JP6849500B2 - コンクリートの打設管理方法 - Google Patents
コンクリートの打設管理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6849500B2 JP6849500B2 JP2017058066A JP2017058066A JP6849500B2 JP 6849500 B2 JP6849500 B2 JP 6849500B2 JP 2017058066 A JP2017058066 A JP 2017058066A JP 2017058066 A JP2017058066 A JP 2017058066A JP 6849500 B2 JP6849500 B2 JP 6849500B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compaction
- concrete
- work
- vibrator
- information acquisition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
Description
特許文献1や特許文献2等によれば、一台の締め固め機械による締め固めについては管理できるものの、作業者との共同での締め固めについては管理できないという問題がある。実際の締め固めの現場では、締め固め機械を利用できない狭隘部や型枠、鉄筋等の埋設物があるため、その近傍では作業者がバイブレータを直接操作して締め固めが行われている。このように、締め固め機械と作業者による締め固め作業が混在すると、相互の締め固め位置の見落としや締め固め不足などが生じ、締め固め不良を招く虞がある。また、締め固め機械と作業者とが同じ作業エリアで同時に締め固め作業を行う場合にあっては、作業者と締め固め機械との衝突を回避するように、締め固め現場の安全を管理することも必要となる。
本方法によれば、所定の区画内における締め固め忘れや、締め固めの重複箇所を回避できるので、締め固め作業を向上させることができる。
また、振動機による締め固めを、締め固め時の近接音に基づいて締め固めの終了を判定するステップを含むようにした。
また、コンクリートの打設管理方法の他の形態として、所定の区画内における構造物の位置を取得するステップと、検出された振動機の位置が、取得された構造物の位置に対して所定の範囲内にあるかを判定するステップと、検出された振動機の位置が取得された構造物の位置に対して所定の範囲内にある場合に、構造物があることを報知するステップとを含むようにした。
本方法によれば、締め固め作業において振動機が型枠や埋設物等の構造物に接触し、構造物を破壊することを防止でき、施工品質を向上させることができる。
また、コンクリートの打設管理方法の他の形態として、所定の区画内にコンクリートが打設された打設時刻を取得するステップと、打設されたコンクリートの打設時刻から該コンクリートに隣接して新たなコンクリートを打ち重ねるまでに許容される時間を取得するステップと、許容される時間から打設時刻の取得に基づいて計時された時間を減算した時間を報知するステップと、を含むようにした。
本方法によれば、締め固め作業の対象であるコンクリートに打ち重ねられる新たなコンクリートとの接合がコールドジョイントとならないようにコンクリートの締め固め作業を管理できる。
またコンクリートの打設管理方法の他の形態として、検出された複数の振動機の相対位置を検出するステップと、相対位置が所定の位置関係にあるときに接近警報を報知するステップと、を含むようにした。
本方法によれば、振動機が装着された建設機械や、手作業により振動機を操作する作業者との接触事故を防止し、締め固め作業における安全を確保できる。
コンクリートの打設管理装置1は、締め固め作業管理装置2が、事務所端末装置4や責任者端末装置5から入力された情報、コンクリート打設情報取得装置10から入力される打設されたコンクリートに関する情報、及び作業情報取得装置6から入力されるバイブレータによるコンクリートの締め固め作業の情報に基づいて、作業者や締め固め機械によるコンクリートの締め固め作業を管理する。
作業者用作業情報取得装置60及び機械用作業情報取得装置80は、それぞれ振動機であるバイブレータZa;Zbによる締め固め作業の位置を検出する位置検出手段62;82と、バイブレータZa;Zbによる締め固め作業の状況を検出する作業状況検出手段64;84と、表示・入出力情報処理装置66;86と備える。作業者が携帯する位置検出手段62及び作業状況検出手段64は、表示・入出力情報処理装置66と無線又は有線等により接続され、締め固め機械に設置される位置検出手段82及び作業状況検出手段84は、表示・入出力情報処理装置86と無線又は有線により接続される。
また、締め固め機械12に設けられる位置検出手段82は、締め固め機械12における車両本体部12Aの後部において、例えば前後方向軸線の左右対称となる位置にアンテナ82aが2箇所に設けられ、締め固め機械12の座標位置に加え、車両本体部12Aの姿勢を示すロール角の検出が可能に構成される。位置検出手段62;82は、複数の衛星19A及び固定局19Bから出力される信号をアンテナ62a;82aにより受信して受信機62b;82bに伝送することにより、作業者13の位置及び締め固め機械12の位置である緯度、経度及び高度等の座標位置を取得する。位置検出手段62により検出された座標位置は、表示・入出力情報処理装置66に出力され、位置検出手段82により検出された座標位置は、表示・入出力情報処理装置86に出力される。
また、締め固め機械12に設けられる表示・入出力情報処理装置86には、入力手段と表示装置(報知手段)とが一体化されたタッチパネル式のカラー表示可能なモニターが採用されたタブレット型の端末装置が好適である。表示・入出力情報処理装置86は、締め固め機械12における操縦席からモニターが視認可能に配置される。
なお、作業エリアにコンクリートを搬送する手段は、上記ケーブルクレーンに限らず、タワークレーン、クローラークレーン等の他の搬送手段であっても良く、作業エリアにコンクリートを搬送するバケット9B等の搬送容器にコンクリート打設情報取得装置10が設けられていれば良い。
