JP6850934B1 - 加工機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの付加加工またはレーザ加工時に、加工用ヘッドまたは工具主軸と、ワークとの干渉を防ぐことが可能な加工機械、を提供する。【解決手段】加工機械は、主軸端面123を有する工具主軸121と、レーザ光を出射する出射部26を有する付加加工用ヘッド21とを備える。付加加工用ヘッド21は、工具主軸121に対して、主軸端面123および出射部26の間の位置関係が互いに異なる第1位置310および第2位置320で着脱可能に装着される。【選択図】図6

Description

この発明は、加工機械に関する。
たとえば、特開2018−24006号公報(特許文献1)には、回転工具を回転させるための工具主軸と、工具主軸に着脱可能に設けられる付加加工用ヘッドとを備える加工機械が開示されている。
特開2018−24006号公報
上述の特許文献1に開示されるように、ワークの付加加工(AM(Additive manufacturing)加工)と、ワークの除去加工(SM(Subtractive manufacturing)加工)とが可能な加工機械が知られている。ワークの付加加工時に、付加加工用ヘッドが工具主軸に装着され、工具主軸が、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動することによって、付加加工用ヘッドによる付加加工の加工位置が3次元的に変位する。
しかしながら、このような構成では、工具主軸および付加加工用ヘッドが一体となった移動体が大型になる。このため、ワークの付加加工時にワークに対して付加加工用ヘッドを接近させようとすると、ワークの形状もしくは大きさ、または、ワーク加工の位置もしくは方向などの加工条件によっては、付加加工用ヘッドまたは工具主軸と、ワークとが干渉する可能性がある。これにより、様々なワークの付加加工に対応することが困難となる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、ワークの付加加工またはレーザ加工時に、加工用ヘッドまたは工具主軸と、ワークとの干渉を防ぐことが可能な加工機械を提供することである。
この発明に従った加工機械は、主軸端面を有する工具主軸と、レーザ光を出射する出射部を有する加工用ヘッドとを備える。加工用ヘッドは、工具主軸に対して、主軸端面および出射部の間の位置関係が互いに異なる複数の位置で着脱可能に装着される。
このように構成された加工機械によれば、ワークの形状もしくは大きさ、または、ワーク加工の位置もしくは方向などの加工条件に合わせて、工具主軸に対して加工用ヘッドを装着する位置を複数の位置から適切に選択する。これにより、主軸端面および出射部の間の位置関係を変化させて、ワークの付加加工またはレーザ加工時に、加工用ヘッドまたは工具主軸と、ワークとの干渉が生じることを防止できる。
また好ましくは、工具主軸は、主軸端面に直交する回転中心軸を中心に工具を回転させる。出射部は、回転中心軸と平行な光軸を中心にレーザ光を出射する。主軸端面および出射部の間の位置関係は、複数の位置間において、回転中心軸および光軸の軸方向にずれるように変化する。
このように構成された加工機械によれば、主軸端面および出射部の間の位置関係を、回転中心軸および光軸の軸方向にずれるように変化させることによって、ワークの付加加工またはレーザ加工時に、加工用ヘッドまたは工具主軸と、ワークとの干渉が生じることを防止できる。
また好ましくは、工具主軸は、主軸端面に直交する回転中心軸を中心に工具を回転させる。出射部は、回転中心軸と平行な光軸を中心にレーザ光を出射する。主軸端面および出射部の間の位置関係は、複数の位置間において、回転中心軸および光軸の軸間距離が増加または減少するように変化する。
このように構成された加工機械によれば、主軸端面および出射部の間の位置関係を、回転中心軸および光軸の軸間距離が増加または減少するように変化させることによって、ワークの付加加工またはレーザ加工時に、加工用ヘッドまたは工具主軸と、ワークとの干渉が生じることを防止できる。
また好ましくは、工具主軸および加工用ヘッドのいずれか一方には、凹部が設けられる。工具主軸および加工用ヘッドのいずれか他方は、凹部に挿入される凸部を有する。凹部および凸部の少なくともいずれか一方は、複数箇所に設けられる。主軸端面および出射部の間の位置関係は、複数の位置間において、凹部と、凹部に挿入される凸部との組み合わせが互いに異なることによって変化する。
このように構成された加工機械によれば、凹部と、凹部に挿入される凸部との組み合わせによって、主軸端面および出射部の間の位置関係を変化させることができる。
また好ましくは、加工機械は、工具主軸および加工用ヘッドの間に介挿され、互いに異なる形状および/または大きさを有する、少なくとも1つのスペーサをさらに備える。主軸端面および出射部の間の位置関係は、複数の位置間において、工具主軸および加工用ヘッドの間に介挿されるスペーサの有無、または、工具主軸および加工用ヘッドの間に介挿されるスペーサが互いに異なることによって変化する。
このように構成された加工機械によれば、工具主軸および加工用ヘッドの間に介挿されるスペーサの有無、または、工具主軸および加工用ヘッドの間に介挿されるスペーサの選択によって、主軸端面および出射部の間の位置関係を変化させることができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、ワークの付加加工またはレーザ加工時に、加工用ヘッドまたは工具主軸と、ワークとの干渉を防ぐことが可能な加工機械を提供することができる。
