JP6852138B2 - ガス漏れ防止装置、ガス漏れ防止方法、およびガス漏れ防止プログラム - Google Patents
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Description
ガス漏れは人命に関わるため、事前にガス漏れをできる限り防ぐことが重要である。現状では、事前のガス漏れ防止対応として、ガス設備の安全点検が4年に1度実施されている。しかしながら、4年に1度の安全点検だけでは万全ではない可能性がある。
ガス管種別ごとの利用年数に基づくガス漏れの危険度を表す危険度情報と、単位ごとのガス管の状況を表すガス管状況情報とを用いて、利用者が利用している対象ガス管のうち世帯単位あるいは地域単位で点検が必要なガス管に対応する危険度情報を可視化した作業者用画面を表示するガス管状況表示部と、
利用者から、前記点検が必要なガス管の点検を要求する点検要求を受け付け、前記点検が必要なガス管の点検を指示する点検指示を出力する指示部と、
前記点検が必要なガス管の点検結果を取得し、前記点検結果に基づいて前記危険度情報と前記ガス管状況情報とを更新する情報更新部とを備えた。
前記危険度情報とガス管状況情報とに基づいて、前記対象ガス管の点検の要否を判定する判定部と、
点検が必要であると判定された対象ガス管に対応するガス料金情報に、点検が必要であることを警告する警告情報を含んで出力する警告表示指示部とを備えた。
前記点検が必要なガス管に対応する世帯あるいは地域を注意世帯として抽出した注意世帯一覧と、前記注意世帯ごとの危険度を可視化した前記作業者用画面を表示する。
前記危険度情報をガス管種別ごとに、利用年数に応じた危険度としてグラフ表示し、前記注意世帯ごとの危険度を、前記ガス管種別ごとの危険度を示すグラフ上にプロットする。
前記点検結果に基づいて、前記対象ガス管について修理の必要度を評価した評価結果を表す修理評価画面を表示する修理評価表示部を備え、
前記指示部は、
前記修理評価画面を参照した前記利用者から、前記対象ガス管の修理を要求する修理要求を受け付け、前記対象ガス管の修理を指示する修理指示を出力し、
前記情報更新部は、
前記対象ガス管の修理の実績を表す実績データを取得し、前記実績データに基づいて前記危険度情報と前記ガス管状況情報とを更新する。
前記修理要求を受け付ける修理要求ボタンを前記修理評価画面に表示する。
ガス管状況表示部が、ガス管種別ごとの利用年数に基づくガス漏れの危険度を表す危険度情報と、単位ごとのガス管の状況を表すガス管状況情報とを用いて、利用者が利用している対象ガス管のうち世帯単位あるいは地域単位で点検が必要なガス管に対応する危険度情報を可視化した作業者用画面を表示し、
指示部が、利用者から、前記点検が必要なガス管の点検を要求する点検要求を受け付け、前記点検が必要なガス管の点検を指示する点検指示を出力し、
情報更新部が、前記点検が必要なガス管の点検結果を取得し、前記点検結果に基づいて前記危険度情報と前記ガス管状況情報とを更新する。
ガス管種別ごとの利用年数に基づくガス漏れの危険度を表す危険度情報と、単位ごとのガス管の状況を表すガス管状況情報とを用いて、利用者が利用している対象ガス管のうち世帯単位あるいは地域単位で点検が必要なガス管に対応する危険度情報を可視化した作業者用画面を表示するガス管状況表示処理と、
利用者から、前記点検が必要なガス管の点検を要求する点検要求を受け付け、前記点検が必要なガス管の点検を指示する点検指示を出力する指示処理と、
前記点検が必要なガス管の点検結果を取得し、前記点検結果に基づいて前記危険度情報と前記ガス管状況情報とを更新する情報更新処理と
をコンピュータであるガス漏れ防止装置に実行させる。
***構成の説明***
図1を用いて、本実施の形態に係るガス漏れ防止装置100の構成を説明する。
ガス漏れ防止装置100は、ガスを供給するガス会社が、保安指令システムにより過去に蓄積されたガス管状況の情報といったデータを用いて、事前にガス漏れの発生を防ぐことを支援する装置である。ガス漏れ防止装置100は、ガス管を利用する利用者の利用者端末、および、ガス管を点検あるいは修理する作業者の作業者端末に、各種の情報画面を表示することによりガス漏れ発生防止の支援を効果的に行う。なお、本実施の形態では、ガス漏れ防止装置100が1つの装置であるものとして説明する。しかし、ガス漏れ防止装置は、1つの装置でなく、複数の装置から構成されたシステムでもよい。
