え位置を示す図である。 図10は、第2の実施の形態にかかる第1の面発光レーザの波長調整領域の縦モードにおける腹節の位置を示す図である。 図11は、第2の実施の形態にかかる上部ブラッグ反射鏡内における波長調整領域の置き換え位置を示す図である。 図12は、第3の実施の形態にかかる原子発振器の構成を示す図である。 図13は、CPTに関連する原子エネルギー準位の構造例を示す図である。 図14は、レーザ光を変調した際に生じるサイドバンドの例を示す図である。 図15は、変調周波数と透過光量との関係の例を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる面発光レーザ11の構成を示す断面図である。面発光レーザ11は、半導体基板21、下部ブラッグ反射鏡22(下部反射鏡)、共振器23、上部ブラッグ反射鏡24(上部反射鏡)、波長調整領域25、コンタクト層26、上部電極27、下部電極28、エッチング領域29、保護層30、及びポリイミド層31を含む。
n−GaAs等からなる半導体基板21上には下部ブラッグ反射鏡22が形成されている。下部ブラッグ反射鏡22は、酸化物、窒化物、フッ化物等からなる誘電体膜であり、屈折率が異なる半導体材料からなる層(低屈折率層及び高屈折率層)を交互に積層することにより形成されている。下部ブラッグ反射鏡22上には活性層を含む共振器23が形成されている。
共振器23上には上部ブラッグ反射鏡24が形成されている。上部ブラッグ反射鏡24内には波長調整領域25が形成されている。上部ブラッグ反射鏡24は、酸化物、窒化物、フッ化物等からなる誘電体膜であり、屈折率が異なる半導体材料からなる層(低屈折率層及び高屈折率層)を交互に積層することにより形成されている。本実施の形態にかかる波長調整領域25は、上部ブラッグ反射鏡24の高屈折率層を置き換えることにより形成されている。
上部ブラッグ反射鏡24上にはコンタクト層26が形成されている。コンタクト層26上には上部電極27が形成されている。上部電極27はコンタクト層26の一部が露出するように形成されており、当該コンタクト層26が露出した部分がレーザ光の射出口32となる。半導体基板21の下面側には下部電極28が形成されている。
面発光レーザ11は、エッチング領域29によりメサ形状に形成されている。エッチング領域29は、射出口32の周囲の上部ブラッグ反射鏡24(波長調整領域25を含む)及び共振器23を積層方向にエッチングすることにより形成される。エッチング領域29の深さは、共振器23のスペーサ層が所定の厚さだけ残留するように形成される。
エッチング領域29には、保護層30及びポリイミド層31が形成されている。保護層30は、SiN等を主成分とする層であり、エッチングにより露出した電流狭窄層(選択酸化領域)を保護する作用を有する。
上記構成の面発光レーザ11の上部電極27に電流が供給されることにより、波長調整領域25により調整された波長を有する光が共振器23により増幅され、射出口32からレーザ光として射出される。
図2は、第1の実施の形態にかかる面発光レーザ素子1の構成を示す上面図である。面発光レーザ素子1は、第1の発光領域41、第2の発光領域42、第3の発光領域43、第4の発光領域44、第1の電極パッド45、第2の電極バッド46、第3の電極パッド47、及び第4の電極パッド48を含む。
第1の発光領域41には複数の面発光レーザ11Aがアレイ状に配置されている。第2の発光領域42には複数の面発光レーザ11Bがアレイ状に配置されている。第3の発光領域43には複数の面発光レーザ11Cがアレイ状に配置されている。第4の発光領域44には複数の面発光レーザ11Dがアレイ状に配置されている。第1の電極パッド45は第1の発光領域41内の各面発光レーザ11Aに電流を供給する。第2の電極パッド46は第2の発光領域42内の各面発光レーザ11Bに電流を供給する。第3の電極パッド47は第3の発光領域43内の各面発光レーザ11Cに電流を供給する。第4の電極パッド48は第4の発光領域44内の各面発光レーザ11Dに電流を供給する。