締め固め作業管理装置2は、インターネット回線を介して互いに通信可能に設けられたコンピュータであって、それぞれハードウェア資源として設けられた演算処理手段としてのCPU、記憶手段としてのROM,RAM、通信手段としてのWifi等の無線通信装置を備える。締め固め作業管理装置2は、例えば、インターネット上のサービスとして提供されるサーバーコンピュータにより構成される。記憶手段には、コンピュータにより構成された締め固め作業管理装置2を後述の各手段として動作させるプログラムや動作に必要な各種のデータが記憶される。そして、CPUが、記憶手段に格納されたプログラムに従って後述の処理を実行することにより、後述の各手段として機能する。
作業エリアデータは、施工領域3を施工計画に基づいて複数の作業エリアSに区画した地図データであって、当該地図上の各位置には座標位置情報が紐づけられている。具体的には、3次元の地図上における施工領域3に対応して作成されたダムの3次元設計図面を施工計画に基づいて複数の作業エリアSに区画して作成される。座標位置情報とは、GNSSにおいてGNSS衛星19AやGNSS固定局19Bから得られる緯度、経度及び標高で構成される。また、各作業エリアSは、エリア番号を付して管理される。
ブロックデータは、各作業エリアSを施工計画に基づいてブロック状に3次元の領域に区画したデータである。各作業エリアSを構成する各ブロックBには、ブロック番号(例えば、b1,b2、b3,b4・・・等)が付され、エリア番号に紐づけされる。また、各ブロック番号には、地図上におけるブロックBの範囲を特定するための位置情報、例えば、各ブロックBを形成する各頂点の頂点番号及びその座標位置や頂点同士の関係を含んで構成される。座標位置は、GNSSにおいてGNSS衛星19AやGNSS固定局19Bから得られる緯度、経度及び標高によって示される。なお、ブロックBは、ダム建設における一つの締め固め作業領域を示す単位であって、例えば、打設位置まで搬送するバケット9Bの容積などに基づいて設定される。
メッシュ図データは、作業エリアに区画された各ブロックBにおける水平面をメッシュ状に複数の小領域rに分割したメッシュ図Mからなるデータであって、エリア番号、ブロック番号に紐づけされる。本実施形態では、ブロックBの水平面を矩形状の均等な大きさの小領域rで分割した。また、小領域rの各辺の長さ寸法は、作業者用のバイブレータZaや機械用のバイブレータ(ユニット)Zbを構成する各バイブレータz1の直径寸法よりも小さいことが好ましい。より好ましくは、メッシュ図Mは後段の処理において、各ブロックBに挿入されたバイブレータZa;Zbによって締め固められた範囲を特定するための仮想上の領域であることを考慮すれば、小領域rの大きさが小さい程、締め固められた範囲の特定精度が向上する。
図6(a),(b)は、機械用のバイブレータZbによる締め固め影響範囲Rを示す概念図である。同図に示す破線は、締め固め影響範囲Rを示している。以下の説明では、締め固め機械12に取り付けられる機械用のバイブレータZbを例にして締め固め影響範囲Rについて説明するが、作業者13により操作されるバイブレータZaについても、同様に締め固め影響範囲Rが設定される。なお、図6において、バイブレータZbとバイブレータZaとに共通の構成については、バイブレータZaに関する符号を括弧付けで合わせて付してある。締め固め影響範囲Rは、各バイブレータz1の延長方向と、延長方向に対して直交する方向とが加味されて3次元の領域として設定される。具体的には、打設されたコンクリートの表面に沿う方向に影響を及ぼす表面方向範囲Rhと、当該表面方向範囲Rh内におけるバイブレータz1(Zb)の延長方向に影響を及ぼす延長方向範囲Rfとで形成される3次元領域である。表面方向範囲Rh及び延長方向範囲Rfは、過去のデータや試験施工のデータに基づいて設定される。なお、締め固め機械の場合には、装着されたバイブレータz1の数や配置形状を加味して締め固め影響範囲Rが規定されている。各締め固め影響範囲Rには、締め固め影響範囲番号が付され、コンクリート種別番号に紐づけされる。
したがって、作業エリアSにおけるブロックBを特定することにより、コンクリートの種別が特定され、コンクリートが特定されることにより、締め固め影響範囲、締め固め時間、締め固め特性周波数、打ち重ね時間が一義的に設定される。
作業管理手段24は、作業エリア設定部37と、ブロック設定部38と、メッシュ図設定部39と、打ち重ね時間監視部40と、締め固め位置取得部41と、挿入深さ設定処理部42と、締め固め時間設定処理部43と、挿入深さ監視部44と、締め固め時間監視部45と、締め固め音特性設定部46と、締め固め音監視部47とを備える。
詳細には、締め固め位置取得部41では、検出値Xの出力元が作業者用作業情報取得装置60か機械用作業情報取得装置80かどうかに応じて、即ち、装置番号に応じて処理される。
安全監視手段26は、作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80、コンクリート打設情報取得装置10から入力された座標位置に基づいて、同一の作業ブロック内で締め固め作業をする作業者13と締め固め機械12との相対位置が危険な位置関係にあるかを監視するとともに、作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80及びコンクリート打設情報取得装置10から入力された座標位置に基づいて、コンクリートを打設するバケット9Bに対する作業者13や締め固め機械12の相対位置が危険な位置関係にないかどうかを監視する。
座標位置入力監視部51は、締め固め作業管理装置2に作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80、コンクリート打設情報取得装置10からそれぞれの座標位置が入力されているかどうかを判定する。そして、いずれかの装置から座標位置が入力されているときにはその座標位置を作業情報取得装置判別部52に出力する。
また、各機械用作業情報取得装置80から入力された座標位置の直線距離を機械−機械間直線距離として算出する。そして、算出された機械−機械間直線距離が、各締め固め機械12に設定された危険半径の合算値よりも小さい場合には危険を知らせるための接近警報信号を表示出力処理手段28に出力する。
[プログラムの起動]
責任者端末装置5から締め固め作業管理装置2にアクセスし、締め固め作業管理装置2に格納された締め固め作業などを管理するためのプログラムを起動する。プログラムの実行により、記憶手段にあらかじめ格納された締め固め作業に関する情報が読み込まれる。なお、事務所端末装置4から起動させることも可能である。