プロセッサ910は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ910の具体例は、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
補助記憶装置922は、データを保管する記憶装置である。補助記憶装置922の具体例は、HDDである。また、補助記憶装置922は、SD(登録商標)メモリカード、CF、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVDといった可搬の記憶媒体であってもよい。なお、HDDは、Hard Disk Driveの略語である。SD(登録商標)は、Secure Digitalの略語である。CFは、CompactFlash(登録商標)の略語である。DVDは、Digital Versatile Diskの略語である。
出力インタフェース940は、ディスプレイといった出力機器のケーブルが接続されるポートである。出力インタフェース940は、具体的には、USB端子またはHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)端子である。ディスプレイは、具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)である。ガス漏れ防止装置100は、出力インタフェース940を介して、点検指示33あるいは修理指示39といった情報を出力機器に出力する。
なお、ガス漏れ防止装置100は、通信装置950を介して、点検指示33あるいは修理指示39といった情報を作業者端末に送信してもよい。
ガス漏れ防止プログラムは、プロセッサ910に読み込まれ、プロセッサ910によって実行される。メモリ921には、ガス漏れ防止プログラムだけでなく、OS(Operating System)も記憶されている。プロセッサ910は、OSを実行しながら、ガス漏れ防止プログラムを実行する。ガス漏れ防止プログラムおよびOSは、補助記憶装置922に記憶されていてもよい。補助記憶装置922に記憶されているガス漏れ防止プログラムおよびOSは、メモリ921にロードされ、プロセッサ910によって実行される。なお、ガス漏れ防止プログラムの一部または全部がOSに組み込まれていてもよい。
ガス漏れ防止プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に格納されて提供されてもよい。また、ガス漏れ防止プログラムは、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
危険度情報171は、ガス管種別ごとの利用年数に基づくガス漏れの危険度を表している。図2では、危険度情報171では、ポリエチレン管、被覆鋼管、および白管といったガス管種別ごとに、利用年数に応じた危険域がガス漏れの危険度としてグラフ化されている。あるいは、危険度情報171は、ガス管種別ごとに、危険域のボーダーラインを表す利用年数が、ガス漏れの危険度として設定されていてもよい。なお、利用年数は、ガス管の埋設年数ともいう。
危険度情報171は、ガス会社において過去から蓄積されている保安指令データおよびアーカイブデータから生成される情報である。そして、ガス管の点検結果、あるいは、修理の実績データを用いて、危険度情報171は逐次更新される。また危険度情報171は、ガス管種別ごとの利用年数に基づくガス漏れの危険度を表す研究データなどが他から入手できれば、そのデータを用いて構成してもよい。
ガス管状況情報172は、単位ごとのガス管の状況を表す。ガス管状況情報172は、単位ごとのガス管として、世帯ごとのガス管、あるいは、地域ごとのガス管の状況を表す。図3では、ガス管状況情報172は、世帯ごとのガス管の状況を表している。ガス管状況情報172には、単位名721、ガス管種別722、利用年数723、最終点検日724、最終修理交換日725、およびその他726といった情報が設定されている。例えば、D世帯では、2017年3月20日にガス管を交換したため、利用年数が1年4か月と短くなっている。また、ガス管を交換した後、未点検であるため、最終点検日には未点検を意味するハイフンが設定されている。
