JP6851271B2 - 身体支持装置 - Google Patents
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Description
(1)本発明に係る身体支持装置は、腰腿支持部と、前記腰腿支持部に回動可能に連結された脚支持部と、を有する装置本体と、前記装置本体に支持される足先支持部を、前記装置本体の形態に応じて移動させる第1連動機構と、を備え、前記装置本体を側面視した場合に、前記腰腿支持部に対して前記脚支持部が屈曲しているときには、前記第1連動機構が前記足先支持部の少なくとも一部を前記脚支持部の上面よりも上方に突出させる。
なおこのとき、第1連動機構が、足先支持部を脚支持部に対して突出させる。したがって、例えば、使用者が自ら足先支持部を移動させる場合などに比べて、使用者の利便性を向上させるとともに、足先支持部の移動を忘れるのを防止することができる。このような作用効果は、例えば、身体支持装置が医療分野に用いられ、使用者に麻酔が施されているときに顕著に奏功される。
(3)本発明に係る身体支持装置は、腰腿支持部と、前記腰腿支持部に回動可能に連結された脚支持部と、を有する装置本体と、前記装置本体に支持される足先支持部を、前記装置本体の形態に応じて移動させる第1連動機構と、を備え、前記装置本体を側面視した場合に、前記腰腿支持部および前記脚支持部が直線状に延びているときには、前記第1連動機構が前記足先支持部を前記脚支持部の上面よりも下方に退避させる。
なおこのとき、第1連動機構が、足先支持部を脚支持部に対して退避させる。したがって、例えば、使用者が自ら足先支持部を移動させる場合などに比べて、使用者の利便性を向上させるとともに、足先支持部の移動を忘れるのを防止することができる。このような作用効果は、例えば、身体支持装置が医療分野に用いられ、使用者に麻酔が施されているときに顕著に奏功される。
以下、図1から図11を参照し、本発明の第1実施形態に係る身体支持装置を説明する。
身体支持装置10は、例えば医療用チェアとして利用される。身体支持装置10は、例えば、使用者が診察を受ける際に、待機、術前処理、検査・診察、搬送、リカバリーという一連の流れに利用することができる。これにより、使用者が身体支持装置10から他の装置に移乗する頻度を抑えることができる。身体支持装置10は、手動で起伏調節可能であり、いわゆるリクライニング機能を具備している。
支持台11(装置本体15)は、使用者(使用者の胴体)を支持する。支持台11は、座面部21と、背もたれ22と、レッグレスト23と、を備えている。座面部21は、使用者の臀部および腿部を支持する。座面部21のうち、後側に位置する部分(以下、「後座面部21a」という。)は、臀部を支持し、前側に位置する部分(以下、「前座面部21b」という。)は、腿部を支持する。背もたれ22は、使用者の上半身を支持する。背もたれ22には、使用者の頭部を支持する枕24が取り付けられている。レッグレスト23は、使用者の膝より先の脚部を支持する。
架台12は、支持台11を支持する。架台12は、支持台11の形態を変更可能である。架台12は、支持台11の形態(装置本体15の形態)を、図1および図2に示すようなチェアポジションP1と、図3および図4に示すようなベッドポジションP2(フラットポジション)と、の間で変更可能である。
支持台11の形態が、チェアポジションP1とベッドポジションP2との間で連続的に変更可能であることは、支持台11の形態を、チェアポジションP1やベッドポジションP2のみならず、チェアポジションP1やベッドポジションP2の間の任意の中間ポジションで保持可能であることを意味する。
支持台11の形態が、チェアポジションP1とベッドポジションP2との間で間欠的に変更可能であることは、支持台11の形態を、チェアポジションP1およびベッドポジションP2のみで、または、支持台11の形態を、チェアポジションP1およびベッドポジションP2に加えて、チェアポジションP1やベッドポジションP2の間の特定の(例えば数点の)中間ポジションで保持可能であることを意味する。
台車部31は、台車本体36と、キャスター37と、を備えている。台車本体36は、平面視において前後方向Xに延びる矩形状に形成されている。キャスター37は、台車本体36の4つの角部それぞれに配置されている。
図5に示すように、メインフレーム33は、固定フレーム39と、ボトムフレーム40と、を備えている。
