JP2021155949A - 作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作可能領域と作業装置との位置関係を効率よく認識できる作業機械を提供すること。【解決手段】所定の位置Pe及び方向Veで見られる動作可能領域101の境界面101a,101bのエッジ101cの形状と、同位置Pe及び同方向Veで見られるフロント作業装置1Aの実像とを重畳表示するコンバイナ11とを備えた油圧ショベル1において、制御装置100は、姿勢センサ8の検出信号から演算されるフロント作業装置1Aの姿勢データと方位データと、動作可能領域101の境界データとに基づいて、動作可能領域101の境界面101a,101bとフロント作業装置1Aとの接近度を演算し、コンバイナ11に表示される境界面101a,101bのエッジ101cの表示態様を、演算した接近度に応じて変更する。【選択図】 図7

Description

本発明は作業機械の動作可能領域の境界を表示し得る作業機械に関する。
近年、油圧ショベルなどの作業装置を有する作業機械は、作業の効率や安全性の向上を目的として、オペレータの作業を支援するための情報(作業支援情報)をモニタに表示する機能を搭載することが増加してきている。
この種の機能の一例として、作業機械(作業装置を含む)の位置及び姿勢と、予め設定した領域(設定領域)の位置とに基づいて、作業機械と設定領域の距離を演算し、その距離に応じて作業機械が設定領域に近づいたことを運転室内に設置されたモニタやスピーカによってオペレータに伝えることで注意喚起する機能がある。
さらには、操作レバーを介してオペレータから作業装置又は車体を動作させる操作が入力された場合、作業機械と設定領域の距離に応じて、制御装置(コンピュータ、コントローラ)により動作制限(減速動作、停止動作、又は回避動作等)を行うことで、設定領域外に作業機械が逸脱しないようオペレータ操作を補助する制御がある。当該制御は、領域制限制御や動作制限制御などと呼ばれることがある。
特許文献1では、作業装置と選択された設計目標面(設定領域)の位置関係を表示装置に表示することでオペレータの作業を補助している。設計目標面は、オペレータが作業する際の施工完成目標の設計面であり、作業中に表示装置に表示される情報を元に作業装置を操作することで施工効率の向上を図っている。
また、最近では、特許文献2にあるように、作業機械の周囲の風景に情報を重ねて表示することで、実際の作業装置付近に情報を表示することが可能な作業機械が開発されており、作業装置と運転室内の表示装置との間での視線移動による作業効率低下の軽減を図っている。
国際公開第2017/138552号 特開2017−186901号公報
ところで、オペレータが作業中に設定する領域には、特許文献1のような設計目標面ではなく、作業機械の動作可能領域を設定するものがある。動作可能領域は、作業機械が動作可能な領域を示し、動作可能領域の外側の領域(侵入禁止領域)には例えば障害物が存在することがある。作業機械に搭載されたコントローラは、動作可能領域から作業機械が逸脱することを防止するように作業機械を自動的に制御し、作業機械と障害物との接触を防止する。
動作可能領域を設定した場合には、当該領域からの逸脱を防止するように作業機械が強制的に制御されるという点で、設計目標面を設定した場合と共通するが、動作可能領域は、設計目標面のように作業中にオペレータが常に注視する必要が無いという点で設計目標面と異なる。そのため、作業中に設計目標面と同様に動作可能領域をモニタに表示すると、モニタ上の情報量の増加によりオペレータがどの情報に注力して良いか分からなくなり、却って作業効率を低下させる恐れがある。また、特許文献2にあるように、実際のオペレータの視界に動作可能領域を重ねて表示すると、周囲の視界の妨げになることも考えられる。
そこで本発明の目的は、上記の問題点に鑑みたものであり、動作可能領域と作業装置との位置関係を効率よく認識できる作業機械を提供することにある。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、車体と、前記車体に取り付けられた作業装置と、前記作業装置の姿勢を検出する姿勢センサと、前記作業装置の方位を検出する方位センサと、前記車体及び前記作業装置の動作可能領域の境界データが記憶された記憶装置と、運転室内の所定の位置及び方向で前記動作可能領域の境界が見られたときの前記動作可能領域の境界の3次元形状を、前記方位センサの検出信号から演算される前記作業装置の方位データと、前記記憶装置内の前記境界データとに基づいて演算するコントローラと、演算した前記動作可能領域の境界の3次元形状と、前記所定の位置及び方向で見られる前記作業装置の実像とを重畳表示する表示装置とを備えた作業機械において、前記コントローラは、前記姿勢センサの検出信号から演算される前記作業装置の姿勢データと、前記方位データと、前記動作可能領域の境界データとに基づいて、前記動作可能領域の境界と前記作業装置との接近度を演算し、前記表示装置に表示される前記動作可能領域の境界の3次元形状の表示態様を、演算した前記接近度に応じて変更することとする。
本発明によれば、動作可能領域と作業装置との位置関係を効率よく認識できる。
本発明の実施形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの側面図。 運転室1fの内観を示した図。 運転室1fを左側方から見た図。 第1実施形態に係る油圧ショベルのシステム構成図。 第1実施形態に係るメインC/U20及び投影装置C/U30(制御装置100)によって行われる演算処理を機能ごとにブロック化して示した機能ブロック図。 メインC/U20内での接近度演算処理のフローチャート。 投影装置C/U30内での映像出力処理のフローチャート。 動作可能領域の境界面と油圧ショベル1との位置関係の一例と、運転室内のオペレータから見える油圧ショベルの前方の風景の一例とを示す図。 動作可能領域の境界面と油圧ショベル1との位置関係の一例と、運転室内のオペレータから見える油圧ショベルの前方の風景の一例とを示す図。 動作可能領域の境界面と油圧ショベル1との位置関係の一例と、運転室内のオペレータから見える油圧ショベルの前方の風景の一例とを示す図。 動作可能領域の境界面と油圧ショベル1との位置関係の一例と、運転室内のオペレータから見える油圧ショベルの前方の風景の一例とを示す図。 動作可能領域の境界面と油圧ショベル1との位置関係の一例と、運転室内のオペレータから見える油圧ショベルの前方の風景の一例とを示す図。 第2実施形態に係るメインC/U20及び投影装置C/U30(制御装置100)によって行われる演算処理を機能ごとにブロック化して示した機能ブロック図。 動作可能領域の境界面と油圧ショベル1との位置関係の一例と、運転室内のオペレータから見える油圧ショベルの前方の風景の一例とを示す図。 動作可能領域の境界面と油圧ショベル1との位置関係の一例と、運転室内のオペレータから見える油圧ショベルの前方の風景の一例とを示す図。 動作可能領域の境界面と油圧ショベル1との位置関係の一例と、運転室内のオペレータから見える油圧ショベルの前方の風景の一例とを示す図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