ガス管状況情報172は、ガス会社において過去から蓄積されている保安指令データおよびアーカイブデータから生成される情報である。そして、ガス管の点検結果、あるいは、修理の実績データを用いて、ガス管状況情報172は逐次更新される。
図4は、本実施の形態に係るガス漏れ防止処理S100を示すフロー図である。
図5は、本実施の形態に係るガス漏れ防止処理S100の具体例を示すシーケンス図である。
図4と図5を用いて、本実施の形態に係るガス漏れ防止処理S100について説明する。
具体的には、判定部110は、ガス管状況情報172を参照し、該当の単位名721の利用年数が危険域であるかどうか、かつ、最終点検日または最終交換日からの経過期間が閾値を超えているかどうかに基づき点検が必要なガス管か否かを判定する。閾値は例えば、2年、3年、あるいはその他の期間でも構わない。
印刷部門が利用者に配布されるガス料金表を作成する際、判定部110により要点検と判定されたガス管に対応するガス料金表には、警告情報351が表示される。また、判定部110により点検が不要と判定されたガス管に対応するガス料金表には、警告情報351は表示されない。
図6において、上段は、警告情報351を表示しないガス料金表である。また、下段は、警告情報を表示したガス料金表である。ガス料金表には、「至急点検が必要です!!」との警告情報が表示されている。また、警告表示指示部120は、ガス料金表にガス管情報を参照するためのURL(Uniform Resource Locator)を表示することを指示してもよい。また、URLを表すQRコード(登録商標)を表示することを指示してもよい。
通常、利用者は、ガス料金表を毎月チェックする。その際、点検が必要なガス管についてガス料金表に警告情報を表示することにより、利用者に効率的に注意喚起することができる。
ガス管状況画面31は、対象ガス管の状況として、ガス管種別311と、利用年数312(埋設年数)と、修理の有無313と、ガス漏れ危険度315とを含む情報を可視化した画面である。
図7のガス管状況画面31では、横軸を埋設年数とし、縦軸をガス漏れ危険度315としたグラフを表示している。そのグラフ上に、ガス会社において管理しているガス管をプロットしている。プロットされている各○は、ガス漏れ発生と、点検済みと、未点検とを異なる模様あるいは配色で表している。さらに、表示要求36の送信元の利用者(お客さま)のガス管、すなわち対象ガス管は、他の○より大きい○でプロットされている。
また、ガス管状況画面31では、情報を閲覧したい○を選択すると、その○についての修理の有無313、地域314、および埋設年数が表示される。特に、お客さまのガス管の○の場合には、ガス管評価316として、現在のガス管の状況と点検の必要性の有無を表示する。
また、ガス管状況表示部130は、ガス管状況画面31を参照した利用者の利用者端末から、対象ガス管の点検を要求する点検要求32を受け付ける点検要求ボタン317をガス管状況画面31に表示してもよい。これにより、点検の必要性を感じた利用者が、直ちに点検を要求することができ、効率的なガス漏れ防止の支援を実現することができる。
ステップS105において、指示部150は、ガス管状況画面31を参照した利用者の利用者端末から、対象ガス管の点検を要求する点検要求32を受け付け、対象ガス管の点検を指示する点検指示33を出力する。
図5では、利用者であるお客さまが点検を依頼すると判断すると、センター担当者が作業者に点検の指示を出す流れになっている。しかし、本実施の形態では、利用者であるお客さまが点検要求ボタン317を押下すると、点検要求32がガス漏れ防止装置100に送信される。そして、指示部150が、出力インタフェース940を介して、点検指示33を出力することにより、作業者に点検の指示が通知される。本実施の形態では、このように自動的に作業者に点検の指示が通知されるので、人件費の削減になる。
ステップS107において、情報更新部160は、点検結果34に基づいて危険度情報171とガス管状況情報172とを更新する。具体的には、ステップS104で点検要求32が送信されたとき、最終点検日や点検対応者名の更新、またはお客様の依頼に基づく点検であることを示す情報や点検依頼受付日付を登録する。あるいは、点検の際に見つけた不具合情報の反映といった内容の更新を行う。