各面発光レーザ11A,11B,11C,11Dは、基本的に図1に示す面発光レーザ11と同様の構成を有するものであるが、それぞれ波長調整領域25の厚さが異なっている。そのため、各面発光レーザ11A,11B,11C,11D(各発光領域41〜45)から射出されるレーザ光の波長は互いに異なっている。所定の制御ユニットによりいずれの電極パッド45〜48に電流を供給するかを制御することにより、所望の波長のレーザ光を射出することが可能となる。なお、図2に示す構成は例示であり、面発光レーザ素子1の構成はこれに限られるものではない。例えば、発光領域41〜44及び電極パッド45〜48の個数、形状、位置等は適宜設計されるべき事項である。
図3は、第1の実施の形態にかかる第1の面発光レーザ11A、第2の面発光レーザ11B、及び第3の面発光レーザ11Cの具体的な構成例を示す図である。ここでは3種の面発光レーザ11A〜11Cを例にとって説明する。
共振器23は、下部ブラッグ反射鏡22及び上部ブラッグ反射鏡24の間に配置されている。共振器23は、下部スペーサ層51、活性層52、及び上部スペーサ層53を含む。下部スペーサ層51及び上部スペーサ層53は、例えばAl0.2Ga0.8Asを主成分とする層である。活性層52は、例えばGaInAs量子井戸層/GaInPAs障壁層を含む層である。なお、上下のスペーサ層51,53及び活性層52を構成する成分は上記に限られるものではない。
波長調整領域25は、上部ブラッグ反射鏡24内に形成されている。図3に示すように、各面発光レーザ11A〜11Cの波長調整領域25の各厚さTは互いに異なっている。
第1の面発光レーザ11Aの波長調整領域25は、下部位相調整層55、上部位相調整層56、第1の波長調整層61、及び第2の波長調整層62を含む。第1の面発光レーザ11Aの波長調整領域25は、2層の第1の波長調整層61と1層の第2の波長調整層62とを含んでおり、下から、下部位相調整層55、第1の波長調整層61、第2の波長調整層62、第1の波長調整層61、及び上部位相調整層56の順に積層されて構成されている。
第2の面発光レーザ11Bの波長調整領域25は、下部位相調整層55、上部位相調整層56、第1の波長調整層61、及び第2の波長調整層62を含む。第2の面発光レーザ11Bの波長調整領域25は、1層の第1の波長調整層61と1層の第2の波長調整層62とを含んでおり、下から、下部位相調整層55、第1の波長調整層61、第2の波長調整層62、及び上部位相調整層56の順に積層されて構成されている。
第3の面発光レーザ11Cの波長調整領域25は、下部位相調整層55、上部位相調整層56、及び第1の波長調整層61を含む。第3の面発光レーザ11Cの波長調整領域25は、1層の第1の波長調整層61を含んでおり、下から、下部位相調整層55、第1の波長調整層61、及び上部位相調整層56の順に積層されて構成されている。
上記のように、波長調整領域25の厚さTは、第1の波長調整層61又は第2の波長調整層62の層数を変化させることにより調整されている。
下部位相調整層55及び上部位相調整層56は、共振器23により増幅される光の位相を調整する層であり、例えばp−Al0.1Ga0.9Asを主成分とする層である。なお、上下の位相調整層55,56を構成する成分は上記に限られるものではない。
第1の波長調整層61及び第2の波長調整層62は、共振器23により増幅される光の波長を調整する層である。第1の波長調整層61は、インジウムを含む層であり、例えばAlGaInPを主成分とする層である。第2の波長調整層62は、インジウムを含まない層であり、例えばAlGaAsを主成分とする層である。
図3に示すように、第1の波長調整層61の厚さT1は、第2の波長調整層62の厚さT2より小さい。インジウムは難エッチング材料であるため、インジウムを含む第1の波長調整層61はインジウムを含まない第2の波長調整層62よりエッチング領域29の形成に大きな影響を与える。そこで、本実施の形態のように、第1の波長調整層61の厚さT1を第2の波長調整層62の厚さT2より薄くすることにより、インジウムによるエッチングへの悪影響を抑制することが可能となる。1つの面発光レーザ素子1に波長調整領域25の厚さTが異なる複数の面発光レーザ11A〜11Dを形成する場合には、各面発光レーザ11A〜11Dのエッチング領域29の深さ(共振器23の残膜厚)が不均一になりやすい。しかし、上記のように、波長調整領域25全体の厚さTに対する第1の波長調整層61の厚さT1の比率を小さくすることにより、エッチング領域29の深さの不均一化を抑制することが可能となる。