[作業情報取得装置の接続確認]
事務所端末装置4から締め固め作業に従事する作業情報取得装置6として締め固め作業管理装置2に登録された作業者用作業情報取得装置60及び機械用作業情報取得装置80の位置検出手段62;82、挿入深さ検出手段70;90、集音手段72;92、姿勢検出手段94、コンクリート打設情報取得装置10の位置検出手段、打設検出手段、打設厚さ測定手段の接続の有無を確認する。
S102において、接続に異常がない場合には、S106に移行し、接続に異常がある場合には、接続異常を示す装置番号を記憶し、S104に処理を移す。
<S104>
S104では、接続異常のある装置番号と、接続異常の解消を促す情報を表示出力処理手段28に出力し、事務所端末装置4や責任者端末装置5からの接続異常の解消を示す入力待ち状態となる。
接続異常のある装置番号と接続異常の解消を促す情報を受けた表示出力処理手段28は、事務所端末装置4や責任者端末装置5のモニターに、接続異常のある装置番号とともに接続異常を解消したときにその旨を入力するための表示処理を実行し、事務所端末装置4や責任者端末装置5に出力する。そして、現場責任者が、モニターに表示された内容を視認し、接続異常のある装置の異常を解消するための処置を施した後に、責任者端末装置5に接続異常の解消を入力をすることにより、接続異常の解消を示す信号が責任者端末装置5から締め固め作業管理装置2に出力される。
締め固め作業管理装置2は、接続異常の解消を示す信号の入力によりS106に処理を移す。
なお、例えば、接続異常の修正において作業者用作業情報取得装置60又は機械用作業情報取得装置80の交換した場合には、事務所端末装置4を操作して、作業管理データ20における作業情報装置データの修正がなされる。そして、修正された作業情報装置データを締め固め作業管理装置2に送信することにより、締め固め作業管理装置2に記録された作業情報装置データの更新がなされる。
[作業エリアの設定]
S106では、作業エリアデータを参照し、表示出力処理手段28に複数の作業エリアに区画された施工領域3の地図を出力し、責任者端末装置5からの入力待ち状態となる。
施工領域3の地図の入力により表示出力処理手段28は、責任者端末装置5のモニターに複数の作業エリアに区画された施工領域3の地図とともに当該地図から作業エリアの選択を促す表示をするための処理を実行し、責任者端末装置5に出力する。そして、現場責任者が責任者端末装置5に表示された施工領域3の地図から作業エリアを指でタッチする等して選択することにより、選択された作業エリアのエリア番号が責任者端末装置5から締め固め作業管理装置2に出力される。
締め固め作業管理装置2は、入力されたエリア番号を作業エリアに設定し、S108に移行する。
[作業ブロックの設定]
S108では、ブロックデータを参照し、S106で設定された作業エリアに対応するブロック図を表示出力処理手段28に出力し、責任者端末装置5からの入力待ち状態となる。
ブロック図の入力により表示出力処理手段28は、責任者端末装置5のモニターにブロック図とともにブロック図から作業ブロックの選択を促すための表示処理を実行し、責任者端末装置5に出力する。そして、現場責任者が責任者端末装置5に表示されたブロック図から1つのブロックを指でタッチする等して選択することにより、選択されたブロックのブロック番号が責任者端末装置5から締め固め作業管理装置2に出力される。締め固め作業管理装置2は、入力されたブロック番号を作業ブロックに設定し、S110に移行する。
なお、S108での作業ブロックの設定により、当該作業エリアへのコンクリートの打設を促す信号がコンクリート管理所に出力される。コンクリート管理所とは、コンクリートを貯蔵や製造する場所であって、作業現場の要求に応じてコンクリートを搬出する場所である。
[メッシュ図の取得]
S110では、メッシュ図データを参照し、S108で設定された作業ブロックに対応するメッシュ図を取得するとともに、設定されたメッシュ図を表示出力処理手段28に出力し、S112に処理を移す。
メッシュ図が入力された表示出力処理手段28では、事務所端末装置4、責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60、機械用作業情報取得装置80の各モニターに作業ブロックのメッシュ図を表示するための表示処理を実行し、事務所端末装置4、責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60、機械用作業情報取得装置80に出力する。
これにより、事務所端末装置4、責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60、機械用作業情報取得装置80のモニターには、図5(c)に示すような画像が表示される。
<S112>
コンクリート種別データを参照し、S108で選択された作業ブロックに打設されるコンクリートの種別を取得し、S114に処理を移す。
<S114>
S114では、コンクリート打設情報取得装置10からコンクリートの打設に関する情報の入力の有無を検出し、入力があった場合には、S200に移行し、入力がない場合には処理を戻す。即ち、コンクリート打設情報取得装置10からコンクリートを打設したときの座標位置、コンクリートの打設厚さM、及びコンクリートの打設時間が締め固め作業管理装置2に入力されるとS200に移行する。
上述のコンクリート打設情報取得装置10から入力される打設信号をトリガーとしてコンクリートの打ち重ね時間の管理処理が実行される。
[コンクリートの打設時刻の取得]
<S202>
コンクリート打設情報取得装置10から打設信号が入力された時刻をコンクリートの打設時刻として取得し、S204に処理を移す。
<S204>
S204で取得されたコンクリートの打設時間から計時処理を開始し、S206に処理を移す。
<S206>
S206では、打ち重ね時間データを参照し、S110で取得されたコンクリートの種別に対応する許容時間Txを取得し、S208に処理を移す。
S208では、S204により得られる計時時間とS206で取得された許容時間Txとを比較し、計時時間が許容時間Tx内である場合には、S210に処理を移し、計時時間が許容時間Tx外となった場合にはコールドジョイントとなる旨を報知する信号を表示出力処理手段28に出力して終了する。