またステップS104で点検要求32が送信されなかったとき、ガス管状況画面31を表示したものの点検依頼を受け付けなかったことを示す情報やその日付を登録する。この情報を登録することにより、ガス管状況画面31を閲覧したもののお客様の意思で点検依頼しなかったことを記録として残すことができる。記録として残すことで、該当の単位名721を要注意対象として抽出することが可能となり、将来的に故障した際にお客様に注意喚起したものの点検に至らなかった結果を記憶として残すことができる。
図8では、点検結果371と修理の必要度372とを可視化した画面が修理評価画面37として表示される。点検結果371は、点検結果34に基づいて生成される。点検結果371は、点検項目番号と点検項目と点検の結果とから構成された表である。また、修理の必要度372では、修理の必要度を、問題なし、様子見、修理が必要、交換が必要、および至急交換が必要、の5段階に分けた矩形図形が表示される。そして、点検結果371から対象ガス管がどの段階であるかが矩形図形上に表されている。なお、点検結果371および修理の必要度372の表示の仕方については、表形式および矩形図形の段階方式でなくてもよく、点検結果371および修理の必要度372の内容が分かればどのような形式でもよい。
また、修理評価表示部140は、点検結果34に基づき生成した修理評価画面37を参照した利用者の利用者端末から、対象ガス管の修理を要求する修理要求38を受け付ける修理要求ボタン373を修理評価画面37に表示してもよい。これにより、修理の必要性が感じた利用者が、直ちに修理を要求することができ、効率的なガス漏れ防止の支援を実現することができる。
ステップS110において、指示部150は、修理評価画面37を参照した利用者の利用者端末から、対象ガス管の修理を要求する修理要求38を受け付け、対象ガス管の修理を指示する修理指示39を出力する。
図5では、利用者であるお客さまが修理を依頼すると判断すると、センター担当者が作業者に修理の指示を出す流れになっている。しかし、本実施の形態では、利用者であるお客さまが修理要求ボタン373を押下すると、修理要求38がガス漏れ防止装置100に送信される。そして、指示部150が、出力インタフェース940を介して、修理指示39を出力することにより、作業者に修理の指示が通知される。本実施の形態では、このように自動的に作業者に修理の指示が通知されるので、人件費の削減になる。
ステップS112において、修理要求38が送信されたとき、情報更新部160は、実績データ40に基づいて危険度情報171とガス管状況情報172とを更新する。ガス管の修理後は、最終修理交換年数を更新する。ガス管の交換後には、最終修理交換年数を更新するとともに、利用年数を0にリセットする、あるいは、ガス管種別を変更するといった更新が行われる。
また修理要求38が送信されなかったとき、点検依頼はあったものの修理は受け付けなかったことを示す情報やその日付を登録する。この情報を登録することにより、お客様の意思で修理依頼しなかったことを記録として残すことができる。記録として残すことで、該当の単位名721を要注意対象として抽出することが可能となり、将来的に故障した際にお客様に注意喚起したものの修理に至らなかった結果を記憶として残すことができる。
<変形例1>
図9は、本実施の形態の変形例に係る作業者用画面42の一例である。
本実施の形態では、ガス管状況表示部130は、利用者に点検を促すガス管状況画面31を、WEBサイトからの表示要求36により表示している。さらに、作業者向けに、エリア単位または世帯単位での注意世帯を表示する作業者用画面42を表示してもよい。
例えば、作業者用画面42は、図4のステップS101において判定部110が作成してもよい。つまり、判定部110は、各ガス管について点検が必要か否かを判定するとともに、点検が必要なガス管に対応する世帯を注意世帯として注意世帯一覧421を生成する。作業者用画面42では、エリアごとに抽出された注意世帯が注意世帯一覧421として表示される。また、注意世帯一覧421において世帯名が選択されると、選択された世帯の詳細情報422が表示される。さらに、危険度情報171上に、注意世帯一覧421の各世帯をプロットした危険域情報423が表示される。また、利用者が点検を利用したいとの意思を示した場合に、直ちに点検要求32を送信できるように、調査依頼424のボタンが表示される。
