JP6851760B2 - 基礎杭の施工結果管理方法、基礎杭の施工結果管理システム - Google Patents
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Description
また、オペレータ室のパソコン以外に、現場担当者(地上に居る)がスマートフォン(パソコン)により一つの杭穴毎に、使用する既製杭の仕様(杭種、杭径、杭長、品質など)を設計データと実際に使用する既製杭が一致しているかどうかを確認して、使用した既製杭の画像データとともに、施工管理用のサーバに送信して保存されていた(特許文献3)。また、オペレータ室のパソコンのデータも同様に施工管理用のサーバに送信して保存され、施工終了後には、これらサーバに保存されたデータから施工完了報告書を作成する提案もなされていた(特許文献3)。
このようなシステムにより、現場作業者の負担を軽減して、設計仕様に合わせた正確な施工を実現させていた。
(1) 一つの杭穴の掘削中に、以下の確認データが「施工実施端末」に保存される。
計測された掘削した杭穴の口径および深さのデータが、予め設計した深度まで掘削したデータであることを確認して、「杭穴深さ確認データ」とされる。
測定された掘削ヘッドの掘削抵抗値のデータが、杭穴の底部が予め設定した支持地盤に到達したデータであることを確認して、「支持地盤確認データ」とされる。
測定された杭穴に注入したコンクリートやセメントミルク類の注入深度毎の注入量のデータが、予め設定した総注入量を満たしているデータであることを確認して、「セメントミルク類確認データ」とされる。
(2) 前記一つの杭穴を構築する際に、前記「杭穴深さ確認データ」「支持地盤確認データ」「セメントミルク類確認データ」が「施工実施端末」に保存される。
(3) 前記各保存データが、
データ作成後順次に、あるいは、前記総ての保存データが一つの杭穴で基礎杭を構築した後直ちに、
「施工実施端末」から「施工結果管理サーバ」に転送され、転送されると同時に、転送された保存データが「施工実施端末」から削除される。
(4) 前記「関係者端末」は閲覧のみが許可されるように設定され、かつ施主閲覧端末、設計監理者閲覧端末、ゼネコン閲覧端末、公的機関端末の少なくとも1つの端末から構成される。
(5) 前記各工程において、前記「施工結果管理サーバ」に転送され、記憶手段に保存された前記各保存データに改変が生じた場合には、少なくとも前記「関係者端末」に警告を発生させる。
(1) 一つの杭穴の掘削中に、以下の確認データが「施工実施端末」に保存される。
測定された掘削した杭穴の深さのデータが、予め設計した深度まで掘削したデータであることを確認して、「杭穴深さ確認データ」とされる。
測定された掘削ヘッドの掘削抵抗値のデータが、杭穴の底部が予め設定した支持地盤に到達したことを確認して、「支持地盤確認データ」とされる。
測定された杭穴の底部に注入したセメントミルク類の注入深度毎の注入量のデータが、予め設定した総注入量を満たしているデータであることを確認し、「セメントミルク類確認データ」とされる。
(2) 前記一つの杭穴内に、既製杭を埋設する際に、以下の確認データが「施工実施端末」に保存される。
予め決められた仕様の既製杭を、必要本数連結して、測定された連結した既製杭の埋設深度のデータが、前記既製杭の埋設深度が予め設定した位置と一致しているデータであることを確認して、「既製杭確認データ」とされる。
(3) 前記各保存データが、データ作成後順次に、
あるいは、前記総ての保存データが一つの杭穴で基礎杭を構築した後直ちに、
「施工実施端末」から「施工結果管理サーバ」に転送され、転送されると同時に、転送された保存データが「施工実施端末」から削除される。
(4) 前記「関係者端末」は閲覧のみが許可されるように設定され、かつ施主閲覧端末、設計監理者閲覧端末、ゼネコン閲覧端末、公的機関端末の少なくとも1つの端末から構成される。
(5) 前記各工程において、前記「施工結果管理サーバ」に転送され、記憶手段に保存された前記各保存データに改変が生じた場合には、少なくとも前記「関係者端末」に警告を発生させる。
(1) 一つの杭穴掘削中に、「施工品質管理サーバ」からの設計データが「施工実施端末」に表示され、以下の確認データが「施工実施端末」に保存される。
計測された時刻毎の掘削ヘッドの深さ位置のデータが、予め設計した深度まで掘削したことを確認して、前記掘削ヘッドの深さデータ、設計した深度データおよび両データが一致していることが確認されたデータとを含む「杭穴深さ確認データ」とされる。
計測された掘削した杭穴の少なくとも底部の外径のデータが、予め設計した杭穴の同深度の外径データと一致していることが確認され、前記掘削した杭穴の外径データ、設計した杭穴の外径データおよび両データが一致していることが確認されたデータとを含む「杭穴外径確認データ」とされる。