この発明の実施の形態1における加工機械を示す前面図である。 図1中の加工機械において、付加加工時の加工エリア内の様子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の加工機械において、分離状態の工具主軸および付加加工用ヘッドを示す前面図である。 この発明の実施の形態1の加工機械において、装着状態(第1位置)の工具主軸および付加加工用ヘッドを示す前面図である。 この発明の実施の形態1の加工機械において、装着状態(第2位置)の工具主軸および付加加工用ヘッドを示す前面図である。 図4および図5中の付加加工用ヘッドによるワークの付加加工の一例を示す前面図である。 図4および図5中の付加加工用ヘッドワークの付加加工の別の例を示す前面図である。 この発明の実施の形態2の加工機械において、装着状態(第3位置)の工具主軸および付加加工用ヘッドを示す前面図である。 この発明の実施の形態2の加工機械において、装着状態(第4位置)の工具主軸および付加加工用ヘッドを示す前面図である。 この発明の実施の形態2の加工機械において、装着状態(第5位置)の工具主軸および付加加工用ヘッドを示す前面図である。 付加加工の対象となるワークと、ワークを保持するためのテーブルとを示す図である。 付加加工の対象となるワークと、ワークを保持するためのテーブルとを示す別の図である。 図10中の付加加工用ヘッドの姿勢の一例を示す前面図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における加工機械を示す前面図である。図1中には、加工機械の外観をなすカバー体を透視することにより、加工機械の内部が示されている。図2は、図1中の加工機械において、付加加工時の加工エリア内の様子を示す斜視図である。
図1および図2を参照して、加工機械100は、ワークの付加加工(AM(Additive manufacturing)加工)と、ワークの除去加工(SM(Subtractive manufacturing)加工)とが可能なAM/SMハイブリッド加工機である。加工機械100は、SM加工の機能として、固定工具を用いた旋削機能と、回転工具を用いたミーリング機能とを有する。加工機械100は、コンピュータによる数値制御によって、ワーク加工のための各種動作が自動化されたNC(Numerically Control)加工機械である。
本明細書においては、加工機械100の左右方向(幅方向)に平行で、水平方向に延びる軸を「Z軸」といい、加工機械100の前後方向(奥行き方向)に平行で、水平方向に延びる軸を「Y軸」といい、鉛直方向に延びる軸を「X軸」という。図1中における右方向を「+Z軸方向」といい、左方向を「−Z軸方向」という。図1中における紙面の手前方向を「+Y軸方向」といい、奥方向を「−Y軸方向」という。図1中における上方向を「+X軸方向」といい、下方向を「−X軸方向」という。
加工機械100は、ベッド136と、第1ワーク主軸111と、第2ワーク主軸116と、工具主軸121と、下刃物台131とを有する。
ベッド136は、第1ワーク主軸111、第2ワーク主軸116、工具主軸121および下刃物台131等を支持するためのベース部材であり、工場などの床面に設置されている。第1ワーク主軸111(後述する第1チャック機構112)、第2ワーク主軸116(後述する第2チャック機構117)、工具主軸121および下刃物台131は、スプラッシュガード205により区画形成された加工エリア200に設けられている。
加工エリア200は、ワークの除去加工および付加加工が行なわれる空間であり、これらのワーク加工に伴う切屑、切削油またはヒューム等の異物が加工エリア200の外側に漏出しないように密閉されている。
第1ワーク主軸111および第2ワーク主軸116は、Z軸方向において、互いに対向して配置されている。第1ワーク主軸111および第2ワーク主軸116は、ワークを保持可能なように構成されている。第1ワーク主軸111は、主に、固定工具を用いたワークの旋削加工時に、保持したワークをZ軸に平行な回転中心軸201を中心に回転させる。第2ワーク主軸116は、主に、固定工具を用いたワークの旋削加工時に、保持したワークを、Z軸に平行で、かつ、回転中心軸201と同一直線上に延びる回転中心軸202を中心に回転させる。
第1ワーク主軸111および第2ワーク主軸116には、それぞれ、ワークを着脱可能に保持するための第1チャック機構112および第2チャック機構117が設けられている。
第1ワーク主軸111は、ベッド136に固定されている。第2ワーク主軸116は、各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどにより、Z軸方向に移動可能に設けられている。第2ワーク主軸116は、ベッド136に固定される構成であってもよい。第2ワーク主軸116に替わって、第1ワーク主軸111に保持されたワークの回転中心を支持するための心押し台が設けられてもよい。
工具主軸121は、ワークの除去加工のための工具(特に、切削用の回転工具)を保持可能なように構成されている。工具主軸121には、工具を着脱可能に保持するための工具クランプ機構(不図示)が内蔵されている。工具主軸121は、回転工具を用いたワークのミーリング加工時に、保持した工具をX軸−Z軸平面に平行な回転中心軸203を中心に回転させる。
工具主軸121は、主軸端面123を有する。主軸端面123は、回転中心軸203に直交する平面からなる。工具主軸121には、回転中心軸203の軸上で延び、主軸端面123に開口する工具挿入孔126(後出の図8等を参照)が設けられている。工具挿入孔126は、工具主軸121により保持される工具のシャック部分に対応した開口形状を有する。工具挿入孔126に挿入された工具は、工具主軸121に内蔵された工具クランプ機構によってクランプされる。
