JP6850404B1 - 旅客搭乗橋の監視装置 - Google Patents

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Abstract

旅客搭乗橋同士の接近状態を確実に検出できる旅客搭乗橋の監視装置を提供する。本発明の旅客搭乗橋の監視装置の一例は、各々の旅客搭乗橋(1A,1B)は、ロタンダ(4)とトンネル部(5)と走行装置(9)とキャブ(6)とロタンダ(4)の回転角度の検出手段とトンネル部(5)の長さの検出手段とキャブ(6)の回転角度の検出手段とを備えており、各々の検出手段の検出値に基づいて、一方の旅客搭乗橋について、他方の旅客搭乗橋と隣接する側の輪郭から外側方向に離れて輪郭の形状に倣う仮想ラインの現在位置を算出するとともに、他方の旅客搭乗橋について、一方の旅客搭乗橋と隣接する側の輪郭に沿って又は当該輪郭から外側方向に離れて輪郭の形状に倣う仮想ラインの現在位置を算出するライン算出部と、両方の旅客搭乗橋の仮想ラインが交差状態であるか否かを判定し、交差状態であると判定したときに第1の接近抑制処理を実行する監視制御部とを備える。

Description

本発明は、複数の旅客搭乗橋を監視する旅客搭乗橋の監視装置に関する。
空港において、航空機に乗降する際には、ターミナルビルと航空機とを連結する旅客搭乗橋が用いられる。旅客搭乗橋は、空港のターミナルビルに設置された伸縮及び回動自在なトンネル状通路であり、乗降時には、旅客搭乗橋の先端のキャブが航空機のドアに装着され、乗客はその内部通路を通って航空機の乗り降りを行う。
ところで、1機の航空機に対して複数の旅客搭乗橋が用いられる場合には、その取り付けまたは取り外しの際に、旅客搭乗橋同士が衝突するおそれがある。そこで、従来より、旅客搭乗橋の衝突を防止する衝突防止装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、一方の旅客搭乗橋の所定の角部と他方の旅客搭乗橋の所定の側部との間の距離、及び/または、一方の旅客搭乗橋の所定の角部と他方の旅客搭乗橋の所定の角部との間の距離を複数箇所について演算し、演算した複数箇所の距離のうち何れかの距離が所定値以下になると衝突防止動作を実行するようにした構成が記載されている。
特許第4106155号公報
上記構成では、2つの旅客搭乗橋間における複数箇所の距離を算出し、何れかの距離が所定値以下になると2つの旅客搭乗橋が接近していると判定し、衝突防止動作を実行するようにしている。この場合、点(角部)と線(側部)との間の距離、及び/または、点(角部)と点(角部)との間の距離を算出するようにしている。このように、少なくとも一方の端部は点(角部)を基準にして距離を算出するようにしているため、算出する距離の両端部の決め方及び2つの旅客搭乗橋の移動位置によっては、2つの旅客搭乗橋が接近状態であることを検出できない可能性がある。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、旅客搭乗橋同士の接近状態を確実に検出することができる旅客搭乗橋の監視装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある態様に係る旅客搭乗橋の監視装置は、複数の旅客搭乗橋を航空機の複数の乗降部に取り付ける際および/または前記乗降部から取り外す際に、複数の前記旅客搭乗橋を監視する旅客搭乗橋の監視装置であって、各々の前記旅客搭乗橋は、ターミナルビルに接続され、水平回転自在に支持されたロタンダと、基端が前記ロタンダに接続され、伸縮可能なトンネル部と、前記トンネル部を支持するとともに、正逆回転駆動可能な走行車輪を有する走行装置と、前記トンネル部の先端に設けられ、前記航空機の乗降部に取り付けられる回転可能なキャブと、前記ロタンダの回転角度を検出する検出手段と、前記トンネル部の長さを検出する検出手段と、前記キャブの回転角度を検出する検出手段と、を備えており、互いに隣り合う前記旅客搭乗橋のうちの一方の前記旅客搭乗橋について、当該旅客搭乗橋の各々の前記検出手段の検出値に基づいて、他方の前記旅客搭乗橋と隣接する側の平面視における輪郭に対して、当該輪郭から外側方向に離れて前記輪郭の形状に倣うラインとなるように定められた仮想ラインの現在位置を算出するとともに、前記他方の旅客搭乗橋について、当該旅客搭乗橋の各々の前記検出手段の検出値に基づいて、前記一方の旅客搭乗橋と隣接する側の平面視における輪郭に対して、当該輪郭に沿って又は当該輪郭から外側方向に離れて前記輪郭の形状に倣うラインとなるように定められた仮想ラインの現在位置を算出するライン算出部と、所定の交差判定条件に基づいて、前記ライン算出部によって現在位置が算出される前記一方の旅客搭乗橋の前記仮想ラインと前記他方の前記旅客搭乗橋の前記仮想ラインとが交差状態であるか否かを判定し、前記交差状態であると判定したときに第1の接近抑制処理を実行する監視制御部と、を備えている。
この構成によれば、一方の旅客搭乗橋の仮想ラインと他方の旅客搭乗橋の仮想ラインとが交差状態であるか否かを判定し、交差状態であると判定したときに第1の接近抑制処理が実行される。このように、互いに隣り合う旅客搭乗橋の仮想ライン間の状態を判定するようにしているので、旅客搭乗橋同士の接近状態を確実に検出することができる。