ボトムフレーム40は、固定フレーム39および支持台11それぞれに固定されている。ボトムフレーム40は、腰フレーム41と、背フレーム42と、腿フレーム43と、脚フレーム44と、を備えている。
背フレーム42は、背もたれ22に固定されている。背フレーム42は、腰フレーム41における後側X2の端部に回動可能に連結されている。背フレーム42は、固定フレーム39において腰フレーム41よりも後側X2に位置する部分の上方に位置している。
脚フレーム44は、レッグレスト23に固定されている。脚フレーム44は、腿フレーム43における前側X1の端部に回動可能に連結されている。
腰腿支持部61は、座面部21、腰フレーム41および腿フレーム43によって形成される。腰腿支持部61は、腰支持部61aと、腿支持部61bと、を備える。腰支持部61aは、後座面部21aおよび腰フレーム41によって形成される。腿支持部61bは、前座面部21bおよび腿フレーム43によって形成される。腰支持部61aは、固定フレーム39に固定される。腿支持部61bは、腰支持部61aにおける前側X1の端部に回動可能に連結されている。
脚支持部63は、レッグレスト23および脚フレーム44によって形成される。脚支持部63は、腰腿支持部61における前側X1の端部に回動可能に連結されている。
図1および図2に示すように、チェアポジションP1の装置本体15では、ベッドポジションP2と比較して、腰腿支持部61に対して脚支持部63が下方に向けて回動している。このとき、腰支持部61aは、水平面に沿って延び、腿支持部61bは、腰支持部61aから前側X1斜め上側に向けて延びている。また背支持部62が、腰腿支持部61の後側X2の端部から上側に向けて延びている。さらに脚支持部63が、腰腿支持部61の前側X1の端部から前側X1斜め下側に向けて延びている。このように、チェアポジションP1の装置本体15では、前記側面視において、腰腿支持部61に対して脚支持部63が屈曲している。なお、チェアポジションP1の装置本体15では、背支持部62の更なる上方への回動や、脚支持部63の更なる下方への回動が規制されている。
荷重受け部45は、背もたれ22から受ける荷重を、メインフレーム33を介して支持部32に伝達する。荷重受け部45は、背フレーム42および固定フレーム39それぞれに固定されている。荷重受け部45は、例えばガススプリングなどにより形成される。操作部46は、荷重受け部45による背もたれ22の支持およびその解除を切り替える。
本体45aの前側X1の端部は、固定フレーム39から下方に向けて突出する第3ブラケット39cに回転可能に支持されている。ロッド45bの後側X2の端部は、背フレーム42に回転可能に支持されている。操作部46を操作することで、荷重受け部45全体としての長さを所望の長さにした状態で保持することができる。
図7に示すように、支持台11がベッドポジションP2である状態では、荷重受け部45全体としての長さが短くなっている。
図8に示すように、他者(例えば、医療従事者や介護者、介助者等)が操作部46を操作し、荷重受け部45全体としての長さを長くしながら、背支持部62を腰腿支持部61に対して上方に回動させる。このとき、背膝リンク部材48の後側X2の端部が上方に移動し、背膝リンク部材48の前側X1の端部が下方に移動する。その結果、脚支持部63が背支持部62に対して下方に回動して脚下げされる。
これにより、脚支持部63(脚フレーム44)の一部が保持部51により前後方向Xに移動可能に支持された状態で、脚支持部63の前側X1の端部が下方に移動し、脚支持部63の後側X2の端部が上方に移動する。このとき、腿支持部61b(腿フレーム43)の前側X1の端部が上方に移動して、腿支持部61bが、腰支持部61aに対して上方に回動して前側X1斜め上方に傾き、膝上げされる。その結果、支持台11(装置本体15)がチェアポジションP1の状態になる。
支持台11がチェアポジションP1およびベッドポジションP2のいずれの状態でも、回動中心C1が接触位置Q1よりも後側X2に配置されているため、荷重受け部45全体としての長さを短くすると、腿フレーム43が前側X1斜め上方に向くように傾くと同時に、脚フレーム44が前側X1斜め下方に向くように傾く。このため、腿フレーム43および脚フレーム44が、全体として山形になる。