工具主軸121は、図示しないコラム等によりベッド136上に支持されている。工具主軸121は、各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどにより、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能に設けられている。工具主軸121が、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動することによって、工具主軸121に装着された工具による加工位置は、3次元的に変位する。
工具主軸121は、さらに、Y軸に平行な旋回中心軸204を中心に旋回可能に設けられている(B軸旋回)。工具主軸121の旋回範囲は、主軸端面123が下方を向く姿勢(図1中に示す姿勢)を基準にして±120°の範囲である。工具主軸121の旋回範囲は、図1中に示す姿勢から±90°以上の範囲であることが好ましい。(以下、図1中に示す工具主軸121の姿勢を、「基準姿勢」ともいう。)
なお、図1中には示されていないが、第1ワーク主軸111の周辺には、工具主軸121に装着された工具を自動交換するための自動工具交換装置(ATC:Automatic Tool Changer)と、工具主軸121に装着する交換用の工具を収容する工具マガジンとが設けられている。
下刃物台131は、切削加工のための複数の固定工具を装着する。下刃物台131は、いわゆるタレット形であり、複数の固定工具が放射状に取り付けられ、旋回割り出しを行なう。
より具体的には、下刃物台131は、旋回部132を有する。旋回部132は、Z軸に平行な旋回中心軸206を中心に旋回可能に設けられている。旋回中心軸206を中心にその周方向に間隔を隔てた位置には、固定工具を保持するための複数の工具ホルダが取り付けられている。旋回部132が旋回中心軸206を中心に旋回することによって、工具ホルダに保持された固定工具が周方向に移動し、切削加工に用いられる固定工具が割り出される。
下刃物台131は、図示しないサドル等によりベッド136上に支持されている。下刃物台131は、サドル等に設けられた各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどにより、X軸方向およびZ軸方向に移動可能に設けられている。
加工機械100は、付加加工用ヘッド21をさらに有する。付加加工用ヘッド21は、ワークに対して材料粉末を供給するとともにレーザ光を照射することにより付加加工を行なう(指向性エネルギー堆積法(Directed Energy Deposition))。材料粉末としては、たとえば、ステンレス、コバルト基合金、ニッケル基合金もしくはチタン等の金属粉末を利用することができる。なお、材料粉末は、金属粉末に限られない。
付加加工用ヘッド21は、工具主軸121に対して着脱可能に装着される。付加加工時、付加加工用ヘッド21は、工具主軸121に対して装着される。工具主軸121が、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動することによって、付加加工用ヘッド21による付加加工の加工位置が3次元的に変位する。さらに、工具主軸121が、旋回中心軸204を中心に旋回することによって、付加加工用ヘッド21も工具主軸121と一体となって旋回中心軸204を中心に旋回する。これにより、付加加工用ヘッド21による付加加工の向き(ワークに対するレーザ光の照射方向)を自在に変化させることができる。
除去加工時、付加加工用ヘッド21は、工具主軸121から分離され、図示しないヘッドストッカに格納される。
加工機械100は、パウダーフィーダ60と、レーザ発振装置66と、ケーブル24とをさらに有する。
パウダーフィーダ60は、付加加工に用いられる材料粉末を、加工エリア200内の付加加工用ヘッド21に向けて導入する。パウダーフィーダ60は、パウダーホッパー62と、混合部61とを有する。パウダーホッパー62は、付加加工に用いられる材料粉末を収容するための密閉空間を形成する。混合部61は、パウダーホッパー62に収容された材料粉末と、材料粉末のキャリア用のガスとを混合する。
レーザ発振装置66は、付加加工に用いられるレーザ光を発振する。ケーブル24は、パウダーフィーダ60およびレーザ発振装置66と、付加加工用ヘッド21との間で延びている。ケーブル24は、レーザ発振装置66から付加加工用ヘッド21に向けてレーザ光を導くための光ファイバーと、パウダーフィーダ60から付加加工用ヘッド21に向けて材料粉末を導くための配管と、空気の流路となるエア配管と、不活性ガスの流路となるガス配管と、冷媒の流路となる冷却配管と、電気配線と、これらを収容する管部材とから構成されている。
付加加工用ヘッド21は、ノズル22と、出射部26とを有する。パウダーフィーダ60から付加加工用ヘッド21に導入された材料粉末は、ノズル22を通じてワークに向けて吐出される。
出射部26は、レーザ光を出射する。出射部26から出射されるレーザ光は、光軸207を中心にしてその軸方向に進行する。光軸207は、回転中心軸203と平行に延びている。出射部26は、光軸207の軸方向における付加加工用ヘッド21の先端部に設けられている。出射部26には、レーザ光をワークの表面上で集束させるための集光レンズ(不図示)が内蔵されている。集光レンズの中心軸は、光軸207と同一直線上で延びている。
出射部26は、ヘッド端面27を有する。ヘッド端面27は、光軸207と直交する平面からなる。ヘッド端面27は、主軸端面123と平行な平面からなる。ワークの付加加工時、ヘッド端面27は、レーザ光が照射されるワーク表面と対向する。ヘッド端面27は、光軸207の軸方向において、主軸端面123よりも奥まった位置に設けられてもよいし、主軸端面123よりも突出する位置に設けられてもよい。
なお、出射部26から出射されるレーザ光は、光軸207を中心とするリング状のレーザ光であってもよい。この場合に、材料粉末は、リング状のレーザ光の内側から光軸207の軸上に沿って吐出されてもよい。