測定された杭穴の深さ毎の掘削ヘッドの積算電流値のデータが、予め調査したその位置での深さ毎のN値データと比較することにより杭穴の底部が支持地盤に到達したデータであることを確認して、杭穴の深さ毎の積算電流値データ、その位置での深さ毎のN値データおよび両データが一致していることが確認されたデータとを含む「支持地盤確認データ」とされる。
測定された杭穴の前記根固め部に注入したセメントミルク類の注入深度毎の注入量のデータが、予め設定した注入深さ毎の注入量および総注入量を満たしているデータであることを確認して、根固め部の深さ毎のセメントミルク類を注入した分量データ、予め設定した根固め部の深さ毎のセメントミルク類の注入量データおよび両データが一致していることが確認されたデータとを含む「根固め部セメントミルク類確認データ」とされる。
測定された杭穴の軸部に注入したセメントミルク類の注入深度毎の注入量のデータが、予め設定した注入深さ毎の注入量および総注入量を満たしているデータであることを確認して、軸部の深さ毎のセメントミルク類を注入した分量データ、予め設定した根固め部の深さ毎のセメントミルク類の注入量データおよび両データが一致していることが確認されたデータとを含む「軸部セメントミルク類確認データ」とされる。
(2) 前記一つの杭穴内に、既製杭を埋設する際に、以下の確認データが「施工実施端末」に保存される。
予め決められた仕様の既製杭を、必要本数連結して、計測された連結した既製杭の埋設深度のデータが、前記既製杭の埋設深度が予め設定した前記根固め部内の設定位置と一致しているデータであることを確認して、
測定した既製杭の埋設深度データ、予め設定した杭穴の埋設深度データおよび両データが一致していることが確認されたデータを含む「既製杭確認データ」とされる。
(3) 前記各保存データが、データ作成後順次に、
あるいは、前記総ての保存データが一つの杭穴で基礎杭を構築した後直ちに、
「施工実施端末」から「施工結果管理サーバ」に転送され、転送されると同時に、転送した保存データが「施工実施端末」から削除される。
(4) 前記「関係者端末」は閲覧のみが許可されるように設定され、かつ施主閲覧端末、設計監理者閲覧端末、ゼネコン閲覧端末、公的機関端末の少なくとも1つの端末から構成される。
(5) 前記各工程において、前記「施工結果管理サーバ」に転送され、記憶手段に保存された前記各保存データに改変が生じた場合には、少なくとも前記「関係者端末」に警告を発生させる。
(1) 「施工実施端末」は、一つの杭穴掘削中に、以下の各「確認データ」を保存する機能を備える。
計測された掘削した杭穴の深さのデータが、予め設計した深度まで掘削したデータであることが確認された後、「杭穴深さ確認データ」として保存される。
測定された掘削ヘッドの掘削抵抗値のデータが、杭穴の底部が予め設定した支持地盤に到達したデータであることが確認された後、「支持地盤確認データ」として保存される。
測定された杭穴の底部に注入したセメントミルク類の注入深度毎の注入量のデータが、予め設定した総注入量を満たしているデータであることが確認された後、「セメントミルク類確認データ」として保存される。
予め決められた仕様の既製杭を必要本数連結して、測定された連結した既製杭の埋設深度のデータが、前記既製杭の埋設深度が予め設定した位置と一致しているデータであることが確認された後、「既製杭確認データ」として保存される。
(2) 「施工実施端末」は、前記各「確認データ」が、データ作成後順次に、あるいは、前記総ての「確認データ」が一つの杭穴で基礎杭を構築した後直ちに、あるいは、一つの施工現場で総ての基礎杭を構築した後直ちに、
前記「施工実施端末」から「施工結果管理サーバ」に転送する機能を備える。
(3) 「施工実施端末」は、前記各「確認データ」を前記「施工結果管理サーバ」に転送すると同時に、転送した「確認データ」を前記「施工実施端末」から削除する機能を備える。
(4) 前記「施工結果管理サーバ」は、「施工実施端末」から転送された各「確認データ」を、書き換え不可能な状態にして記憶手段に保存し、許可した現場関係人端末から閲覧のみ可能とする機能を備える。
(5) 前記「施工結果管理サーバ」は、前記「確認データ」が、各許可接続端末あるいは不法接続端末から改変されていないことを「サーバ監視システム」により監視させる機能を備える。
(4) 前記「関係者端末」は、施主閲覧端末、設計監理者閲覧端末、ゼネコン閲覧端末、公的機関端末の少なくとも1つの端末から構成され、かつ閲覧のみが許可される機能を備える。
(5) 前記「「施工結果管理サーバ」は記憶手段に保存された前記各保存データに改変が生じた場合には、少なくとも前記「関係者端末」に警告を発生させる機能を備える。