図3、図4、図7および図9に示すように、装置本体15の形態がベッドポジションP2であるときには、足膝連動機構65が足先支持部64を脚支持部63の上面よりも下方に退避させる。このとき、前記側面視において、脚支持部63の上面(レッグレスト23の上面)を前側X1に延長した仮想線よりも、足先支持部64の全体が完全に下方に位置する。または、前記側面視において、足先支持部64の上面が、前記仮想線上に位置し、足先支持部64の残りの全部が、前記仮想線よりも下方に位置していてもよく、脚支持部63の上面と足先支持部64の上面とが前記仮想線と同じ位置でもよい。ベッドポジションP2では、足膝連動機構65が足先支持部64を脚支持部63の上面よりも上方に突出させていない。
基本動作では、図4および図9に示すようなベッドポジションP2の装置本体15において、脚支持部63の後側X2の端部が上方に向けて移動しながら脚支持部63の前側X1の端部が下方に向けて移動する。このとき、足膝リンク部材78が第5ブラケット76に対して回動する。また足先支持部64が、第4ブラケット68を介して脚支持部63に対して回動するとともに、第6ブラケット77を介して足膝リンク部材78に対して回動する。これにより、図2および図10に示すように、足先支持部64が、前側X1に向けて押し出されながら上側に向けて回動し、足先支持部64が脚支持部63の上面よりも上方に突出する。
さらに、背膝連動機構34が背膝リンク機構47を備えるので、例えばモータにより脚支持部63や背支持部62を移動させる構成に比べて、背膝連動機構34の構造の簡素化を図ることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の身体支持装置80を、図12から図14を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
足膝連動機構65が、足膝リンク機構75を備えなくてもよい。足膝連動機構65が、モータにより足先支持部64を移動させる電動式の構成であってもよい。
15 装置本体
34 背膝連動機構(第2連動機構)
47 背膝リンク機構(第2リンク機構)
61 腰腿支持部
62 背支持部
63 脚支持部
64 足先支持部
65 足膝連動機構(第1連動機構)
75 足膝リンク機構(第1連動機構)
Claims (6)
- 腰腿支持部と、前記腰腿支持部に回動可能に連結された脚支持部と、を有する装置本体と、
前記装置本体に支持される足先支持部を、前記装置本体の形態に応じて移動させる第1連動機構と、を備え、
前記装置本体を側面視した場合に、前記腰腿支持部に対して前記脚支持部が屈曲しているときには、前記第1連動機構が前記足先支持部の少なくとも一部を前記脚支持部から離間して、かつ前記脚支持部の上面よりも上方に突出させ、
前記装置本体を側面視した場合に、前記腰腿支持部および前記脚支持部が直線状に延びているときには、前記第1連動機構が前記足先支持部を前記脚支持部の上面よりも下方に退避させ、
前記足先支持部は、前記脚支持部の裏面に設けられたブラケットを中心として回転可能に連結された、身体支持装置。 - 前記装置本体は、使用者を座位姿勢で支持可能なチェアポジションと、前記使用者を仰臥位姿勢で支持可能なベッドポジションに変更可能であり、
前記装置本体は、前記チェアポジションと前記ベッドポジションの間のポジションで保持可能である、請求項1に記載の身体支持装置。 - 前記足先支持部は、第1フレームと第2フレームとを含み、
前記第1フレームは、左右方向に間隔をあけて一対配置され、下側に向けて突となる略L字形状であり、
前記第2フレームは、前記一対の第1フレームを前記左右方向に連結し、
前記第1連動機構が、第1リンク機構を備え、
前記第1リンク機構は、前記装置本体と前記足先支持部の前記第2フレームとの間を連結し、前記装置本体の形態の変更を前記足先支持部に伝達する、請求項1または請求項2に記載の身体支持装置。 - 前記装置本体が、
前記腰腿支持部に回動可能に連結された背支持部と、
前記腰腿支持部に対する前記脚支持部の回動と、前記腰腿支持部に対する前記背支持部の回動と、を連動させる第2連動機構と、
を更に備える請求項1から3のいずれか1項に記載の身体支持装置。 - 前記第2連動機構が、第2リンク機構を備え、
前記第2リンク機構は、前記脚支持部と前記背支持部との間を連結し、前記背支持部の動きを前記脚支持部に伝達する、請求項4に記載の身体支持装置。 - 前記背支持部、前記脚支持部、前記脚支持部を昇降可能に保持する支持部をさらに含み、
前記支持部は、前記腰腿支持部の下方に配置されることを特徴とする請求項5記載の身体支持装置。
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