なお、以下では、作業機械として、作業装置の先端の作業具(アタッチメント)としてバケットを備える油圧ショベルを例示するが、バケット以外のアタッチメントを備える作業機械に本発明を適用してもよい。また、複数のフロント部材(アタッチメント、ブーム、アーム等)を連結して構成される多関節型の作業装置を有する作業機械であって、作業装置の実像と動作可能領域を重畳表示可能な表示装置を備える作業機械であれば、油圧ショベル以外の作業機械への適用も可能である。
<第1実施形態>
本発明の実施形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの側面図を図1に示す。この図に示す油圧ショベル1は、垂直方向にそれぞれ回動する複数のフロント部材(ブーム1a、アーム1b及びバケット1c)を連結して構成される多関節型のフロント作業装置1Aと、上部旋回体1d及び下部走行体1eからなる車体1Bとで構成される。フロント作業装置1Aは車体1B(作業機本体)に取り付けられており、上部旋回体1dには運転室1fが備えられている。
フロント作業装置1Aのブーム1aの基端は上部旋回体1dの前部においてブームピンを介して回動可能に支持されている。ブーム1aの先端にはアームピンを介してアーム1bの基端が回動可能に連結されており,アーム1bの先端にはバケットピンを介してバケット1cの基端が回動可能に連結されている。ブーム1aはブームシリンダ2aによって駆動され,アーム1bはアームシリンダ2bによって駆動され,バケット1cはバケットシリンダ2cによって駆動される。
上部旋回体1dは旋回モータ3d(図4参照)により駆動され、下部走行体1eは左右の走行モータ3e,3f(図4参照)により駆動される。上部旋回体1dには、油圧ショベル1を動作するためのエンジン4、ポンプ5、バルブ(コントロールバルブ)6(図4参照)が備えられており、ポンプ5はエンジン4によって回転駆動されて各アクチュエータ2a,2b,2c,3d,3e,3fに作動油を吐出する(図4参照)。また、バルブ6は運転室1f内に備えられた操作レバー7a,7b,7c,7d(図2参照)からの操作入力に応じて作動油の流量及び流通方向を変化させることで、各アクチュエータ2a,2b,2c,3d,3e,3fの動作を制御する。
上部旋回体1dには、複数の測位衛星から航法信号(衛星信号)を受信するための2本のGNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)アンテナ9a,9bが取り付けられている。GNSSアンテナ9a,9bで受信された衛星信号はGNSSC/U20(受信機(図4参照))に送信される。
図2は運転室1fの内観を示した図である。運転室1fには、各油圧アクチュエータ2a,2b,2c,3d,3e,3fの動作を含む車体の動作を指示する操作装置としての4本の操作レバー7a,7b,7c,7dと、オペレータに提供される作業支援情報を表示するための表示装置であるコンバイナ11及び投影装置(プロジェクタ)13並びにモニタ12とが設置されている。
(コンバイナ11)
コンバイナ11は、投影装置13から照射された映像の一部を反射するとともに、運転室1fへの外部からの光を透過する。そのため、オペレータの視点からは、投影装置13からの映像を運転室1f前方の風景(実像)と重畳表示される虚像として視認することができる。
なお、本実施形態では、コンバイナ11と投影装置13を用いたヘッドアップディスプレイ型の表示装置を用いるが、本実施形態では、運転室1fの外部の風景(例えば、フロント作業装置1A)の実像に、投影装置C/U30(後述)によって生成される表示情報(例えば、動作可能領域の境界の3次元形状)を重畳表示できる形式の表示装置であれば利用可能であり、例えば、液晶面が透過されており、風景と情報を重畳表示可能な透明ディスプレイ(ハーフミラー)や、オペレータの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイを利用しても良い。
図3は運転室1fを左側方から見た図であり、コンバイナ11と投影装置13の位置関係を示している。この図の投影装置13は運転室1fの天井面から懸架されており、運転室1fの前面側開口部に設置されたコンバイナ11に映像を投影する。
操作レバー7a(操作左レバー)はアームシリンダ2b(アーム1b)及び上部旋回体1d(旋回油圧モータ3d)を操作するためのものであり,操作レバー7b(操作右レバー)はブームシリンダ2a(ブーム1a)及びバケットシリンダ2c(バケット1c)を操作するためのものである。また,操作レバー7c(走行左レバー)は下部走行体1e(左走行油圧モータ3e(図4参照))を操作するためのものであり,操作レバー7d(走行右レバー)は下部走行体1e(右走行油圧モータ3f)を操作するためのものである。
(システム構成)
図4は第1実施形態に係る油圧ショベルのシステム構成図である。本実施形態に係る油圧ショベルは、制御装置(コントローラ)100として、メインコントロールユニット(以下、コントロールユニットを「C/U」と略することがある)20と、表示制御装置として用いる投影装置C/U30及びモニタC/U50とを搭載している。また、油圧ショベル1は、2つのGNSSアンテナ9a,9bで受信された航法信号から上部旋回体1dの位置及び方位を演算するための受信機としてGNSSC/U10を搭載している。これら4つのC/U10,20,30,50は、それぞれ、演算処理装置(例えばCPU等)と、記憶装置(例えばROM,RAM等の半導体メモリ)とを備える制御装置(コントローラ)であり、記憶装置に記憶されたプログラムを演算処理装置で実行することで当該プログラムが規定する各種処理を実行可能に構成されている。
なお、本実施形態では、4つのC/U10,20,30,50を油圧ショベル1に搭載したが、この4つのC/U10,20,30,50のいくつか又は全てを統合したC/Uを利用しても良い。
(姿勢センサ)