また、施工実施端末から設計データと施工データとを示す施工確認データを、施工結果管理サーバに転送して、施工結果管理サーバで改変不可能なデータとして管理するので、事後でのデータ改変を防止できる。さらに、転送と同時に施工実施端末の施工確認データは削除されるので、施工業者側での事後でのデータ改変を確実に防止できる。
「施工業者端末」は、構築現場で施工管理者が操作する「現場担当者端末40」、杭打ち機のオペレータが操作する「施工実施端末30」からなる。「現場担当者端末40」および「施工実施端末30」は、各種設計データを取り扱う「施工品質管理サーバ20」(主に施工業者の本部に設置される)に接続される。
また、基礎杭施工業者側でも閲覧のみを許可される施工業者閲覧端末48eが接続される(ず1)。
各「施工結果管理サーバA、B、C」10A、10B、10Cは、物理的に異なるコンピュータで構成する場合と、1つのコンピュータ上でソフトウエアにより区画された構成とする場合、いずれでも可能である。
施工実施端末30は、基礎杭75の構築工事を請け負う施工業者が使用するパーソナルコンピュータなどの端末であり、通常は、いわゆるノートパソコン形式で、杭打ち機64のオペレータ室65に配置される。
施工実施端末30は、通信ネットワーク50を介して施工品質管理サーバ20及び現場担当者端末40との間で情報の送受信を行う情報送受信手段32を備えている。
また、施工実施端末30は、液晶ディスプレイ等、情報の表示装置である表示手段33と、キーボードやマウス、タッチパネル等、情報の入力装置である入力手段34、情報送受信手段32でサーバ20から取得した各種情報をハードコピー等で出力する出力手段35とを備えている。
これらの各手段によって行われる情報通信が、内蔵メモリ等の記憶手段36、CPUを含む制御手段31によって制御される。
現場担当者端末40は、通信ネットワーク50を介してサーバ20、施工実施端末30との間で情報の送受信を行う情報送受信手段42を備えている。
また、現場担当者端末40は、液晶ディスプレイ等、情報の表示装置である表示手段43と、タッチパネル等、情報の入力装置である入力手段44、建築物の品質管理の対象となる杭穴70や既製杭74などを撮像する内蔵カメラなどの撮像手段45とを備えている。
これらの各手段によって行われる情報通信が、内蔵メモリ等の記憶手段46、CPUを含む制御手段41によって制御される。
(a) 施工品質管理サーバ20は、基礎杭75の施工工程の施工品質を管理するアプリケーションプログラムを備える施工品質管理用のサーバ装置である。施工品質管理サーバ20は、通信ネットワーク50を介して施工実施端末30、現場担当者端末40それぞれとの間で情報の送受信を行う情報送受信手段22を備えている。
(b) 施工品質管理サーバ20は、施工実施端末30、現場担当者端末40との間で送受信する情報を記憶する記憶手段23を備えている。
施工品質管理サーバ20は、現場情報データベース23a、杭仕様情報データベース23b、杭穴仕様情報データベース23c、点検情報データベース23dそれぞれにアクセスし、これらのデータベースから各種データを取得して、各施工工程で点検される品質項目に関する点検項目データ23fを作成する点検項目データ生成手段24を備えている。
これらの各手段によって行われる情報通信が、内蔵メモリ、CPUを含む制御手段21によって制御される。
記憶手段23は、現場情報データベース23a、既製杭仕様情報データベース23b、杭穴情報データベース23cには、以下のような各データを格納してある(図4)。
また、記憶手段23は、1本の基礎杭の施工に関して、点検される品質項目に関する点検項目データ23fが記憶されている点検情報データベース23dを備えている。点検情報データベース23dは、杭穴を掘削する工程に関する第1点検情報データベースと、その杭穴に既製杭を埋設する工程に関する第2点検データベースとを備える。
また、記憶手段23は、上述の各データベースに係るデータをもとに、各施工工程の施工品質を管理する品質管理機能を実現させるためのプログラムであるアプリケーションプログラム23eを備えている。
また、記憶手段は、施工実施端末30、現場担当者端末40から施工データが設計データと一致していることを示す確認データを保存する点検結果情報データベース23fを備えている。
施工結果管理サーバ10は、通信ネットワーク50を介して施工品質管理サーバ20、施工実施端末30、現場担当者端末40との間で情報の送受信を行う情報送受信手段12を備えている。
また、施工結果管理サーバ10は、制御手段11の液晶ディスプレイ等、情報の表示装置である表示手段13と、タッチパネル、キーボード等、情報の入力装置である入力手段14、データ取り出しあるいは印刷する出力手段15を備えている。
また、記憶手段16は、施工品質管理サーバ20、施工実施端末30、現場担当者端末40からの確認データを受け取り、施工結果確認データベース16aに施工結果確認データ16bとして保存する。