図3は、分離状態の工具主軸および付加加工用ヘッドを示す前面図である。図4は、装着状態(第1位置)の工具主軸および付加加工用ヘッドを示す前面図である。図5は、装着状態(第2位置)の工具主軸および付加加工用ヘッドを示す前面図である。
図3から図5を参照して、付加加工用ヘッド21は、工具主軸121に対して、主軸端面123および出射部26の間の位置関係が異なる複数の位置で着脱可能に装着される。複数の位置は、図4中の付加加工用ヘッド21に示される第1位置310と、図5中の付加加工用ヘッド21に示される第2位置320とを含む。
主軸端面123および出射部26の間の位置関係は、第1位置310および第2位置320の間において、回転中心軸203および光軸207の軸方向にずれるように変化する。
工具主軸121には、凹部31が設けられている。付加加工用ヘッド21は、凸部41を有する(図中では、凸部41が凹部31に挿入された場合における図示の便宜上、凸部41にハッチングが付されている)。工具主軸121および付加加工用ヘッド21の装着状態において、凸部41は、凹部31に挿入されている。凹部31および凸部41の少なくともいずれか一方は、複数箇所に設けられている。
より具体的には、工具主軸121は、主軸側面124を有する。主軸側面124は、回転中心軸203の軸方向に沿って延在する平面からなる。主軸側面124は、回転中心軸203および旋回中心軸204を含む平面からなる。付加加工用ヘッド21は、ヘッド側面23を有する。ヘッド側面23は、光軸207の軸方向に沿って延在する平面からなる。工具主軸121および付加加工用ヘッド21の装着状態において、ヘッド側面23は、主軸側面124と向かい合わせとされる。
凹部31は、主軸側面124から凹む凹形状を有する。凹部31は、主軸側面124からの凹み方向に直交する平面により切断された場合に、円形の開口形状を有する。
工具主軸121には、複数の凹部31(31A,31B,31C)が設けられている。複数の凹部31は、回転中心軸203の軸方向において、互いに間隔を設けて並んでいる。複数の凹部31は、等間隔に設けられている。回転中心軸203の軸方向における主軸端面123および凹部31Bの間の距離は、回転中心軸203の軸方向における主軸端面123および凹部31Cの間の距離よりも大きい。回転中心軸203の軸方向における主軸端面123および凹部31Aの間の距離は、回転中心軸203の軸方向における主軸端面123および凹部31Bの間の距離よりも大きい。
凸部41は、ヘッド側面23から突出する凸形状を有する。凸部41は、ヘッド側面23からの突出方向に直交する平面により切断された場合に、凹部31の開口形状に対応する断面形状を有する。凸部41は、円形の断面形状を有する。
付加加工用ヘッド21は、複数の凸部41(41a,41b)を有する。凸部41の数は、凹部31の数よりも少ない。複数の凸部41は、光軸207の軸方向において、互いに間隔を設けて並んでいる。複数の凸部41は、等間隔に設けられている。複数の凸部41が設けられる間隔は、複数の凹部31が設けられる間隔と同じである。光軸207の軸方向におけるヘッド端面27および凸部41aの間の距離は、光軸207の軸方向におけるヘッド端面27および凸部41bの間の距離よりも大きい。
主軸端面123および出射部26の間の位置関係は、図4中の付加加工用ヘッド21に示される第1位置310と、図5中の付加加工用ヘッド21に示される第2位置320との間において、凹部31(31A,31B,31C)と、凹部31(31A,31B,31C)に挿入される凸部41(41a,41b)との組み合わせが互いに異なることによって変化する。
図4に示されるように、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第1位置310で装着される場合、凹部31Bに凸部41aが挿入され、凹部31Cに凸部41bが挿入されている。図5に示されるように、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第2位置320で装着される場合、凹部31Aに凸部41aが挿入され、凹部31Bに凸部41bが挿入されている。
付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第1位置310で装着された場合の、回転中心軸203および光軸207の軸方向における主軸端面123およびヘッド端面27の間の距離は、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第2位置320で装着された場合の、回転中心軸203および光軸207の軸方向における主軸端面123およびヘッド端面27の間の距離よりも大きい。
すなわち、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第1位置310で装着された場合の、主軸端面123からの付加加工用ヘッド21の突出量は、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第2位置320で装着された場合の、主軸端面123からの付加加工用ヘッド21の突出量よりも大きい。
なお、工具主軸121に複数の凹部31が設けられ、付加加工用ヘッド21が1つの凸部41を有する構成であってもよい。また、付加加工用ヘッド21に凹部が設けられ、工具主軸121が凸部を有する構成であってもよい。
また、工具主軸121および付加加工用ヘッド21には、凹部31と、凹部31に挿入された凸部41とを相互にクランプし、工具主軸121に対する付加加工用ヘッド21の装着を保持するためのクランプ機構部が設けられてもよい。そのようなクランプ機構部の一例として、バネ力によりクランプ状態を得て、油圧によりアンクランプ状態を得る構造が挙げられる。