フロント作業装置1Aが備えるブームピン、アームピン、バケットピンには、ブーム1a、アーム1b、バケット1cの回動角を検出する角度センサ(姿勢センサ)8a、8b、8cが設けられている。角度センサ8a,8b,8cの検出角度によってフロント作業装置1Aの姿勢の検出が可能であり、角度センサ8a,8b,8cはフロント作業装置1Aの姿勢を検出する姿勢センサとして機能している。なお、フロント作業装置1Aの姿勢センサとしては、ブーム1a、アーム1b、バケット1cのそれぞれに取り付けられる慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)を利用可能である。また、本実施形態では説明を簡単にするために油圧ショベル1(下部走行体1e)は水平面上に位置するものとして説明するが、油圧ショベル1の接地面の傾斜角(ピッチ角及びロール角)を検出するための傾斜角センサとしてIMU(車体IMU)23を搭載し、当該IMU23の検出結果を加味することでフロント作業装置1Aの姿勢をより正確に演算することが好ましい。ただし、本実施形態では、車体IMU23は後述する逸脱防止制御で旋回停止指令を出力する場合に上部旋回体1dの旋回角速度を演算するために利用する。
(メインC/U20(1))
メインC/U20では、エンジン制御やポンプ制御等の油圧ショベルの基本となるシステムの制御を行うとともに、各種センサ(例えば、角度センサ8a,8b,8c、車体IMU23の旋回角速度、操作レバー7a,7bの操作量)からの入力に基づいて制御指令や作業支援データを生成し、前者をバルブ6へ出力し、後者を投影装置C/U30又はモニタC/U50へ出力する。
メインC/U20内の記憶装置には、車体1B及びフロント作業装置1Aの動作可能領域の境界データ(動作可能領域の境界の位置データ)が記憶されている。境界データは世界座標系に設定されているものとし、本実施形態では当該境界を、3次元空間を区切る面で設定できる。
メインC/U20は、上部旋回体1dの旋回動作(旋回操作)によりフロント作業装置1Aを含む油圧ショベル1が動作可能領域から逸脱することを防止する指令(旋回停止指令)と、フロント作業装置1Aの動作によりフロント作業装置1Aが当該動作可能領域から逸脱することを防止する指令を該当するバルブ6に出力できる。これにより油圧ショベル1が動作可能領域から逸脱すること(換言すると、油圧ショベル1が侵入禁止領域に侵入すること)が防止される。本稿ではこのような制御を逸脱防止制御と称することがある。
上部旋回体1dの旋回動作に伴う逸脱防止制御に際して、メインC/U20は、予め記憶装置(後述の動作可能領域記憶部23)に記憶された動作可能領域の位置と上部旋回体1dの方位とフロント作業装置1Aの姿勢とに基づいて、上部旋回体1d及びフロント作業装置1Aが動作可能領域から逸脱する前に上部旋回体1dの旋回を停止させるための旋回角度の目標値である目標旋回停止角度を演算し、オペレータ操作により旋回中の上部旋回体1dを目標旋回停止角度で自動的に停止させるための旋回停止指令をバルブ6(ただし、旋回モータ3dを制御するバルブ6)に出力する。
フロント作業装置1Aの動作に伴う逸脱防止制御に際して、メインC/U20は、フロント作業装置1Aを構成する複数のフロント部材1a,1b,1cのうち、動作することによりフロント作業装置1Aを動作可能領域から逸脱させ得るフロント部材を判定し、判定されたフロント部材(油圧シリンダ)の動作を減速又は停止させるための回動停止指令をバルブ6(ただし、油圧シリンダ2a,2b,2cを制御するバルブ6)に出力する。
また、メインC/U20には入力装置14が接続されており、油圧ショベル1の各種設定変更、モニタ12の表示内容の切り替え、動作可能領域の境界データの入力・編集、動作可能領域の境界の3次元形状の表示態様変更、オペレータの視線位置Peおよび視線方向Ve(登録視点位置Peおよび登録視線方向Ve)の入力等を行うことができる。
(GNSSC/U10)
GNSSC/U(受信機)10は、GNSSアンテナ9a,9bで受信された航法信号に基づいて世界座標系(地理座標系)における上部旋回体1dの位置(座標値)及び方位を演算し、その演算結果をメインC/U20に出力する。上部旋回体1dにおける所定の位置は、当該位置と2つのGNSSアンテナ9a,9bとの位置関係が予め定まっているため、例えば、2つのGNSSアンテナ9a,9bにおける一方のGNSSアンテナ(メインアンテナ)の位置から演算できる。上部旋回体1dの方位は、例えば、2つのGNSSアンテナ9a,9bにおける一方のGNSSアンテナ(メインアンテナ)の位置を演算し、当該一方のGNSSアンテナから他方のGNSSアンテナ(サブアンテナ)へのベクトルを演算することから特定できる。
また、上部旋回体1dに対するフロント作業装置1Aの取り付け位置は予め決定しているため、フロント作業装置1Aの方位は上部旋回体1dの方位から演算できる。したがって、2つのGNSSアンテナ9a,9bとGNSSC/U10はフロント作業装置1Aの方位を検出する方位センサとして機能する。
なお、上部旋回体1dの位置及び方位の演算精度を向上するために、世界座標系における座標(位置)が既知の基準局から送信される補正データを受信するための無線機7(図1参照)を油圧ショベル1に搭載し、無線機7が受信した補正データを利用して上部旋回体1dの位置及び方位を計測することが好ましい。
また、GNSSC/U10では、2つのGNSSアンテナ9a,9bにおける一方のGNSSアンテナ(メインアンテナ)の位置の演算と、当該一方のGNSSアンテナから他方のGNSSアンテナ(サブアンテナ)へのベクトルの演算とに留め、上部旋回体1dの位置及び方位はメインC/U20で演算する構成を採用しても良い。
(投影装置C/U30(1)、モニタC/U50)
各表示制御装置(投影装置C/U及びモニタC/U)30,50は、メインC/U20から入力される情報に基づいて作業支援情報が含まれる表示画像とその関連情報の作成と、コンバイナ11とモニタ12の画面上における当該表示画像と当該関連情報の表示位置の決定を行い、投影装置13及びモニタ12に対して信号(表示制御信号)を出力する。そして、投影装置13及びモニタ12は各表示制御装置30,50からの信号に基づき、オペレータに対する作業支援情報(表示画像及びその関連情報)の投影・表示を行う。また、本実施形態の油圧ショベル1はマシンガイダンス機能を搭載しており、例えば、目標地形面とバケット1c先端部(例えば爪先)との距離情報や、バケット1cの底面が目標地形面となす角度(角度情報)を作業支援情報(表示画像)として表示装置11,12に表示することができる。