前記監視制御部は、所定の接近判定条件に基づいて、前記ライン算出部によって現在位置が算出される前記一方の旅客搭乗橋の前記仮想ラインと前記他方の前記旅客搭乗橋の前記仮想ラインとが接近状態であるか否かを判定し、前記接近状態であると判定したときに第2の接近抑制処理を実行するよう構成されていてもよい。
この構成によれば、互いに隣り合う旅客搭乗橋の仮想ライン間の接近状態を判定するようにしているので、旅客搭乗橋同士の接近状態を確実に検出することができる。なお、仮想ライン間の状態が接近状態である場合は、交差状態である場合よりも、旅客搭乗橋同士は離れた状態である。
前記旅客搭乗橋は、表示装置を備えており、前記ライン算出部によって現在位置が算出される前記仮想ラインを前記表示装置に表示させるための表示データを生成する表示データ生成部をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、例えば、オペレータは、表示装置に表示される互いに隣り合う旅客搭乗橋の仮想ラインを見てこれらの旅客搭乗橋間の間隔を確認しながら旅客搭乗橋の操作を行うことができるので、旅客搭乗橋同士の異常な接近を回避することができる。
前記ライン算出部は、前記一方の旅客搭乗橋の前記仮想ラインの現在位置と前記他方の前記旅客搭乗橋の前記仮想ラインの現在位置とのそれぞれを、所定位置を原点とする単一の直交座標系を用いた座標にて算出するよう構成されていてもよい。
本発明は、以上に説明した構成を有し、旅客搭乗橋同士の接近状態を確実に検出することができる旅客搭乗橋の監視装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
図1は、本実施形態に係る旅客搭乗橋の監視装置によって監視される2つの旅客搭乗橋の一例を示す概略平面図である。 図2は、本実施形態に係る旅客搭乗橋の監視装置及び2つの旅客搭乗橋の一例を示すブロック図である。 図3は、一方の旅客搭乗橋についてトンネル部近傍の仮想ライン等の設定方法の一例を示す図である。 図4は、他方の旅客搭乗橋についてトンネル部近傍の仮想ライン等の設定方法の一例を示す図である。 図5は、旅客搭乗橋についてキャブの周囲の仮想ライン等の設定方法の一例を示す図である。 図6は、2つの線分が交差するときの条件について説明するための図である。 図7は、監視装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、表示装置の画面に表示される仮想ライン等の情報を示す一例である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る旅客搭乗橋の監視装置によって監視される2つの旅客搭乗橋の一例を示す概略平面図である。図2は、上記監視装置及び2つの旅客搭乗橋の一例を示すブロック図である。
図1に示す2つの旅客搭乗橋1A,1Bは、航空機に設けられている2つの乗降部(ドア部分)に取り付けられるものである。なお、2つの旅客搭乗橋1A,1Bは基本的には同一の構成であり、互いに対応する部分には、同一符号を付して説明する。
また、以下の図1の説明では、便宜上、各旅客搭乗橋1A,1Bにおいて、トンネル部5の全長が伸縮する方向を前後方向とし、重力が作用する方向を上下方向とし、旅客搭乗橋1A,1Bの幅方向(前後方向および上下方向に直交する方向)を左右方向として説明する。
一方の旅客搭乗橋1Aのロタンダ(後方円形室)4は、ターミナルビル2の一方の乗降口2aに接続され、他方の旅客搭乗橋1Bのロタンダ4は、ターミナルビル2の他方の乗降口2bに接続されている。
各旅客搭乗橋1A,1Bは、支柱によって鉛直軸(回転軸)の回りに正逆回転自在に支持されたロタンダ4と、基端がロタンダ4に接続されて先端が昇降するように上下方向に揺動可能なトンネル部5と、トンネル部5の先端に回転可能に設けられたキャブ(前方円形室)6と、トンネル部5の先端寄りでトンネル部5を支持するドライブコラム7と、補助階段STと、を備えている。
トンネル部5は、乗客の歩行通路を形成し、筒状体の複数のトンネル5a,5bがテレスコピック式(入れ子式)に嵌合されて長手方向に伸縮自在に構成されている。ここでは、2つのトンネル5a,5bによって構成されたトンネル部5が例示されているが、トンネル部5は2つ以上の複数のトンネルによって構成されていればよい。
また、トンネル部5の先端寄り部分(最も先端側のトンネル5a)には、支持脚としてドライブコラム7が設けられている。ドライブコラム7には、トンネル部5を上下移動(昇降)させる昇降装置8が設けられている。この昇降装置8によってトンネル部5を上下移動させることにより、キャブ6及びトンネル部5は、ロタンダ4を基点として上下方向に揺動運動することができる。
また、ドライブコラム7には、昇降装置8の下方に、個々に独立して回転駆動可能である一対の走行車輪を有する走行装置9が設けられている。走行装置9は、2つの走行車輪の回転駆動によって前進走行及び後退走行が可能で、かつ、走行方向を変更可能に構成されている。走行装置9の走行車輪がエプロンの地面を走行することにより、トンネル部5をロタンダ4のまわりに回転させるとともにトンネル部5を伸縮させることができる。なお、ドライブコラム7は、トンネル5aではなくキャブ6に設けられてあってもよい。