変形例1において、判定部110が、ステップS101で作業者用画面42を作成した場合、ガス管状況表示部130は、ステップS103で判定部110により作成された作業者用画面42の情報、すなわち注意世帯一覧421の情報を用いて、ガス管状況画面31を作成すれば良い。
<変形例2>
図4を用いて説明したステップS102では、警告情報351は定期的に(例えば月次)印刷するガス料金表の印刷情報に含めるとした。利用者端末に対して、ガス料金表を通信装置950からネットワーク経由で提供する場合、図6に示した警告情報351もネットワーク経由で提供するように構成することができる。また利用者端末に対してメールを用いて、ガス料金表と警告情報351とを送信するように構成することもできる。つまりこの場合、点検が必要であると判定された対象ガス管に対応するガス料金情報に、点検が必要であることを警告する警告情報を含んで情報を生成し、ネットワークなどを用いて、利用者端末に送信する。
<変形例3>
ステップS101で説明した対象ガス管の点検の要否判定処理と、ステップS103で説明したガス漏れ危険度315の判定処理について、変形例を説明する。危険度情報171は、ガス管種別ごとに利用年数に基づくガス漏れ危険度を設定している。変形例として、危険度情報171に記録される危険度判定のパラメータとして、利用年数に、前回修理からの経過日数、土壌の状況、気候、あるいは地域特有の傾向といった各種情報を加えるように構成してもよい。その場合ステップS101で既にステップS103と同じ処理を実施することになるため、ステップS103のガス漏れ危険度315の判定処理は、省略できる。
本実施の形態では、ガス漏れ防止装置100において、判定部110と警告表示指示部120とガス管状況表示部130と修理評価表示部140と指示部150と情報更新部160の機能がソフトウェアで実現される。しかし、判定部110と警告表示指示部120とガス管状況表示部130と修理評価表示部140と指示部150と情報更新部160の機能がハードウェアで実現されてもよい。
電子回路は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略語である。FPGAは、Field−Programmable Gate Arrayの略語である。
ガス漏れ防止装置100の機能要素は、1つの電子回路で実現されてもよいし、複数の電子回路に分散して実現されてもよい。
別の変形例として、ガス漏れ防止装置100の機能要素の一部の機能が電子回路で実現され、残りの機能がソフトウェアで実現されてもよい。
図10は、本実施の形態に係るガス漏れ防止装置100の効果を説明する図である。
比較例では、ガス漏れ発生時に、保安指令システムが通報を受け付け、通報情報を保安指令データサーバに登録する。そして、作業車が出動し、現場で調査・修理を実施する。そして、保安指令システムが調査・修理結果を保安指令データサーバに登録する。最終的には、保安指令データサーバに登録されたデータは、集積され、アーカイブサーバに登録される。
図10の分析用データサーバは、本実施の形態に係るガス漏れ防止装置100の一例である。分析用データサーバは、保安指令データサーバおよびアーカイブサーバからデータを収集し、記憶部に記憶する。そして、分析用データサーバは、記憶部に記憶したデータを見える化し、傾向分析を行う。本実施の形態では、可視化した情報を用いて、利用者に点検および修理の必要性を示し、利用者による点検および修理の依頼を増加させることにより、ガス漏れの発生を防ぐ支援を行っている。しかし、その他にも、地域別のガス漏れ件数の推移などから、傾向分析を行うことにより、予知・対策を充実させ、出動・発生件数の減少、分析・対策の時間確保につなげてもよい。
また利用者にとっても、例えば図6に示したガス管状況画面31や図8に示した修理評価画面37を閲覧することにより、自分が利用しているガス管がどの程度ガス漏れの危険度が高いのか、点検や修理がどの程度必要なのかを他のデータと比較して、客観的に一目で理解することができる効果がある。