投影装置C/U30の記憶装置には、運転室1f内のオペレータの視点位置Pe及び視線方向Ve(図3参照)が予め記憶されている。なお、視線方向Veは視点位置Peからバケット1c(例えば、バケット1cにおいて中央に位置する爪の先端部)を見たときの方向になるようにフロント作業装置1Aの姿勢から演算により求めても良い。以下では、投影装置C/U30に格納されているオペレータの視線位置Peおよび視線方向Veを、登録視点位置Peおよび登録視線方向Veと称することがある。なお、視点位置Pe及び視線方向Veの少なくとも一方はリアルタイムに演算して取得しても良い。例えば、運転室1f内にステレオカメラを設置してオペレータの瞳の位置を検出することで視点位置Peを演算できる。また、オペレータの頭部にカメラを装着し、運転室1f内に取り付けられた2次元マーカを当該カメラで撮影することで視点位置Pe及び視線方向Veを演算できる。オペレータの頭部に複数の発光体を固定し、当該複数の発光体を運転室内1f内のカメラで撮影することで視点位置Pe及び視線方向Veを演算しても良い。オペレータの視線の先にはバケット1cの先端が位置すると想定し、視点位置Peとバケット1cの先端を通過する直線を視線方向Veとして演算しても良い。
投影装置C/U30は、登録視点位置Peおよび登録視線方向Veから動作可能領域の境界が見られたときの当該動作可能領域の境界の3次元形状を、GNSSC/U10で演算されるフロント作業装置1A(上部旋回体1d)の方位データと、記憶装置内の動作可能領域の境界データとに基づいて演算する。そして、投影装置C/U30は、登録視点位置Peおよび登録視線方向Pdからコンバイナ11が見られたときに、演算した当該動作可能領域の境界の3次元形状がコンバイナ11上に投影されるようにコンバイナ11に対する投影データを生成し、その生成した投影データに基づく映像をコンバイナ11に投影する。これにより、運転室1f内のオペレータにとっては、コンバイナ11上に、登録視点位置Peおよび登録視線方向Veから動作可能領域の境界が見られたときの当該動作可能領域の境界の3次元形状(虚像)と、登録視点位置Peおよび登録視線方向Veからコンバイナ11を透過して見られるフロント作業装置1Aの実像とが重畳表示されることになる。
(メインC/U20(2))
図5は第1実施形態に係るメインC/U20及び投影装置C/U30(制御装置100)によって行われる演算処理を機能ごとにブロック化して示した機能ブロック図である。メインC/U20及び投影装置C/U30(制御装置100)は、自身の記憶装置に記憶されたプログラムを演算装置によって実行することにより図5に示した各部として機能する。なお、図5に示したメインC/U20及び投影装置C/U30の機能ブロックはメインC/U20及び投影装置C/U30の機能の一部である。
メインC/U20は、姿勢演算部21、接近度演算部22、及び、動作可能領域記憶部23として機能する。
姿勢演算部21は、GNSSC/U(受信機)10から得られる上部旋回体1dの位置及び方位データと、角度センサ8a,8b,8cから得られるフロント作業装置1Aの姿勢データとに基づいて、動作可能領域の境界データが規定された座標系(例えば、世界座標系や現場座標系)におけるフロント作業装置1Aの位置及び姿勢を演算する。なお、現場座標系は原点が作業現場の所定の場所に設定された座標系であり、世界座標系から現場座標系への座標変換は例えば予め演算した所定の行列を利用することで可能である。
動作可能領域記憶部23は、メインC/U20の記憶装置内に割り当てられた動作可能領域の境界データ用の記憶領域であり、入力装置14からのデータ入力に基づいて動作可能領域の境界データを記憶する。動作可能領域の境界データは、3次元空間における動作可能領域と進入禁止領域との境界面の形状及び位置を規定するデータである。動作可能領域の境界データは、例えば、世界座標系や現場座標系に規定できる。また、動作可能領域の境界面は、水平面に対して略垂直な平面に限らず、当該平面が傾斜していたり、境界面自体が曲面になっていても良い。さらに、油圧ショベル1の上方や下方に境界面が設定されていても良い。
接近度演算部22は、姿勢演算部21で演算されたフロント作業装置1Aの位置及び姿勢データと、動作可能領域記憶部23に記憶されている動作可能領域の境界データとに基づいて、動作可能領域の境界とフロント作業装置1Aとの接近度を演算する。接近度は、動作可能領域の境界とフロント作業装置1Aの距離的近さの指標値であり、例えば、動作可能領域の境界面とフロント作業装置1Aの最短距離が利用できる。フロント作業装置1Aにおける所定の点から動作可能領域の境界面の距離も接近度として利用可能である。本実施形態では、動作可能領域の境界とフロント作業装置1Aの最短距離(距離的近さ)が小さい(近い)ほど接近度が大きくなるように設定されているものとする。ただし、両者の関係を逆に設定しても良い。
本稿では説明を簡単にするためにフロント作業装置1Aと動作可能領域の境界との距離的近さ(例えば最短距離)を接近度としたが、上部旋回体1dもオペレータ操作により動作可能領域から逸脱する可能性がある。そこで、上部旋回体1d及びフロント作業装置1Aと動作可能領域の境界との距離的近さを接近度としても良い。また、そのような接近度を利用するのは、操作レバー7aに旋回操作が入力されている場合に限っても良い。
(投影装置C/U30(2))
投影装置C/U30は、境界表示情報生成部31、表示位置演算部32、及び表示設定部33として機能する。
境界表示情報生成部31は、メインC/U20の動作可能領域記憶部23に記憶されている動作可能領域の境界データを取得し、その境界データから境界面のエッジ(辺)を演算する。境界面のエッジとは、各境界面を規定する3つ以上の辺の集合である。境界面のエッジは3次元座標系上の直線または線分で表すことができ、直線を表す方程式や、始点及び終点の座標によって定義できる。なお、エッジを表す直線や線分は、動作可能領域の境界データが規定された座標系(例えば、世界座標系や現場座標系)に定義することが好ましい。
表示位置演算部32は、メインC/U20の姿勢演算部21で演算されたフロント作業装置1Aの位置及び姿勢と、境界表示情報生成部31で算出された境界面のエッジの位置と、登録視点位置Peおよび登録視線方向Veと、投影装置13とコンバイナ11の位置関係とに基づいて、投影装置13から出力する映像(投影映像)のどこに境界面のエッジを描画するか、当該映像上のエッジの位置を算出する。その際、登録視点位置Peおよび登録視線方向Veでオペレータが運転室1fの外をみたときにオペレータの目に映るべきエッジの3次元形状を考慮して、当該影像上のエッジの位置を算出する。