キャブ6は、トンネル部5の先端に設けられており、図示しない回転機構(図2のキャブ回転装置61)によってキャブ6の床面に垂直な回転軸の回りに正逆回転可能に構成されている。
また、図2に示すように、キャブ6内には、操作装置32及び表示装置33を備えた操作盤31が設置されている。操作装置32には、各種操作スイッチおよび操作レバーが備えられており、これらを用いて、オペレータが旅客搭乗橋1A,1Bを操作することができる。
また、旅客搭乗橋1A,1Bには、ロタンダ4の回転角度α,βを検出するロタンダ用角度センサ(ロタンダ回転角度検出手段)21と、キャブ6の回転角度ω1,ω2を検出するキャブ用角度センサ(キャブ回転角度検出手段)22と、ロタンダ4の回転中心点4Cからキャブ6の回転中心点6Cまでの距離LA,LB(図1)を検出するためのトンネル長さセンサ(トンネル長さ検出手段)23とが、適宜な位置に設けられている。トンネル長さセンサ23は、例えば、トンネル部5の長さを測定する距離計等で構成され、その測定値から上記のロタンダ・キャブ中心間距離LA,LBを算出することができる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、各ロタンダ4の回転角度α,βは、各ロタンダ4が接続された乗降口2a,2bの端面の平行線に対してトンネル部5の中心線5CLが時計まわりになす角度としている。また、各キャブ6の回転角度ω1,ω2は、各トンネル部5の中心線5CLに対してキャブ6の中心線6CLがなす角度であり、ここでは、キャブ6の中心線6CLがトンネル部5の中心線5CLと一致する場合を0°とし(例えば、ω2=0)、キャブ6の中心線6CLがトンネル部5の中心線5CLに対して左側に振れる角度をマイナスの値とし(例えば、図示されたω1はマイナスの値)、これとは逆に右側に振れる角度をプラスの値としている。各キャブ6は、例えば、回転角度ω1,ω2が−90°〜+30°の範囲で正逆回転可能に構成されている。
また、制御装置50は、操作装置32の操作に基づく情報(操作情報)が入力されるとともに各センサ21〜23の出力信号等が入力され、表示装置33に表示される情報等を出力する。また、制御装置50は、操作装置32の操作に基づいて、キャブ回転装置61、昇降装置8及び走行装置9等を制御する。制御装置50は、例えば、キャブ6または最も先端側のトンネル5a等に設けられている。
監視装置51は、本実施形態に係る旅客搭乗橋の監視装置の一例である。この監視装置51は、コンピュータ等で構成され、旅客搭乗橋1A,1Bの両方の制御装置50と通信可能に構成されている。監視装置51は、所定周期で、両方の制御装置50から、旅客搭乗橋1A,1Bのロタンダ4の回転角度α,β、キャブ6の回転角度ω1,ω2及びロタンダ・キャブ中心間距離LA,LBを受信し、これらに基づいて、後述の仮想ライン等を算出する(ライン算出部52の機能)。なお、監視装置51は、旅客搭乗橋1A,1Bの動作に伴って変化する値(上記のα,β、ω1,ω2、LA,LB)以外で、仮想ライン等を算出するために必要な情報は、全て、内部の記憶部(図示せず)に予め記憶されている。
監視装置51は、例えば、図1に示すような単一のXY直交座標系(以下、「XY座標系」という)を用いて、旅客搭乗橋1A,1Bに関する位置座標をあらわすようにしている。ここでは、一方の旅客搭乗橋1Aのロタンダ4の回転中心点4Cを原点(0,0)にして、X軸、Y軸をとっている。よって、他方の旅客搭乗橋1Bのロタンダ4の回転中心点4Cの位置座標は、一方の旅客搭乗橋1Aのロタンダ4の回転中心点4CからのX軸方向の所定のずれ量Lxと、Y軸方向の所定のずれ量Lyとを用いて、(Lx,Ly)で表される。また、所定の角度γは、ターミナルビル2の一方の乗降口2aに接続された旅客搭乗橋1Aのロタンダ4と、他方の乗降口2bに接続された他方の旅客搭乗橋1Bのロタンダ4との配置角度である。なお、XY座標系は、上記例に限らず、所定位置を原点とする直交座標系であればよい。
次に、監視装置51のライン算出部52の機能について、図3〜図5を参照して説明する。
図3は、一方の旅客搭乗橋1Aについてトンネル部5近傍の仮想ライン等の設定方法の一例を示す図である。
ライン算出部52は、旅客搭乗橋1Aについて、XY座標系における点AL1〜AL10の位置座標を算出する。点AL1〜AL10は、旅客搭乗橋1Aに対して予め定められた位置を示す点(仮想点)である。具体的には、例えば、次のように定めておくことができる。
点AL1と点AL9とを結ぶ線分は、旅客搭乗橋1Aについて旅客搭乗橋1Bと隣接する側の平面視における輪郭に略沿った一部の輪郭ライン5Viaとなる。
点AL1は、例えば、キャブ6の中心からトンネル部5の幅方向(短手方向)へ所定距離L1aだけ離れた位置の点である。
点AL9は、例えば、トンネル部5が接続されたロタンダ4の先端の中心からトンネル部5の幅方向へ所定距離L1aだけ離れた位置の点である。この場合、ロタンダ4の先端の中心からロタンダ4の回転中心点4Cまでの距離は所定距離L4aである。