図3に示すように、本実施の形態においては、全て面発光レーザ11A〜11Cのエッチング領域29の下端部が共振器23の下部スペーサ層51内に収まっている。エッチング領域29の下端部が下部ブラッグ反射鏡22にまで達したり、活性層52内に留まったりする場合には、共振器23による光の増幅効果のばらつきが大きくなり、面発光レーザ素子1の品質が低下しやすい。
図4は、共振器23の残膜厚と特性変化率との関係を示すグラフである。特性変化率が大きい程、射出されるレーザ光の特性にばらつきが生じやすい。従って、エッチング領域29の下端部が下部スペーサ層51内に収まっている場合であっても、所定の残膜厚が確保されるように設計されることが好ましい。図4に示す例においては、共振器23(下部スペーサ層51)の残膜厚が200nm以上であることが好ましいといえる。
波長調整領域25の厚さTの調整は、第1の波長調整層61又は第2の波長調整層62を選択的にエッチングし、両層61,62の層数を調整することにより行われる。本実施の形態においては、第1の波長調整層61の厚さT1と第2の波長調整層62の厚さT2とが異なるため、両層61,62のどちらをエッチングするかによって波長調整領域25の厚さTの変化が異なる。また、上部位相調整層56を形成する際に、第1の波長調整層61から結晶成長させる場合と第2の波長調整層62から結晶成長させる場合とで、上部位相調整層56の品質に差が生じる場合がある。
上記のような問題は、波長調整領域25のエッチング方法により解決することができる。図5は、第1の実施の形態にかかる波長調整領域25のエッチング方法の例を示す図である。本例のエッチング方法においては、第1の波長調整層61及び第2の波長調整層62を1ペアとし、1ペア毎にエッチングが行われる。例えば、第1の波長調整層61の厚さT1を6nm、第2の波長調整層62の厚さT2を9nmとする場合、1ペアの厚さは15nmとなる。1ペア毎にエッチングすることにより、共振波長を1nmずつ調整することができる。なお、このようなエッチング方法は必ず実行されなければならないものではなく、第1の波長調整層61又は第2の波長調整層62を単独で残留させてもよい。
以下に、面発光レーザ11の製造方法を例示する。面発光レーザ11を構成する各層はMOCVD法又はMBE法により形成される。MOCVD法等により波長調整領域25の各層を結晶成長させる際に、ウエハ上の共振波長が計測される。計測された共振波長が狙いの波長となるように、波長調整領域25内の第1の波長調整層61及び第2の波長調整層62の層数が調整される。この層数の調整は、両層61,62を所定の層数まで積層した後、レジストパターニング及び選択エッチングを所定の層数となるまで繰り返すことにより行われる。
図6は、第1の実施の形態の第1の例にかかるレジストパターニング及び選択エッチングを示す図である。本例は、第1の面発光レーザ11A、第2の面発光レーザ11B、及び第3の面発光レーザ11Cの各波長調整領域25の層構造を図3に示す状態にする方法を例示するものである。本例においては、先ず、第2の発光領域42の第2の面発光レーザ11B及び第3の発光領域43の第3の面発光レーザ11Cにレジスト70が形成されないようにレジストパターニングした後、第1の波長調整層61を選択エッチングする(エッチング1)。その後、第3の面発光レーザ11Cにレジスト70が形成されないようにレジストパターニングした後、第2の波長調整層62を選択エッチングする(エッチング2)。その後、レジスト70を除去する(レジスト除去)。
図7は、第1の実施の形態の第2の例にかかるレジストパターニング及び選択エッチングを示す図である。本例も図6に示す第1の例と同様に、各波長調整領域25の層構造を図3に示す状態にする方法を例示するものである。本例においては、先ず、第2の発光領域42の第2の面発光レーザ11Bにレジスト70が形成されないようにレジストパターニングした後、第1の波長調整層61を選択エッチングする(エッチング1)。その後、第3の面発光レーザ11Cにレジスト70が形成されないようにレジストパターニングした後、第1の波長調整層61及び第2の波長調整層62を順番に選択エッチングする(エッチング2)。その後、レジスト70を除去する(レジスト除去)。