表示設定部33では、メインC/U20の接近度演算部22で演算された接近度に応じて、境界表示情報生成部31にて生成された境界面のエッジの表示態様を決定する。接近度に応じて変更し得るエッジの表示態様としては、例えば、色(色の明度(濃淡)、彩度、輝度、トーン)や、種類(線種(実線、点線、破線、一点鎖線、二点鎖線)、太さ)、透明度などがある。接近度が高いほどオペレータが視認しやすい表示態様に変更すること、逆に言えば、接近度が低い場合にはオペレータが視認しにくい表示態様に変更することが好ましい。
本実施形態では、接近度を1,2,3の三段階に分けてエッジの色(色の濃淡)で表示態様を変更しており、接近度1では「色なし」(エッジの表示無し)、接近度2では「グレー」(接近度1と接近度3の場合の中間色)、接近度3では「黒」としている。なお、視認性向上のためにはエッジと背景の輝度差を確保することが効果的であるため、エッジの色は、接近度1で「色なし」、接近度2で「グレー」(輝度差:中)、接近度3で「白」(輝度差:大)としても良い。
(メインC/U20のフローチャート)
図6を用いてメインC/U20による接近度演算処理について説明する。図6はメインC/U20内での接近度演算処理のフローチャートである。油圧ショベル1の電源がONの間、メインC/U20は所定の制御周期で図6のフローチャートを開始する。
まず、S20aでは、メインC/U20は、動作可能領域の設定が有るか否かを判定し、設定が有る場合(真(TRUE)の場合)にはS20bに進み、無い場合(偽(FALSE)の場合)には処理を終了して次回の制御周期まで待機する。
S20bでは、メインC/U20(姿勢演算部21)は、GNSSC/U(受信機)10から上部旋回体1dの位置及び方位データを取得し、角度センサ8a,8b,8cからフロント作業装置1Aの姿勢データを取得する。
S20cでは、メインC/U20(姿勢演算部21)は、動作可能領域の境界データが規定された座標系(例えば、世界座標系や現場座標系)におけるフロント作業装置1Aの位置及び姿勢を演算する。
S20dでは、メインC/U20(接近度演算部22)は、S20cで演算されたフロント作業装置1Aの位置及び姿勢データと、動作可能領域記憶部23に記憶されている動作可能領域の境界データとに基づいて、動作可能領域の境界とフロント作業装置1Aの各部との距離を演算する。
S20eでは、メインC/U20(接近度演算部22)は、S20dで演算した距離に基づいて接近度を演算する。既述のように、接近度は、S20dで演算した距離が小さいほど大きくなるように設定されている。操作量センサを介して検出される操作レバー7a,7b,7c,7dの操作量から、フロント作業装置1Aが最寄りの境界面に対して接近する方向が判明している場合には、当該接近方向において最も境界面に早く接触すると予測される点と境界面の距離から接近度を演算できる。
S20fでは、メインC/U20(接近度演算部22)は、S20eで演算した接近度を投影装置C/U30に出力する。
(投影装置C/U30のフローチャート)
図7を用いて投影装置C/U30による映像出力処理について説明する。図7は投影装置C/U30内での映像出力処理のフローチャートである。油圧ショベル1の電源がONの間、投影装置C/U30は所定の制御周期で図7のフローチャートを開始する。
まず、S30aでは、投影装置C/U30は、動作可能領域の設定が有るか否かを判定し、設定が有る場合(真(TRUE)の場合)にはS30bに進み、無い場合(偽(FALSE)の場合)には処理を終了して次回の制御周期まで待機する。
S30bでは、投影装置C/U30(境界表示情報生成部31)は、メインC/U20の動作可能領域記憶部23に記憶されている動作可能領域の境界データに基づいて境界面のエッジ(辺)を演算する。
S30cでは、投影装置C/U30(表示位置演算部32)は、メインC/U20の姿勢演算部21で演算されたフロント作業装置1Aの位置及び姿勢(図6のS20c)と、S30bで算出された境界面のエッジの位置と、登録視点位置Peおよび登録視線方向Veと、投影装置13とコンバイナ11の位置関係とに基づいて、登録視点位置Peおよび登録視線方向Veから見える境界面のエッジの3次元形状を演算し、その3次元形状がコンバイナ11上に投影されるように、投影装置13から出力する映像(投影映像)上におけるエッジの位置(エッジ位置)を算出する。
S30dでは、投影装置C/U30(表示設定部33)は、メインC/U20から入力される接近度(図6のS20f)に応じて、S30cの投影影像上に位置する境界面のエッジの表示態様を決定する。前述の通り、本実施形態では接近度が高くなるほどエッジを示す線の色が濃くなるように表示態様を変更する。
S30eでは、投影装置C/U30は、S30c及びS30dの結果に基づいて生成した制御信号を投影装置13に出力する。この制御信号に従って、投影装置13は、S30cで演算した位置に配置され、S30dで決定された表示態様の境界面のエッジをコンバイナ11上に表示する。
(効果(例1:エッジの濃淡変更))
上記のように構成される油圧ショベル1による作用及び効果について図8及び図9を用いて説明する。
図8及び図9は、動作可能領域101の境界面101a,101bが車体1B(上部旋回体1d)の旋回方向における左右両側に設けられており、当該2つの境界面101a,101bにより車体1B(上部旋回体1d)の旋回動作範囲が制限される場合の一例をそれぞれ示している。各図の右側(b)には、動作可能領域101の2つの境界面101a,101bと油圧ショベル1との位置関係を示し、各図の左側(a)には、両者の位置関係が右側の場合に運転室1f内のオペレータから見える油圧ショベル1の前方の風景を示している。なお、先の図と同じ部分には同じ符号を付して説明は省略する。
本実施形態では、図8及び図9の(b)に示すように、フロント作業装置1Aと2つの境界面101a,101bの接近度を1から3の三段階で規定しており、フロント作業装置1Aが境界面101a,101bに近づくほど接近度の値が大きくなる。本実施形態では、コンバイナ11に表示される境界面101a,101bのエッジの表示態様として色の濃淡を変更しており、接近度が高くなるほどエッジの色が濃くなる。より具体的には、接近度1でエッジの着色は無しに、接近度2でエッジはグレーに、接近度3でエッジは黒に変更される。