そして、点AL1、点AL9からトンネル部5の幅方向外側へ所定距離L2aだけ離れた位置の点を、それぞれ点AL3、点AL10とする。この点AL3と点AL10とを結ぶ線分は、点AL1と点AL9とを結ぶ輪郭ライン5Viaが所定距離L2aだけ外側へ移動したラインに相当する仮想ライン5Voaとなる。
なお、点AL2,AL4〜AL8は、仮に、旅客搭乗橋1Aの最も先端側のトンネル5aに、旅客搭乗橋1B側へ突出する突出部(例えば、エアコンの室外機等であり、図8の突出部Ra参照)が設けられている場合に、その突出部の位置に応じて定められた点である。この場合、点AL2と点AL5は、上記突出部のトンネル長手方向における両端の位置に応じて点AL1と点AL9とを結ぶ線上に設定される。また、点AL4、点AL6は、それぞれ点AL2、点AL5からトンネル部5の幅方向外側へ所定距離L2aだけ離れた位置の点であり、点AL3と点AL10とを結ぶ線上に設定される。この場合、点AL1,AL2,AL4,AL6,AL5,AL9をこの順番に結ぶラインが輪郭ライン5Viaとなる。そして、点AL4、点AL6からトンネル部5の幅方向外側へ所定距離L3aだけ離れた位置の点を、それぞれ点AL7、点AL8とする。ここで、所定距離L3aは、上記突出部の旅客搭乗橋1B側への突出量に応じて定められている。この場合、点AL3,AL4,AL7,AL8,AL6,AL10をこの順番に結ぶラインが仮想ライン5Voaとなる。この場合の仮想ライン5Voaは、点AL3,AL4を端点とする線分と、点AL4,AL7を端点とする線分と、点AL7,AL8を端点とする線分と、点AL8,AL6を端点とする線分と、点AL6,AL10を端点とする線分とで構成される。
図4は、他方の旅客搭乗橋1Bについてトンネル部5近傍の仮想ライン等の設定方法の一例を示す図である。
ライン算出部52は、旅客搭乗橋1Bについて、XY座標系における点BL1〜BL10の位置座標を算出する。点BL1〜BL10は、旅客搭乗橋1Bに対して予め定められた位置を示す点(仮想点)である。点BL1〜BL10は、旅客搭乗橋1Bのトンネル部5の中心線5CLに対して左側の点であるのに対し、点AL1〜AL10は、旅客搭乗橋1Aのトンネル部5の中心線5CLに対して右側の点であるという相違はあるが、それ以外については、旅客搭乗橋1Aに対して定められる点AL1〜AL10と同様にして定めることができる。図4の所定距離L1b,L2b,L3b,L4bはそれぞれ、図3の距離L1a,L2a,L3a,L4aに対応する部分の距離である。
よって、点BL1と点BL9とを結ぶ線分は、旅客搭乗橋1Bについて旅客搭乗橋1Aと隣接する側の平面視における輪郭に略沿った一部の輪郭ライン5Vibとなる。また、点BL1、点BL9からトンネル部5の幅方向外側へ所定距離L2bだけ離れた位置の点を、それぞれ点BL3、点BL10とし、この点BL3と点BL10とを結ぶ線分が仮想ライン5Vobとなる。
なお、点BL2,BL4〜BL8は、図3の点AL2,AL4〜AL8の場合と同様、仮に、旅客搭乗橋1Bの最も先端側のトンネル5aに、旅客搭乗橋1A側へ突出する突出部(例えば、エアコンの室外機等であり、図8の突出部Rb参照)が設けられている場合に、その突出部の位置に応じて予め定められた点である。この場合、点BL1,BL2,BL4,BL6,BL5,BL9をこの順番に結ぶラインが輪郭ライン5Vibとなる。そして、点BL3,BL4,BL7,BL8,BL6,BL10をこの順番に結ぶラインが仮想ライン5Vobとなる。この場合の仮想ライン5Vobは、点BL3,BL4を端点とする線分と、点BL4,BL7を端点とする線分と、点BL7,BL8を端点とする線分と、点BL8,BL6を端点とする線分と、点BL6,BL10を端点とする線分とで構成される。
図5は、旅客搭乗橋1A,1Bについて、キャブ6の周囲の仮想ライン等の設定方法の一例を示す図である。ここでの説明における前後左右の概念は、図5に示す前後左右に基づくものである。
ライン算出部52は、各旅客搭乗橋1A,1Bについて、XY座標系における点C1〜C10の位置座標を算出する。なお、本例では、XY座標系における点C11〜C14の位置座標は旅客搭乗橋1Bについてのみ算出することとするが、旅客搭乗橋1Aについても同様に算出しても構わない。この場合は、2つの旅客搭乗橋1A,1Bの輪郭ライン6Vi及び仮想ライン6Voは同様にして設定される。
旅客搭乗橋1Bのキャブ6の場合、点C9,C10,C1,C2,C14をこの順番に結ぶラインがキャブ6の輪郭に略沿った輪郭ライン6Vi(以下、旅客搭乗橋1Bの「6Vi」を「6Vib」と記載)となる。よって、この輪郭ライン6Vibは、点C9,C10を端点とする線分と、点C10,C1を端点とする線分と、点C1,C2を端点とする線分と、点C2,C14を端点とする線分とで構成される。
また、旅客搭乗橋1Bのキャブ6の場合、点C8,C7,C6,C5,C4,C3,C11,C12,C13をこの順番に結ぶラインが輪郭ライン6Vibの外側に離れた仮想ライン6Vо(以下、旅客搭乗橋1Bの「6Vо」を「6Vоb」と記載)となる。よって、この仮想ライン6Vоbは、点C8,C7を端点とする線分と、点C7,C6を端点とする線分と、点C6,C5を端点とする線分と、点C5,C4を端点とする線分と、点C4,C3を端点とする線分と、点C3,C11を端点とする線分と、点C11,C12を端点とする線分と、点C12,C13を端点とする線分とで構成される。