GaAsP(GaAsの場合も同様)のエッチング液として、例えば、硫酸、過酸化水素、及び水の混合液を用いることができる。GaInPのエッチング液として、例えば、塩酸及び水の混合液を用いることができる。
上記のように形成された第1の波長調整層61又は第2の波長調整層62上に、上部位相調整層56、上部ブラッグ反射鏡24(波長調整領域25より上部)、及びコンタクト層26が順番に結晶成長される。その後、共振器23の深さまで各層をエッチングする(エッチング領域29を形成する)ことによりメサを形成する。メサを形成する際のエッチングとしては、ドライエッチング法を用いることができる。メサの形状は特に限定されるべきものではないが、例えば、上面視円形、楕円形、矩形、多角形等の形状とすることができる。
メサの側面に露出したAlAsからなる電流狭窄層を、水蒸気中での熱処理により、選択酸化領域であるAlからなる絶縁層に変える。これにより、電流の経路を中心部の酸化されていないAlAsからなる電流狭窄領域だけに制限する電流狭窄構造を形成することができる。その後、絶縁層上に保護層30を形成し、保護層30上にポリイミド層31を形成することにより、面発光レーザ11の上面を平坦化する。このとき、一旦コンタクト層26上に保護層30及びポリイミド層31が形成されることとなる。その後、コンタクト層26の上の保護層30及びポリイミド層31を除去し、コンタクト層26上にp側電極となる上部電極27を形成する。保護層30としてSiNを用いれば、メサを形成する際のエッチングにより露出した腐食されやすいAlを含む層の側面や底面を誘電体で保護することができるため、信頼性を向上させることができる。
図8は、第1の実施の形態にかかる第1の面発光レーザ11Aの波長調整領域25の縦モードにおける腹節の位置を示す図である。第1の波長調整層61及び第2の波長調整層62は半導体層である。半導体層の屈折率は誘電体層より大幅に低い。従って、波長調整領域25より上部の上部ブラッグ反射鏡24が誘電体である場合には、波長調整領域25と当該上部ブラッグ反射鏡24との界面81が縦モードの腹位置に配置される必要がある。界面81が節位置に配置されると、界面81において光が逆相で反射することとなるからである。一方、波長調整領域25より上部の上部ブラッグ反射鏡24が半導体である場合には、波長調整層61,62を縦モードの節位置に配置することにより、波長調整機能が損なわれることなく、発振閾値電流の低減等を実現することができる。これは、第1の波長調整層61に含まれるGaInPの屈折率3.3と第2の波長調整層62に含まれるGaAsPの屈折率3.5とが異なっていることに起因する散乱損失による影響が、波長調整層61,62が節位置に配置されることによって低減されるからである。
また、波長調整領域25より下部の上部ブラッグ反射鏡24が半導体である場合には、波長調整領域25に電気伝導性を持たせるためにドーピングが必要である。このとき、波長調整層61,62のバンド構造に生じるヘテロスパイク等により、電気抵抗が大きくなる。そのため、電気抵抗を低減するために、波長調整層61,62にのみ高濃度ドーピングを行う必要が生じる場合がある。しかしながら、縦モードの腹位置に高濃度ドーピングを行うと、光吸収が大きくなり、発振閾値閾電流の増加、スロープ効率の低下等の問題が生じる場合がある。そこで、波長調整層61,62を節位置に配置することにより、波長調整層61,62に高濃度ドーピングを行っても、発振閾値電流の増加、スロープ効率の低下等を起こすことなく、電気抵抗を低減させることができる。電気抵抗が低減すると、最高光出力が増加する。
図9は、第1の実施の形態にかかる上部ブラッグ反射鏡24内における波長調整領域25の置き換え位置を示す図である。本実施の形態にかかる下部ブラッグ反射鏡22及び上部ブラッグ反射鏡24は、低屈折率層85と高屈折率層86とが交互に積層された構造を有している。本実施の形態にかかる波長調整領域25は、高屈折率層86が置き換えられることにより形成されている。