コールドジョイントを報知する信号の入力により表示出力処理手段28は、事務所端末装置4、責任者端末装置5のモニターに当該作業ブロックがコールドジョイントとなることを示す表示をするための表示処理を実行し、事務所端末装置4、責任者端末装置5に出力する。
これにより、事務所作業者や現場責任者は、当該作業ブロックがコールドジョイントとなることを認識し、コンクリートを打ち重ねるために別途コールドジョイントを回避するための作業計画の変更の段取りをすることができる。
<S210>
許容時間TxからS204の計時処理により得られる計時時間を減算し、コンクリートの打ち重ねが許容されるまでの残り時間を算出し、算出された残り時間を表示出力処理手段28に出力してS208に処理を移す。
残り時間の入力により表示出力処理手段28は、事務所端末装置4、責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60、機械用作業情報取得装置80のモニターに残り時間を表示させるための処理を実行し、事務所端末装置4、責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60、機械用作業情報取得装置80に出力する。これにより、現場責任者は、モニターに表示された残り時間と、締め固め作業の進捗状況に応じて、コンクリートの打ち重ね時におけるコールドジョイントを回避するように、追加の締め固め作業員や締め固め機械の導入の必要性を検討することができる。
締め固め作業の管理処理は、コンクリートへのバイブレータZa;Zbの挿入をトリガーとして動作する。なお、当該処理は、情報提供装置データに登録された作業者13に携帯される作業者用作業情報取得装置60や、締め固め機械12に設けられる機械用作業情報取得装置80の装置番号毎になされる。
<S302>
作業者の挿入深さ検出手段70又は締め固め機械の挿入深さ検出手段90から出力される検出値Xに基づいて、コンクリートへのバイブレータZa;Zbの挿入の有無を判定する。各挿入深さ検出手段70;90から出力された検出値Xが、閾値αを下回るときには、バイブレータZa;Zbの挿入有りとして、S304に処理を移す。また、検出値Xが、閾値α以上のときには、バイブレータZa;Zbの挿入無しとして、処理を戻し、コンクリートへのバイブレータの挿入の有無の監視を継続する。
<S304>
バイブレータZa;Zbの挿入有りとして検出されたときの、バイブレータZa;Zbの位置情報(挿入位置)を取得し、S306に処理を移す。
<S306>
構造物データ、バイブレータデータを参照し、S302で取得された挿入位置に挿入されるバイブレータZa;Zbの断面範囲内に当該作業ブロックにおける構造物の有無を判定する。構造物がないときにはS308に処理を移し、構造物があるときには、構造物がある旨を報知する信号を表示出力処理手段28に出力し、S304に処理を移す。
構造物ありとの信号の入力により表示出力処理手段28は、責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80等のモニターに現在のバイブレータZa;Zbの挿入位置に構造物がある旨を表示するための処理を実行し、責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80に出力する。
現在のバイブレータZa;Zbの挿入位置に構造物がある旨の表示を視認した作業者13や締め固め機械12のオペレータは、バイブレータZa;Zbの挿入位置を変更することで、構造物とバイブレータZa;Zbの衝突を回避しながら締め固め作業を継続することができる。また、現在のバイブレータZa;Zbの挿入位置に構造物がある旨の表示を視認した現場責任者は、バイブレータZa;Zbの挿入位置の変更を作業者13や締め固め機械12のオペレータに指示するとともにその状況を確認できる。これにより、構造物の破壊を防ぎつつ締め固め作業ができるので、ダム建設における作業性を向上させることができる。
<S308>
締め固め影響範囲データを参照し、S112で取得されたコンクリートの種別に対応する締め固め影響範囲Rを取得し、S310に処理を移す。
<S310>
バイブレータZa;Zbの挿入された位置が、2層目以上であるかを判定し、2層目以上である場合にS312に処理を移し、2層目以上の位置でない場合、つまり1層目である場合にS314に処理を移す。ここで、2層目以上の位置である場合とは、図5(b)に示すブロックb4のように、下方側(下段側)先に締め固められた未硬化のブロックが存在する場合である。
<S312>
上記S310においてコンクリートの打設位置が2層目以上の位置であると判定されたことに応じて、S308で得られた締め固め影響範囲R及び入力された打設厚さMに基づいて、延長方向範囲Rfの下端側が、バイブレータZa;Zbが挿入されたコンクリート及びその下層のコンクリートを含むように挿入最適深さKを設定し、S316に処理を移す。即ち、これから締め固めを行う上層のコンクリートを貫通し、先に締め固めが行われた下層のコンクリートにバイブレータの先端が所定長さ進入するように挿入最適深さKを設定する。
<S314>
上記S310においてコンクリートの打設位置が2層目以上の位置でないと判定されたことに応じて、S308で得られた締め固め影響範囲R及び入力された打設厚さMに基づいて、延長方向範囲Rfの下端側が岩盤面に到達するように挿入最適深さKを設定し、S316に処理を移す。
<S316>
締め固め時間データを参照し、上記S112で取得されたコンクリートの種別に対応する締め固め時間範囲(最小時間Tmin及び最大時間Tmax)を取得し、S318に処理を移す。
<S318>
締め固め音判定データを参照し、上記S112で取得されたコンクリートの種別に対応する締め固めの終了を判定する特性周波数を取得し、S320に処理を移す。以上の処理によって、バイブレータZa;Zbの挿入位置におけるバイブレータZa;Zbの挿入最適深さK、及び締め固めの最小時間Tmin及び最大時間Tmax、特性周波数の設定が完了する。
作業者13や締め固め機械12のオペレータの操作によりコンクリート内に挿入されたバイブレータZa;Zbの実際の挿入深さ、すなわち、挿入深さ検出手段70;90から入力された検出値Xと、設定されたバイブレータZa;Zbの挿入最適深さKとを比較し、検出値Xが挿入最適深さKに到達若しくは、それ以上となった場合に、S322に処理を移し、到達していない場合には当該処理S320を継続する。