図6は、図4および図5中の付加加工用ヘッドによるワークの付加加工の一例を示す前面図である。図7は、図4および図5中の付加加工用ヘッドワークの付加加工の別の例を示す前面図である。
図1および図6を参照して、円筒状のワークWの両端をそれぞれ第1ワーク主軸111および第2ワーク主軸116により保持する。ワークWは、加工機械100において除去加工が可能な最大ワーク径、または、その最大ワーク径よりも若干小さい直径を有する大径ワークである。
付加加工用ヘッド21をワークWから上方(+X軸方向)に離れた位置に配置する。ワークWの外周面360に対して、材料粉末を供給しつつレーザ光を照射することによって、ワークWの付加加工を行なう。
X軸方向において付加加工用ヘッド21が移動可能な範囲(ストローク範囲)は、X軸方向において工具主軸121が移動可能な範囲(ストローク範囲)に基づいて定まる。付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第1位置310で装着された場合、主軸端面123からの付加加工用ヘッド21の突出量が比較的大きい。このため、大径ワークであるワークWの付加加工において、付加加工用ヘッド21の先端領域410がワークWと干渉してしまう。
一方、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第2位置320で装着された場合、主軸端面123からの付加加工用ヘッド21の突出量が比較的小さいため、付加加工用ヘッド21を、ワークWの外周面360から上方(+X軸方向)に離して配置することができる。このため、加工機械100において付加加工が可能な最大ワーク径をより大きく設定することができる。
図1および図7を参照して、円柱状のワークWの両端をそれぞれ第1ワーク主軸111および第2ワーク主軸116により保持する。ワークWには、ワークWの外周面360から凹み、回転中心軸201の周方向に延びる溝部370が設けられている。付加加工用ヘッド21を下方に(−X軸方向)に移動させ、出射部26を溝部370の内部に進入させる。溝部370の底面に対して、材料粉末を供給しつつレーザ光を照射することによって、ワークWの付加加工を行なう。
付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第2位置320で装着された場合、主軸端面123からの付加加工用ヘッド21の突出量が比較的小さい。このため、出射部26を溝部370の内部に進入させた時に、工具主軸121の先端領域420がワークWと干渉してしまう。
一方、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第1位置310で装着された場合、主軸端面123からの付加加工用ヘッド21の突出量が比較的大きい。このため、出射部26を溝部370の内部に進入させた時に、工具主軸121を、ワークWの外周面360から上方(+X軸方向)に離して配置することができる。このため、加工機械100において付加加工が可能なワーク形状の条件をより広く設定することができる。
以上に説明した、この発明の実施の形態1における加工機械100の構造をまとめると、本実施の形態における加工機械100は、主軸端面123を有する工具主軸121と、レーザ光を出射する出射部26を有する加工用ヘッドとしての付加加工用ヘッド21とを備える。付加加工用ヘッド21は、工具主軸121に対して、主軸端面123および出射部26の間の位置関係が互いに異なる複数の位置としての第1位置310および第2位置320で着脱可能に装着される。
このように構成された、この発明の実施の形態1における加工機械100によれば、ワークの付加加工時、ワークの形状もしくは大きさ、または、ワーク加工の位置もしくは方向などの加工条件に合わせて、工具主軸121に対する付加加工用ヘッド21を装着する位置を複数の位置から選択する。これにより、付加加工用ヘッド21または工具主軸121と、ワークとの干渉を防ぐことができる。
(実施の形態2)
図8は、この発明の実施の形態2の加工機械において、装着状態(第3位置)の工具主軸および付加加工用ヘッドを示す前面図である。図9は、この発明の実施の形態2の加工機械において、装着状態(第4位置)の工具主軸および付加加工用ヘッドを示す前面図である。図10は、この発明の実施の形態2の加工機械において、装着状態(第5位置)の工具主軸および付加加工用ヘッドを示す前面図である。
本実施の形態における加工機械は、実施の形態1における加工機械100と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については、その説明を繰り返さない。
図8および図9を参照して、付加加工用ヘッド21は、工具主軸121に対して、主軸端面123および出射部26の間の位置関係が異なる複数の位置で着脱可能に装着される。複数の位置は、図8中の付加加工用ヘッド21に示される第3位置330と、図9中の付加加工用ヘッド21に示される第4位置340とを含む。
主軸端面123および出射部26の間の位置関係は、第3位置330および第4位置340の間において、回転中心軸203および光軸207の軸方向にずれるように変化する。
工具主軸121には、凹部36が設けられている。付加加工用ヘッド21は、凸部46を有する。工具主軸121および付加加工用ヘッド21の装着状態において、凸部46は、凹部36に挿入されている。凹部36および凸部46の少なくともいずれか一方は、複数箇所に設けられている。
加工機械100は、スペーサ51(51G)をさらに有する。スペーサ51Gは、工具主軸121および付加加工用ヘッド21の間に介挿されている。
より具体的には、凹部36は、実施の形態1における凹部31に対応している。工具主軸121には、複数の凹部36(36A,36B)が設けられている。回転中心軸203の軸方向における主軸端面123および凹部36Aの間の距離は、回転中心軸203の軸方向における主軸端面123および凹部36Bの間の距離よりも大きい。