一方、旅客搭乗橋1Aのキャブ6の場合、点C9,C10,C1,C2をこの順番に結ぶラインが輪郭ライン6Vi(以下、旅客搭乗橋1Aの「6Vi」を「6Via」と記載)となる。よって、この輪郭ライン6Viaは、点C9,C10を端点とする線分と、点C10,C1を端点とする線分と、点C1,C2を端点とする線分とで構成される。
また、旅客搭乗橋1Aのキャブ6の場合、点C8,C7,C6,C5,C4,C3をこの順番に結ぶラインが外側の仮想ライン6Vo(以下、旅客搭乗橋1Aの「6Vо」を「6Vоa」と記載)となる。よって、この仮想ライン6Vоaは、点C8,C7を端点とする線分と、点C7,C6を端点とする線分と、点C6,C5を端点とする線分と、点C5,C4を端点とする線分と、点C4,C3を端点とする線分とで構成される。
上記の点C1〜C14は、各キャブ6に対して予め定められた位置を示す点(仮想点)である。具体的には、例えば、次のように定めておくことができる。
点C1は、例えば、キャブ6の先端側の右端近傍の仮想点である。この点C1は、キャブ6の回転中心点6Cから右前方へ伸びてキャブ6の中心線6CLに対して所定角度λをなす線上の点で、キャブ6の回転中心点6Cから所定距離L5だけ離れた位置の点である。
点C2は、例えば、キャブ6の先端側の左端近傍の仮想点である。この点C2は、キャブ6の回転中心点6Cから左前方へ伸びてキャブ6の中心線6CLに対して所定角度σをなす線上の点で、キャブ6の回転中心点6Cから所定距離L6だけ離れた位置の点である。
点C3は、点C2から前方へ所定距離L8だけ離れた位置の点である。また、点C4は、点C1から前方へ所定距離L8だけ離れた位置の点である。
点C5は、点C1から右方へ所定距離L9だけ離れた位置の点である。点C6は、点C5から後方へ所定距離L7だけ離れた位置の点である。
点C10は、例えば、キャブ6の右側面近傍の点として設定され、キャブ6の回転中心点6Cから右方へ所定距離L13(不図示)だけ離れた位置の点である。そして、点C7は、点C10から右方へ所定距離L9だけ離れた位置の点である。
また、点C9は、例えば、キャブ6の右後方側面近傍の点として設定され、キャブ6の回転中心点6Cから右後方へ伸びてキャブ6の中心線6CLに対して所定角度(本例では45°)をなす線上の点で、キャブ6の回転中心点6Cから所定距離L13(不図示)だけ離れた位置の点である。
そして、点C8は、キャブ6の回転中心点6Cから右後方へ伸びてキャブ6の中心線6CLに対して所定角度(本例では45°)をなす線上の点で、点C9から外側へ所定距離L10だけ離れた位置の点である。
また、点C11は、点C2から左方へ所定距離L11だけ離れた位置の点である。点C12は、点C11から後方へ所定距離L7だけ離れた位置の点である。
点C14は、例えば、キャブ6の左側面近傍の点として設定され、キャブ6の回転中心点6Cから左方へ所定距離L13(不図示)だけ離れた位置の点である。そして、点C13は、点C14から左方へ所定距離L12だけ離れた位置の点である。
なお、上記のキャブ6に関する所定値(λ、σ、L5〜L13)は、2つの旅客搭乗橋1A,1Bにおいて、キャブ6の大きさ等に応じて異なっていてもよい。
ライン算出部52は、旅客搭乗橋1Aについて、仮想ライン(5Vоa、6Vоa)を構成する複数の線分の各端点の位置座標を算出することにより、同仮想ラインの現在の存在位置(現在位置)を算出する。また、輪郭ライン(5Via、6Via)を構成する複数の各線分の端点の位置座標を算出することにより、同輪郭ラインの現在の存在位置(現在位置)も算出している。
同様に、ライン算出部52は、旅客搭乗橋1Bについて、仮想ライン(5Vоb、6Vоb)を構成する複数の線分の各端点の位置座標を算出することにより、同仮想ラインの現在位置を算出する。また、輪郭ライン(5Vib、6Vib)を構成する複数の各線分の端点の位置座標を算出することにより、同輪郭ラインの現在位置も算出している。
なお、一方の旅客搭乗橋1A(1B)の仮想ラインは、前述のように複数の線分からなり、他方の旅客搭乗橋1B(1A)と隣接する側の平面視における旅客搭乗橋1A(1B)の輪郭に対して、当該輪郭から外側方向に離れて輪郭の形状に倣うラインとなるように予め定められている。
また、一方の旅客搭乗橋1A(1B)の輪郭ラインは、前述のように複数の線分からなり、他方の旅客搭乗橋1B(1A)と隣接する側の平面視における旅客搭乗橋1A(1B)の輪郭に対して、当該輪郭に沿って当該輪郭の形状に倣うラインとなるように予め定められている。
なお、旅客搭乗橋1A,1Bの仮想ライン及び輪郭ラインを構成する各線分の端点は、旅客搭乗橋1A,1Bの本体(ボディー)を基準にして定められているので、旅客搭乗橋1A,1Bの平面視における姿勢を決める測定値(すなわち、ロタンダ用角度センサ21で検出されるロタンダ4の回転角度α,βと、キャブ用角度センサ22で検出されるキャブ6の回転角度ω1,ω2と、トンネル長さセンサ23の測定値から算出されるロタンダ・キャブ中心間距離LA,LB)に基づいて、上記各線分の端点の位置座標を計算により算出可能である。