また、施工結果管理サーバ10は、施工結果確認データ16bを所定の様式に処理する報告書データ作成手段17により、施工報告書データ16cを作成して、施工結果データベース16aに保存する。施工報告書データ16cは表示手段13で表示し、あるいは出力手段15から出力するように処理されている(図2)。
また、施工結果管理サーバ10は、これらの各手段によって行われる情報通信が、内蔵メモリ等の記憶手段16、CPUを含む制御手段11によって制御される。
杭打ち機(掘削機)64のオーガ67に、掘削ヘッド62を取り付けた掘削ロッド61を取り付けて、支持地盤まで杭穴70を掘削して、杭穴底に根固め液(セメントミルク類)を注入して根固め部72を形成する(図4)。
続いて、杭打ち機(掘削機)64のオーガ67から掘削ロッド61を取り外して、既製杭74を取り付けて、杭穴70内に順次連結しながら、杭穴70内に既製杭74、74を埋設して、杭穴70の底部の根固め部72内に既製杭70の下端部を定着させて基礎杭75を構築する(図5)。
・杭穴番号
・杭穴の軸部の掘削径の設計データ
・杭穴の根固め部の深さおよび掘削径の設計データ
・杭穴の深さ設計データ
・支持地盤の設計データ
・杭穴の根固め液(セメントミルク類)の濃度・総注入量と深度毎の注入量の設計データ
・杭穴の杭周固定液(セメントミルク類)の濃度・総注入量の設計データ
を含む内容である(図3)。
「既製杭仕様データ」は、
・既製杭74の根入り長さ(既製杭74の下端深さ)データ
・1つの杭穴番号の杭穴70で使用する既製杭74の構成データ
・構成する既製杭番号データ
・その既製杭74の種類データ
・その既製杭74の杭径データ
・その既製杭74の杭長データ
・使用する継ぎ手・補強バンドのデータ
などからなる。
施工実施端末30には、少なくとも「既製杭の根入り長さ(既製杭の下端深さ)データ」について表示する。
・1つの杭穴番号の杭穴70で使用する既製杭74の構成データ
・構成する既製杭番号データ
・その既製杭74の杭種データ
・その既製杭74の杭径データ
・その既製杭74の杭長データ
・その既製杭74の品質データ
・使用する継ぎ手・補強バンドのデータ
を順次表示する。
(a) 施工中に掘削した杭穴70の深さを計測して「杭穴深さ施工データ」とする。「杭穴深さ施工データ」を「杭穴仕様データ」の内、深度のデータ「杭穴深さ設計データ」と比較して、設定した深度まで掘削したことを確認し、「杭穴深さ確認データ」とする。「杭穴深さ確認データ」には「杭穴深さ施工データ」が含まれる。
(b) 掘削ヘッド62の掘削抵抗値を測定しながら杭穴70を掘削して、杭穴70の底部(根固め部)の「支持地盤施工データ」とする。杭穴70の底部(根固め部)で「支持地盤施工データ」と「杭穴仕様データ」の「支持地盤設計データ」とを比較しながら、掘削ヘッド62の掘削抵抗値を加味して、掘削ヘッド62が所定の支持地盤に到達したことを確認し、「支持地盤確認データ」とする。「支持地盤確認データ」には「支持地盤施工データ」も含まれる。
(c) 掘削ヘッド62から杭穴70の底部に注入したセメントミルクの注入深度毎の注入量および総注入量を測定して、「セメントミルク類施工データ」とする。「セメントミルク類施工データ」が、「杭穴仕様データ」の内の「セメントミルク類設計データ」を満たしていることを確認し、「セメントミルク類確認データ」とする。「セメントミルク類確認データ」には「セメントミルク類施工データ」も含まれる。
・杭種、杭径、杭長、コンクリート強度、商品名
・構成する既製杭番号
などである。この刻印を確認することにより、上記点検作業を簡略化できる。また、この際、既製杭の刻印情報を現場担当者端末の撮像機能によって撮像すると共に、この撮像データと「既製杭仕様データ」に合致している旨のデータと併せて「既製杭確認データ」として、施工品質管理サーバに転送し、転送すると同時に現場担当者端末から撮像データを含めて「既製杭確認データ」を削除する。
続いて、その確認が完了した既製杭74を、杭打ち機64に取り付ける作業を指示して実行する。
現場管理者は、使用する継ぎ手・補強バンドが「使用する継ぎ手・補強バンドのデータ」に合致している「既製杭確認データ」を撮像データと共に、施工品質管理サーバ20に転送し、転送すると同時に現場担当者端末から撮像データを含めてその「既製杭確認データ」を削除する。
「既製杭の根入り長さ確認データ」には「既製杭の根入り長さ施工データ」が含まれ、「既製杭の根入り長さ確認データ」を施工品質管理サーバ20に転送して、転送すると同時に施工実施端末30から「既製杭の根入り長さ確認データ」を削除する。