凸部46は、実施の形態1における凸部41に対応している。付加加工用ヘッド21は、1つの凸部41を有する。
付加加工用ヘッド21は、アーム部28と、第1係合部29とをさらに有する。アーム部28は、ヘッド側面23から光軸207の半径方向外側に向けて延出している。光軸207から見て、アーム部28が延出する方向と、凸部46が突出する方向とは、同一である。ヘッド側面23からのアーム部28の延出長さは、ヘッド側面23からの凸部46の突出長さよりも大きい。アーム部28は、工具主軸121および付加加工用ヘッド21の装着状態において、回転中心軸203を越える位置まで延出している。アーム部28は、工具主軸121および付加加工用ヘッド21の装着状態において、主軸端面123上に配置されている。
第1係合部29は、アーム部28に設けられている。第1係合部29は、アーム部28から光軸207の軸方向に突出している。第1係合部29は、アーム部28から、光軸207の軸方向において出射部26(ヘッド端面27)とは反対側に突出している。第1係合部29は、工具主軸121および付加加工用ヘッド21の装着状態において、回転中心軸203の軸上に配置されている。第1係合部29は、工具主軸121により保持される工具のシャック部分に対応した形状を有する。
主軸端面123および出射部26の間の位置関係は、図8中の付加加工用ヘッド21に示される第3位置330と、図9中の付加加工用ヘッド21に示される第4位置340との間において、凹部36(36A,36B)と、凹部36(36A,36B)に挿入される凸部46との組み合わせが互いに異なり、さらに、工具主軸121および付加加工用ヘッド21の間にスペーサ51が介挿されるか否かによって変化する。
図8に示されるように、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第3位置330で装着される場合、凹部36Aに凸部46が挿入されている。工具主軸121および付加加工用ヘッド21の間にスペーサ51が挿入されていない。
主軸端面123およびアーム部28は、回転中心軸203の軸方向において、互いに対向している。第1係合部29は、工具挿入孔126に挿入されている。第1係合部29は、工具主軸121に内蔵された工具クランプ機構によりクランプされることによって、工具主軸121に係合されている。
図9に示されるように、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第4位置340で装着される場合、凹部36Bに凸部46が挿入されている。工具主軸121および付加加工用ヘッド21の間にはスペーサ51Gが介挿されている。スペーサ51Gは、回転中心軸203の軸方向において、主軸端面123およびアーム部28の間に介挿されている。なお、自動工具交換装置を用いることによって、工具主軸121に対してスペーサ51Gを装着することが可能である。
スペーサ51Gは、金属製のブロック体からなる。スペーサ51Gは、第1端面51cと、第2端面51dとを有する。第1端面51cおよび第2端面51dは、回転中心軸203に直交する平面からなる。第1端面51cは、回転中心軸203の軸方向において、アーム部28と対向している。第2端面51dは、回転中心軸203の軸方向において、主軸端面123と対向している。
スペーサ51Gには、回転中心軸203の軸上で延び、第1端面51cに開口する開口部53が設けられている。開口部53は、工具挿入孔126と同様の開口形状を有する。スペーサ51Gには、開口部53に挿入された第1係合部29をクランプするためのクランプ機構が内蔵されている。
スペーサ51Gは、第2係合部52を有する。第2係合部52は、第2端面51dから回転中心軸203の軸方向に突出している。第2係合部52は、回転中心軸203の軸上に配置されている。第2係合部52は、第1係合部29と同様のシャンク形状を有する。
第2係合部52は、工具挿入孔126に挿入されている。第2係合部52は、工具主軸121に内蔵された工具クランプ機構によりクランプされることによって、工具主軸121に係合されている。第1係合部29は、開口部53に挿入されている。第1係合部29は、スペーサ51Gに内蔵された工具クランプ機構によりクランプされることによって、スペーサ51Gに係合されている。
図8および図9に示されるように、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第3位置330で装着された場合の、回転中心軸203および光軸207の軸方向における主軸端面123および出射部26(ヘッド端面27)の間の距離は、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第4位置340で装着された場合の、回転中心軸203および光軸207の軸方向における主軸端面123および出射部26(ヘッド端面27)の間の距離よりも小さい。
すなわち、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第3位置330で装着された場合の、主軸端面123からの付加加工用ヘッド21の突出量は、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第4位置340で装着された場合の、主軸端面123からの付加加工用ヘッド21の突出量よりも小さい。
図9および図10を参照して、付加加工用ヘッド21は、工具主軸121に対して、主軸端面123および出射部26の間の位置関係が異なる複数の位置で着脱可能に装着される。付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して装着される複数の位置は、図10中に示される第5位置350をさらに含む。
主軸端面123および出射部26の間の位置関係は、図9中の付加加工用ヘッド21に示される第4位置340と、図10中の付加加工用ヘッド21に示される第5位置350との間において、回転中心軸203および光軸207の軸方向にずれるように、かつ、回転中心軸203および光軸207の軸間距離が増加または減少するように変化する。
加工機械100は、スペーサ51(51H)をさらに有する。スペーサ51Hは、スペーサ51Gと異なる形状および/または大きさを有する。
図10に示されるように、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第5位置350で装着される場合、工具主軸121および付加加工用ヘッド21の間にはスペーサ51Hが介挿されている。スペーサ51Hは、回転中心軸203の軸方向において、主軸端面123およびアーム部28の間に介挿され、回転中心軸203の軸方向に直交する方向において、主軸側面124およびヘッド側面23の間に介挿されている。
スペーサ51Hは、第1プレート部56と、第2プレート部57とを有する。第1プレート部56は、回転中心軸203に直交する平面方向に延在する平板からなる。回転中心軸203の軸方向における第1プレート部56の厚みは、回転中心軸203の軸方向におけるスペーサ51Gの厚みよりも小さい。第2プレート部57は、回転中心軸203の軸方向に延在する平板からなる。スペーサ51Hは、第1プレート部56および第2プレート部57が90°の角度をなして交わるL字形状をなしている。
第1プレート部56は、主軸端面123およびアーム部28の間に介挿されている。第2プレート部57は、主軸側面124およびヘッド側面23の間に介挿されている。
なお、図示が省略されているが、第1プレート部56は、スペーサ51Gと同様のクランプ機構によって、工具主軸121およびアーム部28と係合されている。第2プレート部57は、図8および図9中に示される工具主軸121および付加加工用ヘッド21の間の位置決め機構と同様の機構によって、工具主軸121および付加加工用ヘッド21に対して位置決めされている。
図9および図10に示されるように、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第5位置350で装着された場合の、回転中心軸203および光軸207の軸方向における主軸端面123およびヘッド端面27の間の距離は、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第4位置340で装着された場合の、回転中心軸203および光軸207の軸方向における主軸端面123およびヘッド端面27の間の距離よりも小さい。付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第5位置350で装着された場合の、回転中心軸203および光軸207の軸間距離は、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第4位置340で装着された場合の、回転中心軸203および光軸207の軸間距離よりも大きい。
すなわち、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第5位置350で装着された場合の、主軸端面123からの付加加工用ヘッド21の突出量は、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第4位置340で装着された場合の、主軸端面123からの付加加工用ヘッド21の突出量よりも小さい。付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第5位置350で装着された場合の、主軸側面124からの付加加工用ヘッド21の張り出し量は、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第4位置340で装着された場合の、主軸側面124からの付加加工用ヘッド21の張り出し量よりも大きい。
図11および図12は、付加加工の対象となるワークと、ワークを保持するためのテーブルとを示す図である。
図1、図11および図12を参照して、テーブル71は、第1軸部72と、第2軸部73と、第1側部74と、第2側部75と、ワーク保持部76とを有する。
第1軸部72は、第1ワーク主軸111(第1チャック機構112)により保持されている。第2軸部73は、第2ワーク主軸116(第2チャック機構117)により保持されている。第1軸部72および第2軸部73は、回転中心軸201の軸上で延びる軸形状を有する。第1軸部72および第2軸部73は、回転中心軸201の軸方向において、互いに離れて設けられている。
ワーク保持部76は、回転中心軸201の軸方向における第1軸部72および第2軸部73の間であって、回転中心軸201から、回転中心軸201の半径方向外側に離れた位置に配置されている。ワーク保持部76は、回転中心軸201の軸方向と、回転中心軸201を中心とする円周の接線方向とを含む平面に平行な板材からなる。
第1側部74および第2側部75は、回転中心軸201に直交する平面に平行な板材からなる。第1側部74は、−Z軸方向におけるワーク保持部76の端部から、回転中心軸201の半径方向内側に向けて延び、+Z軸方向における第1軸部72の端部に連なっている。第1側部74は、第1軸部72およびワーク保持部76を接続している。第2側部75は、+Z軸方向におけるワーク保持部76の端部から、回転中心軸201の半径方向内側に向けて延び、−Z軸方向における第2軸部73の端部に連なっている。第2側部75は、第2軸部73およびワーク保持部76を接続している。
ワーク保持部76には、クランプ装置(不図示)を用いて、ワークWが保持されている。ワーク保持部76は、回転中心軸201から下方(−X軸方向)に離れた位置に配置されている。
ワークWは、ワーク側面510を有する。ワーク側面510は、回転中心軸201に直交する平面からなる。ワーク側面510は、回転中心軸201の軸方向において、第2側部75と隙間を設けて対向している。
図13は、図10中の付加加工用ヘッドの姿勢の一例を示す前面図である。図11から図13を参照して、付加加工用ヘッド21は、工具主軸121に対して第5位置350で装着されている。工具主軸121を、基準姿勢から、旋回中心軸204を中心に90°時計回りに旋回させることによって、付加加工用ヘッド21を、出射部26が−Z軸方向を向き、主軸側面124が下方(−X軸方向)を向く姿勢とする。付加加工用ヘッド21をZ軸方向においてワークWと対向する位置に移動させ、ワーク側面510に対して付加加工を行なう。
この場合に、ワークWが、テーブル71によって回転中心軸201よりも下方の位置で保持されている。このため、ワーク側面510が、工具主軸121が−X軸方向におけるストローク端に配置された時の付加加工用ヘッド21の出射部26よりも下方に位置している場合がある。これに対して、付加加工用ヘッド21が工具主軸121に対して第5位置350で装着される場合、主軸側面124から−X軸方向に向けた付加加工用ヘッド21の張り出し量が、比較的大きい。このため、テーブル71に保持されたワークWのワーク側面510に付加加工を行なうことが可能となる。
このように構成された、この発明の実施の形態2における加工機械によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に奏することができる。
なお、本発明は、工具主軸を用いたワークの除去加工と、付加加工用ヘッドを用いたワークの付加加工とが可能な加工機械に限られず、工具主軸を用いたワークの除去加工と、レーザ加工用ヘッドを用いたワークの切断、孔開け、または、溶着等のレーザ加工とが可能な加工機械に適用されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、主に、工具主軸と、レーザ光を出射可能な加工用ヘッドとを備える加工機械に適用される。
21 付加加工用ヘッド、22 ノズル、23 ヘッド側面、24 ケーブル、26 出射部、27 ヘッド端面、28 アーム部、29 第1係合部、31,31A,31B,31C,36,36A,36B 凹部、41,41a,41b,46 凸部、51,51G,51H スペーサ、51c 第1端面、51d 第2端面、52 第2係合部、53 開口部、56 第1プレート部、57 第2プレート部、60 パウダーフィーダ、61 混合部、62 パウダーホッパー、66 レーザ発振装置、71 テーブル、72 第1軸部、73 第2軸部、74 第1側部、75 第2側部、76 ワーク保持部、100 加工機械、111 第1ワーク主軸、112 第1チャック機構、116 第2ワーク主軸、117 第2チャック機構、121 工具主軸、123 主軸端面、124 主軸側面、126 工具挿入孔、131 刃物台、132 旋回部、136 ベッド、200 加工エリア、201,202,203 回転中心軸、204,206 旋回中心軸、205 スプラッシュガード、207 光軸、310 第1位置、320 第2位置、330 第3位置、340 第4位置、350 第5位置、360 外周面、370 溝部、410,420 先端領域、510 ワーク側面。

Claims (5)

  1. 主軸端面を有する工具主軸と、
    レーザ光を出射する出射部を有し、ワークの付加加工またはレーザ加工を行なう加工用ヘッドとを備え、
    前記加工用ヘッドは、前記工具主軸に対して、前記主軸端面および前記出射部の間の位置関係が互いに異なる複数の位置で着脱可能に装着される、加工機械。
  2. 前記工具主軸は、前記主軸端面に直交する回転中心軸を中心に工具を回転させ、
    前記出射部は、前記回転中心軸と平行な光軸を中心にレーザ光を出射し、
    前記主軸端面および前記出射部の間の位置関係は、前記複数の位置間において、前記回転中心軸および前記光軸の軸方向にずれるように変化する、請求項1に記載の加工機械。
  3. 前記工具主軸は、前記主軸端面に直交する回転中心軸を中心に工具を回転させ、
    前記出射部は、前記回転中心軸と平行な光軸を中心にレーザ光を出射し、
    前記主軸端面および前記出射部の間の位置関係は、前記複数の位置間において、前記回転中心軸および前記光軸の軸間距離が増加または減少するように変化する、請求項1または2に記載の加工機械。
  4. 前記工具主軸および前記加工用ヘッドのいずれか一方には、凹部が設けられ、
    前記工具主軸および前記加工用ヘッドのいずれか他方は、前記凹部に挿入される凸部を有し、
    前記凹部および前記凸部の少なくともいずれか一方は、複数箇所に設けられ、
    前記主軸端面および前記出射部の間の位置関係は、前記複数の位置間において、前記凹部と、前記凹部に挿入される前記凸部との組み合わせが互いに異なることによって変化する、請求項1から3のいずれか1項に記載の加工機械。
  5. 前記工具主軸および前記加工用ヘッドの間に介挿され、互いに異なる形状および/または大きさを有する、少なくとも1つのスペーサをさらに備え、
    前記主軸端面および前記出射部の間の位置関係は、前記複数の位置間において、前記工具主軸および前記加工用ヘッドの間に介挿される前記スペーサの有無、または、前記工具主軸および前記加工用ヘッドの間に介挿される前記スペーサが互いに異なることによって変化する、請求項1から4のいずれか1項に記載の加工機械。
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