低屈折率層85及び高屈折率層86は、共にn−AlGaAsを主成分とする層である。低屈折率層85及び高屈折率層86の相違点はAl含有率にある。低屈折率層85のAl含有率は比較的大きく、高屈折率層86のAl含有率は比較的小さい。低屈折率層85は、例えばn−Al0.9Ga0.1Asを主成分とする層である。高屈折率層86は、例えばn−Al0.1Ga0.9Asを主成分とする層である。低屈折率層85及び高屈折率層86の各層は、例えばλ/4の光学的厚さを有する。下部ブラッグ反射鏡22は、例えば35.5ペアの低屈折率層85/高屈折率層86から構成される。共振器23から波長調整領域25までの間の上部ブラッグ反射鏡24は、例えば5ペアの低屈折率層85/高屈折率層86から構成される。
図9に示すように、波長調整領域25は、下部位相調整層55、波長調整層61,62、及び上部位相調整層56を含む。下部位相調整層55及び上部位相調整層56は、高屈折率層86と同様に、Al含有率が比較的小さいp−AlGaAsを主成分とする層である。下部位相調整層55及び上部位相調整層56は、例えばn−Al0.16GaAsを主成分とする層であってもよい。
波長調整層61,62が第1の波長調整層61(p++GaInP)/第2の波長調整層62(p++GaAsP)/第1の波長調整層61(p++GaInP)の3層から構成される場合、波長調整領域25全体の光学的厚さは3λ/4となる。このとき、波長調整領域25の下端部から中央の第2の波長調整層62の積層方向中心位置までの光学的厚さはλ/2となる。また、波長調整領域25全体の光学的厚さが5λ/4となるとき、波長調整領域61,62の下端部から中央の第2の波長調整層62の積層方向中心部までの光学的厚さはλ/2又はλとなる。また、波長調整領域25全体の光学的厚さが7λ/4となるとき、波長調整領域25の下端部から中央の第2の波長調整層62の積層方向中心部までの光学的厚さはλ/2、λ、又は3λ/2となる。
すなわち、λをレーザ光の波長、Nを1以上の整数、Mを1以上N以下の整数とするとき、波長調整領域25の光学的厚さは、(2N+1)×λ/4により算出される。また、波長調整領域25の下端部(共振器23側の端部)から積層方向中心位置までの光学的厚さは、波長調整領域25の下端部からM×λ/2により算出される。
なお、波長調整層61,62の1層あたりの厚さT1,T2は、成膜技術の限界から、通常5nm以上となる場合が多い。また、波長調整層61,62の層数の調整は、通常成膜誤差による発振波長の微調整が目的であることから、波長調整層61,62の1層あたりの光学的厚さは、0.1λ以下であることが適当である。
上記のように、上部ブラッグ反射鏡24の高屈折率層86を波長調整領域25に置き換えることにより、Alを多く含む結晶を波長調整層61,62の材料として使用せずに済む。これにより、波長調整層61,62の選択エッチング時に酸化、腐食等を防止することができ、面発光レーザ素子1の信頼性を向上させることができる。
上述したように、本実施の形態によれば、エッチングへの影響が大きいインジウムを含む第1の波長調整層61の厚さT1がインジウムを含まない第2の波長調整層62の厚さT2より薄く形成される。これにより、波長調整領域25の厚さTが異なる複数の面発光レーザ11A〜11Dが1つの面発光レーザ素子1に形成される場合であっても、エッチング領域29の深さのばらつきを抑えることができ、高い品質のレーザ光を生成することが可能となる。
以下に、他の実施の形態について図を参照して説明するが、上記第1の実施の形態と同一又は同様の箇所については同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
(第2の実施の形態)
図10は、第2の実施の形態にかかる第1の面発光レーザ11Aの波長調整領域91の縦モードにおける腹節の位置を示す図である。図11は、第2の実施の形態にかかる上部ブラッグ反射鏡24内における波長調整領域91の置き換え位置を示す図である。
本実施の形態にかかる波長調整領域91は、上部ブラッグ反射鏡24の低屈折率層85が置き換えられることにより形成されている。