一例を挙げれば、旅客搭乗橋1Aのトンネル部5近傍の点AL3の位置座標(XAL3,YAL3)は、例えば、次式で算出することができる。
YAL3=LA×sin(α−γ)+(L1a+L2a)×cоs(α−γ)
XAL3=−LA×cоs(α−γ)+(L1a+L2a)×sin(α−γ)
また、旅客搭乗橋1Aのキャブ6の周囲の点C1(図5)の位置座標(XAC1,YAC1)は、例えば、次式で算出することができる。
YAC1=LA×sin(α−γ)+L5a×sin{(α−γ)+ω1+λa}
XAC1=−LA×cоs(α−γ)−L5a×cоs{(α−γ)+ω1+λa}
上式において、L5a,λaは、旅客搭乗橋1Aのキャブ6についての所定距離L5、所定角度λ(図5)の値である。
また、旅客搭乗橋1Bのトンネル部5近傍の点BL3の位置座標(XBL3,YBL3)は、例えば、次式で算出することができる。
YBL3=LB×sinβ−(L1b+L2b)×cоsβ+Ly
XBL3=−LB×cоsβ−(L1b+L2b)×sinβ+Lx
また、旅客搭乗橋1Bのキャブ6の周囲の点C1(図5)の位置座標(XBC1,YBC1)は、例えば、次式で算出することができる。
YBC1=LB×sinβ+L5b×sin(β+ω2+λb)+Ly
XBC1=−LB×cоsβ−L5b×cоs(β+ω2+λb)+Lx
上式において、L5b,λbは、旅客搭乗橋1Bのキャブ6についての所定距離L5、所定角度λ(図5)の値である。
他の各点の位置座標についても、ロタンダ4の回転角度α,β、キャブ6の回転角度ω1,ω2、及びロタンダ・キャブ中心間距離LA,LB等を適宜用いて算出することができる。
上記のようにライン算出部52で算出された仮想ライン等の情報は、監視制御部53と表示データ生成部54へ入力される。
表示データ生成部54では、入力される仮想ライン等の情報を表示装置33の画面に表示するための表示データを生成する。この表示データは、例えば、監視装置51から各旅客搭乗橋1A,1Bの制御装置50へ送信され、それぞれの表示装置33の画面に表示される。
図8は、表示装置33の画面に表示される輪郭ライン及び仮想ラインの情報を示す一例である。この図8では、旅客搭乗橋1A,1Bの各トンネル5aに突出部Ra,Rbが設けられている場合の例が示されている。図8では、旅客搭乗橋1Aについて、輪郭ライン(5Via、6Via)及び仮想ライン(5Vоa、6Vоa)とで囲まれる領域がハッチングを用いて表示され、同様に、旅客搭乗橋1Bについても、輪郭ライン(5Vib、6Vib)及び仮想ライン(5Vоb、6Vоb)とで囲まれる領域がハッチングを用いて表示されている。ここで、輪郭ライン及び仮想ラインが、当該ラインを表す線のみ、あるいは線と計算点(AL1〜AL10,BL1〜BL10,C1〜C14等の点)とで表示されるようにしてもよい。また、仮想ラインのみが表示されるようにしてもよい。
監視制御部53では、ライン算出部52で算出された仮想ラインの情報を用い、旅客搭乗橋1Aの仮想ライン(5Vоa、6Vоa)と、旅客搭乗橋1Bの仮想ライン(5Vоb、6Vоb)とが、所定の交差判定条件に基づいて交差状態であるか否かを判定するとともに、所定の接近判定条件に基づいて接近状態であるか否かを判定する。
ここで、旅客搭乗橋1Aの仮想ラインと旅客搭乗橋1Bの仮想ラインとが交差状態であるということは、旅客搭乗橋1Aの仮想ラインを構成するいずれかの線分と、旅客搭乗橋1Bの仮想ラインを構成するいずれかの線分とが交差していることである。
図6は、2つの線分が交差するときの条件について説明するための図である。この図6では、線分ABと線分CDとが交差している状態を示している。点Aの位置座標を(Xa,Ya)、点Bの位置座標を(Xb,Yb)、点Cの位置座標を(Xc,Yc)、点Dの位置座標を(Xd,Yd)とする。また、線分AB上に存在する任意の点Pの位置座標を(Xp,Yp)とし、線分CD上に存在する任意の点Qの位置座標を(Xq,Yq)とする。なお、以下では、点Aの位置ベクトルをAvと表記し、同様に、点B,C,D,P,Qの各位置ベクトルをBv,Cv,Dv,Pv,Qvと表記することとする。
ここで、線分AB上の点Pの位置ベクトルPv、線分CD上の点Qの位置ベクトルQvは、それぞれ次式で示される。
Pv=Av+r(Bv−Av) (媒介変数rは、0≦r≦1)
Qv=Cv+s(Dv−Cv) (媒介変数sは、0≦s≦1)
ここで、線分ABと線分CDとの交点は、点Pと点Qとが同一点になる場合であるから、Pv=Qvとすると、次式が成り立つ。
Av+r(Bv−Av)=Cv+s(Dv−Cv)
この式をX,Y座標を用いた式で表すと、次の連立方程式が得られる。
Xa+r(Xb−Xa)=Xc+s(Xd−Xc)
Ya+r(Yb−Ya)=Yc+s(Yd−Yc)
上記の連立方程式から以下に示す媒介変数r、sの算出式が求められる。
Figure 0006850404
よって、線分ABの端点A,Bの各座標値と線分CDの端点C,Dの各座標値とを用いて媒介変数r、sを算出し、算出した媒介変数r、sについて、0≦r≦1と、0≦s≦1とが同時に成立した場合のみ、2つの線分が交差していると判定できる。