すなわち、既製杭74aの下端位置は「既製杭仕様データ」(「現場担当者端末」に送られている)に規定されており、各既製杭74a〜74cの長さの合計から、最上に位置する既製杭74cの上端が地面69からどの程度の長さだけ上方にあるか(下方にあるか)で、所定の下端位置を満たしている可否が確認される。現場担当者端末40から地面69付近の既製杭74cの撮影画像ともに「既製杭の根入り長さ確認データ」(「既製杭確認データ」)として施工品質管理サーバ20に転送する。
転送すると同時に、施工品質確認サーバ20の点検結果情報データベース23f内に保存された各「確認データ」を削除する。
したがって、施工結果管理サーバ10の施工結果データベース16aに確認結果データ16bを保存させた状態で、各確認データ(各施工結果データ)は、施工品質管理サーバ20、施工実施端末30、現場担当者端末40には残っていないことになる。
この場合、各確認データ(各施工データを含む)の施工結果管理サーバ10への転送は、
・各確認データ(各施工データを含む)が作成されると同時
・1本の杭穴で基礎杭を構築した段階で、その1本の基礎杭分をまとめて
・1つの構築現場で、総ての杭穴で総ての基礎杭の構築が完了した段階で、総ての基礎杭分をまとめて
など、転送の時期は自由に設定できる。要は基礎杭75の構築が完了した段階で、各確認データ(各施工データを含む)は施工結果管理サーバ10側にあり、施工業者側にはコピーも含めてデータが残っていない。
この場合、杭穴70内に埋設するセメントミルク類をコンクリートに置き換え、既製杭74に変えて鉄筋かごに置き換えれば、この施工管理方法・システムをいわゆる現場造成杭にも適用できる(図示していない)。
掘削ヘッド62は、掘削腕が鉛直下方に垂れた位置(ニュートラル位置)から揺動した角度で、掘削腕62bの掘削刃の位置、すなわち、掘削ロッド61の軸芯からの放射方向の掘削刃の水平位置を算出して、その掘削刃で掘っている杭穴の外周壁の位置、すなわち杭穴の「掘削径」が計測できる。
なお、この掘削ヘッド62は、正回転の同一回転方向で、D0の掘削とD1の掘削を調整することもできるようになっている(図示していない)。
この際、オーガ67の上端にワイヤー68、68が取り付けられ、ワイヤー68の繰り出し量を計測することにより、地面69からの掘削ロッド61の先端(掘削ヘッド62の掘削刃)までの距離、すなわち「掘削ヘッド62(掘削刃)の深さ位置」を計測できるようになっている。また、通常、掘削ロッド本体の長さは10m程度であり、ロッド本体を連結しながら、掘削ヘッド62を地面69から数10m下方の支持地盤まで掘削するので、初期位置からワイヤー68の累積距離で、掘削ヘッド62の深さ位置を計測できる(図4(a))。
したがって、この掘削ヘッド62の深さ位置を計測することにより、掘削ヘッド62の吐出口からのセメントミルクなどを吐出する深さ位置も計測できる。
また、施工順にしたがって、杭NO表示枠に、杭NO「44」が表示される。画面最上段欄82には、「杭穴仕様データ」に基づき、
・「拡径比 1.4 」←杭穴の根固め部掘削径D1/既製杭74の外径
・「掘削径:1230mm 」←杭穴70の軸部掘削D0
・「拡大径:1540mm 」←杭穴の根固め部の掘削径D1
・「根固計画:5.59m3 」←根固め液の注入量
・「杭周計画:11.90m3 」←杭周固定液の注入量
が表示される(図7)。なお、この場合、表示されないが、
・「既製杭」の外径は、1100mm
である。なお、既製杭74が設計通りのものが使用されているかどうかは、後述のように、現場担当者端末40で確認して、確認データが作成される。
・「深度(m2)」83aには、掘削ヘッドの現在の深さ位置が表示される。また、オーガ(すなわち掘削ロッド)が逆回転している場合には、「逆転」と表示される。
・「実測最終深度(m)」83bには、その杭穴の施工で掘削ヘッドが最も下端に位置した深さ位置が表示される。
・「電流(A)」83cには、オーガの現状の電流値が表示される。
・「流量(m3/h)」83dには、「注入根固め液量」データまたは「注入杭周固定液量」データが表示される。
・「水量(m3)」83eには、「注入水量」の総量データが表示される。
・「速度(m/min)」83fには、掘削ヘッドの下降速度、すなわち“時間当たりの深さ位置の変化”が表示される。
・「最終深度(m)」83gには、その杭穴の設計深度のデータが表示される。
・「温度(℃)」83hには、ポンプにおける根固め液、杭周固定液、または水の温度が表示される。
・「高/低切替」83iには、オーガの回転(すなわち掘削ロッドの回転)を低速と高速に切り替えることができ、その高低の別が表示される。
・「現在状況」83jには、オーガ(すなわち掘削ロッド)が回転している場合を「稼働」、停止していれば「停止」が表示される。
ここで、「杭穴仕様データ」に基づき、最終深度欄83gに「72.11m」が表示されている。
(a)第1グラフ91
掘削ロッドの深さ位置(根固め部)の変化グラフ
横軸:時間(分)、縦軸:深度(m)