<S322>
上記S320の判定により、バイブレータZa;Zbの実際の挿入深さが、挿入最適深さKに達したことに基づいて、バイブレータZa;Zbが挿入最適深さKに達したことを示す信号、即ち、締め固めを開始する信号を表示出力処理手段28に出力し、S324に処理を移す。
挿入最適深さKに達したことを示す信号の入力により表示出力処理手段28では、挿入最適深さKに達したことを責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80のモニターに表示するための処理を実行し、責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80に出力する。
これにより、現場責任者、作業者13又は締め固め機械12のオペレータにバイブレータZa;Zbが規定の挿入深さに達したことを認識させることができる。
<S324>
上記S320においてバイブレータZa;Zbによる締め固めが開始されたことに基づいて、S316で設定された締め固めの最小時間Tmin及び最大時間Tmaxの範囲内で締め固めがなされるように、締め固め時間監視部45による計時処理を開始するとともに、締め固めが開始されたことを示す信号を表示出力処理手段28に出力し、S326に処理を移す。
締め固めが開始されたことを示す信号の入力により表示出力処理手段28では、締め固めが開始されたことを責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80のモニターに表示するための処理を実行し、責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80に出力する。
これにより、現場責任者や、作業者13又は締め固め機械12のオペレータに締め固めが開始されたことを認識させることができる。
<S326>
上記S324の計時処理の開始に基づいて、締め固め最小時間Tminが経過したかを判定し、経過した場合にS328に処理を移し、経過していない場合に当該処理S326を繰り返す。
<S328>
上記S324の計時処理の開始に基づいて、締め固め最大時間Tmaxが経過したかを判定し、経過した場合にはS332に処理を移し、経過していない場合にはS330に処理を移す。
<S330>
集音手段72;92から入力される近接音がS316で設定された特性周波数になったかどうかを判定し、相当する場合にはS332に処理を移し、相当しない場合にはS326に処理を移す。
<S332>
上記S328においてバイブレータZa;Zbによる締め固め最大時間Tmaxを経過したこと、又は、S330において近接音が特性周波数となったことに基づいて、締め固め終了を示す信号を表示出力処理手段28に出力し、S334に処理を移す。
締め固め終了を示す信号の入力により表示出力処理手段28では、バイブレータZa;Zbによる締め固め最大時間Tmaxを経過したこと、又は、近接音が特性周波数となったことを責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80のモニターに表示するための処理を実行し、責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80に出力する。
これにより、現場責任者や、作業者13又は締め固め機械12のオペレータに締め固めに、当該挿入位置における締め固めが終了したことを認識させて、作業者13又は締め固め機械12のオペレータにバイブレータZa;Zbの新たな位置への挿入を促すことができる。
<S334>
上記締め固めが終了したことを視認した締め固め機械12のオペレータが、バイブレータZa;Zbを引抜くように操作した際に、挿入深さ検出手段90により検出される検出値Xが閾値γを下回った場合にS336に処理を移し、検出値Xが閾値γ以上の場合、当該処理S334を継続する。
<S336>
上記S334の判定に基づいて、計時処理及び音判定処理を終了し、S338に処理を移す。なお、このステップS336は、を省略し、S334からS338に直接処理を移しても良い。
<S338>
[締め固め作業情報の記録]
上記S336において計時処理及び音判定処理が終了したことに基づいて、計時処理により計測された実際の締め固め時間、締め固めが終了したときの近接音、挿入深さ、挿入位置、及び挿入位置における締め固め影響範囲と対応付けて記憶手段に記憶するとともに、バイブレータZa;Zbの挿入位置及び当該挿入位置における締め固め影響範囲を表示出力処理手段28に出力し、S340に処理を移す。
図14(a)は、締め固められていない領域をバイブレータZa;Zbにより締め固めている状態の表示画面である。そして、上述のバイブレータZa;Zbによる締め固めの管理工程を経て、バイブレータZa;Zbを挿入位置から引抜くことで、責任者端末装置5、作業情報取得装置6、作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80のモニターには、図14(b)に示すように、締め固められた領域がグレーから白色に変化し、バイブレータZa;Zbの挿入位置Pが表示され、締め固めが終了したことを示す。
なお、図14(a)に示す締め固め作業中のバイブレータZa;Zbの表示は、説明の便宜上示したものであるが、実際に責任者端末装置5、作業情報取得装置6、作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80のモニターに表示させるようにしても良い。また、図14(b)では、既に締め固められた領域におけるバイブレータZa;Zbの挿入位置の表示については記載を省略してある。
[メッシュ図における締め固め終了判定]
S340では、メッシュ図における小領域rの全てが締め固められたかどうか、即ち、全てが白色化(白抜き)されたかどうかを判定し、白色化されていない場合には未締め固め領域があるとしてS300に戻り、白色化された場合には当該ブロックの締め固めが終了したとしてS108に処理を移す。
締め固め作業の安全監視処理は、S102における各情報取得装置60;80;10との接続に異常なしとの判定をトリガーとして動作する。
<S402>
[座標位置の入力の有無]