フロント作業装置1Aと境界面101a,101bの距離から決定される接近度が1のときは、境界面101a,101bのエッジは透明(着色無し)になるためコンバイナ11に表示されない。すなわち、この場合に旋回操作を行ってもフロント作業装置1Aがいずれかの境界面101a,101bに接近するにはある程度の時間を要するため、境界面101a,101bのエッジをコンバイナ11に表示することを中断する。これによりコンバイナ11上に表示される情報量が抑制されてオペレータの周囲視野が充分確保され、エッジ101cの表示によりオペレータの注意が削がれることがないので、作業効率の低下を抑制できる。
次に、図8の場合には、運転室1f内のオペレータには境界面101aが見える。この場合、接近度が1のときよりもフロント作業装置1Aが境界面101aに近づいており、図8(b)に示すようにフロント作業装置1Aと境界面101aの距離D12から決定される接近度は2となる。これによりコンバイナ11上の境界面101aのエッジ101cはグレーで表示される。コンバイナ11上にグレーのエッジ101cが表れることにより、境界面101aが存在することをオペレータに報知しながらも、オペレータの周囲視野はある程度確保されるので、作業効率が著しく低下することは防止できる。
図9の場合も同様に運転室1f内のオペレータには境界面101aが見える。この場合、図8の場合よりもフロント作業装置1Aが境界面101aにさらに近づいており、図9(b)に示すようにフロント作業装置1Aと境界面101aの距離D13から決定される接近度は3となる。これによりコンバイナ11上の境界面101aのエッジ101cは黒で表示される。コンバイナ11上のエッジ101cを黒に変化させてエッジ101cの視認性を向上することにより、オペレータに境界面101aの存在を明確に報知でき、動作可能領域101の境界面101a付近で作業していることをオペレータに容易に認識させることができる。
以上のように本実施形態によれば、投影装置13で周囲の風景に重ねて表示している動作可能領域101の境界面101a,101bのエッジ101cの表示態様を、油圧ショベル1と動作可能領域101の境界面との接近度に応じて変更することで、接近度が低い場合にはオペレータの周囲視界を優先し、接近度が高い場合には、接近度が高いことを通知することを優先できる。そのため、オペレータの周囲視界を確保しながらも、接近度が高いときには、優先的に動作可能領域の境界に接近していることを通知できるため、作業効率が向上する。
なお、上記の例では、境界面101a,101bのエッジ101cの色と接近度を3つに分類したが、これ以上の数に分類しても良い。例えば、フロント作業装置1Aと境界面101a(101b)の距離が小さくなるつれてエッジ101cの色が徐々に濃くなるように設定しても良い。このように表示態様を変更すると、エッジ101cの色が徐々に変化するため、エッジ101cの色の変化がオペレータに与える違和感を低減できる。
なお、本実施形態では、エッジ101cの色の濃淡を変更することで境界面101a,101bの視認性を変更したが、エッジ101cの色彩変更や線種変更等によって視認性を変更しても良い。次に、接近度に応じた境界面101a,101bの表示態様の変更の他の例について説明する。
(例2:エッジの線種変更)
図10は、フロント作業装置1Aと動作可能領域101の境界面101a,101bとの接近度に応じて、境界面101a,101bのエッジ101cの線種を変更する例の説明図である。
図10の例では、接近度の増加に応じて、境界面101a,101bの視認性が向上するように、エッジ101cの線種を実線に近づけている。「実線に近づける」とは、線における切れ目(空白部分)の割合を低減させることである。図10の例では、接近度1ではエッジ101cの表示は中断され、接近度2ではエッジ101cは1点鎖線で表示され(図10参照)、接近度3ではエッジ101cは実線で表示される(図9参照)。このようにエッジ101cの表示態様を変更しても上記と同様の効果を得ることができる。なお、線種の変更とともに色の濃淡の変更も行っても良い。図10の例では、図8と同様にエッジ101cの色をグレーに変更している。
(例3:境界面着色)
図11は、フロント作業装置1Aと動作可能領域101の境界面101a,101bとの接近度に応じて、境界面101a,101bの面101dの色を変更する例の説明図である。なお、境界面の面101dとは、1つの境界面を構成する要素のうち、複数のエッジ101cによって囲まれた内側の領域のことを示す。
図11の例では、接近度の増加に応じて、境界面101a,101bの視認性が向上するように、境界面101a,101bの面101dの色を濃くしている。つまり、面101dの色の濃淡により境界面101a,101bの表示態様を変更している。図10の例では、接近度1及び2では面101dへの着色は中断され、接近度3では面101dはグレーに着色される(図11参照)。このように面101dの表示態様を変更すると、エッジ101cの表示態様を変更する場合よりも境界面101a,101bの視認性を向上できる。
なお、面101dの色変更とともにエッジ101cの表示態様の変更(色の濃淡や線種の変更等)も行っても良い。図11の例では、図9と同様にエッジ101cの色を黒に変更している。また、上記の説明では接近度3のときのみに面101dに着色したが、接近度2のときに接近度3のときよりも薄い色(例えば薄いグレー)に面101dを着色しても良い。
(例4:前方の境界面)
図12は、動作可能領域102の境界面102aがフロント作業装置1Aの前方(すなわちフロント作業装置1Aの前後方向における前方)に設けられており、その境界面102aによってフロント作業装置1Aの動作範囲が制限される場合の一例を示している。
この図に示すようにフロント作業装置1Aの前方に動作可能領域102が設定された場合には、境界表示情報生成部31によって下部走行体1eの接地面(車体接地面)上に境界面102aのエッジ102cが生成される。境界面102aのエッジ102cは動作可能領域102の境界面102aと車体接地面の交線である。車体接地面の位置情報は、予め境界表示情報生成部31で保持していても良いし、各種センサから取得される値から演算しても良い。この場合のエッジ102cについても、油圧ショベル1及びフロント作業装置1Aの接近度に応じて表示態様を変更することで、先に説明したエッジ101cと同様の効果を得ることができる。
<第2実施形態> コンバイナの表示可能領域外に境界があるとき
次に本発明の第2実施形態について図13から図16を用いて説明する。本実施形態は、動作可能領域の境界面がコンバイナ11に表示できず、コンバイナ11の表示可能領域外にあるときには、その境界面が存在する方向を示す情報(本実施形態では、矢印のシンボル)をコンバイナ11に表示することでオペレータに境界面の位置を報知する点に特徴がある。