ここでは、下端部が表示され、「杭穴仕様データ」に基づき、根固め部72の開始深さ91aと終了深さ(即ち杭穴の下端深さ)91bにラインが表示されている。
(b)第2グラフ92
オーガの電流値の変化グラフ
横軸:時間(分)、縦軸:電流(A)
(c)第3グラフ93
オーガの電流値の変化グラフ(根固め部付近)
横軸:時間(分)、縦軸:電流(A)
(d)第4グラフ94
深さ毎のN値を深さ毎の電流記録値変化に変換したグラフ
横軸:電流値(×106・A・SEC)、縦軸:深度(m)
ここでは、「杭穴仕様データ」に基づき、根固め部72の開始深さ94aと終了深さ(即ち杭穴の下端深さ)94bにラインが表示されている。また、「杭穴仕様データ」に基づき、既製杭74の杭頭(最上端)位置の深さ94cが表示されている。
(e)第5グラフ95
根固め液の深さ毎の注入量グラフ
横軸:注入量(m3)、縦軸:深度(m)
ここでは、「杭穴仕様データ」に基づき、注入量ライン95a、95b、95cが表示されている。注入量ライン95aは、杭穴75の根固め部72内の全深さで均一に必要な注入量V1のラインで、注入量ライン95bは根固め部72の下端部で追加的に必要な注入量V2を示すラインである。また、注入量ライン95cは根固め部72の下端部に必要な総注入量V3(=V1+V2)の量を示すラインである。
(f)第6グラフ96
杭周固定液の深さ毎の注入量グラフ
横軸:注入量(m3)、縦軸:深度(m)
ここでは、「杭穴仕様データ」に基づき、深さ毎の設計注入量96aのラインが表示されている。
上記のように、各グラフで、「杭穴仕様データ」「点検情報データ」に基づき、表示手段33に、
目標値が表示される。また、第4グラフ94に、地盤調査に基づきN値の値を深度毎に電流値に換算したグラフが表示されており(図7)、硬い地盤、やわらかい地盤など予想でき、また支持地盤の深さ位置も予想できる。
オーガ67を回転させ、地面69に掘削ヘッド62の掘削刃を当てると土圧で掘削腕62b、62bが開き、予め設定した角度で掘削腕が揺動して、径D0=1230mmで杭穴の軸部71の掘削始める(図4(b)。この際、オーガ67に負荷が掛かるので、電流値83cが上昇する。
また、各グラフ91〜96を拡大して、あるいは他の施工データと組み合わせて「杭穴掘削確認データ」とすることもできる(図示していない)。
続いて、連結した既製杭74a、74bを下降させる。
この場合も吊り上げる前に、地面69においてある次ぎに使用する既製杭74cの仕様が「既製杭仕様データ」と合っていることを「現場担当者端末」で確認して、「現場担当者端末」から撮影画像ともに「既製杭確認データ」を施工品質管理サーバ20に転送する。
既製杭74aの下端位置は「既製杭仕様データ」(「現場担当者端末」に送られている)に規定されており、各既製杭74a〜74cの長さの合計から、最上に位置する既製杭74cの上端が地面69からどの程度の長さだけ上方にあるか(下方にあるか)で、所定の下端位置を満たしている可否が確認される。「現場担当者端末」から地面69付近の既製杭74cの撮影画像ともに「既製杭確認データ」を施工品質管理サーバ20に転送する。
また、既製杭74aの下端位置は、オーガ67の位置を、杭穴掘削時の掘削ロッド61の深さ位置(掘削ヘッド62の深さ位置)と同期させれば、掘削ヘッド62の深さ位置を計測した流れと同様にして、地面69から(あるいは、杭穴70の底から)既製杭74aの下端の深さ位置が測定できる。
20 施工品質管理サーバ
30 施工実施端末
40 現場担当者端末
50 通信ネットワーク
60 サーバ監視システム
61 掘削ロッド
62 掘削ヘッド
64 杭打ち機
65 杭打ち機のオペレータ室
66 杭打ち機のタワー
67 杭打ち機のオーガ
68 杭打ち機のワイヤー
69 地面
70 杭穴
71 杭穴の軸部
72 杭穴の根固め部
74、74a、74b、74c 既製杭
75 基礎杭
80 現場名欄
81 日時分欄
82 最上段欄
83 左端欄
91 第1グラフ
92 第2グラフ
93 第3グラフ
94 第4グラフ
95 第5グラフ
96 第6グラフ
98 報告書
Claims (4)
- 先端に掘削ヘッドを取り付けた掘削ロッドで、杭穴を掘削して、杭穴底にコンクリートやセメントミルク類を注入して、杭穴内に既製杭または鉄筋かごを埋設して、基礎杭を構築する方法を、「施工結果管理サーバ」と現場に配置した「施工実施端末」と「関係者端末」とをインターネット回線を通じて接続して、以下のように管理することを特徴とした基礎杭構築管理方法。
(1) 一つの杭穴の掘削中に、以下の確認データが「施工実施端末」に保存される。
計測された掘削した杭穴の口径および深さのデータが、予め設計した深度まで掘削したデータであることを確認して、「杭穴深さ確認データ」とされる。
測定された掘削ヘッドの掘削抵抗値のデータが、杭穴の底部が予め設定した支持地盤に到達したデータであることを確認して、「支持地盤確認データ」とされる。