S402では、作業者用作業情報取得装置60、機械用作業情報取得装置80、コンクリート打設情報取得装置10からの座標位置の入力の有無を判定し、入力がある場合にはS404に処理を移し、入力がない場合には処理を終了する。
[装置の識別]
S404では、作業者用作業情報取得装置60、機械用作業情報取得装置80、コンクリート打設情報取得装置10から入力された座標位置の出力元が機械用作業情報取得装置80かどうかを装置番号に基づいて判別し、出力元が機械用作業情報取得装置80である場合には、当該装置番号と座標位置を記憶してS406に処理を移し、出力元が機械用作業情報取得装置80でない場合にはS414に処理を移す。
<S406>
[危険半径の設定]
S406では、車両データ及びバイブレータデータを参照し、S404において判別された装置番号に対応する締め固め機械12のアーム先端の最大旋回半径と、バイブレータZbの長さを取得し、取得された最大旋回半径とバイブレータZbの長さの合算値を締め固め機械12の危険半径として設定し、S408に処理を移す。
<S408>
S408では、装置番号に基づいて作業者用作業情報取得装置60から入力された座標位置と、機械用作業情報取得装置80から入力された座標位置の人−機械間直線距離を算出し、S410に処理を移す。
<S410>
S410では、S408で算出された人−機械間直線距離が、S404で設定された危険半径よりも小さい場合にS412に処理を移し、危険半径よりも大きい場合にはS414に処理を移す。
<S412>
S410の判定結果に基づいて、危険な位置関係にある装置番号とともに人−機械接近警報信号を表示出力処理手段28に出力してS414に処理を移す。
人−機械接近警報信号の入力により表示出力処理手段28では、責任者端末装置5及び危険な位置関係にある装置番号を有する作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80のモニターに、危険を報知するための表示処理を実行し、危険な位置関係にある作業者用作業情報取得装置60や機械用作業情報取得装置80とともに責任者端末装置5に出力する。
これにより、危険な位置関係にある作業者用作業情報取得装置60を携帯する作業者13と機械用作業情報取得装置80が設けられた締め固め機械12を操作するオペレータとが接触の虞があることを認識することができる。また、現場責任者は、その表示された情報に基づいて、直接、作業者13と締め固め機械12を操作するオペレータに危険を知らせることもできる。
<S414>
S414では、装置番号に基づいて機械用作業情報取得装置80から入力された座標位置と、他の機械用作業情報取得装置80から入力された座標位置の機械−機械間直線距離を算出し、S416に処理を移す。
<S416>
S416では、S414で算出された機械−機械間直線距離が、S404で各機械用作業情報取得装置80の座標位置に設定された危険半径の合算値である機械間危険距離よりも小さい場合にS418に処理を移し、危険半径よりも大きい場合にはS402に処理を移す。
<S418>
S416の判定結果に基づいて、危険な位置関係にある装置番号とともに機械−機械接近警報信号を表示出力処理手段28に出力してS402に処理を移す。
機械−機械接近警報信号の入力により表示出力処理手段28では、責任者端末装置5及び危険な位置関係にある装置番号を有する各機械用作業情報取得装置80のモニターに、接触の危険を報知するための表示処理を実行し、危険な位置関係にある各機械用作業情報取得装置80と責任者端末装置5に出力する。
これにより、危険な位置関係にある機械用作業情報取得装置80の設けられた各締め固め機械12を操作するオペレータに、接触の虞があることを認識することができる。また、現場責任者は、その表示された情報に基づいて、直接、各締め固め機械12を操作するオペレータに危険を知らせることもできる。
即ち、上記S402〜S418を繰り返すことにより締め固め作業時における作業者と締め固め機械や、締め固め機械同士の接触を防止できるので、コンクリートの締め固め作業時の安全を管理することができる。
<S420>
S420では、作業者用作業情報取得装置60、コンクリート打設情報取得装置10から締め固め作業管理装置2に入力された座標位置がコンクリート打設情報取得装置10かどうかを装置番号に基づいて判別し、コンクリート打設情報取得装置10から入力された座標位置である場合には、S422に処理を移し、コンクリート打設情報取得装置10から入力された座標位置でない場合にはS402に処理を移す。
<S422>
S422では、コンクリート打設情報取得装置10の座標位置が、S108で設定された作業ブロックの範囲内にあるかどうかを検出し、作業ブロックの範囲内にある場合にはS418に処理を移し、作業ブロックの範囲内にない場合にはS402に処理を移す。
<S424>
S424では、S420における判定結果に基づいて、コンクリートが打設される旨を報知する信号を表示出力処理手段28に出力し、S402に処理を移す。
コンクリートの打設を報知する信号の入力により表示出力処理手段28では、責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60、機械用作業情報取得装置80のモニターに、コンクリートの打設を報知するための表示処理を実行し、責任者端末装置5、作業者用作業情報取得装置60、機械用作業情報取得装置80に出力する。
これにより、現場責任者、作業者13、締め固め機械12のオペレータにコンクリートの打設があることを認識することができる。また、現場責任者は、その表示された情報に基づいて、作業者13、締め固め機械12のオペレータに注意を促すことができる。
即ち、上記S420〜S424を繰り返すことで作業者13や締め固め機械12、現場責任者に対するコンクリート打設時の安全を管理することができる。
例えば、岩盤上に打設されたコンクリートの場合、岩盤上の各位置における座標位置は、測量等により既知のものである。また、バイブレータの先端の座標位置は、作業者の場合には、位置検出手段62及び挿入深さ検出手段70によって、締め固め機械の場合には、位置検出手段82、姿勢検出手段94及び挿入深さ検出手段90によって取得することができる。