本実施の形態にかかる波長調整領域91は、下部位相調整層95、波長調整層97,98、及び上部位相調整層96を含む。下部位相調整層95及び上部位相調整層96は、低屈折率層85と同様に、Al含有率が比較的大きいp−AlGaAsを主成分とする層である。下部位相調整層95及び上部位相調整層96は、例えばn−Al0.7Ga0.3Asを主成分とする層であってもよい。
第1の波長調整層97は、例えばp++(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pを主成分とする層である。第2の波長調整層98は、例えばp++Al0.7Ga0.3Asを主成分とする層である。波長調整層97,98が第1の波長調整層97/第2の波長調整層98/第1の波長調整層97の3層から構成される場合、波長調整領域91全体の光学的厚さは3λ/4となる。このとき、波長調整領域91の下端部から中央の第2の波長調整層98の積層方向中心位置までの光学的厚さはλ/4となる。また、波長調整領域91全体の光学的厚さが5λ/4となるとき、波長調整領域91の下端部から中央の第2の波長調整層98の積層方向中心部までの光学的厚さはλ/4又は3λ/4となる。また、波長調整領域25全体の光学的厚さが7λ/4となるとき、波長調整領域91の下端部から中央の第2の波長調整層98の積層方向中心部までの光学的厚さはλ/4、3λ/4、又は5λ/4となる。
すなわち、λをレーザ光の波長、Nを1以上の整数、Mを0以上(N−1)以下の整数とするとき、波長調整領域91の光学的厚さは、(2N+1)×λ/4により算出される。また、波長調整領域91の下端部から積層方向中心位置までの光学的厚さは、(2M+1)×λ/4により算出される。
上記のように、上部ブラッグ反射鏡24の低屈折率層85を波長調整領域91に置き換えた場合には、第1の波長調整層97と第2の波長調整層98との組み合わせは、例えば(Al0.7Ga0.30.5In0.5PとAl0.7Ga0.3Asとになる。(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pの屈折率及びAl0.7Ga0.3Asの屈折率は、共に3.1程度である。従って、第2の実施の形態によれば、エッチング領域29の深さのばらつきを抑えるという効果に加え、波長調整領域91における散乱損失を減少させるという効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図12は、第3の実施の形態にかかる原子発振器101の構成を示す図である。原子発振器101は、第1又は第2の実施の形態にかかる面発光レーザ素子1が射出したレーザ光を変調して得られる光により原子を励起するCPT(Coherent Population Trapping)方式を利用した発振器である。原子発振器101は、光源111、コリメートレンズ112、λ/4波長板113、アルカリ金属セル114(封入部)、光検出器115(検出部)、及び変調器116(変調部)を含む。
光源111は、第1又は第2の実施の形態にかかる面発光レーザ素子1を含み、面発光レーザ素子1から射出されるレーザ光を変調した光を射出する装置である。アルカリ金属セル114には、アルカリ金属としてのCs原子ガスが封入されている。CPTにおいて、例えばCsのD1ラインの遷移を利用することができる。光検出器115は、アルカリ金属セル114を透過した光の光量を検出する装置である。光検出器115は、例えばフォトダイオードを利用して構成される。変調器116は、光検出器115の検出結果に基づいて、面発光レーザ素子1が射出するレーザ光を変調する装置である。
光源111から出射されコリメートレンズ112及びλ/4波長板113により調整された光は、アルカリ金属セル114に照射される。当該光により、Csの電子が励起される。アルカリ金属セル114を透過した光の光量は光検出器115により検出される。光検出器115の検出信号は変調器116にフィードバックされる。変調器116は当該フィードバックに基づいて光源111内の面発光レーザ素子1のレーザ光を変調する。
図13は、CPTに関連する原子エネルギー準位の構造例を示す図である。二つの基底準位から励起準位に電子が同時に励起されると、光の吸収率が低下する電磁誘導透過が発生する。本実施の形態にかかる面発光レーザ素子1は、搬送波波長が894.6nmに近いレーザ光を射出する。搬送波波長は、面発光レーザ素子1の温度又は出力を変化させることによりチューニングすることができる。温度や出力を上げると、搬送波波長は長波長側にシフトする。搬送波波長のチューニングには温度変化を利用することが好ましい。波長の温度依存性は0.05nm/℃程度である。
図14は、レーザ光を変調した際に生じるサイドバンドの例を示す図である。レーザ光に変調をかけることにより搬送波波長の両側にサイドバンドが発生する。本例では、Cs原子の固有振動数である9.2GHzに対応するように、搬送波波長とサイドバンドとの周波数差が4.6GHzとなるように変調された状態が示されている。
図15は、変調周波数と透過光量との関係の例を示す図である。励起されたCs原子ガスを透過する光の光量は、サイドバンド周波数差がCs原子の固有周波数差に一致したときに最大となる。変調器116は、光検出器115により検出される光量が最大値を保持するように、光源111の面発光レーザ素子1が射出するレーザ光を変調する。このとき取得される変調周波数は、Cs原子の固有振動数は極めて安定であるため、安定した値となる。取得された変調周波数は外部にアウトプットされ、基準周波数等として利用される。なお、CsのD1ラインの波長894.6nmの遷移を用いる場合には、光源111から射出される光の波長の範囲が894.6nm±1nmである必要がある。すなわち、893.6nm〜895.6nmの範囲の波長の光が必要となる。
なお、上記実施の形態においては、CsのD1ラインの波長を用いたが、CsのD2ラインの波長852.3nmを用いることもできる。また、アルカリ金属としてRbを用いることもできる。Rbを用いる場合には、そのD1ラインの波長795.0nm又はD2ラインの波長780.2nmの遷移を用いることができる。面発光レーザ11の活性層52の材料組成をこれらの波長に応じて設計することができる。87Rbを用いる場合には3.4GHz、85Rbを用いる場合には1.5GHzでレーザ光を変調させればよい。これらの波長(852.3nm、795.0nm、又は780.2nm)を用いる場合にも、光源111から射出される光の波長の範囲は、これらの波長±1nmである必要がある。すなわち、CsのD2ラインを利用する場合には851.3nm〜853.3nmの範囲の波長の光が必要となる。また、RbのD1ラインを利用する場合には794.0nm〜796.0nmの範囲の波長の光が必要となる。また、RbのD2ラインを利用する場合には779.2nm〜781.2nmの範囲の波長の光が必要となる。
上記本実施の形態にかかる原子発振器101によれば、光源111に第1又は第2の実施の形態にかかる面発光レーザ素子1が用いられるため、高い品質のレーザ光に基づいて正確な周波数を取得することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記実施の形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図するものではない。この新規な実施の形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態及びその変形は発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 面発光レーザ素子
11 面発光レーザ
11A 第1の面発光レーザ
11B 第2の面発光レーザ
11C 第3の面発光レーザ
11D 第4の面発光レーザ
21 半導体基板
22 下部ブラッグ反射鏡
23 共振器
24 上部ブラッグ反射鏡
25,91 波長調整領域
26 コンタクト層
27 上部電極
28 下部電極
29 エッチング領域
30 保護層
31 ポリイミド層
32 射出口
41 第1の発光領域
42 第2の発光領域
43 第3の発光領域
44 第4の発光領域
45 第1の電極パッド
46 第2の電極パッド
47 第3の電極パッド
48 第4の電極パッド
51 下部スペーサ層
52 活性層
53 上部スペーサ層
55,95 下部位相調整層
56,96 上部位相調整層
61,97 第1の波長調整層