また、実施の形態1のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、この実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、この実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
すなわち、実施の形態1では、実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
Claims (8)
- ガス管種別ごとの利用年数に基づくガス漏れの危険度を表す危険度情報と、単位ごとのガス管の状況を表すガス管状況情報とを用いて、利用者が利用している対象ガス管のうち世帯単位で点検が必要なガス管に対応する危険度情報を可視化した作業者用画面を表示するガス管状況表示部と、
利用者から、前記点検が必要なガス管の点検を要求する点検要求を受け付け、前記点検が必要なガス管の点検を指示する点検指示を出力する指示部と、
前記点検が必要なガス管の点検結果を取得し、前記点検結果に基づいて前記危険度情報と前記ガス管状況情報とを更新する情報更新部と
を備えたガス漏れ防止装置。 - 前記ガス漏れ防止装置は、
前記危険度情報とガス管状況情報とに基づいて、前記対象ガス管の点検の要否を判定する判定部と、
点検が必要であると判定された対象ガス管に対応するガス料金情報に、点検が必要であることを警告する警告情報を含んで出力する警告表示指示部と
を備えた請求項1に記載のガス漏れ防止装置。 - 前記ガス管状況表示部は、
前記点検が必要なガス管に対応する世帯を注意世帯として抽出した注意世帯一覧と、前記注意世帯ごとの危険度を可視化した前記作業者用画面を表示する請求項1または請求項2に記載のガス漏れ防止装置。 - 前記ガス管状況表示部は、
前記危険度情報をガス管種別ごとに、利用年数に応じた危険度としてグラフ表示し、前記注意世帯ごとの危険度を、前記ガス管種別ごとの危険度を示すグラフ上にプロットする請求項3に記載のガス漏れ防止装置。 - 前記ガス漏れ防止装置は、
前記点検結果に基づいて、前記対象ガス管について修理の必要度を評価した評価結果を表す修理評価画面を表示する修理評価表示部を備え、
前記指示部は、
前記修理評価画面を参照した前記利用者から、前記対象ガス管の修理を要求する修理要求を受け付け、前記対象ガス管の修理を指示する修理指示を出力し、
前記情報更新部は、
前記対象ガス管の修理の実績を表す実績データを取得し、前記実績データに基づいて前記危険度情報と前記ガス管状況情報とを更新する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のガス漏れ防止装置。 - 前記修理評価表示部は、
前記修理要求を受け付ける修理要求ボタンを前記修理評価画面に表示する請求項5に記載のガス漏れ防止装置。 - ガス管状況表示部が、ガス管種別ごとの利用年数に基づくガス漏れの危険度を表す危険度情報と、単位ごとのガス管の状況を表すガス管状況情報とを用いて、利用者が利用している対象ガス管のうち世帯単位で点検が必要なガス管に対応する危険度情報を可視化した作業者用画面を表示し、
指示部が、利用者から、前記点検が必要なガス管の点検を要求する点検要求を受け付け、前記点検が必要なガス管の点検を指示する点検指示を出力し、
情報更新部が、前記点検が必要なガス管の点検結果を取得し、前記点検結果に基づいて前記危険度情報と前記ガス管状況情報とを更新するガス漏れ防止方法。 - ガス管種別ごとの利用年数に基づくガス漏れの危険度を表す危険度情報と、単位ごとのガス管の状況を表すガス管状況情報とを用いて、利用者が利用している対象ガス管のうち世帯単位で点検が必要なガス管に対応する危険度情報を可視化した作業者用画面を表示するガス管状況表示処理と、
利用者から、前記点検が必要なガス管の点検を要求する点検要求を受け付け、前記点検が必要なガス管の点検を指示する点検指示を出力する指示処理と、
前記点検が必要なガス管の点検結果を取得し、前記点検結果に基づいて前記危険度情報と前記ガス管状況情報とを更新する情報更新処理と
をコンピュータであるガス漏れ防止装置に実行させるガス漏れ防止プログラム。
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