監視制御部53は、旅客搭乗橋1Aの仮想ライン(5Vоa、6Vоa)を構成する各線分と、旅客搭乗橋1Bの仮想ライン(5Vоb、6Vоb)を構成する各線分とについて、上記のように媒介変数r、sを算出し、いずれかの線分について、0≦r≦1と、0≦s≦1とが同時に成立することを交差判定条件とし、この交差判定条件を満足する場合に、旅客搭乗橋1Aの仮想ラインと、旅客搭乗橋1Bの仮想ラインとが交差状態であると判定する。
また、監視制御部53は、0より小さい所定値m(例えば、m=−0.25)と、1より大きい所定値n(例えば、n=1.25)とが予め設定されており、これらの所定値m、nを用いて、旅客搭乗橋1Aの仮想ラインを構成するいずれかの線分と、旅客搭乗橋1Bの仮想ラインを構成するいずれかの線分とについて、算出された媒介変数r、sが、次の(a)、(b)のいずれかの条件を満足することを接近判定条件とし、この接近判定条件を満足する場合に、旅客搭乗橋1Aの仮想ラインと、旅客搭乗橋1Bの仮想ラインとが接近状態であると判定する。
(a)m≦r<0または1<r≦nであり、かつ、0≦s≦1である条件
(b)0≦r≦1であり、かつ、m≦s<0または1<s≦nである条件
ただし、この接近状態であると判定する場合は、交差状態となる線分がない場合、すなわち、0≦r≦1と、0≦s≦1とが同時に成立する線分が存在していない状態の場合である。
図7は、監視装置51の処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、2つの旅客搭乗橋(PBB)1A,1Bのうち、少なくとも一方が動作しているときに行われる。この図7の処理は、例えば、旅客搭乗橋1A,1Bを航空機の乗降部に取り付ける際および航空機の乗降部から取り外す際に行われる。なお、旅客搭乗橋1A,1Bを航空機の乗降部に取り付ける際にのみ、または、航空機の乗降部から取り外す際にのみ行われるようにしてもよい。
ステップS1では、ライン算出部52によって、前述のようにして2つの旅客搭乗橋(PBB)1A,1Bについて、仮想ライン等の現在位置を算出する。このステップS1は、所定周期で、繰り返し実施される。
次に、ステップS2では、監視制御部53によって、前述のようにして2つの旅客搭乗橋(PBB)1A,1Bの仮想ラインが接近状態か否かを判定する。ここで、ステップS2の判定が「Yes」の場合、すなわち仮想ラインが接近状態であると判定した場合には、監視制御部53は、旅客搭乗橋1A,1Bの動作速度の減速指令及び警報指令を旅客搭乗橋1A,1Bの制御装置50へ出力する(ステップS3:第2の接近抑制処理)。各制御装置50では、減速指令に基づいて旅客搭乗橋1A,1Bの動作速度(走行装置9の走行速度及びキャブ回転装置61による回転速度)を減速させるとともに、警報指令に基づいて例えば操作盤31から旅客搭乗橋同士が接近している旨を知らせる警報を発する。この警報は、操作盤31に設けられたスピーカ(図示せず)から音声出力させるようにしてもよいし、表示装置33の画面に表示させるようにしてもよい。
次に、ステップS2の判定が「No」の場合には、ステップS4へ進み、監視制御部53は、前述のようにして2つの旅客搭乗橋(PBB)1A,1Bの仮想ラインが交差状態か否かを判定する。ここで、ステップS4の判定が「Yes」の場合、すなわち仮想ラインが交差状態であると判定した場合には、監視制御部53は、旅客搭乗橋1A,1Bの強制停止指令を旅客搭乗橋1A,1Bの制御装置50へ出力する(ステップS5:第1の接近抑制処理)。各制御装置50では、強制停止指令に基づいて両旅客搭乗橋1A,1Bの接近方向への移動動作(走行装置9による走行動作及びキャブ回転装置61による回転動作)を強制的に停止させる。
なお、ステップS1において、ライン算出部52で算出された仮想ライン等の情報は、表示データ生成部54へ入力される。そして、表示データ生成部54では、上記仮想ライン等の情報が入力されるたびに、当該情報を表示装置33の画面に表示するための表示データを生成する。この表示データは、監視装置51から各旅客搭乗橋1A,1Bの制御装置50へ送信され、それぞれの表示装置33の画面に例えば図8のように表示される。これにより、例えば、オペレータは、表示装置33に表示される2つの旅客搭乗橋1A,1Bの仮想ラインを見て2つの旅客搭乗橋1A,1B間の間隔を確認しながら旅客搭乗橋の操作を行うことができるので、2つの旅客搭乗橋1A,1Bの異常な接近を回避することができる。
なお、監視装置51に表示装置及びスピーカ等を接続し、これらを、例えば、中央監視室等の所定場所に配置し、上記表示装置及びスピーカ等によってステップS3の警報を発するように構成してもよい。また、この場合、表示データ生成部54で生成された表示データを、上記表示装置の画面に例えば図8のように表示させるようにしてもよい。
なお、第1の接近抑制処理(図7のステップS5)および第2の接近抑制処理(図7のステップS3)は、それぞれ、旅客搭乗橋1A,1B同士の接近を抑制するための処理である。そして、第1の接近抑制処理は、現在時点における旅客搭乗橋1A,1Bの互いが接近する方向への移動動作を強制的に停止させるための処理である。また、第2の接近抑制処理として、上記では、旅客搭乗橋1A,1B同士が接近している旨を知らせる警報を出力させるための処理を含めるようにしたが、これに限らず、少なくとも旅客搭乗橋1A,1Bの動作速度を現在時点の動作速度よりも遅くさせるための処理が含まれていればよい。