図13は第2実施形態に係るメインC/U20及び投影装置C/U30(制御装置100)によって行われる演算処理を機能ごとにブロック化して示した機能ブロック図である。第1実施形態(図5)との主な相違点は、投影装置C/U30が、表示可能領域記憶部34と、表示可否判定部35として機能する点にあり、表示可否判定部35の判定結果に応じて表示位置演算部32と表示設定部33が行う処理も異なっている。
表示可能領域記憶部34は、投影装置C/U30の記憶装置内に割り当てられた、コンバイナ11の表示可能領域(投影可能範囲)の位置を記憶するための記憶領域であり、入力装置14からのデータ入力等に基づいてコンバイナ11の表示可能領域の位置データを記憶する。
表示可否判定部35は、表示可能領域記憶部34に記憶されたコンバイナ11の表示可能領域(投影可能範囲)と、境界表示情報生成部31で生成された境界面のエッジと、姿勢演算部21で演算されたフロント作業装置1Aの位置及び姿勢データと、登録視点位置Peおよび登録視線方向Veとに基づいて、境界面のエッジがコンバイナ11の表示可能領域内にあるか否かを判定し、その判定結果(表示可または表示不可)を表示位置演算部32及び表示設定部33に出力する。
表示設定部33は、表示可否判定部35から表示不可の判定結果を入力したとき、フロント作業装置1Aに最も近い境界面が存在する方向を演算し、その方向を示すシンボル(例えば矢印104(図14−16参照))を投影装置13から出力する映像に含める。第1実施形態と同様に接近度が高いほど視認性が向上するように、当該シンボル104の表示態様を接近度に応じて変更しても良い。なお、表示可否判定部35から表示可の判定結果を入力したときにはシンボル104は投影映像に含まれない。
表示位置演算部32は、表示可否判定部35から表示不可の判定結果を入力したとき、投影装置13から出力する映像のどこにシンボル104を表示する位置を決定する。本実施形態では、登録視点位置Peから登録視線方向Veに添って直線を延ばし、当該直線がコンバイナ11と交差する位置にシンボル104を表示する。登録視線方向Veをバケット1cの位置に合わせて変更する場合には、シンボル104をバケット1cの近傍に常に表示できる。なお、表示可否判定部35から表示可の判定結果を入力したときにはシンボル104は投影映像に含まれないので表示位置演算部32の位置決定処理も実施されない。
上記のように構成される本実施形態の油圧ショベル1の作用及び効果について図14及び図15を用いて説明する。
図14及び図15は、動作可能領域103の境界面103aがフロント作業装置1A(油圧ショベル1)の上方に設けられており、当該境界面103aによりフロント作業装置1Aの動作範囲が制限される場合の一例をそれぞれ示している。各図の右側(b)には、動作可能領域103の境界面103aとフロント作業装置1A(油圧ショベル1)との位置関係を示し、各図の左側(a)には、両者の位置関係が右側の場合に運転室1f内のオペレータから見える油圧ショベル1の前方の風景を示している。フロント作業装置1Aに最も近い境界面103aはコンバイナ11の表示可能領域外にあり、当該境界面103aが存在する方向は上方になるため、上向きの矢印がシンボル104としてコンバイナ11に表示されている。
本実施形態では、図14及び図15の(b)に示すように、フロント作業装置1Aと境界面103aの接近度を1から3の三段階で規定しており、フロント作業装置1Aが境界面103aに近づくほど接近度の値が大きくなる。図14及び図15の例では、コンバイナ11に表示されるシンボル104の表示態様として色(線の色)の濃淡を変更しており、接近度が高くなるほどシンボル104の色が濃くなる。より具体的には、接近度1でシンボル104の表示は無しに、接近度2でシンボル104の色はグレーに、接近度3でシンボル104の色は黒に変更される。
フロント作業装置1Aに最も近い境界面103a及びそのエッジがコンバイナ11の表示可能領域外にあり、フロント作業装置1Aと境界面103aの距離から決定される接近度が1のときは、シンボル104は透明(着色無し)になるためコンバイナ11に表示されない。これによりコンバイナ11上に表示される情報量が抑制されてオペレータの周囲視野が充分確保され、シンボル104の表示によりオペレータの注意が削がれることがないので、作業効率の低下を抑制できる。
次に、図14の場合には、接近度が1のときよりもフロント作業装置1Aが境界面103aに近づいており、図14(b)に示すようにフロント作業装置1Aと境界面103aの距離D42から決定される接近度は2となる。これによりコンバイナ11上のシンボル104aはグレーで表示される。コンバイナ11上にグレーのシンボル104aが表れることにより、境界面103aが近くに存在することをオペレータに報知しながらも、オペレータの周囲視野はある程度確保されるので、作業効率が著しく低下することは防止できる。
図15の場合には、図14の場合よりもフロント作業装置1Aが境界面103aにさらに近づいており、図15(b)に示すようにフロント作業装置1Aと境界面103aの距離D43から決定される接近度は3となる。これによりコンバイナ11上のシンボル104bは黒で表示される。コンバイナ11上のシンボル104bを黒に変化させて境界面103aが位置する方向の視認性を向上することにより、オペレータに境界面103aの存在を明確に報知でき、動作可能領域103の境界面103a付近で作業していることをオペレータに容易に認識させることができる。
また、コンバイナ11におけるシンボル104の表示位置をバケット1cの位置(透過位置)に近づけると、オペレータが作業中に大きな視点移動をすることなくシンボル104を認識できるので、作業中のオペレータによるシンボル104の視認性を飛躍的に向上できる。
以上のように本実施形態によれば、コンバイナ11に境界面103a及びそのエッジが表示できない場合にも、作業効率を確保しながらフロント作業装置1Aと境界面103aとの距離をオペレータに容易に認識させることができる。
なお、接近度に基づくシンボル104の表示態様の変更方法としては、上記の例に限定されず、接近度に応じてシンボル104の透明度を変化させたり、点灯態様を変化させたり、形状(例えば大きさや形)を変化させたり等しても良い。
(例:シンボルの形状変更)
図16は、フロント作業装置1Aと動作可能領域103の境界面103aとの接近度に応じて、シンボル104cの形状を変更する例の説明図である。
図16の例では、接近度の増加に応じて、シンボル104の視認性が向上するように、シンボル104の形状を変更している。形状変更の例としては、矢印のシンボルとともにX印と!印のシンボルを付加するものがある。図16の例では、接近度1ではシンボル104の表示は中断され、接近度2では先の図14のように矢印のシンボル104aのみがグレーで表示され、接近度3では矢印とともにX印と!印が組み合わさったシンボル104cが表示される(図16参照)。このようにシンボル104の表示態様を変更しても上記と同様の効果を得ることができる。
<その他>
なお、本発明は、上記の各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例が含まれる。例えば、本発明は、上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。また、ある実施の形態に係る構成の一部を、他の実施の形態に係る構成に追加又は置換することが可能である。
上記の説明ではフロント作業装置1Aと境界面101a,101b,102a,103aまでの距離に応じて接近度を決定したが、図8−12及び図14−16の(b)に示すように動作可能領域を複数の領域(分割領域)に分割し、当該複数の分割領域のうち境界面101a,101b,102a,103aに近い分割領域ほど高い接近度を付与し、例えばフロント作業装置1Aがそれら複数の分割領域のいずれに位置するかに基づいて接近度を決定しても良い。
また、上記の制御装置100に係る各構成や当該各構成の機能及び実行処理等は、それらの一部又は全部をハードウェア(例えば各機能を実行するロジックを集積回路で設計する等)で実現しても良い。また、上記の制御装置100に係る構成は、演算処理装置(例えばCPU)によって読み出し・実行されることで当該制御装置100の構成に係る各機能が実現されるプログラム(ソフトウェア)としてもよい。当該プログラムに係る情報は、例えば、半導体メモリ(フラッシュメモリ、SSD等)、磁気記憶装置(ハードディスクドライブ等)及び記録媒体(磁気ディスク、光ディスク等)等に記憶することができる。
また、上記の各実施の形態の説明では、制御線や情報線は、当該実施の形態の説明に必要であると解されるものを示したが、必ずしも製品に係る全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えて良い。
1…油圧ショベル,1a…ブーム,1A…フロント作業装置,1b…アーム,1B…車体,1c…バケット,1d…上部旋回体,1e…下部走行体,1f…運転室,2a…ブームシリンダ,2b…アームシリンダ,2c…バケットシリンダ,3d…旋回油圧モータ,3e…左走行油圧モータ,3f…右走行油圧モータ,4…エンジン,5…ポンプ,6…バルブ(コントロールバルブ),7…無線機,7…操作レバー,8…姿勢センサ,9…GNSSアンテナ,10…GNSSコントロールユニット(受信機),11…コンバイナ,12…モニタ,13…投影装置(プロジェクタ),14…入力装置,20…メインコントロールユニット,21…姿勢演算部,22…接近度演算部,23…動作可能領域記憶部,30…投影装置コントロールユニット,31…境界表示情報生成部,32…表示位置演算部,33…表示設定部,34…表示可能領域記憶部,35…表示可否判定部,50…モニタコントロールユニット,100…制御装置(コントローラ),101…動作可能領域,101a…境界面,101b…境界面,101c…エッジ,101d…面,102…動作可能領域,102a…境界面,102c…エッジ,103…動作可能領域,103a…境界面,104a…シンボル,104b…シンボル,104c…シンボル

Claims (6)

  1. 車体と、
    前記車体に取り付けられた作業装置と、
    前記作業装置の姿勢を検出する姿勢センサと、
    前記作業装置の方位を検出する方位センサと、
    前記車体及び前記作業装置の動作可能領域の境界データが記憶された記憶装置と、
    運転室内の所定の位置及び方向で前記動作可能領域の境界が見られたときの前記動作可能領域の境界の3次元形状を、前記方位センサの検出信号から演算される前記作業装置の方位データと、前記記憶装置内の前記境界データとに基づいて演算するコントローラと、
    演算した前記動作可能領域の境界の3次元形状と、前記所定の位置及び方向で見られる前記作業装置の実像とを重畳表示する表示装置とを備えた作業機械において、
    前記コントローラは、
    前記姿勢センサの検出信号から演算される前記作業装置の姿勢データと、前記方位データと、前記動作可能領域の境界データとに基づいて、前記動作可能領域の境界と前記作業装置との接近度を演算し、
    前記表示装置に表示される前記動作可能領域の境界の3次元形状の表示態様を、演算した前記接近度に応じて変更することを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1の作業機械において、
    前記車体は、左右方向に旋回可能であり、
    前記表示装置に表示される前記動作可能領域の境界が、前記車体の旋回方向における左右に設けられ、前記車体の旋回動作範囲を制限する境界であることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1の作業機械において、
    前記コントローラは、前記表示装置に表示される前記動作可能領域の境界面のエッジの色及び線種の少なくとも一方を、前記接近度に応じて変更することを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1の作業機械において、
    前記コントローラは、前記表示装置に表示される前記動作可能領域の境界面の色を、前記接近度に応じて変更することを特徴とする作業機械。
  5. 請求項1の作業機械において、
    前記表示装置に表示される前記動作可能領域の境界が、前記作業装置の前方に設けられ、前記作業装置の動作範囲を制限する境界であり、
    前記表示装置に表示される前記動作可能領域の境界面のエッジは、前記動作可能領域の境界面と前記作業機械の接地面との交線であることを特徴とする作業機械。
  6. 請求項1の作業機械において、
    前記コントローラは、前記所定の位置及び方向で前記動作可能領域の境界を見たときの前記動作可能領域の境界が前記表示装置の表示可能領域の外に位置する場合、前記動作可能領域の境界が位置する方向を示すシンボルを前記表示装置に表示し、前記接近度に応じて前記シンボルの表示態様を変更することを特徴とする作業機械。
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