測定された杭穴に注入したコンクリートやセメントミルク類の注入深度毎の注入量のデータが、予め設定した総注入量を満たしているデータであることを確認して、「セメントミルク類確認データ」とされる。
(2) 前記一つの杭穴を構築する際に、前記「杭穴深さ確認データ」「支持地盤確認データ」「セメントミルク類確認データ」が「施工実施端末」に保存される。
(3) 前記各保存データが、
データ作成後順次に、あるいは、前記総ての保存データが一つの杭穴で基礎杭を構築した後直ちに、
「施工実施端末」から「施工結果管理サーバ」に転送され、転送されると同時に、転送された保存データが「施工実施端末」から削除される。
(4) 前記「関係者端末」は閲覧のみが許可されるように設定され、かつ施主閲覧端末、設計監理者閲覧端末、ゼネコン閲覧端末、公的機関端末の少なくとも1つの端末から構成される。
(5) 前記各工程において、前記「施工結果管理サーバ」に転送され、記憶手段に保存された前記各保存データに改変が生じた場合には、少なくとも前記「関係者端末」に警告を発生させる。 - 先端に掘削ヘッドを取り付けた掘削ロッドで、杭穴を掘削して、杭穴底にセメントミルク類を注入して根固め部を形成して、杭穴内に既製杭を埋設して、前記根固め部に既製杭の下端部を定着させて基礎杭を構築する方法を、「施工結果管理サーバ」と現場に配置した「施工実施端末」と「関係者端末」とをインターネット回線を通じて接続して、以下のように管理することを特徴とした基礎杭構築管理方法。
(1) 一つの杭穴の掘削中に、以下の確認データが「施工実施端末」に保存される。
測定された掘削した杭穴の深さのデータが、予め設計した深度まで掘削したデータであることを確認して、「杭穴深さ確認データ」とされる。
測定された掘削ヘッドの掘削抵抗値のデータが、杭穴の底部が予め設定した支持地盤に到達したことを確認して、「支持地盤確認データ」とされる。
測定された杭穴の底部に注入したセメントミルク類の注入深度毎の注入量のデータが、予め設定した総注入量を満たしているデータであることを確認し、「セメントミルク類確認データ」とされる。
(2) 前記一つの杭穴内に、既製杭を埋設する際に、以下の確認データが「施工実施端末」に保存される。
予め決められた仕様の既製杭を、必要本数連結して、測定された連結した既製杭の埋設深度のデータが、前記既製杭の埋設深度が予め設定した位置と一致しているデータであることを確認して、「既製杭確認データ」とされる。
(3) 前記各保存データが、データ作成後順次に、
あるいは、前記総ての保存データが一つの杭穴で基礎杭を構築した後直ちに、
「施工実施端末」から「施工結果管理サーバ」に転送され、転送されると同時に、転送された保存データが「施工実施端末」から削除される。
(4) 前記「関係者端末」は閲覧のみが許可されるように設定され、かつ施主閲覧端末、設計監理者閲覧端末、ゼネコン閲覧端末、公的機関端末の少なくとも1つの端末から構成される。
(5) 前記各工程において、前記「施工結果管理サーバ」に転送され、記憶手段に保存された前記各保存データに改変が生じた場合には、少なくとも前記「関係者端末」に警告を発生させる。 - 先端に掘削ヘッドを取り付けた掘削ロッドで、根固め部を有する杭穴を掘削して、支持地盤に対応した前記杭穴の底部にセメントミルク類を注入して根固め部を形成して、杭穴内に既製杭を埋設して、既製杭の下端部を前記根固め部に定着させて基礎杭を構築する方法を、「施工品質管理サーバ」「施工結果管理サーバ」と現場に配置した「施工実施端末」と「関係者端末」とをインターネット回線を通じて接続して、以下のように管理することを特徴とした基礎杭構築管理方法。
(1) 一つの杭穴掘削中に、「施工品質管理サーバ」からの設計データが「施工実施端末」に表示され、以下の確認データが「施工実施端末」に保存される。
計測された時刻毎の掘削ヘッドの深さ位置のデータが、予め設計した深度まで掘削したことを確認して、前記掘削ヘッドの深さデータ、設計した深度データおよび両データが一致していることが確認されたデータとを含む「杭穴深さ確認データ」とされる。
計測された掘削した杭穴の少なくとも底部の外径のデータが、予め設計した杭穴の同深度の外径データと一致していることが確認され、前記掘削した杭穴の外径データ、設計した杭穴の外径データおよび両データが一致していることが確認されたデータとを含む「杭穴外径確認データ」とされる。
測定された杭穴の深さ毎の掘削ヘッドの積算電流値のデータが、予め調査したその位置での深さ毎のN値データと比較することにより杭穴の底部が支持地盤に到達したデータであることを確認して、杭穴の深さ毎の積算電流値データ、その位置での深さ毎のN値データおよび両データが一致していることが確認されたデータとを含む「支持地盤確認データ」とされる。