また、監視装置51の一部または全部の機能を、旅客搭乗橋1A,1Bのいずれかの制御装置50が実行するようにしてもよい。
本実施形態では、互いに隣り合う旅客搭乗橋1A,1Bについて、一方の旅客搭乗橋1Aの仮想ラインと他方の旅客搭乗橋1Bの仮想ラインとが接近状態であるか否かを判定し、接近状態であると判定したときに第2の接近抑制処理(図7のステップS3)が実行される。また、一方の旅客搭乗橋1Aの仮想ラインと他方の旅客搭乗橋1Bの仮想ラインとが交差状態であるか否かを判定し、交差状態であると判定したときに第1の接近抑制処理(図7のステップS5)が実行される。このように、2つの旅客搭乗橋1A,1Bの仮想ライン間の状態を判定するようにしているので、旅客搭乗橋1A,1B同士の接近状態を確実に検出することができる。
なお、本実施形態では、2つの両方の旅客搭乗橋1A,1Bについて仮想ラインを求めて、これらが接近状態であるか、交差状態であるかを判定するようにしたが、いずれか一方の旅客搭乗橋については、外側の仮想ラインを求めずに内側の輪郭ラインのみを求めるようにし、この輪郭ライン(仮想ライン)と他方の旅客搭乗橋の仮想ラインとが接近状態であるか、交差状態であるかを判定するようにしてもよい。また、この場合、例えば表示装置33には、一方の旅客搭乗橋については輪郭ラインのみが表示される。
なお、本実施形態では、監視対象として2つの旅客搭乗橋1A,1Bを例示したが、3つ以上の旅客搭乗橋でも構わない。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、旅客搭乗橋同士の接近状態を確実に検出することができる旅客搭乗橋の監視装置等として有用である。
1A,1B 旅客搭乗橋
2 ターミナルビル
4 ロタンダ
5 トンネル部
6 キャブ
9 走行装置
21 ロタンダ用角度センサ
22 キャブ用角度センサ
23 トンネル長さセンサ
51 監視装置
52 ライン算出部
53 監視制御部
54 表示データ生成部

Claims (4)

  1. 複数の旅客搭乗橋を航空機の複数の乗降部に取り付ける際および/または前記乗降部から取り外す際に、複数の前記旅客搭乗橋を監視する旅客搭乗橋の監視装置であって、
    各々の前記旅客搭乗橋は、
    ターミナルビルに接続され、水平回転自在に支持されたロタンダと、
    基端が前記ロタンダに接続され、伸縮可能なトンネル部と、
    前記トンネル部を支持するとともに、正逆回転駆動可能な走行車輪を有する走行装置と、
    前記トンネル部の先端に設けられ、前記航空機の乗降部に取り付けられる回転可能なキャブと、
    前記ロタンダの回転角度を検出する検出手段と、
    前記トンネル部の長さを検出する検出手段と、
    前記キャブの回転角度を検出する検出手段と、
    を備えており、
    互いに隣り合う前記旅客搭乗橋のうちの一方の前記旅客搭乗橋について、当該旅客搭乗橋の各々の前記検出手段の検出値に基づいて、他方の前記旅客搭乗橋と隣接する側の平面視における輪郭に対して、当該輪郭から外側方向に離れて前記輪郭の形状に倣うラインとなるように定められた仮想ラインの現在位置を算出するとともに、前記他方の旅客搭乗橋について、当該旅客搭乗橋の各々の前記検出手段の検出値に基づいて、前記一方の旅客搭乗橋と隣接する側の平面視における輪郭に対して、当該輪郭に沿って又は当該輪郭から外側方向に離れて前記輪郭の形状に倣うラインとなるように定められた仮想ラインの現在位置を算出するライン算出部と、
    所定の交差判定条件に基づいて、前記ライン算出部によって現在位置が算出される前記一方の旅客搭乗橋の前記仮想ラインと前記他方の前記旅客搭乗橋の前記仮想ラインとが交差状態であるか否かを判定し、前記交差状態であると判定したときに第1の接近抑制処理を実行する監視制御部と、
    を備えた旅客搭乗橋の監視装置。
  2. 前記監視制御部は、
    所定の接近判定条件に基づいて、前記ライン算出部によって現在位置が算出される前記一方の旅客搭乗橋の前記仮想ラインと前記他方の前記旅客搭乗橋の前記仮想ラインとが接近状態であるか否かを判定し、前記接近状態であると判定したときに第2の接近抑制処理を実行するよう構成された、
    請求項1に記載の旅客搭乗橋の監視装置。
  3. 前記旅客搭乗橋は、表示装置を備えており、
    前記ライン算出部によって現在位置が算出される前記仮想ラインを前記表示装置に表示させるための表示データを生成する表示データ生成部をさらに備えた、
    請求項1または2に記載の旅客搭乗橋の監視装置。
  4. 前記ライン算出部は、
    前記一方の旅客搭乗橋の前記仮想ラインの現在位置と前記他方の前記旅客搭乗橋の前記仮想ラインの現在位置とのそれぞれを、所定位置を原点とする単一の直交座標系を用いた座標にて算出するよう構成された、
    請求項1〜3のいずれかに記載の旅客搭乗橋の監視装置。
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