62,98 第2の波長調整層
70 レジスト
81 界面
85 低屈折率層
86 高屈折率層
101 原子発振器
111 光源
112 コリメートレンズ
113 λ/4波長板
114 アルカリ金属セル
115 光検出器
116 変調器
特開2013−138176号公報

Claims (6)

  1. 下部半導体反射鏡と、
    前記下部半導体反射鏡よりレーザ光の射出口に近い位置に配置された上部半導体反射鏡と、
    前記下部半導体反射鏡と前記上部半導体反射鏡との間に配置され、光を共振させる共振器と、
    前記上部半導体反射鏡内に形成され、前記光の波長を調整する波長調整領域と、
    前記上部半導体反射鏡の前記射出口側に形成されたコンタクト層と、
    を備え、
    前記上部半導体反射鏡は、低屈折率層と高屈折率層とが交互に積層されて構成され、
    前記波長調整領域は、前記高屈折率層が置き換えられることにより構成され、
    前記波長調整領域は、インジウムを含み、AlGaInPを主成分とする第1の波長調整層と、インジウムを含まず、AlGaAsを主成分とする第2の波長調整層とを含み、
    λを前記レーザ光の波長、Nを1以上の整数、Mを1以上N以下の整数とするとき、
    前記波長調整領域の光学的厚さは、(2N+1)×λ/4により算出され、
    前記波長調整領域の下端部から前記第1の波長調整層および前記第2の波長調整層の積層方向中心位置までの光学的厚さは、M×λ/2により算出され、
    前記第1の波長調整層の厚さは、前記第2の波長調整層の厚さより薄い、
    面発光レーザ素子。
  2. 下部半導体反射鏡と、
    前記下部半導体反射鏡よりレーザ光の射出口に近い位置に配置された上部半導体反射鏡と、
    前記下部半導体反射鏡と前記上部半導体反射鏡との間に配置され、光を共振させる共振器と、
    前記上部半導体反射鏡内に形成され、前記光の波長を調整する波長調整領域と、
    前記上部半導体反射鏡の前記射出口側に形成されたコンタクト層と、
    を備え、
    前記上部半導体反射鏡は、低屈折率層と高屈折率層とが交互に積層されて構成され、
    前記波長調整領域は、前記低屈折率層が置き換えられることにより構成され、
    前記波長調整領域は、インジウムを含み、AlGaInPを主成分とする第1の波長調整層と、インジウムを含まず、AlGaAsを主成分とする第2の波長調整層とを含み、
    λを前記レーザ光の波長、Nを1以上の整数、Mを0以上(N−1)以下の整数とするとき、
    前記波長調整領域の光学的厚さは、(2N+1)×λ/4により算出され、
    前記波長調整領域の下端部から前記第1の波長調整層および前記第2の波長調整層の積層方向中心位置までの光学的厚さは、(2M+1)×λ/4により算出され、
    前記第1の波長調整層の厚さは、前記第2の波長調整層の厚さより薄い、
    面発光レーザ素子。
  3. 前記第1の波長調整層及び前記第2の波長調整層の1層あたりの光学的厚さは、0.1λ以下である、
    請求項又はに記載の面発光レーザ素子。
  4. 互いに厚さが異なる複数の前記波長調整領域を含み、
    複数の前記波長調整領域間において、前記第1の波長調整層又は前記第2の波長調整層の層数が異なっている、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の面発光レーザ素子。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の面発光レーザ素子を含む光源と、
    アルカリ金属を封入した封入部と、
    前記光源から射出され前記封入部を透過した光の光量を検出する検出部と、
    検出された前記光量に基づいて、前記アルカリ金属が電磁誘起透過状態を維持するように前記面発光レーザ素子から射出されるレーザ光を変調する変調部と、
    を備える原子発振器。
  6. 前記アルカリ金属は、ルビジウム又はセシウムである、
    請求項に記載の原子発振器。
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