したがって、岩盤上に打設されたコンクリートの締め固め前の打設厚さは、測量により得られた座標位置と、バイブレータの挿入直前の座標位置とに基づいて算定することができる。この算定された締め固め前の打設厚さMに基づいて、挿入最適深さKを設定し、締め固めを行う。そして、締め固め後にバイブレータをコンクリートから引抜く際には、引抜く直前のバイブレータの先端の座標位置を記憶させる。これにより、締め固め前後のコンクリートの打設厚さの変化を考慮したより精度の高い締め固めを行うことができる。
すなわち、各ブロックを締め固める際に、バイブレータを引抜く直前のバイブレータの先端の座標位置のすべてを記憶させて、締め固め後のコンクリートの平均厚さを算出し、これを基準として締め固め後のコンクリートの上に打設されたコンクリートの締め固め前の打設厚さを算定することにより、より正確に挿入最適深さKを設定することができる。
例えば、バイブレータの振動音に基づいて締め固め状態を把握するようにしても良い。コンクリートの締め固めが進行するとバイブレータへの負荷が変化するため、この負荷の変化に同期して変化するバイブレータの振動音を取得し、上述の近接音と同様な処理をすることで締め固め状態の把握及び締め固めの終了を判定することができる。
5 責任者端末装置、6 作業情報取得装置、10 コンクリート打設情報取得装置、
20 作業管理データ、22 情報取得装置検出手段、24 作業管理手段、
26 安全監視手段、28 表示出力処理手段、30 締め固め情報記録手段、
37 作業エリア設定部、38 ブロック設定部、39 メッシュ図設定部、
40 打ち重ね時間監視部、41 締め固め位置取得部、42 挿入深さ設定処理部、
43 締め固め時間設定処理部、44 挿入深さ監視部、45 締め固め時間監視部、
46 締め固め音特性設定部、47 締め固め音監視部、
51 座標位置入力監視部、52 作業情報取得装置判別部、53 危険半径設定部、
54 接近異常監視部、55 コンクリート打設監視部、
60 作業者用作業情報取得装置、
62 位置検出手段、64 作業状況検出手段、66 表示・入出力情報処理装置、
70 挿入深さ検出手段、72 集音手段
80 機械用作業情報取得装置、
82 位置検出手段、84 作業状況検出手段、86 表示・入出力情報処理装置、
90 挿入深さ検出手段、92 集音手段、94 姿勢検出手段、
Tmax 締め固め最大時間、Tmin 締め固め最小時間、Tx 許容時間。
Claims (5)
- 予め設定された所定の区画内にコンクリートを打設し、打設後のコンクリートを複数の
異なる種類の振動機により締め固める工法におけるコンクリートの打設管理方法であって、
前記所定の区画内を分割して複数の小領域を設定するステップと、
前記所定の区画内のコンクリートに挿入される複数の振動機の各位置を検出するステップ
と、
前記所定の区画内に打設されたコンクリートの性状に基づいて、当該性状と対応付けられ
た各振動機の振動による締め固め影響範囲を取得するステップと、
前記複数の小領域に分割された所定の区画内における各振動機が挿入された位置、及び、
該位置における前記締め固め影響範囲に対応する小領域を締め固め済み領域として記憶す
るステップ、とを含み、
前記各小領域は、それぞれの締め固めに使用される各振動機の直径寸法よりも小さく設定されることを特徴とするコンクリートの打設管理方法。 - 振動機による締め固めを、締め固め時の近接音に基づいて締め固めの終了を判定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの打設管理方法。
- 前記所定の区画内における構造物の位置を取得するステップと、
前記検出された振動機の位置が、前記取得された構造物の位置に対して所定の範囲内にあ
るかを判定するステップと、
をさらに含み、
前記検出された振動機の位置が、前記取得された構造物の位置に対して所定の範囲内にあ
る場合に、構造物があることを報知することを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの打設管理方法。 - 前記所定の区画内にコンクリートが打設された打設時刻を取得するステップと、
前記打設されたコンクリートの打設時刻から該コンクリートに隣接して新たなコンクリー
トを打ち重ねるまでに許容される時間を取得するステップと、
前記許容される時間から前記打設時刻の取得に基づいて計時された時間を減算した時間を
報知するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のコンクリートの打設管理
方法。 - 前記検出された複数の振動機の相対位置を検出するステップと、
前記相対位置が所定の位置関係にあるときに接近警報を報知するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載のコンクリートの打設管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017058066A JP6849500B2 (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | コンクリートの打設管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017058066A JP6849500B2 (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | コンクリートの打設管理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018159245A JP2018159245A (ja) | 2018-10-11 |
JP6849500B2 true JP6849500B2 (ja) | 2021-03-24 |
Family
ID=63795519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017058066A Active JP6849500B2 (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | コンクリートの打設管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6849500B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020094351A (ja) * | 2018-12-11 | 2020-06-18 | 西松建設株式会社 | コンクリートの締固め管理方法及びシステム |