測定された杭穴の前記根固め部に注入したセメントミルク類の注入深度毎の注入量のデータが、予め設定した注入深さ毎の注入量および総注入量を満たしているデータであることを確認して、根固め部の深さ毎のセメントミルク類を注入した分量データ、予め設定した根固め部の深さ毎のセメントミルク類の注入量データおよび両データが一致していることが確認されたデータとを含む「根固め部セメントミルク類確認データ」とされる。
測定された杭穴の軸部に注入したセメントミルク類の注入深度毎の注入量のデータが、予め設定した注入深さ毎の注入量および総注入量を満たしているデータであることを確認して、軸部の深さ毎のセメントミルク類を注入した分量データ、予め設定した根固め部の深さ毎のセメントミルク類の注入量データおよび両データが一致していることが確認されたデータとを含む「軸部セメントミルク類確認データ」とされる。
(2) 前記一つの杭穴内に、既製杭を埋設する際に、以下の確認データが「施工実施端末」に保存される。
予め決められた仕様の既製杭を、必要本数連結して、計測された連結した既製杭の埋設深度のデータが、前記既製杭の埋設深度が予め設定した前記根固め部内の設定位置と一致しているデータであることを確認して、
測定した既製杭の埋設深度データ、予め設定した杭穴の埋設深度データおよび両データが一致していることが確認されたデータを含む「既製杭確認データ」とされる。
(3) 前記各保存データが、データ作成後順次に、
あるいは、前記総ての保存データが一つの杭穴で基礎杭を構築した後直ちに、
「施工実施端末」から「施工結果管理サーバ」に転送され、転送されると同時に、転送した保存データが「施工実施端末」から削除される。
(4) 前記「関係者端末」は閲覧のみが許可されるように設定され、かつ施主閲覧端末、設計監理者閲覧端末、ゼネコン閲覧端末、公的機関端末の少なくとも1つの端末から構成される。
(5) 前記各工程において、前記「施工結果管理サーバ」に転送され、記憶手段に保存された前記各保存データに改変が生じた場合には、少なくとも前記「関係者端末」に警告を発生させる。 - 先端に掘削ヘッドを取り付けた掘削ロッドで、杭穴を掘削して、杭穴底にセメントミルク類を注入して根固め部を形成して、杭穴内に既製杭を埋設して、杭穴底部に既製杭の下端部を定着させて基礎杭を構築する方法を、「施工結果管理サーバ」と現場に配置した「施工実施端末」と「関係者端末」とをインターネット回線を通じて接続して、以下のように管理することを特徴とした基礎杭構築管理システム。
(1) 「施工実施端末」は、一つの杭穴掘削中に、以下の各「確認データ」を保存する機能を備える。
計測された掘削した杭穴の深さのデータが、予め設計した深度まで掘削したデータであることが確認された後、「杭穴深さ確認データ」として保存される。
測定された掘削ヘッドの掘削抵抗値のデータが、杭穴の底部が予め設定した支持地盤に到達したデータであることが確認された後、「支持地盤確認データ」として保存される。
測定された杭穴の底部に注入したセメントミルク類の注入深度毎の注入量のデータが、予め設定した総注入量を満たしているデータであることが確認された後、「セメントミルク類確認データ」として保存される。
予め決められた仕様の既製杭を必要本数連結して、測定された連結した既製杭の埋設深度のデータが、前記既製杭の埋設深度が予め設定した位置と一致しているデータであることが確認された後、「既製杭確認データ」として保存される。
(2) 「施工実施端末」は、前記各「確認データ」が、データ作成後順次に、あるいは、前記総ての「確認データ」が一つの杭穴で基礎杭を構築した後直ちに、あるいは、一つの施工現場で総ての基礎杭を構築した後直ちに、
前記「施工実施端末」から「施工結果管理サーバ」に転送する機能を備える。
(3) 「施工実施端末」は、前記各「確認データ」を前記「施工結果管理サーバ」に転送すると同時に、転送した「確認データ」を前記「施工実施端末」から削除する機能を備える。
(4) 前記「施工結果管理サーバ」は、「施工実施端末」から転送された各「確認データ」を、書き換え不可能な状態にして記憶手段に保存し、許可した現場関係人端末から閲覧のみ可能とする機能を備える。
(5) 前記「施工結果管理サーバ」は、前記「確認データ」が、各許可接続端末あるいは不法接続端末から改変されていないことを「サーバ監視システム」により監視させる機能を備える。
(4) 前記「関係者端末」は、施主閲覧端末、設計監理者閲覧端末、ゼネコン閲覧端末、公的機関端末の少なくとも1つの端末から構成され、かつ閲覧のみが許可される機能を備える。
(5) 前記「「施工結果管理サーバ」は記憶手段に保存された前記各保存データに改変が生じた場合には、少なくとも前記「関係者端末」に警告を発生させる機能を備える。
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