JP7224947B2 (ja) * | 2019-02-06 | 2023-02-20 | 鹿島建設株式会社 | 締固め装置及び締固め方法 |
JP7477839B2 (ja) | 2020-07-08 | 2024-05-02 | 株式会社安藤・間 | 対象物状態推定システム、及び対象物状態推定方法 |
JP7516964B2 (ja) | 2020-08-04 | 2024-07-17 | 株式会社大林組 | 打設管理システム、プログラムまたは方法 |
JP7567122B2 (ja) | 2020-09-02 | 2024-10-16 | 若築建設株式会社 | 締固め作業管理システム |
JP7567121B2 (ja) | 2020-09-02 | 2024-10-16 | 若築建設株式会社 | 締固め作業管理システム |
CN115329589B (zh) * | 2022-08-26 | 2023-10-20 | 中国长江三峡集团有限公司 | 一种特高拱坝仓面混凝土浇筑进度动态仿真方法及装置 |
CN116480153B (zh) * | 2023-06-25 | 2023-09-19 | 四川公路桥梁建设集团有限公司 | 一种梁厂混凝土成型管控方法、系统及存储介质 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4218449B2 (ja) * | 2003-07-11 | 2009-02-04 | 株式会社大林組 | クレーンの動作監視システム及び方法 |
JP4486375B2 (ja) * | 2004-02-17 | 2010-06-23 | 株式会社竹中工務店 | コンクリート施工管理支援装置、コンクリート施工管理支援システム及びコンクリート施工管理支援プログラム |
JP5761799B2 (ja) * | 2011-09-06 | 2015-08-12 | 三井住友建設株式会社 | コンクリートの締固め度合い表示装置、及びコンクリートの締固め度合い表示方法 |
JP5998817B2 (ja) * | 2012-10-04 | 2016-09-28 | 株式会社大林組 | コンクリート締め固め制御装置、コンクリート締め固め装置及びコンクリート締め固め方法 |
JP6144579B2 (ja) * | 2013-09-04 | 2017-06-07 | 鹿島建設株式会社 | Gps利用の締固め管理方法及びシステム |
CN104008272B (zh) * | 2014-04-29 | 2017-02-08 | 中国电建集团成都勘测设计研究院有限公司 | 基于计算机图形技术的混凝土振捣可视化监控方法 |
JP6511316B2 (ja) * | 2015-03-30 | 2019-05-15 | 株式会社熊谷組 | コンクリートの打設管理方法 |
-
2017
- 2017-03-23 JP JP2017058066A patent/JP6849500B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018159245A (ja) | 2018-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6849500B2 (ja) | コンクリートの打設管理方法 | |
JP4362452B2 (ja) | 作業機の施工支援システム | |
JP5761799B2 (ja) | コンクリートの締固め度合い表示装置、及びコンクリートの締固め度合い表示方法 | |
JP6511316B2 (ja) | コンクリートの打設管理方法 | |
CN103630071B (zh) | 检测工件的方法和系统 | |
KR102458135B1 (ko) | 작업원 관리 시스템 | |
JP2022179723A (ja) | コンクリート打設管理システム | |
CN109072589A (zh) | 工程机械 | |
JP2017137729A (ja) | 地盤の締固め状態測定装置、締固め状態測定方法、及び締固め機械 | |
JP2019028595A (ja) | 検査処理システム、検査処理方法及び検査処理プログラム | |
CN105518556A (zh) | 车辆行驶系统以及车辆行驶控制方法 | |
JP2019027855A (ja) | 検査処理システム、検査処理方法及び検査処理プログラム | |
JP2018124843A (ja) | 現場施工管理システム | |
US20220245856A1 (en) | Position identification system for construction machinery | |
CN109823965B (zh) | 地下连续墙钢筋笼吊装变形监测系统及方法 | |
CN114730410A (zh) | 用于验证工作现场的系统 | |
CN108432227A (zh) | 摄影辅助装置及摄影辅助方法 | |
JP2012036645A (ja) | 積込量管理システム及び積込量管理方法 | |
JP2010261298A (ja) | 出来形管理システム及び出来形管理方法 | |
JP2019023402A (ja) | コンクリートの打込み方法及び締固め管理装置 | |
JP6921372B2 (ja) | コンクリート締固め作業用視覚補助装置及び締固め方法 | |
JP5602779B2 (ja) | 現場見取図作成システムおよびレーザ計測装置 | |
JP7312581B2 (ja) | コンクリート構造物管理装置、情報処理システム、コンクリート構造物の管理方法、およびプログラム | |
US20230029071A1 (en) | Excavation level detection device | |
CN116972754A (zh) | 一种钢筋焊缝检测方法及系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201208 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210302 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6849500 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |